JPH1032452A - 圧電部品 - Google Patents
圧電部品Info
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- JPH1032452A JPH1032452A JP18627796A JP18627796A JPH1032452A JP H1032452 A JPH1032452 A JP H1032452A JP 18627796 A JP18627796 A JP 18627796A JP 18627796 A JP18627796 A JP 18627796A JP H1032452 A JPH1032452 A JP H1032452A
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- piezoelectric
- electrode plate
- terminal electrode
- piezoelectric resonator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】組立てが容易で、かつ優れた電気的接続性を有
する圧電部品を提供する。 【解決手段】両面に導電性樹脂からなる突起が形成され
た圧電共振子11,12,13,14と、これら圧電共
振子11,12,13,14を挟持する端子電極板1
7,18,19,20と、絶縁部材21と、圧電共振子
12および絶縁部材21を跨いで配設されたコ字状の電
極板22とを箱形状のケース23に収納し、マイラフィ
ルム24,封止樹脂25で封止した。
する圧電部品を提供する。 【解決手段】両面に導電性樹脂からなる突起が形成され
た圧電共振子11,12,13,14と、これら圧電共
振子11,12,13,14を挟持する端子電極板1
7,18,19,20と、絶縁部材21と、圧電共振子
12および絶縁部材21を跨いで配設されたコ字状の電
極板22とを箱形状のケース23に収納し、マイラフィ
ルム24,封止樹脂25で封止した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電共振子が組み
込まれた圧電部品に関する。
込まれた圧電部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セラミックス等からなる圧電
共振子が組み込まれ、発振回路やフィルタ回路等として
用いられる圧電部品が知られている。図4は、従来の圧
電部品の断面図、図5は、図4に示す圧電部品を構成す
る圧電共振子とその圧電共振子を挟持した端子電極板を
示す斜視図(a)、およびその断面図(b)である。
共振子が組み込まれ、発振回路やフィルタ回路等として
用いられる圧電部品が知られている。図4は、従来の圧
電部品の断面図、図5は、図4に示す圧電部品を構成す
る圧電共振子とその圧電共振子を挟持した端子電極板を
示す斜視図(a)、およびその断面図(b)である。
【0003】先ず、図5に示す圧電共振子と端子電極板
について説明する。図5に示す圧電共振子40には、そ
の圧電共振子40の両面に電極40aが形成されてい
る。一方、端子電極板41は、圧電共振子40を支持す
るための支持面41aを有し、この支持面41aの中心
部分に突起41bが形成されている。圧電共振子40
は、2枚の端子電極板41で挟持されており、圧電共振
子40に形成された電極40aと端子電極板41に形成
された突起41bとが電気的に接触している。ここで、
2枚の端子電極板41それぞれに高周波電圧が印加され
ると、圧電共振子40がその圧電共振子40固有の周波
数で共振する。
について説明する。図5に示す圧電共振子40には、そ
の圧電共振子40の両面に電極40aが形成されてい
る。一方、端子電極板41は、圧電共振子40を支持す
るための支持面41aを有し、この支持面41aの中心
部分に突起41bが形成されている。圧電共振子40
は、2枚の端子電極板41で挟持されており、圧電共振
子40に形成された電極40aと端子電極板41に形成
された突起41bとが電気的に接触している。ここで、
2枚の端子電極板41それぞれに高周波電圧が印加され
ると、圧電共振子40がその圧電共振子40固有の周波
数で共振する。
【0004】次に、図4に示す圧電部品について説明す
る。図4に示す圧電部品は、複数枚の圧電共振子40
と、複数枚の端子電極板41と、図4に示す左から2番
目の圧電共振子40と3番目の圧電共振子40に挟まれ
た位置に配置された絶縁部材44と、その2番目の圧電
共振子40と絶縁部材44とを跨いで配設されたコ字状
の電極板45と、バネ部材42とからなる配列部品46
が、保護ケース43に収納された構造を有している。配
列部品46を構成する、これら圧電共振子40、端子電
極板41、絶縁板44、およびコ字状の電極45は、そ
の配列部品46の左端部に配列されたバネ部材42の弾
性力により押圧され、これにより圧電共振子40と端子
電極板41との電気的接触が保たれている。また保護ケ
ース43には、図示しない蓋が配設され、これにより配
列部品46の、端子電極板41の一部が保護ケース43
から突出した状態に保護ケース43に密封されている。
る。図4に示す圧電部品は、複数枚の圧電共振子40
と、複数枚の端子電極板41と、図4に示す左から2番
目の圧電共振子40と3番目の圧電共振子40に挟まれ
た位置に配置された絶縁部材44と、その2番目の圧電
共振子40と絶縁部材44とを跨いで配設されたコ字状
の電極板45と、バネ部材42とからなる配列部品46
が、保護ケース43に収納された構造を有している。配
列部品46を構成する、これら圧電共振子40、端子電
極板41、絶縁板44、およびコ字状の電極45は、そ
の配列部品46の左端部に配列されたバネ部材42の弾
性力により押圧され、これにより圧電共振子40と端子
電極板41との電気的接触が保たれている。また保護ケ
ース43には、図示しない蓋が配設され、これにより配
列部品46の、端子電極板41の一部が保護ケース43
から突出した状態に保護ケース43に密封されている。
【0005】このように構成された圧電部品の端子電極
板41に電圧が印加されると、各圧電共振子40それぞ
れが固有の周波数で共振し、フィルタ等としての機能を
発揮する。しかし、図4に示す圧電部品の場合、組立て
にあたり、配列部品46の配列状態を保ったまま、その
配列部品46を、一面が開口された保護ケース43に収
納しなければならず、このため熟練を要する手作業や、
配列部品46を保護ケース43に収納した後、部品どう
しのずれを調整したり、圧電共振子40と端子電極板4
1との電気的接触等を確認したりする必要がある。従っ
て、圧電部品の組立てにあたり、高度な熟練技術や多く
の工程が必要になり生産効率が悪いという問題がある。
板41に電圧が印加されると、各圧電共振子40それぞ
れが固有の周波数で共振し、フィルタ等としての機能を
発揮する。しかし、図4に示す圧電部品の場合、組立て
にあたり、配列部品46の配列状態を保ったまま、その
配列部品46を、一面が開口された保護ケース43に収
納しなければならず、このため熟練を要する手作業や、
配列部品46を保護ケース43に収納した後、部品どう
しのずれを調整したり、圧電共振子40と端子電極板4
1との電気的接触等を確認したりする必要がある。従っ
て、圧電部品の組立てにあたり、高度な熟練技術や多く
の工程が必要になり生産効率が悪いという問題がある。
【0006】この問題を解決するために、特開平7−2
21583号公報に1つの提案が示されている。図6
は、特開平7−221583号公報に提案された、複数
の部品から構成される圧電部品を、一部を分解して示す
斜視図である。図6に示す圧電部品では、組立てにあた
り、バキューム吸引力を利用した治具67a,67b
で、保護ケース69を構成する平板69aと配列部品4
6とを押さえ、接合用部材60で、保護ケース69を構
成する部材69c,69dを平板69aとともに加熱し
て保護ケース69を組み立てることにより、配列部品4
6を保護ケース69に収納している。
21583号公報に1つの提案が示されている。図6
は、特開平7−221583号公報に提案された、複数
の部品から構成される圧電部品を、一部を分解して示す
斜視図である。図6に示す圧電部品では、組立てにあた
り、バキューム吸引力を利用した治具67a,67b
で、保護ケース69を構成する平板69aと配列部品4
6とを押さえ、接合用部材60で、保護ケース69を構
成する部材69c,69dを平板69aとともに加熱し
て保護ケース69を組み立てることにより、配列部品4
6を保護ケース69に収納している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した、圧電部品を
構成する端子電極板を得るためには、例えば厚み0.1
mm程度のばね性を有するリン青銅の表面に銀めっきを
施した材料を使用し、プレス加工で端子電極板を打ち抜
き、かつその端子電極板の中心部分に、圧電共振子と電
気的接触を行なうための突起を形成する。このような厚
み0.1mm程度の薄い板をプレス加工で打ち抜き、か
つ突起を形成するには、端子電極板全体の平坦性を保証
するために高精度の金型が必要である。また、突起を形
成する際の加工で端子電極板に反りが生じると、圧電共
振子の周辺部と端子電極板が接触する場合があり、その
場合共振特性が劣化する等の問題点が発生する。
構成する端子電極板を得るためには、例えば厚み0.1
mm程度のばね性を有するリン青銅の表面に銀めっきを
施した材料を使用し、プレス加工で端子電極板を打ち抜
き、かつその端子電極板の中心部分に、圧電共振子と電
気的接触を行なうための突起を形成する。このような厚
み0.1mm程度の薄い板をプレス加工で打ち抜き、か
つ突起を形成するには、端子電極板全体の平坦性を保証
するために高精度の金型が必要である。また、突起を形
成する際の加工で端子電極板に反りが生じると、圧電共
振子の周辺部と端子電極板が接触する場合があり、その
場合共振特性が劣化する等の問題点が発生する。
【0008】また面広がりモードの圧電共振子を使用し
た場合は、その圧電共振子の振動の節である中央部を端
子電極板の突起に一致させるための位置合せが必要であ
り、さらにその状態を保ったまま箱状のケースに挿入し
なければならず、組立てにあたり、一層高度な熟練技術
や、特開平7−221583号公報に示す複雑な組立て
方法を採用する必要がある。また組立て後、圧電共振子
に加わる圧力が弱すぎると電気的な接触が不十分にな
り、逆に強すぎると圧電共振子の等価回路における抵抗
分が増大するという問題があるため、圧電共振子と端子
電極板の接触圧を適切に調整するために、端子電極板の
突起高さの厳密な管理や、箱型のケースに挿入する際に
スペーサを使用するなどの対策が必要であった。
た場合は、その圧電共振子の振動の節である中央部を端
子電極板の突起に一致させるための位置合せが必要であ
り、さらにその状態を保ったまま箱状のケースに挿入し
なければならず、組立てにあたり、一層高度な熟練技術
や、特開平7−221583号公報に示す複雑な組立て
方法を採用する必要がある。また組立て後、圧電共振子
に加わる圧力が弱すぎると電気的な接触が不十分にな
り、逆に強すぎると圧電共振子の等価回路における抵抗
分が増大するという問題があるため、圧電共振子と端子
電極板の接触圧を適切に調整するために、端子電極板の
突起高さの厳密な管理や、箱型のケースに挿入する際に
スペーサを使用するなどの対策が必要であった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、組立てが容易
で、かつ優れた電気的接続性を有する圧電部品を提供す
ることを目的とする。
で、かつ優れた電気的接続性を有する圧電部品を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の圧電部品は、圧電共振子と、その圧電共振子を間に
挟む複数枚の電極板とが、その電極板の一部が突出した
状態に箱体に収容されてなる圧電部品において、上記圧
電共振子が、その圧電共振子と上記電極板とに挟まれた
位置に、導電性樹脂からなる突起を有することを特徴と
する。
明の圧電部品は、圧電共振子と、その圧電共振子を間に
挟む複数枚の電極板とが、その電極板の一部が突出した
状態に箱体に収容されてなる圧電部品において、上記圧
電共振子が、その圧電共振子と上記電極板とに挟まれた
位置に、導電性樹脂からなる突起を有することを特徴と
する。
【0011】本発明では、圧電共振子の表面に導電性樹
脂からなる突起が形成されているため、従来の圧電部品
のように端子電極板に突起を形成する必要はなく、従っ
て金型の精度が粗くて済み、端子電極板の反りも低減さ
れる。また突起は導電性樹脂であるため、その突起の突
出高さ、形状等を容易に調整することができる。さらに
導電性樹脂の組成を変更することで、突起の硬度も容易
に調整することもでき、従来の圧電部品における、端子
電極板の突起やスペーサのばね性に頼っていた押し付け
圧の調整が容易になる。
脂からなる突起が形成されているため、従来の圧電部品
のように端子電極板に突起を形成する必要はなく、従っ
て金型の精度が粗くて済み、端子電極板の反りも低減さ
れる。また突起は導電性樹脂であるため、その突起の突
出高さ、形状等を容易に調整することができる。さらに
導電性樹脂の組成を変更することで、突起の硬度も容易
に調整することもでき、従来の圧電部品における、端子
電極板の突起やスペーサのばね性に頼っていた押し付け
圧の調整が容易になる。
【0012】また、導電性樹脂からなる突起は、圧電共
振子の中央部に正確に形成することができ、従って端子
電極板と圧電共振子の位置合わせの調整が簡単になる。
ここで、導電性樹脂としては、Ag,Au,Pd,P
t,Ni,Cuよりなる群から選ばれる1種類または2
種類以上の金属粉末をエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂お
よび有機溶剤に分散させたものを用いることが好まし
い。
振子の中央部に正確に形成することができ、従って端子
電極板と圧電共振子の位置合わせの調整が簡単になる。
ここで、導電性樹脂としては、Ag,Au,Pd,P
t,Ni,Cuよりなる群から選ばれる1種類または2
種類以上の金属粉末をエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂お
よび有機溶剤に分散させたものを用いることが好まし
い。
【0013】導電性樹脂の好適な配合割合としては、例
えば、 金属粉末: 60〜95重量% 熱硬化性樹脂: 20〜3重量% 有機溶剤: 20〜2重量% である。
えば、 金属粉末: 60〜95重量% 熱硬化性樹脂: 20〜3重量% 有機溶剤: 20〜2重量% である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態の圧電部品の断
面図、図2は、図1に示す圧電部品を構成する圧電共振
子の斜視図(a)およびその側面図(b)である。図1
に示す圧電部品10を構成する箱形上のケース23に、
4枚の圧電共振子11,12,13,14が順次配列さ
れている。圧電共振子11,12,13,14には、そ
れぞれ、両面中央部に、図2に示すような、導電性樹脂
からなるドーム型の突起15,16が形成されている。
説明する。図1は、本発明の一実施形態の圧電部品の断
面図、図2は、図1に示す圧電部品を構成する圧電共振
子の斜視図(a)およびその側面図(b)である。図1
に示す圧電部品10を構成する箱形上のケース23に、
4枚の圧電共振子11,12,13,14が順次配列さ
れている。圧電共振子11,12,13,14には、そ
れぞれ、両面中央部に、図2に示すような、導電性樹脂
からなるドーム型の突起15,16が形成されている。
【0015】また4枚の圧電共振子11,12,13,
14のうち、図1に示す左側の2枚の圧電共振子11,
12を挟んで2枚の端子電極板17,18が配置されて
おり、さらに右端の圧電共振子14を挟んで2枚の端子
電極板19,20が配置されている。これらの端子電極
板17,18,19,20は、いずれも平板状の電極板
であり、また外部回路と接続するための取出し電極17
a,18a,19a,20aを有する。また圧電共振子
12と圧電共振子13の間には、これらの圧電共振子1
2,13を互いに絶縁するための絶縁部材21が配置さ
れている。さらに圧電共振子12と絶縁部材21を跨い
でコ字状の電極板22が備えられており、これにより圧
電共振子11,12,13が互いに電気的に接続されて
いる。
14のうち、図1に示す左側の2枚の圧電共振子11,
12を挟んで2枚の端子電極板17,18が配置されて
おり、さらに右端の圧電共振子14を挟んで2枚の端子
電極板19,20が配置されている。これらの端子電極
板17,18,19,20は、いずれも平板状の電極板
であり、また外部回路と接続するための取出し電極17
a,18a,19a,20aを有する。また圧電共振子
12と圧電共振子13の間には、これらの圧電共振子1
2,13を互いに絶縁するための絶縁部材21が配置さ
れている。さらに圧電共振子12と絶縁部材21を跨い
でコ字状の電極板22が備えられており、これにより圧
電共振子11,12,13が互いに電気的に接続されて
いる。
【0016】またケース23の上面は、そのケース23
から突出した取出し電極17a,18a,19a,20
aに見合った孔を有するマイラフィルム24で覆われ、
そのマイラフィルム24上に封止樹脂25が固着されて
いる。これにより、全体として気密性を有する圧電部品
10が構成されている。図3は、図1に示す圧電部品の
等価回路を示す図である。
から突出した取出し電極17a,18a,19a,20
aに見合った孔を有するマイラフィルム24で覆われ、
そのマイラフィルム24上に封止樹脂25が固着されて
いる。これにより、全体として気密性を有する圧電部品
10が構成されている。図3は、図1に示す圧電部品の
等価回路を示す図である。
【0017】図3に示す等価回路は、図1に示すコ字状
の電極板22で圧電共振子11,12,13が互いに接
続されるとともに、端子電極板19で圧電共振子13,
14が互いに接続されており、これにより4素子構造の
ラダー型フィルタが構成されている。本実施形態の圧電
部品では、圧電共振子の両面に、導電性樹脂からなる突
起が形成されているため、従来の圧電部品のように端子
電極板にプレス加工で突起を形成する必要はなく、この
ため突起を形成するための高精度な金型が不要であり、
また端子電極板の反りも低減され、従って端子電極板と
圧電共振子の周辺部が接触することによる共振特性の劣
化等を防止することができる。また従来の圧電部品とは
異なり、圧電共振子の中心位置を端子電極板の突起に一
致させるための位置合せの調整も簡単になる。さらに突
起は導電性樹脂で形成されているため、この突起の弾力
性で端子電極板と圧電共振子との押し付け圧の調整がで
きる。
の電極板22で圧電共振子11,12,13が互いに接
続されるとともに、端子電極板19で圧電共振子13,
14が互いに接続されており、これにより4素子構造の
ラダー型フィルタが構成されている。本実施形態の圧電
部品では、圧電共振子の両面に、導電性樹脂からなる突
起が形成されているため、従来の圧電部品のように端子
電極板にプレス加工で突起を形成する必要はなく、この
ため突起を形成するための高精度な金型が不要であり、
また端子電極板の反りも低減され、従って端子電極板と
圧電共振子の周辺部が接触することによる共振特性の劣
化等を防止することができる。また従来の圧電部品とは
異なり、圧電共振子の中心位置を端子電極板の突起に一
致させるための位置合せの調整も簡単になる。さらに突
起は導電性樹脂で形成されているため、この突起の弾力
性で端子電極板と圧電共振子との押し付け圧の調整がで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1、2を参
照して説明する。先ず、所定の組成に調合したPZTセ
ラミックスを板状に成形し、1300℃で焼成した。次
にAgとガラスフリットを有機ビヒクルとバインダで混
合したペーストをそのセラミックスの両面に印刷して焼
成し、さらに2500Vで分極してPZTの単板を得
た。これを所定の大きさに切断した。
照して説明する。先ず、所定の組成に調合したPZTセ
ラミックスを板状に成形し、1300℃で焼成した。次
にAgとガラスフリットを有機ビヒクルとバインダで混
合したペーストをそのセラミックスの両面に印刷して焼
成し、さらに2500Vで分極してPZTの単板を得
た。これを所定の大きさに切断した。
【0019】次に,Ag粉末(比表面積0.45m2 /
g、平均粒径1.6μm、87重量%)と、エポキシ樹
脂(7重量%)と、アルキッド樹脂(3重量%)と、ブ
チルカルビトールアセテート(1.5重量%)と、テレ
ピネオール(1.5重量%)とを混練した導電性樹脂
を、切断した単板の両面の中央部にポッティングし、直
径約1mm、高さ0.5mmのドーム型の突起を形成
し、160℃の温度で2時間かけて熱硬化した。このよ
うにして、図2に示す突起が形成された圧電共振子を得
た。一方端子電極板として、厚み0.1mmのりん青銅
板に、厚み5μmのAgめっきを施したものを使用し
た。
g、平均粒径1.6μm、87重量%)と、エポキシ樹
脂(7重量%)と、アルキッド樹脂(3重量%)と、ブ
チルカルビトールアセテート(1.5重量%)と、テレ
ピネオール(1.5重量%)とを混練した導電性樹脂
を、切断した単板の両面の中央部にポッティングし、直
径約1mm、高さ0.5mmのドーム型の突起を形成
し、160℃の温度で2時間かけて熱硬化した。このよ
うにして、図2に示す突起が形成された圧電共振子を得
た。一方端子電極板として、厚み0.1mmのりん青銅
板に、厚み5μmのAgめっきを施したものを使用し
た。
【0020】次に、圧電共振子、平板状の端子電極板、
絶縁部材、およびコ字状の電極板を箱形状のケースに挿
入した(図1)。さらに、端子電極板の取出し電極に合
わせた孔を有する封止樹脂塞き止め用のマイラフィルム
を乗せ、そのマイラフィルム上に封止樹脂を流し込み、
これにより気密性を有する圧電フィルタを得た。組立て
の際に圧電共振子の上下方向の位置には多少のずれが認
められたが、導電性樹脂からなる突起が圧電共振子の中
央部に形成されているために、組立て後のフィルタ特性
に問題はなかった。また、導電性樹脂からなる突起の弾
力性のために、圧電共振子の押し付け圧が適当に調整さ
れており、従来の構造において必要であった板ばねが不
要となり、小型化を図ることができた。
絶縁部材、およびコ字状の電極板を箱形状のケースに挿
入した(図1)。さらに、端子電極板の取出し電極に合
わせた孔を有する封止樹脂塞き止め用のマイラフィルム
を乗せ、そのマイラフィルム上に封止樹脂を流し込み、
これにより気密性を有する圧電フィルタを得た。組立て
の際に圧電共振子の上下方向の位置には多少のずれが認
められたが、導電性樹脂からなる突起が圧電共振子の中
央部に形成されているために、組立て後のフィルタ特性
に問題はなかった。また、導電性樹脂からなる突起の弾
力性のために、圧電共振子の押し付け圧が適当に調整さ
れており、従来の構造において必要であった板ばねが不
要となり、小型化を図ることができた。
【0021】本実施例では、圧電共振子に印刷した導電
性樹脂からなる突起が硬化した後に圧電共振子と端子電
極板等を組み合わせて箱形状のケースに収納したが、こ
れに限られるものではなく、圧電共振子に印刷した導電
性樹脂からなる突起が硬化する前に圧電共振子と端子電
極板を接着して一体化構造とし、その後箱形状のケース
に収納してもよい。また導電性樹脂についても本実施例
で使用した熱硬化性の導電性樹脂以外の、紫外線硬化性
等の導電性樹脂を使用してもよい。
性樹脂からなる突起が硬化した後に圧電共振子と端子電
極板等を組み合わせて箱形状のケースに収納したが、こ
れに限られるものではなく、圧電共振子に印刷した導電
性樹脂からなる突起が硬化する前に圧電共振子と端子電
極板を接着して一体化構造とし、その後箱形状のケース
に収納してもよい。また導電性樹脂についても本実施例
で使用した熱硬化性の導電性樹脂以外の、紫外線硬化性
等の導電性樹脂を使用してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組立てが容易で、かつ電気的接続性に優れた圧電部品が
得られる。
組立てが容易で、かつ電気的接続性に優れた圧電部品が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の圧電部品の断面図であ
る。
る。
【図2】図1に示す圧電部品を構成する共振子の斜視図
(a)およびその側面図(b)である。
(a)およびその側面図(b)である。
【図3】図1に示す圧電部品の等価回路を示す図であ
る。
る。
【図4】従来の圧電部品の断面図である。
【図5】図4に示す圧電部品を構成する圧電共振子とそ
の圧電共振子を挟持した端子電極板を示す斜視図
(a)、およびその断面図(b)である。
の圧電共振子を挟持した端子電極板を示す斜視図
(a)、およびその断面図(b)である。
【図6】特開平7−221583号公報に提案された、
複数の構成部品から構成される圧電部品を、一部を分解
して示す斜視図である。
複数の構成部品から構成される圧電部品を、一部を分解
して示す斜視図である。
10 圧電部品 11,12,13,14 圧電共振子 15,16 突起 17,18,19,20 端子電極板 17a,18a,19a,20a 取出し電極 21 絶縁部材 22 コ字状の電極板 23 ケース 24 マイラフィルム 25 封止樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電共振子と、該圧電共振子を間に挟む
複数枚の電極板とが、該電極板の一部が突出した状態に
箱体に収容されてなる圧電部品において、 前記圧電共振子が、該圧電共振子と前記電極板とに挟ま
れた位置に、導電性樹脂からなる突起を有することを特
徴とする圧電部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18627796A JPH1032452A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 圧電部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18627796A JPH1032452A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 圧電部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1032452A true JPH1032452A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16185489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18627796A Withdrawn JPH1032452A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 圧電部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1032452A (ja) |
-
1996
- 1996-07-16 JP JP18627796A patent/JPH1032452A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |