JPH10322089A - プリント基板の搬送用マガジンの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面を開放したボックス体１と、この上面に
対する開閉自在な蓋体２とから成り、前記ボックス体内
に、複数枚のプリント基板Ａを、その左右両端縁がボッ
クス体２の左右両内側面に設けた縦溝５，６に嵌まるよ
うに収納する搬送用マガジンにおいて、その搬送中に前
記各プリント基板Ａが縦溝５，６から外れることを防止
する。 【手段】 前記ボックス体１内の底面１ａ、及び、前記
蓋体２の下面２ａに、スポンジ体７，８を装着して、こ
の両スポンジ体に、前記各プリント基板の上下両端縁が
食い込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスエポキシ樹
脂等の合成樹脂板の表面に、当該表面に実装する多数個
の電子部品の相互間を接続する配線パターンを形成して
成るプリント基板において、このプリント基板の複数枚
を同時に搬送する場合に使用するマガジンの構造に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プリント基板の製造に際して
は、当該プリント基板の複数枚を一つのマガジンの収容
し、この状態で各種の加工工程に搬送するものであっ
て、従来における搬送用マガジンは、上面を開放したボ
ックス体と、この上面に塞ぐ蓋体とから成り、前記ボッ
クス体における左右両内側面に、上下方向に延びる縦溝
の複数本を適宜ピッチの間隔で刻設し、前記蓋体を開け
た状態で、前記ボックス体内にプリント基板の複数枚
を、当該プリント基板における左右両端縁が前記縦溝内
に嵌まるように装填したのち蓋体を閉じるように構成し
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来にお
けるマガジンは、その構造が簡単であるものの、各プリ
ント基板は、その左右両端縁がボックス体における縦溝
に嵌まった状態で支持されているのみで、各プリント基
板の上下両端縁は、自由に湾曲変形し得る状態になって
いるために、複数枚のプリント基板を収納をマガジンの
搬送中に振動及び衝撃を受けたときにおいて、プリント
基板は平面視において弓型になるように湾曲変形し、こ
の湾曲変形により、その左右両端縁がボックス体におけ
る係合溝から外れて、プリント基板同志が互いに接触し
て損傷又は破損する事態が発生するおそれがあると言う
問題があった。

【０００４】特に、この問題は、プリント基板における
板厚さが薄い場合、及び、大型のプリント基板の場合に
おいて顕著に発生するのであった。本発明は、この問題
を解消できるようにしたマガジンの構造を提供すること
を技術的課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「プリント基板の複数枚を収納できる
ように上面を開放したボックス体と、この上面に介する
開閉自在な蓋体とから成り、前記ボックス体における左
右両内側面に、前記各プリント基板の左右両端縁が嵌ま
る縦溝の複数本を適宜ピッチの間隔で刻設して成るマガ
ジンにおいて、前記ボックス体内の底面、及び、前記蓋
体の下面に、スポンジ体を装着する。」と言う構成にし
た。

【０００６】

【発明の作用・効果】このように、ボックス体内の底
面、及び、前記蓋体の下面に、スポンジ体を装着するこ
とにより、前記ボックス体内に複数枚のプリント基板を
収納したとき、この各プリント基板における上端縁及び
下端縁の両方が、スポンジ体に食い込むことになるか
ら、各プリント基板を、当該プリント基板が平面視にお
いて弓型になるように湾曲変形することがないように確
実に支持することができるのである。

【０００７】従って、本発明によると、複数枚のプリン
ト基板を、ボックス体と蓋板とから成るマガジンに収納
して搬送する場合に、このプリント基板同志が互いに接
触して損傷又は破損することを確実に防止することがで
きる効果を有する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
１〜図４の図面について説明する。この図において符号
１は、内部に複数枚のプリント基板Ａを収納できるよう
に上面を開放したボックス体を、符号２は、前記ボック
ス体１の上面に対する開閉自在な蓋体を各々示す。

【０００９】前記ボックス体１における左右両側面板
３，４の内面３ａ，４ａ、つまり、左右両内側面３ａ，
４ａには、上下方向に延びる縦溝５，６の複数本を適宜
ピッチの間隔で刻設する一方、このボックス体１内にお
ける底面１ａ、及び、前記蓋体２の下面２ａに、適宜厚
さのスポンジ体７，８を各々装着する。そして、前記ボ
ックス体１内に、複数枚のプリント基板Ａを、当該各プ
リント基板Ａにおける左右両端縁が前記縦溝５，６に嵌
まるようにして収納したのち、蓋体２を閉じることによ
り、前記ボックス体１内に収納されている各プリント基
板Ａは、その左右両端縁がボックス体１における縦溝
５，６に嵌まる一方、その上下両端縁が図４に示すよう
にボックス体１内の底面に設けたスポンジ体７及び蓋体
２の下面に設けたスポンジ体８の各々に食い込むんだ状
態になって支持されることになるから、各プリント基板
Ａを、当該プリント基板Ａが平面視において弓型になる
ように湾曲変形することがないように確実に支持するこ
とができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す一部切欠斜視図であ
る。

【図２】図１のII−II視断面図である。

【図３】図１のIII −III 視断面図である。

【図４】プリント基板を収納した状態を示す縦断正面図
である。

【符号の説明】

１ ボックス体 ２ 蓋体 ３，４ 側面板 ３ａ，４ａ 内側面 ５，６ 縦溝 ７，８ スポンジ体 Ａ プリント基板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント基板の複数枚を収納できるように
   上面を開放したボックス体と、この上面に対する開閉自
   在な蓋体とから成り、前記ボックス体における左右両内
   側面に、前記各プリント基板の左右両端縁が嵌まる縦溝
   の複数本を適宜ピッチの間隔で刻設して成るマガジンに
   おいて、前記ボックス体内の底面、及び、前記蓋体の下
   面に、スポンジ体を装着したことを特徴とするプリント
   基板の搬送用マガジンの構造。