JPH10321111A - 開閉器の遠隔制御装置 - Google Patents

開閉器の遠隔制御装置

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JPH10321111A
JPH10321111A JP12944297A JP12944297A JPH10321111A JP H10321111 A JPH10321111 A JP H10321111A JP 12944297 A JP12944297 A JP 12944297A JP 12944297 A JP12944297 A JP 12944297A JP H10321111 A JPH10321111 A JP H10321111A
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JP
Japan
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switch
spur gear
slider
electromagnet
switches
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Application number
JP12944297A
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English (en)
Inventor
Tokukazu Masui
徳和 増井
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Terasaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Terasaki Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型であって安価で任意の数の開閉器を開閉
制御できるような開閉器の遠隔制御装置を提供する。 【解決手段】 電動機2によって主シャフト4を回転さ
せて第1の平歯車13から各開閉器の第2の平歯車14
に回転力を伝達させ、開路指令または閉路指令に応じて
電磁石17によりクラッチ機構16を作動させて、第2
の平歯車14とスライダクランク機構15を結合させ、
回転運動を直線運動に変換して操作アーム41によって
開閉操作とって7′を操作する。開路動作また閉路動作
が完了したとき、リミットスイッチ30によって電磁石
17の励磁を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は開閉器の遠隔制御
装置に関し、特に、開閉器を電気的に遠隔開閉制御する
ような遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配線用遮断器などの開閉器を遠隔で開閉
制御する場合、従来は開閉器の外側に突き出た開閉操作
とってを操作するソレノイドや電動機によって動作する
電気的操作装置を開閉器個々に取付けていた。この電気
的操作装置は高価である上、比較的大型であったため、
分電盤などのように1つの箱体に多数の遠隔操作される
開閉器が収納されるような場合には、コスト的に高価に
なる他、全体としての箱体の寸法および質量がかなり大
きくなるという問題があった。
【0003】このような問題に対して、1台の制御用電
動機で2台の開閉器を遠隔で開閉制御する装置が実開平
5−27937号公報に開示されている。この公報の考
案の目的は、2台の開閉器のインターロック機能を得る
ために低コストで設置スペースの少ない装置を提供する
ことにあって、その実施例による装置は、単一の電動機
の出力軸に傘歯車を備え、2台の開閉器それぞれに、入
力軸と、電動機の出力軸の傘歯車とが噛み合って回転
し、入力軸を回転させる入力軸用の傘歯車と、開閉器を
直接操作する操作レバーおよびロッドと、入力軸と操作
レバーを機械的に結合および分離するクラッチとを備え
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の開閉
制御装置は、この公報の実施例に示されるような開閉器
が2台の場合、電動機や出力軸は1組でよく、入力軸の
配置も比較的簡単でよいという特徴がある。しかし、こ
の装置では入力軸を開閉器の台数分必要とするため、3
台以上の開閉器を制御するには構造が複雑になるという
問題があり、当該公報にもその具体的な実施方法が開示
されていない。特に、分電盤のように多数の開閉器が整
列配置されるようなものには適用が不可能であった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型であって安価で、任意の数の開閉器を開閉制御できる
ような開閉器の遠隔制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
開閉操作とってを往復操作することによって開閉される
整列して配置された複数の開閉器を個別に遠隔で開閉制
御する開閉器の遠隔制御装置であって、電動機と、電動
機によって回転駆動され、複数の開閉器の整列方向に延
びる単一の主シャフトと、主シャフトとともに回転する
第1の平歯車とを備えるとともに、各開閉器のそれぞれ
に対応して、第1の平歯車と係合して回転する第2の平
歯車と、直線的に移動して開閉操作とってを操作する操
作アームと、第2の平歯車の回転運動を直線運動に変換
して操作アームを操作するスライダクランク機構と、可
動側が第2の平歯車の回転軸の軸方向に移動することに
よって、第2の平歯車とスライダクランク機構とを結合
させるクラッチ機構と、対応の開閉器の開路指令または
閉路指令に応じて励磁されてクラッチ機構を結合動作さ
せる電磁石と、対応の開閉器の開路動作または閉路動作
が完了したとき、電磁石の励磁を解くためのリミットス
イッチと、電磁石の励磁に応動して閉路し、電動機を駆
動する補助スイッチとを備えて構成される。このように
構成することにより、いずれの開閉器にも開閉指令が加
えられていないときは電動機は回転せず、クラッチ機構
が解放されており開閉操作とっても自由状態となってい
る。1つでも電磁石が励磁されると電動機が回転し、励
磁された電磁石に関係するクラッチ機構が結合して、主
シャフト,第1平歯車,第2平歯車,クラッチ機構,ス
ライダクランク機構および操作アームを介して開閉操作
とってが操作される。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1のクラ
ッチ機構を噛み合わせ型とし、補助スイッチは電磁石の
励磁電流の漏洩磁束で動作する補助可動コアーの動作に
応動することとしている。このような構成を取ることに
より、電磁石が励磁されたとき噛み合わせ型のクラッチ
機構の可動側と受け側の凸部同士が当接し、電磁石の可
動コアーの移動が阻害される状態であっても、補助可動
コアーが動作して電動機を回転駆動することができ、こ
の回転によって第2の平歯車を介してクラッチ機構の一
方が回転し、凸部同士の当接面が摺動し、互いに凹凸が
結合した結合状態とすることができる。
【0008】請求項3に係る発明では、操作アームをU
字状線材で構成し、スライダクランク機構は四角棒状で
あって中間部に操作アームのU字状の両脚が埋込まれ、
操作アームを埋込んだ面およびその裏面にガイド溝を形
成したスライダと、スライダのガイド溝に嵌入してスラ
イダの直進運動を案内する左右2対のガイドピンとより
構成される案内機構と、スライダを操作するクランクア
ームとから構成することにしている。このような構成に
より、構成が簡単になる他、開閉操作とっての先端に障
害物がなくなり、手動操作が容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を、図1〜図
9に示される一実施例によって説明する。
【0010】図1はこの発明の実施形態の概略配置平面
図である。図1において、分電盤1の内部には、電動機
2,軸受3,3′によって保持された主シャフト4と、
電動機2の回転を主シャフト4に伝達するウォーム歯車
5,6と、主シャフト4の両側に取付けられた箱状の開
閉器7〜12が収納されている。開閉器7〜12は、箱
から突き出たそれぞれ開閉操作とって7′〜12′を主
シャフト4と直交する方向に直線的に往復操作すること
によって開閉される。
【0011】なお、開閉器7〜12を操作するために、
それぞれに備えられる構成の内容はいずれも同じである
ため、以下開閉器7によってその構成および動作につい
て説明する。
【0012】この実施形態の制御装置は、上述の電動機
2と、主シャフト4と、ウォーム歯車5,6の他に、主
シャフト4に備えられる第1の平歯車13と、第1の平
歯車13と噛み合って回転するとともに主シャフト4と
平行な軸上を移動可能な第2の平歯車14と、開閉操作
とって7′を操作するスライダクランク機構15と、第
2の平歯車14とスライダクランク機構15とを結合お
よび切離すクラッチ機構16と、クラッチ機構16を作
動させる電磁石17とを備えている。
【0013】次に、要部を示した図2ないし図6を参照
して、クラッチ機構16や電磁石17などからなる電磁
クラッチ部分の構成について説明する。図2はクラッチ
機構16および電磁石17の構成を説明するための図で
あり、図1の左方向から見た断面図である。図3および
図4は後述するリミットスイッチ30の操作構造を説明
するための図であって、それぞれ図2の上方から見た図
および図2の左方向から見た図である。図5は後述の補
助スイッチ31の操作構造を説明するための図であっ
て、切り口が異なるが図2と同じ方向から見た断面図で
ある。図6はこの発明の実施形態の電気回路図である。
【0014】クラッチ機構16は、可動側と受け側に形
成された凹凸が噛み合うことによって結合する噛み合わ
せ形のものであって、可動側は第2の平歯車14の一端
部14′であり、受け側は第2の平歯車14と同軸上に
回転自在に備えられるクラッチ受18の一端部18′で
ある。双方の一端部14′および18′は対向し、相互
に係合自在の凹凸面が形成されている。
【0015】クラッチ受18は取付板19に回転自在に
保持されており、第2の平歯車14の回転軸20がねじ
込まれている。この回転軸20は、第2の平歯車14の
有底状の軸穴に挿入され、第2の平歯車14を回転軸2
0に沿って移動自在に保持している。この回転軸20に
形成された段付き穴20′には頭付きのピン21が挿入
されている。段付き穴20′の段部とピン頭21′との
間には押しばね22が備えられ、ピン頭21′および第
2の平歯車14の軸穴の底部14″を介して、第2の平
歯車14をクラッチ受18から離れる方向、すなわちク
ラッチ機構16が結合しない方向に付勢している。
【0016】一方、第2の平歯車14の他端部に対向し
て電磁石17が配置されている。この電磁石17はヨー
ク23,24の中に、ヨーク23に取付けられた固定コ
アー25,可動コアー26,固定コアー25と可動コア
ー26を取囲むコイル27,可動コアー26に取付けら
れ固定コアー25の孔から突き出た操作部28を有して
いる。そして、第2の平歯車14に作用しているばね2
2の力は、動作棒28を介して可動コアー26を固定コ
アー25から離れる方向に復帰力として作用する。
【0017】しかし、動作棒28には固定コアー25の
貫通孔より大きいストッパ29が備えられているため、
電磁石17が励磁されていない状態では、固定コアー2
5と可動コアー26の間には間隙Gが保たれている。こ
の間隙Gはクラッチ機構16の凹凸の結合量よりわずか
に大きく設定されている。この電磁石17は励磁したと
きクラッチ機構16が結合し、非励磁となったとき結合
が解消するため、第2の平歯車14とクラッチ受18と
電磁石17は電磁クラッチを構成する。この電磁クラッ
チにはリミットスイッチ30と補助スイッチ31とが設
けられている。
【0018】リミットスイッチ30は、開路または閉路
動作の指令から動作完了まで電磁石17を励磁するもの
であって、クラッチ受18の回転によって動作する。そ
の接点構成はc接点であって、a接点(図6においてN
O)は開路指令のスイッチ(図2において、OFF S
W)を介して、b接点(図6において、NC)は閉路指
令のスイッチ(図6において、ON SW)を介して、
ともに電磁石17のコイル27と開閉制御電源(図6に
おいて、S)に直列に接続されている。
【0019】リミットスイッチ30は図3および図4に
示されているように、取付板19上をクラッチ受18と
ともに回転する半径の異なる小半円32′と大半円3
2″とからなる回転板32と、その一端33′は取付板
19に固定され、他端33″がリミットスイッチ30の
作動リーフ30′に対向し、中間部にローラ34が備え
られている板ばね33とによって操作される。
【0020】ローラ34は、リミットスイッチ30が不
動作状態、すなわち開閉器7が開路位置にあるときは、
取付板19の面上に位置している。そして、閉路指令に
応じて回転板32が半回転すると、ローラ34の位置に
大半円32″の端部が到達し、ローラ34が乗上げて板
ばね33が撓み、その他端33″が作動リーフ30′を
押してリミットスイッチ30が切換わる。この位置では
開閉器7が閉路している。次に、開路指令に応じて、回
転板32が半回転すると、ローラ34が取付板19の面
上に戻り、リミットスイッチ30が元の状態に切換わ
り、この位置では開閉器7は開路している。
【0021】補助スイッチ31は電動機2を駆動するも
のであって、電磁石17の励磁に応じて動作し、a接点
で構成されて電動機2に直列に接続されている。この補
助スイッチ31を作動させるために電磁石17には、図
5に示されているように補助可動コアー35がコイル2
7の外側において可動コアー26と同じ移動方向に備え
られ、一端がヨーク24の孔を挿通して可動コアー26
の底部に板ばね36を介して取付けられる。補助可動コ
アー35はその他端35′が細くなった段付きの部品で
あって、他端35′の部分はヨーク23の小孔を挿通し
て補助スイッチ31のリーフ31′に対向している。こ
の補助可動コアー35は、コイル27が励磁されて可動
コアー26が移動したときはともに移動し、可動コアー
26が移動しない場合でも、コイル27の漏洩磁束によ
って、板ばね36が撓みその段部がヨーク23に吸引さ
れて、その他端35′がリーフ31′を押して補助スイ
ッチ31を切換え、励磁が解消すると板ばね36の作用
により元の位置に復帰し、補助スイッチ31も元の状態
となる。
【0022】次に、開閉器7の開閉操作とって7′を直
接操作するスライダクランク機構15について説明す
る。図7および図8は図1の開閉器7のスライダクラン
ク機構15を説明するための要部部分図であって、図7
は図1の下方から見た断面図であって後述するフレーム
板38の一方を省略して示したものであり、図8はカバ
ーおよび後述するばね44およびばね48などの一部の
部品を省略して示した平面図である。
【0023】スライダクランク機構15はスライダ部分
とクランクアーム37を備え、スライダ部分は開閉操作
とって7′の移動方向に沿って開閉器7の表面に取付け
られた対向する1対のフレーム板38,38の間に構成
される。この1対のフレーム板38にはローラを備える
それぞれ2本のガイドピン39が取付けられ、開閉操作
とって7′の移動方向にガイド溝40′が形成された四
角棒状のスライダ40にガイドピン39のローラがはめ
こまれて、スライダ40がスライド自在に保持されてい
る。
【0024】スライダ40には開閉操作とって7′の移
動方向の両側を挟むように線材で「U」字状に形成され
た操作アーム41が埋込まれて取付けられている他、ス
ライド板42が備えられている。このスライド板42は
底面と対向面を有する断面が「コ」字状であって、その
対向する面の両方に長孔42′が形成され、底面にも2
個の長孔42″,42″がスライダ40の移動方向を長
手方向として形成されている。
【0025】スライド板42は長孔42″,42″の部
分において頭付きの2個のピン43,43によってスラ
イダ40上で上述の長孔42″の長手方向にスライド自
在に保持されており、固定部材との間に設けられている
ばね44によって主シャフト4の方向に付勢されてい
る。レバー46を介してクラッチ受18に偏心して備え
られたピン47と長孔42′を挿通するピン45との間
にはクランクアーム37が連結され、ピン45はスライ
ド板42との間に設けられるばね48によって主シャフ
ト4と反対方向に付勢されている。
【0026】上述のごとく構成されたこの発明の実施形
態の動作について説明する。開閉器7が閉路状態のとき
にクラッチ受18に偏心して備えられたピン47は主シ
ャフト4に最も近い位置にあり、リミットスイッチ30
を動作させるローラ34は回転板32の大半円32″上
にあり、リミットスイッチ30のa接点が閉路してい
る。この状態で開路指令を与えると、リミットスイッチ
30のa接点を介して電磁石17が励磁され、可動コア
ー26が固定コアー25の方向に移動し、動作棒28が
第2の平歯車14を押すことによって、第2の平歯車1
4とクラッチ受18の対向する端部の凹凸が相互にはま
りこんでクラッチ機構16が結合する。この可動コアー
26の移動と同時に補助可動コアー35もヨーク23の
方向に移動し、補助スイッチ31が動作するため電動機
2が回転を開始し、ウォーム歯車5,6と、主シャフト
4と、第1の平歯車13と、第2の平歯車14とを介し
てクラッチ受18も回転する。
【0027】なお、電磁石17が励磁されて可動コアー
30が移動を開始した初期に第2の平歯車14とクラッ
チ受18の双方の凸面が突合される状態にある場合は、
可動コアー30はそれ以上移動することができず、クラ
ッチ機構16が結合しない。しかし、可動コアー30が
移動できなくても補助可動コアー35は板ばね36が撓
んで移動して補助スイッチ31を動作させるため、電動
機2が回転して第2の平歯車14も回転し、その一端部
14′の凸面がクラッチ受18の凸面を摺動して回転す
る。そのようにして、互いに相手方の凹部にはまりこむ
と、クラッチ機構16は結合し、前述の説明と同様にク
ラッチ受18も回転するようになる。
【0028】クラッチ受18が回転すると、ピン47が
図7および図8において半時計方向に回転し、クランク
アーム37を介してピン45が長孔42″の左端を押圧
し、ばね44の付勢に抗してスライド板42とともにス
ライダ40を左方向へ移動させる。そうすると、操作ア
ーム41が開閉操作とって7′とともに左方向へ移動
し、開閉操作とって7′を開路位置まで運び、スライド
板42だけは開路操作のストローク余裕を見込んでさら
に長孔42″の長さ分を限度としてスライドする。
【0029】このとき、ピン47は最左端の位置とな
る。そして、リミットスイッチ30動作用のローラ34
は回転板32の大半円32″と当接した状態から取付板
19と当接した状態に変わり、リミットスイッチ30の
a接点が開路して電磁石17の励磁が解消し、ばね22
の力により可動コアー26とともに第2の平歯車14が
右方に復帰し、クラッチ機構16の結合が解消してクラ
ッチ受18は自由状態となり、スライダ40は最左端の
位置からばね44の力により移動して操作アーム41が
開路位置で開閉操作とって7′左方と当接する位置で停
止する。電磁石17の励磁の解消に伴い、補助可動コア
ー35も右方に復帰して補助スイッチ31がOFFとな
り、電動機2の回転が停止する。
【0030】この状態から閉路指令を与えると、b接点
が閉路していたリミットスイッチ30を介して電磁石1
7が励磁され、前述の開路動作と同様の過程を経て電動
機2が回転し、ピン47が反時計方向に回転し、クラン
クアーム37を介してピン45,ばね48を介してスラ
イド板42とスライダ40を右方向に移動させる。その
際にピン43がスライド板42の長孔42″の左端に当
接するようにばね44がスライド板42を右方に引き寄
せる。そして、開閉操作とって7′が右方向へ移動し
て、閉路位置まで運ばれ、スライド板42だけは閉路操
作のストローク余裕を見込んでさらに長孔42′の長さ
分を限度としてばね48の力に抗して右方向にスライド
する。
【0031】このとき、ピン47は最右端の位置とな
る。そして、リミットスイッチ30の動作用のローラ3
4は取付板19と当接した状態から回転板32の大半円
32″と当接した状態に変わり、リミットスイッチ30
のb接点が開路して電磁石17の励磁が解消し、開路動
作と同様にクラッチ機構16の結合が解消してクラッチ
受18は自由状態となる。そして、スライダ40は最右
端の位置からばね48の力により操作アーム41が閉路
位置で開閉操作とって7′の右方と当接する位置まで移
動して停止する。そして、電動機2も開路動作と同様に
停止する。
【0032】なお、上述のクラッチ機構は噛み合わせ形
のものであるが突き合わせたとき摩擦によって回転を伝
達する摩擦形のものであってもよい。この場合は電磁石
17の補助可動コアー35は必要なく、補助スイッチ3
1を可動コアー26で直接動作するようにすればよい。
【0033】また、操作アーム41は線材でなくても開
閉操作とって7′の突出し方向に厚みの小さいものであ
れば線材と同様に手での操作は楽となる。
【0034】上述の説明は開閉器7について行ない、図
6の電気回路図は2台の開閉器についてしか示されてい
ないが、多数の開閉器の場合であっても同様にそれぞれ
のリミットスイッチは互いに並列に制御電源(S)に接
続され、補助スイッチも互いに並列に接続されて電動機
(M)に直列に接続されるため、同時に複数の開閉器の
開閉操作をすることも可能であり、ある開閉器が開閉操
作中に他の開閉器の操作指令を加えてもオーバラップし
ての操作が可能であり、いずれの場合も最後の開閉器の
操作が終われば自動的に電動機の回転が停止する。
【0035】また、複数の開閉器それぞれのコイル,補
助スイッチ,リミットスイッチなどに接続される配線
は、主シャフト4に沿って配線ダクトを設ければ容易に
整然と収納することができ、すっきりとした分電盤を構
成できる。
【0036】さらに、この実施形態では図1において、
主シャフト4の左右に開閉器を配置しており、単一の電
動機2および主シャフト4で多数の開閉器を操作できる
とともに、単一の第2の平歯車で2台の開閉器を操作で
き、より経済的でコンパクトな構成の分電盤を構成でき
る。単一の電動機では操作力が不足するほど多数の開閉
器を収納する場合は、たとえば主シャフトの両端に電動
機を連結して並列作動させれば大型の電動機を用意する
必要もなく、コンパクト性を維持できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
次に述べるような種々の効果を奏することができる。
【0038】1) 複数の開閉器を制御するため、単一
の主シャフトだけを用意すればよく、電動機も単一でよ
いため、コンパクトで経済的な構成とすることができ
る。
【0039】2) 第2平歯車の滑動を開閉器個々に制
御できるため、複数の開閉器を同時に開閉操作すること
もでき、また1台の開閉器を開閉操作中のさらに1台以
上の開閉器をオーバラップ状態で開閉することもでき、
意のままに複数の開閉器を制御できる。
【0040】3) 電磁石が開閉の指令に応じて直ちに
励磁し、操作が完了すればリミットスイッチにより励磁
が解消し、いずれかの電磁石の励磁している間だけ電動
機が回転するため、経済的な運用ができる。
【0041】4) 開路または閉路操作が完了した瞬時
にリミットスイッチが解放し、クラッチ機構の結合が解
除するので、一旦開路または閉路した開閉器が電動機の
慣性回転によって再びそれぞれ閉路または開路するとい
うようなオーバランによる誤動作を生じない。
【0042】5) この装置による開閉操作中以外はラ
ッチ機構が結合していないため、開閉操作とってが自由
状態にあるので、開閉操作とってを手で操作することも
でき、過電流などにより自動トリップして開閉操作とっ
ての位置が閉路位置から開路位置方向のトリップ位置に
移動する配線用遮断器のような開閉器に適用してもトリ
ップ状態にあることを容易に確認できる。なお、トリッ
プした配線用遮断器を閉路するときは、一旦開路指令を
発して開閉操作とって7′を開路位置に移動させてから
閉路指令を発すればよい。
【0043】6) 開閉器が多数収納される分電盤のよ
うなものでも、遠隔制御が必要な開閉器に対してだけ第
2の平歯車からスライダクランク機構に至る部品を取付
ければよく、また、分電盤を一旦組立てた後に他の開閉
器に対して遠隔制御が必要になった場合でも、それらの
部品を取外したり取付けたりしてそのような要求を容易
に達成することができる。また、スライダクランク機構
を開閉器から取外すことによって開閉器の取替えも容易
にできる。
【0044】7) 制御のためのスイッチ類がすべてこ
の装置に内蔵されるため、開閉位置内部にスイッチ類を
装備する必要はなく、標準的な開閉器を取付けるだけで
分電盤などを構成できる。
【0045】また、請求項2に係る発明では、噛み合わ
せ形クランク機構を使用した場合でも確実にクランク機
構が結合し、請求項1と同様の効果を奏することができ
る。
【0046】請求項3に係る発明では、スライダクラン
ク機構を簡単に構成できるとともに、操作アームを線材
にしているため、手動で直接開閉操作とってを容易に操
作できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態による開閉器の遠隔制御装
置を収納した分電盤の平面配置図である。
【図2】クラッチ機構および電磁石の構成を示す断面図
である。
【図3】リミットスイッチ30の操作構造を説明するた
めの図であって、図2の上方から見た図である。
【図4】リミットスイッチ30の操作構造を説明するた
めの図であって、図2の左方向から見た図である。
【図5】補助スイッチ31の操作構造を説明するための
図である。
【図6】この発明の実施形態の電気回路図である。
【図7】図1の開閉器のスライダクランク機構を説明す
るための要部部分図であって、下方向から見た断面図で
ある。
【図8】開閉器7のスライダクランク機構を説明するた
めの要部部分図であって、カバーおよびばね44,48
などの一部の部品を省略して示した平面図である。
【符号の説明】
1 分電盤、2 電動機、4 主シャフト、7,8,
9,10,11,12開閉器、7′,8′,9′,1
0′,11′,12′ 開閉操作とって、13第1の平
歯車、14 第2の平歯車、15 スライダクランク機
構、16 クラッチ機構、17 電磁石、18 クラッ
チ受、19 取付板、20 回転軸 22,48 ば
ね、23,24 ヨーク、25 固定コアー、26 回
動コアー、27 コイル、28 動作棒、30 リミッ
トスイッチ、31 補助スイッチ、32 回転板、3
3,36 板ばね、34 ローラ、35 補助可動コア
ー、38 フレーム板、39 ガイドピン、40 スラ
イダ、40′ ガイド溝、41操作アーム、42 スラ
イド板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉操作とってを往復操作することによ
    って開閉される整列して配置された複数の開閉器を個別
    に遠隔で開閉制御する開閉器の遠隔制御装置であって、 電動機と、 前記電動機によって回転駆動され、前記複数の開閉器の
    整列方向に延びる単一の主シャフトと、 前記主シャフトとともに回転する第1の平歯車とを備え
    るとともに、 前記各開閉器のそれぞれに対応して、 前記第1の平歯車と係合して回転する第2の平歯車と、 直線的に移動して前記開閉操作とってを操作する操作ア
    ームと、 前記第2の平歯車の回転運動を直線運動に変換して前記
    操作アームを操作するスライダクランク機構と、 可動側が前記第2の平歯車の回転軸の軸方向に移動する
    ことによって、前記第2の平歯車と前記スライダクラン
    ク機構とを結合させるクラッチ機構と、 対応の開閉器の開路指令または閉路指令に応じて励磁さ
    れて前記クラッチ機構を結合動作させる電磁石と、 対応の開閉器の開路動作または閉路動作が完了したと
    き、前記電磁石の励磁を解くためのリミットスイッチ
    と、 前記電磁石の励磁に応動して閉路し、前記電動機を駆動
    する補助スイッチとを備えることを特徴とする、開閉器
    の遠隔制御装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ機構は噛み合わせ形のもの
    であって、 前記補助スイッチは前記電磁石の励磁電流の漏洩磁束で
    動作する補助可動コアの動作に応動することを特徴とす
    る、請求項1に記載の開閉器の遠隔制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作アームはU字状線材で構成さ
    れ、 前記スライダクランク機構は、 四角棒状であって、中間部に前記操作アームのU字状の
    両脚を埋込み、該操作アームを埋込んだ面およびその裏
    面にガイド溝を形成したスライダと、 前記スライダのガイド溝に嵌入して前記スライダの直進
    運動を案内する左右2対のガイドピンとより構成される
    案内機構と、 前記スライダを操作するクランクアームとを有すること
    を特徴とする、請求項1または2に記載の開閉器の遠隔
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6628095B1 (en) * 1998-11-10 2003-09-30 Tyco Electronics Logistics A.G. Actuator for remote operation of a circuit breaker
JPWO2004049365A1 (ja) * 2002-11-26 2006-03-30 三菱電機株式会社 真空スイッチ管の駆動機構および真空遮断器

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