JPH10317705A - 駐車設備 - Google Patents

駐車設備

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Publication number
JPH10317705A
JPH10317705A JP13127397A JP13127397A JPH10317705A JP H10317705 A JPH10317705 A JP H10317705A JP 13127397 A JP13127397 A JP 13127397A JP 13127397 A JP13127397 A JP 13127397A JP H10317705 A JPH10317705 A JP H10317705A
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JP
Japan
Prior art keywords
parking
parking space
slope
rail
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP13127397A
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English (en)
Inventor
Tatsushi Sato
建士 佐藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH10317705A publication Critical patent/JPH10317705A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横揺れの地震が発生した場合でもより倒壊し
難い構造とするとともに、下層部の中空部位を有効利用
した駐車設備を提供する。 【解決手段】 駐車設備は、駐車スペース34,スロー
プ28,牽引装置16,レール26等によって構成され
る。高架鉄道10(高架構造物)の下層部14は支柱2
2や梁24等によって構成されており、鉄道車両20が
走行する上層部12を支える。駐車スペース34は下層
部14の中空部位14aに設けられる。牽引装置16に
牽引された自動車18が駐車スペース34に入庫/出庫
する際に利用するスロープ28は、高架鉄道10の側面
部に設けられている。このスロープ28は横揺れの地震
が発生した場合の支えとなるので、高架鉄道10が倒壊
し難くなる。さらに、駐車スペース34は下層部14の
中空部位14aに設けられているので、その空間の有効
利用を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駐車設備に関し、特
に高架鉄道,高架道路,高架水路等のような高架構造物
について、その下層部の中空部位に設けられる駐車設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】図12の断面図で示すように、高架鉄
道,高架道路,高架水路等のような高架構造物100で
は、一般に上層部102と下層部104とによって構成
されている。上層部102には、鉄道,道路,水路等が
設けられ、下層部104にはその上層部102を支える
支柱106や梁108等が設けられている。この下層部
104には、その他にビルと同様の構造物や、高架下の
地面上に駐車場等が設けられているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高架構
造物100の断面形状は、図12から明らかなようにほ
ぼI字形状(あるいはT字形状)をなしている。そのた
め、矢印D100方向の横揺れの地震が発生した場合、
高架構造物100はその揺れに対抗するための支えがな
く、倒壊する場合がある。本発明はこのような点に鑑み
てなされたものであり、横揺れの地震が発生した場合で
もより倒壊し難い構造とするとともに、下層部の中空部
位を有効利用した駐車設備を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
発明は、高架構造物の下層部における中空部位に設けら
れる駐車スペースと、その駐車スペースに自動車が出入
りするために用いられ、高架構造物の側面部に設けられ
るスロープとを有することを特徴とする。請求項1に記
載の発明によれば、高架構造物の側面部に設けられたス
ロープは、横揺れの地震が発生した場合の支えとなるの
で、倒壊し難くなる。また、駐車スペースは下層部の中
空部位に設けられるので、その空間の有効利用を図るこ
とができる。
【0005】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の駐車設備において、その高架
構造物と道路とが交差している場合には、その道路に沿
って前記スロープが設けられていることを特徴とする。
ここで、「道路に沿って」とは、道路に並行する場合に
限らず、道路に対して傾斜している場合を含む。請求項
2に記載の発明によれば、スロープが道路に沿って設け
られている。そのため、自動車は道路からスムーズにス
ロープを経て駐車スペースに入庫することができる。同
様に、駐車スペースからスロープを経てスムーズに道路
に出庫することができる。
【0006】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、請求項1に記載の駐車設備において、自動車の
前輪または後輪を持ち上げて保持する保持手段と、降車
位置から縦列駐車位置,乗車位置を経て前記降車位置に
戻るループに沿って、前記保持手段を案内する案内手段
とを有することを特徴とする。請求項3に記載の発明に
よれば、自動車は保持手段によって保持され、縦列駐車
位置に案内手段によって案内されて縦列駐車される。こ
の縦列駐車によって、駐車スペースの単位面積当たりの
駐車台数をより多く確保することができる。また、自動
車は案内手段によって案内されるので、特にスロープと
駐車スペースとの接続部位において自動車どうしの衝突
を防止することができるとともに、急な傾斜のスロープ
を登ることができる。
【0007】
【課題を解決するための第4の手段】請求項4に記載の
発明は、請求項3に記載の駐車設備において、その案内
手段は、天井部位に設けられたレールに沿って前記保持
手段を案内することを特徴とする。請求項4に記載の発
明によれば、天井部位に設けられるレールの経路を設置
/変更することによって、自動車の案内経路を自在に設
置/変更することができる。この場合、案内経路の設置
や変更を行う場合には単にレールを天井部位に設置/変
更するだけでよい。したがって、既存の高架構造物であ
っても少ないコストで、そのレールの経路の設置/変更
を実現することができる。
【0008】
【課題を解決するための第5の手段】請求項5に記載の
発明は、請求項4に記載の駐車設備において、その駐車
スペースが設けられていない階の天井部位にレールをさ
らに設け、そのレールに沿って前記案内手段が前記保持
手段を誘導することにより、その保持手段を回送するこ
とを特徴とする。請求項5に記載の発明によれば、駐車
スペースが設けられていない階は、保持手段を回送する
だけの空間が確保されれば十分である。そのため、自動
車が駐車できないような狭い空間を有効に活用すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕まず、実施の形態1は、横幅が広く駐
車スペース内において自動車の対面通行が可能な高架構
造物、例えば複線の高架鉄道について本発明を適用した
ものである。この実施の形態1では、図1〜図7を参照
しながら説明する。ここで、図1(A)には高架鉄道の
断面図を、図1(B)には高架鉄道の側面図をそれぞれ
示す。なお、図1(A)は図1(B)のA−A断面図で
ある。図2には、高架鉄道の一部を破断して平面図で示
す。図3には、案内手段(トロリー)を断面図で示す。
図4には、保持装置を斜視図で示す。図5には、保持装
置の作動状態(保持状態)を示す。図6には、保持装置
の作動状態(解放状態)を示す。図7には、分岐器を平
面図で示す。なお、トロリー,保持装置,モータ等の動
作は、駐車場内全体の統制自動運転による制御装置によ
って制御される。
【0010】図1(A)および図1(B)において、本
発明の駐車設備は、駐車スペース34,スロープ28,
牽引装置16,レール26等によって構成される。高架
鉄道10は上層部12と下層部14とによって構成され
ている。上層部12では、複線の線路上を鉄道車両20
が走行する。下層部14は支柱22や梁24等によって
構成されており、上層部12を支える。駐車スペース3
4はフラットフロア構造をなしており、下層部14の中
空部位14aに設けられる。駐車スペース34に入庫
し、あるいは駐車スペース34から出庫する自動車18
は、スロープ28を用いる。このスロープ28は上記駐
車スペース34と道路30とを接続し、高架鉄道10の
側面部に設けられている。また、スロープ28は図2に
示すように道路30に沿って設けられている。これらの
スロープ28および駐車スペース34の天井部位には、
レール26が設けられている。自動車18を牽引する牽
引装置16は、レール26に沿って移動可能になってい
る。なお、自動車18は一般にはガソリン自動車である
が、電気自動車等のように自走可能な他の種類の自動車
であっても同様に適用可能である。
【0011】図2において、自動車18が道路30から
駐車スペース34に入庫するまで、またその駐車スペー
ス34から道路30に出庫するまでについて説明する。
ここで、レール26は、降車位置31aから縦列駐車位
置31b,31c、乗車位置31dを経て降車位置31
aに戻るループ状に設けられている。まず、道路30を
走行してきた自動車18は、矢印D2方向に進行して降
車位置31aで停止する。この降車位置31aで乗員は
降車し、自動車18は牽引装置16に保持される。具体
的には、後述するように自動車18の前輪又は後輪が持
ち上げて保持される。こうして牽引装置16に保持され
た自動車18はレール26に沿って牽引され、分岐器3
2において矢印D6方向に分岐した後、縦列駐車位置3
1cまで案内される。そして、この駐車スペース34内
では、自動車18はループ状に設けられているレール2
6に沿って(図2では反時計回りに)必要に応じて移動
され、例えば縦列駐車位置31bに移動する。また、自
動車18は上記牽引装置16によって縦列駐車位置31
bからレール26に沿って牽引され、分岐器32におい
て矢印D4方向に誘導された後、乗車位置31dに案内
される。この乗車位置31dで乗員が乗車し、矢印D8
方向に進行して道路30を走行する。
【0012】ここで、上述した牽引装置16の構成につ
いて、図3〜図7を参照しながら説明する。この牽引装
置16は、トロリー36と保持装置52とを中心に構成
されている。トロリー36は自動車18をレール26に
沿って案内する案内手段を具体化したものであり、図3
に示す。また、保持装置52は自動車18の前輪または
後輪を持ち上げて保持する保持手段を具体化したもので
あり、図4に示す。図3において、梁24(天井部位)
に設けられたレール26は、互いに内側に向かって
「コ」字状に形成されている。トロリー36には、レー
ル26に沿って走行可能な車輪36aと、その車輪36
aや保持装置52を回転駆動する駆動手段36bとが設
けられている。また、トロリー36には、そのトロリー
36と保持装置52とを連結する連結部材38が設けら
れている。なお、図示しないが、連結部材38には駆動
手段36bで発生した回転駆動力を保持装置52に伝達
するための伝達部材が内蔵されている。また、トロリー
36は、故障やメンテナンス等にレール26から取り外
し可能である。そのため、駐車設備の運営に影響を与え
ることなく、トロリー36の修理や点検等を行うことが
できる。
【0013】図4において、保持装置52は動力伝達装
置50、噛合部材40,44、ネジ部材42、支持部材
46,従動輪48,保持部材54によって構成されてい
る。動力伝達装置50は、上記伝達部材の回転駆動力を
ネジ部材42に伝達する。ネジ部材42は中央部を境に
して互いに逆方向にネジが切られている。ネジ部材42
の端部には支持部材46が設けられており、そのネジ部
材42が回動可能に接続されている。支持部材46は、
従動輪48の回転軸を支持する。保持部材54は「X」
字状に交差する2組の棒状部材によって構成され、ネジ
部材42を中心にして左右対称になっている。その一方
の端部はネジ部材42に噛み合う噛合部材40,44を
介して接続されており、他方の端部は自動車18の車輪
18aを保持/解放する。
【0014】ここで、上記駆動手段36bから連結部材
38等を経て伝達されてきた回転駆動力によって、ネジ
部材42が一方向(例えば矢印D10方向)に回転する
と、そのネジ部材42の回転に伴って保持部材54の先
端部が広がるとともに降下して(例えば矢印D16方向
に移動して)車輪18aを降ろして解放する。この状態
を図5に示す。また、ネジ部材42が他方向(例えば矢
印D12方向)に回転すると、そのネジ部材42の回転
に伴って保持部材54の先端部が狭まるとともに上昇し
て(例えば矢印D14方向に移動して)車輪18aを持
ち上げて保持する。この状態を図6に示す。このよう
に、ネジ部材42の回転方向を切替制御することによっ
て、自動車18の車輪18aの保持と解放とが簡単に行
える。
【0015】次に、図3に示す分岐器32の構成につい
て、図7を参照しながら説明する。図7において、分岐
器32は、モータ60,66と、分岐部材62b,64
aとによって構成されている。モータ60,66は動作
制御装置から送られた制御信号に従って、分岐部材62
b,64aを左右に揺動する。ここで、トロリー36が
矢印D20方向から移動してきた場合において、分岐部
材62b,64aの各位置にあるとき、矢印D24方向
に沿って直進した後、矢印D28方向に分岐される。ま
た、トロリー36が矢印D22方向から移動してきた場
合において、分岐部材62a,64bの各位置にあると
き、矢印D24方向に沿って直進した後、さらに矢印D
26方向に進む。一方、トロリー36が矢印D20方向
から移動してきた場合において、分岐部材62b,64
bの各位置にあるとき、矢印D24方向に沿って直進し
た後、さらに矢印D26方向に進む。また、トロリー3
6が矢印D22方向から移動してきた場合において、分
岐部材62a,64aの各位置にあるとき、矢印D24
方向に沿って直進した後、矢印D28方向に分岐され
る。このように、2つの分岐部材の位置によってトロリ
ー36をさまざまな方向に分岐させることができる。な
お、モータ60,66に代えて、分岐部材を揺動させる
ことが可能なシリンダ等その他のアクチュエータを用い
てもよい。
【0016】上記実施の形態1における駐車設備によれ
ば、高架鉄道10(高架構造物)の下層部14における
中空部位14aに駐車スペース34が設けられている。
その駐車スペース34に自動車18が出入りするために
用いられるスロープ28は、高架鉄道10の側面部に設
けられている。そのため、スロープ28は横揺れの地震
が発生した場合の支えとなるので、高架鉄道10が倒壊
し難くなる。さらに、駐車スペース34は下層部14の
中空部位14aに設けられているので、その空間の有効
利用を図ることができる。また、高架鉄道10(高架構
造物)と道路30とは交差しており、その道路30に沿
ってスロープ28が設けられている。そのため、自動車
18は道路からスムーズにスロープ28を経て駐車スペ
ース34に入庫することができる。同様に、駐車スペー
ス34からスロープ28を経てスムーズに道路30に出
庫することができる。
【0017】さらに、保持装置52(保持手段)が自動
車18の前輪または後輪を持ち上げて保持する。トロリ
ー36(案内手段)は、レール26に沿って保持装置5
2を案内する。このレール26は降車位置31aから縦
列駐車位置31b,31c、乗車位置31dを経て降車
位置31aに戻るループ状に形成されている。そのた
め、自動車18は保持装置52によって保持され、縦列
駐車位置31b,31cにトロリー36によって案内さ
れて縦列駐車される。この縦列駐車によって、駐車スペ
ース34の単位面積当たりの駐車台数をより多く確保す
ることができる。また、自動車18はトロリー36によ
って案内されるので、自動車どうしの衝突を防止するこ
とができる。特に視界がよくないスロープ28と駐車ス
ペース34との接続部位では、自動車どうしの衝突を確
実に防止することができる。なお、自動車18はトロリ
ー36によって案内されるので、駐車スペース34内に
車止めストッパー等が不要である。
【0018】そして、トロリー36(案内手段)は、天
井部位に設けられたレール26に沿って保持装置52
(保持手段)を案内する。このレール26の経路を設置
/変更することによって、自動車18の案内経路を自在
に設置/変更することができる。この場合、案内経路の
設置や変更を行う場合には単にレール26を天井部位に
設置/変更するだけでよい。したがって、既存の高架鉄
道10であっても少ないコストで、そのレール26の経
路の設置/変更を実現することができる。一方、従来の
駐車設備では重量物である自動車18を昇降させるため
に、大掛かりな機械設備を必要とし、しかも入庫/出庫
に相当の時間を要していた。これに対して本発明の駐車
設備によれば、こうした大掛かりな機械設備は必要とし
ない。そのため、駐車スペース34をより多く確保する
ことができ、入庫/出庫も素早く行うことができる。
【0019】それから、降車位置31aと乗車位置31
dとは、自動車18の駐車スペース34によって分離さ
れた位置に設けられている。そのため、自動車18どう
しの錯綜が防止されるので、スムーズに通行することが
できるとともに、接触や衝突等の事故を防止することが
できる。また、降車位置31a,乗車位置31dで乗降
を行うので、駐車スペース34内には乗降を行うための
スペースが不要になる。そのため、駐車スペース34に
おいて自動車18が駐車するスペースを最大限に確保す
ることができる。
【0020】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2は、
横幅が狭い駐車スペース内において自動車の対面通行が
不可能な高架構造物、例えば単線の高架鉄道について本
発明を適用したものである。この実施の形態2では、図
8と図9とを参照しながら説明する。ここで、図8
(A)には他の高架鉄道の断面図を、図8(B)には他
の高架鉄道の側面図をそれぞれ示す。なお、図8(A)
は図8(B)のB−B断面図である。図9には、他の高
架鉄道の一部を破断して平面図で示す。なお、これらの
図において、図1等と同一の要素には同一符号を付し
て、説明を省略する。
【0021】図8(A)および図8(B)において、高
架鉄道10aは上記高架鉄道10と同様に、上層部12
と下層部14とによって構成されている。スロープ28
a,28b,28c,28dは、高架鉄道10aの側面
部に設けられている。これらのスロープ28a,28
b,28c,28dおよび駐車スペース34の天井部位
には、レール26a,26bが設けられている。図9に
おいて、レール26bは、降車位置31gから縦列駐車
位置31f、乗車位置31eを経て降車位置31gに戻
るループ状に設けられいる。なお、レール26aについ
ても同様にループ状に設けられている。ここで、実施の
形態1と異なる点は、次の通りである。第1に、スロー
プ28a,28bは道路30aに沿って設けられ、スロ
ープ28c,28dは道路30bに沿って設けられてい
る。すなわち、入庫のために利用する道路と、出庫のた
めに利用する道路とが異なる点である。第2に、駐車ス
ペース34の横幅が狭いため、縦列駐車は一方向に沿っ
ている点である。第3に、レール26b(レール26
a)は、乗車位置31eから降車位置31gまでの間
は、牽引装置16を回送するために駐車スペース34が
設けられていない階(例えば図8(A)では1階部分)
を通る点である。
【0022】図9において、自動車18が道路30bか
ら駐車スペース34に入庫するまで、またその駐車スペ
ース34から道路30bに出庫するまでについて説明す
る。なお、部分図14bは、高架鉄道10aの2階部分
を示す。また、トロリー36が保持装置52を誘導する
点は上記実施の形態1と同様である。まず、道路30b
を走行してきた自動車18は、矢印D40方向に進行し
て降車位置31gで停止する。この降車位置31gで乗
員は降車し、自動車18は牽引装置16に保持される。
この牽引装置16に保持された自動車18はレール26
bに沿って牽引され、縦列駐車位置31fまで案内され
る。なお、駐車スペース34内では、自動車18は矢印
D34方向に案内される。
【0023】一方、自動車18は牽引装置16によって
縦列駐車位置31fからレール26bに沿って牽引さ
れ、乗車位置31eに案内される。この乗車位置31e
で乗員が乗車し、矢印D36方向に進行して道路30a
を走行する。その後、牽引装置16は駐車スペース34
が設けられていない階を通って、降車位置31gに回送
される。なお、道路30bを走行してきた自動車18
は、矢印D30方向に進行して降車位置で停止する。そ
して、スロープ28aを牽引され、駐車スペース34を
矢印D38方向に移動し、縦列駐車位置に案内される。
その後、自動車18はスロープ28cを経て乗車位置ま
で案内され、矢印D32に進行して道路30bを走行す
る。
【0024】上記実施の形態2における駐車設備によれ
ば、駐車スペース34が設けられていない階の天井部位
にレール26b(あるいはレール26a)をさらに設
け、そのレール26b等に沿ってトロリー36(案内手
段)が保持装置52(保持手段)を誘導することによ
り、その保持装置52を回送している。そのため、駐車
スペース34が設けられていない階は、保持装置52を
回送するだけの空間が確保されれば十分である。そのた
め、自動車18が駐車できないような狭い空間を有効に
活用することができる。
【0025】〔他の実施の形態〕上述した駐車設備にお
けるその他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個数,
配置および動作条件等については、上記実施の形態に限
定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用し
た次の各形態を実施することもできる。 (1)自動車18として電気自動車を用いた場合には、
バッテリー充電用カプラを牽引装置16や駐車スペース
34に適宜設置する。こうすれば、駐車中にバッテリー
の充電を行うことができる。また、牽引装置16,降車
位置31a,乗車位置31d等にカード(プリペイドカ
ードに限らず、クレジットカードやICカード等を含
む。)を受け付ける装置を設置する。こうすれば、駐車
料金や充電料金等の自動支払いを実現することもでき
る。この場合には、駐車設備を無人化することも可能で
ある。 (2)高架鉄道10等の高架構造物の下層部14に駐車
スペース34やスロープ28等を設ける際に、耐震補強
を併せて実施する。耐震補強は、直接既設構造躯体を
増強する方法と、駐車スペース34を高架構造物とは
構造的に絶縁(又は柔接合)しておき、崩壊時に受け止
める方法とがある。の方法では、例えば支柱22や梁
24を鉄板で覆ったりや鋼線で縛りつけたりする。の
方法では、例えば駐車スペース34と、支柱22や梁2
4との間にダンパを設ける。このダンパには、パッシブ
制震(免震構造,吸収減衰タイプ,動吸振器タイプ[同
調振動系型ダンパ,振り子,スロッシング])、ハイブ
リッド制震、アクティブ制震を行うための各構造を有す
るものがある。また、自動車18等の車両及び保持装置
52の自重を制振用振り子とすることもできる。こうす
れば、横揺れの地震があっても高架構造物がより倒壊し
難くなる。そのため、高架構造物(特に道路上陸橋支持
部)は、地震時の落橋による交通遮断をより確実に防止
することができる。
【0026】(3)実施の形態1では、大きな回転半径
にも対応するために分岐器32によってトロリー36の
進行方向を制御した。この大きな回転半径を有する自動
車18がスムーズに回転できるような横幅を有する駐車
スペース34の場合には、図10に示すように、交差部
位のないレール26を設けるようにしてもよい。こうす
れば、分岐器32は不要であるので、駐車設備の施設に
必要なコストを低く抑えることができる。
【0027】(4)上述した各実施の形態おいて、図1
1に示すように距離センサ72と停止手段70とを設け
てもよい。ここで、距離センサ72は保持装置52に設
けられており、車間距離Lを測るためのセンサである。
この距離センサ72には、例えば非接触型の光センサや
近接センサが用いられる。また、停止手段70は距離セ
ンサ72から出力される距離信号SLによって車間距離
Lを受ける。そして、車間距離Lが所定距離に達したと
きにはトロリー36に停止信号STを出力して、そのト
ロリー36を停止させる。これらの手段を設けることに
より、距離センサ72によって測られた自動車18間の
車間距離Lが所定距離に達すると、停止手段70によっ
てトロリー36が停止されて自動車18が停止する。そ
のため、縦列駐車させる際には他の自動車18の間隔を
所定距離に維持して、自動車18を縦列駐車させる。し
たがって、自動車18どうしの接触や衝突を防止するこ
とができる。
【0028】なお、距離センサ72には、例えば接触型
のタッチセンサ等のように車間距離Lを計測可能な他の
センサを用いてもよい。また、距離センサ72は、保持
装置52に限らず、トロリー36や連結部材38等に設
けてもよい。同様に、停止手段70は別体に設ける場合
に限らず、各トロリー36内に設けてもよい。さらに、
自動車18には施錠せずに保持装置52への施錠を行う
キーレスシステムを実現することも可能であるため、火
災等の緊急時に駐車場管理者による避難移動が可能であ
る。また、料金を支払うことにより保持装置52の施錠
を解除する施錠解除装置を備えることにより、駐車設備
おける自動料金徴収システムを実現することも可能とな
る。
【0029】(5)実施の形態1,2では、自動車は一
の降車位置から保持手段によって特定の階の駐車スペー
スに案内されるが、複数の階に設けられた駐車スペース
のいずれかに案内するようにしてもよい。具体的には、
下層部の中空部位における複数階に分けて設けられた駐
車スペースと、その駐車スペースの天井部位にそれぞれ
設けられたレールと、近接階のレールを相互に接続し、
そのレールの接続部に設けられて前記保持手段の進行を
分岐する分岐器とを備える。この場合、降車位置におい
て保持手段によって保持された自動車は、案内手段によ
って1または複数個の分岐器を経て、複数階のうちいず
れかの階における駐車スペースの縦列駐車位置まで案内
される。また、その縦列駐車位置に駐車していた自動車
は、案内手段によって分岐器を経て、乗車位置まで案内
される。このとき、案内手段は空きスペースのある縦列
駐車部を分岐器によって選択することができるので、保
持手段によって保持された自動車は、いずれかの縦列駐
車部において確実に駐車させることができる。したがっ
て、下層部の空間をさらに効率よく有効利用することが
できる。
【0030】(6)実施の形態1,2では、スロープを
高架構造物に対してほぼ直角になるように設けたが、高
架構造物に対してほぼ水平になるように設けたり、高架
構造物に対して傾斜して設けてもよい。こうした場合で
あっても、横揺れの地震が発生した場合の支えとなるの
で、その高架構造物は倒壊し難くなる。また、実施の形
態1,2では、本発明を高架鉄道に適用したが、他の高
架構造物(1または複数の通行帯を有する高架道路、1
または複数の水路を有する高架水路等)にも同様に適用
することができる。この場合でも、上記実施の形態1,
2と同様の効果を得ることができる。さらに、実施の形
態1,2では、駆動手段36bによって発生させた駆動
力によって自動車18を持ち上げて保持する牽引装置1
6を適用したが、操作レバーを用いて自動車18をジャ
ッキアップすることにより保持する装置を適用してもよ
い。この装置であっても、自動車18を確実に駐車スペ
ース34に案内して駐車させることができる。 (7)実施の形態1,2では、自動車18を駐車する駐
車設備に本発明を適用したが、自動車18以外の車両を
駐車する駐車設備に適用することもできる。自動車18
以外の車両としては、トレーラー,自動二輪車,軽車両
等がある。
【0031】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様以外の発明の態様を有するものである。
この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じ
て関連説明を行う。
【0032】〔態様1〕 請求項3に記載の駐車設備に
おいて、その案内手段には、レール上を走行するトロリ
ーが設けられており、自動車間の距離を測る距離センサ
と、その距離センサによって測られた自動車間の距離が
所定距離に達したときには、前記トロリーを停止させる
停止手段と、を有していることを特徴とする駐車設備。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、距離センサに
よって測られた自動車間の距離が所定距離に達すると、
停止手段によってトロリーが停止されて自動車が停止す
る。そのため、駐車スペースにおいて縦列駐車させる際
には、他の自動車と所定距離の間隔を維持して自動車を
縦列駐車させることができる。したがって、下層部の空
間をより効率よく有効利用することができる。
【0033】〔態様2〕 請求項3または態様1に記載
の駐車設備において、下層部の中空部位における複数階
に分けて設けられた駐車スペースと、その駐車スペース
の天井部位にそれぞれ設けられたレールと、近接階のレ
ールを相互に接続し、そのレールの接続部に設けられて
前記保持手段の進行を分岐する分岐器と、を有すること
を特徴とする駐車設備。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、案内手段は空
きスペースのある縦列駐車部を分岐器によって選択する
ことができるので、保持手段によって保持された自動車
は、いずれかの縦列駐車部において確実に駐車させるこ
とができる。したがって、下層部の空間をさらに効率よ
く有効利用することができる。
【0034】〔態様3〕 請求項1〜請求項5,態様1
〜2に記載の駐車設備において、降車位置と乗車位置
は、自動車の駐車スペースによって分離された位置に設
けられていることを特徴とする駐車設備。 〔態様3の関連説明〕 本態様によれば、降車位置と乗
車位置とが分離されているので、自動車どうしの錯綜が
防止される。そのため、接触や衝突等の事故を防止する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、高架構造物の側面部に
設けられたスロープは、横揺れの地震が発生した場合の
支えとなるので、倒壊し難くなる。また、駐車スペース
は下層部の中空部位に設けられるので、その空間の有効
利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高架鉄道(高架構造物)を示す図であって、
(A)には断面図を、(B)には側面図をそれぞれ示
す。
【図2】高架鉄道の一部を破断して示す平面図である。
【図3】案内手段(トロリー)を示す断面図である。
【図4】保持装置を示す斜視図である。
【図5】保持装置の作動状態(保持状態)を示す図であ
って、(A)には側面図を、(B)には平面図をそれぞ
れ示す。
【図6】保持装置の作動状態(解放状態)を示す図であ
って、(A)には側面図を、(B)には平面図をそれぞ
れ示す。
【図7】分岐器を示す平面図である。
【図8】他の高架鉄道を示す図であって、(A)には断
面図を、(B)には側面図をそれぞれ示す。
【図9】高架鉄道の一部を破断して示す平面図である。
【図10】高架鉄道の一部を破断して示す平面図であ
る。
【図11】距離センサと停止手段とを設けた場合の一例
を示す図である。
【図12】一般的な高架鉄道(高架構造物)を示す断面
図である。
【符号の説明】
10,10a 高架鉄道(高架構造物) 12 上層部 14 下層部 14a 中空部位 16 牽引装置 18 自動車 18a 車輪 20 鉄道車両 22 支柱 24 梁 26,26a,26b レール 28,28a,28b,28c,28d スロープ 30,30a,30b 道路 32 分岐器 34 駐車スペース 36 トロリー 36a 車輪 36b 駆動手段 38 連結部材 40,44 噛合部材 42 ネジ部材 46 支持部材 48 従動輪 50 動力伝達装置 52 保持装置 54 保持部材 60,66 モータ 62a,62b,64a,64b 分岐部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架構造物の下層部における中空部位に
    設けられる駐車スペースと、 その駐車スペースに自動車が出入りするために用いら
    れ、高架構造物の側面部に設けられるスロープと、 を有することを特徴とする駐車設備。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の駐車設備において、 その高架構造物と道路とが交差している場合には、その
    道路に沿って前記スロープが設けられていることを特徴
    とする駐車設備。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の駐車設備において、 自動車の前輪または後輪を持ち上げて保持する保持手段
    と、 降車位置から縦列駐車位置,乗車位置を経て前記降車位
    置に戻るループに沿って、前記保持手段を案内する案内
    手段と、 を有することを特徴とする駐車設備。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の駐車設備において、 その案内手段は、天井部位に設けられたレールに沿って
    前記保持手段を案内することを特徴とする駐車設備。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の駐車設備において、 その駐車スペースが設けられていない階の天井部位にレ
    ールをさらに設け、 そのレールに沿って前記案内手段が前記保持手段を誘導
    することにより、その保持手段を回送することを特徴と
    する駐車設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011093518A (ja) * 2009-10-02 2011-05-12 Yi-Shan Yao 発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム
JP2012122250A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Ihi Transport Machinery Co Ltd 車両移動装置の運転方法
CN111155815A (zh) * 2020-01-13 2020-05-15 杨天燕 一种公路车辆掉头与停车的装置与方法

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