JPH10315995A - 舵取装置 - Google Patents

舵取装置

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JPH10315995A
JPH10315995A JP12963397A JP12963397A JPH10315995A JP H10315995 A JPH10315995 A JP H10315995A JP 12963397 A JP12963397 A JP 12963397A JP 12963397 A JP12963397 A JP 12963397A JP H10315995 A JPH10315995 A JP H10315995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック軸を支承するラックハウジングと、パ
ワーシリンダを構成するシリンダチューブとの間に、ピ
ストンロッドの中途部の封止のためのシールホルダを容
易に一体化することができ、簡素な構成にて良好な封止
性能が得られるようにする。 【解決手段】 ラックハウジング2のシリンダチューブ
31との連結側端面にかしめ筒7を連設する。このかしめ
筒7にシリンダチューブ31の端部を内嵌し、両者の端面
間にシールホルダ6の一部、具体的には、シールホルダ
6の外面に周設された固定フランジ61を挾み、この状態
で、かしめ筒7の周面を外側からかしめて、ラックハウ
ジング2とシリンダチューブ31とを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵取り操作に応じ
て移動するラック軸の中途部を操舵用の車輪に連結して
なるセンタテイクオフ形のラックピニオン式舵取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の舵取装置の一形式として、舵
輪(ステアリングホイール)に連動連結されたピニオン
を車体の左右方向に延設されたラック軸の中途部に噛合
させてなり、舵取りのための舵輪の回転操作をラック軸
の軸長方向の移動に変換し、この移動を左右の操向車輪
(一般的には前輪)に伝えて舵取りを行わせる構成とし
たラックピニオン式の舵取装置がある。
【0003】このようなラックピニオン式の舵取装置
は、更に、左右の操向車輪との連結のための一対のタイ
ロッドをラック軸の両端部に各別に連結してなるエンド
テイクオフ形と、前記タイロッドをラック軸の中途部に
一括して連結してなるセンタテイクオフ形とに大別され
る。これらの内、センタテイクオフ形の舵取装置は、略
同位置から左右の車輪に至るタイロッドが長寸となる反
面、ラック軸及びこれを支承するラックハウジングの長
さを短くでき、また、これらと操向車輪との相対的な位
置関係の設定に自由度が大きいという利点を有してお
り、ラックハウジングの配設に制約がある一部の車種に
おいて採用されている。
【0004】一方、近年の自動車には、舵取りのための
舵輪の操作に要する労力負担を軽減すべく、舵取機構の
一部に配された油圧シリンダ(パワーシリンダ)の発生
力により舵取りを補助する構成とした油圧式の動力舵取
装置(パワーステアリング装置)が広く装備されてい
る。
【0005】油圧式の動力舵取装置として構成されたセ
ンタテイクオフ形のラックピニオン式舵取装置は、特公
昭51−9978号公報、特開昭56−128271号公報、実開昭57
−174275号公報、実公昭63-12047号公報等に開示されて
おり、これらにおいては、ラック軸の一側端部にピスト
ンロッドを、該ラック軸を支承するラックハウジングの
同側端部にシリンダチューブを夫々同軸的に連設し、該
シリンダチューブに嵌挿されたピストンを前記ピストン
ロッドの先端に取付ける一方、該ピストンロッドの中途
部を、ラックハウジングとシリンダチューブとの境界部
において液密に封止することにより操舵補助用のパワー
シリンダが構成されている。
【0006】以上の如き動力舵取装置において、前記ピ
ストンロッドの中途部の封止は、オイルシール、Oリン
グ等のシール部材を内嵌保持し、短寸円筒形をなすシー
ルホルダを、ラックハウジング及びシリンダチューブの
境界部分の内側に取り付け、前記シール部材をピストン
ロッドの外周に摺接せしめて実現されている。
【0007】図4(a)は、前記特公昭51−9978号公報
及び実開昭57−174275号公報に開示された封止構造の説
明図である。本図においては、ラックハウジングとシリ
ンダチューブとが、長尺のパイプ材よりなる筒形のハウ
ジングHとして一体的に構成してあり、該ハウジングH
にシールホルダSを内嵌し、ハウジングHの外側から打
設された位置決めピンPを係合せしめて位置決めし、シ
ールホルダSに内嵌保持されたシール部材S1 をハウジ
ングHの軸心部に配されたピストンロッドRの外周に摺
接させて、該ピストンロッドRの中途を封止する構成と
なっている。
【0008】図4(b)は、前記特開昭56−128271号公
報に開示された封止構造の説明図である。本図において
は、その外周に固定用のフランジFを周設してなるシー
ルホルダSを用い、またラックハウジングH1 とシリン
ダチューブH2 とを別体に構成し、これらを、両者の端
部間に前記フランジFを挾持する態様に突き合わせ、こ
の突き合わせ部を外側から全周溶接して、ラックハウジ
ングH1 とシリンダチューブH2 とを、前記フランジF
を備えるシールホルダSを含めて一体化させた構成とな
っている。
【0009】図4(c)は、前記実公昭63-12047号公報
に開示された封止構造の説明図である。本図において
は、図4(b)と同様に、その外周にフランジFを周設
してなるシールホルダSを用い、またラックハウジング
1 とシリンダチューブH2 とを別体に構成し、これら
を、両者の端部間に前記フランジFを挾持する態様に突
き合わせ、シリンダチューブH2 の同側端部の外側に回
転自在に取り付けた固定ナットNを、ラックハウジング
1 の同側端部外周に形成されたねじ部に螺合させ、該
固定ナットNを締め付けることにより、ラックハウジン
グH1 とシリンダチューブH2 とを、前記フランジFを
備えるシールホルダSを含めて一体化させた構成となっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4(a)
に示す第1の封止構造においては、長尺のハウジングH
の一側開口端からシールホルダSを嵌め込み、所定の位
置、具体的には、位置決めピンPの打設位置に達するま
で送り込むという煩雑な位置決め作業が必要であり、こ
の位置決め作業の実施に多大の手間を伴うという問題が
あった。
【0011】図4(b),(c)に示す第2,第3の封
止構造においては、別体に構成されたラックハウジング
1 とシリンダチューブH2 との突き合わせ端部間にシ
ールホルダSが挾持固定されることから、該シールホル
ダSの位置決めの手間が解消される反面、夫々以下の如
き問題があった。
【0012】図4(b)に示す第2の封止構造において
は、ラックハウジングH1 とシリンダチューブH2 とを
これらの間に挾持されたシールホルダSと共に一体化す
べく行われる溶接に際し、この溶接のための入熱が、シ
ールホルダSに内嵌保持されたシール部材S1 に伝わる
ことが避けられず、ゴム材、樹脂材等、一般的に耐熱性
に劣る材料からなる前記シール部材S1 に、変形、変質
等の状態変化を引き起こし、所望の封止性能が得られな
くなる虞れがある。
【0013】そこで実際には、ラックハウジングH1
シリンダチューブH2 との溶接を完了した後、これらの
間に溶接固定されたシールホルダSにシール部材S1
後付けする組み立て手順が採用されている。ところがこ
の手順においては、シール部材S1 の後付けに際し、該
シール部材S1 をシリンダチューブH2 の一側開口端か
ら送り込み、他端部に一体化されたシールホルダSに装
着するという、第1の封止構造におけるシールホルダS
の位置決めと同等の手間を要するいう問題があった。
【0014】図4(c)に示す第3の封止構造において
は、ラックハウジングH1 とシリンダチューブH2 とが
固定ナットNの締め付けにより一体化され、シールホル
ダSが加熱されないことから、該シールホルダSにシー
ル部材S1 を組み込んだ状態での一体化が可能である。
しかしながら、ラックハウジングH1 の側には、固定ナ
ットNの締め付けのための外周面のねじ加工が、またシ
リンダチューブH2 の側には、固定ナットNを回転自在
に枢支する枢支機構が必要であり、これらの加工に手間
を要するという問題があった。
【0015】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、センタテイクオフ形のラックピニオン式舵取装
置を動力舵取装置として構成する場合、ラック軸を支承
するラックハウジングと、パワーシリンダを構成するシ
リンダチューブとの間に、ピストンロッドの中途部の封
止のためのシールホルダを、組み立て及び加工に手間を
要することなく容易に一体化することができ、簡素な構
成にて良好な封止性能が得られる封止構造を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る舵取装置
は、舵取り操作に応じて軸長方向に移動するラック軸を
支承する筒形のラックハウジングの一側にシリンダチュ
ーブを同軸的に連結し、該シリンダチューブに嵌挿され
たピストンを前記ラック軸の同側に連設されたピストン
ロッドの先端に取付け、前記ラックハウジングとシリン
ダチューブとの連結部に配したシールホルダに保持され
たシール部材により前記ピストンロッドの中途部を液密
に封止して、前記ラック軸に操舵補助力を加えるパワー
シリンダを構成してなるラックピニオン式の舵取装置に
おいて、前記ラックハウジングとシリンダチューブと
は、一方の端面に同軸的に連設されたかしめ筒に他方の
端部を内嵌し、該かしめ筒の周壁を外側からかしめて連
結してあり、前記シールホルダは、前記かしめ筒の内側
にて対向する前記ラックハウジングとシリンダチューブ
との端面間にその一部を挾持せしめて固定してあること
を特徴とする。
【0017】本発明においては、ラックハウジング及び
シリンダチューブの一方の端面に同軸的に連設されたか
しめ筒に、シールホルダ及び他方の端部を内嵌し、該か
しめ筒の内側において、ラックハウジングの端面とシリ
ンダチューブの端面との間にシールホルダの一部を挾
み、この状態で前記かしめ筒を外側からかしめることに
より、ラックハウジングとシリンダチューブとを一体的
に連結して、これと共にシールホルダを位置決めする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る舵取
装置の要部の構成を示す一部破断正面図である。
【0019】図中1はラック軸であり、該ラック軸1
は、一側端部を閉止された円筒形をなすラックハウジン
グ2の内部に軸長方向への摺動自在に支承されている。
ラックハウジング2の閉止端側の中途部には、これと交
叉する態様にピニオンハウジング20が連設してあり、該
ピニオンハウジング20の内部には、軸心回りでの回転自
在にピニオン軸21が支承されている。ピニオンハウジン
グ20の上部へ突出するピニオン軸21の上端部は、図示し
ない舵輪(ステアリングホイール)に連結されており、
該ピニオン軸21は、舵取りのための前記舵輪の操作に応
じて軸回りに回転するようになしてある。
【0020】ラック軸1は、その外周に適長に亘って形
成されたラック歯を備えており、該ラック歯は、ピニオ
ンハウジング20との交叉部において、前記ピニオン軸21
の下半部に一体的に形成されたピニオン(図示せず)に
噛合させてあり、この噛合により、舵輪の操作に応じた
ピニオン軸21の回転がラック軸1の軸長方向の摺動に変
換されるようになしてある。
【0021】一方、ラックハウジング2の他側には、そ
の周壁を所定の長さ範囲に亘って切欠いて窓孔22が形成
され、この窓孔22を経てラックハウジング2の外部に露
出するラック軸1の同側端部近傍の外周には、一対の固
定ボルト40,40によりねじ止め固定された取付ブラケッ
ト41を介して、左右の操向車輪への連結のための一対の
タイロッド4,4の基端部が連結されており、前述の如
く生じるラック軸1の摺動を、これらのタイロッド4,
4を介して左右の操向車輪に伝えて舵取りが行われる構
成となっている。
【0022】ラックハウジング2の外側は、前記窓孔22
の形成域を覆う態様に、中央の筒状部の両側に蛇腹状の
伸縮部を備える樹脂製のブーツ5により覆われている。
前記取付ブラケット41は、その一部に突設された一対の
ボルトガイド42,42を前記ブーツ5の筒状部に形成され
た貫通孔に密に係合させ、これらのボルトガイド42,42
に挿通された前記固定ボルト40,40により、前記ブーツ
5と共にラック軸1の中途部に固定されており、ラック
ハウジング2の内部での窓孔22の形成範囲内にて生じる
ラック軸1の両方向の摺動は、前記ブーツ5の両側の伸
縮部の伸縮により許容されるようになっている。
【0023】タイロッド4,4の連結側のラック軸1の
端面には、これと同軸をなしてピストンロッド30が連結
され、またラックハウジング2の同側端部には、これと
同軸をなしてシリンダチューブ31が連結されており、こ
れらにより操舵補助用のパワーシリンダ3が構成されて
いる。
【0024】シリンダチューブ31は、ラックハウジング
2との連結端の逆側を閉止してなる有底円筒形の部材で
あり、ラックハウジング2との連結部には、その内側に
シール部材としてのオイルシール60(図2参照)を内嵌
保持するシールホルダ6が、後述の如くに取り付けてあ
る。前記ピストンロッド30は、前記オイルシール60によ
りその中途部を液密に封止してシリンダチューブ31の内
部に配されたインナチューブ35の内側に延設されてお
り、この延設端には円板形のピストン32が取付けてあ
る。該ピストン32は、その外側に巻装されたシールリン
グ33を介して前記インナチューブ35に摺動自在に内嵌さ
れている。なお、前記インナチューブ35の一端は、シー
ルホルダ6の同側を他部よりも小径として形成された段
部に遊嵌されている。
【0025】以上の如くパワーシリンダ3は、ピストン
32の両側にて液密に封止された一対の油室をシリンダチ
ューブ31の内側に形成してなり、これらの油室への外部
からの油圧送給に応じてピストン32の両側に発生する圧
力差の作用により前記ピストンロッド30を軸長方向に押
し引きし、該ピストンロッド30の基端に連結された前記
ラック軸1に軸長方向の移動力を加える構成となってい
る。
【0026】ピストン32両側の油室は、シリンダチュー
ブ31の外側の該当位置に夫々接続された各別の送油管2
3,23により、前記ピニオンハウジング20の外側に設け
られた一対の送油ポート24,25に接続されている。該ピ
ニオンハウジング20には、舵取りのための舵輪操作に伴
って前記ピニオン軸21に加わる操舵トルクに応じて油圧
の給排動作を行い、前記送油ポート24,25のいずれかに
送出する公知の油圧制御弁が内蔵されており、送油ポー
ト24,25への送出油圧が送油管23,23を経てパワーシリ
ンダ3に送給され、この送給に応じて発生する油圧力が
ラック軸1に加えられ、前述の如く生じる舵取りが補助
される構成となっている。
【0027】図2は、以上の如くパワーシリンダ3を構
成するシリンダチューブ31とラックハウジング2との連
結部近傍の拡大断面図であり、本発明に係る舵取装置の
特徴は、両者間にシールホルダ6を挾持して行われる連
結態様にある。
【0028】ラックハウジング2の連結側端部には、シ
リンダチューブ31の外径と略等しい内径を有するかしめ
筒7が同軸的に連設されている。このかしめ筒7は、ラ
ックハウジング2の内面の加工により、図示の如く一体
的に構成してもよく、また、所定の内径を有する筒体
を、溶接等の適宜の接合手段により、ラックハウジング
2の連結側端部に接合して構成することもできる。
【0029】一方、シリンダチューブ31の外周には、連
結側端面から所定長離れた位置に、凹形に窪ませてなる
凹溝34が周設されている。この凹溝34は、シリンダチュ
ーブ31の外面からのプレス加工、外面の切削加工等、適
宜の加工法により形成することができる。
【0030】このように構成されたラックハウジング2
とシリンダチューブ31とは、前者に連設された前記かし
め筒7に後者の端部を内嵌し、該かしめ筒7を、これの
内側に位置する前記凹溝34の該当位置において、外面側
からかしめることにより、両者間にシールホルダ6を挾
持した態様に一体的に連結されている。
【0031】シールホルダ6は、その一側端部の内側に
シール部材としてのオイルシール60を保持する短寸円筒
形の部材であり、他側端部の外周には、半径方向外向き
に張り出す態様に固定フランジ61が周設されている。シ
ールホルダ6の外径は、シリンダチューブ31の内径と略
等径に、また固定フランジ61の外径は、シリンダチュー
ブ31の外径、及び前記かしめ筒7の内径よりもよりもや
や小径としてある。
【0032】図3は、シリンダチューブ31とラックハウ
ジング2との連結部の組み付け手順の説明図であり、前
述の如く構成されたシールホルダ6は、図3(a)に示
す如く、オイルシール60の装着側端部を内向きとして、
前記シリンダチューブ31の内側に、その連結側端面に前
記固定フランジ61が当接する位置まで嵌め込まれる。そ
の後、図3(b)に示す如く、シリンダチューブ31の同
側端部をラックハウジング2に連設された前記かしめ筒
7の内側に圧入嵌合し、シールチューブ31の端面とラッ
クハウジング2の端面との間に前記固定フランジ61を挾
持して、前記シールホルダ6を位置決めし、この状態で
前記かしめ筒7を、図3(c)に示す如く、シリンダチ
ューブ31外周の前記凹溝34の該当位置において外側から
かしめ、ラックハウジング2とシリンダチューブ31とが
連結される。
【0033】その後、この組立体にピストンロッド30を
挿入し、シリンダチューブ31の内側への前記ピストンロ
ッド30の延設端に、シールリング33を巻装してなるピス
トン32をナット固定し、次いで、シリンダチューブ31の
内側にインナチューブ35を、前記ピストン32に外嵌しつ
つ挿入し、該インナチューブ35の先端をシールホルダ6
の前記段部に遊嵌せしめて、図2に示す如くパワーシリ
ンダ3を構成する。
【0034】前述の如く装着されたシールホルダ6は、
オイルシール60の装着側をシリンダチューブ31に内嵌す
ることにより半径方向に拘束され、また、シリンダチュ
ーブ31とラックハウジング2との間での固定フランジ61
の挾持により軸長方向に拘束されて、内側に保持したオ
イルシール60をピストンロッド30に摺接させた装着状態
を確実に保つことができる。また、このようなシールホ
ルダ6の装着は、かしめ筒7を外側からかしめてラック
ハウジング2とシリンダチューブ31とを連結することに
より、シール部材としてのオイルシール60の変形、変質
等の状態変化を伴うことなく容易に実現できる。
【0035】なお以上の実施の形態においては、ラック
ハウジング2の端部にかしめ筒7を連設し、これの内部
にシリンダチューブ31を内嵌する構成としてあるが、こ
れとは逆に、シリンダチューブ31の端部にかしめ筒7を
連設し、該かしめ筒7の内部にラックハウジング2を嵌
め込む構成とすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る舵取装置
においては、ラックハウジング及びシリンダチューブの
一方の端面に連設されたかしめ筒に他方の端部を、ピス
トンロッドの中途部の封止のためのシールホルダを両者
間に介在させて内嵌し、この状態で前記かしめ筒を外側
からかしめて連結する構成としてあるから、前記シール
ホルダを、組み立て及び加工に手間を要することなく確
実に一体化することができ、簡素な構成にて良好な封止
性能が得られるようになる等、本発明は優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の要部の構成を示す一部
破断正面図である。
【図2】シリンダチューブとラックハウジングとの連結
部近傍の拡大断面図である。
【図3】シリンダチューブとラックハウジングとの連結
部の組み付け手順の説明図である。
【図4】従来の封止構造の説明図である。
【符号の説明】
1 ラック軸 2 ラックハウジング 3 パワーシリンダ 4 タイロッド 5 ブーツ 6 シールホルダ 7 かしめ筒 30 ピストンロッド 31 シリンダチューブ 60 オイルシール 61 固定フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取り操作に応じて軸長方向に移動する
    ラック軸を支承する筒形のラックハウジングの一側にシ
    リンダチューブを同軸的に連結し、該シリンダチューブ
    に嵌挿されたピストンを前記ラック軸の同側に連設され
    たピストンロッドの先端に取付け、前記ラックハウジン
    グとシリンダチューブとの連結部に配したシールホルダ
    に保持されたシール部材により前記ピストンロッドの中
    途部を液密に封止して、前記ラック軸に操舵補助力を加
    えるパワーシリンダを構成してなるラックピニオン式の
    舵取装置において、前記ラックハウジングとシリンダチ
    ューブとは、一方の端面に同軸的に連設されたかしめ筒
    に他方の端部を内嵌し、該かしめ筒の周壁を外側からか
    しめて連結してあり、前記シールホルダは、前記かしめ
    筒の内側にて対向する前記ラックハウジングとシリンダ
    チューブとの端面間にその一部を挾持せしめて固定して
    あることを特徴とする舵取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6273210B1 (en) 1999-03-12 2001-08-14 Showa Corporation Center take-off type power steering apparatus
KR100707004B1 (ko) * 2003-06-03 2007-04-11 주식회사 만도 파워 스티어링 장치의 랙 하우징
JP2014139076A (ja) * 2011-07-26 2014-07-31 Nsk Ltd テレスコピック機構付ステアリングコラム用アウタコラム

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