JPH10315048A - チップソー - Google Patents

チップソー

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Publication number
JPH10315048A
JPH10315048A JP9169388A JP16938897A JPH10315048A JP H10315048 A JPH10315048 A JP H10315048A JP 9169388 A JP9169388 A JP 9169388A JP 16938897 A JP16938897 A JP 16938897A JP H10315048 A JPH10315048 A JP H10315048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
base board
cutting
work
saw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9169388A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Shimaoka
宏行 島岡
Naoki Isozaki
直樹 磯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Osaka Diamond Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Diamond Industrial Co Ltd filed Critical Osaka Diamond Industrial Co Ltd
Priority to JP9169388A priority Critical patent/JPH10315048A/ja
Publication of JPH10315048A publication Critical patent/JPH10315048A/ja
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】木質系材料、合成樹脂材料、金属材料、ゴム、
カーボン、および石膏ボード等の切削加工に用いるチッ
プソーの加工精度、加工能率の向上。 【解決手段】基板に、PCD、PCBNよりなるチップ
を固着してなるチップソーにおいて該基板がWまたはM
oからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質系材料(天然
木材、合板、積層材)、合成樹脂材料、金属材料、ゴ
ム、カーボン、石膏ボードなどの材料の切削加工に用い
るチップソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】チップソーがよく用いられるものにひと
つに、木質系材料の加工がある。木質系材料を切断して
分離したり、溝を入れたりするのに使われるチップソー
は円板状の基板の外周端にPCDよりなるチップを固着
したもので、大径のものでは径外径がΦ355mmで、
刃部の厚みが3.2mm、小径のものではΦ150m
m、刃部の厚みが1.8mmの範囲のものがよく用いら
れる。特に、木質系材料製品の量産ラインにおいては、
単刃で使用されることは少なく、同時に多数の切削加工
ができるように、複数の切断用チップソーが加工機のフ
ランジに組み込まれたものや、または、刃先形状の異な
ったチップソーのいくつかの種類のものをそれぞれ複数
個、フランジに組み込んで、溝加工と切断加工を同時に
できるようにしたものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チップソーで上記の材
料を加工する量産ラインにおいては、特に、高能率・高
精度加工が要求される。それだけでなく、材料の歩留ま
りを良くするため、および切りくずの発生量を少なくす
るため、刃の厚みが薄いチップソーを要求されることが
極めて多くなってきている。
【0004】しかしながら、刃部の厚みを薄くすると、
それに応じて基板の厚みが薄くなるため、高能率加工時
の切削応力により、チップソーの基板のひずみが大きく
なることが問題となる。この基板のひずみが大きくなる
と、チップソーが蛇行して、加工された材料の切断面お
よび溝の直角度、平面度などの要求精度を満足できなく
なる。そして、さらに大きな切削応力を受けると、基板
はより大きなひずみを発生し、加工されたものはは不良
となる。
【0005】また、切削加工時には、チップソーと材料
の激しい摩擦により熱が発生する。この摩擦により発生
した熱は基板を膨張させて、基板にひずみを発生させ、
加工精度の低下や蛇行の原因となる。
【0006】これらの問題点は、切削加工条件がハード
である程、換言すれば材料除去率の値が大きい程顕著に
なることはいうまでもない。
【0007】また、このチップソーにおいて、特に基板
の薄いものについては、切削応力に対するひずみの少な
い超硬合金製基板を適用することが検討された。超硬合
金製基板を用いたチップソーは、ひずみが少なく極めて
精度良く材料を加工できるが、瞬間的に大きな切削応力
が生じた場合には、超硬合金製基板が破壊して飛散する
問題があり、切断加工条件にある程度の制限が設けられ
ていた。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものである。すなわち、高能率加工時の切削応
力に耐えうる基板の強度を有するだけでなく、高能率加
工時に発生する熱による基板のひずみが少ないチップソ
ーを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、チップソーの
基板にW、Mo、及びW、Moを主成分とする合金を用
いたことにある。W、MoおよびW、Moを主成分とす
る合金がチップソーの基板に最適であり、これらの材料
を用いたチップソーが従来の鋼製基板よりも優れている
理由を以下に説明する。
【0010】まず、チップソーの基板は加工時に発生す
る切削応力に対してひずみが少なく、しかも過大な応力
がかかっても破壊しないことが基板材料に必要不可欠な
特性である。切削加工中における切削応力による変位
は、基板の弾性係数の値が大きほど、変位が小さい。す
なわち、加工精度が良い、または加工変位を一定とする
高能率・高精度な加工が可能となる。
【0011】基板に用いられる材料の弾性係数を比較す
ること、弾性係数の値(kgf/mm)は、鋼が22
000、Wが35200、Moが28200であり、
W、Moの弾性係数の値はいずれも鋼より高い。これは
同じ切削応力の下では、鋼製基板よりもWおよびMo製
基板のほうがひずみが少なく、良い加工精度が得られる
ことを示す。また、WおよびMoは過大な切削応力が生
じても、塑性変形するだけで、チップソーが破壊して飛
散することはないので安全性も高い。
【0012】次に、チップソーで加工する際の熱による
基板のひずみの影響について比較する。これは、基板に
用いられる材料の熱膨張係数で比較することができる。
熱膨張係数の値(10−6/K)は、鋼が12.1、W
が4.4、Moが5.1であり、W、Moの熱膨張係数
の値はいずれも鋼より低い。これは鋼製基板よりもWお
よびMo製基板のほうが熱によるひずみが少なく、良い
加工精度が得られることを示す。
【0013】さらに、熱伝導率(W/m・K)について
比較すると、鋼が68、Wが167、Moが142であ
り、W、Moの熱伝導率はいずれも鋼より高い値を示
す。これは鋼製基板よりもWおよびMo製基板のほうが
主に刃先で発生した熱を基板に良く伝え、基板のひずみ
を少なくすることに極めて有効である。
【0014】鋼、W、Moの弾性係数、熱膨張係数、熱
伝導率の比較を表1にまとめて示す。
【0015】表1
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態については、
実施例の項で説明する。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す。W製基板、M
o製基板および従来の鋼製基板を用いて、外径Φ160
mm、基板厚み1.4mm、チップ厚み2.4mm、P
CDチップを32枚固着したチップソーを製作し、加工
機に取り付け、合板を切断加工して性能を比較した。そ
の結果、W製基板およびMo製基板を用いたチップソー
は、従来の鋼製基板を用いたチップソーよりも高精度の
切断加工をすることができた。
【0017】チップソーの基板には、上記のW又はMo
だけでなく、W又はMoを主成分とする合金を用いても
同様の高精度な加工が可能である。従来、鋼製基板のチ
ップソーにおいては加工上および安全上、一般的によく
用いられている外径Φ355mmのチップソーでは、基
板の限界厚みが2.2mm、外径Φ305mmにおいて
は、基板の限界厚みが2.0mm、外径Φ150mmに
おいては、基板の限界厚みが1.0mmとされている。
いずれにおいても、基板厚み(t)と外径(D)の関係
式はt/Dは略0.007である。したがって、これ以
下になれば好ましくないことは明白である。しかし、W
またはMoは、鋼に比べ単に弾性係数のみ比較しても数
十%大きく、したがって、従来限界とするt/Dが0.
007以下であっても当基板では支障なく使える。Mo
の場合その弾性係数は鋼の1.28倍であるから、弾性
係数から考慮して、限界値は計算上t/Dは0.005
5となる。更に、熱膨張係数及び熱伝導率を考慮すれば
t/Dは0.0045迄充分対応できる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したようにチップソーにW又
はMo基板、或いは、W又はMoを主成分とする合金基
板を用いることにより高精度な加工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップソーの外観図を示す。
【符号の説明】
1 基板 2 チップ
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に、ダイヤモンド焼結体(PCD)又
    は立方晶チッ化硼素焼結体(PCBN)よりなるチップ
    を固着してなるチップソーにおいて、該基板が、Wまた
    はMoからなることを特徴とするチップソー。
  2. 【請求項2】基板に、ダイヤモンド焼結体(PCD)又
    は立方晶チッ化硼素焼結体(PCBN)よりなるチップ
    を固着してなるチップソーにおいて、該基板が、Wまた
    はMoを主成分とする合金からなることを特徴とするチ
    ップソー。
  3. 【請求項3】基板の厚み(t)とチップソーの外径
    (D)において、t/D<0.007とする請求項1お
    よび2のチップソー。
JP9169388A 1997-05-21 1997-05-21 チップソー Pending JPH10315048A (ja)

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ID=15885680

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JP (1) JPH10315048A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040003207A (ko) * 2002-07-02 2004-01-13 한국항공우주산업 주식회사 절삭팁을 가진 커팅휠
WO2013029541A1 (en) * 2011-09-02 2013-03-07 Bosch Power Tools (China) Co., Ltd. A circular saw blade

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