JPH10312053A - 印刷用版材 - Google Patents

印刷用版材

Info

Publication number
JPH10312053A
JPH10312053A JP9136076A JP13607697A JPH10312053A JP H10312053 A JPH10312053 A JP H10312053A JP 9136076 A JP9136076 A JP 9136076A JP 13607697 A JP13607697 A JP 13607697A JP H10312053 A JPH10312053 A JP H10312053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
plate material
polyurethane elastomer
image
photosensitive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9136076A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kitaguchi
透 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP9136076A priority Critical patent/JPH10312053A/ja
Publication of JPH10312053A publication Critical patent/JPH10312053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポリウレタンエラストマー、ニトロセルロ
ース、および光吸収材料から主としてなる感光層と支持
体とで構成される印刷用版材であって、該ポリウレタン
エラストマーが主鎖中にシロキサン結合を含むことを特
徴とする印刷用版材。 【効果】本発明の印刷用版材は、従来よりも低エネルギ
ーの光照射によってクリアな画像形成が可能でありなが
ら、表面の耐擦傷性が高く、強靭であるため、画像の形
成された本発明の印刷用版材を印刷機に装着し、感光層
にインクを付着させて別の媒体に押しつけ、直接記録画
像を転写する場合にも耐久性に優れており、実用的であ
る。また記録画像を転写する場合に、紙粉等の異物が付
着しにくく、転写画像の欠陥が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射により画像
を形成する印刷用版材に関する。
【0002】
【従来の技術】光照射、特にレーザ光照射により画像を
形成する印刷用版材として、ポリエチレンにカーボンブ
ラックを混合して形成するシート材が知られている。し
かし、画像の形成、即ち凹凸を形成するには高エネルギ
ーのレーザ光が必要であり、低エネルギーのレーザ光を
用いて凹凸が形成できる印刷用版材は実用化されていな
い。照射光に対する感度を高めるため、感光層にニトロ
セルロースを配合している例もあるが、充分な感度を得
るためにはニトロセルロースの量を多くする必要があ
り、印刷用版材としての強度が低下する。特公昭51−
35144号公報には、ポリカーボネート、ポリエステ
ル等にカーボンブラックおよびニトロセルロースを配合
した層を支持体上に形成し、支持体側からレーザ光を照
射して画像を形成する例が開示されているが、膜強度が
不充分であり、特に画像にインクを付着させて別の媒体
に押しつけ、記録画像を転写する場合には実用性に乏し
い。そこで、本発明者等はポリカーボネート、ポリエス
テル等に替えてポリウレタンエラストマーを用いること
により、耐久性および耐刷性が改善されることを見出し
たが、通常のポリウレタンエラストマーを用いた場合、
粘着性があるため、画像にインクを付着させて別の媒体
に押しつけ、記録画像を転写する場合に、別媒体の紙粉
等の異物が付着し画像欠陥の原因となり易い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光照
射のエネルギーが低くても画像記録が可能であり、かつ
画像にインクを付着させて別の媒体に押しつけ、記録画
像を転写する場合でも耐久性および耐刷性に優れてお
り、転写画像の欠陥が低減され、また記録感度の高い印
刷用版材を提供することにある
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は ポリウレタン
エラストマー、ニトロセルロース、および光吸収材料か
ら主としてなる感光層と支持体とで構成される印刷用版
材であって、該ポリウレタンエラストマーが主鎖中にシ
ロキサン結合を含むことを特徴とする印刷用版材、また
ポリウレタンエラストマー、ニトロセルロース、およ
び光吸収材料から主としてなる感光層と支持体とで構成
される印刷用版材であって、該ポリウレタンエラストマ
ーがポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポ
リエーテルポリオールの少なくとも1種以上と、ポリシ
ロキサンと、ジイソシアネートと、鎖延長剤とを共重合
したポリウレタンエラストマーであることを特徴とする
印刷用版材、および該印刷用版材に光照射し、感光層の
光照射した領域のニトロセルロースを燃焼あるいは熱分
解させてポリウレタンエラストマーを昇華あるいは吹き
飛ばし、該印刷用版材の表面に凹凸を形成して画像を記
録する段階と、前記の画像にインクを付着させて別の媒
体に押しつけ、記録画像を転写する段階を含むことを特
徴とする画像記録方法を提供するものである。
【0005】本発明の印刷用版材においては、所定のパ
ターンに従って光照射を行うと、感光層中の光吸収材料
が、照射された光のエネルギーを吸収して熱エネルギー
に変換し、この熱エネルギーが光吸収材料の近傍のニト
ロセルロースに伝達されることによって自己酸化性物質
であるニトロセルロースが急激に燃焼・熱分解する。こ
のニトロセルロースの急激な燃焼・熱分解によってその
近傍の光吸収材料およびポリウレタンエラストマーが層
外に昇華あるいは吹き飛ばされ、小穴(ピット)が生じ
るために、印刷用版材の表面に照射光を走査することに
より、ピットによる凹凸が形成され、パターンに沿って
画像を形成するものである。また、上述のように印刷用
版材の表面に形成された画像にインクを付着させて紙等
の媒体に押しつけて画像を転写することにより、印刷が
可能となる。
【0006】本発明の印刷用版材は、バインダとしてポ
リウレタンエラストマーを用いることにより、感光層の
膜強度を改善し、また、主鎖中にシロキサン結合を含む
ポリウレタンエラストマーを用いることにより、紙粉等
の異物の付着による印刷欠陥を低減するものである。さ
らに光エネルギーを熱エネルギーに効率よく変換し周囲
へ伝達する光吸収材料を用いることにより、画像の記録
感度を高めるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の印刷用版材の感光層に用
いるポリウレタンエラストマーは、主鎖中にシロキサン
結合を含むことを特徴とする。本発明に用いるポリウレ
タンエラストマーは、主鎖中にシロキサン結合を含むも
のであれば、特に限定はなく、ポリエステルポリオー
ル、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオールの少
なくとも1種以上と、ポリシロキサンと、ジイソシアネ
ートと、鎖延長剤を共重合して得られる種々のポリウレ
タンエラストマーが挙げられるが、特にポリエステルポ
リオールを用いたものが好ましい。ポリエステルポリオ
ールは直鎖状であるのが弾性に富み、好ましいが、粘度
を下げるために適度に分岐したものであってもよい。
【0008】本発明の印刷用版材のポリウレタンエラス
トマーに用いられるポリエステルポリオールとしては、
フマル酸、アジピン酸、二量化リノレイン酸、マレイン
酸などの有機酸とエチレン、プロピレン、1,4−ブチ
レン、2,3−ブチレン、ネオペンチル、1,6−ヘキ
サメチレンなどのグリコール、トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロール
エタン、ペンタエリトリトール等の多価アルコールとを
重縮合させたもの等が挙げられる。上記ポリエステルポ
リオールの分子量は、700〜3000が好ましく、特
に好ましくは1000〜2000である。
【0009】ジイソシアネートとしては、2,4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,10−デカ
メチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等が挙
げられる。
【0010】鎖延長剤としては、多価アルコールが好ま
しく、エチレン、プロピレン、1,4−ブチレン、2,
3−ブチレン、ネオペンチル、1,6−ヘキサメチレン
等のグリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサント
リオール、グリセリン、トリメチロールエタン、ペンタ
エリトリトール等の多価アルコールなどが挙げられる。
【0011】本発明の印刷用版材の感光層に用いるポリ
ウレタンエラストマーに用いられるポリシロキサンは、
活性水素をもち、ジイソシアネートと共重合可能であれ
ば特に限定はされない。該ポリシロキサンの好適な例と
して、直鎖または分岐状のジメチルポリシロキサンが挙
げられる。また、上記ポリシロキサンは、ジイソシアネ
ートと共重合するため、官能基として少なくとも一つ以
上の水酸基、1級または2級のアミノ基、および/また
はチオール基を有するのが好ましい。
【0012】本発明で用いるポリウレタンエラストマー
合成における上記ポリシロキサンの配合量は、本発明の
作用を損なわない範囲であれば特に限定はされず、多い
程よいが、好ましくは、2〜10重量%、より好ましく
は2〜5重量%であるのが良い。
【0013】本発明で用いるポリウレタンエラストマー
の製造方法は、常法による。
【0014】本発明の印刷用版材の感光層に用いるポリ
ウレタンエラストマーは、伸び率400%以上のものが
好ましく、特に好ましくは500%以上のものであるの
が良い。また、該ポリウレタンエラストマーのガラス転
移温度は、−10℃以下が好ましく、さらに好ましくは
−15℃以下のものが良く、特に好ましくは−20℃以
下のものであるのが良い。
【0015】本発明の印刷用版材の感光層に用いる光吸
収材料は、照射される光のエネルギーを吸収し、熱エネ
ルギーとして周囲に伝達することができる物質であれば
特に限定はされず、例えばカーボンブラック、グラファ
イト、顔料等が挙げられる。上記光吸収材料の配合量
は、感光層の感度を低下させない範囲であれば、特に限
定はされないが、、好ましくはポリウレタンエラストマ
ー100重量部に対し、0.5〜50重量部、さらに好
ましくは2.5〜40重量部、最適であるのは10〜3
0重量部である。
【0016】本発明の印刷用版材の感光層に用いるニト
ロセルロースは、熱分解性を有すれば特に限定されない
が、好ましくは窒素含有量が10〜14%のもの、さら
に好ましくは11〜12.5%のものが良く、最適なの
は11.5〜12.2%のものである。また重合度も一
般的な10〜1500程度の範囲で適宜選択できるが、
好ましくは10〜900の範囲が良く、特に好ましくは
15〜150の範囲で選択するのが良い。ニトロセルロ
ースは、必要に応じ2種以上を混合して使用してもよ
い。また、ニトロセルロースは、Hercules P
owder Co.の粘度表示法で20〜1/16秒の
範囲のものが好ましく、さらに好ましくは10〜1/8
秒、特に好ましくは1〜1/8秒の範囲のものが良
い。
【0017】ニトロセルロースの配合量は、感光層の感
度を低下させない範囲であれば、特に限定はされない
が、好ましくはポリウレタンエラストマー100重量部
に対し、5〜300重量部、さらに好ましくは20〜2
50重量部である。
【0018】本発明の印刷用版材の上記感光層を構成す
る成分を混合する方法は常法により、各成分を同時もし
くは順次配合して混合・攪拌・分散するなどすれば良
い。
【0019】本発明の印刷用版材の感光層は、上述の各
成分を含む塗布液を支持体上にブレードコーティング、
ローラーコーティング、カーテンコーティング等の一般
的な方法によって塗布することにより形成される。
【0020】本発明の印刷用版材の感光層は、支持体上
に塗布するために、溶媒を加えて塗布液とし、塗布後に
溶媒を乾燥等により除去してもよい。溶媒は、上記の感
光層構成成分を溶解もしくは分散できるものであれば特
に限定はされず、例えばエタノール、イソプロパノール
等のアルコール、ヘキサン、オクタン等の鎖式飽和炭化
水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ジクロロメ
タン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル類およびこれらの混合溶媒等が
挙げられる。
【0021】本発明の印刷用版材の感光層には、可塑
剤、界面活性剤、帯電防止剤、安定剤、分散剤等の添加
剤を加えてもよい。
【0022】本発明の印刷用版材の感光層の膜厚は、特
に限定はされず、画像形成時および画像転写時の耐久
性、版材のサイズ等により適宜選択すれば良いが、好ま
しくは1〜100μmであるのが良い。
【0023】本発明の印刷用版材の感光層を塗布する支
持体の材質は、特に制限はされず、各種樹脂フィルム、
樹脂シート、ガラス、セラミックス、金属等が挙げられ
る。
【0024】本発明の印刷用版材を用いた画像記録方法
において、感光層に照射する光は、光吸収材料に吸収さ
れて熱エネルギーに変換され、近傍に存在するニトロセ
ルロースを燃焼・熱分解できるものであれば、特に限定
はされないが、好ましくはレーザ光が良い。レーザ光と
しては、エキシマレーザ、Arレーザ、He−Neレー
ザ、半導体レーザ等種々のものが挙げられる。
【0025】本発明の印刷用版材を下記の試験例及び実
施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。 試験例 試験例1 異物の付着性評価 (1)試験方法 印刷用光沢紙を幅8mmの短冊状に裁断し、その表面に
純水を2μl散布して放置し、60秒後に拭き取り除去
した。30秒後に、幅8mmに裁断し、平面上に固定し
た実施例1及び比較例1の印刷用版材の感光層上に、該
光沢紙片を重ね、その上に5cm角のガラス板と1kg
の重りを載せて静置した。印刷用版材の感光層に光沢紙
片が貼り付くまでの時間を測定した(5秒毎)。
【0026】(2)試験結果 実施例1の印刷用版材は、180秒を超えても紙片の貼
り付きが見られなかったのに対し、比較例1の印刷用版
材は42秒で貼り付きがみられた。
【0027】試験例2 ガラス転移温度の測定 (1)試験方法 DSC(PERKIN ELMER社製 DSC−7)
を用い、実施例1および比較例1の印刷用版材それぞれ
の感光層のガラス転移温度を測定した。
【0028】(2)試験結果 感光層のガラス転移温度の測定結果を表1に示す。
【表1】 試験例1、2の結果より、実施例1の印刷用版材は比較
例1の印刷用版材とほぼ同程度のガラス転移温度である
にも関わらず、異物の付着が低減されることが分かっ
た。
【0029】
【実施例】
実施例1 (1)ポリウレタンエラストマーの合成 ポリエステルポリオール(商品名:ニッポラン400
9)132.43g(0.1300mol)に、ジブチ
ル錫ジラウレート0.05gを加え、そこにメチルエチ
ルケトン40gに溶解した1,4−ブタンジオール3.
364g(0.03733mol)を加えて60℃付近
で完全に溶解するまで撹拌した。次に、上記溶液を75
〜80℃にして、メチルエチルケトン245gに溶解し
たジフェニルメタンジイソシアネート42.58g
(0.17032mol)を加え、1時間撹拌した。そ
れに、メチルエチルケトン40gに溶解したジメチルポ
リシロキサン(東芝シリコーン(株)製、TSF−47
01)4.90g(0.00098mol)を加え、3
時間撹拌した。さらにメチルエチルケトン8.8gに溶
解した1,4−ブタンジオール0.128g(0.00
14mol)を加え、2時間反応させてシロキサン結合
を主鎖中に含むポリウレタンエラストマーを得た。
【0030】(2)印刷用版材の作製 上記のポリウレタンエラストマー28.55gに、カラ
ーペースト(カラーペーストANP−C−903ブラッ
クLV、東洋インキ(株)製:カーボンブラック含量
9.6重量%、ニトロセルロースRS1/2含量14.
4重量%)22.76g、およびメチルエチルケトン4
3.8gを配合し、攪拌機で5分間、攪拌混合した。こ
れにニトルセルロース(RS1/4 ダイセル化学工業
(株)製:固形分70重量%のイソプロパノール湿綿)
4.82gを加えて、3時間攪拌混合して塗布液を作製
し、撹拌終了後、一晩放置して脱泡した。得られた塗布
液を厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上にキャスト法により塗布し、これを110℃で2
分間送風乾燥して厚さ1.5μmの膜を成膜し、印刷用
版材とした。
【0031】比較例1 ポリウレタンエラストマー(日本ウレタン工業(株)
製、N2301)28.63gに、カラーペースト(カ
ラーペーストANP−C−903ブラックLV、東洋イ
ンキ(株)製:カーボンブラック含量9.6重量%、ニ
トロセルロースRS1/2含量14.4重量%)22.
76g、ニトロセルロースRS1/4(ダイセル化学工
業(株)製:固形分70重量%のイソプロパノール混
綿)4.82g、およびメチルエチルケトン43.79
gを攪拌混合して塗布液を作製した。得られた塗布液を
用い、実施例1と同様にして印刷用版材を作製した。
【0032】
【発明の効果】本発明の印刷用版材は、ポリウレタンエ
ラストマーを使用しているため、表面の耐擦傷性が高
く、強靭であるため、画像の形成された本発明の印刷用
版材を印刷機に装着し、感光層にインクを付着させて別
の媒体に押しつけ、直接記録画像を転写する場合にも耐
久性に優れており、実用的である。また、該ポリウレタ
ンエラストマーは、主鎖中にシロキサン結合を含むた
め、画像にインクを付着させて別の媒体に押しつけ、記
録画像を転写する場合に、紙粉等の異物が付着しにく
く、転写画像の欠陥が低減される。また、本発明の印刷
用版材は、感光層中にニトロセルロースを含み、光吸収
材料が吸収した光エネルギーによって効率良く熱分解す
るため、高感度で微細な凹凸の形成が可能である。 従
って、本発明の画像記録方法により、従来よりも低エネ
ルギーの光照射によってクリアな画像形成が可能にな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/035 G03F 7/075 521 7/075 521 7/20 505 7/20 505 B41M 5/26 S

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタンエラストマー、ニトロセル
    ロース、および光吸収材料から主としてなる感光層と支
    持体とで構成される印刷用版材であって、該ポリウレタ
    ンエラストマーが主鎖中にシロキサン結合を含むことを
    特徴とする印刷用版材。
  2. 【請求項2】 ポリウレタンエラストマー、ニトロセル
    ロース、および光吸収材料から主としてなる感光層と支
    持体とで構成される印刷用版材であって、該ポリウレタ
    ンエラストマーがポリエステルポリオール、アクリルポ
    リオール、ポリエーテルポリオールの少なくとも1種以
    上と、ポリシロキサンと、ジイソシアネートと、鎖延長
    剤とを共重合したポリウレタンエラストマーであること
    を特徴とする印刷用版材。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンエラストマーがポリエステ
    ルポリオールと、ポリシロキサンと、ジイソシアネート
    と、鎖延長剤を共重合したポリウレタンエラストマーで
    あることを特徴とする請求項2記載の印刷用版材。
  4. 【請求項4】鎖延長剤が、多価アルコールであることを
    特徴とする請求項2または3記載の印刷用版材
  5. 【請求項5】 ポリシロキサンが直鎖または分岐状のジ
    メチルポリシロキサンであることを特徴とする請求項2
    乃至4のいずれか一項に記載の印刷用版材。
  6. 【請求項6】 ポリシロキサンが官能基として少なくと
    も一つ以上の水酸基、アミノ基、および/またはチオー
    ル基を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれ
    か一項に記載の印刷用版材。
  7. 【請求項7】ポリウレタンエラストマーが、400%以
    上の伸び率を有し、かつ−10℃以下のガラス転移温度
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一
    項に記載の印刷用版材。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印
    刷用版材に光照射し、感光層の光照射した領域のニトロ
    セルロースを燃焼あるいは熱分解させてポリウレタンエ
    ラストマーを昇華あるいは吹き飛ばし、該印刷用版材の
    表面に凹凸を形成して画像を記録する段階と、前記の画
    像にインクを付着させて別の媒体に押しつけ、記録画像
    を転写する段階を含むことを特徴とする画像記録方法。
  9. 【請求項9】光照射をレーザ光によって行うことを特徴
    とする請求項8記載の画像記録方法。
JP9136076A 1997-05-09 1997-05-09 印刷用版材 Pending JPH10312053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9136076A JPH10312053A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 印刷用版材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9136076A JPH10312053A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 印刷用版材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10312053A true JPH10312053A (ja) 1998-11-24

Family

ID=15166680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9136076A Pending JPH10312053A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 印刷用版材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10312053A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111619257A (zh) * 2020-04-21 2020-09-04 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种烫画膜及其生产工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111619257A (zh) * 2020-04-21 2020-09-04 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种烫画膜及其生产工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1997017208A1 (en) Direct drawing type waterless planographic original form plate
CN1318226C (zh) 可逆的热敏记录介质、标签和组件,以及图像处理设备和方法
KR100353298B1 (ko) 인쇄용판재,그의제조방법및인쇄용판재를이용한인쇄방법
EP1304674A2 (en) Rewritable thermal label of a non-contact type and method for using the label
EP0569003B1 (en) Water-dispersible polyester composition for image recording medium
EP0818321B1 (en) Ink-receptor for printing with phase change ink
CN1508020A (zh) 使用非接触型可重写感热式标签记录和擦除图象的方法
JP3438404B2 (ja) 印刷用版材およびその製造方法
JPH10312053A (ja) 印刷用版材
US4894279A (en) Electroerosion print media having protective coatings modified with organotitanium reagents
JPH10301261A (ja) 印刷用版材
JP2650510B2 (ja) 転写記録方法及びこの方法に使用される被転写体
EP1645431B1 (en) Method for manufacture of lithographic printing plate precursor for dry lithographic printing
JP3132000B2 (ja) 昇華型転写受像体用の染着性樹脂及びそれを用いた受像体
JPH1178243A (ja) 感熱記録媒体
EP0779559A1 (en) Reusable image recording material and image forming device and reusing method thereof
EP0147642B1 (en) Electroerosion print media having a protective coating
JP3255480B2 (ja) 感熱転写用記録媒体
JP3448956B2 (ja) ポリエステル系樹脂を用いたコーティング剤
JP5655461B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JP2987534B2 (ja) 感熱転写記録シート
JP2005193655A (ja) 平版印刷版の作製方法、平版印刷版、および平版印刷版の印刷方法
JP3209285B2 (ja) 昇華転写受像体
JP2927062B2 (ja) マーキングフィルム及びそれを用いた感熱転写記録方法
JPH02158388A (ja) 熱転写記録媒体