JPH10316608A - ポリヒドロキシフェノール誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療剤 - Google Patents

ポリヒドロキシフェノール誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療剤

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JPH10316608A
JPH10316608A JP13799197A JP13799197A JPH10316608A JP H10316608 A JPH10316608 A JP H10316608A JP 13799197 A JP13799197 A JP 13799197A JP 13799197 A JP13799197 A JP 13799197A JP H10316608 A JPH10316608 A JP H10316608A
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butenyl
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JP13799197A
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English (en)
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Kunikazu Sakai
邦和 酒井
Sukenori Satou
右典 佐藤
Kazuyuki Doi
一之 土井
Kazuyuki Kitamura
和之 北村
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HOECHST YAKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
HOECHST YAKUHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、骨・軟骨疾患の予防・治療剤として
有用な化合物及びそれを含有してなる医薬組成物を提供
する。 【解決手段】本発明は、次式(I)で示されるポリヒド
ロキシフェノール誘導体及びそのキノン類似体に関す
る。 【化1】 (式中、R1はアルキル基、置換されてもよいベンジル
基、又は、置換されてもよいアリ−ル基を表わし、R2
は水素原子、アルキル基、アルケニル基、又は、置換さ
れてもよいベンジル基を表わし、R3は水素原子、アル
キル基、アルケニル基、置換されてもよいのベンジル
基、水酸基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、又
は、置換されてよいベンジルオキシ基を表わし、R4
水素原子、アルキル基、アルケニル基、置換されてよい
ベンジル基、又は、水酸基を表し、R5、R6は各々独立
して水素原子、アルキル基、アルケニル基、又は、置換
されてもよいベンジル基を表す。) 本発明のポリヒドロキシフェノール誘導体及びそのキノ
ン類似体は強力な骨吸収阻害活性を有し、骨・軟骨疾患
の予防・治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は悪性高カルシウム血
症、骨ペ−ジェット病または骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾
患、および膝・肩・股関節等に生ずる変形性関節症、大
腿骨頭壊死、関節リウマチ等の軟骨変性・壊死を伴う疾
患の予防・治療に用いることを目的に開発された新規ポ
リヒドロキシフェノール誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】日本はかつてない高齢化社会に突入しつ
つあり、骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾患の増加が大きな社
会問題になっている。骨吸収性骨疾患とは、骨吸収の異
常亢進により引き起こされる骨疾患を意味し、骨髄腫や
リンパ腫などが原因で起こる悪性高カルシウム血症、局
所性骨吸収により生ずる骨ペ−ジェット病、加齢・閉経
など種々の要因により引き起こされる骨粗鬆症等があ
る。こうした骨吸収性骨疾患を背景とした老人の骨折が
契機となって寝たきりとなる人の増加は、医療費の膨大
な増加につながっている。しかしながら現在のところビ
タミンD製剤、カルシトニン製剤やイプリフラボン製剤
が治療に用いられているが根本的治療法となっておらず
対症療法にとどまっている。また、変形性関節症、大腿
骨頭壊死、関節リウマチは、機械的ストレス、老化、炎
症など種々の要因により関節軟骨および軟骨下骨が変性
・壊死に至り、軟骨・骨欠損が生ずる疾患群である。こ
うした軟骨欠損は関節の変形や痛みにより、日常生活の
質の低下に著しく影響を及ぼす。こうした疾患群に対し
て、ヒアルロン酸、抗炎症剤、鎮痛剤等の処置を施して
はいるものの、有効に軟骨欠損の阻止または修復する薬
剤は現在見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は現在の治療法の改善を目指し、さらに効果のある新た
な予防・治療薬を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、以前ホッ
プ中に強力な骨吸収抑制作用物質が含まれること、およ
びその活性本体が下記一般式(XIII)で示されるα酸お
よびイソα酸であることを見い出した(特開平7−33
0594参照)。
【0005】
【化13】
【0006】(式中、R1は2−メチルプロピル基、2
−プロピル基または2−ブチル基を表わす。) しかし、この上記骨吸収抑制活性物質(XIII)は天然物
質であるので収穫量が気候条件等に左右され易い等入手
方法等に問題が生じやすいことが指摘される。そこでこ
れらの周辺の化合物の中に上記骨吸収抑制活性物質(XI
II)に匹敵する強力な活性物質が得られる可能性がある
のではないかとの期待をもって上記活性物質(XIII)に
基く構造変換を試み、多くの化合物を合成し活性を測定
した。その結果前記一般式(I)〜(XII)で表わされる
ポリヒドロキシフェノール誘導体に強力な活性を見い出
し本発明を完成させた。
【0007】本発明は、下記一般式(I)
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
基を表わし、R3は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルケニル基、置換または未置換のベ
ンジル基、水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルコキシ基、炭素数2〜15の分枝鎖状または
直鎖状のアルケニルオキシ基、又は、置換または未置換
のベンジルオキシ基を表わし、R4は水素原子、炭素数
1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数
2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、置換
または未置換のベンジル基、又は、水酸基を表し、
5、R6は各々独立して水素原子、 炭素数1〜15の
分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の
分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換また
は未置換のベンジル基を表す。但し、R4が水酸基でR5
及びR6が水素原子で、かつ、R1が2−プロピル基又は
2−ブチル基のとき、R2及びR3が水素原子又は3−メ
チル−2−ブテニル基である場合、及び、R4が水酸基
でR5及びR6が水素原子で、かつ、R1が2−メチルプ
ロピル基のとき、R2及びR3が水素原子、3−メチル−
2−ブテニル基又は3−メチル−n−ブチル基である場
合を除く。)で示される化合物、又はその塩であるアシ
ルフロログルシノ−ル誘導体に関する。
【0010】より詳細には、本発明は、下記一般式(I
I)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、2、6−ジメチルヘプチル基を表わし、R2または
3は各々独立に水素原子、3−メチル−2−ブテニル
基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル基、又
は、置換または未置換のベンジル基を表わす。但し、R
1が2−メチルプロピル基であり、R2または R3が各々
独立に水素原子又は3−メチル−2−ブテニル基である
場合は除く。)で示される化合物、又はその塩であるア
シルフロログルシノ−ル誘導体、及び、下記一般式(II
I)
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2または R4は各々独立に水素原子、炭素数1〜15
の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアルケニル
基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わし、R
5、R6、またはR7は各々独立に水素原子、炭素数1〜
15の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアルケ
ニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
す。)で示される化合物、又はその塩であるアシルヒド
ロキシヒドロキノン誘導体に関する。
【0015】また、本発明は、下記一般式(IV)
【0016】
【化4】
【0017】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
基を表わし、R3は炭素数1〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジ
ル基を表わし、R8は水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換または未置
換のベンジル基を表わす。但し、R1がメチル基でR8
水酸基のとき、R2及びR3が3−メチル−2−ブテニル
基の場合、及び、R1が2−プロピル基又は2−メチル
プロピル基のとき、R2、R3及びR8のいずれか2個又
は3個の基が3−メチル−2−ブテニル基で残った1個
の基が水素原子又は水酸基である場合を除く。)で示さ
れる化合物、又はその塩であるアシルジヒドロキシシク
ロヘキサジエノン誘導体に関する。
【0018】さらに詳細には、本発明は、下記一般式
(V)
【0019】
【化5】
【0020】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、2、6−ジメチルヘプチル基を表わし、R2は水素
原子、3−メチル−2−ブテニル基、3、7−ジメチル
−2、6−オクタジエニル基、又は、置換または未置換
のベンジル基を表わし、R3は3−メチル−2−ブテニ
ル基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル基、
又は、置換または未置換のベンジル基を表わす。但し、
1が2−メチルプロピル基又は2−プロピル基、R2
水素原子または3−メチル−2−ブテニル基であり、R
3が3−メチル−2−ブテニル基である場合を除く。)
で示される化合物、又はその塩であるアシルジヒドロキ
シシクロヘキサジエノン誘導体、及び、下記一般式(V
I)
【0021】
【化6】
【0022】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、R2及び
3は3−メチル−2ブテニル基、又は、置換または未
置換のベンジル基を表わす。但し、R1が2−メチルプ
ロピル基であり、R2及びR3が3−メチル−2−ブテニ
ル基の場合を除く。)で示される化合物、又はその塩で
あるアシルトリヒドロキシシクロヘキサジエノン誘導体
に関する。
【0023】本発明におけるアルキル基としては、炭素
数1〜15、好ましくは炭素数1〜10の分枝鎖状また
は直鎖状ものであり、メチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブ
チル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチ
ル基などを例示することができる。置換基R1のアルキ
ル基としては、具体的には2−プロピル基、2−メチル
プロピル基、2、6−ジメチルヘプチル基、2、6、1
0−トリメチルウンデカニル基などが好ましい。アルケ
ニル基としては、炭素数2〜15、好ましくは炭素数2
〜10の分枝鎖状または直鎖状ものであり、不飽和の炭
素・炭素結合を1個又は2個以上有するものである。例
えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、オクタジエニル基などが挙げられ、好ましくは3−
メチル−2−ブテニル基、3、7−ジメチル−2、6−
オクタジエニル基、3、7、11−トリメチル−2、
6、10−ドデカトリエニル基などを例示することがで
きる。アリール基としては、6員芳香環を有するものの
他に、ピリジン環、ピリミジン環、ピロール環、イミダ
ゾール環、チオフェン環等のヘテロ環芳香族置換基を挙
げることができる。好ましくは、フェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。特に好ましくは、フェニル基を例
示することができる。
【0024】アリール基及びベンジル基は、本発明の化
合物の生理活性を損なわない限り、種々の置換基で置換
されていてもよい。これらの置換基としては、塩素、フ
ッ素、臭素などのハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜1
5のアルコキシ基、炭素数2〜15のアルケニルオキシ
基、アセチル基やプロピオニル基などのアシル基などを
例示することができる。
【0025】さらに、本発明の一般式(I)で示される
化合物の好ましい具体例としては、(2、4、6−トリ
ヒドロキシフェニル)(2、6−ジメチルヘプチル)ケ
トン(化合物番号:6)、{3−(3−メチル−2−ブ
テニル}−2、4、6−トリヒドロキシフェニル}
(2、6−ジメチルヘプチル)ケトン(化合物番号:2
3)、{3、5−ビスベンジル−2、4、6−トリヒド
ロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン(化合
物番号:34)、{3、5−ビス(3、7−ジメチル−
2、6−オクタジエニル)−2、4、6ートリヒドロキ
シフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン(化合物番
号:19)、{3−(3−メチル−2−ブテニル)−
2、4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプ
ロピル)ケトン(化合物番号:26)、{3、6−ビス
(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、5−トリヒド
ロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン(化合
物番号:25)、{6−(3−メチル−2−ブテニル)
−2、4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−メチル
プロピル)ケトン・モノ(3−メチル−2−ブテニル)
エーテル(化合物番号:27)、(2、4、5−トリヒ
ドロキシフェニル)(2−メチルプロピル)ケトン・モ
ノ(3−メチル−2−ブテニル)エーテル(化合物番
号:28)、{3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニ
ル)−2,4,6−トリヒドロキシフェニル}(フェニ
ルメチル)ケトン(化合物番号:39)、{3−(3−
メチル−2−ブテニル)−2,4,6−トリヒドロキシ
フェニル}(フェニルメチル)ケトン(化合物番号:4
2)、{3,5−ピス(3,7−ジメチル−2,6−オ
クタジエニル)−2,4,6−トリヒドロキシフェニ
ル}(フェニルメチル)ケトン(化合物番号:43)、
{3−(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)
−2,4,6−トリヒドロキシフェニル}(フェニルメ
チル)ケトン(化合物番号:46)、{2−ヒドロキシ
−6−メチル−4−(3−メチル−2−ブテニルオキ
シ)フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン(化合物
番号:48)、{2,4−ジヒドロキシ−6−メチル−
3−(3−メチル−2−プテニル)フェニル}(2−メ
チルブロピル)ケトン(化合物番号:49)、{4,6
−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(3−メチル−2−
ブテニル)フェニル}(3−メチルブロピル)ケトン
(化合物番号:50)、{3,5−ビス(3−メチル−
2−ブテニル)−2−ヒドロキシ−6−メチル−4−
(3−メチル−2−ブテニルオキシ)フェニル}(2−
メチルブロビル)ケトン(化合物番号:51)、{2−
ヒドロキシ−4−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン(化合物番
号:53)、{2,4−ジヒドロキシ−3−(3−メチ
ル−2−ブテニル)フェニル}(2−メチルブロピル)
ケトン(化合物番号:54)、{2,4−ジヒドロキシ
−5−(3−メチル−2−ブテニル)フェニル}(2−
メチルブロビル)ケトン(化合物番号:55)、などが
挙げられる。
【0026】また、本発明の一般式(IV)で示される化
合物の好ましいものとしては、2、2−ビス(3、7−
ジメチル−2、6−オクタジエニル)−3、5−ジヒド
ロキシ−6−(3−メチル−1−オキソブチル)シクロ
ヘキサ−3、5−ジエノン(化合物番号:21)、3、
5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソブチ
ル)−2、2、4−トリス(3、7−ジメチル−2、6
−オクタジエニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(化合物番号:20)、2、2−ビスベンジル−3、5
−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソブチ
ル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(化合物番号:3
5)、3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−
オキソブチル)−2、2、4−トリスベンジルシクロヘ
キサ−3、5−ジエノン(化合物番号:36)、2、2
−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−3、5−ジヒド
ロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−オキソオクチ
ル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(化合物番号:2
4)、3、5−ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル
−1−オキソオクチル)−2、2、4−トリス(3−メ
チル−2ーブテニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(化合物番号:22)、2、4−ビス(3−メチル−2
−ブテニル)−6−(ベンゾイル)−2、3、5−トリ
ヒドロキシシクロヘキサ−3、5−ジエノン(化合物番
号:32)、2、4−ジメチル−6−(3−メチル−1
−オキソブチル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロ
ヘキサ−3、5−ジエノン(化合物番号:31)、2、
4−ビスベンジル−6−(3−メチル−1−オキソブチ
ル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−3、
5−ジエノン(化合物番号:33)、3,5−ジヒドロ
キシ−6−(フェニルアセチル)−2,2,4−トリス
(3−メチル−2−ブテニル)シクロヘキサ−3,5−
ジエノン(化合物番号:40)、3,5−ジヒドロキシ
−6−(フェニルアセチル)−2,2−ビス(3−メチ
ル−2−ブテニル)−シクロヘキサ−3,5−ジエノン
(化合物番号:41)、3,5−ジヒドロキシ−6−
(フェニルアセチル)−2,2,4−トリス(3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロヘキサ−
3,5−ジエノン(化合物番号:44)、3,5−ジヒ
ドロキシ−6−(フェニルアセチル)−2,2−ピス
(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロ
ヘキサ−3,5−ジエノン(化合物番号:45)、など
が挙げられる。
【0027】本発明の化合物は、アルカリ金属水酸化物
などの無機塩基や有機アミンなどの有機塩基と塩を形成
してもよい。また、水などの溶媒と溶媒和物を形成して
もよい。一方、上記一般式(I)で示される化合物の中
で、R1が2−プロピル基、2−メチルプロピル基、又
は、2−ブチル基であり、かつ、R2及びR3が3−メチ
ル−2−ブテニル基の化合物は、前記骨吸収抑制活性物
質(XIII)で示されるα酸の前駆体としてホップ中に含
有されている事が知られている物質である(R.Stevens,
Chemical Reviews, 1967,19.参照)。また、前記一般式
(I)又は(IV)で示される化合物の内、R1が2−プ
ロピル基、2−メチルプロピル基、又は、2−ブチル基
であり、かつ、R2及びR3が3−メチル−2−ブテニル
基又は3−メチルブチル基である化合物は、ホップ関連
化合物として抗微生物活性が測定されている(S.Mizobu
chi and Y.Sato, Agric. Biol. Chem., 49, 399 (1985)
参照)。しかしながら、本発明の一般式(I)〜(XI
I)のいずれかで示される一連の化合物が強力な骨吸収
抑制活性を示すことはいまだ知られておらず本発明者等
によって初めて明らかにされた。
【0028】本発明は次の一般式(VII)〜(XII)のい
ずれかで示される化合物、又はその製薬学的に許容され
る塩の1種又は2種以上を有効成分として含有してなる
医薬組成物に関する。
【0029】即ち、本発明は、一般式(VII)
【0030】
【化7】
【0031】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
基を表わし、R3は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルケニル基、置換または未置換のベ
ンジル基、水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルコキシ基、炭素数2〜15の分枝鎖状または
直鎖状のアルケニルオキシ基、又は、置換または未置換
のベンジルオキシ基を表わし、R4は水素原子、炭素数
1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数
2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、置換
または未置換のベンジル基、又は、水酸基を表し、
5、R6は各々独立して水素原子、 炭素数1〜15の
分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の
分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換また
は未置換のベンジル基を表す。)で示される化合物、又
はその製薬上許容される塩の1種又は2種以上を含有し
てなる医薬組成物に関する。
【0032】詳細には本発明は、下記一般式(VIII)
【0033】
【化8】
【0034】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、2、6−ジメチルヘプチル基を表わし、R2または
3は各々独立に水素原子、3−メチル−2−ブテニル
基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル基、又
は、置換または未置換のベンジル基を表わす。)で示さ
れる化合物であるアシルフロログルシノ−ル誘導体、又
はその製薬上許容される塩、及び、下記一般式(IX)
【0035】
【化9】
【0036】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2または R4は各々独立に水素原子、炭素数1〜15
の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアルケニル
基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わし、R
5、R6、またはR7は各々独立に水素原子、炭素数1〜
15の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアルケ
ニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
す。)で示される化合物であるアシルヒドロキシヒドロ
キノン誘導体、又はその製薬上許容される塩の1種又は
2種以上を含有してなる医薬組成物に関する。
【0037】また、本発明は、下記一般式(X)
【0038】
【化10】
【0039】(式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状
または直鎖状のアルキル基、置換または未置換のベンジ
ル基、又は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、
2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
基を表わし、R3は炭素数1〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直
鎖状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジ
ル基を表わし、R8は水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖
状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換または未置
換のベンジル基を表わす。)で示される化合物であるア
シルジヒドロキシシクロヘキサジエノン誘導体、又はそ
の製薬上許容される塩の1種又は2種以上を含有してな
る医薬組成物に関する。
【0040】さらに詳細には、本発明は、下記一般式
(XI)
【0041】
【化11】
【0042】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、2、6−ジメチルヘプチル基を表わし、R2は水素
原子、3−メチル−2−ブテニル基、3、7−ジメチル
−2、6−オクタジエニル基、又は、置換または未置換
のベンジル基を表わし、R3は3−メチル−2−ブテニ
ル基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル基、
又は、置換または未置換のベンジル基を表わす。)で示
される化合物であるアシルジヒドロキシシクロヘキサジ
エノン誘導体、又はその製薬上許容される塩、及び、下
記一般式(XII)
【0043】
【化12】
【0044】(式中、R1は2−メチルプロピル基、又
は、置換または未置換のアリ−ル基を表わし、R2及び
3は3−メチル−2ブテニル基、又は、置換または未
置換のベンジル基を表わす。)で示される化合物である
アシルトリヒドロキシシクロヘキサジエノン誘導体、又
はその製薬上許容される塩の1種又は2種以上を含有し
てなる医薬組成物に関する。
【0045】また、本発明の医薬組成物は、製薬上許容
される各種の担体を含有することもできる。本発明の医
薬組成物は、骨吸収阻害活性を有し、骨又は軟骨の疾患
予防・治療剤として有用である。本発明の骨・軟骨疾患
としては悪性高カルシウム血症、骨ペ−ジェット病また
は骨粗鬆症等の骨吸収性骨疾患、および膝・肩・股関節
等に生ずる変形性関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチ
等の軟骨変性・壊死を伴う疾患等を意味する。
【0046】本発明の一般式(I)〜(VI)で表わされ
るポリヒドロキシフェノール誘導体、及び、一般式(VI
I)〜(XII)で示される本発明の医薬組成物となる化合
物は、下記表1に示す反応式の経路により製造できる。
【0047】
【表1】
【0048】上記表1に示された製造方法を具体的に説
明する。 第一工程 本工程はポリヒドロキシベンゼンへのフリ−デル−クラ
フツ(Friedel-Crafts)反応条件下にアシル化を行うもの
である。本工程に用いられるポリヒドロキシベンゼン類
(イ)および(ロ)は市販品として容易に入手できるし
(ハ)はピクリン酸より小原等の方法により製造出来る
(小野寺準一、小原平太郎、日本化学会誌、1973、180
8. 参照)。本工程に用いるアシル化剤(RCOX)として
はアセチルクロリド、アセチルブロミド、無水アセチ
ル、ブチリルクロリド、ブチリルブロミド、無水ブチリ
ル、イソブチリルクロリド、イソブチリルブロミド、無
水イソブリイル、2−ブチリルクロリド、2−ブチリブ
ロミド、無水2−ブチリル、イソバレリルクロリド、イ
ソバレリルブロミド、無水イソバレリル、3、7−ジメ
チルオクタノイルクロリド、3、7−ジメチルオクタノ
イルブロミド、無水3、7−ジメチルオクタノイル、フ
ェニルアセチルクロリド、フェニルアセチルブロミド、
無水フェニルアセチル、ベンゾイルクロリド、ベンゾイ
ルブロミド、無水ベンゾイル等を挙げることが出来る。
反応に用いる酸触媒としては臭化アルミニウム、塩化ア
ルミニウム、塩化アンチモン、塩化鉄、塩化チタン、塩
化スズ、塩化ビスマス、塩化亜鉛、フッ化ホウ素、フッ
化水素、硫酸、ポリリン酸等のフリーデル−クラフツ(F
riedel-Crafts)反応に一般的に用いられる試薬を挙げる
ことが出来るが、塩化アルミニウムが好適に用いられ
る。酸触媒は1〜3モル当量用いられる。反応は溶媒中
で行われる。用いられる溶媒としてはニトロメタン、ニ
トロベンゼン、二硫化炭素、ジクロロメタン、四塩化炭
素、1、2−ジクロロエタン等を挙げることが出来るが
溶解性等の点からニトロベンゼン、またはニトロベンゼ
ンと二硫化炭素の混合物が好適である。反応温度は0℃
〜150℃で行われるが室温で充分進行する。以上の工
程で製造された化合物(ニ)、(ホ)および(ヘ)は次
の工程に用いられる。
【0049】第二工程 本工程はアシル化ポリヒドロキシベンゼン類(ニ)、
(ホ)または(ヘ)にアルキル基またはアルケニル基を
導入するものである。本工程の反応条件は塩基性下にも
酸性下にも行うことが出来る。
【0050】(i)塩基性条件下の反応 本条件下にはアシル化ポリヒドロキシベンゼン類
(ニ)、(ホ)または(ヘ)に対して塩基を作用させ塩
としたのちアルキル化剤またはアルケニル化剤を働かせ
るものである。用いられる塩基としては水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリ
ウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、カリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシ
ド、カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキ
シド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチ
ウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、n−
ブチルリチウム、フェニルリチウム等のアルキルリチウ
ム化合物またはアリールリチウム化合物が用いられる。
反応は溶媒中で行われ、水や、メタノール、エタノー
ル、t−ブタノ−ル等のアルコール類、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1、
4−ジオキサン等のエーテル類、ジメチルスルフォキシ
ド、N、N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリ
ドン等や、ベンゼン、トルエン等の芳香族類を挙げるこ
とが出来る。これらの溶媒は用いる塩基の性質により好
適なものが選択される。先に挙げたアルキル化剤として
はヨウ化メチル、ブロモエタン、1−または2−ブロモ
プロパン、1−または2−クロロプロパン、1−または
2−ブロモブタン、2−メチル−1−ブロモプロパン、
1−ブロモペンタン、1−クロロペンタン、3−メチル
−1−ブロモブタン、1−ブロモオクタン、1−クロロ
オクタン、ベンジルブロミド、ベンジルクロリド、ブロ
モメチルチオフェン等を挙げることが出来る。アルケニ
ル化剤としてはアリルブロミド、アリルクロリド、1−
ブロモ−2−ブテン、1−クロロ−2−ブテン、3−メ
チル−1−ブロモ−2−ブテン、3−メチル−1−クロ
ロ−2−ブテン、3、7−ジメチル−1−ブロモ−2、
6−オクタジエン、3、7−ジメチル−1−クロロ−
2、6−オクタジエン等を挙げることが出来る。
【0051】(ii)酸性条件下の反応 本条件下には前記第一工程で用いられた一般のフリーデ
ル−クラフツ(Friedel-Crafts)条件下に行うことが出来
るが、好適にはフッ化ホウ素・エーテル(BF3-Et2)を用
いエチルエーテル、1、4−ジオキサンや塩化メチレン
等を用いて行うのがよい(E.Collins and P.V.R.Shanno
n, J.Chem.Soc., Perkin Trans. 1, 1973,419. 参
照)。この時アルキル化剤としてはメタノール、エタノ
ール、ブタノール、3−メチルブタノール、ペンタノー
ル、デカノール等の飽和アルコ−ル類やアリルアルコー
ル、2−ブテノール、3−メチル−2−ブテノール、
3、7−ジメチル−2、6−オクタジエノール等のアリ
ルアルコール類を挙げることが出来る。
【0052】以上、本工程により、化合物(ニ)からは
本発明のアシルフロログルシノール誘導体およびアシル
ジヒドロキシシクロヘキサジエノン誘導体が、化合物
(ホ)からは本発明のアシルヒドロキシヒドロキノン誘
導体、さらに化合物(ヘ)からは本発明のアシルジヒド
ロキシシクロヘキサジエノン誘導体が得られる。
【0053】第三工程 本工程は第二工程において製造されたアリル誘導体(I
−3)の二重結合を還元してアルキル誘導体(I−4)
に導くものである。本工程においては一般の二重結合の
還元方法が適用されるが、接触水添による方法が好適で
ある。触媒としては酸化白金、パラジウム−炭素、ロジ
ウム−炭素等が用いられる。溶媒としてはメタノール、
エタノール、等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル類等が好適である。反応温度は0℃〜1
00℃で行うことが出来るが、室温での操作が好適であ
る。
【0054】生物活性試験 上記の様にして製造したポリヒドロキシフェノール誘導
体の骨吸収阻害活性を吸収窩形成アッセイ法(pit forma
tion assay method)により検定した。その結果、本発明
の化合物は1X10-5Mの濃度で優れた骨吸収阻害率を
示した(後記の実施例26、表2及び表3参照)。
【0055】臨床における投与量は、投与法、疾患の状
況、患者の状態等にもよるが、通常は本発明の化合物と
して成人1日当たり0.1g〜2g(約1.5mg〜3
0mg/Kg/日)の範囲である。投与方法としては、
静脈内、筋肉内、経口、直腸内投与が可能であり、静脈
内投与の場合は通常の静脈内注射の他点滴静注が可能で
ある。本発明の化合物を含有する製剤は、通常の賦形
剤、添加剤を用いて通常の方法によって製造される。注
射用製剤としては、例えば注射用粉末製剤とすることが
出来る。その場合は適当な水溶性賦形剤例えばマンニト
ール、蔗糖、乳糖、マルトース、ブドウ糖、フルクトー
ス等の一種又は二種以上を加えて水で溶解し、バイアル
又はアンプルに分注した後凍結乾燥し密封して製剤とす
ることができる。経口用製剤としては、通常の錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤とする他、腸溶性の製
剤とすることができる。
【0056】腸溶性の製剤とする場合は、マンニトー
ル、蔗糖、乳糖、マルトース、デンプン、無水ケイ酸、
リン酸カルシウム等の滑沢剤、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム等の
結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩
壊剤等の添加剤を必要に応じて加えて錠剤、顆粒剤、細
粒剤等とした上で、セルロースアセテートフタレート、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセチルサクシネー
ト、ポリビニルアルコールフタレート、スチレン、無水
マレイン酸共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、
メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、アク
リル酸メチル・メタルアクリル酸共重合体等の腸溶性基
剤の一種又は二種以上および必要に応じ酸化チタン等の
着色剤を加えてコーチングを行って製剤とする他、ここ
で製造した腸溶性の顆粒剤又は細粒剤をカプセルに充填
しカプセル剤とすることができる。また、通常の方法で
製造したカプセル剤を、前記の腸溶性基剤でコーチング
を行って腸溶性としたり、また前記の腸溶性基剤単独又
はこれにゼラチンを混合して作ったカプセルを用いて腸
溶性カプセル剤とすることも可能である。
【0057】坐剤用としては、カカオ脂や、脂肪酸トリ
グリセライドに脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリ
セライドを種々の割合で混合した半合成基剤等の親油性
基剤、ポリエチレングリコールやグリセロゼラチン等の
親水性基剤を加温溶解したものを加えて均一に混和し型
に入れて成形し坐剤とすることができる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を参考例、実施例、および試験
例により更に詳細に説明するが、本発明はそれらに限定
されるものではない。
【0059】参考例1 (2−プロピル)(2、4、6−トリヒドロキシフェニ
ル)ケトン(4)の合成。 塩化カルシウム管付の容器の中に1、3、5−トリヒド
ロキシベンゼン(1)12.61g(100.0mmol)をニトロベ
ンゼン35mLと二硫化炭素45mLとの混合物中に浮遊させ攪
拌した。これに顆粒状の塩化アルミニウム40.0g(300mm
ol、3.00当量)を少量ずつ室温で加えた。1時間の攪拌
の後、イソブチリルクロリド10.66g(100.0mmol、1.000
当量)のニトロベンゼン(10.0mL)溶液をゆっくり滴下
した。約5時間後反応液を冷2M塩酸(500mL)中にあけ
アルミニウム塩を分解しエーテルで抽出した。有機層は
水洗の後減圧下にエーテルを溜去した。残留物に大量の
水を加え減圧下に溜去しニトロベンゼンを水蒸気蒸留で
除いた。残留物はエーテルに溶かし飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥の後、溶媒を減圧溜去し粗
生成物21.7gを得た。石油エーテル−塩化メチレン
(1:1)から再結晶を行い目的物(4)17.1g(収率8
7.2%)を淡黄色粉末状結晶として得た。 1HNMR δ (TMS) : 1.10 (6H, d, J = 7.0 Hz), 3.92
(1H, sept, J = 7.0 Hz),5.83 (2H, s), 9.93 (1H, b
s), 12.1 (2H, bs).
【0060】参考例2 (2−メチルプロピル)(2、4、6−トリヒドロキシ
フェニル)ケトン(5)の合成。 イソバレリルクロリド12.06g(100.0mmol)を用いたほ
かは参考例1に示した反応条件をそのまま用いて行っ
た。得た粗生成物を石油エ−テルから再結晶を行い淡く
着色した微粉末結晶として目的物(5)16.7g(収率76.
9%)を得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.95 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.21
(1H, sept, J = 6.6),2.90 (2H, d, J = 6.6 Hz), 5.86
(2H, s), 9.86 (1H, s),12.01 (2H, s).
【0061】実施例1 (2、6−ジメチルヘプチル)(2、4、6−トリヒド
ロキシフェニル)ケトン(6)の合成。 窒素雰囲気下に1、3、5−トリヒドロキシベンゼン
(1)6.613g(52.4mmol)に、ニトロベンゼン2
7mlと二硫化炭素23mlの混合液を加えた。これ
に、氷冷下に顆粒状塩化アルミニウム21g(157.
2mmol、3当量)を加え、2時間攪拌した。これに3、
7−ジメチル−オクタノイルクロリド10.87g(5
7.0mmol,1.09当量)のニトロベンゼン(8m
l)溶液を滴下し、室温で21時間攪拌を続けた。氷200
mlに濃塩酸5mlを加えて調整した冷稀塩酸溶液に反
応混合物をそそぎ撹拌し、エーテルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥の後、溶
媒を減圧下に留去した残留物に水を大量に加え、水蒸気
蒸留でもってニトロベンゼンを除去した。残留物をエー
テルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で
乾燥の後、溶媒を減圧下に留去した。粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付した(ワコーゲルC
−200100g,ヘキサン:酢酸エチル=7:3で流
出)。(2、4、6−トリヒドロキシフェニル)(2、
6−ジメチルヘプチル)ケトン(6)9.25gを油状物と
して得た。
【0062】1HNMR δ (TMS): 0.85 (6H, d, J = 6.2
Hz), 0.96 (3H, d, J = 6.6 Hz),1.4 (7H, m), 2.10
(1H, m), 3.00 (2H, m), 6.02 (2H, s). MS(FAB) m/z 281 (M+1)+.
【0063】実施例2 (2−メチルプロピル)(2、4、5−トリヒドロキシ
フェニル)ケトン(7)の合成。 塩化カルシウム管付の容器中にヒドロキシヒドロキノン
(2)12.61g(100.0mmol)をニトロベンゼン110mL中に
浮遊させ室温で攪拌した。この中に顆粒状塩化アルミニ
ウム40.0g(300mmol、3.00当量)を少量ずつ加えた。更
に1時間攪拌を続けたのち、イソバレリルクロリド12.0
6g(100.0 mmol、1.000当量)をゆっくり滴下した。滴
下10時間後には反応混合物は赤紫色の無晶系固体にな
ったので機械的に砕き細かい破片にした。これを冷2M塩
酸500mL中にあけ30分間攪拌し、ついでエーテルで抽
出をした。エーテル層は水洗の後溶媒を溜去し大量の水
を加え水蒸気蒸留によりニトロベンゼンを除いた。残留
物をエーテルに溶かし飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥の後エーテルを減圧溜去して得た粗生成物を
ヘキサン−石油エーテル(2:1)から再結晶させ赤紫
色細針状結晶として目的物(7)18.3g(収率86.6%)
を得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.18
(1H, sept, J = 6.6 Hz),2.69 (2H, d, J = 6.9 Hz),
6.50 (1H, s), 7.17 (1H, s),8.6 (2H, bs), 10.1 (1H,
bs).
【0064】参考例3 (2−プロピル)(2、3、4、6−テトラヒドロキシ
フェニル)ケトン(8)の合成。 塩化カルシウム管付の容器中に1、2、3、5−テトラ
ヒドロキシベンゼン(3)1.00g(7.04 mmol)をニトロ
ベンゼン20mLに溶かし攪拌した。この中に顆粒状塩化ア
ルミニウム2.82g(21.1mmol、3.00当量)を少量ずつ加
え撹拌した。1時間後イソブチリルクロリド0.750g(7.
04mmol、1.00当量)のニトロベンゼン(5.0mL)溶液を
滴下した。10時間後反応溶液を冷2M塩酸100mL中にあ
け30分撹拌の後エーテルで抽出をした。エーテル層は
水洗の後エーテルを溜去し、大量の水を加え水蒸気蒸留
によりニトロベンゼンを除去した。残査をエーテルで抽
出し飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥をし
た。溶媒を減圧溜去して得た粗生成物1.38gをカラムク
ロマト精製にかけ(SiO2, ワコーゲルC-300 20g、ヘキ
サン:エーテル=1:1)黄色粉末状結晶として目的物
(8)441mg(収率65.9%)を得た。 1HNMR δ (TMS) : 1.10 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.95
(1H, sept, J = 6.7 Hz),5.90 (1H, s), 8.62 (bs).
【0065】参考例4 (2−メチルプロピル)(2、3、4、6−テトラヒド
ロキシフェニル)ケトン(9)の合成。 アルゴン雰囲気下、1、2、3、5−テトラヒドロキシ
ベンゼン(3)4.28 g(30.14 mmol)をニトロベンゼン70
mLに攪拌し溶解した。水冷し、この中に顆粒状塩化ア
ルミニウム16.1 g (120.56 mmol、4.00当量)を少量ずつ
加え攪拌した。イソバレリルクロリド3.67 ml (30.1 mm
ol、1.00当量)を少量ずつ滴下した。5時間後、反応溶
液を冷2M塩酸100 mL中にあけ、20分攪拌の後エ−テルで
抽出した。有機層を水洗し、エーテルを溜去後、大量の
水とともにニトロベンゼンを水蒸気蒸留で留去した。残
渣をエーテル抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した。減圧濃縮の後、シリカゲルクロマトグ
ラフ(ワコーゲルC-200300 g、ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)で精製し、黄色粉末状結晶の目的物(9)1.
85 g(収率27.2%)を得た。 1H-NMR δ (TMS) : 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25
(1H, m),2.96 (2H, d, J = 7.0 Hz), 6.02 (1H, s), 6.
9 (1H, brs),8.5 (1H, brs), 9.79 (1H, brs), 11.76
(1H, brs) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 226 (M+), 211, 193, 169
(base), 69
【0066】参考例5 (2、3、4、6−テトラヒドロキシフェニル)フェニ
ルケトン(10)の合成。 アルゴン気流下、1、2、3、5−テトラヒドロキシフ
ェノール(3)1.30 g(9.15 mmol)およびエーテル13
mLを入れ懸濁させた中に、ベンゾニトリル0.935 mL
(9.15 mmol、1.00当量)を加えた。氷水で冷却しなが
ら塩化亜鉛0.624 g(4.57 mmol、0.50当量)を加え、塩
化水素ガスを通気しながら室温で6時間攪拌した。ガス
の通気を止め、4℃で13時間放置の後、生成したター
ル状の沈殿よりエーテル層をデカンテーションによって
除去した。この沈殿に氷浴中攪拌しながら水39 mLを加
え、2時間加熱還流させた。熱時濾過すると濾液より析
出する赤褐色の結晶を得、エーテルに再溶解し不溶物を
濾過した後、濾液を濃縮して橙色粉末状結晶として目的
物(10)0.97g(収率45.9%)を得た。 1H-NMR δ (TMS) : 6.03 (1H, s), 7.33-7.66 (6H, m),
8.0-11.0 (3H, br) 13C-NMR δ (TMS) : 95.3, 104.3, 125.0, 127.5, 128.
2, 130.7, 141.8, 149.5, 153.5, 15
5.8, 198.9 LR-MS (EI, 70V, 300μA) 246 (M+, base), 168, 14
0, 105, 77, 69
【0067】参考例6 メチル(2、3、4、6−テトラヒドロキシフェニル)
ケトン(11)の合成。 アルゴン気流下、1、2、3、5−テトラヒドロキシフ
ェノ−ル(3)2.00 g(14.08 mmol)およびエーテル20
mLを入れ懸濁させた中に、アセトニトリル1.00 g (2
4.3 mmol、1.73当量)を加えた。容器ごと氷水で冷却し
ながら塩化亜鉛0.70 g (5.14 mmol、0.36当量)を加
え、塩化水素ガスを通気しながら室温で4時間攪拌し
た。ガスの通気を止め、4℃で13時間放置の後、生成
したタール状の沈殿よりエーテル層をデカンテーション
によって除去した。この沈殿に氷浴中攪拌しながら水60
mLを加え、4時間加熱還流させた。少量の活性炭を加
えて熱時濾過し濾液より析出する黄色結晶を得た。エー
テルに再溶解し不溶物を濾過した後、濾液を濃縮して黄
色平板状結晶として目的物(11)0.82g(収率31.8
%)を得た。 1H-NMR (90MHz, d6-DMSO) δ (TMS) : 2.61 (3H, s),
5.93 (1H, s),7.0 (1H, brs), 9.5 (1H, brs),11.76 (1
H, s) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 184 (M+), 169 (base), 69
【0068】実施例3 {3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−プロピル)ケ
トン(12)、 2、2−ビス(3−メチル−2−ブテ
ニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(2−メチル−1
−オキソプロピル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(13)、 {3−(3−メチル−2−ブテニル)−
2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−プロピ
ル)ケトン(14)の合成。 窒素雰囲気下に60%水素化ナトリウム油状物600mg(15.
0mmol、3.00当量)を乾燥ヘキサンで洗いパラフィンを
除いた。この中にジメチルスルフォキシド20mLを加え室
温で撹拌した。(2−プロピル)(2、4、6−トリヒ
ドロキシフェニル)ケトン(4)981mg(5.00mmol)の
ジメチルスルフォキシド(5.0mL)溶液を15分で加え
更に30分間撹拌を続けた。ついで1−ブロモ−3−メ
チル−2−ブテン1.43g(10.0mmol、2.00当量)のジメ
チルスルフォキシド(5.0mL)溶液を30分かけて滴下
した。14時間室温で撹拌ののち反応混合物は冷2M塩酸
50mL中にあけエ−テルで抽出した。エ−テル層は飽和食
塩水で洗浄し硫酸ナトリウム上で乾燥してから溶媒を溜
去し赤色油状物として粗生成物1.580gを得た。ついでシ
リカゲルカラムクロマト(ワコーゲルC−200 65
g、ベンゼン:酢酸エチル=9:1)で流出した順番に
薄層クロマトを指標に(a)茶色粘稠油状物239mg、
(b)オレンジ色粘稠油状物342mg、(c)黄色結晶性物
質206mgの三つの部分に分けた。(a)を更にカラムクロ
マトで精製し(ワコーゲルC−300 15g、石油エー
テル:エーテル=9:1)黄色結晶として{3、5−ビ
ス(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、6−トリヒ
ドロキシフェニル}(2−プロピル)ケトン(12)58
mgを得た。 1HNMR δ (TMS) : 1.16 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.78
(6H, s), 1.83 (6H, s), 3.38 (4H, bd), 3.99 (1H, sept, J = 6.6 Hz),5.22 (2
H, m), 6.29 (1H, s), 10.14 (2H, s)。
【0069】(b)も同様にカラムクロマトを繰返し
(ワコーゲル C−300 18g、石油エーテル:エーテ
ル=7:3)黄色粘稠物として2、2−ビス(3−メチ
ル−2−ブテニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(2
−メチル−1−オキソプロピル)シクロヘキサ−3、5
−ジエノン(13)197mgを得た。 1HNMR d (TMS) : 1.17 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.58 (12
H, bs), 2.62 (4H, bd),3.98 (1H, sept, J = 6.8 Hz),
4.85 (2H, m), 5.96 (1H, s)。 (c)のカラムクロマト処理(ワコーゲルC−30015
g、石油エーテル:エーテル=2:1)により黄色結晶
として{3−(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、
6−トリヒドロキシフェニル}(2−プロピル)ケトン
(14)110mgを得た。 1HNMR δ (TMS) : 1.13 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.66
(3H, s), 1.76 (3H, s),3.20 (2H, bd), 5.21 (1H, m),
6.02 (1H,s)。
【0070】実施例4 {3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−プロピル)ケ
トン(12)、 2、2−ビス(3−メチル−2−ブテ
ニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(2−メチル−1
−オキソプロピル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(13)の合成。 (2、4、6−トリヒドロキシフェニル)(2−プロピ
ル)ケトン(4)981mg(5.00 mmol)を窒素雰囲気下に
ジオキサン10.0mL中に溶かし約10度Cの冷水で冷やし
撹拌した。この中に三フッ化ホウ素エーテル錯体554mL
(639mg、4.50 mmol、0.900当量)をマイクロシリンジ
を用いて加えた。更に15分撹拌の後、3−メチル−2
−ブテノ−ル861mgのジキサン(9mL)溶液をゆっくり滴
下した。4時間後反応液をエーテル100mL中にあけエー
テル層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に
溜去し赤色粘稠油状物として粗生成物1.76gを得た。シ
リカゲルカラムクロマトにより分離を行い(ワコーゲル
C−300 50g、石油エーテル:エーテル=9:1、
7:3、5:5、各200mLで順次流出)、{3−(3−
メチル−2−ブテニル)−2、4、6−トリヒドロキシ
フェニル}(2−プロピル)ケトン(23)417mg、お
よび、2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−
3、5−ジヒドロキシ−6−(2−メチル−1−オキソ
プロピル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(13)33
8mgを各々単離した。
【0071】実施例5 {3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピ
ル)ケトン(15)、 3、5−ジヒドロキシ−6−
(3−メチル−1−オキソブチル)−2、2、4−トリ
ス(3−メチル−2−ブテニル)シクロヘキサ−3、5
−ジエノン(16)、 2、2−ビス(3−メチル−2
−ブテニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチ
ル−1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノ
ン(17)の合成。 窒素雰囲気下に60%水素化ナトリウム441mg(11.1 mmo
l、2.06当量)を乾燥ヘキサンで洗いパラフィンを除い
た。これに氷令下に乾燥メタノ−ル6.0mLを加え撹拌し
た。ついで(2−メチルプロピル)(2、4、6−トリ
ヒドロキシフェニル)ケトン(5)1.135g(5.400 mmo
l)のメタノール(6.0mL)溶液を滴下した。さらに1−
クロロ−3−メチル−2−ブテン1.205g(11.52 mmol、
2.130当量)のメタノール(5.0mL)溶液をゆっくり滴下
した。1.5時間氷令下に撹拌の後、飽和塩化アンモニウ
ム水50mLを加えエーテルで抽出した。エーテル層を飽和
食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥の後溶媒を減圧
下に除去し粗生成物として赤色粘稠油状物1.752gを得
た。これはシリカゲルカラムクロマトに付した(ワコー
ゲルC−300 40g、石油エーテル:エーテル=19:
1、18:2、17:3、16:4の順序で各々200mL
ずつで流出)。薄層クロマトを指標に、流出する順序に
最初に{3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−
2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプ
ロピル)ケトン(15)160mgを淡黄色微針状結晶とし
て得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.78
(6H, s), 1.83 (6H, s),2.26 (1H, sept, J = 6.6 Hz),
2.94 (2H, d , J = 6.6 Hz), 3.37
(4H, d, J = 6.2 Hz), 5.22 (2H, m), 6.26 (1H, bs),
10.12 (2H,bs).
【0072】次に3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メ
チル−1−オキソブチル)−2、2、4−トリス(3−
メチル−2−ブテニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノ
ン(16)549mgを黄色結晶として単離した。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.56
(15H, s), 1.78 (3H, s),2.11 (1H, sept, J = 6.6 H
z), 2.60 (4H, m),2.92 (2H, d, J = 6.9 Hz), 3.19 (2
H, d, J = 7.3 Hz),4.79 (2H, m), 5.11 (1H, m).
【0073】ついで2、2−ビス(3−メチル−2−ブ
テニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−
1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(17)259mgを黄色粘稠油状物として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.57
(12H, bs),2.16 (1H, sept, J = 6.6 Hz), 2.62 (4H,
m),2.95 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.84 (2H, m), 5.65 (1
H, s).
【0074】実施例6 {3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピ
ル)ケトン(15)、 3、5−ジヒドロキシ−6−
(3−メチル−1−オキソブチル)−2、2、4−トリ
ス(3−メチル−2−ブテニル)シクロヘキサ−3、5
−ジエノン(16)、 2、2−ビス(3−メチル−2
−ブテニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチ
ル−1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノ
ン(17)の合成。 窒素雰囲気下にカリウムt−ブトキシド2.244g(20.00 m
mol、2.000当量)を乾燥メタノール20.0mLに溶かし氷令
下に撹拌した。これに(2−メチルプロピル)(2、
4、6−トリヒドロキシフェニル)ケトン(5)2.102g
(10.00 mmol)のメタノール(10.0ml)溶液を滴下しさ
らに1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン2.861g(20.0
0 mmol、2.000当量)のメタノール(15.0mL)溶液をゆ
っくり加えた。氷令下に1時間、室温で2時間の撹拌の
後、エーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し
硫酸ナトリウム上で乾燥の後、溶媒を減圧下に溜去して
粗生成物2.932gを赤色粘稠油状物として得た。これはシ
リカゲルカラムクロマトに付した(ワコーゲルC−30
0 100g、石油エーテル:エーテル=9:1、8:2、
7:3、6:4の順序で各々400mLずつで流出)。薄層
クロマトを指標にして、{3、5−ビス(3−メチル−
2−ブテニル)−2、4、6−トリヒドロキシフェニ
ル}(2−メチルプロピル)ケトン(15)117mg、
3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソ
ブチル)−2、2、4−トリス(3−メチル−2−ブテ
ニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(16)153m
g、および、2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニ
ル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−
オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(1
7)235 mgの単離を確認した。
【0075】実施例7 2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−3、5−
ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソブチル)
シクロヘキサ−3、5−ジエノン(17)、{3−(3
−メチル−2−ブテニル)−2、4、6−トリヒドロキ
シフェニル}−(2−メチルプロピル)ケトン(18)
の合成。 窒素雰囲気下に(2−メチルプロピル)(2、4、6−
トリヒドロキシフェニル)ケトン(5)1.47g(7.00 mm
ol)を乾燥ジオキサン14.0mL中に溶かし冷水(10度C)
中で撹拌した。これに三フッ化ホウ素エーテル錯体690
mL(795mg、5.60mmol、0.80当量)をマイクロシリンジ
を用いて加えた。ついで3−メチル−2−ブテノ−ル1.
21g(14.0 mmol、2.00当量)のジオキサン(10.0mL)溶
液を約0.5時間で滴下した。室温で14時間撹拌の後、エ
ーテル140mLを加え有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水の順序で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥
した。減圧下に溶媒を溜去し赤色粘稠油状物として粗生
成物2.93gを得た。これはシリカゲルカラムクロマトに
付した(ワコーゲルC−300 100g、石油エーテル:
エーテル=9:1、8:2、7:3、6:4、5:5の
順序で各200mLずつで流出)。薄層クロマトを指標にま
ず油状物427mgを集めシリカゲルカラムクロマトを繰返
し(ワコーゲルC−300 17g、石油エーテル:エーテ
ル=8:2で流出)、2、2−ビス(3−メチル−2−
ブテニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル
−1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(17)311mgを単離した。次に流出した油状物613mgに
ついてもシリカゲルカラムクロマトを繰返し(ワコーゲ
ルC−300、21g、石油エーテル:エーテル=7:3で
流出)、{3−(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}−(2−メチルプロ
ピル)ケトン(18)459mgを淡黄色結晶として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.71
(3H, s), 1.77 (3H, s),2.23 (1H, sept, J = 6.6 Hz),
2.95 (2H, d, J = 6.3 Hz),3.31 (2H, bd), 5.22 (1H,
m), 5.95 (1H, m).
【0076】実施例8 {3、5−ビス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジ
エニル)−2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2
−メチルプロピル)ケトン(19)、 3、5−ジヒド
ロキシ−6−(3−メチル−1−オキソブチル)−2、
2、4−トリス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジ
エニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(20)、
2、2−ビス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジエ
ニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(2−メチル−1
−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(2
1)の合成。 窒素雰囲気下に60%水素化ナトリウム油状分散物400mg
(10.0 mmol、2.00当量)のパラフィンを乾燥ヘキサン
でもって洗い去った。氷令下に乾燥メタノール10.0mLを
加えナトリウムメトキシド溶液をつくった。これに
(2、4、6−トリヒドロキシフェニル)(2−メチル
プロピル)ケトン(5)1.051g(5.000 mmol)のメタノ
ール(5.0mL)溶液を滴下した。1−クロロ−3、7−
ジメチル−2、6−オクタジエン1.727g(10.0 mmol、
2.000当量)のメタノール(8.0mL)溶液を0.5時間で滴
下しさらに室温で1時間撹拌を続けた。これに飽和塩化
アンモニウム水40mLを加えエーテルで抽出した。飽和食
塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥の後、溶媒を減圧
下に溜去し粗生成物2.527gを赤色粘稠油状物として得
た。これはシリカゲルカラムクロマトに付した(ワコー
ゲルC−300 95g、ヘキサン:エーテル=9:1、
8:2、7:3、6:4、5:5、各々300mLずつで流
出)。各フラクションの薄層クロマトを指標に、(a)
オレンジ色油状物 663mg、(b)オレンジ色粘稠油状物
196mg、(c)オレンジ色粘稠油状物 218mgに分類した。
(a)はさらにシリカゲルカラムクロマトを行い(ワコ
ーゲルC−300 27g、ヘキサン:エーテル=29:
1、28:2、27:3各々150mLずつで流出){3、
5−ビス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニ
ル)−2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−メ
チルプロピル)ケトン(19)128mgをオレンジ色油状
物として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.60
(9H, s), 1.67 (9H, s),2.07 (9H, m), 2.95 (2H, d, J
= 7.2 Hz),3.39 (4H, d, J = 9.0 Hz), 5.08 (2H, m),
5.34 (2H, m).
【0077】(b)からは3、5−ジヒドロキシ−6−
(3−メチル−1−オキソブチル)−2、2、4−トリ
ス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル)シク
ロヘキサ−3、5−ジエノン(20)を単離した。 1HNMR δ (TMS) : 0.98 (6H, d , J = 6.6 Hz), 1.56
(12H, s), 1.64 (6H, s), 1.91 (12
H, bs), 2.24 (1H, m), 2.65 (4H, m),2.94 (2H, d, J
= 6.8 Hz), 3.45 (2H, d, J = 8.0 Hz),4.95 (6H, m). (c)からは2、2−ビス(3、7−ジメチル−2、6−
オクタジエニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(2−
メチル−1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジ
エノン(21)を単離した。 1HNMR δ (TMS) : 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.59
(bs) および1.67(bs)(合計 18H), 1.99 (9H, m), 2.58
(4H, m),2.96 (2H, d, J = 6.8 Hz), 4.99 (4H, m), 5.
94 (1H,s).
【0078】実施例9 3、5−ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−
オキソオクチル)−2、2、4−トリス(3−メチル−
2−ブテニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(2
2)、 {3−(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2、6−ジメチル
ヘプチル)ケトン(23)の合成。 カリウムメトキシド0.432g(6.16mmol、2.00当量)に
氷冷下で乾燥メタノ−ル1mlを加え、15分間攪拌し
た。(2、4、6−トリヒドロキシフェニル)(2、6
−ジメチルヘプチル)ケトン(6)0.864g(3.08mmo
l)のメタノ−ル(4ml)溶液を滴下し氷冷下で30
分間攪拌した。1−クロロ−3−メチル−2−ブテン72
8ml(6.47mmol、2.10当量)を滴下し、室温で3.5
時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水を20ml加えエ−
テルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で
乾燥の後、溶媒を減圧下に留去した。粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付した(ワコーゲルC
−300,50g,ヘキサン:エーテル=7:3で流
出)。3、5−ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル
−1−オキソオクチル)−2、2、4−トリス(3−メ
チル−2−ブテニル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン
(22)0.181gを油状物として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.86 (6H, d, J = 6.3 Hz), 0.94
(3H, d, J = 6.6Hz),1.25 (7H,m), 1.57 (12H, s), 2.
00 (1H, m),2.67 (4H, d, J = 6.9Hz), 3.00 (2H, m),
4.84 (2H, t, J = 6.9Hz) MS(EI) m/z 416(M)+
【0079】さらにヘキサン:エーテル=6:4で流出
するところより、{3−(3−メチル−2−ブテニル)
−2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2、6−ジ
メチルヘプチル)ケトン(23)0.311gを油状物とし
て得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.84 (6H, d, J = 6.3Hz), 0.92 (3
H, d, J = 7.3Hz),1.23 (7H, m), 1.76 (bs), 1.81(b
s),(合計6H),2.10 (1H, m), 2.80 (2H, m), 3.13 (2
H, m),3.34 (2H, d, J = 7.3 Hz), 5.24 (1H, m), 5.90
(1H, m) MS(EI) m/z 348 (M)+
【0080】実施例10 2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−3、5−
ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−オキソオ
クチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(24)の合
成。 カリウムメトキシド0.619g(8.82mmol,2当量)に氷
冷下で乾燥メタノ−ル5mlを加え15分間攪拌した。
2、4、6−トリヒドロキシフェニル}(2、6−ジメ
チルヘプチル)ケトン(6)1.536g(4.41mmol)のメ
タノール(5ml)溶液を滴下し氷冷下で30分間攪拌
した。1−クロロ−3−メチル−2−ブテン1.093ml
(9.702mmol,2.20当量)を滴下し、室温で4時間攪拌
した。飽和塩化アンモニウム水80ml加えエーテルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥の後、
溶媒を減圧下に留去した。粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付した(ワコーゲルC−300,
80g,ヘキサン:エーテル=99:1、97:3、95:5で流
出)。2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−
3、5−ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−
オキソオクチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン(2
4)0.305gを油状物として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.86 (6H, d, J = 5.9Hz), 0.93 (3
H, d, J = 6.2Hz),1.26 (7H, m), 1.57 (bs), 1.79 (b
s) (合計18H),2.00 (1H, m), 2.58 (4H, m), 2.97
(2H, m),3.19 (2H, bd), 4.81 (2H, bt), 5.15 (1H,b
t). MS(E1) m/z 484 (M)+
【0081】実施例11 {3、6−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピ
ル)ケトン(25)、 {3−(3−メチル−2−ブテ
ニル)−2、4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−
メチルプロピル)ケトン(26)の合成。 窒素雰囲気下に(2、4、5−トリヒドロキシフェニ
ル)(2−メチルプロピル)ケトン(7)2.102g(10.0
mmol)のジキサン(20.0mL)溶液を冷水下に撹拌し
た。三フッ化ホウ素エーテル錯体1230mL(1.420g, 10.00
mmol、 1.000当量)を加えついで3−メチル−2−ブ
テノール2.584g(30.0 mmol)のジオキサン(16.0mL)
溶液をゆっくり加えた。3時間冷水下に撹拌の後14時
間室温に放置した。エーテル200mLを加え有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水で洗浄、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去し暗赤色油
状物として粗生成物4.018gを得た。シリカゲルカラムク
ロマト(ワコーゲルC−30080g、ヘキサン:エーテル
=9:1、8:2、7:3、6:4、5:5各300mLず
つで流出)を行い{3、6−ビス(3−メチル−2−ブ
テニル)−2、4、5−トリヒドロキシフェニル}(2
−メチルプロピル)ケトン(25)249mgを黄色細針状
結晶として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.74
(bs),1.80(bs) (合計12H), 2.25 (1
H, sept, J = 6.6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7.0 Hz),
3.41 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.48 (2
H, d, J = 7.0 Hz),5.03 (1H, s), 5.03 (1H, m), 5.29
(1H, m), 6.30 (1H,s).
【0082】より極性の高い成分として{3−(3−メ
チル−2−ブテニル)−2、4、5−トリヒドロキシフ
ェニル}(2−メチルプロピル)ケトン(26)231mg
を単離した。 1HNMR δ (TMS) : 0.98 (6H, d, J = 6.5 Hz), 1.74
(3H, s), 1.82 (3H, s),2.25 (1H, sept, J = 6.5 Hz),
2.69 (2H, d, J = 6.8 Hz),3.43 (2H, d, J = 7.0 H
z), 5.30 (1H, m), 7.12 (1H, s).
【0083】実施例12 {6−(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、5−ト
リヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン
・モノ(3−メチル−2−ブテニル)エーテル(2
7)、 (2、4、5−トリヒドロキシフェニル)(2
−メチルプロピル)ケトン・モノ(3−メチル−2−ブ
テニル)エーテル(28)の合成。 窒素雰囲気下に60%水素化ナトリウム油状分散物400mg
(10.0 mmol、2.00当量)のパラフィンを乾燥ヘキサン
で洗い去った。氷令下に乾燥メタノール10.0mLを加えナ
トリウムメトキシド溶液をつくった。(2、4、5−ト
リヒドロキシフェニル)(2−メチルプロピル)ケトン
(7)1.051g(5.000 mmol)のメタノール(6.0mL)溶
液を加えた。ついで1−クロロ−3−メチル−2−ブテ
ン(1.046G(10.00 mmol、2.000当量)のメタノール
(8.0mL)溶液をゆっくり加えた。室温で2時間撹拌の
後エーテル200mLを加え飽和塩化アンモニウム水100mLで
中和し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を減圧下に溜去し赤色粘稠油状物として粗生成
物1.730gを得た。シリカゲルカラムクロマトによる分離
操作で(ワコーゲルC−300 50g、石油エーテル:エ
ーテル=9:1、8:2、7:3、6:4各々200mLず
つで流出)順番に{6−(3−メチル−2−ブテニル)
−2、4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−メチル
プロピル)ケトン・モノ(3−メチル−2−ブテニル)
エーテル(27)68mgを黄色細針状結晶として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.89 96H, d, J = 6.4 Hz), 1.74
(s), 1.73 (s) (合計12H), 2.22 (1
H, sept, J = 6.4 Hz), 2.79 (2H, d, J = 6.6 Hz),
3.56 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.58 (2
H, d, J = 6.9 Hz),5.17 (1H, m), 5.44 (1H, m), 5.44
(1H,s), 6.37 (1H, s).
【0084】より極性の高い部分から(2、4、5−ト
リヒドロキシフェニル)(2−メチルプロピル)ケトン
・モノ(3−メチル−2−ブテニル)エーテル(28)
64mgを黄色針状結晶として得た。 1HNMR δ (TMS) : 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.74
(3H, s), 1.79 (3H,s),2.75 (1H, m), 2.71 (2H, d, J
= 6.6 Hz),4.60 (2H, d, J = 6.8 Hz), 5.46 (1H, m),
6.44 (1H, s),7.22 (1H, s).
【0085】実施例13 2、4−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−6−(2
−メチル−1−オキソプロピル)−2、3、5−トリヒ
ドロキシシクロヘキサ−3、5−ジエノン(29)の合
成。 窒素雰囲気下に60%水素化ナトリウム油状分散物125mg
(3.12 mmol、3.00当量)の油分をヘキサンで洗い去
り、冷水下にジメチルスルフォキシド2.0mLに水素化ナ
トリウムを浮遊させた。(1、2、3、5−テトラヒド
ロキシフェニル)(2−プロピル)ケトン(8)221mg
(1.04 mmol)のジメチルスルフォキシド(1.5mL)溶液
を滴下した。30分間撹拌の後、1−ブロモ−3−メチル
−2−ブテン327mg(2.29 mmol、2.20当量)のジメチル
スルフォキシド(1.0mL)溶液をゆっくり滴下した。室
温で1時間撹拌の後エーテル100mLを加え飽和塩化アン
モニウム水で中和した。エーテル層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧下に溜去
しオレンジ色の無晶系固体として粗生成物318mgを得
た。シリカゲルカラムクロマトで精製し(ワコーゲルC
−300 10g、ヘキサン:エーテル=7:3で流
出)、黄色粘凋油状物として2、4−ビス(3−メチル
−2−ブテニル)−6−(2−メチル−1−オキソプロ
ピル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−
3、5−ジエノン(29)90mgを単離した。 1HNMR δ (TMS) : 1.13 (6H, d, J = 6.9 Hz), 1.52
(s), 1.67(s), 1.73(s)(合計12H), 2.51 (2H, d, J =
7.2 Hz),3.09 (2H,d. J = 7.2 Hz), 3.71 (1H, sept, J
= 7.2 Hz),5.00 (1H, m), 5.14 (1H,m).
【0086】実施例14 2、4−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−6−(1
−オキソエチル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロ
ヘキサ−3、5−ジエノン(30)の合成。 アルゴン気流下、60%水素化ナトリウム油分散物200 mg
(4.89mmol、3.00当量)をヘキサンで洗浄して油分を除
いた。水冷下、乾燥ジメチルスルフォキシド8.0mLを加
えて攪拌する中に、2−メチルプロピル−(2、3、
4、6−テトラヒドロキシフェニル)ケトン(9)300
mg (1.63mmol)を加え、40分攪拌した。1−クロロ−
3−メチル−2−ブテン0.367 mL (3.26mmol、2.00当
量)を滴下し、4時間攪拌した。2M塩酸4 mLを加え、酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った後、硫
酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧濃縮の後、シリカゲ
ルクロマトグラフ(ワコーゲルC-200 100g、ベンゼ
ン:酢酸エチル:酢酸=8:1:0.1)により、黄色
粉末状結晶の目的物(30)242.6 mg(収率46.5%)を
得た。 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 1.53-1.73 (12H,
m), 2.51 (5H, m),3.08 (2H, d, J = 7.5), 5.07 (2H,
m),18.65 (1H, s) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 320 (M+) 252, 196 (bas
e), 69
【0087】実施例15 2、4−ジメチル−6−(3−メチル−1−オキソブチ
ル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−3、
5−ジエノン(31)の合成。 アルゴン気流下、60%水素化ナトリウム油分散物372 mg
(9.30mmol、3.00当量)をヘキサンで洗浄して油分を除
いた。水冷下、乾燥ジメチルスルフォキシド7.0mLを加
えて攪拌する中に、2−メチルプロピル−(2、3、
4、6−テトラヒドロキシフェニル)ケトン(9)700
mg(3.10mmol)を加え、30分攪拌した。ヨウ化メチル0.
579 mL(9.30mmol、当量)を滴下し、4時間攪拌した。2
M塩酸3 mLおよび10%チオ硫酸ナトリウム1mLを加え、酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った後、硫
酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧濃縮の後、シリカゲ
ルクロマトグラフ(ワコーゲルC-200 75g、四塩化炭
素:酢酸エチル:酢酸=400:200:5)により、
黄色粉末状結晶の目的物(31)224 mg(収率28.4%)
を得た。 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.97 (3H, d, J =
6.6),1.01 (3H, d, J = 6.6), 1.58 (3H, s),1.86 (3
H, s), 2.15 (1H, m),2.82 (2H, d, J = 7.0), 4.45 (1
H, brs),7.42 (1H, brs), 18.92 (1H, s) 13C-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 6.9, 22.5, 22.8,
26.7, 30.4, 46.8,75.7, 104.9, 105.2, 168.9, 191.
1,196.4, 201.3 LR-MS (EI, 70V, 300μA) 254 (M+), 237, 211 (bas
e), 180, 151, 57
【0088】実施例16 2、4−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−6−ベン
ゾイル−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−
3、5−ジエノン(32)の合成。 アルゴン気流下、60%水素化ナトリウム油分散物440 mg
(11.0mmol、3.01当量)をヘキサンで洗浄して油分を除
いた。水冷下、乾燥ジメチルスルフォキシド18.0 mLを
加えて攪拌する中に、フェニル−(2、3、4、6−テ
トラヒドロキシフェニル)−ケトン(10)900 mg (3.
66mmol)を加え、30分攪拌した。1−クロロ−3−メ
チル−2−ブテン0.830 mL (7.32mmol、2.00当量)を滴
下し、2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水15 mL
および2M塩酸2 mLを加え、エーテルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウム上で乾燥させ
た。減圧濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフ(ワコー
ゲルC-200 200g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)に
より、黄色粉末状結晶の目的物(32)716 mg(収率5
1.3%)を得た。 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 1.57-1.74 (12H,
m),2.63 (2H, d, J = 7.5),3.10 (2H, d, J = 7.5), 4.
5 (1H, brs),5.14 (2H, m), 7.23-7.7 (6H, m),18.65
(1H, s) 13C-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 17.8, 18.1, 21.
3, 25.7, 25.9, 42.0,79.1, 105.2, 109.4, 116.1, 12
1.1,127.9, 128.1, 131.5, 132.7, 136.9,137.9, 168.
8, 190.6, 193.5, 195, 2 LR-MS (EI, 70V, 300μA) 382 (M+), 314, 258, 229,
217, 180, 151,105 (base), 77, 69
【0089】実施例17 2、4−ビスベンジル−6−(3−メチル−1−オキソ
ブチル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−
3、5−ジエノン(33)の合成。 アルゴン気流下、60%水素化ナトリウム油分散物212 mg
(5.31mmol、2.40当量)をヘキサンで洗浄して油分を除
いた。水冷下、乾燥ジメチルスルフォキシド11.0 mLを
加えて攪拌する中に、2−メチルプロピル−(2、3、
4、6−テトラヒドロキシフェニル)−ケトン(9)50
0 mg(2.21mmol)を加え、40分攪拌した。臭化ベンジル
0.525 mL(4.42mmol、2.00当量)を滴下し、4時間攪拌し
た。飽和塩化アンモニウム水10 mLを加え、エ−テルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗った後、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させた。減圧濃縮の後、シリカゲルクロマト
グラフ(ワコーゲルC-200 100g、ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:2)により、黄色粉末状結晶の目的物(33)
207 mg(収率23.1%)を得た。 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.94 (6H, d, J =
6.2), 2.25 (1H, m),2-3 (2H, br), 2.66 (2H, m),3.0
4 (2H, s), 3.62 (2H, s),7.1-7.4 (10H, m), 18.3 (1
H, brs) 13C-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 22.7, 22.9, 25.
7, 27.8, 47.2, 50.5,60.6, 105.6, 107.6, 125.9, 12
7.5,128.0, 128.3, 128.8, 130.4, 133.5,140.7, 171.
5, 189.2, 195.5, 200.3 LR-MS (EI, 70V, 300μA) 406 (M+), 322, 315 (bas
e), 287, 259, 237,209, 197, 181, 167, 91
【0090】実施例18 {3、5−ビスベンジル−2、4、6−トリヒドロキシ
フェニル}(2−メチルプロピル)ケトン(34)、
2、2−ビスベンジル−6−(2−メチル−1−オキソ
ブチル)−3、5−ジヒドロキシシクロヘキサ−3、5
−ジエノン(35)、 2、2、4−トリスベンジル−
6−(3−メチル−1−オキソブチル)−3、5−ジヒ
ドロキシシクロヘキサ−3、5−ジエノン(36)の合
成。 アルゴン気流下、カリウムメトキシド738 mg (10.0mmo
l、2.00当量)を氷冷下に、乾燥メタノ−ル25.0 mLを加
えて攪拌する中に、2−メチルプロピル−(2、4、6
−トリヒドロキシフェニル)ケトン(5)1.05 g(5.00m
mol)を加え、1時間攪拌した。臭化ベンジル1.19 mL(1
0.0mmol、2.00当量)を滴下し、氷冷下4時間攪拌した。
飽和塩化アンモニウム水10 mLを加え、メタノールを減
圧溜去した後、エーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗った後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧濃縮
の後、シリカゲルクロマトグラフ(ワコーゲルC-200
150g、ヘキサン:ジエチルエーテル=19:1〜9:1
〜4:1)により分画し、溶出順に2、2−ビスベンジ
ル−6−(2−メチル−1−オキソブチル)−3、5−
ジヒドロキシシクロヘキサ−3、5−ジエノン(3
5)、 2、2、4−トリスベンジル−6−(3−メチ
ル−1−オキソブチル)−3、5−ジヒドロキシシクロ
ヘキサ−3、5−ジエノン(36)、 {3、5−ビス
ベンジル−2、4、6−トリヒドロキシフェニル)}
(2−メチルプロピル)ケトン(34)を、それぞれ黄
色粉末状結晶として54.9 mg(収率2.8%)、507mg(収
率21.1%)、150 mg(収率7.7%)を得た。 2、2−ビスベンジル−6−(3−メチル−1−オキソ
ブチル)−3、5−ジヒドロキシシクロヘキサ−3、5
−ジエノン(35) 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.93 (6H, d, J =
6.6), 2.23 (1H, m),2.91 (2H, d, J = 6.6), 3.99 (4
H, s),4.98, 5.53, 5.98 (total 1H, s, brs, s),
6.90-7.47 (10H, m),
9.86, 10.4,18.82 (total 2H, brs, brs, s) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 390 (M+), 330 (base), 17
7, 91
【0091】2、2、4−トリスベンジル−6−(3−
メチル−1−オキソブチル)−3、5−ジヒドロキシシ
クロヘキサ−3、5−ジエノン(36) 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.78-1.04 (6H,
m), 2.2 (1H, m),2.73-3.58 (8H, m),5.6, 6.2 (total
1H, each brs),6.85-7.25 (15H, m),18.68, 18.87 (tot
al 1H, each s) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 480 (M+), 389, 305, 91
(base)
【0092】3、5−ビスベンジル−2、4、6−トリ
ヒドロキシフェニル)(2−メチルプロピル)ケトン
(34) 1H-NMR (90MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.79-1.01 (6H,
m), 1.5-2.4 (1H, m),2.59-2.93 (4H, m), 3.43-3.27
(4H, m),6.93-7.25 (10H, m), 18.2-18.93 (1H, m) LR-MS (EI, 70V, 300μA) 390 (M+), 299 (base), 91
【0093】実施例19 {3、5−ビス(3−メチルブチル)−2、4、6−ト
リヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン
(37)の合成。 {3、5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
4、6−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピ
ル)ケトン(15)1.50g (4.34mmol)を22.0 mLのエタ
ノ−ルに溶解し、5%パラジウム活性炭(水分含量〜50
%)924 mg (0.217mmol、5%当量)を加えて常圧水素下
室温で2時間激しく攪拌した。反応液を濾過後、減圧濃
縮し、得られる褐色のオイルをシリカゲルクロマトグラ
フ(ワコーゲルC-200 100g、ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)に付し、無色オイル状の目的物(37) 1.3
2 g(収率86.6%)を得た。 1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ (TMS) : 0.97 (18H, d, J
= 6.9), 1.37 (4H, m),1.64 (2H, m), 2.27 (1H, m),
2.54 (4H, m), 2.96 (2H, d, J = 6.8),4.58 (1H, s),
5.31 (1H, s),9.69 (1H, brs) 13C-NMR (400MHz, CDCl3) δ (TMS) : 20.7, 22.5, 22.
9, 25.2, 28.3, 38.2,53.1, 105.1, 106.2, 157.5, 15
8.2,206.1 LR-MS (EI, 70V, 300μA) 350 (M+), 293 (base), 27
9, 275
【0094】参考例7 (フェニルメチル)(2,4,6−トリヒドロキシフェニ
ル)ケトン(38)の合成 フロログルシノール12.61g(100.0mmol)を、ニトロベ
ンゼン45mLと二硫化炭素45mLの混合溶液に加え、水冷攪
拌下に塩化アルミニウム40.0g(300mmol、3.00当量)を
少量ずつ加え、塩化カルシウム管を付け攪拌した。つい
でフェニルアセチルクロリド15.46g(100.0mmol、1.000
当量)をゆっくり滴下し、室温で2時間攪拌を続けた。
酸性ガスの発生が止まったところで希塩酸(濃塩酸100m
Lと冷水400mLとから調製)中にあけ、攪拌の後エーテル
抽出した。エーテル層は飽和食塩水で洗浄の後、減圧下
に溜去した。これに水を少しずつ加えながら減圧溜去
し、水蒸気蒸留によりニトロベンゼンを溜去した。残留
物を改めてエーテル抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。溶媒を溜去し赤色粘凋油状物2
6.02gを得た。少量の塩化メチレンを加えて冷蔵庫中に
放置して結晶化させ、淡黄色粉末状結晶として(フェニ
ルメチル)(2,4,6−トリヒドロキシフェニル)ケ
トン(38)19.62gを得た。 (38)1H-NMR(CDCl3): 4.42(2H,s), 5.93(2H,
s),7.19-7.34(5H,m)
【0095】実施例20 {3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2,
4,6−トリヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)
ケトン(39)、3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニ
ルアセチル)−2,2,4−トリス(3−メチル−2−
ブテニル)シクロヘキサ−3,5−ジエノン(40)、
3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルアセチル)−
2,2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−シクロヘ
キサ−3,5−ジエノン(41)、および、{3−(3
−メチル−2−ブテニル)−2,4,6−トリヒドロキ
シフェニル}(フェニルメチル)ケトン(42)の合成
【0096】窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド324m
g(6.00 mmol、2.00当量)の乾燥メタノール(6.0 mL)
溶液に、氷冷攪拌下、(フェニルメチル)(2,4,6
−トリヒドロキシフェニル)ケトン(38)733mg(3.0
0 mmol)の乾燥メタノール(3.0mL)溶液を加えた。さ
らに1−クロロ−3−メチル−2−ブテン627mg(6.00m
mol、2.00当量)のメタノール(4.0mL)溶液をゆっくり
加えた。3時間攪拌を続けた。室温減圧下にメタノール
を溜去しエーテルを加えた。エーテル層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した後、溶媒を溜去し
粗生成物1.027gを得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トに付した(ワコーゲル C-300 46g、ヘキサン:エー
テル=19:1〜1:1)。流出した順に、{3,5−ピス(3
−メチル−2−ブテニル)2,4,6−トリヒドロキシ
フェニル}(フェニルメチル)ケトン(39)13mgを黄
色粘凋油状物として、3,5−ジヒドロキシ−6−(フ
ェニルアセチル)−2,2,4−トリス(3−メチル−
2−ブテニル)シクロヘキサ−3,5−ジエノン(4
0)98mgを黄色粘凋油状物として、3,5−ジヒドロキ
シ−6−(フェニルアセチル)−2,2−ピス(3−メ
チル−2−ブテニル)−シクロヘキサ−3,5−ジエノ
ン(41)136mgを黄色固体として、{3−(3−メチ
ル−2−ブテニル)−2,4,6−トリヒドロキシフェ
ニル}(フェニルメチル)ケトン(42)165mgを黄色
結晶として得た。
【0097】 (39) 1H-NMR(CDCl3): 1.79(6H,d,J=1.2), 1.8
4(6H,s),3.37(2H,d,J=7.3), 4.41(2H,s), 5.22
(1H,m),7.29(5H,m) (40) 1H-NMR(CDCl3):(major isomer) 1.54(6
H,s), 1.56(6H,s),1.77(6H,s), 2.53(2H,d,J=7.
8), 2.64(2H,d,J=7.3),3.17(2H,d,J=7.3), 4.74
(2H,m), 5.12(1H,m),7.29(5H,m);(minor isome
r) 1.54(6H,s), 1.56.(6H,s),
1.77(6H,s), 2.67(2H,d,J=7.3), 3.21(2H,d,J=7.
3), 4.74(2H,m), 5.12(1H,m),
7.29(5H,m) (41) 1H-NMR(CDCl3): 1.52(3H,s),1,55(3H,
s),1,56(6H,s),2.73(4H,m), 4.41(2H,s), 4.8
0(1H,m) (42) 1H-NMR(CDCl3): 1.68(3H,s), 1.76(3H,
s),3.26(2H,d,J=7.0), 4.41(2H,s), 6.00(1H,
s),7.18-7.33(5H,m)
【0098】実施例21 {3,5−ピス(3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
エニル)−2,4,6−トリヒドロキシフェニル}(フ
ェニルメチル)ケトン(43)、3,5−ジヒドロキシ
−6−(フェニルアセチル)−2,2,4−トリス
(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロ
ヘキサ−3,5−ジエノン(44)、3,5−ジヒドロ
キシ−6−(フェニルアセチル)−2,2−ピス(3,
7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロヘキサ
−3,5−ジエノン(45)、および、{3−(3,7
−ジメチル−2,6−オクタジエニル)−2,4,6−
トリヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)ケトン
(46)の合成
【0099】窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド 324
mg(6.00mmol、2.00当量)の乾燥メタノール(6.0 mL)
溶液に、室温攪拌下(フェニルメチル)(2,4,6−
トリヒドロキシフェニル)ケトン(38)733mg(3.00m
mol)の乾燥メタノール(3.0mL)溶液を加えた。さら
に、1−クロロ−3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
エン1.036g(6.00mmol、2.00当量)のメタノール(5.0
mL)溶液をゆっくり加えた。室温で3時間、60℃で1
時間攪拌を続けた。室温減圧下にメタノールを溜去し、
エーテルを加えた。エーテル層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥した後、溶媒を溜去し粗生成物
1.567gを得た。これをシリカゲルカラムクロマトに付し
た(ワコーゲル C-300 50g、ヘキサン:エーテル=1
9:1〜6:1)。流出した順に、{3,5−ピス(3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニル)−2,4,6−ト
リヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)ケトン(4
3)132mgを橙色粘凋油状物として、3,5−ジヒドロ
キシ−6−(フェニルアセチル)−2,2,4−トリス
(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)シクロ
ヘキサ−3,5−ジエノン(44)166mgを黄色粘凋油
状物として、3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルア
セチル)−2,2−ピス(3,7−ジメチル−2,6−
オクタジエニル)シクロヘキサ−3,5−ジエノン(4
5)203mgを橙色粘凋油状物として、{3−(3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニル)−2,4,6−ト
リヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)ケトン(4
6)222mgを黄色結晶として得た。
【0100】(43) 1H-NMR(CDCl3): 1.59(6H,
s), 1.69(12H,s), 1.97(8H,m),4.23(2H,s), 5.0
5(4H,m), 7.29(5H,m) (44) 1H-NMR(CDCl3): 1.54(15H,s), 1.60(3
H,s), 1.64(3H,s),1.65(3H,s), 1.69(3H,s), 1.
75-2.20(4H,m),3.20(2H,d), 4.39(2H,s), 4.79
(2H,m), 4.98(2H,m), 5.04(1
H,m), 5.24(1H,m), 7.29(5H,m) (45) 1H-NMR(CDCl3): 1.55(9H,s), 1.65(3H,
s), 1.88(8H,m),2.63(4H,m), 4.40(2H.s), 4.85
(2H,m),4.94(2H,m), 7.28(5H,m) (46) 1H-NMR(CDCl3): 1.57(3H,s), 1.65(3H,
s), 1.77(3H,s),2.00(4H,m), 3.29(2H,d,J=6.
8), 4.41(2H,s),5.09(1H,m), 5.24(1H,m), 7.25
(5H,m)
【0101】参考例8 (2,4−ジヒドロキシ−6−メチルフェニル)(2−
メチルプロピル)ケトン(47)の合成 オルシン1水和物14.20g(100.0 mmol)にベンゼン160mL
を加え、加熱蒸留を行った。これを二回行い脱水操作と
した。これにニトロベンゼン45mLと二硫化炭素45mLを加
え、水冷攪拌下に塩化アルミニウム26.7g(200mmol、2.
00当量)を少量ずつ加え、塩化カルシウム管を付け、攪
拌した。ついでイソバレリルクロリド12.1g(100mmol、
1.00当量)をゆっくり滴下し、室温で14時間攪拌を続
けた。酸性ガスの発生が止まっていることを確認の上、
希塩酸(濃塩酸100mLと冷水400mLとから調製)中にあ
け、攪拌の後エーテル抽出した。エーテル層を飽和食塩
水で洗浄の後、減圧下に溜去した。これに水を少しずつ
加えながら減圧溜去し、水蒸気蒸留によりニトロベンゼ
ンを溜去した。残留物をエーテル抽出し、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を溜去し茶
褐色粘凋油状物18.53gを得た。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマト(ワコーゲル C-200 220g、ヘキサン:
酢酸エチル=9:1)で分離し、(2,4−ジヒドロキシ
−6−メチルフェニル)(2−メチルブロビル)ケトン
(47)5.681gを得た。 (47)1H-NMR(CDCl3): 0.97(6H,d,J=6.5), 2.25
(3H,s),2.27(1H,m), 2.78(2H,d,J=6.6), 6.23(1
H,s),6.26(1H,s)
【0102】実施例22 {2−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−メチル−2
−ブテニルオキシ)フェニル}(2−メチルブロピル)
ケトン(48)、{2,4−ジヒドロキシ−6−メチル
−3−(3−メチル−2−プテニル)フェニル}(2−
メチルブロピル)ケトン(49)、および、{4,6−
ジヒドロキシ−2−メチル−3−(3−メチル−2−ブ
テニル)フェニル}(3−メチルブロピル)ケトン(5
0)の合成
【0103】60%水素化ナトリウム300 mg(7.50mmo
l、1.50当量)を窒素雰囲気下に石油エーテルでパラフ
ィンを洗い流した後、乾燥メタノール7.5 mLを加えた。
ついで(2,4−ジヒドロキシ−6−メチルフェニル)
(2−メチルブロピル)ケトン(47)1.04g(5.00mmo
l)のメタノール(5.0mL)溶液を氷冷攪拌下に加えた。
さらに、1−クロロ−3−メチル−2−ブテン 784mg
(7.50mmol、1.50当量)のメタノール(5.0 mL)溶液を
ゆっくり滴下した。室温に戻しつつ攪拌を2時間続け
た。これにエーテルを加え、エーテル層を飽和塩化アン
モニウム水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を溜去して暗赤色油状物1.296gを得た。
少量のへキサンを加え冷蔵庫中に放置し、無色針状結晶
として出発物質277mgを回収した。ろ液部分965mgをシリ
カゲルカラムクロマト(ワコーゲルC-300 49g、ヘキサ
ン:酢酸エチル=29:1〜7:3)により分離し、流出した
順に、{2−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−メチ
ル−2−ブテニルオキシ)フェニル}(2−メチルブロ
ビル)ケトン(48)108mgを黄色油状物として、
{2,4−ジヒドロキシ−6−メチル−3−(3−メチ
ル−2−ブテニル)フェニル}(2−メチルブロピル)
ケトン(49)78mgを無色細結晶として、ついで流出し
た黄褐色油状物260mgを再度カラムクロマト(ワコーゲ
ル C-300 6.0g、ヘキサン:酢酸エチル=19:1)で精
製し、{4,6−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(3
−メチル−2−ブテニル)フェニル}(3−メチルブロ
ピル)ケトン(50)162mgを黄色粘凋油状物として得
た。
【0104】(48)1H-NMR(CDCl3): 0.97(6H,d,J=
6.6), 1.74(3H,s),1.79(3H,s), 2.22(1H,m), 2.
55(3H,s),2.78(2H,d,J=6.8), 4.51(2H,d,J=6.8),
5.46(1H,m),6.30(1H,s) (49)1H-NMR(CDCl3): 0.96(6H,d,J=6.4), 1.74
(3H,s),1.80(3H,s), 2.28(1H,m), 2.51(3H,s),
2.77(2H,d,J=6.6), 3.40(2H,d,J=6.7), 5.27(1H,
m),6.20(1H,s) (50)1H-NMR(CDCl3): 0.92(6H.d,J=6.6). 1.73
(3H,s),1.79(3H,s), 2.28(1H,m), 2.41(3H,s),
2.74(2H,d,J=6.6), 3.31(2H,d,J=6.6), 5.07(1H,
m),6.26(1H,s)
【0105】実施例23 {3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2−ヒ
ドロキシ−6−メチル−4−(3−メチル−2−ブテニ
ルオキシ)フェニル}(2−メチルブロビル)ケトン
(51)、および、{2,4−ジヒドロキシ−6−メチ
ル−3−(3−メチル−2−ブテニル)フェニル}(2
−メチルブロビル)ケトン(49)の合成
【0106】(2,4−ジヒドロキシ−6−メチルフェ
ニル)(2−メチルブロピル)ケトン(47)1.04g
(5.00 mmol)の乾燥1,4−ジオキサン(10.0mL)溶
液中に窒素雰囲気下に、10℃で三フッ化ホウ素エーテ
ル錯体 710mg(5.00mmol、1.00当量)を加えた。つい
で、3−メチル−2−ブテノール861mg(10.0mmol、2.0
0当量)のジオキサン(5.0mL)溶液をゆっくり滴下し
て、室温に戻しつつ5時間攪拌を続けた。反応混合物に
エーテルを加え、エーテル層を飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。溶媒を溜去して橙色油状物2.072gを得た。粗生成物
をシリカゲルカラムクロマト(ワコーゲル C-300 65
g、ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜7:3)で分離を行い、
流出した順に、{3,5−ビス(3−メチル−2−ブテ
ニル)−2−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−メチ
ル−2−ブテニルオキシ)フエニル}(2−メチルブロ
ピル)ケトン(51)246mgを淡黄色粘凋油状物とし
て、{2,4−ジヒドロキシ−6−メチル−3−(3−
メチル−2−ブテニル)フェニル}(2−メチルプロピ
ル)ケトン(49)95mgを淡黄色細針状結晶として得
た。 (51)1H-NMR(CDCl3): 0.92(6H,d,J=6.4), 1.74
(18H,m),2.18(1H,m), 2,38(3H,s), 2,73(2H,d,J
=7.2),3,31(2H,d,J=8.4), 3.41(2H,d,J=8.6),3,94
(2H,d,J=6.8), 5.06(2H,m), 5.37(2H,m)
【0107】参考例9 (2,4−ジヒドロキシフェニル)(2−メチルブロピ
ル)ケトン(52)の合成 レゾルシノール5.506g(50.00 mmol)をニトロベンゼン
45mLに加え水冷攪拌下に、塩化アルミニウム13.3g(100
mmol、2.00当量)を少量ずつ加え塩化カルシウム管を付
け、攪拌した。ついでイソバレリルクロリド6.03g(50.
0mmol、1.00当量)をゆっくり滴下し、室温で1時間攪
拌を続け、さらに、90℃で6時間加熱攪拌をした。酸
性ガスの発生が止まったところで希塩酸(濃塩酸40mLと
冷水160mLとから調製)中にあけ、攪拌の後エーテル抽
出した。エーテル層を飽和食塩水で洗浄の後、減圧下に
溜去した。これに水を少しずつ加えながら減圧溜去し、
水蒸気蒸留によりニトロベンゼンを溜去した。残留物を
あらためてエーテル抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥した。溶媒を溜去し、赤色粘凋油状
物8.952gを得た。これをシリカゲルカラムクロマト(ワ
コーゲル C-200 200g、ヘキサン:エーテル=8:2〜7:
3)で精製し、(2,4−ジヒドロキシフェニル)(2
−メチルブロピル)ケトン(52)4.37gを淡黄色結晶
として得た。
【0108】実施例24 {2−ヒドロキシ−4−(3−メチル−2−ブテニルオ
キシ)フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン(5
3)、および、{2,4−ジヒドロキシ−3−(3−メ
チル−2−ブテニル)フェニル}(2−メチルブロピ
ル)ケトン(54)の合成 (2,4−ジヒドロキシフェニル)(2−メチルブロピ
ル)ケトン(52)486mg(2.50mmol)および、1−ク
ロロ−3−メチル−2−ブテン784mg(7.50mmol、3.00
当量)を窒素雰囲気下に乾燥メタノール7.0mLに溶かし
た。これに室温攪拌下、ナトリウムメトキシド405mg
(7.50mmol、3.00当量)のメタノール(7.5mL)溶液を
ゆっくり滴下した。室温で3時間、50℃で1時間攪拌
の後、室温減圧下にメタノールを溜去し、エーテルを加
えた。エーテル層を飽和塩化アンモニウム水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を溜去
して赤色油状物 661mgを得た。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマト(ワコーゲル C-300 20g、ヘキサン:エ
ーテル=50:1〜4:1)により分離し、流出した順に、
{2−ヒドロキシ−4−(3−メチル−2−ブテニルオ
キシ)フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン(5
3)139mgを無色油状物として、{2,4−ジヒドロキ
シ−3−(3−メチル−2−ブテニル)フェニル}(2
−メチルブロピル)ケトン(54)41mgを無色結晶とし
て得た。 (53)1H-NMR(CDCl3): 1.00(6H,d,J=6.4), 1.75
(3H,s),1.79(3H,s), 2.26(1H,m), 2.75(2H,d,J=
6.6),4.53(2H,d,J=6.8), 5.46(1H,m), 6.42(1H,
d,J=2.4),6.43(1H,dd,J=9.6,2.4), 7.64(1H,d,J=9.
6) (54)1H-NMR(CDCl3): 1.00(6H,d,J=6.4), 1.76
(3H,s),1.83(3H,s), 2.26(1H,m), 2.75(2H,d,J=
7.0),3.44(2H,d,J=7.0), 5.27(1H,m), 6.36(1H,
d,J=8.8),7.55(1H,d,J=8.8)
【0109】実施例25 {2,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチル−2−ブテ
ニル)フェニル}(2−メチルブロビル)ケトン(5
5)の合成 (2,4−ジヒドロキシフェニル)(2−メチルブロピ
ル)ケトン(52)486mg(2.50mmol)の乾燥1,4−
ジオキサン(5.0mL)溶液中に窒素雰囲気下に、10℃
で三フッ化ホウ素エーテル錯体355mg(2.50 mmol、1.00
当量)を加えた。ついで、3−メチル−2−ブテノール
431mg(5.00mmol、2.00 当量)のジオキサン(2.0mL)
溶液をゆっくり滴下して、室温に戻しつつ22時間、さ
らに50℃で3時間攪拌を続けた。反応混合物にエーテ
ルを加え、エーテル層を飽和炭酸水素ナトリウム水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒
を溜去して無色油状物864mgを得た。粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマト(ワコーゲル C-300 25g、ヘキサ
ン:エーテル=19:1〜4:1)で分離を行い、{2,4−
ジヒドロキシ−5−(3−メチル−2−ブテニル)フェ
ール}(2−メチルブロピル)ケトン(55)136mgを
得た。 (55)1H-NMR(CDCl3): 1.01(6H,d,J=6.6), 1,79
(6H,s),2,26(1H,m), 2,75(2H,d,J=6.6), 3.30(2
H,d,J=8.3),5.30(1H,m), 6.36(1H,s), 7.45(1H,
s)
【0110】実施例26 (1)細胞の調製 生後11〜12日齢のICRマウス(チャールズリバー
社より購入)をエーテル麻酔により安楽死させた後、た
だちに70%エタノールに浸し消毒する。エタノール消
毒した眼科バサミおよびピンセットを用いて、マウスの
大腿骨および脛骨を摘出し、5%FBS(Irvine Scien
tific社より購入)、100U/mlペニシリン、100μg
/mlストレプトマイシンを含むα−MEM培地(Flow La
boratories社より購入)中でハサミを用いて細切し、さ
らにピペッティングにより得られた上清を回収し、培養
液で洗浄した後、5%FBS、α−MEM培養液に懸濁
させ破骨細胞を含む骨細胞とした。3分間静置した後の
骨細胞浮遊液上清を取り、メッシュ(セルストレーナ
ー、70μm、 Falcon社より購入)を通した。細胞濃度
を1X107/mlに調製し、Pit formation assayに用い
た。
【0111】(2) Pit formation assayによる検定 象牙片を厚さ150μmに精密低速切断機(Buehler社
より購入)を用いて切断した後、直径6mmの円状に1穴
パンチを用いて切り抜いた。この象牙片を70%エタノ
ールに浸し、5分間、2回超音波洗浄処理を行い、滅菌
PBSで3回、培地で2回洗浄した。この象牙片を96
穴培養プレート(Falcon社より購入)に入れ、2X10
-5Mの濃度に調製した本発明化合物が入った培養液10
0μl(最終薬物濃度1X10-5M)を各穴へ加え、さ
らに調製した骨細胞1X107/mlを含む培養液100
μlを各穴へ入れ、37℃、10%CO2インキュベータ
内で3日間培養した。培養後、象牙片上の細胞を2N水
酸化ナトリウム液内でゴムへらを用いて除き、水および
メタノールで洗浄後に、吸収窩をクマシーブリリアント
ブルーで染色した後、顕微鏡下で吸収窩の数を数えた。
骨細胞浮遊液中の各種細胞の比率や使用動物ロット等の
差異により、当然各実験間では吸収窩数にバラつきが見
られるものの、同一実験内では良好な成績が認められ
た。培養液中にrPTH(1X10-8M)存在下で薬物
無添加の吸収窩数を0%、吸収窩数がゼロとなった場合
を100%として、骨吸収阻害率を算出した。この試験
を実験1〜10として行った。その結果を、表2及び表
3に示す。この結果からも明らかなように、本発明の化
合物は顕著な骨吸収阻害率を示し、骨吸収抑制作用を有
する化合物として有用である。
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】表2及び表3中の、添加薬物番号の欄の
「(−)」は薬物無添加のコントロールを示し、数字の
番号は前記した化合物の番号を示す。
【0115】
【発明の効果】本発明によって提供されるポリヒドロキ
シフェノール誘導体は強力な骨吸収阻害活性を有し、骨
・軟骨疾患予防・治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 一之 埼玉県川越市南台1丁目3番地2 日本ヘ キスト・マリオン・ルセル株式会社情報技 術部 (72)発明者 北村 和之 埼玉県川越市南台1丁目3番地2 日本ヘ キスト・マリオン・ルセル株式会社創薬研 究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、置換または未置換のベンジル基、又は、
    置換または未置換のアリ−ル基を表わし、 R2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
    基を表わし、 R3は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、置換または未置換のベンジル基、水
    酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルコ
    キシ基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアル
    ケニルオキシ基、又は、置換または未置換のベンジルオ
    キシ基を表わし、 R4は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、置換または未置換のベンジル基、又
    は、水酸基を表し、 R5、R6は各々独立して水素原子、 炭素数1〜15の
    分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の
    分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換また
    は未置換のベンジル基を表す。但し、R4が水酸基でR5
    及びR6が水素原子で、かつ、R1が2−プロピル基又は
    2−ブチル基のとき、R2及びR3が水素原子又は3−メ
    チル−2−ブテニル基である場合、及び、R4が水酸基
    でR5及びR6が水素原子で、かつ、R1が2−メチルプ
    ロピル基のとき、R2及びR3が水素原子、3−メチル−
    2−ブテニル基又は3−メチル−n−ブチル基である場
    合を除く。)で示される化合物、又はその塩。
  2. 【請求項2】R1が2−メチルプロピル基、2、6−ジ
    メチルヘプチル基、ベンジル基、又は、フェニル基であ
    る請求項1に記載の化合物、又はその塩。
  3. 【請求項3】R2又はR3が水素原子、3−メチル−2−
    ブテニル基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニ
    ル基、又は、ベンジル基である請求項1又は2に記載の
    化合物、又はその塩。
  4. 【請求項4】一般式(II) 【化2】 (式中、R1は2−メチルプロピル基、又は、2、6−
    ジメチルヘプチル基を表わし、 R2または R3は各々独立に水素原子、3−メチル−2
    −ブテニル基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエ
    ニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
    す。但し、R1が2−メチルプロピル基であり、R2また
    は R3が各々独立に水素原子又は3−メチル−2−ブテ
    ニル基である場合は除く。)で示される請求項1に記載
    の化合物、又はその塩。
  5. 【請求項5】一般式(III) 【化3】 (式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、置換または未置換のベンジル基、又は、
    置換または未置換のアリ−ル基を表わし、 R2または R4は各々独立に水素原子、炭素数1〜15
    の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアルケニル
    基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わし、 R5、R6、またはR7は各々独立に水素原子、炭素数1
    〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルキル基またはアル
    ケニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
    す。)で示される請求項1に記載の化合物、又はその
    塩。
  6. 【請求項6】化合物が、 (2、4、6−トリヒドロキシフェニル)(2、6−ジ
    メチルヘプチル)ケトン、 {3−(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、6−ト
    リヒドロキシフェニル}(2、6−ジメチルヘプチル)
    ケトン、 {3、5−ビスベンジル−2、4、6−トリヒドロキシ
    フェニル}(2−メチルプロピル)ケトン、 {3、5−ビス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジ
    エニル)−2、4、6ートリヒドロキシフェニル}(2
    −メチルプロピル)ケトン、 {3−(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、5−ト
    リヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケト
    ン、 {3、6−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2、
    4、5−トリヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピ
    ル)ケトン、 {6−(3−メチル−2−ブテニル)−2、4、5−ト
    リヒドロキシフェニル}(2−メチルプロピル)ケトン
    ・モノ(3−メチル−2−ブテニル)エーテル、
    (2、4、5−トリヒドロキシフェニル)(2−メチル
    プロピル)ケトン・モノ(3−メチル−2−ブテニル)
    エーテル、 {3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2,
    4,6−トリヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)
    ケトン、 {3−(3−メチル−2−ブテニル)−2,4,6−ト
    リヒドロキシフェニル}(フェニルメチル)ケトン、 {3,5−ピス(3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
    エニル)−2,4,6−トリヒドロキシフェニル}(フ
    ェニルメチル)ケトン、 {3−(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル)
    −2,4,6−トリヒドロキシフェニル}(フェニルメ
    チル)ケトン、 {2−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−メチル−2
    −ブテニルオキシ)フェニル}(2−メチルブロピル)
    ケトン、 {2,4−ジヒドロキシ−6−メチル−3−(3−メチ
    ル−2−プテニル)フェニル}(2−メチルブロピル)
    ケトン、 {4,6−ジヒドロキシ−2−メチル−3−(3−メチ
    ル−2−ブテニル)フェニル}(3−メチルブロピル)
    ケトン、 {3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−2−ヒ
    ドロキシ−6−メチル−4−(3−メチル−2−ブテニ
    ルオキシ)フェニル}(2−メチルブロビル)ケトン、 {2−ヒドロキシ−4−(3−メチル−2−ブテニルオ
    キシ)フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン、 {2,4−ジヒドロキシ−3−(3−メチル−2−ブテ
    ニル)フェニル}(2−メチルブロピル)ケトン、及
    び、 {2,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチル−2−ブテ
    ニル)フェニル}(2−メチルブロビル)ケトン、から
    なる群から選ばれるいずれかひとつである請求項1、4
    又は5に記載の化合物、又はその塩。
  7. 【請求項7】一般式(IV) 【化4】 (式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、置換または未置換のベンジル基、又は、
    置換または未置換のアリ−ル基を表わし、 R2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
    基を表わし、 R3は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルキ
    ル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルケ
    ニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
    し、 R8は水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル基
    を表わす。但し、R1がメチル基でR8が水酸基のとき、
    2及びR3が3−メチル−2−ブテニル基の場合、及
    び、R1が2−プロピル基又は2−メチルプロピル基の
    とき、R2、R3及びR8のいずれか2個又は3個の基が
    3−メチル−2−ブテニル基で残った1個の基が水素原
    子又は水酸基である場合を除く。)で示される化合物、
    又はその塩。
  8. 【請求項8】R1が2−メチルプロピル基、2、6−ジ
    メチルヘプチル基、又は、フェニル基である請求項7に
    記載の化合物、又はその塩。
  9. 【請求項9】R2又はR3が3−メチル−2−ブテニル
    基、3、7−ジメチル−2、6−オクタジエニル基、又
    は、ベンジル基である請求項7又は8に記載の化合物、
    又はその塩。
  10. 【請求項10】一般式(V) 【化5】 (式中、R1は2−メチルプロピル基、又は、2、6−
    ジメチルヘプチル基を表わし、 R2は水素原子、3−メチル−2−ブテニル基、3、7
    −ジメチル−2、6−オクタジエニル基、又は、置換ま
    たは未置換のベンジル基を表わし、 R3は3−メチル−2−ブテニル基、3、7−ジメチル
    −2、6−オクタジエニル基、又は、置換または未置換
    のベンジル基を表わす。但し、R1が2−メチルプロピ
    ル基又は2−プロピル基、R2が水素原子または3−メ
    チル−2−ブテニル基であり、R3が3−メチル−2−
    ブテニル基である場合を除く。)で示される請求項7に
    記載の化合物、又はその塩。
  11. 【請求項11】一般式(VI) 【化6】 (式中、R1は2−メチルプロピル基、又は、置換また
    は未置換のアリ−ル基を表わし、 R2及びR3は3−メチル−2ブテニル基、又は、置換ま
    たは未置換のベンジル基を表わす。但し、R1が2−メ
    チルプロピル基であり、R2及びR3が3−メチル−2−
    ブテニル基の場合を除く。)で示される請求項7に記載
    の化合物、又はその塩。
  12. 【請求項12】化合物が、 2、2−ビス(3、7−ジメチル−2、6−オクタジエ
    ニル)−3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1
    −オキソブチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン、 3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソ
    ブチル)−2、2、4−トリス(3、7−ジメチル−
    2、6−オクタジエニル)シクロヘキサ−3、5−ジエ
    ノン、 2、2−ビスベンジル−3、5−ジヒドロキシ−6−
    (3−メチル−1−オキソブチル)シクロヘキサ−3、
    5−ジエノン、 3、5−ジヒドロキシ−6−(3−メチル−1−オキソ
    ブチル)−2、2、4−トリスベンジルシクロヘキサ−
    3、5−ジエノン、 2、2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−3、5−
    ジヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−オキソオ
    クチル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン、3、5−ジ
    ヒドロキシ−6−(3、7−ジメチル−1−オキソオク
    チル)−2、2、4−トリス(3−メチル−2ーブテニ
    ル)シクロヘキサ−3、5−ジエノン、 2、4−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−6−(ベ
    ンゾイル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ
    −3、5−ジエノン、 2、4−ジメチル−6−(3−メチル−1−オキソブチ
    ル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−3、
    5−ジエノン、 2、4−ビスベンジル−6−(3−メチル−1−オキソ
    ブチル)−2、3、5−トリヒドロキシシクロヘキサ−
    3、5−ジエノン、 3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルアセチル)−
    2,2,4−トリス(3−メチル−2−ブテニル)シク
    ロヘキサ−3,5−ジエノン、 3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルアセチル)−
    2,2−ビス(3−メチル−2−ブテニル)−シクロヘ
    キサ−3,5−ジエノン、 3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルアセチル)−
    2,2,4−トリス(3,7−ジメチル−2,6−オク
    タジエニル)シクロヘキサ−3,5−ジエノン、及び、 3,5−ジヒドロキシ−6−(フェニルアセチル)−
    2,2−ピス(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエ
    ニル)シクロヘキサ−3,5−ジエノン)、からなる群
    から選ばれるいずれかひとつの化合物である請求項7、
    10又は11のいずれか1項に記載の化合物、又はその
    塩。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12項のいずれか1項に記
    載の化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有し
    てなる医薬組成物。
  14. 【請求項14】 骨・軟骨疾患予防・治療剤である請求
    項13に記載の医薬組成物。
  15. 【請求項15】 一般式(VII) 【化7】 (式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、置換または未置換のベンジル基、又は、
    置換または未置換のアリ−ル基を表わし、 R2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
    基を表わし、 R3は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、置換または未置換のベンジル基、水
    酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルコ
    キシ基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアル
    ケニルオキシ基、又は、置換または未置換のベンジルオ
    キシ基を表わし、 R4は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、置換または未置換のベンジル基、又
    は、水酸基を表し、 R5、R6は各々独立して水素原子、 炭素数1〜15の
    分枝鎖状または直鎖状のアルキル基、炭素数2〜15の
    分枝鎖状または直鎖状のアルケニル基、又は、置換また
    は未置換のベンジル基を表す。)で示される化合物、又
    はその製薬上許容される塩の1種又は2種以上を含有し
    てなる医薬組成物。
  16. 【請求項16】一般式(X) 【化10】 (式中、R1は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、置換または未置換のベンジル基、又は、
    置換または未置換のアリ−ル基を表わし、 R2は水素原子、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖
    状のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル
    基を表わし、 R3は炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルキ
    ル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状のアルケ
    ニル基、又は、置換または未置換のベンジル基を表わ
    し、 R8は水酸基、炭素数1〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルキル基、炭素数2〜15の分枝鎖状または直鎖状
    のアルケニル基、又は、置換または未置換のベンジル基
    を表わす。)で示される化合物、又はその製薬上許容さ
    れる塩の1種又は2種以上を含有してなる医薬組成物。
  17. 【請求項17】 骨・軟骨疾患予防・治療剤である請求
    項15又は16に記載の医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999050252A3 (en) * 1998-03-27 2000-01-13 Hoechst Marion Roussel Inc Barbituric acid derivative and preventive and therapeutic agent for bone and cartilage containing the same
KR100383215B1 (ko) * 2000-09-25 2003-05-12 한국생명공학연구원 신균주 mt90049(kctc 18043p)와 이 균주로부터생산된 신규 화합물과 신규 화합물의 용도

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