JPH10327010A - 車載用アンテナ装置 - Google Patents

車載用アンテナ装置

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JPH10327010A
JPH10327010A JP13653697A JP13653697A JPH10327010A JP H10327010 A JPH10327010 A JP H10327010A JP 13653697 A JP13653697 A JP 13653697A JP 13653697 A JP13653697 A JP 13653697A JP H10327010 A JPH10327010 A JP H10327010A
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JP
Japan
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vehicle
antenna device
array antenna
protective cover
antenna
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JP13653697A
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English (en)
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Masato Sato
正人 佐藤
Yoshihiko Konishi
善彦 小西
Masahiro Watanabe
正浩 渡邊
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簿型で車載性に優れ、且つ給電損失が少なく
反射特性の良好な車載用アンテナ装置を得る。 【解決手段】 複数個の放射素子を線状あるいは平面状
に配列し、この線あるいは平面のボアサイト方向から少
なくともーつの方向にビームをチルトする手段を有する
アレーアンテナと、上記アレーアンテナを外部環境から
保護する電波の透過特性に優れた保護カバーとからな
り、上記アレーアンテナのビーム方向が自動車の進行方
向を向くように上記アレーアンテナをビームチルト角度
に概ね相当する角度だけ傾けて上記保護カバー内に格納
し、自動車の前方に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載す
る車載用アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の車載用アンテナ装置に
ついてその構成の一例を示す図である。これは、199
5年のH.H.Meine著、”Commercial
Applications of Millimet
erwaves History, Present
Status and Future Trends”,
IEEE Transaction on Microw
ave Theory &Technique, Vo
l.MTT‐43,NO.7,pp.1639−165
3に示された例である。また、図12は、従来の他の車
載用アンテナ装置の車載外観図を示す一例である。これ
は、特開平7−283634号公報「移動手段用通信モ
ジュール」に示されたものである。
【0003】図11において、18は送信ビーム、19
は受信ビーム、22はシャーシ、24はガン発信器、2
5はアンテナ基板、26は上記アンテナ基板25に設け
られた送信用放射素子、27は上記アンテナ基板25に
設けられた受信用放射素子、28は上記送信用放射素子
26を波源とする送信用誘電体レンズ、29は上記受信
用放射素子27を波源とする受信用誘電体レンズであ
る。また、30はこの車載用アンテナ装置の高さ(h)
を示す。なお、この受信ビーム19のビーム方向は図に
は示していないが、上記受信用放射素子27をPINダ
イオードにより電気的に切り換えることにより電子走査
可能である。
【0004】また、図12において、21は車両識別ナ
ンバープレート、31は車載用レーダヘッド、32はス
ロット、33は導電体平板、34はスロットアンテナで
あり、ビーム方向は上記スロットアンテナ34のボアサ
イト方向に固定されている。
【0005】次に、作用について説明する。図11に記
載の車載用アンテナ装置は、自動車の前方に装着され、
衝突防止レーダ用アンテナ装置として使用される。送信
用放射素子26は送信用誘電体レンズ28の焦点に置か
れており、この送信用誘電体レンズ28によりビーム幅
10度の送信ビーム18が形成され、前方の走行車に照
射される。また、受信用放射素子27は受信用誘電体レ
ンズ29の焦点及びその近傍に配置されており、受信用
誘電体レンズ29を介してビーム幅3度の受信ビーム1
9により前方の走行車からの反射波を受信する。
【0006】なお、この車載用アンテナ装置の高さhは
所望のビーム幅を得るための送信用誘電体レンズ28及
び受信用誘電体レンズ29の焦点距離に依存し、マイク
ロストリップアンテナなどの平面アンテナと比べるとか
なり厚いものとなる。また、図12に記載の車載用アン
テナ装置は、スロットアンテナ34のボアサイト方向に
主ビームを放射するため車両識別ナンバープレート21
からの反射波の影響を受けやすいと共に、車両識別ナン
バープレート21の背面に配置しているため自動車への
装着部位が限定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用アンテナ
装置は以上のように構成されているため、車載用アンテ
ナ装置の高さが高くなり、美観の劣化や重量の増加ある
いは装着部位との不整合などの搭載性に関する問題点が
あった。また、車両識別ナンバープレートに面直な方向
から主ビームが入射するため、その反射波の影響を受け
やすいという問題点もあった。また、薄型の平面アンテ
ナとしては、コーポレート給電のマイクロストリップア
レーアンテナなども考えられるが、給電線路による損失
が大きく、高効率の平面アンテナが得られないという問
題点もあった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、薄型で車載性に優れ、且つ
給電損失が少なく反射特性の良好な車載用アンテナ装置
を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の車載用アンテ
ナ装置は、複数個の放射素子を線状あるいは平面状に配
列し、上記線あるいは平面のボアサイト方向から少なく
ともーつの方向にビームをチルトしたアレーアンテナ
と、上記アレーアンテナを格納し外部環境から保護する
電波の透過特性に優れた保護カバーとを備えたことを特
徴とするものである。
【0010】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
上記アレーアンテナを上記ビームチルト角度に概ね相当
する角度だけ傾けて上記保護カバー内に格納することに
より、上記アレーアンテナのビーム方向がほぼ水平にな
るようにしたこと特徴とするものである。
【0011】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
上記保護カバーを上記ビームチルト角度に概ね相当する
角度だけ傾けて取り付けるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0012】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
上記保護カバーとして電波透過性材料で形成された車両
識別ナンバープレートを用いることを特徴とするもので
ある。
【0013】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
取り付けるべき車体の所定の部分に対応して、上記保護
カバーを所定の平面又は曲面形状に形成するとともに、
上記アレーアンテナを所望の平面あるいは曲面形状に形
成したことを特徴とするものである。
【0014】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
上記アレーアンテナを機械駆動する手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0015】また、この発明の車載用アンテナ装置は、
上記アレーアンテナのビーム方向が自動車の進行方向を
向くように車両識別ナンバープレートの裏側あるいは内
部に装備することを特徴とするものである。また、この
発明の車載用アンテナ装置は、上記アレーアンテナのビ
ーム方向が水平方向を向くように自動車のバンパーを含
む車体の所定の部分に埋め込むことを特徴とするもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1による車
載用アンテナ装置について、図1〜図5を参照して説明
する。図1はこの実施の形態による車載用アンテナ装置
の車載外観図、図2は図1のA−A’断面での断面図、
図3はこの実施の形態によるアレーアンテナの動作を説
明するための構成外観図、図4はアレーアンテナの放射
孔の間隔を変えた場合の反射特性を説明するための説明
図、図5はこの実施の形態の車載用アンテナ装置の他の
構成例を説明するための図であり、図1のB−B’断面
に相当する断面図である。
【0017】図1〜図5において、1は自動車、2はこ
の自動車1の空気取り入れ口、3はこの自動車1に装着
された車載用アンテナ装置、4はこの車載用アンテナ装
置3におけるアレーアンテナ、5はアレーアンテナ4を
外部環境から保護する電波の透過特性に優れた保護カバ
ー、6はアレーアンテナ4のボアサイト方向、7はアレ
ーアンテナ4のボアサイト方向6に対するビームチルト
角(θ)、8は車載用アンテナ装置3のビーム方向、9
はこのビーム方向8と平行な路面である。
【0018】また、10はアレーアンテナ4における誘
電体、11は2枚の平行な導体で構成される平行平板導
波路、12は平行平板導波路11の片側の面で且つ上記
誘電体10が設けてある領域に構成された放射孔、13
は上記複数の放射孔12からなる放射部、14はアレー
アンテナ4に電磁波を供給する給電用導波管、15はこ
の給電用導波管14の位相中心を概ね焦点に持ち且つ上
記平行平板導波路11内に形成した放物面、16は給電
用導波管14と放物面15からなる平面波給電部、17
は平行平板導波路11内に形成した吸収体、18は送信
ビーム、19は受信ビーム、20は路面9と平行な水平
面、21は車両識別ナンバープレートである。
【0019】次に、この車載用アンテナ装置の作用につ
いて説明する。給電用導波管14より励振された電磁波
は放物面15により平面波に変換され平面波給電部16
から放射部13に供給される。平行平板導波路11を伝
搬するこの平面波の進行方向はX軸の負の方向であり、
放射部13の途中に設けてある複数の放射孔12と次々
に結合し空間に電波を放射するが、放射しきれない残留
電力は反射波が生じないように整合終端として動作する
吸収体17により消費される。
【0020】ここで、このアレーアンテナ4のビーム方
向8は、上記放射孔12のX軸方向における素子間隔d
により決まり、d=λg(λgは平行平板導波路11の
管内波長)のときはボアサイト方向6に主ビームを指向
し、d≠λgのときはボアサイト方向6よりビームチル
ト角7(θ)だけチルトした方向に主ビームを指向す
る。しかし、図4の反射特性図に示すように、素子間隔
dが、平行平板導波路11の管内波長λgと等しいとき
は放射部13における入力側でのVSWR(電圧定在波
比)が劣化し、良好な反射特性が得られない。このた
め、このような進行波給電タイプのアレーアンテナ4
は、素子間隔dを管内波長λgから若干短くした良好な
反射特性を有するビームチルト型アレーアンテナとして
使用される。この場合、僅かなビームチルト角7(θ)
でも良好な反射特性が得られる。
【0021】このようなアレーアンテナ4を、衝突防止
用レーダの車載用アンテナ装置3に使用する場合は、ビ
ーム方向8を自動車1の前方で且つ路面9と平行な方向
と合わせる必要があるため、ビームチルト角7(θ)だ
けアレーアンテナ4を傾けて取り付ける。図2に示す例
では、アレーアンテナ4を垂直面でチルトさせている。
このように、送信用及び受信用の計2個のアレーアンテ
ナ4を、図1に示すように、自動車1の例えば空気取り
入れ口2の前面に装着すれば良い。アレーアンテナ4の
前面には外部環境から保護するために電波の透過特性に
優れた保護カバ−5を被せて使用する。
【0022】また、図5は、この実施の形態によるの車
載用アンテナ装置の他の配置例を示す図である。図5に
示す車載用アンテナ装置では、2個のアレーアンテナ4
は水平面20においてハの字形に配置されている。つま
り、アレーアンテナ4のビーム方向が自動車の進行方向
に真っ直ぐに向くように、アレーアンテナ4を水平面で
チルトさせている。アレーアンテナ4の前面には同様に
保護カバ−5を被せて使用する。
【0023】以上説明したように、この実施の形態の車
載用アンテナ装置によれば、ボアサイト方向から少なく
ともーつの方向にビームをチルトする手段を有するアレ
ーアンテナ4を保護カバー5の中に格納するようにし、
また好ましくは、アレーアンテナ4を、ビームチルト角
7(θ)だけ傾けて保護カバー5の中に格納するように
したため、従来例のような誘電体レンズアンテナよりも
薄型の車載用アンテナ装置3を得られる効果がある。ま
た、このアレーアンテナ4の給電構造は、平行平板導波
路11を用いた直列給電構造をなしているので、コーポ
レート給電タイプの平面アンテナに比べ給電部分での損
失が少なく、高利得の車載用アンテナ装置3を得られる
効果もある。
【0024】実施の形態2.図6及び図7は、この発明
の実施の形態2による車載用アンテナ装置3を示す断面
図である。この実施の形態2は、この車載用アンテナ装
置3の雨や泥などによる性能劣化を防ぐための一実施の
形態であり、保護カバー5を自動車の進行方向に対して
直角ではなく、チルトさせて取り付けるようにしたもの
である。好ましい例としては、図6及び図7に示すよう
に、保護カバー5とアレーアンテナ4の放射部13との
間隔が概ねー定となるように、保護カバー5をビームチ
ルト角度θに概ね相当する角度だけ傾けた構成としてい
る。また、別の見方をすれば、アレーアンテナ4の放射
部13と保護カバー5とをほぼ平行に配置し、これをチ
ルトして取り付けるものである。なお、この実施の形態
2における車載用アンテナ装置3の車載外観図、アレー
アンテナ4の構成外観図、及び反射特性を説明する説明
図は、それぞれ図1、図3、及び図4と同様である。
【0025】このように、保護カバー5を、自動車の進
行方向に対して直角ではなく、チルトさせて取り付ける
ことにより、あるいは保護カバー5をアレーアンテナ4
の放射部13との間隔が概ねー定となるようにビームチ
ルト角度θに概ね相当する角度だけ傾けて取り付けるこ
とにより、走行時の雨、泥、 雪、及び前方走行車の水
しぶき等の付着物を風圧により迅速に除去することがで
きる。したがって、保護カバー5に付着する上記付着物
による放射特性の劣化を回避できる車載用アンテナ装置
3を得られる効果があると共に、従来例のような誘電体
レンズアンテナよりも薄型の車載用アンテナ装置3を得
られる効果がある。また、このアレーアンテナ4の給電
構造は、平行平板導波路11を用いた直列給電構造をな
しているので、コーポレート給電タイプの平面アンテナ
に比べ給電部分での損失が少なく、高利得の車載用アン
テナ装置3を得られる効果もある。
【0026】実施の形態3.図8は、この発明の実施の
形態3による車載用アンテナ装置3の車載外観図、図9
はこの車載用アンテナ装置3の断面図である。この実施
の形態3は、車両識別ナンバープレートを保護カバーと
した場合の一実施の形態であり、図8及び図9に示すよ
うに、アレーアンテナ4のビーム方向8が自動車の進行
方向を向くように上記アレーアンテナ4をビームチルト
角度θに概ね相当する角度だけ傾けて電波の透過特性に
優れた特性を有する車両識別ナンバープレート21の裏
側あるいは内部に装備する構成とするものである。な
お、この実施の形態3におけるアレーアンテナ4の構成
外観図及び反射特性を説明する説明図は、それぞれ図3
及び図4と同様である。
【0027】この実施の形態は、図9に示すように、シ
ャーシ22内にアレーアンテナ4をビームチルト角度θ
に概ね相当する角度だけ傾けて配置し、さらに電波の透
過特性に優れたレドーム材で作成した車両識別ナンバー
プレート21を上記アレーアンテナ4の前面に取り付け
ることにより、車載用アンテナ装置3の自動車1への装
着部位を車両識別ナンバープレート21と共有できる。
したがって、アレーアンテナ4を自動車1に装着するこ
とによる美観の劣化を回避できる車載用アンテナ装置3
を得られる効果がある。また、図1で示したように空気
取り入れ口2の前面の一部に車載用アンテナ装置3を配
置する必要が無いため、空気取り入れ口2の機能を損な
わずに済み、冷却性能の劣化を防止できるという効果も
得られる。また、従来例のような誘電体レンズアンテナ
よりも薄型の車載用アンテナ装置3を得られる効果もあ
る。さらに、このアレーアンテナ4の給電構造は、平行
平板導波路11を用いた直列給電構造をなしているの
で、コーポレート給電タイプの平面アンテナに比べ給電
部分での損失が少なく、高利得の車載用アンテナ装置3
を得られる効果もある。
【0028】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4による車載用アンテナ装置3の車載外観図であ
る。この実施の形態4は、車載用アンテナ装置3を自動
車のバンパーあるいは車体の任意の部分に埋め込んだ場
合の一実施の形態であり、外部環境から保護する電波の
透過特性に優れた保護カバー5によりアレーアンテナ4
を覆った車載用アンテナ装置3を、図10に示すよう
に、自動車1のバンパー23などに埋め込む構成とする
ものである。なお、この実施の形態4におけるアレーア
ンテナ4の構成外観図及び反射特性を説明する説明図
は、それぞれ図3及び図4と同様であり、車載用アンテ
ナ装置3の断面図は図2、図5、又は図6〜図7と同様
である。
【0029】自動車の進行方向などで、水平面20にお
いてより狭いビーム幅が要求されるような優れた角度分
解能を有する衝突防止レーダ等の場合には、水平面20
の方向での寸法を大きくしたアレーアンテナ4が必要と
なる。しかし、このような水平面20の方向に長いアレ
ーアンテナ4を有する車載用アンテナ装置3を空気取り
入れ口2や車両識別ナンバープレート21の背面に配置
するのは困難である。本実施の形態4は、自動車1のバ
ンパー23あるいは車体の任意の部分に車載用アンテナ
装置3を埋め込むため、図には示していないが送信用と
受信用の車載用アンテナ装置3を分離して自動車1に装
着するなど、自動車1への装着の自由度を向上させるこ
とができる。したがって、自動車1の装着部位によって
決まる車載用アンテナ装置3の寸法の制約を緩和できる
と共に、より狭いビーム幅を有し、且つ自動車1に容易
に装着できる車載用アンテナ装置3を得られる効果があ
る。また、従来例のような誘電体レンズアンテナよりも
薄型の車載用アンテナ装置3を得られる効果もある。さ
らに、このアレーアンテナ4の給電構造は、平行平板導
波路11を用いた直列給電構造をなしているので、コー
ポレート給電タイプの平面アンテナに比べ給電部分での
損失が少なく、高利得の車載用アンテナ装置3を得られ
る効果もある。
【0030】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
よる車載用アンテナ装置は、基本的構成は、上記図1〜
図5、図6〜図7、図8〜図9、又は図10に示した実
施の形態1、2、3又は4における車載用アンテナ装置
3と同様であるが、外部環境から保護する電波の透過特
性に優れた保護カバー5を、取り付けるべき車体の所望
の部分に対応して、任意の平面あるいは曲面形状にする
とともに、アレーアンテナ4をも所望の平面又は曲面形
状に形成したものである。この場合、車載用アンテナ装
置3の形状を自動車の前方はもとより、前方以外の側方
や後方の任意の部位と同じ曲面等の形状とすることがで
き、自動車の美観および走行性能を劣化させることのな
い車載用アンテナ装置3を得ることができる効果が得ら
れる。
【0031】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
よる車載用アンテナ装置は、上記図1〜図5、図6〜図
7、図8〜図9、又は図10に示した実施の形態1、
2、3又は4における車載用アンテナ装置3において、
アレーアンテナ4を図には示していないがモータ等の機
械駆動装置に装着して機械的に動かす構成としたもので
ある。この場合、高価な電気的に切り換え可能なスイッ
チを用いずにビーム走査可能な車載用アンテナ装置3を
得ることができる効果が得られる。
【0032】ここで、以上の実施の形態1〜6における
車載用アンテナ装置3は平行平板導波路11の片側の面
に複数の放射孔12を形成したアレーアンテナ4を用い
ているが、ビームの放射方向をアレーアンテナのボアサ
イト方向からチルトさせたものであれば任意の形態のア
レーアンテナを用いても同様の効果が期待できる。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したような構成と
なっているため、以下に記載されるような効果を奏す
る。先ず、この発明によれば、ビームをチルトしたアレ
ーアンテナを、電波の透過特性に優れた保護カバーに格
納し保護するようにしたので、給電損失が少なく反射特
性の良好な薄型の車載用アンテナ装置を得ることができ
る。
【0034】また、この発明によれば、アレーアンテナ
をビームのチルト角度に概ね相当する角度だけ傾けて保
護カバー内に格納するようにしたので、アレーアンテナ
のビーム方向がほぼ水平になる車載用アンテナ装置を得
ることができる。
【0035】また、この発明によれば、車載用アンテナ
装置の保護カバーをビームチルト角度に概ね相当する角
度だけ傾けて取り付けるようにしたので、走行時の雨、
泥、雪、及び前方走行車の水しぶき等の保護カバーに付
着する付着物を風圧により迅速に除去することができ、
車載用アンテナ装置の付着物による放射特性の劣化を回
避できる。
【0036】また、この発明によれば、車載用アンテナ
装置の保護カバーとして、電波透過性材料で形成された
車両識別ナンバープレートを用いるようにしたので、車
載用アンテナ装置を自動車に装着することによる美観の
劣化を回避できると共に、空気取り入れ口の冷却性能の
劣化を防止できるという効果が得られる。
【0037】また、この発明によれば、車載用アンテナ
装置を取り付けるべき車体の所定の部分に対応して、保
護カバーを所定の平面又は曲面形状に形成するととも
に、アレーアンテナを所望の平面あるいは曲面形状に形
成するようにしたので、車載用アンテナ装置を自動車の
前方以外の側方や後方で、任意の形状の部位に装着する
ことができ、流線型のボディーを有する自動車にも空気
抵抗を増大することなく、且つ美観を損ねることなく装
着できる効果が得られる。
【0038】また、この発明によれば、車載用アンテナ
装置にアレーアンテナを機械駆動する手段を備えたの
で、保護カバーあるいは車両識別ナンバープレートの内
側に取り付けたアレーアンテナを機械走査することによ
り、ビームをスキャンすることができる効果がある。
【0039】また、この発明によれば、アレーアンテナ
のビーム方向が自動車の進行方向を向くようにアレーア
ンテナをビームチルト角度に概ね相当する角度だけ傾け
て、車両識別ナンバープレートの裏側あるいは内部に設
けるようにしたので、車載用アンテナ装置を自動車に装
着することによる美観の劣化を回避できると共に、空気
取り入れ口の冷却性能の劣化を防止できる。
【0040】また、この発明によれば、車載用アンテナ
装置のアレーアンテナのビーム方向が水平方向を向くよ
うにして自動車のバンパーを含む車体の所定の部分に埋
め込むように構成したので、自動車の装着部位によって
決まる車載用アンテナ装置の寸法の制約を緩和でき、水
平方向においてより狭いビーム幅を有する横長の車載用
アンテナ装置を自動車に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す車載用アンテ
ナ装置の車載外観図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における車載用アン
テナ装置の図1のA−A’断面での断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における車載用アン
テナ装置に用いられるアレーアンテナを説明する構成外
観図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における車載用アン
テナ装置の反射特性を説明する説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における車載用アン
テナ装置の他の構成例を示す図であり、図1のB−B’
断面に相当する断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す車載用アンテ
ナ装置の図であり、図1のA−A’断面に相当する断面
図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における車載用アン
テナ装置の他の構成例を示す図であり、図1のB−B’
断面に相当する断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す車載用アンテ
ナ装置の車載外観図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における車載用アン
テナ装置の図であり、図8のA−A’断面での断面図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態4を示す車載用アン
テナ装置の車載外観図である。
【図11】 従来の車載用アンテナ装置の一例を示す構
成図である。
【図12】 従来の車載用アンテナ装置の他の例を示す
車載外観図である・
【符号の説明】
1 自動車、 2 空気取り入れ口、 3 車載用アン
テナ装置、 4 アレーアンテナ、 5 保護カバー、
6 ボアサイト方向、 7 ビームチルト角θ、 8
ビーム方向、 9 路面、 10 誘電体、 11
平行平板導波路、12 放射孔、 13 放射部、 1
4 給電用導波管、 15 放物面、16 平面波給電
部、 17 吸収体、 18 送信ビーム、 19 受
信ビーム、 20 水平面、 21 車両識別ナンバー
プレート、 22 シヤーシ、23 バンパー、 24
ガン発信器、 25 アンテナ基板、 26 送信用
放射素子、 27 受信用放射素子、 28 送信用誘
電体レンズ、 29受信用誘電体レンズ、 30 車
載用アンテナ装置の高さh、 31 車載用レーダヘッ
ド、 32 スロット、 33 導電体平板、 34
スロットアンテナ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の放射素子を線状あるいは平面状
    に配列し、上記線あるいは平面のボアサイト方向から少
    なくともーつの方向にビームをチルトしたアレーアンテ
    ナと、上記アレーアンテナを格納し外部環境から保護す
    る電波の透過特性に優れた保護カバーとを備えたことを
    特徴とする車載用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記アレーアンテナを上記ビームチルト
    角度に概ね相当する角度だけ傾けて上記保護カバー内に
    格納することにより、上記アレーアンテナのビーム方向
    がほぼ水平になるようにしたこと特徴とする請求項1に
    記載の車載用アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記保護カバーを上記ビームチルト角度
    に概ね相当する角度だけ傾けて取り付けるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用アンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記保護カバーとして電波透過性材料で
    形成された車両識別ナンバープレートを用いることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用アンテ
    ナ装置。
  5. 【請求項5】 取り付けるべき車体の所定の部分に対応
    して、上記保護カバーを所定の平面又は曲面形状に形成
    するとともに、上記アレーアンテナを所望の平面あるい
    は曲面形状に形成したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の車載用アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 上記アレーアンテナを機械駆動する手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の車載用アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 上記アレーアンテナのビーム方向が自動
    車の進行方向を向くように車両識別ナンバープレートの
    裏側あるいは内部に装備することを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の車載用アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 上記アレーアンテナのビーム方向が水平
    方向を向くように自動車のバンパーを含む車体の所定の
    部分に埋め込むことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の車載用アンテナ装置。
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