JPH10314610A - ボールミルによる粉砕方法 - Google Patents

ボールミルによる粉砕方法

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JPH10314610A
JPH10314610A JP12975597A JP12975597A JPH10314610A JP H10314610 A JPH10314610 A JP H10314610A JP 12975597 A JP12975597 A JP 12975597A JP 12975597 A JP12975597 A JP 12975597A JP H10314610 A JPH10314610 A JP H10314610A
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JP
Japan
Prior art keywords
ball mill
ball
main part
raw material
grinding
Prior art date
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Application number
JP12975597A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Hirai
井 宏 和 平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MISAKI SENPAKU KOGYO KK
Original Assignee
MISAKI SENPAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃粉砕によって短時間に効果的な粉砕が行
え、かつ摩耗粉砕によって微粉の生成率の高いボールミ
ルによる粉砕方法を提供する。 【解決手段】 回転する主体部(1)とその主体部
(1)内に挿入された原料(3)及び複数のボール
(2)をその主体部(1)の回転に伴ってボール(2)
を吸引して主体部(1)と共に上昇位置(U)に移動さ
せる電磁石(4)とを有するボールミル(M)による粉
砕方法において、運転初期にボール(2)を電磁石
(4)によって上昇位置(U)に上昇させ、落下させて
その衝撃力によって原料(3)を粉砕し、次いで電磁力
を遮断して原料(3)をボール(2)との摩擦で粉砕す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する主体部と
その主体部内に挿入された原料及び複数のボールをその
主体部の回転に伴ってボールを吸引して主体部と共に上
昇位置に移動させる電磁石とを有するボールミルによる
粉砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なボールミルの主体部は、
図3に示すように円筒状でその中心軸回りに回転するケ
ーシング1で形成されており、その内部に複数個のボー
ル2と粉砕する原料3とを挿入して回転駆動すると、共
に主体部内壁に沿って上昇し、ある高さLから重力によ
って落下し、原料3は、ボール2とボール2間、または
ボール2とケーシング1内壁間に作用する摩擦力および
衝撃力によって粉砕される。
【0003】このようなボールミルに対して、出願人は
特公平1−41098号公報において、ケーシング外周
に回転方向に沿って電磁石を設け、その電磁石を制御し
て図4に示すようにケーシング1の回転に伴ってボール
2を吸引し、ケーシング1と共に上昇位置Uまで移動、
落下させて、その衝撃力により原料3を粉砕させ、粉砕
の効率を向上する技術を開示している。
【0004】この電磁石を用いたボールミル(以下、電
磁ボールミルという)は、衝撃粉砕を行うことで短時間
粉砕に最も効果を発揮する。しかし、一般のボールミル
では摩耗粉砕が主体となっているので微粉の生成率が高
いのに対し、電磁ボールミルでは衝撃粉砕が主体なため
生成率が劣っている。また従来のボールミルで微粉の生
成率を高めるためには、ボールミルを複数台直列に設け
る必要があり、設置スペースを必要としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、衝撃粉砕によって短時間に効果的な粉砕を行うこと
ができ、かつ摩耗粉砕によって微粉の生成率を高くでき
るボールミルによる粉砕方法を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転す
る主体部とその主体部内に挿入された原料及び複数のボ
ールをその主体部の回転に伴ってボールを吸引して主体
部と共に上昇位置に移動させる電磁石とを有するボール
ミルによる粉砕方法において、運転初期にボールを電磁
石によって上昇位置に上昇させ、落下させてその衝撃力
によって原料を粉砕し、次いで電磁力を遮断して原料を
ボールとの摩擦で粉砕するようになっている。
【0007】したがって、本発明によれば、運転初期に
電磁石によりボールを吸引して上昇位置まで上昇させ、
落下させて、原料を衝撃粉砕によって短時間で効果的に
粉砕し、次いで電磁力を遮断して原料をボールとの摩擦
粉砕によって微粉を高い生成率で生産することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1および図2には、本発明を実施
する電磁ボールミルMが示されており、主体部である円
筒状のケーシング1は、非磁性体で形成され、図示しな
い支持手段によってその中心軸C回りに回転自在に支持
され、それを回転駆動する駆動手段が設けられている。
そして、ケーシング1の外部には外壁と僅かな隙間を隔
てて複数の電磁石10が設けられている。
【0009】ケーシング1内には、軟鉄等の磁性材で形
成された複数個のボール2と粉砕する原料3とが挿入さ
れ、運転の初期には、ケーシング1の回転とタイミング
を合わせて、電磁石10に下部から電源が順次開閉さ
れ、図4に示すように、ボール2は吸引されて上部の上
昇位置Uまで引き上げられて落下する。
【0010】次ぎに、電磁石10への電源が遮断され
て、図3に示すように、ボール2はケーシング1の回転
に伴って高さLの位置から重力で落下する。
【0011】上記のように、電磁ボールミルMを、電磁
石10の作動及び非作動の2段階で運転することによ
り、原料3は、まず、上昇位置Uから落下するボール2
の衝撃力により短時間で粉砕され、次ぎに、ケーシング
1の内壁に沿って上昇して比較的低い位置Lから落下す
るボール2とボール2間及びボール2とケーシング1の
内壁間の摩擦力によって微粒に形成される。したがっ
て、1台の電磁ボールミルMによって、原料3を短時間
に効果的に粉砕し、高い生成率の微粒を生産することが
できる。
【0012】
【実施例】以下に、電磁石を用いない一般的なボールミ
ルと、電磁石によって上昇位置まで上昇させてから落下
させて原料を衝撃粉砕する電磁ボールミルとによる粉砕
の実施例を比較して、本発明の電磁ボールミルによる粉
砕方法の作用効果について説明をする。
【0013】実験は、内径390mm、長さ200m
m、容積24リットルのケーシング1内に、材質SUJ
2、直径5/8″、1900個のボール2を収納し、回
転数50rpmで実施した。粉砕した原料3は、弾性体
および塑性体の代表として石英及び石灰石(それぞれ粒
度2000μm及び1000μm)をそれぞれ3.2k
gとした。
【0014】図5ないし図8には、横軸に粉砕時間(m
in)が、縦軸に原料残留率(%)が採られ、各原料の
変数、すなわち図5には2000μmの石英、図6には
同じく2000μmの石灰石、図7及び図8にはそれぞ
れ1000μmの石英及び石灰石によって、一般的なボ
ールミルでの実施例が符号A1〜A4(白丸印)で、電
磁ボールミルの例が符号B1〜B4(黒四角印)で比較
して示されている。これらの図からは、電磁ボールミル
B1〜B4が一般的なボールミルA1〜A4に比べて4
〜5倍の粉砕効率であることが示されている。
【0015】次ぎに、図9及び図10には、横軸に粉砕
時間(min)が、縦軸に生成率(%)が採られ、原料
は、図9が2000μmの石英、図10が同じく200
0μmの石灰石で、一般的なボールミルは実線でそれぞ
れ符号A51〜A53及びA61〜A63で、電磁ボー
ルミルは破線でそれぞれ符号B51〜B53及びB61
〜B63で比較して示されている。ここに、丸印(A5
1、A61、B51、B61)は0.044mm、三角
印(A52、A62、B52、B62)は0.063m
m、四角印(A53、A63、B53、B63)は0.
088mmをそれぞれ示している。これらの図から、微
粉の生成率は、電磁ボールミルB51〜よりも一般的な
ボールミルA51〜の方が多いことが示されている。
【0016】また、図11ないし図14には、横軸に対
数目盛りで粒子径(mm)が、縦軸に積算篩下重量
(%)が示されている。図11及び図12は原料が20
00μmの石英による積算篩下重量が示されており、図
11は一般的なボールミルによる例がそれぞれ符号A7
1〜A75で、図12は電磁ボールミルによる例が符号
B71〜B75で示されている。また、図13および図
14には同様に2000μmの石灰石による例が示さ
れ、一般的なボールミルが符号A81〜A85で図13
に、電磁ボールミルが符号B81〜B85で図14にそ
れぞれ示されている。なお、これらの図において、粉砕
時間はそれぞれ、白四角印(A71、A81、B71、
B81)が2分、白丸印(A72、A82、B72、B
82)が4分、白三角印(A73、A83、B73、B
83)が6分、白菱形印(A74、A84、B74、B
84)が8分、および黒四角印(A75、A85、B7
5、B85)が10分で示されている。
【0017】そして、これらの図から、一般的なボール
ミルでは、中間粒子径の部分が粉砕の進行と共に傾きが
緩やかになり、すなわち、粒子径の生成率が低いことが
示されている。一方、電磁ボールミルによる粉砕では、
ほぼ直線関係を保ったまま推移しており、すなわち、全
体に各粒子径が均一に生成されていることが示されてい
る。
【0018】以上に示した実施例から、一般的なボール
ミルあるいは電磁ボールミルで電磁力を遮断した場合に
は、摩擦力による表面粉砕が支配的であり、電磁ボール
ミルでボールを吸引し上昇位置から落下させた場合に
は、ボール落下の衝撃力による体積粉砕が主体となって
いることが分かる。したがって、本発明によるボールミ
ルによる粉砕方法によれば、両者の特性を1台の電磁ボ
ールミルにおいて効果的に行わせることができることが
示されている。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、1台の電磁ボールミルによって、衝撃粉砕
により短時間に効果的な粉砕作業が行われ、かつ摩耗粉
砕によって微粉の生成率の高い粉砕を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電磁ボールミルを説明する縦
断面図。
【図2】図1の横断面図。
【図3】一般的なボールミルによる粉砕状態を説明する
図。
【図4】電磁ボールミルによる粉砕状態を説明する図。
【図5】2000μmの石英による粉砕時間と原料残留
率との関係を示すグラフ。
【図6】2000μmの石灰石による粉砕時間と原料残
留率との関係を示すグラフ。
【図7】1000μmの石英による粉砕時間と原料残留
率との関係を示すグラフ。
【図8】1000μmの石灰石による粉砕時間と原料残
留率との関係を示すグラフ。
【図9】2000μmの石英による微粉生成率を示すグ
ラフ。
【図10】2000μmの石灰石による微粉生成率を示
すグラフ。
【図11】2000μmの石英で一般的なボールミルに
よる積算篩下分布を示すグラフ。
【図12】2000μmの石英で電磁ボールミルによる
積算篩下分布を示すグラフ。
【図13】2000μmの石灰石で一般的なボールミル
による積算篩下分布を示すグラフ。
【図14】2000μmの石灰石で電磁ボールミルによ
る積算篩下分布を示すグラフ。
【符号の説明】
M・・・電磁ボールミル 1・・・主体部(ケーシング) 2・・・ボール 3・・・原料 10・・・電磁石 A1〜A4・・・ボールミルによる残留率 B1〜B4・・・電磁ボールミルによる残留率 A51〜A53、A61〜A63・・・ボールミルによ
る生成率 B51〜B53、B61〜B63・・・電磁ボールミル
による生成率 A71〜A75、A81〜A85・・・ボールミルによ
る積算篩下重量 B71〜B75、B81〜B85・・・電磁ボールミル
による積算篩下重量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する主体部とその主体部内に挿入さ
    れた原料及び複数のボールをその主体部の回転に伴って
    ボールを吸引して主体部と共に上昇位置に移動させる電
    磁石とを有するボールミルによる粉砕方法において、運
    転初期にボールを電磁石によって上昇位置に上昇させ、
    落下させてその衝撃力によって原料を粉砕し、次いで電
    磁力を遮断して原料をボールとの摩擦で粉砕することを
    特徴とするボールミルによる粉砕方法。
JP12975597A 1997-05-20 1997-05-20 ボールミルによる粉砕方法 Pending JPH10314610A (ja)

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JP12975597A JPH10314610A (ja) 1997-05-20 1997-05-20 ボールミルによる粉砕方法

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JPH10314610A true JPH10314610A (ja) 1998-12-02

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2473202A (en) * 2009-09-02 2011-03-09 Wkg Trading Sp Z O O Method for manufacturing travertine based sorbent for wet desulphurisation of flue gas
CN108236992A (zh) * 2018-01-19 2018-07-03 平罗县祥美化工有限公司 沸腾式球磨机
CN112090521A (zh) * 2020-09-25 2020-12-18 邵洪源 一种纳米材料制备用球磨机
CN113499717A (zh) * 2021-06-30 2021-10-15 江苏亚飞炭素有限公司 一种用于锂电负极材料前驱体生产的球磨湿法混料设备

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CN113499717B (zh) * 2021-06-30 2023-09-15 江苏亚飞炭素有限公司 一种用于锂电负极材料前驱体生产的球磨湿法混料设备

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