JPH10323517A - 樹脂ワニス循環装置 - Google Patents

樹脂ワニス循環装置

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Publication number
JPH10323517A
JPH10323517A JP9136345A JP13634597A JPH10323517A JP H10323517 A JPH10323517 A JP H10323517A JP 9136345 A JP9136345 A JP 9136345A JP 13634597 A JP13634597 A JP 13634597A JP H10323517 A JPH10323517 A JP H10323517A
Authority
JP
Japan
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resin varnish
filter
foreign matter
resin
rotating shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9136345A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiroji Sakakibara
城二 榊原
Hiroyuki Kubota
浩之 窪田
Sadahiko Inoue
定彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP9136345A priority Critical patent/JPH10323517A/ja
Publication of JPH10323517A publication Critical patent/JPH10323517A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂ワニスの粘度を安定して測定することが
でき、また、基材への樹脂含浸工程での生産性を低下さ
せないようにすることができる樹脂ワニス循環装置を提
供する。 【解決手段】 基材1への樹脂ワニス含浸工程で使用さ
れた樹脂ワニス2にフィルター3を浸漬する。樹脂ワニ
ス2に含まれる異物4をフィルター3で捕捉して除去す
る。異物4が除去されて浄化された樹脂ワニス2を樹脂
ワニス含浸工程へと返送する樹脂ワニス循環装置に関す
る。回転軸5に複数枚のフィルター3を放射状に設け
る。フィルター3が下方に向いて突出したときに樹脂ワ
ニス2に浸漬され、上方に向いて突出したときに樹脂ワ
ニス2から引き上げられるように、回転軸5を樹脂ワニ
ス2の上方に回転自在に設ける。異物4を捕捉したフィ
ルター3を他のフィルター3へと容易に直ぐに連続して
取り替えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層板などを構成
する樹脂含浸基材(プリプレグ)を製造する際などに用
いられる樹脂ワニス循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エポキシ樹脂などの樹脂を含
む樹脂ワニスをガラス不織布などの基材に含浸させて樹
脂含浸基材を製造することが行われているが、樹脂ワニ
スは溶剤の揮発などによって粘度が変わったり、基材の
繊維屑(長さ10〜200mm程度)などの異物が混入
して汚れたりするものである。そこで樹脂ワニスの粘度
を一定に保つために、また樹脂ワニスに混入した異物を
除去するために、樹脂ワニス循環装置が用いられてい
る。
【0003】図10に従来から用いられている樹脂ワニ
ス循環装置を示す。20は上面が開口する樹脂ワニス槽
であって、フィルター3によって浄化部21と返送部2
2に区切られている。浄化部21の上方には供給管23
が配設されており、この供給管23にはバルブ24が設
けられている。返送部22には返送管25が接続されて
おり、この返送管25にはバルブ26及びポンプ27が
設けれている。また返送部22には粘度計28、上レベ
ル計29、下レベル計30が設けられている。粘度計2
8は返送部22の樹脂ワニス2中でロータ70を回転さ
せて回転トルクを生じさせ、この回転トルクに基づいて
樹脂ワニス2の粘度を測定するものである。
【0004】この樹脂ワニス循環装置は次のようにして
樹脂ワニス2を循環させる。まず、バルブ24を開いて
基材1への樹脂含浸工程で使用された樹脂ワニス2を供
給管23から樹脂ワニス槽20の浄化部21に供給す
る。次に、浄化部21から返送部22へと樹脂ワニス2
がフィルター3を通過して移動するが、このとき樹脂ワ
ニス2に含まれる異物4がフィルター3に捕捉され除去
されることになり、樹脂ワニス2が浄化される。次に、
バルブ26を開くと共にポンプ27を運転して浄化され
た樹脂ワニス2を返送部22から樹脂含浸工程の含浸容
器31に返送管25を通じて返送する。
【0005】そして返送部22において浄化された樹脂
ワニス2の粘度が粘度計28により測定され、この測定
の結果、樹脂ワニス2の粘度が所定の範囲を逸脱してい
ると、樹脂ワニス2の粘度を所定の範囲に戻す措置(例
えば樹脂ワニス2の粘度が高過ぎると溶剤を投入するな
ど)が取られるのである。また、上レベル計29と下レ
ベル計30で返送部22の樹脂ワニス2の液面レベルが
測定され、この測定の結果、樹脂ワニス2の液面レベル
が所定の範囲を逸脱していると、樹脂ワニス2の液面レ
ベルを所定の範囲に戻す措置(例えば新たな樹脂ワニス
2を投入するなど)が取られるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような樹
脂ワニス循環装置では、フィルター3の長期使用によっ
てフィルター3が異物4で詰まり、浄化部21から返送
部22への樹脂ワニス2の移動が損なわれることにな
り、このために樹脂ワニス2の粘度を安定して測定する
ことができないという問題があった。また、フィルター
3に捕捉された異物4を除去してフィルター3を浄化す
るにあたっては、フィルター3を樹脂ワニス2から引き
上げてから行われるが、この浄化の間、樹脂ワニス2の
循環を停止させなければならないので、基材1への樹脂
含浸工程あるいは積層板の製造工程全体が停止し、生産
性が低下するという問題があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、樹脂ワニスの粘度を安定して測定することがで
き、また、基材への樹脂含浸工程での生産性を低下させ
ないようにすることができる樹脂ワニス循環装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の樹脂ワニス循環装置は、基材1への樹脂ワニス含浸工
程で使用された樹脂ワニス2にフィルター3を浸漬し、
樹脂ワニス2に含まれる異物4をフィルター3で捕捉し
て除去し、異物4が除去されて浄化された樹脂ワニス2
を樹脂ワニス含浸工程へと返送する樹脂ワニス循環装置
において、回転軸5に複数枚のフィルター3を放射状に
設け、フィルター3が下方に向いて突出したときに樹脂
ワニス2に浸漬され、上方に向いて突出したときに樹脂
ワニス2から引き上げられるように、回転軸5を樹脂ワ
ニス2の上方に回転自在に設けて成ることを特徴とする
ものである。
【0009】また本発明の請求項2に記載の発明は、請
求項1の構成に加えて、多数本の捕捉棒6を回転軸5の
軸方向に配列して櫛状のフィルター3を形成して成るこ
とを特徴とするものである。また本発明の請求項3に記
載の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、フィルタ
ー3の回転方向に突出する異物保持部7をフィルター3
に設けて成ることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項4に記載の発明は、請
求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、網状体でフィ
ルター3を形成して成ることを特徴とするものである。
また本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかの構成に加えて、樹脂ワニス2から引き上げ
られたフィルター3に空気流を供給するための空気噴射
器8を備えて成ることを特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項6に記載の発明は、請
求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、樹脂ワニス2
から引き上げられたフィルター3に捕捉された異物4を
フィルター3から除去するための異物除去器9を備えて
成ることを特徴とするものである。また本発明の請求項
7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかの構成に
加えて、異物4を含む樹脂ワニス2と浄化された樹脂ワ
ニス2の各液面レベルを測定するセンサ10、11を備
えて成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。20は上面が開口する樹脂ワニス槽であって、深
さが300mm程度、幅が500mm程度有するもので
あり、図1のように後述する回転軸5から略鉛直下向き
に突出した状態のフィルター3によって浄化部21と返
送部22に区切られている。浄化部21の上方には供給
管23が配設されており、この供給管23にはバルブ2
4が設けられている。返送部22の底面には返送管25
が接続されており、この返送管25にはバルブ26及び
ポンプ(図示省略)が設けれている。また返送部22に
は粘度計28が設けられている。粘度計28は返送部2
2の樹脂ワニス2中でロータ70を回転させて回転トル
クを生じさせ、この回転トルクに基づいて樹脂ワニス2
の粘度を測定するものである。
【0013】樹脂ワニス槽20の上方には浄化器31が
配設されている。図2のように浄化器31は円棒状の回
転軸5の周面に複数枚のフィルター3を放射状に略等間
隔に設けて形成されている。フィルター3は、多数本の
捕捉棒6を回転軸5の軸方向(長手方向)に配列して回
転軸5の周面に立設することによって櫛状に形成されて
おり、捕捉棒6としては例えば直径約2mm、長さ約3
50mmのSUS製のものを用いることができ、捕捉棒
6の間隔は例えば約2mmに設定することができる
(尚、図2では捕捉棒6の一部を想像線で示す)。ま
た、回転軸5の一方の端部には各フィルター3に対応さ
せて位置決め片32が設けられていると共に回転軸5の
他方の端部にはベルト33が接続されており、このベル
ト33はブレーキ付のモータ34の軸部35に接続され
ている。そして回転軸5は一対の固定具47により取り
付けられている。
【0014】回転軸5の上方には空気噴射器8が配設さ
れている。空気噴射器8は図3のように、空気流発生部
36の下面に複数本の噴射管37を並設すると共に空気
流発生部36に空気供給管38を接続して形成されるも
のであり、空気供給管38を通じて空気流発生部36に
空気を供給し、この空気を空気流として噴射管37の先
端の噴射口39から噴射するものである。この空気噴出
器8は、シリンダ40及びロッド41で構成される上下
移動器42のロッド41の先端に空気流発生部36を取
り付けることによって吊り下げられており、ロッド41
の上下動(300mm程度のストローク)で空気噴出器
8が上下動するように形成されている。また上下移動器
42は、シリンダ43及びロッド44で構成される水平
移動器45のロッド44の先端に上下移動器42のシリ
ンダ40を取り付けて保持されており、ロッド44の水
平動で上下移動器42及び空気噴出器8が水平動(30
0mm程度のストローク)するように形成されている。
【0015】また、樹脂ワニス槽20の上方で空気噴出
器8の下方には異物受け器46が配設されている。異物
受け器46は図4のように、平板状の受皿48をシリン
ダ49及びロッド50で構成される受皿移動器51のロ
ッド50の先端に取り付け、シリンダ49の端部をロー
タ52に取り付けて形成されるものであり、シリンダ4
9からのロッド50の出入移動によって受皿48が移動
(350mm程度のストローク)し、またロータ52に
よって受皿移動器51及び受皿48が水平状態と垂直状
態との間で回動するように形成されている。
【0016】次に上記樹脂ワニス循環装置の動作につい
て説明する。まず、回転軸5を回転させることにより樹
脂ワニス槽20内の樹脂ワニス2に一枚のフィルター3
を鉛直下向きに突出した状態にして浸漬し保持する。次
に、バルブ24を開いて基材1への樹脂含浸工程で使用
された樹脂ワニス2を供給管23から樹脂ワニス槽20
の浄化部21に供給する。次に、返送管25に設けたポ
ンプの動作等により浄化部21から返送部22へと樹脂
ワニス2がフィルター3を通過して移動するが、このと
き樹脂ワニス2に含まれる異物4がフィルター3の浄化
部21側の面に捕捉され除去されることになり、樹脂ワ
ニス2が浄化される。次に、バルブ26を開くと共にポ
ンプの動作により浄化された樹脂ワニス2を返送部22
から樹脂含浸工程の含浸容器31に返送管25を通じて
返送する。
【0017】このようにして樹脂ワニス2を循環させて
いくと、上記樹脂ワニス2に浸漬させたフィルター3に
異物4が詰まってくるが、粘度計28による粘度測定が
正確に行えないほど異物4が詰まり過ぎた状態になる
と、回転軸5を回転させることによって異物4を捕捉し
たフィルター3を浄化部21側に回転移動させると共
に、異物4を捕捉していない他のフィルター3を鉛直下
向きに突出した状態にして樹脂ワニス2に浸漬し保持す
る。このようにしてフィルター3を取り替えることがで
きる。
【0018】回転軸5は、モータ34の軸部35の回転
駆動をベルト33で回転軸5に伝達することにより上記
のように回転されるが、フィルター3が鉛直下向きに突
出した状態になるように回転軸5の回転を停止させるに
あたっては、近接センサ53及びシーケンサ54が用い
られる。つまり、鉛直下向きに突出した状態にするフィ
ルター3aに対応する位置に設けられた位置決め片32
aが、回転軸5の回転により近接センサ53に近づいて
近接センサ53に感知されると、この信号がアンプ55
を介してシーケンサ54に供給され、この信号に基づい
てシーケンサ54でモータ34の駆動をインバータ56
を介してシーケンサ制御することによって、所望のフィ
ルター3が鉛直下向きに突出した状態になるように回転
軸5の回転を停止させることができる。
【0019】上記のようにしてフィルター3を順次取り
替えていくと、異物4を捕捉したフィルター3が樹脂ワ
ニス2から引き上げられて樹脂ワニス槽20の上方に移
動し、回転軸5が一回転することにより再びフィルター
3が樹脂ワニス2に返送部22側から浸漬されることに
なるが、異物4を捕捉したフィルター3が再び樹脂ワニ
ス2に浸漬される前に異物4はフィルター3から除去さ
れる。フィルター3から異物4を除去して浄化するする
にあたっては、上記空気噴射器8と異物受け器46を用
いる。
【0020】まず、異物4を捕捉した面が略下向きにな
るような位置に停止しているフィルター3bの下側に、
受皿48を受皿移動器51により移動させて略水平に配
置すると共に、このフィルター3bの上側に空気噴射器
8の噴射管37を上下移動器42及び水平移動器45に
より移動させて配置する。この状態で噴射管37の噴射
口39からフィルター3bに向けて空気流を噴射し、こ
の空気流で異物4を吹き飛ばしてフィルター3bから剥
がして受皿48へと落下させる。このようにしてフィル
ター3bから異物4が除去される。この後、受皿48は
廃棄容器57の上方に搬送され、この位置で図4のよう
にロータ52を作動させて受皿移動器51及び受皿48
を水平状態から垂直状態へと回動させ、異物4を受皿4
8の上から廃棄容器57へと落下させて廃棄するように
する。また、フィルター3bの浄化後、空気噴射器8と
受皿48はフィルター3の回転移動の障害とならない位
置(図1に想像線で示す)へと移動させられる。
【0021】上記のようにこの樹脂ワニス循環装置で
は、回転軸5に複数枚のフィルター3を放射状に設け、
フィルター3が下方に向いて突出したときに樹脂ワニス
2に浸漬され、上方に向いて突出したときに樹脂ワニス
2から引き上げられるように、回転軸5を樹脂ワニス2
の上方に回転自在に設けたので、回転軸5を回転させる
ことによって、異物4を捕捉したフィルター3を他のフ
ィルター3へと容易に直ぐに連続して取り替えることが
でき、フィルター3が異物4で詰まってしまう前に他の
フィルター3へと取り替えることによって、浄化部21
から返送部22への樹脂ワニス2の移動が損なわれない
ようにすることができる。従って、樹脂ワニス2の粘度
を粘度計28で安定して測定することができるものであ
り、また、フィルター3の取り替えは回転軸5を回転さ
せて直ぐに行うことができるので、フィルター3の取り
替えの間に樹脂ワニス2の循環を停止させる必要がない
ものであり、基材1への樹脂含浸工程あるいは積層板の
製造工程全体を停止させないようにすることができて生
産性が低下しないようにすることができる。しかも、フ
ィルター3を浄化している間は、他のフィルター3で樹
脂ワニス2の浄化を行うことができ、樹脂ワニス2の循
環を停止させる必要がないものであり、基材1への樹脂
含浸工程あるいは積層板の製造工程全体を停止させない
ようにすることができて生産性が低下しないようにする
ことができる。
【0022】図5に浄化器31の他例を示す。この浄化
器31は図5(a)のように上記と同様に円棒状の回転
軸5の周面に複数枚のフィルター3を放射状に略等間隔
に設けて形成されるものであり、またフィルター3は、
多数本の捕捉棒6を回転軸5の軸方向(長手方向)に配
列して回転軸5の周面に立設することによって形成され
たものである(尚、図5(a)では捕捉棒6の一部を想
像線で示す)が、図5(b)(c)のように各捕捉棒6
の先端には異物保持部7が突設されている。この異物保
持部7はフィルター3の回転方向に突出するものであ
り、フィルター3を鉛直下向きに突出した状態にした時
に浄化部21の方に突出するものである。
【0023】このように先端に異物保持部7が形成され
た捕捉棒6を用いてフィルター3を形成することによっ
て、異物保持部7で異物4をすくって捕捉し易くするこ
とができると共に捕捉した異物4をフィルター3から落
下しにくく保持することができ、フィルター3による樹
脂ワニス2の浄化作用を高めることができるものであ
る。
【0024】図6に浄化器31の他例を示す。この浄化
器31は上記と同様に円棒状の回転軸5の周面に複数枚
のフィルター3を放射状に略等間隔に設けて形成される
ものであるが、フィルター3は金網等の網状体(メッシ
ュ)で形成されている。網状体として金網を用いる場合
は、例えば平織り(30程度)のものを用いることがで
きる。このようにフィルター3を網状体で形成すること
によって、捕捉棒6を用いたフィルター3よりもより細
かい異物4を捕捉することができ、フィルター3による
樹脂ワニス2の浄化作用を高めることができるものであ
る。
【0025】図7に他の実施の形態を示す。この実施の
形態では浄化器31の上方に異物除去器9が設けられて
いる。異物除去器9は円棒状の可動軸58の周面に複数
枚のかき取りフィルター59を放射状に略等間隔に設け
て形成されるものであり、かき取りフィルター59は、
多数本のかき取り棒60を可動軸58の軸方向(長手方
向)に配列して可動軸58の周面に立設することによっ
て形成されたものである。そして可動軸58を回転させ
ることによりかき取りフィルター59が回転移動するよ
うに形成されている。
【0026】この異物除去器9はその可動軸58を浄化
器31の回転軸5と平行にして配置されるものであり、
また図8のように浄化器31のフィルター3の捕捉棒6
の間をかき取り棒60が通過できる程度に異物除去器9
と浄化器31は近接して配設されている(尚、図8では
捕捉棒6の一部及びかき取り棒60の一部を想像線で示
す)。そして可動軸58の回転によりかき取りフィルタ
ー59を回転移動させて、異物4を捕捉して樹脂ワニス
2から引き上げられた状態のフィルター3の捕捉棒6の
間にかき取り棒60を下側から上側へと移動通過させる
ことによって、かき取り棒60でフィルター3から異物
4を剥がしてかき取り、かき取りフィルター59の上に
異物4を捕捉してフィルター3を浄化する。この後、か
き取りフィルター59は異物4を捕捉した面が下向きに
なるまで回転し、かき取りフィルター59から廃棄容器
61に異物4を落下させて廃棄するのである。
【0027】このようにフィルター3を浄化する異物除
去器9を設けることによって、フィルター3を異物除去
器9で簡単に連続して浄化することができ、フィルター
3の浄化を効率よく行うことができるものである。図9
に他の実施の形態を示す。この実施の形態は、鉛直下向
きに突出したフィルター3で区切られる浄化部21と返
送部22のそれぞれに各部の樹脂ワニス2の液面レベル
を測定するセンサ10、11を設けて形成されている。
センサ10、11で測定された液面レベルの信号は、ア
ンプ62、63で4〜20mAに増幅されてA/D変換
器64に出力され、A/D変換器64でデジタル信号に
変換されてからシーケンサ65へと出力されるようにな
っている。そしてシーケンサ65で演算を行って、浄化
部21の浄化される前の樹脂ワニス2の液面レベルが返
送部22の浄化された後の樹脂ワニス2の液面レベルよ
りも大きくなったとき(非常に大きくなったとき)、シ
ーケンサ65からランプなどの異常警報装置66に出力
し、異常警報を発するように形成されている。
【0028】このように浄化部21と返送部22のそれ
ぞれに各部の樹脂ワニス2の液面レベルを測定するセン
サ10、11を設けたので、センサ10、11で浄化さ
れる前の樹脂ワニス2の液面レベルと浄化された後の樹
脂ワニス2の液面レベルを測定して比較することによっ
て、フィルター3の詰まり具合を容易に正確に迅速に把
握することができ、粘度計28による樹脂ワニス2の粘
度の測定が損なわれるほどフィルター3が異物4で詰ま
ってしまう前に他のフィルター3へと取り替えることが
できるものである。尚、シーケンサ65から異常警報装
置66に出力する代わりに、回転軸5を回転させるモー
タ34に出力し、フィルター3を回転させるようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、基材への樹脂ワニス含浸工程で使用された樹脂
ワニスにフィルターを浸漬し、樹脂ワニスに含まれる異
物をフィルターで捕捉して除去し、異物が除去されて浄
化された樹脂ワニスを樹脂ワニス含浸工程へと返送する
樹脂ワニス循環装置において、回転軸に複数枚のフィル
ターを放射状に設け、フィルターが下方に向いて突出し
たときに樹脂ワニスに浸漬され、上方に向いて突出した
ときに樹脂ワニスから引き上げられるように、回転軸を
樹脂ワニスの上方に回転自在に設けたので、回転軸を回
転させることによって、異物を捕捉したフィルターを他
のフィルターへと容易に直ぐに連続して取り替えること
ができ、フィルターが異物で詰まってしまう前に他のフ
ィルターへと取り替えることによって、樹脂ワニスの粘
度を安定して測定することができるものである。また、
フィルターの取り替えを回転軸を回転させて直ぐに行う
ことができ、フィルターの取り替えの間に樹脂ワニスの
循環を停止させる必要がないものであり、基材への樹脂
含浸工程を停止させないようにすることができて生産性
が低下しないようにすることができる。しかも、フィル
ターを浄化している間は、他のフィルターで樹脂ワニス
の浄化を行うことができ、樹脂ワニスの循環を停止させ
る必要がないものであり、基材への樹脂含浸工程を停止
させないようにすることができて生産性が低下しないよ
うにすることができるものである。
【0030】また本発明の請求項2に記載の発明は、多
数本の捕捉棒を回転軸の軸方向に配列して櫛状のフィル
ターを形成したので、フィルターに異物が強固に絡みつ
くようなことが少なくなり、フィルターの浄化を容易に
行うことができるものである。また本発明の請求項3に
記載の発明は、フィルターの回転方向に突出する異物保
持部をフィルターに設けたので、異物保持部で異物をす
くって捕捉し易くすることができると共に捕捉した異物
をフィルターから落下しにくく保持することができ、フ
ィルターによる樹脂ワニスの浄化作用を高めることがで
きるものである。
【0031】また本発明の請求項4に記載の発明は、網
状体でフィルターを形成したので、より細かい異物を捕
捉することができ、フィルターによる樹脂ワニスの浄化
作用を高めることができるものである。また本発明の請
求項5に記載の発明は、樹脂ワニスから引き上げられた
フィルターに空気流を供給するための空気噴射器を備え
たので、フィルターに空気噴射器で空気流を供給するこ
とによって、フィルターから異物を除去して浄化するこ
とができ、フィルターの浄化を容易に行うことができる
ものである。
【0032】また本発明の請求項6に記載の発明は、樹
脂ワニスから引き上げられたフィルターに捕捉された異
物をフィルターから除去するための異物除去器を備えた
ので、フィルターから異物除去器で異物を除去して浄化
することができ、フィルターの浄化を容易に行うことが
できるものである。また本発明の請求項7に記載の発明
は、異物を含む樹脂ワニスと浄化された樹脂ワニスの各
液面レベルを測定するセンサを備えたので、センサで浄
化される前の樹脂ワニスの液面レベルと浄化された後の
樹脂ワニスの液面レベルを測定して比較することによっ
て、フィルターの詰まり具合を容易に正確に迅速に把握
することができ、樹脂ワニスの粘度の測定が損なわれる
ほどフィルターが異物4で詰まってしまう前に他のフィ
ルターへと取り替えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】同上の概略図である。
【図3】同上の空気噴射器の一例を示す概略図である。
【図4】同上の異物受け器の一例を示す概略図である。
【図5】同上の他の浄化器を示し、(a)(b)(c)
は一部の概略図である。
【図6】同上の他の浄化器を示す概略図である。
【図7】同上の他の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図8】同上の他の浄化器と異物除去器を示す概略図で
ある。
【図9】同上の他の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図10】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 基材 2 樹脂ワニス 3 フィルター 4 異物 5 回転軸 6 捕捉棒 7 異物保持部 8 空気噴射器 9 異物除去器 10 センサ 11 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29B 11/16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材への樹脂ワニス含浸工程で使用され
    た樹脂ワニスにフィルターを浸漬し、樹脂ワニスに含ま
    れる異物をフィルターで捕捉して除去し、異物が除去さ
    れて浄化された樹脂ワニスを樹脂ワニス含浸工程へと返
    送する樹脂ワニス循環装置において、回転軸に複数枚の
    フィルターを放射状に設け、フィルターが下方に向いて
    突出したときに樹脂ワニスに浸漬され、上方に向いて突
    出したときに樹脂ワニスから引き上げられるように、回
    転軸を樹脂ワニスの上方に回転自在に設けて成ることを
    特徴とする樹脂ワニス循環装置。
  2. 【請求項2】 多数本の捕捉棒を回転軸の軸方向に配列
    して櫛状のフィルターを形成して成ることを特徴とする
    請求項1に記載の樹脂ワニス循環装置。
  3. 【請求項3】 フィルターの回転方向に突出する異物保
    持部をフィルターに設けて成ることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の樹脂ワニス循環装置。
  4. 【請求項4】 網状体でフィルターを形成して成ること
    を特徴とする請求項1乃至3に記載の樹脂ワニス循環装
    置。
  5. 【請求項5】 樹脂ワニスから引き上げられたフィルタ
    ーに空気流を供給するための空気噴射器を備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の樹脂
    ワニス循環装置。
  6. 【請求項6】 樹脂ワニスから引き上げられたフィルタ
    ーに捕捉された異物をフィルターから除去するための異
    物除去器を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の樹脂ワニス循環装置。
  7. 【請求項7】 異物を含む樹脂ワニスと浄化された樹脂
    ワニスの各液面レベルを測定するセンサを備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の樹脂
    ワニス循環装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108096910A (zh) * 2017-12-11 2018-06-01 重庆精创联合环保工程有限公司 污水处理用循环式过滤系统

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