JP3814411B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット記録装置のヘッドカートリッジを着脱可能に搭載したキャリアは、ヘッドカートリッジやインクタンクを着脱する際に移動する方向がおおむね規定されているので、小型の記録装置においては、それらの着脱動作を行いにくかった。それ故、良好な操作性を得ようとする場合には、着脱機構を専用に設けていた。さらに、従来の装置は、小型化に伴って着脱操作時に記録ヘッドのインク吐出口と電気的接点を持つコンタクト面とが非常に接近するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ヘッドカートリッジやインクタンクのより良い操作性が要求されている。また、専用の着脱機構を設けた場合には装置が大型化してしまうので、小型のままでこれを実現する必要があるという課題があった。
【0004】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、インクカートリッジの着脱の操作性を向上するとともに、装置の小型化を図ることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明が提供するインクジェット記録装置は、次の(1)〜(3)に記載のものである。
【0006】
(1)記録ヘッドカートリッジを着脱自在に搭載して移動するためのキャリアと、
前記キャリア上にあり、該キャリアと記録ヘッドカートリッジとの位置決めを行う位置決め部と、
前記キャリア上で該キャリアから記録ヘッドカートリッジの着脱を操作するための記録ヘッドカートリッジ着脱手段と、
前記キャリア上で記録ヘッドカートリッジからインクカートリッジの着脱を操作するためのインクカートリッジ着脱手段と、
前記記録ヘッドカートリッジ着脱手段または前記インクカートリッジ着脱手段の操作によって前記位置決め部に対して前記キャリアの移動方向に沿って接近または離間する方向に移動するとともに、インクカートリッジを収納あるいは取り外すための開口面を備える略直方体形状のカートリッジケースと、
を有し、
前記インクカートリッジ着脱手段の操作によって前記カートリッジケースが前記位置決め部から離間することで、前記キャリアと記録ヘッドとを固定したままで記録ヘッドとインクカートリッジが前記キャリア上で分離され、前記カートリッジケースと接する部位を回動中心としてインクカートリッジの前記開口面を横切る回動変位を許容する空間が形成されることを特徴とするものである(以下、第1のインクジェット記録装置という)。
【0007】
(2)第1のインクジェット記録装置における記録ヘッドカートリッジは、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換体が配されていることを特徴とするものである(以下、第2のインクジェット記録装置という)。
【0010】
【作用】
第1のインクジェット記録装置においては、インクカートリッジ着脱手段の操作によってカートリッジケースが位置決め部から離間することで、キャリアと記録ヘッドとを固定したままで記録ヘッドとインクカートリッジがキャリア上で分離され、カートリッジケースと接する部位を回動中心としてインクカートリッジの開口面を横切る回動変位を許容する空間が形成される。
【0011】
また、第のインクジェット記録装置においては、電気熱変換体がインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生し、インクはこれによって生ずる膜沸騰によって吐出口より吐出される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明する。
【0013】
図1は、実施例のインクジェット記録装置を示す斜視図である。
【0014】
同図において、キャリア203には、記録手段を構成する記録ヘッド200とインクタンク201とが連結したヘッドカートリッジ202が搭載されている。このキャリア203の記録ヘッド200側の一端部は、シャーシ1に回動自在に取り付けられたリードスクリュー213に、その軸方向に摺動可能に嵌合され、キャリア203の他端部には、ガイドが配設されており、該ガイドがシャーシ1に形成されたガイドレール2にリードスクリュー213の軸方向と平行に摺動自在に嵌入されている。そしてキャリア203は、その姿勢が常に一定に保たれながらリードスクリュー213の回転に伴ってその軸方向に往復移動可能な構成となっている。
【0015】
すなわち、前記リードスクリュー213は、図に示すようにスクリュー左端に固着されたリードスクリューギヤ257と、キャリアモータ255の出力軸に固着されたピニオンギヤ256とが歯合し、かつリードスクリュー213に螺旋状に所定のピッチで形成された案内条268(図4)に、キャリア203に取り付けられたリードピン209(図5)が嵌入している。従って、キャリアモータ255の正転、逆転駆動に伴ってリードスクリュー213が回動すると、キャリア203が往復移動する。キャリア203の走査の詳細は後述する。
【0016】
211はフレキシブルケーブルで後述の電気回路から記録ヘッド200に印字信号を伝えるものであり、フレキシブルケーブルホルダ16によりピンチローラフレーム11に位置決めして保持されている。
【0017】
前記キャリア203の往復移動に同期して記録ヘッド200が駆動してインクを記録信号に応じて吐出することにより、被記録材3に一行記録を行うものである。すなわち、この記録ヘッド200は微細な液体吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作用して液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えている。
【0018】
このようなエネルギーを発生するエネルギー発生手段としてピエゾ素子などを用いた記録方法、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、該発熱による作用で液体を吐出させる記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法などがある。
【0019】
その中でも熱エネルギーによって液体を吐出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録用の液体を吐出して液滴を形成するための液体吐出口を高密度に配列することができるために高解像度の記録をすることが可能である。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なことから有利である。
【0020】
前記キャリア203のスキャンによって一行記録を行うと、被記録材3を搬送手段によって一行分搬送して次行記録を行うものであるが、この被記録材3の搬送は、搬送ローラ4とこれに圧接するピンチローラ8の回転対と、排出ローラ7とこれに当接する拍車6との回転対とによって行われる。
【0021】
これを具体的に説明すると、前記記録ヘッド200の吐出口面に記録面が対向する被記録材3を、ピンチローラ8によって搬送ローラ4に圧接し、前記搬送ローラ4を紙送りモータ5によって適宜回転させることにより、記録位置へ必要なだけ搬送する。そして記録後は、拍車6によって被記録材3を排出ローラ7に圧接し、この排出ローラ7の回転によって装置外へと排出搬送する。
【0022】
前記搬送ローラ4および排紙ローラの駆動は紙送りモータ5によって行われるが、その駆動力の伝達は減速歯車列15により行われる。
【0023】
前記被記録材3の記録面側に接触する拍車6の回転軸の位置は固定され、被記録材3の厚さに関わらず、拍車6と被記録材3との接触位置は変化しないのに対し、被記録材3の非記録面側に接触する排出ローラ7は、被記録材3の厚さによって、排出ローラ7が変形して被記録材3の厚さの変化に対応するようになっている。具体的には、排出ローラ7は薄肉のゴムより成り、円錐状に形成され、径方向に復原力を持って変形する。そこで、拍車6に対する圧接力と、被記録材3の厚さに応じての変形が行われる。
【0024】
また、排出ローラ7を弾性的変形の大きな材料、例えば多孔質のスポンジや硬度の非常に低い樹脂やゴムなどの材料で構成することによって同様の効果が得られる。
【0025】
さらには排出ローラ7全体をバネ等で拍車6に圧接してもよい。
【0026】
したがって、被記録材3の厚さに関わらず記録ヘッド200と被記録材3の間隔を所定量に保つことができ安定した搬送を行うことが出来る。
【0027】
14はペーパーセンサであり、被記録材3の有無を検出する。
【0028】
次に駆動回転体である排出ローラ4に対し、被記録材3を押圧する従動回転体であるピンチローラ8の押圧構成を説明する。
【0029】
図2において、ピンチローラ8はその両端にモールドの軸受けが嵌入されており、そこへバネ部材であるピンチローラバネ9の端部が折り曲げて入り込むことによって支持されている。前記ピンチローラバネ9はピンチローラフレーム11にピンチローラホルダ10を用いて図示の軸部9aを中心として回転自在に動くように支持されている。またピンチローラバネ9の軸部9aは中央がU字状に折れ曲がっており、レバー部9bを形成している。
【0030】
前記ピンチローラバネ9によるピンチローラ8の押圧力を変化させる操作手段の構成は、ピンチローラフレーム11にスライド可能リリースアングル12を重ね、このアングルを操作してピンチローラバネ9を押し上げることにより、軸部9aにねじれを発生させ、その反発力でピンチローラ8を搬送ローラ4へ押しつける。また前記ねじれを解消させることにより押圧力を解除するものである。
【0031】
すなわち、図3の状態にあってはリリースアングル12に設けたカム部12aによってレバー部9bが押し付けられて軸部にねじれ(弾性変形)が発生し、ピンチローラ8が搬送ローラ4に押し付けられる。一方、前記リリースアングル12を図3の矢印方向へスライドすると図2の状態となり、前記カム部12aが下がるためピンチローラ8のレバーが下がり、軸部9aが復元して前記ねじれが解消するために搬送ローラ4に対するピンチローラ8の押圧力は小さくなる。
【0032】
これによってピンチローラ8が搬送ローラ4から完全に離隔しなくても、ジャムした被記録材3を容易に引き抜くことができる。前記リリースアングル12を左右にスライドさせるには、リリースレバー13を回動させることにより行われる。リリースレバー13はピンチローラフレームに軸支され回転軸に対してレバーと反対側が長穴になっていてそこにリリースアングル12の取手部が入っている。そこでリリースレバー13を回動させることにより、リリースアングル12が平行移動する。
【0033】
図4はキャリア203を被記録材3に対して送るためのリードスクリュー機構を示した図である。機能上必要な部材のみ図示する。
【0034】
キャリア203に設けられたキャリア軸受A228とキャリア軸受B229に摺動可能に勘合しているリードスクリュー213において、リードスクリュー213の右端は、調整バネ250を介してシャーシ1に回転可能に結合される。
【0035】
また左端は、軸受251を介して回復系プレート271に回転可能に結合される。キャリア203はガイド部(図示せず)がガイドレール2と摺動可能に係合し、キャリア203の回転を防止し案内する。
【0036】
リードスクリュー213には複数条の案内条268が形成されていて、その内の1条にリードピン209が摺動可能に勘合し、キャリア203をリードスクリュー213の軸方向と平行なA,B方向に駆動する。
【0037】
図5は図4のキャリア軸受A 228部拡大断面図である。リードピン209は、一端が球状に加工されたピンで、キャリア軸受A228とキャリア軸受B229との間に、リードスクリュー213の軸方向と垂直にキャリア203本体に形成された穴に摺動可能に勘合し、球状部はリードスクリュー213と摺動可能に勘合し、他端よりキャリア203本体に脱着可能に設けられたリードピンバネ210によって、リードスクリュー213方向へ付勢されている。
【0038】
リードピン209摺動方向のリードピンバネ210上部には、リードピン209の案内条268からの外れを防ぐため、リードピン209の動作範囲を規制するストッパー269が形成されている。
【0039】
図6はリードスクリュー端部拡大図である。キャリア203上の記録ヘッド200と被記録材3との距離は、キャリア203を支えるリードスクリュー213の被記録材3からの距離で決まるが、リードスクリュー213は、左端が回復系プレート271によって位置が決まり、右端は左端を基準として、リードスクリュー213が被記録材3に対して平行になるよう調整できるように、シャーシ1に被記録材3に対して垂直な第一の長穴252が形成される。
【0040】
調整バネ250には、調整バネ250をシャーシ1に取り付けた状態で、被記録材3に対して平行になり、リードスクリュー213右端の被記録材3に対する垂直方向の動作を規制する第二の長穴253が形成されている。
【0041】
リードスクリュー213右端は第一の長穴252及び第二の長穴253で支えられ、第二の長穴253が形成される調整バネ250の被記録材3に垂直な移動(図中矢印方向)で、リードスクリュー213を被記録材3に対して平行に調整される。
【0042】
調整バネ250にはリードスクリュー213右端を左端側へ付勢するためのバネ250aも一体で形成されている。調整バネ250はビス254でシャーシ1に固定される。
【0043】
図7に、リードスクリュー213を介してキャリアモータ255の駆動力を回復系に伝えるクラッチ機構が形成されるリードスクリュー213左端を示す。
【0044】
回復系プレート271にはキャリアモータ255が結合されている。キャリアモータ255のシャフトにはピニオンギア256(図1)が固定されていてリードスクリュー213に固定されているリードスクリューギア257と噛み合い、キャリアモータ255の正逆回転により、リードスクリュー213を正逆回転させ、リードスクリュー213の案内条268に摺動可能に当接しているリードピン209が案内条268に沿ってキャリア203を移動させる。回復系プレート271には、コントロールギア102が組み込まれている。
【0045】
リードスクリュー213左端にはイニシャルロック258、クラッチプレート260、クラッチギア259、戻りバネ261、が配設されている。
【0046】
イニシャルロック258はリードスクリュー213に固定されている。クラッチギア259はリードスクリュー213に対し軸方向摺動可能に勘合し、一部がイニシャルロック258の内部へ入り込むようになっている。
【0047】
すなわちクラッチギア259には円周上に非対称位置で2カ所に突起262が形成され、この突起262はイニシャルロック258に突起262と同じ位相で形成された凹部263へ軸方向のみ動作可能に勘合している。
【0048】
クラッチギア259のリードスクリューギア257側端面にはフランジ267があり、フランジ267上にはコントロールギア102への回転トリガを与えるためのトリガ歯259aが形成されている。
【0049】
コントロールギア102は外周上にギアが形成されていて、リードスクリュー213を回復系プレート271に組み込んだときに、リードスクリュー213上のクラッチギア259と噛み合う位置にある。しかし記録動作中はコントロールギア102は外周上のギアの一部が切りかかれた部分がクラッチギア259と対面していてコントロールギア102がクラッチギア259と噛み合うことは無い。
【0050】
そのギアの切り欠かれた部分の側面に、数歯の側面ギア102hが形成されている。この側面ギア102hは、後述する動作によってクラッチギア259のトリガ歯259aと噛み合い、コントロールギア102に回転トリガを与える。
【0051】
イニシャルロック258とクラッチギア259との間には、クラッチプレート260が挿入されている。更に、リードスクリューギア257がリードスクリュー213に固定されている。戻りバネ261はクラッチギア259とリードスクリューギア257との間に位置し、クラッチギア259を常にイニシャルロック258側に押している。
【0052】
イニシャルロック258の周上にはリードスクリュー213の条と同型状な空転溝264が形成されていて、リードピン209を案内する条のみと連絡溝265でつながっている。
【0053】
キャリアモータ255を正回転させるとキャリア203は図4の矢印A方向へ進み、逆回転させると、矢印B方向へ進む。
【0054】
回復系プレート271にはHPセンサー270(図1)が取り付けてあり、キャリアモータ255の回転によりキャリア203を走査し、キャリア203に形成された遮蔽板230(図1)がHPセンサーを通過するポイントを検出する事により、記録動作及び後述する回復動作の基準点とすることが出来る。
【0055】
図8はキャリアモータ255の駆動力を回復系に伝えるクラッチ機構の動作を説明する図である。
【0056】
図8aの状態からキャリアモータ255を逆回転させてゆくと、キャリア203を移動させているリードピン209は、リードスクリュー213の案内条268から連絡溝265を経由してイニシャルロック258の空転溝264へ入る。
【0057】
この時、図8bのようにキャリア軸受A 228端部がクラッチプレート260を押し、クラッチプレート260はクラッチギア259を押して、コントロールギア102と噛み合う位置まで押される。この時、クラッチギア259の歯車部に対応するコントロールギア102側のギア歯は切り欠いてあって、コントロールギア102は回らない。
【0058】
更にキャリアモータ255を逆回転してゆくと、図9のようにクラッチギア259のトリガ歯259aがコントロールギア102の側面ギア102hと噛み合い、コントロールギア102を回転させ、コントロールギア102歯部がクラッチギア259と噛み合う。
【0059】
クラッチギア259にはフランジ267が形成されていて、クラッチギア259とコントロールギア102が噛み合った時点でクラッチギア259のフランジ267がコントロールギア102の側面に掛かり、コントロールギア102と噛み合い続ける。更にキャリアモータ255を逆回転させると、回復動作を開始する。
【0060】
回復動作終了後、キャリアモータ255を正回転させ、コントロールギア102とクラッチギア259の噛み合い開始位置まで戻った時点で、コントロールギア102とクラッチギア259のフランジ267の掛かりが外れ、戻りバネ261の付勢によりクラッチギア259は元の位置へ戻ろうとする。クラッチギア259に勘合しているクラッチプレート260も同様に押され、クラッチプレート260と当接しているキャリア203のキャリア軸受A 228部も同様に押される。
【0061】
さらに正回転させると、キャリア203をガイドするリードピン209はイニシャルロック258周上空転溝264から、連絡溝265を経由して、リードスクリュー213の案内条268側へ押し出される。
【0062】
すなわち、キャリア203はキャリアモータ255の回転によって、走査可能な状態にとなる。
【0063】
図10は、本発明の実施例に関する記録装置の回復機構を示す斜視図である。
【0064】
同図において記録ヘッド200の吐出口面をキャッピングするキャップ101と、その内部を負圧にし、吐出口面からインクをキャップ101を通して吸引して、排インク吸収体に送り出すポンプユニット150と、更には前記キャップ101を吐出口面に対して前後移動させ、且つ前記ポンプユニット150に駆動力を伝動し、更に吐出口面に付着したインクを拭き取るワイピング機構を動作させるための公知のカム、歯車機構からなる伝動機構部のコントロールギア102が構成されている。そして前記コントロールギア102には、前述のクラッチギア259を介して、キャリアモータ255の回転駆動力が伝えられる。
【0065】
次に前記コントロールギア102の回転により回復手段が駆動する構成について説明する。
【0066】
コントロールギア102には、キャップ開閉用カム102aとワイピング動作用カム(不図示)が備わっている。そしてこのコントロールギア102は、図10及び図11に示すように、後述のプランジャ115を往復移動させるストロークギア103と噛合しており、コントロールギア102が回転することにより、ストロークギア103が回転し、プランジャ115が往復運動するようになっている。
【0067】
図10は本発明の実施例に関する記録装置のヘッドカートリッジ部およびキャリア部を示す模式的斜視図である。同図において、200は電気信号によりインクを吐出させる記録ヘッド、201はインクを収納しておき記録ヘッド200に供給するインクタンク、203は記録ヘッド200およびインクタンク201を保持・走査する記録装置本体に設けられたキャリア、204は記録ヘッドの保持・解除を行うヘッドレバー、205はインクタンク201の着脱を行うインクタンクレバー、207はキャリア203に記録ヘッド200を固定しておくためのヘッドホルダバネ、208はインクタンク201を保持しているタンクケース、でありこれらの各部によって記録装置のヘッドカートリッジ部およびキャリア部が構成される。
【0068】
図11は本発明の実施例に関する記録装置の記録ヘッド200およびインクタンク201を示した模式的斜視図である。同図において、220はインクタンク201から記録ヘッドにインクを供給する通路となるインク被供給孔、221はインクタンク201から記録ヘッド200にインクを供給するインク供給孔、222は記録ヘッド200とインクタンク201を一体化する場合に両者をガイドして保持するための結合爪、223は結合爪222と係合する結合爪ガイド溝、232は記録ヘッド200をキャリアから取り出す際に、取り出し操作を容易にするためのヘッドタブであり、これらの各部によってヘッドカートリッジ202が構成される。
【0069】
記録ヘッド200は、インクを吐出するために利用される熱エネルギを発生する複数の電気熱変換素子およびこれを駆動するための駆動回路が形成された基板と、この基板上に上記複数の電気熱変換素子の各々に対応した吐出口および液路、さらには各液路に連通する共通液室を構成するための天板が積層されており、さらには前記駆動回路に記録装置本体から信号を与える為の電気的接点が設けられている。さらに、ヘッドの状態を記録装置本体から検知するためのセンサを記録ヘッド200内に配することもでき、具体的には、前記電気熱変換素子近傍の温度を検知する為の温度検知センサ、インクの供給がなくなり前述の共通液室内からインクがなくなった場合にこれを検知するインク残量検知センサ、あるいは、ヘッドカートリッジ内のインクの種類やヘッドの種類が違う物を交換しながら使用する場合にヘッドカートリッジの種類を特定するヘッド種類判別センサ、等である。これらのセンサからの信号を記録装置本体で判断し、前期電気熱変換素子に印加する信号を制御して印字状態を最適にすることが出来る。
【0070】
そして、このようにして構成された記録ヘッドの吐出口を配列した吐出口面が記録媒体に対向するように記録装置に搭載される。
【0071】
インクタンク201は、インクを保持しながら記録により消費されたインクを補うために適宜記録ヘッド200にインクを供給するためのタンクであり、インクタンク201単体で存在するときにはインク供給孔221からインクがもれないように図示せざる封止手段によって封止されている。この封止手段は記録ヘッド200と一体化された時点で自動的あるいは手動で開放され、インク流路が形成される。封止手段は、たとえば金属球をゴム栓にバネで押圧しておく機構で実現することが出来る。
【0072】
また、インクの消費により減少するインク体積に応じて外部から大気を導入するような機構を備えていてもよい。さらには、記録ヘッドに供給するインクの圧力をわずかに負圧に保つ機構を内部に持つことで、印字品位を向上させインク漏れを防止することも出来る。
【0073】
本実施例に於いては、インクタンク201内部に図示せざる可撓性の袋を持っており、その中にインクが収められ、インク供給孔221につながるように構成されている。インクタンク201内の残りの空間は空気で満たされているが、空気圧は記録動作状態に於いて図示せざる圧力調節弁により調節されており、さらに具体的には、所定範囲の負圧状態が発生・保持されるようになっている。
【0074】
あるいはさらに簡単な機構で上記の圧力調節機構を実現するために、インクタンク201内部にスポンジ状のインク吸収体を入れておき、インク吸収体にインクを保持させておくこともできる。この場合はインク吸収体自身の毛細管現象によってインクを保持しようとする力が働くため、そこからインクを取りだそうとすると自動的に負圧状態を発生・保持することができる。またこの場合には、使用したインクの体積分だけインクタンク201外から取り込むための大気連通口をインクタンク201に設けてある。
【0075】
記録ヘッド200とインクタンク201は一体化したヘッドカートリッジ202の状態で記録動作中の記録装置上で使用されるが、次に両者を一体化する方法を説明する。
【0076】
基本的に記録ヘッド200とインクタンク201はインク被供給孔220とインク供給孔221を結合することによって一体化されるため、この部分はインクの漏れ、あるいはインク流路への気体の侵入を防止する形になっている。本実施例においては図14に示されるように、剛体のパイプと弾性体の栓を利用する方式を採っている。すなわち、インク被供給孔220はモールド部材で筒状に成形されており、これに対向するインク供給孔221はゴム材により成型された円筒穴の開いた部材である。インク被供給孔220の外径はインク供給孔221の内径よりもわずかに大きく作られている。そこでインク被供給孔220をインク供給孔221に圧入すると、インク供給孔221は半径方向にわずかに変形しながらインク被供給孔220に密着して一体化される。
【0077】
なお、結合部は剛体と弾性体の組合わせには限定されず、シール機能を持ったものであれば良いので、例えば、モールドのパイプとモールドの穴の組合わせでモールドの微少変形による弾性を利用してシールしてもよいし、あるいは穴の開いていないゴム製のシール部材と注射針状のパイプで構成してもよい。
【0078】
記録ヘッド200とインクタンク201の一体化においては、上述のインク被供給孔220とインク供給孔221の結合だけでもよいのであるが、ヘッドカートリッジ202の取扱時において予期せざる外力が加わった場合に簡単に外れないようにするため、あるいは一体化する場合に容易に一体化できるガイドとなるように、本実施例においては結合爪222と結合爪ガイド溝223によって結合をより強固なものとしている。すなわち、インク被供給孔220と一体にモールドで成形され、弾性的に変形することが出来る結合爪222は、先端に突起が設けられており、この突起の高さの分だけ弾性的に変形しながら結合爪ガイド溝223に係合していき、結合爪ガイド溝223の奥に設けられた溝が深くなった部分に結合爪222の突起が到達した時点で係合が完了するものである。
【0079】
さらに結合爪222は記録ヘッド200とインクタンク201の結合時にインク被供給孔220とインク供給孔221が容易に位置合せされるように、ガイドとしての役割も持っている。すなわち結合爪222はインク被供給孔220よりも長くなっており、インク被供給孔220がインク供給孔221に接する前に結合爪222がインクタンク201に接触するようになっている。ここで結合爪222の先端は斜めに切り取られており、斜めの部分が結合爪ガイド溝に図18矢印a方向のガイドとなって容易に係合されうる。また、結合爪222の先端に設けられた突起も斜めに切り取られており図11矢印b方向のガイドとなって容易な係合を助けている。
【0080】
なお、本実施例においては結合爪を記録ヘッド側に設けたが、これには拘束されず、インクタンク201側、あるいは記録ヘッド200とインクタンク201の両方に設けることも出来る(図18参照)。
【0081】
次に、記録ヘッド200をキャリア203に機械的、電気的に接続する方法を説明する。
【0082】
図12にキャリア203への記録ヘッド200の接続部分を示す図10a方向から見た断面図を、図13に取り付け順序を示した模式的斜視図を示す。
【0083】
同図において225はキャリア203に固定され記録ヘッド200に設けられた穴に係合して図13矢印a、矢印b方向の位置決めをする位置決めピン、226はキャリア203に固定され、図12a方向に押し付けられる記録ヘッド200を受け止めるストッパ、211は記録装置本体と記録ヘッド200とを電気的に接続するためのフレキシブルケーブル、211aはフレキシブルケーブル211に設けられた位置決め穴a、211bはフレキシブルケーブル211に設けられた位置決め穴b、212はフレキシブルケーブル211とキャリア203の間に挟まれフレキシブルケーブル211を弾性的に支持するフレキシブルケーブルパッド、212aはフレキシブルケーブルパッド212に設けられた位置決め穴a、212bはフレキシブルケーブルパッド212に設けられた位置決め穴b、212cはコンタクト部へのインクの侵入を防ぐインクバリア、227は記録ヘッド200に設けられ記録ヘッド200内のヒーター部と電気的に接続されたヘッドコンタクト部、227aはヘッドコンタクト部227に設けられた位置決め穴a、227bはヘッドコンタクト部227に設けられた位置決め穴b、227cはストッパ226の端面が当たるストッパ当接場所、である。
【0084】
記録ヘッド200はヘッドホルダバネ207から図示せざるレバーを介してa方向に押し付けられており、その位置は記録ヘッド200に設けられた穴と位置決めピン225との係合、およびストッパ226との干渉により一意に決まる。このようにして記録ヘッド200とキャリア203は機械的に接続される。
【0085】
また、記録ヘッド200に設けられたヘッドコンタクト部227とフレキシブルケーブル211の端面には相対する位置に複数の電気的な接点が設けられており、これらを所定の圧力をもって押圧することにより記録装置本体と記録ヘッド200が電気的に接続される。この際に複数の電気的接点を一度に圧接する必要があるので、これらを均一に圧接するために弾性材料で出来たフレキシブルケーブルパッド212を押圧部に入れている。フレキシブルケーブルパッド212の材質は例えばシリコンゴムなどを用いており、前述の電気的接点に対応した位置に複数の突起を持って、押圧の応力が接点に集中するように構成している。さらに、フレキシブルケーブル211に設けられた前述の電気的接点は、押圧された際の応力をさらに集中させて接続を確実なものにするために突起状に構成してもよい。
【0086】
また、押圧された時に発生する反力は記録ヘッド200を押さえつけているヘッドホルダバネ207の力よりはるかに小さくなるように構成されている為、フレキシブルケーブルパッド212からの反力により記録ヘッド200の位置がずれてしまうことはない。
【0087】
また、キャリア203、フレキシブルケーブルパッド212、フレキシブルケーブル211、ヘッドコンタクト部227およびヘッドカートリッジ203は確実な電気的接続や良好な記録品位を得るために互いに正確に位置決めされている必要があるが、その為に以下のように構成している。
【0088】
すなわち、キャリア203の2本の位置決めピン225を基準として、片方の位置決めピン225が位置決め穴a212a、位置決め穴a211aおよび位置決め穴a227aに共通に嵌合し、またもう一方の位置決めピン225が位置決め穴b212b、位置決め穴b211bおよび位置決め穴b227bに共通に嵌合して図13a方向および図13b方向の位置を決定している。
【0089】
さらにストッパ226の端面がヘッドコンタクト部227のストッパ当接場所227cに当接するまで図12a方向から押圧してやることにより、記録ヘッド200の図13c方向の位置も正確に決定することが出来る。
【0090】
さらには、電気的な接触面すなわちフレキシブルケーブル211とヘッドコンタクト部227の間に、なんらかの原因でインクが侵入すると電気的に短絡してしまう可能性があるので、これを防止する必要がある。そのために本実施例ではフレキシブルケーブルパッド212の一部を突起状にしてインクバリア212cとし、記録ヘッド200の端面に押圧するようにしてヘッド200の吐出口から出たインクの侵入を防止している。
【0091】
なお、本実施例においては電気的あるいは機械的な結合部を記録ヘッド側に設けたが、これには拘束されず、インクタンク201側、あるいは記録ヘッド200側とインクタンク201側の両方に設けるようにするか、また、どちらかに電気的結合部と機械的結合部を分けて設けるようにしてもよい。
【0092】
次に記録ヘッド200およびインクタンク201の取扱方法、すなわちインクが無くなったインクタンク201を新しいインクタンク201に交換する場合や、何らかの原因によって使用不能となった記録ヘッド200を交換する場合の方法について説明する。
【0093】
第1の形態として、記録ヘッド200とキャリア203の固定を解除して、キャリア203から記録ヘッド200とインクタンク201を一体化したままの状態で取り出し、キャリア203から外れた状態(以下、オフキャリア状態と呼ぶ)で記録ヘッド200とインクタンク201を分離したり一体化したりする方法がある。
【0094】
図15にキャリア203から記録ヘッド200とインクタンク201を一体としたままで取り出す場合の模式的斜視図を示す。この場合、ヘッドレバー204を図17の状態から図15a方向に回転させこのような位置まで引き起こすことにより、ヘッドレバー204に設けられたカムが、記録ヘッド200を押圧していたレバーに設けられた軸を移動させることによってヘッドホルダバネ207による記録ヘッド200への押圧力を解除している。
【0095】
この際にキャリア203内のタンクケース208が、その突起をインクタンク201の記録ヘッド200側端面に係合したまま移動するので、記録ヘッド200とインクタンク201は一体化したままで図15b方向に移動する。これにより位置決めピン225と記録ヘッド200の穴との係合も外れるので、記録ヘッド200とインクタンク201は一体のまま図15c方向に移動させることができ、キャリアから取り出せ、オフキャリア状態とすることが出来る。この際に、記録ヘッド200に取り付けられたヘッドタブ232をつまみ、持上げることによってヘッドカートリッジ202全体を容易に取り出すことができる。なお、このヘッドタブ232は可撓性の材料(例えばポリエステル)でできており、フレキシブルケーブル211と接する面は、少なくとも電気的に絶縁性の部材で構成されている。そして、記録時には、ヘッドタブ232がヘッドレバー205とフレキシブルケーブル211との間に介在して、フレキシブルケーブル211の保護と外部からの電気的絶縁とを行っている。オフキャリア状態にした後は、記録ヘッド200とインクタンク201を一体化した際の結合方向とは反対方向に力を加えることにより両者を分離することが出来る。そして、交換したい方を新しいものとし、前述の一体化の方法により両者を一体化して逆の手順でキャリア203に収納することにより交換作業が終了する。
【0096】
なお、本実施例においてはヘッドレバー204を用いて記録ヘッド200の押圧力を解除しているが、これには拘束されず、記録ヘッド200を押圧するレバーを直接移動するように構成してもよい。また、記録ヘッドの固定方法にヘッドホルダバネ207を用いて押圧しているがこれには拘束されず、バネ性を持ったラッチフックなどを用いて固定するように構成してもよい。
【0097】
第1の形態を採った場合、以下のような効果がある。
【0098】
すなわち、記録ヘッドあるいはインクタンクのどちらか一方に交換が必要となった場合、交換が必要な方だけ交換すればよいので、経済性が向上する。
【0099】
第2の形態として、記録ヘッド200とキャリア203の固定をしたままで、記録ヘッド200とインクタンク201の分離をキャリア上で行い(以下、オンキャリア状態)、インクタンク201のみを取り外す方法がある。
【0100】
図16にキャリア203上で記録ヘッド200からインクタンク201を分離した状態の模式的斜視図を示す。この場合、タンクレバー205を図10の状態から図16a方向に回転させこのような位置まで引き起こすことにより、タンクレバー205に設けられた図示せざるカムによってタンクケース208が図16b方向に移動する。タンクケース208に設けられた突起がインクタンク201の記録ヘッド200側端面に係合してインクタンク201を図16b方向に移動させる。この時、記録ヘッド200の固定は図10の状態と同様であり、インクタンク201と共に移動することはないので、記録ヘッド200とインクタンク201の係合部がはずれ、分離することが出来る。さらにインクタンク201を図16c方向に移動させることによりキャリア203から外すことが出来る。
【0101】
また、インクタンク201の装着においては、逆の手順によってタンクケース208の中にインクタンク201を挿入し、タンクレバー205を操作する。これによって、タンクケース208がインクタンク201の端部を押圧するので、その圧力により記録ヘッド200とインクタンク201を結合することができる。
【0102】
なお、このとき本実施例のように記録ヘッド200をヘッドホルダバネ207によって弾性的に押圧している場合には分離の際の力のかかりかたによってヘッドの固定が外れてしまう可能性があるので以下のように構成するとよい。図17に力のかかり方を示す模式的平面図を示す。同図において記録ヘッド200はヘッドホルダバネ207によってf1の力でキャリア203に押圧されている。また、記録ヘッド200とインクタンク201を分離するため、結合爪222と結合爪ガイド溝223の係合およびインク被供給孔220とインク供給孔221の係合を外すのにf2の力が必要であるとする。この時、力の大きさをf1>f2としておくことで、分離作業中に記録ヘッド200の固定が外れてしまうことを防止することが出来る。
【0103】
なお、本実施例においてはタンクレバー205を用いてf2に相当する力を出して分離しているが、これには拘束されず、直接インクタンク201を持って図16中のb方向に引っ張り記録ヘッド200とインクタンク201を分離するように構成してもよい。
【0104】
第2の形態を採った場合には第1の形態の場合に加えて以下のような効果がある。
【0105】
すなわち、タンクレバー205のカム形状を適当に設計することによって分離する際の引き抜き速度をコントロールすることが出来、インク被供給孔220やインク供給孔221からのインクの飛散を防止することが出来る。
【0106】
また、記録ヘッド200を直接手で持つ必要がないので記録ヘッド200のインク吐出口付近を手で触ることがなく、印字に悪影響を及ぼす無用な汚染を防ぐことが出来る。
【0107】
また、インクタンク201の力のかかる部分が特定されるため、その部分だけ力に耐える構造にすれば良いので、他の部分は薄肉にでき軽量化、内容積の増加、などの効果がある。
【0108】
次に、インクタンク201をキャリア203内のタンクケース208に挿入する際の誤挿入防止について説明する。インクタンク201は図11,図18に示すように記録ヘッド200と接続するためのインク供給口221が付いた端面と、そうでない端面があり、また結合爪222や結合爪ガイド溝223の方向により、挿入方向はある程度規制する必要がある。そこで本実施例においてはタンクケース208側に凸形状、インクタンク201側に凹形状を設けることにより挿入方向の規制を行っている。
【0109】
図19にタンクケース208の構成を表す模式的斜視図を示す。同図において、208aはタンクケース208の内側でインクタンク201が挿入される所に突出したタンクケースエンド突起、208bはタンクケース208の端部を規制しインクタンク201をキャリア203に挿入する際にインクタンク201を押圧するためのタンクケースエンドであり、これらの各部によりタンクケース208が構成される。また、タンクケースエンド突起208aは高さH2,長さがW2,厚さがT2の略直方体形状である。なお、形状は略直方体に限定されるものではない。
【0110】
図20にインクタンク208の記録ヘット200取り付け側と反対の方向から見た場合の模式的斜視図を示す。同図において、201aはインクタンク201の内側に向かって切込まれたインクタンクスリットである。また、インクタンクスリット201aは高さがH1,長さがW1,隙間がT2の略直方体のスリットである。なお、形状は略直方体に限定されるものではない。
【0111】
上記のタンクケースエンド突起208aとインクタンクスリット201aにより挿入方向を規制している。正しい方向にインクタンク201が挿入された場合には、タンクケースエンド突起208aがインクタンクスリット201aにはまり込みタンクケース208内に収めることができる。しかし誤った方向にインクタンク201を入れた場合にはタンクケースエンド突起208aがインクタンク201の外形部と干渉して、正規の位置までインクタンク201をはめ込むことができない。これにより操作者は誤った挿入方向にインクタンク201を挿入したことに気付くので、誤方向への無理な挿入などによる機械の破損や故障を防止することができる。
【0112】
次に、タンクケース208,インクタンク201に関する寸法上の制約について記す。
【0113】
図21はタンクケース208とインクタンク201に必要な寸法を示す模式的平面図である。同図において、位置Oはインクタンク201の反記録ヘッド200側を回転させた時(矢印c方向)の回転中心、位置Aはインクタンク201の反記録ヘッド200側の下角部、位置Bはタンクケースエンド208bのインクタンク201に接する側の上角部、長さL1は位置Oから位置Aまでの距離、長さL2は位置Oから位置Bまでの距離である。
【0114】
図22はタンクケース208とインクタンク201に必要な寸法を示す模式的正面図である。同図において、長さT3はインクタンク201の側面からインクタンクスリット201aまでの距離、長さT4はタンクケース208内側面からタンクケースエンド突起208aまでの距離、長さT5はインクタンク201の幅、長さT6はタンクケース208の内のり幅、長さT7はT3と反対の側面からインクタンクスリット201aまでの距離、長さT8はT4と反対のタンクケース208内側面からタンクケースエンド突起208aまでの距離である。
【0115】
図21において、
(長さL1)<(長さL2)
とすることにより、従来インクタンク201をまっすぐ上方にしか引き抜けなかったものが、回転運動によっても取り出すことができるようになり、操作性を向上させることができる。しかし、長さL2を余りにも大きくとりすぎると操作性はよくなるがキャリア203が大きくなり、ひいては装置の大型化を招く。そこでさらに長さL2は以下の関係を満たすことが望ましい。
【0116】
(長さL2)<(インクタンク201の主走査方向長さ)×2
またタンクケースエンド突起208aの深さと、インクタンクスリット201aの長さの関係は、
(長さW1)>(長さW2)
とすることにより、誤挿入防止の突起の有無にかかわらずインクタンク201の端部をタンクケースエンド208bで押すことができるので、つねに安定した押圧力を与えられ、インクタンク201と記録ヘッド200の装着動作が円滑である。長さH1と長さH2の関係については後述する。
【0117】
図21において、インクタンク201がタンクケース208の中に入るためには(長さT5)<(長さT6)でなければならないが、さらに挿入の際にタンクケースエンド突起208aにインクタンク201が干渉せずに円滑に挿入できるようにするには以下の式を満たす必要がある。すなわち、
(長さT2)+(長さT4)<(長さT1)+(長さT3)
かつ
(長さT2)+(長さT8)<(長さT1)+(長さT7)
とすることにより、タンクケースエンド突起208aはインクタンクスリット201aに円滑に挿入されるようになる。
【0118】
次にヘッドカートリッジ202とキャリア203に関する寸法上の制約を示す。図23はヘッドカートリッジ202とキャリア203に必要な寸法を示す模式的正面図である。同図において、208cはタンクケース208の端部にありインクタンク201の端部と係合するタンクケース突起、206cはヘッドホルダ206の端部にあり記録ヘッド200を押圧するヘッドホルダ突起、位置Oは図21で回転中心となったタンクケース208の上端である。
【0119】
同図はヘッドカートリッジ202をキャリア203内に装着する(あるいは取り外す)途中の状態を示すものであり、ヘッドカートリッジ202を矢印C方向にθ°まで回転させつつ上下して抜き差しするものである。あるいは、回転動作を伴わずに上下方向の移動のみによって抜き差しすることも可能である。
【0120】
図23において、回転動作を伴って抜き差しする場合を考慮すると、図21にて述べたH1とH2の関係は、
(長さH1)×cosθ>(長さH2)
を満たしていれば、ヘッドカートリッジ202の抜き差し動作に際してタンクケースエンド突起208aとインクタンク201が干渉することがない。
【0121】
また、ヘッドカートリッジ202の抜き差しに際しては、記録ヘッド200のインク吐出口付近にインクがたまっている場合に、そのインクがフレキシブルケーブル211のコンタクト部分に付着して電気的なショートを引き起こす可能性がある。そのために記録ヘッド200の先端とフレキシブルケーブル211の隙間dを抜き差し操作中でも0以上になるように配置しておくことが望ましい。抜き差し操作中は、タンクケース突起208cとヘッドホルダ突起206aは図23の記録ヘッド200の斜線で示した部分のみを通過することができるので、位置Oからフレキシブルケーブル211のコンタクト面までの距離Loと、記録ヘッド200の主走査方向の長さLhの関係を、
(長さLo)−(長さLh)>0
とし、さらに位置Oの高さHoとフレキシブルケーブル211のコンタクト面の最大高さHcの関係を、
(長さHo)+(長さLh)×sinθ>(長さHc)
としておくことによりインク付着を防止することができる。
【0122】
次にキャリア203とガイドレール2との摺動部について説明する。
【0123】
図24はキャリア203を排紙側から見た模式的正面図であり、図25はその側面図である。同図において、233はキャリア203の排紙側側面に設けられたキャリアリブ上、234は同じくキャリアリブ下、235はガイドレール2に当接し摺動することによってキャリアが主走査方向に移動する際のガイドとなるキャリア摺動部上、236はわずかな隙間をもって移動の際ガイドとなるキャリア摺動部下である。
【0124】
キャリアリブ上233およびキャリアリブ下234はわずかな隙間をもってガイドレール2と相対しており、通常は当接することはない。しかしキャリアリブ上233はキャリア203側面のほぼ全長に渡って設けられているので、キャリア203側面の補強として役立っている。
【0125】
以上のように通常の記録動作のみを行う場合のキャリア203の自重を支えるには、キャリア摺動部上235とキャリア摺動部下236だけで充分である。しかし、インクタンク201を交換する際のタンクレバー205の操作時や、ヘッドカートリッジ202を交換する際のヘッドレバー204の操作時には、自重をはるかに越える荷重が操作力として加わるので、キャリア摺動部上234やキャリア摺動部下236が破損する可能性がある。大きな荷重を受けるためにはキャリア摺動部上235やキャリア摺動部下236の接触面積を大きくすればよいが、そのような構成にすると接触抵抗が増加し、また微少なキャリア203の傾きによってキャリア摺動部上235とキャリア摺動部下236の摺動部間の隙間が狭くなりすぎてしまい、ガイドレール2とのかじりなど故障の原因となる。そこで、本実施例では、摺動部の隙間よりもやや大きい隙間を持った位置にキャリアリブを設け、過大な荷重が加わってキャリア203が変形した場合に、キャリアリブ上233あるいはキャリアリブ下234がガイドレール2に当接して荷重を受けることによってキャリア203の破損を防止している。
【0126】
以上のように構成することにより、記録動作時の接触面積を小さくしつつ、大きな荷重に耐えることのできる摺動部を実現できるので、摺動抵抗を小さくして信頼性を上げることができる。
【0127】
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすものである。
【0128】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性が優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0129】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0130】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0131】
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても本発明は有効である。
【0132】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮することができる。
【0133】
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0134】
また、本発明の記録装置の構成として設けられる記録ヘッドに対しての回復手段,予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段,クリーニング手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段,記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0135】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0136】
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0137】
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとして吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような熱エネルギーによって初めて液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能である。このような場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0138】
さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るものであっても良い。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インクタンクを回動させながら着脱することができ、装置の小型化、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインクジェット記録装置の斜視図である。
【図2】 実施例におけるピンチローラの圧接解除状態を示す斜視図である。
【図3】 実施例のピンチローラの圧接状態を示す斜視図である。
【図4】 実施例のリードスクリューの機構図である。
【図5】 実施例のキャリア軸受の部分拡大断面図である。
【図6】 実施例のリードスクリューの端部拡大図である。
【図7】 実施例のクラッチ機構が形成されるリードスクリューの左端図である。
【図8】 実施例のクラッチ機構の動作説明図である。
【図9】 実施例のクラッチギアとコントロールギアの噛み合い図である。
【図10】 実施例のキャリア部の斜視図である。
【図11】 実施例のヘッドカートリッジ部の斜視図である。
【図12】 実施例のキャリア部の部分的拡大断面図である。
【図13】 実施例のキャリア部とヘッドカートリッジ部の結合方法を示す斜視図である。
【図14】 実施例のヘッドカートリッジ結合部の断面図である。
【図15】 実施例の第1形態の交換方式を示す斜視図である。
【図16】 実施例の第2形態の交換方式を示す斜視図である。
【図17】 実施例の力のかかり方を表わす平面図である。
【図18】 実施例のヘッドカートリッジ部のその他の例を示す斜視図である。
【図19】 実施例のキャリアからインクタンクを取り外した状態の模式的斜視図である。
【図20】 実施例のインクタンクを反記録ヘッド取付け側から見た斜視図である。
【図21】 実施例のタンクケースのサイズを示す正面図である。
【図22】 実施例のタンクケースとインクタンクのサイズを示す平面図である。
【図23】 実施例のキャリアとヘッドカートリッジのサイズを示す正面図である。
【図24】 実施例のキャリア部を記録装置の排紙側から見た面図である。
【図25】 実施例のキャリア摺動部の側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
2 ガイドレール
3 被記録材
4 搬送ローラ
5 紙送りモータ
6 拍車
7 排出ローラ
8 ピンチローラ
9 ピンチローラバネ
10 ピンチローラホルダ
11 ピンチローラフレーム
12 リリースアングル
13 リリースレバー
14 ペーパーセンサ
15 減速歯車列
101 キャップ
102 コントロールギア
200 記録ヘッド
201 インクタンク
201a インクタンクスリット
202 ヘッドカートリッジ
203 キャリア
204 ヘッドレバー
205 タンクレバー
206 ヘッドホルダ
206 ヘットホルダ突起
207 ヘッドホルダバネ
208 タンクケース
208a タンクケースエンド突起
208b タンクケースエンド
208c タンクケース突起
209 リードピン
210 リードピンバネ
211 フレキシブルケーブル
211a 位置決め穴a
211b 位置決め穴b
212 フレキシブルケーブルパッド
212a 位置決め穴a
212b 位置決め穴b
212c インクバリア
213 リードスクリュー
213a 位置決め穴a
213b 位置決め穴b
220 インク被供給孔
221 インク供給孔
222 結合爪
223 結合爪ガイド溝
225 位置決めピン
226 ストッパ
227 ヘッドコンタクト部
227a 位置決め穴a
227b 位置決め穴b
227c ストッパ当接場所
228 キャリア軸受1
229 キャリア軸受2
230 遮蔽板
231 キャリアフック
232 ヘッドタブ
233 キャリアリブ上
234 キャリアリブ下
235 キャリア摺動部上
236 キャリア摺動部下
250 調整バネ
251 軸受
252 第一の長穴
253 第二の長穴
254 ビス
255 キャリアモータ
256 ピニオンギア
257 リードスクリューギア
258 イニシャルロック
259 クラッチギア
260 クラッチプレート
261 戻りバネ
262 突起
263 凹部
264 空転溝
265 連絡溝
267 フランジ
268 案内条
269 ストッパ
270 HPセンサー
271 回復系プレート

Claims (2)

  1. 記録ヘッドカートリッジを着脱自在に搭載して移動するためのキャリアと、
    前記キャリア上にあり、該キャリアと記録ヘッドカートリッジとの位置決めを行う位置決め部と、
    前記キャリア上で該キャリアから記録ヘッドカートリッジの着脱を操作するための記録ヘッドカートリッジ着脱手段と、
    前記キャリア上で記録ヘッドカートリッジからインクカートリッジの着脱を操作するためのインクカートリッジ着脱手段と、
    前記記録ヘッドカートリッジ着脱手段または前記インクカートリッジ着脱手段の操作によって前記位置決め部に対して前記キャリアの移動方向に沿って接近または離間する方向に移動するとともに、インクカートリッジを収納あるいは取り外すための開口面を備える略直方体形状のカートリッジケースと、
    を有し、
    前記インクカートリッジ着脱手段の操作によって前記カートリッジケースが前記位置決め部から離間することで、前記キャリアと記録ヘッドとを固定したままで記録ヘッドとインクカートリッジが前記キャリア上で分離され、前記カートリッジケースと接する部位を回動中心としてインクカートリッジの前記開口面を横切る回動変位を許容する空間が形成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録ヘッドカートリッジは、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換体が配されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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