JPH10326100A - 音声録音方法及び音声再生方法及び音声録音再生装置 - Google Patents

音声録音方法及び音声再生方法及び音声録音再生装置

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JPH10326100A
JPH10326100A JP9134648A JP13464897A JPH10326100A JP H10326100 A JPH10326100 A JP H10326100A JP 9134648 A JP9134648 A JP 9134648A JP 13464897 A JP13464897 A JP 13464897A JP H10326100 A JPH10326100 A JP H10326100A
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recording
voice
background noise
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JP9134648A
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English (en)
Inventor
Seiji Sasaki
誠司 佐々木
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無音状態の録音を省くことによって、ADP
CM符号化方式のままで、録音用メモリ容量の増大を伴
わずに、録音時間を延長できる音声録音方法及び音声再
生方法及び音声録音再生装置を提供する。 【解決手段】 録音時に、録音音声が無音の区間につい
て、背景雑音録音時間だけ背景雑音を符号化して記憶
し、残りの録音停止時間は録音を停止し、録音音声の再
生時に、録音を停止した時間帯については記憶した背景
雑音データに近似した擬似背景雑音を発生して再生する
音声録音方法及び音声再生方法及び音声録音再生装置で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル方式自動
車電話(PDC)等で用いられる音声録音方法及び音声
再生方法及び音声録音再生装置に係り、特に、録音用メ
モリ容量の増大を伴わずに、録音時間を延長できる音声
録音方法及び音声再生方法及び音声録音再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル方式の自動車電話や携帯電話で
は、送話者の音声と受信した相手の音声とを録音・再生
するボイスメモ機能や、携帯電話使用者が電話に出られ
ない時、現在電話に出られないことを知らせるための応
答メッセージを送信し、受信した相手の伝言音声を録音
・再生する伝言メモ機能を実現した機種が開発されてい
る。
【0003】この2つの録音・再生機能を実現するため
に、携帯電話等に搭載されている音声録音・再生装置で
は、録音時に音声信号を音声符号化技術を用いてデジタ
ル圧縮し、RAM等のメモリに記憶し、再生時に伸長復
号化して音声信号を出力するようになっている。
【0004】一般的に、音声符号化方式としては、32kb
ps又は16kbpsの適応差分PCM(Adaptive Differentia
l Pulse Code Modulation:ADPCM)方式が用いられ
ているが、現在市販されている携帯電話では、搭載でき
るメモリ容量の制限により、その録音時間が例えば20
秒/2件や18秒/1件である。
【0005】ここで、従来の携帯電話に搭載されている
音声録音再生装置及びその周辺の音声処理部について図
7を使って説明する。図7は、従来の携帯電話に搭載さ
れている音声録音再生装置及びその周辺の音声処理部の
構成ブロック図である。
【0006】従来の音声処理部は、図7に示すように、
通常の送受話機能を実現している音声処理部の構成とし
て、マイク1と、スピーカ2と、PCMコーデック3
と、フレーム化器4と、切替器5と、ノイズキャンセラ
6と、音声符号化器7と、音声検出器8と、音声復号器
9と、擬似背景雑音(CN)発生器10と、切替器11
とから構成されている。
【0007】そして、更に音声録音再生機能を実現する
音声録音再生装置部分の構成としてADPCM符復号器
12′と、RAM13と、制御回路14と、切替器15
と、切替器16と、加算器17と、切替器18と、切替
器19と、加算器20とから構成されている。
【0008】次に、従来の音声処理部の各部について具
体的に説明する。マイク1は、送話者の通話音声を入力
し、アナログの音声信号を出力するものである。スピー
カ2は、相手の通話音声や録音した音声を再生した音声
を出力するものである。
【0009】PCMコーデック3は、マイク1から入力
されたアナログ音声信号を、8kHzでサンプリング
し、16ビットのデジタル音声データに変換して出力す
る一方で、デジタル形式の再生音声データをアナログ音
声信号に変換し、スピーカ2に出力するものである。
【0010】フレーム化器4は、デジタル音声データを
入力し、音声符号化フレーム単位(フルレートでは20
ms、ハーフレートでは40ms)で蓄積するためのバ
ッファであり、フレーム化されたデジタル音声データ
(フレーム化音声データ)を出力するものである。
【0011】切替器5は、フレーム化器4から出力され
るフレーム化音声データ(a点)と、後述するADPC
M符復号器12′から出力される伝言メモ機能の応答メ
ッセージ(b点)とを切替えて、ノイズキャンセラ6に
出力するスイッチであり、スイッチの切替は後述する制
御回路14によって制御される。
【0012】ノイズキャンセラ6は、デジタル音声デー
タを入力し、重畳された背景雑音をキャンセルして出力
するものである。
【0013】音声符号化器7は、フレーム化音声データ
を入力し、フルレートであればVSELP(Vector Sum
Excited Linear Predictive Coding )、ハーフレート
であればPSI−CELP(Pitch Synchronous Innova
tion-Code Excited Linear Prediction )により、音声
符号化処理を行い符号化データを出力するものである。
【0014】尚、後述する音声検出器8で無音が検出さ
れるような区間では、背景雑音の特徴(スペクトルと電
力)を示す背景雑音の符号化データが出力されることに
なる。そして、消費電力低減のために、無音区間におい
ては、特定時間背景雑音を符号化し、残りは符号化処理
を停止するようになっている場合もある。また、実際の
音声符号化技術については、公知の技術であるので、こ
こでは説明を省略する。
【0015】音声検出器8は、フレーム単位の符号化デ
ータを入力して、音声検出処理を行い、有音/無音情報
を出力するものである。尚、実際の音声検出処理につい
ては公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0016】音声復号器9は、受信した符号化データと
有音/無音情報とを入力し、フルレートであればVSE
LP、ハーフレートであればPSI−CELPにより復
号処理し、復号された音声データを出力するものであ
る。
【0017】尚、受信音声が無音の状態である区間で
は、送信側から間欠的に送られてきた背景雑音の符号化
データを復号して、背景雑音がある区間について背景雑
音を再生して出力する。また、実際の音声復号化技術に
ついては、公知の技術であるので、ここでは説明を省略
する。
【0018】擬似背景雑音発生器10は、送信側から伝
送された符号化データと有音/無音情報とを入力し、有
音/無音情報が無音を示している区間において、伝送さ
れた背景雑音の符号化データに従って、送信側から背景
雑音の符号化データが送られてこなかった区間について
擬似背景雑音(Comfort Noise:CN)を発生して出力す
るものである。尚、実際の擬似背景雑音発生技術につい
ては公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0019】切替器11は、音声復号器9から出力され
る復号された再生音声(a点)と、擬似背景雑音発生器
10から出力される擬似背景雑音(b点)とを切替え
て、加算器17及び切替器19に出力するスイッチであ
り、スイッチの切替は後述する制御回路14によって制
御される。
【0020】ADPCM符復号器12′は、録音音声の
符号化/復号化を行うもので、具体的には音声データを
入力してADPCM符号化して符号化データを出力し、
また符号化データを入力してADPCM復号化して再生
音声データを出力するものであり、後述する制御回路1
4からの指示でADPCM符号化/復号化の制御が行わ
れる。尚、ADPCM符復号化技術については、公知の
技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0021】RAM13は、ボイスメモ機能や伝言メモ
機能等の音声録音・再生機能における音声の符号化デー
タを記憶するものである。具体的には、ボイスメモ機能
における送話者及び通話相手の通話音声の符号化データ
や、伝言メモ機能における応答メッセージ及び相手の伝
言メッセージの符号化データである。
【0022】切替器15は、フレーム化器4から出力さ
れた送話者のフレーム化音声データを録音・再生機能用
の構成部分に伝えるか否かをON/OFFで切り替えるもの
で、スイッチの切替は後述する制御回路14によって制
御される。
【0023】切替器16は、ADPCM符復号器12′
から出力された録音・再生機能の再生音声を通話機能の
送信構成部分に伝えるか否かをON/OFFで切り替えるもの
で、スイッチの切替は後述する制御回路14によって制
御される。
【0024】切替器18は、ADPCM符復号器12′
から出力された録音・再生機能の再生音声を通話機能の
音声出力構成部分に伝えるか否かをON/OFFで切り替える
もので、スイッチの切替は後述する制御回路14によっ
て制御される。
【0025】切替器19は、切替器11から出力された
通話機能の受話音声を録音・再生機能用の構成部分に伝
えるか否かをON/OFFで切り替えるもので、スイッチの切
替は後述する制御回路14によって制御される。
【0026】加算器17は、通話機能の受話音声と録音
・再生機能の再生音声とを加算してPCMコーデック3
に出力するものである。
【0027】加算器20は、通話機能の送話音声と受話
音声とを加算して録音音声としてADPCM符復号器1
2′に出力するものである。
【0028】制御回路14は、一般的な通話機能を行う
か、録音・再生機能を行うかによって、各種切替器とA
DPCM符復号器12′との制御を行うものである。
【0029】一般的な通話機能においては、切替器5を
a点に接続してマイク1から入力した送話者の音声を送
信させ、更に伝送された有音/無音情報を入力し、有音
/無音情報の内容に従って切替器11を制御する。
【0030】具体的には、有音/無音情報が有音を示し
ている場合は、切替器11をa点に接続して、音声復号
器9から出力される音声データを加算器17及び切替器
19に出力し、無音情報が無音に切り替わって特定時間
は、切替器11をa点のままにして音声復号器9から出
力される再生された背景雑音を加算器17及び切替器1
9に出力し、その後は、切替器11をb点に切り替えて
擬似背景雑音発生器10から出力される擬似背景雑音を
加算器17及び切替器19に出力するようになってい
る。
【0031】また、制御回路14は、音声録音・再生機
能の実現において、キーボード(図示せず)等からの入
力に従って、ADPCM符復号器12′及び切替器5,
切替器15,切替器16,切替器18,切替器19を制
御するものである。尚、図7においては制御回路14か
ら各切替器への制御線を統合した形で示してあるが、実
際は各切替器に対して個々に制御するようになってい
る。
【0032】具体的には、キーボードからの入力でボイ
スメモ機能が起動されると、切替器15及び切替器19
をON(接続)してから、ADPCM符復号器12′に
対して録音を指示するようになっている。
【0033】逆に、キーボードからの入力によってボイ
スメモ機能で録音された音声を再生する指示が為された
場合は、切替器18をON(接続)してから、ADPC
M符復号器12′に対してボイスメモの再生を指示する
ようになっている。
【0034】また、キーボードから伝言メモ機能が設定
されている状態で着呼があり、伝言メモ機能の応答メッ
セージを送信する状況になると、切替器16をON(接
続)し、切替器5をb点に切り替えてから、ADPCM
符復号器12′に対して応答メッセージの再生を指示す
るようになっている。
【0035】そして、応答メッセージの送信が終了する
と、切替器16をOFF(切断)し、切替器5をa点に
戻してから、通話相手の伝言メッセージを録音するため
に、切替器19をON(接続)し、ADPCM符復号器
12′に対して録音を指示するようになっている。
【0036】尚、図7において、破線で囲んだ部分はD
SP(Digital Signal Processor)により実現可能であ
る。
【0037】次に、従来の音声録音再生装置を具備する
音声処理部の動作について、図7を使って説明する。ま
ず、通話音声の送信系の動作から説明する。送話者の通
話音声のアナログ音声信号がマイク1から入力され、P
CMコーデック3でデジタル音声データに変換され、フ
レーム化器4でフレーム化されてフレーム化音声データ
が出力される。
【0038】この時、制御回路14の制御によって切替
器5はa点に接続されており、フレーム化音声データは
切替器5を通過して、ノイズキャンセラ6で背景雑音が
キャンセルされて、音声符号化器7で音声符号化処理さ
れ、符号化データが出力される。
【0039】そして、ノイズキャンセラ6から出力され
たフレーム化音声データは、音声検出器8にも入力され
て、音声検出処理が行われ、フレーム単位の有音/無音
情報が出力される。
【0040】音声符号化器7から出力された符号化デー
タと、音声検出器8から出力された有音/無音情報は、
VOX制御器(図示せず)に送られ、有音/無音情報が
有音を示している区間(フレーム)では、音声の符号化
データと有音/無音情報が送信され、有音/無音情報が
無音を示している区間(フレーム)では、背景雑音の特
徴(スペクトルと電力)を伝送するために、フレーム内
の任意の時間(雑音送信時間)について背景雑音の符号
化データと有音/無音情報が送信され、残り時間につい
ては有音/無音情報だけが送信される。
【0041】ここで、音声による通信が行われている場
合、どちらか一方が発声している時間率は約35%であ
るといわれている。携帯電話等で使用されるVOX制御
では、この音声の発生時間率に着目して、発声している
時のみ送信系の回路を動作させ、その他の時間は送信系
の回路を休止状態にすることにより、移動端末の消費電
力低減を図っている。
【0042】次に通話音声の受信系の動作について説明
する。受信した符号化データ及び有音/無音情報は、音
声復号器9及び擬似背景雑音発生器10に入力され、ま
た有音/無音情報は、制御回路14にも入力される。
【0043】そして、受信音声が有音の場合、有音/無
音情報によって制御回路14で有音が検知され、制御回
路14によって切替器11がa点に接続され、音声の符
号化データが、音声復号器9で復号処理され、音声デー
タが切替器11を介して加算器17に出力され、加算器
17で切替器18からの録音機能の再生音声と加算さ
れ、PCMコーデック3でアナログ音声信号に変換さ
れ、スピーカ2から音声が出力される。但し、この時、
制御回路14によって切替器18はOFF(切断)され
ているので、録音機能の再生音声は無音である。
【0044】一方、受信音声が無音の場合には、有音/
無音情報によって制御回路14で無音が検知され、制御
回路14によって雑音送信時間の間は切替器11がa点
に接続されたままで、受信した背景雑音の符号化データ
が、音声復号器9で復号処理され、再生された背景雑音
が音声データと同様にPCMコーデック3でアナログ音
声信号に変換され、スピーカ2から出力される。
【0045】この時、擬似背景雑音発生器10において
も、有音/無音情報によって、受信音声中の無音が検知
され、背景雑音の符号化データに従って擬似背景雑音が
発生される。
【0046】そして、無音を検知してから雑音送信時間
経過後には、制御回路14によって切替器11がb点に
切り替えられ、擬似背景雑音発生器10からの擬似背景
雑音が切替器11、加算器17を介してPCMコーデッ
ク3に出力され、PCMコーデック3でアナログ音声信
号に変換され、スピーカ2から出力されるようになって
いる。尚、この時音声復号器9における復号処理は停止
している。
【0047】次に音声録音・再生機能部分の動作につい
て説明する。キーボードからボイスメモ機能の録音指示
が入力されると、制御回路14がそれを検知し、制御回
路14によって切替器15、切替器19がON(接続)
される。
【0048】そして、送話者の通話音声が、マイク1か
ら入力され、PCMコーデック3でデジタル音声データ
に変換され、フレーム化器4でフレーム化されて、フレ
ーム化音声データが送信系に出力されると共に、切替器
15を介して加算器20に出力される。
【0049】また、通話相手からの受話音声の再生音声
データ及び再生背景雑音及び擬似背景雑音が、切替器1
1から再生出力系に出力されると共に、切替器19を介
して加算器20に出力される。
【0050】そして、加算器20で送話音声の音声デー
タと、受話音声の音声データとが加算されて、ADPC
M符復号器12′で符号化され、RAM13に記憶され
る。
【0051】一方、キーボードからボイスメモ機能の再
生指示が入力されると、制御回路14がそれを検知し、
制御回路14によって切替器18がON(接続)され、
ADPCM符復号器12′にボイスメモの再生指示が為
され、ADPCM符復号器12′によってRAM13か
ら録音された音声データが読み込まれ、ADPCM符復
号器12′で復号処理され、再生音声が切替器18を介
して加算器17に出力される。
【0052】そして、加算器17で切替器11からの受
話再生音声と加算され、PCMコーデック3でアナログ
音声信号に変換され、スピーカ2から出力されるように
なっている。但し、この時切替器11からの受話再生音
声は無音である。
【0053】次に、キーボードから伝言メモ機能が設定
されている状態で着呼があり、伝言メモ機能の応答メッ
セージを送信する状況になると、切替器16がON(接
続)され、切替器5がb点に切り替えられ、ADPCM
符復号器12′に対して応答メッセージの再生が指示さ
れる。
【0054】そして、ADPCM符復号器12′によっ
てRAM13から応答メッセージが読み込まれ、ADP
CM符復号器12′で復号処理され、再生された応答メ
ッセージが切替器16及び切替器5を介してノイズキャ
ンセラ6に出力され、送話音声と同様に符号化されて、
送信される。
【0055】そして、応答メッセージの送信が終了する
と、制御回路14によって切替器16がOFF(切断)
され、切替器5がa点に切り替えられ、通話相手の伝言
メッセージを録音するために、切替器19がON(接
続)され、ADPCM符復号器12′に対して録音の指
示が為される。尚、この時切替器15は、OFF(切
断)されている。
【0056】そして、ボイスメモの録音と同様に、通話
相手からの再生された受話音声データ及び背景雑音デー
タ及び擬似背景雑音が、切替器11及び切替器19及び
加算器20を介してADPCM符復号器12′に出力さ
れ、ADPCM符復号器12′で符号化され、RAM1
3に記憶される。
【0057】そして、伝言メモの再生は、ボイスメモの
再生と同様の動作である。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の音声録音再生装置では、録音・再生機能用の符号化
方式としてADPCMを用いており、許容できる音声品
質を得るには符号化速度を16kbps以上にする必要があ
り、16kbps未満に低速度化することはできないため、
当該音声録音再生装置を内蔵する携帯電話等では、録音
時間が例えば20秒/2件や18秒/1件で、ユーザが
満足できる録音時間が提供できないという問題点があっ
た。
【0059】そして、従来の音声録音再生装置を内蔵す
る携帯電話等で、録音時間を長くするためには、録音用
メモリ容量を増やさなければならず、小型化の流れに反
するという問題点があった。
【0060】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、無音状態の録音を省くことによって、ADPCM符
号化方式のままで、録音用メモリ容量の増大を伴わず
に、録音時間を延長できる音声録音方法及び音声再生方
法及び音声録音再生装置を提供することを目的とする。
【0061】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、音声録音方法にお
いて、録音音声の有音区間においては、音声信号を適応
差分PCM符号化して音声の符号化データを記憶し、無
音区間においては、予め定められた時間を背景雑音録音
時間と録音停止時間とに分配し、前記背景雑音録音時間
については背景雑音を適応差分PCM符号化して背景雑
音の符号化データを記憶し、前記録音停止時間について
は録音を停止し、前記背景雑音録音時間と前記録音停止
時間とを録音音声の有音区間となるまで繰り返すことを
特徴としており、録音する符号化データ量を削減でき
る。
【0062】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、音声再生方法において、請求項1記
載の音声録音方法で記憶された音声の符号化データを、
適応差分PCM復号化して音声を再生し、背景雑音の符
号化データを、適応差分PCM復号化して背景雑音を再
生し、前記背景雑音の再生に続いて、録音停止時間分だ
け、前記再生された背景雑音に近似する擬似背景雑音を
発生することを特徴としており、録音を停止した区間に
ついても、背景雑音に近似された擬似背景雑音で違和感
なく再生できる。
【0063】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項2記載の音声再生方法におい
て、再生された背景雑音に近似する擬似背景雑音を発生
する方法が、前記背景雑音の復号の際に得られる予測係
数と、再生された背景雑音のレベルを記憶しておき、任
意に発生させる擬似雑音符号を復号する際に、前記記憶
しておいた予測係数を用いて復号し、前記復号された擬
似雑音のレベルを、前記記憶しておいた背景雑音のレベ
ルになるように補正して擬似背景雑音として発生するこ
とを特徴としており、擬似背景雑音のスペクトル及びレ
ベルを実際の背景雑音に近似した違和感のないものにで
きる。
【0064】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、音声録音再生装置において、録音デ
ータを記憶する記憶部と、録音部として、録音対象の音
声を入力して適応差分PCM符号化し、符号化データを
出力する適応差分PCM符号化器と、無音区間を示すC
Nフラグ又は有音区間の始まりを示す音声開始フラグを
発生するCNフラグ・音声開始フラグ発生器と、前記録
音対象の音声における音声の有無の情報を入力し、前記
情報から前記録音対象の音声における音声の有無を判定
し、前記判定結果により有音区間の開始を検出すると、
前記CNフラグ・音声開始フラグ発生器に音声開始フラ
グを発生させて、前記音声開始フラグを録音データとし
て前記記憶部に出力し、前記適応差分PCM符号化器か
ら出力される音声の符号化データを録音データとして前
記記憶部に出力し、前記判定結果により無音区間の開始
を検出すると、前記CNフラグ・音声開始フラグ発生器
にCNフラグを発生させて、前記CNフラグを録音デー
タとして前記記憶部に出力し、予め定められた背景雑音
録音時間について、前記適応差分PCM符号化器から出
力される背景雑音の符号化データを録音データとして前
記記憶部に出力し、予め定められた録音停止時間につい
ては、前記記憶部への録音データの出力を停止し、前記
録音停止時間終了後は、録音対象の音声における音声の
有無の情報から音声の有無を判定する処理を繰り返す録
音制御部と、再生部として、入力された符号化データを
適応差分PCM復号化して復号データを出力する適応差
分PCM復号器と、任意の擬似雑音符号データを発生さ
せる擬似雑音符号発生器と、前記適応差分PCM復号器
からの復号データを入力し、外部からの制御信号に従っ
て背景雑音の復号データのレベルを記憶しておき、擬似
背景雑音の復号データのレベルを前記記憶しておいたレ
ベルになるように補正して出力するCN利得調整器と、
前記記憶部から録音データを読み込んで音声開始フラグ
又はCNフラグの検出を行い、音声開始フラグを検出す
ると、前記記憶部から音声の符号化データを読み込ん
で、当該符号化データを前記ADPCM復号器に出力
し、前記ADPCM復号器からの音声の復号データを再
生データとして外部に出力し、前記記憶部から録音デー
タを読み込んでCNフラグを検出すると、前記CN利得
調整器に対してレベルの記憶を指示する制御信号を出力
し、背景雑音録音時間について、前記記憶部から背景雑
音の符号化データを読み込んで、当該符号化データを前
記ADPCM復号器に出力し、前記ADPCM復号器か
らの背景雑音の復号データを再生データとして外部に出
力し、録音停止時間について、前記擬似雑音符号発生器
からの擬似雑音符号データを前記ADPCM復号器に出
力し、前記ADPCM復号器からの擬似雑音の復号デー
タに対して前記CN利得調整器でレベルを補正した擬似
背景雑音を再生データとして外部に出力し、前記録音停
止時間終了後は、前記記憶部から録音データを読み込ん
で音声開始フラグ又はCNフラグを検出する処理を繰り
返す再生制御部とを有することを特徴としており、録音
する符号化データ量を削減でき、録音を停止した区間に
ついても、背景雑音に近似された擬似背景雑音で違和感
なく再生できる。
【0065】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、請求項4記載の音声録音再生装置に
おいて、ADPCM復号器が、入力された符号化データ
を適応逆量子化して差分データを出力する適応逆量子化
器と、前記適応逆量子化器からの差分データと入力した
予測データとを加算する加算器と、予測係数を記憶する
予測係数保持回路と、前記適応逆量子化器からの差分デ
ータと直前の再生データとから求められる予測係数を用
いて予測データを前記加算器に出力し、音声の符号化デ
ータ及び背景雑音の符号化データを復号する時には、再
生制御部からの制御信号で、前記予測係数を前記予測係
数保持回路に記憶させ、擬似雑音符号データを復号する
時には、前記予測係数保持回路に記憶された予測係数を
用いて予測データを求める適応予測器とを有するADP
CM復号器であることを特徴としており、擬似背景雑音
のスペクトルを実際の背景雑音に近似した違和感のない
ものにできる。
【0066】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の音声録
音再生装置において、録音対象の音声における音声の有
無の情報が、音声の送信データについては、携帯電話機
のVOX制御に用いられる音声検出器で得られる情報で
あり、音声の受信データについては、外部から受信した
情報であることを特徴としており、小規模の機能追加で
録音時間の延長を実現できる。
【0067】
【発明の実施の形態】請求項に係る発明について、その
実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明に係
る音声録音方法及び音声再生方法及び音声録音再生装置
は、録音時に、録音音声の有音区間においては、音声信
号を適応差分PCM符号化して音声の符号化データを記
憶し、無音区間においては、予め定められた時間を背景
雑音録音時間と録音停止時間とに分配し、背景雑音録音
時間については背景雑音を適応差分PCM符号化して記
憶し、録音停止時間については録音を停止し、背景雑音
録音時間と録音停止時間とを録音音声の有音区間となる
まで繰り返し、録音音声の再生時に、音声と背景雑音の
符号化データは、適応差分PCM復号化して再生し、背
景雑音の再生に続いて、録音停止分だけ、背景雑音デー
タに近似した擬似背景雑音を発生して再生するものなの
で、無音区間の録音を省いて録音対象の通話時間に対す
る実際の録音時間の割合を小さくすることによって、録
音用のメモリ容量を増大することなく、録音対象時間を
延長し、且つ無音区間を違和感なく再生できるものであ
る。
【0068】まず、本発明に係る音声録音方法及び音声
再生方法を実現する音声録音再生装置の構成について図
1を使って説明する。図1は、本発明に係る音声録音再
生装置及びその周辺の音声処理部の構成ブロック図であ
る。尚、図7と同様の構成をとる部分については同一の
符号を付して説明する。
【0069】本発明の音声録音再生装置及びその周辺の
音声処理部(本装置)は、従来の音声録音再生装置と基
本的に同様で、図1に示すように、通常の送受話機能を
実現している構成として、マイク1と、スピーカ2と、
PCMコーデック3と、フレーム化器4と、切替器5
と、ノイズキャンセラ6と、音声符号化器7と、音声検
出器8と、音声復号器9と、擬似背景雑音発生器10
と、切替器11とから構成され、更に音声録音再生機能
を実現する構成として、ADPCM符復号器12と、R
AM13と、制御回路14と、切替器15と、切替器1
6と、加算器17と、切替器18と、切替器19と、加
算器20とから構成されている。
【0070】但し、ADPCM符復号器12における録
音音声の符号化/復号化方法の制御方法が、従来のAD
PCM符復号器12とは異なっており、その結果RAM
13に記憶される内容も異なっている。ここで、RAM
13が請求項4の記憶部に相当している。
【0071】次に、本装置の各部について具体的に説明
するが、ADPCM符復号器12を除く全ての構成は従
来と全く同様であるので、ここでは説明を省略し、本発
明の特徴部分であるADPCM符復号器12について詳
しく説明する。
【0072】本発明のADPCM符復号器12が、周囲
の構成要素との関係において従来のADPCM符復号器
12′と異なる点は、ADPCM符復号器12が、音声
検出器8から出力される有音/無音情報、及び受信した
有音/無音情報とを入力して符号化/復号化の制御に用
いる点である。
【0073】尚、音声検出器8から出力される有音/無
音情報、及び受信した有音/無音情報が、請求項4記載
の録音対象の音声における音声の有無の情報に相当して
おり、請求項6に記載した携帯電話のVOX制御に用い
られる音声検出器で得られる情報及び外部から受信した
情報に相当する。
【0074】次に、本発明のADPCM符復号器12に
ついて、録音部と再生部とに分けて詳細を説明する。ま
ず、本発明のADPCM符復号器12の録音部の構成に
ついて、図2を使って説明する。図2は、本発明のAD
PCM符復号器12の録音部の構成ブロック図である。
【0075】本発明のADPCM符復号器12の録音部
は、図2に示すように、ADPCM符号器21と、CN
フラグ・音声開始フラグ発生器22と、録音制御回路2
3と、切替器24とから構成されている。尚、本構成に
おいて、録音制御回路23及び切替器24が、請求項4
記載の録音制御部に相当する。
【0076】ADPCM符号器21は、録音音声データ
を入力し、一般的なADPCM符号化技術(ITU−T
勧告G.726参照)を用いて、例えば16kbpsで
符号化し、ADPCMの符号化データを出力する。尚、
ADPCM符号器21における符号化の単位は、音声符
号化器7及び音声復号器9における符号化のフレーム長
単位である。
【0077】CNフラグ・音声開始フラグ発生器22
は、現フレームが無音のフレームであることを示すCN
フラグと、現フレームから有音のフレームが開始するこ
とを示す音声開始フラグとを切り替えて出力するもので
ある。尚、CNフラグと音声開始フラグとは、それぞれ
ユニークなビット列であり、発生タイミングは、後述す
る録音制御回路23によって制御される。
【0078】切替器24は、録音データとして録音制御
回路23に入力するデータを切り替えるスイッチで、a
点に接続すると、ADPCM符号器21から出力される
音声又は背景雑音の符号化データを録音データとして録
音制御回路23に入力し、b点に接続するとCNフラグ
・音声開始フラグ発生器22から出力されるCNフラグ
又は音声開始フラグを録音データとして録音制御回路2
3に入力し、c点に接続すると、録音データとしては何
も録音制御回路23に入力しない、つまり録音しないこ
とになる。尚、スイッチの切替は、後述する録音制御回
路23によって制御される。
【0079】録音制御回路23は、制御回路14からの
録音の指示で動作し、音声検出器8からの送話音声の有
音/無音情報と、受信した受話音声の有音/無音情報と
を入力し、ADPCM符号器21に入力される録音音声
データ中の有音/無音を判定する判定動作を行い、判定
結果に基づいてCNフラグ・音声開始フラグ発生器22
を制御するための制御信号、及び切替器24を制御する
ための制御信号を出力し、RAM13への録音(書き込
み)の制御を行うものである。
【0080】具体的に録音制御回路23は、音声検出器
8から出力される送話音声の有音/無音情報と、受信し
た受話音声の有音/無音情報とを入力し、双方が無音を
示す時に録音音声データの現フレームを無音フレームと
判定し、その他の場合は全て有音フレームと判定する。
【0081】そして、有音フレームの開始が検知される
と、音声録音動作として、まず切替器24をb点に接続
し、CNフラグ・音声開始フラグ発生器22に対して音
声開始フラグの発生を指示し、CNフラグ・音声開始フ
ラグ発生器22からの音声開始フラグを入力してRAM
13に書き込み、次に、切替器24をa点に切り替え
て、ADPCM符号器21から出力される音声の符号化
データを録音データとして入力し、RAM13に書き込
むようにする。尚、有音フレームの開始の検知は、前フ
レームの有音/無音を常に記憶し、無音から有音に変化
した時を有音フレームの開始とすればよい。
【0082】一方、無音フレームが判定されると、まず
CNフラグ録音動作として、切替器24をb点に接続
し、CNフラグ・音声開始フラグ発生器22に対してC
Nフラグの発生を指示し、CNフラグ・音声開始フラグ
発生器22からのCNフラグを入力してRAM13に書
き込み、次に、CNデータ録音動作として、切替器24
をa点に切り替えて、ADPCM符号器21から出力さ
れる背景雑音の符号化データ(CNデータ)を録音デー
タとして入力してRAM13に書き込むようにして、予
め定めた任意の時間(CNデータ録音時間)を内蔵する
タイマーでカウントする。ここで、CNデータ録音時間
が請求項記載の背景雑音録音時間に相当している。
【0083】そして、更に録音停止動作として、切替器
24をc点に接続して、RAM13への書き込み(録
音)を停止し、更に予め定めた任意の時間(録音停止時
間)を内蔵するタイマーでカウントする。
【0084】そして、再度判定動作を行い、更に無音状
態が続いていると、CNフラグ録音動作、CNデータ録
音動作、録音停止動作を繰り返し、有音状態であったな
ら、音声録音動作を行うようになっている。
【0085】尚、録音入力音声データの無音区間におけ
るCNフラグ、CNデータ、録音停止のサイクル、及び
1サイクルにおけるCNデータ録音時間と録音停止時間
との配分は、任意であり、1サイクルを1符号化フレー
ムとしても良いし、1サイクルを複数の符号化フレーム
としても良い。
【0086】但し、1サイクルを長くする程、また録音
停止時間の配分を多くする程、実際の録音時間は短縮で
きるが無音区間の背景雑音の再生精度は低下し、1サイ
クルを短くする程、また録音停止時間の配分を少なくす
る程、無音区間の背景雑音の再生精度は向上するが実際
の録音時間は短縮できないことになる。
【0087】次に、本発明のADPCM符復号器12の
録音部の動作について、図1,図2,図3を使って説明
する。図3は、本発明のADPCM符復号器12におけ
る各部の状態の変化を示すタイミングチャート図であ
り、(a)は、録音制御回路23における有音/無音判
定結果であり、(b)は、切替器24における接点の状
態であり、(c)は、録音動作の推移であり、(d)
は、RAM13における録音内容を示している。
【0088】本発明のADPCM符復号器12の録音部
では、加算器20から録音音声データが出力されると、
ADPCM符号器21で符号化され、符号化データが切
替器24のa点に出力される。
【0089】この時、音声検出器8からの送話音声の有
音/無音情報及び受話音声の有音/無音情報とが録音制
御回路23に入力され、録音制御回路23でどちらか一
方が有音であれば、録音音声データが有音フレームであ
ると判定されて(図3(a)t1)、録音制御回路23か
らの制御信号により切替器24がb点に接続され(図3
(b))、録音制御回路23からの制御信号によりCN
フラグ・音声開始フラグ発生器22から音声開始フラグ
が出力され(図3(c))、録音制御回路23によって
RAM13に書き込まれる(図3(d))。
【0090】そして、録音制御回路23からの制御信号
により切替器24がa点に切り替えられ(図3(b)t
2)、ADPCM符号器21から出力された音声の符号
化データが録音制御回路23によってRAM13に書き
込まれる(図3(c)(d))。
【0091】そして、音声検出器8からの送話音声の有
音/無音情報及び受話音声の有音/無音情報とが両方と
も無音になって、録音音声データの無音が判定されると
(図3(a)t3)、録音制御回路23からの制御信号に
より切替器24がb点に接続され(図3(b))、録音
制御回路23からの制御信号によりCNフラグ・音声開
始フラグ発生器22からCNフラグが出力され(図3
(c))、録音制御回路23によってRAM13に書き
込まれる(図3(d))。
【0092】そして、録音制御回路23からの制御信号
により切替器24がa点に切り替えられ(図3(b)t
4)、ADPCM符号器21から出力された背景雑音の
符号化データ(CNデータ1)が録音制御回路23によ
ってRAM13に書き込まれる(図3(c)(d))。
【0093】そして、CNデータ録音時間経過後、録音
制御回路23からの制御信号により切替器24がc点に
切り替えられ(図3(b)t5)、RAM13への書き込
みが停止される(図3(c)(d))。
【0094】そして、録音停止時間経過後、更に無音状
態が続いていると、CNフラグ録音動作から繰り返され
ることになり、その結果、RAM13に書き込まれる内
容は、図3(d)に示すように、録音停止時間が省か
れ、メモリ使用量が節約されていることが解る。
【0095】次に、本発明のADPCM符復号器12の
再生部の構成について、図4を使って説明する。図4
は、本発明のADPCM符復号器12の再生部の構成ブ
ロック図である。
【0096】本発明ADPCM符復号器12の再生部
は、図4に示すように、ADPCM復号器25と、切替
器26と、再生制御回路27と、擬似雑音符号発生器2
8と、CN利得調整器29と、切替器30とから構成さ
れている。尚、本構成において、再生制御回路27及び
切替器26及び切替器30が、請求項4記載の再生制御
部に相当する。
【0097】擬似雑音符号発生器28は、後述する再生
制御回路27からの制御信号に基づき、録音が停止され
た区間(録音停止時間)に、任意の擬似雑音の符号化デ
ータである擬似雑音符号化データを発生するものであ
る。
【0098】切替器26は、後述する再生制御回路27
からの制御信号に基づき、ADPCM復号器25に入力
する符号化データを、再生制御回路27からの録音符号
化データ(a点)と、擬似雑音符号発生器28からの擬
似雑音符号化データ(b点)とで切替えるスイッチであ
る。
【0099】具体的には、切替器26は、再生制御回路
27によってRAM13から読み込まれた録音符号化デ
ータが出力される時はa点に接続され、録音停止時間に
は、b点に接続されるように再生制御回路27によって
制御されている。
【0100】CN利得調整器29は、後述するADPC
M復号器25から出力される復号データを取り込み、後
述する再生制御回路27からの制御信号に基づき、録音
されたCNデータを復号した背景雑音データを取り込ん
でいるときにはその電力(レベル)を記憶し、擬似雑音
符号を再生した擬似雑音データを取り込み始めたなら、
そのレベルが記憶しているレベルになるように補正し、
その結果を擬似背景雑音として出力するものである。
【0101】切替器30は、後述する再生制御回路27
からの制御信号に基づき、ADPCM符復号器12から
出力する録音再生音声データとして、ADPCM復号器
25からの音声の復号データ及び背景雑音の復号データ
(a点)と、CN利得調整器29からの利得調整された
擬似背景雑音(b点)とを切替えるスイッチである。
【0102】具体的に切替器30は、擬似背景雑音発生
区間はb点に接続され、その他の区間はa点に接続され
るように再生制御回路27によって制御されている。
【0103】ADPCM復号器25は、符号化データを
入力してADPCM復号化を行い、復号データを出力す
るものである。尚、本発明のADPCM復号器25は、
本発明独自の構成を有しており、図5を用いて説明す
る。図5は、本発明の音声録音再生装置のADPCM復
号器25の内部の構成ブロック図である。
【0104】本発明の音声録音再生装置のADPCM復
号器25は、ITU.T勧告G.726に記述されてい
る一般的なADPCM復号器としての構成部分である適
応逆量子化器31と、加算器32と、適応予測器33と
に加えて、本発明の特徴部分である予測係数保持回路3
4が設けられている。
【0105】ADPCM復号器25内の各部について、
一般的な部分については簡単に説明し、本発明の特徴部
分については詳細に説明する。適応逆量子化器31は、
再生制御回路27からの録音された符号化データ又は擬
似雑音符号発生器28からの擬似雑音符号化データを入
力し、適応逆量子化して差分データを出力するものであ
る。
【0106】加算器32は、適応逆量子化器31からの
差分データと、後述する適応予測器33の出力である予
測データとを加算し、復号データとして出力するもので
ある。
【0107】適応予測器33は、加算器32から出力さ
れる復号データを入力して記憶し、記憶された1サンプ
ル前の復号データと、適応逆量子化器31からの差分デ
ータとから予測データを生成して、加算器32に出力す
るものである。
【0108】ここで予測データを生成する為には、スペ
クトル包絡情報を有する予測係数ai、biが使用され
る。本発明では、再生制御回路27から予測係数の更新
が指示されると、用いた予測係数を随時後述する予測係
数保持回路34に出力して記憶させ、予測係数の採用が
指示されると、予測係数保持回路34への予測係数の出
力を停止し、逆に予測係数保持回路34から予測係数を
読み込んで、その予測係数を採用して予測を行うように
なっている。
【0109】予測係数保持回路34は、適応予測器33
で用いられた予測係数ai、biを記憶するものであ
る。
【0110】ADPCM復号器25の動作は、再生制御
回路27からの符号化データが入力されると、適応逆量
子化器31で逆量子化されて差分データが出力され、加
算器32で差分データと適応予測器33からの予測デー
タとが加算されて復号データが出力される。
【0111】この時、適応予測器33では、加算器32
からの復号データと適応逆量子化器31からの差分デー
タとから予測データが求められて加算器32に出力さ
れ、更に再生制御回路27からの制御により、適応予測
器33で予測に用いられた予測係数が、予測係数保持回
路34に随時出力されて更新されながら記憶される。
【0112】そして、録音が停止された区間(擬似背景
雑音発生区間)を再生するタイミングでは、ADPCM
復号器25に擬似雑音符号発生器28からの擬似雑音符
号化データが入力されて、適応逆量子化器31で逆量子
化され差分データが出力され、加算器32で差分データ
と適応予測器33からの予測データとが加算されて擬似
雑音の再生データが出力される。
【0113】この時、再生制御回路27からの制御によ
り、適応予測器33によって予測係数保持回路34に直
前に記憶された予測係数が読み込まれて予測に用いら
れ、実際の背景雑音のスペクトル情報が擬似雑音に与え
られることになる。
【0114】次に、図4の再生制御回路27は、制御回
路14からの指示に従い、伝言メモ機能の応答メッセー
ジの再生、又は録音された録音データの再生を制御する
ものである。
【0115】ここで、予めRAM13に記憶されている
伝言メモ機能の応答メッセージの再生では、切替器26
をa点に、切替器30をa点に接続して、擬似雑音符号
発生器28及びCN利得調整器29は動作させず、RA
M13から応答メッセージの音声符号化データを読み込
んで、一般的な復号を行うものである。
【0116】一方、録音された録音データの再生では、
再生制御回路27は、録音用のメモリ(RAM13)か
ら録音データを読み込み、録音データ中のCNフラグ又
は音声開始フラグを検出して、読み込んだデータを切替
器26に出力する。
【0117】また、再生制御回路27は、読み込んだ録
音データ中のCNフラグ又は音声開始フラグの検出タイ
ミングに応じて、ADPCM復号器25、切替器26,
擬似雑音符号発生器28、CN利得調整器29、切替器
30への各制御信号を出力するものである。
【0118】具体的に再生制御回路27は、制御回路1
4から録音データの再生の指示を受けると、切替器26
をa点に、切替器30をa点に接続し、RAM13から
録音データを読み込み、録音データ中に音声開始フラグ
を検出すると、音声開始フラグを切替器26に出力し、
音声再生動作として、ADPCM復号器25に対して、
予測係数の更新を指示し、それに続く音声の符号化デー
タをRAM13から読み込んで切替器26に出力する。
【0119】そして、RAM13からの録音データ中に
CNフラグを検出すると、ADPCM復号器25に対し
て、予測係数の採用を指示し、CNフラグを切替器26
に出力し、その後CNデータ再生動作として、ADPC
M復号器25に対して、予測係数の更新を指示し、CN
利得調整器29に対して、レベル検出・保持の指示を出
力し、RAM13からCNフラグに続くCNデータを読
み込んで切替器26に出力する。
【0120】そして、内蔵するタイマーでCNデータ録
音時間をカウントした後に、擬似雑音再生動作として、
RAM13からの読み込みを停止し、切替器26をb点
に切り替えて、擬似雑音符号発生器28に対して擬似雑
音符号の発生を指示し、ADPCM復号器25に対し
て、予測係数の採用を指示し、CN利得調整器29に対
して、レベル補正の指示を行い、切替器30をb点に切
り替える。
【0121】そして、内蔵するタイマーで録音停止時間
をカウントした後に、切替器26をa点に、切替器30
をa点に切り替え、RAM13から録音データを読み込
み、読み込んだデータが音声開始フラグであるかCNフ
ラグであるかによって音声再生動作、又はCNフラグ再
生動作と擬似雑音再生動作を行う。
【0122】次に、本発明のADPCM符復号器12の
再生部の動作について、図1,図4,図6を使って説明
する。図6は、本発明のADPCM符復号器12におけ
る各部の状態の変化を示すタイミングチャート図であ
り、(a)は、RAM13における録音内容であり、
(b)は、切替器26における接続状態であり、(c)
は、ADPCM復号器25への入力内容であり、(d)
は、ADPCM復号器25における予測係数の状態であ
り、(e)は、CN利得調整器29の動作を示してい
る。
【0123】本発明のADPCM符復号器12の再生部
では、制御回路14から再生制御回路27に対して、応
答メッセージの再生が指示されると、再生制御回路27
によって切替器26、切替器30がそれぞれa点に接続
され、RAM13から応答メッセージの符号化データが
読み込まれて、切替器26を介してADPCM復号器2
5に入力され、ADPCM復号器25で復号化されて、
再生音声として出力され、切替器30を介してADPC
M符復号器12の外部に出力される。
【0124】一方、制御回路14から再生制御回路27
に対して、録音音声の再生が指示されると、RAM13
から図6(a)に示す録音データが再生制御回路27に
よって読み込まれ、再生制御回路27でまず録音開始フ
ラグが検出されて、再生制御回路27からの制御信号に
より切替器26、切替器30がそれぞれa点に接続さ
れ、ADPCM復号器25に対して予測係数の更新が指
示される。
【0125】そして、音声符号化データが再生制御回路
27によってRAM13から読み込まれ、切替器26を
介してADPCM復号器25に入力され、ADPCM復
号器25で復号化されて、再生音声として出力され、切
替器30を介してADPCM符復号器12の外部に出力
される。この時、ADPCM復号器25の適応予測器3
3において用いられた予測係数は、その都度更新され
て、予測係数保持回路34に記憶されている。
【0126】更に、再生制御回路27によってRAM1
3から録音データが読み込まれ、録音データ中にCNフ
ラグが検出されると、ADPCM復号器25において予
測係数が固定された状態でCNフラグが復号化され、更
に再生制御回路27のCNデータ再生動作として、CN
利得調整器29に対して、レベル検出・保持の指示が出
力され、ADPCM復号器25に対して予測係数の更新
が指示され、CNデータがRAM13から読み込まれて
切替器26に出力され、ADPCM復号器25でCNデ
ータが復号され、切替器30を介してADPCM符復号
器12の外部に出力される。
【0127】この時、ADPCM復号器25では継続的
に予測係数が更新されて、予測係数保持回路34に記憶
されており、またCN利得調整器29においては、図6
(e)に示すように、再生された背景雑音のレベルが検
出されて保持されている。
【0128】また、再生制御回路27では、内蔵タイマ
ーでCNデータの読み込み開始からCNデータ録音時間
がカウントされた後に、再生制御回路27の擬似雑音再
生動作として、制御信号によって切替器26がb点に切
り替えられて(図6(b))、擬似雑音符号発生器28
に対して擬似雑音符号の発生が指示されて、擬似雑音符
号発生器28で発生された擬似雑音符号データが切替器
26を介してADPCM復号器25に入力される(図6
(c))。
【0129】この時、再生制御回路27からADPCM
復号器25に対して、予測係数の採用が指示され、AD
PCM復号器25では予測係数保持回路34に記憶され
ていた予測係数が適応予測器33によって読み込まれ、
この予測係数を固定的に用いた予測データで復号された
擬似背景雑音が出力される(図6(d))。
【0130】更に、この時再生制御回路27からCN利
得調整器29に対して、レベル補正が指示され、切替器
30がb点に切り替えられ、ADPCM復号器25から
出力された擬似背景雑音がCN利得調整器29でレベル
補正され(図6(e))、切替器30を介してADPC
M符復号器12の外部に出力される。
【0131】そして、再生制御回路27では、内蔵タイ
マーで擬似背景雑音の再生から録音停止時間がカウント
され、録音停止時間をカウントした後に、制御信号によ
って切替器26がa点に、切替器30がa点に切り替え
られ、RAM13から録音データが読み込まれ、読み込
まれたデータが音声開始フラグであるかCNフラグであ
るかによって音声再生動作、又はCNフラグ再生動作と
擬似雑音再生動作が繰り返される。
【0132】尚、上記説明では、録音の際の録音音声の
有音/無音を送信音声及び受信音声の有音/無音情報に
よって判断しているが、ADPCM符復号器12内部に
独自の録音音声の検出部を設けるようにしても構わな
い。
【0133】本発明の音声録音方法によれば、録音音声
中の無音区間については、背景雑音を特定時間だけ符号
化してCN符号化データを記憶(録音)し、残りの時間
は録音を停止して記憶しないので、録音するメモリを節
約し、メモリを増設することなく録音時間を延長できる
効果がある。
【0134】また、本発明の音声再生方法によれば、録
音を停止した区間について、擬似雑音符号発生器28で
発生した擬似雑音符号を復号して再生するので、聞き取
りやすく違和感なく再生できる効果がある。
【0135】更に、本発明の音声再生方法によれば、C
N符号化データから背景雑音を再生する際の予測係数を
記憶し、擬似背景雑音符号の復号の際に記憶された予測
係数を使用するので、スペクトラム包絡情報を有する予
測係数によって、実際の背景雑音のスペクトラムを擬似
背景雑音に付加することによって、実際の背景雑音に近
似された擬似背景雑音を再生でき、より聞き取りやすく
再生できる効果がある。
【0136】また、本発明の音声再生方法によれば、C
N符号化データから背景雑音を再生した再生背景雑音の
レベルをCN利得調整器29で保持し、再生された擬似
背景雑音に対して、保持したレベルで利得調整(補正)
を行うので、実際の背景雑音に近似された擬似背景雑音
を再生でき、より聞き取りやすく再生できる効果があ
る。
【0137】本発明の音声録音再生装置によれば、AD
PCM符復号器12内の録音部分にCNフラグ・音声開
始フラグ発生器22と、録音制御回路23とを設けてC
Nフラグ・音声開始フラグの録音と、録音停止の制御を
行い、再生部分に擬似雑音符号発生器28、CN利得調
整器29、再生制御回路27を設け、ADPCM復号器
25内に予測係数保持回路34を設けて、録音停止部分
における近似された擬似背景雑音の再生を行うものなの
で、本発明を実現するために新たに付加される処理の全
体に占める割合はごく僅かであり、小規模の機能追加
で、メモリを増設することなく録音時間を延長できる効
果がある。
【0138】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、録音音声
の有音区間においては、音声信号を適応差分PCM符号
化して音声の符号化データを記憶し、無音区間において
は、予め定められた時間を背景雑音録音時間と録音停止
時間とに分配し、背景雑音録音時間については背景雑音
を適応差分PCM符号化して背景雑音の符号化データを
記憶し、録音停止時間については録音を停止し、背景雑
音録音時間と録音停止時間とを録音音声の有音区間とな
るまで繰り返す音声録音方法としているので、録音する
符号化データ量を削減することによって、録音用のメモ
リ容量を増大することなく、録音時間を延長できる効果
がある。
【0139】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の音声録音方法で記憶された音声の符号化データを、
適応差分PCM復号化して音声を再生し、背景雑音の符
号化データを、適応差分PCM復号化して背景雑音を再
生し、背景雑音の再生に続いて、録音停止時間分だけ、
再生された背景雑音に近似する擬似背景雑音を発生する
音声再生方法としているので、録音を停止した区間につ
いても、背景雑音に近似された擬似背景雑音で違和感な
く再生できる効果がある。
【0140】請求項3記載の発明によれば、再生された
背景雑音に近似する擬似背景雑音を発生する方法が、背
景雑音の復号の際に得られる予測係数と、再生された背
景雑音のレベルを記憶しておき、任意に発生される擬似
雑音符号を復号する際に、記憶しておいた予測係数を用
いて復号し、復号された擬似雑音のレベルを、記憶して
おいた背景雑音のレベルになるように補正して擬似背景
雑音として発生する請求項2記載の音声再生方法として
いるので、スペクトル包絡情報を有する予測係数と背景
雑音のレベルを用いて、擬似背景雑音のスペクトル及び
レベルを実際の背景雑音に近似した違和感のないものに
できる効果がある。
【0141】請求項4記載の発明によれば、録音時は、
録音部の録音制御部が録音対象の音声における音声の有
無の情報を入力して音声の有無を判定し、判定結果によ
り有音区間の開始を検出すると、CNフラグ・音声開始
フラグ発生器が音声開始フラグを発生して、音声開始フ
ラグを録音データとして記憶部が記憶し、録音対象の音
声を適応差分PCM符号化器が適応差分PCM符号化し
て記憶部が記憶し、録音制御部が判定結果により無音区
間の開始を検出すると、CNフラグ・音声開始フラグ発
生器がCNフラグを発生して記憶部が記憶し、予め定め
られた背景雑音録音時間について、背景雑音を適応差分
PCM符号化器が適応差分PCM符号化して記憶部が記
憶し、予め定められた録音停止時間については、記憶部
への録音データの出力を停止し、録音停止時間終了後
は、録音対象の音声における音声の有無の情報から音声
の有無を判定する処理を繰り返し、再生時は、再生部の
再生制御部が、記憶部から録音データを読み込んで音声
開始フラグ又はCNフラグの検出を行い、音声開始フラ
グを検出すると、読み込んだ音声の符号化データをAD
PCM復号器で適応差分PCM復号化して再生データと
して外部に出力し、再生制御部が、記憶部から録音デー
タを読み込んでCNフラグを検出すると、背景雑音録音
時間について、記憶部から読み込んだ背景雑音の符号化
データをADPCM復号器で適応差分PCM復号化して
再生データとして外部に出力し、CN利得調整器で背景
雑音の復号データのレベルを記憶し、録音停止時間につ
いて、擬似雑音符号発生器から発生した擬似雑音符号デ
ータをADPCM復号器で適応差分PCM復号化してC
N利得調整器でレベルを補正した擬似背景雑音を再生デ
ータとして外部に出力し、録音停止時間終了後は、記憶
部から録音データを読み込んで音声開始フラグ又はCN
フラグを検出する処理を繰り返す音声録音再生装置とし
ているので、録音する符号化データ量を削減し、録音を
停止した区間についても、背景雑音に近似された擬似背
景雑音を再生することによって、録音用のメモリ容量を
増大することなく、録音時間を延長できる効果がある。
【0142】請求項5記載の発明によると、ADPCM
復号器が、背景雑音を復号する際に得られた予測係数を
適応予測器が予測係数保持回路に記憶させ、擬似雑音を
復号する時に適応予測器が予測係数保持回路に記憶され
た予測係数を用いて予測データを求めて適応差分復号化
するADPCM復号器である請求項4記載の音声録音再
生装置としているので、スペクトル包絡情報を有する予
測係数と背景雑音のレベルを用いて、擬似背景雑音のス
ペクトルを実際の背景雑音に近似した違和感のないもの
にできる効果がある。
【0143】請求項6記載の発明によると、録音対象の
音声における音声の有無の情報が、音声の送信データに
ついては、携帯電話機のVOX制御に用いられる音声検
出器で得られる情報であり、音声の受信データについて
は、外部から受信した情報である請求項4又は請求項5
記載の音声録音再生装置としているので、小規模の機能
追加で録音時間の延長を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声録音再生装置及びその周辺の
音声処理部の構成ブロック図である。
【図2】本発明のADPCM符復号器の録音部の構成ブ
ロック図である。
【図3】本発明のADPCM符復号器における各部の状
態の変化を示すタイミングチャート図である。
【図4】本発明のADPCM符復号器の再生部の構成ブ
ロック図である。
【図5】本発明の音声録音再生装置のADPCM復号器
の内部の構成ブロック図である。
【図6】本発明のADPCM符復号器における各部の状
態の変化を示すタイミングチャート図である。
【図7】従来の携帯電話に搭載されている音声録音再生
装置及びその周辺の音声処理部の構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…マイク、 2…スピーカ、 3…PCMコーデッ
ク、 4…フレーム化器、 5…切替器、 6…ノイズ
キャンセラ、 7…音声符号化器、 8…音声検出器、
9…音声復号器、 10…擬似背景雑音発生器、 1
1…切替器、 12、12′…ADPCM符復号器、
13…RAM、 14…制御回路、 15…切替器、
16…切替器、 17…加算器、 18…切替器、 1
9…切替器、 20…加算器、 21…ADPCM符号
器、 22…CNフラグ・音声開始フラグ発生器、 2
3…録音制御回路、 24…切替器、 25…ADPC
M復号器、 26…切替器、 27…再生制御回路、
28…擬似雑音符号発生器、29…CN利得調整器、
30…切替器、 適応逆量子化器31…適応逆量子化
器、 32…加算器、 33…適応予測器、 34…予
測係数保持回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 録音音声の有音区間においては、音声信
    号を適応差分PCM符号化して音声の符号化データを記
    憶し、無音区間においては、予め定められた時間を背景
    雑音録音時間と録音停止時間とに分配し、前記背景雑音
    録音時間については背景雑音を適応差分PCM符号化し
    て背景雑音の符号化データを記憶し、前記録音停止時間
    については録音を停止し、前記背景雑音録音時間と前記
    録音停止時間とを録音音声の有音区間となるまで繰り返
    すことを特徴とする音声録音方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声録音方法で記憶され
    た音声の符号化データを、適応差分PCM復号化して音
    声を再生し、背景雑音の符号化データを、適応差分PC
    M復号化して背景雑音を再生し、前記背景雑音の再生に
    続いて、録音停止時間分だけ、前記再生された背景雑音
    に近似する擬似背景雑音を発生することを特徴とする音
    声再生方法。
  3. 【請求項3】 再生された背景雑音に近似する擬似背景
    雑音を発生する方法が、前記背景雑音の復号の際に得ら
    れる予測係数と、再生された背景雑音のレベルを記憶し
    ておき、任意に発生させる擬似雑音符号を復号する際
    に、前記記憶しておいた予測係数を用いて復号し、前記
    復号された擬似雑音のレベルを、前記記憶しておいた背
    景雑音のレベルになるように補正して擬似背景雑音とし
    て発生することを特徴とする請求項2記載の音声再生方
    法。
  4. 【請求項4】 録音データを記憶する記憶部と、録音部
    として、 録音対象の音声を入力して適応差分PCM符号化し、符
    号化データを出力する適応差分PCM符号化器と、 無音区間を示すCNフラグ又は有音区間の始まりを示す
    音声開始フラグを発生するCNフラグ・音声開始フラグ
    発生器と、 前記録音対象の音声における音声の有無の情報を入力
    し、前記情報から前記録音対象の音声における音声の有
    無を判定し、前記判定結果により有音区間の開始を検出
    すると、前記CNフラグ・音声開始フラグ発生器に音声
    開始フラグを発生させて、前記音声開始フラグを録音デ
    ータとして前記記憶部に出力し、前記適応差分PCM符
    号化器から出力される音声の符号化データを録音データ
    として前記記憶部に出力し、前記判定結果により無音区
    間の開始を検出すると、前記CNフラグ・音声開始フラ
    グ発生器にCNフラグを発生させて、前記CNフラグを
    録音データとして前記記憶部に出力し、予め定められた
    背景雑音録音時間について、前記適応差分PCM符号化
    器から出力される背景雑音の符号化データを録音データ
    として前記記憶部に出力し、予め定められた録音停止時
    間については、前記記憶部への録音データの出力を停止
    し、前記録音停止時間終了後は、録音対象の音声におけ
    る音声の有無の情報から音声の有無を判定する処理を繰
    り返す録音制御部と、再生部として、 入力された符号化データを適応差分PCM復号化して復
    号データを出力する適応差分PCM復号器と、 任意の擬似雑音符号データを発生させる擬似雑音符号発
    生器と、 前記適応差分PCM復号器からの復号データを入力し、
    外部からの制御信号に従って背景雑音の復号データのレ
    ベルを記憶しておき、擬似背景雑音の復号データのレベ
    ルを前記記憶しておいたレベルになるように補正して出
    力するCN利得調整器と、 前記記憶部から録音データを読み込んで音声開始フラグ
    又はCNフラグの検出を行い、音声開始フラグを検出す
    ると、前記記憶部から音声の符号化データを読み込ん
    で、当該符号化データを前記ADPCM復号器に出力
    し、前記ADPCM復号器からの音声の復号データを再
    生データとして外部に出力し、前記記憶部から録音デー
    タを読み込んでCNフラグを検出すると、前記CN利得
    調整器に対してレベルの記憶を指示する制御信号を出力
    し、背景雑音録音時間について、前記記憶部から背景雑
    音の符号化データを読み込んで、当該符号化データを前
    記ADPCM復号器に出力し、前記ADPCM復号器か
    らの背景雑音の復号データを再生データとして外部に出
    力し、録音停止時間について、前記擬似雑音符号発生器
    からの擬似雑音符号データを前記ADPCM復号器に出
    力し、前記ADPCM復号器からの擬似雑音の復号デー
    タに対して前記CN利得調整器でレベルを補正した擬似
    背景雑音を再生データとして外部に出力し、前記録音停
    止時間終了後は、前記記憶部から録音データを読み込ん
    で音声開始フラグ又はCNフラグを検出する処理を繰り
    返す再生制御部とを有することを特徴とする音声録音再
    生装置。
  5. 【請求項5】 ADPCM復号器が、入力された符号化
    データを適応逆量子化して差分データを出力する適応逆
    量子化器と、前記適応逆量子化器からの差分データと入
    力した予測データとを加算する加算器と、予測係数を記
    憶する予測係数保持回路と、前記適応逆量子化器からの
    差分データと直前の再生データとから求められる予測係
    数を用いて予測データを前記加算器に出力し、音声の符
    号化データ及び背景雑音の符号化データを復号する時に
    は、再生制御部からの制御信号で、前記予測係数を前記
    予測係数保持回路に記憶させ、擬似雑音符号データを復
    号する時には、前記予測係数保持回路に記憶された予測
    係数を用いて予測データを求める適応予測器とを有する
    ADPCM復号器であることを特徴とする請求項4記載
    の音声録音再生装置。
  6. 【請求項6】 録音対象の音声における音声の有無の情
    報が、音声の送信データについては、携帯電話機のVO
    X制御に用いられる音声検出器で得られる情報であり、
    音声の受信データについては、外部から受信した情報で
    あることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の音声
    録音再生装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471773B2 (en) 2003-03-18 2008-12-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Telephone terminal
JP2009077139A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Takacom Corp 電話機の通話録音装置
US7813480B2 (en) 2003-03-11 2010-10-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Phone terminal and record/play program
JP2011155665A (ja) * 2011-03-01 2011-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通話区間検出装置、その方法、及びプログラム
JP2017223968A (ja) * 2011-02-14 2017-12-21 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン オーディオコーデックにおけるノイズ生成
JP2023008600A (ja) * 2021-07-06 2023-01-19 アルインコ株式会社 無線通信装置及び無線通信システム

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