JPH10314518A - 気水分離フィルター材 - Google Patents
気水分離フィルター材Info
- Publication number
- JPH10314518A JPH10314518A JP9128407A JP12840797A JPH10314518A JP H10314518 A JPH10314518 A JP H10314518A JP 9128407 A JP9128407 A JP 9128407A JP 12840797 A JP12840797 A JP 12840797A JP H10314518 A JPH10314518 A JP H10314518A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- air
- fabric
- separation filter
- water separation
- Prior art date
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- Pending
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- Materials For Medical Uses (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 柔軟性に富み、安価であり、気体透過性が良
好で、かつ液体や固形物を透過させ難い気水分離フィル
ター材を提供すること。 【解決手段】 通気性0.5cc/cm2 /s以上(J
IS L1096 6.27フラジール法)、撥水性5
0点以上(JIS L1092 5.2撥水度スプレー
法)、厚さ0.08〜5.0mmの繊維質布帛よりなるも
のである。 【効果】 人体排泄物保管装置における袋状の保管容器
に開口部を設け、この開口部に本発明の気水分離フィル
ター材を装着することによって、使用性が良く、安価に
袋内のガスを十分に排出することができ、かつ内容物の
漏出を確実に防止することができる。
好で、かつ液体や固形物を透過させ難い気水分離フィル
ター材を提供すること。 【解決手段】 通気性0.5cc/cm2 /s以上(J
IS L1096 6.27フラジール法)、撥水性5
0点以上(JIS L1092 5.2撥水度スプレー
法)、厚さ0.08〜5.0mmの繊維質布帛よりなるも
のである。 【効果】 人体排泄物保管装置における袋状の保管容器
に開口部を設け、この開口部に本発明の気水分離フィル
ター材を装着することによって、使用性が良く、安価に
袋内のガスを十分に排出することができ、かつ内容物の
漏出を確実に防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体と液体とを分
離するための気水分離フィルター材に関する。
離するための気水分離フィルター材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、人工肛門等の使用者により用い
られる携帯用人体排泄物保管装置においては、保管容器
として、取扱の容易さおよび経済性から、袋状物が用い
られている。
られる携帯用人体排泄物保管装置においては、保管容器
として、取扱の容易さおよび経済性から、袋状物が用い
られている。
【0003】上記袋状物よりなる保管容器では、排泄に
伴って内圧が高くなり、袋が膨らんで収納し難くなった
り、取付け部に隙間が生じて内容物が漏出することがあ
るといった問題があった。
伴って内圧が高くなり、袋が膨らんで収納し難くなった
り、取付け部に隙間が生じて内容物が漏出することがあ
るといった問題があった。
【0004】そこで、内容物を漏出させることなく袋内
のガスを透過させ得る開口部を該袋に設けることが検討
されている。例えば、耐水性の通気性のあるポリビニル
アルコールの膜材が一部用いられているが、柔軟性に欠
け、人体に密着して使用する用途として不適当であっ
た。さらに、素材が高価であり、汎用性に欠けるといっ
た問題もあった。
のガスを透過させ得る開口部を該袋に設けることが検討
されている。例えば、耐水性の通気性のあるポリビニル
アルコールの膜材が一部用いられているが、柔軟性に欠
け、人体に密着して使用する用途として不適当であっ
た。さらに、素材が高価であり、汎用性に欠けるといっ
た問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記開口部を
構成する材料として、柔軟性に富み、安価な繊維布帛を
用いた袋の内部のガスを十分に透過させ得、かつ液体や
これに浮遊する固形物等である内容物の漏出を確実に防
止し得るものは見出されていなかった。
構成する材料として、柔軟性に富み、安価な繊維布帛を
用いた袋の内部のガスを十分に透過させ得、かつ液体や
これに浮遊する固形物等である内容物の漏出を確実に防
止し得るものは見出されていなかった。
【0006】本発明の目的は、上記問題を解決し、気体
を透過させ得、かつ液体や固形物を透過させ難い、気体
と液体とを分離するための気水分離フィルター材を提供
することにある。
を透過させ得、かつ液体や固形物を透過させ難い、気体
と液体とを分離するための気水分離フィルター材を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するものとして、下記の本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の気水分離フィルター材は、通気性
0.5cc/cm2 /s以上、撥水性50点以上、厚さ
0.08〜5.0mmの繊維質布帛よりなるものである。
達成するものとして、下記の本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明の気水分離フィルター材は、通気性
0.5cc/cm2 /s以上、撥水性50点以上、厚さ
0.08〜5.0mmの繊維質布帛よりなるものである。
【0008】本発明においては、布帛の通気性はJIS
L1096 6.27フラジール法により、撥水性は
JIS L1092 5.2撥水度スプレー法により、
厚さはJIS L1096 6.5(測定圧力23.5
kPa)によりそれぞれ測定されるものである。
L1096 6.27フラジール法により、撥水性は
JIS L1092 5.2撥水度スプレー法により、
厚さはJIS L1096 6.5(測定圧力23.5
kPa)によりそれぞれ測定されるものである。
【0009】本発明のフィルター材を構成する布帛の通
気性は、0.5cc/cm2 /s以上、好ましくは1.
0〜150cc/cm2 /s、さらに好ましくは2.0
〜100cc/cm2 /sとする。上記布帛の通気性が
0.5cc/cm2 /s未満となると、開口部における
ガスの透過が不十分となり、このため該開口部の面積を
増大させることが必要となるが、これによれば袋が大型
化するため実用的でなくなる。なお、上記布帛の通気性
が150cc/cm2 /s以下であれば、布帛を構成す
る繊維がルーズにならず寸法安定性が維持され、また必
要な撥水性を得る上でも望ましい。
気性は、0.5cc/cm2 /s以上、好ましくは1.
0〜150cc/cm2 /s、さらに好ましくは2.0
〜100cc/cm2 /sとする。上記布帛の通気性が
0.5cc/cm2 /s未満となると、開口部における
ガスの透過が不十分となり、このため該開口部の面積を
増大させることが必要となるが、これによれば袋が大型
化するため実用的でなくなる。なお、上記布帛の通気性
が150cc/cm2 /s以下であれば、布帛を構成す
る繊維がルーズにならず寸法安定性が維持され、また必
要な撥水性を得る上でも望ましい。
【0010】上記布帛の撥水性は、50点以上、好まし
くは60点以上、さらに好ましくは70〜100点とす
る。上記布帛の撥水性が50点未満であると、液体が該
布帛に浸透して外部に漏洩し、また固形物が該布帛に固
着しやすい。
くは60点以上、さらに好ましくは70〜100点とす
る。上記布帛の撥水性が50点未満であると、液体が該
布帛に浸透して外部に漏洩し、また固形物が該布帛に固
着しやすい。
【0011】上記布帛の厚さは、0.08〜5.0mm、
好ましくは0.1〜3.0mm、さらに好ましくは0.1
5〜1.0mmとする。上記布帛の厚さが0.08mm未満
であると、上記布帛に必要な撥水性を付与することが困
難で、また袋に装着するための取扱も困難となり、一方
5.0mmを越えると、袋に装着した後に硬くなり異物感
が増したり、使用中の擦れによってフィルターが剥がれ
たりすることがあって使用性に問題を生じ、また携帯性
の面からも好ましくない。
好ましくは0.1〜3.0mm、さらに好ましくは0.1
5〜1.0mmとする。上記布帛の厚さが0.08mm未満
であると、上記布帛に必要な撥水性を付与することが困
難で、また袋に装着するための取扱も困難となり、一方
5.0mmを越えると、袋に装着した後に硬くなり異物感
が増したり、使用中の擦れによってフィルターが剥がれ
たりすることがあって使用性に問題を生じ、また携帯性
の面からも好ましくない。
【0012】上記布帛を構成する繊維としては特に限定
されず、再生繊維としてレーヨンやキュプラ、半合成繊
維としてアセテートやプロミックス、合成繊維としてナ
イロン、ビニロン、ポリエステルやアクリル、天然繊維
として綿や羊毛等が例示されるが、特に合成繊維のマル
チフィラメント糸を用いると、布帛の表面を均一にする
ことができ好ましい。
されず、再生繊維としてレーヨンやキュプラ、半合成繊
維としてアセテートやプロミックス、合成繊維としてナ
イロン、ビニロン、ポリエステルやアクリル、天然繊維
として綿や羊毛等が例示されるが、特に合成繊維のマル
チフィラメント糸を用いると、布帛の表面を均一にする
ことができ好ましい。
【0013】糸や単糸の繊度は、得られた布帛が必要な
通気性や撥水性を有するものとなるようなものであれば
特に限定されないが、通常、30〜500デニール程度
とすることが適当である。また、合成繊維のマルチフィ
ラメント糸を用いる場合、仮撚加工された加工糸の状態
で用いてもよい。
通気性や撥水性を有するものとなるようなものであれば
特に限定されないが、通常、30〜500デニール程度
とすることが適当である。また、合成繊維のマルチフィ
ラメント糸を用いる場合、仮撚加工された加工糸の状態
で用いてもよい。
【0014】上記布帛の態様としては、必要な通気性や
撥水性を有するものであれば特に限定されないが、例え
ば、織物、編物、フィラメントの不織布、短繊維の不織
布等が挙げられる。薄く均一で撥水性に優れる布帛とす
るには高密度織物が特に好適である。
撥水性を有するものであれば特に限定されないが、例え
ば、織物、編物、フィラメントの不織布、短繊維の不織
布等が挙げられる。薄く均一で撥水性に優れる布帛とす
るには高密度織物が特に好適である。
【0015】本発明の気水分離フィルター材は、例え
ば、布帛に撥水処理を施すことによって得られる。この
撥水処理としては通常のものを適用することができ、例
えば、布帛をフッ素系樹脂、シリコン系樹脂等の既知の
撥水剤で処理すること等が挙げられる。処理方法として
は、例えば、撥水剤の希釈液を、布帛を構成する繊維に
付与し、乾燥した後加熱して、該撥水剤を繊維に固定す
るようにすればよい。
ば、布帛に撥水処理を施すことによって得られる。この
撥水処理としては通常のものを適用することができ、例
えば、布帛をフッ素系樹脂、シリコン系樹脂等の既知の
撥水剤で処理すること等が挙げられる。処理方法として
は、例えば、撥水剤の希釈液を、布帛を構成する繊維に
付与し、乾燥した後加熱して、該撥水剤を繊維に固定す
るようにすればよい。
【0016】上記撥水処理は、布帛に調製する前の繊維
または糸の製造段階あるいは布帛調製の準備段階での織
物工程の前に施すようにしてもよく、これによれば布帛
の撥水度の均一性を良好とすることができ、また布帛調
製後の生機(生成り)をそのまま使用することができる
ため該布帛の加工工程が省略できて経済性の点でも望ま
しい。
または糸の製造段階あるいは布帛調製の準備段階での織
物工程の前に施すようにしてもよく、これによれば布帛
の撥水度の均一性を良好とすることができ、また布帛調
製後の生機(生成り)をそのまま使用することができる
ため該布帛の加工工程が省略できて経済性の点でも望ま
しい。
【0017】上記撥水処理は、布帛に施す場合、精錬ま
たは湯洗工程の後に施すことが好ましい。布帛調製前に
撥水処理された糸を用いる場合は、無糊製織すると、精
錬または湯洗工程を省略することができる。さらに、こ
の無糊製織を行う場合、経糸に撚糸または空気交絡され
たインターレース糸を用いると、容易に織ることができ
好ましい。
たは湯洗工程の後に施すことが好ましい。布帛調製前に
撥水処理された糸を用いる場合は、無糊製織すると、精
錬または湯洗工程を省略することができる。さらに、こ
の無糊製織を行う場合、経糸に撚糸または空気交絡され
たインターレース糸を用いると、容易に織ることができ
好ましい。
【0018】上記撥水処理と併せて、布帛に撥油性を付
与するようにしてもよい。また、布帛に耐水性を付与す
ると、該布帛の特性をさらに良好とすることができる。
この場合、布帛の耐水圧は、100mm以上、好ましくは
150〜800mm、さらに好ましくは200〜400mm
であることが望ましい。上記布帛の耐水圧が100mm以
上であれば、液体の漏洩を防止する効果が良好となる。
なお、上記布帛の耐水圧が800mm以下であれば、好ま
しい通気性を容易に得ることができる点で適当である。
なお本発明において、布帛の耐水圧はJIS L109
2 5.1.1A法(静水圧法)により測定されるもの
である。
与するようにしてもよい。また、布帛に耐水性を付与す
ると、該布帛の特性をさらに良好とすることができる。
この場合、布帛の耐水圧は、100mm以上、好ましくは
150〜800mm、さらに好ましくは200〜400mm
であることが望ましい。上記布帛の耐水圧が100mm以
上であれば、液体の漏洩を防止する効果が良好となる。
なお、上記布帛の耐水圧が800mm以下であれば、好ま
しい通気性を容易に得ることができる点で適当である。
なお本発明において、布帛の耐水圧はJIS L109
2 5.1.1A法(静水圧法)により測定されるもの
である。
【0019】布帛に耐水性を付与する方法としては、撥
水処理後にカレンダー加工を施す方法が好適である。こ
のカレンダー加工の条件としては、通常の場合と同様と
すればよいが、布帛の通気性が過度に低下することがな
いようにすることが重要である。
水処理後にカレンダー加工を施す方法が好適である。こ
のカレンダー加工の条件としては、通常の場合と同様と
すればよいが、布帛の通気性が過度に低下することがな
いようにすることが重要である。
【0020】本発明の気水分離フィルター材は、例えば
接着剤を用いて袋に装着することができる。その際、ガ
スの通路が接着剤で遮断されたり、接着部分に間隙が生
じて内容物が漏出したりすることがないようにすること
が重要である。
接着剤を用いて袋に装着することができる。その際、ガ
スの通路が接着剤で遮断されたり、接着部分に間隙が生
じて内容物が漏出したりすることがないようにすること
が重要である。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をより具体的に説
明する。なお、もとより本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
明する。なお、もとより本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
【0022】実施例1 表1に示すマルチフィラメント糸を製織して織物を得
た。ついで、この織物を湯洗した後、フッ素系撥水撥油
加工剤(商品名ユニダイン;ダイキン工業社製)の希釈
エマルジョン溶液を調製しこれに該織物を浸漬して絞っ
た。この後、該織物を105℃で乾燥し、ついで160
℃で30秒間キュアー処理を行って、気水分離フィルタ
ー材を得た。
た。ついで、この織物を湯洗した後、フッ素系撥水撥油
加工剤(商品名ユニダイン;ダイキン工業社製)の希釈
エマルジョン溶液を調製しこれに該織物を浸漬して絞っ
た。この後、該織物を105℃で乾燥し、ついで160
℃で30秒間キュアー処理を行って、気水分離フィルタ
ー材を得た。
【0023】
【表1】
【0024】表中、各記号はそれぞれ以下のものを示
す。 N66:ナイロン66 PET:ポリエチレンテレフタレート MF:マルチフィラメント糸 F :マルチフィラメント繊維 A :撥水処理剤の処理液濃度0.5% B :撥水処理剤の処理液濃度0.15% C :撥水処理剤の処理液濃度0.10% CF(カバーファクター):(Dt )1/2 ×Nt +(D
w )1/2 ×Nw 但し、Dt およびDw はそれぞれ経糸、緯糸のデニー
ル、Nt およびNw はそれぞれ経糸、緯糸の密度(本/
in)を示す。
す。 N66:ナイロン66 PET:ポリエチレンテレフタレート MF:マルチフィラメント糸 F :マルチフィラメント繊維 A :撥水処理剤の処理液濃度0.5% B :撥水処理剤の処理液濃度0.15% C :撥水処理剤の処理液濃度0.10% CF(カバーファクター):(Dt )1/2 ×Nt +(D
w )1/2 ×Nw 但し、Dt およびDw はそれぞれ経糸、緯糸のデニー
ル、Nt およびNw はそれぞれ経糸、緯糸の密度(本/
in)を示す。
【0025】実施例2〜9および比較例1〜6 用いる繊維材、布帛の調製方法、撥水処理の条件等をそ
れぞれ表1に示すようにかえて、上記実施例1と同様に
して気水分離フィルター材を作製した。なお、実施例5
〜8および比較例4の緯糸としては仮撚加工した糸を使
用した。また、実施例9および比較例5,6の不織布に
は、湯洗なしで撥水処理を施した。また、実施例2、8
および比較例1の織物には、撥水処理後シレータイプの
カレンダー加工を施した(加工の条件は、線圧1000
kg/m、150℃、10cm/min.とした)。
れぞれ表1に示すようにかえて、上記実施例1と同様に
して気水分離フィルター材を作製した。なお、実施例5
〜8および比較例4の緯糸としては仮撚加工した糸を使
用した。また、実施例9および比較例5,6の不織布に
は、湯洗なしで撥水処理を施した。また、実施例2、8
および比較例1の織物には、撥水処理後シレータイプの
カレンダー加工を施した(加工の条件は、線圧1000
kg/m、150℃、10cm/min.とした)。
【0026】(気水分離フィルター材の特性試験)上記
実施例および比較例のそれぞれにおいて得られた気水分
離フィルター材について、以下の方法にてそれぞれ特性
を調べたところ、表2に示す結果が得られた。 通気性:JIS L1096 6.27フラジール法 撥水度:JIS L1092 5.2撥水度スプレー法 厚さ :JIS L1096 6.5 耐水性:JIS L1092 5.1.1 A法
実施例および比較例のそれぞれにおいて得られた気水分
離フィルター材について、以下の方法にてそれぞれ特性
を調べたところ、表2に示す結果が得られた。 通気性:JIS L1096 6.27フラジール法 撥水度:JIS L1092 5.2撥水度スプレー法 厚さ :JIS L1096 6.5 耐水性:JIS L1092 5.1.1 A法
【0027】(気水分離フィルター材の評価試験)上記
実施例および比較例のそれぞれにおいて得られた気水分
離フィルター材について、以下の方法にてそれぞれ評価
したところ、表2に示す結果が得られた。 〔ガス通気性〕厚さ0.02mmの気密性のポリエステル
フィルムよりなる密閉袋(空気を含まず平坦な状態での
サイズ:13×18cm)に径15mmの円形の開口部を設
け、この開口部にフィルター材を接着装着した。袋全体
を人体とズボンとの間に模擬装着し、ついで、袋に空気
挿入用に設けられた開口部から50cc/min.の空気を袋
内に送り込み、このときの袋の膨らみ具合を着用感によ
り評価して、ガス通気性を判定した。 〔耐漏水性〕JIS L1092 5.2撥水度スプレ
ー法を実施した後、気水分離フィルター材の裏面に生じ
た漏水の程度を目視により観察して、耐漏水性を判定し
た。 〔取扱性〕気水分離フィルター材の片面に粘着剤を塗布
し、当該面を所定の袋開口部に折り曲げないように貼付
するときの作業性を取扱性として判定した。 〔使用性〕気水分離フィルター材を上記ガス通気性試験
で用いたものと同じ寸法の袋に接着貼付して模擬装着
し、使用感を判定した。なお、上記各評価は、以下の基
準によった。 ○:良好である、△:やや劣る、×:劣る
実施例および比較例のそれぞれにおいて得られた気水分
離フィルター材について、以下の方法にてそれぞれ評価
したところ、表2に示す結果が得られた。 〔ガス通気性〕厚さ0.02mmの気密性のポリエステル
フィルムよりなる密閉袋(空気を含まず平坦な状態での
サイズ:13×18cm)に径15mmの円形の開口部を設
け、この開口部にフィルター材を接着装着した。袋全体
を人体とズボンとの間に模擬装着し、ついで、袋に空気
挿入用に設けられた開口部から50cc/min.の空気を袋
内に送り込み、このときの袋の膨らみ具合を着用感によ
り評価して、ガス通気性を判定した。 〔耐漏水性〕JIS L1092 5.2撥水度スプレ
ー法を実施した後、気水分離フィルター材の裏面に生じ
た漏水の程度を目視により観察して、耐漏水性を判定し
た。 〔取扱性〕気水分離フィルター材の片面に粘着剤を塗布
し、当該面を所定の袋開口部に折り曲げないように貼付
するときの作業性を取扱性として判定した。 〔使用性〕気水分離フィルター材を上記ガス通気性試験
で用いたものと同じ寸法の袋に接着貼付して模擬装着
し、使用感を判定した。なお、上記各評価は、以下の基
準によった。 ○:良好である、△:やや劣る、×:劣る
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の気水分離
フィルター材は、通気性0.5cc/cm2 /s以上、
撥水性50点以上、厚さ0.08〜5.0mmの繊維質布
帛よりなるものであるので、柔軟性に富み、安価であ
り、気体透過性が良好で、かつ液体や固形物を透過させ
難いものである。
フィルター材は、通気性0.5cc/cm2 /s以上、
撥水性50点以上、厚さ0.08〜5.0mmの繊維質布
帛よりなるものであるので、柔軟性に富み、安価であ
り、気体透過性が良好で、かつ液体や固形物を透過させ
難いものである。
【0030】従って、人体排泄物保管装置における袋状
の保管容器に開口部を設け、この開口部に本発明の気水
分離フィルター材を装着することによって、使用性が良
く、安価に袋内のガスを十分に排出することができ、か
つ内容物の漏出を確実に防止することができる。
の保管容器に開口部を設け、この開口部に本発明の気水
分離フィルター材を装着することによって、使用性が良
く、安価に袋内のガスを十分に排出することができ、か
つ内容物の漏出を確実に防止することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 通気性0.5cc/cm2 /s以上、撥
水性50点以上、厚さ0.08〜5.0mmの繊維質布帛
よりなる気水分離フィルター材。 - 【請求項2】 携帯用人体排泄物保管装置の開口部に用
いられる請求項1記載の気水分離フィルター材。 - 【請求項3】 布帛に調製する前の繊維または糸の製造
段階あるいは布帛調製の準備段階での織物工程の前に撥
水処理が施されている請求項1または2記載の気水分離
フィルター材。 - 【請求項4】 布帛に撥水処理が施されている請求項1
または2記載の気水分離フィルター材。 - 【請求項5】 布帛が合成繊維のマルチフィラメント糸
で構成されるものである請求項1〜4のいずれかに記載
の気水分離フィルター材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9128407A JPH10314518A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 気水分離フィルター材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9128407A JPH10314518A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 気水分離フィルター材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10314518A true JPH10314518A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14984027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9128407A Pending JPH10314518A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 気水分離フィルター材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10314518A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159133A (ja) * | 2004-12-09 | 2006-06-22 | Toyobo Co Ltd | 濾材 |
-
1997
- 1997-05-19 JP JP9128407A patent/JPH10314518A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159133A (ja) * | 2004-12-09 | 2006-06-22 | Toyobo Co Ltd | 濾材 |
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