JPH10320520A - 直読式流量計 - Google Patents

直読式流量計

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JPH10320520A
JPH10320520A JP12521797A JP12521797A JPH10320520A JP H10320520 A JPH10320520 A JP H10320520A JP 12521797 A JP12521797 A JP 12521797A JP 12521797 A JP12521797 A JP 12521797A JP H10320520 A JPH10320520 A JP H10320520A
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JP
Japan
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wheel
digit
numerical value
reading
numeral
Prior art date
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JP12521797A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takumi
弘幸 侘美
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検針読み取り桁の数字車における数値を容易
かつ正確に読み取れるようにする。 【解決手段】 上位桁数字車11と連続回転する下位桁
数字車9との間にホイール23を回転可能に介在する。
上記下位桁数字車9とホイール23とをコイルスプリン
グ29で連結するとともに下位桁数字車9が所定位置ま
で回転する間はホイール23を停止させて上記コイルス
プリング29に上位桁数字車11の回転力を蓄積する回
転力蓄積手段を設ける。下位桁数字車9が上記所定位置
を超えて回転した場合に上記回転力蓄積手段を解除して
その蓄積された回転力を放出してホイール23を急速回
転させる手段を設ける。ホイール23の急速回転により
上記上位桁数字車11をその1数値分急速回転させる手
段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直読式流量計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水道メータやガスメータ等の流量
計において、図6に示すように、流体の流通により回転
する複数の数字車101〜105を流量計の表示部に配
置し、検針時に、表示板106に形成した表示窓108
を通じて数字車の数値を読み取るようにした直読式流量
計がある。
【0003】そして、このような直読式流量計において
は、従来、表示窓108に表れる検査読み取り桁である
下位桁の数字車101から検針読み取り桁である上位桁
の数字車102への回転伝達はピニオンのみで伝達さ
れ、下位桁の数字車101の数値が「9」から「0」に
変化するときに、その下位桁の数字車101の回転速度
と同速度で上位桁数字車102を回転させてその数値を
変化させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の数字車にお
いては、10進法であるため、下位桁数字車101の1
回転(360度回転)に対して上位桁数字車102の数
値変化時の回転は36度分回転し、この36度に渡って
下位桁数字車と同速度で緩やかに回転する。そのため、
図6に示すように、下位桁数字車101が「9」から
「0」に変化するときは上位桁数字車102の数値が、
例えば「3」から「4」に緩やかに変化する。
【0005】この変化の途中で流体の使用が停止されて
流量計が停止すると、上位桁数字車102は、その数値
が図6のように、「3」と「4」の中間位置の状態で停
止する。
【0006】このとき、検針値表示車がこの上位桁数字
車102であると、目視あるいはカメラによって取り引
き証明に使用するために行う検針作業において誤った値
を読み取ってしまうおそれがある。
【0007】また、上位桁数字車の数値が緩やかに変化
している途中で検針した場合も読み誤りが生じるおそれ
もある。上記従来の構造で、口径が20φmm水道メー
タの場合、数値の変化が完了するのに10分以上も必要
とし、確実な検針作業を困難にしていた。更に、上記の
上位桁数字車102の数値が「9」から「0」に変化す
るときにこの上位桁数字車102よりも更に上位桁の数
字車103を回転させる場合も、その数字車103が緩
やかに回転し、この数字車103においても上記のよう
な読み誤りが生じるおそれがある。
【0008】また、上記のように検査読み取り桁である
下位桁数字車101と検針読み取り桁である上位桁数字
車102をピニオンのみで回転伝達するものにおいて
は、必然的に検査読み取り桁の数字車101と検針読み
取り桁の数字車102との間隔が、図6に示すように、
検針読み取り桁における各数字車102〜105の間隔
と同等になり、検針読み取り桁である上位桁数字車10
2の数値を読み取るべきところ、検査読み取り桁である
下位桁数字車101の数値を誤って読み取るおそれがあ
る。
【0009】そこで本発明は、上記の各問題を解決し
て、確実な検針作業が行える直読式流量計を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、流量積算値を数字
車の数値で読み取る直読式流量計において、その検針読
み取り桁における数字車の数値の変化を数値が常に読み
取れるように瞬間的に行うことを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明においては、検針読み取り桁の数値
の変化が数値を常に読み取れるように瞬間的に行われる
ため、数値と数値の中間部が表示されることがない。請
求項2記載の第2の発明は、流量積算値を数字車の数値
で読み取る直読式流量計において、複数の検針読み取り
桁の数字車の数値を、常に横並び状態に表示することを
特徴とするものである。
【0012】本発明においては、複数の検針読み取り桁
の数字車の数値を、常に横並び状態に表示するため、数
値と数値の中間部が表示されることがない。請求項3記
載の第3の発明は、流量積算値を数字車の数値で読み取
る直読式流量計であって、連続回転する下位桁数字車の
1回転毎に上位桁数字車を、その1数値分変化するよう
に回転させるものにおいて、下位桁数字車の回転によっ
て上位桁数字車に数値変化方向への回転力を蓄積する回
転力蓄積手段を設け、上位桁数字車を、その数値変化時
に上記の蓄積された回転力を放出して下位桁数字車の回
転速度よりも急速度で回転させるようにしたことを特徴
とするものである。
【0013】本発明においては、下位桁数字車の連続回
転によりその数値は連続回転状態で表示される。そし
て、この連続回転により回転力蓄積手段によって上位桁
数字車の回転力が蓄積され、下位桁数字車による上位桁
数字車の桁上げ時に、上記蓄積された回転力が放出され
て上位桁数字車が急速回転し、上位桁数字車の数値の変
化が瞬間的に行われる。したがって、上位桁数字車の数
値と数値の中間部が表示されることがない。
【0014】請求項4記載の第4の発明は、流量積算値
を数字車の数値で読み取る直読式流量計において、複数
の検針読み取り桁の数字車の数値と検査読み取り桁の数
字車の数値を分離状態に表示することを特徴とするもの
である。本発明においては、検針読み取り桁の数字車の
数値と、検査読み取り桁の数字車の数値を分離状態に表
示するため、検針読み取り桁の数値を検査読み取り桁の
数値と区別して正確に読み取ることができる。
【0015】請求項5記載の第5の発明は、流量積算値
を数字車の数値で読み取る直読式流量計において、上位
桁数字車と連続回転する下位桁数字車との間に回転可能
に介在したホイールと、上記下位桁数字車とホイールと
をコイルスプリングで連結するとともに下位桁数字車が
所定位置まで回転する間はホイールを停止させて上記コ
イルスプリングに上位桁数字車の回転力を蓄積する回転
力蓄積手段と、下位桁数字車が上記所定位置を超えて回
転した場合に上記回転力蓄積手段を解除してその蓄積さ
れた回転力を放出してホイールを急速回転させる手段
と、該ホイールの急速回転により上記上位桁数字車をそ
の1数値分急速回転させる手段とからなることを特徴と
するものである。
【0016】本発明においては、上位桁数字車の回転力
の蓄積が、下位桁数字車と上位桁数字車との間に介在し
たホイールとコイルスプリングにより行われ、下位桁数
字車による上位桁数字車の桁上げ時に、上記蓄積された
回転力が放出されて上位桁数字車が急速回転し、上位桁
数字車の数値の変化が瞬間的に行われる。したがって、
上位桁数字車の数値と数値の中間部が表示されることが
ない。
【0017】そして、請求項6記載の第6の発明は、上
記第5の発明において、上位桁数字車と下位桁数字車と
に周方向の円弧状溝を形成し、コイルスプリングの両端
を上記両円弧状溝に遊嵌したものである。
【0018】本発明においては、円弧状溝とこれに係止
するコイルスプリングの両端との関係を下位桁数字車の
逆転時にコイルスプリングの両端が円弧状溝を遊動する
ように設定することにより、下位桁数字車の逆転時にお
いてコイルスプリングに応力が発生しないようにするこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1乃至図5に示す実施例に基づ
いて本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図
4は第1実施例を示す。
【0020】図1は積算表示式、すなわち直読式流量計
におけるデジタル積算表示部の平面図であり、その流量
計本体1の表面部には表示板2が備えられ、これを公知
のように図示しないガラス窓を通じて外部から目視或い
はカメラ等の読み取り装置で視認できるようになってい
る。該表示板2には、例えば0.1リットル、1リット
ル、10リットルの単位を読み取るための目盛り3,
4,5と指針6,7,8が設けられており、公知のよう
に流量計1内を流通する流体により指針6が回転し、更
にこの回転により減速歯車を介して各指針7,8が順次
回転するようになっている。
【0021】更に、上記表示板2には、例えば100リ
ットルの単位を表示する数字車9の数値が表れる表示窓
10と、m3 の単位を表示する数字車11〜14の数値
が表れる表示窓15が形成されている。なお、以下説明
上、上記9の数字車を1位桁数字車といい、11の数字
車を10位桁数字車といい、12,13,14の数字車
を100位、1000位、1万位桁数字車とする。ま
た、9の数字車は検査読み取り桁の数字車であり、11
〜14の数字車は検針読み取り桁の数字車である。
【0022】次に、上記各数字車9,11,12の回転
と桁上げ構造について図2及び図3により説明する。図
2において、固定シャフト16には1位桁数字車9が回
転可能に備えられており、数字による数値17を記載し
た周面18が上記表示窓10に位置している。該1位桁
数字車9の外側面周囲には図3に示すように歯19が突
設されており、該歯19に、図示しないウオームが噛合
し、上記指針8の回転軸の回転が歯19に伝達され、該
1位桁数字車9が図3の矢印X方向に連続回転するよう
になっている。更に該1位桁数字車9の内側面外周に
は、上記周面18と同心的に全周に渡って係止面20が
形成されているとともに、該係止面20の周方向の一部
には一対の上位桁上げ爪21が上記係止面20部より内
側へ突出して形成され、該両爪21間の歯溝22は係止
面20を横断して欠除するように形成されている。
【0023】上記1位桁数字車9の内側には、該数字車
9とは別のホイール23が上記シャフト16に回転可能
に挿通して並設されており、その上記1位桁数字車9側
(下位桁数字車側)の面に一対のホイール係止爪24が
形成されて1個の歯溝25が形成されている。更に該ホ
イール23における上記ホイール係止爪24と反対側
(上位桁数字車側)の面の外周には、全周に渡って係止
面26が形成されているとともに該係止面26の周方向
の一部には一対の上位桁上げ爪27が係止面26部より
突出して形成され、該両爪27間の歯溝28は係止面2
6を横断して欠除するように形成されている。なお、上
記両爪24と27の周方向の位置関係は、図4(A)に
おける(b)と(c)で示すように、ホイール係止爪2
4から回転方向Xへ約270°離れた位置に上位桁上げ
爪27が形成されている。なお、メータへの感度を配慮
した場合、上記270°より小さい角度にすることが望
ましい。
【0024】上記1位桁数字車9とホイール23間には
1位桁数字車9の回転によりホイール23を1位桁数字
車9と同一回転方向へ回転させる回転力を蓄積する回転
力蓄積手段29が介在されており、この回転力蓄積手段
29は、シャフト16の外周に巻設されたコイルスプリ
ングで形成され、その一端29aが1位桁数字車9に形
成した穴30に挿入係止され、他端29bがホイール2
3に形成した穴31に挿入係止されている。なお、図の
実施例では、1位桁数字車9の矢印X方向の回転により
コイルスプリング29が巻き締められて回転力が蓄積さ
れるようになっている。また、上記1位桁数字車9とホ
イール23には、上記コイルスプリング29の端部が嵌
入するスプリング保持溝32,33と、コイルスプリン
グ29の外周面が近接するガイド面34,35が形成さ
れており、コイルスプリング29のズレや偏りを防止し
ている。
【0025】上記ホイール23を挟んで上記1位桁数字
車9と反対の側には10位桁数字車である上位桁数字車
11が上記シャフト16に回転可能にして並設されてお
り、そのホイール23側の面の外周には全周に渡って歯
36が形成されている。また、該上位桁数字車11にお
ける上記歯36と反対側の面の外周部には上位桁上げ爪
37が形成されている。
【0026】上記10位桁数字車11における上記ホイ
ール23と反対の側には、100位桁数字車12、10
00位桁数字車13及び1万位桁数字車14が順にシャ
フト16に回転可能に挿通して並設されており、これら
数字車12,13,14は上記数字車11と同形状に形
成され、順次桁上げされるようになっている。
【0027】上記シャフト16に平行して別のシャフト
38が固設されており、これに第1ピニオン39が、上
記下位桁数字車である1位桁数字車9とホイール23と
に噛合関係におかれて回転可能に備えられている。該第
1ピニオン39には、1位桁数字車9における係止面2
0の歯溝22とホイール23におけるホイール係止爪2
4の歯溝25とに共通して噛合する長歯39aと、突出
した上位桁上げ爪21とホイール係止爪24に共通して
係合する短歯39bが周方向に交互に形成され、かつ、
隣接する長歯39aの間に1位桁数字車9の係合面20
の円弧面が嵌合するようになっている。
【0028】更に上記シャフト38には、第2ピニオン
40が、上記ホイール23と10位桁数字車11とに噛
合関係におかれて回転可能に備えられている。該第2ピ
ニオン40には、ホイール23における係止面26の歯
溝28と10位桁数字車11の歯36の歯溝とに共通し
て噛合する長歯40aと、ホイール23の突出した上位
桁上げ爪27と10位桁数字車11における歯36に共
通して係合する短歯40bが周方向に交互に形成され、
かつ、隣接する長歯40a間にホイール23の係合面2
6の円弧面が嵌合するようになっている。
【0029】更に、10位桁数字車11と100位桁数
字車12、100位桁数字車12と1000位桁数字車
13、更に1000位桁数字車12と1万位桁数字車1
4は、上記と同様のピニオン41…で噛合され、公知の
ように、下位桁数字車の1回転で上位桁数字車が1数値
分回転するようになっている。
【0030】次に桁上げ作用について図4により説明す
る。1位桁数字車9による上位桁数字車の桁上げ動作が
終了した直後においては、1位桁数字車9の数値17の
「0」が表示窓10に表れて図4(A)の状態にある。
すなわち、1位桁数字車9の上位桁上げ爪21が第1ピ
ニオン39を通り過ぎた図4(A)の(a)の位置にあ
り、ホイール23のホイール係止爪24が図4(A)の
(b)の位置に、また、上位桁上げ爪27が図4(A)
の(c)の位置の状態にある。このとき、第1ピニオン
39における両長歯39a,39aが係止面20に当接
してその第1ピニオン39の回転は阻止される。また、
第2ピニオン40の両長歯40a,40aも係止面26
に当接してその第2ピニオン40の回転も阻止される。
更に、コイルスプリング29の付勢力(回転力)は放出
された状態にある。
【0031】上記図4(A)の状態から流体の流れによ
って1位桁数字車9が矢印X方向へ回転すると、その回
転力がコイルスプリング29に伝達されてホイール23
も矢印X方向へ回転し、図4(B)に示すように、1位
桁数字車9が図4(B)の(a)に示す位置まで回転す
ると、ホイール23は、図4(B)の(b)に示すよう
に、そのホイール係止爪24が第1ピニオン39の短歯
39bに当接して回転が阻止される。
【0032】更に1位桁数字車9が矢印X方向へ回転す
ると、上記のように第1ピニオン39の回転が阻止され
ているため、ホイール23が停止したまま、すなわち穴
31に係止したコイルスプリング29の他端29bが図
4(B)の(b)の位置に停止した状態で1位桁数字車
9、すなわち穴30に係止したコイルスプリング29の
一端29aが矢印X方向に回転する。したがって、1位
桁数字車9の回転によりコイルスプリング29が巻き締
めされてそのコイルスプリング29にホイール23を矢
印X方向へ回転させる回転力が蓄積される。
【0033】更に、1位桁数字車9がX方向に回転し
て、その上位桁上げ爪21,21間の歯溝22が図4
(C)の(a)の位置に達すると、第1ピニオン39の
長歯39aが回転可能状態になり、蓄積されたコイルス
プリング26の回転力がホイール係止爪24を介して第
1ピニオン39に矢印Yのように付加されていることに
よって、第1ピニオン39は上位桁上げ爪21,21の
回転とともに回転し、図4(D)の(a)(b)の状態
になる。
【0034】そして、更に、1位桁数字車9が図4
(D)の(a)(b)の状態から矢印X方向に回転する
と、第1ピニオン39がY方向へ回転し、ホイール23
をX方向へ回転してそのホイール係止爪24が図4
(D)の(b)において第1ピニオン39の長歯39a
から左側へ外れる。この上位桁上げ爪21及びホイール
係止爪24がピニオン39より外れるときに、第1位桁
数字車9の数値17の「0」の数字が表示窓10の中央
に位置するように設定されている。
【0035】このようにホイール係止爪24が第1ピニ
オン39より外れてホイール23の回転が自由になる
と、上記コイルスプリング29に蓄積された回転力(反
発力)によりホイール23は矢印X方向へ急速回転す
る。この急速回転により、そのホイール23に形成され
た上位桁上げ爪27も、図4(D)の(c)の位置から
図4(A)の(c)の位置まで急速回転し、その回転途
中において第2ピニオン40の短歯40bに噛合して第
2ピニオン40を一単位分だけ瞬間的に回転させる。そ
のため、この第2ピニオン40に噛合している10位桁
数字車11が表示された数値11aにおける1数値分だ
け瞬時に回転する。
【0036】したがって、図1に示すように、表示窓1
0の指標10aに、1位桁数字車9における数値「0」
の中央が位置したときに、表示窓15に表れていた10
位桁数字車11の数値、例えば図1の「4」の数字が
「5」に瞬間的に変化する。
【0037】この桁上げ完了後は、図4(A)の状態に
なり、以後、上記の回転をくり返す。また、10位桁数
字車11の数値が「9」から「0」に変化する場合に
は、その変化が急速に行われるため、100位桁数字車
12の桁上げ動作も瞬間的に行われ、更に、同様にそれ
より上位桁の数字車13,14の桁上げ動作も瞬間的に
行われる。
【0038】そのため、上記連続回転する1位桁数字車
がどのような位置で停止してもm3の桁の各数字車11
〜14の数値11a〜14aが図1に示すような常に数
値が読み取れる横並び状態で停止し、従来のように、数
値と数値の中間で停止することがない。
【0039】そのため、検針時において数値と数値の中
間位置を判別することが不要になり、積算値の視認性が
容易になる。また、上記数字車の数字にコードを付加し
てこれをカメラ等の読み取り装置で読み取る場合におい
ても上記のような中間位置の判別が不要になり、その検
針読み取りが正確に行え、かつその読み取り装置を簡略
化できる。また、上記のようにホイール23を介在した
ことにより、検査読み取り桁である1位桁の数字車9
と、検針読み取り桁である10位桁の数字車11の間は
図1のように広く分離されるため、検針読み取り桁の数
値を検査読み取り桁の数値と区別して正確に読み取るこ
とができる。
【0040】なお、上記実施例においては、ホイール係
止爪24を一対設けたが該爪24は1個設けるのみでも
よい。図5は第2実施例を示す。図5において9は上記
の1位桁数字車を示し、23は上記のホイールを示し、
これらの歯や爪は省略してある。29は上記のコイルス
プリングを示す。
【0041】上記第1実施例のように、1位桁数字車9
とホイール23に形成した穴30と31を小さな穴とし
て、これにコイルスプリング29の両端29a,29b
を周方向に遊びなく又は遊びが少なく嵌入係止したもの
においては、1位桁数字車9が逆転した場合には、コイ
ルスプリング29に巻き戻し方向の応力が作用するおそ
れがある。
【0042】そこで本第2実施例においては、1位桁数
字車9とホイール23に形成するコイルスプリング29
の係止穴を周方向の円弧状溝30a,31aに形成し、
1位桁数字車9が矢印X方向へ正回転した場合には、コ
イルスプリング29の一端部29aが円弧状溝30aの
一端30bに、他端29bが円弧状溝31aの他端31
bに当接し、また、逆回転した場合には、コイルスプリ
ング29の一端29aが円弧状溝30aの一端30bか
ら他端30cまで遊動し、更に、他端29bが円弧状溝
31aの一端31bから他端31cまで遊動して、この
遊動角度までの逆転ではコイルスプリング29に応力が
かからないようにし、また、逆転時のトルクを巻き込み
時と同じにすることができるようにしている。
【0043】なお、上記両実施例では、コイルスプリン
グ29を1位桁数字車9の正転時に巻き込まれる方向に
設定したが、これとは逆にコイルスプリング29が巻き
戻されるように設定して、巻き込み使用に比べて過大な
回転力が蓄積されるようにしてもよい。
【0044】また、上記のコイルスプリング29の軸方
向の自然長を上記1位桁数字車9とホイール23の隙間
寸法より長くして、このコイルスプリング29の軸方向
への伸長力によりホイール23を上位桁数字車側へ押圧
するようにしてもよい。このように、ホイール23を押
圧することにより、上位桁数字車列間の間隔をなくすこ
とができ、上記ピニオンと数字車との係合を外れにくく
することができるとともに、数字車列を収納するケース
を小さくすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のようであるから本発明によれば、
検針時において、数値と数値の中間位置の判別が不要に
なる。そのため、目視あるいは読み取り装置による検針
が容易かつ正確に行える。
【0046】更に請求項4記載の発明によれば検針読み
取り桁の数値を検査読み取り桁の数値と区別して正確に
読み取ることができる。更に、請求項5記載の発明のよ
うに、上位桁数字車と下位桁数字車との間に回転力蓄積
手段を構成するホイールを設けたものにおいては、上位
桁数字車を検針読み取り桁の数字車とし、下位桁数字車
を検査読み取り桁の数字車とした場合に、その検針読み
取り桁の数値を検査読み取り桁の数値から側方へ広く離
して設置できるので、検針読み取り桁の数値を検査読み
取り桁の数値と区別して正確に読み取ることができる。
【0047】更に、請求項6記載の発明によれば、上位
桁数字車を検針読み取り桁の数字車とした場合に、下位
桁数字車が逆転した場合にスプリングに応力が発生しな
いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す表示部の平面図。
【図2】本発明の実施例における数字車列部を示す断面
図。
【図3】本発明の実施例における数字車とホイールとピ
ニオンを示す斜視図。
【図4】A〜Dは本発明における動作を説明する図。
【図5】本発明における第2実施例を示す略斜視図。
【図6】従来構造による数値表示状態を示す平面図。
【符号の説明】
9…連続回転する下位桁数字車 11〜14…検針読み取りを行う上位桁数字車 11a〜14a…検針読み取り用数値 21,27…上位桁上げ爪 23…ホイール 24…ホイール係止爪 29…回転力蓄積手段であるコイルスプリング 29a,29b…コイルスプリングの端部 30,31…コイルスプリングの係止穴 30a,31a…コイルスプリングの係止用の円弧状溝 30,40…ピニオン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量積算値を数字車の数値で読み取る直
    読式流量計において、その検針読み取り桁における数字
    車の数値の変化を、数値が常に読み取れるように瞬間的
    に行うことを特徴とする直読式流量計。
  2. 【請求項2】 流量積算値を数字車の数値で読み取る直
    読式流量計において、複数の検針読み取り桁の数字車の
    数値を、常に横並び状態に表示することを特徴とする直
    読式流量計。
  3. 【請求項3】 流量積算値を数字車の数値で読み取る直
    読式流量計であって、連続回転する下位桁数字車の1回
    転毎に上位桁数字車を、その1数値分変化するように回
    転させるものにおいて、下位桁数字車の回転によって上
    位桁数字車に数値変化方向への回転力を蓄積する回転力
    蓄積手段を設け、上位桁数字車を、その数値変化時に上
    記の蓄積された回転力を放出して下位桁数字車の回転速
    度よりも急速度で回転させるようにしたことを特徴とす
    る直読式流量計。
  4. 【請求項4】 流量積算値を数字車の数値で読み取る直
    読式流量計において、複数の検針読み取り桁の数字車の
    数値と検査読み取り桁の数字車の数値を分離状態に表示
    することを特徴とする直読式流量計
  5. 【請求項5】 流量積算値を数字車の数値で読み取る直
    読式流量計において、上位桁数字車と連続回転する下位
    桁数字車との間に回転可能に介在したホイールと、上記
    下位桁数字車とホイールとをコイルスプリングで連結す
    るとともに下位桁数字車が所定位置まで回転する間はホ
    イールを停止させて上記コイルスプリングに上位桁数字
    車の回転力を蓄積する回転力蓄積手段と、下位桁数字車
    が上記所定位置を超えて回転した場合に上記回転力蓄積
    手段を解除してその蓄積された回転力を放出してホイー
    ルを急速回転させる手段と、該ホイールの急速回転によ
    り上記上位桁数字車をその1数値分急速回転させる手段
    とからなることを特徴とする直読式流量計。
  6. 【請求項6】 上位桁数字車と下位桁数字車とに周方向
    の円弧状溝を形成し、コイルスプリングの両端を上記両
    円弧状溝に遊嵌した請求項4記載の直読式流量計。
JP12521797A 1997-05-15 1997-05-15 直読式流量計 Pending JPH10320520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002366923A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Mitsubishi Electric Corp 数値読取方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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