JPH10316679A - ピリミジン誘導体 - Google Patents

ピリミジン誘導体

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JPH10316679A
JPH10316679A JP6593198A JP6593198A JPH10316679A JP H10316679 A JPH10316679 A JP H10316679A JP 6593198 A JP6593198 A JP 6593198A JP 6593198 A JP6593198 A JP 6593198A JP H10316679 A JPH10316679 A JP H10316679A
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reaction
alkyl group
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lower alkyl
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JP6593198A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamada
敏 山田
Naozumi Kinoshita
直純 木下
Koichi Yasumura
貢一 安村
Hiroshi Edamatsu
弘士 枝松
Takao Nagahama
貴男 長浜
Shintaro Ishikawa
伸太郎 石川
Takeshi Yamauchi
武司 山内
Kazumasa Kishi
和正 岸
Kazuhisa Sugiyama
和久 杉山
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】NO産生阻害作用に優れ、かつアレルギー性疾
患、特に気管支喘息およびアトピー性皮膚炎の治療効果
に優れた新規化合物を提供することである。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中の基は明細書に記載のとおりである。)で表され
るピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内でのNO
(一酸化窒素)産生を阻害する新規なピリミジン誘導体
および、該ピリミジン誘導体を含有する喘息およびアト
ピー性皮膚炎治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内で、一酸化窒素(NO)は、アル
ギニンのグアニジノ部の窒素が酸化され、N−ヒドロキ
シ−L−アルギニン中間体を介してL−シトルニンが生
じる時に発生することが知られており、その反応はNO
合成酵素(NO synthase;NOS)を触媒と
している。
【0003】かかるNOSとしては、各細胞中に構成的
に常在するc(constitutive)NOS、ま
たはサイトカインや生体内毒素(リポポリサッカライ
ド,LPS)刺激により誘導合成されるi(induc
ible)NOSなどがあり、cNOSとしては、例え
ば内皮細胞NOS(eNOS)および神経細胞NOS
(nNOS)などがあげられ、iNOSとしては、例え
ばマクロファージNOS(mNOS)があげられる。
【0004】上記NOS(主に、iNOS)によって生
成した過剰なNOおよびその代謝産物などは、血管弛緩
による血圧低下、グアニリル酸シクラーゼの活性化、ア
デノシン二リン酸(ADP)のリボシル化の促進、鉄を
有する酵素の失活、蛋白質および核酸の合成阻害、血小
板凝集阻害、好中球の粘着阻害、アレルギー反応などを
引き起こし、多くの疾患の発症に関与している。
【0005】例えば、NOは細胞機能を障害する作用を
有するので、iNOSの過剰発現が遷延すると、生体
(機能)に対する障害因子として作用することが知られ
ている。その例として、血管および心臓などの循環系に
おいては、敗血症ショック、炎症、再灌流障害、動脈硬
化、高血圧、心筋炎等;肺臓等の呼吸器系においては、
肺炎、喘息等;腎臓においては、急性腎不全、糸球体腎
炎等;脳および神経系においては、神経毒性、痙攣、偏
頭痛、知覚過敏等;消化器系においては、粘膜障害、潰
瘍性大腸炎、糖尿病等;免疫系においては、慢性関節リ
ュウマチ等の病態に関与している事が知られている。
【0006】喘息は、基本的には気道(気管や気管支
等)の炎症を伴い、気道平滑筋の攣縮、粘稠な気道分泌
物の貯留、気道粘膜の浮腫によって発症する。従来よ
り、喘息の病因としては、(1) アレルギー機序説、(2)
ウイルスや細菌による感染説、(3) 自律神経の失調説、
(4) 精神神経的要因説、(5) ベータ(β)遮断説、(6)
素因説、(7) 気道の過剰反応説、(8) 非特異的メカニズ
ム説等の幾つかの学説が提唱されているが、現在アレル
ギーの関与が最も重視されている。
【0007】喘息には、抗原に暴露されると即時に喘息
発作が誘発される即発性喘息症状(imediate asthmatic
response, IAR) と、数時間後に誘発される遅発性喘
息症状(late asthmatic response, LAR) とに分類さ
れる。現在、特に後者の遅発性喘息症状(LAR) を抑
制する薬剤が望まれている。喘息の治療薬としては、現
在主にβ刺激剤(β−STIMULANT)やステロイ
ド剤が使用されているが、高用量でβ刺激剤を使用して
いる患者は喘息死亡の危険性が高いという報告があり、
副作用の機序としては、不整脈や薬剤耐性が最も高い可
能性であるといわれている。
【0008】一方、上記ステロイド剤は、喘息の治療に
は有効であるが、全身性の副作用が問題であり、吸入ス
テロイド剤等で副作用の軽減が図られてはいるが、経口
剤と同様に骨粗鬆症などの危険性および、コンプライア
ンスの低下が報告されており、ステロイド剤に代わり得
る薬剤、少なくともステロイド剤の使用量節減効果を有
する薬剤の出現が望まれている。
【0009】ステロイド剤の使用量節減の目的で、メト
トレキサート、金塩含有製剤、シクロスポリン等が使用
され、穏やかなステロイド剤使用量節減の効果が認めら
れたという報告もあるが、これらの薬剤自身にステロイ
ド剤とは異なる重篤な副作用があり、副作用のない薬剤
が求められている。その他、気道の収縮を減少させるた
めに、カルシウム拮抗剤が使用されたが、副作用が多く
実用的でなく、またPAF(血小板活性因子)拮抗薬の
使用でも、喘息患者には良好な成績が認められなかった
と報告されている。
【0010】現在、ステロイド剤に代わり得る(ステロ
イド剤と同等の効果を有する)副作用の少ない薬剤が求
められている。また、ステロイド耐性およびステロイド
抵抗性喘息のような難治性喘息に対して効果のある薬剤
が求められている。気管支喘息患者の呼気中には、NO
およびその誘導体の含有量が増加している事が知られて
いる。上記NOは気管支平滑筋の収縮、気道の炎症およ
びアトピー性皮膚炎に深く関与している事が知られてい
る。
【0011】本発明者等は、NO産生阻害作用を有する
本願化合物について、抗アレルギー作用、特に抗喘息効
果および抗アトピー性皮膚炎作用を調べた結果、喘息に
おける遅発反応(LAR)に特に優れた作用を示し、喘
息およびアトピー性皮膚炎の治療においてステロイド剤
と同等もしくは同等以上の効果を示し、ステロイド剤に
代わる薬剤もしくはステロイド剤の使用量節減効果を有
する化合物である事を見出した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記疾患の治療に用い
られるNOS阻害剤としては、例えばL−NMMA(N
G−モノメチル L−アルギニン)、L−NA(NG−
ニトロ L−アルギニン)、L−AME(L−アルギニ
ン メチルエステル)、L−NAME(NG−ニトロ
L−アルギニンメチルエステル)などが知られている。
【0013】しかし、本発明者等の検討によると、これ
らNOS阻害剤の投与ではNO産生を阻害する効果が不
十分であることが明らかとなった。本発明は、NO産生
阻害作用に優れ、かつアレルギー性疾患、特に気管支喘
息やアトピー性皮膚炎の治療に優れた新規化合物を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)
で表されるピリミジン誘導体およびその医薬的に許容さ
れる塩が、優れたNO産生阻害効果および、該化合物が
喘息およびアトピー性皮膚炎の治療剤として優れている
という知見を得て、本発明を完成するに至った。
【0015】一般式(1):
【0016】
【化3】
【0017】〔式中、Rは基(i):
【0018】
【化4】
【0019】(式中、R1 は水素原子または低級アルキ
ル基を示す。R2 は水素原子または低級アルコキシ基を
示す。R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイル
基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基から
なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル基、
アラルキル基、複素環式基、シクロアルキル基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基を
示す。Aは酸素原子または硫黄原子を示す。また、R2
およびR3 は互いに結合して5または6員複素環式基を
形成してもよい。nは0〜2を示す。)を示す。R4
水素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を示
す。R8 は水素原子、低級アルキル基または低級アルコ
キシ低級アルキル基を示す。〕 本発明のピリミジン誘導体(1)またはその医薬的に許
容される塩は、NO産生阻害作用の他に、サイトカイン
(IL−4、IL−5、IL−6、IL−8等)、顆粒
球マクロファージ−コロニー誘発因子(GM−CS
F)、腫瘍壊死因子(TNF)−α、5−リポキシゲナ
ーゼ(Lipoxygenase)、ロイコトリエン
(LT)、血小板活性因子(PAF)、プロスタグラン
ジン(PGs)などの化学伝達物質(メジエイター)が
産生(遊離)を抑制する効果に優れているので、アレル
ギー性疾患の治療効果に優れている。
【0020】上記ピリミジン誘導体(1)またはその医
薬的に許容される塩は、気道血管透過性および肺胞内へ
の細胞浸潤作用を抑制する作用があり、特に気管支喘息
の治療、気管支喘息のLAR反応の抑制、ステロイド耐
性およびステロイド抵抗性喘息等難治性喘息の治療、お
よびアトピー性皮膚炎の治療に優れている。本願におい
ては、アレルギー性疾患として気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎およびアレルギー性皮膚炎等
が例示できる。
【0021】本発明のピリミジン誘導体(1)またはそ
の医薬的に許容される塩は、強いNOS阻害作用および
抗アレルギー作用を有し、作用時間が長く、血中移行性
がよく、しかも臓器選択性に優れた効果を示すと共に、
毒性が低いことを特徴とするものである。本発明のピリ
ミジン誘導体(1)またはその医薬的に許容される塩
は、喘息やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患の他
に、過剰なNOおよびその代謝産物などが引き起こす関
節炎、胃炎、糸球体腎炎、潰瘍性大腸炎、気管支炎、心
筋炎、心臓病、心臓虚血、眼性貧血、網膜炎、ブドウ膜
炎、糖尿病、敗血症ショック、毒性ショック、低血圧、
神経性変性、胃腸障害、日焼け、湿疹、乾癬、成人呼吸
窮迫症候群、アテローム硬化症、全身性硬化症、慢性硬
化症、多発性硬化変性、クロ−ン症候群、エリトマトー
デス、ろう胞性線維症、低酸素症、高圧酸素痙攣および
毒性、痴呆、シドナムコレラ、ハンティングトン病、筋
萎縮症、コルフ病、大脳病による精神遅滞、大脳細胞損
傷および後遺症、虚血性大脳浮腫、精神分裂症、うつ
病、めまい、閉塞性脳血管障害、痙攣、頭痛、痛み、モ
ルヒネまたはアゼピン耐性および依存、アルツハイマー
病、パーキンソン氏病、変形性関節症、ウイルス性関節
症、リュウマチなどの疾患の治療剤の有効成分として好
適なものとなる。特に、喘息およびアトピー性皮膚炎の
治療剤の有効成分として好適である。
【0022】なお、特開平5−112571号公報やW
O97/11946には、本発明の化合物に類似するピ
リミジン誘導体が開示されている。しかし、このピリミ
ジン誘導体がNO産生阻害作用を有するとは記載されて
いない。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のピリミジン誘導体(1)
には、下記に示す種々の誘導体が含まれる。 (1)R1 、R2 、R3 、R4 、R8 およびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子で
あるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (2)R1 、R2 、R3 、R4 、R8 およびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子で
あるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (3)R1 、R2 、R3 、R4 、R8 およびAは前記一
般式(1)における定義に同じであり、nは1〜2であ
るピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (4)R1 、R2 、R3 、R4 、R8 およびAは前記一
般式(1)における定義に同じであり、nは0であるピ
リミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (5)R1 、R2 、R3 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、nは1〜2であるピリミジン誘導体またはその医薬
的に許容される塩。 (6)R1 、R2 、R3 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、nは0であるピリミジン誘導体またはその医薬的に
許容される塩。 (7)R1 、R2 、R3 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、nは1〜2であるピリミジン誘導体またはその医薬
的に許容される塩。 (8)R1 、R2 、R3 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、nは0であるピリミジン誘導体またはその医薬的に
許容される塩。 (9)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一般
式(1)における定義に同じであり、R3 は水素原子、
アルキル基、低級アルカノイル基、置換基として低級ア
ルコキシ基、カルボキシル基、ハロゲン置換低級アルキ
ル基および低級アルキル基からなる群より選ばれる基を
有することのあるフェニル基、低級アルコキシ低級アル
キル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。 (10)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 はアラルキ
ル基、複素環式基、シクロアルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に
許容される塩。 (11)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 はアルキル
基、低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (12)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 はアルキル
基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容され
る塩。 (13)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 は低級アル
コキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (14)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 は低級アル
キル基、低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジ
ン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (15)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 は低級アル
キル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。 (16)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイル
基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基から
なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル基、
低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (17)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (18)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基
であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (19)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (20)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (21)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (22)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは酸素原子であ
り、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (23)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイル
基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基から
なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル基、
低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (24)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (25)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基
であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (26)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (27)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (28)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (29)R1 、R2 、R4 、R8 およびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、Aは硫黄原子であ
り、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (30)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイル
基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基から
なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル基、
低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (31)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (32)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基
であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (33)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (34)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (35)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (36)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは酸素原
子、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (37)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイル
基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基から
なる群より選ばれる基を有することのあるフェニル基、
低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (38)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (39)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基
であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (40)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (41)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (42)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (43)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは0、Aは硫黄原
子、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (44)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイ
ル基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル
基、ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基
からなる群より選ばれる基を有することのあるフェニル
基、低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (45)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアル
キル基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (46)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (47)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (48)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピ
リミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (49)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級ア
ルキル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許
容される塩。 (50)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸
素原子、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (51)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 は水素原子、アルキル基、低級アルカノイ
ル基、置換基として低級アルコキシ基、カルボキシル
基、ハロゲン置換低級アルキル基および低級アルキル基
からなる群より選ばれる基を有することのあるフェニル
基、低級アルコキシ低級アルキル基であるピリミジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (52)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 はアラルキル基、複素環式基、シクロアル
キル基、ヒドロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (53)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 はアルキル基、低級アルコキシ低級アルキ
ル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (54)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 はアルキル基であるピリミジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (55)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 は低級アルコキシ低級アルキル基であるピ
リミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (56)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 は低級アルキル基、低級アルコキシ低級ア
ルキル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許
容される塩。 (57)R1 、R2 、R4 およびR8 は前記一般式
(1)における定義に同じであり、nは1〜2、Aは硫
黄原子、R3 は低級アルキル基であるピリミジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (58)R1 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一般式
(1)における定義に同じであり、R2 およびR3 は互
いに結合して5または6員複素環式基であるピリミジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (59)R1 、R4 、R8 およびnは前記一般式(1)
における定義に同じであり、Aは酸素原子、R2 および
3 は互いに結合して5または6員複素環式基であるピ
リミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (60)R1 、R4 およびR8 は前記一般式(1)にお
ける定義に同じであり、nは0、Aは酸素原子、R2
よびR3 は互いに結合して5または6員複素環式基であ
るピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (61)R1 、R4 およびR8 は前記一般式(1)にお
ける定義に同じであり、nは1〜2、Aは酸素原子、R
2 およびR3 は互いに結合して5または6員複素環式基
であるピリミジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。 (62)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 はアラルキ
ル基、ピリジル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基であるピリミジン誘導体またはその医薬的に
許容される塩。 (63)R1 、R2 、R4 、R8 、Aおよびnは前記一
般式(1)における定義に同じであり、R3 はフェニル
低級アルキル基、ピリジル基、シクロアルキル基、ヒド
ロキシ低級アルキル基であるピリミジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。
【0024】前記一般式(1)において示される各基を
より具体的に説明すると次のとおりである。低級アルキ
ル基としては、例えばメチル、エチル、ブチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキ
シル等の炭素数が1 〜6 のアルキル基があげられる。
【0025】R3 におけるアルキル基としては、上記ア
ルキル基のほか、例えばヘプチル、オクチル、ノニル、
デシル、ウンデシル、ドデシル等の炭素数が1〜16の
アルキル基があげられる。低級アルコキシ基としては、
例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシ基等の炭素数が1〜6のアルコキシ基があげら
れる。
【0026】アラルキル基としては、例えばベンジル、
1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニ
ルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチ
ル、6−フェニルヘキシル、1,1−ジメチル−2−フ
ェニルエチル、2−メチル−2−フェニルプロピル基な
どのアルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖
状アルキル基であるアラルキル基があげられる。
【0027】シクロアルキル基としては、例えばシクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチル、シクロオクチル基などの炭素数が3〜8のシク
ロアルキル基があげられる。低級アルカノイル基として
は、例えばアセチル、プロピニオル、ブチリル、イソブ
チリル、ペンタノイル、t−ブチルカルボニル、ヘキサ
ノイル基などの炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖状ア
ルカノイル基を挙げられる。
【0028】ヒドロキシ低級アルキル基としては、例え
ばヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−
ジメチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロ
ピル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブチル、
5−ヒドロキシペンチル、1−ヒドロキシペンチル、6
−ヒドロキシヘキシルなどのアルキル部分の炭素数が1
〜6であるヒドロキシ低級アルキル基があげられる。
【0029】置換基として水素原子、カルボキシル基、
ハロゲン置換低級アルキル基、低級アルキル基および低
級アルコキシ基からなる群より選ばれる基を有すること
のあるフェニル基としては、例えばフェニル;カルボキ
シフェニル;トリル、エチルフェニル、プロピルフェニ
ル、ブチルフェニル、ヘキシルフェニル;メトキシフェ
ニル、エトキシフェニル、ブトキシフェニル、ヘキシル
オキシフェニル;モノクロロメチルフェニル、モノブロ
モメチルフェニル、モノフルオロメチルフェニル、ジク
ロロメチルフェニル、ジブロモメチルフェニル、ジフル
オロメチルフェニル、トリクロロメチルフェニル、トリ
ブロモメチルフェニル、トリヨードメチルフェニル、ト
リフルオロメチルフェニル、4−(1,2−ジクロロエ
チル)フェニル、2−(3−ブロモプロピル)フェニ
ル、3−(2,3,4−トリフルオロブチル)フェニ
ル、4−(5−ヨードヘキシル)フェニルなどの、水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子が置換
した炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコ
キシ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる置
換基を有することのあるフェニル基があげられる。
【0030】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えばメトキシメチル、メトキシエチル、メトキシブチ
ル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、プロポキシエ
チル、イソプロポキシメチル、メトキシプロピル、ブト
キシエチル、t−ブトキシヘキシル、ペンチルオキシエ
チル、ヘキシルオキシメチル、ヘキシルオキシプロピル
などの、アルコキシ部分およびアルキル部分の炭素数が
いずれも1〜6である低級アルコキシ低級アルキル基が
あげられる。
【0031】上記一般式(1)で表される本発明の化合
物は、種々の方法により製造することができ、例えば下
記反応工程式−1〜10に示される方法により製造する
ことができる。 反応工程式−1
【0032】
【化5】
【0033】(式中、R、R4 およびR8 は前記と同じ
である。R5 は低級アルキル基または置換基としてニト
ロ基、アルコキシ基およびアルキル基から選ばれた基1
〜3個有することのあるフェニルアルキル基を示す。) 上記反応は、一般式(2)で表される化合物と一般式
(3)で表される化合物とを無溶媒又は適当な溶媒中、
酸の存在下で反応させ、一般式(1)で表される本発明
の化合物を得るものである。
【0034】上記溶媒としては、例えばクロロホルム、
ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチルホルムア
ルデヒド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒があげ
られる。また、上記酸としては、例えば無水塩化アルミ
ニウム、塩化第2スズ、四塩化チタン、三塩化ホウ素、
三フッ化ホウ素−エチルエーテル錯体、塩化亜鉛等のル
イス酸、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、トリク
ロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢酸
等の有機酸があげられる。
【0035】上記化合物(2)に対する化合物(3)の
使用割合は、少なくとも等モル、好ましくは、1〜2倍
モル量とするのがよい。また、化合物(2) に対する酸の
使用割合は、1〜50倍モル量、好ましくは1〜10倍
モル量とするのがよい。反応は、室温〜200℃、好ま
しくは100〜110℃にて行われ、1〜30時間程度
で終了する。
【0036】なお、Rの末端がヒドロキシル基である場
合は、ヒドロキシル基を保護して反応を行わせるのが好
ましい。よって、反応工程式−1の反応後、次の反応工
程式−2および3に従って保護基を除去すればよい。 反応工程式−2
【0037】
【化6】
【0038】(式中、R4 およびR8 は前記と同じであ
る。) この反応は、反応工程式−1に従って得られた化合物
(4)を加水分解して、一般式(1−a)で表される本
発明の化合物を得るものである。反応は適当な溶媒中に
て塩基性化合物または酸性化合物の存在下で行われる。
溶媒としては、メタノール、エタノール等のアルコール
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類等があげられる。
【0039】上記塩基性化合物としては、例えばトリエ
チルアミン、トリブチルアミン等のトリアルキルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノネン−5、1,4−ジアザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデセン−7などの有機塩基、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアル
カリ金属炭酸水素塩等の無機塩基があげられる。
【0040】酸性化合物としては、例えば無水塩化アル
ミニウム、塩化第2スズ、四塩化チタン、三塩化硼素等
のルイス酸、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸等の無機
酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホ
ン酸、酢酸、ギ酸等の有機酸、さらに酸型イオン交換樹
脂等があげられる。これらの塩基性化合物または酸性化
合物は化合物(4)に対して、1〜20倍モル量、好ま
しくは1〜10倍モル量の割合で使用するのが適当であ
る。反応は0〜150℃、好ましくは0〜室温で1〜2
4時間程度行えばよい。 反応工程式−3
【0041】
【化7】
【0042】(式中、R4 およびR8 は前記と同じであ
る。) この反応は、ヒドロキシル基の保護基であるt−ブチル
基を加水分解して一般式(1−b)で表される本発明の
化合物を得るものである。反応は適当な不活性溶媒中に
て酸の存在下で行われる。不活性溶媒としては、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素
類等があげられる。
【0043】上記酸としては、例えば三塩化アルミニウ
ム、塩化第2スズ、四塩化チタン、三塩化硼素等のルイ
ス酸、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸等の無機酸、トリ
クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢
酸、ギ酸等の有機酸、さらに酸型イオン交換樹脂等があ
げられる。これらの塩基性化合物または酸性化合物は化
合物(5)に対して、1〜20倍モル量、好ましくは1
〜10倍モル量の割合で使用するのが適当である。反応
は0〜100℃、好ましくは0℃〜室温で1〜30時間
程度行えばよい。 反応工程式−4
【0044】
【化8】
【0045】( 式中、R4 およびR8 は前記と同じであ
る。) この反応は、酢酸または鉱酸の存在下で、化合物(6)
にヒドラジン(NH2NH2 ・H2 O)またはその2塩
酸塩もしくは硫酸塩を反応させて、化合物(2)を得る
ものである。。上記ヒドラジンは、好ましくは1〜2倍
モル量で用い、好ましくは室温ないし100℃の温度で
反応させればよい。また、酢酸または鉱酸はヒドラジン
に対して好ましくは1〜2倍モル量で用いるのが適当で
ある。 反応工程式−5
【0046】
【化9】
【0047】( 式中、R4 およびR8 は前記と同じであ
る。R6 は低級アルキル基を示す。) この反応は、式(7)で表されるアセトニトリル誘導体
と特定のエステルとを反応させ、式(6)の化合物を得
るものである。上記エステルとしてギ酸エステルを用い
ると、基R8 は水素原子となる。ギ酸エステルとして
は、例えばギ酸メチル、ギ酸エチルなどがあげられる。
【0048】この反応は、不活性溶媒中で行われるもの
である。この不活性溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等を例示することができる。化合物(7)に対するエス
テルの使用割合は、少なくとも等モル量であればよい
が、1.05〜1.25倍モル量であることが好まし
い。また、反応は、通常氷冷下で約5〜20分間、次い
で室温下で約4〜15時間行わせるのが好ましい。反応
を十分に進行させるために、ナトリウムメトキシド等の
ナトリウムアルコキシド、水素化ナトリウム等の金属水
素化物を、エステルに対して、少なくとも等モル量程度
存在させておくことが好ましい。
【0049】反応生成物(6)は、反応液に水を加えて
水層を分取し、塩酸等の鉱酸により水層のpHを3〜4
に調整して析出させる。 反応工程式−6
【0050】
【化10】
【0051】( 式中、Xはハロゲン原子を示し、R7
低級アルキル基を示し、R4 は前記と同じである。) この反応は、一般式(8)で表される化合物を水素化還
元剤を用いて還元することにより、式(9)で表される
化合物を得、次いでこの式(9)で表される化合物をハ
ロゲン化剤と反応させることにより、一般式(10)で
表される化合物を得、さらにこの化合物(10)にシア
ン化合物を反応させることにより、反応工程式−3の出
発材料である化合物(7)を得るものである。
【0052】化合物(8)から化合物(9)を得る反応
は、適当な溶媒中で行われる。上記溶媒としては、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグ
ライム等のエーテル類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素等が
あげられる。また、この反応に用いられる水素化還元剤
としては、水素化リチウムアルミニウム、水素化アルミ
ニウム、水素化ジイソプロピルアルミニウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム−塩化アルミニ
ウム、ジボラン等があげられる。化合物(8)に対する
水素化還元剤の使用量は、少なくとも0.5倍モル量、
好ましくは0.6〜1.2倍モル量程度が適当である。
反応は、通常、氷冷下〜100℃、好ましくは0〜50
℃程度で行われ、約30分〜10時間で終了する。
【0053】化合物(9)から化合物(10)を得る反
応は、無溶媒または適当な溶媒中で行われる。この反応
で用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素があげら
れる。また、この反応に用いられるハロゲン化剤として
は、例えば塩化チオニル、臭化チオニル等のハロゲン化
チオニル、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲ
ン化水素、三塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化リン
があげられる。化合物(9)に対するハロゲン化剤の使
用量は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜1.3倍
モル量である。反応は、氷冷下〜100℃、好ましくは
0〜50℃程度で行われ、約30分〜5時間で終了す
る。
【0054】化合物(10)から化合物(7)を得る反
応は、適当な溶媒中で行われる。この反応で用いられる
溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール
等の低級アルコール、アセトン、N,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等の
非プロトン性極性溶媒、およびこれらと水との混合溶媒
等があげられる。また、この反応に用いられるシアン化
合物としては、シアン化カリウム、シアン化ナトリウ
ム、シアン化銀、シアン化銅、シアン化カルシウム等が
あげられる。化合物(10)に対するシアン化剤の使用
量は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜1.3倍モ
ル量である。反応は、室温〜150℃、好ましくは室温
〜100℃程度で行われ、約1〜24時間で終了する。 反応工程式−7
【0055】
【化11】
【0056】( 式中、R4 およびR7 は前記と同じであ
る。) この反応は、一般式(11)で表される化合物を通常の
エステル化反応に付すことにより、上記反応工程式−6
の出発原料である一般式(8)で表される化合物を得る
ものである。上記のエステル化反応は、例えば触媒の存
在下で化合物(11)に一般式: R7 −OH (式中、R7 は前記と同じである。)で表されるアルコ
ール類を反応させることにより行なわれる。使用される
触媒としては、エステル化反応に慣用の触媒が用いら
れ、具体的には塩化水素、濃硫酸、リン酸、ポリリン
酸、三フッ化ホウ素、過塩素酸等の無機酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリクロロメタンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、エタンスルホン酸等の有機酸、トリクロロメタンス
ルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物
等の酸無水物、塩化チオニル等の触媒があげられる。ま
た、カチオン交換樹脂(酸型)も使用できる。上記のエ
ステル化反応は、無溶媒または適当な溶媒の存在下に行
なわれる。使用される溶媒としては、エステル化反応に
慣用の溶媒のいずれも使用でき、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類などが挙げられる。化合物(11)に
対する酸の使用割合は、等モル〜100倍モル量、好ま
しくは10〜30倍モル量とするのがよい。また、反応
温度は−20℃〜200℃、好ましくは0〜150℃で
行なうのがよい。
【0057】また、化合物(8)は、化合物(11)の
アルカリ金属塩(例えばナトリウム 塩、カリウム塩等)に、一般式: R7 −X(式中、R7 およびXは前記同じ)で表される
ハライド化合物を反応させる方法、化合物(11)に、
ジアゾメタン、ジアゾエタン、ジアゾプロパン等のジア
ゾアルカン類を反応させる方法、化合物(11)のカル
ボキシ基を反応性基( 酸塩化物、アミドまたは無水物)
に変換した後、一般式: R7 −OH (式中、R7 は前記と同じ)で表されるアルコール類を
反応させる方法等によっても得ることができる。これら
のエステル化反応は慣用の方法に準じて行うことができ
る。 反応工程式−8
【0058】
【化12】
【0059】( 式中、XおよびR4 は前記と同じであ
る。) この反応は、一般式(12)で表される安息香酸誘導体
と、一般式(13)で表されるフェニルチオ誘導体とを
反応させて、上記反応工程式−7の出発原料である一般
式(11)で表される化合物を得るものである。この反
応は、適当な溶媒中にて水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の塩基の存在下で行われる。使用される溶媒とし
ては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,
N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)
等の非プロトン性極性溶媒が例示できる。
【0060】化合物(12)に対する化合物(13)の
使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは、少し過
剰に用いるのがよい。また、塩基性化合物は、化合物
(11)および化合物(12)の塩を形成させるため、
化合物(12)に対して、少なくとも2倍モル量、好ま
しくは少し過剰に用いるのがよい。反応は、通常、室温
〜180℃にて行われ、30分〜24時間程度で終了す
る。 反応工程式−9
【0061】
【化13】
【0062】( 式中、RおよびR5 は前記と同じであ
る。) この反応は、反応工程式−1の出発原料(3)を得る方
法である。一般式(14)で表されるカルボン酸に、縮
合剤の1,1' −カルボニルビス−1H−イミダゾール
(15)を反応させた後、生成物を単離することなく化
合物(16)を加え、反応工程式−1の出発原料(3)
を得るものである。
【0063】使用される溶媒としては、テトラヒドロフ
ラン(THF)、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニト
リル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン等の不活性
溶媒が例示できる。化合物(14)に対する1,1'
カルボニルビス−1H−イミダゾールおよび化合物(1
5)の使用割合は、少なくとも等モル量、好ましくは、
1〜2倍モル量用いるのがよい。反応は、通常、室温〜
180℃にて行われ、化合物(14)に1,1' −カル
ボニルビス−1H−イミダゾール(15)を加えてから
1〜6時間、さらに化合物(16)を加えてから1〜3
0時間程度で終了する。 反応工程式−10
【0064】
【化14】
【0065】( 式中、R、R1 、R2 、R3 、R5 、A
およびXは前記と同じである。) この反応は、反応工程式−1の出発原料(3)を得る他
の方法である。すなわち、化合物(17)に水素化ナト
リウムを加えた後、化合物(18)を反応させることに
より、反応工程式−1の出発原料(3)を得るものであ
る。使用される溶媒としては、例えばピリジン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチル
ホルムアルデヒド(DMF)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶
媒があげられる。
【0066】化合物(17)に対する水素化ナトリウム
の使用量は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜5倍
モル量用いるのがよい。また、化合物(17)に対する
化合物(18)の使用量は、少なくとも等モル量、好ま
しくは1〜2倍モル量用いるのがよい。反応は、0〜1
50℃にて行われ、1〜24時間程度で終了する。本発
明の一般式(1)で表されるピリミジン誘導体は、平衡
式(i):
【0067】
【化15】
【0068】(式中、R、R4 およびR8 は前記と同じ
である。)に示される化合物(1−A)および(1−
B)の互変異性体を含むものである。また、本発明のピ
リミジン誘導体は(1)は、光学異性体ならびにシン異
性体およびアンチ異性体を含んでいてもよい。これらの
異性体は、慣用の分割法、例えば、光学分割剤を使用す
る方法、酵素を使用する方法などで分離することができ
る。
【0069】本発明の化合物(1)は、通常、一般的な
医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充
填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、
滑沢剤などの稀釈剤あるいは賦形剤を用いて調製され
る。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じ
て選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、
注射剤(液剤、懸濁剤等)等のほか、ローション、クリ
ーム、軟膏などの外用剤等でも使用可能である。錠剤の
形態に成形するに際しては、担体として、この分野で従
来より広く使用されているものがいずれも使用可能であ
り、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿
素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロ
ース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなど
の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カン
テン未、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カル
シウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセ
リド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリ
ン、カカオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四
級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸
収促進剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプ
ン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸
などの吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコールなどの滑沢剤などが例示で
きる。さらに錠剤は必要に応じて通常の剤皮を施した錠
剤、例えば糖衣剤、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイル
ムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることが
できる。
【0070】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して、この分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。ま
た、坐剤の形態に成形するに際しては、担体として、従
来公知のものを広く使用でき、例えば、ポリエチレング
リコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコール
のエステル類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙
げることができる。さらに、注射剤として調製される場
合には、液剤、乳剤および懸濁剤は殺菌され、かつ血液
と等張であるのが好ましく、これら液剤、乳剤および懸
濁剤の形態に成形するのに際しては、希釈剤としてこの
分野において慣用されているものをすべて使用でき、例
えば水、エチルアルコール、プロピレングリコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類などを挙げることができる。なお、こ
の場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブド
ウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめても
よく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤など
を、更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、
甘味剤などや他の医薬品を該治療剤に含有せしめてもよ
い。ペースト、クリームおよびゲルの形態に成形するに
際しては、希釈剤として例えば、白色ワセリン、パラフ
ィン、グリセリン、セルロ−ス誘導体、ポリエチレング
リコール、シリコン、ベントナイト等を使用できる。
【0071】医薬製剤中に含有されるべき本発明のピリ
ミジン誘導体(1) またはその塩の量は、特に限定されず
広範囲に選択されるが、通常全組成物中1〜70重量%
とするのがよい。本発明に係る医薬製剤の投与方法は特
に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他
の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、および
カプセル剤の場合には経口投与される。
【0072】また注射剤の場合には単独であるいはブド
ウ糖、アミノ酸などの通常の補液と混合して静脈内投与
され、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下
もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与
される。さらに、ローション、クリーム、軟膏等の外用
剤の場合には塗布投与される。上記医薬製剤の投与量は
用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度など
により適宜選択されるが、通常本発明化合物の量は一日
当り体重1kg当り1〜100mg、好ましくは5〜20mg
とするのがよく、1日に2〜4回に分けて投与すること
ができる。
【0073】
【実施例】以下、参考例、実施例、製剤例および試験例
をあげて本発明をより詳細に説明する。 参考例1 〔4−ニトロベンジル 4−エトキシアセトアセタート
の合成〕1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾー
ル(1.95g)のテトラヒドロフラン(10ml)懸
濁液に、氷冷下エトキシ酢酸(0.95ml)を加え、
室温下で4時間攪拌した。次いで反応液にマグネシウム
4−ニトロベンジルマロナート(6.01g)とN,
N−ジメチルホルムアミド(10ml)とを加え、室温
で攪拌した。18時間後、反応液に酢酸エチルを加えて
析出した固体をろ去した後、ろ液に10%塩酸を加えて
振とうした。その有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽
和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾
燥した。無水硫酸ナトリウムをろ過した後、溶媒を留去
し、標記化合物(2.21g)を得た。
【0074】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.22
(t,J=7Hz,3H)、3.55(q,J=7H
z,2H)3.66(s,2H)、4.09(s,2
H)、5.28(s,2H)、7.54(d,J=8.
9Hz,2H)、8.24(d,J=8.9Hz,2
H) 参考例2 〔4−ニトロベンジル 4−t−ブトキシアセトアセタ
ートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、t−ブトキシ酢酸
を同モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。
【0075】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.20
(s,9H)、3.68(s,2H)、4.00(s,
2H)、5.27(s,2H)、7.54(d,J=
8.6Hz,2H)、8.23(d,J=8.6Hz,
2H) 参考例3 〔4−ニトロベンジル β−オキソ−テトラヒドロ−2
−フランプロピオナートの合成〕エトキシ酢酸に代え
て、テトラヒドロ−2−フランカルボン酸を同モル量で
用いたほかは参考例1と同様にして反応を行い、標記化
合物を得た。
【0076】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.85
〜2.10(m,3H)、2.15〜2.28(m,1
H)、3.68〜3.69(m,2H)、3.87〜
3.95(m,2H)、4.35〜4.40(m,1
H)、5.27(s,2H)、7.54(d,J=8.
8Hz,2H)、8.23(d,J=8.8Hz,2
H) 参考例4 〔4−ニトロベンジル β−オキソ−テトラヒドロ−2
−ピランプロピオナートの合成〕エトキシ酢酸に代え
て、テトラヒドロ−2−ピランカルボン酸を同モル量で
用いたほかは参考例1と同様にして反応を行い、標記化
合物を得た。
【0077】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.40
〜1.59(m,4H)、1.90〜2.16(m,2
H)、3.39〜3.49(m,1H)、3.66
(d,J=16.5Hz,1H)、3.74(d,J=
16.8Hz,1H)、3.85(dd,J=2.3H
z,10.9Hz,1H)、4.01(d,J=12.
2Hz,1H)、5.27(s,2H)、7.54
(d,J=8.6Hz,2H)、8.23(d,J=
8.9Hz,2H) 参考例5 〔4−ニトロベンジル 5−エトキシ−3−オキソペン
タナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、3−エトキシ
プロピオン酸を同モル量で用いたほかは参考例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0078】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.17
(t,J=7Hz,3H)、2.78(t,J=6H
z,2H)、3.48(q,J=7Hz,2H)、3.
62(s,2H)、3.69(t,J=6Hz,2
H)、5.27(s,2H)、7.54(d,J=9H
z,2H)、8.24(d,J=9Hz,2H) 参考例6 〔4−ニトロベンジル 5−メトキシ−3−オキソペン
タナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、3−メトキシ
プロピオン酸を同モル量で用いたほかは参考例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0079】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.78
(t,J=6Hz,2H)、3.33(s,3H)、
3.61(s,2H)、3.66(t,J=6Hz,2
H)、5.27(s,2H)、7.54(d,J=8H
z,2H)、8.23(d,J=8Hz,2H) 参考例7 〔4−ニトロベンジル 6−メトキシ−3−オキソヘキ
サナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、4−メトキシ
酪酸を同モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。
【0080】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.83
〜1.93(m,2H)、2.64(t,J=7Hz,
2H)、3.29(s,3H)、3.34〜3.41
(m,2H)、3.59(s,2H)、5.28(s,
2H)、7.54(d,J=8Hz,2H)、8.22
(d,J=8Hz,2H) 参考例8 〔4−ニトロベンジル 4,4−ジメトキシアセトアセ
タートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、ジメトキシ酢酸
を同モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。
【0081】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.42
(s,6H)、3.69(s,2H)、4.55(s,
1H)、5.28(s,2H)、7.54(d,J=9
Hz,2H)、8.23(d,J=9Hz,2H) 参考例9 〔4−ニトロベンジル 4,4−ジエトキシアセトアセ
タ−トの合成〕エトキシ酢酸に代えて、ジエトキシ酢酸
を同モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。
【0082】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.23
(t,J=7Hz,6H)、3.5〜3.8(m,6
H)、4.65(s,1H)、5.28(s,2H)、
7.54(d,J=8.9Hz,2H)、8.23
(d,J=8.9Hz,2H) 参考例10 〔4−ニトロベンジル 5,5−ジメトキシ−3−オキ
ソペンタナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、3,3
−ジメトキシプロピオン酸を同モル量で用いたほかは参
考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0083】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.85
(d,J=5.3Hz,2H)、3.36(s,6
H)、3.62(s,2H)、4.76(t,J=5.
3Hz,1H)、5.28(s,2H)、7.54
(d,J=8.6Hz,2H)、8.23(d,J=
8.6Hz,2H) 参考例11 〔4−ニトロベンジル 5,5−エチレンジオキシ−3
−オキソヘキサナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、
3,3−エチレンジオキシ酪酸を同モル量で用いたほか
は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。
【0084】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.40
(s,3H)、2.89(s,2H)、3.69(s,
2H)、3.94〜4.00(m,4H)、5.27
(s,2H)、7.54(d,J=8.3Hz,2
H)、8.23(d,J=8.6Hz,2H) 参考例12 〔4−ニトロベンジル 6,6−エチレンジオキシ−3
−オキソヘプタナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、
4,4−エチレンジオキシ吉草酸を同モル量で用いたほ
かは参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。
【0085】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.31
(s,3H)、2.02(t,J=7.3Hz,2
H)、2.61(t,J=7.3Hz,2H)、3.5
8(s,2H)、3.85〜3.97(m,4H)、
5.27(s,2H)、7.54(d,J=8.6H
z,2H)、8.23(d,J=8.6Hz,2H) 参考例13 〔4−ニトロベンジル 4−メチルチオアセトアセター
トの合成〕エトキシ酢酸に代えて、メチルチオ酢酸を同
モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。
【0086】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.06
(s,3H)、3.30(s,2H)、3.79(s,
2H)、5.28(s,2H)、7.54(d,J=
8.6Hz,2H)、8.23(d,J=8.6Hz,
2H) 参考例14 〔4−ニトロベンジル 4−エチルチオアセトアセター
トの合成〕エトキシ酢酸に代えて、エチルチオ酢酸を同
モル量で用いたほかは参考例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。
【0087】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.23
(t,J=7.3Hz,3H)、2.49(q,J=
7.3Hz,2H)、3.34(s,2H)、3.80
(s,2H)、5.28(s,2H)、7.54(d,
J=9Hz,2H)、8.23(d,J=9Hz,2
H) 参考例15 〔4−ニトロベンジル 5−メチルチオ−3−オキソペ
ンタナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、3−メチル
チオプロピオン酸を同モル量で用いたほかは参考例1と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0088】1H−NMR(CDCl3 )δ:2.11
(s,3H)、2.72〜2.90(m,4H)、3.
59(s,2H)、5.28(s,2H)、7.54
(d,J=8.2Hz,2H)、8.23(d,J=
8.6Hz,2H) 参考例16 〔4−ニトロベンジル 3−オキソ−5−(2−ピリジ
ルチオ)ペンタナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、
3−(2−ピリジルチオ)プロピオン酸を同モル量で用
いたほかは参考例1と同様にして反応を行い、標記化合
物を得た。
【0089】1H−NMR(CDCl3 )δ:3.04
(t,J=7Hz,2H)、3.39(t,J=7H
z,2H)、3.58(s,2H)、5.26(s,2
H)、6.98(dd,J=5.0Hz,7.3Hz,
1H)、7.14(d,J=7.6Hz,1H)、7.
44〜7.54(m,3H)、8.21(d,J=8.
6Hz,2H)、8.39(d,J=5.0Hz,1
H) 参考例17 〔4−ニトロベンジル 6−エチルチオ−3−オキソヘ
キサナートの合成〕エトキシ酢酸に代えて、4−エチル
チオ酪酸を同モル量で用いたほかは参考例1と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。
【0090】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.24
(t,J=7.3Hz,3H)、1.85〜1.95
(m,2H)、2.46〜2.57(m,4H)、2.
69(t,J=7Hz,2H)、3.57(s,2
H)、5.27(s,2H)、7.54(d,J=8.
2Hz,2H)、8.24(d,J=8.6Hz,2
H) 参考例18 〔4−シクロペンチルオキシアセト酢酸エチルの合成〕
窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(1.3g)の1,2
−ジメトキシエタン(20ml)懸濁液中に、氷冷下、
シクロペンチルアルコール(2.36ml)を加え、室
温で攪拌した。15分後、氷冷下にて4−クロロアセト
酢酸エチル(3.29g)を加え、室温で18時間攪拌
した。次いで、氷冷下、反応液を10%塩酸で中和した
後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル:メルク社製、溶出液:ジエチルエーテ
ル:n−ヘキサン=1:4)で分離精製することによ
り、標記化合物(2.55g)を得た。
【0091】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.28
(t,J=7Hz,3H)、1.53〜1.71(m,
8H)、3.52(s,2H)、3.92〜3.98
(m,1H)、4.04(s,2H)、4.19(q,
J=7Hz,2H) 参考例19 〔4−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)アセト酢酸
エチルの合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、
3,7−ジメチルオクタノールを同モル量で用いたほか
は参考例18と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。
【0092】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.85
〜0.90(m,9H)、1.10〜1.68(m,1
3H)、3.44〜3.54(m,2H)、3.53
(s,2H)、4.09(s,2H)、4.16〜4.
25(m,2H) 参考例20 〔4−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)アセト
酢酸エチルの合成〕シクロペンチルアルコールに代え
て、テトラヒドロピラン−4−オールを同モル量で用い
たほかは参考例18と同様にして反応を行い、標記化合
物を得た。
【0093】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.29
(t,J=7.3Hz,3H)、1.56〜1.69
(m,2H)、1.89〜1.93(m,2H)、3.
41〜3.50(m,3H)、3.55(s,2H)、
3.90〜3.98(m,2H)、4.15(s,2
H)、4.20(q,J=7.3Hz,2H) 参考例21 〔4−(2−t−ブトキシエトキシ)アセト酢酸エチル
の合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、エチレン
グリコールモノ−t−ブチルエーテルを同モル量で用い
たほかは参考例18と同様にして反応を行い、標記化合
物を得た。
【0094】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.20
(s,9H)、1.28(t,J=7Hz,3H)、
3.52〜3.56(m,2H)、3.57(s,2
H)、3.62〜3.66(m,2H)、4.20
(s,2H)、4.20(q,J=7Hz,2H) 参考例22 〔4−(3−メトキシプロポキシ)アセト酢酸エチルの
合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、3−メトキ
シプロパノールを同モル量で用いたほかは参考例18と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0095】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.28
(t,J=7Hz,3H)、1.83〜1.92(m,
2H)、3.34(s,3H)、3.47(t,J=6
Hz,2H)、3.53(s,2H)、3.58(t,
J=6Hz,2H)、4.11(s,2H)、4.20
(q,J=7Hz,2H) 参考例23 〔4−(3−エトキシプロポキシ)アセト酢酸エチルの
合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、3−エトキ
シプロパノールを同モル量で用いたほかは参考例18と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0096】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.20
(t,J=7Hz,3H)、1.28(t,J=7H
z,3H)、1.83〜1.92(m,2H)、3.4
4〜3.52(m,4H)、3.53(s,2H)、
3.59(t,J=6.3Hz,2H)、4.11
(s,2H)、4.20(q,J=7Hz,2H) 参考例24 〔4−(2−ピリジルチオ)アセト酢酸エチルの合成〕
シクロペンチルアルコールに代えて、2−メルカプトピ
リジンを同モル量で用いたほかは参考例18と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。
【0097】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.28
(t,J=7Hz,3H)、3.70(s,2H)、
4.05(s,2H)、4.20(q,J=7Hz,2
H)、7.00(dd,J=4.96Hz,7.26H
z,1H)、7.23(d,J=7.91Hz,1
H)、7.50(m,1H)、8.36(d,J=4.
3Hz,1H) 参考例25 〔4−(3−メチルフェノキシ)アセト酢酸エチルの合
成〕シクロペンチルアルコールに代えて、m−クレゾー
ルを同モル量で用いたほかは参考例18と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。
【0098】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.26
(t,J=7Hz,3H)、2.33(s,3H)、
3.63(s,2H)、4.19(q,J=7Hz,2
H)、4.62(s,2H)、5.39〜6.74
(m,2H)、6.82(d,J=8Hz,1H)、
7.18(t,J=8Hz,1H) 参考例26 〔4−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)アセト酢
酸エチルの合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、
3−トリフルオロメチルフェノールを同モル量で用いた
ほかは参考例18と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。
【0099】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.26
(t,J=7Hz,3H)、3.64(s,2H)、
4.20(q,J=7Hz,2H)、4.72(s,2
H)、7.06〜7.14(m,2H)、7.26〜
7.29(m,1H)、7.43(t,J=8Hz,1
H) 参考例27 〔4−(4−メトキシフェノキシ)アセト酢酸エチルの
合成〕シクロペンチルアルコールに代えて、3−メトキ
シフェノールを同モル量で用いたほかは参考例18と同
様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0100】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.30
(m,3H)、3.63(s,2H)、3.79(s,
3H)、4.20(m,2H)、4.63(s,2
H)、6.40〜6.40(m,3H)、7.10〜
7.30(m,1H) 参考例28 〔4−(4−カルボフェノキシ)アセト酢酸エチルの合
成〕窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(0.72g)の
ジメチルホルムアミド(5ml)懸濁液中に、氷冷下で
4−ヒドロキシ安息香酸(0.69g)のジメチルホル
ムアミド(5ml)溶液を加え、室温で攪拌した。1時
間後、氷冷下で4−クロロアセト酢酸エチル(0.82
g)を加えて、室温で18時間攪拌した。次いで、氷冷
下、反応液を10%塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去した。得られ
た残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカゲ
ル:前記と同じ、溶出液:クロロホルム:メタノール:
酢酸=98:2:1)で分離精製することにより、標記
化合物(0.32g)を得た。
【0101】1H−NMR(CDCl3 )δ:1.96
(t,J=7Hz,3H)、3.72(s,2H)、
4.12(q,J=7Hz,2H)、5.02(s,2
H)、6.99(d,J=8.3Hz,2H)、7.8
7(d,J=8.3Hz,2H)、12.7(br s,
1H) 実施例1 〔4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル−7−オキソ
−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,5
−a] ピリミジンの合成〕WO 92/06096に開
示された方法に従い合成した、3−アミノ−4−(4−
フェニルチオフェニル)ピラゾール(0.27g)、4
−メトキシアセト酢酸メチル(0.14ml)および酢
酸(0.5ml)の混合物を100〜110°Cで加熱
攪拌した。3時間後、反応液にエチルアルコ−ルを加え
て減圧下で濃縮した。残留物に酢酸エチルを加えて氷冷
下で攪拌した。析出した固体をろ取し、酢酸エチルで洗
浄した後乾燥させることにより、標記化合物(0.28
g)を得た。 mp:163〜165℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.52(s,3
H)、4.53(s,2H)、5.77(s,1H)、
7.28〜7.39(m,9H)、7.95(s,1
H)、9.66(br s,1H) 実施例2 〔4,7−ジヒドロ−5−エトキシメチル−7−オキソ
−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,5
−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト酢酸メチ
ルに代えて、参考例1で得られた4−ニトロベンジル
4−エトキシアセトアセタートを同モル量で用いた他は
実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:169〜171℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.18(t,J
=7Hz,3H)、3.56(q,J=7Hz,2
H)、4.46(s,2H)、5.82(s,1H)、
7.32〜7.42(m,7H)、7.57(d,J=
7.92Hz,2H)、8.17(s,1H)、12.
0(s,1H)) 実施例3 〔5−シクロペンチルオキシメチル−4,7−ジヒドロ
−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラ
ゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシア
セト酢酸メチルに代えて、参考例18で得られた4−シ
クロペンチルオキシアセト酢酸エチルを同モル量で用い
た他は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。 mp:207〜210℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.58〜1.81
(m,8H)、4.09〜4.13(m,1H)、4.
53(s,2H)、5.75(s,1H)、7.26〜
7.39(m,9H)、7.99(s,1H)、9.4
3(br s,1H) 実施例4 〔5−シクロヘキシルオキシメチル−4,7−ジヒドロ
−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラ
ゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシア
セト酢酸メチルに代えて、4−シクロヘキシルオキシア
セト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:220〜224℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.23〜1.94
(m,10H)、3.45〜3.52(m,1H)、
4.60(s,2H)、5.76(s,1H)、7.2
5〜7.41(m,9H)、7.99(s,1H)、
9.58(br s,1H) 実施例5 〔4,7−ジヒドロ−5−イソプロポキシメチル−7−
オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕3−アミノ−4−
(4−フェニルチオフェニル)ピラゾール(0.3
g)、4−イソプロポキシアセト酢酸エチル(0.4
g)および酢酸(0.5ml)の混合物を100〜11
0°Cで加熱攪拌した。3時間後、酢酸エチルで希釈
し、その有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留去後、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル:前記と同じである。溶出液:酢酸エチル:n−ヘキ
サン=3:1)で分離精製することにより、標記化合物
(0.25g)を得た。 mp:146〜151℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.27(d,J=
6.3Hz,6H)、3.76〜3.85(m,1
H)、4.55(s,2H)、5.75(s,1H)、
7.29〜7.44(m,9H)、8.04(s,1
H)、9.23(br s,1H) 実施例6 〔5−t−ブトキシメチル−4,7−ジヒドロ−7−オ
キソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イソプロポキシ
アセト酢酸エチルに代えて、参考例2で得られた4−ニ
トロベンジル 4−t−ブトキシアセトアセタートを同
モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。 mp:113〜116℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.29(s,9
H)、4.52(s,2H)、5.80(s,1H)、
7.28〜7.36(m,9H)、7.98(s,1
H) 実施例7 〔5−ベンジルオキシメチル−4,7−ジヒドロ−7−
オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト
酢酸メチルに代えて、4−ベンジルオキシアセト酢酸エ
チルを同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応
を行い、標記化合物を得た。 mp:183〜186℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:4.53(s,2
H)、4.63(s,2H)、5.88(s,1H)、
7.30〜7.43(m,12H)、7.56(d,J
=8.25Hz,2H)、8.16(s,1H)、1
2.0(s,1H) 実施例8 〔4,7−ジヒドロ−5−(3,7−ジメチルオクチル
オキシメチル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオ
フェニル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕
4−イソプロポキシアセト酢酸エチルに代えて、参考例
19で得られた4−(3,7−ジメチルオクチルオキ
シ)アセト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施例5
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0102】1H−NMR(CDCl3 )δ:0.86
(t,J=6.6Hz,9H)、1.10〜1.63
(m,10H)、3.63(t,J=6.6Hz,2
H)、4.52(s,2H)、5.78(s,1H)、
7.28〜7.40(m,9H)、8.03(s,1
H) 実施例9 〔5−アセトキシメチル−4,7−ジヒドロ−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト酢酸メ
チルに代えて、4−アセトキシアセト酢酸エチルを同モ
ル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行い、標
記化合物を得た。 mp:118〜130℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:2.14(s,3
H)、5.06(s,2H)、5.89(s,1H)、
7.31〜7.42(m,7H)、8.10(br,2
H)、8.36(br s,1H)、12.1(br s,
1H) 実施例10 〔4,7−ジヒドロ−5−ヒドロキシメチル−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル))ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕実施例9で得られ
た、5−アセトキシメチル−4,7−ジヒドロ−7−オ
キソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジン(0.4g)のメタノール
(15ml)懸濁溶液に、2N−水酸化ナトリウム水溶
液(5ml)を加え、室温で攪拌した。4時間後、反応
混合物に、氷冷下で10%塩酸を加えてpHを1〜3と
し、水を加えて1時間攪拌した後、析出物をろ取した。
次いでその析出物を水洗し、乾燥させた後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:前記と同じで
ある。溶出液:クロロホルム:メタノール=98:2)
で分離精製することにより、標記化合物(0.25g)
を得た。 mp:200〜203℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:4.48(d,J
=5.6Hz,2H)、5.70(t,J=5.9H
z,1H)、5.85(s,1H)、7.30〜7.4
2(m,7H)、7.59(d,J=8.25Hz,2
H)、8.16(s,1H)、11.8(br s,1
H) 実施例11 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(テトラヒドロピラン−4−イル
オキシメチル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合
成〕4−メトキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例2
0で得られた4−(テトラヒドロピラン−4−イルオキ
シ)アセト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:213〜218℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.41〜1.5
5(m,2H)、1.88〜1.92(m,2H)、
3.31〜3.38(m,2H)、3.62〜3.69
(m,1H)、3.79〜3.86(m,2H)、4.
53(s,2H)、5.86(s,1H)、7.30〜
7.43(m,7H)、7.57(d,J=7.9H
z,2H)、8.17(s,1H)、11.96(s,
1H) 実施例12 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−5−フェノキシメチ
ル−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト酢酸メ
チルに代えて、4−フェノキシアセト酢酸エチルを同モ
ル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行い、標
記化合物を得た。 mp:176〜178℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:5.12(s,2
H)、5.92(s,1H)、6.98〜7.06
(m,3H)、7.31〜7.44(m,9H)、7.
61(d,J=8.25Hz,2H)、8.20(s,
1H)、12.2(s,1H) 実施例13 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(3−ピリジルオキシメチル)ピ
ラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシ
アセト酢酸メチルに代えて、4−(3−ピリジルオキ
シ)アセト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:214〜220℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:5.19(s,2
H)、5.95(s,1H)、7.3〜7.6(m,9
H)、7.62(d,J=8.25Hz,2H)、8.
21〜8.25(m,2H)、8.42(d,J=2.
97Hz,1H)、12.2(br s,1H) 実施例14 〔4,7−ジヒドロ−5−(2−メトキシエトキシメチ
ル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)
ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキ
シアセト酢酸メチルに代えて、4−(2−メトキシエト
キシ)アセト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施例
1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:142〜144℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:3.26(s,3
H)、3.49〜3.53(m,2H)、3.67
(m,2H)、4.51(s,2H)、5.85(s,
1H)、7.32〜7.42(m,7H)、7.58
(d,J=8.3Hz,2H)、8.17(s,1
H)、11.94(s,1H) 実施例15 〔5−(2−t−ブトキシエトキシメチル)−4,7−
ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例21で得られ
た4−(2−t−ブトキシエトキシ)アセト酢酸エチル
を同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。 mp:167〜168℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.13(s,9
H)、3.47〜3.50(m,2H)、3.58〜
3.62(m,2H)、4.51(s,2H)、5.9
0(s,1H)、7.32〜7.42(m,7H)、
7.57(d,J=8.3Hz,2H)、8.16
(s,1H)、11.93(s,1H) 実施例16 〔4,7−ジヒドロ−5−(2−ヒドロキシエトキシメ
チル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕実施例
15で得られた5−(2−t−ブトキシエトキシメチ
ル)−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェ
ニルチオフェニル)ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン
(450mg)をトリフルオロ酢酸(4ml)に溶か
し、室温で攪拌した。26時間後、2N−水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和した。析出した沈澱物をろ取し、その
ろ過物を水洗いした後、乾燥させて標記化合物(380
mg)を得た。 mp:189〜194℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:3.57(s,4
H)、4.52(s,2H)、4.78(br s,1
H)、5.90(s,1H)、7.30〜7.43
(m,7H)、7.58(d,J=8.3Hz,2
H)、8.17(s,1H)、11.92(s,1H) 実施例17 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−メトキシプロポキシメ
チル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イ
ソプロポキシアセト酢酸エチルに代えて、参考例22で
得られた4−(3−メトキシプロポキシ)アセト酢酸エ
チルを同モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応
を行い、標記化合物を得た。 mp:156〜158℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.86〜1.95
(m,2H)、3.18(s,3H)、3.48(t,
J=6Hz,2H)、3.70(t,J=6Hz,2
H)、4.59(s,2H)、5.78(s,1H)、
7.23〜7.34(m,9H)、7.91(s,1
H)、10.21(br s,1H) 実施例18 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−エトキシプロポキシメ
チル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イ
ソプロポキシアセト酢酸エチルに代えて、参考例23で
得られた4−(3−エトキシプロポキシ)アセト酢酸エ
チルを同モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応
を行い、標記化合物を得た。 mp:132〜134℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.11(t,J=7
Hz,3H)、1.87〜1.96(m,2H)、3.
39(q,J=7Hz,2H)、3.52(t,J=6
Hz,2H)、3.71(t,J=6Hz,2H)、
4.61(s,2H)、5.80(s,1H)、7.2
0〜7.32(m,9H)、7.86(s,1H)、1
0.36(br s,1H) 実施例19 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(テトラヒドロフラン−2−イ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イ
ソプロポキシアセト酢酸エチルに代えて、参考例3で得
られた4−ニトロジル β−オキソ−テトラヒドロ−2
−フランプロピオナートを同モル量で用いた他は実施例
5と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:104〜108℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.98〜2.13
(m,3H)、2.45〜2.54(m,1H)、3.
97〜4.14(m,2H)、4.93〜4.98
(m,1H)、5.73(s,1H)、7.30〜7.
43(m,9H)、8.02(s,1H)、9.29
(br s,1H) 実施例20 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(テトラヒドロピラン−2−イ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例4で得られた
4−ニトロベンジル β−オキソ−テトラヒドロ−2−
ピランプロピオナートを同モル量で用いた他は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:209〜211℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.44〜1.5
6(m,4H)、1.87〜1.99(m,2H)、
3.36〜3.52(m,1H)、4.02〜4.08
(m,1H)、4.41(d,J=10Hz,1H)、
5.76(s,1H)、7.33〜7.43(m,7
H)、7.55(d,J=7.9Hz,2H)、8.1
4(s,1H)、11.81(s,1H) 実施例21 〔4,7−ジヒドロ−5−(2−エトキシエチル)−7
−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イソプロポキシ
アセト酢酸エチルに代えて、参考例5で得られた4−ニ
トロジル 5−エトキシ−3−オキソペンタナートを同
モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。 mp:142〜143℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.63(t,J=7
Hz,3H)、2.92(t,J=5.3Hz,2
H)、3.58(q,J=7Hz,2H)、3.83
(t,J=5.3Hz,2H)、5.71(s,1
H)、7.26〜7.41(m,9H)、8.02
(s,1H)、10.33(br s,1H) 実施例22 〔4,7−ジヒドロ−5−(2−メトキシエチル)−7
−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イソプロポキシ
アセト酢酸エチルに代えて、参考例6で得られた4−ニ
トロジル 5−メトキシ−3−オキソペンタナートを同
モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。 mp:178〜181℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.93(t,J=
5.3Hz,2H)、3.47(s,3H)、3.83
(t,J=5.3Hz,2H)、5.70(s,1
H)、7.26〜7.42(m,9H)、8.02
(s,1H)、10.43(br s,1H) 実施例23 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−メトキシプロピル)−
7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾ
ロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イソプロポキ
シアセト酢酸エチルに代えて、参考例7で得られた4−
ニトロジル 6−メトキシ−3−オキソヘキサナートを
同モル量で用いた他は実施例5と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。 mp:183〜184℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.99〜2.08
(m,2H)、2.85(t,J=6.3Hz,2
H)、3.28(s,3H)、3.52(t,J=5.
6Hz,2H)、5.66(s,1H)、7.23〜
7.36(m,9H)、7.88(s,1H)、11.
24(br s,1H) 実施例24 〔4,7−ジヒドロ−5−ジメトキシメチル−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕3−アミノ−4−(4−フ
ェニルチオフェニル)ピラゾール(0.53g)、参考
例8で得られた4−ニトロベンジル 4,4−ジメトキ
シアセトアセタート(0.71g)および酢酸(4m
l)の混合物を室温で攪拌した。24時間後、反応溶液
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、次いで
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル:前記と同じである。溶出液:酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=7:3)で分離精製し,標記化合物
(0.39g)を得た。 mp:157〜163℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.44(s,6
H)、5.40(s,1H)、6.00(s,1H)、
7.30〜7.44(m,9H)、8.01(s,1
H)、9.04(br s,1H) 実施例25 〔5−ジエトキシメチル−4,7−ジヒドロ−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕4−ニトロベンジル 4,
4−ジメトキシアセトアセタートに代えて、参考例9で
得られた4−ニトロベンジル 4,4−ジエトキシアセ
トアセタートを同モル量で用いた他は実施例24と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:170〜183℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.19(t,J
=6.93Hz,6H)、3.56〜3.68(m,4
H)、5.50(s,1H)、5.88(s,1H)、
7.31〜7.44(m,7H)、7.56(d,J=
8.25Hz,2H)、8.18(s,1H)、12.
1(br s,1H) 実施例26 〔4,7−ジヒドロ−5−(2,2−ジメトキシエチ
ル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)
ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−ニトロ
ベンジル 4,4−ジメトキシアセトアセタートに代え
て、参考例10で得られた4−ニトロベンジル 5,5
−ジメトキシ−3−オキソペンタナートを同モル量で用
いた他は実施例24と同様にして反応を行い、標記化合
物を得た。 mp:175〜178℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.99(d,J=
4.62Hz,2H)、3.47(s,6H)、4.7
4(t,J=4.62Hz,1H)、5.72(s,1
H)、7.28〜7.40(m,9H)、7.99
(s,1H)、10.2(br s,1H) 実施例27 〔4,7−ジヒドロ−5−(2,2−エチレンジオキシ
プロピル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェ
ニル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−
メトキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例11で得ら
れた4−ニトロベンジル 5,5−エチレンジオキシ−
3−オキソヘキサナートを同モル量で用いた他は実施例
1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:199〜202℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.34(s,3
H)、3.01(s,2H)、3.89(s,4H)、
5.72(s,1H)、7.33〜7.44(m,7
H)、7.56(d,J=7.92Hz,2H)、8.
16(s,1H)、11.7(br s,1H) 実施例28 〔4,7−ジヒドロ−5−(3,3−エチレンジオキシ
ブチル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例12で得られ
た4−ニトロベンジル 6,6−エチレンジオキシ−3
−オキソヘプタナートを同モル量で用いた他は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:192〜196℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:1.29(s,3
H)、1.96〜2.02(m,2H)、2.66〜
2.73(m,2H)、3.90(s,4H)、5.6
9(s,1H)7.33〜7.43(m,7H)、7.
58(d,J=8.25Hz,2H)、8.12(s,
1H)、11.8(br s,1H) 実施例29 〔4,7−ジヒドロ−5−メチルチオメチル−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト酢酸メ
チルに代えて、参考例13で得られた4−ニトロベンジ
ル 4−メチルチオアセトアセタートを同モル量で用い
た他は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。 mp:221〜224℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:2.10(s,3
H)、3.70(s,2H)、5.82(s,1H)
7.33〜7.44(m,7H)、7.57(d,J=
8.25Hz,2H)、8.17(s,1H)、11.
9(br s,1H) 実施例30 〔4,7−ジヒドロ−5−エチルチオメチル−7−オキ
ソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ [1,
5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセト酢酸メ
チルに代えて、参考例14で得られた4−ニトロベンジ
ル 4−エチルチオアセトアセタートを同モル量で用い
た他は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。 mp:207〜210℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.26(t,J=
7.3Hz,3H)、2.55(q,J=7.3Hz,
2H)、3.78(s,2H)、5.80(s,1
H)、7.29〜7.37(m,9H)、7.96
(s,1H)、9.97(br s,1H) 実施例31 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(2−ピリジルチオメチル)ピラ
ゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシア
セト酢酸メチルに代えて、参考例24で得られた4−
(2−ピリジルチオ)アセト酢酸エチルを同モル量で用
いた他は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。 mp:222〜224℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:4.40(s,2
H)、5.89(s,1H)、7.17(dd,J=5
Hz,7Hz,1H)、7.31〜7.45(m,8
H)、7.57(d,J=8.25Hz,2H)、7.
71(dt,J=2Hz,8Hz,1H)、8.18
(s,1H)、8.44(d,J=5Hz,1H)、1
2.2(br s,1H) 実施例32 〔4,7−ジヒドロ−5−(2−メチルチオエチル)−
7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾ
ロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシアセ
ト酢酸メチルに代えて、参考例15で得られた4−ニト
ロベンジル 5−メチルチオ−3−オキソペンタナート
を同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。 mp:202〜204℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:2.12(s,3
H)、2.83〜2.91(m,4H)、5.79
(s,1H)、7.33〜7.42(m,7H)、7.
58(d,J=7.59Hz,2H)、8.14(s,
1H)、11.8(br s,1H) 実施例33 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5− [2−(2−ピリジルチオ)エチ
ル] ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例16で得られ
た4−ニトロベンジル 5−(2−ピリジルチオ)−3
−オキソペンタナートを同モル量で用いた他は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:193〜197℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:3.03(t,J
=7Hz,2H)、3.53(t,J=7Hz,2
H)、5.74(s,1H)、7.06〜7.11
(m,1H)、7.30〜7.42(m,8H)、7.
57〜7.65(m,3H)、8.14(s,1H)、
8.38(d,J=4.65Hz,1H)、11.9
(br s,1H) 実施例34 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−エチルチオプロピル)
−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)−ピ
ラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキシ
アセト酢酸メチルに代えて、参考例17で得られた4−
ニトロベンジル 6−エチルチオ−3−オキソヘキサナ
ートを同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応
を行い、標記化合物を得た。 mp:173〜176℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.17(t,J=
7.3Hz,3H)、2.06(m,2H)、2.46
(q,J=7.3Hz,2H)、2.61(t,J=7
Hz,2H)、2.87(t,J=7Hz,2H)、
5.66(s,1H)、7.17〜7.32(m,9
H)、7.83(s,1H)、10.7(br s,1
H) 実施例35 〔ナトリウム 5−メトキシメチル−3−(4−フェニ
ルチオフェニル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジン−
7−オラートの合成〕実施例1で得られた4,7−ジヒ
ドロ−5−メトキシメチル−7−オキソ−3−(4−フ
ェニルチオフェニル)ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン(0.98g)をエチルアルコ−ル(20ml)およ
び1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.7ml)に溶解
させた後、減圧濃縮し、析出物を乾燥して、標記化合物
(1.04g)を得た。 mp:206〜209℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δ:3.36(s,3
H)、4.31(s,2H)、5.66(s,1H)、
7.20〜7.40(m,7H)、8.19〜8.22
(m,3H) 実施例36 〔4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル−3−(3−
メチル−4−フェニルチオフェニル)−7−オキソピラ
ゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−イソプロポ
キシ酢酸エチルに代えて、4−メトキシ酢酸メチルを用
い、3−アミノ−4−(4−フェニルチオフェニル)ピ
ラゾールに代えて、WO 92/06096に開示され
ている3−アミノ−4−(3−メチル−4−フェニルチ
オフェニル)ピラゾールを同モル量で用いた他は実施例
5と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:151〜157℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.42(s,3
H)、3.53(s,3H)、4.50(s,2H)、
5.76(s,1H)、7.17(d,J=7.6H
z,1H)、7.22〜7.35(m,7H)、8.0
2(s,1H)、9.16(br s,1H) 実施例37 〔4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル−3−(3−
メトキシ−4−フェニルチオフェニル)−7−オキソピ
ラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕3−アミノ−
4−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾールに代え
て、WO92/06096に開示されている3−アミノ
−4−(3−メトキシ−4−フェニルチオフェニル)ピ
ラゾールを同モル量で用いた他は実施例1と同様にして
反応を行い、標記化合物を得た。 mp:194〜197℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.52(s,3
H)、3.91(s,3H)、4.52(s,2H)、
5.75(s,1H)、6.85〜6.91(m,2
H)、7.06(d,J=7.6Hz,1H)、7.2
6〜7.40(m,5H)、7.98(s,1H)、
9.44(br s,1H) 実施例38 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−メチルフェノキシメチ
ル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)
ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メトキ
シアセト酢酸メチルに代えて、参考例25で得られた4
−(3−メチルフェノキシ)アセト酢酸エチルを同モル
量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行い、標記
化合物を得た。 mp:188〜190℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.31(s,3
H)、5.18(s,2H)、5.92(s,1H)、
6.75〜6.85(m,3H)、7.14〜7.28
(m,10H)、7.85(s,1H)、10.7(b
r s,1H) 実施例39 〔4,7−ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニル
チオフェニル)−5−(3−トリフルオロメチルフェノ
キシメチル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合
成〕4−イソプロポキシアセト酢酸エチルに代えて、参
考例26で得られた4−(3−トリフルオロメチルフェ
ノキシ)アセト酢酸エチルを同モル量で用いた他は実施
例5と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 mp:173〜176℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:5.29(br s,1
H)、5.95(br s,1H)、7.10〜7.42
(m,13H)、7.78(br s,1H)、11.4
(br,1H) 実施例40 〔4,7−ジヒドロ−5−(3−メトキシフェノキシメ
チル)−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例27で得られ
た4−(3−メトキシフェノキシ)アセト酢酸エチルを
同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。 mp:191〜194℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.76(s,3
H)、5.17(s,2H)、5.92(s,1H)、
6.53〜6.58(m,3H)、7.16〜7.28
(m,10H)、7.86(s,1H)、10.6(b
r,1H) 実施例41 〔5−(4−カルボキシフェノキシメチル)−4,7−
ジヒドロ−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕4−メ
トキシアセト酢酸メチルに代えて、参考例28で得られ
た4−(4−カルボキシフェノキシ)アセト酢酸エチル
を同モル量で用いた他は実施例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。 mp:>300℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 )δ:5.19(s,2
H)、5.93(s,1H)、7.13(d,J=8H
z,2H)、7.30〜7.44(m,7H)、7.6
1(d,J=8Hz,2H)、7.93(d,J=8H
z,2H)、8.21(s,1H)、12.2(br
s,1H)、12.7(br,1H) 実施例42 〔2,5−ビス(メトキシメチル)−4,7−ジヒドロ
−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラ
ゾロ [1,5−a] ピリミジンの合成〕3−アミノ−4
−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾールに代えて、
WO92/06096に開示されている3−アミノ−5
−メトキシメチル−4−(4−フェニルチオフェニル)
ピラゾールを同モル量で用いた他は実施例1と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。 mp:192〜198℃1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.38(s,3
H)、3.50(s,3H)、4.47(s,2H)、
4.55(s,2H)、5.74(s,1H)、7.3
2〜7.46(m,9H)、9.05(br s,1H) 製剤例 以下、製剤例を挙げる。 製剤例1 4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル− 7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル) ピラゾロ [1,5−a] ピリミジン 100g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、信越化学工業(株)製、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ひまし油 40gエタノール 適 量 実施例1で得られた4,7−ジヒドロ−5−メトキシメ
チル−7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)
ピラゾロ [1,5−a] ピリミジン、アビセル、コーン
スターチおよびステアリン酸マグネシウムを混合研磨
後、糖衣R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤を
TC−5、ポリエチレングリコール−6000、ひまし
油およびエタノールからなるフィルムコーティング剤被
膜を行い、上記組成のフィルムコーティング錠を製造し
た。 製剤例2 4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル− 7−オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル) ピラゾロ [1,5−a] ピリミジン 2g 精製ラノリン 5g サラシミツロウ 5g白色ワセリン 88g サラシミツロウを加温して液状とし、これに実施例1で
得られた4,7−ジヒドロ−5−メトキシメチル−7−
オキソ−3−(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ
[1,5−a] ピリミジン、精製ラノリンおよび白色ワ
セリンを加え、液状となるまで加温後、固化しはじめる
まで攪拌し、上記組成の軟膏剤を得た。 試験例 以下、試験例を挙げる 試験例1.NO生成阻害試験 上記実施例1、12、14、19、22、24、29お
よび42で得られた化合物について、NO生成阻害作用
を調べた。
【0103】なお、培養液の調製法および細胞培養につ
いては、J.Biiol.Chem.,vol126
9,No.1,711−715,1994.に準じて行
った。また、NO生成量の測定法についてはAnal.
Biolche.,107,131−138,198
2.に準じて行った。 1.細胞培養およびリポポリサッカライド(LPS)刺
激 細胞としては、マウスマクロファージ由来細胞株RAW
264.7(ATCC)を使用した。また培養液として
は、フェノールレッド不含RPMI−1640(GIB
CO社製)に、10%ウマ血清(BIO WHITTA
KER社製)、100U/mlペニシリン(大日本製薬
社製)、100μg/mlストレプトマイシン(大日本
製薬社製)を添加したものを使用した。
【0104】上記細胞含有の培養液を用いて、24穴の
プレートに3x105 /穴の割合になるように細胞を撒
き、24時間インキュベーションを行った。ついで、ウ
マ血清を除いた上記培養液に、2mMのL−アルギニン
(和光純薬社製)、10μg/mlのテトラハイドロバ
イオプテリン(ALEXIS社製)、100ng/ml
リポポリサッカライド(LPS,SIGMA社製)を加
えて混合し、対照培養液を調製した。また、LPSを含
まないブランク培養液を調製した。さらに、上記対照培
養液に、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かした
供試化合物を0.2%加え、供試化合物の最終濃度が1
x10-6Mである、供試化合物を含む培養液を調製し
た。
【0105】そして、上記ブランク培養液、対照培養液
および供試化合物を含有する培養液を、細胞の入った2
4穴のプレートに添加して、24時間培養した。これに
より、対照培養液および供試化合物を含有する培養液に
おいて、NOの産生を誘発させた。 2.NO生成量の測定 NOは不安定で直接定量することが困難である。そこ
で、Griess試薬(1%スルファニルアミドと0.
1%のN−(1−ナフチル)エチレンジアミン・2塩酸
の0.1%硫酸液)を用いてNOに由来する安定な生成
物である亜硝酸イオン(以下、NO2 - という)を生成
させ、その量を測定した。
【0106】それぞれの培養液の上清に、同量のGri
ess試薬と混和し、10分間室温で反応させた後、5
40nmにおける吸光度を測定し、培養液で希釈した亜
硝酸ナトリウム溶液の吸光度を基準にして、それぞれの
培養液中のNO2 - 量を定量した。対照培養液および供
試化合物を含む培養液中のNO2 - 量は、ブランク培養
液中のNO2 - 量により補正した。
【0107】ここで得られた対照培養液と供試化合物を
含む培養液中とのNO2 - 量の比は、NO生成量の比を
表していることから、対照培養液の値を100とした場
合の供試化合物を含む培養液の値をNO生成率とした。
その結果を表1に示す。
【0108】
【表1】
【0109】表1から明らかなように、実施例の化合物
は、NO産生抑制作用を有することがわかる。 試験例2.毒性試験(細胞に対する毒性について) 上記実施例1、12、14、22、24および29で得
られた化合物について、下記の毒性試験を行い、細胞に
対する毒性を評価した。
【0110】細胞に対する毒性の指標として、MTT
assay(J.Immunol.Methods,9
4,57−63,1986.に記載)を行った。すなわ
ち、上記試験例1の1.で培養した細胞に、その培養液
の1/10量(重量比)のMTT試薬(5mg/ml,SIG
MA社製)を添加し、4時間培養した後、上清を捨て、
1%SDS(和光純薬工業(株)製)で細胞を回収し
た。これを570〜630nmにおける吸光度を測定す
ることにより、求めた。その結果を表2に示す。100
%からの値が小さくなるほど、細胞に対する毒性が高い
ことを示す。
【0111】
【表2】
【0112】表2から明らかなように、実施例の化合物
は、細胞に対する毒性がほとんど認められないことがわ
かる。上記実施例1で得られた化合物について、TNF
−αの産生抑制作用、IL−8の産生抑制作用および5
−リポキシゲナーゼ(Lipoxygenase)の産
生抑制作用を、次の試験例3〜5でそれぞれ調べた。 試験例3 TNF−α産生抑制作用 上記実施例1で得られた化合物について、TNF−αの
産生抑制作用を、下記の通り調べた。
【0113】試験例1の1.に記載の細胞培養と同様に
して、細胞を24時間インキュベーションを行った。つ
いで、ウマ血清を除いた上記培養液に、2mMのL−ア
ルギニン(前出)、10μg/mlのテトラハイドロバ
イオプテリン(前出)、100ng/mlLPS(前
出)を加えて混合し、対照培養液を調製した。また上記
対照培養液に、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶
かした供試化合物を加え、供試化合物(実施例1)の最
終濃度が1×10-6M、1×10-5M、1×10-4Mで
ある供試化合物を含む培養液をそれぞれ調製した。
【0114】そして、上記対照培養液および、上記供試
化合物の最終濃度が1×10-6M、1×10-5M、1×
10-4Mである培養液を、細胞の入った24穴のプレー
トに添加して、24時間インキュベーションを行った。
これにより、対照培養液および供試化合物を含有する培
養液において、TNF−αの産生を誘発させた。それぞ
れの培養液の上清中に分泌されたTNF−α濃度を、F
actor−Test−X Mouse TNF−α E
LISA Kit(genzyme社製)を用いて測定
した。
【0115】対照培養液の値を100%とした場合の供
試化合物を含む培養液の値を求めた。この値が小さいほ
ど、TNF−α産生を抑制する効果に優れていることを
示す。その結果を表3に示す。
【0116】
【表3】
【0117】表3から明らかなように、供試化合物の濃
度が1×10-5Mまたは1×10-4Mである培養液で
は、TNF−α産生抑制作用が認められた。とくに、供
試化合物の濃度が1×10-4Mである培養液では、TN
F−α産生を有意に抑制していることがわかる。 試験例4 IL−8産生抑制作用 マウスマクロファージ由来細胞株RAW264.7に代
えて、ヒト肺胞上皮由来のA549(ATCC)を使用
し、フェノールレッド不含RPMI−1640に代え
て、F−12Nutrient Mixture(GI
BCO社製)を使用した以外は試験例1の1.に記載の
細胞培養と同様にして、細胞を24時間インキュベーシ
ョンを行った。
【0118】ついで、ウマ血清を除いた上記培養液に、
TNF−α(genzyme社製)、IL−1β(ge
nzyme社製)およびIFN(インターフェロン)−
γ(genzyme社製)の、3種の刺激剤を添加する
ことにより、対照培養液を調製した。また上記対照培養
液に、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かした供
試化合物(実施例1)を加え、供試化合物の最終濃度が
1×10-7M、1×10-6M、1×10-5Mである供試
化合物を含む培養液をそれぞれ調製した。
【0119】対照培養液および、供試化合物の最終濃度
が1×10-7M、1×10-6M、1×10-5Mである培
養液を、細胞の入った24穴のプレートに添加して24
時間培養した。これにより、各培養液において、IL−
8の産生を誘発させた。ついで、各培養液の上清中に分
泌されたIL−8濃度をIL−8 ELISAKit H
uman(genzyme社製)を用いて測定した。対
照培養液の値を100%とした場合の供試化合物を含む
培養液の値を、IL−8濃度とした。この値が小さいほ
ど、IL−8の産生を抑制する効果に優れていることを
示す。
【0120】また細胞に対する毒性を、上記試験例2と
同様にしてMTT assayを行い、評価した。それ
らの結果を表4に示す。
【0121】
【表4】
【0122】表4から明らかなように、供試化合物の濃
度が1×10-7M、1×10-6M、および1×10-5
である培養液いずれにおいても、IL−8産生抑制作用
が認められた。とくに、供試化合物の濃度が1×10-5
Mである培養液では、IL−8産生を有意に抑制してい
ることがわかる。また、細胞に対する毒性も比較的低い
ことがわかる。 試験例5 5−Lipoxygenaseの産生抑制作
用 供試化合物:実施例1(濃度:1×10-6M、1×10
-5M、1×10-4M)について、5−Lipoxyge
nase Assyを行い、5−Lipoxygena
se産生の抑制作用を評価した。
【0123】細胞は、Rat Basophil Le
ukemic cell line(RBL)−1(A
TCC CRL 1378)を使用した。 1.酵素の調製 1×108 個のRBL−1細胞を、4℃、750ps
i、20分間という条件下でnitrogen cav
itation bombを用いて、5mlのトリス
ヒドロキシメチル アミノメタン(Tris,Sigm
a社製)/エチレンジアミン四酢酸(EDTA,Sig
ma社製 No.ED2SS )混合液(50mMのTrisと
1mMのEDTAとの混合して調製したもの,pH7.
4)に溶菌させ、2倍量のTris/EDTA混合液を
用いて、5000rpm、10分間遠心分離を行った。
ついで、上清を取り出し、さらに4℃、37500rp
m、90分間遠心分離を行った後、上清を回収し、Ce
ntriprep concentrators(Am
icon社製)を用いて、酵素を調製した。
【0124】なお、その上清中に含まれる酵素濃度は、
Protein Assay Kit(Pierce社
製,No.23223,No.23224)を用いて測定し
た。 2.放射線免疫検定(RIA)用試薬の調製 アラキドン酸(Sigma社製 No.A-4425)を除く上
記成分からなる混合液を、25℃で約5分間プレインキ
ュベーションを行った後、アラキドン酸を添加して反応
を開始させた。ついで、25℃で8分間インキュベーシ
ョンを行い、クエン酸40μlを添加することにより、
反応を終了させた。さらに、0.11Mブチル 水酸化
トルエン(BHT,Sigma社製 No.B-1378)溶液
を350μl添加し、激しく混合した後、RIA用の反
応溶液7μlを取り出した。 3.RIA the RIA assay kit instruc
tionsに準拠して、下記の(a) 〜 (b)でRIA用の
試験チューブを用意し、液体シンチレーション計数法に
よる放射能を液体シンチレーションカウンター(Bec
kman LS3801)を用いて測定し、5−Lip
oxygenase濃度を求めた。
【0125】 (a) (Tube) (RIA Buffer) (追跡子) (抗血清) (標準) (サンプル) (DCC) TA 600 50 − − − − NSB 100 50 − − − 500 BO 50 50 50 − − 500 標準 43 50 50 7 − 500 サンプル 43 50 50 − 7 500 (b)上記(a) で調製したTube(チューブ)を、25
℃の水浴中にて2時間培養した後、デキストランで被覆
した炭素(DCC)を添加し、激しく混合した。つい
で、14000rpmで5分間遠心分離を行い、計数管
に500μlの上清を注入した後、3mlの測定用溶液
(Cocktail)を加えた。
【0126】その結果を表5に示す。なお表5は、供試
化合物を投与しなかった場合の5−Lipoxygen
ase濃度を100%としたときの、各供試化合物(1
×10-6M、1×10-5M、1×10-4M)における5
−Lipoxygenase濃度を示す。この値が小さ
いほど、5−Lipoxygenase産生を抑制する
効果に優れていることを示す。
【0127】
【表5】
【0128】表5から明らかなように、供試化合物の濃
度が1×10-5Mまたは1×10-4Mである培養液で
は、5−Lipoxygenase産生抑制作用が認め
られた。とくに、供試化合物の濃度が1×10-4Mであ
る培養液では、5−Lipoxygenase産生を有
意に抑制していることがわかる。試験例6 モルモット
喘息モデルを用いた遅発性(LAR)喘息の抑制効果供
試薬剤として、実施例1の化合物、ステロイド剤である
プレドニゾロン(Prednisolone,対照)お
よび、7−ヒドロキシ−2−(4−フェニルチオフェニ
ル)ピラゾロ[1、5−a]ピリミジン(比較例8,特
開平5−112571号公報の実施例3)を使用した。
【0129】体重約350gのHartley系雌性モ
ルモット(SLC社より入手,n=3、6または8)を
使用し、シクロホスファミド(cyclophosph
amide,Sigma社製)を50mg/kgの用量
で腹腔内注射(前処理)した。腹腔注射の前処理2日後
に、上記モルモットに、卵アルブミン(SIGMA社
製)1mgおよび水酸化アルミニウム(和光純薬工業
(株)製)100mgを腹腔に注射することにより感作
させ、3週間後に、卵アルブミン10μgおよび水酸化
アルミニウム100mgを腹腔に注射し、ブースター感
作した。6週間後、さらに卵アルブミンをネブライザー
(オムロン社製,商品名:NE−U12)を用いて4m
g/mlの用量で吸入させ、喘息発作を誘発させた。な
お、供試薬剤は、1%ヒドロキシメチルプロピルセルロ
ース(信越化学社製)に懸濁させて、抗原暴露30分前
に上記モルモットに経口投与させた。
【0130】喘息反応は、J.Phamcol.Ex
p.Ther.,277,1622−1629,199
6.に記載のbody−plethysmograph
法により、無麻酔下で特殊気道コンダクタンス(sGA
W)を求め、評価した。すなわち、供試薬剤を投与する
直前のsGAWを測定し、この値を100とした場合
の、抗原暴露後7時間までの各時間(ポイント)毎のs
GAWを測定した。そして、LAR型の喘息反応が発症
していると推定される投与後4〜7時間の反応曲線下面
積(area under the concentr
ation−time curve,AUC4-7hr )を
求めた。その結果を表6に示す。
【0131】
【表6】
【0132】表6から明らかなように、実施例1は、ス
テロイド剤であるプレドニゾロンと同等に、sGAWが
有効に減少していることがわかる。 試験例7 接触過敏症マウスを用いたアトピー性皮膚炎
の抑制効果 供試薬剤として、実施例1、15、19および下記の比
較化合物(比較例1〜8)を使用した。 (比較化合物) 比較例1:7−ヒドロキシ−5−シクロプロピル−3−
(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(特開平5−112571号公報の実施例
8、WO97/11946の実施例7) 比較例2:7−ヒドロキシ−5−メチル−3−(4−フ
ェニルチオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジ
ン(特開平5−112571号公報の実施例5) 比較例3:7−ヒドロキシ−2−メトキシメチル−3−
(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(特開平5−112571号公報の実施例1
9) 比較例4:7−ヒドロキシ−5−クロロメチル−2−フ
ェニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(WO97/
11946の実施例29) 比較例5:7−ヒドロキシ−3−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(W
O97/11946の実施例27) 比較例6:7−ヒドロキシ−5−メチル−3−(3−メ
トキシ−4−フェニルチオフェニル)−2−(2−ピリ
ジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(WO97/
11946の実施例31) 比較例7:7−ヒドロキシ−5−クロロメチル−2−
(4−フェニルチオフェニル)ピラゾロ[1,5−a]
ピリミジン(WO97/11946の実施例33) 比較例8:7−ヒドロキシ−2−(4−フェニルチオフ
ェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(特開平5
−112571号公報の実施例3) 実験動物として6〜8週齢の雌性CBA/Jマウス(日
本チャールズ・リバー社より入手)を使用した。感作
は、5%塩化ピクリル(東京化成工業社製)[アセトン
とエタノールとの混合液(前者:後者=1:4)に溶解
させたもの]を剃毛した上記マウスの背部に150μl
塗布することにより、行った。
【0133】ついで、感作後4日目に、0.8%塩化ピ
クリル[アセトンとオリーブ油との混合液(前者:後者
=1:4)に溶解させたもの]を両耳介に10μl塗布
することにより、接触過敏反応を惹起誘発させた。さら
に、惹起誘発させた24時間後に、耳介の厚さをthi
ckness gauge(Mitutoyo社製)に
て測定して、塗布前の値との差を耳介腫脹(ear s
welling)として、その値を接触過敏反応の指標
とした。
【0134】なお供試薬剤は、実施例1は2mg/kg
の用量で、また実施例15および19は3mg/kgの
用量で、さらに比較例1〜8は実施例1の10倍量に相
当する20mg/kgの用量で、1%ヒドロキシメチル
プロピルセルロース(前出)に懸濁させて、惹起誘発3
0分前に上記マウスに経口投与させた。その結果を表7
に示す。
【0135】なお表7中の値は、感作したマウスに薬剤
を投与しなかった場合に得られる値を100%としたと
きの、各供試薬剤における耳介腫脹の生成率(%)を示
す。この値が小さいほど、接触過敏反応の抑制効果に優
れていることを示す。
【0136】
【表7】
【0137】表7から明らかなように、実施例の化合物
は、比較例の化合物に比べて、接触過敏反応の抑制効果
に優れていることがわかる。
【0138】
【発明の効果】本発明のピリミジン誘導体(1)は、N
O産生阻害作用および、IL−8等のサイトカイン、T
NF−α、5−リポキシゲナーゼなどの産生を抑制する
効果に優れている。よって、上記ピリミジン誘導体
(1)は、アレルギー性疾患や、過剰のNOおよびその
代謝物などが引き起こすリュウマチ等の種々の疾患の治
療の有効成分として好適なものである。
【0139】本発明のピリミジン誘導体(1)は、アレ
ルギー性疾患のうち、とくに喘息(中でもLAR型喘
息)およびアトピー性皮膚炎の治療の有効成分として好
適である。また、上記ピリミジン誘導体(1)は、その
薬効の作用時間、血中移行性および臓器選択性に優れた
効果を示すと共に、毒性が低いことを特徴とするもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 AAM A61K 31/505 AAM AAN AAN ABE ABE ABG ABG ABJ ABJ ABL ABL ABN ABN ABV ABV ABX ABX ACD ACD ACJ ACJ ACL ACL ACV ACV ADA ADA ADP ADP ADR ADR AED AED AGZ AGZ (72)発明者 長浜 貴男 滋賀県大津市桜野町2丁目16番18号−307 号 (72)発明者 石川 伸太郎 滋賀県大津市堅田1丁目8−63 (72)発明者 山内 武司 京都府京都市山科区椥辻西浦町1−1− 307 (72)発明者 岸 和正 滋賀県栗太郡栗東町目川1086 セジュール UEDA A201 (72)発明者 杉山 和久 滋賀県大津市あかね町13−21 グランコー ト大津唐崎405

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1): 【化1】 〔式中、Rは基(i): 【化2】 (式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示す。
    2 は水素原子または低級アルコキシ基を示す。R3
    水素原子、アルキル基、低級アルカノイル基、置換基と
    して低級アルコキシ基、カルボキシル基、ハロゲン置換
    低級アルキル基および低級アルキル基からなる群より選
    ばれる基を有することのあるフェニル基、アラルキル
    基、複素環式基、シクロアルキル基、ヒドロキシ低級ア
    ルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基を示す。Aは
    酸素原子または硫黄原子を示す。また、R2 およびR3
    は互いに結合して5または6員複素環式基を形成しても
    よい。nは0〜2を示す。)を示す。R4 は水素原子、
    低級アルキル基または低級アルコキシ基を示す。R8
    水素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ低級ア
    ルキル基を示す。〕で表されるピリミジン誘導体または
    その医薬的に許容される塩。
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