JPH10316741A - 表面実装対応電子部品用材料 - Google Patents

表面実装対応電子部品用材料

Info

Publication number
JPH10316741A
JPH10316741A JP12954397A JP12954397A JPH10316741A JP H10316741 A JPH10316741 A JP H10316741A JP 12954397 A JP12954397 A JP 12954397A JP 12954397 A JP12954397 A JP 12954397A JP H10316741 A JPH10316741 A JP H10316741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface mounting
acid
polyester
pref
pbn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12954397A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Sueyasu
信行 末安
Kiyoaki Nishijima
清明 西嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP12954397A priority Critical patent/JPH10316741A/ja
Publication of JPH10316741A publication Critical patent/JPH10316741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面実装時のリフロー時に優れた耐熱性を示
し、流動性、離型性等の成形性に優れ、良好な機械特性
を有する表面実装対応電子部品用材料を提供する。 【解決手段】 ポリブチレンナフタレート、特にポリブ
チレン―2,6―ナフタレートよりなる表面実装対応電
子部品用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面実装対応電子部
品用材料に関し、更に詳しくは表面実装時のリフロー時
に優れた耐熱性を示し、流動性、離型性等の成形性に優
れ、良好な機械特性を有するポリブチレンナフタレート
(以下、PBNと略す)よりなる表面実装対応電子部品
用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の分野では、最近の電化製品の
小型化、高性能化に伴い、また生産性向上等を狙い、各
種電子部品を基板へ実装する方法として、部品の実装密
度も高く効率もよい表面実装技術(SMT)が広まりつ
つある。
【0003】この表面実装技術とは、配線基板へ電子部
品を実装する方法として、基板のスルーホールから電子
部品のリードを通し、電子部品を装着した面と反対の面
に直接ハンダ付け(フローソルダリングまたはウェーブ
ソルダリング)する従来の挿入実装に対して、配線基板
上にプリント印刷されたハンダの上に電子部品を載せ、
基板ごとリフロー炉と呼ばれる加熱炉を通すことにより
ハンダを溶かして電子部品を固定する方法である。
【0004】この表面実装方式ではリフロー炉内での加
熱によるハンダ付け方式により、コネクター等の電子部
品は全体が加熱され、例えば上部や下部より加熱される
ことになり、従来の実装方式に比べて、より過酷な温度
条件に曝されることになる。この結果、電子部品用の樹
脂材料に対して更なる耐熱性の向上が要求されるように
なった。更に、この表面実装方式に対応して電子部品が
小型化、薄肉化され、これに伴って樹脂材料に対して
も、機械強度や成形時の流動性、離型性の向上が要求さ
れるようになった。この小型化、薄肉化は、樹脂材料に
対して、より一層の耐熱性を要求することにもなる。
【0005】このように表面実装対応電子部品に極めて
高性能な材料が要求されることになった結果、一般の電
子部品に使用されるエンジニアリングプラスチックを適
用することは難しくなった。例えば、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂やナイロン6樹脂は融点が低く、リフロ
ー炉内の加熱で材料がその融点以上に加熱されるために
溶融してしまう。ポリエチレンテレフタレート樹脂は成
形時の流動性や離型性に劣るので所望の成形品を得るこ
とは難しい。ナイロン66樹脂やナイロン46樹脂で
は、吸水状態では場合によりリフロー時に部品表面にブ
リスターと呼ばれる損傷が現れ、部品としての価値が著
しく低下する。また、ポリフェニレンサルファイド樹脂
や芳香族ポリアミド樹脂の適用も検討されているが、こ
れらの樹脂は耐熱性には優れるものの、機械特性、流動
性等に欠点があるため工業的な利用には大きな制約があ
る。
【0006】このように、優れた機械特性、流動特性、
耐熱性を併せ持つ表面実装対応電子部品の基材となりう
る樹脂材料がこの分野において強く求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
実装時のリフロー時に優れた耐熱性を示し、流動性、離
型性等の成形性に優れ、良好な機械特性を有する表面実
装対応電子部品用材料を提供することにある。
【0008】ここでいう表面実装のリフロー時の耐熱性
とは、例えばリフロー時に230℃の温度に20秒間暴
露された際に電子部品が変形や荒れを生じることのない
十分な耐熱性のことをいう。これは、リフロー時の温度
が通常のハンダの融点である185℃程度から40〜5
0℃程度高く設定するのが一般的であるからである。
【0009】また、流動性は小型かつ薄肉の成形品を得
るには不可欠な性質であり、その値は大きいほど望まし
いが、一般の射出条件で成形した場合、厚さ0.5mm
の短冊状の成形品で30mm程度流れることが必要であ
る。
【0010】離型性、バリが小さいといった性質もま
た、小型かつ薄肉の成形品を得るには不可欠な性質であ
り、離型性は良好であることが望ましく、またバリは出
ないことが望ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる要求
特性の改良について鋭意検討した結果、ポリブチレンナ
フタレートがポリブチレンテレフタレートに近い融点を
有するにもかかわらず、表面実装対応電子部品用として
優れた特性、すなわち表面実装時のリフロー時に優れた
耐熱性を示し、かつ優れた成形性(流動性、離型性等)
及び機械的特性を有することを見出し、本発明に至っ
た。
【0012】すなわち、本発明は、ポリブチレンナフタ
レート(PBN)よりなる表面実装対応電子部品用材料
である。
【0013】以下、本発明を詳述する。本発明の表面実
装対応電子部品とは、基板上にハンダ付けする際、前述
した表面実装方式によって行われる電子部品をいう。
【0014】表面実装におけるリフロー炉中での基板の
加熱方法としては、ヒーター上を移動する耐熱ベルトの
上に基板を乗せ加熱する熱伝導方式、沸点が約220℃
のフッ素系液体の凝集時の潜熱を利用するVPS方式、
熱風を強制的に循環させているところに基板を通す熱風
対流熱伝達方式、遠赤外線により基板の上からまたは上
下両面から加熱する遠赤外線方式、また熱風による加熱
と遠赤外線による加熱を併せて用いる方式などが挙げら
れるが、ランニングコスト等の理由から遠赤外線方式及
び熱風対流熱伝達方式が好ましく採られる。そして、こ
れらの加熱方式では従来の挿入実装方式と違い、実装さ
れる部品もハンダ溶融温度以上に加熱されるため、電子
部品に使用される樹脂材料にとっては非常に過酷な条件
になる。
【0015】これらの表面実装対応電子部品の具体的な
例として、コネクター、スイッチ、ボリューム、コンデ
ンサー、IC、リレー、抵抗器、LED等の部品の本体
及びケース等の樹脂により作られる部品が挙げられる。
本発明はこのような表面実装方式により基板に実装され
る樹脂製電子部品を対象とする。
【0016】本発明において、PBNとはナフタレンジ
カルボン酸、好ましくはナフタレン―2,6―ジカルボ
ン酸を主たる酸成分とし、1,4―ブタンジオールを主
たるグリコール成分とするポリエステル、即ち繰り返し
単位の全部または大部分(通常90モル%以上、好まし
くは95モル%以上)がブチレンナフタレートであるポ
リエステルである。
【0017】また、このポリエステルには物性を損なわ
ない範囲で、次の成分の共重合が可能である。すなわ
ち、酸成分としては、ナフタレンジカルボン酸以外の芳
香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、
ジフェニルメタンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカ
ルボン酸、ジフェニルスルフィドジカルボン酸、ジフェ
ニルスルフォンジカルボン酸等、脂肪族ジカルボン酸、
例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等、脂環族ジ
カルボン酸、例えばシクロヘキサンジカルボン酸、テト
ラリンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸等が例示さ
れる。
【0018】グリコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、オクタメチレングリコール、ネオペンチレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリ
コール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ビスフェノールA、カテコール、レゾルシノール、
ハイドロキノン、ジヒドロキシジフェニル、ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、ジヒドロキシジフェニルケトン、ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド、ジヒドロキシジフェニルスルフォン
等が例示される。
【0019】オキシカルボン酸成分としては、オキシ安
息香酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヒドロキシジフェニル
カルボン酸、ω―ヒドロキシカプロン酸等が例示され
る。
【0020】また、ポリエステルが実質的に成形性能を
失わない範囲で三官能以上の化合物、例えばグリセリ
ン、トリメチルプロパン、ペンタエリスリトール、トリ
メリット酸、ピロメリット酸等を共重合して良い。
【0021】本発明におけるPBNは、ナフタレンジカ
ルボン酸及び/又はその機能的誘導体と1,4―ブタン
ジオール及び/又はその機能的誘導体とを、従来公知の
芳香族ポリエステルの製造法を用いて重縮合させて得ら
れる。得られるPBNの極限粘度数(オルソクロロフェ
ノール、35℃)は0.5〜1.4の範囲、更には0.
6〜1.2の範囲が好ましい。極限粘度が0.5未満で
あると機械的特性が劣り一方1.4より大きいと成形時
の流動性が劣るようになる。
【0022】また、本発明におけるPBNの末端カルボ
キシル基濃度には特に制限はないが、少ない方が望まし
い。末端のカルボキシル基濃度を低減する際には、その
手段として例えば固相重合法の採用、PBN重合時のア
ルカリ(金属)化合物の添加、アルカリ(金属)化合物
添加PBNの固相重合、さらに、エポキシ基やイソシア
ネート基のようなカルボキシル基と反応する官能基を有
する化合物のPBNへの添加等いずれの方法も可能であ
る。
【0023】本発明の表面実装対応電子部品用材料には
所望により、その物性を著しく損なわない範囲で、他の
添加剤、例えば強化剤、安定剤、着色剤、紫外線吸収
剤、離型剤、帯電防止剤、結晶化促進剤、結晶核剤、充
填剤、衝撃改良剤、難燃剤等を添加することができる。
【0024】これらの中、強化剤や難燃剤を添加配合す
ることは特に好ましい。強化剤としてはガラス繊維、ア
ラミド繊維、炭素繊維、スチール繊維、セラミック繊
維、チタン酸カリウムウィスカー、ケイ酸塩系粉末状充
填剤、ボロンウィスカー等の繊維状物や炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、ガラスビーズ、ガラスフレークス等
の粉末状、粒状あるいは板状の無機化合物が例示でき
る。これらの強化剤は、配合による効果発現の最小量と
過剰配合による組成物本来の優れた特性、成形上の利点
を損失しない範囲で配合されるべきである。
【0025】この量は、全組成物当り、通常60重量%
以下の範囲から、好ましくは5〜50重量%の範囲から
選択される。
【0026】難燃剤の具体的な例としては、臭素化エポ
キシ樹脂(化合物)、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリ
フェニレンエーテル、臭素化ビスフェノール―A―ジグ
リシジルエーテルおよびそのオリゴマー、臭素化ビスフ
ェノール―Aを原料として製造されるポリカーボネート
オリゴマー、臭素化ビフェニルエーテル、臭素化ジフタ
ルイミド化合物、塩素化ヘキサペンタジエンの2量体等
が代表的なものとして挙げられる。また、難燃助剤の具
体的な例としては、アンチモン系難燃助剤、すなわちS
2 3 および/または(Na2 O)x・Sb2 5
(H2 O)y(x=0〜1,y=0〜4)が挙げられ
る。
【0027】難燃剤の量は、全組成物当り、通常20重
量%以下の範囲から、好ましくは5〜20重量%の範囲
から選択される。また難燃助剤の量は、全組成物当り、
通常15重量%以下の範囲から、好ましくは2〜15重
量%の範囲から選択される。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。なお、各種特性の測定は以下の方法によった。
【0029】(1)機械的強度:引張試験はASTM
D638に、曲げ試験はASTM D790に、衝撃試
験はASTM D256(アイゾット、ノッチ付)にそ
れぞれ準拠した。
【0030】(2)燃焼性:米国アンダーライターラボ
ラトリー社の定める方法(UL94)により評価した。
【0031】(3)成形時の流動性 ペレットを日精樹脂工業製PS40E射出成形機を用い
て、下記の射出条件で、幅10mm、厚さ0.5mmの
短冊状の成形品を成形し、その流動長を測定した。この
射出条件は、樹脂温度:260〜280℃(比較例3、
4は310℃)、射出圧力:800kg/cm2 、射出
速度:50%、金型温度:100℃とした。
【0032】(4)成形時の離型性、成形品のバリ 電子部品の例として、ペレットを用いて、流動性の評価
と同一の成形条件で、寸法30×5×5(mm)、肉厚
0.4mmの箱形コネクターを成形した。この際の成形
品の離型状態を観察し、次に示す3段階の基準で評価し
た。 A:良好な離型性を示す。 B:離型性が若干劣るが、成形品に変形を与えることな
く離型可能である。 C:離型性が悪く、離型すると成形品が変形する。
【0033】また、得られた成形品のバリを目視で観察
し、次に示す3段階の基準で評価した。 A:バリが出ない。 B:バリが小さい。 C:バリが大きい。
【0034】(5)コネクター成形品のリフロー時の耐
熱性 上記箱形コネクターを80℃、相対湿度95%の状態で
1時間調湿し、吸水状態のコネクターを得た。更に、コ
ネクターの耐リフロー性試験を、赤外線―熱風併用タイ
プのリフロー炉(TPF―20L、アサヒエンジニアリ
ング社製)により行った。加熱の温度パターンは、15
0℃で60秒加熱した後に230℃の温度で約20秒加
熱されるように設定し、リフロー温度はリフローチェッ
カーで基板の表面温度を測定することにより確認した。
【0035】耐熱性の評価はリフロー炉内での加熱の後
にコネクターを観察し、表面の荒れや成形品の変形を目
視で観察することにより、次に示す3段階の基準で評価
した。 A:変化なし。 B:成形品の変形を生じる。 C:成形品の変形と表面の荒れを同時に生じる。
【0036】[実施例1]極限粘度数が0.79、末端
カルボキシル基濃度が20当量/トンのポリブチレン―
2,6―ナフタレート(2,6―PBN)を乾燥後その
まま射出成形して評価用成形品を得た。この成形品の特
性を表1に示す。この結果から、2,6―PBNは流動
性、離型性、バリ、リフロー時の耐熱性において、極め
て優れた特性を示し、表面実装対応電子部品用材料に適
することがわかる。
【0037】[実施例2]極限粘度数が0.79、末端
カルボキシル基濃度が20当量/トンの2,6―PBN
をスクリュー径各44mmのベント付き二軸押出機を用
いて真空に引きながらシリンダー温度280℃、スクリ
ュー回転数160rpm、吐出量40kg/hにて溶融
混練し、サイドフィーダーより平均繊維径10.5μm
のガラス繊維よりなる3mmチョップドストランド(日
本電気硝子社製)を全組成物に対して30重量%加え、
ダイスから吐出するスレッドを冷却切断して成形用樹脂
ペレットとした。このペレットを乾燥後そのまま射出成
形して評価用成形品を得た。この成形品の特性を表1に
示す。この結果から、ガラス繊維強化の2,6―PBN
は流動性、離型性、バリ、リフロー時の耐熱性におい
て、極めて優れた特性を示すことに加え、機械的強度に
優れており、表面実装対応電子部品用材料に適している
ことがわかる。
【0038】[実施例3]極限粘度数が0.79、末端
カルボキシル基濃度が40当量/トンの2,6―PBN
に臭素化ビスフェノールA型ポリカーボネート難燃剤を
全組成物に対して11重量%となるように添加した。さ
らに難燃助剤としてSb2 5 を全組成物の5重量%添
加した。これらをドライブレンド後、をスクリュー径各
44mmのベント付き二軸押出機を用いて真空に引きな
がらシリンダー温度280℃、スクリュー回転数160
rpm、吐出量40kg/hにて溶融混練し、サイドフ
ィーダーより平均繊維径10.5μmのガラス繊維より
なる3mmチョップドストランド(日本電気硝子社製)
を全組成物に対して30重量%加え、ダイスから吐出す
るスレッドを冷却切断して成形用樹脂ペレットとした。
【0039】このペレットを乾燥後そのまま射出成形し
て評価用成形品を得た。この成形品の特性を表1に示
す。
【0040】この結果から、難燃性の2,6―PBNは
流動性、離型性、バリ、リフロー時の耐熱性において、
極めて優れた特性を示すことに加え、機械的強度に優
れ、さらには難燃性も有しており、表面実装対応電子部
品用材料に適していることがわかる。
【0041】[比較例1]30重量%のガラス繊維で強
化された難燃性ポリエチレンテレフタレート樹脂ペレッ
トを用い、実施例2と同様に行った。得られた成形品の
特性を表1に示す。この結果から、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂は流動長が小さく、離型性が悪く、バリを
生じる上に、リフロー時に変形を生じるので、表面実装
対応電子部品用材料に適さないことがわかる。
【0042】[比較例2]30重量%のガラス繊維で強
化された難燃性ポリブチレンテレフタレート樹脂ペレッ
トを用い、実施例2と同様に行った。得られた成形品の
特性を表1に示す。この結果から、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂は流動長が小さく、離型性が悪く、バリを
生じる上に、リフロー時に変形を生じるので、表面実装
対応電子部品用材料に適さないことがわかる。
【0043】[比較例3]40重量%のガラス繊維で強
化されたポリフェニレンサルファイド樹脂ペレットを用
い、実施例2と同様に行った。得られた成形品の特性を
表1に示す。この結果から、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂は流動長が小さく、離型性が悪く、バリを生じる
上に、表面実装対応電子部品用材料に適さないことがわ
かる。
【0044】[比較例4]30重量%のガラス繊維で強
化された難燃性ナイロン46樹脂ペレットを用い、実施
例2と同様に行った。得られた成形品の特性を表1に示
す。この結果から、ナイロン46樹脂はリフロー時にブ
リスターと呼ばれる変形を生じるので、表面実装対応電
子部品用材料に適さないことがわかる。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、表面実装時のリフロー
時に優れた耐熱性を示し、流動性、離型性等の成形性に
優れ、良好な機械特性を有する表面実装対応電子部品用
材料を提供することができる。この電子部品は、表面実
装方式により実装密度が上げられ、表裏両面への実装が
可能となり、効率化によりコストを低減できる等様々の
利点を有するため、最近の電子機器の軽薄短小化、高機
能化、低価格化などの流れに乗ってハンダ付けすること
ができ、その応用分野は広く、例えばカメラ一体型VT
R、電卓、カメラ、デジタルスチルカメラ、携帯情報末
端、携帯電話、時計、液晶テレビ、電子ゲーム、パソコ
ン、PCカード等の民生用電子機器や、ミニコン、オフ
コン、ワークステーション、周辺機器、端末機器、計測
機器等の産業用電子機器、さらには宇宙航空用機器など
に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H01R 13/533

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブチレンナフタレートよりなる表面
    実装対応電子部品用材料。
  2. 【請求項2】 ポリブチレンナフタレートがポリブチレ
    ン―2,6―ナフタレートである請求項1記載の表面実
    装対応電子部品用材料。
  3. 【請求項3】 ポリブチレンナフタレートに強化剤及び
    /又は難燃剤を配合している請求項1又は2記載の表面
    実装対応電子部品用材料。
JP12954397A 1997-05-20 1997-05-20 表面実装対応電子部品用材料 Pending JPH10316741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12954397A JPH10316741A (ja) 1997-05-20 1997-05-20 表面実装対応電子部品用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12954397A JPH10316741A (ja) 1997-05-20 1997-05-20 表面実装対応電子部品用材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10316741A true JPH10316741A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15012125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12954397A Pending JPH10316741A (ja) 1997-05-20 1997-05-20 表面実装対応電子部品用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10316741A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160016858A (ko) * 2013-06-03 2016-02-15 도요보 가부시키가이샤 폴리에스테르 수지 및 그것을 사용한 표면 실장형 led 반사판용 폴리에스테르 수지 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160016858A (ko) * 2013-06-03 2016-02-15 도요보 가부시키가이샤 폴리에스테르 수지 및 그것을 사용한 표면 실장형 led 반사판용 폴리에스테르 수지 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5135973A (en) Flame-retardant polyester resin composition
US20080265202A1 (en) Thermally conductive and electrically resistive liquid crystalline polymer composition
EP2695914B1 (en) Thermally conductive polymer composite material and an article comprising same
EP1799769B1 (en) Sulfone polymer composition
EP0400935A2 (en) Flame-retardant and glass fiber-reinforced polyester resin molding compositions
US6646060B1 (en) Resin composition containing crystalline polyimide
KR20070096829A (ko) 고 열전도성 수지 조성물에 유용한 과립
KR20210111316A (ko) 수지 조성물, 바니시, 적층판 및 인쇄회로기판
JP3235939B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JPH10316741A (ja) 表面実装対応電子部品用材料
KR20070055051A (ko) 폴리에스테르 수지 조성물
JPS63139942A (ja) ナイロン樹脂組成物
JPS61204263A (ja) 耐油性、耐熱性の良好な熱可塑性樹脂組成物
JP2005306955A (ja) 高熱伝導性樹脂組成物の製造方法
JP2581840B2 (ja) 表面実装用電子部品及びその成形方法
JPH1160919A (ja) 表面実装対応電子部品用材料
JPH11241019A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2006274068A (ja) 液晶性樹脂組成物およびそれからなる成形品
JPH0395258A (ja) 芳香族ポリエステル樹脂組成物
JP2938299B2 (ja) 芳香族ポリエステル、その製造法およびそれを用いた成形用樹脂組成物
JPH05230367A (ja) 樹脂組成物及びそれからなる電子部品
JPH0665502A (ja) 樹脂組成物及びそれからなる電子部品
JP3105108B2 (ja) インサート成形品
JPH10292099A (ja) 樹脂組成物
JPH07216126A (ja) 低発泡性繊維強化樹脂組成物及びその成形加工品