JPH10317623A - 既設の平板状薄型硬質瓦の解体工法並びに瓦解体具 - Google Patents

既設の平板状薄型硬質瓦の解体工法並びに瓦解体具

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JPH10317623A
JPH10317623A JP16647097A JP16647097A JPH10317623A JP H10317623 A JPH10317623 A JP H10317623A JP 16647097 A JP16647097 A JP 16647097A JP 16647097 A JP16647097 A JP 16647097A JP H10317623 A JPH10317623 A JP H10317623A
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tile
nail
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Kunio Hiyama
邦夫 檜山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 既設のコロニアル瓦を破損することなく解体
することができるようにする。 【解決手段】 既設のコロニアル瓦を容易に解体できる
工法と道具であり,工法は既設のコロニアル瓦Aの裏面
に、瓦解体具Eの箆部Eaの薄くした端辺から瓦Aを止
めた釘Dを釘誘導口1に誘い込むようにして深く差し込
むことで、釘Dを瓦Aと共に箆部Eaの厚み以上に浮か
して瓦解体具Eを抜き、浮いた瓦Aを戻して、浮いたま
ま残った釘Dを釘抜き具等で抜き、瓦Aを解体する。瓦
解体具Eは、やや幅広い板状の先端辺を薄く後端方に向
け次第に厚くした箆状の先端から、開口部を広く最深部
の内径を釘の胴部よりやや大にした概V字釘誘導口1を
複数もうけ、箆部Eaの後端に押打引圧力受部をもうけ
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の平板状屋根
瓦を解体する工法と、屋根瓦解体具に関する。本発明に
関する平板状屋根瓦とは、高圧整形された石綿セメント
系の瓦、例えば、市販品としてはコロニアル瓦及びこれ
に類する物をいう。
【0002】
【従来の技術】コロニアル瓦とその葺き方の概略を図1
の例で示す。コロニアル瓦Aは、暑さ4,5〜6mm程
度の硬質のもので、下辺の長さ約910mm、その両端
から直角に各約235mm上げたところから、下辺の中
心から直角に約415mm上がったところに斜めに寄せ
上げた形の物で、釘穴Aaは下辺から約235mm上が
り中心線を跨いで約280mmのところの2箇所と下辺
から上方約225mmで両端から各々約30mmのとこ
ろの計4箇所設けられている。葺き方は、野地板Bの上
にルーヒング等の下葺材Cを敷いた上に、軒先から、瓦
の下辺を棟に向かって直角方向、即ち、水平に葺き並べ
てゆく。 上段の瓦は、下段の瓦どうしの接する点を中
心にして、下辺を下段の瓦の下辺から約150mm上が
った線に下辺と平行して葺き重ね、同様にして葺き上げ
ている。コロニアル瓦Aの材質は、特殊な製法による超
硬質の石綿セメント系で表面は超硬質の着色顔料が本体
と一体に成形されている。薄くて平板状である故に、取
り付け用の釘Dは頭が薄く大きく、胴部Daの外側を螺
旋状又は凹凸状にしてあり、従って、取り付けた釘は通
常の方法、即ち、普通のバールや釘抜き具等では絶対に
抜けない。 釘頭Dbが薄いことは、葺き重ねた瓦どう
しの隙間を少なくして葺瓦全体の強度の安定に好影響で
はあるが、釘が極めて抜け難い事での問題が当然に生じ
ている。即ち、改修の際に容易に剥がせず、無理に力を
加えると瓦が破損してしまう。従ってコロニアル瓦の場
合は、既設の瓦は再使用できないとして、剥がすのでは
なく、わざわざ壊してしまうのが一般とされており、こ
のことはコロニアル瓦製造メーカーも認ている。なお、
説明の明確をはかるために、本発明における瓦を便宜上
コロニアル瓦又は単に瓦とも称する。本発明に類するも
のに、本出願人による特許願平成8−354782号
(以下引例と称す)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既設のコロニアル瓦の
解体が不可能とされているには以下の事実がある。ま
ず、専用釘の胴部が螺旋状、又は、螺旋に似た凹凸状
で、打ち込んだ釘が極めて抜き難く、加えて、コロニア
ル瓦が平板状で薄く硬いので、釘抜き具やバール等を使
用しても釘が抜けず、無理に抜こうとするとコロニアル
瓦が極めて破損しやすい。破損したコロニアル瓦は再使
用ができない。 従って、解体ではなく壊してしまうの
が一般化している現状であり、資材の無駄、資源の浪
費、廃棄材による環境や自然の汚濁・破壊の増加等、建
主から施工業者・一般社会にまで損失を負担させてい
る。又、従来の瓦解体作業は中腰の無理な姿勢で極めて
疲れやすく、重労働であった。現在は、上記の欠点を補
う手段がなく、その改善が求められていた。即ち、既設
のコロニアル瓦を、破損する事無く下地から解体でき、
しかも、それが軽作業でできる方法や道具等が求められ
ていた。本発明は以上の観点からのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の工法は、下地で
ある野地板Bの上に下葺材Cを敷いて葺いてあるコロニ
アル瓦Aを取り付けた釘Dを直かに抜かず、コロニアル
瓦Aの裏面に、やや幅広の板状の先端を薄く後方に向け
次第に厚くした箆部Eaの先端辺に、開口部を広げ最深
部の内径を釘Dの胴部が挟め寸法にした概V字状の釘誘
導口1の最深部が既設のコロニアル瓦Aの各釘Dの位置
にあうように設け、箆部Eaの後端に押打引厚力受部2
をもうけてなるを主体とする瓦解体具Eの箆部Eaをそ
の先端辺から差し込み、コロニアル瓦Aを取り付けてあ
る釘Dを釘誘導口1に誘導してその最深部に釘Dが達す
るまで差し込むことで、釘Dがコロニアル瓦Aと共に箆
部Eaの厚み以上に浮き、瓦解体具Eを抜いて瓦Aを戻
せば、釘Dが浮いたまま残り、それをバール等で容易に
抜け、コロニアル瓦Aを破損する事無く解体でき、しか
も、適宜な長さの柄3を設けることで解体作業が立姿勢
での軽作業とすることができるのが、本発明の、既設の
平板状薄型硬質瓦の解体工法である。
【0005】既設のコロニアル瓦Aを破損する事無く野
地板Bから解体する瓦解体具Eは以下の構成によりな
る。図1に示すように、やや幅広い板状の先端辺を薄
く、後方に向け次第に厚くした箆部Eaの先端辺に概V
字状の釘誘導口1をもうける。 釘誘導口1は図1に示
すような複数箇所でも1箇所でも本発明の要旨に変わら
ない。釘誘導口1は開口部を広げ最深部の内径を釘の胴
部Daよりやや大にする。箆部Eaの後端部に、本解体
具Eを押圧や打圧や引いたりし易いように、押打引圧力
受部2をもうける。押打引圧力受部2の一例としては、
図1に示すように箆部Eaの後端部を概直角に曲げた形
にし厚くするなどをして強度を十分にもたせる。押打引
圧力受部2には柄3をもうけるとよく、柄3は長さを適
宜調節できるようにすると、解体作業を立姿勢でする際
等に便利である。柄3は、1本でも基部を2本にして頂
部を一体にした逆U字形でもよく、又、着脱自在にして
も任意である。又、押打引圧力受部2を箆部Eaから分
離して、箆部Eaを着脱自在にすることも任意であり、
図1はその一例であり、近年市販のコロニアル瓦が寸法
形状等をやや変更し、当然に釘打ちの位置の変更もある
場合に、これに合わせた形状寸法の箆部Eaをあらかじ
め用意しておき、適宜取り替えて作業ができるようにす
る際に利便がある。釘誘導口2は、図1に示したよう
に、本解体具Eの箆部Eaをコロニアル瓦Aの裏面に差
し入れた際に、瓦Aを止めてある各々の釘Dに、釘誘導
口1の各々の最深部が同時に当面するようにもうける。
即ち、既設のコロニアル瓦Aの頂部方向から本解体具
Eを向けて瓦Aに重ねた場合に、既設瓦Aの各々の釘D
と釘誘導口1の最深部が一致するように釘誘導口1をも
うける。本解体具Eの材質は強度上金属が望ましいがこ
れに限定するものではない。又、箆部Eaに釘誘導口1
を2箇所設けたり、1箇所に設けたり、瓦Aの端部の釘
Dとその近くに隣接の瓦A端部の釘Dとを同時に浮かす
ことができるように、その釘の位置に合わせた釘誘導口
1を設けた箆部Eaをもつ解体具Eとすることも任意で
あり、本発明の基本的要旨を変えるものではない。本発
明の瓦解体具1は以上の構成によりなる。
【0006】
【発明の実施の形態】既設のコロニアル瓦Aの上端の裏
面に瓦解体具Eの箆部Eaを差し込む場合、箆部Eaが
先端辺を薄く、後部に向けて次第に厚くしてあるので、
瓦Aの裏面へ差し込みやすく、又、この場合に、瓦Aを
急激に反らす事無く、箆部Eaの厚み以上に瓦Aを浮き
上げ、しかも上記の事により、反れて折れる等の破損す
ることが極めて少ない。コロニアル瓦Aの釘穴Aaは第
1図に示すように側端部が瓦の上端に近い位置に,中央
部が瓦の上端から中央に大きく入った位置に設けてある
ので,瓦解体具Eの釘誘導口1を図1に示したような、
釘Dの位置に合わせてもうけると、瓦Aを一度に浮かせ
る働きがある。釘誘導口1を2箇所、或いは1箇所に設
けても、その基本的構成は同様であり本発明の構成の要
旨を変えるものではない。瓦解体具Eの材質は任意であ
る。
【0007】
【発明の効果】既設のコロニアル瓦は、従来は解体が不
可能とされて、葺き替えの場合は、解体ではなく壊して
新しい瓦で吹き替えをせざるをえなかったのが、本発明
により、既設のコロニアル瓦を破損すね事無く、しかも
立姿勢での軽作業で容易に解体でき、再使用ができ、無
駄な損失をなくし、瓦を壊して廃棄することでの自然の
汚濁・公害等の防止にもなり、社会・公共に大きく益す
る。又、本発明の瓦解体具は構造が簡単で製造も安価に
でき、施工業者も安価に求められ、従って施工費用も高
くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明工法と瓦解体具を示す一部切り欠き平
面図。
【図2】 箆部Eaを瓦Aの裏面に差し込み、釘Dと瓦
Aを浮かした状態を示す、本発明工法の一部切り欠き一
部省略拡大縦断面図。
【図3】 瓦解体具Eを外した状態の一部切り欠き一部
省略拡大縦断面図。
【符号の説明】
A:コロニアル瓦。 Aa:釘穴。B:野地板。C:下
葺材。D:釘。 Da:釘の胴部。E:瓦解体具。
Ea:箆部。1:釘誘導口。2:押打引圧力受部。
3:柄。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の平板状薄型硬質瓦(説明上、以下
    コロニアル瓦、瓦とも称す)Aの裏面に、やや幅広い板
    状の先端辺を薄く、後方に向けて次第に厚くした箆部E
    aの先端辺から、開口部を広げ最深部を釘の胴部Daを
    挟める内径にした概V字状の釘誘導口1をもうけ、箆部
    Eaの後端に押打引圧力受部2を設けてなるを主体とし
    た瓦解体具Eを先端辺から差し込み、瓦Aを止めてある
    釘Dを釘誘導口1に誘い込み、その最深部に釘Dが達す
    るまで箆部Eaを差し込むことで瓦Aと共に、釘Dを瓦
    解体具E具の箆部Eaの厚み以上に浮かしてから瓦解体
    具Eを抜き、浮いた瓦Aを戻し浮いたまま残った釘Dを
    釘抜具等で抜き、瓦Aを破損する事無く解体する、既設
    の平板状薄型硬質瓦の解体工法。
  2. 【請求項2】 やや幅の広い板状の、先端辺を薄く後方
    に向け次第に厚くした箆部Eaの、先端辺から後方に向
    け開口部を広げ最深部の内径が既設の釘DのDaを挟め
    る概V字状の釘誘導口1を、既設のコロニアル瓦Aの各
    釘Dの位置に釘誘導口1の最深部が当面するように設
    け、箆部Eaの後端に押打引圧力受部2をもうけたもの
    を主体として、既設のコロニアル瓦Aの裏面に差し込ん
    で、釘Dを瓦Aとともに浮かし、コロニアル瓦Aを破損
    する事無く容易に解体できるようにした瓦解体具。
JP16647097A 1997-05-20 1997-05-20 既設の平板状薄型硬質瓦の解体工法並びに瓦解体具 Pending JPH10317623A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169928A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Tadayuki Kuramochi 縁切り具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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