JPH10313824A - ミネラル組成物の製造方法 - Google Patents

ミネラル組成物の製造方法

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JPH10313824A
JPH10313824A JP9163195A JP16319597A JPH10313824A JP H10313824 A JPH10313824 A JP H10313824A JP 9163195 A JP9163195 A JP 9163195A JP 16319597 A JP16319597 A JP 16319597A JP H10313824 A JPH10313824 A JP H10313824A
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JP
Japan
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mineral
mineral composition
amount
minerals
salt
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Application number
JP9163195A
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English (en)
Inventor
Sachiko Sagawa
幸子 佐川
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KOBE KEIEI PLAN KK
Original Assignee
KOBE KEIEI PLAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ミネラル組成物の製造方法に関
し、生体に必要とされるミネラル物質の必要量をバラン
スよく簡便に補給し、かつ、飲食品の食味を改善するミ
ネラル組成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 海水を食塩濃度が10〜20%となるま
で濃縮した後、該濃縮海水から食塩を40〜90%取り
除くことを特徴とする製造方法によって、ミネラル組成
物を製造するとき上記の課題が達成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミネラル組成物の製
造方法に関するものであり、詳しくは、生体にとって必
須のミネラルをバランスよく配合し、かつ、食味の調整
に優れたミネラル組成物の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ナトリ
ウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネ
ラル物質は生体において重要な働きをしている。たとえ
ば、タンパク質や神経繊維などの生体成分の生成に関与
したり、エネルギーの産出や血圧の正常化などの生体の
生命活動に関与したり、数100種類以上もある生体内
の代謝反応に関与していることなどが知られている。こ
のように、生体に取って極めて重要であると認識されて
いるにも拘わらず、ミネラルの供給方法に関しては余り
多くの考慮が払われずに現在に至っているといっても過
言ではない。いうまでもなくミネラルは生体内で合成さ
れるものではないために、体外から摂取しなければなら
ない。この場合、生体の必要量を考慮して日本人に「不
足」が指摘されているのはわずかにカルシウムである
が、それ以外のミネラル成分については、充足している
というよりも、重要性や必要量に対する認識がないとい
った方が寧ろ正確である。たとえば、モリブテンやバナ
ジウムなど現在のところ、その作用や必要量などが余り
知られていないミネラルも存在するのが現状なのであ
る。一方、現在、健康食品や医薬品、スポーツ飲料の形
で各種ミネラルの摂取が試みられているが、大部分は特
別のミネラル成分に着目した補給であったり、体液を補
給するといった目的を出るものではない。また、総合的
なミネラル組成物があったとしても、多くは、例えばマ
グネシウムの量が他のミネラルの量に比較してけた違い
に多く含まれる等のアンバランスが見られるのが普通で
ある。あるいは、乳性ミネラルのように比較的ミネラル
バランスの良い組成物があったとしても、味や匂いにく
せがあって飲料や服用に適さないといった欠点を有す
る。すなわち、生体の必須成分としてのミネラルに着目
してこれらを総合的かつ必要量をバランス良く配合し、
かつ飲食に適したミネラル組成物は存在しないのが現状
である。一方、ミネラルが飲食品の食味を向上させる作
用があることは周知の事実である。しかしながら、この
場合、各種ミネラルの配合比率と食味の向上との関係を
明らかにした研究はなく、したがって、この結果に立脚
して製品化されたミネラル組成物はないのが現状であ
る。以上、本発明者は、生体に取って栄養上必要である
という観点と、飲食品の食味を向上させるという観点と
から、最良のミネラル組成物を提供することを課題とし
て鋭意検討した結果、本発明を完成した。
【0003】
【課題を解決するための手段】すなわち、生体に必要な
ミネラルのうち、ナトリウム・カリウム・マグネシウム
・カルシウムに関しては、銅・マンガン・亜鉛などに比
べて必要量が多く、これらのバランスを中心に考えて海
水を起源としてミネラル組成物を調製する場合に、生体
が必要とするミネラルをバランスよく摂取でき、かつ、
飲食品の食味が顕著に向上することを見出し、本発明を
完成するに至ったものである。以下、本発明を詳細に説
明する。生体が必要とするミネラルのうち、ナトリウム
・カリウム・マグネシウム・カルシウムに関しては一日
当たりの必要量が0.4〜4gと多く、この点他の銅・
マンガン・亜鉛などのミネラル成分に比べて必要量のオ
ーダーが一桁以上多い。したがって、後者の微量成分が
通常の食物の摂取により充足されやすいのに対して前者
の場合にはナトリウムの過剰摂取が問題になっている他
は量的に不足する傾向が認められる。ナトリウムの場合
には一日の必要量は約4gであるが、過剰摂取が指摘さ
れていることより、この摂取量を0.5g以下に低下さ
せることが好ましい。一方、カリウム・マグネシウム・
カルシウムに関しては0.4〜2gの必要量であり、こ
れらを考慮すると、生体に取って必要なミネラルのバラ
ンスは、ナトリウム量とカリウム・マグネシウム・カル
シウムの3種からなるミネラル群量とに対する比率を重
量比で1/50(ナトリウム量が1で、他のミネラル群
の量が50)から1/3(ナトリウム量が1で、他のミ
ネラル群の量が3)の範囲に設定するのが合理的である
といえる。一方、カリウム・マグネシウム・カルシウム
においては、必要量は0.4〜2gであり、これらを考
慮するとこの3種のミネラル成分は、最小の成分量を他
の2成分のいずれの量に対しても1/6(最小成分の量
を1とする)から1/1の範囲とするとき、これら3種
類のミネラル成分の必要量の充足は達成可能となる。一
方、これらのミネラル組成物を調製する場合には、ミネ
ラルを含有する無機物質や有機物質を用いて人為的に調
製するよりも、天然物起源の原料を可能な限り人為的な
操作を施すことなく、調製することが望ましいことはい
うまでもない。なぜならば、ミネラル物質は栄養物質で
あり、ミネラル物質を含むこれら栄養物質は、天然界か
ら摂取してきたのが人類の歴史であり、天然物からの摂
取の方が自然に近いからである。本発明者は海水のミネ
ラル成分が人の生体に必要とされるミネラルを豊富に含
有し、しかも、海水から特定の条件で他のミネラル成分
を可能な限り損なうことなく食塩を削除するとき、上記
のミネラル組成物にほぼ等しいミネラル組成物が得られ
ることを見出し本発明を完成させたのである。なお、海
水から食塩を削除する方法に関しては、特定の方法に限
定する根拠は全くなく、いずれの方法を採ってもよい。
一般的には、海水を天日やイオン交換膜を用いて濃縮
し、海水中の最大量の成分である食塩を、脱水操作等に
よって析出させて海水から削除する方法が採られるが、
削除の方法としては何らこの方法に限定することは必要
ない。すなわち、食塩のナトリウムと選択的に反応して
これを取り込むような物質を利用する方法や、電気的に
ナトリウムを選択的に取り込むような物質を利用する方
法などを採用することは何ら問題はない。この場合、食
塩の削除する量は、元の食塩量の30〜95%、好まし
くは40〜90%である。なお、食塩のみを削除するこ
とは厳密には不可能であり、削除する方法にもよるが、
通常は他のミネラル類も食塩の削除と共に、削除され
る。このとき残存するミネラルのうちカリウム・マグネ
シウム・カルシウムに関しては最小量で存在するミネラ
ルが他の何れのミネラルの量に対しても1/6から1/
1の範囲であることが必要である。この条件を満たす場
合ミネラル組成物のバランスは生体に必要とされるバラ
ンスをほぼ保つことが明らかである。また、ミネラルの
バランスをより正確にするために、食塩の削除の条件を
種々変えて調製したミネラル組成物を2種以上適当量混
合してミネラル組成物を調製しても差し支えはない。一
方、ミネラル組成物は液体であろうが、固体や粉末であ
ろうが、その形態を限定する必要はない。要は、上記特
許請求の範囲に記載した条件を満足する組成物であれば
よい。また、ミネラル組成物の濃度に関しては、何ら特
定の濃度に限定するものではいが、好ましくはナトリウ
ムの濃度にして0.01%から10%の範囲がよい。な
お、本発明によるミネラル組成物に関し、添加の対象と
なる飲食品は、コーヒー・紅茶・ココア・緑茶・ウーロ
ン茶・ジャスミン茶・水・酒類・米飯・各種料理など全
ての飲食品を含むものである。また、ミネラル組成物は
単独で使用してもよいし、他の調味料、たとえば、食塩
・グルタミンソーダ調味料・イノシン酸調味料・天然調
味料・甘味料・しようゆ・みそ・酢・各種ルー・麺のだ
し類・各種スープの素などと2種以上の混合体で使用し
てもよい。
【0004】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。
【0005】実施例1 海水を濃縮して食塩濃度を約18%とする。該海水溶液
を煮詰めて食塩を析出して削除する。この場合、食塩濃
度が約5%になったとき、食塩の析出・削除を停止す
る。この残留液に関してミネラル成分を分析して表1に
示した。表1の結果より、この実施により、生体に取っ
てバランスのよい濃縮タイプのミネラル組成物が得られ
ることが分かった。また、該組成物の数滴(約1cc)
をカレーライスに添加するとき、カレーライスの食味が
明らかに改善することを認めた(パネラー5人中の5人
によって判定された)。さらに、該組成物の数滴(約1
cc)を味噌汁に添加するとき、味噌汁の食味が明らか
に改善することを認めた(パネラー5人中の5人によっ
て判定された)。
【0006】
【表1】
【0007】実施例2 上記の実施例1で得たミネラル組成物に水を添加して、
食塩濃度を0.05%とする。この場合のミネラル組成
物の分析結果を表2に示した。表2の結果から、本法に
よって、生体に取ってミネラルバランスがよいことは明
らかであるが、該ミネラル組成物は直接飲料として飲ん
でも何ら問題のないことが認められた(パネラー5人中
5人とも問題がないと評価した)。本実施例により、直
接の飲料に適し、しかも生体に取ってバランスのよいミ
ネラル組成物が得られことが分かった。
【0008】
【表2】
【0009】実施例3 実施例1で得たミネラル組成物をAとし、マグネシウム
量がナトリウム・カリウム・カルシウム量に比べて約2
0倍量含有するミネラル組成物をBとした。AとBとを
ほぼ同じ濃度となるように紅茶に添加し、「まろやか
さ」を評価した結果、5人のパネラーの全員が、Aの方
がBよりも「まろやかである」という評価を下した。こ
の結果、ミネラルバランスのよいAの方が、ミネラルバ
ランスの悪いBよりも食味の向上に有効であることが分
かった
【0010】実施例4 実施例1で得たミネラル組成物をAとし、カルシウム量
がナトリウム・カリウム・カルシウム量に比べて約20
倍多量に含有するミネラル組成物をCとした。AとCと
をほぼ同じ濃度となるようにコーヒーに添加し(150
ccのコーヒーに対してA,Cはともに1ccを添
加)、「まろやかさ」を評価した結果、5人のパネラー
の全員が、Aの方がCよりも「まろやかである」という
評価を行った。この結果、ミネラルバランスのよいAの
方が、Cよりも食味の向上に有効であることが分かっ
た。
【0011】実施例5 実施例1で得たミネラル組成物をAとし、カリウム量が
ナトリウム・カリウム・カルシウム量に比べて約25倍
多量に含有するミネラル組成物をDとした。AとDとを
ほぼ同じ濃度となるように味噌汁に添加し(150cc
の味噌汁に対してA,Dはともに1ccを添加)、「ま
ろやかさ」を評価した結果、5人のパネラーの全員が、
Aの方がDよりも「まろやかである」という評価を行っ
た。この結果、ミネラルバランスのよいAの方が、Dよ
りも食味の向上に有効であることが分かった。
【0012】
【発明の効果】本発明によるミネラル組成物を飲食品な
どに少量添加したり、あるいは、該ミネラル組成物を食
品や飲料として摂取することによって、生体が必要とす
るミネラルをバランスよく補給できる方法が可能となっ
た。また、該ミネラル組成物を飲食品などに添加するこ
とによって、簡便に食味を向上させることが可能となっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水を食塩濃度が10〜20%となるま
    で濃縮した後、該濃縮海水から食塩を40〜90%取り
    除くことを特徴とするミネラル組成物の製造方法。
JP9163195A 1997-05-16 1997-05-16 ミネラル組成物の製造方法 Pending JPH10313824A (ja)

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