JPH1031615A - 分散ハイパーメディアシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザのナビゲーションを支援するために提
示するノードリンク構造をディレクトリサーバから取得
する形態の分散ハイパーメディアシステムにおいて、デ
ィレクトリサーバやネットワークの負荷を抑える。 【解決手段】 ブラウジング装置40は、ディレクトリサ
ーバ20から取得したノードリンク構造を蓄積するキャッ
シュ18を備える。入力部11を通じてユーザから或るノー
ドのコンテンツの取得が要求されたとき、コンテンツ取
得部13は分散ハイパーメディア空間０から該当するノー
ドのコンテンツを取得し、コンテンツ出力部12がこれを
ユーザに出力する。同時に、ディレクトリサーバ用通信
部15は、上記取得されたノードから所定のリンク段数以
下でつながる範囲内のノードリンク構造だけを、まずキ
ャッシュ18から取得し、キャッシュ18に存在しない場合
に限ってディレクトリサーバ20から取得し、ノードリン
ク構造表示部14がこれをグラフ化してユーザに提示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はハイパーメディアシ
ステムに関し、特に情報のコンテンツを格納するノード
がネットワーク上の複数のサーバに分散されている分散
ハイパーメディアシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータにおける情報の管理
技術として、ハイパーメディアシステムが注目されてい
る。ハイパーメディアシステムは、内容的に関連するデ
ータファイルを直接関係付け、ファイル名を意識するこ
となく対話的に検索可能としたハイパーテキスト構造に
基づいて、テキストデータのみならず、画像データや音
声データを含むマルチメディアデータを処理するもので
ある。ここで扱われるデータファイルをノードと呼び、
ノード間の関係をリンクと呼ぶ。

【０００３】ネットワーク環境でのハイパーメディアシ
ステムとしては、例えばＷｏｒｌｄＷｉｄｅ Ｗｅｂ
（ＷＷＷ）が普及している。図１２はこの種の従来のハ
イパーメディアシステムの構成を示す。

【０００４】図１２に示すように、従来のハイパーメデ
ィアシステムは、ネットワーク８０を介して接続された
クライアント８１と、複数のサーバ８２ａ，８２ｂ，８
２ｃとを備える。各サーバ８２ａ，８２ｂ，８２ｃは、
ハイパーテキスト等のノードの内容を格納する複数のコ
ンテンツファイルを格納している。各々のコンテンツフ
ァイルの所在はノード識別子で特定される（前記ＷＷＷ
では「ＵＲＬ（ユニフォーム・リソース・ロケータ）」
と呼ばれるノード識別子が用いられる）。

【０００５】クライアント８１は、ユーザから指定され
たノード識別子に従ってネットワーク８０上の該当する
サーバにアクセスし、当該ノード識別子が示すノードの
コンテンツファイルを獲得してその内容を出力する。例
えば図１２において、サーバ８２ａのコンテンツファイ
ル８０１のノード識別子を指定した場合、クライアント
８１はサーバ８２ａからコンテンツファイル８０１を獲
得し、その内容（テキストなど）を表示画面に表示す
る。表示されたコンテンツファイル８０１には、アンカ
ー領域８１１が定義されており、ここを指定すること
で、この領域に関係付けられているコンテンツファイル
８０２のノード識別子が指定される。そして、クライア
ント８１は、ネットワーク８０上のサーバ８２ｃにアク
セスし、コンテンツファイル８０２を獲得して出力す
る。このように、次々と関連したノードのコンテンツを
取得する操作をナビゲーションを呼ぶ。

【０００６】ところで、上述した従来のハイパーメディ
アシステムは、指定したノードのコンテンツファイルを
読み込むまで、ユーザは当該ノードのリンク先を知るこ
とができない。つまり、従来のハイパーメディアシステ
ムでは、現に取得したノードの１段先のノードしか判ら
ない。このため、複雑に入り組んでいるノードリンク構
造を順次に辿るナビゲーションの作業効率が悪った。

【０００７】そこで、本発明者らは、情報処理学会第５
２回（平成８年前期）全国大会，４−１７７，１７８
「ＷＷＷナビゲーション環境の試作（３）」（以下、文
献１と称す）において、現在表示しているノードを中心
に、ある一定範囲内に存在するノードリンク構造をグラ
フィカルにユーザに提示する技術を提案した。この技術
では、クライアントがサーバからノードのコンテンツを
取得した際に、そのコンテンツ中に記述されたリンク先
などに関するＨＴＭＬのタグからノードリンク構造を抽
出し、履歴情報として蓄積しておく。このように蓄積さ
れるノードリンク構造は、ノードのアクセスが行われる
毎に成長していく。この結果、ユーザが以前にアクセス
したことのあるノードに対して再度アクセスすると、そ
のノードを中心とした或る一定範囲内に存在するノード
リンク構造が履歴情報として存在する可能性があるため
に、それを用いて、円形階層グラフ等の形式でノードリ
ンク構造を表示する。また、文献１では、より一層ナビ
ゲーション作業の効率化を図るために、ノードに対する
アクセス頻度も履歴として同時に採取しておき、ノード
リンク構造の表示に際しては、アクセス頻度の高いノー
ドほど例えば太い線で表示するといった技術も提案して
いる。

【０００８】他方、本発明者らは、情報処理学会第５２
回（平成８年前期）全国大会，４−１７３，１７４「Ｗ
ＷＷナビゲーション環境の試作（１）」（以下、文献２
と称す）において、ネットワーク上のノードリンク構造
を総括的に管理するディレクトリサーバなる概念を提案
し、同論文において、クライアントがディレクトリサー
バからノードリンク構造を取得してユーザに提示する考
えを示唆している。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明者らが文献１で
提案した技術を使用することにより、ノードリンク関係
の見通しが良くなり、ユーザは効率良くナビゲーション
作業を進めることができる。しかしながら、文献１で
は、クライアントがアクセスしたノードのコンテンツか
らノードリンク構造を抽出して履歴として蓄積し、この
履歴の範囲内でノードリンク構造を表示するため、過去
にアクセスしたことのないノードを中心としたノードリ
ンク構造は表示できないという問題点がある。

【００１０】他方、文献２において示唆されるディレク
トリサーバからノードリンク構造を取得する方法では、
ネットワーク上のノードリンク構造が一括してディレク
トリサーバで管理されているため、文献１におけるよう
な問題はない。しかし、ディレクトリサーバは多数のク
ライアントで共用されるため、ディレクトリサーバの負
荷やネットワークの負荷が問題となる。ディレクトリサ
ーバやネットワークの負荷が高まると、各クライアント
のノードリンク構造取得要求待ち時間が長くなってしま
うからである。

【００１１】そこで本発明の目的は、文献２で示唆され
るような、ディレクトリサーバからノードリンク構造を
取得する形態を基本としつつ、できるだけディレクトリ
サーバやネットワークの負荷を抑え得るようにした分散
ハイパーメディアシステムを提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、ネットワーク上に設けられた、情報のコ
ンテンツを格納するノード及びノード間の関係を表すリ
ンクを管理する複数のサーバと、ユーザの要求により前
記サーバへアクセスして必要なノードのコンテンツを取
得するクライアントと、ノードリンク構造情報を蓄積
し、要求に応じて蓄積したノードリンク構造情報を提供
するディレクトリサーバとを備えた分散ハイパーメディ
アシステムにおいて、前記クライアントとして動作する
ブラウジング装置は、ユーザからの要求を受け付ける入
力部と、該受け付けられた要求に応じたノードのコンテ
ンツをネットワークを介してサーバから取得するコンテ
ンツ取得部と、該取得されたコンテンツをユーザに対し
て出力するコンテンツ出力部と、該取得されたコンテン
ツにかかるノードを中心ノードとして、この中心ノード
から予め定められた最大リンク段数以下でつながる範囲
内のノードリンク構造のみを前記ディレクトリサーバか
ら取得するディレクトリサーバ用通信部と、該取得され
たノードリンク構造を表示するノードリンク構造表示部
とを備えることを特徴とする。

【００１３】ディレクトリサーバから一度に全てのノー
ドリンク構造を取得すると、ディレクトリサーバおよび
ネットワークの負荷が非常に高くため、本発明では、中
心ノードから予め定められた最大リンク段数（例えば２
段あるいは３段）以下でつながる範囲内のノードリンク
構造のみをディレクトリサーバから取得することで、そ
れらの負荷の増大を抑える。

【００１４】具体的には、前記ディレクトリサーバ用通
信部は、中心ノードと最大リンク段数とを指定したノー
ドリンク構造取得要求を前記ディレクトリサーバに送出
する構成を有し、前記ディレクトリサーバは、前記ディ
レクトリサーバ用通信部から前記ノードリンク構造取得
要求を受けることにより、ノードリンク構造情報格納部
を検索して、指定された中心ノードから指定された最大
リンク段数以下でつながる範囲内のノードリンク構造を
取得し、前記ディレクトリサーバ用通信部に転送するノ
ードリンク構造情報転送部を備えている。

【００１５】また本発明は上記の目的を達成するため
に、ネットワーク上に設けられた、情報のコンテンツを
格納するノード及びノード間の関係を表すリンクを管理
する複数のサーバと、ユーザの要求により前記サーバへ
アクセスして必要なノードのコンテンツを取得するクラ
イアントと、ノードリンク構造情報を蓄積し、要求に応
じて蓄積したノードリンク構造情報を提供するディレク
トリサーバとを備えた分散ハイパーメディアシステムに
おいて、前記クライアントとして動作するブラウジング
装置は、ユーザからの要求を受け付ける入力部と、該受
け付けられた要求に応じたノードのコンテンツをネット
ワークを介してサーバから取得するコンテンツ取得部
と、該取得されたコンテンツをユーザに対して出力する
コンテンツ出力部と、前記ディレクトリサーバから取得
されたノードリンク構造を保持するキャッシュと、前記
コンテンツ取得部で取得されたコンテンツにかかるノー
ドを中心ノードとして、この中心ノードから予め定めら
れた最大リンク段数以下でつながる範囲内のノードリン
ク構造を、前記キャッシュ及び前記キャッシュに存在し
ない部分に限って前記ディレクトリサーバからそれぞれ
取得するディレクトリサーバ用通信部と、該取得された
ノードリンク構造を表示するノードリンク構造表示部と
を備えることを特徴とする。

【００１６】ディレクトリサーバから一度に全てのノー
ドリンク構造を取得すると、ディレクトリサーバおよび
ネットワークの負荷が非常に高くなる。また、中心ノー
ドから予め定められた最大リンク段数（例えば２段ある
いは３段）以下でつながる範囲内のノードリンク構造の
みをディレクトリサーバから取得するようにしても、毎
回、そのような取得を行う構成では、ディレクトリサー
バおよびネットワークの負荷が高くなる。そこで、本発
明では、クライアントであるブラウジング装置に、ディ
レクトリサーバから取得されたノードリンク構造を保持
するキャッシュを備え、ディレクトリサーバ用通信部
は、中心ノードから予め定められた最大リンク段数以下
でつながる範囲内のノードリンク構造を、まずキャッシ
ュから取得し、キャッシュに存在しない部分に限ってデ
ィレクトリサーバから取得することで、ディレクトリサ
ーバおよびネットワークの負荷を抑える。

【００１７】具体的には、前記ディレクトリサーバ用通
信部は、中心ノードからのリンク段数を１から前記最大
リンク段数まで順に変化させて、同一リンク段数の全ノ
ード情報が前記キャッシュに存在するか否かを調べ、中
心ノードから全ノード情報が存在するリンク段数までの
ノードリンク構造は前記キャッシュから取得し、全ノー
ド情報が前記キャッシュに存在しないリンク段数から前
記最大リンク段数までのノードリンク構造は前記ディレ
クトリサーバから取得する構成を有し、前記ディレクト
リサーバは、前記ディレクトリサーバ用通信部から中心
ノードと最大リンク段数と指定リンク段数とを指定した
ノードリンク構造取得要求を受けることにより、ノード
リンク構造情報格納部を検索して、中心ノードから指定
リンク段数以上，最大リンク段数以下でつながる範囲内
のノードリンク構造を取得し、前記ディレクトリサーバ
用通信部に転送するノードリンク構造情報転送部を備え
ている。

【００１８】更に本発明は、ナビゲーション作業のより
一層の効率化を図るために、前記ブラウジング装置に、
ノードに対するアクセス頻度を蓄積する履歴情報管理部
を備え、前記ノードリンク構造表示部は、ノードリンク
構造の表示時に前記履歴情報管理部を参照し、各ノード
のアクセス頻度をノードリンク構造の表示形態に反映す
る構成を有している。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。

【００２０】図１は本発明の分散ハイパーメディアシス
テムの概略構成図である。同図に示すように、本例の分
散ハイパーメディアシステムは、複数のクライアント１
０と、ディレクトリサーバ２０と、複数のサーバ３０
と、これらを相互に接続するネットワーク８０とから構
成されている。

【００２１】各サーバ３０は、情報のコンテンツを格納
するノード及びノード間の関係を表すリンクを各々管理
している。他方、ディレクトリサーバ２０は、複数のサ
ーバ３０で管理されているノード及びノード間の関係を
適宜収集して、当該分散ハイパーメディアシステムにど
のようなノードが存在しノード間がどのようにリンクし
ているかを示すノードリンク構造を一括して管理してい
る。各クライアント１０は、ユーザの要求によりサーバ
３０へアクセスして必要なノードのコンテンツを取得し
て表示し、また、ディレクトリサーバ２０からノードリ
ンク構造を取得して表示する機能を有している。

【００２２】図２はクライアント１０として動作するブ
ラウジング装置４０およびディレクトリサーバ２０の構
成例を示すブロック図である。なお、同図における分散
ハイパーメディア空間０は、図１の複数のサーバ３０に
よってネットワーク上に分散して管理されているハイパ
ーメディアの空間を示す。

【００２３】図２に示すように、本例のブラウジング装
置４０は、入力部１１，コンテンツ出力部１２，コンテ
ンツ取得部１３，ノードリンク構造表示部１４，ディレ
クトリサーバ用通信部１５，履歴情報管理部１６，履歴
情報蓄積部１７およびキャッシュ１８を含んでいる。こ
れらはメモリおよびプログラム制御されたＣＰＵで実現
される。

【００２４】入力部１１は、図示しないキーボードやマ
ウス等を通じてユーザからの要求を受け付ける部分、コ
ンテンツ取得部１３はユーザの要求に応じたノードのコ
ンテンツをネットワークを介して図１のサーバ３０から
取得する部分、コンテンツ出力部１２はこの取得された
コンテンツを図示しないディスプレイやプリンタを通じ
てユーザに対して出力する部分である。

【００２５】また、キャッシュ１８はディレクトリサー
バ２０から過去に取得されたノードリンク構造情報を蓄
積するメモリ、ディレクトリサーバ用通信部１５は、ユ
ーザからの要求に従ってコンテンツ取得部１３で今回取
得されたコンテンツにかかるノード周辺のノードリンク
構造情報をキャッシュ１８およびディレクトリサーバ２
０から取得する部分、ノードリンク構造表示部１４はデ
ィレクトリサーバ用通信部１５で取得されたノードリン
ク構造を図示しないディスプレイの画面に図示化して表
示する部分である。

【００２６】さらに、履歴情報管理部１６は、入力部１
１で受け付けられたユーザの操作の履歴、特にノードの
アクセスにかかる履歴をメモリ等で構成された履歴情報
蓄積部１７に蓄積して管理する部分である。図３に履歴
情報管理部１６で蓄積管理される履歴情報５５１の構成
例を示す。履歴情報５５１はノード履歴５５２のリスト
になっている。１つのノード履歴５５２は、１つのノー
ドに対応しており、そのノードの識別子，最終アクセス
時刻，最近におけるアクセス頻度，その他の付加情報
（例えばユーザが定義したコメント文字列）から構成さ
れている。

【００２７】他方、ディレクトリサーバ２０は、図２に
示すように、ノードリンク構造情報転送部２１，ノード
リンク構造情報収集部２２およびノードリンク構造情報
格納部２３を含んでいる。

【００２８】ノードリンク構造情報収集部２２は、分散
ハイパーメディア空間０からノードリンク構造情報を探
索する部分であり、プログラム制御されたＣＰＵ等で実
現され、ネットワークを介して図１の各サーバ３０に接
続している。このノードリンク構造情報収集部２２は、
分散ハイパーメディア空間０を構成する各サーバのノー
ドデータを予め定められた時間間隔で定期的に探索し、
追加や変更のあったノードデータを取得し、ノードリン
ク構造情報格納部２３に反映する。

【００２９】ノードリンク構造情報格納部２３は、ノー
ドリンク構造情報収集部２２によって収集された分散ハ
イパーメディア空間０のノードリンク構造を保持する部
分で、メモリや磁気ディスク等の記憶装置で構成され
る。

【００３０】ノードリンク構造情報転送部２１は、ブラ
ウジング装置４０からノードリンク構造取得要求があっ
た場合、ノードリンク構造情報格納部２３に格納された
ノードリンク構造情報を探索して、該当する範囲のノー
ドリンク構造情報を要求元に返却する部分で、プログラ
ム制御されたＣＰＵ等で構成されている。図４にノード
リンク構造情報格納部２３から取得されたノードリンク
構造情報５０１の構成例を示す。ノードリンク構造情報
５０１はノード情報５０２のリストになっている。１つ
のノード情報５０２は、本例の場合、ノード識別子と或
る種の付加情報（タイトル，メディアの種類，最終更新
日時等）とリンク先のノードの識別子のリストを含んで
いる。

【００３１】以下、上述のように構成された本実施例の
動作を説明する。

【００３２】図２において、ユーザがキーボードやマウ
ス等の入力装置を通じてブラウジング装置４０に対して
或るノード識別子のノードのコンテンツ取得を要求する
と、この要求が入力部１１で受け付けられる。入力部１
１は、要求を受け付けると、コンテンツ取得部１３に対
しノード識別子を通知してコンテンツの取得を要求し、
ディレクトリサーバ用通信部１５に対しノード識別子を
通知してノードリンク構造の取得を要求し、履歴情報管
理部１６に対してノード識別子を通知して履歴情報の更
新を要求する。

【００３３】入力部１１からノードのコンテンツの取得
を要求されたコンテンツ取得部１３は、通知されたノー
ド識別子によって判明する図１の何れかのサーバ３０か
ら該当するノードのコンテンツを取得してコンテンツ出
力部１２に出力し、コンテンツ出力部１２はこの出力さ
れたコンテンツを入力して、図示しないディスプレイの
画面等に表示する。

【００３４】また、入力部１１から履歴情報の更新を要
求された履歴情報管理部１６は、通知されたノード識別
子を持つノード履歴５５２を図３に示したような履歴情
報５５１から検索し、該当するノード履歴５５２中の最
終アクセス時刻に現在時刻を設定し、またアクセス頻度
を＋１する。なお、該当するノード履歴５５２が存在し
ない場合には、今回のノード識別子用のノード履歴５５
２を作成し、必要な情報を設定する。

【００３５】更に、入力部１１からノードリンク構造の
取得を要求されたディレクトリサーバ用通信部１５は、
通知されたノード識別子のノードを中心ノードとして、
この中心ノードから予め定められた最大リンク段数以下
でつながる範囲内のノードリンク構造を、まずキャッシ
ュ１８から取得し、キャッシュ１８に存在しない部分に
限ってディレクトリサーバ２０から取得する。そして、
この取得したノードリンク構造をノードリンク構造表示
部１４に出力する。なお、最大リンク段数としては、デ
ィレクトリサーバ２０やネットワークの負荷を抑えるた
め、２段や３段程度が好ましい。

【００３６】ノードリンク構造表示部１４は、ディレク
トリサーバ用通信部１５から入力されたノードリンク構
造をグラフ化して、図示しないディスプレイの画面に表
示する。この際、履歴情報管理部１６で蓄積管理されて
いる履歴情報を参照し、各ノードのアクセス頻度をノー
ドリンク構造の表示形態に反映する。

【００３７】図５はノードリンク構造表示部１４によっ
て表示されたノードリンク構造の表示の例を示す。同図
において、１５０は、今回ユーザが取得要求したコンテ
ンツにかかるノードを中心ノード１５１として、それか
ら２リンク段数以下でつながる範囲内のノードリンク構
造を円形階層グラフで表示したノードリンク地図であ
る。同地図において、丸印がノード、丸印を結ぶ線分が
ノードとノードとのつながりを示すリンクである。同地
図を見れば、今回取得要求を出したノード１５１と１段
のリンクで４つのノード１５２〜１５５が接続されてお
り、またノード１５２には更に３つのノードが、ノード
１５４には更に２つのノードが、ノード１５５には更に
３つのノードがそれぞれ接続されていること、ノード１
５３には後続のノードがないことが一目瞭然となる。

【００３８】また、図５のノードリンク地図１５０で
は、ノードのアクセス頻度を各部の線の太さによってノ
ードリンク構造表示に反映している。つまり、最近のア
クセス頻度が高いノードほど線を太くすることで、ユー
ザが直観的に各ノードのアクセス頻度を認識できるよう
にしている。

【００３９】次に、ディレクトリサーバ用通信部１５お
よびノードリンク構造情報転送部２１の構成例を詳しく
説明する。

【００４０】ディレクトリサーバ用通信部１５は、入力
部１１からノードリンク構造取得要求があったとき、中
心ノードからのリンク段数を１から最大リンク段数Ｍま
で順に変化させて、同一リンク段数の全ノード情報がキ
ャッシュ１８に存在するか否かを調べ、中心ノードから
全ノード情報が存在するリンク段数までのノードリンク
構造はキャッシュ１８から取得し、全ノード情報がキャ
ッシュ１８に存在しないリンク段数から最大リンク段数
Ｍまでのノードリンク構造は、中心ノードのノード識別
子，全ノード情報がキャッシュ１８に存在しない最小の
リンク段数（指定リンク段数）ｎ，予め定められた最大
リンク段数Ｍを含むノードリンク構造取得要求をディレ
クトリサーバ２０に出すことにより取得する。

【００４１】ノードリンク構造情報転送部２１は、ディ
レクトリサーバ用通信部１５から中心ノード，最大リン
ク段数Ｍ，指定リンク段数ｎを指定したノードリンク構
造取得要求を受けることにより、ノードリンク構造情報
格納部２３を検索して、中心ノードから指定リンク段数
ｎ以上，最大リンク段数Ｍ以下でつながる範囲内のノー
ドリンク構造を取得し、ディレクトリサーバ用通信部１
５に転送する。

【００４２】例えば図６において、ノード３０１を中心
ノードとし、最大リンク段数３の範囲内でつながるノー
ドリンク構造を表示しようとする場合、図６の網かけを
施した部分のノード情報がキャッシュ１８に存在しなか
ったとする。この場合、中心ノードから１段のリンクで
つながる合計４つのノード３１１，３１２，３１３，３
１４のノード情報は全てキャッシュ１８に存在してお
り、次の２段目のリンクでつながるノードのノード情報
は一部がキャッシュ１８に存在していない。このとき
は、ディレクトリサーバ用通信部１５からノードリンク
構造情報転送部２１に対して、中心ノード３０１のノー
ド識別子と、最大リンク段数「３」と、指定リンク段数
「２」とを指定したノードリンク構造取得要求を出す。
ノードリンク構造情報転送部２１では、このノードリン
ク構造取得要求に従い、中心ノード３０１から２段以上
３段以下でつながる範囲のノードリンク構造をノードリ
ンク構造情報格納部２３から検索してディレクトリサー
バ用通信部１５に転送する。

【００４３】図７はディレクトリサーバ用通信部１５が
キャッシュ１８に保持されていないノードリンク構造を
発見する手順例を示す。まず、ループカウンタｎを０に
し（Ｓ１）、中心ノードを検索対象にいれる（Ｓ２）。
次に検索対象全てのノード情報（図４の５０２）がキャ
ッシュ１８内に存在するか否かを調べ（Ｓ３）、存在し
なければループカウンタｎの値以遠のノードが必要とな
ると判断する（Ｓ７）。また、存在すれば、検索対象内
のそれぞれのノードから１段階でリンクされる全てのノ
ードを新たな検索対象とし（Ｓ４）、ループカウンタｎ
を＋１し（Ｓ５）、ｎが最大リンク段数Ｍを超えていな
ければ（Ｓ６でＮｏ）、ステップＳ３に戻って上記と同
様の動作を繰り返す。また、ステップＳ６でｎが最大リ
ンク段数Ｍを超えていることが判断された場合、表示に
必要な全ノードリンク構造がキャッシュ１８に存在する
と判断する（Ｓ８）。例えば、図６の場合、ステップＳ
２で中心ノード３０１が探索対象に入れられ、次のステ
ップＳ３で中心ノード３０１のノード情報がキャッシュ
１８に存在するか否かが調べられ、先の例では存在する
ので、次のステップＳ４において、中心ノード３０１か
ら１段階でリンクされるノード３１１〜３１４が新たな
探索対象とされる。そして、ループカウンタｎを＋１し
て１とし、Ｍ＝３を超えていないので、ステップＳ３に
戻って、ノード３１１〜３１４のノード情報全てがキャ
ッシュ１８に存在するか否かを調べる。先の例では全て
存在するので、次のステップＳ４において、ノード３１
１〜３１４のそれぞれから１段階でリンクされる全ての
ノードを新たな探索対象とする。即ち、ノード３１１か
ら１段階でリンクされるノード３２１〜３２３，ノード
３１２から１段階でリンクされるノード３２４，３２
５，ノード３１３から１段階でリンクされるノード３２
６，ノード３１４から１段階でリンクされるノード３２
７〜３２９を新たな探索対象とする。そして、ループカ
ウンタｎを＋１して２とし、Ｍ＝３を超えていないの
で、ステップＳ３に戻って、それら新たな探索対象のノ
ードのノード情報全てがキャッシュ１８に存在するか否
かを調べる。このとき、図６に網かけで示した一部のノ
ード３２１，３２４がキャッシュ１８に存在しないた
め、ステップＳ３の判断結果はＮｏとなり、ステップＳ
７において、現在のｎの値「２」以遠のノードリンク構
造が必要であると判断する。

【００４４】図８はノードリンク構造情報転送部２１が
ディレクトリサーバ用通信部１５からノードリンク構造
取得要求を受けた際の処理例を示すフローチャートであ
る。まず、与えられた中心ノードを探索対象とする（Ｓ
１１）。図６の場合、中心ノード３０１を検索対象とす
る。次に指定リンク段数ｎが０かどうかを判断し（Ｓ１
２）、０であれば中心ノードのノード情報（図４の５０
２）を、ディレクトリサーバ用通信部１５に返すノード
リンク構造情報のリストにいれる（Ｓ１３）。ｎが０で
ないときは当該ステップＳ１３はスキップする。次に、
検索対象内にあるそれぞれのノードから１段階でリンク
されているノードを新たな検索対象とする（Ｓ１４）。
例えば中心ノード３０１が検索対象の場合、ノード３１
１〜３１４を新たな検索対象とする。

【００４５】次にループの回数が指定リンク段数ｎ以上
かどうか調べる（Ｓ１５）。ｎ以上でなければ次のステ
ップＳ１６をスキップする。ｎ以上なら新たな検索対象
となったノード全てのノード情報５０２を、ディレクト
リサーバ用通信部１５に返すノードリンク構造情報のリ
ストに追加する（Ｓ１６）。そして、ループカウンタの
値を＋１し、ディレクトリサーバ用通信部１５から与え
られた最大リンク段数Ｍの回数だけループしたかどうか
を調べる（Ｓ１７）。まだ、ループ回数が足りなければ
ステップＳ１４から処理を繰り返す。最大リンク段数Ｍ
の回数だけループしていれば、ここまで作成したノード
リンク構造情報をディレクトリサーバ用通信部１５に返
す（Ｓ１８）。

【００４６】なお、以上の図７，図８の実施例では、中
心ノードからのリンク段数を基準にしてディレクトリサ
ーバ２０から取得するノードリンク構造の範囲を定め
た。これにより、ディレクトリサーバ用通信部１５およ
びノードリンク構造情報転送部２１の処理を単純化する
ことが可能となる。なお、この方法によると、図６に例
示したように、キャッシュ１８に存在するノード３２
２，３２３等もディレクトリサーバ２０から再度取得さ
れる。このため、転送量を削減するために、キャッシュ
１８に存在しないノードリンク構造をよりきめ細かく求
めて、それらをディレクトリサーバ２０から取得するよ
うに構成しても良い。例えば、図６の場合、キャッシュ
１８に存在するノード３１１の情報によってキャッシュ
１８に存在しないノード３２１のノード識別子は判明す
るので、ディレクトリサーバ２０に対して、ノード３２
１のノード識別子を通知し、そのノード３２１に１段の
リンクで接続されるノード３１１以外のノードの情報を
要求するといった処理を、必要な箇所ごとに指定するこ
とで、最小限のノードリンク構造だけをディレクトリサ
ーバ２０から取得するように構成しても良い。

【００４７】図９はクライアント１０として動作するブ
ラウジング装置４０の別の構成例を示すブロック図であ
る。この例のブラウジング装置４０は、図２のブラウジ
ング装置４０を簡略化したものであり、入力部１１，コ
ンテンツ出力部１２，コンテンツ取得部１３，ノードリ
ンク構造表示部１４およびディレクトリサーバ用通信部
１９を有し、図２におけるような履歴情報管理部１６，
履歴情報蓄積部１７およびキャッシュ１８は有していな
い。従って、履歴情報の蓄積と管理，ノードリンク構造
表示に対するアクセス頻度の反映は行わない。また、キ
ャッシュ１８を有していないことから、ディレクトリサ
ーバ用通信部１９は、ユーザからの要求に従ってコンテ
ンツ取得部１３が新たなコンテンツを取得する毎に、そ
のコンテンツにかかるノードを中心ノードとして、その
中心ノードから予め定められた最大リンク段数以下でつ
ながる範囲内のノードリンク構造のみを毎回ディレクト
リサーバ２０から取得するよう構成されている。

【００４８】以下、上述のように構成された本実施例の
動作を説明する。

【００４９】図９において、ユーザがキーボードやマウ
ス等の入力装置を通じてブラウジング装置４０に対して
或るノード識別子のノードのコンテンツ取得を要求する
と、この要求が入力部１１で受け付けられる。入力部１
１は、要求を受け付けると、コンテンツ取得部１３に対
しノード識別子を通知してコンテンツの取得を要求し、
ディレクトリサーバ用通信部１５に対しノード識別子を
通知してノードリンク構造の取得を要求する。

【００５０】入力部１１からノードのコンテンツの取得
を要求されたコンテンツ取得部１３は、通知されたノー
ド識別子によって判明する図１の何れかのサーバ３０か
ら該当するノードのコンテンツを取得してコンテンツ出
力部１２に出力し、コンテンツ出力部１２はこの出力さ
れたコンテンツを入力して、図示しないディスプレイの
画面等に表示する。

【００５１】また、入力部１１からノードリンク構造の
取得を要求されたディレクトリサーバ用通信部１９は、
通知されたノード識別子のノードを中心ノードとして、
この中心ノードから予め定められた最大リンク段数以下
でつながる範囲内のノードリンク構造だけを、ディレク
トリサーバ２０から取得する。そして、この取得したノ
ードリンク構造をノードリンク構造表示部１４に出力す
る。

【００５２】ノードリンク構造表示部１４は、ディレク
トリサーバ用通信部１９から入力されたノードリンク構
造を図示化して、図示しないディスプレイの画面に表示
する。

【００５３】図１０はノードリンク構造表示部１４によ
って表示されたノードリンク構造の表示の例を示し、１
００は、今回ユーザが取得要求したコンテンツにかかる
ノードを中心ノード１０１として、それから２リンク段
数以下でつながる範囲内のノードリンク構造を円形階層
グラフで表示したノードリンク地図である。同地図にお
いて、丸印がノード、丸印を結ぶ線分がノードとノード
とのつながりを示すリンクである。同地図を見れば、今
回取得要求を出したノード１０１と１段のリンクで４つ
のノード１１１〜１１４が接続されており、またノード
１１２，１１３にはそれぞれ更に３つのノードが、ノー
ド１１４には更に２つのノードが接続されていること、
ノード１１１には後続のノードがないことが一目瞭然と
なる。

【００５４】次に、ディレクトリサーバ用通信部１９お
よびノードリンク構造情報転送部２４の構成例を説明す
る。

【００５５】ディレクトリサーバ用通信部１９は、入力
部１１からノードリンク構造取得要求があったとき、中
心ノードのノード識別子と最大リンク段数Ｍとを指定し
たノードリンク構造取得要求をディレクトリサーバ２０
に送出する。

【００５６】ノードリンク構造情報転送部２４は、ディ
レクトリサーバ用通信部１５から中心ノードのノード識
別子および最大リンク段数Ｍを指定したノードリンク構
造取得要求を受けることにより、ノードリンク構造情報
格納部２３を検索して、中心ノードから最大リンク段数
Ｍ以下でつながる範囲内のノードリンク構造を取得し、
ディレクトリサーバ用通信部１９に転送する。

【００５７】図１１はディレクトリサーバ用通信部１９
がノードリンク構造取得要求の受信時に行う処理例を示
す。まず、与えられた中心ノードを検索対象にいれ（Ｓ
２１）、その中心ノードのノード情報（図４の５０２）
を、ディレクトリサーバ用通信部１９に返すノードリン
ク構造情報のリストにいれる（Ｓ２２）。次に、検索対
象内にあるそれぞれのノードから１段階でリンクされて
いるノードを新たな検索対象とする（Ｓ２３）。例え
ば、図１０の場合、ステップＳ２１で中心ノード１０１
が探索対象に入れられ、ステップＳ２３で中心ノード１
０１から１段階でリンクされるノード１１１〜１１４が
新たな探索対象とされる。

【００５８】次に、この新たな検索対象となったノード
全てのノード情報（図４の５０２）を、ディレクトリサ
ーバ用通信部１９に返すノードリンク構造情報のリスト
に追加する（Ｓ２４）。そして、ループカウンタの値を
０から＋１し、ディレクトリサーバ用通信部１９から与
えられた最大リンク段数Ｍの回数だけループしたかどう
かを調べる（Ｓ２５）。まだ、ループ回数が足りなけれ
ばステップＳ２３から処理を繰り返す。最大リンク段数
Ｍの回数だけループしていれば、ここまで作成したノー
ドリンク構造情報をディレクトリサーバ用通信部１９に
返す（Ｓ２６）。

【００５９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。

【００６０】ブラウジング装置で取得されたコンテンツ
をユーザに対して出力する際に、そのコンテンツにかか
るノードを中心ノードとして、この中心ノードから予め
定められた最大リンク段数以下でつながる範囲内のノー
ドリンク構造のみをディレクトリサーバから取得するよ
うにしたので、多数のクライアントで共用されるディレ
クトリサーバおよびネットワークの負荷を極力抑えるこ
とができる。

【００６１】また、ディレクトリサーバから取得された
ノードリンク構造を保持するキャッシュを備え、中心ノ
ードから予め定められた最大リンク段数以下でつながる
範囲内のノードリンク構造を、まずキャッシュから取得
し、キャッシュに存在しない部分に限ってディレクトリ
サーバから取得することで、ディレクトリサーバおよび
ネットワークの負荷をより一層抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分散ハイパーメディアシステムの概略
構成図である。

【図２】クライアントとして動作するブラウジング装置
およびディレクトリサーバの構成例を示すブロック図で
ある。

【図３】履歴情報管理部で蓄積管理される履歴情報の構
成例を示す図である。

【図４】ノードリンク構造情報格納部から取得されたノ
ードリンク構造情報の構成例を示す図である。

【図５】ノードリンク構造表示部によって表示されたノ
ードリンク構造の表示の例を示す図である。

【図６】ノードリンク構造の取得方法の説明に用いるノ
ードリンク構造の例を示す図である。

【図７】ディレクトリサーバ用通信部がキャッシュに保
持されていないノードリンク構造を発見する手順の一例
を示すフローチャートである。

【図８】ノードリンク構造情報転送部がディレクトリサ
ーバ用通信部からノードリンク構造取得要求を受けた際
の処理例を示すフローチャートである。

【図９】クライアントとして動作するブラウジング装置
の別の構成例を示すブロック図である。

【図１０】ノードリンク構造表示部によって表示された
ノードリンク構造の表示の別の例を示す図である。

【図１１】ディレクトリサーバ用通信部がノードリンク
構造取得要求の受信時に行う処理例を示すフローチャー
トである。

【図１２】従来のハイパーメディアシステムの構成図で
ある。

【符号の説明】

１０…クライアント １１…入力部 １２…コンテンツ出力部 １３…コンテンツ取得部 １４…ノードリンク構造表示部 １５，１９…ディレクトリサーバ用通信部 １６…履歴情報管理部 １７…履歴情報蓄積部 １８…キャッシュ ２０…ディレクトリサーバ ２１，２４…ノードリンク構造情報転送部 ２２…ノードリンク構造情報収集部 ２３…ノードリンク構造情報格納部 ３０…サーバ ４０…ブラウジング装置 ８０…ネットワーク

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上に設けられた、情報のコ
   ンテンツを格納するノード及びノード間の関係を表すリ
   ンクを管理する複数のサーバと、ユーザの要求により前
   記サーバへアクセスして必要なノードのコンテンツを取
   得するクライアントと、ノードリンク構造情報を蓄積
   し、要求に応じて蓄積したノードリンク構造情報を提供
   するディレクトリサーバとを備えた分散ハイパーメディ
   アシステムにおいて、 前記クライアントとして動作するブラウジング装置は、 ユーザからの要求を受け付ける入力部と、 該受け付けられた要求に応じたノードのコンテンツをネ
   ットワークを介してサーバから取得するコンテンツ取得
   部と、 該取得されたコンテンツをユーザに対して出力するコン
   テンツ出力部と、 該取得されたコンテンツにかかるノードを中心ノードと
   して、この中心ノードから予め定められた最大リンク段
   数以下でつながる範囲内のノードリンク構造のみを前記
   ディレクトリサーバから取得するディレクトリサーバ用
   通信部と、 該取得されたノードリンク構造を表示するノードリンク
   構造表示部とを備えることを特徴とする分散ハイパーメ
   ディアシステム。
2. 【請求項２】 前記ディレクトリサーバ用通信部は、中
   心ノードと最大リンク段数とを指定したノードリンク構
   造取得要求を前記ディレクトリサーバに送出する構成を
   有し、 前記ディレクトリサーバは、 前記ディレクトリサーバ用通信部から前記ノードリンク
   構造取得要求を受けることにより、ノードリンク構造情
   報格納部を検索して、指定された中心ノードから指定さ
   れた最大リンク段数以下でつながる範囲内のノードリン
   ク構造を取得し、前記ディレクトリサーバ用通信部に転
   送するノードリンク構造情報転送部を備えることを特徴
   とする請求項１記載の分散ハイパーメディアシステム。
3. 【請求項３】 ネットワーク上に設けられた、情報のコ
   ンテンツを格納するノード及びノード間の関係を表すリ
   ンクを管理する複数のサーバと、ユーザの要求により前
   記サーバへアクセスして必要なノードのコンテンツを取
   得するクライアントと、ノードリンク構造情報を蓄積
   し、要求に応じて蓄積したノードリンク構造情報を提供
   するディレクトリサーバとを備えた分散ハイパーメディ
   アシステムにおいて、 前記クライアントとして動作するブラウジング装置は、 ユーザからの要求を受け付ける入力部と、 該受け付けられた要求に応じたノードのコンテンツをネ
   ットワークを介してサーバから取得するコンテンツ取得
   部と、 該取得されたコンテンツをユーザに対して出力するコン
   テンツ出力部と、 前記ディレクトリサーバから取得されたノードリンク構
   造を保持するキャッシュと、 前記コンテンツ取得部で取得されたコンテンツにかかる
   ノードを中心ノードとして、この中心ノードから予め定
   められた最大リンク段数以下でつながる範囲内のノード
   リンク構造を、前記キャッシュ及び前記キャッシュに存
   在しない部分に限って前記ディレクトリサーバからそれ
   ぞれ取得するディレクトリサーバ用通信部と、 該取得されたノードリンク構造を表示するノードリンク
   構造表示部とを備えることを特徴とする分散ハイパーメ
   ディアシステム。
4. 【請求項４】 前記ディレクトリサーバ用通信部は、中
   心ノードからのリンク段数を１から前記最大リンク段数
   まで順に変化させて、同一リンク段数の全ノード情報が
   前記キャッシュに存在するか否かを調べ、中心ノードか
   ら全ノード情報が存在するリンク段数までのノードリン
   ク構造は前記キャッシュから取得し、全ノード情報が前
   記キャッシュに存在しないリンク段数から前記最大リン
   ク段数までのノードリンク構造は前記ディレクトリサー
   バから取得する構成を有することを特徴とする請求項３
   記載の分散ハイパーメディアシステム。
5. 【請求項５】 前記ディレクトリサーバは、 前記ディレクトリサーバ用通信部から中心ノードと最大
   リンク段数と指定リンク段数とを指定したノードリンク
   構造取得要求を受けることにより、ノードリンク構造情
   報格納部を検索して、中心ノードから指定リンク段数以
   上，最大リンク段数以下でつながる範囲内のノードリン
   ク構造を取得し、前記ディレクトリサーバ用通信部に転
   送するノードリンク構造情報転送部を備えることを特徴
   とする請求項４記載の分散ハイパーメディアシステム。
6. 【請求項６】 前記ブラウジング装置は、 ノードに対するアクセス頻度を蓄積する履歴情報管理部
   を備え、 前記ノードリンク構造表示部は、ノードリンク構造の表
   示時に前記履歴情報管理部を参照し、各ノードのアクセ
   ス頻度をノードリンク構造の表示形態に反映する構成を
   有することを特徴とする請求項１，２，３，４または５
   記載の分散ハイパーメディアシステム。