JPH10327133A - 同時双方向伝送装置 - Google Patents

同時双方向伝送装置

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JPH10327133A
JPH10327133A JP9136629A JP13662997A JPH10327133A JP H10327133 A JPH10327133 A JP H10327133A JP 9136629 A JP9136629 A JP 9136629A JP 13662997 A JP13662997 A JP 13662997A JP H10327133 A JPH10327133 A JP H10327133A
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JP
Japan
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reference potential
resistor
circuit
transmission line
output
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Application number
JP9136629A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Goto
努 後藤
Kenichi Ishibashi
賢一 石橋
Takehisa Hayashi
林  剛久
Akira Yamagiwa
明 山際
Kazuyasu Akimoto
一泰 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/50Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時双方向伝送装置において、伝送線路の両
端に接続する入出力回路の電源電圧がばらついた場合で
もノイズマージンを確保する。 【解決手段】 同時双方向伝送装置1は、伝送線路10
と、その伝送線路10の両端部にそれぞれ接続されたL
SI30aおよびLSI30bと、それらLSI30a
およびLSI30bに接続する基準電位生成用分圧器1
30とを具備する。前記基準電位生成用分圧器130
は、前記LSI30aおよびLSI30bの双方の電源
電圧を基に基準電位を生成する。LSI30aは、前記
基準電位を基に入力回路80aの参照出力38aのリフ
ァレンス電位を調整するリファレンス電位調整回路11
0aを有する(LSI30bも同様)。 【効果】 LSI間で電源電圧がばらついた場合でも、
最大の入力差分電圧を確保できる。このため、伝送する
信号振幅を小さくしても誤動作しにくくなり、低消費電
力,高速な信号伝送が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時双方向伝送装
置に関し、さらに詳しくは、電源電圧が異なるLSIチ
ップ間で1本の伝送線路を用いて同時に信号の送受信
(全二重信号伝送)を行う同時双方向伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSI中に同時双方向伝送装置の入出力
回路を構成する従来技術として、次に示す3つの従来例
がある。すなわち、 第1の従来例:インターナショナル・ソリッド・ステー
ト・サーキット・コンファレンス(International Soli
d-State Circuit Conference)95の、ダイジェスト・
オブ・テクニカル・ペーパーズ(Digest of Technical
Papers、1995年2月発行)において第40頁〜第39頁に記
載されたToshiro Takahashi, Makio Uchida等による論
文“A CMOS Gate Array with 600Mb/s Simultaneous Bi
directional I/O Circuits”、 第2の従来例:インターナショナル・ソリッド・ステー
ト・サーキット・コンファレンス(International Soli
d-State Circuit Conference)95の、ダイジェスト・
オブ・テクニカル・ペーパーズ(Digest of Technical
Papers、1995年2月発行)において第38頁〜第39頁に記
載されたRandy Mooney, Charles Dike, Shekhar Borkar
等による論文“A 900Mb/s Bidirectional Signaling S
cheme”、および、 第3の従来例:特開平7-202675公報 である。
【0003】同時双方向伝送装置では、通信する相手側
の入出力回路から送られた信号を抽出するために、伝送
線路上の電位から自己の出力回路の出力分だけ差し引く
処理を行なう。上記従来例では、自己の出力分の電位を
リファレンス電位とし、伝送線路上の電位を正入力とし
リファレンス電位を負入力として差動入力増幅器に与
え、正負入力電位の差分(以下、入力差分電圧とよぶ)
を増幅している。入力差分電圧が小さいと、差動入力増
幅器での遅延が増加したり、ノイズが重畳した場合に誤
動作を起こす場合がある。従って、なるべく入力差分電
圧を大きくすることが好ましい。
【0004】同時双方向伝送装置においては、通常動作
中は伝送線路の両端の出力回路がともに導通状態となる
ため、伝送線路上の電位は双方の出力回路の電源電圧に
依存する。一方、伝送線路の両端に接続されたLSIが
異なる基板上にある場合や、同一基板上でも流れる電流
量に偏りがある場合などは、両端の出力回路の電源電圧
がばらつく可能性がある。よって、リファレンス電位が
固定値である場合や、一方のLSI上の電源電圧だけに
依存する場合には、入力差分電圧が小さくなることがあ
る。従って、入力差分電圧を大きくするためには、双方
のLSIの電源電圧に応じたリファレンス電位を設定す
ることが望ましい。
【0005】そこで、第2の従来例においては、双方の
LSIが搭載されたそれぞれの基板上の電源電圧を基に
して、LSI外部で、出力回路のハイ出力およびロー出
力に対応する2種のリファレンス電位を生成している。
基板上の電源電圧は、LSIの近傍における値であり、
LSI内部の直流的な電源電圧と等しいとみなせる。一
方、基板上の電源のインピーダンスは低く、LSI内部
の電源に生じる高周波ノイズが伝搬することはほとんど
ないと考えられる。従って、リファレンス電位は直流的
にはLSI内部の電源に依存するが、高周波ノイズはL
SI内部とは独立である。他方、差動入力増幅器の正入
力には、出力回路を通して電源ノイズが重畳する。特に
複数の出力回路の出力が同時に同じ方向に切り替わる場
合に生じる電源ノイズはかなり大きくなる場合がある。
この状態では、差動入力増幅器の正負の入力に重畳する
ノイズが異なるため、差分が小さくなり、誤動作を起こ
しやすくなる。
【0006】これに対して、第3の従来例では、出力回
路に給電する電源電圧をLSI内部で分圧することによ
ってリファレンス電位を生成している。電源に生じるノ
イズがリファレンス電位にも同様に生じるため、入力差
分電圧の減少を抑えることが可能である。このLSI内
部で分圧器を構成する方法では、LSI製造時のばらつ
きによってリファレンス電位に誤差が生じやすい。この
対策として、分圧器を構成するMOS FET のゲート電位を
制御することによって分圧比を調整しているが、LSI
間の電源電圧のばらつきについては考慮されていない。
【0007】また、同時双方向伝送装置においては、出
力回路と伝送線路とをインピーダンス整合することによ
って、反射波の発生を防ぐとともに、伝送線路上の直流
的な電位のずれを防ぎ、入力差分電圧が減少しないよう
にすることが重要である。LSI中に入出力回路を構成
する場合、製造時のばらつきにより出力抵抗にかなり誤
差が生じるため、LSI製造後に調整する必要がある。
第1の従来例および第2の従来例では、複数のMOS FET
を並列に接続し、オンにするMOS FET を選択することに
よって実効的なゲート幅を変え、出力抵抗を調整してい
る。この出力抵抗の調整方法では、伝送線路の特性イン
ピーダンスに等しい基準抵抗器をLSIの近傍の基板上
に設け、出力回路と同一構成のMOS FET と前記基準抵抗
器とを直列接続し、両者で電源電圧を1対1に分圧する
ように出力抵抗を調整する。
【0008】LSI間で電源電圧がばらつく場合、前述
のように、通常の通信動作中は伝送線路上の電位は双方
の出力回路の電源電圧に依存する。例えば、出力回路の
出力の組み合わせとして、相手がハイ出力で自己がロー
出力の場合は、相手の電源電圧を双方の出力抵抗で分圧
した電位が伝送線路上に生じる。一方、上述した出力抵
抗の調整方法においては、自己の電源電圧を1対1に分
圧した電圧がMOS FETの両端に生じる。従って、通常の
通信動作時と調整時とでは、MOS FET のドレイン−ソー
ス間電圧(以下、Vdsと表記する)が異なることにな
る。通常、MOS FET の線形動作領域を動作点として用い
ることにより、Vdsが変化しても出力抵抗値が大きく変
化しないように設計される。しかし、完全には線形でな
いため、抵抗値はVds依存性がある。従って、通常の通
信動作中、出力抵抗値は調整時に合わせた値からずれる
ため、インピーダンス不整合による反射ノイズおよび直
流的な電位のずれが生じ、入力差分電圧が減少する場合
がある。
【0009】上記従来例に対して、発明者等は、LSI
の電源電圧が低電圧化された場合でも高速な信号伝送を
可能とする同時双方向伝送回路を特願平8−33338
1号において出願した。ただし、LSI間で電源電圧が
ばらついた場合については考慮されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、L
SI間で電源電圧にばらつきがある場合に、入力回路の
リファレンス電位や出力回路の出力抵抗にずれが生じ、
入力回路の入力差分電圧が減少するという問題があっ
た。また、LSI間の電源電圧のばらつきを考慮して、
LSI外部で生成したリファレンス電位を入力回路に印
加する方法では、電源ノイズ等によって誤動作を起こし
やすいという問題があった。そこで、本発明の目的は、
LSI間に電源電圧のばらつきがある場合でも、十分な
入力差分電圧を確保し、高速な信号伝送を可能とする同
時双方向伝送装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の伝送線
路と、その伝送線路の両端部にそれぞれ接続された第1
のLSI(半導体集積回路装置)及び第2のLSIと、
それら第1のLSIおよび第2のLSIに接続された基
準電位生成用分圧器とを具備し、前記基準電位生成用分
圧器は、前記第1のLSIの電源電圧および前記第2の
LSIの電源電圧を基に基準電位を生成し、前記第1の
LSIは、前記伝送線路に接続される入出力回路を有
し、その入出力回路は、入力回路と、出力回路と、前記
基準電位を基に前記入力回路のリファレンス電位を調整
するリファレンス電位調整手段または前記基準電位を基
に出力回路の出力抵抗を調整する出力抵抗調整手段の少
なくとも一方を有し、前記第2のLSIは、前記伝送線
路に接続される入出力回路を有し、その入出力回路は、
入力回路と、出力回路と、前記基準電位を基に前記入力
回路のリファレンス電位を調整するリファレンス電位調
整手段または前記基準電位を基に出力回路の出力抵抗を
調整する出力抵抗調整手段の少なくとも一方を有するこ
とを特徴とする同時双方向伝送装置を提供する。上記本
発明の同時双方向伝送装置では、基準電位を基に入力回
路のリファレンス電位を調整するか、又は、基準電位を
基に出力回路の出力抵抗を調整するが、その基準電位を
第1のLSIの電源電圧および第2のLSIの電源電圧
を基に生成している。従って、LSI間に電源電圧のば
らつきがある場合でも、十分な入力差分電圧を確保で
き、高速な信号伝送が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。なお、基板上の電源電圧は、その
基板上のLSI内の電源電圧と直流的に等しいとする。
LSIの出力回路の電源電圧をLSI外部で参照する場
合には、LSIの近傍点の電源を利用するということに
留意すれば、同一基板上のLSI間で電源電圧がばらつ
いていてもよい。
【0013】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置1を示す構成図である。この同時双方向伝送装置
1において、基板20aに搭載されているLSI30a
と基板20bに搭載されているLSI30bとが伝送線
路10により接続されている。IOaは、LSI30a
の入出力回路56aと伝送線路10の接続点である。I
Obは、LSI30bの入出力回路(56b)と伝送線
路10の接続点である。
【0014】Vddaは、リファレンス電位生成回路10
0aを構成するゲート幅可変MOS FET 102a,104
aのゲート端子、差動入力増幅器で構成されている入力
回路80a、差動入力増幅器114a、ゲート幅制御回
路112a、インバータ33a等のLSI30aの内部
論理に給電する電源である。Vddqaは、出力回路50a
を構成するゲート幅可変MOS FET 52aのドレイン端子
およびリファレンス電位生成回路100aを構成するゲ
ート幅可変MOS FET106a,102aのドレイン端子
に給電する電源である。
【0015】出力回路50aのゲート幅可変MOS FET 5
2a,54aおよびリファレンス電位生成回路100a
のゲート幅可変MOS FET 102a,104a,106
a,108aは、制御信号を用いてゲート幅を変えるこ
とにより、抵抗値を変えることが可能なnチャネルMOS
FET である。ゲート幅可変MOS FET の構成については、
図7を用いて、後で詳述する。
【0016】自出力が“ハイ”のときにリファレンス電
位生成回路100aの参照出力38aに生成するリファ
レンス電位を“ハイ側”と呼び、自出力が“ロー”のと
きに参照出力38aに生成するリファレンス電位を“ロ
ー側”と呼ぶ。
【0017】31aは、出力回路50aへの入力であ
る。82aは、入力回路80aの出力である。セレクタ
116aは、セレクト信号119aに応じて、端子14
2aまたは端子162aのどちらかの基準電位を選択
し、基準入力118aとして差動入力増幅器114aに
入力する。セレクタ116aは、トランスファゲート等
を用いることにより、選択した入力電位と出力電位とで
ずれが生じないような回路構成とする。
【0018】LSI30bの内部構成は、LSI30a
と同一である。そこで、以下では、LSI30a側とL
SI30b側とを区別しない場合は、添字a,bを省略
して表記し、区別が必要な場合のみ添字a,bを付した
符号を使用する。
【0019】基準電位生成用分圧器130は、基板20
a上の電源Vddqaおよび基板20b上の電源Vddqbを基
に端子142a,142bに“ハイ側”のリファレンス
電位調整用の基準電位を生成し、端子162a,162
bに“ロー側”のリファレンス電位調整用の基準電位を
生成する。伝送線路141,161aおよび161b
は、伝送線路10と同一の長さの同一の線材とし、伝送
線路10と同一の特性インピーダンスZoと直流抵抗R
oを持つものとする。抵抗器146の抵抗値をR1と
し、抵抗器144の抵抗値をR2とし、抵抗器145の
抵抗値をR3とし、抵抗器164の抵抗値をR4とし、
抵抗器165の抵抗値をR5とする。これら抵抗値R1
〜R5の関係については、図2を用いて後述する。
【0020】差動入力増幅器114への基準入力118
は、差動入力増幅器114を構成するMOS FET のゲート
端子に接続されている。このため、直流電流が流れな
い。従って、基準入力118は、基準電位生成用分圧器
130の端子142,162に生成された基準電位と正
確に一致する。
【0021】リファレンス電位生成回路100は、基準
電位生成用分圧器130で生成した基準電位を基にし
た、リファレンス電位調整回路110からの制御信号3
6に応じて、ゲート幅可変MOS FET 106,108によ
る電源電圧Vddqaの分圧比を変えて、参照出力38に生
成するリファレンス電位を調整する。
【0022】いま、出力回路50への入力31をハイと
すると、リファレンス電位生成回路100のゲート幅可
変MOS FET 106がオンとなり、ゲート幅可変MOS FET
108がオフとなるため、3つのゲート幅可変MOS FET
106,102,104の分圧により、ハイ側のリファ
レンス電位が参照出力38に生成される。セレクタ11
6は、端子142に生成された基準電位を差動入力増幅
器114への基準入力118として選択する。ゲート幅
制御回路112は、制御信号36の状態を保持するカウ
ンタをもつ。そのカウンタの値とゲート幅可変MOS FET
106,108のゲート幅の大きさを対応させることに
より、カウンタの値の増減でゲート幅可変MOS FET 10
6,108の抵抗値を制御できる。参照出力38のリフ
ァレンス電位が基準入力118の基準電位より高いとす
ると、差動入力増幅器114の出力がハイになる。する
と、ゲート幅制御回路112は、ゲート幅可変MOS FET
106への制御信号36に対応するカウンタの値を1つ
ずつ増加させて抵抗値を徐々に大きくする。これによ
り、参照出力38のリファレンス電位が徐々に低下す
る。そして、参照出力38のリファレンス電位が基準入
力118の基準電位より低くなると、差動入力増幅器1
14の出力がローに反転する。すると、ゲート幅制御回
路112は、ゲート幅可変MOS FET 106への制御信号
36に対応するカウンタの値を1つずつ減少させて抵抗
値を徐々に小さくする。これにより、参照出力38のリ
ファレンス電位が徐々に上昇する。この動作を、クロッ
クに同期する等により一定の時間間隔で、繰り返すこと
によって、参照出力38のリファレンス電位が1回毎に
基準入力118の基準電位の近傍を上下する状態とな
る。どちらかの状態に固定すれば、参照出力38のリフ
ァレンス電位が端子142の基準電位にほぼ一致する。
【0023】次に、出力回路50への入力31をローと
すると、リファレンス電位生成回路100のゲート幅可
変MOS FET 106がオフとなり、ゲート幅可変MOS FET
108がオンとなるため、3つのゲート幅可変MOS FET
102,104,108の分圧により、ロー側のリファ
レンス電位が参照出力38に生成される。セレクタ11
6は、端子162に生成された基準電位を差動入力増幅
器114への基準入力118として選択する。前述と同
様に、ゲート幅制御回路112は、ゲート幅可変MOS FE
T 108への制御信号36に対応するカウンタの値を増
減させるため、参照出力38のリファレンス電位が1回
毎に基準入力118の基準電位の近傍を上下する状態と
なる。どちらかの状態に固定すれば、参照出力38のリ
ファレンス電位が端子162の基準電位にほぼ一致す
る。
【0024】図2は、上記第1の実施形態と従来例のノ
イズマージンを比較した説明図である。図2において
は、図1中の電源Vddqaの電圧をVaと表記し、電源V
ddqbの電圧をVbと表記している。なお、図2では、L
SI30a,LSI30b間で電源電圧にばらつきがあ
り、Va>Vbであるとしている。出力抵抗は伝送線路
10の特性インピーダンスZoに正確に整合していると
する。また、出力回路50を構成するゲート幅可変MOS
FET 52,54の抵抗値の電圧依存性は無視する。ま
た、伝送線路10の直流抵抗による電圧降下は無視す
る。また、接地電源はインピーダンスが低く、LSI3
0a,30b間の接地電位のばらつきはないとする。
【0025】VIO[H,H]は出力回路50a,50bが共
にハイであるときのIO点の電位を表し、VIO[H,L]は
出力回路50aがハイであり出力回路50bがローであ
るときのIO点の電位を表し、VIO[L,H]は出力回路5
0aがローであり出力回路50bがハイであるときのI
O点の電位を表し、VIO[L,L]は出力回路50a,50
bが共にローであるときのIO点の電位を表わす。仮
に、LSI30a,LSI30b間で電源電圧にばらつ
きがなく、Va=Vb=Vddq であるとすると、次の
(数3)式が成立する。
【0026】
【数3】
【0027】VrefHaは出力回路50aの出力がハイの
ときの参照出力38aのリファレンス電位であり、Vre
fLaは出力回路50aの出力がローのときの参照出力3
8aのリファレンス電位である。また、VrefHbは出力
回路50bの出力がハイのときの参照出力(38b)の
リファレンス電位であり、VrefLbは出力回路50bの
出力がローのときの参照出力(38b)のリファレンス
電位である。ΔV[H,H]aは、VIO[H,H]とVrefHaの
差、すなわち、出力回路50a,50bが共にハイであ
るときの入力回路80aにおける入力差分電圧である。
ΔV[H,L]aは、VIO[H,L]とVrefHaの差、すなわち、
出力回路50aがハイであり出力回路50bがローであ
るときの入力回路80aにおける入力差分電圧である。
また、ΔV[H,H]bは、VIO[H,H]とVrefHbの差、すな
わち、出力回路50a,50bが共にハイであるときの
入力回路(80b)における入力差分電圧である。ΔV
[H,L]bは、VIO[L,H]とVrefHbの差、すなわち、出力
回路50aがローであり出力回路50bがハイであると
きの入力回路(80b)における入力差分電圧である。
【0028】LSI30a側の出力がハイの状態におい
てLSI30b側の出力を明確に識別するためには、入
力差分電圧ΔV[H,H]aとΔV[H,L]aを等しくすればよい
から、リファレンス電位VrefHaをVIO[H,H]とVIO
[H,L]の中間に設定すればよい。また、LSI30a側
の出力がローの状態においてLSI30b側の出力を明
確に識別するためには、入力差分電圧ΔV[L,H]aとΔV
[L,L]aを等しくすればよいから、リファレンス電位Vre
fLaをVIO[L,H]とVIO[L,L]の中間に設定すればよ
い。同様に、リファレンス電位VrefHbはVIO[H,H]と
VIO[L,H]の中間に設定すればよく、リファレンス電位
VrefLbはVIO[H,L]とVIO[L,L]の中間に設定すれば
よい。つまり、次の(数4)式,(数5)式が成立すれ
ばよい。
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】LSI30a,LSI30b間で電源電圧
にばらつきがなく、Va=Vb=Vddq であり、前記
(数3)式が成立する場合、リファレンス電位VrefHa
=VrefHb=3Vddq/4、VrefLa=VrefLb=Vddq
/4とすれば、前記(数4)式,(数5)式が成立し、
入力差分電圧を確保できる。
【0032】従来例では、自己の電源電圧をLSI内部
もしくはLSI外部で分圧することによって自己のリフ
ァレンス電位を生成している。従って、リファレンス電
位VrefHa=3Va/4、VrefLa=Va/4となり、
また、リファレンス電位VrefHb=3Vb/4、Vref
Lb=Vb/4となる。図2中の従来例として示したリ
ファレンス電位は、これを表している。
【0033】次に、図2に示すように、LSI30a,
LSI30b間で電源電圧にばらつきがあり、Va>V
bであるとする。このとき、VIO[H,H]は、LSI30
a側,LSI30b側の出力抵抗で電源電圧Va,Vb
を1対1に分圧した電位(Va+Vb)/2となる。ま
た、VIO[H,L]は、LSI30a側の電源電圧Vaを1
対1に分圧した電位Va/2となる。また、VIO[L,H]
は、LSI30b側の電源電圧Vbを1対1に分圧した
電位Vb/2となる。VIO[L,L]は、接地電位に等し
く、ずれがない。ここで、リファレンス電位VrefHa=
Va/2+Vb/4、VrefLa=Vb/4とすれば、上
記(数4)式が成立し、VrefHb=Vb/2+Va/
4、VrefLb=Va/4とすれば、上記(数5)式が成
立し、入力差分電圧を確保できる。図2中に本発明とし
て示したリファレンス電位は、これを表している。そし
て、リファレンス電位VrefHa=Va/2+Vb/4を
端子142aに出力し、VrefHb=Vb/2+Va/4
を端子142bに出力するためには、基準電位生成用分
圧器130における抵抗器144a〜146bの抵抗値
を次の(数6)式が成立するように設定すればよい。な
お、Rを十分な高抵抗とすることで、消費電力を小さく
できる。
【0034】
【数6】
【0035】また、VrefLa=Vb/4を端子162a
に出力し、VrefLb=Va/4を端子162bに出力す
るためには、抵抗器164a〜165bを次の(数7)
式が成立するように設定すればよい。なお、前記(数
6)式のRと次の(数7)式のRを異なる値としてもよ
い。
【0036】
【数7】
【0037】伝送線路10の直流抵抗を無視せずにRo
とし、各出力状態での端子IOaの電位VIO[H,H]a,
VIO[H,L]a,VIO[L,H]aを求めると、次の(数8)
式〜(数10)式のようになる。また、VIO[L,L]aは、
接地電位であるから、次の(数11)式となる。
【0038】
【数8】
【0039】
【数9】
【0040】
【数10】
【0041】
【数11】
【0042】上記(数8)式〜(数11)式の関係下で前
記(数4)式,(数5)式を成立させるリファレンス電
位を求めると、前記(数1)式および(数2)式が得ら
れる。(数1)式および(数2)式のリファレンス電位
は、基準電位生成用分圧器130の抵抗値を適切に設定
すれば得られる。なお、上記(数8)式〜(数11)式の
添字aと添字bとを置換すれば、LSI30b側の電位
を表す式になる。
【0043】LSI30に入出力回路56が複数ある場
合には、全ての入出力回路56に対応して1つずつリフ
ァレンス電位調整回路110を設けてもよいが、1つの
LSI内の複数のMOS FET 間における抵抗値等の製造時
ばらつきは小さいから、複数の入出力回路56のうちい
くつかだけに代表してリファレンス電位調整回路110
を設け、そのリファレンス電位調整回路110の調整結
果を制御信号36を用いて他の入出力回路56に分配す
るようにしてもよい。
【0044】入力回路80に差動入力増幅器114を兼
ねさせてもよい。すなわち、IO点と入力回路80の入
力点との間にセレクタ116を挿入し、IO点と端子1
42と端子162とをセレクタ116の入力とする。そ
して、セレクタ116の出力を入力回路80の入力に接
続する。また、入力回路80の出力82をゲート幅制御
回路112に入力する。これにより差動入力増幅器11
4を省略できるため、LSI30の面積を有効利用でき
る。
【0045】リファレンス電位調整回路110およびリ
ファレンス電位生成回路100は、前記第3の従来例に
おける「リファレンス回路」「電圧調整回路」「基準回
路」と同様の構成を用いてもよい。この場合、MOS FET
のゲート電位を制御することによって抵抗値を変え、リ
ファレンス電位を調整する。
【0046】図3は、基準電位生成用分圧器の他の構成
例を示す回路図である。この基準電位生成用分圧器13
0’は、LSI30a側に供給するハイ側の基準電位を
端子142aに生成し、ロー側の基準電位を端子162
aに生成する。LSI30b側に供給する基準電位を生
成するための構成は同様であり、図示を省略する。伝送
線路151および伝送線路171は、伝送線路10と同
一の長さの同一の線材とし、伝送線路10と同一の特性
インピーダンスZoと直流抵抗Roを持つものとする。
抵抗器154,174の抵抗値は、伝送線路10の特性
インピーダンスZoに等しいとする。また、抵抗器15
5,156および175,176の抵抗値は、伝送線路
10の特性インピーダンスZoの2倍に等しいとする。
この設定にすれば、伝送線路10の直流抵抗Roがどん
な値であっても前記(数1)式,前記(数2)式が満た
されるから、伝送線路10の長さによって変わる直流抵
抗Roにいちいち対応して抵抗値を設定する必要がなく
なり、設計を簡便化できる。
【0047】図4は、基準電位生成用分圧器のさらに他
の構成例を示す回路図である。この基準電位生成用分圧
器130”は、LSI30a側に供給するハイ側の基準
電位を端子142aに生成し、ロー側の基準電位を端子
162aに生成する。LSI30b側に供給する基準電
位を生成するための構成は同様であり、図示を省略す
る。伝送線路181〜183は、伝送線路10と同一の
長さの同一の線材とし、伝送線路10と同一の特性イン
ピーダンスZoと直流抵抗Roとを持つものとする。ゲ
ート幅可変MOS FET 184〜186および188は、出
力回路50の電源側のゲート幅可変MOS FET 52と同一
の構成である。また、ゲート幅可変MOS FET187およ
び189は、出力回路50の接地側のゲート幅可変MOS
FET 54と同一の構成である。抵抗器190と191の
抵抗比を1対1とする。また、抵抗器192と193の
抵抗比も1対1とする。抵抗器190〜193の抵抗値
を伝送線路10の特性インピーダンスZoに比べて十分
に高くすると、抵抗器190〜193は通常の通信動作
にほとんど影響を与えない。
【0048】ゲート幅可変MOS FET 184〜189の設
定は、まず伝送線路10の特性インピーダンスZoに整
合するように出力回路50のゲート幅可変MOS FET 5
2,54を調整し、次にゲート幅可変MOS FET 52のゲ
ート幅の設定をゲート幅可変MOS FET 184〜186お
よび188に反映し、さらにゲート幅可変MOS FET 54
のゲート幅の設定をゲート幅可変MOS FET 187および
189に反映する。これにより、(数4)式および(数
5)式を成立させることが出来る。
【0049】なお、図1に示した基準電位生成用分圧器
130および図3に示した基準電位生成用分圧器13
0’では、出力抵抗が正確にZoに調整されている場合
にのみ、LSI間の電源電圧のばらつきによる入力差分
電圧の減少を回避できるが、図4の基準電位生成用分圧
器130”では、出力抵抗を大体Zoに調整した場合で
も、LSI間の電源電圧のばらつきによる入力差分電圧
の減少を回避できる利点がある。
【0050】図4の基準電位生成用分圧器130”の変
形として、伝送線路182および183を共通にして1
本で構成し、ゲート幅可変MOS FET 186と189を組
にし、ゲート幅可変MOS FET 187と188を組にして
もよい。この場合、各組を出力回路として利用し、伝送
線路を介して通常の通信動作を行なうことも可能にな
る。また、伝送線路181の両端に接地側のゲート幅可
変MOS FET を追加してゲート幅可変MOS FET 184,1
85とそれぞれ組にし、各組を出力回路として利用し、
伝送線路181を介して通常の通信動作を行なうように
してもよい。また、上記の構成とした上で、基板20a
と同様に基板20bの方にも抵抗器を接続し、伝送線路
182および183を共通にした伝送線路および伝送線
路181の2本でLSI30a側およびLSI30b側
の両方のハイ側およびロー側の基準電位を生成するよう
にしてもよい。上記のようにすれば、基準電位生成用分
圧器130”のゲート幅可変MOS FETおよび伝送線路を
通信にも利用できるため、実装空間の利用効率を向上で
き、部品数を削減することも可能になる。
【0051】出力抵抗が特性インピーダンスZoに整合
するように調整されることが保証されている場合には、
ゲート幅可変MOS FET 184〜189を特性インピーダ
ンスZoに等しい抵抗器に置き換えてもよい。
【0052】図10は、図4の基準電位生成用分圧器1
30”を更に変形した基準電位生成用分圧器130"xの
回路図である。この基準電位生成用分圧器130"xは、
伝送線路10と概ね等しい直流抵抗値Roをもつ伝送線
路181と、その伝送線路181の第1の端部およびL
SI30aの出力回路の電源Vddqaに接続する第1の抵
抗器1001と、前記伝送線路181の第2の端部およ
びLSI30bの出力回路の電源Vddqbに接続する第2
の抵抗器1002と、前記伝送線路181の第1の端部
と前記伝送線路10の第1の端部の間に直列に接続する
第3の抵抗器190および第4の抵抗器191と、前記
伝送線路10の第1の端部と接地電源の間に直列に接続
する第5の抵抗器192および第6の抵抗器193とを
有する。前記伝送線路10の特性インピーダンスをZo
とするとき、前記第1の抵抗器1001と前記第2の抵
抗器1002は概ねZoの抵抗値をもち、前記第3の抵
抗器190と前記第4の抵抗器191は概ね等しく且つ
Zoに比べて十分高い抵抗値をもち、前記第5の抵抗器
192と前記第6の抵抗器193は概ね等しく且つZo
に比べて十分高い抵抗値をもつ。そして、前記第3の抵
抗器190と前記第4の抵抗器191の接続点142a
からLSI30aの出力回路がハイ出力のときに用いる
基準電位を生成し、前記第5の抵抗器192と前記第6
の抵抗器193の接続点162aから前記LSI30a
の出力回路がロー出力のときに用いる基準電位を生成す
る。
【0053】−第2の実施形態− 図5は、本発明の第2の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置2を示す構成図である。なお、図1中の構成要素
と同一の構成要素には同一符号を付している。また、入
力回路80とリファレンス電位生成回路100は図示を
省略している。さらに、判り易くするため、出力回路5
0のゲート幅可変MOS FET 52,54を分けて示し、伝
送線路10は重複して示している。
【0054】まず、伝送線路10の直流抵抗を無視でき
るものとして説明する。基準電位生成用分圧器130の
抵抗器22の抵抗値をR1とし、抵抗器204の抵抗値
をR2とし、抵抗器205の抵抗値をR3とし、抵抗器
234の抵抗値をR4とし、抵抗器235の抵抗値をR
5とするとき、次の(数12)式を満たすように抵抗値を
設定すれば、端子202aにはハイ側の基準電位Vddqa
/2が生成され、端子232aにはロー側の基準電位V
ddqb/2が生成され、端子202bにはハイ側の基準電
位Vddqb/2が生成され、端子232bにはロー側の基
準電位Vddqa/2が生成される。なお、R2〜R5を十
分な高抵抗とすることで、消費電力を小さくできる。
【0055】
【数12】
【0056】この同時双方向伝送装置2では、基準電位
生成用分圧器130で生成した基準電位を基に、次のよ
うにして出力回路50の出力抵抗の調整を行なう。ま
ず、ハイ側出力抵抗調整回路60aのゲート幅可変MOS
FET 66aと抵抗値R1a=Zoの抵抗器22aとで電
源電圧Vddqaを分圧した電位と、端子202aに生成し
たVddqa/2の基準電位とを差動入力増幅器64aで比
較し、両者が一致するようにゲート幅制御回路62aで
ゲート幅可変MOS FET 66aのゲート幅を調整する。調
整結果として得られたゲート幅可変MOS FET 66aのゲ
ート幅の設定を、制御信号32aを用いて伝達すること
により、ゲート幅可変MOS FET52aの出力抵抗もZo
となる(ゲート幅可変MOS FET 66は、出力回路50の
電源側MOS FET 52と同一の構成とする)。同様にし
て、LSI30b側でも、ゲート幅可変MOS FET 52b
の出力抵抗をZoに調整する。次に、IOa点の電位
と、端子232aに生成したVddqb/2の基準電位とを
差動入力増幅器74aで比較し、両者が一致するように
ゲート幅制御回路72aでゲート幅可変MOS FET 54a
のゲート幅の調整する。これにより、ゲート幅可変MOS
FET 54aの出力抵抗がZoになる。同様にして、LS
I30b側でも、ゲート幅可変MOS FET 54bの出力抵
抗をZoに調整する。以上により、出力抵抗の値は常に
Zoとなり、次の(数13)式が正確に成り立ち、[H,
L]および[L,H]の出力状態のドレイン−ソース間
電圧Vdsが調整時と実際の通信時で一致し、LSI間の
電源電圧のばらつきにより入力差分電圧が減少すること
を回避できる。なお、LSI間の電源電圧のばらつきを
考慮していない従来例では、調整時と実際の通信時のド
レイン−ソース間電圧Vdsの違いにより、次の(数13)
式から電位がずれてしまい、入力差分電圧が減少するこ
とがあった。
【0057】
【数13】
【0058】次に、伝送線路10の直流抵抗を無視でき
ない場合を考える。この場合、伝送線路10の直流抵抗
Roを加味したIOa点の電位は、前記(数8)式〜
(数11)式で表されるから、基準電位を(数9)式のV
IO[H,L]aおよび(数10)式のVIO[L,H]aに一致させ
ればよい。そのためには、抵抗器22aおよび抵抗器2
04a,205a,234a,235aの値を次の(数
14)式〜(数16)式のように設定すればよい。なお、L
SIb側の抵抗器22b,204b,205b,234
b,235bの値は次の(数14)式〜(数16)式におい
て添字aを添字bに置き換えればよい。
【0059】
【数14】
【0060】
【数15】
【0061】
【数16】
【0062】差動入力増幅器74aを図1に示した入力
回路80aに兼ねさせてもよい。すなわち、IOa点と
入力回路(80a)の入力点との間にセレクタ116を
挿入し、IOa点と端子232aとをセレクタ116の
入力とする。そして、セレクタ116の出力を入力回路
(80a)の入力に接続する。また、入力回路(80
a)の出力(82a)をゲート幅制御回路72aに入力
する。これにより差動入力増幅器74aを省略できるた
め、LSI30aの面積を有効利用できる。LSI30
b側でも同様である。
【0063】図5の抵抗器22aを基板20b上に設
け、抵抗器の一端を伝送線路(直流抵抗Ro)を介して
68a点と接続し、他端を基板20b上の接地電源に接
続することにより、(数14)式の抵抗値を得てもよい。
【0064】図6は、基準電位生成用分圧器の他の構成
例を示す回路図である。この基準電位生成用分圧器13
0’は、LSI30a側に供給するハイ側の基準電位を
端子202aに生成し、ロー側の基準電位を端子232
aに生成する第1の分圧回路と、LSI30b側に供給
するハイ側の基準電位を端子202bに生成し、ロー側
の基準電位を端子232bに生成する第2の分圧回路か
ら構成されている。第1の分圧回路の伝送線路241
は、伝送線路10と同一の長さの同一の線材とし、伝送
線路10と同一の特性インピーダンスZoと直流抵抗R
oを持つものとする。第1の分圧回路の抵抗器244,
245の抵抗値は、伝送線路10の特性インピーダンス
Zoに等しくする。
【0065】第2の分圧回路の伝送線路242は、伝送
線路10と同一の長さの同一の線材とし、伝送線路10
と同一の特性インピーダンスZoと直流抵抗Roを持つ
ものとする。第2の分圧回路の抵抗器246,247の
抵抗値は、伝送線路10の特性インピーダンスZoに等
しいとする。
【0066】以上の設定にすれば、伝送線路10の直流
抵抗Roがどんな値であっても前記(数8)式,(数
9)式の電位に等しいリファレンス電位を生成できる。
よって、伝送線路10の長さによって変わる直流抵抗R
oにいちいち対応して抵抗値を設定する必要がなくな
り、設計を簡便化できる。
【0067】図7は、図1,図4,図5において用いた
ゲート幅可変MOS FET の詳細を示す回路図である。ゲー
ト幅可変MOS FET は、並列に接続された複数のnチャネ
ルMOS FET 124〜126からなる。Inは、nチャネ
ルMOS FET 124〜126への入力信号である。また、
C1〜C3は、nチャネルMOS FET 124〜126のオ
ン/オフを制御する制御信号である。Inがゲート幅可
変MOS FET のゲート端子に相当し、127がドレイン端
子に相当し、128がソース端子に相当し、C1〜C3
が制御端子に相当する。制御端子は、例えば図1で制御
信号36が入力される端子であり、図1のゲート幅可変
MOS FET 52a,54aにおいては図示を省略してあ
る。なお、nチャネルMOS FET の代りにpチャネルMOS
FET を用いてもよい。
【0068】−第3の実施形態− 図8は、本発明の第3の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置3を示す構成図である。この同時双方向伝送装置
3は、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた
構成になっている。なお、図1中の構成要素と同一の構
成要素には同一符号を付している。
【0069】Z・Vref調整中央制御装置278は、出力
抵抗とリファレンス電位の調整手順を一括して制御する
ための装置であり、システム内の1つのLSIに設けれ
ばよく、例えばSVP(サービスプロセッサ)270内
に設けてある。Z・Vref調整中央制御装置278は、出
力抵抗やリファレンス電位の調整が不要なTTL等のイ
ンタフェースを用い、信号線272を介して、制御信号
を各LSI中のZ・Vref調整制御回路260に伝達す
る。制御信号CTLMODE 274は、出力抵抗とリファレン
ス電位を調整する処理のモードと通常の通信動作のモー
ドを切り替えるのに用いる制御信号である。制御信号SE
QCTL276は、出力抵抗やリファレンス電位の調整を行
なう際に出力の組み合わせ([H,L]および[L,H])を切り
替えるタイミングを制御するために用いる。Z・Vref調
整中央制御装置278は、時間的な制御のためのカウン
タを持ち、このカウンタを用いて、予め設定したタイミ
ングで、制御信号CTLMODE 274およびSEQCTL276を
切り替える。
【0070】Z・Vref調整制御回路260は、LSI内
の出力抵抗とリファレンス電位の調整処理を制御するた
めの回路であり、各LSIに1つ設けてある。Z・Vref
調整制御回路260は、自LSI内のハイ側出力抵抗調
整回路60,ロー側出力抵抗調整回路70,リファレン
ス電位調整回路110を制御するために信号259を用
いる。また、通常の通信動作の信号と制御信号257と
をセレクタ256で切り替える制御のためにセレクト信
号258を用いる。また、出力抵抗やリファレンス電位
の調整を行なうため、出力の組み合わせ([H,L]および
[L,H])を切り替えるのに制御信号257を用いる。
【0071】SEQ262は、出力回路50がハイかロ
ーのどちらを先に出力するかを決めるためのフラグであ
る。1本の伝送線路10の両端に接続する入出力回路に
対応するフラグSEQ262がそれぞれ同じ値にならな
いように、一方を“0”とすると、他方を“1”に設定
する。1つのLSIが複数のLSIと接続している場合
は、対応するLSI毎にフラグSEQ262を備えるの
が好ましい。変数CNT264は、現在の状態を保持す
るために用い、出力を切り替える毎に値を切り替える。
【0072】通常論理252,254は、通常の通信動
作時に用いられるLSIの内部論理を表す。
【0073】出力抵抗とリファレンス電位を調整する処
理は、システムのパワーオン時などの通信を行なってい
ない時期に行なう。まず、Z・Vref調整中央制御装置
278は、制御信号CTLMODE 274を“0”から“1”
への切り替え、一定期間“1”に保持する。そして、そ
の一定期間中に、制御信号SEQCTL276を一定間隔で
“0”−“1”−“0”と切り替えて、出力の組み合わ
せを切り替えるタイミングを制御する。そして、上記制
御信号により、Z・Vref調整制御回路260が図9のフ
ローチャートのように動作する。
【0074】図9は、Z・Vref調整制御回路260の動
作のフローチャートである。ステップ302では、制御
信号CTLMODE 274の“0”から“1”への切り替わり
を待ち、切り替わりを検出すると、ステップ304へ進
む。ステップ304では、変数CNT264の値を
“0”に初期化する。ここで、記号“:=”は右辺の値
を左辺に代入することを表す。ステップ306では、第
2の実施形態で説明したように、基準電位生成用分圧器
130で端子202に生成した基準電位を基に出力回路
50aのハイ側の出力抵抗を調整する。ステップ308
では、Z・Vref調整中央制御装置278からの制御信号
SEQCTL276が“0”か否かを判定し、“0”の間は前
記ハイ側出力抵抗の調整(ステップ306)を継続し、
“1”になるとステップ312へ進む。
【0075】ステップ312では、変数CNT264の
値を反転する。ここで、記号“〜”は否定を表す。最初
は変数CNT264は“0”から“1”へ反転する。ス
テップ314では、変数CNT264の値が“1”か否
かを判定し、“1”ならばステップ316へ進み、
“0”ならばステップ318へ進む。
【0076】ステップ316では、フラグSEQ262
の値が“0”か否かを判定し、“0”ならばステップ3
20へ進み、“1”ならばステップ330へ進む。
【0077】ステップ318では、フラグSEQ262
の値が“0”か否かを判定し、“0”ならばステップ3
30へ進み、“1”ならばステップ320へ進む。
【0078】ステップ320では、変数CNT=1且つ
フラグSEQ=0、又は、変数CNT=1且つフラグS
EQ=1の状態で、出力回路をロー出力とする。ステッ
プ322では、第1の実施形態および第2の実施形態で
説明したように、ロー側リファレンス電位の調整(32
4)および出力抵抗の調整(326)を順に又は並列に
実行する。ステップ327では、制御信号CTLMODE 27
4の値が“1”か否かを判定し、“1”ならばステップ
328へ進み、“0”ならばステップ336へ進む。最
初は制御信号CTLMODE 274の値が“1”に保持されて
いるので、ステップ328へ進む。ステップ328で
は、制御信号SEQCTL276の値が変数CNTの値と等し
いか否かを判定する。等しいならば、前記ステップ32
2へ戻り、ロー側リファレンス電位の調整(324)お
よび出力抵抗の調整(326)を続ける。等しくないな
らば、前記ステップ312へ戻る。
【0079】ステップ330では、変数CNT=0且つ
フラグSEQ=0、又は、変数CNT=1且つフラグS
EQ=1の状態で、出力回路をハイ出力とする。ステッ
プ332では、第1の実施形態および第2の実施形態で
説明したように、ハイ側リファレンス電位の調整を実行
する。ステップ333では、制御信号CTLMODE 274の
値が“1”か否かを判定し、“1”ならばステップ33
4へ進み、“0”ならばステップ336へ進む。最初は
制御信号CTLMODE 274の値が“1”に保持されている
ので、ステップ334へ進む。ステップ334では、制
御信号SEQCTL276の値が変数CNTの値と等しいか否
かを判定する。等しいならば、前記ステップ332へ戻
り、ハイ側リファレンス電位の調整を続ける。等しくな
いならば、前記ステップ312へ戻る。
【0080】ステップ336では、通常の通信動作に戻
す。
【0081】以上の処理により、システム内の全ての同
時双方向伝送装置3の出力抵抗とリファレンス電位の調
整が可能である。
【0082】なお、Z・Vref調整中央制御装置278
は、制御信号CTLMODE 274のみを出力し、制御信号SE
QCTL276は出力せず、各LSI内のZ・Vref調整制御
回路260は、カウンタを持ち、それぞれが予め決めら
れた時間間隔で出力の切り替えを行なう、という構成に
してもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明の同時双方向伝送装置によれば、
入力回路のリファレンス電位の調整または出力回路の出
力抵抗の調整を行なう基となる基準電位を、通信する双
方のLSIの電源電圧を考慮して生成するので、LSI
間で電源電圧がばらついた場合でも、最大の入力差分電
圧を確保できる。このため、伝送する信号振幅を小さく
しても誤動作しにくくなり、低消費電力,高速な信号伝
送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態と従来例のノイズマージンを比
較した説明図である。
【図3】第1の実施形態における基準電位生成用分圧器
の他の構成例を示す回路図である。
【図4】第1の実施形態における基準電位生成用分圧器
のさらに他の構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置を示す構成図である。
【図6】第2の実施形態における基準電位生成用分圧器
の他の構成例を示す回路図である。
【図7】ゲート幅可変MOS FET の詳細を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかる同時双方向伝
送装置を示す構成図である。
【図9】第3の実施形態におけるZ・Vref調整制御回路
260の動作のフローチャートである。
【図10】図4の基準電位生成用分圧器の変形例の回路
図である。
【符号の説明】
1,2,3…同時双方向伝送装置 20a,20b…基板、 30a,30b…LSI、 130,130’,130”130”x…基準電位生成
用分圧器、 10,141,161a,161b,151,171,
181,182,183,231a,231b,24
1,242…伝送線路、 52a,54a,66a,102a,104a,106
a,108a,184〜189…ゲート幅可変MOS FE
T、 56a,(56b)…入出力回路、 50a,50b…出力回路、 60a,60b…ハイ側出力抵抗調整回路、 70a,70b…ロー側出力抵抗調整回路、 80a,(80b)…入力回路、 100a…リファレンス電位生成回路、 110a…リファレンス電位調整回路、 116a…セレクタ、 260a,260b…Z・Vref調整制御回路、 278…Z・Vref調整中央制御回路、 VrefHa,VrefLa,VrefHb,VrefLb…リファレン
ス電位。
フロントページの続き (72)発明者 山際 明 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部 (72)発明者 秋元 一泰 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝送線路と、その伝送線路の両端
    部にそれぞれ接続された第1のLSI(半導体集積回路
    装置)および第2のLSIと、それら第1のLSIおよ
    び第2のLSIに接続された基準電位生成用分圧器とを
    具備し、 前記基準電位生成用分圧器は、前記第1のLSIの電源
    電圧および前記第2のLSIの電源電圧を基に基準電位
    を生成し、 前記第1のLSIは、前記伝送線路に接続される入出力
    回路を有し、その入出力回路は、入力回路と、出力回路
    と、前記基準電位を基に前記入力回路のリファレンス電
    位を調整するリファレンス電位調整手段または前記基準
    電位を基に出力回路の出力抵抗を調整する出力抵抗調整
    手段の少なくとも一方を有し、 前記第2のLSIは、前記伝送線路に接続される入出力
    回路を有し、その入出力回路は、入力回路と、出力回路
    と、前記基準電位を基に前記入力回路のリファレンス電
    位を調整するリファレンス電位調整手段または前記基準
    電位を基に出力回路の出力抵抗を調整する出力抵抗調整
    手段の少なくとも一方を有することを特徴とする同時双
    方向伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の同時双方向伝送装置に
    おいて、前記入出力回路は、リファレンス電位生成回路
    を含み、そのリファレンス電位生成回路は、ゲート幅可
    変MOS FET を有し、そのゲート幅可変MOS FET は、並列
    に接続した複数のMOS FET を有し、 前記リファレンス電位調整回路は、前記ゲート幅可変MO
    S FET の複数のMOS FET の中でオンにするMOS FET を制
    御信号により選択して前記ゲート幅可変MOS FET の抵抗
    値を制御し、前記リファレンス電位生成回路で生成する
    リファレンス電位を前記基準電位に一致させるように調
    整することを特徴とする同時双方向伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の同時双方向伝送装置に
    おいて、前記出力回路は、ゲート幅可変MOS FET を有
    し、そのゲート幅可変MOS FET は、並列に接続した複数
    のMOS FET を有し、 前記出力抵抗調整回路は、前記ゲート幅可変MOS FET の
    複数のMOS FET の中でオンにするMOS FET を制御信号に
    より選択して前記ゲート幅可変MOS FET の抵抗値を制御
    し、出力回路の出力電位を前記基準電位に一致させるよ
    うに調整することを特徴とする同時双方向伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の同時双方向伝送装置に
    おいて、前記第1のLSIの出力回路の電源電圧をVdd
    qaとし、前記第2のLSIの出力回路の電源電圧をVdd
    qbとし、前記伝送線路の特性インピーダンスをZoと
    し、直流抵抗値をRoとし、前記第1のLSIの出力回
    路がハイ出力のときに用いる前記基準電位をVrefHaと
    し、ロー出力のときに用いる前記基準電位をVrefLaと
    するとき、 【数1】 【数2】 が概ね成り立つことを特徴とする同時双方向伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2または請求項4に記
    載の同時双方向伝送装置において、前記基準電位生成用
    分圧器は、前記第1のLSIの出力回路がハイ出力のと
    きに用いる前記基準電位を生成するハイ用基準電位生成
    回路と、前記第1のLSIの出力回路がロー出力のとき
    に用いる前記基準電位を生成するロー用基準電位生成回
    路とからなり、 前記ハイ用基準電位生成回路は、前記第1の伝送線路と
    概ね等しい直流抵抗値をもつ第2の伝送線路と、その第
    2の伝送線路の第1の端部に接続する第1の抵抗器回路
    と、前記第2の伝送線路の第2の端部に接続する第2の
    抵抗器回路とを有し、 前記第1の抵抗器回路は、前記第2の伝送線路の前記第
    1の端部および前記第1のLSIの出力回路の電源に接
    続する第1の抵抗器を有し、前記第1の伝送線路の特性
    インピーダンスをZoとするとき、前記第1の抵抗器が
    概ねZoの抵抗値をもち、 前記第2の抵抗器回路は、前記第2の伝送線路の前記第
    2の端部および前記第2のLSIの出力回路の電源に接
    続する第2の抵抗器と、前記第2の伝送線路の前記第2
    の端部および接地電源に接続する第3の抵抗器を有し、
    前記第2の抵抗器と前記第3の抵抗器が概ね2Zoの抵
    抗値をもち、 前記第2の伝送線路の前記第1の端部に基準電位を生成
    し、 前記ロー用基準電位生成回路は、前記第1の伝送線路と
    概ね等しい直流抵抗値をもつ第3の伝送線路と、その第
    3の伝送線路の第1の端部に接続する第3の抵抗器回路
    と、前記第3の伝送線路の第2の端部に接続する第4の
    抵抗器回路とを有し、 前記第3の抵抗器回路は、前記第3の伝送線路の前記第
    1の端部および接地電源に接続する第4の抵抗器を有
    し、その第4の抵抗器が概ねZoの抵抗値をもち、 前記第4の抵抗器回路は、前記第3の伝送線路の前記第
    2の端部および前記第2のLSIの出力回路の電源に接
    続する第5の抵抗器と、前記第3の伝送線路の前記第2
    の端部および接地電源に接続する第6の抵抗器を有し、
    前記第5の抵抗器と前記第6の抵抗器が概ね2Zoの抵
    抗値をもち、 前記第3の伝送線路の前記第1の端部に基準電位を生成
    することを特徴とする同時双方向伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,請求項2または請求項4に記
    載の同時双方向伝送装置において、前記基準電位生成用
    分圧器は、前記第1の伝送線路と概ね等しい直流抵抗値
    をもつ第2の伝送線路と、その第2の伝送線路の第1の
    端部および前記第1のLSIの出力回路の電源に接続す
    る第1の抵抗器と、前記第2の伝送線路の第2の端部お
    よび前記第2のLSIの出力回路の電源に接続する第2
    の抵抗器と、前記第2の伝送線路の第1の端部と前記第
    1の伝送線路の第1の端部の間に直列に接続する第3の
    抵抗器および第4の抵抗器と、前記第1の伝送線路の第
    1の端部と接地電源の間に直列に接続する第5の抵抗器
    および第6の抵抗器とを有し、前記第1の伝送線路の特
    性インピーダンスをZoとするとき、 前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器は概ねZoの抵抗
    値をもち、 前記第3の抵抗器と前記第4の抵抗器は概ね等しく且つ
    Zoに比べて十分高い抵抗値をもち、 前記第5の抵抗器と前記第6の抵抗器は概ね等しく且つ
    Zoに比べて十分高い抵抗値をもち、 前記第3の抵抗器と前記第4の抵抗器の接続点から前記
    第1のLSIの出力回路がハイ出力のときに用いる前記
    基準電位を生成し、 前記第5の抵抗器と前記第6の抵抗器の接続点から前記
    第1のLSIの出力回路がロー出力のときに用いる前記
    基準電位を生成することを特徴とする同時双方向伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項3に記載の同時双
    方向伝送装置において、前記基準電位生成用分圧器は、
    第1の分圧回路と、第2の分圧回路とからなり、 前記第1の分圧回路は、前記第1の伝送線路と概ね等し
    い直流抵抗値をもつ第2の伝送線路と、その第2の伝送
    線路の第1の端部および前記第1のLSIの出力回路の
    電源に接続する第1の抵抗器と、前記第2の伝送線路の
    第2の端部および前記第2のLSIの接地電源に接続す
    る第2の抵抗器とを有し、前記第1の伝送線路の特性イ
    ンピーダンスをZoとするとき、前記第1の抵抗器およ
    び前記第2の抵抗器が概ねZoの抵抗値をもち、前記第
    1のLSIの出力回路がハイ出力のときに用いる前記基
    準電位を前記第1の端子に生成し、前記第2のLSIの
    出力回路がロー出力のときに用いる前記基準電位を前記
    第2の端子に生成し、 前記第2の分圧回路は、前記第1の伝送線路と概ね等し
    い直流抵抗値をもつ第3の伝送線路と、その第3の伝送
    線路の第1の端部および前記第1のLSIの接地電源に
    接続する第3の抵抗器と、前記第3の伝送線路の第2の
    端部および前記第2のLSIの出力回路の電源に接続す
    る第4の抵抗器とを有し、前記第1の伝送線路の特性イ
    ンピーダンスをZoとするとき、前記第3の抵抗器およ
    び前記第4の抵抗器が概ねZoの抵抗値をもち、前記第
    1のLSIの出力回路がロー出力のときに用いる前記基
    準電位を前記第3の端子に生成し、前記第2のLSIの
    出力回路がハイ出力のときに用いる前記基準電位を前記
    第4の端子に生成することを特徴とする同時双方向伝送
    装置。
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