JPH10315505A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10315505A
JPH10315505A JP14956198A JP14956198A JPH10315505A JP H10315505 A JPH10315505 A JP H10315505A JP 14956198 A JP14956198 A JP 14956198A JP 14956198 A JP14956198 A JP 14956198A JP H10315505 A JPH10315505 A JP H10315505A
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ink
carrier
cartridge
recording head
head
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Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクタンクの大きさとタンクケースの大き
さを規制してインクタンクを回転させながら着脱できる
ようにし、装置の小型化と操作性の向上を図る。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッドカートリッジ
を搭載して移動するキャリアと、前記キャリア上でイン
クカートリッジの着脱を可能にする着脱手段と、前記着
脱手段で前記インクカートリッジを収納するカートリッ
ジケースとを有するインクジェット記録装置において、
前記カートリッジケースは少なくとも1面の開口面にあ
る略直方体形状であり、前記カートリッジケース内に前
記インクカートリッジを収納したときに少なくとも前記
キャリアの移動方向と同方向に前記インクカートリッジ
が自在に移動できる空間を有し、かつ前記空間は前記カ
ートリッジケースのある1点を中心として前記インクカ
ートリッジが回転するのに充分な空間であり、前記カー
トリッジケースのキャリア移動方向の長さは、前記イン
クカートリッジのキャリア移動方向の長さの2倍よりも
短いことを特徴とするインクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はインクジェット記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置のヘッド
カートリッジを着脱可能に搭載したキャリアは、ヘッド
カートリッジやインクタンクを着脱する際に移動する方
向がおおむね規定されているので、小型の記録装置にお
いては、それらの着脱動作を行いにくかった。それ故、
良好な操作性を得ようとする場合には、着脱機構を専用
に設けていた。さらに、従来の装置は、小型化に伴って
着脱操作時に記録ヘッドのインク吐出口と電気的接点を
持つコンタクト面とが非常に接近するように構成されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、ヘッドカー
トリッジやインクタンクのより良い操作性が要求されて
いる。また、専用の着脱機構を設けた場合には装置が大
型化してしまうので、小型のままでこれを実現する必要
があるという課題があった。また、小型化に伴うコンタ
クト面へのインク付着が懸念されるため、信頼性が低下
するという課題があった。
【0004】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、インクタンクの大きさとタンクケースの
大きさを規制することにより、インクタンクを回転させ
ながら着脱できるようにして、小型化,操作性の向上を
計り、また、タンクケース突起とヘッドカートリッジと
キャリアの寸法を規制することにより、コンタクト面へ
のインク付着を防止し、信頼性の向上を図ることができ
るインクジェット記録装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明が提供するイン
クジェット記録装置は、次の(1)〜(4)に記載のも
のである。
【0006】(1)インクジェット記録ヘッドカートリ
ッジを搭載して移動するキャリアと、前記キャリア上で
インクカートリッジの着脱を可能にする着脱手段と、前
記着脱手段で前記インクカートリッジを収納するカート
リッジケースとを有するインクジェット記録装置におい
て、前記カートリッジケースは、少なくとも1面の開口
面にある略直方体形状であり、前記カートリッジケース
内に前記インクカートリッジを収納したときに少なくと
も前記キャリアの移動方向と同方向に前記インクカート
リッジが自在に移動できる空間を有し、かつ前記空間は
前記カートリッジケースのある1点を中心として前記イ
ンクカートリッジが回転するのに充分な空間であり、前
記カートリッジケースのキャリア移動方向の長さは、前
記インクカートリッジのキャリア移動方向の長さの2倍
よりも短いことを特徴とするもの。
【0007】(2)インクジェット記録ヘッドカートリ
ッジを搭載して移動するキャリアと、前記キャリア上で
インクカートリッジの着脱を可能にする着脱手段と、前
記着脱手段で前記カートリッジを収納するカートリッジ
ケースとを有するインクジェット記録装置において、記
録ヘッドカートリッジの着脱操作をする際に、その移動
軌跡は前記カートリッジケースと前記インクカートリッ
ジの干渉により規制されることを特徴とするもの。
【0008】(3)上記(1)または(2)に記載のイ
ンクジェット記録装置における記録ヘッドカートリッジ
が、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを
発生する電気熱変換体を備え、かつ前記電気熱変換体が
発生する熱エネルギーによりインクに生ずる膜沸騰を利
用して吐出口よりインクを吐出させる構成としたもの。
【0009】(4)上記(3)に記載のインクジェット
記録装置における記録ヘッドを、吐出口より吐出するイ
ンクを有する構成としたもの。
【0010】
【作用】この発明においては、少なくとも1面の開口面
がある略直方体形状のカートリッジケース内にインクカ
ートリッジを収納したとき、少なくとも前記キャリアの
移動方向と同方向に作った空間内で、インクカートリッ
ジが自在に移動でき、カートリッジケースのある1点を
中心として回転し、カートリッジケースのキャリア移動
方向の長さがインクカートリッジのキャリア移動方向の
長さの2倍より短くなる。また、第1の装置において
は、ヘッドカートリッジの着脱操作をする際に、その移
動軌路はカートリッジケースとインクカートリッジの干
渉により規制される。
【0011】また、この発明においては、電気熱変換体
がインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発
生し、インクはこれに生ずる膜沸騰によって吐出口より
吐出される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を具体的に説明する。
【0013】図1は、実施例のインクジェット記録装置
を示す斜視図である。
【0014】同図において、キャリア203には、記録
手段を構成する記録ヘッド200とインクタンク201
とが連結したヘッドカートリッジ202が搭載されてい
る。このキャリア203の記録ヘッド200側の一端部
は、シャーシ1に回動自在に取り付けられたリードスク
リュー213に、その軸方向に摺動可能に嵌合され、キ
ャリア203の他端部には、ガイドが配設されており、
該ガイドがシャーシ1に形成されたガイドレール2にリ
ードスクリュー213の軸方向と平行に摺動自在に嵌入
されている。そしてキャリア203は、その姿勢が常に
一定に保たれながらリードスクリュー213の回転に伴
ってその軸方向に往復移動可能な構成となっている。
【0015】すなわち、前記リードスクリュー213
は、図に示すようにスクリュー左端に固着されたリード
スクリューギヤ257と、キャリアモータ255の出力
軸に固着されたピニオンギヤ256とが歯合し、かつリ
ードスクリュー213に螺旋状に所定のピッチで形成さ
れた案内条268(図4)に、キャリア203に取り付
けられたリードピン209(図5)が嵌入している。従
って、キャリアモータ255の正転、逆転駆動に伴って
リードスクリュー213が回動すると、キャリア203
が往復移動する。キャリア203の走査の詳細は後述す
る。
【0016】211はフレキシブルケーブルで後述の電
気回路から記録ヘッド200に印字信号を伝えるもので
あり、フレキシブルケーブルホルダ16によりピンチロ
ーラフレーム11に位置決めして保持されている。
【0017】前記キャリア203の往復移動に同期して
記録ヘッド200が駆動してインクを記録信号に応じて
吐出することにより、被記録材3に一行記録を行うもの
である。すなわち、この記録ヘッド200は微細な液体
吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作
用して液体を吐出するために利用されるエネルギーを発
生するエネルギー発生手段を備えている。
【0018】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてピエゾ素子などを用いた記録方法、レ
ーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、該発熱による
作用で液体を吐出させる記録方法、あるいは発熱抵抗体
を有する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱
して液体を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録
方法などがある。
【0019】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液体を吐出して液滴を形成するための液
体吐出口を高密度に配列することができるために高解像
度の記録をすることが可能である。その中でも電気熱変
換体をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、
コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイ
クロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装化
が容易で、製造コストも安価なことから有利である。
【0020】前記キャリア203のスキャンによって一
行記録を行うと、被記録材3を搬送手段によって一行分
搬送して次行記録を行うものであるが、この被記録材3
の搬送は、搬送ローラ4とこれに圧接するピンチローラ
8の回転対と、排出ローラ7とこれに当接する拍車6と
の回転対とによって行われる。
【0021】これを具体的に説明すると、前記記録ヘッ
ド200の吐出口面に記録面が対向する被記録材3を、
ピンチローラ8によって搬送ローラ4に圧接し、前記搬
送ローラ4を紙送りモータ5によって適宜回転させるこ
とにより、記録位置へ必要なだけ搬送する。そして記録
後は、拍車6によって被記録材3を排出ローラ7に圧接
し、この排出ローラ7の回転によって装置外へと排出搬
送する。
【0022】前記搬送ローラ4および排紙ローラの駆動
は紙送りモータ5によって行われるが、その駆動力の伝
達は減速歯車列15により行われる。
【0023】前記被記録材3の記録面側に接触する拍車
6の回転軸の位置は固定され、被記録材3の厚さに関わ
らず、拍車6と被記録材3との接触位置は変化しないの
に対し、被記録材3の非記録面側に接触する排出ローラ
7は、被記録材3の厚さによって、排出ローラ7が変形
して被記録材3の厚さの変化に対応するようになってい
る。具体的には、排出ローラ7は薄肉のゴムより成り、
円錐状に形成され、径方向に復原力を持って変形する。
そこで、拍車6に対する圧接力と、被記録材3の厚さに
応じての変形が行われる。
【0024】また、排出ローラ7を弾性的変形の大きな
材料、例えば多孔質のスポンジや硬度の非常に低い樹脂
やゴムなどの材料で構成することによって同様の効果が
得られる。
【0025】さらには排出ローラ7全体をバネ等で拍車
6に圧接してもよい。
【0026】したがって、被記録材3の厚さに関わらず
記録ヘッド200と被記録材3の間隔を所定量に保つこ
とができ安定した搬送を行うことが出来る。
【0027】14はペーパーセンサであり、被記録材3
の有無を検出する。
【0028】次に駆動回転体である排出ローラ4に対
し、被記録材3を押圧する従動回転体であるピンチロー
ラ8の押圧構成を説明する。
【0029】図2において、ピンチローラ8はその両端
にモールドの軸受けが嵌入されており、そこへバネ部材
であるピンチローラバネ9の端部が折り曲げて入り込む
ことによって支持されている。前記ピンチローラバネ9
はピンチローラフレーム11にピンチローラホルダ10
を用いて図示の軸部9aを中心として回転自在に動くよ
うに支持されている。またピンチローラバネ9の軸部9
aは中央がU字状に折れ曲がっており、レバー部9bを
形成している。
【0030】前記ピンチローラバネ9によるピンチロー
ラ8の押圧力を変化させる操作手段の構成は、ピンチロ
ーラフレーム11にスライド可能リリースアングル12
を重ね、このアングルを操作してピンチローラバネ9を
押し上げることにより、軸部9aにねじれを発生させ、
その反発力でピンチローラ8を搬送ローラ4へ押しつけ
る。また前記ねじれを解消させることにより押圧力を解
除するものである。
【0031】すなわち、図3の状態にあってはリリース
アングル12に設けたカム部12aによってレバー部9
bが押し付けられて軸部にねじれ(弾性変形)が発生
し、ピンチローラ8が搬送ローラ4に押し付けられる。
一方、前記リリースアングル12を図3の矢印方向へス
ライドすると図2の状態となり、前記カム部12aが下
がるためピンチローラ8のレバーが下がり、軸部9aが
復元して前記ねじれが解消するために搬送ローラ4に対
するピンチローラ8の押圧力は小さくなる。
【0032】これによってピンチローラ8が搬送ローラ
4から完全に離隔しなくても、ジャムした被記録材3を
容易に引き抜くことができる。前記リリースアングル1
2を左右にスライドさせるには、リリースレバー13を
回動させることにより行われる。リリースレバー13は
ピンチローラフレームに軸支され回転軸に対してレバー
と反対側が長穴になっていてそこにリリースアングル1
2の取手部が入っている。そこでリリースレバー13を
回動させることにより、リリースアングル12が平行移
動する。
【0033】図4はキャリア203を被記録材3に対し
て送るためのリードスクリュー機構を示した図である。
機能上必要な部材のみ図示する。
【0034】キャリア203に設けられたキャリア軸受
A228とキャリア軸受B229に摺動可能に勘合して
いるリードスクリュー213において、リードスクリュ
ー213の右端は、調整バネ250を介してシャーシ1
に回転可能に結合される。
【0035】また左端は、軸受251を介して回復系プ
レート271に回転可能に結合される。キャリア203
はガイド部(図示せず)がガイドレール2と摺動可能に
係合し、キャリア203の回転を防止し案内する。
【0036】リードスクリュー213には複数条の案内
条268が形成されていて、その内の1条にリードピン
209が摺動可能に勘合し、キャリア203をリードス
クリュー213の軸方向と平行なA,B方向に駆動す
る。
【0037】図5は図4のキャリア軸受A 228部拡
大断面図である。リードピン209は、一端が球状に加
工されたピンで、キャリア軸受A228とキャリア軸受
B229との間に、リードスクリュー213の軸方向と
垂直にキャリア203本体に形成された穴に摺動可能に
勘合し、球状部はリードスクリュー213と摺動可能に
勘合し、他端よりキャリア203本体に脱着可能に設け
られたリードピンバネ210によって、リードスクリュ
ー213方向へ付勢されている。
【0038】リードピン209摺動方向のリードピンバ
ネ210上部には、リードピン209の案内条268か
らの外れを防ぐため、リードピン209の動作範囲を規
制するストッパー269が形成されている。
【0039】図6はリードスクリュー端部拡大図であ
る。キャリア203上の記録ヘッド200と被記録材3
との距離は、キャリア203を支えるリードスクリュー
213の被記録材3からの距離で決まるが、リードスク
リュー213は、左端が回復系プレート271によって
位置が決まり、右端は左端を基準として、リードスクリ
ュー213が被記録材3に対して平行になるよう調整で
きるように、シャーシ1に被記録材3に対して垂直な第
一の長穴252が形成される。
【0040】調整バネ250には、調整バネ250をシ
ャーシ1に取り付けた状態で、被記録材3に対して平行
になり、リードスクリュー213右端の被記録材3に対
する垂直方向の動作を規制する第二の長穴253が形成
されている。
【0041】リードスクリュー213右端は第一の長穴
252及び第二の長穴253で支えられ、第二の長穴2
53が形成される調整バネ250の被記録材3に垂直な
移動(図中矢印方向)で、リードスクリュー213を被
記録材3に対して平行に調整される。
【0042】調整バネ250にはリードスクリュー21
3右端を左端側へ付勢するためのバネ250aも一体で
形成されている。調整バネ250はビス254でシャー
シ1に固定される。
【0043】図7に、リードスクリュー213を介して
キャリアモータ255の駆動力を回復系に伝えるクラッ
チ機構が形成されるリードスクリュー213左端を示
す。
【0044】回復系プレート271にはキャリアモータ
255が結合されている。キャリアモータ255のシャ
フトにはピニオンギア256(図1)が固定されていて
リードスクリュー213に固定されているリードスクリ
ューギア257と噛み合い、キャリアモータ255の正
逆回転により、リードスクリュー213を正逆回転さ
せ、リードスクリュー213の案内条268に摺動可能
に当接しているリードピン209が案内条268に沿っ
てキャリア203を移動させる。回復系プレート271
には、コントロールギア102が組み込まれている。
【0045】リードスクリュー213左端にはイニシャ
ルロック258、クラッチプレート260、クラッチギ
ア259、戻りバネ261、が配設されている。
【0046】イニシャルロック258はリードスクリュ
ー213に固定されている。クラッチギア259はリー
ドスクリュー213に対し軸方向摺動可能に勘合し、一
部がイニシャルロック258の内部へ入り込むようにな
っている。
【0047】すなわちクラッチギア259には円周上に
非対称位置で2カ所に突起262が形成され、この突起
262はイニシャルロック258に突起262と同じ位
相で形成された凹部263へ軸方向のみ動作可能に勘合
している。
【0048】クラッチギア259のリードスクリューギ
ア257側端面にはフランジ267があり、フランジ2
67上にはコントロールギア102への回転トリガを与
えるためのトリガ歯259aが形成されている。
【0049】コントロールギア102は外周上にギアが
形成されていて、リードスクリュー213を回復系プレ
ート271に組み込んだときに、リードスクリュー21
3上のクラッチギア259と噛み合う位置にある。しか
し記録動作中はコントロールギア102は外周上のギア
の一部が切りかかれた部分がクラッチギア259と対面
していてコントロールギア102がクラッチギア259
と噛み合うことは無い。
【0050】そのギアの切り欠かれた部分の側面に、数
歯の側面ギア102hが形成されている。この側面ギア
102hは、後述する動作によってクラッチギア259
のトリガ歯259aと噛み合い、コントロールギア10
2に回転トリガを与える。
【0051】イニシャルロック258とクラッチギア2
59との間には、クラッチプレート260が挿入されて
いる。更に、リードスクリューギア257がリードスク
リュー213に固定されている。戻りバネ261はクラ
ッチギア259とリードスクリューギア257との間に
位置し、クラッチギア259を常にイニシャルロック2
58側に押している。
【0052】イニシャルロック258の周上にはリード
スクリュー213の条と同型状な空転溝264が形成さ
れていて、リードピン209を案内する条のみと連絡溝
265でつながっている。
【0053】キャリアモータ255を正回転させるとキ
ャリア203は図4の矢印A方向へ進み、逆回転させる
と、矢印B方向へ進む。
【0054】回復系プレート271にはHPセンサー2
70(図1)が取り付けてあり、キャリアモータ255
の回転によりキャリア203を走査し、キャリア203
に形成された遮蔽板230(図1)がHPセンサーを通
過するポイントを検出する事により、記録動作及び後述
する回復動作の基準点とすることが出来る。
【0055】図8はキャリアモータ255の駆動力を回
復系に伝えるクラッチ機構の動作を説明する図である。
【0056】図8aの状態からキャリアモータ255を
逆回転させてゆくと、キャリア203を移動させている
リードピン209は、リードスクリュー213の案内条
268から連絡溝265を経由してイニシャルロック2
58の空転溝264へ入る。
【0057】この時、図8bのようにキャリア軸受A
228端部がクラッチプレート260を押し、クラッチ
プレート260はクラッチギア259を押して、コント
ロールギア102と噛み合う位置まで押される。この
時、クラッチギア259の歯車部に対応するコントロー
ルギア102側のギア歯は切り欠いてあって、コントロ
ールギア102は回らない。
【0058】更にキャリアモータ255を逆回転してゆ
くと、図9のようにクラッチギア259のトリガ歯25
9aがコントロールギア102の側面ギア102hと噛
み合い、コントロールギア102を回転させ、コントロ
ールギア102歯部がクラッチギア259と噛み合う。
【0059】クラッチギア259にはフランジ267が
形成されていて、クラッチギア259とコントロールギ
ア102が噛み合った時点でクラッチギア259のフラ
ンジ267がコントロールギア102の側面に掛かり、
コントロールギア102と噛み合い続ける。更にキャリ
アモータ255を逆回転させると、回復動作を開始す
る。
【0060】回復動作終了後、キャリアモータ255を
正回転させ、コントロールギア102とクラッチギア2
59の噛み合い開始位置まで戻った時点で、コントロー
ルギア102とクラッチギア259のフランジ267の
掛かりが外れ、戻りバネ261の付勢によりクラッチギ
ア259は元の位置へ戻ろうとする。クラッチギア25
9に勘合しているクラッチプレート260も同様に押さ
れ、クラッチプレート260と当接しているキャリア2
03のキャリア軸受A 228部も同様に押される。
【0061】さらに正回転させると、キャリア203を
ガイドするリードピン209はイニシャルロック258
周上空転溝264から、連絡溝265を経由して、リー
ドスクリュー213の案内条268側へ押し出される。
【0062】すなわち、キャリア203はキャリアモー
タ255の回転によって、走査可能な状態にとなる。
【0063】図10は、本発明の実施例に関する記録装
置の回復機構を示す斜視図である。
【0064】同図において記録ヘッド200の吐出口面
をキャッピングするキャップ101と、その内部を負圧
にし、吐出口面からインクをキャップ101を通して吸
引して、排インク吸収体に送り出すポンプユニット15
0と、更には前記キャップ101を吐出口面に対して前
後移動させ、且つ前記ポンプユニット150に駆動力を
伝動し、更に吐出口面に付着したインクを拭き取るワイ
ピング機構を動作させるための公知のカム、歯車機構か
らなる伝動機構部のコントロールギア102が構成され
ている。そして前記コントロールギア102には、前述
のクラッチギア259を介して、キャリアモータ255
の回転駆動力が伝えられる。
【0065】次に前記コントロールギア102の回転に
より回復手段が駆動する構成について説明する。
【0066】コントロールギア102には、キャップ開
閉用カム102aとワイピング動作用カム(不図示)が
備わっている。そしてこのコントロールギア102は、
図10及び図11に示すように、後述のプランジャ11
5を往復移動させるストロークギア103と噛合してお
り、コントロールギア102が回転することにより、ス
トロークギア103が回転し、プランジャ115が往復
運動するようになっている。
【0067】図10は本発明の実施例に関する記録装置
のヘッドカートリッジ部およびキャリア部を示す模式的
斜視図である。同図において、200は電気信号により
インクを吐出させる記録ヘッド、201はインクを収納
しておき記録ヘッド200に供給するインクタンク、2
03は記録ヘッド200およびインクタンク201を保
持・走査する記録装置本体に設けられたキャリア、20
4は記録ヘッドの保持・解除を行うヘッドレバー、20
5はインクタンク201の着脱を行うインクタンクレバ
ー、207はキャリア203に記録ヘッド200を固定
しておくためのヘッドホルダバネ、208はインクタン
ク201を保持しているタンクケース、でありこれらの
各部によって記録装置のヘッドカートリッジ部およびキ
ャリア部が構成される。
【0068】図11は本発明の実施例に関する記録装置
の記録ヘッド200およびインクタンク201を示した
模式的斜視図である。同図において、220はインクタ
ンク201から記録ヘッドにインクを供給する通路とな
るインク被供給孔、221はインクタンク201から記
録ヘッド200にインクを供給するインク供給孔、22
2は記録ヘッド200とインクタンク201を一体化す
る場合に両者をガイドして保持するための結合爪、22
3は結合爪222と係合する結合爪ガイド溝、232は
記録ヘッド200をキャリアから取り出す際に、取り出
し操作を容易にするためのヘッドタブであり、これらの
各部によってヘッドカートリッジ202が構成される。
【0069】記録ヘッド200は、インクを吐出するた
めに利用される熱エネルギを発生する複数の電気熱変換
素子およびこれを駆動するための駆動回路が形成された
基板と、この基板上に上記複数の電気熱変換素子の各々
に対応した吐出口および液路、さらには各液路に連通す
る共通液室を構成するための天板が積層されており、さ
らには前記駆動回路に記録装置本体から信号を与える為
の電気的接点が設けられている。さらに、ヘッドの状態
を記録装置本体から検知するためのセンサを記録ヘッド
200内に配することもでき、具体的には、前記電気熱
変換素子近傍の温度を検知する為の温度検知センサ、イ
ンクの供給がなくなり前述の共通液室内からインクがな
くなった場合にこれを検知するインク残量検知センサ、
あるいは、ヘッドカートリッジ内のインクの種類やヘッ
ドの種類が違う物を交換しながら使用する場合にヘッド
カートリッジの種類を特定するヘッド種類判別センサ、
等である。これらのセンサからの信号を記録装置本体で
判断し、前期電気熱変換素子に印加する信号を制御して
印字状態を最適にすることが出来る。
【0070】そして、このようにして構成された記録ヘ
ッドの吐出口を配列した吐出口面が記録媒体に対向する
ように記録装置に搭載される。
【0071】インクタンク201は、インクを保持しな
がら記録により消費されたインクを補うために適宜記録
ヘッド200にインクを供給するためのタンクであり、
インクタンク201単体で存在するときにはインク供給
孔221からインクがもれないように図示せざる封止手
段によって封止されている。この封止手段は記録ヘッド
200と一体化された時点で自動的あるいは手動で開放
され、インク流路が形成される。封止手段は、たとえば
金属球をゴム栓にバネで押圧しておく機構で実現するこ
とが出来る。
【0072】また、インクの消費により減少するインク
体積に応じて外部から大気を導入するような機構を備え
ていてもよい。さらには、記録ヘッドに供給するインク
の圧力をわずかに負圧に保つ機構を内部に持つことで、
印字品位を向上させインク漏れを防止することも出来
る。
【0073】本実施例に於いては、インクタンク201
内部に図示せざる可撓性の袋を持っており、その中にイ
ンクが収められ、インク供給孔221につながるように
構成されている。インクタンク201内の残りの空間は
空気で満たされているが、空気圧は記録動作状態に於い
て図示せざる圧力調節弁により調節されており、さらに
具体的には、所定範囲の負圧状態が発生・保持されるよ
うになっている。
【0074】あるいはさらに簡単な機構で上記の圧力調
節機構を実現するために、インクタンク201内部にス
ポンジ状のインク吸収体を入れておき、インク吸収体に
インクを保持させておくこともできる。この場合はイン
ク吸収体自身の毛細管現象によってインクを保持しよう
とする力が働くため、そこからインクを取りだそうとす
ると自動的に負圧状態を発生・保持することができる。
またこの場合には、使用したインクの体積分だけインク
タンク201外から取り込むための大気連通口をインク
タンク201に設けてある。
【0075】記録ヘッド200とインクタンク201は
一体化したヘッドカートリッジ202の状態で記録動作
中の記録装置上で使用されるが、次に両者を一体化する
方法を説明する。
【0076】基本的に記録ヘッド200とインクタンク
201はインク被供給孔220とインク供給孔221を
結合することによって一体化されるため、この部分はイ
ンクの漏れ、あるいはインク流路への気体の侵入を防止
する形になっている。本実施例においては図14に示さ
れるように、剛体のパイプと弾性体の栓を利用する方式
を採っている。すなわち、インク被供給孔220はモー
ルド部材で筒状に成形されており、これに対向するイン
ク供給孔221はゴム材により成型された円筒穴の開い
た部材である。インク被供給孔220の外径はインク供
給孔221の内径よりもわずかに大きく作られている。
そこでインク被供給孔220をインク供給孔221に圧
入すると、インク供給孔221は半径方向にわずかに変
形しながらインク被供給孔220に密着して一体化され
る。
【0077】なお、結合部は剛体と弾性体の組合わせに
は限定されず、シール機能を持ったものであれば良いの
で、例えば、モールドのパイプとモールドの穴の組合わ
せでモールドの微少変形による弾性を利用してシールし
てもよいし、あるいは穴の開いていないゴム製のシール
部材と注射針状のパイプで構成してもよい。
【0078】記録ヘッド200とインクタンク201の
一体化においては、上述のインク被供給孔220とイン
ク供給孔221の結合だけでもよいのであるが、ヘッド
カートリッジ202の取扱時において予期せざる外力が
加わった場合に簡単に外れないようにするため、あるい
は一体化する場合に容易に一体化できるガイドとなるよ
うに、本実施例においては結合爪222と結合爪ガイド
溝223によって結合をより強固なものとしている。す
なわち、インク被供給孔220と一体にモールドで成形
され、弾性的に変形することが出来る結合爪222は、
先端に突起が設けられており、この突起の高さの分だけ
弾性的に変形しながら結合爪ガイド溝223に係合して
いき、結合爪ガイド溝223の奥に設けられた溝が深く
なった部分に結合爪222の突起が到達した時点で係合
が完了するものである。
【0079】さらに結合爪222は記録ヘッド200と
インクタンク201の結合時にインク被供給孔220と
インク供給孔221が容易に位置合せされるように、ガ
イドとしての役割も持っている。すなわち結合爪222
はインク被供給孔220よりも長くなっており、インク
被供給孔220がインク供給孔221に接する前に結合
爪222がインクタンク201に接触するようになって
いる。ここで結合爪222の先端は斜めに切り取られて
おり、斜めの部分が結合爪ガイド溝に図18矢印a方向
のガイドとなって容易に係合されうる。また、結合爪2
22の先端に設けられた突起も斜めに切り取られており
図11矢印b方向のガイドとなって容易な係合を助けて
いる。
【0080】なお、本実施例においては結合爪を記録ヘ
ッド側に設けたが、これには拘束されず、インクタンク
201側、あるいは記録ヘッド200とインクタンク2
01の両方に設けることも出来る(図18参照)。
【0081】次に、記録ヘッド200をキャリア203
に機械的、電気的に接続する方法を説明する。
【0082】図12にキャリア203への記録ヘッド2
00の接続部分を示す図10a方向から見た断面図を、
図13に取り付け順序を示した模式的斜視図を示す。
【0083】同図において225はキャリア203に固
定され記録ヘッド200に設けられた穴に係合して図1
3矢印a、矢印b方向の位置決めをする位置決めピン、
226はキャリア203に固定され、図12a方向に押
し付けられる記録ヘッド200を受け止めるストッパ、
211は記録装置本体と記録ヘッド200とを電気的に
接続するためのフレキシブルケーブル、211aはフレ
キシブルケーブル211に設けられた位置決め穴a、2
11bはフレキシブルケーブル211に設けられた位置
決め穴b、212はフレキシブルケーブル211とキャ
リア203の間に挟まれフレキシブルケーブル211を
弾性的に支持するフレキシブルケーブルパッド、212
aはフレキシブルケーブルパッド212に設けられた位
置決め穴a、212bはフレキシブルケーブルパッド2
12に設けられた位置決め穴b、212cはコンタクト
部へのインクの侵入を防ぐインクバリア、227は記録
ヘッド200に設けられ記録ヘッド200内のヒーター
部と電気的に接続されたヘッドコンタクト部、227a
はヘッドコンタクト部227に設けられた位置決め穴
a、227bはヘッドコンタクト部227に設けられた
位置決め穴b、227cはストッパ226の端面が当た
るストッパ当接場所、である。
【0084】記録ヘッド200はヘッドホルダバネ20
7から図示せざるレバーを介してa方向に押し付けられ
ており、その位置は記録ヘッド200に設けられた穴と
位置決めピン225との係合、およびストッパ226と
の干渉により一意に決まる。このようにして記録ヘッド
200とキャリア203は機械的に接続される。
【0085】また、記録ヘッド200に設けられたヘッ
ドコンタクト部227とフレキシブルケーブル211の
端面には相対する位置に複数の電気的な接点が設けられ
ており、これらを所定の圧力をもって押圧することによ
り記録装置本体と記録ヘッド200が電気的に接続され
る。この際に複数の電気的接点を一度に圧接する必要が
あるので、これらを均一に圧接するために弾性材料で出
来たフレキシブルケーブルパッド212を押圧部に入れ
ている。フレキシブルケーブルパッド212の材質は例
えばシリコンゴムなどを用いており、前述の電気的接点
に対応した位置に複数の突起を持って、押圧の応力が接
点に集中するように構成している。さらに、フレキシブ
ルケーブル211に設けられた前述の電気的接点は、押
圧された際の応力をさらに集中させて接続を確実なもの
にするために突起状に構成してもよい。
【0086】また、押圧された時に発生する反力は記録
ヘッド200を押さえつけているヘッドホルダバネ20
7の力よりはるかに小さくなるように構成されている
為、フレキシブルケーブルパッド212からの反力によ
り記録ヘッド200の位置がずれてしまうことはない。
【0087】また、キャリア203、フレキシブルケー
ブルパッド212、フレキシブルケーブル211、ヘッ
ドコンタクト部227およびヘッドカートリッジ203
は確実な電気的接続や良好な記録品位を得るために互い
に正確に位置決めされている必要があるが、その為に以
下のように構成している。
【0088】すなわち、キャリア203の2本の位置決
めピン225を基準として、片方の位置決めピン225
が位置決め穴a212a、位置決め穴a211aおよび
位置決め穴a227aに共通に嵌合し、またもう一方の
位置決めピン225が位置決め穴b212b、位置決め
穴b211bおよび位置決め穴b227bに共通に嵌合
して図13a方向および図13b方向の位置を決定して
いる。
【0089】さらにストッパ226の端面がヘッドコン
タクト部227のストッパ当接場所227cに当接する
まで図12a方向から押圧してやることにより、記録ヘ
ッド200の図13c方向の位置も正確に決定すること
が出来る。
【0090】さらには、電気的な接触面すなわちフレキ
シブルケーブル211とヘッドコンタクト部227の間
に、なんらかの原因でインクが侵入すると電気的に短絡
してしまう可能性があるので、これを防止する必要があ
る。そのために本実施例ではフレキシブルケーブルパッ
ド212の一部を突起状にしてインクバリア212cと
し、記録ヘッド200の端面に押圧するようにしてヘッ
ド200の吐出口から出たインクの侵入を防止してい
る。
【0091】なお、本実施例においては電気的あるいは
機械的な結合部を記録ヘッド側に設けたが、これには拘
束されず、インクタンク201側、あるいは記録ヘッド
200側とインクタンク201側の両方に設けるように
するか、また、どちらかに電気的結合部と機械的結合部
を分けて設けるようにしてもよい。
【0092】次に記録ヘッド200およびインクタンク
201の取扱方法、すなわちインクが無くなったインク
タンク201を新しいインクタンク201に交換する場
合や、何らかの原因によって使用不能となった記録ヘッ
ド200を交換する場合の方法について説明する。
【0093】第1の形態として、記録ヘッド200とキ
ャリア203の固定を解除して、キャリア203から記
録ヘッド200とインクタンク201を一体化したまま
の状態で取り出し、キャリア203から外れた状態(以
下、オフキャリア状態と呼ぶ)で記録ヘッド200とイ
ンクタンク201を分離したり一体化したりする方法が
ある。
【0094】図15にキャリア203から記録ヘッド2
00とインクタンク201を一体としたままで取り出す
場合の模式的斜視図を示す。この場合、ヘッドレバー2
04を図17の状態から図15a方向に回転させこのよ
うな位置まで引き起こすことにより、ヘッドレバー20
4に設けられたカムが、記録ヘッド200を押圧してい
たレバーに設けられた軸を移動させることによってヘッ
ドホルダバネ207による記録ヘッド200への押圧力
を解除している。
【0095】この際にキャリア203内のタンクケース
208が、その突起をインクタンク201の記録ヘッド
200側端面に係合したまま移動するので、記録ヘッド
200とインクタンク201は一体化したままで図15
b方向に移動する。これにより位置決めピン225と記
録ヘッド200の穴との係合も外れるので、記録ヘッド
200とインクタンク201は一体のまま図15c方向
に移動させることができ、キャリアから取り出せ、オフ
キャリア状態とすることが出来る。この際に、記録ヘッ
ド200に取り付けられたヘッドタブ232をつまみ、
持上げることによってヘッドカートリッジ202全体を
容易に取り出すことができる。なお、このヘッドタブ2
32は可撓性の材料(例えばポリエステル)でできてお
り、フレキシブルケーブル211と接する面は、少なく
とも電気的に絶縁性の部材で構成されている。そして、
記録時には、ヘッドタブ232がヘッドレバー205と
フレキシブルケーブル211との間に介在して、フレキ
シブルケーブル211の保護と外部からの電気的絶縁と
を行っている。オフキャリア状態にした後は、記録ヘッ
ド200とインクタンク201を一体化した際の結合方
向とは反対方向に力を加えることにより両者を分離する
ことが出来る。そして、交換したい方を新しいものと
し、前述の一体化の方法により両者を一体化して逆の手
順でキャリア203に収納することにより交換作業が終
了する。
【0096】なお、本実施例においてはヘッドレバー2
04を用いて記録ヘッド200の押圧力を解除している
が、これには拘束されず、記録ヘッド200を押圧する
レバーを直接移動するように構成してもよい。また、記
録ヘッドの固定方法にヘッドホルダバネ207を用いて
押圧しているがこれには拘束されず、バネ性を持ったラ
ッチフックなどを用いて固定するように構成してもよ
い。
【0097】第1の形態を採った場合、以下のような効
果がある。
【0098】すなわち、記録ヘッドあるいはインクタン
クのどちらか一方に交換が必要となった場合、交換が必
要な方だけ交換すればよいので、経済性が向上する。
【0099】第2の形態として、記録ヘッド200とキ
ャリア203の固定をしたままで、記録ヘッド200と
インクタンク201の分離をキャリア上で行い(以下、
オンキャリア状態)、インクタンク201のみを取り外
す方法がある。
【0100】図16にキャリア203上で記録ヘッド2
00からインクタンク201を分離した状態の模式的斜
視図を示す。この場合、タンクレバー205を図10の
状態から図16a方向に回転させこのような位置まで引
き起こすことにより、タンクレバー205に設けられた
図示せざるカムによってタンクケース208が図16b
方向に移動する。タンクケース208に設けられた突起
がインクタンク201の記録ヘッド200側端面に係合
してインクタンク201を図16b方向に移動させる。
この時、記録ヘッド200の固定は図10の状態と同様
であり、インクタンク201と共に移動することはない
ので、記録ヘッド200とインクタンク201の係合部
がはずれ、分離することが出来る。さらにインクタンク
201を図16c方向に移動させることによりキャリア
203から外すことが出来る。
【0101】また、インクタンク201の装着において
は、逆の手順によってタンクケース208の中にインク
タンク201を挿入し、タンクレバー205を操作す
る。これによって、タンクケース208がインクタンク
201の端部を押圧するので、その圧力により記録ヘッ
ド200とインクタンク201を結合することができ
る。
【0102】なお、このとき本実施例のように記録ヘッ
ド200をヘッドホルダバネ207によって弾性的に押
圧している場合には分離の際の力のかかりかたによって
ヘッドの固定が外れてしまう可能性があるので以下のよ
うに構成するとよい。図17に力のかかり方を示す模式
的平面図を示す。同図において記録ヘッド200はヘッ
ドホルダバネ207によってf1の力でキャリア203
に押圧されている。また、記録ヘッド200とインクタ
ンク201を分離するため、結合爪222と結合爪ガイ
ド溝223の係合およびインク被供給孔220とインク
供給孔221の係合を外すのにf2の力が必要であると
する。この時、力の大きさをf1>f2としておくこと
で、分離作業中に記録ヘッド200の固定が外れてしま
うことを防止することが出来る。
【0103】なお、本実施例においてはタンクレバー2
05を用いてf2に相当する力を出して分離している
が、これには拘束されず、直接インクタンク201を持
って図16中のb方向に引っ張り記録ヘッド200とイ
ンクタンク201を分離するように構成してもよい。
【0104】第2の形態を採った場合には第1の形態の
場合に加えて以下のような効果がある。
【0105】すなわち、タンクレバー205のカム形状
を適当に設計することによって分離する際の引き抜き速
度をコントロールすることが出来、インク被供給孔22
0やインク供給孔221からのインクの飛散を防止する
ことが出来る。
【0106】また、記録ヘッド200を直接手で持つ必
要がないので記録ヘッド200のインク吐出口付近を手
で触ることがなく、印字に悪影響を及ぼす無用な汚染を
防ぐことが出来る。
【0107】また、インクタンク201の力のかかる部
分が特定されるため、その部分だけ力に耐える構造にす
れば良いので、他の部分は薄肉にでき軽量化、内容積の
増加、などの効果がある。
【0108】次に、インクタンク201をキャリア20
3内のタンクケース208に挿入する際の誤挿入防止に
ついて説明する。インクタンク201は図11,図18
に示すように記録ヘッド200と接続するためのインク
供給口221が付いた端面と、そうでない端面があり、
また結合爪222や結合爪ガイド溝223の方向によ
り、挿入方向はある程度規制する必要がある。そこで本
実施例においてはタンクケース208側に凸形状、イン
クタンク201側に凹形状を設けることにより挿入方向
の規制を行っている。
【0109】図19にタンクケース208の構成を表す
模式的斜視図を示す。同図において、208aはタンク
ケース208の内側でインクタンク201が挿入される
所に突出したタンクケースエンド突起、208bはタン
クケース208の端部を規制しインクタンク201をキ
ャリア203に挿入する際にインクタンク201を押圧
するためのタンクケースエンドであり、これらの各部に
よりタンクケース208が構成される。また、タンクケ
ースエンド突起208aは高さH2,長さがW2,厚さ
がT2の略直方体形状である。なお、形状は略直方体に
限定されるものではない。
【0110】図20にインクタンク208の記録ヘット
200取り付け側と反対の方向から見た場合の模式的斜
視図を示す。同図において、201aはインクタンク2
01の内側に向かって切込まれたインクタンクスリット
である。また、インクタンクスリット201aは高さが
H1,長さがW1,隙間がT2の略直方体のスリットで
ある。なお、形状は略直方体に限定されるものではな
い。
【0111】上記のタンクケースエンド突起208aと
インクタンクスリット201aにより挿入方向を規制し
ている。正しい方向にインクタンク201が挿入された
場合には、タンクケースエンド突起208aがインクタ
ンクスリット201aにはまり込みタンクケース208
内に収めることができる。しかし誤った方向にインクタ
ンク201を入れた場合にはタンクケースエンド突起2
08aがインクタンク201の外形部と干渉して、正規
の位置までインクタンク201をはめ込むことができな
い。これにより操作者は誤った挿入方向にインクタンク
201を挿入したことに気付くので、誤方向への無理な
挿入などによる機械の破損や故障を防止することができ
る。
【0112】次に、タンクケース208,インクタンク
201に関する寸法上の制約について記す。
【0113】図21はタンクケース208とインクタン
ク201に必要な寸法を示す模式的平面図である。同図
において、位置Oはインクタンク201の反記録ヘッド
200側を回転させた時(矢印c方向)の回転中心、位
置Aはインクタンク201の反記録ヘッド200側の下
角部、位置Bはタンクケースエンド208bのインクタ
ンク201に接する側の上角部、長さL1は位置Oから
位置Aまでの距離、長さL2は位置Oから位置Bまでの
距離である。
【0114】図22はタンクケース208とインクタン
ク201に必要な寸法を示す模式的正面図である。同図
において、長さT3はインクタンク201の側面からイ
ンクタンクスリット201aまでの距離、長さT4はタ
ンクケース208内側面からタンクケースエンド突起2
08aまでの距離、長さT5はインクタンク201の
幅、長さT6はタンクケース208の内のり幅、長さT
7はT3と反対の側面からインクタンクスリット201
aまでの距離、長さT8はT4と反対のタンクケース2
08内側面からタンクケースエンド突起208aまでの
距離である。
【0115】図21において、 (長さL1)<(長さL2) とすることにより、従来インクタンク201をまっすぐ
上方にしか引き抜けなかったものが、回転運動によって
も取り出すことができるようになり、操作性を向上させ
ることができる。しかし、長さL2を余りにも大きくと
りすぎると操作性はよくなるがキャリア203が大きく
なり、ひいては装置の大型化を招く。そこでさらに長さ
L2は以下の関係を満たすことが望ましい。
【0116】(長さL2)<(インクタンク201の主
走査方向長さ)×2 またタンクケースエンド突起208aの深さと、インク
タンクスリット201aの長さの関係は、 (長さW1)>(長さW2) とすることにより、誤挿入防止の突起の有無にかかわら
ずインクタンク201の端部をタンクケースエンド20
8bで押すことができるので、つねに安定した押圧力を
与えられ、インクタンク201と記録ヘッド200の装
着動作が円滑である。長さH1と長さH2の関係につい
ては後述する。
【0117】図21において、インクタンク201がタ
ンクケース208の中に入るためには(長さT5)<
(長さT6)でなければならないが、さらに挿入の際に
タンクケースエンド突起208aにインクタンク201
が干渉せずに円滑に挿入できるようにするには以下の式
を満たす必要がある。すなわち、 (長さT2)+(長さT4)<(長さT1)+(長さT
3) かつ (長さT2)+(長さT8)<(長さT1)+(長さT
7) とすることにより、タンクケースエンド突起208aは
インクタンクスリット201aに円滑に挿入されるよう
になる。
【0118】次にヘッドカートリッジ202とキャリア
203に関する寸法上の制約を示す。図23はヘッドカ
ートリッジ202とキャリア203に必要な寸法を示す
模式的正面図である。同図において、208cはタンク
ケース208の端部にありインクタンク201の端部と
係合するタンクケース突起、206cはヘッドホルダ2
06の端部にあり記録ヘッド200を押圧するヘッドホ
ルダ突起、位置Oは図21で回転中心となったタンクケ
ース208の上端である。
【0119】同図はヘッドカートリッジ202をキャリ
ア203内に装着する(あるいは取り外す)途中の状態
を示すものであり、ヘッドカートリッジ202を矢印C
方向にθ°まで回転させつつ上下して抜き差しするもの
である。あるいは、回転動作を伴わずに上下方向の移動
のみによって抜き差しすることも可能である。
【0120】図23において、回転動作を伴って抜き差
しする場合を考慮すると、図21にて述べたH1とH2
の関係は、 (長さH1)×cosθ>(長さH2) を満たしていれば、ヘッドカートリッジ202の抜き差
し動作に際してタンクケースエンド突起208aとイン
クタンク201が干渉することがない。
【0121】また、ヘッドカートリッジ202の抜き差
しに際しては、記録ヘッド200のインク吐出口付近に
インクがたまっている場合に、そのインクがフレキシブ
ルケーブル211のコンタクト部分に付着して電気的な
ショートを引き起こす可能性がある。そのために記録ヘ
ッド200の先端とフレキシブルケーブル211の隙間
dを抜き差し操作中でも0以上になるように配置してお
くことが望ましい。抜き差し操作中は、タンクケース突
起208cとヘッドホルダ突起206aは図23の記録
ヘッド200の斜線で示した部分のみを通過することが
できるので、位置Oからフレキシブルケーブル211の
コンタクト面までの距離Loと、記録ヘッド200の主
走査方向の長さLhの関係を、 (長さLo)−(長さLh)>0 とし、さらに位置Oの高さHoとフレキシブルケーブル
211のコンタクト面の最大高さHcの関係を、 (長さHo)+(長さLh)×sinθ>(長さHc) としておくことによりインク付着を防止することができ
る。
【0122】次にキャリア203とガイドレール2との
摺動部について説明する。
【0123】図24はキャリア203を排紙側から見た
模式的正面図であり、図25はその側面図である。同図
において、233はキャリア203の排紙側側面に設け
られたキャリアリブ上、234は同じくキャリアリブ
下、235はガイドレール2に当接し摺動することによ
ってキャリアが主走査方向に移動する際のガイドとなる
キャリア摺動部上、236はわずかな隙間をもって移動
の際ガイドとなるキャリア摺動部下である。
【0124】キャリアリブ上233およびキャリアリブ
下234はわずかな隙間をもってガイドレール2と相対
しており、通常は当接することはない。しかしキャリア
リブ上233はキャリア203側面のほぼ全長に渡って
設けられているので、キャリア203側面の補強として
役立っている。
【0125】以上のように通常の記録動作のみを行う場
合のキャリア203の自重を支えるには、キャリア摺動
部上235とキャリア摺動部下236だけで充分であ
る。しかし、インクタンク201を交換する際のタンク
レバー205の操作時や、ヘッドカートリッジ202を
交換する際のヘッドレバー204の操作時には、自重を
はるかに越える荷重が操作力として加わるので、キャリ
ア摺動部上234やキャリア摺動部下236が破損する
可能性がある。大きな荷重を受けるためにはキャリア摺
動部上235やキャリア摺動部下236の接触面積を大
きくすればよいが、そのような構成にすると接触抵抗が
増加し、また微少なキャリア203の傾きによってキャ
リア摺動部上235とキャリア摺動部下236の摺動部
間の隙間が狭くなりすぎてしまい、ガイドレール2との
かじりなど故障の原因となる。そこで、本実施例では、
摺動部の隙間よりもやや大きい隙間を持った位置にキャ
リアリブを設け、過大な荷重が加わってキャリア203
が変形した場合に、キャリアリブ上233あるいはキャ
リアリブ下234がガイドレール2に当接して荷重を受
けることによってキャリア203の破損を防止してい
る。
【0126】以上のように構成することにより、記録動
作時の接触面積を小さくしつつ、大きな荷重に耐えるこ
とのできる摺動部を実現できるので、摺動抵抗を小さく
して信頼性を上げることができる。
【0127】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0128】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性が優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0129】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0130】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。
【0131】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0132】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0133】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0134】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段,予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対してのキャッピング手段,クリーニング手
段,加圧あるいは吸引手段,電気熱変換体あるいはこれ
とは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段,記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0135】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0136】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0137】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような熱エネルギーによって初めて
液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能であ
る。このような場合インクは、特開昭54−56847
号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような多孔質シート凹部または貫通孔に液状または
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としてもよい。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
【0138】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクタンクの大きさとタンクケースの大きさを規制す
るようにしたので、インクタンクを回転させながら着脱
することができ、装置の小型化,操作性の向上を図るこ
とができる。
【0140】また、本発明によれば、タンクケース突起
とヘッドカートリッジとキャリアの寸法を規制するよう
にしたので、コンタクト面へのインク付着を防止するこ
とができ、装置の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインクジェット記録装置の斜視図で
ある。
【図2】 実施例におけるピンチローラの圧接解除状態
を示す斜視図である。
【図3】 実施例のピンチローラの圧接状態を示す斜視
図である。
【図4】 実施例のリードスクリューの機構図である。
【図5】 実施例のキャリア軸受の部分拡大断面図であ
る。
【図6】 実施例のリードスクリューの端部拡大図であ
る。
【図7】 実施例のクラッチ機構が形成されるリードス
クリューの左端図である。
【図8】 実施例のクラッチ機構の動作説明図である。
【図9】 実施例のクラッチギアとコントロールギアの
噛み合い図である。
【図10】 実施例のキャリア部の斜視図である。
【図11】 実施例のヘッドカートリッジ部の斜視図で
ある。
【図12】 実施例のキャリア部の部分的拡大断面図で
ある。
【図13】 実施例のキャリア部とヘッドカートリッジ
部の結合方法を示す斜視図である。
【図14】 実施例のヘッドカートリッジ結合部の断面
図である。
【図15】 実施例の第1形態の交換方式を示す斜視図
である。
【図16】 実施例の第2形態の交換方式を示す斜視図
である。
【図17】 実施例の力のかかり方を表わす平面図であ
る。
【図18】 実施例のヘッドカートリッジ部のその他の
例を示す斜視図である。
【図19】 実施例のキャリアからインクタンクを取り
外した状態の模式的斜視図である。
【図20】 実施例のインクタンクを反記録ヘッド取付
け側から見た斜視図である。
【図21】 実施例のタンクケースのサイズを示す正面
図である。
【図22】 実施例のタンクケースとインクタンクのサ
イズを示す平面図である。
【図23】 実施例のキャリアとヘッドカートリッジの
サイズを示す正面図である。
【図24】 実施例のキャリア部を記録装置の排紙側か
ら見た面図である。
【図25】 実施例のキャリア摺動部の側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 ガイドレール 3 被記録材 4 搬送ローラ 5 紙送りモータ 6 拍車 7 排出ローラ 8 ピンチローラ 9 ピンチローラバネ 10 ピンチローラホルダ 11 ピンチローラフレーム 12 リリースアングル 13 リリースレバー 14 ペーパーセンサ 15 減速歯車列 101 キャップ 102 コントロールギア 200 記録ヘッド 201 インクタンク 201a インクタンクスリット 202 ヘッドカートリッジ 203 キャリア 204 ヘッドレバー 205 タンクレバー 206 ヘッドホルダ 206 ヘットホルダ突起 207 ヘッドホルダバネ 208 タンクケース 208a タンクケースエンド突起 208b タンクケースエンド 208c タンクケース突起 209 リードピン 210 リードピンバネ 211 フレキシブルケーブル 211a 位置決め穴a 211b 位置決め穴b 212 フレキシブルケーブルパッド 212a 位置決め穴a 212b 位置決め穴b 212c インクバリア 213 リードスクリュー 213a 位置決め穴a 213b 位置決め穴b 220 インク被供給孔 221 インク供給孔 222 結合爪 223 結合爪ガイド溝 225 位置決めピン 226 ストッパ 227 ヘッドコンタクト部 227a 位置決め穴a 227b 位置決め穴b 227c ストッパ当接場所 228 キャリア軸受1 229 キャリア軸受2 230 遮蔽板 231 キャリアフック 232 ヘッドタブ 233 キャリアリブ上 234 キャリアリブ下 235 キャリア摺動部上 236 キャリア摺動部下 250 調整バネ 251 軸受 252 第一の長穴 253 第二の長穴 254 ビス 255 キャリアモータ 256 ピニオンギア 257 リードスクリューギア 258 イニシャルロック 259 クラッチギア 260 クラッチプレート 261 戻りバネ 262 突起 263 凹部 264 空転溝 265 連絡溝 267 フランジ 268 案内条 269 ストッパ 270 HPセンサー 271 回復系プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドカートリッジ
    を搭載して移動するキャリアと、前記キャリア上でイン
    クカートリッジの着脱を可能にする着脱手段と、前記着
    脱手段で前記インクカートリッジを収納するカートリッ
    ジケースとを有するインクジェット記録装置において、
    前記カートリッジケースは、少なくとも1面の開口面に
    ある略直方体形状であり、前記カートリッジケース内に
    前記インクカートリッジを収納したときに少なくとも前
    記キャリアの移動方向と同方向に前記インクカートリッ
    ジが自在に移動できる空間を有し、かつ前記空間は前記
    カートリッジケースのある1点を中心として前記インク
    カートリッジが回転するのに充分な空間であり、前記カ
    ートリッジケースのキャリア移動方向の長さは、前記イ
    ンクカートリッジのキャリア移動方向の長さの2倍より
    も短いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録ヘッドカートリッジ
    を搭載して移動するキャリアと、前記キャリア上でイン
    クカートリッジの着脱を可能にする着脱手段と、前記着
    脱手段で前記カートリッジを収納するカートリッジケー
    スとを有するインクジェット記録装置において、記録ヘ
    ッドカートリッジの着脱操作をする際に、その移動軌跡
    は前記カートリッジケースと前記インクカートリッジの
    干渉により規制されることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドカートリッジは、インク
    を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電
    気熱変換体を備えており、前記電気熱変換体が発生する
    熱エネルギーによりインクに生ずる膜沸騰を利用して吐
    出口よりインクを吐出させることを特徴とする請求項1
    または2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、吐出口より吐出する
    インクを有していることを特徴とする請求項3記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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