JPH1031343A - 多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成方法

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JPH1031343A
JPH1031343A JP8189320A JP18932096A JPH1031343A JP H1031343 A JPH1031343 A JP H1031343A JP 8189320 A JP8189320 A JP 8189320A JP 18932096 A JP18932096 A JP 18932096A JP H1031343 A JPH1031343 A JP H1031343A
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JP
Japan
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image
color
thickness
toner
fixing
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Application number
JP8189320A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurimoto
雅之 栗本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印刷や銀塩写真により形成される画像に近
い、色調再現性に優れた、色調の均一な多色画像を得る
電子写真画像形成方法を提供する。 【解決手段】 多色画像形成方法であって、各色のトナ
ー像ごとに転写体上に転写、定着を行い、少なくとも最
終定着以外の定着を非接触加熱によって行い、その際、
形成された面積率100%の2次色画像について、用紙
の送り方向に沿って測定した画像中央部の測定点50箇
所の60%以上において、第1色目の画像と第2色目の
画像からなる2次色画像の各測定点の厚み(t)と、全
測定点の平均厚み(A)とが、下記式(1)の関係を満
たし、かつ、各測定点における2次色画像の厚み(t)
と2色目の画像の厚み(c)とが、下記式(2)の関係
を満たす。 0.8≦t/A≦1.2 (1) 0.4≦c/t≦0.6 (2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法等のような、粉体トナーを利用して多色画像を形
成する多色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような多色画像形成方法によ
り、カラー画像を形成する場合には、例えば次のような
処理が行われる。まず、原稿からの反射光をカラーCC
Dにより色分解して、画像処理装置で画像処理、色補正
を施して複数色の画像信号を得る。その信号を色別に、
例えば半導体レーザーを用いて変調されたレーザー光線
として、感光体に一色ずつ複数回照射することにより、
複数個の静電潜像を形成する。これらを例えば、Y(イ
エロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラッ
ク)の4色のカラートナーで順番に現像して、これらの
トナー像を感光体から用紙等の転写体に転写する。その
後、転写像を熱定着ロール等で加熱定着し、画像を形成
する。また、カラートナー像の混色を防止するために、
定着時に剪断力を与えないようなラジアント定着、オー
ブン定着のような非接触加熱手段を用いて、転写体上の
画像を一括定着する方式が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法等で
得られた画像に、定着されたトナー粒子の形状が残って
いると、画像表面での光の乱反射が起こり、印刷や銀塩
写真方式で得られた画像と比較して、色調再現の悪い画
像となることが知られている。
【0004】前記の問題点を解決するために、定着時の
トナーの結着樹脂の溶融粘度を最適化して、画像表面を
平滑化することが行われている。しかしながら、画像表
面を平滑化しても、なお、印刷や銀塩写真方式で得られ
た画像と比較して色調再現が劣り、特に高濃度部分にお
いて、濃度、色調が均一な画像が得られない。この問題
に対しては、トナーの結着樹脂内に添加する色材を高分
散化するなどの検討がなされているが、同様に所望の画
像を得るには至っていない。
【0005】また、カラートナー像の混色を防止するた
めに、定着時に剪断力を与えないようなラジアント定
着、オーブン定着のような非接触加熱手段を用いて、転
写体上の画像を一括定着する方式の場合、作製された画
像表面は平滑ではないことから、色調再現が悪い。ま
た、画像表面を平滑にした場合でも、断面方向の構造
は、一色目のトナー像と二色目のトナー像が入り混じっ
た構造となっており、色調再現が平版印刷に比して劣る
ものとなる。
【0006】したがって、本発明は、粉体トナーを利用
して、転写体上に画像を形成する電子写真方式におい
て、印刷や銀塩写真により形成される画像に近い画像、
特に高濃度部において、色調再現性に優れ、濃度、色調
の均一な多色画像を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の目的を
達成する方法の検討を重ねた結果、色調再現性を阻害し
ている原因は、画像表面の形状に加えて、画像の内部構
造が原因であることを見いだし、画像内部の構造を解析
する方法を確立し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、画像情報により変調
された光を用いて、潜像担持体上に潜像を形成する露光
工程、該潜像担持体上に、少なくともシアン、マゼンタ
およびイエロートナーよりなる粉体トナーを用いて、ト
ナー像を形成する現像工程、該トナー像を転写体上に転
写する転写工程、転写体上のトナー像を定着する定着工
程を有する多色画像形成方法において、各色のトナー像
ごとに転写体上に転写、定着を行い、その際、形成され
た面積率100%の2次色画像について、用紙の送り方
向に沿って測定した画像中央部の測定点50箇所の60
%以上において、第1色目の画像と第2色目の画像から
なる2次色画像の各測定点の厚み(t)と、全測定点の
平均厚み(A)とが、下記式(1)の関係を満たし、か
つ、各測定点における厚み(t)と2色目の画像の厚み
(c)とが、下記式(2)の関係を満たすことを特徴と
する。 0.8≦t/A≦1.2 (1) 0.4≦c/t≦0.6 (2) この場合、少なくとも最終定着以外の定着を非接触加熱
によって行なうのが好ましい。
【0009】本発明において、上記式(1)および
(2)の関係を満たすか否かについて、画像内部構造の
解析は次のようにして行うことができる。上記本発明の
画像形成方法によって転写体上に形成した2次色画像
を、転写体ごとエポキシ樹脂等の包埋剤中へ包埋する。
包埋剤を硬化した後に、ダイヤモンドナイフで、画像を
転写体ごと、用紙の送り方向に垂直な面で切断して薄膜
切片(厚さ0.2〜2.0μm)に切り出す。切り出し
た薄膜切片を透過型電子顕微鏡及び/または光学顕微鏡
に装填して観察することによって、転写体及び転写体上
の画像断面を観察する。この観察を転写体上の画像の各
部位について複数以上行なうことにより、転写体上の画
像の内部構造を解析することが可能である。
【0010】転写体及び転写体上の画像断面の観察像
は、ネガフィルムに撮影後、印画紙に焼きつけ、印画紙
上の画像をCCDカメラで撮影し、撮影した画像をデジ
タル信号化してデジタルデータとして保存するか、透過
型電子顕微鏡及び/または光学顕微鏡での観察像を直接
CCDカメラで撮影し、撮影した画像をデジタル信号化
してデジタルデータとして保存する。そして保存した画
像のデジタルデータを周知の画像処理装置で画像処理を
行なって画像構造を定量化し解析すればよい。
【0011】次に画像処理の方法について述べる。ま
ず、デジタルデータをディスプレイ上に表示して包埋剤
部、画像部、転写体部を検出して境界を決定する。次に
画像部分について一色目と二色目の境界を決定する。次
いで、2次色画像表面を基準線として、画像中央部の垂
直方向の測定部位について、垂直方向(厚み方向)の第
1色目の画像の厚み(s)と第2色目の画像の厚み
(c)を測定し、2次色画像の全体の厚み(t)を式:
t=s+cから算出する。2次色画像の全体の厚み
(t)は、観察像一つについて用紙の送り方向に沿って
50点の測定点で求め、全測定点の平均厚み(A)を求
める。図1は、その場合を説明するためのものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の多色画像形成方法は、画
像情報により変調された光を用いて、潜像担持体上に潜
像を形成する露光工程、該潜像担持体上に、少なくとも
シアン、マゼンタおよびイエロートナーよりなる粉体ト
ナーを用いて、トナー像を形成する現像工程、該トナー
像を転写体上に転写する工程、転写体上のトナー像を定
着する定着工程を有する。潜像担持体としては、電子写
真感光体、誘電記録体等が使用され、公知の方法によっ
て静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、次い
で、シアン、マゼンタおよびイエロートナーよりなる粉
体トナーを用いて現像されるが、本発明の多色画像を形
成するために使用するイエロー、マゼンタ、及びシアン
トナーは、結着樹脂に顔料や染料などの色材を分散含有
して得られる。なお、ブラックのトナーを使用してもよ
い。
【0013】色材および結着樹脂は、いずれも従来公知
のものが利用でき、特に限定されるものではない。例え
ば、色材としては次のものがあげられる。 イエロー色材:ベンジジンイエロー、キノリンイエロ
ー、ハンザイエロー マゼンタ色材:ローダミンB、ローズベンガル、ピグメ
ントレッド シアン色材:フタロシアニンブルー、アニリンブルー、
ピグメントブルー ブラック色材:カーボンブラック、アニリンブラック、
カラー顔料のブレンド また、結着樹脂としては、スチレン樹脂、アクリル樹
脂、スチレンーアクリル樹脂、スチレンーブタジエン樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂
等があげられる。
【0014】また、より好ましい色再現性を得るために
は、色材としては、一次粒子径が0.01〜1μmの範
囲、好ましくは0.1〜1μmの範囲のものが使用され
る。色材は、上記一次粒子径のものを樹脂中に溶融分散
させて用いるのが好ましい。ここでいう樹脂中に溶融分
散させた色材とは、樹脂を加熱により溶融、または溶剤
に溶解したものと、色材化工程で得られる色材のウエッ
トケーキとを混練して、色材を樹脂中に一次粒子状態で
分散させ、冷却や溶媒の除去によって固化した後、粉砕
したものをいう。
【0015】トナーを用いて静電潜像を現像する際に
は、トナー粒子表面に、流動性を付与する微粒子とし
て、例えば無機粉体を付着させてもよい。無機粉体とし
ては、外添加剤として公知のものならば如何なるもので
も使用でき、例えばシリカ、二酸化チタン、酸化スズ、
酸化アルミニウム等があげられる。その粒子径は0.0
01〜0.1μmの範囲のものが使用できる。また、こ
れらトナー粒子に付着させる無機粉体は、帯電環境安定
性等を付与するために各種処理剤で処理したものであっ
てもよい。
【0016】本発明において、現像された各色のトナー
像は、各色ごとに転写体上に転写し、定着させることが
必要であり、その際、最終定着以外の定着は非接触加熱
によって行うことが好ましい。しかしながら、最終定着
も非接触加熱によって行うことが特に好ましい。非接触
加熱は、例えば、電気オーブンによって行うことができ
る。
【0017】本発明に用いられる転写体の素材として
は、木材パルプ繊維の紙シート、加工紙、合成紙、プラ
スチックシート、金属シート等、トナー像を転写するこ
とができるものであれば如何なるものでも使用できる。
ただし、通常の木材パルプ繊維よりなる紙シートであっ
てもよいが、紙シート単独では転写体に隙間が多いもの
となるため、画像形成時に画像が転写体内部に浸透しや
すく、目標とする画質が得られにくい。そこでCaO、
BaO、SrO、ZnO2 、TiO2 、BaSO4 等の
白色顔料を分散した樹脂を紙シート表面に塗布して、隙
間を充填したものが好ましく利用できる。
【0018】本発明においては、上記のようにして形成
された定着画像は、形成された面積率100%の2次色
画像について、用紙の送り方向に沿って測定した画像中
央部の測定点50箇所の60%以上において、第1色目
の画像と第2色目の画像からなる2次色画像の各測定点
の厚み(t)と、全測定点の平均厚み(A)とが、下記
式(1)の関係を満たし、かつ、各測定点における2次
色画像の厚み(t)と2色目の画像の厚み(c)とが、
下記式(2)の関係を満たすことが必要である。上記式
(1)および(2)の関係を満たす測定点が全測定点の
60%未満の場合には、画像は濃度、色調に均一性のな
い画像となってしまう。
【0019】なお、上記式(1)の関係を満たさない場
合、すなわち、測定点におけるの画像全体の厚み(t)
に対し二色目の厚み(c)が0.4より小さいか、また
は0.6より大きいと、所望の色調とは異なる色調の画
像となる。また、上記式(2)の関係を満たさない場
合、すなわち、測定点における画像全体の厚み(t)
が、画像全体の厚みの平均厚みAに対して、0.8より
小さいと所望の濃度の画像より低い濃度の画像となり、
1.2より大きいと画像の厚みが厚すぎてトナーの結着
樹脂による光の吸収が大きくなり、暗い画像となる。
【0020】本発明において、より好ましくは、形成さ
れた面積率100%の2次色画像について、用紙の送り
方向に沿って測定した画像中央部の測定点50箇所の8
0%以上において、第1色目の画像と第2色目の画像か
らなる2次色画像の各測定点の厚み(t)と、全測定点
の平均厚み(A)とが、下記式(3)の関係を満たし、
かつ、各測定点における2次色画像の厚み(t)と2色
目の画像の厚み(c)とが、上記式(2)の関係を満た
す場合である。 0.9≦t/A≦1.1 (3) 次に、本発明の多色画像形成方法によって形成された画
像が優れた色調再現性を示すことの理由について検討す
る。例えば、マゼンタ色材とシアン色材を用いた場合、
印刷で作製した色調再現が良好で均一な濃度を呈する画
像内部の構造は、マゼンタ色材を有するインキ層とシア
ン色材を有するインキ層が画像全体にわたって、同じ厚
みに積層されている。これに対して、電子写真方式で作
製した色調再現の悪く、不均一な濃度を呈する画像内部
の構造は、マゼンタトナー層のみの部分やシアントナー
層のみの部分が転写体上で偏在しており、また、ブルー
の画像を作製したにも拘らず、マゼンタ画像の部分やシ
アン画像の部分が入り混ざったように画像内部に存在し
ている。そして、これらの画像構造が色調ムラを悪化さ
せていると考えられる。
【0021】さらに、電子写真方式の場合、画像全体の
厚みの変動が大きい。画像濃度は画像の厚みに依存する
ことから考えて、この画像全体の厚みの変動が、画像の
高濃度部分における濃度の変動として見えるために、印
刷で作製した画像のような高濃度で均一な画像とはなら
ないと考えられる。
【0022】一色目のトナー像と二色目のトナー像が入
り混じる原因は定かではないが、以下のように考えられ
る。色調再現を向上するために画像表面を平滑にする必
要があるが、そのための定着方法として、転写体のトナ
ー像を一括して加熱加圧定着することが行われている。
この方法によって定着する際には、トナーの結着樹脂の
粘度を充分に低下させる必要があり、粘度が低下したト
ナー像は定着器から剪断力を受けて画像内部で流動する
ために、一色目のトナー像と二色目のトナー像が入り混
じると考えられる。また、定着時に剪断力を与えないよ
うなラジアント定着、オーブン定着のような非接触加熱
手段を用いて、転写体上の画像を一括定着する方式が行
われているが、この定着方式で作製された画像表面は平
滑ではないことから、色調再現が悪い。また、画像表面
を平滑にした場合でも、断面方向の構造は、一色目のト
ナー像と二色目のトナー像が入り混じった構造となって
おり、色調再現が平版印刷に比して劣るものとなる。
【0023】また、画像の厚みが変動する原因は、表面
に凹凸を有する普通紙を転写体に使用し、圧力と熱を利
用してトナーの結着樹脂を溶融定着させる際、画像表面
を平滑にしようとすると、粘度の低下した結着樹脂が、
紙内部へ浸透しやすくなるためと考えられる。また、こ
の浸透によっても一色目のトナー像と二色目のトナー像
との入り混じりも発生する。
【0024】以上のように、転写体上のトナー像を一括
して定着する場合、加熱加圧方式、非接触加熱方式であ
っても、2次色以上の画像では、各色のトナー層の入り
混じりが発生し、色調再現の悪い画像となるので、本発
明においては、転写体上にトナー像を転写してトナー層
を形成するごとに定着を行う。その場合、最終定着以外
の定着は非接触加熱によって行うことにより、各色トナ
ー層の厚みの変動を少なくすることができ、2次色のみ
ならず、3次色においても、色調再現のよい、濃度むら
のない画像構造を持つ画像が得られると考えられる。
【0025】
【実施例】まず、実施例において定着画像の内部構造の
解析に使用する測定方法ついて説明する。画像内部構造
の解析は、転写体上に形成した30×30mmの矩形で
画像密度100%のブルーのトナー画像をエポキシ樹脂
等の包埋剤中に包埋し、硬化した後、ダイヤモンドナイ
フで画像の任意の50箇所について切り出して、薄膜切
片を作成し、光学顕微鏡で拡大した観察像を撮影する。
得られた写真をCCDカメラで撮影し、撮影した画像を
デジタル信号化してデジタルデータとして保存する。次
に、保存した画像のデジタルデータを周知の画像処理装
置で画像処理を行ない、画像内部構造の解析を行なう。
【0026】<実施例1> トナーの作成方法 (着色トナーの製造) 1)イエロートナーの製造 結着樹脂:線状ポリエステル樹脂 96重量% (テレフタル酸/ビスフェノールA エチレンオキサイド 付加物/シクロヘキサンジメタノールから得られた線状 ポリエステル;Tg=62℃、Mn=4,000、 Mw=35,000、酸価=12、水酸価=25) 顔料:ベンジジンイエロー 4重量% 上記混合物をエクストルーダーで溶融混練し、ジェット
ミルで粉砕した後、風力式分級機で分級して、平均粒径
7μmの着色粒子を作製した。得られた着色粒子表面
に、流動化剤として疎水性シリカ微粉末(R972、日
本エアロジル社製、平均粒径0.016μm)0.76
重量%を添加し、ヘンシェルミキサーで混合してイエロ
ートナーを得た。
【0027】2)マゼンタトナーの製造 顔料として、C.I.ピグメント・レッド57(4重量
%)を使用する以外は、イエロートナーの製造方法と同
様な方法によって、平均粒径7μmのマゼンタトナーを
得た。 3)シアントナーの製造 顔料として、フタロシアニンブルー(4重量%)を使用
する以外は、イエロートナーの製造方法と同様な方法に
よって、平均粒径7μmのシアントナーを得た。
【0028】(現像剤の調製)上記のカラートナーと、
メチルメタクリレートースチレン共重合体で被覆した粒
径約50μmのフェライトよりなるキャリアを用い、キ
ャリア100重量部に対して上記各着色トナー8重量部
を添加し、ターブラシェイカーミキサーで混合して、2
成分現像剤を得た。
【0029】(画像作成方法)本発明に使用した装置と
して、図2に示す構造のものを利用した。すなわち、富
士ゼロックス社製のAcolor630を改造した装置
を利用した。この装置により、照明1から原稿2に照射
した反射光を、カラーCCD 3により読み取って、画
像処理装置4でイエロー、マゼンタ、シアンの3色の信
号に色分解し、画像処理を加えて各色ごとに、一色ずつ
順番に、半導体レーザー5から光信号として出力した。
その光信号を、光学系6を通して、予め帯電器7によっ
て帯電された感光体8に露光して、画像部分が低電位と
なる静電潜像を作製した。上記の方法で得られた帯電し
たカラートナーを含む現像剤を現像器9〜12に仕込
み、現像バイアスを印加することにより現像を行って、
カラートナーを静電気力によって感光体上の静電潜像に
付着させた。形成されたトナー像を転写ドラム13に静
電吸着された転写体14に一色ずつ、転写コロトロン1
5で与えられた電界により転写し、転写を行うごとに加
熱用ヒーター17および転写体を載せる棚18を有する
電気オーブン19によって定着した。
【0030】この実施例の場合には、まずマゼンタ色の
トナー像を転写した後、マゼンタ色のみのトナー像を電
気オーブンにて、画像表面が平滑になるように定着し
た。この転写体上に、上述の装置で上記の場合と同様に
してシアン色のトナー像を形成し、同様に定着して2次
色画像を形成した。また、現像されたトナー重量は、各
色で同一として、ソリッド画像部分で6.5(g/
2 )とした。なお、転写体として、OKスーパーアー
ト紙(新王子製紙社製)を用いた。定着画像の測定結果
を表1および表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】<実施例2>シアン色のトナー像の定着を
接触型の定着器16で行なった以外は、実施例1と同様
な方法で画像を形成し、ブルーの画像を得た。定着画像
の測定結果を表3および表4に示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】<実施例3>転写体として、Acolor
専用紙であるJ紙を使用した以外は、実施例2と同様な
方法で画像を作製し、ブルーの画像を得た。定着画像の
測定結果を表5および表6に示す。
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】<比較例1>マゼンタ色のトナー像を定着
せずに、シアン色のトナー像を転写し、定着を接触型の
定着器16で一回行なった以外は、実施例2と同様な方
法で画像を形成し、ブルーの画像を得た。定着画像の測
定結果を表7および表8に示す。
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】<比較例2>マゼンタ色のトナー像を定着
せずに、シアン色のトナー像を転写し、定着を定着器1
6で一回行なった以外は、実施例3と同じ方法で画像を
形成し、ブルーの画像を得た。定着画像の測定結果を表
9および表10に示す。
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】
【0045】<比較例3>マゼンタ色の画像を定着器1
6で行ない、次いで、シアン色のトナー像の定着も定着
器16で行なった以外は、実施例3と同じ方法で画像を
形成し、ブルーの画像を得た。定着画像の測定結果を表
11および表12に示す。
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】実施例および比較例で作製した画像の評価
結果を表13に示す。なお、色調再現性の評価は、転写
体上に形成した30×30mmの矩形で画像密度100
%のブルーの画像を目視評価により行なった。20人の
評価者を対象として、濃度、色調について、1:非常に
悪い、2:悪い、3:普通、4:良い、5:非常に良
い,の5つに分類して評価を行い、その平均値を求め
た。平均値が2未満の場合を×、2以上、4未満の場合
を△、4以上の場合を○とした。
【0049】
【表13】 以上の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例
の場合は総合的に画質の評価が高い。
【0050】<実施例4>なお、実施例1の方法によっ
て形成された定着画像の上に、更にイエロートナーおよ
びブラックトナーを用いて、トナー像を形成し、各トナ
ー像を転写体上に転写するごとに電気オーブンで定着し
て、フルカラー画像を作製したところ、色調再現に優れ
た、特に高濃度部分において、濃度むら、色調むらのな
いフルカラー画像が得られた。
【0051】
【発明の効果】本発明の多色画像形成方法は、上記の構
成を有するから、電子写真方式により、印刷や銀塩写真
により形成される画像に近い画像、特に高濃度部におい
て、色調再現性に優れ、濃度、色調の均一な多色画像を
転写体上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写体表面の定着画像の断面図および測定点
の厚みを説明する模式図である。
【図2】 本発明の実施例および比較例を実施するため
の装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…照明、2…原稿、3…カラーCCD、4…画像処理
装置、5…半導体レーザー、6…光学系、7…帯電器、
8…感光体、9〜12…現像器、13…転写ドラム、1
4…転写体、15…転写コロトロン、16…接触型の定
着器、17…加熱用ヒーター、18…転写体を載せる
棚、19…電気オーブン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報により変調された光を用いて、
    潜像担持体上に潜像を形成する露光工程、該潜像担持体
    上に、少なくともシアン、マゼンタおよびイエロートナ
    ーよりなる粉体トナーを用いて、トナー像を形成する現
    像工程、該トナー像を転写体上に転写する転写工程、転
    写体上のトナー像を定着する定着工程を有する多色画像
    形成方法において、各色のトナー像ごとに転写体上に転
    写、定着を行い、その際、形成された面積率100%の
    2次色画像について、用紙の送り方向に沿って測定した
    画像中央部の測定点50箇所の60%以上において、第
    1色目の画像と第2色目の画像からなる2次色画像の各
    測定点の厚み(t)と、全測定点の平均厚み(A)と
    が、下記式(1)の関係を満たし、かつ、各測定点にお
    ける2次色画像の厚み(t)と2色目の画像の厚み
    (c)とが、下記式(2)の関係を満たすことを特徴と
    する多色画像方法。 0.8≦t/A≦1.2 (1) 0.4≦c/t≦0.6 (2)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075590A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム

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