JPH10322857A - グロメットと電線の取付構造および該グロメットの製造方法 - Google Patents

グロメットと電線の取付構造および該グロメットの製造方法

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JPH10322857A
JPH10322857A JP9127674A JP12767497A JPH10322857A JP H10322857 A JPH10322857 A JP H10322857A JP 9127674 A JP9127674 A JP 9127674A JP 12767497 A JP12767497 A JP 12767497A JP H10322857 A JPH10322857 A JP H10322857A
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JP
Japan
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grommet
small
resin
spacer
diameter
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JP9127674A
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Inventor
Hirosuke Mori
啓輔 森
Atsushi Fujisawa
厚 藤沢
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線をインサートモールドして成形するグロ
メットにおいて、電線間に隙間が発生するのを防止す
る。 【解決手段】 複数の電線wを挿通させる小径筒部11
と、該小径筒部の一端より拡径した円錐筒部12を備
え、該円錐筒部の外周面に被取付部材への係止凹部13
を設けたグロメット10において、小径筒部11の少な
くとも一部に、上記複数の電線を夫々樹脂製スペーサ3
0の溝30aに通して間隔をあけて並列させた状態で、
インサートモールドした部位を設け、該インサートモー
ルドした部分では上記スペーサと電線の間に樹脂が充填
されて隙間をなくしている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットへの電線
の取付構造および該グロメットの製造方法に関し、詳し
くは、シール性確保のために、電線群をインサートモー
ルドしてグロメットを成形するものにおいて、インサー
トモールドされる電線間に樹脂が確実に充填されるよう
にして隙間を無くし、防水性能を高めるものである。
【0002】
【従来の技術】ハッチバック式のドアガラスを備えた自
動車においては、ドアガラスに装着したワイパー駆動モ
ータに電源を供給するため、ルーフからドアガラスへと
電線群を配索している。該電線群の配索を図5に示すよ
うに、ドアガラス1に穿設した貫通穴2を通してルーフ
側Xから配索する場合、電線群Wはスポイラー3とバッ
クドア用フレーム4との間から貫通穴2を通してドアガ
ラス1へと配索される。その場合、上記スポイラー3と
バックドア用フレーム4との間は被水領域Yとなるた
め、該被水領域Yを通る電線群Wの電線wの隙間を通し
てバックドア1側への浸水が発生するのを防止する必要
があると共に、貫通穴2からの浸水を防止する必要があ
る。
【0003】そのため、貫通穴2には電線群wを貫通さ
せたグロメット5を装着して、貫通穴2からの浸水を防
止すると共に、電線群Wの電線wの間に隙間が発生する
のを防止するため、図6に示すように、上記グロメット
5の成形時に電線群Wをインサートモールドしてシール
性を高める場合がある。
【0004】上記電線群Wをインサートモールドしてグ
ロメット5を成形する場合、熱可塑性エラストマーを使
用し、電線群W(図示の例では4本の電線w)を収束し
た状態で金型(図示せず)内に配置して、これら電線w
に直接樹脂をモールド接着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記インサートモール
ド方法では、使用する熱可塑性エラストマーの流れ性が
良好ではないため、収束した電線wの隙間Cに樹脂が流
入せずにボイド(空隙)が発生し、シール性確保が十分
にできず、不良品が発生しやすい問題がある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、複数の電線をインサートモールドしてグロメット
を成形する場合に、上記電線の間に隙間が発生すること
なく、シール性が確実になされるようにすることを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の電線を挿通させる小径筒部と、該
小径筒部の一端より拡径した円錐筒部を備え、該円錐筒
部の外周面に被取付部材への係止凹部を設けた樹脂成形
のグロメットに、上記小径筒部から円錐筒部の中空部に
複数の電線を貫通させて取り付けるものにおいて、上記
小径筒部の少なくとも一部に、上記複数の電線を夫々樹
脂製スペーサの溝に通して間隔をあけて並列させた状態
でインサートモールドした部位を設け、該インサートモ
ールドした部分では上記スペーサと電線の間に樹脂が充
填されて隙間をなくしていることを特徴とするグロメッ
トと電線との取付構造を提供している。
【0008】上記のように複数の電線をスペーサを用い
て間隔をあけて並列させ、該スペーサと共にインサート
モールドでグロメットを成形したものでは、従来の電線
群を収束してインサートモールドでグロメットを成形し
た場合に発生する電線群の隙間を無くすことができ、シ
ール性を高めて、確実な防水を図ることができる。
【0009】上記グロメットは自動車のハッチバック式
のドアガラスの貫通穴等、車室内と車室外の境に装着す
るもので、エラストマー樹脂で成形しており、上記係止
凹部を上記ドアガラスの貫通穴の周縁に装着すると共
に、上記小径筒部は上記係止凹部を設けた拡径筒部から
屈曲して延在させ、該延在部の小径筒部は上記電線をイ
ンサートモールドして断面四角形状の中実としている。
【0010】また、本発明は、請求項2で、上下一対の
金型により、複数の電線を挿通させる小径筒部と、該小
径筒部の一端より拡径した円錐筒部を備え、該円錐筒部
の外周面に被取付部材への係止凹部を設けたグロメット
を、上記小径筒部から円錐筒部の中空部に複数の電線を
貫通させてインサートモールドで成形するグロメットの
製造方法であって、間隔をあけて電線挿通用の溝を設け
た樹脂製スペーサを設け、該樹脂製スペーサの各溝に上
記電線を夫々挿通して電線の間隔をさせておき、上下一
対の金型内において、上記小径筒部成形用のキャビティ
の部分に、上記樹脂製スペーサを配置し、この状態で上
記キャビティに樹脂を注入してインサートモールドし、
上記スペーサと電線との間に樹脂を隙間なく充填してい
ることを特徴とするグロメットの製造方法を提供してい
る。
【0011】上記製造方法を用いると、予めスペーサに
より電線を間隔をあけて並列させておき、スペーサと共
に金型内に設置してインサートモールドするだけで、電
線の間には隙間なく樹脂が充填され、シール性を確実に
保持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(A)(B)(C)(D)およ
び図2は本発明の実施形態の4本の電線wをインサート
モールドで成形したグロメット10を示す。該グロメッ
ト10は前記図5と同様に、ハッチバック式のドアガラ
スの貫通穴等、車室内と車室外の境に装着するもので、
ルーフ側からドアガラスへと配索する電線束の防水を図
るものである。
【0013】上記グロメット10は 長尺で断面略四角
形状の中実な小径部11と、該小径筒部11の一端より
拡径した円錐筒部12を備え、該円錐筒部12の外周面
にドアガラス貫通穴の周縁への係止凹部13を設けた形
状で、円錐筒部12と連続した小径部11の部分を屈曲
させて、該屈曲部分11aから自由端11bまでを略直
線形状としている。
【0014】上記グロメット10は熱可塑性エラストマ
ーで成形しており、その小径筒部11から円錐筒部12
にかけて4本の電線wを貫通させた状態でインサートモ
ールドして成形し、円錐筒部12および小径筒部11の
屈曲部分11aは中空状態として、その内部に上記電線
wを通している。
【0015】即ち、図1(C)に示すように、小径筒部
11の直線部分11bの長さ方向の略中央部で、樹脂製
スペーサ30の溝30aに電線wを1本づつ通して、電
線wが間隔をあけて並列し、これら電線Wの間、スペー
サ30を配置している部分ではスペーサの溝30aと電
線wの間にもに樹脂14が隙間なく充填されている。な
お、電線wは必ずしも一列に並設する必要はなく、間隔
をあけて配列して、その間に樹脂が隙間なく充填される
構造とすればよい。また、インサートモールドする電線
wの本数は4本に限定されないことは言うまでもない。
【0016】上記4本の電線wからなる電線束Wをグロ
メット10とインサートモールドして製造する方法を図
3を参照して説明する。
【0017】上下一対の成形用金型20、21には夫々
グロメット成形用のキャビテイ22を設け、キャビティ
22の直線部成形部分22aは断面略長方形状に成形す
る形状とし、その長さ方向の略中央に樹脂製スペーサ3
0を挿入している。
【0018】上記樹脂製スペーサ30は、グロメット成
形用樹脂よりも高融点の樹脂で形成しており、図4に示
すように、断面略長方形形状で、4つの断面円弧形状の
溝30aをスペーサ上面30bに開口した状態で間隔を
あけて長さ方向に貫通させて設けている。また、その一
側部より固定用ピン30cを突設している。
【0019】上記スペーサ30の各溝30aに上面開口
より、上記4本の電線を1本づつ電線wを挿入して挿通
しておき、これら電線wと共に下金型21の直線部成形
部分22aにセットし、固定用ピン30cを下金型21
に設けたピン固定用凹部21aに挿入してスペーサ30
を位置決め固定する。
【0020】この状態で、少なくとも、直線部成形部分
22aでは電線wは一定間隔をあけて並列した状態で配
線され、屈曲部成形部分22c、円錐筒部成形部分22
dの内部に通して、上下金型20、21のキャビティ内
を貫通させる。ついで、上下金型20、21とを型締め
する。
【0021】なお、上記屈曲部成形部分22c、円錐筒
部成形部分22dの内部には別の中子(図示せず)を挿
入して、電線wが小径筒部11の屈曲部分11aおよび
円錐筒部12では中空部を挿通するようにし、屈曲部分
11aと円錐筒部12に可撓性を持たせるようにしてい
る。
【0022】上記上下金型20、21の接合面の一部に
はキャビティ22と連通した注入口(図示せず)を設け
ており、該注入口よりTPEエラストマー樹脂を注入
し、スペーサ30および電線wを直線部成形部分22a
においてインサートモールドした状態で成形する。
【0023】成形後に上下金型20、21を離形して、
成形品26を取り出す。該成形品26からスペーサ30
の固定用ピン30cが突出しているため、カットする。
これにより、図1および図2に示すスペーサ30および
電線群wと一体化したグロメット10となる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、電線群をインサートモールドしてグロメット
を成形する場合に、電線群と共にインサートモールドす
る樹脂製スペーサで電線を1本づつ間隔あけて配列保持
しているため、電線の間に樹脂が確実に充填され、隙間
を無くしてシール性を高めているため、電線の隙間を通
して浸水が発生することを確実に防止することができ
る。
【0025】また、グロメット成形用金型内に、電線を
間隔をあけて並列させるスペーサを配置するだけで簡単
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の電線を取り付けたグロメ
ットを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B
線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は
(A)のD−D線断面図である。
【図2】 上記グロメットの斜視図である。
【図3】 上記グロメットの製造工程を示す概略図であ
る。
【図4】 (A)は樹脂製スペーサの平面図、(B)は
側面図である。
【図5】 グロメットの取付部位を示す概略図である。
【図6】 従来のグロメットを示し、(A)は平面図、
(B)は(A)のB’−B’線断面図、(C)は(A)
のC’−C’線断面図である。
【符号の説明】
W 電線群 w 電線 10 グロメット 11 小径筒部 12 拡径筒部 13 係止凹部 14 樹脂 20、21 金型 30 スペーサ 30a 溝 30c 固定用ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線を挿通させる小径筒部と、該
    小径筒部の一端より拡径した円錐筒部を備え、該円錐筒
    部の外周面に被取付部材への係止凹部を設けた樹脂成形
    のグロメットに、上記小径筒部から円錐筒部の中空部に
    複数の電線を貫通させて取り付けるものにおいて、 上記小径筒部の少なくとも一部に、上記複数の電線を夫
    々樹脂製スペーサの溝に通して間隔をあけて並列させた
    状態でインサートモールドした部位を設け、該インサー
    トモールドした部分では上記スペーサと電線の間に樹脂
    が充填されて隙間をなくしていることを特徴とするグロ
    メットと電線の取付構造。
  2. 【請求項2】 上下一対の金型により、複数の電線を挿
    通させる小径筒部と、該小径筒部の一端より拡径した円
    錐筒部を備え、該円錐筒部の外周面に被取付部材への係
    止凹部を設けたグロメットを、上記小径筒部から円錐筒
    部の中空部に複数の電線を貫通させてインサートモール
    ドで成形するグロメットの製造方法であって、 間隔をあけて電線挿通用の溝を設けた樹脂製スペーサを
    設け、該樹脂製スペーサの各溝に上記電線を夫々挿通し
    て電線の間隔をさせておき、上下一対の金型内におい
    て、上記小径筒部成形用のキャビティの部分に、上記樹
    脂製スペーサを配置し、この状態で上記キャビティに樹
    脂を注入してインサートモールドし、上記スペーサと電
    線との間に樹脂を隙間なく充填していることを特徴とす
    るグロメットの製造方法。
JP9127674A 1997-05-16 1997-05-16 グロメットと電線の取付構造および該グロメットの製造方法 Withdrawn JPH10322857A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099541A1 (ja) * 2007-02-14 2008-08-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. ドア用ワイヤハーネスの配索構造
JP2013533404A (ja) * 2010-06-29 2013-08-22 ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー 建設機械における運転室のルーフ用防水グロメット
CN106486916A (zh) * 2016-12-08 2017-03-08 苏州菱欧自动化科技股份有限公司 一种线束插入机构

Cited By (4)

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Effective date: 20040803