JPH10315199A - ロータリダイカッタの打抜装置 - Google Patents

ロータリダイカッタの打抜装置

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JPH10315199A
JPH10315199A JP13409597A JP13409597A JPH10315199A JP H10315199 A JPH10315199 A JP H10315199A JP 13409597 A JP13409597 A JP 13409597A JP 13409597 A JP13409597 A JP 13409597A JP H10315199 A JPH10315199 A JP H10315199A
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punching
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knife
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Noriyuki Hoshino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出ピンを用いて打抜屑を分離する方式のロ
ータリダイカッタの打抜装置において、打抜ダイの位置
を容易に変更できるようにする。 【解決手段】 ダイシリンダ20と、偏心シリンダ9
と、打抜ダイ22と、打抜ダイ22のナイフ3の内周部
に配置され偏心シリンダ9により半径方向に移動可能な
押出ピン29と、ダイシリンダ20の外周に軸心線方向
に延設された溝31と、溝31内に半径方向に摺動自在
に装備され偏心シリンダ9に当接して半径方向に移動可
能なキー状部材25と、打抜ダイ22をダイシリンダ2
0と一体回転するように拘束し且つダイシリンダ22に
対し軸心線方向へ移動可能にする可動機構30とをそな
え、押出ピン29が、キー状部材25に対し軸心線方向
へ摺動可能に当接し、押出ピン29が、偏心シリンダ9
によりキー状部材25とともに半径方向に移動して、打
抜時には後退して打抜屑をナイフ3内側に保持させ、打
抜後には突出して該打抜屑をナイフ3から押し出すよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシート等
の加工対象物に手掛穴等を打抜加工する、ロータリダイ
カッタの打抜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートに手掛穴等の打抜加工を
施す、ロータリダイカッタの打抜装置においては、打ち
抜きによって発生する屑を段ボールシートから除去して
段ボールシートに残らないようにすることが重要であ
り、このため、従来より種々の技術が提案されている。
【0003】例えば図4は本出願人による実公昭51−
84953号の技術の概要を示すが、図4に示すよう
に、ダイシリンダ1は例えば矢印で示すように回転し、
このダイシリンダ1の外周には円筒ベニヤ板等2にナイ
フ3を埋め込んだ打抜ダイ4がボルト11等によって固
定されている。このダイシリンダ1に対向するようにダ
イシリンダ1とは逆方向へ回転するアンビルシリンダ5
が装備されており、このアンビルシリンダ5の外周には
アンビルゴム6が貼着されている。
【0004】そして、このようなアンビルシリンダ5の
アンビルゴム6とダイシリンダ1側の打抜ダイ4のナイ
フ3との間に段ボールシート7を挟み込むことによっ
て、打抜加工を行なうようになっている。なお、ここで
説明する打抜形状は、丸形,四角型,小判型といったそ
の全周をナイフ3で打ち抜かれる穴状のもので、しか
も、比較的小さいものとする。例えば手掛用の打抜穴
(手掛穴)が相当する。
【0005】ところで、図4に示すように、打抜ダイ4
には、軸心線を半径方向(ダイシリンダ1,打抜ダイ4
の半径方向)に向けた押出ピン8が摺動自在に嵌め込ま
れている。この押出ピン8は、ピン本体8aとこのピン
本体8aの外端部に装備されたヘッド部8bとからな
り、ピン本体8aの内端側は、ダイシリンダ1に形成さ
れた孔1aを貫通して、その内端部は、ダイシリンダ1
の内部にダイシリンダ1に対して偏心して配置された偏
心シリンダ9の表面に当接している。
【0006】なお、偏心シリンダ9の軸心線は、ダイシ
リンダ1の軸心線に対して図4中下方(即ち、段ボール
シート7の走行ラインから離隔する側)に偏心してお
り、もちろん、この偏心シリンダ9の軸心線は、ダイシ
リンダ1の軸心線に対して平行に設定されている。この
ように構成されるため、押出ピン8は、図4中上方(段
ボールシート7の走行ライン側)にある打抜加工時に
は、打抜屑7aによって押圧されて内方(即ち、円筒ベ
ニヤ板2側)に引っ込むため、打抜屑7aはナイフ3の
内側に保持され、ダイシリンダ1の回転により、打抜ダ
イ4と共に押出ピン8が、図4中下方(段ボールシート
7の走行ラインから離隔する側)にくると、ピン本体8
aの内端部が偏心シリンダ9の表面によって外方に押さ
れるため、押出ピン8は打抜ダイ4の外方へ突出移動す
る。
【0007】これにより、ナイフ3の内側に保持されて
いた打抜屑7aは、押出ピン8のヘッド部8bで押し出
されてナイフ3内から機外へと放出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、段ボールシ
ートに打抜加工を施すロータリダイカッタでは、種々多
様な形状の打抜加工に対応するために、打抜形状を変更
する度にボルト11を外しては打抜ダイ4の交換を行な
い、その都度、押出ピン8も所定位置にセットしてい
る。
【0009】しかしながら、例えば図5に示す手掛穴1
0のように、箱の大きさによって打抜加工の位置は変わ
るが、打抜形状自体は同一のものもある。従来のロータ
リダイカッタでは、このように打抜ダイ4そのものは交
換しなくてもよく加工位置だけを変えたいような場合に
も、押出ピン8を外し且つボルト11を外して打抜ダイ
4の位置をずらせて、再び、ボルト11を締結して押出
ピン8をセットするようにしており、変更作業が面倒で
あり、時間もかかり、機械の稼働率を著しく低下させる
要因になっている。
【0010】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、押出ピンを用いて打抜屑を分離する方式のロータ
リダイカッタにおいて、打抜ダイの位置を容易に変更す
ることができるようにした、ロータリダイカッタの打抜
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のロータリダイカッタの打抜装置は、ダイシリ
ンダと、該ダイシリンダの内部に装備され該ダイシリン
ダに対して所定方向に偏心して配設された偏心シリンダ
と、該ダイシリンダの外周に備えられ該ダイシリンダと
一体回転する打抜ダイと、該打抜ダイに備えられ加工対
象物に打抜を施すナイフと、該ナイフの内周部に配置さ
れ該偏心シリンダの偏心により半径方向に移動可能に設
置された押出ピンとをそなえ、該押出ピンが、該ナイフ
による打抜時には該ナイフよりも後退して打抜屑を該ナ
イフの内側に保持させ、打抜後には該ダイシリンダの回
転に応じて突出して該打抜屑を該ナイフから押し出すよ
うに構成されたロータリダイカッタの打抜装置におい
て、該ダイシリンダの外周に軸心線方向に延設された溝
と、該溝内に半径方向へ摺動自在に装備され、該偏心シ
リンダに当接して該偏心シリンダにより該ダイシリンダ
の回転に応じて該打抜時には没し該打抜後には次第に突
出するように、該半径方向に移動可能なキー状部材と、
該打抜ダイを該ダイシリンダと一体回転するように拘束
しながら該ダイシリンダに対して軸心線方向へ移動可能
にする可動機構とをそなえ、該押出ピンの基端が該キー
状部材に対して該軸心線方向へ摺動可能に当接し、該押
出ピンが該偏心シリンダにより該キー状部材とともに該
半径方向に移動するように構成されていることを特徴と
している。
【0012】請求項2記載の本発明のロータリダイカッ
タの打抜装置は、請求項1記載の打抜装置において、該
キー状部材を該偏心シリンダ側へ向けて付勢する付勢部
材が設けられていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実
施形態としてのロータリダイカッタの打抜装置を示すも
ので、図1はその斜視図、図2はその打抜加工時の状態
を示す要部断面図、図3はその打抜屑放出時の状態を示
す要部断面図である。
【0014】本実施形態にかかるロータリダイカッタ
は、従来技術として説明したもの(図4参照)と同様
に、外周に打抜ダイを装着されたダイシリンダに対向す
るように、外周にアンビルゴム6が貼着されダイシリン
ダとは逆方向へ回転するアンビルシリンダ5が装備され
ており、アンビルシリンダ5のアンビルゴム6とダイシ
リンダ側の打抜ダイのナイフ3との間に段ボールシート
7を挟み込むことによって、打抜加工を行なうようにな
っている。
【0015】本実施形態では、かかるロータリダイカッ
タの打抜装置、即ち、ダイシリンダ側に特徴があり、図
1〜図3を参照して本打抜装置について説明する。な
お、ここで説明する打抜加工は、全周をナイフ3で打ち
抜かれる穴状のもので且つ比較的小さいものを対象とし
ており、ここでは、加工対象物を図5に示すような段ボ
ールシート7としており、この段ボールシート7に打抜
加工として手掛穴10を加工する場合を説明する。
【0016】図1,図2に示すように、ダイシリンダ2
0の外周には、例えば鋼製の摺動リング21がダイシリ
ンダ20に対して軸心線方向(以下、軸方向という)に
摺動自在であって且つダイシリンダ20と一体回転する
ように可動機構30を介して取り付けられている。ここ
では、可動機構30は、ダイシリンダ20の外周面に軸
方向に向けて固定されたキー31と、摺動リング21の
内周面にこのキー31と係合するように軸方向に向けて
延設されたキー溝32とからなり、これらのキー31と
キー溝32との係合によって、摺動リング21がダイシ
リンダ20と一体回転し且つダイシリンダ20に対して
軸方向に摺動しうるようになっている。
【0017】摺動リング21には、円筒ベニヤ板等で形
成された手掛穴用ダイ(打抜ダイ)22が例えばボルト
等によって取り付けられており、手掛穴用ダイ22は摺
動リング21と一体に回転及び移動するようになってい
る。この手掛穴用ダイ22には、打抜穴形状(ここで
は、手掛用打抜穴形状)に応じた周形状のナイフ3が埋
め込まれている。
【0018】また、図1に示すように、ダイシリンダ2
0の外部には、このダイシリンダ20と平行にねじ軸2
3が装備されており、ねじ軸23は図示しない駆動装置
によって回転駆動されるようになっている。また、この
ねじ軸23には、ヨーク24の基端部24aが螺合装着
されており、ねじ軸23の回転に応じて軸方向にヨーク
24が移動しうるようになっている。
【0019】このヨーク24は、摺動リング21の外周
に形成された環状溝21aに嵌合しており、ヨーク24
が軸方向に移動すると摺動リング21及び手掛穴用ダイ
22もダイシリンダ20に対して軸方向に摺動するよう
になっている。したがって、図示しない駆動装置によっ
てねじ軸23を回転させると、ヨーク24と共に摺動リ
ング21及び手掛穴用ダイ22をダイシリンダ20に対
して軸方向に移動させて、ナイフ3による打抜加工位置
を変更しうるようになっている。
【0020】一方、図1,図2に示すように、ダイシリ
ンダ20の外周面におけるナイフ3の取付部に対応した
位置には、軸心線方向へ延びる溝20aが延設されてお
り、この溝20a内には、キー状部材25が半径方向に
摺動自在(移動自在)に装備されている。キー状部材2
5には、ダイシリンダ20の中心側に向けて複数の足部
26が長手方向に適当に間隔を開けて突設されており、
各足部26は、ダイシリンダ20の溝20aの底に穿設
された孔20b内を貫通し、さらに各足部26の先端部
は偏心シリンダ9の外表面に当接している。
【0021】特に、本実施形態では、キー状部材25の
各足部26を偏心シリンダ9側へ向けて付勢する付勢部
材として圧縮ばね28がそなえられている。つまり、足
部26の端部外周にはピン27が足部26の軸方向へ固
定されており、このピン27とダイシリンダ20の内周
面側との間に圧縮された状態で圧縮ばね28が介装され
ており、キー状部材25の足部26はこの圧縮ばね28
により、偏心シリンダ9側へ向けて付勢されているので
ある。
【0022】また、図2に示すように、手掛穴用ダイ2
2のナイフ3の内周には、従来技術のものとほぼ同様に
押出ピン29が半径方向に出没可能(移動可能)にそな
えられており、押出ピン29は、ピン本体29aとこの
ピン本体29aの外端部に装備されたヘッド部29bと
から構成されている。ところが、この押出ピン29の内
端側は、ダイシリンダ20側のキー状部材25の外表面
に当接しているだけで、従来技術のもののようにダイシ
リンダ20を貫通した構造ではない。
【0023】つまり、押出ピン29は、キー状部材25
の外表面を摺動しながら軸方向へ移動可能になってお
り、摺動リング21及び手掛穴用ダイ22のダイシリン
ダ20に対する軸方向移動を可能としながら、この一方
で、偏心シリンダ9の半径方向移動作用をキー状部材2
5を通じて受け、摺動リング21及び手掛穴用ダイ22
の回転に応じて軸心側へ没したり外周側へ突出したりす
るようになっている。
【0024】すなわち、本実施形態でも、偏心シリンダ
9のダイシリンダ20に対する偏心方向は、段ボールシ
ート7の走行ライン(図4参照)から離隔する側に設定
されおり、ナイフ3及び押出ピン29が段ボールシート
7の走行ライン側にある打抜加工時(図2参照)には、
ナイフ3,押出ピン29及びキー状部材25の設置位置
に対して偏心シリンダ9の外表面が離隔するため、キー
状部材25がダイシリンダ20の中心側に没入し、押出
ピン29もこれに応じて軸心側へ引っ込むようになる。
【0025】また、打抜加工後に、摺動リング21及び
手掛穴用ダイ22が回転して、ナイフ3,押出ピン29
及びキー状部材25の設置位置が段ボールシート7の走
行ラインから離れるのにしたがって、ナイフ3,押出ピ
ン29及びキー状部材25の設置位置に対して偏心シリ
ンダ9の外表面が接近するため、キー状部材25及び押
出ピン29が偏心シリンダ9の表面によって外方に押さ
れて突出移動するようになっている。
【0026】ここでは、図3に示すように、ナイフ3が
打抜加工の位置の反対側(打抜加工位置からほぼ180
度回転したところ)で、押出ピン29のヘッド部29b
の表面が、ナイフ3の先端よりも突出して、ナイフ3内
部に保持されていた打抜屑7a(図4参照)を外部に放
出しうるようになっている。なお、33は押出ピン29
が遠心力等で手掛穴用ダイ22から外方へ外れないよう
にする抜け止めピンである。
【0027】本発明の一実施形態としてのロータリダイ
カッタの打抜装置は、上述のように構成されているの
で、ダイシリンダ20の回転により、ナイフ3が段ボー
ルシート7の走行ライン側にくると(図2,図4参照)
打抜加工が行なわれ、この打抜加工時には、押出ピン2
9及びキー状部材25の設置位置に対して偏心シリンダ
9の外表面が離隔するため、キー状部材25がダイシリ
ンダ20の中心側に没入し、押出ピン29は、打抜屑7
a(図4参照)によって押圧されて内方に引っ込む。こ
れにより、打抜屑7aはナイフ3の内側に保持される。
【0028】特に、本実施形態では、キー状部材25
は、圧縮ばね28を通じて偏心シリンダ9側へ向けて付
勢されているので、押出ピン29は、打抜屑7aによっ
て確実に押圧されて内方に引っ込み、打抜屑7aはナイ
フ3の内側に確実に保持されるようになる。そして、ダ
イシリンダ20の回転により、手掛穴用ダイ22が回転
して、ナイフ3及び押出ピン29が、段ボールシート7
の走行ラインから離隔していくと、キー状部材25が偏
心シリンダ9の表面によって外方に押されるため、押出
ピン29もこのキー状部材25と連動して手掛穴用ダイ
22の外方へ突出移動していく。
【0029】ナイフ3が打抜加工の位置の反対側(打抜
加工位置からほぼ180度回転したところ)まで来ると
(図3参照)、押出ピン29のヘッド部29bの表面
が、ナイフ3の先端よりも突出するようになり、ここ
で、ナイフ3内部に保持されていた打抜屑7(図4参
照)は機械の外部に確実に放出される。また、本ロータ
リダイカッタの打抜装置では、打抜加工箇所を変更する
場合には、図示しない駆動装置によってねじ軸23を回
転させことで、ヨーク24と共に摺動リング21及び手
掛穴用ダイ22をダイシリンダ20に対して軸方向に移
動させればよい。このとき、押出ピン29は、キー状部
材25の外表面を摺動しながら軸方向へ移動可能になっ
ているで、摺動リング21及び手掛穴用ダイ22のダイ
シリンダ20に対する移動は何ら支障なく行なうことが
できる。
【0030】これにより、例えば図5に示す手掛穴10
のように、箱の大きさによって打抜加工の位置は変わる
が、打抜形状自体は同一のものの場合などに、極めて容
易に打抜加工の位置の変更を行なうことができるように
なり、かかる作業の労力的な負担が大幅に軽減され、変
更作業時間も大幅に短縮されて、機械の稼働率を著しく
向上させることができるようになる。
【0031】なお、本実施形態では、段ボールシート7
に手掛穴10を打ち抜く場合を例に説明したが、加工対
象物は段ボールシート7に限らず、他のシート状物に利
用できることはもちろんであり、打抜加工も手掛穴10
に限らず、打抜加工の位置は変わるが、打抜形状自体は
同一のもののに広く適用しうるものである。また、本実
施形態では、キー状部材25を圧縮ばね28を通じて偏
心シリンダ9側へ向けて付勢しているが、付勢手段の具
体的構成はこれに限定されるものではない。また、キー
状部材25が滑らかに出没できれば、圧縮ばね28のよ
うな付勢手段は省略することも可能である。
【0032】また、本実施形態では、打抜加工位置から
ほぼ180度回転したところで打抜屑7aの放出を行な
っているが、打抜屑7aの放出位置の設定はこれに限定
されるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のロータリダイカッタの打抜装置によれば、ダイシ
リンダが回転すると一体回転する打抜ダイに備えられた
ナイフが加工対象物に打抜を施すが、この打抜加工時に
は、該ナイフの内側に配置された押出ピンは、その基端
を該ダイシリンダのキー溝内に半径方向に摺動自在に装
備されたキー状部材に当接されており、該キー状部材と
ともに半径方向に没して、打抜屑を該ナイフの内側に保
持させ、該打抜加工後には、該押出ピンは、該ダイシリ
ンダの回転に応じて該キー状部材とともに該半径方向に
次第に突出して該打抜屑を該ナイフから押し出すため、
該打抜加工時とは異なる位置で該打抜屑が機外へと放出
され、該打抜屑の機外への放出を確実に行なうことがで
きる利点がある。
【0034】また、加工対象物への打抜位置を変更する
場合には、該押出ピンの基端を該キー状部材に対して該
軸心線方向へ摺動させながら、可動機構を通じて該打抜
ダイを該ダイシリンダに対して軸心線方向へ所定量移動
にすれば、打抜加工箇所即ち該ナイフを所定の位置に変
更ながら該打抜ダイを該ダイシリンダと一体回転させて
打抜加工を行なうことができるようになり、打抜位置の
変更を容易に行なうことができる利点がある。
【0035】請求項2記載の本発明のロータリダイカッ
タの打抜装置によれば、付勢部材により該キー状部材が
該偏心シリンダ側へ向けて付勢されるので、該キー状部
材が常に該偏心シリンダに当接しながら半径方向への移
動を調整されるようになり、該キー状部材を通じた該押
出ピンの出没を適切に行なうことができ、該打抜屑の機
外への放出を所定位置で確実に行なうことができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのロータリダイカッ
タの打抜装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのロータリダイカッ
タの打抜装置の打抜加工時の状態を示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態としてのロータリダイカッ
タの打抜装置の打抜屑放出時の状態を示す要部断面図で
ある。
【図4】従来のロータリダイカッタを示す断面図であ
る。
【図5】打抜対象物としての段ボールシートの打抜加工
例を示す平面図である。
【符号の説明】
3 ナイフ 5 アンビルシリンダ 6 アンビルゴム 7 加工対象物としての段ボールシート 9 偏心シリンダ 10 打抜加工としての手掛穴 20 ダイシリンダ 20a ダイシリンダ20の溝 20b ダイシリンダ20の孔 21 摺動リング 21a 摺動リング21の環状溝 22 手掛穴用ダイ(打抜ダイ) 23 ねじ軸 24 ヨーク 24a ヨーク24の基端部 25 キー状部材 26 足部 27 ピン 28 付勢部材としての圧縮ばね 29 押出ピン 29a 押出ピン29のピン本体 29b 押出ピン29のヘッド部 30 可動機構 31 キー 32 キー溝 33 抜け止めピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイシリンダと、該ダイシリンダの内部
    に装備され該ダイシリンダに対して所定方向に偏心して
    配設された偏心シリンダと、該ダイシリンダの外周に備
    えられ該ダイシリンダと一体回転する打抜ダイと、該打
    抜ダイに備えられ加工対象物に打抜を施すナイフと、該
    ナイフの内周部に配置され該偏心シリンダの偏心により
    半径方向に移動可能に設置された押出ピンとをそなえ、
    該押出ピンが、該ナイフによる打抜時には該ナイフより
    も後退して打抜屑を該ナイフの内側に保持させ、打抜後
    には該ダイシリンダの回転に応じて突出して該打抜屑を
    該ナイフから押し出すように構成されたロータリダイカ
    ッタの打抜装置において、 該ダイシリンダの外周に軸心線方向に延設された溝と、 該溝内に半径方向へ摺動自在に装備され、該偏心シリン
    ダに当接して該偏心シリンダにより該ダイシリンダの回
    転に応じて該打抜時には没し該打抜後には次第に突出す
    るように、該半径方向に移動可能なキー状部材と、 該打抜ダイを該ダイシリンダと一体回転するように拘束
    しながら該ダイシリンダに対して軸心線方向へ移動可能
    にする可動機構とをそなえ、 該押出ピンの基端が該キー状部材に対して該軸心線方向
    へ摺動可能に当接し、該押出ピンが該偏心シリンダによ
    り該キー状部材とともに該半径方向に移動するように構
    成されていることを特徴とする、ロータリダイカッタの
    打抜装置。
  2. 【請求項2】 該キー状部材を該偏心シリンダ側へ向け
    て付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1記載のロータリダイカッタの打抜装置。
JP13409597A 1997-05-23 1997-05-23 ロータリダイカッタの打抜装置 Expired - Fee Related JP3586541B2 (ja)

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Cited By (10)

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