JP2868555B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録装置、詳しくは例えばインクジェット
方式の記録装置に関する。
[従来の技術] 従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体(以下記録紙
または単に紙ともいう)に対して記録を行う記録装置
は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で
提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット
方式,感熱方式,熱転写方式,インクジェット方式によ
るものなどがある。
この中でも、特にインクジェット方式は、記録用紙に
直接インクを噴射するものであり、ランニングコストが
安く、記録動作が静かである等の利点を有した記録方式
として注目されている。
このようなインクジェット方式の記録装置には、イン
クを用いて記録を行なうことによる特有の構成がいくつ
かある。そのうちの1つとして、例えば排紙機構を構成
する拍車ローラ(以下、単に拍車ともいう)を挙げるこ
とができる。
この拍車は、一般に記録紙搬送経路において例えば排
紙ローラと共に記録ヘッドの下流側に配設され、この排
紙ローラと協働して記録紙を搬送する。すなわち、記録
紙は排紙ローラと拍車との間に挟み込まれて搬送される
ものであり、この搬送において、拍車は記録紙を排紙ロ
ーラに押圧し、回転駆動される排紙ローラは、この押圧
によって記録紙との間に生じる摩擦力により記録紙の搬
送を行う。この際、拍車は記録紙の記録がなされた側、
すなわち、インクが付着した側に当接するように構成さ
れている。それ故、拍車の形状は、歯車状で、かつ薄い
板状をなし、記録紙と接する部分をでき得る限り小さく
することによって、歯車に付着する可能性のあるインク
の記録紙や他への影響を極力小さなものとしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、インクジェット記録装置が用いられる環境
が比較的高湿度の場合、インク定着がそれ程促進されな
いうちにその部分が拍車と当接することがあり、これに
よって拍車には比較的多量のインクが付着して記録紙の
他の部分等を汚す可能性が大となる。また、グラフィッ
クのような画素が高密度の画像やカラー画像を記録する
場合には記録紙に打ち込まれるインクが比較的多くなる
ため、上記と同様の問題を生ずる。さらに、最近の特に
バブルジェット記録ヘッドの小型化に伴なって、記録装
置自体も小型化の傾向にあり、この場合搬送経路も縮小
されるためインク定着は促進されがたい。このような問
題点を解決するため、本願人は、拍車にインク吸収体か
らなるクリーナを当接させ、拍車に付着したインクを吸
収する構成を先に提案している。
しかしながら、この構成によっても、クリーナのイン
ク吸収性,耐久性,コスト等においてさらに改良の余地
が残されている。
一方、拍車自体にも、排紙ローラやプラテン等との関
係で記録紙の搬送性や位置精度の点で改良の余地があ
る。
例えば、最近のインクジェット記録装置は、通常の記
録紙や封筒等の厚紙など多様な記録紙に対応するよう構
成されることがあり、このような場合、拍車と排紙ロー
ラ,プラテン等においても、多様な記録紙に対応して良
好な搬送を行わなければならない。また、装置の小型化
等に伴なって拍車を支持する部材を、装置を構成する他
の部材、例えば装置カバー等で兼用する場合が多々あ
り、このような場合には、その位置精度が重要となる。
本発明は、上述した観点のもとになされたものであ
り、特に、拍車のクリーニング作用を向上させ、かつ拍
車に付着したインク等による記録紙の汚れを最小限なも
のとすることが可能な記録装置を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、記録媒体に記録を行うための
インクジェット方式の記録手段と、前記記録媒体の搬送
にかかる対の拍車ローラと、該対の拍車ローラそれぞれ
の歯と係合することにより当該歯に付着した記録剤を除
去するためのクリーニング部材とを具えた記録装置にお
いて、前記クリーニング部材は、前記対の拍車ローラ間
にあって当該双方の拍車ローラの歯と係合し、かつその
重量により前記双方の拍車ローラの歯と係合するよう支
持されたことを特徴とする。
また、記録媒体に記録を行うための記録手段と、前記
記録媒体の搬送にかかる複数の拍車ローラと、該複数の
拍車ローラにおいて規定される対の拍車ローラの双方の
歯と係合することにより当該歯に付着した記録剤を除去
するためのクリーニング部材とを具えた記録装置におい
て、前記対の拍車ローラの一方および前記クリーニング
部材は、当該拍車ローラの歯が前記クリーニング部材に
くい込む形態で係合するようにそれぞれが支持され、か
つ前記クリーニング部材は、該部材が前記拍車ローラの
一方の回転によって、前記対の拍車ローラの他方へ付勢
されるように支持されたことを特徴とする。
また、前記拍車ローラの一方は排紙ローラと係合した
ことを特徴とする。
また、前記拍車ローラおよび前記クリーニング部材
は、一体に成形された支持部材によって着脱自在に支持
されたことを特徴とする。
[作 用] 以上の構成によれば、クリーニング部材が自重によっ
て、または所定量のくい込みを有して拍車ローラと係合
するため、例えば円形に形成されるクリーニング部材に
おける径の精度がそれ程高くなくても、クリーニング部
材と拍車ローラの歯は常にインク除去に十分な係合を行
うことができる。
また、拍車ローラやクリーニング部材をホルダ等の支
持部材に着脱自在に装着できることにより、特にクリー
ニング部材の交換が容易となる。
さらに、対で構成される拍車ローラの間に介在するク
リーニング部材が、これら拍車ローラ間のアイドラとし
て機能し、双方の拍車ローラが等しい周速で同方向に回
転することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に関するインクジェット
記録装置の斜視図であり、装置カバーをはずした状態を
示している。
第1図において、1はチップ形態の記録ヘッド、2は
記録ヘッド1を搭載し記録ヘッド1による走査のための
移動を可能にするキャリッジである。キャリッジ2上に
は、後述されるように、記録ヘッド1を着脱自在に搭載
するための支持部材、および記録ヘッドの一部をなしヘ
ッド駆動回路等がプリントされた基板を保護するための
カバー部材(図中、一点鎖線)が設けられている。
記録ヘッド1は、その前端部に64個の吐出口を配設
し、これら吐出口の各々には吐出口に連通するインク液
路が設けられる。さらに、インク液路が配設される部位
の後方には、これら液路にインクを供給するための共通
液室が設けられる。64個の吐出口の各々に対応するイン
ク液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するため
に利用される吐出エネルギーを発生する電気熱変換素子
やこれに電力を供給するための電極配線が設けられてい
る。
これら電気熱変換素子や電極配線は、シリコン等から
なる基板上に成膜技術によって形成され、さらに、この
基板上に樹脂,ガラス材よりなる隔壁,天板等を積層す
ることによって、上記吐出口,インク液路,共通液室が
構成される。記録ヘッド1における上記構成のさらに後
方には、上記電気熱変換素子を記録信号に基づいて駆動
するための駆動回路が、プリント基板形態で設けられて
いる。
キャリッジ2において、以上説明した記録ヘッド1の
後方には、コネクタ9を介してコネクタ基板12が配設さ
れる。コネクタ基板12には、記録ヘッド1との接続のた
めのコネクタ9および装置本体制御回路からのフレキシ
ブルケーブル接続のためのコネクタが配設されている。
また、コネクタ基板12には、コンデンサ,抵抗等が取付
けられ、これらにより、フレキシブルケーブルを介して
供給される電源電圧の降下や信号に対するノイズ混入が
補償される。さらに、コネクタ基板12は、後述されるよ
うにスライド部材上に支持され、上記カバー部材の開閉
動作に伴なってスライドし記録ヘッド1の端子に対して
コネクタ9が接続するよう構成されている。
キャリッジ2は、その係合部2aを介してガイド軸3と
摺動および回動が可能に係合し、ガイド軸3は、記録紙
等の記録媒体が搬送される方向と直交するよう、記録紙
の幅より長い領域にわたって設けられる。また、キャリ
ッジ2はガイド軸3と平行に張設された不図示のベルト
の一部と接続し、このベルトが不図示のキャリッジモー
タによって駆動されることにより、キャリッジ2のガイ
ド軸3に沿った移動、すなわち、記録ヘッド1の走査移
動が可能となる。また、キャリッジ2および記録ヘッド
1はガイド軸3の廻りに回動する力をこれらの自重によ
って得、この力を付勢力として、キャリッジ2に設けら
れ紙押え板上を摺動するための摺動部材を介して後述さ
れる紙押え板8を付勢する。これにより記録ヘッド1は
用いる記録紙の紙厚に応じて記録紙と所定の間隔をとる
ことが可能となる。
不図示の給紙カセットまたは手指しによって給紙され
る記録紙6は、ペーパー上ガイド7aおよびペーパー下ガ
イド7bによって構成される給紙口を介して装置本体に給
紙される。ペーパー上ガイド7aには、これの延長上に曲
率を有した紙押え板8が連続する。紙押え板8は、記録
紙を紙送りローラ5に対して押圧するように配設され、
この押圧において記録紙との間に生ずる摩擦力が、紙送
りローラ5と記録紙との間に生ずるそれよりも小さなも
のとなるような材料によって形成されている。また、ペ
ーパー下ガイド7bは紙押え板8と平行に紙送りローラ5
が配設される部位まで延在する。
これにより、給紙口から給紙された記録紙6は紙送り
ローラの回転に伴なって、装置上方に向かい1ライン分
づつ搬送される。このとき、記録紙6は紙押え板8とプ
ラテン7とによって記録ヘッド1との間隔を所定の大き
さに規制されながら板状のプラテン7上を摺動する。
記録ヘッド1は、その走査移動に伴なって対向する記
録紙6の記録領域にインク滴を吐出することによって1
ライン分の記録を行ない、この記録と上記1ライン分の
記録紙搬送とにより順次1ライン毎の記録が行なわれ、
文字,画像等が形成される。記録のなされた記録紙6
は、その搬送に伴なって記録紙搬送経路の上方に設けら
れた排紙ローラ4と拍車40A,40Bとによって不図示の排
紙トレイ上へ排紙される。一対の拍車40A,40Bは、排紙
ローラ4に対応して5対設けられ、それぞれの拍車対に
おいてはこれら拍車間に拍車クリーナが間挿される。な
お、これら拍車および拍車クリーナを支持する部材は第
1図において省略されている。また、拍車40Aは排紙ロ
ーラ4に記録紙を介して押圧力を作用し、拍車40Bはプ
ラテン7との間で記録紙の搬送経路を規制するように構
成されている。排紙ローラ4は、紙送りローラ5より大
きな周速となるよう回転駆動され、これにより、記録領
域を構成する部分の記録紙6は上方に引張られる状態と
なり、記録紙6がプラテン7から浮き上がる等の記録領
域の不良を回避することができる。
記録ヘッド1の走査領域に連続する領域のホームポジ
ション近傍には、吐出回復処理のための一連の構成が設
けられる。すなわち、吐出口が配設される吐出口面の水
滴,塵埃等をそのワイピング動作によって除去するため
のブレード26,同様に吐出口面の水滴等を主に吸収する
ことによって除去するための吸収部材25,および吐出口
面の密閉,空吐出,インク吸引のためのキャッピングを
行うキャップ13が設けられる。これら各部材は、一体に
移動支持部材14に支持されながら記録ヘッド1の移動領
域に対して進退移動できるように構成されており、それ
ぞれ適切なタイミングで各動作を行う。また、キャップ
13におけるインク吸引は、移動支持部材14の中空部およ
びチューブを介してキャップ13と連通するポンプ24によ
って行なわれる。キャップ13によるキャッピングの際に
は、キャップ13の保持部材の側面に取付けられたキャッ
プアーム17に形成された穴とキャリッジ2に設けられた
突起部とが係合することにより記録ヘッド1が後方へ回
動するのを阻止し、キャップ13の吐出口面に対するキャ
ッピングを確実なものとする。
紙送りローラ5および排紙ローラ4のそれぞれの回
転,吐出回復機構における動作,すなわち、キャップ1
3,ブレード26および吸収部材25一体の進退移動,ポンプ
24による吸引動作は、フィードモータ21の回転駆動力を
利用して行なわれる。すなわち、装置本体フレームの一
部に取付けられたフィードモータ21の回転駆動力は、ま
ず伝達切換ギア列19に伝達される。このギア列19では、
キャリッジ2の動作、すなわち、記録ヘッド1による走
査移動、ホームポジションや吐出回復装置への移動およ
びこれら位置における停止等の諸動作に連動した選択ギ
ア(不図示)の移動によって各ギアの選択切換が行なわ
れる。これにより、ギア列19における各ギアの回転は、
紙送りローラ5および排紙ローラ4へフィード中間ギア
20を介して伝達され、また、一体のキャップ13等へ最終
的にカム16を介して伝達され、さらに、ポンプ24へポン
プギア22およびポンプカム23を介して伝達される。
記録ヘッド1へのインク供給は、記録装置本体に装着
されるインクカートリッジ27から、キャリッジ2の動作
に追随可能な可撓性のチューブを介して行なわれる。ま
た、キャリッジ2の移動位置は、キャリッジ2に設けら
れたホームポジションセンサ11と、キャリッジ2による
移動領域の端部近傍に設けられたホームポジション検出
用フラグとの係合位置を基準として、キャリッジモータ
のステップ数を計数することによって検知される。
第2図は、第1図に示した装置において、この装置の
カバーの一部であるトップカバーが装着された状態を示
す模式的斜視図であり、特に拍車および拍車クリーナの
部分を詳細に示している。
第2図において、51は本例装置のカバーの一部をなす
トップカバーであり、43は記録紙搬送経路において配列
する一対の拍車のうち上流側に位置する拍車40Bを回動
可能に軸支する拍車軸である。拍車軸43は、第3図にお
いて詳述されるように、トップカバー51の裏面に設けら
れた軸支部材51Aに軸支される。このような拍車の軸支
構成により、従来、カバーにおいて個々に取付けられる
拍車がカバーの反り等によって位置ずれを生じ易かった
のに対し、複数設けられる拍車40B間でのプラテン7方
向における位置ずれをほとんど無くすことができる。こ
の結果、拍車40B各々とプラテン7との距離を均一に保
つことができ、良好な記録紙搬送を行うことができる。
下流側の拍車40Aと拍車クリーナ41は、第3図および
第4図にて詳述されるように、拍車ホルダ42によって回
動自在に支持され、また、拍車ホルダ42は、拍車軸43に
よって回動自在に軸支され、かつトップカバー51とホル
ダ42との間に配設されるコイルばね44によって排紙ロー
ラ4の方向に付勢される。この付勢によって、拍車40A
は記録紙を介して排紙ローラ4を押圧する。
トップカバー51は、これの裏面側両端に設けられるボ
ス留め51Bおよび上述の拍車軸43を介して記録装置本体
に装着される。すなわち、トップカバー51の装置本体へ
の装着において、まず、ボス留め51Bが、装置の両端部
に立設されるサイドフレーム50に設けられたボス50Aに
嵌合し、その後、この嵌合部を回動軸としてトップカバ
ー51を回動させながら拍車軸43の両端部分を、同様にサ
イドフレーム50に設けられた軸留め50Bにいわゆるパッ
チン留めで嵌合させる。この軸留め50Bが設けられる位
置はプラテン7に近接した部位である。このようなトッ
プカバー51を装置本体に装着する構成により、とりわ
け、拍車軸43を装置本体のプラテン7近傍の固定部に嵌
合させる構成により、拍車40Bとプラテン7との距離を
均一かつ精度良く出すことができる。この結果、紙押え
板8から排紙ローラ4,拍車40Aに至る搬送経路上の記録
紙の紙浮き等が防止され、その搬送を良好に行うことが
可能となる。
第3図および第4図は、第1図および第2図に示した
拍車および拍車クリーナの支持構成を詳細に示す斜視図
である。
まず、第3図に示されるように、拍車クリーナ41は、
その回動軸41Aをホルダ42の軸穴42Cに嵌入することによ
って、ホルダ42に装着される。軸穴42Cは、回動軸41Aの
径より大きなばか穴になっており、かつ、軸41Aを嵌入
する際の嵌入口は軸41Aの径よりわずかに小さなものと
なっている。これにより、拍車クリーナ41は、軸穴42C
の大きさによって許容される範囲内でその回動軸を変位
させることができるが、ホルダ42から離脱することはな
い。排紙ローラ4と対向する下流側の拍車40Aは、その
軸部分がホルダ42の拍車留め部42Bに回動可能に嵌合さ
れる。
また、プラテン7と対向する上流側の拍車40Bは、ま
ず、拍車軸43に摺動および回動可能に嵌合され、その位
置を、拍車ホルダ42における拍車40Bの配設位置との位
置合せをしながら、拍車軸43を拍車ホルダ42の軸留め部
42Aに回動可能に嵌合する。
その後、第4図に示されるように、まず、拍車軸43
を、トップカバー51の裏面側両端に立設された軸支部材
51Aの軸留め部510Aに嵌合させる。これと共に、第3図
に詳細に示されるように、拍車ホルダ42に形成された突
起部42Dをその弾性力に逆らって、トップカバー51の裏
面側に立設される係止部材51Cの係止部510Cに挿入させ
る。これにより、拍車ホルダ42のトップカバー51におけ
る位置、すなわち、拍車40A,40Bおよび拍車クリーナ41
のトップカバー51における位置が定まる。このとき、拍
車ホルダ42は、その突起部42Dが係止部510C内を移動で
きる範囲内で、拍車軸43を回動軸として回動することが
できる。しかしながらトップカバー51が装置本体に装着
された際には、上述したように、ばね44によってその回
動方向が一方向に付勢され、これによって拍車40Aが排
紙ローラ4を押圧する。
第5図は、第3図において拍車ホルダの裏側から見た
断面図であり、拍車クリーナの図示は省略されている。
第5図に示されるように、拍車40Aと40Bとは、それぞ
れの歯400Aと400Bとが拍車軸43の長手方向にずれるよう
に装着される。これにより、これら歯400Aおよび400Bに
当接する拍車クリーナ41の当接位置がずれるため、双方
の歯を同じ位置で当接する場合よりも、歯に付着したイ
ンクの拍車クリーナ41による吸収能力が向上する。
第6図(A)および(B)は、拍車40A(40B)のそれ
ぞれ正面図および側面図である。
これら図に示されているように、歯400A(400B)は2
列で構成され、かつ、これら列相互に歯が交互になるよ
うずれて形成される。この結果、歯が2列で構成される
ことによって、1列で構成される場合よりもクリーナ41
を押圧する力が小さくなり、クリーナの耐久性が向上す
る。さらに、1列の場合よりも、記録紙を押える幅が広
くなり、押えが安定して確実なものとなる。
また、2列の歯を交互にずらして形成することによ
り、拍車全体での歯のピッチが小さくなり、記録紙先端
がその搬送に伴なって、拍車とプラテン,または拍車と
排紙ローラとの間に突入する際に紙めくれ等を生ぜず、
紙突入が安定したものとなる。
なお、歯の列数は2列に限られず、可能であれば3列
以上の複数列であってもよい。例えば、3列の場合、1
列目の歯と歯の間を2,3列目の歯で等ピッチになるよう
ずらすこともできる。
さらに、第6図に示される構造の拍車は、その製造に
おいて型抜き構造が簡易なものとなる。
第7図は、第6図に示される拍車の変形例を示す断面
図である。第6図に示される拍車と同様に、その歯は2
列かつこの列間において交互にずれて形成される。上記
拍車と異なる点は、これら2列の歯が所定の間隔をおい
て形成されることである。この構造によれば、型抜き構
造にスライド構造が存在するため、型抜きが比較的煩雑
になるものの、3列以上の複数列の歯を形成することが
比較的容易になる。
第8図は、第1図および第2図に示した記録装置の側
断面図であり、特に拍車40A,40Bおよび拍車クリーナ41
について詳細に示している。
第2図,第3図等で説明してきたように、拍車40A,40
Bは拍車ホルダ42によってその位置が固定され、また、
これら拍車間に拍車クリーナ41が、同様に拍車ホルダ42
によって、保持される。この構成によれば、排紙ローラ
4が回転駆動されると、これに押圧、係合する拍車40A
が回転し、この回転は拍車40A,40Bの双方に係合する拍
車クリーナ41の回転を介して拍車40Bに伝達され、拍車4
0Bも回転する。このように、プラテン7に対向する拍車
40Bが回転することによって、記録紙先端が拍車40Bとプ
ラテン7との間への突入する際の紙折れを防止できる等
の効果がある。この際の拍車40Bの回転の周速は、拍車4
0Aおよび排紙ローラ4と等しいことが記録紙搬送には望
ましいものであるが、上記拍車40A,40Bと拍車クリーナ4
1の構造によれば拍車クリーナ41がアイドラとして機能
し、これが実現される。
拍車40A,40Bと拍車クリーナ41との係合のための付勢
力は、拍車クリーナ41の自重によって得る。すなわち、
拍車クリーナ41の回動軸41Aがホルダ42の軸穴42Cを係合
することにより、クリーナ41の回転が軸支されるが、軸
穴42Cは回動軸41Aに対してばか穴形状であるため、この
範囲内で回動軸41Aの位置は変位可能である。従って、
回動軸41Aの位置は、その自重により付勢を得た拍車ク
リーナ41と拍車40A,40Bとの係合によって定まる。換言
すれば、拍車クリーナ41と拍車40A,40Bとの係合におけ
る付勢力は、もっぱら拍車クリーナ41の自重のみによっ
て得る。
以上の構成によれば、上記付勢力を生じさせるため、
ばね等の特別の部材を必要とせず、また、クリーナ41の
どの円周上でも係合状態となるため拍車クリーナ41の径
の精度をそれほど高くしなくても済み、これら構成のた
めのコストを低く押えることができる。
ところで、上述の拍車,クリーナ構成は、3軸の位置
とクリーナの重さとの関係が所定の範囲にある場合に有
効である。それ以外の場合には、例えば、記録紙搬送に
伴って記録紙により拍車40Bが回転駆動されると、その
回転によって、拍車クリーナ41が浮き上がり、拍車クリ
ーナと拍車とが係合不良状態となることがある。このよ
うな場合、拍車40Bに付着したインクは十分に吸収され
ず、後から搬送されてくる記録紙を汚すことがある。
上述の点に対処する構成の一例を第9図に示す。
第9図は、第8図と同様の図である。第9図に示すよ
うに、軸穴42Cは、回動軸41Aと摺動および回動可能に嵌
合する長穴形状である。この長穴形状の長手方向の平行
な線は、それぞれ拍車40Aと同心の円周の一部をなす。
また、拍車40Aと拍車クリーナ41との位置関係は、その
係合において所定量の重なりを有するように定められ
る。すなわち、拍車40Aと拍車クリーナ41との係合にお
いて、拍車40Aの歯がクリーナ41の表面にくい込む状態
とする。
以上の構成によれば、まず、係合において所定量の重
なりを有することで、クリーナ41の径の精度がそれ程高
くなくても所定の係合状態を得ることができる。
さらに、軸穴42Cを所定の長穴形状とすることで、拍
車40Aの回転によって拍車クリーナ41を拍車40B方向へ付
勢する力が生じ、拍車クリーナ41と拍車40Bとの係合に
おいても所定量の重なりを生じさせることができる。こ
の結果、拍車クリーナ41と拍車40A,40Bとの上記重なり
を構成することによるこれら系全体の負荷は、単に重な
りを構成する場合より軽減されたものとすることができ
る。また、拍車40A,40Bのいずれの拍車が駆動された場
合でも、上記長穴形状によって拍車クリーナ41の浮き上
がりが防止される。
また、この構成においてもクリーナ41はアイドラとし
て機能する。これにより、拍車40Bも排紙ローラ4の回
転に伴って回転し記録紙搬送時に回転を停止することが
ないため、拍車停止によって記録紙を著しく汚すことが
ない。
第9図に示す構成では、さらに拍車40Bのプラテン7
に対する位置が、第8図に示す構成とは異なる。すなわ
ち、第8図にも示されるように、プラテン7は、記録ヘ
ッド1に対向する位置の下流側における所定の位置以降
が、階段状に落ち込んだ形状を有している。第9図に示
す拍車40Bは、その歯の部分がこの落ち込んだ部分に最
大1.5mm程度入り込むように位置する。これにより、プ
ラテン7上を搬送される記録紙は、記録ヘッド1に対向
する部分より下流側の部分が記録ヘッド1から遠ざかる
方向に偏移される。この偏移およびの偏移によって記録
紙に生じる張力によって、記録ヘッド1近傍における記
録紙の紙浮き、めくれ等が防止できる。
第10図は、本例に係る装置のキャリッジ周辺の斜視図
である。
ここで、110は記録媒体との対向面に複数開口させた
吐出口と、これに連通する液路と、液路に対応して配設
した電気熱変換体等の吐出エネルギ発生素子と、各液路
に共通に連通してインク供給を行う共通液室等が設けら
れたヘッドチップである。120はヘッドチップ110の吐出
エネルギ発生素子に電力を供給するための配線部を設け
たヘッド配線基板であり、その端部をコネクタ126とし
てある。130はヘッドチップ110およびヘッド配線基板12
0を支持する支持基板である。そして、かかる構成の記
録ヘッド1は、図中矢印Vで示す方向にキャリッジ2に
対して取付けられる。
キャリッジ2において、210はキャリッジ本体であ
り、ヘッド支持基板130の側面を支持するための側方支
持板212およびヘッドカバー250の回動軸となるピン214
等を有している。230はヘッド1のコネクタ126に結合す
るコネクタ部9と、記録装置本体制御部間で信号授受を
行うためのフレキシブルケーブルに結合するコネクタ部
と、上記ノイズ低減用の抵抗器等とを有するコネクタ基
板12を保持し、キャリッジ本体210に対して図中F方向
に摺動可能に設けたコネクタスライダである。
ヘッドカバー250は、記録ヘッド1の特にその配線基
板120を操作者の手等による不用意な接触から保護する
もので、ピン214を中心に記録ヘッド1を覆う方向およ
び開放する方向に回動可能である。このヘッドカバー25
0とコネクタスライダ230とを係合させ、ヘッドカバー25
0の回動に伴ってコネクタスライダ230をF方向に移動さ
せることにより、コネクタスライダ230のコネクタ部と
ヘッド1のコネクタ126とを結合/離隔させる。また、
ヘッドカバー250の突起252を本体210のカバー留め216に
結合させたときに、記録ヘッド1がキャリッジ2に対し
て固定されるようにする。
次に、記録ヘッド1のキャリッジ2に対する固定の態
様等について説明する。
第11図(A)および(B)は、記録ヘッド1を取付け
たときのキャリッジ2を、そのヘッドカバー250および
コネクタスライダを取外した状態で示す側断面図および
平面図である。
ここで、218は記録ヘッド1の仮止め用に突設したキ
ャリッジ本体210上に一体に設けられたばね部材であ
り、その先端部の爪218Aによって取付けられた記録ヘッ
ド1をラッチする。219は記録ヘッド1の下部固定用係
止部、220は支持基板130に一体に設けた突出部132に係
合する記録ヘッド1の前後固定用係止部である。221は
記録ヘッド1の側面上部に係合する位置に側方支持板21
2に2個設けた側面固定用の突起、222は同じく側面下部
に係合する位置に設けた側面固定用の突起である。223
は突起222に対向してキャリッジ本体210に突設したばね
部材であり、記録ヘッド1を取付けた状態では記録ヘッ
ド1を突起222に対して付勢する。
なお、第11図(B)において、228はコネクタスライ
ダ230の摺動用のレール、229はコネクタスライダ脱落防
止用の突出部である。
また、227は後述のインクカートリッジ27に連通した
インク供給チューブのヘッド側端部を配置するための溝
部である。
第12図(A)および(B)は、ヘッドカバー250によ
ってヘッド1を覆ったときのキャリッジの状態を、簡略
のためにコネクタスライダ230を取外して示した側断面
図および平面図である。
ここで、254はキャリッジ本体210に設けたピン214を
受容可能で、係合時にピン214を中心としてヘッドカバ
ー250を回動させるためのピン受け部である。256は記録
ヘッド1の側面を付勢して側方支持板212の突起221に記
録ヘッド1を押圧するべく、ヘッドカバー250の上面よ
り下方に突設した側面固定用ばね部材である。257は当
該付勢力に抗して側方支持板212を支えるためにヘッド
カバー250に突設した支持部である。
259はヘッドカバー突起252をカバー留め216に係合さ
せたときに、記録ヘッド1を下方に付勢して下部固定用
係止部219に押圧するためにヘッドカバー250に設けた上
部固定用突起である。また、262は後述のコネクタスラ
イダ230に係合し、カバー250の回動に伴ってこれを移動
させるための突起である。
第13図は以上の構成による記録ヘッド1の固定ないし
位置決め状態の説明図である。
図より明らかなように、記録ヘッド1はヘッドカバー
250に設けたばね部材256およびキャリッジ本体210に設
けたばね部材223により側方支持板212側に付勢され、一
対の突起221と突起222とに押圧されてこの3点で支持さ
れ、従って記録ヘッド1の左右方向、すなわち図面に直
交する方向の変位や倒れのない固定および位置決めがな
される。
また、ヘッドカバー250の突起259によって記録ヘッド
1はキャリッジ本体210の下部固定用係止部219に押圧さ
れ、従って記録ヘッド1の上下方向の固定および位置決
めがなされる。さらに、ヘッド1の突出部132を挟む位
置に配置されたキャリッジ本体210の係止部220により記
録ヘッド1の前後方向の固定ないし位置決めがなされる
が、これにあたっては後述のコネクタスライダ230に設
けたコネクタ部9とヘッド側コネクタ126との結合を行
うためのコネクタスライダ230の移動により、記録ヘッ
ド1が前方向に付勢されるので、記録ヘッド1の突出部
132が前側の係止部220に係止され、従って、前後方向の
固定および位置決め状態が確実なものとなる。
第14図(A),(B)および(C)は、それぞれ、ヘ
ッドカバー250を開放した状態を示す側断面図、閉じた
状態を示す側断面図および閉じた状態の平面図である。
ここで、12は上記したコネクタ基板、9は記録ヘッド
1のコネクタ126と結合可能なコネクタ、232は装置本体
の制御部と電気的接続を行うためのフレキシブルケーブ
ルと結合されるコネクタである。234はコネクタスライ
ダ移動用突起262に係合するカム部236を形成した立上げ
部である。
まず、ヘッドカバー250を開放した状態で記録ヘッド
1を上述のように取付け、インク供給系の結合等所要の
操作を行う。その前あるいはその後に、第14図(A)に
示すようにヘッドカバー250のコネクタスライダ移動用
突起262をコネクタスライダ立ち上げ部254のカム部236
に係合させるとともに、ピン受け部254をキャリッジ本
体210のピン214に係合させる。この状態でヘッドカバー
250がピン214を中心に回動可能となり、またその回動に
伴って突起262がカム部236内で係合を保持しつつ相対的
に摺動可能となる。なお、この状態ではコネクタスライ
ダ230は記録ヘッド1に対して後退した位置にあり、従
ってコネクタ9はコネクタ126と係合していない。
第14図(A)に示す状態からヘッドカバー250を図中
時計方向に回動させると、突起262もピン214を中心に回
動するので、これに伴ってピン262はカム部236を介して
コネクタスライダ230は記録ヘッド1側に移動させられ
ることになる。そして、ヘッドカバー250が完全に閉じ
られ、ヘッドカバー250の突起252がキャリッジ本体210
のカバー留め216に係合した第14図(B)および(C)
に示す状態では、コネクタスライダ230のコネクタ9が
記録ヘッド1のコネクタ126と係合し、電気的接続が行
われる。また、この状態で記録ヘッド1が固定されるの
は上述の通りである。
以上のような構成においては、記録ヘッド1の保護カ
バーをなすヘッドカバー250を開放状態から単に閉じる
動作に伴ってコネクタ部の結合が容易に行なわれること
になる。逆に、ヘッドカバー250を開放するとコネクタ
部が離脱するため記録ヘッド1の取外しの動作も容易と
なる。また、ヘッドカバー250を回動させる際に用いら
れる操作部分は、第14図(A)中符号250Aで示す部分と
なるが、回動中心(ピン214)から操作部分250Aまでの
距離より突起262およびカム部236の係合部分までの距離
の方が小であるため、操作者は少ない力でヘッドカバー
250の回動を行えるとともに、コネクタ9には大なる力
を作用させてコネクタ126と結合離脱させることがで
き、確実な接続/取外しを行うことができる。
さらに、ヘッドカバー250の操作に伴って記録ヘッド
1の固定および固定の解除が行われるので、ヘッド1の
固定ないし位置決めが極めて容易となるのみならず、そ
の取外しも簡単となる。また、ヘッドカバー250が閉じ
られている状態ではヘッド1の配線基板120は第14図
(C)に示したようにヘッドカバー250によって覆われ
ているためこの部分への不容易な接触を行うことはでき
ず、これに接触が生じうるのは電気的接続が断たれてい
る状態であるので、記録ヘッド1の破損等を防止でき
る。
さらに加えて、記録ヘッドの着脱等の操作性を考慮し
て記録ヘッドを上方から差し込む動作で電気的接続がな
されるようにすると、コネクタ部は底面側に配置するの
が簡便である。しかしインク供給系の結合部からインク
が漏洩した場合、これからコネクタを保護するためには
コネクタをキャリッジ底面側に配置しないのが有効であ
る。本例に係る構成によれば、記録ヘッド1の着脱操作
性を犠牲とすることなく、インク漏洩からコネクタ部を
確実に保護することができるようになった。
次に、本例に係るインクカートリッジ27およびその装
着がなされる本体側の装着部の構成を述べる。
第15図(A)および(B)は、本体側の装着部の構成
例を示す。
まず、第15図(A)において、302はインクカートリ
ッジ27の挿入を受けるカートリッジ挿入部である。304
はインクカートリッジ27に設けられた情報を読取るため
の手段としての板ばね状接点306A,306Bを保持する接点
ホルダであり、ラッチ部308と挿入部302の穴部310とを
係合することにより挿入部302に組み合される。312は接
点306A,306Bと本体制御部とを接続するためのコネクタ
である。
314はインクカートリッジ27に収容された供給用イン
クの収納袋の内方に侵入する中空の針部材であり、その
先端部にインク導入用の穴316が設けられている。そし
て、針314の他端にはインク供給チューブが取付けら
れ、そのチューブがさらに記録ヘッド1に設けられたヘ
ッドチップ110内の共通液室部に接続される。なお、こ
のインク供給系の途中にインク残量検知手段を設けるこ
とができる。
318は廃インクパイプであり、インクカートリッジ27
内に進入してその内部に収容されたインク吸収体に対し
廃インクを導入する。この廃インクとは、例えばインク
供給系や共通液室内のインクのリフレッシュ処理等にお
いて排出されるインク、あるいは回復処理において排出
されるインクである。
320はインクカートリッジ27の留め具としてのクリッ
クであり、挿入部302の両側に各1個設けられる。この
クリック320は、第15図(B)に示すように、カートリ
ッジ27の挿入時にその側面との係合に伴って係合部322
が弾性でたわむことによりカートリッジ27の挿入を受容
し、カートリッジ27の凹部332が到達したときに係合部3
22が元の形状に復帰することによりカートリッジ27をそ
の位置に保持するものである。
第16図は本例に係るインクカートリッジ27の構成例を
示す。
ここで、340は供給用インクを収納したインク袋であ
り、例えばゴム製の栓342が設けられている。この栓342
に針314が挿通され、さらに内方に侵入することにより
インク連通がなされる。344は上述の廃インクを受容す
るインク吸収体である。
第17図はインクカートリッジ27と本体側との相互結合
を行う各部を示した説明図である。ここで、346はイン
クカートリッジ27上面に設けた配線パターンであり、こ
の配線パターン346を介した接点306A−306B間の導通/
非導通に応じて本体制御部はインクカートリッジの装着
の有無を検知することができる。また、このパターンを
収容しているインクの色や濃度等に応じて定めた抵抗値
を有する抵抗パターンとすることにより、本体制御部は
その情報を読取ることもできる。
本例においては、インクカートリッジ27の挿入動作に
伴って、針314が栓342を貫いて穴316がインク袋340内部
に至ることにより、インク連通がなされる挿入位置
()と、接点306A,306Bが配線パターン346と接続され
る挿入位置()と、クリック320と凹部332とが係合し
てインクカートリッジ27が保持される挿入位置()と
が、挿入方向にこの順で位置するように各結合部の位置
や寸法を定めてある。すなわち、操作者がカートリッジ
27を挿入したときには、まず針314がインク袋340内部に
侵入し、さらに挿入して行くと次に接点306A,306Bが抵
抗パターン346と接続され、さらに挿入したときに初め
てクリック320と凹部332とが係合するようにしてある。
なお、本例の場合インクカートリッジ27は廃インクをも
収容するものであるので、位置において廃インクパイ
プ318もインクカートリッジ27内に位置するようにする
のが望ましい。
以上の位置関係を示すと第18図の如くである。なお、
第18図においてはインクカートリッジ27が挿入方向で
最終的に突き当る位置であり、からまでの範囲がク
リック320と凹部332とのガタによってカートリッジ27が
保持位置で動きうる範囲、もしくはクリック320と凹部3
32とが係合してからさらに挿入が行われて、カートリッ
ジ27が挿入部302の最奥部に突き当るまでの範囲であ
る。
このような位置関係を採らないとすれば、第19図に示
すような不都合が生じることになる。
すなわち、同図(A)に示す関係では、カートリッジ
保持がなされても接点306A,306Bを介してカートリッジ
に係る情報が読取れないため装置本体の制御部がカート
リッジ未挿入と判断してしまう場合がある。同図(B)
に示す関係ではインク連通に先立って接点接続がなされ
るため本体制御部がカートリッジが装着済であると判断
して所定の動作を開始し、針314よりインク供給系に空
気が取込まれてしまうおそれがある。同図(C)の関係
でも同様であるし、しかも操作者がクリック音の確認に
より挿入動作を中止してしまうとインク連通が全く得ら
れないことになる。
同図(D)および(E)に示した関係によっても、カ
ートリッジ保持がなされているにも拘らずその範囲内で
針314が抜けていたり、接点の接続が不安定になる場合
もある。
これに対して、第18図のような関係によれば、インク
挿通−接点接続−カートリッジ保持がカートリッジ挿入
時にこの順で行われるため、操作者は単にクリック音等
によってカートリッジで保持を確認しさえすればよい。
また、接点接続に応じて本体制御部が直ちに動作を開始
してもインク供給系に空気が取込まれるような不都合が
生じず、逆に本体制御部の動作中にカートリッジ27が引
抜かれても、インク連通が断たれる前に本体制御部はこ
れを検知できるので、動作を中止するようにすれば同様
な不都合は生じない。
第20図(A)は以上の構成のさらなる改良に係るもの
で、図示の例では配線パターンを2つに分割し、カート
リッジ挿入方向前側にあるパターンを接点306A−306B間
を短絡するパターン346A、後側にあるパターンをインク
色、濃度等に応じて定めた抵抗値を有する抵抗パターン
346Bとしてある。
第20図(B)はかかる構成においてインク連通がなさ
れる範囲と、接点306A,306Bがパターン346Aと接触する
範囲と、同じくパターン346とのみ接触する範囲と、カ
ートリッジが保持されている範囲との関係を示す。
ここに、は上述と同様インク連通がなされる限界の
位置、はカートリッジ27が保持される限界の位置、
はカートリッジ27が突き当った最奥部の位置である。ま
た、 は接点306A,306Bがパターン346Aと接触して短絡される
挿入方向手前側の限界の位置、 は接点306A,306Bがパターン346Aから外れ、パターン346
Bとのみ接触してその抵抗値が読取られる挿入方向手前
側の限界位置である。ここで、位置 は位置もしくはその近傍の位置、本例では特にクリッ
ク320と凹部332との係合が外れ、カートリッジ27が抜け
易い状態である、カートリッジ挿入方向位置の近傍の
位置とするのが望ましい。
各位置の関係は図示の通りである。第18図の場合と同
様の効果が得られるが、本例では以下のような動作を行
うことによってさらに優れた効果が得られる。
第21図(A)は本例に係る制御系の主要部を示す。こ
こで400は本体制御部であり、第21図(B)の処理その
他装置全体の制御を行うためのCPU、その処理手順に対
応したプログラム等を格納したROMおよび作業用のRAM等
を有したマイクロコンピュータの形態とすることができ
る。410は接点306A,306B間の抵抗値を検出する検出器で
あり、当該抵抗値が“0"の場合は接点間が上記パターン
346Aで短絡されていることを、無限大である場合はイン
クカートリッジ27が未装着であることを、所定値の場合
はインクカートリッジ27が正しく保持されていることを
示すことになる。420はメッセージ等の表示器,音声等
の出力手段あるいはそれらの組合せを可とする報知部で
ある。また、Iは各部の動作停止信号である。
第21図(B)は本例の動作手順の一例を示し、本手順
は装置の電源オン時やインクカートリッジ27の交換時の
他、記録動作中の適宜のタイミングで起動することもで
きる。
本手順が起動されると、まずステップS1にて抵抗値を
読取る。ここでこれが無限大であるならばカートリッジ
27が装着されていない場合であるのでステップS3に進
み、各部の動作を停止状態に保持し、ステップS5にて操
作者にカートリッジ27の挿入を促す報知を行う。
一方抵抗値が“0"であるならばカートリッジ27が抜け
易い状態であるので、ステップS7に進んで、各部の動作
を停止させた後、ステップS9にて操作者にカートリッジ
27が確実に保持されるようにするための操作を促す。
さらに、抵抗値が所定値であればカートリッジ27が既
に確実に保持されているので、その抵抗値に対応した当
該カートリッジに係る情報(インク色等)を認識し、こ
れに対応した設定処理を行う(ステップS11)。
すなわち、操作者がカートリッジ27を挿入したものの
クリック320と凹部332とが係合するに至らなかった場合
や、何らかの要因で係合が外れた場合等においては、カ
ートリッジ保持が完全でないため、脱落が生じ易い。こ
のような場合、接点306A,306Bがパターン346Aと接続さ
れることにより本体制御部400はそのカートリッジ27の
固有の情報を読取ることができなくなるので、本体側制
御部400はそのような事態を認識し、装置動作をオフと
して操作者にカートリッジ27の確実な挿入動作を促すこ
とができる。従って、装置からカートリッジ27が脱落し
てしまうような危険を未然に操作者に報知できるわけで
ある。
なお、供給インク連通,カートリッジに係る情報の読
取位置およびカートリッジ保持位置について基本的に以
上のような位置関係をもつことができるのであれば、カ
ートリッジおよびその挿入部等に関して適宜の構成を採
ることができるのは勿論である。例えば、カートリッジ
の保持は必ずしもクリックと凹部によるものではなくて
もよい。またインクカートリッジに係る情報の読取りに
ついては電気的なものでなく、例えばこれを光学的なも
のとすることもできる。さらに、上例では廃インクをも
カートリッジに導入するようにしたが、カートリッジは
インク供給のみ行うものであってもよい。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱交換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、記録を確
実に効率よく行いうるからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。加えて、上例のような
シリアルタイプのものでも装置本体に装着されること
で、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインク
の供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
なお、本発明は上述のようなインクジェット方式の記
録装置に限られず、例えば複写機に用いられる記録装置
においても、その排紙系に拍車が設けられるものであ
り、このような記録装置においても本発明は有効であ
る。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ク
リーニング部材が自重によって、または所定量のくい込
みを有して拍車ローラと係合するため、例えば円形に形
成されるクリーニング部材における径の精度がそれ程高
くなくても、クリーニング部材と拍車ローラの歯は常に
インク除去に十分な係合を行うことができる。
これにより、拍車ローラのクリーニングを良好に行う
ことができ、記録紙のインクによる汚れを防止できると
共に、クリーニング部材をそれ程精度よく作成せずに済
むためこれのコストを押えることができる。
また、拍車ローラやクリーニング部材をホルダ等の支
持部材に着脱自在に装着できることにより、特にクリー
ニング部材の交換が容易となる。
これにより、クリーニング部材交換のための煩わしさ
を伴なわずにこれを常にインク除去を十分に行える状態
とすることができる。この結果、拍車ローラのクリーニ
ングを良好に行うことが可能となる。
さらに、対で構成される拍車ローラの間に介在するク
リーニング部材が、これら拍車ローラ間のアイドラとし
て機能し、双方の拍車ローラが等しい周速で同方向に回
転することができる。
これにより、記録紙の拍車ローラへの突入がスムース
になされ、記録紙先端の折れ等を防止できる。また、拍
車が停止することによりクリーニング部材によるインク
除去がなされず、例えば記録紙に線状のインク汚れを生
じることを防止できる。
また、クリーニング部材がアイドラとして機能する構
成の一態様においては、仮に拍車ローラが記録紙の動き
によって、駆動された場合にも、拍車ローラとクリーニ
ング部材との係合が解かれることを防止し、常にインク
除去を行うことを構成とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置をそのトップカバーを取外した状態で示す斜視図、 第2図は同じくストップカバーを装着した状態で示す斜
視図、 第3図および第4図は、本例に係る装置の拍車および拍
車クリーナの詳細な構成例を示す斜視図、 第5図は第3図における拍車ホルダの裏面側から見た断
面図、 第6図(A)および(B)は、それぞれ、本例に係る装
置の拍車の正面図および側面図、 第7図は第6図(A)および(B)に示した拍車の変形
例を示す断面図、 第8図は本例に係る装置の側断面図、 第9図は本発明インクジェット記録装置の他の構成例を
示す側断面図、 第10図は本発明装置に適用されるキャリッジおよびその
周辺の構成例を示す斜視図、 第11図(A)および(B)は、記録ヘッドを取付けたと
きのキャリッジを、ヘッドカバーおよびコネクタスライ
ダを取外した状態で示す側断面図および平面図、 第12図(A)および(B)は、記録ヘッドおよびヘッド
カバーを取付けたキャリッジを、コネクタスライダを取
外して示す側断面図および平面図、 第13図は記録ヘッドの固定ないし位置決め状態を説明す
るための説明図、 第14図(A),(B)および(C)は、それぞれ、キャ
リッジをヘッドカバーを開放した状態で示す側断面図、
同じく閉じた状態で示す側断面図、および同じく閉じた
状態で示す平面図、 第15図(A)および(B)は、それぞれ本発明に係る装
置のインクカートリッジ装着部の構成例を示す斜視図お
よび部分断面図、 第16図は本例に係るインクカートリッジの構成例を示す
断面図、 第17図はインクカートリッジと本体側との相互結合を行
う各部を説明するための斜視図、 第18図は本例において結合に係る各部のインクカートリ
ッジ挿入に対する結合位置の関係を説明するための説明
図、 第19図(A)〜(E)は本例のような結合位置関係を採
らない場合に生じる不都合を説明するための説明図、 第20図(A)および(B)は、第17図および第18図の改
良例を示すインクカートリッジの部分拡大図および結合
位置関係説明図、 第21図(A)および(B)は、それぞれ、第20図に示し
た構成に対する制御系を示すブロック図およびその動作
例を示すフローチャートである。 1……記録ヘッド、 2……キャリッジ、 4……排紙ローラ、 5……紙送りローラ、 6……記録媒体(記録紙)、 7……プラテン、 9……コネクタ、 12……コネクタ基板、 13……キャップ、 24……ポンプ、 27……インクカートリッジ、 40A,40B……拍車、 41……拍車クリーナ、 42……拍車ホルダ、 43……拍車軸、 50……サイドフレーム、 51……トップカバー、 120……ヘッド配線基板、 126……コネクタ、 130……ヘッド支持基板、 210……キャリッジ本体、 212……側方支持板、 214……カバー回動ピン、 216……カバー留め、 230……コネクタスライダ、 232……コネクタ、 236……カム部、 250……ヘッドカバー、 262……コネクタスライダ移動用突起、 302……カートリッジ挿入部、 304……接点ホルダ、 306A,306B……接点、 314……針、 318……廃インクパイプ、 320……クリック、 332……凹部、 340……インク袋、 346,346A,346B……配線パターン。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に記録を行うためのインクジェッ
    ト方式の記録手段と、前記記録媒体の搬送にかかる対の
    拍車ローラと、該対の拍車ローラそれぞれの歯と係合す
    ることにより当該歯に付着した記録剤を除去するための
    クリーニング部材とを具えた記録装置において、 前記クリーニング部材は、前記対の拍車ローラ間にあっ
    て当該双方の拍車ローラの歯と係合し、かつその重量に
    より前記双方の拍車ローラの歯と係合するよう支持され
    たことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】記録媒体に記録を行うためのインクジェッ
    ト方式の記録手段と、前記記録媒体の搬送にかかる拍車
    ローラと、該拍車ローラの歯と係合することにより当該
    歯に付着した記録剤を除去するためのクリーニング部材
    とを具えた記録装置において、 前記拍車ローラおよび前記クリーニング部材は、前記拍
    車ローラの歯が前記クリーニング部材にくい込む形態で
    係合するようにそれぞれが支持されたことを特徴とする
    記録装置。
  3. 【請求項3】記録媒体に記録を行うためのインクジェッ
    ト方式の記録手段と、前記記録媒体の搬送にかかる複数
    の拍車ローラと、該複数の拍車ローラにおいて規定され
    る対の拍車ローラの双方の歯と係合することにより当該
    歯に付着した記録剤を除去するためのクリーニング部材
    とを具えた記録装置において、 前記対の拍車ローラの一方および前記クリーニング部材
    は、当該拍車ローラの歯が前記クリーニング部材にくい
    込む形態で係合するようにそれぞれが支持され、かつ前
    記クリーニング部材は、該部材が前記拍車ローラの一方
    の回転によって、前記対の拍車ローラの他方へ付勢され
    るように支持されたことを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】前記クリーニング部材は、前記拍車ローラ
    の一方と同心の円周の一部をなす長穴によって支持され
    たことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】前記拍車ローラの一方は排紙ローラと係合
    したことを特徴とする請求項3または4に記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記拍車ローラおよび前記クリーニング部
    材は、一体に成形された支持部材によって着脱自在に支
    持されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】前記クリーニング部材は、前記拍車ローラ
    の双方と等しい周速で回転するよう係合したアイドラ部
    材であることを特徴とする請求項1,3,4,5,6のいずれか
    に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】前記記録手段は、電気熱変換素子が発生す
    る熱エネルギーによりインク中に気泡を発生させ、該気
    泡の膨張、収縮に伴なってインク滴を吐出するインクジ
    ェット方式であることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の記録装置。
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