JPH1031535A - 内蔵装置及び電子装置 - Google Patents

内蔵装置及び電子装置

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JPH1031535A
JPH1031535A JP8183847A JP18384796A JPH1031535A JP H1031535 A JPH1031535 A JP H1031535A JP 8183847 A JP8183847 A JP 8183847A JP 18384796 A JP18384796 A JP 18384796A JP H1031535 A JPH1031535 A JP H1031535A
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slot
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子装置に内蔵される内蔵装置を効
果的に冷却することを課題とする。 【解決手段】 アンプ22の第1のカバー35の上面3
5aと第2のカバー36の上面36aとの高さ寸法の差
(段差)により冷却用ファン38を取り付けるための空
間(切欠)44が形成されている。この空間44は、ア
ンプ22がCD−ROMドライブ装置21と近接して取
り付けられた場合、アンプ22とCD−ROMドライブ
装置21との間に空気流の流路として機能するものであ
り、冷却用ファン38により吸引された周囲の空気がこ
の空間44を通過してアンプ22の内部に供給される。
そのため、アンプ22とCD−ROMドライブ装置21
とが近接配置されていても、アンプ22の内部だけでな
くCD−ROMドライブ装置21の下面側(発熱部を有
する基板が設けられている)を冷却することができ、C
D−ROMドライブ装置21の基板温度を低下させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子装置に設けられ
た複数のスロットに取り付けられる内蔵装置が近接配置
されるよう構成された内蔵装置及び電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパーソナルコンピュータ(以下
「パソコン」と称する)等においては、パソコン本体に
CD−ROMドライブ装置、ハードディスク装置、可撓
性ディスク装置等の内蔵装置が取り付けられると共に、
マルチメディア化に対応するように音楽CDの再生信
号、WAVEファイル、MIDI音源をより良い音で発
音できることが要望されている。
【0003】ところが、従来は、アンプが内蔵されたス
ピーカを使用していたため、パソコン本体から出力され
たオーディオ信号はスピーカ内のアンプにより増幅され
ていた。しかしながら、スピーカに内蔵されたアンプの
容量が小さいため、音質に限界があり、CD−ROMに
記録されているオーディオ信号を満足のゆく音質で再生
することができなかった。
【0004】そこで、パソコン本体には、5インチベイ
と呼ばれる複数のスロットが設けられているため、この
中の一のスロットに大容量のアンプを内蔵装置として取
り付け、このスピーカと別体のアンプにより増幅された
オーディオ信号をスピーカに供給することにより音質を
向上させることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パソコ
ン本体のスロットにアンプを内蔵装置として取り付けた
場合、アンプの内部に組み込まれたパワーIC(増幅
器)の発熱量が多く、冷却するためのファンを設けなけ
ればならない。
【0006】さらに、パソコン本体の内部には、発熱量
の大きいLSIが搭載されたマザーボードやCD−RO
Mドライブ装置、ハードディスク装置等が設けられてい
る。一方、マザーボードに搭載されたLSIや各種IC
が熱に弱いため、パソコン本体の内部の空気を排気する
排気用ファンと外部の空気をパソコン本体の内部に供給
する給気用ファンとが設けられており、パソコン本体の
内部に空気流を発生させて冷却するように構成されてい
る。
【0007】ところが、パソコン本体では、複数のスロ
ットが設けられているものの、ユザー自身が購入後に拡
張するためのスペースとして使用できるように下段のス
ロットを空けておくようにしている。例えばパソコン本
体の複数のスロットにうち上段のスロットにCD−RO
Mドライブ装置とアンプとが隣接して取り付けられた場
合、各スロットが近接して配置されているため、CD−
ROMドライブ装置とアンプとの隙間が小さい。
【0008】そのため、パソコン本体に給気用ファン及
び排気用ファンが設けられているにも拘わらず、CD−
ROMドライブ装置とアンプとの間が冷却されず、双方
が過熱状態となって異常が発生するおそれがあった。そ
こで、本発明は上記課題を解決した内蔵装置及び電子装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、電子装置に形成された略直方体のスロットに
収納される内蔵装置において、前記スロットに対応する
直方体の一部分を切欠いた形状を有する筐体と、前記切
欠の近傍に配されたファンと、を具備してなり、前記電
子装置に取り付けられたときに、前記切欠部分の空間が
前記ファンによる空気流の流路となるように構成された
ことを特徴とするものである。
【0010】従って、請求項1によれば、スロットに収
納される内蔵装置に設けられた切欠部分の空間がファン
による空気流の流路となるため、内蔵装置を効率良く冷
却することができる。また、請求項2の発明は、前記請
求項1記載の内蔵装置が取り付けられる略直方体形状の
第1スロットと、他の内蔵装置が取り付けられる略直方
体形状の第2スロットが隣接して設けられた電子装置に
おいて、前記第1スロットと第2スロットとの間に前記
切欠による空間が形成され、該空間に前記ファンにより
発生された空気流を導入して前記第1スロット及び前記
第2スロットに取り付けられた内蔵装置を同時に冷却す
るように構成されたことを特徴とするものである。
【0011】従って、請求項2によれば、第1スロット
と第2スロットとの間に切欠による空間が形成され、こ
の空間にファンにより発生された空気流を導入して第1
スロット及び第2スロットに取り付けられた2つの内蔵
装置を同時に冷却することが可能になり、冷却効率をよ
り高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる電子装置の一
実施例としてのパソコン本体の正面図、図2はパソコン
本体の内部構成を示す縦断面図、図3はパソコン本体の
背面図である。
【0013】パソコン本体11は、タワー形と呼ばれて
いるパソコンに使用されるものであり、垂直方向に起立
した状態で設置される。このパソコン本体11は、箱型
の筐体12の前面12aに5個のスロット13〜17が
設けられている。また、筐体12の前面12aの下部に
は、給気用窓18が設けられ、この給気用窓18の内側
には給気用ファン19が取り付けられている。
【0014】最上段のスロット13には可撓性ディスク
装置20が取り付けられ、2段目のスロット14にはC
D−ROMドライブ装置21が取り付けられ、3段目の
スロット15にはアンプ22が取り付けられている。そ
して、4段目と5段目のスロット16,17は、工場出
荷時点では空きスロットとなっており、拡張用スロット
として設けられている。
【0015】筐体12の底部には、マザーボード23が
取り付けられている。そして、筐体12の背面12bの
中央には、排気用窓24が設けられ、排気用窓24の内
側には排気用ファン25が取り付けられている。また、
排気用ファン25の近傍には、電源ユニット31が取り
付けられている。電源ユニット31は、トランスを内蔵
しており、発熱量が大きいパーツである。
【0016】また、筐体12の背面12bには、基板装
着用のスロット261 〜26nが複数設けられている。
複数のスロット261 〜26nのうち最上段のスロット
26 1 は空きスロットで、2段目のスロット262 には
コネクタカード27が取り付けられている。さらに、3
段目のスロット263 にはサウンドカード28が取り付
けられ、4段目及び5段目のスロット264 ,265
はVGAカード等の他のカード29,30が取り付けら
れている。そして、6段目のスロット266 以降は、空
きスロットで、拡張用スロットとして設けられている。
尚、サウンドカード28及び他のカード29,30は、
マザーボード23に接続されている。
【0017】上記筐体12においては、給気用ファン1
9により吸引された外気が筐体12の内部に流入して各
スロットに取り付けられた内蔵装置及び基板及び電源ユ
ニット31を冷却すると共に、排気用ファン25により
筐体12内の空気が外部に排気される。このようにして
筐体12内に空気流が発生すると共に、各装置及び基板
から発生した熱が外部に放出される。
【0018】図4はCD−ROMドライブ装置21とア
ンプ22の取り付け状態を拡大して示す縦断面図であ
る。各スロット13〜17は近接して設けられているた
め、互いに対向するCD−ROMドライブ装置21の下
面とアンプ22の上面との間の隙間が極めて小さくなっ
ている。また、CD−ROMドライブ装置21の下面に
は、発熱量の大きい電子部品が搭載された基板が取り付
けられている。そのため、上記給気用ファン19及び排
気用ファン25により筐体12内に空気流が生じても、
CD−ROMドライブ装置21とアンプ22との間で
は、熱が逃げにくく温度が上昇しやすい構成となってい
る。
【0019】図5はアンプ22の斜視図、図6はアンプ
22の分解斜視図、図7はアンプ22の平面図、図8は
アンプ22の正面図、図9はアンプ22の側面図、図1
0はアンプ22の背面図である。アンプ22は、板金製
のシャーシ32と、シャーシ32上に取り付けられる第
1のプリント基板33と、第1のプリント基板33に起
立した状態に取り付けられる第2のプリント基板34
と、第1のプリント基板33を覆う第1のカバー35
と、第2のプリント基板34を覆う第2のカバー36
と、第2のカバー36の前面側に取り付けられる前面ベ
ゼル37と、第1のカバー35の上面35aに取り付け
られた冷却用ファン38とよりなる。
【0020】シャーシ32は、底面32aの両側にプリ
ント基板33をネジ止めにより固定するための固定部3
2b、32cを有し、且つ第2のプリント基板34をネ
ジ止めにより固定するための固定部32d、32eを有
する。また、第1のプリント基板33は、固定部32
b、32cにネジ止めするために小孔33aが設けら
れ、第1のプリント基板33の中央部分には、オーディ
オ信号を増幅する増幅器として機能するパワーIC39
が取り付けられ、第1のプリント基板33の前側には、
コネクタ40が取り付けられている。
【0021】パワーIC39は発熱量が大きいので、放
熱作用を有するヒートシンク41により覆われている。
また、パワーIC39は、前述した給気用ファン19及
び排気用ファン25による空気流だけでは十分に冷却さ
れないため、後述するように冷却用ファン38からの空
気流により直接冷却される。
【0022】第2のプリント基板34は、固定部32
d、32eにネジ止めするために小孔34aと、コネク
タ40に接続されるコネクタ42が設けられている。第
1のカバー35は、上面35aと、上面35aの両側で
コ字状に曲げられた側面35b,35cとよりなる。上
面35aのパワーIC39の取り付け位置に対向する部
分には、通気孔35dが開口している。また、側面35
b,35cには、シャーシ32の両側に設けられた固定
部32b、32cに係止される係止部35eが設けられ
ている。
【0023】そして、通気孔35dの上方には、冷却用
ファン38が取り付けられている。そのため、冷却用フ
ァン38により送風された空気が直接パワーIC39の
ヒートシンク41表面に吹き付けられてパワーIC39
からの熱を冷却することができる。尚、第1のカバー3
5の前部側は第2のプリント基板34により閉塞されて
いるのに対し、後部側には後部開口43が設けられてい
る。
【0024】即ち、冷却用ファン38からの空気流は、
通気孔35dから第1のカバー35の内部に流入してパ
ワーIC39に吹き付けられた後、第1のカバー35と
第1のプリント基板33とにより形成された空間内を流
れて後部開口43へ排気される。よって、アンプ22内
で発生した熱は、冷却用ファン38からの空気流(図4
中、矢印で示す)により効果的に除去され、アンプ22
の温度を常に正常に機能しうる温度に保つことができ
る。例えば、パワーIC39は70°Cでも動作可能で
あるが、冷却用ファン38によりアンプ22の温度を5
°C〜40°C程度まで下げることが可能になる。
【0025】尚、後部開口43は、排気口として機能す
ると共に、冷却用ファン38のコード38aを挿通して
第1のプリント基板33に接続するための通路、及び第
1のプリント基板33に配設された各コネクタを露出さ
せて各ケーブルの接続を容易にするための開口としても
機能する。
【0026】また、第2のカバー36は、第1のカバー
35と同様、上面36aと、上面36aの両側でコ字状
に曲げられた側面36b,36cとよりなる。第2のカ
バー36の上面36aは、第1のカバー35の上面35
aよりも高さ方向に寸法H(図4及び図9参照)だけ高
く形成されている。
【0027】この第1のカバー35の上面35aと第2
のカバー36の上面36aとの高さ寸法の差(段差)に
より冷却用ファン38を取り付けるための空間(切欠)
44が形成されている。この空間44は、アンプ22が
CD−ROMドライブ装置21と近接して取り付けられ
た場合、アンプ22とCD−ROMドライブ装置21と
の間に空気流(図4中、矢印で示す)の流路として機能
するものであり、冷却用ファン38により吸引された周
囲の空気がこの空間44を通過してアンプ22の内部に
供給される。そのため、アンプ22とCD−ROMドラ
イブ装置21とが近接配置されていても、アンプ22の
内部だけでなくCD−ROMドライブ装置21の下面側
(発熱部を有する基板が設けられている)を冷却するこ
とができ、CD−ROMドライブ装置21の温度を低下
させることができる。
【0028】さらに、第2のカバー36の後部側に曲げ
られた後面36dには、第1のカバー35の上面35a
にネジ止めされる固定部36eが設けられている。その
ため、第2のカバー36は、側面36b,36cがシャ
ーシ32の両側に固定されると共に、後部側の固定部3
6eが第1のカバー35の上面35aにネジ止めされて
第1のカバー35に一体的に固定される。
【0029】前面ベゼル37は、前面側にボリュウムつ
まみ45、バランスつまみ46、低音つまみ47、高音
つまみ48、電源釦49、マイク用ジャック50、マイ
クレベルつまみ51、左右出力レベルインジケータ5
2、モード切替スイッチ53、CD−DIRECT釦5
4、ヘッドフォン用ジャック55、出力用ジャック56
等が配設されている。
【0030】また、前面ベゼル37の後面側には、各電
子部品が搭載された第3のプリント基板57が取り付け
られ、後面側の両側には第2のカバー36の側面36
b,36cに設けられた係止孔36fに嵌合係止されて
係止爪58が後方に突出している。
【0031】図10に示すように、アンプ22の後部開
口43に位置する第1のプリント基板33上には、CD
−ROM用入力コネクタ59,60、サンウンドカード
出力コネクタ61、コネクタカード入力コネクタ62、
コネクタカード出力コネクタ63、電源用コネクタ64
が取り付けられている。しかしながら、アンプ22の後
部開口43は、十分に大きい面積を有するため、冷却用
ファン38からの空気流がアンプ22内に導入されると
共に、アンプ22の熱を奪った空気が後部開口43から
排気される。
【0032】尚、上記実施例では、アンプ22の空間4
4に冷却用ファン38を取り付けるように構成したが、
これに限らず、冷却用ファン38からの空気流がアンプ
22の空間44に発生させれば良いので、例えば冷却用
ファン38をアンプ22の内部に設けても良いし、ある
いは筐体12の側面に設けて側方から空間44に送風す
る構成としても良いのは勿論である。
【0033】図11はパソコン本体11の概略構成を示
すブロック図である。パソコン本体11の前面側に設け
られた2段目のスロット14にはCD−ROMドライブ
装置21が取り付けられ、3段目のスロット15にはア
ンプ22が取り付けられており、パソコン本体11の後
面側に設けられた2段目のスロット262 にはコネクタ
カード27が取り付けられ、3段目のスロット263
はサウンドカード28が取り付けられている。
【0034】CD−ROMドライブ装置21の出力オー
ディオ端子21aは、第1接続ケーブル71を介してア
ンプ22のCD−ROM用入力コネクタ59に接続され
ている。アンプ22のサンウンドカード出力コネクタ6
1は、第2接続ケーブル72を介してサウンドカード2
8の入力端子28aに接続されている。
【0035】そして、サウンドカード28の出力端子2
8bは、第3接続ケーブル73を介してコネクタカード
27の入力端子27aに接続されている。また、コネク
タカード27の出力端子27bは、第4接続ケーブル7
4を介してコネクタカード入力コネクタ62に接続され
ている。
【0036】さらに、アンプ22のコネクタカード出力
コネクタ63は、第5接続ケーブル75を介してコネク
タカード27の入力端子27cに接続されている。そし
て、コネクタカード27の出力端子27dは、第6接続
ケーブル76を介してスピーカ77に接続されている。
【0037】図12に示すようにコネクタカード27
は、例えば基板27e上に各ケーブル73〜76が接続
される入力端子27a,27c、出力端子27b,27
dが設けられている。また、CD−ROMドライブ装置
21のデジタルデータ信号出力端子21bは、第7接続
ケーブル79を介してマザーボード23の入力端子23
aに接続されている。そして、サウンドカード28は、
CD−ROMドライブ装置21からデジタルデータ(W
AVEやMIDI等)が第7接続ケーブル79を介して
マザーボード23に供給されると、マザーボード23の
CPU80からの指示によりデータに応じた音を発生さ
せる音源である。従って、CD−ROMドライブ装置2
1で再生されたデジタルデータ信号は、第7ケーブル7
9→マザーボード23→サウンドカード28→コネクタ
カード27→アンプ22→コネクタカード27を介して
スピーカ77に出力される。
【0038】アンプ22の前面ベゼル37に配設された
CD−DIRECT釦54は、CD−ROMドライブ装
置21で再生されたオーディオ信号の伝送経路を選択す
るためのものである。本実施例では、CD−DIREC
T釦54がオフの位置に操作されると、入力端子59に
入力されたオーディオ信号はそのまま出力端子61から
サウンドカード28へ出力され、入力端子62に入力さ
れたオーディオ信号は増幅される。
【0039】しかしながら、CD−DIRECT釦54
がオンの位置に操作されると、アンプ22は入力端子5
9に入力されたオーディオ信号を増幅し、出力端子63
からコネクタカード27へ出力される。この場合、コネ
クタカード27を介して入力端子62に入力された信号
は無視される。
【0040】上記のようにCD−ROMドライブ装置2
1、アンプ22、コネクタカード27、サウンドカード
28、スピーカ77が各ケーブル71〜76を介して接
続されているため、CD−DIRECT釦54がオフの
場合、CD−ROMドライブ装置21で再生されたオー
ディオ信号は、第1ケーブル71→アンプ22→サウン
ドカード28→コネクタカード27→アンプ22→コネ
クタカード27を介してスピーカ77に出力される。
【0041】この場合、サウンドカード28でCD−R
OMドライブ装置21で再生されたオーディオ信号とマ
ザーボード23からのデジタルデータ信号により生成さ
れたオーディオ信号とが重畳されてアンプ22の入力端
子62に入力される。そして、両オーディオ信号は、ア
ンプ22で増幅されてコネクタカード27を介してスピ
ーカ77に出力される。
【0042】尚、この伝送経路では、CD−ROMドラ
イブ装置21で再生されたオーディオ信号は、アンプ2
2を2回通ることになるが、アンプ22は入力端子59
に入力された1回目のオーディオ信号を増幅しておら
ず、入力端子62に入力された2回目のオーディオ信号
を増幅するようになっている。
【0043】このように、オーディオ信号がサウンドカ
ード28を経由する場合は、パソコン側からソフトウエ
アによりボリュウムの調整を行えるし、WAVEやMI
DI等の音も再生することができる。しかしながら、オ
ーディオ信号がサウンドカード28を経由するため、音
質の低下は防止できない。
【0044】ところが、上記のようにサウンドカード2
8を経由したオーディオ信号は、音質が低下する。その
場合、アンプ22のCD−DIRECT釦54をオンに
操作することにより、オーディオ信号の伝送経路を切り
換えることができるので、サウンドカード28による音
質の低下を防止できる。すなわち、CD−DIRECT
釦54がオンになると、CD−ROMドライブ装置21
で再生されたオーディオ信号は、第1ケーブル71→ア
ンプ22→コネクタカード27を介してスピーカ77に
出力される。
【0045】この場合、オーディオ信号は、サウンドカ
ード28を介さないため、無用な伝送経路を省いて音質
の低下が防止され、良質の音楽をスピーカ77で再生で
きる。また、サウンドカード28を経由しないため、パ
ソコン側でソフト的にボリュウムを調整することができ
ないが、アンプ22のボリュウムつまみ45を回すこと
によりボリュウムの調整を行える。
【0046】また、ヘッドホン78を使用してCD−R
OMドライブ装置21の再生音を聴く場合は、アンプ2
2のヘッドフォン用ジャック55を介してヘッドホン7
8に再生信号が出力される。上記のようにパソコン本体
11がアンプ22を有するため、例えば小型のアンプが
内蔵されたスピーカを使用せずに済み、ステレオ装置等
で一般に使用されている高品質のスピーカを使用するこ
とが可能になり、この面からも音質の向上が図られる。
【0047】尚、上記実施例では、内蔵装置としてCD
−ROMドライブ装置21とアンプ22を用いて説明し
たが、これに限らず、他の装置(例えばDAT等の磁気
テープ装置、ミニディスク(MD)装置,イコライザ装
置)が前面側のスロットに取り付けられる構成のものに
も適用することができる。
【0048】また、上記実施例では、電子装置としてパ
ソコン本体を一例として挙げたが、これ以外の温度の影
響を受けやすい他の電子装置(例えばゲーム機等)にも
適用することができる。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、請求項1によれば、スロッ
トに収納される内蔵装置に設けられた切欠部分の空間が
ファンによる空気流の流路となるため、内蔵装置を効率
良く冷却することができる。そのため、発熱量の大きい
内蔵装置と温度の影響を受けやすい内蔵装置が近接配置
された場合でも、温度による性能低下を確実に防止する
ことができる。
【0050】また、請求項2によれば、第1スロットと
第2スロットとの間に切欠による空間が形成され、この
空間にファンにより発生された空気流を導入して第1ス
ロット及び第2スロットに取り付けられた2つの内蔵装
置を同時に冷却することが可能になり、冷却効率をより
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子装置の一実施例としてのパソ
コン本体の正面図である。
【図2】パソコン本体の内部構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】パソコン本体の背面図である。
【図4】CD−ROMドライブ装置とアンプの取り付け
状態を拡大して示す縦断面図である。
【図5】アンプの斜視図である。
【図6】アンプの分解斜視図である。
【図7】アンプの平面図である。
【図8】アンプの正面図である。
【図9】アンプの側面図である。
【図10】アンプの背面図である。
【図11】パソコン本体の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図12】コネクタカードの斜視図である。
【符号の説明】
11 パソコン本体 12 筐体 13〜17 スロット 18 給気用窓 19 給気用ファン 21 CD−ROMドライブ装置 22 アンプ 23 マザーボード 24 排気用窓 25 排気用ファン 27 コネクタカード 28 サウンドカード 31 電源ユニット 33 第1のプリント基板 34 第2のプリント基板 35 第1のカバー 36 第2のカバー 37 前面ベゼル 38 冷却用ファン 39 パワーIC 41 ヒートシンク 43 後部開口 44 空間(切欠)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子装置に形成された略直方体のスロッ
    トに収納される内蔵装置において、 前記スロットに対応する直方体の一部分を切欠いた形状
    を有する筐体と、 前記切欠の近傍に配されたファンと、 を具備してなり、 前記電子装置に取り付けられたときに、前記切欠部分の
    空間が前記ファンによる空気流の流路となるように構成
    されたことを特徴とする内蔵装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の内蔵装置が取り付け
    られる略直方体形状の第1スロットと、他の内蔵装置が
    取り付けられる略直方体形状の第2スロットが隣接して
    設けられた電子装置において、 前記第1スロットと第2スロットとの間に前記切欠によ
    る空間が形成され、該空間に前記ファンにより発生され
    た空気流を導入して前記第1スロット及び前記第2スロ
    ットに取り付けられた内蔵装置を同時に冷却するように
    構成されたことを特徴とする電子装置。
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