JPH10323582A - 静電塗装装置 - Google Patents
静電塗装装置Info
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- JPH10323582A JPH10323582A JP14870697A JP14870697A JPH10323582A JP H10323582 A JPH10323582 A JP H10323582A JP 14870697 A JP14870697 A JP 14870697A JP 14870697 A JP14870697 A JP 14870697A JP H10323582 A JPH10323582 A JP H10323582A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】飛散した塗粒を均等に集約することで清掃間隔
を長くし、また一定個所に集約することで清掃箇所を特
定し、これにより自動化が可能となる静電塗装装置を提
供する。 【解決手段】絶縁体からなるハウジング１に、塗料を微
粒化するベルカップ３と当該塗料に高電圧を印加する昇
圧器７とが設けられた回転霧化式静電塗装装置であり、
ハウジング１の基端側の内部に、導体又は半導体からな
る円環状の接地電極１０が設けられている。
を長くし、また一定個所に集約することで清掃箇所を特
定し、これにより自動化が可能となる静電塗装装置を提
供する。 【解決手段】絶縁体からなるハウジング１に、塗料を微
粒化するベルカップ３と当該塗料に高電圧を印加する昇
圧器７とが設けられた回転霧化式静電塗装装置であり、
ハウジング１の基端側の内部に、導体又は半導体からな
る円環状の接地電極１０が設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電塗装装置に関
し、特に飛散した塗粒を一定個所に集約させ得る静電塗
装装置に関する。
し、特に飛散した塗粒を一定個所に集約させ得る静電塗
装装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の静電塗装は、ガン先端に供給さ
れた塗料を微粒化するとともにこれに高電圧を印加し、
接地された被塗物に対して塗料を電気的に吸引させる塗
装方法である。なかでも、回転霧化式静電塗装装置は、
塗着効率の高さから自動車塗装工程の中塗り塗装及び上
塗り塗装に広く採用されている。
れた塗料を微粒化するとともにこれに高電圧を印加し、
接地された被塗物に対して塗料を電気的に吸引させる塗
装方法である。なかでも、回転霧化式静電塗装装置は、
塗着効率の高さから自動車塗装工程の中塗り塗装及び上
塗り塗装に広く採用されている。
【０００３】従来の回転霧化式静電塗装装置は、約−６
０ｋＶ〜−９０ｋＶの高電圧が印加されるとともに約３
５０００ｒｐｍで高速回転するベルカップの内周面に塗
料を供給すると、当該塗料は、遠心力によってベルカッ
プの内周面先端に至り、ここで微粒化及び帯電しながら
ベルカップの半径方向外方に向かって飛び出す。ここ
で、当該噴霧された帯電塗粒を被塗物方向へ集約させ効
率良いリング状塗装パターンを形成するために、ベルカ
ップの背面からシェーピングエアーが供給される。この
ようにして、接地された被塗物に向かって電気的に引き
寄せられて塗着することになる。
０ｋＶ〜−９０ｋＶの高電圧が印加されるとともに約３
５０００ｒｐｍで高速回転するベルカップの内周面に塗
料を供給すると、当該塗料は、遠心力によってベルカッ
プの内周面先端に至り、ここで微粒化及び帯電しながら
ベルカップの半径方向外方に向かって飛び出す。ここ
で、当該噴霧された帯電塗粒を被塗物方向へ集約させ効
率良いリング状塗装パターンを形成するために、ベルカ
ップの背面からシェーピングエアーが供給される。この
ようにして、接地された被塗物に向かって電気的に引き
寄せられて塗着することになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の回転
霧化式静電塗装装置は、塗粒を帯電することにより被塗
物への塗着効率を高めることができるが、被塗物が塗装
装置の正面にない場合には、帯電した塗粒はベルカップ
から最も近い位置にある接地部位、すなわち多くの場合
は塗装装置自体あるいは塗装装置の支持機構に付着し、
これを汚してしまうという問題があった。このような接
地部位としては、例えばガン本体内に設けられた内部昇
圧器の接地部やシンナー配管の継手部などである。
霧化式静電塗装装置は、塗粒を帯電することにより被塗
物への塗着効率を高めることができるが、被塗物が塗装
装置の正面にない場合には、帯電した塗粒はベルカップ
から最も近い位置にある接地部位、すなわち多くの場合
は塗装装置自体あるいは塗装装置の支持機構に付着し、
これを汚してしまうという問題があった。このような接
地部位としては、例えばガン本体内に設けられた内部昇
圧器の接地部やシンナー配管の継手部などである。
【０００５】このような塗料による汚れは、高電圧のリ
ークを誘発し電圧の印加ができなくなるばかりか、これ
が堆積すると剥離してしまって被塗物に付着し、塗装不
良となる。このため、塗装作業者は、頻繁に塗装装置や
周辺機器の汚れを清掃しなければならず、生産性が低下
するという問題があった。
ークを誘発し電圧の印加ができなくなるばかりか、これ
が堆積すると剥離してしまって被塗物に付着し、塗装不
良となる。このため、塗装作業者は、頻繁に塗装装置や
周辺機器の汚れを清掃しなければならず、生産性が低下
するという問題があった。
【０００６】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、飛散した塗粒を均等に集約
することで清掃間隔を長くし、また一定個所に集約する
ことで清掃箇所を特定し、これにより自動化が可能とな
る静電塗装装置を提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、飛散した塗粒を均等に集約
することで清掃間隔を長くし、また一定個所に集約する
ことで清掃箇所を特定し、これにより自動化が可能とな
る静電塗装装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の静電塗装装置は、絶縁体からなる本
体に、塗料を微粒化する手段と当該塗料に高電圧を印加
する手段とが設けられた静電塗装装置において、前記本
体の基端側の内部に、導体又は半導体からなる円環状の
接地電極が設けられていることを特徴とする。
に、請求項１記載の静電塗装装置は、絶縁体からなる本
体に、塗料を微粒化する手段と当該塗料に高電圧を印加
する手段とが設けられた静電塗装装置において、前記本
体の基端側の内部に、導体又は半導体からなる円環状の
接地電極が設けられていることを特徴とする。
【０００８】この請求項１記載の静電塗装装置では、被
塗物とは反対方向に設けられた接地電極によって、本体
内部の不均一な設置部分を遮蔽することができる。その
意味で本発明に係る接地電極は遮蔽電極でもある。これ
により、先端から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着
することなく均一に付着することとなり、可使時間を延
長することができる。また、本発明により飛散塗粒の付
着部位が特定されるので、塗装作業者でなくとも自動機
によって洗浄することが可能となる。
塗物とは反対方向に設けられた接地電極によって、本体
内部の不均一な設置部分を遮蔽することができる。その
意味で本発明に係る接地電極は遮蔽電極でもある。これ
により、先端から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着
することなく均一に付着することとなり、可使時間を延
長することができる。また、本発明により飛散塗粒の付
着部位が特定されるので、塗装作業者でなくとも自動機
によって洗浄することが可能となる。
【０００９】本発明において、接地電極は本体の基端側
の内部に設けられるが、望ましくは本体先端を基準とし
て平均的な塗装距離と同等乃至遠い位置に設けられる。
の内部に設けられるが、望ましくは本体先端を基準とし
て平均的な塗装距離と同等乃至遠い位置に設けられる。
【００１０】本発明において、本体の内部に設けられる
接地電極の材料としては、電気的な導体又は半導体の何
れでも良く、例えばステンレス、真鍮、アルミニウムな
どの薄板もしくは金網などを使用することができる。ま
た、導電性塗料を塗布した部材を使用することもでき
る。
接地電極の材料としては、電気的な導体又は半導体の何
れでも良く、例えばステンレス、真鍮、アルミニウムな
どの薄板もしくは金網などを使用することができる。ま
た、導電性塗料を塗布した部材を使用することもでき
る。
【００１１】本発明において、接地電極は、少なくとも
周方向において外表面から等しい距離に保持することが
好ましく、かかる距離が不均一であると外表面の汚れが
不均一となるので好ましくない。ただし、本体の軸方向
に対する不均一さは本発明の要旨を損なうものではな
く、積極的に利用することができる。
周方向において外表面から等しい距離に保持することが
好ましく、かかる距離が不均一であると外表面の汚れが
不均一となるので好ましくない。ただし、本体の軸方向
に対する不均一さは本発明の要旨を損なうものではな
く、積極的に利用することができる。
【００１２】上述した接地電極は本体の内部に設けられ
ているが、これを本体の外表面に設けることもできる。
すなわち、請求項２記載の静電塗装装置は、絶縁体から
なる本体に、塗料を微粒化する手段と当該塗料に高電圧
を印加する手段とが設けられた静電塗装装置において、
前記本体の基端側の外表面の一部に、半導体からなる接
地電極が設けられていることを特徴とする。
ているが、これを本体の外表面に設けることもできる。
すなわち、請求項２記載の静電塗装装置は、絶縁体から
なる本体に、塗料を微粒化する手段と当該塗料に高電圧
を印加する手段とが設けられた静電塗装装置において、
前記本体の基端側の外表面の一部に、半導体からなる接
地電極が設けられていることを特徴とする。
【００１３】この請求項２記載の静電塗装装置において
も、上述した請求項１記載の静電塗装装置と同様、先端
から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着することなく
均一に付着することとなり、可使時間を延長することが
できる。また、本発明により飛散塗粒の付着部位が特定
されるので、塗装作業者でなくとも自動機によって洗浄
することが可能となる。
も、上述した請求項１記載の静電塗装装置と同様、先端
から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着することなく
均一に付着することとなり、可使時間を延長することが
できる。また、本発明により飛散塗粒の付着部位が特定
されるので、塗装作業者でなくとも自動機によって洗浄
することが可能となる。
【００１４】本発明において用いられる接地電極は半導
体からなることが好ましい。導体で構成すると塗粒の付
着量が多くなり過ぎ、また局部的に付着し易いからであ
る。したがって、本発明の接地電極を構成する半導体の
表面抵抗率は、１０5 〜１０12Ω程度が適切であり、さ
らに好ましくは１０8 〜１０11Ωに調整される。このよ
うな半導体材料としては、カーボンブラック等の導体を
均一に分散させたポリアセタール樹脂などを例示するこ
とができるが、特に限定されず、通常の導電性塗料を塗
布することによっても得ることができる。
体からなることが好ましい。導体で構成すると塗粒の付
着量が多くなり過ぎ、また局部的に付着し易いからであ
る。したがって、本発明の接地電極を構成する半導体の
表面抵抗率は、１０5 〜１０12Ω程度が適切であり、さ
らに好ましくは１０8 〜１０11Ωに調整される。このよ
うな半導体材料としては、カーボンブラック等の導体を
均一に分散させたポリアセタール樹脂などを例示するこ
とができるが、特に限定されず、通常の導電性塗料を塗
布することによっても得ることができる。
【００１５】本発明において、接地電極の外表面は円筒
状に形成することが汚れを払拭するには好適であり、ま
た内部を円筒状にすることによって接地電極に位置精度
を確保し易いという利点はあるが、必ずしもこれに限定
されるものではない。
状に形成することが汚れを払拭するには好適であり、ま
た内部を円筒状にすることによって接地電極に位置精度
を確保し易いという利点はあるが、必ずしもこれに限定
されるものではない。
【００１６】請求項３記載の静電塗装装置は、前記接地
電極により集約された塗料を自動的に除去する洗浄手段
を有することを特徴とする。
電極により集約された塗料を自動的に除去する洗浄手段
を有することを特徴とする。
【００１７】上述したように、本発明の静電塗装装置で
は、飛散塗粒が特定箇所に集約されるので、これを自動
的に洗浄する手段を設けることが可能となる。
は、飛散塗粒が特定箇所に集約されるので、これを自動
的に洗浄する手段を設けることが可能となる。
【００１８】請求項４記載の静電塗装装置は、前記接地
電極が設けられた位置に相当する前記本体部分の外径
が、それより先端側の外径より小さく形成されているこ
とを特徴とする。
電極が設けられた位置に相当する前記本体部分の外径
が、それより先端側の外径より小さく形成されているこ
とを特徴とする。
【００１９】この請求項４記載の静電塗装装置では、接
地電極が設けられた位置が胴細に形成されているので、
過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さくす
ることができる。特に、被塗物の水平面を塗装するため
に本体が垂直に配置された塗装装置に適用して好ましい
ものである。ちなみに、外径を小さくする場合には段差
を設けずに滑らかな曲面で接続することが望ましい。汚
れを払拭する際の作業性が良くなるからである。
地電極が設けられた位置が胴細に形成されているので、
過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さくす
ることができる。特に、被塗物の水平面を塗装するため
に本体が垂直に配置された塗装装置に適用して好ましい
ものである。ちなみに、外径を小さくする場合には段差
を設けずに滑らかな曲面で接続することが望ましい。汚
れを払拭する際の作業性が良くなるからである。
【００２０】請求項１〜４記載の静電塗装装置におい
て、接地電極よりも後方の外表面については特に限定さ
れないが、できる限り絶縁体又は半導体で構成すること
が好ましい。この場合の半導体の表面抵抗率は１０8 〜
１０16Ωとすることが望まれる。
て、接地電極よりも後方の外表面については特に限定さ
れないが、できる限り絶縁体又は半導体で構成すること
が好ましい。この場合の半導体の表面抵抗率は１０8 〜
１０16Ωとすることが望まれる。
【００２１】
【発明の効果】請求項１〜３記載の静電塗装装置によれ
ば、先端から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着する
ことなく均一に付着することとなり、可使時間を延長す
ることができる。また、本発明により飛散塗粒の付着部
位が特定されるので、塗装作業者でなくとも自動機によ
って洗浄することが可能となる。
ば、先端から飛散した塗粒は、本体に不均一に付着する
ことなく均一に付着することとなり、可使時間を延長す
ることができる。また、本発明により飛散塗粒の付着部
位が特定されるので、塗装作業者でなくとも自動機によ
って洗浄することが可能となる。
【００２２】また請求項４記載の静電塗装装置によれ
ば、過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さ
くすることができ、特に、被塗物の水平面を塗装するた
めに本体が垂直に配置された塗装装置に適用して好まし
い。
ば、過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さ
くすることができ、特に、被塗物の水平面を塗装するた
めに本体が垂直に配置された塗装装置に適用して好まし
い。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は本発明の静電塗装装置の実施
形態を示す断面図であり、本実施形態の回転霧化静電塗
装装置は、絶縁体からなるハウジング（本体）１内に回
転軸２が回転可能に支持されており、エアーモータ６に
より、塗装時において例えば３５，０００ｒｐｍ程度の
高速で回転する。この回転軸２の先端にベルカップ３が
固定されている。
基づいて説明する。図１は本発明の静電塗装装置の実施
形態を示す断面図であり、本実施形態の回転霧化静電塗
装装置は、絶縁体からなるハウジング（本体）１内に回
転軸２が回転可能に支持されており、エアーモータ６に
より、塗装時において例えば３５，０００ｒｐｍ程度の
高速で回転する。この回転軸２の先端にベルカップ３が
固定されている。
【００２４】塗料チューブ４から供給された塗料は、ベ
ルカップ３の内周面と図外のベルハブとの隙間に形成さ
れた複数の塗料孔を通ってベルカップ３の内周面に導か
れる。なお、図示は省略したが、ベルカップ３の内周面
の先端には、当該内周面に沿って液膜状に広がった塗料
を微粒化するための、微細な凹凸が形成されている。ま
た、この塗料供給回路と同様の経路で、洗浄用シンナー
もシンナーチューブ５を介してベルカップ先端に供給さ
れ、色替え時などに当該ベルカップを洗浄する。
ルカップ３の内周面と図外のベルハブとの隙間に形成さ
れた複数の塗料孔を通ってベルカップ３の内周面に導か
れる。なお、図示は省略したが、ベルカップ３の内周面
の先端には、当該内周面に沿って液膜状に広がった塗料
を微粒化するための、微細な凹凸が形成されている。ま
た、この塗料供給回路と同様の経路で、洗浄用シンナー
もシンナーチューブ５を介してベルカップ先端に供給さ
れ、色替え時などに当該ベルカップを洗浄する。
【００２５】一方、印加電圧回路である内部昇圧器７
は、その出力端子が回転軸２に接続され、低電圧信号ケ
ーブル８から供給された電圧を昇圧した上で回転軸２を
介してベルカップ３に例えば−６０ｋＶ〜−９０ｋＶ程
度の直流電圧を印加する。
は、その出力端子が回転軸２に接続され、低電圧信号ケ
ーブル８から供給された電圧を昇圧した上で回転軸２を
介してベルカップ３に例えば−６０ｋＶ〜−９０ｋＶ程
度の直流電圧を印加する。
【００２６】なお、ハウジング１とベルカップ３との間
には環状のエアー通路が形成されており、圧縮エアーを
ベルカップ３の背面に向かって、シェーピングエアーと
して吐出する。これにより、ベルカップ３の内周面の先
端から遠心力によって飛び出した塗粒を被塗物方向へ導
くとともに、その塗装パターンを決定する。
には環状のエアー通路が形成されており、圧縮エアーを
ベルカップ３の背面に向かって、シェーピングエアーと
して吐出する。これにより、ベルカップ３の内周面の先
端から遠心力によって飛び出した塗粒を被塗物方向へ導
くとともに、その塗装パターンを決定する。
【００２７】特に本実施形態の静電塗装装置では、ハウ
ジング１の基端側の内部に円環状に形成された接地電極
１０が設けられており、この接地電極１０は例えばステ
ンレスや真鍮、アルミなどの導体で構成され、アースさ
れている。接地電極１０は、例えば内部昇圧器７のアー
ス部の周囲やアースされているシンナー配管継手部の周
囲に設けることが好ましく、その際、平均的なガン距離
よりも遠い部位に設置することが好ましい。
ジング１の基端側の内部に円環状に形成された接地電極
１０が設けられており、この接地電極１０は例えばステ
ンレスや真鍮、アルミなどの導体で構成され、アースさ
れている。接地電極１０は、例えば内部昇圧器７のアー
ス部の周囲やアースされているシンナー配管継手部の周
囲に設けることが好ましく、その際、平均的なガン距離
よりも遠い部位に設置することが好ましい。
【００２８】また、内部に接地電極１０が設けられたハ
ウジング１の外周面１ａには、図１に示すように一般面
と滑らかに接続する環状凹部１ａが形成されている。
ウジング１の外周面１ａには、図１に示すように一般面
と滑らかに接続する環状凹部１ａが形成されている。
【００２９】このように構成された本実施形態の静電塗
装装置では、ベルカップ３の正面に被塗物が存在すると
きは、ベルカップ３で微粒化され帯電した塗粒は静電力
によって被塗物に引き寄せられる。
装装置では、ベルカップ３の正面に被塗物が存在すると
きは、ベルカップ３で微粒化され帯電した塗粒は静電力
によって被塗物に引き寄せられる。
【００３０】ところが、ベルカップ３の正面に被塗物が
存在しない場合には、最も近い設置部分へ引き寄せられ
ようとする。このとき、本実施形態では、被塗物とは反
対方向に接地電極１０が設けられているので、この塗粒
は接地電極１０に引き寄せられ、ハウジング１の外周面
１ａに付着するが、接地電極１０は環状に形成されてい
るので、塗粒はハウジング１に不均一に付着することな
く均一に付着することとなる。
存在しない場合には、最も近い設置部分へ引き寄せられ
ようとする。このとき、本実施形態では、被塗物とは反
対方向に接地電極１０が設けられているので、この塗粒
は接地電極１０に引き寄せられ、ハウジング１の外周面
１ａに付着するが、接地電極１０は環状に形成されてい
るので、塗粒はハウジング１に不均一に付着することな
く均一に付着することとなる。
【００３１】これにより、ハウジング１の外周面１ａに
は塗料が均一に堆積することとなり、洗浄間隔を長くす
ることができる。また、飛散塗粒の付着部位が外周面１
ａに特定されるので、ここに洗浄自動装置を設けておけ
ば、自動洗浄が可能となる。さらに、接地電極１０が設
けられたハウジング面１ａが胴細に形成されているの
で、過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さ
くすることができる。特に、被塗物の水平面を塗装する
ためにハウジング１が垂直に配置された塗装装置に適用
して好ましい。
は塗料が均一に堆積することとなり、洗浄間隔を長くす
ることができる。また、飛散塗粒の付着部位が外周面１
ａに特定されるので、ここに洗浄自動装置を設けておけ
ば、自動洗浄が可能となる。さらに、接地電極１０が設
けられたハウジング面１ａが胴細に形成されているの
で、過剰に付着した塗料が垂れ落ちたときの被害を小さ
くすることができる。特に、被塗物の水平面を塗装する
ためにハウジング１が垂直に配置された塗装装置に適用
して好ましい。
【００３２】本発明の静電塗装装置は種々に改変するこ
とができる。図２は本発明の静電塗装装置の他の実施形
態を示す断面図であり、本実施形態では、アースされた
接地電極１１がハウジング１の外表面に設けられてい
る。この接地電極１１は半導体からなり、表面抵抗率が
１０5 〜１０12Ω程度、さらに好ましくは１０8 〜１０
11Ωである。ハウジング１の外表面に接地電極を設ける
場合、導体で構成すると塗粒の付着量が多くなり過ぎ、
また局部的に付着し易くなるからである。このような半
導体材料としては、カーボンブラック等の導体を均一に
分散させたポリアセタール樹脂などを例示することがで
きるが、特に限定されず、通常の導電性塗料を塗布する
ことによっても得ることができる。
とができる。図２は本発明の静電塗装装置の他の実施形
態を示す断面図であり、本実施形態では、アースされた
接地電極１１がハウジング１の外表面に設けられてい
る。この接地電極１１は半導体からなり、表面抵抗率が
１０5 〜１０12Ω程度、さらに好ましくは１０8 〜１０
11Ωである。ハウジング１の外表面に接地電極を設ける
場合、導体で構成すると塗粒の付着量が多くなり過ぎ、
また局部的に付着し易くなるからである。このような半
導体材料としては、カーボンブラック等の導体を均一に
分散させたポリアセタール樹脂などを例示することがで
きるが、特に限定されず、通常の導電性塗料を塗布する
ことによっても得ることができる。
【００３３】このように構成された本実施形態の静電塗
装装置にあっても、ベルカップ３の先端から飛散した塗
粒は、接地電極１１の作用によってハウジング１に不均
一に付着することなく均一に付着することとなるので、
塗装ガンの可使時間を延長することができる。また、飛
散塗粒の付着部位が接地電極１１の外表面１１ａに特定
されるので、塗装作業者でなくとも自動機によって洗浄
することが可能となる。さらに、接地電極１１の外表面
１１ａが胴細に形成されているので、過剰に付着した塗
料が垂れ落ちたときの被害を小さくすることができる。
特に、被塗物の水平面を塗装するためにハウジング１が
垂直に配置された塗装装置に適用して好ましい。
装装置にあっても、ベルカップ３の先端から飛散した塗
粒は、接地電極１１の作用によってハウジング１に不均
一に付着することなく均一に付着することとなるので、
塗装ガンの可使時間を延長することができる。また、飛
散塗粒の付着部位が接地電極１１の外表面１１ａに特定
されるので、塗装作業者でなくとも自動機によって洗浄
することが可能となる。さらに、接地電極１１の外表面
１１ａが胴細に形成されているので、過剰に付着した塗
料が垂れ落ちたときの被害を小さくすることができる。
特に、被塗物の水平面を塗装するためにハウジング１が
垂直に配置された塗装装置に適用して好ましい。
【００３４】図３は、車両Ｂを塗装するためのロボット
Ｒ1、Ｒ2に本実施例形態に係る静電塗装ガンＧ1、Ｇ2を
配したものである。このように複数台のガンＧ1、Ｇ2を
同一のステージに配置することにより、一方のガンで他
方のガンの洗浄を行なうようにすることも可能である。
すなわち、あらかじめ定められた作動時間を計時するタ
イマーを備えることにより、所定時間経過毎に、一方の
ガンで他方のガンの接地電極１１に洗浄液を吹きつける
ように自動制御することにより達せられる。余剰塗装が
付着する位置が接地電極１１に特定されるため、該部位
のみを洗浄すれば充分だからである。
Ｒ1、Ｒ2に本実施例形態に係る静電塗装ガンＧ1、Ｇ2を
配したものである。このように複数台のガンＧ1、Ｇ2を
同一のステージに配置することにより、一方のガンで他
方のガンの洗浄を行なうようにすることも可能である。
すなわち、あらかじめ定められた作動時間を計時するタ
イマーを備えることにより、所定時間経過毎に、一方の
ガンで他方のガンの接地電極１１に洗浄液を吹きつける
ように自動制御することにより達せられる。余剰塗装が
付着する位置が接地電極１１に特定されるため、該部位
のみを洗浄すれば充分だからである。
【００３５】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図１】本発明の静電塗装装置の実施形態を示す断面図
である。
である。
【図２】本発明の静電塗装装置の他の実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図３】本発明の静電塗装装置を用いた塗装システムの
一例を示す正面図である。
一例を示す正面図である。
１…ハウジング（本体） ２…回転軸 ３…ベルカップ ４…塗料チューブ ５…シンナーチューブ ６…エアーモータ ７…内部昇圧器 １０，１１…接地電極
Claims (4)
- 【請求項１】絶縁体からなる本体に、塗料を微粒化する
手段と当該塗料に高電圧を印加する手段とが設けられた
静電塗装装置において、 前記本体の基端側の内部に、導体又は半導体からなる円
環状の接地電極が設けられていることを特徴とする静電
塗装装置。 - 【請求項２】絶縁体からなる本体に、塗料を微粒化する
手段と当該塗料に高電圧を印加する手段とが設けられた
静電塗装装置において、 前記本体の基端側の外表面の一部に、半導体からなる接
地電極が設けられていることを特徴とする静電塗装装
置。 - 【請求項３】前記接地電極により集約された塗料を除去
する洗浄手段を有することを特徴とする請求項１又は２
記載の静電塗装装置。 - 【請求項４】前記接地電極が設けられた位置に相当する
前記本体部分の外径が、それより先端側の外径より小さ
く形成されていることを特徴とする請求項１〜３の何れ
かに記載の静電塗装装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14870697A JPH10323582A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 静電塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14870697A JPH10323582A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 静電塗装装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10323582A true JPH10323582A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15458784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14870697A Pending JPH10323582A (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | 静電塗装装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10323582A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010279931A (ja) * | 2009-06-08 | 2010-12-16 | Asahi Sunac Corp | 静電塗装用スプレーガン |
| JP2016128146A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | トヨタ自動車株式会社 | 静電塗装装置 |
-
1997
- 1997-05-22 JP JP14870697A patent/JPH10323582A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010279931A (ja) * | 2009-06-08 | 2010-12-16 | Asahi Sunac Corp | 静電塗装用スプレーガン |
| JP2016128146A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | トヨタ自動車株式会社 | 静電塗装装置 |
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