JPH10323267A

JPH10323267A - ハンガー及び襟ホルダー

Info

Publication number: JPH10323267A
Application number: JP15155297A
Authority: JP
Inventors: Terutake Miwa; 照剛三輪
Original assignee: MITSUWA JUSHI KOGYO KK
Current assignee: MITSUWA JUSHI KOGYO KK
Priority date: 1997-05-26
Filing date: 1997-05-26
Publication date: 1998-12-08

Abstract

(57)【要約】【課題】重ね置きあるは外圧が加わった場合において
も、衣服の襟部がつぶれることがないハンガー及び襟ホ
ルダーを提供すること。【解決手段】衣服支持部（２）と該衣服支持部
（２）に連接されるフック部（３）とによりなり、前記
衣服支持部（２）の左右上端部分に型崩れ防止片（６）
を備えるハンガーにおいて、前記衣服支持部（２）の下
端部分に襟潰れ防止用のボード（９）を備えたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、主にクリーニング
店で使用される業務用のハンガー及びハンガーに吊した
衣服の襟の先端部分の潰れを防止するための襟ホルダー
に係り、より詳しくは、重ね置きあるいは押圧された場
合においても衣服の襟の先端部分が潰れることがないハ
ンガー及び襟ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
らクリーニング店等においては、クリーニングされたＹ
シャツ等の襟付き衣服にハンガーを装着する際には、Ｙ
シャツ等の襟部の型崩れを防止するために、例えば厚紙
等で形成された細長形の型崩れ防止具を、Ｙシャツ等の
襟の中に装着している。すなわち、この型崩れ防止具を
Ｙシャツ等の台襟の裏面に沿うように配置して、襟部の
型崩れを防止している。

【０００３】しかしながら、この従来から使用されてい
る型崩れ防止具においては、Ｙシャツ等の台襟の裏面に
装着する際に手間がかかり、作業が煩雑にならざるを得
なかった。また、この従来の型崩れ防止具は使い捨てで
あったため、使用後はゴミとなり、これを処分しなけれ
ばならないという問題点もあった。

【０００４】そこで、本発明者は、従来の型崩れ防止具
のこのような問題点を解決するために、Ｙシャツ等の型
崩れを防止するための型崩れ防止突片を備えたハンガー
を考案している（実用新案登録第３００２６４７号）。
これにより、クリーニングしたＹシャツ等をハンガーに
吊した際においても台襟が潰れて型崩れがすることを防
止できるようになった。

【０００５】ところで、本発明者が発明したハンガーに
よれば、Ｙシャツ等の衣服をハンガーに吊した場合等に
おいても台襟が潰れることはなくなったが、一方、かか
るハンガーを使用した場合においても、襟の先端部分の
潰れを防止することができなかった。即ち、ハンガーを
装着した衣服を重ね置きした場合や、ハンガーを装着し
た衣服の襟の先端部分に外圧が加わった場合には、襟の
先端部分が潰れてしまうことが多い。そしてその結果、
襟の先端部分が反り返ってしまうこともあり、襟全体が
変形してしまうこともあった。

【０００６】そのため、このような襟の潰れを防止する
ために、図１３に示されるような襟ホルダーも販売され
ているが、この従来の襟ホルダーでは、挿入部２１を台
襟の内側に挿入した後に、折り目２２で二つに折り曲げ
て襟押さえ部２３で台襟の表面を押さえなければなら
ず、装着に手間がかかるという問題点があった。

【０００７】また、従来から、クリーニングしたＹシャ
ツ等においては、第一番目のボタンを留める代わりに、
ピンによってＹシャツ等の上端部分を挟み込んでしまう
方法も採用されているが、この方法によっても、外圧に
対して襟の潰れを防止することは不可能であった。

【０００８】そこで、本発明は、重ね置きあるいは外圧
が加わった場合においても、衣服の襟の先端部分がつぶ
れることがないハンガー、及びハンガーに吊した衣服の
襟の先端部分の潰れを防止するために使用される襟ホル
ダーを提供することを課題としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のハンガーは、衣
服支持部と該衣服支持部に連接されるフック部とにより
なり、前記衣服支持部の左右上端部分に型崩れ防止片を
備えるハンガーにおいて、前記衣服支持部の下端部分に
襟潰れ防止用のボードを備えたことを特徴とする。

【００１０】本発明のハンガーでは、衣服支持部の下端
部分に襟潰れ防止用のボードを備えているため、ハンガ
ーを装着したＹシャツ等の衣服の第一番目のボタン部を
挟み込んだピンの先端部分を前記ボードに固定すること
により、重ね置きした場合や外圧が加わった場合におい
ても、ピンが障害となって襟の先端部分とハンガーとの
距離を一定に保つことができ、その結果、襟が潰れるこ
とを防止することが可能となる。

【００１１】また、本発明の襟ホルダーは、ハンガーに
吊した衣服の襟の先端部分の潰れを防止するための襟ホ
ルダーであって、第一の羽部と、該第一の羽部に連続し
て設けられる首部と、該首部に連続して設けられる第二
の羽部とにより構成され、前記第一の羽部は、衣服の台
襟先端部分の裏側に沿うように、その先端部が内側に向
かっていることを特徴とする。

【００１２】本発明の襟ホルダーでは、従来の襟ホルダ
ーと異なり、折り曲げ等の作業を必要とせずにＹシャツ
等の襟に装着することが可能であるため、容易にＹシャ
ツ等の衣服に装着することができるようになり、装着に
手間がかかることがなくなった。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明のハンガーは、衣服を支持
するための衣服支持部と、この衣服支持部に連接される
フック部とによりなり、前記衣服支持部は、Ｙシャツ等
の衣服の台襟部を支持するための上部支持部と、衣服の
肩部を支持するための下部支持部とを備え、上部支持部
の左右両端部には、衣服の台襟部の崩れを防止するため
の型崩れ防止片を備えている。

【００１４】また、前記下部支持部の下端部には、衣服
の第一ボタン近傍に挟み込む固定ピンの先端を固定する
ためのボードを備えている。

【００１５】ここで前記ボードは、衣服の第一ボタン近
傍を挟み込む固定ピンの先端部が挿入可能なようなピン
挿入孔を設けるとよい。これにより、固定ピンを確実に
ハンガーのボードに固定することが可能となる。

【００１６】また、本発明の襟ホルダーは、第一の羽部
に首部を連接させるとともに、該首部には、第二の羽部
を連接させてなる。そして、第一の羽部は、衣服の台襟
先端部分の裏側に沿うように、その先端部が内側に向か
っている。

【００１７】

【実施例】本発明の実施例について図を参照して説明す
ると、図１は、本は実施例のハンガーを正面から見た図
であり、図２はこれを平面から見た図、また図３は、本
実施例のハンガーを側面から見た図であり、図において
１は本実施例のハンガーである。

【００１８】本実施例のハンガー１は、衣服を支持する
ための衣服支持部２と、該衣服支持部２に連接された、
ハンガー１を適宜な場所に吊り下げるための略逆鉤状の
フック部３とにより構成される。そして、前記衣服支持
部２は、衣服の台襟部を支持するための上部支持部４
と、衣服の肩部を支持するための下部支持部５とを備え
る。

【００１９】また、前記上部支持部４には、その両端に
沿って、衣服の台襟の型崩れを防止するための型崩れ防
止片６が設けられている。そしてこの型崩れ防止片６
は、図２及び図３からも明らかなように、その先端部分
が上部支持部４に対して前側に突設するように設けら
れ、上部支持部４に支持される衣服の台襟部に当設して
衣服の台襟部に膨らみをもたせ、その型崩れを防止する
ように構成してある。

【００２０】また、前記下部支持部５は、衣服の肩部を
支持するための左右張出し部７を備えており、これによ
り、衣服の肩部を支持して、衣服の肩部の崩れを防止す
るようにしてある。

【００２１】そして、前記下部支持部の下端部８には、
衣服の第一番目のボタン近傍を挟み込む固定ピン１１の
先端部を挿入固定させるためのピン挿入孔９０１を複数
備える襟潰れ防止用のボード９が備えられている。そし
て、このボード９のピン挿入孔９０１に、衣服の第一ボ
タン近傍を挟み込んだ固定ピン１１の先端部を挿入して
固定ピンを固定することにより、衣服の襟部とハンガー
との距離を一定に保つことができ、衣服の襟部に外圧が
加わった場合においても、襟部が潰れることがなくな
る。

【００２２】なお、本実施例においては、前記ボード９
はハンガーと一体的に成型したが、本発明のハンガーは
これには限られず、ボード９を取り外し可能として形成
してもよい。

【００２３】次に、図４乃至図６を参照して、本実施例
のハンガーの使用方法を説明すると、まず図５に示され
ているように、Ｙシャツ等の衣服１０を本実施例のハン
ガー１に吊して、衣服１０の台襟部分を上部支持部４に
より、また衣服１０の肩部を下部支持部５により支持す
る。

【００２４】そして次に、衣服１０の第一番目のボタン
近傍を図４に示されるような固定ピン１１で挟み込ん
で、襟部が崩れないようにする。これにより、第一ボタ
ンをはめることなく、衣服の襟の崩れを防ぐことが可能
となる。

【００２５】次に、衣服の第一ボタン近傍を挟み込んだ
固定ピン１１の先端部分を、下部支持部５の下端に設け
てあるボード９のピン挿入孔９０１に挿入して、固定ピ
ン１１をハンガー１に固定する。この固定ピン１１の先
端部分をボード９のピン挿入孔９０１に挿入した状態を
示した図が図６である。

【００２６】これにより、型崩れ防止片６によって衣服
の台襟の崩れを防止できるとともに、衣服の襟の先端部
分に外圧が加わった場合においても、先端をハンガー１
のボード９に固定してある固定ピン１１が障害となっ
て、襟の先端部分とハンガーとの距離を一定に保つこと
ができ、襟の先端部分が潰れることを防止可能になっ
た。

【００２７】次に、図７乃至図１１を使用して、本発明
の襟ホルダーの実施例について説明すると、図７は本実
施例の襟ホルダーの斜視図であり、また図８は本実施例
の襟ホルダーを側面から見た図であり、図９は平面から
見た図である。

【００２８】図において１２は襟ホルダーであり、図か
らも明らかなように、本実施例の襟ホルダー１２は、第
一の羽部１３に首部１４が連続して設けられ、更に、該
首部１４には、第二の羽部１５が連接されている。

【００２９】そして、前記第一の羽部１３は、図９から
も明らかなように、衣服の台襟の裏側に沿うように、折
り目線１３１を設けて、その先端部分が内側にくるよう
に折れている。一般的に、Ｙシャツ等の襟部の形状を安
定的に保つためには、図１２の点線で示すような、襟の
先端部分近傍に三角形の空間１６を設けることが望まし
いといわれているが、本実施例の襟ホルダーでは、第一
の羽部１３の先端部を内側に折り曲げて、第一の羽部１
３によって三角形の空間１６を作っているため、本実施
例の襟ホルダーを襟に装着した際に、襟の先端部分の三
角形の空間１６を維持することができるようになってい
る。そのため、襟に装着した場合においては、襟の形状
を安定的に保つことが可能となった。

【００３０】なお、本実施例では、折り目線１３１を設
けて鋭角的に第一の羽部１３の先端部分を内側に曲げて
いるが、本発明の襟ホルダーはこの形状には限定され
ず、襟の先端部分に略三角形状の空間を形成することが
できる形状であればいずれの形状であってもよく、例え
ば、折り目線を設けないで第一の羽部１３を内側に湾曲
させるようにしてもよい。

【００３１】次に図１０及び図１１を参照して本実施例
の襟ホルダー１２の使用方法を説明すると、まず、Ｙシ
ャツ等の衣服の第一番目のボタンをはめた後に、本実施
例の襟ホルダーを衣服の上側から挿入して、第一の羽部
１３を衣服の襟の先端部分近傍の裏側に当設する。そし
てその後に、第二の羽部１５を襟の内側に挿入する。こ
れにより、衣服の襟への装着が完了し、襟の先端部分の
三角形状の空間を維持して襟の先端部分の潰れを防止で
きる。このように、本発明の襟ホルダーでは、従来の襟
ホルダーのように折り曲げて衣服の襟に装着する必要が
無くなったために、装着が容易で、装着に手間がかかる
ことが無くなった。

【００３２】なお図１１は、本発明の襟ホルダーと、請
求項１に記載したハンガーとを組み合わせて使用した場
合の図であり、図からも明らかなように、上述した襟潰
れ防止用のボードを使用したハンガーに吊した衣服に本
発明の襟ホルダーを使用した場合には、衣服の襟部に外
圧が加わった場合においても、襟ホルダーの第一の羽部
１３及び第二の羽部１５がハンガーのボード９に当設し
て衣服の襟部とハンガーとの距離を一定に保つことが可
能となり、襟の先端部分が潰れることがなくなる。

【００３３】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施されるため、以下に記載するような効果を奏する。

【００３４】本発明のハンガーでは、衣服の台襟の型崩
れを防止するための型崩れ防止片に加えて、襟潰れ防止
用のボードを備えているため、衣服の第一ボタン近傍を
挟み込んだ固定ピンの先端部分をこのボードに固定する
ことにより、衣服の襟の先端部分とハンガーとの距離を
一定に保つことが可能となり、襟部分に外圧が加わった
場合においても襟が潰れることを有効に防止することが
可能となった。

【００３５】また、本発明の襟ホルダーは、先端部分が
内側に曲がった第一の羽部と、この第一の羽部に連続し
て設けられる首部と、この首部に連接する第二の羽部と
により構成され、これを使用する際には、第一の羽部で
襟の裏側を、第二の羽部で襟の内側を押さえるように、
襟ホルダーを衣服の上側から挿入するだけで良いので、
従来の襟ホルダーと比較して装着に手間がかかることが
なくなった。

【００３６】更に、本発明のハンガーと本発明の襟ホル
ダーとを同時に使用した場合には、襟ホルダーの第一の
羽部及び第二の羽部がハンガーのボードに当設して、襟
部とハンガーとの距離を一定に保つことも可能となり、
装着が容易であることに加えて、襟の潰れを有効に防止
できるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のハンガーの実施例の正面図である。

【図２】本発明のハンガーの実施例の平面図である。

【図３】本発明のハンガーの実施例の側面図である。

【図４】本発明のハンガーの実施例を使用する場合に使
用する固定ピンである。

【図５】本発明のハンガーの実施例を使用方法を説明す
るための図である。

【図６】本発明のハンガーの実施例を使用方法を説明す
るための図である。

【図７】本発明の襟ホルダーの実施例の斜視図である。

【図８】本発明の襟ホルダーの実施例の側面図である。

【図９】本発明の襟ホルダーの実施例の平面図である。

【図１０】本発明の襟ホルダーの実施例の使用方法を説
明するための図である。

【図１１】本発明の襟ホルダーの実施例の使用方法を説
明するための図である。

【図１２】本発明の襟ホルダーの実施例を説明するため
の図である。

【図１３】従来の襟ホルダーの斜視図である。

【符号の説明】

１ハンガー２衣服支持部３フック部４上部支持部５下部支持部６型崩れ防止片７左右張出し部８下部支持部の下端部９襟潰れ防止用のボード１０Ｙシャツ等の衣服１１固定ピン１２襟ホルダー１３第一の羽部１４首部１５第二の羽部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】衣服支持部（２）と該衣服支持部（２）に
連接されるフック部（３）とによりなり、前記衣服支持
部（２）の左右上端部分に型崩れ防止片（６）を備える
ハンガーにおいて、前記衣服支持部（２）の下端部分に
襟潰れ防止用のボード（９）を備えたことを特徴とする
ハンガー。
【請求項２】衣服支持部（２）と該衣服支持部（２）に
連接されるフック部（３）とによりなるハンガーにおい
て、前記衣服支持部（２）の下端部分に襟潰れ防止用の
ボード（９）を備えたことを特徴とするハンガー。
【請求項３】左右上端部分に型崩れ防止片（６）を備え
るとともに下端部分に襟潰れ防止用のボード（９）を備
える衣服支持部（２）と該衣服支持部（２）に連接され
るフック部（３）とによりなるハンガーと、第一の羽部
（１３）と該第一の羽部（１３）に連続して設けられる
首部（１４）と該首部に連続して設けられる第二の羽部
（１５）とにより構成され前記第一の羽部（１２）は衣
服の台襟先端部分の裏側に沿うようにその先端部が内側
に向かっている襟ホルダーと、によりなるハンガーセッ
ト。
【請求項４】下端部分に襟潰れ防止用のホルダーを備え
る衣服支持部（２）と該衣服支持部（２）に連接される
フック部（３）とによりなるハンガーと、第一の羽部
（１３）と該第一の羽部（１３）に連続して設けられる
首部（１４）と該首部に連続して設けられる第二の羽部
（１５）とにより構成されて前記第一の羽部（１２）は
衣服の台襟先端部分の裏側に沿うようにその先端部が内
側に向かっている襟ホルダーと、によりなるハンガーセ
ット。
【請求項５】前記襟潰れ防止用のボード（９）は、衣服
の襟部を固定するためのピンを挿入するためのピン挿入
孔（９０１）を有することを特徴とする請求項１乃至請
求項４のいずれかに記載のハンガー。
【請求項６】ハンガーに吊した衣服の襟の先端部分の潰
れを防止するための襟ホルダーであって、第一の羽部
（１３）と、該第一の羽部（１３）に連続して設けられ
る首部（１４）と、該首部に連続して設けられる第二の
羽部（１５）とにより構成され、前記第一の羽部（１
２）は、衣服の台襟先端部分の裏側に沿うように、その
先端部が内側に向かっていることを特徴とする襟ホルダ
ー。