JPH10313187A - 電磁遮蔽用複層建材 - Google Patents
電磁遮蔽用複層建材Info
- Publication number
- JPH10313187A JPH10313187A JP12045797A JP12045797A JPH10313187A JP H10313187 A JPH10313187 A JP H10313187A JP 12045797 A JP12045797 A JP 12045797A JP 12045797 A JP12045797 A JP 12045797A JP H10313187 A JPH10313187 A JP H10313187A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic shielding
- building material
- film
- shielding film
- conductive
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間にわたり安定した電磁遮蔽レベルを維
持する。 【解決手段】 建材1の片面に該建材1よりはみ出すよ
うにして導電性の電磁遮蔽膜2を貼り、該電磁遮蔽膜2
の上を保護層5で覆い電磁遮蔽膜2のはみ出し部により
他の電磁遮蔽材と電気的に接続する。 電磁遮蔽膜2
は、フィルムの表面に金属をスパッタリング加工したも
のであり、また、建材1と電磁遮蔽膜2と保護層5との
それぞれの間に接着剤からなる接着層3、4を形成し、
建材1の端部の周囲に沿って導電性テープや金属製チャ
ンネルの導電性接続枠6を設けて電磁遮蔽膜のはみ出し
部と他の電磁遮蔽材との間を電気的に接続する。
持する。 【解決手段】 建材1の片面に該建材1よりはみ出すよ
うにして導電性の電磁遮蔽膜2を貼り、該電磁遮蔽膜2
の上を保護層5で覆い電磁遮蔽膜2のはみ出し部により
他の電磁遮蔽材と電気的に接続する。 電磁遮蔽膜2
は、フィルムの表面に金属をスパッタリング加工したも
のであり、また、建材1と電磁遮蔽膜2と保護層5との
それぞれの間に接着剤からなる接着層3、4を形成し、
建材1の端部の周囲に沿って導電性テープや金属製チャ
ンネルの導電性接続枠6を設けて電磁遮蔽膜のはみ出し
部と他の電磁遮蔽材との間を電気的に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材に電磁遮蔽膜
を貼って保護カバーを設けた電磁遮蔽用複層建材に関す
る。
を貼って保護カバーを設けた電磁遮蔽用複層建材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電波を使った無線通信方式を採用する場
合には、使用周波数帯域について電波法の規制が問題に
なる。そこで、このような電波法による規制を受けるこ
となく、自由に使用周波数帯域を選択、設定して独自の
無線による通信方式を採用するためには、ビル内の空間
を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構築が不可
欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽ビルに関
し、例えば特公平6−99972号公報や特公平6−9
9973号公報、特公平7−16118号公報、特公平
6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁の遮蔽構造
について提案し、特公平6−99971号公報や特公平
6−33699号公報、特公平6−13822号公報
に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平6−63
407号公報や特公平5−79790号公報、特公平3
−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造について提
案している。また、特公平3−62320号公報や特公
平3−45972号公報、特公平3−62318号公
報、特公平5−34159号公報に、天井や階層別の遮
蔽構造について提案している。
合には、使用周波数帯域について電波法の規制が問題に
なる。そこで、このような電波法による規制を受けるこ
となく、自由に使用周波数帯域を選択、設定して独自の
無線による通信方式を採用するためには、ビル内の空間
を外部から電磁的に遮蔽した電磁遮蔽ビルの構築が不可
欠となる。既に出願人は、このような電磁遮蔽ビルに関
し、例えば特公平6−99972号公報や特公平6−9
9973号公報、特公平7−16118号公報、特公平
6−76706号公報に、ビルの躯体や外壁の遮蔽構造
について提案し、特公平6−99971号公報や特公平
6−33699号公報、特公平6−13822号公報
に、ビルの出入口の遮蔽構造について、特公平6−63
407号公報や特公平5−79790号公報、特公平3
−58557号公報に、窓開口部の遮蔽構造について提
案している。また、特公平3−62320号公報や特公
平3−45972号公報、特公平3−62318号公
報、特公平5−34159号公報に、天井や階層別の遮
蔽構造について提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に壁や床、天井、
窓ガラスの上に面状或いは膜状に用いられる電磁遮蔽材
には、金属メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、そ
の他導電性繊維を用いたシート等、さらには導電性塗料
がある。しかし、これらは、概して建材として求められ
る強度や耐久性が十分でなく傷つきやすく劣化しやす
い。そのため、上記のような電磁遮蔽材を建材の表面に
用いた場合には、長期間にわたり安定した電磁遮蔽レベ
ルを維持することは難しいという問題が生じる。
窓ガラスの上に面状或いは膜状に用いられる電磁遮蔽材
には、金属メッシュや金属箔(フイルム)、不織布、そ
の他導電性繊維を用いたシート等、さらには導電性塗料
がある。しかし、これらは、概して建材として求められ
る強度や耐久性が十分でなく傷つきやすく劣化しやす
い。そのため、上記のような電磁遮蔽材を建材の表面に
用いた場合には、長期間にわたり安定した電磁遮蔽レベ
ルを維持することは難しいという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、長期間にわたり安定した電磁遮蔽
レベルを維持することができるものである。
決するものであって、長期間にわたり安定した電磁遮蔽
レベルを維持することができるものである。
【0005】そのために本発明は、建材の片面に該建材
の端部にはみ出すようにして導電性の電磁遮蔽膜を貼
り、該電磁遮蔽膜の上を保護層で覆い前記建材の端部で
前記電磁遮蔽膜のはみ出し部より他の電磁遮蔽材と電気
的に接続するように構成したことを特徴とするものであ
る。
の端部にはみ出すようにして導電性の電磁遮蔽膜を貼
り、該電磁遮蔽膜の上を保護層で覆い前記建材の端部で
前記電磁遮蔽膜のはみ出し部より他の電磁遮蔽材と電気
的に接続するように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】さらに、前記導電性の電磁遮蔽膜は、フィ
ルムの表面に金属をスパッタリング加工したものであ
り、また、前記建材と前記電磁遮蔽膜と前記保護層との
それぞれの間に接着剤からなる接着層を形成し、前記建
材の端部の周囲に沿って導電性テープや金属製チャンネ
ルの導電性接続枠を設けて前記電磁遮蔽膜のはみ出し部
と他の電磁遮蔽材との間を電気的に接続するように構成
したことを特徴とするものである。
ルムの表面に金属をスパッタリング加工したものであ
り、また、前記建材と前記電磁遮蔽膜と前記保護層との
それぞれの間に接着剤からなる接着層を形成し、前記建
材の端部の周囲に沿って導電性テープや金属製チャンネ
ルの導電性接続枠を設けて前記電磁遮蔽膜のはみ出し部
と他の電磁遮蔽材との間を電気的に接続するように構成
したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮蔽用
複層建材の実施の形態を示す図であり、1は主要建材、
2は電磁遮蔽膜、3、4は接着層、5は保護層、6は導
電性接続枠を示す。
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る電磁遮蔽用
複層建材の実施の形態を示す図であり、1は主要建材、
2は電磁遮蔽膜、3、4は接着層、5は保護層、6は導
電性接続枠を示す。
【0008】図1において、主要建材1は、電磁遮蔽を
行う天井や壁、床、窓等に用いられるものであり、ガラ
スや樹脂、木材、石材、石膏ボード等である。導電性の
電磁遮蔽膜2は、導電性(金属)のメッシュやフイルム
(箔)、不織布、その他導電性繊維を用いたシート、導
電性塗料等からなるものである。保護層5は、電磁遮蔽
膜2を露出状態にしないように覆って保護するための層
であり、フィルムや樹脂、布、紙、或いは主要建材1と
同じ材料であってもよい。接着層3は、主要建材1と電
磁遮蔽膜2とを接着し、接着層4は、電磁遮蔽膜2と保
護層5とを接着するものであり、一体化される主要建材
1と電磁遮蔽膜2、電磁遮蔽膜2と保護層5との間の緩
衝層を形成するものである。導電性接続枠6は、主要建
材1の端部に沿って覆い電磁遮蔽膜2を隣接する他の電
磁遮蔽材と電気的に接続するものであり、例えば導電性
テープやコの字断面のアルミニウムや銅、鉄などの金属
製チャンネルが用いられる。電磁遮蔽膜2は、図1
(A)のに示すように主要建材1の端部より大きくは
み出すようにすると、そのはみ出し部が折り返され確実
に電磁遮蔽膜2と導電性接続枠6とを接続することがで
きるが、図1(B)のに示すように電磁遮蔽膜2が主
要建材1の端部の手前で止まることなく、はみ出し部と
して主要建材1の端部まで延びる(はみ出す)ようにし
ただけでも十分接続状態を実現できる。また、図1
(C)に示すように電磁遮蔽膜2を導電性接続枠6の
外まではみ出すように延長してもよい。
行う天井や壁、床、窓等に用いられるものであり、ガラ
スや樹脂、木材、石材、石膏ボード等である。導電性の
電磁遮蔽膜2は、導電性(金属)のメッシュやフイルム
(箔)、不織布、その他導電性繊維を用いたシート、導
電性塗料等からなるものである。保護層5は、電磁遮蔽
膜2を露出状態にしないように覆って保護するための層
であり、フィルムや樹脂、布、紙、或いは主要建材1と
同じ材料であってもよい。接着層3は、主要建材1と電
磁遮蔽膜2とを接着し、接着層4は、電磁遮蔽膜2と保
護層5とを接着するものであり、一体化される主要建材
1と電磁遮蔽膜2、電磁遮蔽膜2と保護層5との間の緩
衝層を形成するものである。導電性接続枠6は、主要建
材1の端部に沿って覆い電磁遮蔽膜2を隣接する他の電
磁遮蔽材と電気的に接続するものであり、例えば導電性
テープやコの字断面のアルミニウムや銅、鉄などの金属
製チャンネルが用いられる。電磁遮蔽膜2は、図1
(A)のに示すように主要建材1の端部より大きくは
み出すようにすると、そのはみ出し部が折り返され確実
に電磁遮蔽膜2と導電性接続枠6とを接続することがで
きるが、図1(B)のに示すように電磁遮蔽膜2が主
要建材1の端部の手前で止まることなく、はみ出し部と
して主要建材1の端部まで延びる(はみ出す)ようにし
ただけでも十分接続状態を実現できる。また、図1
(C)に示すように電磁遮蔽膜2を導電性接続枠6の
外まではみ出すように延長してもよい。
【0009】主要建材としては、大理石などの石材を使
用することにより電磁遮蔽壁装材として使用でき、木材
を貼り合わせることにより外観は木のままで電磁遮蔽建
材として使用できる。また、保護層に布や壁紙を使用す
ることにより、現場での内装工事を簡略化することがで
き、乳白色など半透明の樹脂板を使用することにより、
内部に照明を備えた看板などの材料として使用すること
ができる。
用することにより電磁遮蔽壁装材として使用でき、木材
を貼り合わせることにより外観は木のままで電磁遮蔽建
材として使用できる。また、保護層に布や壁紙を使用す
ることにより、現場での内装工事を簡略化することがで
き、乳白色など半透明の樹脂板を使用することにより、
内部に照明を備えた看板などの材料として使用すること
ができる。
【0010】次に、本発明に係る電磁遮蔽用複層建材の
実施例を説明する。本発明に係る電磁遮蔽用複層建材
を、例えば保護カバー付きUV(紫外線)カット電磁・
日射遮蔽ガラスとする場合には、主要建材1としてガラ
スを用い、これに電磁遮蔽膜2として電磁遮蔽性能を有
する樹脂製フイルムを貼り、このフイルムの保護のため
保護層としてカバーガラスを付けて構成する。電磁遮蔽
膜2としては、例えばポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(PET)の表面に金や銀、銅やこれらの合金、I
TOなどの導電性で高熱線反射機能を持つ特殊金属をス
パッタリング加工をしたフィルム(高熱線反射フイル
ム)を用いることができる。室外側のガラスで強度を持
たせるのに対し、室内側の保護層は、フイルムの保護の
ためでありあまり強度を必要としないので、薄いガラス
を使用することができ、フロートガラスに比べ強度が低
い網入りガラスや型板ガラス、すり板ガラスを使用して
もよい。電磁遮蔽ガラスを網入りガラスで造ることはで
きなかったが、本発明では、保護層に網入りガラスを使
用するので、網入りガラスの使用が要求される防火区画
でも使用が可能となる。勿論、網入りガラスや型ガラ
ス、すりガラスなどは、主要建材として用いてもよい
し、保護層に用いてもよい。また、保護層は、カバーガ
ラスでなく、フィルムを貼ったり、コーティングした膜
でもよいし、ポリカーボネート・アクリルなどの樹脂製
の板を用いてもよい。むしろ、樹脂製の板を用いること
により、軽量化、断熱性能の向上、ガラス破損時の落下
防止が可能になり、トップライトへの使用が可能にな
る。
実施例を説明する。本発明に係る電磁遮蔽用複層建材
を、例えば保護カバー付きUV(紫外線)カット電磁・
日射遮蔽ガラスとする場合には、主要建材1としてガラ
スを用い、これに電磁遮蔽膜2として電磁遮蔽性能を有
する樹脂製フイルムを貼り、このフイルムの保護のため
保護層としてカバーガラスを付けて構成する。電磁遮蔽
膜2としては、例えばポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(PET)の表面に金や銀、銅やこれらの合金、I
TOなどの導電性で高熱線反射機能を持つ特殊金属をス
パッタリング加工をしたフィルム(高熱線反射フイル
ム)を用いることができる。室外側のガラスで強度を持
たせるのに対し、室内側の保護層は、フイルムの保護の
ためでありあまり強度を必要としないので、薄いガラス
を使用することができ、フロートガラスに比べ強度が低
い網入りガラスや型板ガラス、すり板ガラスを使用して
もよい。電磁遮蔽ガラスを網入りガラスで造ることはで
きなかったが、本発明では、保護層に網入りガラスを使
用するので、網入りガラスの使用が要求される防火区画
でも使用が可能となる。勿論、網入りガラスや型ガラ
ス、すりガラスなどは、主要建材として用いてもよい
し、保護層に用いてもよい。また、保護層は、カバーガ
ラスでなく、フィルムを貼ったり、コーティングした膜
でもよいし、ポリカーボネート・アクリルなどの樹脂製
の板を用いてもよい。むしろ、樹脂製の板を用いること
により、軽量化、断熱性能の向上、ガラス破損時の落下
防止が可能になり、トップライトへの使用が可能にな
る。
【0011】樹脂製フイルムは、紫外線を遮蔽する効果
もあるので、室内の家具や調度品の色あせを防ぐことが
できる。また、赤外線を反射するので、夏は太陽の日射
熱が室内に入り込むのを防ぎ、冬は室内の暖房熱を室外
に逃さず、省エネ効果も期待できる。カラーガラスや結
晶化ガラスを使用した場合には、電磁遮蔽壁装材として
も使用できる。金属膜をコーティングした従来の電磁遮
蔽ガラスは曲げ加工ができなかったが、予め必要な形状
に曲げた2枚ガラスの間にフイルムを挟むことにより、
2次元の曲面であれば曲げガラスも可能である。
もあるので、室内の家具や調度品の色あせを防ぐことが
できる。また、赤外線を反射するので、夏は太陽の日射
熱が室内に入り込むのを防ぎ、冬は室内の暖房熱を室外
に逃さず、省エネ効果も期待できる。カラーガラスや結
晶化ガラスを使用した場合には、電磁遮蔽壁装材として
も使用できる。金属膜をコーティングした従来の電磁遮
蔽ガラスは曲げ加工ができなかったが、予め必要な形状
に曲げた2枚ガラスの間にフイルムを挟むことにより、
2次元の曲面であれば曲げガラスも可能である。
【0012】接着層は、ガラスとフイルムの場合には通
常の合わせガラスの製法と同様にPVB(ポリビニルプ
チラール)を挟み、温度と圧力をかけて接着し、また、
PVBの代わりに紫外線硬化樹脂を挟み込み、紫外線を
照射して接着してもよい。或いはフイルムに接着剤を塗
布し、フイルムを室外側ガラスに貼りつけた後、室内側
ガラスをPVBにより接着する。フイルムの両面に接着
剤を塗布して両側のガラスを接着してもよい。このよう
にPVBや紫外線硬化樹脂等の接着材を用いた接着層を
介して主要建材1と電磁遮蔽膜2と保護層5とを一体化
することによって、接着層は緩衝層として作用し、衝撃
にも強い電磁遮蔽用複層建材を実現できる。
常の合わせガラスの製法と同様にPVB(ポリビニルプ
チラール)を挟み、温度と圧力をかけて接着し、また、
PVBの代わりに紫外線硬化樹脂を挟み込み、紫外線を
照射して接着してもよい。或いはフイルムに接着剤を塗
布し、フイルムを室外側ガラスに貼りつけた後、室内側
ガラスをPVBにより接着する。フイルムの両面に接着
剤を塗布して両側のガラスを接着してもよい。このよう
にPVBや紫外線硬化樹脂等の接着材を用いた接着層を
介して主要建材1と電磁遮蔽膜2と保護層5とを一体化
することによって、接着層は緩衝層として作用し、衝撃
にも強い電磁遮蔽用複層建材を実現できる。
【0013】図2はユニット化した電磁遮蔽用複層建材
の接続を説明するための図であり、11は電磁遮蔽用複
層建材ユニット、12は導電性接続枠、13は導電性ガ
スケットを示す。図1により説明した電磁遮蔽用複層建
材を工場生産によりユニット化し、それを並べて床や
壁、天井、窓を構成する場合、図2に示すように電磁遮
蔽用複層建材ユニット11の間に導電性ガスケット13
を装着するだけで、電磁遮蔽用複層建材ユニット11の
電磁遮蔽膜同士が導電性接続枠12と導電性ガスケット
13を介して接続される。
の接続を説明するための図であり、11は電磁遮蔽用複
層建材ユニット、12は導電性接続枠、13は導電性ガ
スケットを示す。図1により説明した電磁遮蔽用複層建
材を工場生産によりユニット化し、それを並べて床や
壁、天井、窓を構成する場合、図2に示すように電磁遮
蔽用複層建材ユニット11の間に導電性ガスケット13
を装着するだけで、電磁遮蔽用複層建材ユニット11の
電磁遮蔽膜同士が導電性接続枠12と導電性ガスケット
13を介して接続される。
【0014】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、主要建材の端部に沿って覆う導電性
接続枠を設けたが、現場で施工する際に必要な寸法に切
断してからその端部に導電性テープを貼って導電性接続
枠を設けるようにしてもよい。
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、主要建材の端部に沿って覆う導電性
接続枠を設けたが、現場で施工する際に必要な寸法に切
断してからその端部に導電性テープを貼って導電性接続
枠を設けるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、建材の片面に導電性の電磁遮蔽膜を貼り、そ
の上を保護層で覆い建材端部の周囲に沿って導電性接続
枠を設けて電磁遮蔽膜と電気的に接続するように構成し
たので、電磁遮蔽膜が傷ついたり劣化するのを防ぐこと
ができ、長期間にわたり安定した電磁遮蔽レベルを維持
することができる。しかも、建材及びその裏側になる保
護層の材料の組み合わせを選択することにより、内装工
事を簡略化したり、様々な用途に対応できる。また、工
場で貼り合わせることにより、ユニットとして大量生産
することができ、現場での工事の簡略化、施工コストの
低減を図ることができる。さらに、防火区画では、網入
りガラスが要求されるが、電磁遮蔽ガラスで網入りガラ
スを実現することは困難であったが、本発明によれば、
保護層に網入りガラスを用いて接着することにより、防
火区画の要求にも対応できる。
によれば、建材の片面に導電性の電磁遮蔽膜を貼り、そ
の上を保護層で覆い建材端部の周囲に沿って導電性接続
枠を設けて電磁遮蔽膜と電気的に接続するように構成し
たので、電磁遮蔽膜が傷ついたり劣化するのを防ぐこと
ができ、長期間にわたり安定した電磁遮蔽レベルを維持
することができる。しかも、建材及びその裏側になる保
護層の材料の組み合わせを選択することにより、内装工
事を簡略化したり、様々な用途に対応できる。また、工
場で貼り合わせることにより、ユニットとして大量生産
することができ、現場での工事の簡略化、施工コストの
低減を図ることができる。さらに、防火区画では、網入
りガラスが要求されるが、電磁遮蔽ガラスで網入りガラ
スを実現することは困難であったが、本発明によれば、
保護層に網入りガラスを用いて接着することにより、防
火区画の要求にも対応できる。
【図1】 本発明に係る電磁遮蔽用複層建材の実施の形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図2】 ユニット化した電磁遮蔽用複層建材の接続を
説明するための図である。
説明するための図である。
1…主要建材、2…電磁遮蔽膜、3、4…接着層、5…
保護層、6…導電性接続枠
保護層、6…導電性接続枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 宗純 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 福地 一彦 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 末松 茂正 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 森廣 功 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 明吉 一幸 静岡県静岡市宮本町12番25号 株式会社村 上開明堂内 (72)発明者 小林 明芳 静岡県静岡市宮本町12番25号 株式会社村 上開明堂内
Claims (5)
- 【請求項1】 建材の片面に該建材の端部にはみ出すよ
うにして導電性の電磁遮蔽膜を貼り、該電磁遮蔽膜の上
を保護層で覆い前記建材の端部で前記電磁遮蔽膜のはみ
出し部より他の電磁遮蔽材と電気的に接続するように構
成したことを特徴とする電磁遮蔽用複層建材。 - 【請求項2】 前記導電性の電磁遮蔽膜は、フィルムの
表面に金属をスパッタリング加工したものであることを
特徴とする請求項1記載の電磁遮蔽用複層建材。 - 【請求項3】 前記建材と前記電磁遮蔽膜と前記保護層
とのそれぞれの間に接着剤からなる接着層を形成したこ
とを特徴とする請求項1記載の電磁遮蔽用複層建材。 - 【請求項4】 前記建材の端部の周囲に沿って導電性接
続枠を設けて前記電磁遮蔽膜のはみ出し部と他の電磁遮
蔽材との間を電気的に接続するように構成したことを特
徴とする請求項1記載の電磁遮蔽用複層建材。 - 【請求項5】 前記導電性接続枠は、導電性テープや金
属製チャンネルであることを特徴とする請求項4記載の
電磁遮蔽用複層建材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12045797A JPH10313187A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 電磁遮蔽用複層建材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12045797A JPH10313187A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 電磁遮蔽用複層建材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10313187A true JPH10313187A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14786659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12045797A Pending JPH10313187A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 電磁遮蔽用複層建材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10313187A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010118570A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Central Glass Co Ltd | 電磁遮蔽合わせガラス |
JP2012164773A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Ohbayashi Corp | 電磁シールド室、およびその施工方法 |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP12045797A patent/JPH10313187A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010118570A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Central Glass Co Ltd | 電磁遮蔽合わせガラス |
JP2012164773A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Ohbayashi Corp | 電磁シールド室、およびその施工方法 |
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Legal Events
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Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061025 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070307 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |