JPH10311554A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10311554A
JPH10311554A JP9135895A JP13589597A JPH10311554A JP H10311554 A JPH10311554 A JP H10311554A JP 9135895 A JP9135895 A JP 9135895A JP 13589597 A JP13589597 A JP 13589597A JP H10311554 A JPH10311554 A JP H10311554A
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JP
Japan
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heat exchanger
casing
air conditioner
air
blown
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JP9135895A
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English (en)
Inventor
Shinichi Taguchi
伸一 田口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井内に据え付けられる空気調和機につい
て、熱交換器の洗浄作業を容易とすることにより、その
保守作業性を向上させる。 【解決手段】 略直方体状のケーシング1内に、横方向
を長手方向とする熱交換器3を、上側を前方に位置して
傾斜するよう設ける。ケーシング1背面側には送風ファ
ン2を備え、ケーシング1前面側には吹出口6を有す
る。送風ファン2で圧送された吹出空気は、熱交換器3
を通過したのち吹出口6から室内へ吹き出される。熱交
換器3の吹出空気上流側に臨んで、ケーシング1の側板
8に人間の手が入る作業穴10を穿設する。作業穴10
によるケーシング1内外の連通は、取付面にウレタン製
のシール材15を備えた点検蓋5によって遮断される。
ケーシング1の下面側にはドレンパン4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天井内に据え付
けられる空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、上記のような空気調和機の従来
例(例えば特開平7−233961号公報)を示す透過
側面図である。この空気調和機は、ケーシング41内に
熱交換器43を傾斜させて配置するとともに、ケーシン
グ41の背面側には上記熱交換器43に向かって吹出空
気を圧送する送風ファン42が設けられ、また上記ケー
シング41の下方には、上記熱交換器43で発生する凝
縮水を受けるためのドレンパン44が設けられている。
上記熱交換器43には、例えばビルの屋上等に設けられ
たヒートポンプシステム(図示せず)によって加熱又は
冷却された水が、水配管(図示せず)を介して入口ヘッ
ダ47から流入する。流入した上記水は、熱交換器43
の内部に設けられた水通路(図示せず)を流通しながら
送風ファン42で圧送された上記吹出空気との間で熱交
換し、その後上記出口ヘッダ48から流出して再び上記
水配管を介してヒートポンプシステムに返流する。一
方、送風ファン42によって圧送された吹出空気は、水
通路を流通する水と熱交換器43で熱交換した後、ケー
シング41の前面側に設けられた吹出口46から室内へ
と吹き出される。また上記のように送風ファン42の吹
出空気は熱交換器43で熱交換されるから、ケーシング
41内における熱交換器43よりも吹出空気上流側の空
間と吹出空気下流側の空間との連通は、確実に遮断して
おく必要がある。そのため上記熱交換器43の下端側と
ケーシング41との間には、コイル仕切板45が設けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記熱交換器43に向
かって送風ファン42で圧送される吹出空気は、送風フ
ァン42によって室内から吸い込まれた空気である。空
気吸込口にはエアフィルタが設けられているが、このエ
アフィルタで室内空気に混入しているゴミ等を完全に除
去するのは、コスト面等からの制約のために無理があ
る。そのため上記吹出空気にも、多少の残留ゴミ等が混
入している結果となり、吹出空気が送風ファン42で熱
交換器43に向かって圧送されると、これに伴って残留
ゴミ等も熱交換器43に吹き付けられる。従って多数の
フィンが微小間隔で並設されている上記熱交換器43に
は、その吹出空気上流側に、次第に上記残留ゴミ等が堆
積してゆくこととなる。この堆積量は時間の経過ととも
に増大し、3〜5年もすると堆積した残留ゴミ等のため
に熱交換器43を通過する風量が目立って減少してく
る。そこで上記従来の空気調和機では、熱交換器43を
ケーシング41内から取り外して、熱交換器43の吹出
空気上流側を洗浄することが行われていた。
【0004】ところが熱交換器43をケーシング41内
から取り外すためには、まずドレンパン44をケーシン
グ41の下面側から取り外し、次にコイル仕切板45を
取り外し、さらに熱交換器43の入口ヘッダ47及び出
口ヘッダ48に接続された水配管を取り外すという前作
業が必要であり、その後にさらに熱交換器43の取り外
し作業を行う必要があった。そのため熱交換器43の洗
浄には多大な工数を要し、しかもこれらを狭い天井内で
行う必要があるため、空気調和機の保守作業性が低下す
るという問題があった。
【0005】ところで上記のように熱交換器43は、吹
出空気の流通方向に沿って配設された多数のフィンが、
微小間隔で並設されて成るものである。そのため上記フ
ィンにスリットやルーバー等のような切り起こし部が形
成されている場合はもちろんのこと、あるいはそのよう
な切り起こし部がフィンに形成されていない場合であっ
ても、上記残留ゴミ等のほとんどは熱交換器43の吹出
空気上流側の面にのみ付着堆積する。従って熱交換器4
3の洗浄は、ほとんどその吹出空気上流側の面について
必要とされるものであった。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、天井内に据え付
けられる空気調和機について、熱交換器の洗浄作業を容
易とすることにより、その保守作業性を向上させること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、天井内に据え付けられる略直方体状のケーシン
グ1内に熱交換器3を備えるとともに、ケーシング1の
下面側には上記熱交換器3から落下した水を受けるドレ
ンパン4を備える一方、送風ファン2によって吹き出さ
れた吹出空気を上記熱交換器3に圧送し、この熱交換器
3を通過させた後に吹出口6からケーシング1外に吹き
出すよう成された空気調和機において、上記熱交換器3
の吹出空気上流側に臨むケーシング1側面に、人間の手
を入れることができる作業穴10を穿設したことを特徴
としている。
【0008】上記請求項1の空気調和機では、上記作業
穴10から作業者が手を入れることによって、熱交換器
3の吹出空気上流側の洗浄を行うことが可能となる。ま
た上記作業穴10から目視することによって、熱交換器
3の洗浄を行う必要があるか否かを容易に判別すること
が可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、上記作業穴
10によるケーシング1内外の連通を遮断する遮蔽板5
を、上記ケーシング1に着脱自在に設けていることを特
徴としている。
【0010】上記請求項2の空気調和機では、熱交換器
3の洗浄作業をしない通常時にはケーシング1内外の連
通が遮断されているので、空調運転時における送風漏れ
を防止することが可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機は、上記遮蔽
板5を取り付ける取付部11を、上記ケーシング1側面
の外側に設けていることを特徴としている。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、ケーシン
グ1内における空気流の円滑な流れが、上記取付部11
によって妨害されるのを回避することが可能となる。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記遮蔽板5
は、その取付面に、取付方向に伸縮性を有するシール材
15を備えて成ることを特徴としている。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、ケーシン
グ1内外の連通の遮断を確実とすることが可能となる。
また取付部11がケーシング1の側面から突出している
ような場合にも、この突出を上記シール材15の伸縮性
によって吸収できるので、機器のコンパクト化及び据付
性の向上を図ることが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、上記作業穴10
は、熱交換器3の長手方向の側方に位置するケーシング
側面8に穿設していることを特徴としている。
【0016】上記請求項5の空気調和機では、作業穴1
0から作業者が手を挿入する方向が熱交換器3の長手方
向と一致するので、熱交換器3の全体に渡る洗浄を容易
とすることが可能となる。
【0017】請求項6の空気調和機は、上記作業穴10
は、熱交換器3の長手方向の側方に位置するケーシング
両側面8に穿設していることを特徴としている。
【0018】上記請求項6の空気調和機では、熱交換器
3の長さが長く、片側面8からの洗浄では反対側の熱交
換器3端部の洗浄が困難となるような場合でも、反対側
の側面8からも作業者が手を挿入することができるの
で、熱交換器3の全体に渡る洗浄を確実に行うことが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の実
施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】図2は、上記空気調和機を示す斜視図であ
る。この空気調和機は、天板9、側板8、前板7等で構
成される略直方体状のケーシング1を備えている。そし
てこのケーシング1内に、その上側を前方に位置させる
ように傾斜して、その横方向を長手方向とする熱交換器
3が備えられている。またケーシング1の背面側には2
つの送風ファン2、2が併設される一方、前板7には長
方形状の吹出口6が形成されている。また上記ケーシン
グ1は底面に開口部(図示せず)を有し、この開口部の
下側に、ドレン排出管18を備えたドレンパン4が取り
付けられている。そして上記ケーシング1の側板8に
は、入口ヘッダ21と出口ヘッダ22とが設けられてい
るが、これらの入口ヘッダ21及び出口ヘッダ22に
は、例えばビルの屋上等に配置されたヒートポンプシス
テム(図示せず)で加熱又は冷却された水を流通させる
水配管(図示せず)が接続される。なお上記ケーシング
1とドレンパン4との間には、ケーシング1内外の連通
を遮断するための仕切板14が設けられ、この仕切板1
4には、熱交換器3から落下したドレン水をドレン排出
管18へ向かって流通させるための流出口16が形成さ
れている。また上記側板8には点検蓋5が取り付けられ
ているが、これについては図1を用いて次に説明する。
【0021】図1(a)は、上記空気調和機のうち側板
8近傍を示す拡大斜視図である。同図では、上記点検蓋
5を取り外した状態で示している。上記側板8の背面側
上部位置には、略円形の作業穴10が穿設されている。
この作業穴10は、作業者が手を挿入することができる
大きさに成されたものであり、ここでは直径約150m
m程度のものとしている。直径はこれよりも小さくても
良いが、作業性を考えると少なくとも直径約100mm
程度以上であることが望ましい。また上記側板8には、
上述の入口ヘッダ21及び出口ヘッダ22が設けられて
いる。ケーシング1内では、上記熱交換器3がその上端
部を上記出口ヘッダ22に連接させ、またその下端部を
上記入口ヘッダ21に連接させるように傾斜して配置さ
れている。従って上記作業穴10は、上記熱交換器3の
背面側に臨んで設けられているということになる。また
上記作業穴10の上方の左右2ケ所及び下方の中央1ケ
所には、側板8から側方に突出して取付部11が設けら
れている。そしてこの取付部11にはネジ穴11aが螺
設されているが、このネジ穴11aは、取付部11内で
終端するよう成されているものである。なお入口ヘッダ
21と出口ヘッダ22との中間部には、熱交換器3内に
設けられた水通路(図示せず)のエア抜きを行うため
に、バルブ23とホース24とが取り付けられている。
【0022】また図1(b)は、上記点検蓋5を示す斜
視図である。この点検蓋5には、上記各取付部11と対
応する位置に、それぞれ取付ネジを挿通させるための取
付穴12、13が穿設されている。このうち下方位置に
設けられた取付穴12は、下方に開口して取付部11と
取付穴12、13との寸法誤差を吸収するようになって
いる。また上記点検蓋5は、その裏面側、すなわち側板
8に対する取付面側に、取付方向に伸縮性を有するウレ
タン系のシール材15が取着されている。空気調和機の
通常使用時には、上記取付穴12、13に挿通させた取
付ネジをネジ穴11aに螺着し、点検蓋5を側板8に対
して着脱自在に取り付けておく。すると上記シール材1
5が作業穴10を閉鎖するとともに取付部11の突出高
さを吸収し、これによって作業穴10によるケーシング
1内外の連通が遮断される。すなわち上記点検蓋5が、
作業穴10によるケーシング1内外の連通を遮断する遮
蔽板として機能するということである。
【0023】さらに図3は、天井内に据え付けられた上
記空気調和機を示す斜視図である。同図に示すように上
記空気調和機は、天井の室内側を構成する天井板27の
上方に、4本の吊りボルト25・・・で吊り下げて天井
内に据え付けられる。そして上記天井板27のうち、据
え付けられた上記空気調和機の両側方に相当する位置に
は、この空気調和機の保守作業時に作業者が天井内に入
り込むための点検口26、26が設けられている。この
点検口26、26は、その大きさが約450mm四方で
あって、通常時には天井蓋(図示せず)を取り付けて閉
鎖しておくことができるようになっている。
【0024】ところで図5は、上記空気調和機に備えら
れた熱交換器3のフィン17の一部分を拡大して示す図
であり、同図(a)は平面図、同図(b)は断面図であ
る。同図に示すように上記フィン17には、2本の切り
込み32、32で挟まれた部分をフィン17面から切り
起こして成るスリット30が設けられている。そしてこ
のようなスリット30をフィン17とフィン17との間
に突出させることによって、熱交換器3の熱交換能力を
向上させることが図られている。また同様の手法によっ
て熱交換器3の熱交換能力を向上させる他の実施形態と
して、図6に示すようなルーバー33をフィン17に設
けることもある。このルーバー33は、1本の切り込み
35に隣接する部分を、フィン17面から所定角度で傾
斜するように切り起こして成るものである。
【0025】上記のように構成された空気調和機では、
上述のように例えばビルの屋上等に設けられたヒートポ
ンプシステム(図示せず)によって加熱又は冷却された
水が、水配管(図示せず)を介して入口ヘッダ21から
熱交換器3内に流入する。流入した上記水は、熱交換器
3の内部に設けられた水通路(図示せず)を流通し、送
風ファン2によって圧送された吹出空気との間で熱交換
を行う。その後上記水は、熱交換器3内から出口ヘッダ
22を介して流出し、再び水配管を通じて上記ヒートポ
ンプシステムに返流する。一方、送風ファン2、2によ
って圧送された吹出空気は、上記熱交換器3の背面側に
吹き付けられ、この熱交換器3を背面側から前面側へと
通過しながら水通路を流通する水との間で熱交換を行
い、その後ケーシング1に設けられた吹出口6から室内
へと吹き出される。すなわち、熱交換器3の背面側が吹
出空気の上流側に相当するということである。このとき
上記送風ファン2、2で熱交換器3に向かって圧送され
る吹出空気には、上述のように吸込口(図示せず)に設
けられたエアフィルタでは除去しきれなかった残留ゴミ
等が混入している。そのため熱交換器3の吹出空気上流
側には次第に上記残留ゴミ等が堆積し、3〜5年もする
と堆積した残留ゴミ等のために吹出口6から吹き出され
る風量も減少してくる。そのため上記空気調和機におい
ても、適宜に熱交換器3の洗浄を行うことが必要であ
る。そこで次に、上記空気調和機における熱交換器3の
洗浄作業について説明する。
【0026】上記空気調和機の熱交換器3の洗浄を行う
には、まず図3に示す天井板27から天井蓋を取り外
し、点検口26を開口させる。次に作業者は、この点検
口26から天井内に入り込み、ケーシング1の側板8に
取り付けられた点検蓋5を取り外す。すると、上記側板
8に作業穴10が開口する。さらに作業者は、熱交換器
3の下端部に取り付けられたコイル仕切板(図示せず。
図7参照。)を取り外す。図4は、この状態における上
記空気調和機を示す部分破断斜視図である。同図に示す
ように天井内に入り込んだ作業者は、水ホース29が接
続されたブラシ28を手に持って、これを上記作業穴1
0からケーシング1内に挿入する。このブラシ28は、
水ホース29を介して供給された水がその刷毛部分28
aから噴出し、水流を用いた洗浄を容易に行えるように
したものである。すると上記作業穴10は、熱交換器3
の背面側、すなわち送風ファン2による吹出空気上流側
に臨んで設けられているから、作業者は、作業穴10か
ら挿入した上記ブラシ28によって熱交換器3を洗浄
し、その吹出空気上流側に堆積した残留ゴミ等を除去す
ることができる。また熱交換器3の下端部に取り付けら
れたコイル仕切板を取り外しているので、ブラシ28に
よって除去した上記残留ゴミ等は、刷毛部分28aから
噴出した水とともにドレンパン4に流れ落ちることとな
る。従ってドレンパン4に流れ落ちた水を集めて溜める
容器が必要となるが、流れ落ちた残留ゴミ等が詰まるの
を防止するため、予めドレン排出管18に接続されたド
レンホースは取り外しておくことが望ましい。
【0027】上記のような洗浄作業においては、熱交換
器3をケーシング1から取り外す必要がなく、従って入
口ヘッダ21及び出口ヘッダ22に接続された水配管を
取り外す必要もない。従って洗浄作業を容易とし、空気
調和機の保守作業性を向上させることができる。また熱
交換器3に対する残留ゴミ等の堆積量が、点検蓋5を取
り外すだけで上記作業穴10から視認できるので、熱交
換器3の洗浄を行う必要があるか否かを容易に判断する
ことができる。また上記のようにフィン17にスリット
30やルーバー33を形成したような熱交換器3では、
その吹出空気上流側への残留ゴミ等の堆積が顕著である
が、上記作業穴10は熱交換器3の吹出空気上流側に臨
んで設けられているから、残留ゴミ等の除去を確実に行
うことができる。もっとも上記のようにフィン17にス
リット30やルーバー33を形成した熱交換器3でも、
フィン17とフィン17との間やその吹出空気下流側に
も残留ゴミ等は付着している。しかしながら水を噴出さ
せながらブラシ28で洗浄を行う熱交換器3の吹出空気
上流側は、同時に、傾斜して設けられた熱交換器3の上
面側でもある。従ってフィン17とフィン17との間や
熱交換器3の吹出空気下流側に付着した残留ゴミ等は、
ブラシ28から噴出する水流によって確実に洗浄するこ
とができる。また上記のように開口する作業穴10は、
熱交換器3の長手方向の側方に設けられている。従って
作業者の手の挿入方向と熱交換器3の長手方向とが一致
し、熱交換器3の全体に渡る洗浄が容易となる。また上
記作業穴10をケーシング1の両側板8に穿設しておけ
ば、空気調和機が大型機であって作業者が熱交換器3の
反対側の端部に手が届かないような場合にも、両側方か
ら洗浄することで熱交換器3全体の確実な洗浄を行うこ
とができる。
【0028】さらに空気調和機の通常使用時には、上記
作業穴10に点検蓋5が取り付けられている。この点検
蓋5は、上記作業穴10によるケーシング1内外の連通
を遮断する遮蔽板としての機能を有しているから、空調
運転時におけるケーシング1からの送風漏れを防止し、
空気調和機の良好な空調性能を維持することができる。
また上記側板8に設けた取付部11はケーシング1の側
板8よりも外側に形成され、側板8の内側には何らの突
起もこれによって形成されていない。従ってこの取付部
11でケーシング1内の円滑な空気流を乱すことはな
く、良好な空調性能を確実に維持することができる。し
かも取付部11の突出量は点検蓋5に備えられたシール
材15によって吸収されるから、作業穴10による連通
を確実に遮断しつつ、機器のコンパクト化と据付性の向
上とを図ることができる。
【0029】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記熱交換器3は、そのフィン17にスリ
ット30又はルーバー33を有するものである。しかし
ながらこのようなスリット30又はルーバー33をフィ
ン17に有しない熱交換器3の場合にも、残留ゴミ等が
堆積するのは主として吹出空気上流側である。従ってこ
のような熱交換器3を備えた空気調和機の場合にも、上
記作業穴10から作業者が手を挿入して熱交換器3を洗
浄することにより、堆積した残留ゴミ等を確実に除去す
ることができる。また上記空気調和機は、ヒートポンプ
で冷却又は加熱された水を熱交換器3内に流通させるフ
ァンコイル方式であるが、熱交換器3内に冷媒を流通さ
せる方式の空気調和機にも、本発明を適用してその優れ
た効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機では、上記作
業穴から作業者が手を入れることによって、熱交換器の
吹出空気上流側の洗浄を行うことが可能となる。また上
記作業穴から目視することによって、熱交換器の洗浄を
行う必要があるか否かを容易に判別することが可能とな
る。従って熱交換器の洗浄作業が容易となり、その保守
作業性を向上させることが可能となる。
【0031】また請求項2の空気調和機では、熱交換器
の洗浄作業をしない通常時にはケーシング内外の連通が
遮断されているので、空調運転時における送風漏れを防
止して良好な空調性能を維持することが可能となる。
【0032】さらに請求項3の空気調和機では、ケーシ
ング内における空気流の円滑な流れを、上記取付部が妨
害するのを回避することが可能となる。従って良好な空
調性能を確実に維持することが可能となる。
【0033】請求項4の空気調和機では、ケーシング内
外の連通の遮断を確実とすることが可能となる。また取
付部がケーシングの側面から突出しているような場合に
も、この突出を上記シール材の伸縮性によって吸収でき
るので、機器のコンパクト化及び据付性の向上を図るこ
とが可能となる。
【0034】請求項5の空気調和機では、作業穴から作
業者が手を挿入する方向が熱交換器の長手方向となるの
で、熱交換器の全体に渡る洗浄を容易とすることが可能
となる。
【0035】請求項6の空気調和機では、熱交換器の長
さが長く、片側面からの洗浄では反対側の端部の洗浄が
困難となるような場合でも、両側面から作業者が手を挿
入することができるので、熱交換器の全体に渡る洗浄を
確実に行うことが可能となる。従って大型機の場合であ
っても熱交換器の取り外しは不要であり、その保守作業
性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の一実施形態の空気調和機
についてその側板近傍を示す拡大斜視図であり、(b)
は、上記側板に取り付けられる点検蓋を示す斜視図であ
る。
【図2】上記空気調和機の構成を示す斜視図である。
【図3】天井内に据え付けられた上記空気調和機を示す
斜視図である。
【図4】上記空気調和機における熱交換器の洗浄作業を
説明する斜視図である。
【図5】上記熱交換器のフィンに設けられたスリットを
示し、(a)はその平面図であり、(b)は断面図であ
る。
【図6】他の実施形態の熱交換器のフィンに設けられた
ルーバーを示し、(a)はその平面図であり、(b)は
断面図である。
【図7】従来例の空気調和機を示す透過側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 送風ファン 3 熱交換器 4 ドレンパン 5 点検蓋 6 吹出口 8 側板 10 作業穴 11 取付部 15 シール材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井内に据え付けられる略直方体状のケ
    ーシング(1)内に熱交換器(3)を備えるとともに、
    ケーシング(1)の下面側には上記熱交換器(3)から
    落下した水を受けるドレンパン(4)を備える一方、送
    風ファン(2)によって吹き出された吹出空気を上記熱
    交換器(3)に圧送し、この熱交換器(3)を通過させ
    た後に吹出口(6)からケーシング(1)外に吹き出す
    よう成された空気調和機において、上記熱交換器(3)
    の吹出空気上流側に臨むケーシング(1)側面に、人間
    の手を入れることができる作業穴(10)を穿設したこ
    とを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記作業穴(10)によるケーシング
    (1)内外の連通を遮断する遮蔽板(5)を、上記ケー
    シング(1)に着脱自在に設けていることを特徴とする
    請求項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 上記遮蔽板(5)を取り付ける取付部
    (11)を、上記ケーシング(1)側面の外側に設けて
    いることを特徴とする請求項2の空気調和機。
  4. 【請求項4】 上記遮蔽板(5)は、その取付面に、取
    付方向に伸縮性を有するシール材(15)を備えて成る
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3の空気調和機。
  5. 【請求項5】 上記作業穴(10)は、熱交換器(3)
    の長手方向の側方に位置するケーシング側面(8)に穿
    設していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかの空気調和機。
  6. 【請求項6】 上記作業穴(10)は、熱交換器(3)
    の長手方向の側方に位置するケーシング両側面(8)に
    穿設していることを特徴とする請求項5の空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002130734A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2013170744A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Hitachi Appliances Inc 空気調和機
CN106839120A (zh) * 2017-03-17 2017-06-13 广东美的制冷设备有限公司 换热器组件及其安装方法、空调室内机和空调器
US11371747B2 (en) 2017-10-06 2022-06-28 Mitsubishi Electric Corporation Indoor unit of air-conditioning apparatus and air-conditioning apparatus

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