JPH10318224A - リテーナ取付用樹脂ブラケット - Google Patents

リテーナ取付用樹脂ブラケット

Info

Publication number
JPH10318224A
JPH10318224A JP13345697A JP13345697A JPH10318224A JP H10318224 A JPH10318224 A JP H10318224A JP 13345697 A JP13345697 A JP 13345697A JP 13345697 A JP13345697 A JP 13345697A JP H10318224 A JPH10318224 A JP H10318224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
retainer
groove
bracket
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13345697A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murao
浩二 村尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takanichi Co Ltd
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takanichi Co Ltd filed Critical Takanichi Co Ltd
Priority to JP13345697A priority Critical patent/JPH10318224A/ja
Publication of JPH10318224A publication Critical patent/JPH10318224A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナと干渉することを防止し、また、強
い接着強度を得ることができるリテーナ取付用樹脂ブラ
ケットを提供すること。 【解決手段】 合成樹脂材からなる基材1の表面に超音
波振動により溶着するリテーナ取付用樹脂ブラケットで
あって、ブラケット本体2の溶着面に超音波ホーンによ
る加圧振動で溶融した溶融樹脂が流入するための溝部4
を形成してその溝端に該溝部4よりはみ出した溶融樹脂
を受け入れて外部への流出を阻止する補助溝5を連設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナと干渉す
ることを防止し、また強い接着強度を得ることができる
リテーナ取付用樹脂ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ドアトリム等における
発泡合成樹脂材からなる基材表面と、これと同系の非発
泡合成樹脂よりなるリテーナ取付用樹脂ブラケットとを
取付一体化する方法として超音波振動を用いて溶着する
方法が知られている。このような方法の一つとして、リ
テーナ取付用樹脂ブラケット部品の溶着面に多数の溶着
用突起を設けておいてこの突起を超音波振動により溶か
して基材に取付一体化する超音波伝達溶着法と称される
方法があるが、発泡合成樹脂材からなる基材は超音波振
動を吸収してしまう性質があるので突起が十分に溶融せ
ずに未接着部分が生じてしまうという現象が起き、十分
な接着強度が得られないという問題点があった。また、
リテーナ取付用樹脂ブラケット部品に対しスポット的に
超音波ホーンを当ててその接触面を溶かして基材に取付
一体化する超音波スポット溶着法と称される方法もある
が、溶融樹脂の熱により基材側の発泡合成樹脂が崩壊し
てしまい、溶着面に隙間が生じて接着強度の低下を招く
という問題点があった。一方、超音波振動を用いずにク
リップやリベット等により機械的に取り付ける方法も知
られているが、部品点数が増えることにより重量アップ
や生産コストアップになるという問題点があった。
【0003】そこで、本発明者はブラケット本体の溶着
面に超音波ホーンにより溶融される溶融部に沿った溝部
を形成しておき、超音波振動により溶融した溶融部の溶
融樹脂を溝部内に流入させて溶融部および溝部にある溶
融樹脂によりブラケット本体を基材表面に溶着一体化す
る取付方法を開発し、特願平7−289530号として
先に出願した。しかしながら、この方法によるときは溶
融樹脂が前記溝部よりはみ出した場合にバリが発生しリ
テーナと干渉して取り付け不良を生ずるという問題点が
残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、基材が発泡合成樹脂材からな
る場合でもブラケット本体の溶融させたい部分が的確容
易に溶融し、基材表面に対して溶着面との間に隙間を発
生することなく接着されて十分な接着強度を保証するこ
とができ、しかも溶融樹脂がはみ出してリテーナの取り
付け不良を生ずることもなく、更には取付作業も簡単に
行うことができるリテーナ取付用樹脂ブラケットを提供
することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明に係るリテーナ取付用樹脂ブラケッ
トは、合成樹脂材からなる基材の表面に超音波溶着する
リテーナ取付用樹脂ブラケットであって、リテーナ取付
孔が設けられているブラケット本体の溶着面に超音波ホ
ーンによる加圧振動で溶融した溶融樹脂が流入するため
の溝部を設けてその溝端に該溝部よりはみ出す溶融樹脂
を受け入れる補助溝を連設したことを特徴とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は発泡ポリプロピレ
ン樹脂などの超音波溶融可能な発泡合成樹脂材からなる
自動車用ドアトリムの基材1の裏側表面に、ポリプロピ
レン樹脂などの前記基材1と同系ではあるが非発泡の合
成樹脂材からなるリテーナ取付用のブラケット本体2を
超音波振動により溶着一体化する場合を示すもので、こ
のブラケット本体2のリテーナ取付孔2aの両サイドに
ある溶着面には、超音波ホーン10によって溶着される
溶融部3を中心として複数本の溝部4を放射状に配設し
てあり、この溝部4の溝縁には溝部4よりはみ出した溶
融樹脂を受け入れて外部への流出を阻止するための補助
溝5が連設されている。
【0007】前記補助溝5は、基材1を超音波振動によ
り溶着一体化する際に、溝部4内を流れてきた溶融樹脂
が溝部4よりはみ出してバリを発生しリテーナと干渉す
ることを防止するためのもので、図1に示すのものにお
いては、放射状に配置した全ての溝部4の溝端を連通す
るように四角枠状に一連に形成されたものとしている
が、図2に示すようにリテーナ取付孔2aに近い位置に
のみリテーナの取付方向に並行する直線溝5aを形成し
たものとすることもできる。
【0008】なお、前記した基材1は発泡合成樹脂材か
らなるものとする一方、ブラケット本体2は前記基材1
と同系ではあるが非発泡の合成樹脂材からなるものとし
たが、両者を非発泡の合成樹脂材からなるものとしたり
両者を発泡合成樹脂材からなるものとしてもよく、両者
を発泡合成樹脂材からなるものとするときは、ブラケッ
ト本体2を基材1より剛性のあるものとするのを普通と
する。
【0009】このように構成したリテーナ取付用樹脂ブ
ラケットを超音波振動を用いて基材1に溶着するには、
図3に示されるように、基材1の表面にブラケット本体
2を前記溝部4が形成されている面を基材1の表面に当
接させて添装し、ブラケット本体2の溶着面の裏側から
前記溶融部3に超音波ホーン10を当てて加圧振動させ
ると、この振動が溶融部3に伝達されて溶融部3の溶融
面は徐々に溶け出し、続いてこの溶融部3の溶融樹脂は
溝部4内へ分散して流入し、溶融部3の溶融面と溝部4
内を埋めた溶融樹脂とが略同一面となり、図4に示され
るように、この溶融樹脂が接着剤としての機能を発揮し
てブラケット本体2を基材1に溶着一体化させることと
なる。
【0010】この場合、両者の接着強度を高める目的で
溶融部3の溶融樹脂量(V1)と溝部4の容積(V2)の関係は
V1≧V2となるよう調整されており、溶融樹脂の余剰分が
溝部4より溢れることとなるが、該溝部4の溝端には溝
部4よりはみ出した溶融樹脂を流入するための補助溝5
が連設されており、余剰分の溶融樹脂は全て補助溝5内
に吸収されてバリの発生が完全に防止され、リテーナと
干渉することもなくなる。
【0011】このように、接着剤としての機能を奏する
溶融樹脂は溝部4および補助溝5を埋めて溶着面積が大
きくなっているので、単純なスポット的な溶着に比べる
と両者間の接着強度は著しく増大することとなる。ま
た、従来のスポット溶着法においては、溶融樹脂の熱に
より基材1側の樹脂が崩壊してしまい、溶着面に隙間が
生じるという現象があったが、本願発明の方法において
は溶融樹脂が溝部4および補助溝5内へ分散して流入す
ることにより熱エネルギーも分散され、このため、基材
1を発泡合成樹脂よりなるものとし、ブラケット本体2
を非発泡合成樹脂などの前記基材1より剛性のあるもの
を使用した場合でも基材1側の樹脂が部分的に崩壊され
ることもなく、崩壊にともなう隙間発生により接着強度
が低下するという問題が生じることがない。更に、余剰
分の溶融樹脂が全て補助溝5内に吸収されるため、リテ
ーナ挿入孔2a側へ突出してバリを発生させたりブラケ
ット本体2の外側へはみ出して外観品質を低下させるこ
ともなく、リテーナの取り付け不良のない高品質な製品
が得られることとなる。なお、以上のブラケット本体2
の溶着面に設ける溶融部3と溝部4および補助溝5の形
状や配置等は図示したものの外、設計条件に応じて適宜
設計できることは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は基材が発泡合成樹脂材からなる場合でもブラケット
本体の溶融させたい部分が的確容易に溶融し、基材表面
に対して溶着面との間に隙間を発生することなく接着さ
れて十分な接着強度を保証することができ、しかも、溶
融樹脂がはみ出してリテーナの取付不良を生ずることも
なく、更には取付作業も簡単に行うことができ、しか
も、クリップ等の別部品も必要としないので重量の軽減
化もできるなど種々の利点がある。よって本発明は従来
の問題点を一掃したリテーナ取付用樹脂ブラケットとし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態を示す平面図であ
る。
【図2】本発明における他の実施の形態を示す要部の平
面図である。
【図3】基材との溶着工程を示す説明図である。
【図4】基材と溶着一体化した状態を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 ブラケット本体 2a リテーナ取付孔 3 溶融部 4 溝部 5 補助溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材からなる基材(1) の表面に超
    音波溶着するリテーナ取付用樹脂ブラケットであって、
    リテーナ取付孔(2a)が設けられているブラケット本体
    (2) の溶着面に超音波ホーンによる加圧振動で溶融した
    溶融樹脂が流入するための溝部(4) を設けてその溝端に
    該溝部(4) よりはみ出す溶融樹脂を受け入れる補助溝
    (5) を連設したことを特徴とするリテーナ取付用樹脂ブ
    ラケット。
  2. 【請求項2】 補助溝(5) が、リテーナ取付孔(2a)に向
    けられた溝部(4) の溝端に設けられている請求項1に記
    載のリテーナ取付用樹脂ブラケット。
  3. 【請求項3】 補助溝(5) が、リテーナ取付孔(2a)に取
    付けられるリテーナの取付方向と並行する方向に延びて
    いる請求項1または2または3に記載のリテーナ取付用
    樹脂ブラケット。
  4. 【請求項4】 溝部(4) が、放射状に配設されている請
    求項1または2または3に記載のリテーナ取付用樹脂ブ
    ラケット。
  5. 【請求項5】 補助溝(5) が、全ての溝部(4) を連通す
    る一連のものである請求項4に記載のリテーナ取付用樹
    脂ブラケット。
  6. 【請求項6】 基材(1) を発泡合成樹脂よりなるものと
    し、ブラケット本体(2) を非発泡合成樹脂よりなるもの
    とした請求項1または2または3または4または5に記
    載のリテーナ取付用樹脂ブラケット。
JP13345697A 1997-05-23 1997-05-23 リテーナ取付用樹脂ブラケット Withdrawn JPH10318224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13345697A JPH10318224A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 リテーナ取付用樹脂ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13345697A JPH10318224A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 リテーナ取付用樹脂ブラケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10318224A true JPH10318224A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15105213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13345697A Withdrawn JPH10318224A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 リテーナ取付用樹脂ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10318224A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4568720B2 (ja) バイザー付ヘルメット
JP2001030359A (ja) プラスチッククリップの接合方法及びプラスチッククリップ
JPH10156555A (ja) 超音波溶接機用の超音波ホーンおよびこれを用いたブラケット部品の取付方法
KR100589270B1 (ko) 글로브 박스용 니 볼스터 장착구조
JP2007038422A (ja) 樹脂部品の超音波溶着方法
JP2017087818A (ja) 車両用内装材
JPH10318224A (ja) リテーナ取付用樹脂ブラケット
JPH09133112A (ja) ブラケット部品の基材への取付方法
JP4121867B2 (ja) 中空構造物の中空室遮断具
KR20110023203A (ko) 자동차 도어트림의 열융착 조립구조
US7425241B2 (en) Assembly comprising a trim part for a motor vehicle and another part secured to the trim part by melting material, and a method of assembling the parts
JP2013252834A (ja) 車両用構造体の固定方法及び当該固定方法により固定された車両用構造体
KR102352223B1 (ko) 체결력 강화를 위한 3개 부품의 융착 구조
JP6529891B2 (ja) 車両用内装材
JP2009023278A (ja) 樹脂成形品の振動溶着構造
JP2003181928A (ja) 振動溶着の良否確認構造
JPH05294258A (ja) 自動車の車体構造
KR102357435B1 (ko) 자동차 부품의 융착 조립체
JPS6161965B2 (ja)
JP4627584B2 (ja) シフトレバー取り付け構造及びその製造方法
JP2007326435A (ja) 自動車用ドアトリム
WO2022158391A1 (ja) 接合構造体およびその製造方法、ならびに電線用外装体
KR910009167Y1 (ko) 자동차용 플라스틱 범퍼
KR20040000025A (ko) 차량의 필라 충진 구조
KR200151165Y1 (ko) 자동차용 전면유리 몰딩과 연결부재의 결합구조

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803