JPH10310582A - ピペリジン環縮合カルバペネム化合物 - Google Patents
ピペリジン環縮合カルバペネム化合物Info
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- JPH10310582A JPH10310582A JP10060200A JP6020098A JPH10310582A JP H10310582 A JPH10310582 A JP H10310582A JP 10060200 A JP10060200 A JP 10060200A JP 6020098 A JP6020098 A JP 6020098A JP H10310582 A JPH10310582 A JP H10310582A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は優れた抗菌活性を有するピペリジン環
縮合カルバペネム化合物及びその合成中間体を提供す
る。 【解決手段】式 【化1】 [式中、R0 は水素原子または水酸基の保護基を示し、
R1 は水素原子またはカルボキシ基の保護基を示し、R
2 は水素原子、イミノ基の保護基、それぞれ置換基を有
してもよいアルキル基、アルケニル基、アシル基、カル
バモイル基もしくはチオカルバモイル基、1−イミノア
ルキル基またはアミジノ基を示す。]を有するピペリジ
ン環縮合カルバペネム化合物またはその薬理上許容され
る塩。
縮合カルバペネム化合物及びその合成中間体を提供す
る。 【解決手段】式 【化1】 [式中、R0 は水素原子または水酸基の保護基を示し、
R1 は水素原子またはカルボキシ基の保護基を示し、R
2 は水素原子、イミノ基の保護基、それぞれ置換基を有
してもよいアルキル基、アルケニル基、アシル基、カル
バモイル基もしくはチオカルバモイル基、1−イミノア
ルキル基またはアミジノ基を示す。]を有するピペリジ
ン環縮合カルバペネム化合物またはその薬理上許容され
る塩。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人および動物の細菌
性疾患に対して特に有効な式(I)で表されるピペリジ
ン環縮合カルバペネム化合物に関する。
性疾患に対して特に有効な式(I)で表されるピペリジ
ン環縮合カルバペネム化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−178389号に次式で示さ
れるようなピペリジン環縮合カルバペネム誘導体が開示
されている。しかし、窒素原子が10位に存在する化合
物について記載された報告は見い出せない。
れるようなピペリジン環縮合カルバペネム誘導体が開示
されている。しかし、窒素原子が10位に存在する化合
物について記載された報告は見い出せない。
【0003】
【化2】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは10位が
窒素原子であるピペリジン環縮合カルバペネム化合物の
創製について鋭意研究し、この新規な構造をもつ化合物
が優れた抗菌活性を有することを見い出すとともに、こ
れら活性化合物を合成するにあたり有用な合成中間体を
見い出し、本発明を完成するに至った。
窒素原子であるピペリジン環縮合カルバペネム化合物の
創製について鋭意研究し、この新規な構造をもつ化合物
が優れた抗菌活性を有することを見い出すとともに、こ
れら活性化合物を合成するにあたり有用な合成中間体を
見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)を有す
るカルバペネム化合物またはその薬理上許容される塩に
関する。
るカルバペネム化合物またはその薬理上許容される塩に
関する。
【0006】
【化3】
【0007】式中、R0 は水素原子または水酸基の保護
基を示し、R1 は水素原子またはカルボキシ基の保護基
を示し、R2 は(1)水素原子; (2)2級アミノ基の保護基; (3)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルキル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は低級アルキル基
または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、シアノ
基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はア
ミノ基または低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環基(該置換基は低級アルカノイル
基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アルカ
ノイル基または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、
グアニジノ基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有して
もよいカルバモイル基(該置換基は低級アルキル基また
はアミノ低級アルキル基を示す。)、または、1〜2個
の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分
とするカルバモイル基(該置換基はアミノ基、カルバモ
イル低級アルキル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環低級アルカノイル基、1−イミノ低級アルキル
基、アミジノ基、アミノフェニル基、カルバモイル基、
または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (4)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケニル
基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基は低級アルキル基またはアミノ低級
アルキル基を示す。)、または、1〜2個の置換基を有
してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバ
モイル基(該置換基はアミノ基、カルバモイル低級アル
キル基、アミノ低級アルカノイル基、窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級ア
ルカノイル基、1−イミノ低級アルキル基、アミジノ
基、アミノフェニル基、カルバモイル基、または窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複
素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (5)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルカノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す]; (6)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す。]; (7)1〜3個の置換基を有してもよい炭素数7乃至1
3個のアリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、1−イミノ低級アルキルアミノ
基、グアニジノ基、カルバモイル基、または置換されて
いてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族複素環アルキル基(該置換基は低級アル
キル基を示す。)を示す。]; (8)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環カル
ボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を示
す。]; (9)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カル
ボニル基 [該複素環カルボニル基は、複素環の炭素原子とカルボ
ニル基が結合したものに限る。該置換基は、低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルカノイ
ル基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アル
カノイル基、低級アルケニル基、アミノ基、アミジノ
基、または1−イミノ低級アルキル基を示す。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1
〜2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水
素基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
ハロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ
基を示す。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含
む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1〜
2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水素
基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ基
を示す。]; (12)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするカル
バモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。]; (13)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするチオ
カルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。];または (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基(式中、
R3 は水素原子または低級アルキル基を示し、R4 は水
素原子、アミノ基、または低級アルキル基を示す。)で
ある。
基を示し、R1 は水素原子またはカルボキシ基の保護基
を示し、R2 は(1)水素原子; (2)2級アミノ基の保護基; (3)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルキル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は低級アルキル基
または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、シアノ
基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はア
ミノ基または低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環基(該置換基は低級アルカノイル
基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アルカ
ノイル基または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、
グアニジノ基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有して
もよいカルバモイル基(該置換基は低級アルキル基また
はアミノ低級アルキル基を示す。)、または、1〜2個
の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分
とするカルバモイル基(該置換基はアミノ基、カルバモ
イル低級アルキル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環低級アルカノイル基、1−イミノ低級アルキル
基、アミジノ基、アミノフェニル基、カルバモイル基、
または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (4)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケニル
基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基は低級アルキル基またはアミノ低級
アルキル基を示す。)、または、1〜2個の置換基を有
してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバ
モイル基(該置換基はアミノ基、カルバモイル低級アル
キル基、アミノ低級アルカノイル基、窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級ア
ルカノイル基、1−イミノ低級アルキル基、アミジノ
基、アミノフェニル基、カルバモイル基、または窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複
素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (5)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルカノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す]; (6)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す。]; (7)1〜3個の置換基を有してもよい炭素数7乃至1
3個のアリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、1−イミノ低級アルキルアミノ
基、グアニジノ基、カルバモイル基、または置換されて
いてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族複素環アルキル基(該置換基は低級アル
キル基を示す。)を示す。]; (8)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環カル
ボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を示
す。]; (9)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カル
ボニル基 [該複素環カルボニル基は、複素環の炭素原子とカルボ
ニル基が結合したものに限る。該置換基は、低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルカノイ
ル基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アル
カノイル基、低級アルケニル基、アミノ基、アミジノ
基、または1−イミノ低級アルキル基を示す。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1
〜2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水
素基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
ハロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ
基を示す。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含
む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1〜
2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水素
基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ基
を示す。]; (12)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするカル
バモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。]; (13)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするチオ
カルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。];または (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基(式中、
R3 は水素原子または低級アルキル基を示し、R4 は水
素原子、アミノ基、または低級アルキル基を示す。)で
ある。
【0008】上記において、R0 の定義における「水酸
基の保護基」としては、例えばトリメチルシリル、t−
ブチルジメチルシリルのようなトリ低級アルキルシリル
基;アリルオキシカルボニル、2−メチルアリルオキシ
カルボニル、2−クロロアリルオキシカルボニルのよう
な置換基を有してもよいアリルオキシカルボニル基(該
置換基は低級アルキルまたはハロゲン原子である);メ
トキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル
基;4−メチルベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニルのような置換
基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基(該置換
基は低級アルキル、ニトロまたは低級アルコキシであ
る)をあげることができ、好適にはトリ(C1 −C4 )
アルキルシリル基、置換基を有してもよいアリルオキシ
カルボニル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る)または置換基を有してもよいベンジルオキシカルボ
ニル基(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキシ
基である)であり、更に好適にはトリメチルシリル、t
−ブチルジメチルシリル、アリルオキシカルボニルまた
は4−ニトロベンジルオキシカルボニル基である。R1
の定義における「カルボキシ基の保護基」は、反応にお
ける保護基または生体に投与する際のプロドラッグ化の
ための保護基を示す。
基の保護基」としては、例えばトリメチルシリル、t−
ブチルジメチルシリルのようなトリ低級アルキルシリル
基;アリルオキシカルボニル、2−メチルアリルオキシ
カルボニル、2−クロロアリルオキシカルボニルのよう
な置換基を有してもよいアリルオキシカルボニル基(該
置換基は低級アルキルまたはハロゲン原子である);メ
トキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル
基;4−メチルベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニルのような置換
基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基(該置換
基は低級アルキル、ニトロまたは低級アルコキシであ
る)をあげることができ、好適にはトリ(C1 −C4 )
アルキルシリル基、置換基を有してもよいアリルオキシ
カルボニル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る)または置換基を有してもよいベンジルオキシカルボ
ニル基(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキシ
基である)であり、更に好適にはトリメチルシリル、t
−ブチルジメチルシリル、アリルオキシカルボニルまた
は4−ニトロベンジルオキシカルボニル基である。R1
の定義における「カルボキシ基の保護基」は、反応にお
ける保護基または生体に投与する際のプロドラッグ化の
ための保護基を示す。
【0009】「反応における保護基」としては、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルのような低級アルキル基(炭素数1乃至6
個のアルキル基、以下同様);2,2,2−トリクロロ
エチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フ
ルオロエチル、2,2−ジブロモエチルのような2−ハ
ロゲノエチル基;アリル、2−メチルアリル、2−クロ
ロアリルのような置換基を有してもよいアリル基(該置
換基は低級アルキルまたはハロゲン原子である);ベン
ジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α−ナフチ
ルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、ト
リフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9
−アンスリルメチル、4−メチルベンジル、2,4,6
−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジ
ル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフ
ェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジ
ル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シ
アノベンジル、4−シアノベンジルジフェニルメチル、
ビス(2−ニトロフェニル)メチル、ピペロニルのよう
な低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、
シアノ基で置換されていてもよい1〜3個のC6 −C14
のアリール基で置換された低級アルキル基に代表される
保護基をあげることができ、好適には置換基を有しても
よいアリル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る)または置換基を有してもよいベンジル基(該置換基
はメチル基、ニトロ基またはメトキシ基である)であ
り、更に好適にはアリル、ベンジル、4−ニトロベンジ
ルまたは4−メトキシベンジル基である。
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルのような低級アルキル基(炭素数1乃至6
個のアルキル基、以下同様);2,2,2−トリクロロ
エチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フ
ルオロエチル、2,2−ジブロモエチルのような2−ハ
ロゲノエチル基;アリル、2−メチルアリル、2−クロ
ロアリルのような置換基を有してもよいアリル基(該置
換基は低級アルキルまたはハロゲン原子である);ベン
ジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α−ナフチ
ルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、ト
リフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9
−アンスリルメチル、4−メチルベンジル、2,4,6
−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジ
ル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフ
ェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジ
ル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シ
アノベンジル、4−シアノベンジルジフェニルメチル、
ビス(2−ニトロフェニル)メチル、ピペロニルのよう
な低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、
シアノ基で置換されていてもよい1〜3個のC6 −C14
のアリール基で置換された低級アルキル基に代表される
保護基をあげることができ、好適には置換基を有しても
よいアリル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る)または置換基を有してもよいベンジル基(該置換基
はメチル基、ニトロ基またはメトキシ基である)であ
り、更に好適にはアリル、ベンジル、4−ニトロベンジ
ルまたは4−メトキシベンジル基である。
【0010】「生体に投与する際のプロドラッグ化のた
めの保護基」としては、例えばメトキシメチル、1,1
−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、n
−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n−ブト
キシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキ
シメチル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級
アルコキシ化低級アルコキシメチル基、2,2,2−ト
リクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)
メチルのようなハロゲン化エトキシメチル基等のアルコ
キシメチル基;1−エトキシエチル、1−メチル−1−
メトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのよう
な低級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロ
エチルのようなハロゲン化エチル基、2−(フェニルゼ
レニル)エチルのようなアリールゼレニル化エチル基等
の置換エチル基;アセトキシメチル、プロピオニルオキ
シメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメ
チルのような脂肪族アシルオキシメチル基;1−メトキ
シカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオ
キシエチル、1−プロポキシカルボニルオキシエチル、
1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、1−ブト
キシカルボニルオキシエチル、1−イソブトキシカルボ
ニルオキシエチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシエチルのような1−低級アルコキシカルボニル
オキシエチル基;シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ(シクロヘキシル)メチル基;フタリジル基;(2−
オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル基に代表される生体内で加水分解されやすい
保護基をあげることができ、好適には(C2 −C8 )ア
ルカノイルオキシ(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −
C6 )アルコキシカルボニルオキシ(C1 −C4 )アル
キル基、フタリジル基、または(2−オキソ−5−メチ
ル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基であ
り、更に好適にはピバロイルオキシメチルまたは(2−
オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル基である。
めの保護基」としては、例えばメトキシメチル、1,1
−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、n
−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n−ブト
キシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキ
シメチル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級
アルコキシ化低級アルコキシメチル基、2,2,2−ト
リクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)
メチルのようなハロゲン化エトキシメチル基等のアルコ
キシメチル基;1−エトキシエチル、1−メチル−1−
メトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのよう
な低級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロ
エチルのようなハロゲン化エチル基、2−(フェニルゼ
レニル)エチルのようなアリールゼレニル化エチル基等
の置換エチル基;アセトキシメチル、プロピオニルオキ
シメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメ
チルのような脂肪族アシルオキシメチル基;1−メトキ
シカルボニルオキシエチル、1−エトキシカルボニルオ
キシエチル、1−プロポキシカルボニルオキシエチル、
1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、1−ブト
キシカルボニルオキシエチル、1−イソブトキシカルボ
ニルオキシエチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシエチルのような1−低級アルコキシカルボニル
オキシエチル基;シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ(シクロヘキシル)メチル基;フタリジル基;(2−
オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル基に代表される生体内で加水分解されやすい
保護基をあげることができ、好適には(C2 −C8 )ア
ルカノイルオキシ(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −
C6 )アルコキシカルボニルオキシ(C1 −C4 )アル
キル基、フタリジル基、または(2−オキソ−5−メチ
ル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基であ
り、更に好適にはピバロイルオキシメチルまたは(2−
オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル基である。
【0011】R2 の定義において、(2)「2級アミノ
基の保護基」としては、一般に、アミノ基の保護基とし
て使用される基であれば、特に限定なく用いることがで
きるが、例えばベンジル、4−メチルベンジル、4−ニ
トロベンジル、4−メトキシベンジルのような置換基を
有してもよいベンジル基(該置換基は低級アルキル、ニ
トロまたは低級アルコキシである);メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2
−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲ
ンまたはトリ低級アルキルシリル基で置換されたエトキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルのような置
換されていてもよいベンジルオキシカルボニル基;ビニ
ルオキシカルボニル基;アリルオキシカルボニル、2−
メチルアリルオキシカルボニル、2−クロロアリルオキ
シカルボニルのような置換基を有してもよいアリルオキ
シカルボニル基(外置換基は低級アルキル又はハロゲン
原子である)をあげることができ、好適には置換基を有
してもよいベンジル基(該置換基はメチル基、ニトロ基
またはメトキシ基である。)、(C1 −C4 )アルコキ
シカルボニル基、置換基を有してもよいアリルオキシカ
ルボニル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る。)または置換基を有してもよいベンジルオキシカル
ボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキ
シ基である。)であり、更に好適にはベンジル、t−ブ
トキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル、4−
ニトロベンジルオキシカルボニル基またはアリルオキシ
カルボニル基である。
基の保護基」としては、一般に、アミノ基の保護基とし
て使用される基であれば、特に限定なく用いることがで
きるが、例えばベンジル、4−メチルベンジル、4−ニ
トロベンジル、4−メトキシベンジルのような置換基を
有してもよいベンジル基(該置換基は低級アルキル、ニ
トロまたは低級アルコキシである);メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2
−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲ
ンまたはトリ低級アルキルシリル基で置換されたエトキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルのような置
換されていてもよいベンジルオキシカルボニル基;ビニ
ルオキシカルボニル基;アリルオキシカルボニル、2−
メチルアリルオキシカルボニル、2−クロロアリルオキ
シカルボニルのような置換基を有してもよいアリルオキ
シカルボニル基(外置換基は低級アルキル又はハロゲン
原子である)をあげることができ、好適には置換基を有
してもよいベンジル基(該置換基はメチル基、ニトロ基
またはメトキシ基である。)、(C1 −C4 )アルコキ
シカルボニル基、置換基を有してもよいアリルオキシカ
ルボニル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る。)または置換基を有してもよいベンジルオキシカル
ボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキ
シ基である。)であり、更に好適にはベンジル、t−ブ
トキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル、4−
ニトロベンジルオキシカルボニル基またはアリルオキシ
カルボニル基である。
【0012】(3)「1〜3個の置換基を有してもよい
低級アルキル基」において、「低級アルキル基」は、炭
素数1〜6個の直鎖状または分枝状アルキル基をいい、
例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル基等をあげることができ、好適には炭素数1〜
4個(C1 −C4 )のアルキル基であり、更に好適には
メチルまたはエチル基である。
低級アルキル基」において、「低級アルキル基」は、炭
素数1〜6個の直鎖状または分枝状アルキル基をいい、
例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル基等をあげることができ、好適には炭素数1〜
4個(C1 −C4 )のアルキル基であり、更に好適には
メチルまたはエチル基である。
【0013】「ハロゲン原子」は、例えばフッ素、塩素
または臭素原子をあげることができ、好適にはフッ素ま
たは塩素原子である。
または臭素原子をあげることができ、好適にはフッ素ま
たは塩素原子である。
【0014】「1〜2個の置換基を有してもよいアミノ
基」の置換基の「1−イミノ低級アルキル基」は、「低
級アルキル基」の1位炭素がイミノ基で置換された基を
いい、例えば1−イミノメチル(ホルムイミドイル)、
1−イミノエチル(アセトイミドイル)、1−イミノプ
ロピル(プロピオンイミドイル)、1−イミノブチル、
1−イミノペンチルまたは1−イミノヘキシル基をあげ
ることができ、好適には「1−イミノ(C1 −C4 )ア
ルキル基」であり、更に好適には1−イミノメチル(ホ
ルムイミドイル)、1−イミノエチル(アセトイミドイ
ル)または1−イミノプロピル(プロピオンイミドイ
ル)基である。
基」の置換基の「1−イミノ低級アルキル基」は、「低
級アルキル基」の1位炭素がイミノ基で置換された基を
いい、例えば1−イミノメチル(ホルムイミドイル)、
1−イミノエチル(アセトイミドイル)、1−イミノプ
ロピル(プロピオンイミドイル)、1−イミノブチル、
1−イミノペンチルまたは1−イミノヘキシル基をあげ
ることができ、好適には「1−イミノ(C1 −C4 )ア
ルキル基」であり、更に好適には1−イミノメチル(ホ
ルムイミドイル)、1−イミノエチル(アセトイミドイ
ル)または1−イミノプロピル(プロピオンイミドイ
ル)基である。
【0015】「1〜2個の置換基を有してもよいアミノ
基(該置換基は低級アルキル基または1−イミノ低級ア
ルキル基を示す。)」としては、例えばアミノ、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、ブチルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミ
ノ、1−イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミ
ノ)、1−イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミ
ノ)、1−イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイ
ルアミノ)、1−イミノブチルアミノ、1−イミノペン
チルアミノ、1−イミノヘキシルアミノ、1−イミノメ
チル(メチル)アミノ、1−イミノエチル(メチル)ア
ミノ、1−イミノプロピル(メチル)アミノ、1−イミ
ノメチル(エチル)アミノ、1−イミノエチル(エチ
ル)アミノ、1−イミノプロピル(エチル)アミノ基等
をあげることができ、好適には「1〜2個の置換基を有
してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −C4 )アルキ
ル基または1−イミノ(C1 −C4)アルキル基を示
す。)」であり、更に好適にはアミノ、メチルアミノ、
ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、1−
イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミノ)、1−
イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミノ)、1−
イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイルアミ
ノ)、1−イミノメチル(メチル)アミノまたは1−イ
ミノエチル(メチル)アミノ基である。
基(該置換基は低級アルキル基または1−イミノ低級ア
ルキル基を示す。)」としては、例えばアミノ、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、ブチルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミ
ノ、1−イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミ
ノ)、1−イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミ
ノ)、1−イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイ
ルアミノ)、1−イミノブチルアミノ、1−イミノペン
チルアミノ、1−イミノヘキシルアミノ、1−イミノメ
チル(メチル)アミノ、1−イミノエチル(メチル)ア
ミノ、1−イミノプロピル(メチル)アミノ、1−イミ
ノメチル(エチル)アミノ、1−イミノエチル(エチ
ル)アミノ、1−イミノプロピル(エチル)アミノ基等
をあげることができ、好適には「1〜2個の置換基を有
してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −C4 )アルキ
ル基または1−イミノ(C1 −C4)アルキル基を示
す。)」であり、更に好適にはアミノ、メチルアミノ、
ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、1−
イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミノ)、1−
イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミノ)、1−
イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイルアミ
ノ)、1−イミノメチル(メチル)アミノまたは1−イ
ミノエチル(メチル)アミノ基である。
【0016】「置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」の
「5〜6員芳香族複素環」としては、例えばイミダゾー
ル、ピロール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾ
ール、イソキサゾール、ピラゾール、トリアゾール、チ
アジアゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、ピ
リジン、ピリダジン、ピリミジン等をあげることがで
き、好適にはイミダゾ−ル、チアゾ−ル、トリアゾ−ル
またはピリジンである。
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」の
「5〜6員芳香族複素環」としては、例えばイミダゾー
ル、ピロール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾ
ール、イソキサゾール、ピラゾール、トリアゾール、チ
アジアゾール、テトラゾール、フラン、チオフェン、ピ
リジン、ピリダジン、ピリミジン等をあげることがで
き、好適にはイミダゾ−ル、チアゾ−ル、トリアゾ−ル
またはピリジンである。
【0017】該複素環の「置換基」としては、例えばア
ミノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル基をあげることができ、好適にはアミノまたは
メチル基である。
ミノ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル基をあげることができ、好適にはアミノまたは
メチル基である。
【0018】上記の「置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環
基」は、好適には「1個の置換基を有してもよい窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複
素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基である)」
であり、更に好適には1−イミダゾリル、4−メチル−
5−チアゾリル、3−ピリジル、4−ピリジルまたは2
−アミノ−4−チアゾリル基である。
若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環
基」は、好適には「1個の置換基を有してもよい窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複
素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基である)」
であり、更に好適には1−イミダゾリル、4−メチル−
5−チアゾリル、3−ピリジル、4−ピリジルまたは2
−アミノ−4−チアゾリル基である。
【0019】「置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」の
「4〜6員脂肪族複素環」としては、例えばアゼチジ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、テト
ラヒドロチオフェン、テトラヒドラフラン、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等をあげ
ることができ、好適には「窒素原子を1〜2個含む5〜
6員脂肪族複素環」であり、更に好適にはピロリジンま
たはピペラジンである。
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」の
「4〜6員脂肪族複素環」としては、例えばアゼチジ
ン、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、テト
ラヒドロチオフェン、テトラヒドラフラン、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等をあげ
ることができ、好適には「窒素原子を1〜2個含む5〜
6員脂肪族複素環」であり、更に好適にはピロリジンま
たはピペラジンである。
【0020】該複素環の置換基のうち「低級アルカノイ
ル基」は、炭素数1〜6個の直鎖状または分枝状アルカ
ノイル基をいい、例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル基をあげ
ることができ、好適には「(C1 −C4 )アルカノイル
基」であり、更に好適にはホルミル、アセチルまたはプ
ロピオニル基である。該複素環の置換基のうち「アミノ
低級アルカノイル基」は、アミノ基で置換された「低級
アルカノイル基」をいい、例えばアミノアセチル、アミ
ノプロピオニル、アミノブチリル、アミノペンタノイ
ル、アミノヘキサノイル基をあげることができ、好適に
は「アミノ(C2 −C4 )アルカノイル基」であり、更
に好適にはアミノアセチル基である。
ル基」は、炭素数1〜6個の直鎖状または分枝状アルカ
ノイル基をいい、例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル基をあげ
ることができ、好適には「(C1 −C4 )アルカノイル
基」であり、更に好適にはホルミル、アセチルまたはプ
ロピオニル基である。該複素環の置換基のうち「アミノ
低級アルカノイル基」は、アミノ基で置換された「低級
アルカノイル基」をいい、例えばアミノアセチル、アミ
ノプロピオニル、アミノブチリル、アミノペンタノイ
ル、アミノヘキサノイル基をあげることができ、好適に
は「アミノ(C2 −C4 )アルカノイル基」であり、更
に好適にはアミノアセチル基である。
【0021】該複素環の置換基のうち「グアニジノ低級
アルカノイル基」は、グアニジノ基で置換された「低級
アルカノイル基」をいい、例えばグアニジノアセチル、
グアニジノプロピオニル、グアニジノブチリル、グアニ
ジノペンタノイル、グアニジノヘキサノイル基をあげる
ことができ、好適には「グアニジノ(C2 −C4 )アル
カノイル基」であり、更に好適にはグアニジノアセチル
基である。
アルカノイル基」は、グアニジノ基で置換された「低級
アルカノイル基」をいい、例えばグアニジノアセチル、
グアニジノプロピオニル、グアニジノブチリル、グアニ
ジノペンタノイル、グアニジノヘキサノイル基をあげる
ことができ、好適には「グアニジノ(C2 −C4 )アル
カノイル基」であり、更に好適にはグアニジノアセチル
基である。
【0022】該複素環の置換基のうち「1−イミノ低級
アルキル基」は前述と同意義であり、好適には1−イミ
ノメチル(ホルムイミドイル)、1−イミノエチル(ア
セトイミドイル)または1−イミノプロピル(プロピオ
ンイミドイル)基である。
アルキル基」は前述と同意義であり、好適には1−イミ
ノメチル(ホルムイミドイル)、1−イミノエチル(ア
セトイミドイル)または1−イミノプロピル(プロピオ
ンイミドイル)基である。
【0023】該複素環の置換基は、好適にはアセチル、
アミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミドイ
ルまたはアセトイミドイル基である。
アミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミドイ
ルまたはアセトイミドイル基である。
【0024】上記の「置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基」は、好適には1−ピロリジニル、1−ピペラジニ
ル、4−アセチル−1−ピペラジニル、4−アミノアセ
チル−1−ピペラジニル、4−アセトイミドイル−1−
ピペラジニルまたは4−グアニジノアセチル−1−ピペ
ラジニル基である。
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基」は、好適には1−ピロリジニル、1−ピペラジニ
ル、4−アセチル−1−ピペラジニル、4−アミノアセ
チル−1−ピペラジニル、4−アセトイミドイル−1−
ピペラジニルまたは4−グアニジノアセチル−1−ピペ
ラジニル基である。
【0025】「1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基」の置換基のうち「低級アルキル基」は前述と
同意義であり、「アミノ低級アルキル基」はアミノ基で
置換された低級アルキル基であり、例えばアミノエチ
ル、アミノプロピル、アミノブチル等を上げることがで
きる。該置換基全体として好適にはメチル、エチルまた
は2−アミノエチル基である。
モイル基」の置換基のうち「低級アルキル基」は前述と
同意義であり、「アミノ低級アルキル基」はアミノ基で
置換された低級アルキル基であり、例えばアミノエチ
ル、アミノプロピル、アミノブチル等を上げることがで
きる。該置換基全体として好適にはメチル、エチルまた
は2−アミノエチル基である。
【0026】上記の「1〜2個の置換基を有してもよい
カルバモイル基」は、好適にはカルバモイル、N−メチ
ルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−(2−
アミノエチル)カルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイルまたはN,N−ジエチルカルバモイル基である。
カルバモイル基」は、好適にはカルバモイル、N−メチ
ルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−(2−
アミノエチル)カルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイルまたはN,N−ジエチルカルバモイル基である。
【0027】「1〜2個の置換基を有してもよい窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環
状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」の「環
状アミノ基」としては、例えばアゼチジノ(1−アゼチ
ジニル)、ピロリジノ(1−ピロリジニル)、ピペリジ
ノ(1−ピペリジニル)、ピペラジノ(1−ピペラジニ
ル)、モルホリノ(4−モルホリニル)、チオモルホリ
ノ(4−チオモルホリニル)基をあげることができ、好
適には「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員
脂肪族環状アミノ基」であり、更に好適にはピロリジノ
(1−ピロリジニル)、ピペリジノ(1−ピペリジニ
ル)、ピペラジノ(1−ピペラジニル)またはモルホリ
ノ(4−モルホリニル)基である。
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環
状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」の「環
状アミノ基」としては、例えばアゼチジノ(1−アゼチ
ジニル)、ピロリジノ(1−ピロリジニル)、ピペリジ
ノ(1−ピペリジニル)、ピペラジノ(1−ピペラジニ
ル)、モルホリノ(4−モルホリニル)、チオモルホリ
ノ(4−チオモルホリニル)基をあげることができ、好
適には「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員
脂肪族環状アミノ基」であり、更に好適にはピロリジノ
(1−ピロリジニル)、ピペリジノ(1−ピペリジニ
ル)、ピペラジノ(1−ピペラジニル)またはモルホリ
ノ(4−モルホリニル)基である。
【0028】該環状アミノ基の「置換基」のうち「窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環低級アルカノイル基」の「5〜6員芳香族複素
環」部分及び「低級アルカノイル基」部分は前述と同意
義であり、例えばイミダゾリルアセチル、イミダゾリル
プロピオニル、トリアゾリルアセチル、トリアゾリルプ
ロピオニル、チアゾリルアセチル、ピリジルアセチル、
フリルアセチル、チエニルアセチル基等をあげることが
でき、好適には「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4
個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基」であり、更に
好適には1−イミダゾリルアセチルまたは1−(1、
2、4−トリアゾリル)アセチル基である。
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環低級アルカノイル基」の「5〜6員芳香族複素
環」部分及び「低級アルカノイル基」部分は前述と同意
義であり、例えばイミダゾリルアセチル、イミダゾリル
プロピオニル、トリアゾリルアセチル、トリアゾリルプ
ロピオニル、チアゾリルアセチル、ピリジルアセチル、
フリルアセチル、チエニルアセチル基等をあげることが
でき、好適には「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4
個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基」であり、更に
好適には1−イミダゾリルアセチルまたは1−(1、
2、4−トリアゾリル)アセチル基である。
【0029】該環状アミノ基の「置換基」のうち「カル
バモイル低級アルキル基」は、例えばカルバモイルメチ
ル、カルバモイルエチル、カルバモイルプロピル、カル
バモイルブチル、カルバモイルペンチル基等をあげるこ
とができ、好適には「カルバモイル(C1 −C4 )アル
キル基」であり、更に好適にはカルバモイルメチルまた
は2−カルバモイルエチル基である。
バモイル低級アルキル基」は、例えばカルバモイルメチ
ル、カルバモイルエチル、カルバモイルプロピル、カル
バモイルブチル、カルバモイルペンチル基等をあげるこ
とができ、好適には「カルバモイル(C1 −C4 )アル
キル基」であり、更に好適にはカルバモイルメチルまた
は2−カルバモイルエチル基である。
【0030】該環状アミノ基の「置換基」のうち「窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環カルボニル基」は、例えばアゼチジニルカルボ
ニル、ピロリジニルカルボニル、イミダゾリジニルカル
ボニル、ピラゾリジニルカルボニル、テトラヒドロテノ
イル、テトラヒドロフロイル、ピペリジニルカルボニ
ル、ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニ
ル、チオモルホリニルカルボニル基をあげることがで
き、好適には1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル、1−
モルホリニルカルボニル基である。
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環カルボニル基」は、例えばアゼチジニルカルボ
ニル、ピロリジニルカルボニル、イミダゾリジニルカル
ボニル、ピラゾリジニルカルボニル、テトラヒドロテノ
イル、テトラヒドロフロイル、ピペリジニルカルボニ
ル、ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニ
ル、チオモルホリニルカルボニル基をあげることがで
き、好適には1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル、1−
モルホリニルカルボニル基である。
【0031】該環状アミノ基の「置換基」は、好適には
アミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチル、1−
(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホルムイミド
イル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモイルまた
は1−ピペラジニルカルボニル基である。
アミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチル、1−
(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホルムイミド
イル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモイルまた
は1−ピペラジニルカルボニル基である。
【0032】上記の「1〜2個の置換基を有してもよい
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂
肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」
は、好適には1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル、4−
モルホリニルカルボニル、1−(3−アミノピロリジニ
ル)カルボニル、4−カルバモイルメチル−1−ピペラ
ジニルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピペラジ
ニルカルボニル、4−[1−(1,2,4トリアゾリ
ル)アセチル]−1−ピペラジニルカルボニル、4−ア
セトイミドイル−1−ピペラジニルカルボニルまたは4
−アミジノ−1−ピペラジニルカルボニル基である。
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂
肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」
は、好適には1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ピペラジニルカルボニル、4−
モルホリニルカルボニル、1−(3−アミノピロリジニ
ル)カルボニル、4−カルバモイルメチル−1−ピペラ
ジニルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピペラジ
ニルカルボニル、4−[1−(1,2,4トリアゾリ
ル)アセチル]−1−ピペラジニルカルボニル、4−ア
セトイミドイル−1−ピペラジニルカルボニルまたは4
−アミジノ−1−ピペラジニルカルボニル基である。
【0033】標記(3)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルキル基」は、好適には「1個の置換基を
有してもよい(C1 −C4 )アルキル基」であり、該置
換基として好適には、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個
の置換基を有してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −
C4 )アルキル基または1−イミノ(C1 −C4 )アル
キル基を示す。)、シアノ基、1個の置換基を有しても
よい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6
員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基
である)、1個の置換基を有してもよい窒素原子を1〜
2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はアセチ
ル、アミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミ
ドイルまたはアセトイミドイル基である。)、グアニジ
ノ基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有してもよいカ
ルバモイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−ア
ミノエチル基である。)、または、1個の置換基を有し
てもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員
脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基
(該置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセ
チル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホ
ルムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバ
モイルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)
である。
もよい低級アルキル基」は、好適には「1個の置換基を
有してもよい(C1 −C4 )アルキル基」であり、該置
換基として好適には、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個
の置換基を有してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −
C4 )アルキル基または1−イミノ(C1 −C4 )アル
キル基を示す。)、シアノ基、1個の置換基を有しても
よい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6
員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基
である)、1個の置換基を有してもよい窒素原子を1〜
2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はアセチ
ル、アミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミ
ドイルまたはアセトイミドイル基である。)、グアニジ
ノ基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有してもよいカ
ルバモイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−ア
ミノエチル基である。)、または、1個の置換基を有し
てもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員
脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基
(該置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセ
チル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホ
ルムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバ
モイルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)
である。
【0034】標記(3)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルキル基」は、更に好適には、2−アミノ
エチル基、2−ホルムイミドイルアミノエチル基、2−
アセトイミドイルアミノエチル基、2−グアニジノエチ
ル基、2−ウレイドエチル基、2−(1−ピペラジニ
ル)エチル基、2−[4−アミノアセチル−1−ピペラ
ジニル]エチル基、2−[4−グアニジノアセチル−1
−ピペラジニル]エチル基、カルバモイルメチル基、2
−カルバモイルエチル基、2−アミノエチルカルバモイ
ルメチル基、1−ピペラジニルカルボニルメチル基、4
−カルバモイルメチル−1−ピペラジニルカルボニルメ
チル基、4−アセトイミドイル−1−ピペラジニルカル
ボニルメチル基、4−ホルムイミドイル−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチル基または4−アミジノ−1−ピペ
ラジニルカルボニルメチル基である。
もよい低級アルキル基」は、更に好適には、2−アミノ
エチル基、2−ホルムイミドイルアミノエチル基、2−
アセトイミドイルアミノエチル基、2−グアニジノエチ
ル基、2−ウレイドエチル基、2−(1−ピペラジニ
ル)エチル基、2−[4−アミノアセチル−1−ピペラ
ジニル]エチル基、2−[4−グアニジノアセチル−1
−ピペラジニル]エチル基、カルバモイルメチル基、2
−カルバモイルエチル基、2−アミノエチルカルバモイ
ルメチル基、1−ピペラジニルカルボニルメチル基、4
−カルバモイルメチル−1−ピペラジニルカルボニルメ
チル基、4−アセトイミドイル−1−ピペラジニルカル
ボニルメチル基、4−ホルムイミドイル−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチル基または4−アミジノ−1−ピペ
ラジニルカルボニルメチル基である。
【0035】(4)「1〜3個の置換基を有してもよい
低級アルケニル基」において、「低級アルケニル基」
は、炭素数3〜6個の直鎖状または分枝状アルケニル基
をいい、例えば2−プロペニル、1−メチル−2−プロ
ペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2
−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−
メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2
−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチ
ル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3
−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペン
テニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4
−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−
ヘキセニル、4−ヘキセニルまたは5−ヘキセニル基を
あげることができ、好適には(C3 −C4 )アルケニル
基であり、更に好適には2−プロペニルまたは1−メチ
ル−2−プロペニル基である。
低級アルケニル基」において、「低級アルケニル基」
は、炭素数3〜6個の直鎖状または分枝状アルケニル基
をいい、例えば2−プロペニル、1−メチル−2−プロ
ペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2
−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、3−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−
メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2
−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチ
ル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3
−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペン
テニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4
−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−
ヘキセニル、4−ヘキセニルまたは5−ヘキセニル基を
あげることができ、好適には(C3 −C4 )アルケニル
基であり、更に好適には2−プロペニルまたは1−メチ
ル−2−プロペニル基である。
【0036】置換基の「1〜2個の置換基を有してもよ
いカルバモイル基」および「1〜2個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイ
ル基」は、前述(3)と同意義である。
いカルバモイル基」および「1〜2個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイ
ル基」は、前述(3)と同意義である。
【0037】標記(4)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルケニル基」は、好適には「1個の置換基
を有してもよい(C3 −C4 )アルケニル基」であり、
該置換基として好適には、1〜2個の置換基を有しても
よいカルバモイル基(該置換基はメチル、エチルまたは
2−アミノエチル基である。)、または、1個の置換基
を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5
〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモ
イル基(該置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミ
ノアセチル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチ
ル、ホルムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、
カルバモイルまたは1−ピペラジニルカルボニル基であ
る。)である。
もよい低級アルケニル基」は、好適には「1個の置換基
を有してもよい(C3 −C4 )アルケニル基」であり、
該置換基として好適には、1〜2個の置換基を有しても
よいカルバモイル基(該置換基はメチル、エチルまたは
2−アミノエチル基である。)、または、1個の置換基
を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5
〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモ
イル基(該置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミ
ノアセチル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチ
ル、ホルムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、
カルバモイルまたは1−ピペラジニルカルボニル基であ
る。)である。
【0038】標記(4)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルケニル基」は、更に好適には、3−カル
バモイル−2プロペニル基、3−(2−アミノエチルカ
ルバモイル)−2−プロペニル基、3−(1−ピペラジ
ニルカルボニル)−2−プロペニル基、3−(4−アセ
トイミドイル−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プ
ロペニル基、3−(4−ホルムイミドイル−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−2−プロペニル基または3−(4
−アミジノ−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロ
ペニル基である。
もよい低級アルケニル基」は、更に好適には、3−カル
バモイル−2プロペニル基、3−(2−アミノエチルカ
ルバモイル)−2−プロペニル基、3−(1−ピペラジ
ニルカルボニル)−2−プロペニル基、3−(4−アセ
トイミドイル−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プ
ロペニル基、3−(4−ホルムイミドイル−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−2−プロペニル基または3−(4
−アミジノ−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロ
ペニル基である。
【0039】(5)「1〜3個の置換基を有してもよい
低級アルカノイル基」において、「低級アルカノイル
基」は、前述(3)と同意義であり、置換基の「モノ若
しくはジ低級アルキルアミノ基」としては、例えばメチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルア
ミノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、ブチルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ
基をあげることができ、好適には「モノ若しくはジ(C
1 −C4 )アルキルアミノ基」であり、更に好適にはメ
チルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノまたはジエ
チルアミノ基である。
低級アルカノイル基」において、「低級アルカノイル
基」は、前述(3)と同意義であり、置換基の「モノ若
しくはジ低級アルキルアミノ基」としては、例えばメチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルア
ミノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、ブチルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ
基をあげることができ、好適には「モノ若しくはジ(C
1 −C4 )アルキルアミノ基」であり、更に好適にはメ
チルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノまたはジエ
チルアミノ基である。
【0040】「アミノ低級アルカノイルアミノ基」は、
「アミノ低級アルカノイル基」で置換されたアミノ基を
いい、例えばアミノアセチルアミノ、アミノプロピオニ
ルアミノ、アミノブチリルアミノ、アミノペンタノイル
アミノ、アミノヘキサノイルアミノ基をあげることがで
き、好適には「アミノ(C2 −C4 )アルカノイルアミ
ノ基」であり、更に好適にはアミノアセチルアミノ基で
ある。
「アミノ低級アルカノイル基」で置換されたアミノ基を
いい、例えばアミノアセチルアミノ、アミノプロピオニ
ルアミノ、アミノブチリルアミノ、アミノペンタノイル
アミノ、アミノヘキサノイルアミノ基をあげることがで
き、好適には「アミノ(C2 −C4 )アルカノイルアミ
ノ基」であり、更に好適にはアミノアセチルアミノ基で
ある。
【0041】「置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」
は、前述(3)と同意義である。
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」
は、前述(3)と同意義である。
【0042】「置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」の
複素環は前述(3)と同意義である。
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」の
複素環は前述(3)と同意義である。
【0043】上記複素環の置換基の「アミノアリールカ
ルボニル基」における「アリール」部分は、炭素数6〜
12個の芳香属炭化水素基をいい、例えばフェニル、ナ
フチル、ビフェニル基をあげることができ、好適には
(C6 −C10)アリール基であり、更に好適にはフェニ
ル基である。
ルボニル基」における「アリール」部分は、炭素数6〜
12個の芳香属炭化水素基をいい、例えばフェニル、ナ
フチル、ビフェニル基をあげることができ、好適には
(C6 −C10)アリール基であり、更に好適にはフェニ
ル基である。
【0044】「アミノアリールカルボニル基」は、例え
ばアミノフェニルカルボニル(アミノベンゾイル)、ア
ミノナフチルカルボニル、アミノビフェニルカルボニル
基をあげることができ、好適には4−アミノフェニルカ
ルボニル(4−アミノベンゾイル)基である。
ばアミノフェニルカルボニル(アミノベンゾイル)、ア
ミノナフチルカルボニル、アミノビフェニルカルボニル
基をあげることができ、好適には4−アミノフェニルカ
ルボニル(4−アミノベンゾイル)基である。
【0045】上記複素環の置換基の「低級アルカノイ
ル」、「グアニジノ低級アルカノイル」及び「アミノ低
級アルカノイル」は、前述(3)と同意義である。
ル」、「グアニジノ低級アルカノイル」及び「アミノ低
級アルカノイル」は、前述(3)と同意義である。
【0046】上記複素環の置換基の「窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」
は、前述と同意義であり、好適には1、2、4−トリア
ゾル−3−イル基である。
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」
は、前述と同意義であり、好適には1、2、4−トリア
ゾル−3−イル基である。
【0047】上記複素環の置換基の「窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボ
ニル基」の「脂肪族複素環」部分は、前述と同意義であ
り、全体として好適にはピペラジノカルボニル基であ
る。
は硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボ
ニル基」の「脂肪族複素環」部分は、前述と同意義であ
り、全体として好適にはピペラジノカルボニル基であ
る。
【0048】上記の「置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基」は、好適には1−ピロリジニル、3−ピロリジニ
ル、2−アミノ−1−イミダゾリジニル、1−ピペラジ
ニル、4−(4−アミノベンゾイル)−1−ピペラジニ
ル、4−アミノアセチル−1−ピペラジニル、4−グア
ニジノアセチル−1−ピペラジニル、4−(1、2、4
−トリアゾル−3−イル)−1−ピペラジニル、3−
(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニル基
である。
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基」は、好適には1−ピロリジニル、3−ピロリジニ
ル、2−アミノ−1−イミダゾリジニル、1−ピペラジ
ニル、4−(4−アミノベンゾイル)−1−ピペラジニ
ル、4−アミノアセチル−1−ピペラジニル、4−グア
ニジノアセチル−1−ピペラジニル、4−(1、2、4
−トリアゾル−3−イル)−1−ピペラジニル、3−
(1−ピペラジニルカルボニル)−1−ピペラジニル基
である。
【0049】「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個
含む8〜10員二環性複素環基」は、例えばイミダゾイ
ミダゾリジン、トリアゾロイミダゾリジン、イミダゾロ
ピペラジン、トリアゾロピペラジン、インドリン、イソ
インドリン、ピリジノピロリジン、キノリン、イソキノ
リン、インドール、ベンゾチアゾ−ル、ベンゾフラン、
ベンゾチオフェン等をあげることができる。
含む8〜10員二環性複素環基」は、例えばイミダゾイ
ミダゾリジン、トリアゾロイミダゾリジン、イミダゾロ
ピペラジン、トリアゾロピペラジン、インドリン、イソ
インドリン、ピリジノピロリジン、キノリン、イソキノ
リン、インドール、ベンゾチアゾ−ル、ベンゾフラン、
ベンゾチオフェン等をあげることができる。
【0050】「低級アルキル基で置換されていてもよい
グアニジノ基」は、例えばメチルグアニジノ、エチルグ
アニジノ、プロピルグアニジノ、ブチルグアニジノ、ジ
メチルグアニジノ、ジエチルグアニジノ基等を挙げるこ
とができ、好適には(C1 −C4 )アルキルグアニジノ
基であり、更に好適にはメチルグアニジノ基である。
「(1−イミノ低級アルキル)アミノ基」は、前述
(3)の「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたア
ミノ基であり、例えば1−イミノメチルアミノ、1−イ
ミノエチルアミノ、1−イミノプロピルアミノ、1−イ
ミノブチルアミノ基を挙げることができ、好適には[1
−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基であり、更
に好適には(1−イミノメチル)アミノまたは(1−イ
ミノエチル)アミノ基である。
グアニジノ基」は、例えばメチルグアニジノ、エチルグ
アニジノ、プロピルグアニジノ、ブチルグアニジノ、ジ
メチルグアニジノ、ジエチルグアニジノ基等を挙げるこ
とができ、好適には(C1 −C4 )アルキルグアニジノ
基であり、更に好適にはメチルグアニジノ基である。
「(1−イミノ低級アルキル)アミノ基」は、前述
(3)の「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたア
ミノ基であり、例えば1−イミノメチルアミノ、1−イ
ミノエチルアミノ、1−イミノプロピルアミノ、1−イ
ミノブチルアミノ基を挙げることができ、好適には[1
−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基であり、更
に好適には(1−イミノメチル)アミノまたは(1−イ
ミノエチル)アミノ基である。
【0051】「低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基」は、前述(3)の「低級アルキル基」及
び「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたアミノ基
であり、例えばメチル(1−イミノメチル)アミノ、メ
チル(1−イミノエチル)アミノ、メチル(1−イミノ
プロピル)アミノ、メチル(1−イミノブチル)アミ
ノ、エチル(1−イミノメチル)アミノ、エチル(1−
イミノエチル)アミノ、エチル(1−イミノプロピル)
アミノ、エチル(1−イミノブチル)アミノ、プロピル
(1−イミノメチル)アミノ、プロピル(1−イミノエ
チル)アミノ、プロピル(1−イミノプロピル)アミ
ノ、プロピル(1−イミノブチル)アミノ基等を挙げる
ことができ、好適には(C1 −C4 )アルキル[1−イ
ミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基であり、更に好
適にはメチル(1−イミノメチル)アミノまたはメチル
(1−イミノエチル)アミノ基である。
ル)アミノ基」は、前述(3)の「低級アルキル基」及
び「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたアミノ基
であり、例えばメチル(1−イミノメチル)アミノ、メ
チル(1−イミノエチル)アミノ、メチル(1−イミノ
プロピル)アミノ、メチル(1−イミノブチル)アミ
ノ、エチル(1−イミノメチル)アミノ、エチル(1−
イミノエチル)アミノ、エチル(1−イミノプロピル)
アミノ、エチル(1−イミノブチル)アミノ、プロピル
(1−イミノメチル)アミノ、プロピル(1−イミノエ
チル)アミノ、プロピル(1−イミノプロピル)アミ
ノ、プロピル(1−イミノブチル)アミノ基等を挙げる
ことができ、好適には(C1 −C4 )アルキル[1−イ
ミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基であり、更に好
適にはメチル(1−イミノメチル)アミノまたはメチル
(1−イミノエチル)アミノ基である。
【0052】標記(5)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルカノイル基」は、好適には「1個の置換
基を有してもよい(C1 −C4 )アルカノイル基」であ
り、該置換基として好適には、アミノ基、モノ若しくは
ジ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C
4 )アルカノイルアミノ基、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香
族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素、酸素または硫
黄原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換
基はイミノ、アミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グ
アニジノアセチル、アミノアセチル、トリアゾリルまた
はピペラジニルカルボニル基である。)、窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性複素環
基、(C1 −C4 )アルキル基で置換されていてもよい
グアニジノ基、[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]
アミノ基、または(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ
(C1 −C4 )アルキル]アミノ基である。
もよい低級アルカノイル基」は、好適には「1個の置換
基を有してもよい(C1 −C4 )アルカノイル基」であ
り、該置換基として好適には、アミノ基、モノ若しくは
ジ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C
4 )アルカノイルアミノ基、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香
族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素、酸素または硫
黄原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換
基はイミノ、アミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グ
アニジノアセチル、アミノアセチル、トリアゾリルまた
はピペラジニルカルボニル基である。)、窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性複素環
基、(C1 −C4 )アルキル基で置換されていてもよい
グアニジノ基、[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]
アミノ基、または(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ
(C1 −C4 )アルキル]アミノ基である。
【0053】標記(5)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルカノイル基」は、更に好適には、アミノ
アセチル基、アミノアセチルアミノアセチル基、1−ピ
ペラジノアセチル基、グアニジノアセチル基、2−アミ
ノチアゾル−4−イルアセチル基、イミダゾロイミダゾ
リジニルアセチル基、3−アミノプロピオニル基、3−
グアニジノプロピオニル基、メチルグアニジノアセチル
基、1−イミノメチルアミノアセチル基、1−イミノエ
チルアミノアセチル基、メチル(1−イミノメチル)ア
ミノアセチル基である。
もよい低級アルカノイル基」は、更に好適には、アミノ
アセチル基、アミノアセチルアミノアセチル基、1−ピ
ペラジノアセチル基、グアニジノアセチル基、2−アミ
ノチアゾル−4−イルアセチル基、イミダゾロイミダゾ
リジニルアセチル基、3−アミノプロピオニル基、3−
グアニジノプロピオニル基、メチルグアニジノアセチル
基、1−イミノメチルアミノアセチル基、1−イミノエ
チルアミノアセチル基、メチル(1−イミノメチル)ア
ミノアセチル基である。
【0054】(6)「1〜3個の置換基を有してもよい
低級アルケノイル基」において、「低級アルケノイル
基」は、不飽和結合を含む炭素数3〜6個の炭化水素カ
ルボニル基をいい、例えばプロペノイル、3−ブテノイ
ル、2−ブテノイル、2−ペンテノイル、4−ペンテノ
イル、2−ヘキセノイル、5−ヘキセノイル基をあげる
ことができ、好適には(C4 −C5 )アルケノイル基で
あり、更に好適には2−ブテノイル基である。
低級アルケノイル基」において、「低級アルケノイル
基」は、不飽和結合を含む炭素数3〜6個の炭化水素カ
ルボニル基をいい、例えばプロペノイル、3−ブテノイ
ル、2−ブテノイル、2−ペンテノイル、4−ペンテノ
イル、2−ヘキセノイル、5−ヘキセノイル基をあげる
ことができ、好適には(C4 −C5 )アルケノイル基で
あり、更に好適には2−ブテノイル基である。
【0055】置換基は、前述の(5)の置換基と同意義
である。
である。
【0056】標記(6)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルケノイル基」として、好適には「1個の
置換基を有してもよい(C4 −C5 )アルケノイル基」
であり、該置換基として、好適にはアミノ基、モノ若し
くはジ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2
−C4 )アルカノイルアミノ基、置換されていてもよい
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳
香族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素、酸素または硫
黄原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換
基はイミノ、アミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グ
アニジノアセチル、アミノアセチル、トリアゾリルまた
はピペラジニルカルボニル基である。)、窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性複素環
基、(C1 −C4 )アルキル基で置換されていてもよい
グアニジノ基、[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]
アミノ基、または(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ
(C1 −C4 )アルキル]アミノ基である。
もよい低級アルケノイル基」として、好適には「1個の
置換基を有してもよい(C4 −C5 )アルケノイル基」
であり、該置換基として、好適にはアミノ基、モノ若し
くはジ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2
−C4 )アルカノイルアミノ基、置換されていてもよい
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳
香族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素、酸素または硫
黄原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換
基はイミノ、アミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グ
アニジノアセチル、アミノアセチル、トリアゾリルまた
はピペラジニルカルボニル基である。)、窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性複素環
基、(C1 −C4 )アルキル基で置換されていてもよい
グアニジノ基、[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]
アミノ基、または(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ
(C1 −C4 )アルキル]アミノ基である。
【0057】標記(6)の「1〜3個の置換基を有して
もよい低級アルケノイル基」は、更に好適には、4−ア
ミノ−2−ブテノイル基、4−アミノアセチルアミノ−
2−ブテノイル基、4−(1−ピペラジノ)−2−ブテ
ノイル基、4−グアニジノ−2−ブテノイル基または4
−イミダゾロイミダゾリジニル−2−ブテノイル基であ
る。
もよい低級アルケノイル基」は、更に好適には、4−ア
ミノ−2−ブテノイル基、4−アミノアセチルアミノ−
2−ブテノイル基、4−(1−ピペラジノ)−2−ブテ
ノイル基、4−グアニジノ−2−ブテノイル基または4
−イミダゾロイミダゾリジニル−2−ブテノイル基であ
る。
【0058】(7)「1〜3個の置換基を有してもよい
アリールカルボニル基」において、「アリールカルボニ
ル基」は、炭素数7〜13個のアリールカルボニル基を
いい、例えばベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフト
イル、4−ビフェニルカルボニル基をあげることがで
き、好適には「(C7 −C11)アリールカルボニル基」
であり、更に好適にはベンゾイル基である。
アリールカルボニル基」において、「アリールカルボニ
ル基」は、炭素数7〜13個のアリールカルボニル基を
いい、例えばベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフト
イル、4−ビフェニルカルボニル基をあげることがで
き、好適には「(C7 −C11)アリールカルボニル基」
であり、更に好適にはベンゾイル基である。
【0059】置換基の「ハロゲン原子」および「低級ア
ルキル基」は、前述(3)と同意義である。
ルキル基」は、前述(3)と同意義である。
【0060】置換基の「1−イミノ低級アルキルアミノ
基」は、「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたア
ミノ基をいい、例えば1−イミノメチルアミノ(ホルム
イミドイルアミノ)、1−イミノエチルアミノ(アセト
イミドイルアミノ)、1−イミノプロピルアミノ(プロ
ピオンイミドイルアミノ)、1−イミノブチルアミノ、
1−イミノペンチルアミノまたは1−イミノヘキシルア
ミノ基をあげることができ、好適には「1−イミノ(C
1 −C4 )アルキルアミノ基」であり、更に好適には1
−イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミノ)、1
−イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミノ)また
は1−イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイルア
ミノ)基である。
基」は、「1−イミノ低級アルキル基」で置換されたア
ミノ基をいい、例えば1−イミノメチルアミノ(ホルム
イミドイルアミノ)、1−イミノエチルアミノ(アセト
イミドイルアミノ)、1−イミノプロピルアミノ(プロ
ピオンイミドイルアミノ)、1−イミノブチルアミノ、
1−イミノペンチルアミノまたは1−イミノヘキシルア
ミノ基をあげることができ、好適には「1−イミノ(C
1 −C4 )アルキルアミノ基」であり、更に好適には1
−イミノメチルアミノ(ホルムイミドイルアミノ)、1
−イミノエチルアミノ(アセトイミドイルアミノ)また
は1−イミノプロピルアミノ(プロピオンイミドイルア
ミノ)基である。
【0061】置換基の「低級アルコキシ基」は、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ基をあげることができ、好適には(C1 −
C4)アルコキシ基であり、更に好適にはメトキシまた
はエトキシ基である。
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ基をあげることができ、好適には(C1 −
C4)アルコキシ基であり、更に好適にはメトキシまた
はエトキシ基である。
【0062】置換基の「置換されていてもよい窒素、酸
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環アルキル基」の「4〜6員脂肪族複素環」は、前述
(3)と同様の基であり、好適には窒素原子を1〜2個
含む5〜6員脂肪族複素環であり、更に好適にはピロリ
ジンまたはピペラジンである。
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環アルキル基」の「4〜6員脂肪族複素環」は、前述
(3)と同様の基であり、好適には窒素原子を1〜2個
含む5〜6員脂肪族複素環であり、更に好適にはピロリ
ジンまたはピペラジンである。
【0063】上記の「置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜4個含む4〜6員脂肪族複素環
アルキル基(該置換基は低級アルキル基である。)」
は、好適には「置換されていてもよい窒素原子を1〜2
個含む4〜6員脂肪族複素環(C1 −C2 )アルキル基
(該置換基はメチル基である。)」であり、更に好適に
は1−ピロリジニルメチル、1−ピペラジニルメチル、
4−メチル−1−ピペラジニルメチル基である。
若しくは硫黄原子を1〜4個含む4〜6員脂肪族複素環
アルキル基(該置換基は低級アルキル基である。)」
は、好適には「置換されていてもよい窒素原子を1〜2
個含む4〜6員脂肪族複素環(C1 −C2 )アルキル基
(該置換基はメチル基である。)」であり、更に好適に
は1−ピロリジニルメチル、1−ピペラジニルメチル、
4−メチル−1−ピペラジニルメチル基である。
【0064】標記(7)の「1〜3個の置換基を有して
もよいアリールカルボニル基」として、好適には「1〜
2個の置換基を有してもよい(C7 −C11)アリールカ
ルボニル基」であり、該置換基として好適にはハロゲン
原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C4 )アル
コキシ基、アミノ基、1−イミノ(C1 −C4 )アルキ
ルアミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、置換され
ていてもよい窒素原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複
素環(C1 −C2 )アルキル基(該置換基はメチル基で
ある。)である。
もよいアリールカルボニル基」として、好適には「1〜
2個の置換基を有してもよい(C7 −C11)アリールカ
ルボニル基」であり、該置換基として好適にはハロゲン
原子、(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C4 )アル
コキシ基、アミノ基、1−イミノ(C1 −C4 )アルキ
ルアミノ基、グアニジノ基、カルバモイル基、置換され
ていてもよい窒素原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複
素環(C1 −C2 )アルキル基(該置換基はメチル基で
ある。)である。
【0065】標記(7)の「1〜3個の置換基を有して
もよいアリールカルボニル基」は、更に好適には、ベン
ゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベンゾイル、
クロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメチルベンゾ
イル、アミノベンゾイル、アセトイミドイルアミノベン
ゾイル、グアニジノベンゾイル、カルバモイルベンゾイ
ル、メトキシベンゾイル、エトキシベンゾイル、ナフト
イル、ビフェニルカルボニル、カルバモイルビフェニル
カルボニル、4−(1−ピロリジニルメチル)ベンゾイ
ル、4−(1−ピペラジニルメチル)ベンゾイル、また
は4−(4−メチル−1−ピペラジニルメチル)ベンゾ
イル基である。
もよいアリールカルボニル基」は、更に好適には、ベン
ゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベンゾイル、
クロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメチルベンゾ
イル、アミノベンゾイル、アセトイミドイルアミノベン
ゾイル、グアニジノベンゾイル、カルバモイルベンゾイ
ル、メトキシベンゾイル、エトキシベンゾイル、ナフト
イル、ビフェニルカルボニル、カルバモイルビフェニル
カルボニル、4−(1−ピロリジニルメチル)ベンゾイ
ル、4−(1−ピペラジニルメチル)ベンゾイル、また
は4−(4−メチル−1−ピペラジニルメチル)ベンゾ
イル基である。
【0066】(8)「1〜3個の置換基を有してもよい
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳
香族複素環カルボニル基」において、「5〜6員芳香族
複素環カルボニル基」は、例えばイミダゾリルカルボニ
ル、ピロリルカルボニル、チアゾリルカルボニル、イソ
チアゾリルカルボニル、オキサゾリルカルボニル、イソ
キサゾリルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、トリア
ゾリルカルボニル、チアジアゾリルカルボニル、テトラ
ゾリルカルボニル、フロイル、テノイル、ピリジルカル
ボニル、ピリダジニルカルボニル、ピリミジニルカルボ
ニル基をあげることができ、好適には「窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環カル
ボニル基」であり、更に好適には2−ピリジルカルボニ
ル、3−ピリジルカルボニル、4−ピリジルカルボニ
ル、2−フロイル、2−テノイル、4−ピロリルカルボ
ニル基である。
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳
香族複素環カルボニル基」において、「5〜6員芳香族
複素環カルボニル基」は、例えばイミダゾリルカルボニ
ル、ピロリルカルボニル、チアゾリルカルボニル、イソ
チアゾリルカルボニル、オキサゾリルカルボニル、イソ
キサゾリルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、トリア
ゾリルカルボニル、チアジアゾリルカルボニル、テトラ
ゾリルカルボニル、フロイル、テノイル、ピリジルカル
ボニル、ピリダジニルカルボニル、ピリミジニルカルボ
ニル基をあげることができ、好適には「窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環カル
ボニル基」であり、更に好適には2−ピリジルカルボニ
ル、3−ピリジルカルボニル、4−ピリジルカルボニ
ル、2−フロイル、2−テノイル、4−ピロリルカルボ
ニル基である。
【0067】置換基の「ハロゲン原子」、「低級アルキ
ル基」及び「低級アルコキシ基」は前述(3)及び
(7)と同意義である。
ル基」及び「低級アルコキシ基」は前述(3)及び
(7)と同意義である。
【0068】置換基の「窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」は、例えばイミ
ダゾリル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オ
キサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、チアジアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニ
ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル基をあげる
ことができ、好適には窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜3個含む5〜6員芳香族複素環基であり、更に好適に
は2−ピリジル基である。
1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基」は、例えばイミ
ダゾリル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オ
キサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、チアジアゾリル、テトラゾリル、フリル、チエニ
ル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル基をあげる
ことができ、好適には窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜3個含む5〜6員芳香族複素環基であり、更に好適に
は2−ピリジル基である。
【0069】標記(8)の「1〜3個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜
6員芳香族複素環カルボニル基」は、好適には「1個の
置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜3個含む5〜6員芳香族複素環カルボニル基」であ
り、該置換基として好適には、フッ素原子、塩素原子、
メチル基、メトキシ基、アミノ基、または、窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環
基である。
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜
6員芳香族複素環カルボニル基」は、好適には「1個の
置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜3個含む5〜6員芳香族複素環カルボニル基」であ
り、該置換基として好適には、フッ素原子、塩素原子、
メチル基、メトキシ基、アミノ基、または、窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環
基である。
【0070】標記(8)の「1〜3個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜
6員芳香族複素環カルボニル基」は、更に好適には、ピ
リジルカルボニル、アミノピリジルカルボニル、メチル
ピリジルカルボニル、メトキシピリジルカルボニル、ク
ロロピリジルカルボニル、フロイル、テノイル、ピリジ
ルテノイル、ピロリルカルボニルまたはアミノピロリル
カルボニル基であり、より更に好適には3−ピリジルカ
ルボニル、4−ピリジルカルボニル、2−アミノ−5−
ピリジルカルボニル、3−アミノ−4−ピロリルカルボ
ニル、5−(2−ピリジル)−2−テノイル、2−フロ
イルまたは2−テノイル基である。
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜
6員芳香族複素環カルボニル基」は、更に好適には、ピ
リジルカルボニル、アミノピリジルカルボニル、メチル
ピリジルカルボニル、メトキシピリジルカルボニル、ク
ロロピリジルカルボニル、フロイル、テノイル、ピリジ
ルテノイル、ピロリルカルボニルまたはアミノピロリル
カルボニル基であり、より更に好適には3−ピリジルカ
ルボニル、4−ピリジルカルボニル、2−アミノ−5−
ピリジルカルボニル、3−アミノ−4−ピロリルカルボ
ニル、5−(2−ピリジル)−2−テノイル、2−フロ
イルまたは2−テノイル基である。
【0071】(9)「1〜3個の置換基を有してもよい
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂
肪族複素環カルボニル基」において、「4〜6員脂肪族
複素環カルボニル基」は、例えばアゼチジニルカルボニ
ル、ピロリジニルカルボニル、イミダゾリジニルカルボ
ニル、ピラゾリジニルカルボニル、テトラヒドロテノイ
ル、テトラヒドロフロイル、ピペリジニルカルボニル、
ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、チ
オモルホリニルカルボニル基をあげることができ、好適
には2−アゼチジニルカルボニル、3−アゼチジニルカ
ルボニル、2−ピロリジニルカルボニル、3−ピロリジ
ニルカルボニル、2−テトラヒドロフロイル、2−ピペ
リジニルカルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、4
−ピペリジニルカルボニル、2−ピペラジニルカルボニ
ル、2−モルホリニルカルボニル基である。
窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂
肪族複素環カルボニル基」において、「4〜6員脂肪族
複素環カルボニル基」は、例えばアゼチジニルカルボニ
ル、ピロリジニルカルボニル、イミダゾリジニルカルボ
ニル、ピラゾリジニルカルボニル、テトラヒドロテノイ
ル、テトラヒドロフロイル、ピペリジニルカルボニル、
ピペラジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、チ
オモルホリニルカルボニル基をあげることができ、好適
には2−アゼチジニルカルボニル、3−アゼチジニルカ
ルボニル、2−ピロリジニルカルボニル、3−ピロリジ
ニルカルボニル、2−テトラヒドロフロイル、2−ピペ
リジニルカルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、4
−ピペリジニルカルボニル、2−ピペラジニルカルボニ
ル、2−モルホリニルカルボニル基である。
【0072】置換基のうち「低級アルキル基」、「低級
アルカノイル基」、「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルカノイル
基」、「アミノ低級アルカノイル基」、「グアニジノ低
級アルカノイル基」、「低級アルケニル基」、および
「1−イミノ低級アルキル基」は、前述(3)及び
(4)と同意義である。
アルカノイル基」、「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルカノイル
基」、「アミノ低級アルカノイル基」、「グアニジノ低
級アルカノイル基」、「低級アルケニル基」、および
「1−イミノ低級アルキル基」は、前述(3)及び
(4)と同意義である。
【0073】標記(9)の「1〜3個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基」は、好適には「1個の
置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基」であり、該置
換基として好適には、(C1 −C4 )アルキル基、(C
1 −C4 )アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基、ア
ミノ(C2 −C4 )アルカノイル基、グアニジノ(C2
−C4 )アルカノイル基」、(C3 −C4 )アルケニル
基、アミノ基、または1−イミノ(C1 −C4 )アルキ
ル基である。
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基」は、好適には「1個の
置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基」であり、該置
換基として好適には、(C1 −C4 )アルキル基、(C
1 −C4 )アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基、ア
ミノ(C2 −C4 )アルカノイル基、グアニジノ(C2
−C4 )アルカノイル基」、(C3 −C4 )アルケニル
基、アミノ基、または1−イミノ(C1 −C4 )アルキ
ル基である。
【0074】標記(9)の「1〜3個の置換基を有して
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基」は、更に好適には、2
−アゼチジニルカルボニル、1−アリル−2−アゼチジ
ニルカルボニル、2−ピロリジニルカルボニル、1−メ
チル−2−ピロリジニルカルボニル、1−アミノアセチ
ル−2−ピロリジニルカルボニル、1−グアニジノアセ
チル−2−ピロリジニルカルボニル、2−ピペリジニル
カルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ホルムイミドイル−4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−アセトイミドイル−4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−アミジノ−4−ピペリジニルカ
ルボニル、2−ピペラジニルカルボニル、4−(1−イ
ミダゾルアセチル)−2−ピペラジニルカルボニル、2
−テトラヒドロフロイルまたは2−モルホリニルカルボ
ニル基である。
もよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基」は、更に好適には、2
−アゼチジニルカルボニル、1−アリル−2−アゼチジ
ニルカルボニル、2−ピロリジニルカルボニル、1−メ
チル−2−ピロリジニルカルボニル、1−アミノアセチ
ル−2−ピロリジニルカルボニル、1−グアニジノアセ
チル−2−ピロリジニルカルボニル、2−ピペリジニル
カルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−ホルムイミドイル−4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−アセトイミドイル−4−ピペリ
ジニルカルボニル、1−アミジノ−4−ピペリジニルカ
ルボニル、2−ピペラジニルカルボニル、4−(1−イ
ミダゾルアセチル)−2−ピペラジニルカルボニル、2
−テトラヒドロフロイルまたは2−モルホリニルカルボ
ニル基である。
【0075】(10)「1〜2個の置換基を有してもよ
いカルバモイル基」において、置換基の「低級アルキル
基」及び「カルバモイル低級アルキル基」は前述(3)
と同意義である。
いカルバモイル基」において、置換基の「低級アルキル
基」及び「カルバモイル低級アルキル基」は前述(3)
と同意義である。
【0076】置換基の「モノもしくはジ低級アルキルア
ミノ低級アルキル基」は、例えばメチルアミノメチル、
メチルアミノエチル、メチルアミノプロピル、メチルア
ミノブチル、エチルアミノメチル、エチルアミノエチ
ル、エチルアミノプロピル、エチルアミノブチル、ジメ
チルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルア
ミノプロピル、ジメチルアミノブチル、ジメチルアミノ
ペンチル、ジメチルアミノヘキシル、ジエチルアミノメ
チル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピ
ル、プロピルアミノプロピル等をあげることができ、好
適には「モノもしくはジ(C1 −C2 )アルキルアミノ
(C1 −C4 )アルキル基」であり、更に好適にはジメ
チルアミノエチル基である。
ミノ低級アルキル基」は、例えばメチルアミノメチル、
メチルアミノエチル、メチルアミノプロピル、メチルア
ミノブチル、エチルアミノメチル、エチルアミノエチ
ル、エチルアミノプロピル、エチルアミノブチル、ジメ
チルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジメチルア
ミノプロピル、ジメチルアミノブチル、ジメチルアミノ
ペンチル、ジメチルアミノヘキシル、ジエチルアミノメ
チル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピ
ル、プロピルアミノプロピル等をあげることができ、好
適には「モノもしくはジ(C1 −C2 )アルキルアミノ
(C1 −C4 )アルキル基」であり、更に好適にはジメ
チルアミノエチル基である。
【0077】置換基の「置換されていてもよい窒素、酸
素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素
環低級アルキル基(該置換基は低級アルキル基を示
す。)」は、例えばイミダゾリルメチル、イミダゾリル
エチル、イミダゾリルプロピル、メチルイミダゾリルメ
チル、メチルイミダゾリルエチル、ピロリルメチル、チ
アゾリルメチル、チアゾリルエチル、メチルチアゾリル
エチル、イソチアゾリルメチル、オキサゾリルメチル、
オキサゾリルエチル、イソキサゾリルメチル、ピラゾリ
ルメチル、トリアゾリルメチル、トリアゾリルエチル、
チアジアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、フリルメ
チル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピリジルメチ
ル、ピリジルエチル、ピリジルプロピル、メチルピリジ
ルエチル、ピリダジルメチル、ピリミジルメチル基等を
あげることができ、好適には「置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香
族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメチル
基を示す。)」であり、更に好適には4−イミダゾリル
メチル、1−メチル−4−イミダゾリルメチル、2−チ
エニルメチル(2−テニル)、2−フリルメチル(2−
フルフリル)、4−ピリジルメチルまたは3−ピリジル
メチル基である。
素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素
環低級アルキル基(該置換基は低級アルキル基を示
す。)」は、例えばイミダゾリルメチル、イミダゾリル
エチル、イミダゾリルプロピル、メチルイミダゾリルメ
チル、メチルイミダゾリルエチル、ピロリルメチル、チ
アゾリルメチル、チアゾリルエチル、メチルチアゾリル
エチル、イソチアゾリルメチル、オキサゾリルメチル、
オキサゾリルエチル、イソキサゾリルメチル、ピラゾリ
ルメチル、トリアゾリルメチル、トリアゾリルエチル、
チアジアゾリルメチル、テトラゾリルメチル、フリルメ
チル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピリジルメチ
ル、ピリジルエチル、ピリジルプロピル、メチルピリジ
ルエチル、ピリダジルメチル、ピリミジルメチル基等を
あげることができ、好適には「置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香
族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメチル
基を示す。)」であり、更に好適には4−イミダゾリル
メチル、1−メチル−4−イミダゾリルメチル、2−チ
エニルメチル(2−テニル)、2−フリルメチル(2−
フルフリル)、4−ピリジルメチルまたは3−ピリジル
メチル基である。
【0078】置換基の「置換されていてもよい窒素、酸
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環低級アルキル基(該置換基は低級アルキル基を示
す。)」は、例えばアゼチジニルメチル、アゼチジニル
エチル、メチルアゼチジニルエチル、ピロリジニルメチ
ル、ピロリジニルエチル、メチルピロリジニルエチル、
テトラヒドロチエニルメチル、テトラヒドロフリルメチ
ル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルエチル、メチル
ピペリジニルエチル、ピペラジニルメチル、ピペラジニ
ルエチル、メチルピペラジニルエチル、モルホリニルメ
チル、モルホリニルエチル、チオモルホリニルエチル基
等をあげることができ、好適には「置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)」であり、更に好適には4−メチル−
1−ピペラジニルエチル、1−ピペラジニルエチル、1
−アゼチジニルエチル、1−ピロリジニルエチル、1−
ピペリジニルエチルまたは1−チオモルホリニルエチル
基である。
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環低級アルキル基(該置換基は低級アルキル基を示
す。)」は、例えばアゼチジニルメチル、アゼチジニル
エチル、メチルアゼチジニルエチル、ピロリジニルメチ
ル、ピロリジニルエチル、メチルピロリジニルエチル、
テトラヒドロチエニルメチル、テトラヒドロフリルメチ
ル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルエチル、メチル
ピペリジニルエチル、ピペラジニルメチル、ピペラジニ
ルエチル、メチルピペラジニルエチル、モルホリニルメ
チル、モルホリニルエチル、チオモルホリニルエチル基
等をあげることができ、好適には「置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)」であり、更に好適には4−メチル−
1−ピペラジニルエチル、1−ピペラジニルエチル、1
−アゼチジニルエチル、1−ピロリジニルエチル、1−
ピペリジニルエチルまたは1−チオモルホリニルエチル
基である。
【0079】置換基の「置換されていてもよい窒素、酸
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基
を示す。)」は、好適には「置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環カルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換
基は2−ピリミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリル
または2−イミダゾリル基を示す。)」であり、更に好
適には4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジニルカ
ルボニルメチル基である。
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基
を示す。)」は、好適には「置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環カルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換
基は2−ピリミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリル
または2−イミダゾリル基を示す。)」であり、更に好
適には4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジニルカ
ルボニルメチル基である。
【0080】置換基の「置換されていてもよい窒素、酸
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環基(該置換基は低級アルキル基、1−イミノ低級アル
キル基、アミジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基であ
る。)」において、「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」、「低級アルキル
基」、「1−イミノ低級アルキル基」及び「窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル基」は前述(3)と同意義である。
素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素
環基(該置換基は低級アルキル基、1−イミノ低級アル
キル基、アミジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基であ
る。)」において、「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基」、「低級アルキル
基」、「1−イミノ低級アルキル基」及び「窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル基」は前述(3)と同意義である。
【0081】上記の「置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基(該置換基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキ
ル基、アミジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基であ
る。)」は、例えばアゼチジニル、メチルアゼチジニ
ル、ホルムイミドイルアゼチジニル、アミジノアゼチジ
ニル、ピロリジニル、メチルピロリジニル、ホルムイミ
ドイルピロリジニル、アミジノピロリジニル、ピペラジ
ノカルボニルピロリジニル、ピペリジニル、メチルピペ
リジニル、ホルムイミドイルピペリジニル、アミジノピ
ペリジニル基等をあげることができ、好適には「置換さ
れていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換基はメチル基、ホ
ルムイミドイル基、アセトイミドイル基、アミジノ基ま
たは1−ピペラジノカルボニル基である。)」であり、
更に好適には3−アゼチジニル、1−メチル−3−アゼ
チジニル、1−ホルムイミドイル−3−アゼチジニル、
1−アミジノ−3−アゼチジニル、3−ピロリジニル、
1−メチル−3−ピロリジニル、1−ホルムイミドイル
−3−ピロリジニル、1−アセトイミドイル−3−ピロ
リジニル、1−アミジノ−3−ピロリジニル、2−(1
−ピペラジニルカルボニル)−3−ピロリジニル、4−
ピペリジニル、1−メチル−4−ピペリジニル、1−ホ
ルムイミドイル−4−ピペリジニルまたは1−アミジノ
−4−ピペリジニル基である。
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
基(該置換基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキ
ル基、アミジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基であ
る。)」は、例えばアゼチジニル、メチルアゼチジニ
ル、ホルムイミドイルアゼチジニル、アミジノアゼチジ
ニル、ピロリジニル、メチルピロリジニル、ホルムイミ
ドイルピロリジニル、アミジノピロリジニル、ピペラジ
ノカルボニルピロリジニル、ピペリジニル、メチルピペ
リジニル、ホルムイミドイルピペリジニル、アミジノピ
ペリジニル基等をあげることができ、好適には「置換さ
れていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換基はメチル基、ホ
ルムイミドイル基、アセトイミドイル基、アミジノ基ま
たは1−ピペラジノカルボニル基である。)」であり、
更に好適には3−アゼチジニル、1−メチル−3−アゼ
チジニル、1−ホルムイミドイル−3−アゼチジニル、
1−アミジノ−3−アゼチジニル、3−ピロリジニル、
1−メチル−3−ピロリジニル、1−ホルムイミドイル
−3−ピロリジニル、1−アセトイミドイル−3−ピロ
リジニル、1−アミジノ−3−ピロリジニル、2−(1
−ピペラジニルカルボニル)−3−ピロリジニル、4−
ピペリジニル、1−メチル−4−ピペリジニル、1−ホ
ルムイミドイル−4−ピペリジニルまたは1−アミジノ
−4−ピペリジニル基である。
【0082】「1〜2個の置換基を有してもよい1〜3
環性芳香族炭化水素基(該置換基は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子またはオキソ基を示
す)」の「1〜3環性芳香族炭化水素基」は、例えばフ
ェニル、ナフチル、インデニル、アズレニル、フェナン
スレニル、アンスラセニル、フルオレニル、フェナレニ
ル、インデセニル基を挙げることができ、好適にはフェ
ニル、ナフチル、フェナンスレニル、アンスラセニルま
たはフルオレニル基である。置換基の「低級アルキル
基」及び「ハロゲン原子」は前述(3)と同意義で有
る。また、「低級アルコキシ基」は前述(7)と同意義
である。
環性芳香族炭化水素基(該置換基は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子またはオキソ基を示
す)」の「1〜3環性芳香族炭化水素基」は、例えばフ
ェニル、ナフチル、インデニル、アズレニル、フェナン
スレニル、アンスラセニル、フルオレニル、フェナレニ
ル、インデセニル基を挙げることができ、好適にはフェ
ニル、ナフチル、フェナンスレニル、アンスラセニルま
たはフルオレニル基である。置換基の「低級アルキル
基」及び「ハロゲン原子」は前述(3)と同意義で有
る。また、「低級アルコキシ基」は前述(7)と同意義
である。
【0083】「1〜2個の置換基を有してもよい1〜3
環性芳香族炭化水素基(該置換基は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子またはオキソ基を示
す)」は、好適には1〜2個の置換基を有してもよい1
〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基(該置換基は
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩
素原子またはオキソ基を示す)であり、更に好適にはフ
ェニル、ナフチル、フェナンスレニル、アンスラセニ
ル、フルオレニルまたは9−オキソフルオレニル基であ
る。
環性芳香族炭化水素基(該置換基は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ハロゲン原子またはオキソ基を示
す)」は、好適には1〜2個の置換基を有してもよい1
〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基(該置換基は
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩
素原子またはオキソ基を示す)であり、更に好適にはフ
ェニル、ナフチル、フェナンスレニル、アンスラセニ
ル、フルオレニルまたは9−オキソフルオレニル基であ
る。
【0084】標記(10)の「1〜2個の置換基を有し
てもよいカルバモイル基」の置換基として好適には、
(C1 −C4 )アルキル基、モノもしくはジ(C1 −C
2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アルキル基、カルバ
モイル(C1 −C4 )アルキル基、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員
芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメチル基を示
す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル
(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピリミジニ
ル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−イミダゾ
リル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基
(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル基、アセトイ
ミドイル基、アミジノ基または1−ピペラジノカルボニ
ル基である。)、1〜2個の置換基を有してもよい1〜
3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基(該置換基はメ
チル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩素
原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ基であ
る。
てもよいカルバモイル基」の置換基として好適には、
(C1 −C4 )アルキル基、モノもしくはジ(C1 −C
2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アルキル基、カルバ
モイル(C1 −C4 )アルキル基、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3個含む5〜6員
芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメチル基を示
す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル
(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピリミジニ
ル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−イミダゾ
リル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基
(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル基、アセトイ
ミドイル基、アミジノ基または1−ピペラジノカルボニ
ル基である。)、1〜2個の置換基を有してもよい1〜
3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基(該置換基はメ
チル、エチル、メトキシ、エトキシ、フッ素原子、塩素
原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ基であ
る。
【0085】標記(10)の「1〜2個の置換基を有し
てもよいカルバモイル基」は、更に好適には、カルバモ
イル、メチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジメチルア
ミノエチルカルバモイル、カルバモイルメチルカルバモ
イル、4−ピリジルメチルカルバモイル、1−メチル−
4−イミダゾリルメチルカルバモイル、4−(2−ピリ
ミジニル)−1−ピペラジニルカルボニルメチルカルバ
モイル、4−メチル−1−ピペラジニルエチルカルバモ
イル、3−ピロリジニルカルバモイル、1−メチル−3
−ピロリジニルカルバモイル、1−ホルムイミドイル−
3−ピロリジニルカルバモイル、1−アミジノ−3−ピ
ロリジニルカルバモイル、2−(1−ピペラジニルカル
ボニル)−4−ピロリジニルカルバモイル、フェニルカ
ルバモイル、ナフチルカルバモイル、9−オキソフルオ
レニルカルバモイルまたはグアニジノカルボニル基であ
る。
てもよいカルバモイル基」は、更に好適には、カルバモ
イル、メチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジメチルア
ミノエチルカルバモイル、カルバモイルメチルカルバモ
イル、4−ピリジルメチルカルバモイル、1−メチル−
4−イミダゾリルメチルカルバモイル、4−(2−ピリ
ミジニル)−1−ピペラジニルカルボニルメチルカルバ
モイル、4−メチル−1−ピペラジニルエチルカルバモ
イル、3−ピロリジニルカルバモイル、1−メチル−3
−ピロリジニルカルバモイル、1−ホルムイミドイル−
3−ピロリジニルカルバモイル、1−アミジノ−3−ピ
ロリジニルカルバモイル、2−(1−ピペラジニルカル
ボニル)−4−ピロリジニルカルバモイル、フェニルカ
ルバモイル、ナフチルカルバモイル、9−オキソフルオ
レニルカルバモイルまたはグアニジノカルボニル基であ
る。
【0086】(11)「1〜2個の置換基を有してもよ
いチオカルバモイル基」において、置換基は、前述の
(10)の置換基と同意義である。
いチオカルバモイル基」において、置換基は、前述の
(10)の置換基と同意義である。
【0087】「1〜2個の置換基を有してもよいチオカ
ルバモイル基」は、更に好適には、チオカルバモイル、
メチルチオカルバモイル、ジメチルチオカルバモイル、
エチルチオカルバモイル、ジエチルチオカルバモイル、
ジメチルアミノエチルチオカルバモイル、カルバモイル
メチルチオカルバモイル、4−ピリジルメチルチオカル
バモイル、1−メチル−4−イミダゾリルメチルチオカ
ルバモイル、4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチルチオカルバモイル、4−メチル−
1−ピペラジニルエチルチオカルバモイル、3−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、1−メチル−3−ピロリジニ
ルチオカルバモイル、1−ホルムイミドイル−3−ピロ
リジニルチオカルバモイル、1−アミジノ−3−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、2−(1−ピペラジニルカル
ボニル)−4−ピロリジニルチオカルバモイル、フェニ
ルチオカルバモイル、ナフチルチオカルバモイル、9−
オキソフルオレニルチオカルバモイルまたはグアニジノ
チオカルボニル基である。
ルバモイル基」は、更に好適には、チオカルバモイル、
メチルチオカルバモイル、ジメチルチオカルバモイル、
エチルチオカルバモイル、ジエチルチオカルバモイル、
ジメチルアミノエチルチオカルバモイル、カルバモイル
メチルチオカルバモイル、4−ピリジルメチルチオカル
バモイル、1−メチル−4−イミダゾリルメチルチオカ
ルバモイル、4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチルチオカルバモイル、4−メチル−
1−ピペラジニルエチルチオカルバモイル、3−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、1−メチル−3−ピロリジニ
ルチオカルバモイル、1−ホルムイミドイル−3−ピロ
リジニルチオカルバモイル、1−アミジノ−3−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、2−(1−ピペラジニルカル
ボニル)−4−ピロリジニルチオカルバモイル、フェニ
ルチオカルバモイル、ナフチルチオカルバモイル、9−
オキソフルオレニルチオカルバモイルまたはグアニジノ
チオカルボニル基である。
【0088】(12)「1〜2個の置換基を有してもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ
成分とするカルバモイル基」において、「置換基」は、
好適にはアミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C4 )アル
キルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル基、アミノ
(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグアニジノ(C
1 −C4 )アルカノイル基である。
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ
成分とするカルバモイル基」において、「置換基」は、
好適にはアミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C4 )アル
キルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル基、アミノ
(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグアニジノ(C
1 −C4 )アルカノイル基である。
【0089】「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基」は、前述の(3)と
同意義である。
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基」は、前述の(3)と
同意義である。
【0090】「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個
含む8〜10員二環性環状アミノ基」は、例えばイミダ
ゾロイミダゾリジン、トリアゾロイミダゾリジン、イソ
インドリン、ピリジノピロリジン、イミダゾロピペラジ
ン、トリアゾロピペラジン、チアゾリオピペリジン基等
をあげることができ、好適には「窒素原子を1〜3個含
む8〜10員二環性環状アミノ基」であり、更に好適に
はイミダゾロイミダゾリジン基である。
含む8〜10員二環性環状アミノ基」は、例えばイミダ
ゾロイミダゾリジン、トリアゾロイミダゾリジン、イソ
インドリン、ピリジノピロリジン、イミダゾロピペラジ
ン、トリアゾロピペラジン、チアゾリオピペリジン基等
をあげることができ、好適には「窒素原子を1〜3個含
む8〜10員二環性環状アミノ基」であり、更に好適に
はイミダゾロイミダゾリジン基である。
【0091】「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミ
ノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」は、例えば1
−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニ
ル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピペラジニルカ
ルボニル、4−モルホリニルカルボニル、1−チオモル
ホリニルカルボニル、イミダゾロイミダゾリジニルカル
ボニル、トリアゾロイミダゾリジニルカルボニル、イミ
ダゾロピペラジニルカルボニル基等をあげることがで
き、好適には「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原子を1〜3個含
む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするカ
ルバモイル基」であり、更に好適には1−ピロリジニル
カルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピペラ
ジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニルまたは
イミダゾロイミダゾリジニルカルボニル基である。
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミ
ノ基をアミノ成分とするカルバモイル基」は、例えば1
−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニ
ル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピペラジニルカ
ルボニル、4−モルホリニルカルボニル、1−チオモル
ホリニルカルボニル、イミダゾロイミダゾリジニルカル
ボニル、トリアゾロイミダゾリジニルカルボニル、イミ
ダゾロピペラジニルカルボニル基等をあげることがで
き、好適には「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原子を1〜3個含
む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするカ
ルバモイル基」であり、更に好適には1−ピロリジニル
カルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピペラ
ジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニルまたは
イミダゾロイミダゾリジニルカルボニル基である。
【0092】標記(12)の「1〜2個の置換基を有し
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするカルバモイル基」は、好適には「1個
の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原子を1
〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分
とするカルバモイル基」であり、該置換基として好適に
は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C4 )アルキル
アミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル基、アミノ(C
1 −C4 )アルカノイル基、またはグアニジノ(C1 −
C4 )アルカノイル基である。
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするカルバモイル基」は、好適には「1個
の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原子を1
〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分
とするカルバモイル基」であり、該置換基として好適に
は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C4 )アルキル
アミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル基、アミノ(C
1 −C4 )アルカノイル基、またはグアニジノ(C1 −
C4 )アルカノイル基である。
【0093】標記(12)の「1〜2個の置換基を有し
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするカルバモイル基」は、更に好適には、
1−ピロリジニルカルボニル、3−アミノ−1−ピロリ
ジニルカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−ピロリジ
ニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピ
ペラジニルカルボニル、4−アセチル−1−ピペラジニ
ルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピペラジニル
カルボニル、4−グアニジノアセチル−1−ピペラジニ
ルカルボニル、4−モルホリニルカルボニルまたはイミ
ダゾロイミダゾリジニルカルボニル基である。
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするカルバモイル基」は、更に好適には、
1−ピロリジニルカルボニル、3−アミノ−1−ピロリ
ジニルカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−ピロリジ
ニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニル、1−ピ
ペラジニルカルボニル、4−アセチル−1−ピペラジニ
ルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピペラジニル
カルボニル、4−グアニジノアセチル−1−ピペラジニ
ルカルボニル、4−モルホリニルカルボニルまたはイミ
ダゾロイミダゾリジニルカルボニル基である。
【0094】(13)「1〜2個の置換基を有してもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む4〜6員
脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ
成分とするチオカルバモイル基」において、上記2つの
「環状アミノ基」部分は、前述の(12)と同意義であ
る。
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む4〜6員
脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ
成分とするチオカルバモイル基」において、上記2つの
「環状アミノ基」部分は、前述の(12)と同意義であ
る。
【0095】「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミ
ノ基をアミノ成分とするチオカルバモイル基」は、例え
ば1−アゼチジニルチオカルボニル、1−ピロリジニル
チオカルボニル、1−ピペリジニルチオカルボニル、1
−ピペラジニルチオカルボニル、4−モルホリニルチオ
カルボニル、1−チオモルホリニルチオカルボニル、イ
ミダゾロイミダゾリジニルチオカルボニル、トリアゾロ
イミダゾリジニルチオカルボニル、イミダゾロピペラジ
ニルチオカルボニル基等をあげることができ、好適には
「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族
環状アミノ基または窒素原子を1〜3個含む8〜10員
二環性環状アミノ基をアミノ成分とするチオカルバモイ
ル基」であり、更に好適には1−ピロリジニルチオカル
ボニル、1−ピペリジニルチオカルボニル、1−ピペラ
ジニルチオカルボニル、4−モルホリニルチオカルボニ
ルまたはイミダゾロイミダゾリジニルチオカルボニル基
である。
含む4〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミ
ノ基をアミノ成分とするチオカルバモイル基」は、例え
ば1−アゼチジニルチオカルボニル、1−ピロリジニル
チオカルボニル、1−ピペリジニルチオカルボニル、1
−ピペラジニルチオカルボニル、4−モルホリニルチオ
カルボニル、1−チオモルホリニルチオカルボニル、イ
ミダゾロイミダゾリジニルチオカルボニル、トリアゾロ
イミダゾリジニルチオカルボニル、イミダゾロピペラジ
ニルチオカルボニル基等をあげることができ、好適には
「窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族
環状アミノ基または窒素原子を1〜3個含む8〜10員
二環性環状アミノ基をアミノ成分とするチオカルバモイ
ル基」であり、更に好適には1−ピロリジニルチオカル
ボニル、1−ピペリジニルチオカルボニル、1−ピペラ
ジニルチオカルボニル、4−モルホリニルチオカルボニ
ルまたはイミダゾロイミダゾリジニルチオカルボニル基
である。
【0096】標記(13)の「1〜2個の置換基を有し
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするチオカルバモイル基」は、好適には
「1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を
1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原
子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミ
ノ成分とするチオカルバモイル基」であり、該置換基と
して好適には、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするチオカルバモイル基」は、好適には
「1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原子を
1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素原
子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基をアミ
ノ成分とするチオカルバモイル基」であり、該置換基と
して好適には、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。
【0097】標記(13)の「1〜2個の置換基を有し
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするチオカルバモイル基」は、好適には、
1−ピロリジニルチオカルボニル、3−アミノ−1−ピ
ロリジニルチオカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−
ピロリジニルチオカルボニル、1−ピペリジニルチオカ
ルボニル、1−ピペラジニルチオカルボニル、4−アセ
チル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−アミノア
セチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−グアニ
ジノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−
モルホリニルチオカルボニルまたはイミダゾロイミダゾ
リジニルチオカルボニル基である。
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族環状アミノ基または窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜5個含む8〜10員二環性環状アミノ基を
アミノ成分とするチオカルバモイル基」は、好適には、
1−ピロリジニルチオカルボニル、3−アミノ−1−ピ
ロリジニルチオカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−
ピロリジニルチオカルボニル、1−ピペリジニルチオカ
ルボニル、1−ピペラジニルチオカルボニル、4−アセ
チル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−アミノア
セチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−グアニ
ジノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−
モルホリニルチオカルボニルまたはイミダゾロイミダゾ
リジニルチオカルボニル基である。
【0098】(14)「式−C(=NR3 )R4 で表さ
れる基」において、R3 は、好適には水素原子である。
れる基」において、R3 は、好適には水素原子である。
【0099】R4 は、好適には水素原子、アミノ、メチ
ルまたはエチル基である。
ルまたはエチル基である。
【0100】標記(14)の「式−C(=NR3 )R4
で表される基」は、好適にはホルムイミドイル、アセト
イミドイルまたはアミジノ基である。
で表される基」は、好適にはホルムイミドイル、アセト
イミドイルまたはアミジノ基である。
【0101】なお、上記のR2 に、水酸基、アミノ基ま
たはイミノ基が含まれる場合、保護されていてもよく、
それらの保護基としては前述のR0 の「水酸基の保護
基」またはR2 の「2級アミノ基の保護基」を使用する
ことができる。
たはイミノ基が含まれる場合、保護されていてもよく、
それらの保護基としては前述のR0 の「水酸基の保護
基」またはR2 の「2級アミノ基の保護基」を使用する
ことができる。
【0102】本発明の化合物(I)は必要に応じて「薬
理上許容できる塩」にすることができる。
理上許容できる塩」にすることができる。
【0103】その塩としては、例えばナトリウム、カリ
ウム、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムのよう
な金属類との塩またはアンモニア、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、プロカイン、ベンジルアミンのような有機アミン類
との塩をあげることができ、好適にはナトリウム塩また
はカリウム塩である。
ウム、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムのよう
な金属類との塩またはアンモニア、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、プロカイン、ベンジルアミンのような有機アミン類
との塩をあげることができ、好適にはナトリウム塩また
はカリウム塩である。
【0104】また、本発明の化合物(I)は、塩基性基
を有する場合、例えば塩酸、臭化水素酸、りん酸、硫
酸、硝酸等の鉱酸類との塩、酢酸、酒石酸、クエン酸、
マレイン酸、安息香酸、こはく酸、マンデル酸、アスコ
ルビン酸、乳酸、りんご酸、グルコン酸、メタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸類との塩
とすることができ、好適には塩酸塩または硫酸塩であ
る。
を有する場合、例えば塩酸、臭化水素酸、りん酸、硫
酸、硝酸等の鉱酸類との塩、酢酸、酒石酸、クエン酸、
マレイン酸、安息香酸、こはく酸、マンデル酸、アスコ
ルビン酸、乳酸、りんご酸、グルコン酸、メタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸類との塩
とすることができ、好適には塩酸塩または硫酸塩であ
る。
【0105】さらに、本発明の化合物(I)は、大気中
に放置したり、水溶液から凍結乾燥したり、または再結
晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に
含有される。
に放置したり、水溶液から凍結乾燥したり、または再結
晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に
含有される。
【0106】本発明の化合物(I)のうち好適なもの
は、 (A)R0 は,水素原子、トリ(C1 −C4 )アルキル
シリル基、置換基を有してもよいアリルオキシカルボニ
ル基(該置換基はメチル基または塩素原子である。)ま
たは置換基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基
(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキシ基であ
る。)であり;R1 は、水素原子、置換基を有してもよ
いアリル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る。)、置換基を有してもよいベンジル基(該置換基は
メチル基、ニトロ基またはメトキシ基である。)、(C
2 −C8 )アルカノイルオキシ(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C6 )アルコキシカルボニルオキシ(C1
−C4 )アルキル基、フタリジル基、または(2−オキ
ソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チル基であり;R2 は、 (1)水素原子; (2)置換基を有してもよいベンジル基(該置換基はメ
チル基、ニトロ基またはメトキシ基である。)、(C1
−C4 )アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよ
いアリルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基また
は塩素原子である。)または置換基を有してもよいベン
ジルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ
基またはメトキシ基である。)基; (3)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
キル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −C4 )
アルキル基または1−イミノ(C1 −C4 )アルキル基
である。)、シアノ基、1個の置換基を有してもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香
族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素原子を1〜2個
含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はアセチル、ア
ミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミドイル
またはアセトイミドイル基である。)、グアニジノ基、
ウレイド基、1〜2個の置換基を有してもよいカルバモ
イル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミノエ
チル基である。)、または、1個の置換基を有してもよ
い窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族
環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基(該置
換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチル、
1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホルムイ
ミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモイル
または1−ピペラジニルカルボニル基である。)であ
る。]; (4)1個の置換基を有してもよい(C3 −C4 )アル
ケニル基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミノ
エチル基である。)、または、1個の置換基を有しても
よい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪
族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基(該
置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチ
ル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホル
ムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモ
イルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)で
ある。]; (5)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
カノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (6)1個の置換基を有してもよい(C4 −C5 )アル
ケノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (7)1〜2個の置換基を有してもよい(C7 −C11)
アリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C4 )アルコキシ基、アミノ基、1−イミ
ノ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、グアニジノ基、カ
ルバモイル基、置換されていてもよい窒素原子を1〜2
個含む4〜6員脂肪族複素環(C1 −C2 )アルキル基
(該置換基はメチル基である。)である。]; (8)1個の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは
硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環カルボニ
ル基 [該置換基は、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メト
キシ基、アミノ基、または、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環基である。]; (9)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原
子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C
4 )アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜4個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基、アミノ
(C2 −C4 )アルカノイル基、グアニジノ(C2 −C
4 )アルカノイル基」、(C3 −C4 )アルケニル基、
アミノ基、または1−イミノ(C1 −C4)アルキル基
である。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (12)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。]; (13)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするチオカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。];また
は (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基 [式中、R3 は水素原子であり、R4 は水素原子、アミ
ノ、メチルまたはエチル基である。]である化合物また
はその薬理上許容される塩である。
は、 (A)R0 は,水素原子、トリ(C1 −C4 )アルキル
シリル基、置換基を有してもよいアリルオキシカルボニ
ル基(該置換基はメチル基または塩素原子である。)ま
たは置換基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基
(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキシ基であ
る。)であり;R1 は、水素原子、置換基を有してもよ
いアリル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る。)、置換基を有してもよいベンジル基(該置換基は
メチル基、ニトロ基またはメトキシ基である。)、(C
2 −C8 )アルカノイルオキシ(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C6 )アルコキシカルボニルオキシ(C1
−C4 )アルキル基、フタリジル基、または(2−オキ
ソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チル基であり;R2 は、 (1)水素原子; (2)置換基を有してもよいベンジル基(該置換基はメ
チル基、ニトロ基またはメトキシ基である。)、(C1
−C4 )アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよ
いアリルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基また
は塩素原子である。)または置換基を有してもよいベン
ジルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ
基またはメトキシ基である。)基; (3)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
キル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −C4 )
アルキル基または1−イミノ(C1 −C4 )アルキル基
である。)、シアノ基、1個の置換基を有してもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香
族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る)、1個の置換基を有してもよい窒素原子を1〜2個
含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はアセチル、ア
ミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミドイル
またはアセトイミドイル基である。)、グアニジノ基、
ウレイド基、1〜2個の置換基を有してもよいカルバモ
イル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミノエ
チル基である。)、または、1個の置換基を有してもよ
い窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族
環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基(該置
換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチル、
1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホルムイ
ミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモイル
または1−ピペラジニルカルボニル基である。)であ
る。]; (4)1個の置換基を有してもよい(C3 −C4 )アル
ケニル基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミノ
エチル基である。)、または、1個の置換基を有しても
よい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪
族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基(該
置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチ
ル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホル
ムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモ
イルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)で
ある。]; (5)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
カノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (6)1個の置換基を有してもよい(C4 −C5 )アル
ケノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (7)1〜2個の置換基を有してもよい(C7 −C11)
アリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C4 )アルコキシ基、アミノ基、1−イミ
ノ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、グアニジノ基、カ
ルバモイル基、置換されていてもよい窒素原子を1〜2
個含む4〜6員脂肪族複素環(C1 −C2 )アルキル基
(該置換基はメチル基である。)である。]; (8)1個の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは
硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環カルボニ
ル基 [該置換基は、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メト
キシ基、アミノ基、または、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環基である。]; (9)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原
子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C
4 )アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜4個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基、アミノ
(C2 −C4 )アルカノイル基、グアニジノ(C2 −C
4 )アルカノイル基」、(C3 −C4 )アルケニル基、
アミノ基、または1−イミノ(C1 −C4)アルキル基
である。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (12)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。]; (13)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするチオカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。];また
は (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基 [式中、R3 は水素原子であり、R4 は水素原子、アミ
ノ、メチルまたはエチル基である。]である化合物また
はその薬理上許容される塩である。
【0107】更に好適には、 (B)R0 は、トリメチルシリル、t−ブチルジメチル
シリル、アリルオキシカルボニルまたは4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル基であり;R1 は、アリル、ベン
ジル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、ピ
バロイルオキシメチルまたは(2−オキソ−5−メチル
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基であり;
R2 は、 (1)水素原子; (2)ベンジル、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基またはアリルオキシカルボニル基; (3)2−アミノエチル基、2−ホルムイミドイルアミ
ノエチル基、2−アセトイミドイルアミノエチル基、2
−グアニジノエチル基、2−ウレイドエチル基、2−
(1−ピペラジニル)エチル基、2−[4−アミノアセ
チル−1−ピペラジニル]エチル基、2−[4−グアニ
ジノアセチル−1−ピペラジニル]エチル基、カルバモ
イルメチル基、2−カルバモイルエチル基、2−アミノ
エチルカルバモイルメチル基、1−ピペラジニルカルボ
ニルメチル基、4−カルバモイルメチル−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチル基、4−アセトイミドイル−1−
ピペラジニルカルボニルメチル基、4−ホルムイミドイ
ル−1−ピペラジニルカルボニルメチル基または4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニルメチル基; (4)3−カルバモイル−2−プロペニル基、3−(2
−アミノエチルカルバモイル)−2−プロペニル基、3
−(1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニル
基、3−(4−カルバモイルメチル−1−ピペラジニル
カルボニル)−2−プロペニル基、3−(4−アセトイ
ミドイル−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペ
ニル基、3−(4−ホルムイミドイル−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−2−プロペニル基または3−(4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニ
ル基; (5)アミノアセチル基、アミノアセチルアミノアセチ
ル基、1−ピペラジノアセチル基、グアニジノアセチル
基、2−アミノチアゾル−4−イルアセチル基、イミダ
ゾロイミダゾリジニルアセチル基、3−アミノプロピオ
ニル基、3−グアニジノプロピオニル基、メチルグアニ
ジノアセチル基、1−イミノメチルアミノアセチル基、
1−イミノエチルアミノアセチル基、メチル(1−イミ
ノメチル)アミノアセチル基; (6)4−アミノ−2−ブテノイル基、4−アミノアセ
チルアミノ−2−ブテノイル基、4−(1−ピペラジ
ノ)−2−ブテノイル基、4−グアニジノ−2−ブテノ
イル基または4−イミダゾロイミダゾリジニル−2−ブ
テノイル基; (7)ベンゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベ
ンゾイル、クロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメ
チルベンゾイル、アミノベンゾイル、アセトイミドイル
アミノベンゾイル、グアニジノベンゾイル、カルバモイ
ルベンゾイル、メトキシベンゾイル、エトキシベンゾイ
ル、ナフトイル、ビフェニルカルボニル、カルバモイル
ビフェニルカルボニル、4−(1−ピロリジニルメチ
ル)ベンゾイル、4−(1−ピペラジニルメチル)ベン
ゾイル、または4−(4−メチル−1−ピペラジニルメ
チル)ベンゾイル基; (8)ピリジルカルボニル、アミノピリジルカルボニ
ル、メチルピリジルカルボニル、メトキシピリジルカル
ボニル、クロロピリジルカルボニル、フロイル、テノイ
ル、ピリジルテノイル、ピロリルカルボニルまたはアミ
ノピロリルカルボニル基; (9)2−アゼチジニルカルボニル、1−アリル−2−
アゼチジニルカルボニル、2−ピロリジニルカルボニ
ル、1−メチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−ア
ミノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−グア
ニジノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、2−ピ
ペリジニルカルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、
4−ピペリジニルカルボニル、1−ホルムイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アセトイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アミジノ−4−ピペ
リジニルカルボニル、2−ピペラジニルカルボニル、4
−(1−イミダゾルアセチル)−2−ピペラジニルカル
ボニル、2−テトラヒドロフロイルまたは2−モルホリ
ニルカルボニル基; (10)カルバモイル、メチルカルバモイル、ジメチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジメチルアミノエチルカルバモイル、カルバモイ
ルメチルカルバモイル、4−ピリジルメチルカルバモイ
ル、1−メチル−4−イミダゾリルメチルカルバモイ
ル、4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジニルカル
ボニルメチルカルバモイル、4−メチル−1−ピペラジ
ニルエチルカルバモイル、3−ピロリジニルカルバモイ
ル、1−メチル−3−ピロリジニルカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルカルバモイル、1
−アミジノ−3−ピロリジニルカルバモイル、2−(1
−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリジニルカルバ
モイル、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイ
ル、9−オキソフルオレニルカルバモイルまたはグアニ
ジノカルボニル基; (11)チオカルバモイル、メチルチオカルバモイル、
ジメチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、
ジエチルチオカルバモイル、ジメチルアミノエチルチオ
カルバモイル、カルバモイルメチルチオカルバモイル、
4−ピリジルメチルチオカルバモイル、1−メチル−4
−イミダゾリルメチルチオカルバモイル、4−(2−ピ
リミジニル)−1−ピペラジニルカルボニルメチルチオ
カルバモイル、4−メチル−1−ピペラジニルエチルチ
オカルバモイル、3−ピロリジニルチオカルバモイル、
1−メチル−3−ピロリジニルチオカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、1−アミジノ−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、2−(1−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、フェニルチオカルバモイル、
ナフチルチオカルバモイル、9−オキソフルオレニルチ
オカルバモイルまたはグアニジノチオカルボニル基; (12)1−ピロリジニルカルボニル、3−アミノ−1
−ピロリジニルカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−
ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニ
ル、1−ピペラジニルカルボニル、4−アセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピ
ペラジニルカルボニル、4−グアニジノアセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニル
またはイミダゾロイミダゾリジニルカルボニル基; (13)1−ピロリジニルチオカルボニル、3−アミノ
−1−ピロリジニルチオカルボニル、3−ジメチルアミ
ノ−1−ピロリジニルチオカルボニル、1−ピペリジニ
ルチオカルボニル、1−ピペラジニルチオカルボニル、
4−アセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−
アミノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4
−グアニジノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニ
ル、4−モルホリニルチオカルボニルまたはイミダゾロ
イミダゾリジニルチオカルボニル基;または (14)ホルムイミドイル、アセトイミドイルまたはア
ミジノ基 である化合物(I)またはその薬理上許容される塩であ
る。
シリル、アリルオキシカルボニルまたは4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル基であり;R1 は、アリル、ベン
ジル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジル、ピ
バロイルオキシメチルまたは(2−オキソ−5−メチル
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基であり;
R2 は、 (1)水素原子; (2)ベンジル、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基またはアリルオキシカルボニル基; (3)2−アミノエチル基、2−ホルムイミドイルアミ
ノエチル基、2−アセトイミドイルアミノエチル基、2
−グアニジノエチル基、2−ウレイドエチル基、2−
(1−ピペラジニル)エチル基、2−[4−アミノアセ
チル−1−ピペラジニル]エチル基、2−[4−グアニ
ジノアセチル−1−ピペラジニル]エチル基、カルバモ
イルメチル基、2−カルバモイルエチル基、2−アミノ
エチルカルバモイルメチル基、1−ピペラジニルカルボ
ニルメチル基、4−カルバモイルメチル−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチル基、4−アセトイミドイル−1−
ピペラジニルカルボニルメチル基、4−ホルムイミドイ
ル−1−ピペラジニルカルボニルメチル基または4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニルメチル基; (4)3−カルバモイル−2−プロペニル基、3−(2
−アミノエチルカルバモイル)−2−プロペニル基、3
−(1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニル
基、3−(4−カルバモイルメチル−1−ピペラジニル
カルボニル)−2−プロペニル基、3−(4−アセトイ
ミドイル−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペ
ニル基、3−(4−ホルムイミドイル−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−2−プロペニル基または3−(4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニ
ル基; (5)アミノアセチル基、アミノアセチルアミノアセチ
ル基、1−ピペラジノアセチル基、グアニジノアセチル
基、2−アミノチアゾル−4−イルアセチル基、イミダ
ゾロイミダゾリジニルアセチル基、3−アミノプロピオ
ニル基、3−グアニジノプロピオニル基、メチルグアニ
ジノアセチル基、1−イミノメチルアミノアセチル基、
1−イミノエチルアミノアセチル基、メチル(1−イミ
ノメチル)アミノアセチル基; (6)4−アミノ−2−ブテノイル基、4−アミノアセ
チルアミノ−2−ブテノイル基、4−(1−ピペラジ
ノ)−2−ブテノイル基、4−グアニジノ−2−ブテノ
イル基または4−イミダゾロイミダゾリジニル−2−ブ
テノイル基; (7)ベンゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベ
ンゾイル、クロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメ
チルベンゾイル、アミノベンゾイル、アセトイミドイル
アミノベンゾイル、グアニジノベンゾイル、カルバモイ
ルベンゾイル、メトキシベンゾイル、エトキシベンゾイ
ル、ナフトイル、ビフェニルカルボニル、カルバモイル
ビフェニルカルボニル、4−(1−ピロリジニルメチ
ル)ベンゾイル、4−(1−ピペラジニルメチル)ベン
ゾイル、または4−(4−メチル−1−ピペラジニルメ
チル)ベンゾイル基; (8)ピリジルカルボニル、アミノピリジルカルボニ
ル、メチルピリジルカルボニル、メトキシピリジルカル
ボニル、クロロピリジルカルボニル、フロイル、テノイ
ル、ピリジルテノイル、ピロリルカルボニルまたはアミ
ノピロリルカルボニル基; (9)2−アゼチジニルカルボニル、1−アリル−2−
アゼチジニルカルボニル、2−ピロリジニルカルボニ
ル、1−メチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−ア
ミノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−グア
ニジノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、2−ピ
ペリジニルカルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、
4−ピペリジニルカルボニル、1−ホルムイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アセトイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アミジノ−4−ピペ
リジニルカルボニル、2−ピペラジニルカルボニル、4
−(1−イミダゾルアセチル)−2−ピペラジニルカル
ボニル、2−テトラヒドロフロイルまたは2−モルホリ
ニルカルボニル基; (10)カルバモイル、メチルカルバモイル、ジメチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジメチルアミノエチルカルバモイル、カルバモイ
ルメチルカルバモイル、4−ピリジルメチルカルバモイ
ル、1−メチル−4−イミダゾリルメチルカルバモイ
ル、4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジニルカル
ボニルメチルカルバモイル、4−メチル−1−ピペラジ
ニルエチルカルバモイル、3−ピロリジニルカルバモイ
ル、1−メチル−3−ピロリジニルカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルカルバモイル、1
−アミジノ−3−ピロリジニルカルバモイル、2−(1
−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリジニルカルバ
モイル、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイ
ル、9−オキソフルオレニルカルバモイルまたはグアニ
ジノカルボニル基; (11)チオカルバモイル、メチルチオカルバモイル、
ジメチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、
ジエチルチオカルバモイル、ジメチルアミノエチルチオ
カルバモイル、カルバモイルメチルチオカルバモイル、
4−ピリジルメチルチオカルバモイル、1−メチル−4
−イミダゾリルメチルチオカルバモイル、4−(2−ピ
リミジニル)−1−ピペラジニルカルボニルメチルチオ
カルバモイル、4−メチル−1−ピペラジニルエチルチ
オカルバモイル、3−ピロリジニルチオカルバモイル、
1−メチル−3−ピロリジニルチオカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、1−アミジノ−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、2−(1−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、フェニルチオカルバモイル、
ナフチルチオカルバモイル、9−オキソフルオレニルチ
オカルバモイルまたはグアニジノチオカルボニル基; (12)1−ピロリジニルカルボニル、3−アミノ−1
−ピロリジニルカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−
ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニ
ル、1−ピペラジニルカルボニル、4−アセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピ
ペラジニルカルボニル、4−グアニジノアセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニル
またはイミダゾロイミダゾリジニルカルボニル基; (13)1−ピロリジニルチオカルボニル、3−アミノ
−1−ピロリジニルチオカルボニル、3−ジメチルアミ
ノ−1−ピロリジニルチオカルボニル、1−ピペリジニ
ルチオカルボニル、1−ピペラジニルチオカルボニル、
4−アセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−
アミノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4
−グアニジノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニ
ル、4−モルホリニルチオカルボニルまたはイミダゾロ
イミダゾリジニルチオカルボニル基;または (14)ホルムイミドイル、アセトイミドイルまたはア
ミジノ基 である化合物(I)またはその薬理上許容される塩であ
る。
【0108】本発明の化合物(I)は、不斉炭素に基づ
く種々の異性体が存在する。それらの異性体で好適なも
のとしては、次式で示すように、(5S,6R,7S)
配位であり、5位置換基の水酸基を有するエチル基のα
位炭素の配位がR配位である化合物をあげることができ
る。
く種々の異性体が存在する。それらの異性体で好適なも
のとしては、次式で示すように、(5S,6R,7S)
配位であり、5位置換基の水酸基を有するエチル基のα
位炭素の配位がR配位である化合物をあげることができ
る。
【0109】
【化4】
【0110】本発明の一般式(I)における化合物の具
体例を以下の表に示す。
体例を以下の表に示す。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】
【表4】
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
【0117】
【表7】
【0118】
【表8】
【0119】
【表9】
【0120】尚、上記の表において、例示化合物番号1
乃至111の化合物及びその薬理上許容される塩は抗菌
剤として有用であり、例示化合物番号112乃至127
の化合物は、上記抗菌剤の合成中間体として有用であ
る。
乃至111の化合物及びその薬理上許容される塩は抗菌
剤として有用であり、例示化合物番号112乃至127
の化合物は、上記抗菌剤の合成中間体として有用であ
る。
【0121】上記において、抗菌剤として好適な化合物
として、例示化合物番号 7、12、14、15、1
9、21、23、26、29、31、34、35、3
8、39、41、44、59、60、65、67、6
9、72、73、79a、83、88、92、98、9
9、101、104、105、108、110の化合物
をあげることができ、更に好適には、10−(2−アミ
ノエチル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキ
ソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物7)、10−[2−(N−ホルムイミドイルアミノ)
エチル]−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ
−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物1
2)、10−(2−グアニジノエチル)−5−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸(例示化合物14)、10−[2−[4−
(アミノアセチル)ピペラジン−1−イル]エチル)−
5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸(例示化合物21)、5−
(1−ヒドロキシエチル)−10−カルバモイルメチル
−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例
示化合物23、実施例10に対応する化合物)、10−
(2−アミノアセチル)−5−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
(例示化合物38、実施例9に対応する化合物)、5−
(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−10−(ピペ
ラジン−1−イルアセチル)−3、10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸(例示化合物44)、10−[(N−ホルム
イミドイル−N−メチルアミノ)アセチル]−5−(1
−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸(例示化合物60)、10−グアニジ
ノカルボニル−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オ
キソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物72、実施例22に対応する化合物)、5−(1−ヒ
ドロキシエチル)−10−(イミノメチル)−4−オキ
ソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物98、実施例19に対応する化合物)、10−アミジ
ノ−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物101、実
施例6に対応する化合物)、10−(3−グアニジノプ
ロピオニル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オ
キソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物110、実施例3に対応する化合物)、を挙げること
ができる。
として、例示化合物番号 7、12、14、15、1
9、21、23、26、29、31、34、35、3
8、39、41、44、59、60、65、67、6
9、72、73、79a、83、88、92、98、9
9、101、104、105、108、110の化合物
をあげることができ、更に好適には、10−(2−アミ
ノエチル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキ
ソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物7)、10−[2−(N−ホルムイミドイルアミノ)
エチル]−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ
−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物1
2)、10−(2−グアニジノエチル)−5−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸(例示化合物14)、10−[2−[4−
(アミノアセチル)ピペラジン−1−イル]エチル)−
5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸(例示化合物21)、5−
(1−ヒドロキシエチル)−10−カルバモイルメチル
−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例
示化合物23、実施例10に対応する化合物)、10−
(2−アミノアセチル)−5−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
(例示化合物38、実施例9に対応する化合物)、5−
(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−10−(ピペ
ラジン−1−イルアセチル)−3、10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸(例示化合物44)、10−[(N−ホルム
イミドイル−N−メチルアミノ)アセチル]−5−(1
−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸(例示化合物60)、10−グアニジ
ノカルボニル−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オ
キソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物72、実施例22に対応する化合物)、5−(1−ヒ
ドロキシエチル)−10−(イミノメチル)−4−オキ
ソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物98、実施例19に対応する化合物)、10−アミジ
ノ−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物101、実
施例6に対応する化合物)、10−(3−グアニジノプ
ロピオニル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オ
キソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合
物110、実施例3に対応する化合物)、を挙げること
ができる。
【0122】また、上記において、合成中間体として好
適な化合物として、例示化合物番号 116、117、
118、119、120、122、124、126、1
27の化合物をあげることができ、更に好適には、10
−tert−ブトキシカルボニル−5−[1−(tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(例示化
合物118、実施例1に対応する化合物)、10−tert
−ブトキシカルボニル−5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
(例示化合物119)、5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
(例示化合物126)、5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(例示化合物1
27、実施例2に対応する化合物)、を挙げることがで
きる。
適な化合物として、例示化合物番号 116、117、
118、119、120、122、124、126、1
27の化合物をあげることができ、更に好適には、10
−tert−ブトキシカルボニル−5−[1−(tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(例示化
合物118、実施例1に対応する化合物)、10−tert
−ブトキシカルボニル−5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
(例示化合物119)、5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル
(例示化合物126)、5−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−
ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(例示化合物1
27、実施例2に対応する化合物)、を挙げることがで
きる。
【0123】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)は、次に示
す方法に従って製造することができる。
す方法に従って製造することができる。
【0124】
【化5】
【0125】上記工程表(A法)においてR0 ,R1 お
よびR2 は前述したものと同意義である。R6 及びR7
は、低級アルキル基(炭素数1乃至6個)、低級アルコ
キシ基(炭素数1乃至6個)またはフェニル基である。
Xは、ハロゲン原子(好適には塩素原子)である。
よびR2 は前述したものと同意義である。R6 及びR7
は、低級アルキル基(炭素数1乃至6個)、低級アルコ
キシ基(炭素数1乃至6個)またはフェニル基である。
Xは、ハロゲン原子(好適には塩素原子)である。
【0126】すなわち、後述する方法によって得られる
化合物(1)にオキサリルクロリド誘導体(2)を反応
させ化合物(3)を得る(第A1工程)。ついで、化合
物(3)にリン化合物(4)を反応させることにより、
ホスホニウムイリド化合物(5)に導く(第A2工
程)。更に、化合物(5)を加熱閉環することにより本
発明の三環性カルバペネム化合物(6)を得る(第A3
工程)。なお、化合物(6)が保護基を有する場合に
は、所望により、保護基を除去することにより抗菌活性
を有する本発明の化合物(I)を得ることができる(第
A4工程)。
化合物(1)にオキサリルクロリド誘導体(2)を反応
させ化合物(3)を得る(第A1工程)。ついで、化合
物(3)にリン化合物(4)を反応させることにより、
ホスホニウムイリド化合物(5)に導く(第A2工
程)。更に、化合物(5)を加熱閉環することにより本
発明の三環性カルバペネム化合物(6)を得る(第A3
工程)。なお、化合物(6)が保護基を有する場合に
は、所望により、保護基を除去することにより抗菌活性
を有する本発明の化合物(I)を得ることができる(第
A4工程)。
【0127】以下、各工程について詳述する。
【0128】(第A1工程)アシル化 本工程は、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(1)
に、オキサリルハライド誘導体(2)を反応させ、化合
物(3)を得る工程である。
に、オキサリルハライド誘導体(2)を反応させ、化合
物(3)を得る工程である。
【0129】使用される溶剤としては、例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリルの
ようなニトリル類をあげることができ、好適にはハロゲ
ン化炭化水素類(特にジクロロメタン)またはエーテル
類(特にテトラヒドロフラン)である。
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリルの
ようなニトリル類をあげることができ、好適にはハロゲ
ン化炭化水素類(特にジクロロメタン)またはエーテル
類(特にテトラヒドロフラン)である。
【0130】使用される塩基としては、例えば、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基
をあげることができ、好適にはトリエチルアミンであ
る。
チルアミン、ジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基
をあげることができ、好適にはトリエチルアミンであ
る。
【0131】反応温度は、通常−50℃〜室温(好適に
は−20℃〜0℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間(好適には1乃至
3時間)である。
は−20℃〜0℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間(好適には1乃至
3時間)である。
【0132】反応終了後、本工程の目的化合物は常法に
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶
媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって
得られる。
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶
媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって
得られる。
【0133】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0134】(第A2工程)リンイリド化 本工程は、無溶剤で又は不活性溶剤中、化合物(3)
に、リン化合物(4)を反応させて化合物(5)を得る
工程である。
に、リン化合物(4)を反応させて化合物(5)を得る
工程である。
【0135】本工程では、通常、リン化合物(4)を、
化合物(3)に対して、2〜6モル当量使用する。
化合物(3)に対して、2〜6モル当量使用する。
【0136】使用されるリン化合物(4)としては、例
えば、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイ
ト、トリイソプロピルホスファイトなどの低級アルキル
亜リン酸エステル、メチル亜ホスホン酸ジメチル、メチ
ル亜ホスホン酸ジエチル、メチル亜ホスホン酸ジプロピ
ル、エチル亜ホスホン酸ジメチル、エチル亜ホスホン酸
ジエチル、エチル亜ホスホン酸ジイソプロピルなどの亜
ホスホン酸ジアルキルエステル、トリブチルホスフィン
などのトリアルキルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ンなどのトリアリールホスフィンをあげることができ、
好適にはトリエチルホスファイトである。
えば、トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイ
ト、トリイソプロピルホスファイトなどの低級アルキル
亜リン酸エステル、メチル亜ホスホン酸ジメチル、メチ
ル亜ホスホン酸ジエチル、メチル亜ホスホン酸ジプロピ
ル、エチル亜ホスホン酸ジメチル、エチル亜ホスホン酸
ジエチル、エチル亜ホスホン酸ジイソプロピルなどの亜
ホスホン酸ジアルキルエステル、トリブチルホスフィン
などのトリアルキルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ンなどのトリアリールホスフィンをあげることができ、
好適にはトリエチルホスファイトである。
【0137】溶剤を使用する場合に使用される溶剤とし
ては、非プロトン性溶剤であれば、特に制限はなく、例
えば、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、
塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル等
のニトリル類またはジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類をあげることができ、好適には
芳香族炭化水素(特にトルエン)である。
ては、非プロトン性溶剤であれば、特に制限はなく、例
えば、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、
塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル等
のニトリル類またはジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類をあげることができ、好適には
芳香族炭化水素(特にトルエン)である。
【0138】反応温度は、通常30〜100℃(好適に
は50〜80℃)である。反応時間は、原料、反応温度
により異なるが通常、2〜20時間(好適には3〜10
時間)である。
は50〜80℃)である。反応時間は、原料、反応温度
により異なるが通常、2〜20時間(好適には3〜10
時間)である。
【0139】反応終了後、溶剤を留去してから未反応の
(4)および(4)から生成する酸素付加物(リン酸エ
ステル、ホスホン酸エステルあるいはホスフィンオキシ
ド)を減圧下留去あるいは結晶化除去することにより化
合物(5)が得られる。このようにして得られた粗生成
物(5)は、精製することなく、そのまま次の工程に用
いることができるが、必要ならば、カラムクロマトグラ
フィーなどを用いることにより精製することができる。
(4)および(4)から生成する酸素付加物(リン酸エ
ステル、ホスホン酸エステルあるいはホスフィンオキシ
ド)を減圧下留去あるいは結晶化除去することにより化
合物(5)が得られる。このようにして得られた粗生成
物(5)は、精製することなく、そのまま次の工程に用
いることができるが、必要ならば、カラムクロマトグラ
フィーなどを用いることにより精製することができる。
【0140】(第A3工程)閉環 本工程は、不活性溶剤中、化合物(5)を加熱すること
により、閉環した化合物(6)を得る工程である。
により、閉環した化合物(6)を得る工程である。
【0141】使用される溶剤としては、好適には、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼ
ン等の芳香族炭化水素類である。
ゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼ
ン等の芳香族炭化水素類である。
【0142】反応温度は、通常50〜170℃であり、
好適には、100乃至160℃である。反応時間は、原
料、反応温度により異なるが、通常2〜30時間であ
る。
好適には、100乃至160℃である。反応時間は、原
料、反応温度により異なるが、通常2〜30時間であ
る。
【0143】反応終了後、本工程の目的化合物は常法に
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
から、溶剤を留去し、得られる残留物を、常法、例えば
再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等を行うことに
よって精製できる。
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
から、溶剤を留去し、得られる残留物を、常法、例えば
再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等を行うことに
よって精製できる。
【0144】(第A4工程)脱保護 本工程は、化合物(6)のR0 が水酸基の保護基である
場合、R1 がカルボキシ基の反応の保護基である場合ま
たはR2 中に保護基が含まれる場合に、それら保護基の
除去反応を行ない本発明の化合物(I)を製造する工程
である。
場合、R1 がカルボキシ基の反応の保護基である場合ま
たはR2 中に保護基が含まれる場合に、それら保護基の
除去反応を行ない本発明の化合物(I)を製造する工程
である。
【0145】R0 ,R1 の保護基およびR2 に含まれる
保護基の除去はその種類によって異なるが、一般にこの
分野の技術で知られている方法(“Protectiv
eGroups in Organic Synthe
sis,2nd Edition”Ed.by T.
W.Greene and P.G.M.Wuts,1
991,John Wiley & Sons,In
c.;M.Seki et al,Synlett,6
09〜611ページ(1995);Tetrahedr
on Letters 26巻、5543〜5546ペ
ージ(1985)等)によって除去される。
保護基の除去はその種類によって異なるが、一般にこの
分野の技術で知られている方法(“Protectiv
eGroups in Organic Synthe
sis,2nd Edition”Ed.by T.
W.Greene and P.G.M.Wuts,1
991,John Wiley & Sons,In
c.;M.Seki et al,Synlett,6
09〜611ページ(1995);Tetrahedr
on Letters 26巻、5543〜5546ペ
ージ(1985)等)によって除去される。
【0146】(1)R0 の保護基が例えばトリメチルシ
リル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリルの
ようなトリアルキルシリル基である場合、脱保護剤とし
ては、フッ化水素アンモニウム、テトラブチルアンモニ
ウムフロライドのような有機フッ素化合物、フッ化カリ
のような無機フッ素化合物があげられ、好適にはフッ化
水素アンモニウムまたはテトラブチルアンモニウムフロ
ライドであり、更に好適にはフッ化水素アンモニウムで
ある。
リル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリルの
ようなトリアルキルシリル基である場合、脱保護剤とし
ては、フッ化水素アンモニウム、テトラブチルアンモニ
ウムフロライドのような有機フッ素化合物、フッ化カリ
のような無機フッ素化合物があげられ、好適にはフッ化
水素アンモニウムまたはテトラブチルアンモニウムフロ
ライドであり、更に好適にはフッ化水素アンモニウムで
ある。
【0147】フッ化水素アンモニウムを脱保護剤として
使用する場合、化合物に対して通常1乃至5当量(好適
には3当量)を使用する。
使用する場合、化合物に対して通常1乃至5当量(好適
には3当量)を使用する。
【0148】使用される溶剤は脱保護剤の種類によって
異なるが、テトラヒドロフラン、ジオキサン若しくは
1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリドンのようなアミド類、ジメチルスルホキシドのよ
うなスルホキシド類、アセトニトリルのようなニトリル
類、塩化メチレン、クロロホルム若しくは1,2−ジク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類またはそれら
の混合溶剤があげられ、好適にはエーテル類(特にテト
ラヒドロフラン)、アミド類(特にジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリド
ン)またはそれらの混合溶媒であり、更に好適にはジメ
チルホルムアミド及びN−メチルピロリドン(1:1)
の混合溶媒である。
異なるが、テトラヒドロフラン、ジオキサン若しくは
1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリドンのようなアミド類、ジメチルスルホキシドのよ
うなスルホキシド類、アセトニトリルのようなニトリル
類、塩化メチレン、クロロホルム若しくは1,2−ジク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類またはそれら
の混合溶剤があげられ、好適にはエーテル類(特にテト
ラヒドロフラン)、アミド類(特にジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリド
ン)またはそれらの混合溶媒であり、更に好適にはジメ
チルホルムアミド及びN−メチルピロリドン(1:1)
の混合溶媒である。
【0149】反応温度は特に限定はないが通常0℃乃至
50℃(好適には室温)で行われ、反応時間は通常0.
5日乃至10日間(好適には1日乃至3日間)である。
50℃(好適には室温)で行われ、反応時間は通常0.
5日乃至10日間(好適には1日乃至3日間)である。
【0150】反応終了後、脱保護された化合物は常法に
従って反応混合物から採取され、次いで、R2 に保護基
が含まれる場合その保護基の除去およびR1 の保護基の
除去反応に付すことができる。
従って反応混合物から採取され、次いで、R2 に保護基
が含まれる場合その保護基の除去およびR1 の保護基の
除去反応に付すことができる。
【0151】(2)R0 の保護基が例えばトリメチルシ
リルエチルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ
エチルオキシカルボニル基のような2位がトリアルキル
シリル若しくは塩素で置換されたエチルオキシカルボニ
ル基である場合、脱保護剤としては、三フッ化ホウ素エ
ーテラートのようなルイス酸、亜鉛−酢酸のような金属
−有機酸があげられ、好適には酸フッ化ホウ素エーテラ
ートまたは亜鉛−酢酸である。
リルエチルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ
エチルオキシカルボニル基のような2位がトリアルキル
シリル若しくは塩素で置換されたエチルオキシカルボニ
ル基である場合、脱保護剤としては、三フッ化ホウ素エ
ーテラートのようなルイス酸、亜鉛−酢酸のような金属
−有機酸があげられ、好適には酸フッ化ホウ素エーテラ
ートまたは亜鉛−酢酸である。
【0152】使用される溶剤は脱保護剤の種類によって
異なるが、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタ
ンのようなハロゲン化水素類、酢酸エチルのようなエス
テル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,
2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、アセトニト
リルのようなニトリル類、メタノール、エタノール若し
くはプロパノールのようなアルコール類があげられ、好
適にはハロゲン化炭化水素(特に塩化メチレン)、エス
テル類(特に酢酸エチル)またはエーテル類(特にテト
ラヒドロフラン)である。
異なるが、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタ
ンのようなハロゲン化水素類、酢酸エチルのようなエス
テル類、テトラヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,
2−ジメトキシエタンのようなエーテル類、アセトニト
リルのようなニトリル類、メタノール、エタノール若し
くはプロパノールのようなアルコール類があげられ、好
適にはハロゲン化炭化水素(特に塩化メチレン)、エス
テル類(特に酢酸エチル)またはエーテル類(特にテト
ラヒドロフラン)である。
【0153】反応温度は特に限定はないが通常−20℃
乃至100℃(好適には0℃乃至60℃)で行われ、反
応時間は通常30分乃至48時間(好適には30分乃至
12時間である。
乃至100℃(好適には0℃乃至60℃)で行われ、反
応時間は通常30分乃至48時間(好適には30分乃至
12時間である。
【0154】反応終了後、脱保護された化合物は常法に
従って反応混合物から採取され、次いで、R2 に保護基
が含まれる場合その保護基の除去およびR1 の保護基の
除去反応に付すことができる。
従って反応混合物から採取され、次いで、R2 に保護基
が含まれる場合その保護基の除去およびR1 の保護基の
除去反応に付すことができる。
【0155】(3)R0 の保護基がアリルオキシカルボ
ニル、2−クロロアリルオキシカルボニル、2−メチル
アリルオキシカルボニルのような置換されていてもよい
アリルオキシカルボニル基である場合、R1 の保護基が
アリル、2−クロロアリル、2−メチルアリルのような
置換されていてもよいアリル基である場合およびR2に
含まれる保護基がアリルオキシカルボニル、2−クロロ
アリルオキシカルボニル、2−メチルアリルオキシカル
ボニルのような置換されていてもよいアリルオキシカル
ボニル基である場合、脱保護剤としては、ビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド−トリ
ブチルスズヒドリド、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)−トリブチルスズヒドリドのよ
うなパラジウム類−トリアルキルスズヒドリド類、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)−
2−エチルヘキサン酸カリウム若しくは2−エチルヘキ
サン酸ナトリウムのようなパラジウム類−有機カルボン
酸アルカリ金属塩類、またはテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンがあげられ、
好適にはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)クロリド−トリブチルスズヒドリド、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)−2−
エチルヘキサン酸カリウムまたはテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンである。
ニル、2−クロロアリルオキシカルボニル、2−メチル
アリルオキシカルボニルのような置換されていてもよい
アリルオキシカルボニル基である場合、R1 の保護基が
アリル、2−クロロアリル、2−メチルアリルのような
置換されていてもよいアリル基である場合およびR2に
含まれる保護基がアリルオキシカルボニル、2−クロロ
アリルオキシカルボニル、2−メチルアリルオキシカル
ボニルのような置換されていてもよいアリルオキシカル
ボニル基である場合、脱保護剤としては、ビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド−トリ
ブチルスズヒドリド、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)−トリブチルスズヒドリドのよ
うなパラジウム類−トリアルキルスズヒドリド類、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)−
2−エチルヘキサン酸カリウム若しくは2−エチルヘキ
サン酸ナトリウムのようなパラジウム類−有機カルボン
酸アルカリ金属塩類、またはテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンがあげられ、
好適にはビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)クロリド−トリブチルスズヒドリド、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)−2−
エチルヘキサン酸カリウムまたはテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンである。
【0156】脱保護剤としてビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)クロリド−トリブチルスズヒ
ドリドを使用する場合、化合物に含まれるアリル基1モ
ル当量につき、好適には2〜5モル%当量のビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド並び
に2〜4当量のトリブチルスズヒドリドを使用する。
ィン)パラジウム(II)クロリド−トリブチルスズヒ
ドリドを使用する場合、化合物に含まれるアリル基1モ
ル当量につき、好適には2〜5モル%当量のビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド並び
に2〜4当量のトリブチルスズヒドリドを使用する。
【0157】脱保護剤としてテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンを使用する場
合、化合物に含まれるアリル基1当量につき、好適には
1モル%当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)、5モル%当量のトリフェニルホスフ
ィン並びに1.5〜2モル当量のジメドンを使用する。
ホスフィン)パラジウム(0)−ジメドンを使用する場
合、化合物に含まれるアリル基1当量につき、好適には
1モル%当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)、5モル%当量のトリフェニルホスフ
ィン並びに1.5〜2モル当量のジメドンを使用する。
【0158】脱保護剤としてテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)−2−エチルヘキサン酸
カリウムを使用する場合、化合物に含まれるアリル基1
当量につき、好適には1〜3モル%当量のテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、5〜1
5モル%当量のトリフェニルホスフィン並びに1モル当
量の2−エチルヘキサン酸カリウムを使用する。
ホスフィン)パラジウム(0)−2−エチルヘキサン酸
カリウムを使用する場合、化合物に含まれるアリル基1
当量につき、好適には1〜3モル%当量のテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、5〜1
5モル%当量のトリフェニルホスフィン並びに1モル当
量の2−エチルヘキサン酸カリウムを使用する。
【0159】R1 の脱保護剤としてテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)−2−エチルヘキ
サン酸カリウムを使用する場合、化合物(I)はカリウ
ム塩として単離することができる。
ェニルホスフィン)パラジウム(0)−2−エチルヘキ
サン酸カリウムを使用する場合、化合物(I)はカリウ
ム塩として単離することができる。
【0160】使用される溶剤は、本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、塩化メチレン、クロロホ
ルム若しくは1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシ
エタンのようなエーテル類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、メタノール、エタノール若しくはプロパノー
ルのようなアルコール類、水またはこれらの混合溶剤が
あげられ、好適にはハロゲン化炭化水素(特に塩化メチ
レン)、エステル類(特に酢酸エチル)またはエーテル
類とエステル類の混合溶媒(特にテトラヒドロフラン−
酢酸エチル(2:1)の混合溶剤)である。
のであれば特に限定はないが、塩化メチレン、クロロホ
ルム若しくは1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシ
エタンのようなエーテル類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、メタノール、エタノール若しくはプロパノー
ルのようなアルコール類、水またはこれらの混合溶剤が
あげられ、好適にはハロゲン化炭化水素(特に塩化メチ
レン)、エステル類(特に酢酸エチル)またはエーテル
類とエステル類の混合溶媒(特にテトラヒドロフラン−
酢酸エチル(2:1)の混合溶剤)である。
【0161】反応温度は特に限定はないが通常−20℃
乃至100℃(好適には0℃乃至60℃)で行われ、反
応時間は通常10分乃至24時間(好適には30分乃至
12時間)である。
乃至100℃(好適には0℃乃至60℃)で行われ、反
応時間は通常10分乃至24時間(好適には30分乃至
12時間)である。
【0162】反応終了後、脱保護された化合物(I)は
常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反応
混合物より析出した不溶物を濾去した後、溶剤を留去す
ることによって得ることができる。
常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反応
混合物より析出した不溶物を濾去した後、溶剤を留去す
ることによって得ることができる。
【0163】(4)R0 の保護基がベンジルオキシカル
ボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような
置換基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基であ
る場合、R1 の保護基がベンジル、4−ニトロベンジル
のような置換基を有してもよいベンジル基である場合お
よびR2 に含まれる保護基がベンジルオキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような置換
基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基である場
合、脱保護剤としては、水素およびパラジウム−炭素の
ような接触還元触媒または硫化ナトリウムもしくは硫化
カリウムのようなアルカリ金属硫化物をあげることがで
き、好適には水素及びパラジウム−炭素である。
ボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような
置換基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基であ
る場合、R1 の保護基がベンジル、4−ニトロベンジル
のような置換基を有してもよいベンジル基である場合お
よびR2 に含まれる保護基がベンジルオキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような置換
基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基である場
合、脱保護剤としては、水素およびパラジウム−炭素の
ような接触還元触媒または硫化ナトリウムもしくは硫化
カリウムのようなアルカリ金属硫化物をあげることがで
き、好適には水素及びパラジウム−炭素である。
【0164】使用される溶剤は、本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、塩化メチレン、クロロホ
ルム若しくは1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシ
エタンのようなエーテル類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、メタノール、エタノール若しくはプロパノー
ルのようなアルコール類または水或いはこれらの混合溶
剤があげられ、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロ
フラン)またはエーテル類と水の混合溶媒(特にテトラ
ヒドロフラン−水混合溶剤)である。
のであれば特に限定はないが、塩化メチレン、クロロホ
ルム若しくは1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシ
エタンのようなエーテル類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、メタノール、エタノール若しくはプロパノー
ルのようなアルコール類または水或いはこれらの混合溶
剤があげられ、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロ
フラン)またはエーテル類と水の混合溶媒(特にテトラ
ヒドロフラン−水混合溶剤)である。
【0165】反応温度は特に限定はないが通常室温乃至
100℃(好適には室温乃至60℃)で行われ、反応時
間は通常30分乃至48時間(好適には30分乃至20
時間)である。
100℃(好適には室温乃至60℃)で行われ、反応時
間は通常30分乃至48時間(好適には30分乃至20
時間)である。
【0166】反応終了後、化合物(I)は常法に従って
反応混合物から採取される。たとえば反応混合物より反
応に用いた触媒及び析出した不溶物を濾去した後、溶剤
を留去することによって得ることができる。
反応混合物から採取される。たとえば反応混合物より反
応に用いた触媒及び析出した不溶物を濾去した後、溶剤
を留去することによって得ることができる。
【0167】(5)R2 に含まれる保護基がt−ブトキ
シカルボニル基の場合、該保護基の除去は、メチレンク
ロリドのような不活性溶媒中、トリメチルシリルトリフ
レート及び2,6−ルチジンを用いることによって達成
することができる。
シカルボニル基の場合、該保護基の除去は、メチレンク
ロリドのような不活性溶媒中、トリメチルシリルトリフ
レート及び2,6−ルチジンを用いることによって達成
することができる。
【0168】尚、R0 ,R1 またはR2 に同じ脱保護剤
によって除去される保護基が使用されている場合、これ
らの保護基を同時に除去することができる。
によって除去される保護基が使用されている場合、これ
らの保護基を同時に除去することができる。
【0169】このようにして得られた化合物(I)は、
必要ならば常法たとえば再結晶法、再沈殿法、カラムク
ロマトグラフィー、分取用液体クロマトグラフィーなど
によって精製することができる。また必要に応じて生体
内で加水分解を受けるエステルに常法によって変換する
ことができ(特開平5−502044号公報)、常法に
より薬理学的に許容される塩として精製することができ
る。
必要ならば常法たとえば再結晶法、再沈殿法、カラムク
ロマトグラフィー、分取用液体クロマトグラフィーなど
によって精製することができる。また必要に応じて生体
内で加水分解を受けるエステルに常法によって変換する
ことができ(特開平5−502044号公報)、常法に
より薬理学的に許容される塩として精製することができ
る。
【0170】また、上記A法の式(6)で表される化合
物において、R2 が「2級アミノ基の保護基」(R2a)
である化合物(6a)である場合には、必要に応じて、
R2aを除去し、更に所望のR2 を導入することにより化
合物(6)に変換することができる(B法)。
物において、R2 が「2級アミノ基の保護基」(R2a)
である化合物(6a)である場合には、必要に応じて、
R2aを除去し、更に所望のR2 を導入することにより化
合物(6)に変換することができる(B法)。
【0171】
【化6】
【0172】上記において、R0 、R1 およびR2 は前
述と同意義である。
述と同意義である。
【0173】本法は、化合物(6a)の保護基R2aを除
去して2級アミノ基を有する化合物(7)を製造し(第
B1工程)、次いで置換基R2 または新たな保護基R2
を導入すること(第B2工程)により達成することがで
きる。
去して2級アミノ基を有する化合物(7)を製造し(第
B1工程)、次いで置換基R2 または新たな保護基R2
を導入すること(第B2工程)により達成することがで
きる。
【0174】保護基R2aの除去は、前述の第A4工程と
同様の方法によって達成することができる。
同様の方法によって達成することができる。
【0175】置換基R2 または保護基R2 の導入は、R
2 の種類によって異なるが、有機合成化学の分野で一般
に用いられている方法によって達成することができる。
2 の種類によって異なるが、有機合成化学の分野で一般
に用いられている方法によって達成することができる。
【0176】R2 が保護基(前述の(C1 −C4 )アル
コキシカルボニル基、置換基を有してもよいベンジルオ
キシカルボニル基あるいは置換基を有してもよいアリル
オキシカルボニル基)である化合物(6)は、化合物
(7)に塩基存在下で、相当するクロル蟻酸エステルま
たはジ炭酸ジエステルを反応させることによって得るこ
とができる。
コキシカルボニル基、置換基を有してもよいベンジルオ
キシカルボニル基あるいは置換基を有してもよいアリル
オキシカルボニル基)である化合物(6)は、化合物
(7)に塩基存在下で、相当するクロル蟻酸エステルま
たはジ炭酸ジエステルを反応させることによって得るこ
とができる。
【0177】R2 が置換されていてもよいアルキル基あ
るいはアルケニル基である化合物(6)は、化合物
(7)にR2 X(Xはハロゲン原子またはアルキルスル
ホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基)を
反応させることにより得ることができる。
るいはアルケニル基である化合物(6)は、化合物
(7)にR2 X(Xはハロゲン原子またはアルキルスル
ホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基)を
反応させることにより得ることができる。
【0178】R2 が置換されていてもよいアシル基であ
る化合物(6)は、化合物(7)に所望の活性化したア
シル化合物(好適にはアシルハライド、活性エステルま
たは活性アミド化合物)を反応させることにより得るこ
とができる。
る化合物(6)は、化合物(7)に所望の活性化したア
シル化合物(好適にはアシルハライド、活性エステルま
たは活性アミド化合物)を反応させることにより得るこ
とができる。
【0179】R2 が置換されていてもよいカルバモイル
あるいはチオカルバモイル基である化合物(6)は、化
合物(7)に所望のイソシアナート化合物あるいはチオ
イソシアナート化合物を反応させることにより得ること
ができる。また、R2 が置換されていてもよいカルバモ
イル基である化合物(6)は、化合物(7)にホスゲン
又はその等価体(ジホスゲン、トリホスゲン等)及び置
換基を有してもよいアミンを反応させることによっても
合成することができる。
あるいはチオカルバモイル基である化合物(6)は、化
合物(7)に所望のイソシアナート化合物あるいはチオ
イソシアナート化合物を反応させることにより得ること
ができる。また、R2 が置換されていてもよいカルバモ
イル基である化合物(6)は、化合物(7)にホスゲン
又はその等価体(ジホスゲン、トリホスゲン等)及び置
換基を有してもよいアミンを反応させることによっても
合成することができる。
【0180】R2 が式−C(=NR3')R4'基である化
合物(6)は、化合物(7)に次式
合物(6)は、化合物(7)に次式
【0181】
【化7】
【0182】[式中、R3'は水素原子またはイミノ基の
保護基(該保護基は前述の2級アミノ基の保護基と同意
義である。)を示し、R4'は水素原子、保護されていて
もよいアミノ基(該保護基は前述の2級アミノ基の保護
基と同意義である。)または低級アルキル基を示す。]
で表わされる化合物を反応させることにより得ることが
できる。
保護基(該保護基は前述の2級アミノ基の保護基と同意
義である。)を示し、R4'は水素原子、保護されていて
もよいアミノ基(該保護基は前述の2級アミノ基の保護
基と同意義である。)または低級アルキル基を示す。]
で表わされる化合物を反応させることにより得ることが
できる。
【0183】本発明の化合物を製造するために、原料と
して使用される化合物(1)は、以下の方法(C法)に
より製造することができる。
して使用される化合物(1)は、以下の方法(C法)に
より製造することができる。
【0184】
【化8】
【0185】上記工程表においてR0 、R2 およびR2a
は前述したものと同意義であり、Lは脱離基を示し、R
5 は水素原子またはアミド窒素の保護基を示す。
は前述したものと同意義であり、Lは脱離基を示し、R
5 は水素原子またはアミド窒素の保護基を示す。
【0186】Lの「脱離基」としては、例えば、アセト
キシ、ベンゾイルオキシのようなアシルオキシ基、ベン
ゼンスルホニル、p−トルエンスルホニルのようなアリ
ールスルホニル基、メタンスルホニル、エタンスルホニ
ルのようなアルキルスルホニル基をあげることができ、
好適にはアセトキシ基である。
キシ、ベンゾイルオキシのようなアシルオキシ基、ベン
ゼンスルホニル、p−トルエンスルホニルのようなアリ
ールスルホニル基、メタンスルホニル、エタンスルホニ
ルのようなアルキルスルホニル基をあげることができ、
好適にはアセトキシ基である。
【0187】R5 の「アミド窒素の保護基」としては、
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリリル、t−ブ
チルジメチルシリルのようなトリアルキルシリル基をあ
げることができ、好適にはt−ブチルジメチルシリル基
である。
例えばトリメチルシリル、トリエチルシリリル、t−ブ
チルジメチルシリルのようなトリアルキルシリル基をあ
げることができ、好適にはt−ブチルジメチルシリル基
である。
【0188】以下、各工程について詳述する。
【0189】(第C1工程)縮合 本工程は、化合物(9)と化合物(10)を塩基存在下
で反応させ、化合物(11)を得る工程である。
で反応させ、化合物(11)を得る工程である。
【0190】使用される溶剤としては、例えば、塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン炭化水素類、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニト
リルのようなニトリル類をあげることができ、好適には
エーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
チレン、クロロホルム等のハロゲン炭化水素類、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニト
リルのようなニトリル類をあげることができ、好適には
エーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
【0191】使用される塩基としては、例えば、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジ
ンなどの有機塩基、リチウム、ナトリウムあるいはカリ
ウムとt−ブタノール、t−アミルアルコール等の三級
アルコールから生成する金属アルコキシド、水素化ナト
リウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウムヘキサメチルジシラジドのようなリチウム化物
をあげることができ、好適にはアルカリ金属水素化物
(特に水素化ナトリウム)である。
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジ
ンなどの有機塩基、リチウム、ナトリウムあるいはカリ
ウムとt−ブタノール、t−アミルアルコール等の三級
アルコールから生成する金属アルコキシド、水素化ナト
リウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化
物、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウムヘキサメチルジシラジドのようなリチウム化物
をあげることができ、好適にはアルカリ金属水素化物
(特に水素化ナトリウム)である。
【0192】塩基の使用量は、化合物(9)に対し1〜
1.5当量である。
1.5当量である。
【0193】反応温度は0℃ないし溶媒の沸点である
が、好ましくは室温ないし80℃である。反応時間は3
0分ないし5時間(好適には1乃至3時間)である。
が、好ましくは室温ないし80℃である。反応時間は3
0分ないし5時間(好適には1乃至3時間)である。
【0194】尚、化合物(11)のアミド窒素は、必要
に応じて、保護することができる。R5 の保護基として
は、前述の「アミド窒素の保護基」を用いることがで
き、好適にはt−ブチルジメチルシリル基である。
に応じて、保護することができる。R5 の保護基として
は、前述の「アミド窒素の保護基」を用いることがで
き、好適にはt−ブチルジメチルシリル基である。
【0195】保護基の導入は、不活性溶媒中、塩基の存
在下にt−ブチルジメチルシリルトリフレ−トを反応さ
せることにより達成される。
在下にt−ブチルジメチルシリルトリフレ−トを反応さ
せることにより達成される。
【0196】使用される溶剤としては、例えば、酢酸エ
チルのようなエステル類、塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類をあげ
ることができ、好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジ
クロロメタン)またはエーテル類(特にテトラヒドラフ
ラン)である。
チルのようなエステル類、塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類をあげ
ることができ、好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジ
クロロメタン)またはエーテル類(特にテトラヒドラフ
ラン)である。
【0197】使用される塩基としては、例えば、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、2,6
−ルチジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセンなどの有機塩基をあげることができ、好
適には2,6−ルチジンである。
チルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、2,6
−ルチジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセンなどの有機塩基をあげることができ、好
適には2,6−ルチジンである。
【0198】反応温度は、通常−50℃〜室温(好適に
は−20℃〜0℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間である。
は−20℃〜0℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間である。
【0199】反応終了後、本工程の目的化合物は常法に
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶
媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって
得られる。
従い、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物
を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶
媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸
マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって
得られる。
【0200】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0201】(第C2工程)脱炭酸 本工程は、化合物(11)のカルボキシ基の保護基であ
るアリル基を除去して同時に脱炭酸反応を行わせ化合物
(12)を得る工程である。
るアリル基を除去して同時に脱炭酸反応を行わせ化合物
(12)を得る工程である。
【0202】脱アリル化反応は、例えば、酢酸エチル中
でトリエチルアミン、蟻酸、トリフェニルホスフィンの
存在下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)を触媒に用いて行うことができる。
でトリエチルアミン、蟻酸、トリフェニルホスフィンの
存在下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0)を触媒に用いて行うことができる。
【0203】反応温度は通常−20〜50℃であるが、
好ましくは0〜室温である。反応時間は30分〜5時間
である。
好ましくは0〜室温である。反応時間は30分〜5時間
である。
【0204】(第C3工程)保護基R5 の除去 本工程は、化合物(12)が保護基R5 で保護されてい
る場合に必要な工程であり、保護基R5 を除去し化合物
(1)を製造する工程である。
る場合に必要な工程であり、保護基R5 を除去し化合物
(1)を製造する工程である。
【0205】本反応は、テトラヒドロフラン−水の混合
溶媒中、テトラブチルアンモニウムフルオライド及び塩
酸で処理することにより達成される。
溶媒中、テトラブチルアンモニウムフルオライド及び塩
酸で処理することにより達成される。
【0206】反応温度は、通常−20℃乃至50℃(好
適には0℃乃至室温)である。反応時間は、原料、反応
温度により異なるが通常30分〜5時間である。
適には0℃乃至室温)である。反応時間は、原料、反応
温度により異なるが通常30分〜5時間である。
【0207】反応終了後、本工程の目的化合物(1)は
常法に従い、反応混合物から採取される。例えば、反応
混合物を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない
有機溶媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無
水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することに
よって得られる。
常法に従い、反応混合物から採取される。例えば、反応
混合物を水にあけ、酢酸エチルのような水と混和しない
有機溶媒を加えて目的化合物を含む有機層を分離し、無
水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することに
よって得られる。
【0208】得られた目的化合物(1)は必要ならば、
常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
【0209】(第C4及びC5工程)R2 の変換 本工程は、化合物(12)において、R2 が「二級アミ
ノ基の保護基」(R2a)である化合物(12a)である
場合に、必要に応じて、R2aを除去して(第4工程)、
更に所望のR2 を導入し(第5工程)、化合物(12)
を製造する工程である。
ノ基の保護基」(R2a)である化合物(12a)である
場合に、必要に応じて、R2aを除去して(第4工程)、
更に所望のR2 を導入し(第5工程)、化合物(12)
を製造する工程である。
【0210】保護基R2aの除去と置換基または保護基R
2 の再導入は、B法と同様の方法によって達成すること
ができる。
2 の再導入は、B法と同様の方法によって達成すること
ができる。
【0211】尚、R2 をベンジル、4−メチルベンジ
ル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジルのよう
な置換基を有してもよいベンジル基からt−ブトキシカ
ルボニル、メトキシカルボニルのような低級アルコキシ
カルボニル基に変換する場合には、溶媒中、パラジウム
−炭素触媒の存在下、水素ガス雰囲気のもとで、ジ炭酸
ジメチル、ジ炭酸ジ−t−ブチルのようなジ炭酸ジエス
テルと反応させることにより、或いは、溶媒中、クロロ
蟻酸メチルのようなハロゲノ蟻酸エステルと反応させる
ことにより1工程で達成することができる。
ル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジルのよう
な置換基を有してもよいベンジル基からt−ブトキシカ
ルボニル、メトキシカルボニルのような低級アルコキシ
カルボニル基に変換する場合には、溶媒中、パラジウム
−炭素触媒の存在下、水素ガス雰囲気のもとで、ジ炭酸
ジメチル、ジ炭酸ジ−t−ブチルのようなジ炭酸ジエス
テルと反応させることにより、或いは、溶媒中、クロロ
蟻酸メチルのようなハロゲノ蟻酸エステルと反応させる
ことにより1工程で達成することができる。
【0212】使用される溶剤としては、例えば、酢酸エ
チルのようなエステル類、塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類、メタ
ノ−ル、エタノ−ルのようなアルコール類をあげること
ができ、好適には酢酸エチルまたはテトラヒドロフラン
である。
チルのようなエステル類、塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素類、アセトニトリルのようなニトリル類、メタ
ノ−ル、エタノ−ルのようなアルコール類をあげること
ができ、好適には酢酸エチルまたはテトラヒドロフラン
である。
【0213】反応温度は、通常0℃乃至70℃(好適に
は室温乃至50℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間である。
は室温乃至50℃)である。反応時間は、原料、反応温
度により異なるが通常30分〜5時間である。
【0214】反応終了後、本工程の目的化合物は常法に
従い、反応混合物から採取される。例えば、触媒を用い
た場合には反応混合物から触媒をろ過して除き、ついで
溶剤を留去することによって得られる。
従い、反応混合物から採取される。例えば、触媒を用い
た場合には反応混合物から触媒をろ過して除き、ついで
溶剤を留去することによって得られる。
【0215】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て更に精製できる。
【0216】なお、C法の出発原料の(9)は、市販の
(3R、4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−
アゼチジノンを用いるのが好適である。また、同じく出
発原料の(10)は、市販のエチル 1−ベンジル−3
−オキソ−4−ピペラジンカルボキシレ−トから導かれ
る参考例1または10の化合物を用いるのが好適であ
る。
(3R、4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−
アゼチジノンを用いるのが好適である。また、同じく出
発原料の(10)は、市販のエチル 1−ベンジル−3
−オキソ−4−ピペラジンカルボキシレ−トから導かれ
る参考例1または10の化合物を用いるのが好適であ
る。
【0217】本発明の一般式(I)を有する化合物また
はその薬理上許容される塩は、優れた抗菌活性を示し、
β−ラクタマーゼに対して安定である。さらに、チエナ
マイシン系化合物は哺乳類によって代謝を受けやすい
が、本発明化合物(I)はチエナマイシンの不活性化を
触媒する酵素として知られているデヒドロペプチダーゼ
−Iに対してもすぐれた安定性を示し、尿中回収率も高
い。本発明化合物(I)は、たとえば黄色ブドウ球菌、
腸球菌などのグラム陽性菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿
菌、変形菌、セラチア、エンテロバクター、緑膿菌など
のグラム陰性菌およびバクテロイデスフラジリスなどの
嫌気性菌を包含する広範囲な病原菌に対し抗菌活性を示
した。従ってこのような化合物は医薬として有用であ
り、特にこれらの病原菌による細菌感染症を治療する抗
菌剤として有用である。
はその薬理上許容される塩は、優れた抗菌活性を示し、
β−ラクタマーゼに対して安定である。さらに、チエナ
マイシン系化合物は哺乳類によって代謝を受けやすい
が、本発明化合物(I)はチエナマイシンの不活性化を
触媒する酵素として知られているデヒドロペプチダーゼ
−Iに対してもすぐれた安定性を示し、尿中回収率も高
い。本発明化合物(I)は、たとえば黄色ブドウ球菌、
腸球菌などのグラム陽性菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿
菌、変形菌、セラチア、エンテロバクター、緑膿菌など
のグラム陰性菌およびバクテロイデスフラジリスなどの
嫌気性菌を包含する広範囲な病原菌に対し抗菌活性を示
した。従ってこのような化合物は医薬として有用であ
り、特にこれらの病原菌による細菌感染症を治療する抗
菌剤として有用である。
【0218】また、R2 が水素原子または2級アミンの
保護基である化合物(I)は、上記抗菌剤として有用な
化合物(I)の合成中間体として有用である。
保護基である化合物(I)は、上記抗菌剤として有用な
化合物(I)の合成中間体として有用である。
【0219】化合物(I)およびその薬理上許容される
塩を医薬(特に抗菌剤)として使用する場合には、それ
自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希
釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若し
くはシロップ剤等による経口的又は静脈内注射、筋肉内
注射等による非経口的に投与することができる。
塩を医薬(特に抗菌剤)として使用する場合には、それ
自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希
釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若し
くはシロップ剤等による経口的又は静脈内注射、筋肉内
注射等による非経口的に投与することができる。
【0220】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボニシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウムのようなセルロール誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴール等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスター
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロース誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビーガム;ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチル
アルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チ
メロサール;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベート80、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム等)、希釈剤、製剤用
溶剤(例えば、水、エタノール、グリセリン等)等の添
加物を用いて周知の方法で製造される。
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボニシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウムのようなセルロール誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴール等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスター
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロース誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビーガム;ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチル
アルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チ
メロサール;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベート80、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム等)、希釈剤、製剤用
溶剤(例えば、水、エタノール、グリセリン等)等の添
加物を用いて周知の方法で製造される。
【0221】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当り下限10mg(好適
には、50mg)、上限2000mg(好適には、10
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限1
0mg(好適には50mg)、上限3000mg(好適
には、2000mg)を、成人に対して1日当り1乃至
6回症状に応じて投与することが望ましい。
が、経口投与の場合には、1回当り下限10mg(好適
には、50mg)、上限2000mg(好適には、10
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限1
0mg(好適には50mg)、上限3000mg(好適
には、2000mg)を、成人に対して1日当り1乃至
6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0222】以下に、実施例、参考例をあげて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれに限定さ
れるものではない。
さらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれに限定さ
れるものではない。
【0223】なお、実施例中の化学式において、TBS
はtert−ブチルジメチルシリル基を示す。
はtert−ブチルジメチルシリル基を示す。
【0224】
実施例1 (5S,6R,7S)−10−(tert−ブトキシカルボニル)−5
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸ア
リルエステル(例示化合物番号118)
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸ア
リルエステル(例示化合物番号118)
【0225】
【化9】
【0226】参考例4(または6)の化合物(3S,4
R)−4−[(R)−1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−2−アゼチジノン(3.75g,8.79×
10-3 mol)のジクロロメタン溶液(37ml)を−78
℃に冷却し、トリエチルアミン(1.84ml,1.32
×10-2 mol)とアリルオキシオキサリルクロリド
(1.96g,1.32×10-2 mol)を順次加え、0
℃で10分間攪拌した。反応混合液にリン酸バッファー
(pH6.86)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶
液と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下濃縮乾燥した。得られた黄色油状物
をトルエン(4ml)に溶解し、トリエチルホスファイト
(12ml)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮し、シリカゲル(100g)を用いるカラム
クロマトグラフイーに付し、ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)混合溶媒で溶出した。溶出液を濃縮し、得ら
れた残渣をヘキサンに溶解し、0℃で放置した。析出し
た結晶を濾過し、冷やしたヘキサンで洗浄した。母液を
減圧下濃縮し、同様の操作を繰り返すことにより、標記
化合物を無色針状晶(3.03g,5.98×10-3 m
ol)として得た。
R)−4−[(R)−1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−2−アゼチジノン(3.75g,8.79×
10-3 mol)のジクロロメタン溶液(37ml)を−78
℃に冷却し、トリエチルアミン(1.84ml,1.32
×10-2 mol)とアリルオキシオキサリルクロリド
(1.96g,1.32×10-2 mol)を順次加え、0
℃で10分間攪拌した。反応混合液にリン酸バッファー
(pH6.86)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶
液と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下濃縮乾燥した。得られた黄色油状物
をトルエン(4ml)に溶解し、トリエチルホスファイト
(12ml)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮し、シリカゲル(100g)を用いるカラム
クロマトグラフイーに付し、ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)混合溶媒で溶出した。溶出液を濃縮し、得ら
れた残渣をヘキサンに溶解し、0℃で放置した。析出し
た結晶を濾過し、冷やしたヘキサンで洗浄した。母液を
減圧下濃縮し、同様の操作を繰り返すことにより、標記
化合物を無色針状晶(3.03g,5.98×10-3 m
ol)として得た。
【0227】融点(mp) 87−89℃ IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:1777,1715,1699,16491 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.1Hz),1.46(9H,s),1.50-1.70(1
H,m),1.75-1.90(1H,m),2.86(1H,br t,J=12Hz),2.99(1H,
td,12,5Hz),3.22(1H,dd,J=5.2,3.6Hz),3.51(1H,br d,J=
14.8HZ),4.15-4.20(1H,m),4.24(1H,dd,J=6.5,3.6Hz),4.
20-4.40(1H,m),4.70(1H,br dd,J=13.4,5.4Hz),4.81(1H,
br dd,J=13.4,5.4Hz),5.26(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.43
(1H,dd,J=17.2,1.5Hz),5.62(1H,d,J=14.8Hz),5.97(1H,d
dt,J=17.2,10.5,5.4Hz) 。
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.1Hz),1.46(9H,s),1.50-1.70(1
H,m),1.75-1.90(1H,m),2.86(1H,br t,J=12Hz),2.99(1H,
td,12,5Hz),3.22(1H,dd,J=5.2,3.6Hz),3.51(1H,br d,J=
14.8HZ),4.15-4.20(1H,m),4.24(1H,dd,J=6.5,3.6Hz),4.
20-4.40(1H,m),4.70(1H,br dd,J=13.4,5.4Hz),4.81(1H,
br dd,J=13.4,5.4Hz),5.26(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.43
(1H,dd,J=17.2,1.5Hz),5.62(1H,d,J=14.8Hz),5.97(1H,d
dt,J=17.2,10.5,5.4Hz) 。
【0228】実施例2 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル(例示化合物番号127)
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル(例示化合物番号127)
【0229】
【化10】
【0230】実施例1の化合物 (5S,6R,7S) −10−te
rt−ブトキシカルボニル−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(600mg,
1.18×10-3 mol)のジクロロメタン溶液(6ml)
に、0℃で2,6−ルチジン(206μl,1.77×
10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(284
μl,1.47×10-3 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮するこ
とにより標記化合物(440mg)を淡黄色固体として得
た。
rt−ブトキシカルボニル−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(600mg,
1.18×10-3 mol)のジクロロメタン溶液(6ml)
に、0℃で2,6−ルチジン(206μl,1.77×
10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(284
μl,1.47×10-3 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮するこ
とにより標記化合物(440mg)を淡黄色固体として得
た。
【0231】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.
08(6H,s),0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.57(1H,qd,
J=12.4Hz),1.50-1.8(1H,m),1.85-1.95(1H,m),2.79(1H,d
dd,J=14,12,2Hz),2.97(1H,br td,J=12,5Hz),3.18(1H,d
d,J=6.4,3.5Hz),3.24(1H,br d,J=14Hz),3.36(1H,d,J=1
4.2Hz),4.17(1H,dd,J=10.4,3.5Hz),4.15-4.20((1H,m),
4.68(1H,dd,J=13.5,5.4Hz),4.78(1H,dd,J=13.5,5.4Hz),
5.25(1H,d,J=10.6Hz),5.42(1H,br d,J=17.0Hz),5.93(1
H,ddt,J=17.0,10.6,5.4Hz)。
08(6H,s),0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.57(1H,qd,
J=12.4Hz),1.50-1.8(1H,m),1.85-1.95(1H,m),2.79(1H,d
dd,J=14,12,2Hz),2.97(1H,br td,J=12,5Hz),3.18(1H,d
d,J=6.4,3.5Hz),3.24(1H,br d,J=14Hz),3.36(1H,d,J=1
4.2Hz),4.17(1H,dd,J=10.4,3.5Hz),4.15-4.20((1H,m),
4.68(1H,dd,J=13.5,5.4Hz),4.78(1H,dd,J=13.5,5.4Hz),
5.25(1H,d,J=10.6Hz),5.42(1H,br d,J=17.0Hz),5.93(1
H,ddt,J=17.0,10.6,5.4Hz)。
【0232】実施例3 (5S,6R,7S)−10−(3−グアニジノプロピオニル)−
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号110)
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号110)
【0233】
【化11】
【0234】(1) (5S,6R,7S)−10−[3−(tert
−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオニル)−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオニル)−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
【0235】
【化12】
【0236】3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
プロピオン酸(336mg,1.78×10-3 mol)のジ
メチルホルムアミド溶液(2ml)にカルボニルジイミダ
ゾール(288mg,1.78×10-3 mol)を室温で加
え30分間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、実施
例2の化合物(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(440mg)の
ジメチルホルムアミド溶液(4ml)を加え、同温度で3
時間攪拌した。そこに塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー
に付しヘキサン−酢酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮することにより、標記化合物
(591mg,1.02×10-3 mol)を無色固体として
得た。
プロピオン酸(336mg,1.78×10-3 mol)のジ
メチルホルムアミド溶液(2ml)にカルボニルジイミダ
ゾール(288mg,1.78×10-3 mol)を室温で加
え30分間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、実施
例2の化合物(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(440mg)の
ジメチルホルムアミド溶液(4ml)を加え、同温度で3
時間攪拌した。そこに塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー
に付しヘキサン−酢酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮することにより、標記化合物
(591mg,1.02×10-3 mol)を無色固体として
得た。
【0237】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3361,1783,
1714,16471 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.43(9H,s),1.45-1.70(1
H,m),1.75-2.00(1H,m),2.5-2.8(3H,m),3.00-3.25(2H,
m),3.30-3.50(2H,m),3.38 and 3.7(1H,br d×2,J=14H
z),3.90-4.40(3H,m),4.60-4.95(3H,m),5.20-5.60(3H,
m),5.85-6.15(1H,m) 。
1714,16471 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.43(9H,s),1.45-1.70(1
H,m),1.75-2.00(1H,m),2.5-2.8(3H,m),3.00-3.25(2H,
m),3.30-3.50(2H,m),3.38 and 3.7(1H,br d×2,J=14H
z),3.90-4.40(3H,m),4.60-4.95(3H,m),5.20-5.60(3H,
m),5.85-6.15(1H,m) 。
【0238】(2) (5S,6R,7S)−10−[3−
[[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノ]アミノ]プロピオニル]−5−[(R)−1−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキ
ソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
[[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノ]アミノ]プロピオニル]−5−[(R)−1−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキ
ソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0239】
【化13】
【0240】(5S,6R,7S)−10−[3−(tert−ブトキ
シカルボニルアミノプロピオニル]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
85mg,8.39×10-4 mol)のジクロロメタン溶液
(5ml)に、0℃で2,6−ルチジン(294μl ,
2.52×10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレー
ト(352μl ,1.82×10-3 mol)を順次加え、
室温で15分間攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、反応液を減
圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(3
ml)に溶解し、室温でN,N’−ビス(アリルオキシカ
ルボニル)アミジノピラゾール(234mg,8.40×
10-4 mol)のテトラヒドロフラン溶液(2ml)を加
え、同温度で15時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチ
ルで希釈し、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、得ら
れた残渣をスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H 及びJA
IGEL-2H 、日本分析工業株式会社)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に付し、標
記化合物(203mg,2.95×10-4 mol)を淡黄色
固体として得た。
シカルボニルアミノプロピオニル]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
85mg,8.39×10-4 mol)のジクロロメタン溶液
(5ml)に、0℃で2,6−ルチジン(294μl ,
2.52×10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレー
ト(352μl ,1.82×10-3 mol)を順次加え、
室温で15分間攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、反応液を減
圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(3
ml)に溶解し、室温でN,N’−ビス(アリルオキシカ
ルボニル)アミジノピラゾール(234mg,8.40×
10-4 mol)のテトラヒドロフラン溶液(2ml)を加
え、同温度で15時間攪拌した。反応混合液を酢酸エチ
ルで希釈し、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、得ら
れた残渣をスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H 及びJA
IGEL-2H 、日本分析工業株式会社)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に付し、標
記化合物(203mg,2.95×10-4 mol)を淡黄色
固体として得た。
【0241】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3342,1784,
1733,1641,15621 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.3Hz),1.45-1.65(1H,m),1.75-2.
00(1H,m),2.50-2.80(3H,m),3.00-3.15(1H,m),3.21(1H,d
d,J=5.8,3.6Hz),3.41 and 3.69(1H,br d×2,J=14Hz),3.
70-3.85(2H,m),3.98 and 4.89(1H,br d,J=14Hz),4.15-
4.25(1H,m),4.27(1H,dd,J=10.6,3.6Hz),4.60(2H,d,J=5.
8Hz),4.65(2H,d,J=5.8Hz),4.65-4.80(2H,m),5.20-5.50
(7H,m),5.80-6.10(3H,m),8.88 and 9.00(1H,br t×2,J=
6Hz),11.65 and 11.69(1H,s ×2)。
1733,1641,15621 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.3Hz),1.45-1.65(1H,m),1.75-2.
00(1H,m),2.50-2.80(3H,m),3.00-3.15(1H,m),3.21(1H,d
d,J=5.8,3.6Hz),3.41 and 3.69(1H,br d×2,J=14Hz),3.
70-3.85(2H,m),3.98 and 4.89(1H,br d,J=14Hz),4.15-
4.25(1H,m),4.27(1H,dd,J=10.6,3.6Hz),4.60(2H,d,J=5.
8Hz),4.65(2H,d,J=5.8Hz),4.65-4.80(2H,m),5.20-5.50
(7H,m),5.80-6.10(3H,m),8.88 and 9.00(1H,br t×2,J=
6Hz),11.65 and 11.69(1H,s ×2)。
【0242】(3) (5S,6R,7S)−10−[3−
[[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノ]アミノ]プロピオニル]−5−[(R)−1−ヒド
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
アリルエステル
[[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノ]アミノ]プロピオニル]−5−[(R)−1−ヒド
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
アリルエステル
【0243】
【化14】
【0244】(5S,6R,7S)−10−[3−[N,N’−ビ
ス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]アミノ]プロ
ピオニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチ
ルシリル)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(182mg,2.65×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(45mg,7.9×10
-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒に懸濁させ、室温で70時間攪
拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチル−ジクロロメタン(10:1)の混合
溶媒で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、得られた残渣をポリスチレン系ポリマー樹脂
(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H )を用いるカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒,クロロホルム)に付し、標記化合物
(98mg,1.37×10-4 mol)を無色固体として得
た。
ス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]アミノ]プロ
ピオニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチ
ルシリル)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(182mg,2.65×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(45mg,7.9×10
-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒に懸濁させ、室温で70時間攪
拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチル−ジクロロメタン(10:1)の混合
溶媒で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、得られた残渣をポリスチレン系ポリマー樹脂
(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H )を用いるカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒,クロロホルム)に付し、標記化合物
(98mg,1.37×10-4 mol)を無色固体として得
た。
【0245】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3342,1781,
1733,1641,15651 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.31(3H,d,J=6.
2Hz),1.45-1.65(1H,m),1.76(1H,br d,J=3.9Hz),1.85-2.
00(1H,m),2.55-2.85(3H,m),3.05-3.25(1H,m),3.26(1H,d
d,J=6.3,3.6Hz),3.24 and 3.71(1H,br d×2,J=14.6Hz),
3.65-3.90(2H,m),4.01 and 4.90(1H,br d ×2,J=14Hz),
4.20-4.35(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.6Hz),4.60(2H,
d,J=5.8Hz),4.66(2H,d,J=5.8Hz),4.65-5.00(3H,m),5.20
-5.55(7H,m),5.80-6.10(3H,m),8.87 and 8.99(1H,br t
×2,J=6Hz),11.64 and 11.69(1H,brs×2)。
1733,1641,15651 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.31(3H,d,J=6.
2Hz),1.45-1.65(1H,m),1.76(1H,br d,J=3.9Hz),1.85-2.
00(1H,m),2.55-2.85(3H,m),3.05-3.25(1H,m),3.26(1H,d
d,J=6.3,3.6Hz),3.24 and 3.71(1H,br d×2,J=14.6Hz),
3.65-3.90(2H,m),4.01 and 4.90(1H,br d ×2,J=14Hz),
4.20-4.35(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.6Hz),4.60(2H,
d,J=5.8Hz),4.66(2H,d,J=5.8Hz),4.65-5.00(3H,m),5.20
-5.55(7H,m),5.80-6.10(3H,m),8.87 and 8.99(1H,br t
×2,J=6Hz),11.64 and 11.69(1H,brs×2)。
【0246】(4) (5S,6R,7S)−10−(3−グアニ
ジノプロピオニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
ジノプロピオニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
【0247】
【化15】
【0248】(5S,6R,7S)−10−[3−[[N,N’−
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]アミノ]プ
ロピオニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル(70.0mg,1.22×10-4 mol)のジクロロメ
タン溶液(4ml)にビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)ジクロリド(2mg,3×10-6 mol)とト
リ−n−ブチルスズヒドリド(200μl,7.44×
10-4 mol)を0℃で加え、室温で15分間攪拌した。
ヘキサン(10ml)を加え析出物を濾取し、ヘキサンで
洗浄した。得られた淡黄色粉末をcosmosil75C18-PREP
(10ml、ナカライテスク株式会社)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、水−アセトニトリル(1:0
〜99:1〜98:2)で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(21.6mg,5.91×
10-5 mol)を無色固体として得た。
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]アミノ]プ
ロピオニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル(70.0mg,1.22×10-4 mol)のジクロロメ
タン溶液(4ml)にビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)ジクロリド(2mg,3×10-6 mol)とト
リ−n−ブチルスズヒドリド(200μl,7.44×
10-4 mol)を0℃で加え、室温で15分間攪拌した。
ヘキサン(10ml)を加え析出物を濾取し、ヘキサンで
洗浄した。得られた淡黄色粉末をcosmosil75C18-PREP
(10ml、ナカライテスク株式会社)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、水−アセトニトリル(1:0
〜99:1〜98:2)で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(21.6mg,5.91×
10-5 mol)を無色固体として得た。
【0249】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3356,3193,
1758,16301 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27(3H,d,J=6.
4Hz),1.40-1.65(1H,m),1.95-2.05(1H,m),2.73(1H,dt,J=
16,6Hz),2.90(1H,br t,J=12Hz),3.02(1H,dt,J=16,6Hz),
3.15-3.35(2H,m),3.42(1H,dd,J=5.9,3.2Hz),3.40-3.90
(2H,m),4.10 and4.61(1H,br d,J=13Hz),4.20-4.30(1H,
m),4.29(1H,dd,J=10.5,3.2Hz),5.49 and5.91(1H,d ×2,
J=14Hz) 。
1758,16301 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27(3H,d,J=6.
4Hz),1.40-1.65(1H,m),1.95-2.05(1H,m),2.73(1H,dt,J=
16,6Hz),2.90(1H,br t,J=12Hz),3.02(1H,dt,J=16,6Hz),
3.15-3.35(2H,m),3.42(1H,dd,J=5.9,3.2Hz),3.40-3.90
(2H,m),4.10 and4.61(1H,br d,J=13Hz),4.20-4.30(1H,
m),4.29(1H,dd,J=10.5,3.2Hz),5.49 and5.91(1H,d ×2,
J=14Hz) 。
【0250】実施例4 (5S,6R,7S)−10−(3−アミノプロピオニル)−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザビシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸(例示化合物番号105)
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザビシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸(例示化合物番号105)
【0251】
【化16】
【0252】(1) (5S,6R,7S)−10−[3−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
【0253】
【化17】
【0254】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(370mg,
7.30×10-4 mol)のジクロロメタン溶液(3ml)
に0℃で2,6−ルチジン(128μl,1.10×1
0-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(175μ
l,9.05×10-4 mol)を順次加え、室温で15分
間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml) に溶解
し、あらかじめ調整しておいた3−(アリルオキシカル
ボニルアミノ)プロピオン酸(190mg, 1.10×1
0-3 mol)とカルボニルジイミダゾール(178mg,
1.10×10-3mol )のジクロロメタン混合溶液
(1.5ml)に、氷冷下加え、同温度で20分間攪拌し
た。反応混合液を酢酸エチルで希釈後、塩化アンモニウ
ム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記
化合物(227mg, 4.04×10-4 mol)を無色固体
として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(370mg,
7.30×10-4 mol)のジクロロメタン溶液(3ml)
に0℃で2,6−ルチジン(128μl,1.10×1
0-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(175μ
l,9.05×10-4 mol)を順次加え、室温で15分
間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml) に溶解
し、あらかじめ調整しておいた3−(アリルオキシカル
ボニルアミノ)プロピオン酸(190mg, 1.10×1
0-3 mol)とカルボニルジイミダゾール(178mg,
1.10×10-3mol )のジクロロメタン混合溶液
(1.5ml)に、氷冷下加え、同温度で20分間攪拌し
た。反応混合液を酢酸エチルで希釈後、塩化アンモニウ
ム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記
化合物(227mg, 4.04×10-4 mol)を無色固体
として得た。
【0255】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3338,1782,
1721,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.1Hz),1.45-1.70(1H,m),1.75-2.
00(1H,m),2.40-2.80(3H,m),3.00-3.30(2H,m),3.40-3.60
(2H,m),3.38 and 3.70(1H,br d×2,J=14Hz),3.97 and
4.82(1H,br d,J=14Hz),4.15-4.30(2H,m),4.54(2H,br d,
J=5.4Hz),4.65-4.90(3H,m),5.10-5.65(5H,m),5.80-6.15
(2H,m) 。
1721,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.1Hz),1.45-1.70(1H,m),1.75-2.
00(1H,m),2.40-2.80(3H,m),3.00-3.30(2H,m),3.40-3.60
(2H,m),3.38 and 3.70(1H,br d×2,J=14Hz),3.97 and
4.82(1H,br d,J=14Hz),4.15-4.30(2H,m),4.54(2H,br d,
J=5.4Hz),4.65-4.90(3H,m),5.10-5.65(5H,m),5.80-6.15
(2H,m) 。
【0256】(2) (5S,6R,7S)−10−[3−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル
ルオキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル
【0257】
【化18】
【0258】(5S,6R,7S)−10−[3−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)プロピオニル]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(200mg, 3.5
6×10-4 mol) とふっ化水素アンモニウム(63mg,
1.1×10-3 mol)をジメチルホルアミドとN−メチ
ルピロリドンの(1:1)混合溶媒に懸濁させ、室温で
72時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、次いで塩化ナトリウムを加えて飽和さ
せた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸
エチル−メタノール(95:5)]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(79.0mg, 1.77×10-4 mol)
を無色固体として得た。
カルボニルアミノ)プロピオニル]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(200mg, 3.5
6×10-4 mol) とふっ化水素アンモニウム(63mg,
1.1×10-3 mol)をジメチルホルアミドとN−メチ
ルピロリドンの(1:1)混合溶媒に懸濁させ、室温で
72時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、次いで塩化ナトリウムを加えて飽和さ
せた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸
エチル−メタノール(95:5)]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(79.0mg, 1.77×10-4 mol)
を無色固体として得た。
【0259】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3393,1779,
1717,16361 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.31(3H,d,J=6.
3Hz),1.45-1.70(1H,m),1.85-2.00(1H,m),2.19(1H,br d,
J=4.6Hz),2.40-2.80(4H,m),3.05-3.25(1H,m),3.27(1H,d
d,J=6.2,3.5Hz),3.41 and 3.71(1H,d ×2,J=14.6Hz),3.
40-3.60(2H,m),3.97 and 4.82(1H,br d,J=14Hz),4.20-
4.30(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.55(2H,br d,J
=5.4Hz),4.65-4.90(2H,m),5.15-5.65(5H,m),5.85-6.15
(2H,m)。
1717,16361 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.31(3H,d,J=6.
3Hz),1.45-1.70(1H,m),1.85-2.00(1H,m),2.19(1H,br d,
J=4.6Hz),2.40-2.80(4H,m),3.05-3.25(1H,m),3.27(1H,d
d,J=6.2,3.5Hz),3.41 and 3.71(1H,d ×2,J=14.6Hz),3.
40-3.60(2H,m),3.97 and 4.82(1H,br d,J=14Hz),4.20-
4.30(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.55(2H,br d,J
=5.4Hz),4.65-4.90(2H,m),5.15-5.65(5H,m),5.85-6.15
(2H,m)。
【0260】(3) (5S,6R,7S)−10−(3−アミノ
プロピオニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザビシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
プロピオニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザビシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
【0261】
【化19】
【0262】(5S,6R,7S)−10−[3−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)プロピノイル]−5−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(70mg, 1.56×10-4 mo
l)のジクロロメタン溶液(15ml)にビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(5.4m
g,7.7×10-6 mol)とトリ−n−ブチルスズヒド
リド(168μl,6.24×10-4 mol) を0℃で加
え、室温で15分間攪拌した。ヘキサンを加えて析出す
る固体を濾取しヘキサンで洗浄した。得られた淡黄色粉
末をcosmosil75C18-PREP(10ml)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧
下濃縮、凍結乾燥して標記化合物(31mg, 9.6×1
0-5 mol)を無色固体として得た。
カルボニルアミノ)プロピノイル]−5−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(70mg, 1.56×10-4 mo
l)のジクロロメタン溶液(15ml)にビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(5.4m
g,7.7×10-6 mol)とトリ−n−ブチルスズヒド
リド(168μl,6.24×10-4 mol) を0℃で加
え、室温で15分間攪拌した。ヘキサンを加えて析出す
る固体を濾取しヘキサンで洗浄した。得られた淡黄色粉
末をcosmosil75C18-PREP(10ml)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧
下濃縮、凍結乾燥して標記化合物(31mg, 9.6×1
0-5 mol)を無色固体として得た。
【0263】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3379,3235,
1763,16241 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27(3H,d,J=6.
3Hz),1.45-1.70(1H,m),1.95-2.05(1H,m),2.80-3.00(2H,
m),3.00-3.15(1H,m),3.20-3.40(3H,m),3.42(1H,dd,J=5.
8,3.3Hz),3.46 and 3.85(1H,d ×2,J=14.2Hz),4.03 and
4.58(1H,br d×2,J=14Hz),4.20-4.30(1H,m),4.28(1H,d
d,J=10.4,3.3Hz),5.43 and 5.88(1H,d×2,J=14.2Hz) 。
1763,16241 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27(3H,d,J=6.
3Hz),1.45-1.70(1H,m),1.95-2.05(1H,m),2.80-3.00(2H,
m),3.00-3.15(1H,m),3.20-3.40(3H,m),3.42(1H,dd,J=5.
8,3.3Hz),3.46 and 3.85(1H,d ×2,J=14.2Hz),4.03 and
4.58(1H,br d×2,J=14Hz),4.20-4.30(1H,m),4.28(1H,d
d,J=10.4,3.3Hz),5.43 and 5.88(1H,d×2,J=14.2Hz) 。
【0264】実施例5 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号
1)
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号
1)
【0265】
【化20】
【0266】(1) (5S,6R,7S)−10−(アリルオキ
シカルボニル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
シカルボニル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
【0267】
【化21】
【0268】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250mg,
4.93×10-4 mol)のジクロロメタン溶液(2.5
ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(86μl,7.4×
10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート(118
μl,6.11×10-4 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(25μl )を加え、5分間攪拌し
た。そこにトリエチルアミン(86μl,6.2×10
-4 mol)とクロロギ酸アリル(65μl,6.2×10
-4 mol)を順次加え同温度で10分間攪拌した。反応混
合液を酢酸エチルで希釈後、炭酸水素ナトリウム水溶
液、塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
4)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記
化合物(198.9mg,4.05×10-4 mol)を無色
固体として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250mg,
4.93×10-4 mol)のジクロロメタン溶液(2.5
ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(86μl,7.4×
10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート(118
μl,6.11×10-4 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液(25μl )を加え、5分間攪拌し
た。そこにトリエチルアミン(86μl,6.2×10
-4 mol)とクロロギ酸アリル(65μl,6.2×10
-4 mol)を順次加え同温度で10分間攪拌した。反応混
合液を酢酸エチルで希釈後、炭酸水素ナトリウム水溶
液、塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
4)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記
化合物(198.9mg,4.05×10-4 mol)を無色
固体として得た。
【0269】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:1780,1699,
16501 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.60(1H,qd,J=13,4Hz),1.
80-1.90(1H,m),2.85-3.10(2H,m),3.22(1H,dd,J=6.1,3.7
Hz),3.58(1H,br d,J=15.0Hz),4.15-4.30(1H,m),4.25(1
H,d,J=11.0,3.7Hz),4.30-4.50(1H,m),4.60(2H,d,J=5.5H
z),4.65-4.85(2H,m),5.20-5.50(4H,m),5.72(1H,d,J=15.
0Hz),5.85-6.05(2H,m) 。
16501 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.60(1H,qd,J=13,4Hz),1.
80-1.90(1H,m),2.85-3.10(2H,m),3.22(1H,dd,J=6.1,3.7
Hz),3.58(1H,br d,J=15.0Hz),4.15-4.30(1H,m),4.25(1
H,d,J=11.0,3.7Hz),4.30-4.50(1H,m),4.60(2H,d,J=5.5H
z),4.65-4.85(2H,m),5.20-5.50(4H,m),5.72(1H,d,J=15.
0Hz),5.85-6.05(2H,m) 。
【0270】(2) (5S,6R,7S)−10−(アリルオキ
シカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
シカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
【0271】
【化22】
【0272】(5S,6R,7S)−10−(アリルオキシカルボ
ニル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(220mg, 4.48×10-4mo
l)とふっ化水素アンモニウム(76.7mg,1.34×
10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドン(1:1)の混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温
で72時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで過飽和させ
た後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,ヘ
キサン−酢酸エチル、1:2〜0:1)およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)にそれ
ぞれ付し、標記化合物(94.0mg, 2.50×10-4
mol) を無色固体として得た。
ニル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(220mg, 4.48×10-4mo
l)とふっ化水素アンモニウム(76.7mg,1.34×
10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドン(1:1)の混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温
で72時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで過飽和させ
た後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルを用いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,ヘ
キサン−酢酸エチル、1:2〜0:1)およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)にそれ
ぞれ付し、標記化合物(94.0mg, 2.50×10-4
mol) を無色固体として得た。
【0273】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3610,1782,
1718,1698,16501 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
4Hz),1.60(1H,qd,J=12.3,4.1Hz),1.85-2.00(1H,m),1.90
(1H,d,J=4.7Hz),2.85-3.15(2H,m),3.27(1H,dd,J=6.3,3.
5Hz),3.60(1H,br d,J=14.8Hz),4.20-4.30(1H,m),4.30(1
H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.30-4.45(1H,m),4.60(2H,d,J=5.6
Hz),4.65-4.85(2H,m),5.20-5.50(4H,m),5.73(1H,d,J=1
4.8Hz),5.85-6.05(2H,m) 。
1718,1698,16501 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
4Hz),1.60(1H,qd,J=12.3,4.1Hz),1.85-2.00(1H,m),1.90
(1H,d,J=4.7Hz),2.85-3.15(2H,m),3.27(1H,dd,J=6.3,3.
5Hz),3.60(1H,br d,J=14.8Hz),4.20-4.30(1H,m),4.30(1
H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.30-4.45(1H,m),4.60(2H,d,J=5.6
Hz),4.65-4.85(2H,m),5.20-5.50(4H,m),5.73(1H,d,J=1
4.8Hz),5.85-6.05(2H,m) 。
【0274】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸
【0275】
【化23】
【0276】(5S,6R,7S)−10−(アリルオキシカルボ
ニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(8
5.0mg, 2.26×10-4mol)のジクロロメタン溶液
(2ml)にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)ジクロリド(7.7mg, 1.1×10-5 mol)とト
リ−n−ブチルスズヒドリド(0.24 mol, 8.9×
10-4 mol) を室温で加え、15分間攪拌した。反応混
合液にヘキサンを加え析出した粉末状固体を濾取し、ヘ
キサンで洗浄した。得られた粉末をcosmosil 75C18-PRE
P(10ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、
水で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥し、標記
化合物(21.4mg,8.48×10-5 mol) を無色固
形物として得た。
ニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(8
5.0mg, 2.26×10-4mol)のジクロロメタン溶液
(2ml)にビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)ジクロリド(7.7mg, 1.1×10-5 mol)とト
リ−n−ブチルスズヒドリド(0.24 mol, 8.9×
10-4 mol) を室温で加え、15分間攪拌した。反応混
合液にヘキサンを加え析出した粉末状固体を濾取し、ヘ
キサンで洗浄した。得られた粉末をcosmosil 75C18-PRE
P(10ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、
水で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥し、標記
化合物(21.4mg,8.48×10-5 mol) を無色固
形物として得た。
【0277】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3393,1766,
16011 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.83(1H,qd,J=13.1,3.7Hz),2.05-2.20(1H,m),3.20-
3.35(2H,m),3.50-3.55(1H,m),3.52(1H,dd,J=5.2,3.4H
z),3.62(1H,br d,J=13Hz),3.80(1H,d,J=13.3Hz),4.26(1
H,m),4.35(1H,dd,J=10.3,3.4Hz),4.86(1H,d,J=13.3H
z)。
16011 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.83(1H,qd,J=13.1,3.7Hz),2.05-2.20(1H,m),3.20-
3.35(2H,m),3.50-3.55(1H,m),3.52(1H,dd,J=5.2,3.4H
z),3.62(1H,br d,J=13Hz),3.80(1H,d,J=13.3Hz),4.26(1
H,m),4.35(1H,dd,J=10.3,3.4Hz),4.86(1H,d,J=13.3H
z)。
【0278】実施例6 (5S,6R,7S)−10−アミジノ−5−[(R)−1−ヒド
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
(例示化合物番号101)
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
(例示化合物番号101)
【0279】
【化24】
【0280】(1) (5S,6R,7S)−10−[N,N’−
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]−5−
[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル
【0281】
【化25】
【0282】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(600mg,
1.18×10-3 mol) のジクロロメタン溶液(6ml)
に氷冷下2,6−ルチジン(206μl,1.77×1
0-3 mol) とトリメチルシリルトリフレート(284μ
l,1.47×10-3 mol) を順次加え、室温で15分
間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をテトラヒドロフラン(2ml)に溶解し、室
温でN,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノピラゾール(334mg, 1.20×10-3 mol) のテ
トラヒドロフラン溶液(1ml) を加え1時間攪拌した。
反応混合液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒,ヘキサン−酢酸エチル(2:1)]およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H )を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順
次付し、標記化合物(440mg, 7.13×10-4 mo
l)を無色固形物として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(600mg,
1.18×10-3 mol) のジクロロメタン溶液(6ml)
に氷冷下2,6−ルチジン(206μl,1.77×1
0-3 mol) とトリメチルシリルトリフレート(284μ
l,1.47×10-3 mol) を順次加え、室温で15分
間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をテトラヒドロフラン(2ml)に溶解し、室
温でN,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)アミジ
ノピラゾール(334mg, 1.20×10-3 mol) のテ
トラヒドロフラン溶液(1ml) を加え1時間攪拌した。
反応混合液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒,ヘキサン−酢酸エチル(2:1)]およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H )を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順
次付し、標記化合物(440mg, 7.13×10-4 mo
l)を無色固形物として得た。
【0283】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3274,1785,
1757,1726,1640,16101 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.07(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.2Hz),1.75-2.00(2H,m),3.05-3.
20(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.0,3.7Hz),3.87(1H,br d,J=1
5.3Hz),4.21(1H,br quint,J=6Hz),4.27(1H,dd,J=10.9,
3.7Hz),4.50-4.80(7H,m),5.20-5.60(7H,m),5.85-6.10(3
H,m),10.5(1H,br s)。
1757,1726,1640,16101 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.07(6H,s),0.8
8(9H,s),1.21(3H,d,J=6.2Hz),1.75-2.00(2H,m),3.05-3.
20(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.0,3.7Hz),3.87(1H,br d,J=1
5.3Hz),4.21(1H,br quint,J=6Hz),4.27(1H,dd,J=10.9,
3.7Hz),4.50-4.80(7H,m),5.20-5.60(7H,m),5.85-6.10(3
H,m),10.5(1H,br s)。
【0284】(2) (5S,6R,7S)−10−[N,N’−
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル
ビス(アリルオキシカルボニル)アミジノ]−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル
【0285】
【化26】
【0286】(5S,6R,7S)−10−[N,N’−ビス(ア
リルオキシカルボニル)アミジノ]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
10mg, 6.65×10-4mol)とふっ化水素アンモニウ
ム(114mg, 2.00×10-3 mol) をジメチルホル
ムアミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒
(4ml)に懸濁させ、室温で70時間攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、さらに塩
化ナトリウムで過飽和させた後、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル−ヘキサン−メタ
ノール(3:1:0〜3:1:0.4]およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次
付し、標記化合物(205mg, 4.08×10-4 mol)
を無色固体として得た。
リルオキシカルボニル)アミジノ]−5−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
10mg, 6.65×10-4mol)とふっ化水素アンモニウ
ム(114mg, 2.00×10-3 mol) をジメチルホル
ムアミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒
(4ml)に懸濁させ、室温で70時間攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、さらに塩
化ナトリウムで過飽和させた後、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル−ヘキサン−メタ
ノール(3:1:0〜3:1:0.4]およびスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次
付し、標記化合物(205mg, 4.08×10-4 mol)
を無色固体として得た。
【0287】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3285,1757,
1723,1640,16061 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.30(3H,d,J=6.
4Hz),1.70-2.00(2H,m),1.98(1H,d,J=4.8Hz),3.10-3.25
(2H,m),3.11(1H,dd,J=6.2,3.7Hz),3.89(1H,d,J=15.3H
z),4.20-4.30(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.7Hz),4.40-
4.85(7H,m),5.20-5.80(7H,m),5.85-6.10(3H,m),10.5(1
H,m) 。
1723,1640,16061 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.30(3H,d,J=6.
4Hz),1.70-2.00(2H,m),1.98(1H,d,J=4.8Hz),3.10-3.25
(2H,m),3.11(1H,dd,J=6.2,3.7Hz),3.89(1H,d,J=15.3H
z),4.20-4.30(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.7,3.7Hz),4.40-
4.85(7H,m),5.20-5.80(7H,m),5.85-6.10(3H,m),10.5(1
H,m) 。
【0288】(3) (5S,6R,7S)−10−アミジノ−5
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸
【0289】
【化27】
【0290】(5S,6R,7S)−10−[N,N’−ビス(ア
リルオキシカルボニル)アミジノ]−5−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(176mg,3.50×10-4 m
ol) のジクロロメタン溶液(7ml)に室温で、ビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド
(5.0mg, 7.0×10-6 mol)とトリ−n−ブチル
スズヒドリド(565μl,2.10×10-3 mol) を
加え15分間攪拌した。反応混合液にヘキサン(30m
l) を加え、析出した固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し
た。得られた黄色粉末をcosmosil 75C18-PREP(20m
l)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶
出した。溶出液を減圧下濃縮し、析出した無色結晶状固
体を濾取することにより、標記化合物[31mg, 1.1
×10-4 mol,mp 208℃(dec)]を得た。さらに母液を
減圧下濃縮乾固することにより、標記化合物[30mg,
1.1×10-4 mol,mp 199℃(dec)]を淡黄色結晶と
して得た。
リルオキシカルボニル)アミジノ]−5−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(176mg,3.50×10-4 m
ol) のジクロロメタン溶液(7ml)に室温で、ビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド
(5.0mg, 7.0×10-6 mol)とトリ−n−ブチル
スズヒドリド(565μl,2.10×10-3 mol) を
加え15分間攪拌した。反応混合液にヘキサン(30m
l) を加え、析出した固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し
た。得られた黄色粉末をcosmosil 75C18-PREP(20m
l)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶
出した。溶出液を減圧下濃縮し、析出した無色結晶状固
体を濾取することにより、標記化合物[31mg, 1.1
×10-4 mol,mp 208℃(dec)]を得た。さらに母液を
減圧下濃縮乾固することにより、標記化合物[30mg,
1.1×10-4 mol,mp 199℃(dec)]を淡黄色結晶と
して得た。
【0291】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3483,3371,
3204,1732,1684,1654,16041 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.27(3H,d,J=6.3H
z),1.70(1H,qd,J=12.6,4.0Hz),1.98(1H,dddd,J=12.6,5.
4,2.5,2.2Hz),3.32(1H,ddd,J=12.6,10.2,5.4Hz),3.40(1
H,ddd,J=14.8,12.6,2.5Hz),3.44(1H,dd,J=6.3,3.4Hz),
3.85(1H,d,J=14.6Hz),4.04(1H,dddd,J=14.8,4.0,2.2,1.
9Hz),4.25(1H,quint,J=6.3Hz),4.32(1H,dd,J=10.2,3.4H
z),5.07(1H,dd,J=14.6,1.9Hz)。
3204,1732,1684,1654,16041 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.27(3H,d,J=6.3H
z),1.70(1H,qd,J=12.6,4.0Hz),1.98(1H,dddd,J=12.6,5.
4,2.5,2.2Hz),3.32(1H,ddd,J=12.6,10.2,5.4Hz),3.40(1
H,ddd,J=14.8,12.6,2.5Hz),3.44(1H,dd,J=6.3,3.4Hz),
3.85(1H,d,J=14.6Hz),4.04(1H,dddd,J=14.8,4.0,2.2,1.
9Hz),4.25(1H,quint,J=6.3Hz),4.32(1H,dd,J=10.2,3.4H
z),5.07(1H,dd,J=14.6,1.9Hz)。
【0292】実施例7 (5S,6R,7S)−10−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)アセチル−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物
番号54)
ル)アセチル−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物
番号54)
【0293】
【化28】
【0294】(1) (5S,6R,7S)−10−[2−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]ア
セチル−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル
ルオキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]ア
セチル−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル
【0295】
【化29】
【0296】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(510mg,
1.00×10-3 mol)のジクロロメタン溶液(5ml)
に、氷冷下2,6−ルチジン(175μl,1.50×
10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(240
μl,1.24×10-3 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をジメチルホルムアミド(3ml) に溶解しあ
らかじめ調整しておいた2−(アリルオキシカルボニル
アミノ)−4−チアゾール酢酸(303mg, 1.25×
10-3 mol) とカルボニルジイミダゾール(203mg,
1.25×10-3 mol) のジメチルホルムアミド溶液
(2ml)に氷冷下加え、同温度で3時間攪拌した。反応
液を酢酸エチルで希釈し、水、塩化アンモニウム水溶
液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1〜
0:1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、
標記化合物(515mg, 8.16×10-4 mol)を無色
固体として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(510mg,
1.00×10-3 mol)のジクロロメタン溶液(5ml)
に、氷冷下2,6−ルチジン(175μl,1.50×
10-3 mol)とトリメチルシリルトリフレート(240
μl,1.24×10-3 mol)を順次加え、室温で15
分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣をジメチルホルムアミド(3ml) に溶解しあ
らかじめ調整しておいた2−(アリルオキシカルボニル
アミノ)−4−チアゾール酢酸(303mg, 1.25×
10-3 mol) とカルボニルジイミダゾール(203mg,
1.25×10-3 mol) のジメチルホルムアミド溶液
(2ml)に氷冷下加え、同温度で3時間攪拌した。反応
液を酢酸エチルで希釈し、水、塩化アンモニウム水溶
液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1〜
0:1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、
標記化合物(515mg, 8.16×10-4 mol)を無色
固体として得た。
【0297】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3184,3086,
1783,1727,1649,15571 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
9(9H,s),1.22(3H,d,J=6.0Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-1.9(1
H,m),2.73(1H,brt,J=12Hz),3.0-3.2(1H,m),3.18(1H,dd,
J=5.8,3.8Hz),3.54(1H,d,J=14.6Hz),3.82(1H,d,J=14.6H
z),3.95(1H,d,J=14.6Hz),4.2-4.3(2H,m),4.55(2H,d,J=
5.5Hz),4.72(2H,d,J=5.4Hz),4.85(1H,brd,J=11Hz),5.1-
5.5(4H,m),5.79(1H,d,J=14.6Hz),5.8-6.1(2H,m),6.69(1
H,s),9.1(1H,br s) 。
1783,1727,1649,15571 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
9(9H,s),1.22(3H,d,J=6.0Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-1.9(1
H,m),2.73(1H,brt,J=12Hz),3.0-3.2(1H,m),3.18(1H,dd,
J=5.8,3.8Hz),3.54(1H,d,J=14.6Hz),3.82(1H,d,J=14.6H
z),3.95(1H,d,J=14.6Hz),4.2-4.3(2H,m),4.55(2H,d,J=
5.5Hz),4.72(2H,d,J=5.4Hz),4.85(1H,brd,J=11Hz),5.1-
5.5(4H,m),5.79(1H,d,J=14.6Hz),5.8-6.1(2H,m),6.69(1
H,s),9.1(1H,br s) 。
【0298】(2) (5S,6R,7S)−10−[2−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]ア
セチル−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
ルオキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]ア
セチル−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0299】
【化30】
【0300】(5S,6R,7S)−10−[2−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]アセチル−
5−[(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル(480mg, 7.61×10-4 mol) とふっ
化水素アンモニウム(130mg, 2.28×10-3 mo
l) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリドンの
(1:1)混合溶媒(5ml)に懸濁させ、室温で61時
間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸
エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:
メタノール(1:0〜95:5)]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(195mg,3.77×10-4 mol) を
無色固体として得た。
カルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]アセチル−
5−[(R)−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリ
ルエステル(480mg, 7.61×10-4 mol) とふっ
化水素アンモニウム(130mg, 2.28×10-3 mo
l) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリドンの
(1:1)混合溶媒(5ml)に懸濁させ、室温で61時
間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸
エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:
メタノール(1:0〜95:5)]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(195mg,3.77×10-4 mol) を
無色固体として得た。
【0301】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3391,3299,
3196,1779,1725,1645,15561 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-2.0(2H,m),2.74(1H,brt,J=12H
z),3.1-3.3(1H,m),3.22(1H,dd,J=6.4,3.2Hz),3.53(1H,
d,J=14.7Hz),3.85(1H,d,J=14.7Hz),3.95(1H,d,J=14.7H
z),4.2-4.3(1H,m),4.29(1H,dd,J=10.3,3.2Hz),4.5-4.7
(2H,m),4.74(2H,d,J=5.4Hz),4.83(1H,br d,J=13Hz),5.2
-5.5(4H,m),5.79(1H,br d,J=14.7Hz),5.8-6.1(2H,m),6.
69(1H,s),9.1(1H,brs) 。
3196,1779,1725,1645,15561 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-2.0(2H,m),2.74(1H,brt,J=12H
z),3.1-3.3(1H,m),3.22(1H,dd,J=6.4,3.2Hz),3.53(1H,
d,J=14.7Hz),3.85(1H,d,J=14.7Hz),3.95(1H,d,J=14.7H
z),4.2-4.3(1H,m),4.29(1H,dd,J=10.3,3.2Hz),4.5-4.7
(2H,m),4.74(2H,d,J=5.4Hz),4.83(1H,br d,J=13Hz),5.2
-5.5(4H,m),5.79(1H,br d,J=14.7Hz),5.8-6.1(2H,m),6.
69(1H,s),9.1(1H,brs) 。
【0302】(3) (5S,6R,7S)−10−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)アセチル−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸
チアゾール−4−イル)アセチル−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸
【0303】
【化31】
【0304】(5S,6R,7S)−10−[2−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]アセチル−
5−[(R)−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル(150mg, 2.9
0×10-4 mol) をテトラヒドロフランと酢酸エチルの
(2:1)混合溶媒(3ml) に溶解し、室温でテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.4m
g)、トリフェニルホスフィン(3.8mg)とジメドン
(122mg,8.71×10-4 mol) を加え、45分間
攪拌した。析出物を濾別し、テトラヒドロフランおよび
酢酸エチルで洗浄した。得られた淡黄色粉末80mgをco
smosil 75C18-PREP (40ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水:アセトニトリル(1:0〜9
8:2)で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記
化合物(47.8mg)を無色固形物として得た。
カルボニルアミノ)チアゾール−4−イル]アセチル−
5−[(R)−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリルエステル(150mg, 2.9
0×10-4 mol) をテトラヒドロフランと酢酸エチルの
(2:1)混合溶媒(3ml) に溶解し、室温でテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.4m
g)、トリフェニルホスフィン(3.8mg)とジメドン
(122mg,8.71×10-4 mol) を加え、45分間
攪拌した。析出物を濾別し、テトラヒドロフランおよび
酢酸エチルで洗浄した。得られた淡黄色粉末80mgをco
smosil 75C18-PREP (40ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水:アセトニトリル(1:0〜9
8:2)で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記
化合物(47.8mg)を無色固形物として得た。
【0305】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3326,1766,
1631,15231 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.26(3H,d,J=6.4H
z),1.4-1.6(1H,m),1.9-2.0(1H,m),2.9-3.0(1H,m),3.1-
3.4(2H,m),3.38 and 3.43(1H,dd×2,J=5.7,3.3Hz),3.5-
4.0(3H,m),4.07 and 4.58(1H,br d×2,J=5Hz),4.2-4.3
(2H,m),5.48 and5.86(1H,d ×2,J=14Hz),6.51(1H,s)。
1631,15231 HNMR スペクトル(270MHz,D2O) δ:1.26(3H,d,J=6.4H
z),1.4-1.6(1H,m),1.9-2.0(1H,m),2.9-3.0(1H,m),3.1-
3.4(2H,m),3.38 and 3.43(1H,dd×2,J=5.7,3.3Hz),3.5-
4.0(3H,m),4.07 and 4.58(1H,br d×2,J=5Hz),4.2-4.3
(2H,m),5.48 and5.86(1H,d ×2,J=14Hz),6.51(1H,s)。
【0306】実施例8 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−10−(3−ピリジニルカルボニル)−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号43)
4−オキソ−10−(3−ピリジニルカルボニル)−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号43)
【0307】
【化32】
【0308】(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−(3−ピリジルカルボニル)−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−(3−ピリジルカルボニル)−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
【0309】
【化33】
【0310】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(260mg,
5.13×10-4mol )のジクロロメタン溶液(2.6
ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(90μl,7.7×1
0-4 mol) とトリメチルトリフレート(128μl,6.
62×10-4 mol)を順次加え、室温で15分間攪拌し
た。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
ジクロロメタン(3ml) に溶解し、氷冷下トリエチルア
ミン(179μl,1.28×10-3 mol) と塩化ニコチ
ノイル塩酸塩(114mg, 6.40×10-4 mol) を順
次加え、同温度で30分間攪拌した。反応液にリン酸バ
ッファーを加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し酢酸エチル:メタノール(1:0
〜9:1)で溶出し、標記化合物(207mg, 4.05
×10-4 mol) を淡黄色固体として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1
−エン−2−カルボン酸アリルエステル(260mg,
5.13×10-4mol )のジクロロメタン溶液(2.6
ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(90μl,7.7×1
0-4 mol) とトリメチルトリフレート(128μl,6.
62×10-4 mol)を順次加え、室温で15分間攪拌し
た。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
ジクロロメタン(3ml) に溶解し、氷冷下トリエチルア
ミン(179μl,1.28×10-3 mol) と塩化ニコチ
ノイル塩酸塩(114mg, 6.40×10-4 mol) を順
次加え、同温度で30分間攪拌した。反応液にリン酸バ
ッファーを加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し酢酸エチル:メタノール(1:0
〜9:1)で溶出し、標記化合物(207mg, 4.05
×10-4 mol) を淡黄色固体として得た。
【0311】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:1782,1724,
16401 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.23(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.8(1H,m),1.8-2.0(1
H,m),2.8-3.3(1H,m),3.13(1H,td,J=11.5Hz),3.27(1H,d
d,J=5.4,3.8Hz),3.5-4.1(1H,m),4.23(1H,m),4.28(1H,d
d,J=10.8,3.8Hz),4.3-6.2(7H,m),7.36 and 7.38(1H,d×
2,J=8Hz),7.76 and 7.77(1H,dd×2,J=8,2Hz),8.67 and
8.68(1H,s ×2),8.69 and 8.70(1H,d ×2,J=2Hz)。
16401 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:0.08(6H,s),0.8
8(9H,s),1.23(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.8(1H,m),1.8-2.0(1
H,m),2.8-3.3(1H,m),3.13(1H,td,J=11.5Hz),3.27(1H,d
d,J=5.4,3.8Hz),3.5-4.1(1H,m),4.23(1H,m),4.28(1H,d
d,J=10.8,3.8Hz),4.3-6.2(7H,m),7.36 and 7.38(1H,d×
2,J=8Hz),7.76 and 7.77(1H,dd×2,J=8,2Hz),8.67 and
8.68(1H,s ×2),8.69 and 8.70(1H,d ×2,J=2Hz)。
【0312】(2) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル
【0313】
【化34】
【0314】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−(3−ピリジルカルボニル)−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(200mg, 3.91×10-4 m
ol)とふっ化水素アンモニウム(45mg, 7.9×10
-4 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温で7
日間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エ
チルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲル60(球状)を
用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチ
ル:メタノール(1:0〜8:2)]に付し、標記化合
物(85mg, 2.1×10-4 mol) を無色固体として得
た。
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−(3−ピリジルカルボニル)−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル(200mg, 3.91×10-4 m
ol)とふっ化水素アンモニウム(45mg, 7.9×10
-4 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温で7
日間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エ
チルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲル60(球状)を
用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチ
ル:メタノール(1:0〜8:2)]に付し、標記化合
物(85mg, 2.1×10-4 mol) を無色固体として得
た。
【0315】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3422,1779,
1720,16341 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
2Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.4(2H,m),2.8-3.3(1H,m),3.1
9(1H,td,J=11,5Hz),3.31(1H,dd,J=5.9,3.7Hz),3.4-4.0
(1H,m),4.26(1H,m),4.34(1H,dd,J=10.8,3.7Hz),4.4-6.3
(7H,m),7.37 and7.39(1H,d×2,J=8Hz),7.76 and 7.77(1
H,dd,J=8,2Hz),8.66 and 8.67(1H,s×2),8.69 and 8.70
(1H,d ×2,J=2Hz)。
1720,16341 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.32(3H,d,J=6.
2Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.4(2H,m),2.8-3.3(1H,m),3.1
9(1H,td,J=11,5Hz),3.31(1H,dd,J=5.9,3.7Hz),3.4-4.0
(1H,m),4.26(1H,m),4.34(1H,dd,J=10.8,3.7Hz),4.4-6.3
(7H,m),7.37 and7.39(1H,d×2,J=8Hz),7.76 and 7.77(1
H,dd,J=8,2Hz),8.66 and 8.67(1H,s×2),8.69 and 8.70
(1H,d ×2,J=2Hz)。
【0316】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジ
ニルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03, 6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
塩
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジ
ニルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.03, 6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
塩
【0317】
【化35】
【0318】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジルカルボ
ニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
5.0mg, 1.13×10-4 mol)、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(1.3mg)とトリフ
ェニルホスフィン(1.5mg)の酢酸エチル(0.5m
l)溶液に、室温で2−エチルヘキサン酸カリウム塩の
酢酸エチル溶液(0.5M,0.24ml,1.2×10
-4 mol) を加え30分間攪拌した。析出した淡黄色粉末
を濾取し、酢酸エチルで洗浄した。得られた粉末をcosm
osil 75C18-PREP (20ml)を用いるカラムクロマトグラフ
ィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し
標記化合物(29.2mg, 7.38×10-5 mol) を無
色固形物として得た。
シエチル]−4−オキソ−10−(3−ピリジルカルボ
ニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(4
5.0mg, 1.13×10-4 mol)、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(1.3mg)とトリフ
ェニルホスフィン(1.5mg)の酢酸エチル(0.5m
l)溶液に、室温で2−エチルヘキサン酸カリウム塩の
酢酸エチル溶液(0.5M,0.24ml,1.2×10
-4 mol) を加え30分間攪拌した。析出した淡黄色粉末
を濾取し、酢酸エチルで洗浄した。得られた粉末をcosm
osil 75C18-PREP (20ml)を用いるカラムクロマトグラフ
ィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し
標記化合物(29.2mg, 7.38×10-5 mol) を無
色固形物として得た。
【0319】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3385,1758,
16061 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27 and 1.29
(3H,d ×2,J=6.6Hz),1.6-1.8(1H,m),1.9-2.2(1H,m),3.1
-3.4(2H,m),3.4-3.5(1H,m),3.70 and 3.96(1H,d ×2,J=
14Hz),4.2-4.4(2H,m),5.23 and 6.01(1H,d×2,J=14Hz),
7.5-7.6(1H,m),7.8-8.0(1H,m),8.5-8.7(2H,m) 。
16061 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3) δ:1.27 and 1.29
(3H,d ×2,J=6.6Hz),1.6-1.8(1H,m),1.9-2.2(1H,m),3.1
-3.4(2H,m),3.4-3.5(1H,m),3.70 and 3.96(1H,d ×2,J=
14Hz),4.2-4.4(2H,m),5.23 and 6.01(1H,d×2,J=14Hz),
7.5-7.6(1H,m),7.8-8.0(1H,m),8.5-8.7(2H,m) 。
【0320】実施例9 (5S,6R,7S)−10−(アミノアセチル)−5−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸(例示化合物番号38)
−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸(例示化合物番号38)
【0321】
【化36】
【0322】(1) (5S,6R,7S)−10−[2−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)
−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル
ルオキシカルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)
−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステ
ル
【0323】
【化37】
【0324】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250mg,
4.93×10-4 mol)のジクロロメタン(2.5ml)
溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(86μl,7.4×1
0-4 mol) とトリメチルシリルトリフレート(118μ
l,6.11×10-4 mol) を加え、室温で10分間攪拌
した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をジクロロメタン(0.5ml) に溶解し、あらか
じめ調整したN−(アリルオキシカルボニル)グリシン
(100mg, 6.17×10-4 mol) とカルボニルジイ
ミダゾール(198mg, 6.2×10-4 mol) のジクロ
ロメタン混合溶液(3ml)に氷冷下加え、同温度で15
分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化
アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン:酢
酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出させることにより、
標記化合物(138mg, 2.52×10-4 mol) を無色
固形物として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250mg,
4.93×10-4 mol)のジクロロメタン(2.5ml)
溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(86μl,7.4×1
0-4 mol) とトリメチルシリルトリフレート(118μ
l,6.11×10-4 mol) を加え、室温で10分間攪拌
した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をジクロロメタン(0.5ml) に溶解し、あらか
じめ調整したN−(アリルオキシカルボニル)グリシン
(100mg, 6.17×10-4 mol) とカルボニルジイ
ミダゾール(198mg, 6.2×10-4 mol) のジクロ
ロメタン混合溶液(3ml)に氷冷下加え、同温度で15
分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化
アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後、溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン:酢
酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出させることにより、
標記化合物(138mg, 2.52×10-4 mol) を無色
固形物として得た。
【0325】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3343,178
2,1724,16571 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.21(3H,d,J=6.0Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-2.
0(1H,m),2.7-3.3(2H,m),3.21(1H,dd,J=5.7,3.7Hz),3.46
and 3.73(1H,brd ×2,J=15Hz),3.8-4.3(3H,m),4.21(1
H,m),4.28(1H,dd,J=11 and 3.7Hz),4.59(2H,br d,J=5.3
Hz),4.7-5.9(3H,m),5.2-5.5(4H,m),5.62 and 5.78(1H,b
r s ×2),5.8-6.1(2H,m)。
2,1724,16571 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.21(3H,d,J=6.0Hz),1.5-1.7(1H,m),1.8-2.
0(1H,m),2.7-3.3(2H,m),3.21(1H,dd,J=5.7,3.7Hz),3.46
and 3.73(1H,brd ×2,J=15Hz),3.8-4.3(3H,m),4.21(1
H,m),4.28(1H,dd,J=11 and 3.7Hz),4.59(2H,br d,J=5.3
Hz),4.7-5.9(3H,m),5.2-5.5(4H,m),5.62 and 5.78(1H,b
r s ×2),5.8-6.1(2H,m)。
【0326】(2) (5S,6R,7S)−10−[2−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル
ルオキシカルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル
【0327】
【化38】
【0328】(5S,6R,7S)−10−[2−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(20
0mg, 3.65×10-4 mol) とふっ化水素アンモニウ
ム(31.4mg, 5.50×10-4 mol) をジメチルホ
ルムアミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶
媒(2ml)に懸濁させ、室温で7日間攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、さらに塩
化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒,酢酸エチル−メタノール(9
7:3〜90:10)]およびスチレン系ポリマー樹脂
(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付し、標記化合
物(97.7mg, 2.25×10-4 mol) を無色固形物
として得た。
カルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(20
0mg, 3.65×10-4 mol) とふっ化水素アンモニウ
ム(31.4mg, 5.50×10-4 mol) をジメチルホ
ルムアミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶
媒(2ml)に懸濁させ、室温で7日間攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、さらに塩
化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒,酢酸エチル−メタノール(9
7:3〜90:10)]およびスチレン系ポリマー樹脂
(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付し、標記化合
物(97.7mg, 2.25×10-4 mol) を無色固形物
として得た。
【0329】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3402,177
7,1720,16511 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(2H,d,J=
6.4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.82(1H,d,J=4.8Hz),1.8-2.1(1
H,m),2.7-3.3(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.3,3.5Hz),3.47 an
d 3.75(1H,d×2,J=15Hz),3.8-4.4(3H,m),4.25(1H,m),4.
33(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),5.59(2H,br d,J=5.3Hz),5.7-
5.9(3H,m),5.2-5.5(4H,m),5.38 and 6.10(1H,d×2,J=15
Hz),5.61 and 5.77(1H,br s ×2),5.8-6.1(2H,m)。
7,1720,16511 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(2H,d,J=
6.4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.82(1H,d,J=4.8Hz),1.8-2.1(1
H,m),2.7-3.3(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.3,3.5Hz),3.47 an
d 3.75(1H,d×2,J=15Hz),3.8-4.4(3H,m),4.25(1H,m),4.
33(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),5.59(2H,br d,J=5.3Hz),5.7-
5.9(3H,m),5.2-5.5(4H,m),5.38 and 6.10(1H,d×2,J=15
Hz),5.61 and 5.77(1H,br s ×2),5.8-6.1(2H,m)。
【0330】(3) (5S,6R,7S)−10−(アミノアセ
チル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸
チル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸
【0331】
【化39】
【0332】(5S,6R,7S)−10−[2−(アリルオキシ
カルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)−ヒドロ
キシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸ア
リルエステル(45.0mg,1.04×10-4 mol) を
テトラヒドロフランと酢酸エチルの(1:1)混合溶媒
(1.5ml)に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(3mg) 、トリフェニルホス
フィン(3mg)とジメドン(58.0mg, 4.16×1
0-4 mol)を加え45分間攪拌した。析出物を濾別し、
テトラヒドロフランおよび酢酸エチルで洗浄した。得ら
れた黄色粉末40mgをcosmosil 75C18-PREP (20ml)
を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(8.2m
g,2.7×10-5mol ) を無色固形物として得た。
カルボニルアミノ)アセチル]−5−[(R)−ヒドロ
キシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸ア
リルエステル(45.0mg,1.04×10-4 mol) を
テトラヒドロフランと酢酸エチルの(1:1)混合溶媒
(1.5ml)に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(3mg) 、トリフェニルホス
フィン(3mg)とジメドン(58.0mg, 4.16×1
0-4 mol)を加え45分間攪拌した。析出物を濾別し、
テトラヒドロフランおよび酢酸エチルで洗浄した。得ら
れた黄色粉末40mgをcosmosil 75C18-PREP (20ml)
を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(8.2m
g,2.7×10-5mol ) を無色固形物として得た。
【0333】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3420,175
7,1655,15921 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=5.
9Hz),1.4-1.7(1H,m),1.9-2.1(1H,m),2.8-3.5(3H,m),3.5
3 and 3.87(1H,d ×2,J=14Hz),3.8-4.6(6H,m),5.25 and
5.85(1H,d×2,J=14Hz) 。
7,1655,15921 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=5.
9Hz),1.4-1.7(1H,m),1.9-2.1(1H,m),2.8-3.5(3H,m),3.5
3 and 3.87(1H,d ×2,J=14Hz),3.8-4.6(6H,m),5.25 and
5.85(1H,d×2,J=14Hz) 。
【0334】実施例10 (5S,6R,7S)−10−(カルバモイルメチル)−5−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸 (例示化合物番号23)
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸 (例示化合物番号23)
【0335】
【化40】
【0336】(1) (5S,6R,7S)−10−(カルバモイ
ルメチル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル
ルメチル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸アリルエステル
【0337】
【化41】
【0338】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(506mg,
1.00×10-3 mol) のジクロロメタン溶液(5ml)
に、氷冷下2,6−ルチジン(175μl,1.50×1
0-3 mol) とトリメチルシリルトリフレート(240μ
l,1.24×10-3 mol)を順次加え室温で15分間攪
拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた
残渣をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、2−ヨ
ードアセトアミド(925mg, 5.00×10-3 mol)
と炭酸カリウム(138mg, 1.00×10-3 mol) を
室温で加え1時間攪拌した。反応混合物に塩化アンモニ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−メタノール(1:0〜10:1)混合溶媒で
溶出し、標記化合物(416mg, 8.97×10-4 mo
l)を無色固形物として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(506mg,
1.00×10-3 mol) のジクロロメタン溶液(5ml)
に、氷冷下2,6−ルチジン(175μl,1.50×1
0-3 mol) とトリメチルシリルトリフレート(240μ
l,1.24×10-3 mol)を順次加え室温で15分間攪
拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた
残渣をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、2−ヨ
ードアセトアミド(925mg, 5.00×10-3 mol)
と炭酸カリウム(138mg, 1.00×10-3 mol) を
室温で加え1時間攪拌した。反応混合物に塩化アンモニ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−メタノール(1:0〜10:1)混合溶媒で
溶出し、標記化合物(416mg, 8.97×10-4 mo
l)を無色固形物として得た。
【0339】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3454,328
3,1780,1716,16671 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.9(2H,m),2.50(1
H,td,J=11.6,2.7Hz),2.8-3.0(1H,m),2.92(1H,d,J=12.1H
z),3.04(1H,br d,J=12Hz),3.10(2H,s),3.23(1H,dd,J=6.
2,3.5Hz),4.1-4.3(2H,m),4.45(1H,d,J=12.1Hz),4.6-4.9
(2H,m),5.26(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.42(1H,dd,J=17.2,
1.4Hz),5.70(1H,br s),5.95(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.4H
z),6.89(1H,br s)。
3,1780,1716,16671 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.9(2H,m),2.50(1
H,td,J=11.6,2.7Hz),2.8-3.0(1H,m),2.92(1H,d,J=12.1H
z),3.04(1H,br d,J=12Hz),3.10(2H,s),3.23(1H,dd,J=6.
2,3.5Hz),4.1-4.3(2H,m),4.45(1H,d,J=12.1Hz),4.6-4.9
(2H,m),5.26(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.42(1H,dd,J=17.2,
1.4Hz),5.70(1H,br s),5.95(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.4H
z),6.89(1H,br s)。
【0340】(2) (5S,6R,7S)−10−(カルバモイ
ルメチル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
ルメチル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0341】
【化42】
【0342】(5S,6R,7S)−10−(カルバモイルメチ
ル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(215mg, 4.64×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(106mg, 1.85×
10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドンの(1:1)混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温
で46時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に付
し、標記化合物(39mg, 1.1×10-4 mol) を淡黄
色固体として得た。
ル)−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザト
リシクロ[5.4.0.03,6]ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(215mg, 4.64×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(106mg, 1.85×
10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドンの(1:1)混合溶媒(2ml)に懸濁させ、室温
で46時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をスチレン
系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に付
し、標記化合物(39mg, 1.1×10-4 mol) を淡黄
色固体として得た。
【0343】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3435,334
2,1775,1718,16741 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=
6.4Hz),1.6-2.0(3H,m),2.51(1H,td,J=11.9,2.4Hz),2.8-
3.0(1H,m),2.94(1H,d,J=12Hz),3.05(1H,br d,J=12Hz),
3.11(2H,s),3.28(1H,dd,J=6.4,3.5Hz),4.2-4.3(1H,m),
4.83(1H,dd,J=10.6,3.5Hz),4.46(1H,d,J=12Hz),4.6-4.9
(2H,m),5.28(1H,dd,J=10.5,1.1Hz),5.42(1H,dd,J=16.2,
1.2Hz),5.50(1H,br d),5.96(1H,ddt,J=16.2,10.5,5.6H
z),6.88(1H,br s) 。
2,1775,1718,16741 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=
6.4Hz),1.6-2.0(3H,m),2.51(1H,td,J=11.9,2.4Hz),2.8-
3.0(1H,m),2.94(1H,d,J=12Hz),3.05(1H,br d,J=12Hz),
3.11(2H,s),3.28(1H,dd,J=6.4,3.5Hz),4.2-4.3(1H,m),
4.83(1H,dd,J=10.6,3.5Hz),4.46(1H,d,J=12Hz),4.6-4.9
(2H,m),5.28(1H,dd,J=10.5,1.1Hz),5.42(1H,dd,J=16.2,
1.2Hz),5.50(1H,br d),5.96(1H,ddt,J=16.2,10.5,5.6H
z),6.88(1H,br s) 。
【0344】(3) (5S,6R,7S)−10−(カルバモイ
ルメチル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
ルメチル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
【0345】
【化43】
【0346】(5S,6R,7S)−10−(カルバモイルメチ
ル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オ
キソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(30m
g,8.6×10-5 mol) をジクロロメタン(1.5μl
)に溶解し、0℃でビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(II)ジクロリド(0.7mg,1×10-6 mo
l) とトリ−n−ブチルスズヒドリド(50μl,1.7
×10-4 mol) を加え、室温で10分間攪拌した。反応
混合液に酢酸エチル(15ml)と水(10ml)、さらに
少量のメタノール(約0.5ml)を加え水層を分離し
た。有機層を水で抽出し、合わせた水層をヘキサンで洗
浄した。水層を体積が約1mlになるまで減圧下濃縮し、
cosmosil 75C18-PREP (8ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結
乾燥し、標記化合物(17.5mg, 5.67×10-5mo
l)を無色固形物として得た。
ル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オ
キソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデ
セ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(30m
g,8.6×10-5 mol) をジクロロメタン(1.5μl
)に溶解し、0℃でビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(II)ジクロリド(0.7mg,1×10-6 mo
l) とトリ−n−ブチルスズヒドリド(50μl,1.7
×10-4 mol) を加え、室温で10分間攪拌した。反応
混合液に酢酸エチル(15ml)と水(10ml)、さらに
少量のメタノール(約0.5ml)を加え水層を分離し
た。有機層を水で抽出し、合わせた水層をヘキサンで洗
浄した。水層を体積が約1mlになるまで減圧下濃縮し、
cosmosil 75C18-PREP (8ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結
乾燥し、標記化合物(17.5mg, 5.67×10-5mo
l)を無色固形物として得た。
【0347】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3388,176
5,1694,16031 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.
4Hz),2.00(1H,qd,J=13.2,3.5Hz),2.10-2.20(1H,m),3.29
(1H,td,J=11,4Hz),3.30-3.50(1H,m),3.55(1H,dd,J=5.6,
3.5Hz),3.65-3.75(1H,m),3.92(1H,br d,J=13Hz),4.05(2
H,s),4.25-4.30(1H,m),4.37(1H,dd,J=10.4,3.5Hz),4.94
(1H,d,J=13Hz) 。
5,1694,16031 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.
4Hz),2.00(1H,qd,J=13.2,3.5Hz),2.10-2.20(1H,m),3.29
(1H,td,J=11,4Hz),3.30-3.50(1H,m),3.55(1H,dd,J=5.6,
3.5Hz),3.65-3.75(1H,m),3.92(1H,br d,J=13Hz),4.05(2
H,s),4.25-4.30(1H,m),4.37(1H,dd,J=10.4,3.5Hz),4.94
(1H,d,J=13Hz) 。
【0348】実施例11 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
10−(N−メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号86)
10−(N−メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号86)
【0349】
【化44】
【0350】(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10
−(N−メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−
エン−2−カルボン酸アリルエステル
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10
−(N−メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−3,
10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−
エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0351】
【化45】
【0352】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(255m
g, 5.03×10-4 mol) のジクロロメタン溶液
(2.5ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(87μl,
7.5×10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート
(120μl,6.2×10-4 mol) を順次加え、室温で
15分間攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml)に溶解
し、氷冷下メチルイソシアネート(73mg, 1.0×1
0-3 mol) を加え室温で1時間攪拌した。反応混合液を
減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル
(2:1)混合溶媒を溶出し、標記化合物(196mg,
4.05×10-4 mol) を無色固形物として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(255m
g, 5.03×10-4 mol) のジクロロメタン溶液
(2.5ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(87μl,
7.5×10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート
(120μl,6.2×10-4 mol) を順次加え、室温で
15分間攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml)に溶解
し、氷冷下メチルイソシアネート(73mg, 1.0×1
0-3 mol) を加え室温で1時間攪拌した。反応混合液を
減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル
(2:1)混合溶媒を溶出し、標記化合物(196mg,
4.05×10-4 mol) を無色固形物として得た。
【0353】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3362,178
1,1718,1648,15361 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.07(6H,s),
0.88(9H,s),1.20(3H,d,J=6.2Hz),1.72(1H,qd,J=12,4H
z),1.80-1.90(1H,m),3.12(3H,d,J=5.3Hz),3.10-3.30(1
H,m),3.24(1H,dd,J=5.7,3.7Hz),3.75(1H,d,J=15Hz),4.1
0-4.25(1H,m),4.30(1H,d,J=10.7,3.7Hz),4.70-4.90(2H,
m),5.27(1H,br d,J=15Hz),5.30(1H,d,J=10.7Hz),5.46(1
H,dd,J=17.2,1.3Hz),5.58(1H,br d,J=12Hz),5.95(1H,dd
t,J=17.2,10.7,5.4Hz),6.9-7.0(1H,m)。
1,1718,1648,15361 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.07(6H,s),
0.88(9H,s),1.20(3H,d,J=6.2Hz),1.72(1H,qd,J=12,4H
z),1.80-1.90(1H,m),3.12(3H,d,J=5.3Hz),3.10-3.30(1
H,m),3.24(1H,dd,J=5.7,3.7Hz),3.75(1H,d,J=15Hz),4.1
0-4.25(1H,m),4.30(1H,d,J=10.7,3.7Hz),4.70-4.90(2H,
m),5.27(1H,br d,J=15Hz),5.30(1H,d,J=10.7Hz),5.46(1
H,dd,J=17.2,1.3Hz),5.58(1H,br d,J=12Hz),5.95(1H,dd
t,J=17.2,10.7,5.4Hz),6.9-7.0(1H,m)。
【0354】(2) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−10−(N−メチルチオカルバモ
イル)−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリル
エステル
ヒドロキシエチル]−10−(N−メチルチオカルバモ
イル)−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリル
エステル
【0355】
【化46】
【0356】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10−(N−
メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸アリルエステル(196mg, 4.05×1
0-4 mol) とフッ化水素アンモニウム(88mg, 1.2
×10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピ
ロリドン(1:1)の混合溶媒に懸濁させ、室温で30
時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢
酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,酢酸エチル
−メタノール,1:0〜95:5)およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2A)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(59.8mg, 1.64×10-4 mol)
を無色固形物として得た。
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10−(N−
メチルチオカルバモイル)−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸アリルエステル(196mg, 4.05×1
0-4 mol) とフッ化水素アンモニウム(88mg, 1.2
×10-3 mol) をジメチルホルムアミドとN−メチルピ
ロリドン(1:1)の混合溶媒に懸濁させ、室温で30
時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、さらに塩化ナトリウムで飽和させた後、酢
酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用
いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,酢酸エチル
−メタノール,1:0〜95:5)およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2A)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付
し、標記化合物(59.8mg, 1.64×10-4 mol)
を無色固形物として得た。
【0357】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3367,177
6,1717,1646,15371 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=
6.0Hz),1.64(1H,br s),1.65-1.80(1H,m),1.85-1.95(2H,
m),3.12(3H,d,J=4.3Hz),3.10-3.30(2H,m),3.29(1H,dd,J
=6.2,3.7Hz),3.78(1H,d,J=15.2Hz),4.15-4.30(1H,m),4.
36(1H,dd,J=10.6,3.7Hz),4.70-4.90(2H,m),5.29(1H,dd,
J=15.2,1.9Hz),5.32(1H,br d,J=10.1Hz),5.46(1H,dd,J=
15.2,1.2Hz),5.58(1H,br d,J=12Hz),5.97(1H,ddt,J=15.
2,10.1,5.6Hz),6.85-7.00(1H,m) 。
6,1717,1646,15371 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=
6.0Hz),1.64(1H,br s),1.65-1.80(1H,m),1.85-1.95(2H,
m),3.12(3H,d,J=4.3Hz),3.10-3.30(2H,m),3.29(1H,dd,J
=6.2,3.7Hz),3.78(1H,d,J=15.2Hz),4.15-4.30(1H,m),4.
36(1H,dd,J=10.6,3.7Hz),4.70-4.90(2H,m),5.29(1H,dd,
J=15.2,1.9Hz),5.32(1H,br d,J=10.1Hz),5.46(1H,dd,J=
15.2,1.2Hz),5.58(1H,br d,J=12Hz),5.97(1H,ddt,J=15.
2,10.1,5.6Hz),6.85-7.00(1H,m) 。
【0358】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−10−(N−メチルチオカルバモ
イル)−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウ
ム塩
ヒドロキシエチル]−10−(N−メチルチオカルバモ
イル)−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウ
ム塩
【0359】
【化47】
【0360】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−10−(N−メチルチオカルバモイル)−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.
03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエス
テル(48.0mg, 1.31×10-4 mol) の酢酸エチ
ル溶液(1ml)に室温でテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(5mg, 4×10-6 mol)、トリフ
ェニルホスフィン(5mg,2×10-5 mol) と2−エチ
ルヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液(0.5M,
0.3ml)を室温で加え30分間攪拌した。2−エチル
ヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液(0.5M,
0.2ml)を追加し、同温度でさらに1時間攪拌した。
反応混合液を酢酸エチル(2ml)で希釈後、水(3ml)
で3回抽出した。集めた水層を減圧下濃縮し、cosmosil
75C18-PREP を用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥する
ことにより標記化合物(28.6mg,7.87×10-5
mol) を無色固形物として得た。
シエチル]−10−(N−メチルチオカルバモイル)−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.
03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエス
テル(48.0mg, 1.31×10-4 mol) の酢酸エチ
ル溶液(1ml)に室温でテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(5mg, 4×10-6 mol)、トリフ
ェニルホスフィン(5mg,2×10-5 mol) と2−エチ
ルヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液(0.5M,
0.3ml)を室温で加え30分間攪拌した。2−エチル
ヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液(0.5M,
0.2ml)を追加し、同温度でさらに1時間攪拌した。
反応混合液を酢酸エチル(2ml)で希釈後、水(3ml)
で3回抽出した。集めた水層を減圧下濃縮し、cosmosil
75C18-PREP を用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥する
ことにより標記化合物(28.6mg,7.87×10-5
mol) を無色固形物として得た。
【0361】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3250,175
4,15971 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.26(3H,d,J=6.
2Hz),1.50-1.65(1H,m),1.90-2.00(1H,m),3.03(3H,s),3.
25-3.40(2H,m),3.42(1H,dd,J=5.8,3.2Hz),3.88(1H,d,J=
14.8Hz),4.20-4.30(1H,m),4.30(1H,dd,J=10.3,3.2Hz),
5.05(1H,br d,J=14Hz),5.23(1H,dd,J=14.8,1.8Hz)。
4,15971 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.26(3H,d,J=6.
2Hz),1.50-1.65(1H,m),1.90-2.00(1H,m),3.03(3H,s),3.
25-3.40(2H,m),3.42(1H,dd,J=5.8,3.2Hz),3.88(1H,d,J=
14.8Hz),4.20-4.30(1H,m),4.30(1H,dd,J=10.3,3.2Hz),
5.05(1H,br d,J=14Hz),5.23(1H,dd,J=14.8,1.8Hz)。
【0362】実施例12 (5S,6R,7S)−10−(tert−ブトキシカルボニル)−5
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号109)
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸カリウム塩 (例示化合物番号109)
【0363】
【化48】
【0364】(1) (5S,6R,7S)−10−(tert−ブト
キシカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.
0.03 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
キシカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.
0.03 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
【0365】
【化49】
【0366】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250m
g,4.94×10-4 mol)とふっ化水素塩化アンモニ
ウム(98.6mg,1.73 ×10-3 mol) をジメチルホルム
アミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒
(2.5ml)に懸濁し、室温で63時間攪拌した。反応
混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40ml)を加
え、酢酸エチル(200ml×2回)で抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(2:1)混合溶媒で溶出した、溶出液を濃縮
し標記化合物(81.0mg, 2.06×10-4 mol) を
無色固体として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(250m
g,4.94×10-4 mol)とふっ化水素塩化アンモニ
ウム(98.6mg,1.73 ×10-3 mol) をジメチルホルム
アミドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒
(2.5ml)に懸濁し、室温で63時間攪拌した。反応
混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40ml)を加
え、酢酸エチル(200ml×2回)で抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(2:1)混合溶媒で溶出した、溶出液を濃縮
し標記化合物(81.0mg, 2.06×10-4 mol) を
無色固体として得た。
【0367】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3425,178
1,16971 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=
6.2Hz),1.46(9H,s),1.58(1H,qd,J=12,4Hz),1.85-1.95(1
H,m),2.06(1H,d,J=4.7Hz),2.87(1H,br t,J=12Hz),3.04
(1H,br td,J=12,5Hz),3.27(1H,dd,J=6.3,3.6Hz),3.54(1
H,br d,J=14.9Hz),4.15-4.40(2H,m),4.29(1H,dd,J=10.
7,3.6Hz),4.65-4.90(2H,m),5.27(1H,br d,J=10.6Hz),5.
42(1H,dd,J=17.2,1.4Hz),5.62(1H,d,J=14.9Hz),5.98(1
H,ddt,J=17.2,10.6,5.4Hz) 。
1,16971 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=
6.2Hz),1.46(9H,s),1.58(1H,qd,J=12,4Hz),1.85-1.95(1
H,m),2.06(1H,d,J=4.7Hz),2.87(1H,br t,J=12Hz),3.04
(1H,br td,J=12,5Hz),3.27(1H,dd,J=6.3,3.6Hz),3.54(1
H,br d,J=14.9Hz),4.15-4.40(2H,m),4.29(1H,dd,J=10.
7,3.6Hz),4.65-4.90(2H,m),5.27(1H,br d,J=10.6Hz),5.
42(1H,dd,J=17.2,1.4Hz),5.62(1H,d,J=14.9Hz),5.98(1
H,ddt,J=17.2,10.6,5.4Hz) 。
【0368】(2) (5S,6R,7S)−10−(tert−ブト
キシカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.
0.03 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
塩
キシカルボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.
0.03 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
塩
【0369】
【化50】
【0370】(5S,6R,7S)−10−(tert−ブトキシカル
ボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
(75.0mg,1.91×10-4 mol) 、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.3mg,
2.0×10-6 mol) とトリフェニルホスフィン(2.
6mg, 1.0×10-5 mol)を酢酸エチル(0.5ml)
に溶解し、0℃で2−エチルヘキサン酸カリウム塩の酢
酸エチル溶液(0.5M,0.4ml)を加え同温度で3
0分間攪拌した。反応混合液を減圧下濃縮し、得られた
残渣をcosmosil 75C18-PREP (20ml) を用いるカラム
クロマトグラフィーに付し、水−メタノール(1:0〜
9:1)で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥す
ることにより標記化合物(62.4mg,1.60×10
-4 mol) を無色固形物として得た。
ボニル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4
−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
(75.0mg,1.91×10-4 mol) 、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.3mg,
2.0×10-6 mol) とトリフェニルホスフィン(2.
6mg, 1.0×10-5 mol)を酢酸エチル(0.5ml)
に溶解し、0℃で2−エチルヘキサン酸カリウム塩の酢
酸エチル溶液(0.5M,0.4ml)を加え同温度で3
0分間攪拌した。反応混合液を減圧下濃縮し、得られた
残渣をcosmosil 75C18-PREP (20ml) を用いるカラム
クロマトグラフィーに付し、水−メタノール(1:0〜
9:1)で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、凍結乾燥す
ることにより標記化合物(62.4mg,1.60×10
-4 mol) を無色固形物として得た。
【0371】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3400,176
1,1688,15971 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=
6.5Hz),1.45(9H,s),1.45-1.55(1H,m),1.85-1.95(1H,m),
2.98(1H,br t,J=12Hz),3.15(1H,br td,J=11,4Hz),3.42
(1H,dd,J=5.8,3.4Hz),3.56(1H,d,J=14.1Hz),4.15-4.30
(2H,m),4.27(1H,dd,J=5.0,3.4Hz),5.56(1H,d,J=14.1H
z)。
1,1688,15971 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=
6.5Hz),1.45(9H,s),1.45-1.55(1H,m),1.85-1.95(1H,m),
2.98(1H,br t,J=12Hz),3.15(1H,br td,J=11,4Hz),3.42
(1H,dd,J=5.8,3.4Hz),3.56(1H,d,J=14.1Hz),4.15-4.30
(2H,m),4.27(1H,dd,J=5.0,3.4Hz),5.56(1H,d,J=14.1H
z)。
【0372】実施例13 (5S,6R,7S)−10−[(S)−アゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号1
11)
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号1
11)
【0373】
【化51】
【0374】(1) (5S,6R,7S)−10−[(S)−1
−(アリルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル
−(アリルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル
【0375】
【化52】
【0376】(S)−1−(アリルオキシカルボニル)
アゼチジン−2−カルボン酸(231mg, 12.47×
10-4 mol) のジクロロメタン(2ml)溶液に氷冷下、
塩化オキザリル(120μl ,13.76×10-4 mo
l) と触媒量のジメチルホルムアミドを加え、同温度で
20分間攪拌した。更に室温で65分間攪拌した後、減
圧下溶媒を留去して(S)−1−(アリルオキシカルボ
ニル)アゼチジン−2−カルボニルクロリドを得た。
アゼチジン−2−カルボン酸(231mg, 12.47×
10-4 mol) のジクロロメタン(2ml)溶液に氷冷下、
塩化オキザリル(120μl ,13.76×10-4 mo
l) と触媒量のジメチルホルムアミドを加え、同温度で
20分間攪拌した。更に室温で65分間攪拌した後、減
圧下溶媒を留去して(S)−1−(アリルオキシカルボ
ニル)アゼチジン−2−カルボニルクロリドを得た。
【0377】続いて実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
27mg, 10.39×10-4 mol) のジクロロメタン
(5ml) 溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(160μ
l,13.74×10-4 mol) とトリメチルシリルトリ
フレート(250μl,12.9×10-4 mol) を順次
加え、室温で30分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナト
リウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
27mg, 10.39×10-4 mol) のジクロロメタン
(5ml) 溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(160μ
l,13.74×10-4 mol) とトリメチルシリルトリ
フレート(250μl,12.9×10-4 mol) を順次
加え、室温で30分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナト
リウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。
【0378】得られた残渣をジクロロメタン(5ml) に
溶解し、トリメチルアミン(200μl,14.35×
10-4 mol) と上述の(S)−1−(アリルオキシカル
ボニル)アゼチジン−2−カルボニルクロリドのジクロ
ロメタン(5ml)溶液を氷冷下加え、同温度で25分間
攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化アン
モニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:ヘキサ
ン(7:3)]に付し、標記化合物(524mg) を無色
固形物として得た。
溶解し、トリメチルアミン(200μl,14.35×
10-4 mol) と上述の(S)−1−(アリルオキシカル
ボニル)アゼチジン−2−カルボニルクロリドのジクロ
ロメタン(5ml)溶液を氷冷下加え、同温度で25分間
攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化アン
モニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:ヘキサ
ン(7:3)]に付し、標記化合物(524mg) を無色
固形物として得た。
【0379】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3425,178
3,1713,16591 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.4-1.7(1H,m),1.8-2.
3(2H,m),2.4-2.9(2H,m),3.09(1H,td,J=11.7,5.0Hz),3.2
2(1H,dd,J=5.8,3.8Hz),3.6-4.1(2H,m),3.9-4.3(1H,m),
4.21(1H,t,J=6.1Hz),4.27(1H,dd,J=10.9,3.5Hz),4.56(2
H,d,J=3.5Hz),4.56(2H,d,J=3.5Hz),4.6-5.6(9H,m),5.7-
6.2(2H,m) 。
3,1713,16591 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.22(3H,d,J=6.3Hz),1.4-1.7(1H,m),1.8-2.
3(2H,m),2.4-2.9(2H,m),3.09(1H,td,J=11.7,5.0Hz),3.2
2(1H,dd,J=5.8,3.8Hz),3.6-4.1(2H,m),3.9-4.3(1H,m),
4.21(1H,t,J=6.1Hz),4.27(1H,dd,J=10.9,3.5Hz),4.56(2
H,d,J=3.5Hz),4.56(2H,d,J=3.5Hz),4.6-5.6(9H,m),5.7-
6.2(2H,m) 。
【0380】(2) (5S,6R,7S)−10−[(S)−1
−(アリルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
−(アリルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0381】
【化53】
【0382】(5S,6R,7S)−10−[(S)−1−(アリ
ルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリル)エ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリル
エステル(510mg, 8.89×10-4 mol) とふっ化
水素アンモニウム(152mg, 26.68×10-4 mo
l) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリドンの
(1:1)混合溶媒(5ml)に溶解させ、室温で3日間
攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチ
ルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒,酢酸エチル)および
スチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用い
るカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホル
ム)に順次付し、標記化合物(140mg) を無色固形物
として得た。
ルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリル)エ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリル
エステル(510mg, 8.89×10-4 mol) とふっ化
水素アンモニウム(152mg, 26.68×10-4 mo
l) をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリドンの
(1:1)混合溶媒(5ml)に溶解させ、室温で3日間
攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチ
ルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒,酢酸エチル)および
スチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用い
るカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホル
ム)に順次付し、標記化合物(140mg) を無色固形物
として得た。
【0383】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3430,178
0,1712,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=
6.3Hz),1.4-1.7(1H,qd,J=12.5,3.7Hz),1.8-2.1(1H,m),
2.0-2.3(1H,m),2.26(1H,d,J=4.7Hz),2.3-2.7(1H,m),2.6
-2.9(1H,m),3.15(1H,td,J=11.7,5.1Hz),3.27(1H,dd,J=
6.3,3.6Hz),3.4-4.4(4H,m),4.33(1H,dd,J=10.8,3.5Hz),
4.56(2H,d,J=5.4Hz),4.6-5.0(3H,m),5.09(1H,dd,J=8.9,
5.2Hz),5.0-5.6(5H,m),5.6-6.2(2H,m)。
0,1712,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=
6.3Hz),1.4-1.7(1H,qd,J=12.5,3.7Hz),1.8-2.1(1H,m),
2.0-2.3(1H,m),2.26(1H,d,J=4.7Hz),2.3-2.7(1H,m),2.6
-2.9(1H,m),3.15(1H,td,J=11.7,5.1Hz),3.27(1H,dd,J=
6.3,3.6Hz),3.4-4.4(4H,m),4.33(1H,dd,J=10.8,3.5Hz),
4.56(2H,d,J=5.4Hz),4.6-5.0(3H,m),5.09(1H,dd,J=8.9,
5.2Hz),5.0-5.6(5H,m),5.6-6.2(2H,m)。
【0384】(3) (5S,6R,7S)−10−[(S)−ア
ゼチジン−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒド
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン
酸
ゼチジン−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒド
ロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン
酸
【0385】
【化54】
【0386】(5S,6R,7S)−10−[(S)−1−(アリ
ルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(132mg,
2.88×10-4 mol) をジクロロメタン(1.3ml)
に溶解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)ジクロリド(10mg) とトリ−n−ブチルス
ズヒドリド(640μl,23.8×10-4 mol) を加
え、同温度で80分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸
エチルで洗浄した。水層を減圧下濃縮し、Cosmosil 75C
18-PREP (15ml)を用いるカラムクロマトグラフィー
に付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標
記化合物(124mg)および副生成物として(5S,6R,7S)
−10−[(S)−1−アリルアゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(7.3mg) をそれ
ぞれ固形物として得た。
ルオキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(132mg,
2.88×10-4 mol) をジクロロメタン(1.3ml)
に溶解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)ジクロリド(10mg) とトリ−n−ブチルス
ズヒドリド(640μl,23.8×10-4 mol) を加
え、同温度で80分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸
エチルで洗浄した。水層を減圧下濃縮し、Cosmosil 75C
18-PREP (15ml)を用いるカラムクロマトグラフィー
に付し、水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標
記化合物(124mg)および副生成物として(5S,6R,7S)
−10−[(S)−1−アリルアゼチジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸(7.3mg) をそれ
ぞれ固形物として得た。
【0387】(5S,6R,7S)−10−[(S)−アゼチジン
−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示
化合物番号111) IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3392,1762,1650,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.2(1H,m),2.2-3.6(5H,m),3.6
2 and 3.95(1H,d ×2,J=14Hz),3.7-4.8(5H,m),5.11 and
5.88(1H,d×2,J=14Hz),5.52(1H,dd,J=16.8Hz)。
−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示
化合物番号111) IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3392,1762,1650,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.2(1H,m),2.2-3.6(5H,m),3.6
2 and 3.95(1H,d ×2,J=14Hz),3.7-4.8(5H,m),5.11 and
5.88(1H,d×2,J=14Hz),5.52(1H,dd,J=16.8Hz)。
【0388】(5S,6R,7S)−10−[(S)−1−アリル
アゼチジン−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒ
ドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリ
シクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸(例示化合物番号50) IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3373,1761,1651,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.29(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.9-2.1(1H,m),2.1-2.9(2H,m),3.0
1(1H,br t,J=4.6Hz),2.9-3.5(4H,m),3.5-4.4(4H,m),3.8
0(2H,br d,J=3.6Hz),3.59 and 3.94(1H,d ×2,J=14Hz),
5.1-5.5(1H,m),5.0-5.9(2H,m),5.4-5.7(2H,m) 。
アゼチジン−2−カルボニル]−5−[(R)−1−ヒ
ドロキシエチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリ
シクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸(例示化合物番号50) IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3373,1761,1651,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.29(3H,d,J=6.
4Hz),1.5-1.7(1H,m),1.9-2.1(1H,m),2.1-2.9(2H,m),3.0
1(1H,br t,J=4.6Hz),2.9-3.5(4H,m),3.5-4.4(4H,m),3.8
0(2H,br d,J=3.6Hz),3.59 and 3.94(1H,d ×2,J=14Hz),
5.1-5.5(1H,m),5.0-5.9(2H,m),5.4-5.7(2H,m) 。
【0389】実施例14 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−10−[5−(2−ピリジル)チオフェン
−2−カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウ
ム(例示化合物番号67)
4−オキソ−10−[5−(2−ピリジル)チオフェン
−2−カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.
4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウ
ム(例示化合物番号67)
【0390】
【化55】
【0391】(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−[5−(2−ピリジル)チオフェン−2
−カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.
03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエス
テル
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−[5−(2−ピリジル)チオフェン−2
−カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.
03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエス
テル
【0392】
【化56】
【0393】5−(2−ピリジル)チオフェン−2−カ
ルボン酸(253mg, 12.33×10-4 mol) とオキ
ザリルクロリド(130μl,14.81×10-4 mol)
の混合物に氷冷下、ジメチルホルムアミド(3ml)を滴
下しながら加えて溶液とし、室温で50分間攪拌した。
減圧下溶媒を留去して5−(2−ピリジル)チオフェン
−2−カルボニルクロリドを得た。
ルボン酸(253mg, 12.33×10-4 mol) とオキ
ザリルクロリド(130μl,14.81×10-4 mol)
の混合物に氷冷下、ジメチルホルムアミド(3ml)を滴
下しながら加えて溶液とし、室温で50分間攪拌した。
減圧下溶媒を留去して5−(2−ピリジル)チオフェン
−2−カルボニルクロリドを得た。
【0394】続いて実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
00mg, 9.87×10-4 mol) のジクロロメタン(5
ml)溶液に、氷冷下、2、6−ルチジン(190μ
l,16.31x10-4mol)とトリメチルシリルト
リフレート(240μl,1.24×10-3 mol)を順
次加え、室温で20分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残渣をジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解し、トリエチルアミン(330μ
l,23.68×10−4 mol) を加え、上述の
5−(2−ピリジル)チオフェン−2−カルボニルクロ
リドのジメチルホルムアミド(5ml)溶液に氷冷下加
え、同温度で35分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで
希釈した後、塩化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、穂泡食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒,酢酸エチル:ヘキサン(1:1)]に付し、標記化
合物(289mg)を無色固形物として得た。
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
00mg, 9.87×10-4 mol) のジクロロメタン(5
ml)溶液に、氷冷下、2、6−ルチジン(190μ
l,16.31x10-4mol)とトリメチルシリルト
リフレート(240μl,1.24×10-3 mol)を順
次加え、室温で20分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残渣をジメチルホルムアミ
ド(2ml)に溶解し、トリエチルアミン(330μ
l,23.68×10−4 mol) を加え、上述の
5−(2−ピリジル)チオフェン−2−カルボニルクロ
リドのジメチルホルムアミド(5ml)溶液に氷冷下加
え、同温度で35分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで
希釈した後、塩化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、穂泡食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒,酢酸エチル:ヘキサン(1:1)]に付し、標記化
合物(289mg)を無色固形物として得た。
【0395】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :1782,171
2,16191 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.09(6H,s),
0.89(9H,s),1.24(3H,d,J=6.1Hz),1.5-1.9(1H,m),1.9-2.
1(1H,m),2.9-3.3(2H,m),3.28(1H,dd,J=6.0,3.8Hz),3.87
and 3.82(1H,br d×2,J=15.1Hz),4.1-4.4(1H,m),4.29
(1H,dd,J=10.8,3.7Hz),4.5-4.9(3H,m),5.15(1H,br d,J=
10.5Hz),5.35 and 5.29(1H,br s ×2),5.7-6.0(1H,m),
5.99(1H,br d,J=14.5Hz),7.1-7.3(1H,m),7.39(1H,d,J=
3.9Hz),7.53(1H,d,J=3.9Hz),7.6-7.8(2H,m),8.59(1H,br
d,J=3.7Hz) 。
2,16191 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.09(6H,s),
0.89(9H,s),1.24(3H,d,J=6.1Hz),1.5-1.9(1H,m),1.9-2.
1(1H,m),2.9-3.3(2H,m),3.28(1H,dd,J=6.0,3.8Hz),3.87
and 3.82(1H,br d×2,J=15.1Hz),4.1-4.4(1H,m),4.29
(1H,dd,J=10.8,3.7Hz),4.5-4.9(3H,m),5.15(1H,br d,J=
10.5Hz),5.35 and 5.29(1H,br s ×2),5.7-6.0(1H,m),
5.99(1H,br d,J=14.5Hz),7.1-7.3(1H,m),7.39(1H,d,J=
3.9Hz),7.53(1H,d,J=3.9Hz),7.6-7.8(2H,m),8.59(1H,br
d,J=3.7Hz) 。
【0396】(2) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−
ピリジル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−
ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−
ピリジル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−
ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸アリルエステル
【0397】
【化57】
【0398】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−[5−(2−ピリジル)チオフェン−2−カルボ
ニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(2
87mg, 4.83×10-4 mol) とふっ化水素アンモニ
ウム(83mg,14.5 ×10-4 mol) をジメチルホルムアミ
ドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒(4m
l)に懸濁させ、室温で6日間攪拌した。反応混合液に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリ
ウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた
残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー
[展開溶媒,酢酸エチル:メタノール(95:15)]
およびスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)
を用いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロ
ホルム)に順次付し、標記化合物(143mg) を無色固
形物として得た。
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−[5−(2−ピリジル)チオフェン−2−カルボ
ニル]−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(2
87mg, 4.83×10-4 mol) とふっ化水素アンモニ
ウム(83mg,14.5 ×10-4 mol) をジメチルホルムアミ
ドとN−メチルピロリドンの(1:1)混合溶媒(4m
l)に懸濁させ、室温で6日間攪拌した。反応混合液に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリ
ウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた
残渣をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー
[展開溶媒,酢酸エチル:メタノール(95:15)]
およびスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)
を用いるカラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロ
ホルム)に順次付し、標記化合物(143mg) を無色固
形物として得た。
【0399】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3441,178
0,1720,16091 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=
6.4Hz),1.5-1.9(1H,m),1.9-2.3(2H,m),2.9-3.3(2H,m),
3.33(1H,dd,J=6.2,3.5Hz),3.83 and 3.86(1H,brd×2,J=
14.8Hz),4.1-4.4(1H,m),4.34(1H,dd,J=10.9,3.7Hz),4.5
-4.8(3H,m),5.16(1H,br d,J=10.6Hz),5.28 and 5.34(1
H,br s ×2),5.7-6.1(1H,m),5.99(1H,brd,J=14.8Hz),7.
1-7.4(1H,m),7.38(1H,d,J=4.0Hz),7.52(1H,d,J=4.0Hz),
7.6-7.8(2H,m),8.59(1H,br d,J=4.7Hz) 。
0,1720,16091 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=
6.4Hz),1.5-1.9(1H,m),1.9-2.3(2H,m),2.9-3.3(2H,m),
3.33(1H,dd,J=6.2,3.5Hz),3.83 and 3.86(1H,brd×2,J=
14.8Hz),4.1-4.4(1H,m),4.34(1H,dd,J=10.9,3.7Hz),4.5
-4.8(3H,m),5.16(1H,br d,J=10.6Hz),5.28 and 5.34(1
H,br s ×2),5.7-6.1(1H,m),5.99(1H,brd,J=14.8Hz),7.
1-7.4(1H,m),7.38(1H,d,J=4.0Hz),7.52(1H,d,J=4.0Hz),
7.6-7.8(2H,m),8.59(1H,br d,J=4.7Hz) 。
【0400】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−
ピリジル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−
ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸カリウム
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−
ピリジル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−
ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−
2−カルボン酸カリウム
【0401】
【化58】
【0402】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−ピリジ
ル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル(143mg, 2.98×10-4
mol) をジクロロメタンとメタノールの(100:1
1)混合溶媒(1.11ml)に溶解させ、氷冷下テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(6.8m
g) 、トリフェニルホスフィン(7.8mg) ついで2−
エチルヘキサン酸カリウムの酢酸エチル溶液(0.5
M,1.26ml, 6.3×10-4 mol) を加え、3.5
時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで洗
浄した。水層を減圧下濃縮し、Cosmosil 75C18-PREP (
12ml) を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、4
%アセトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を濃縮、凍
結乾燥し、標記化合物(28mg)を無色固形物として得
た。
シエチル]−4−オキソ−10−[5−(2−ピリジ
ル)チオフェン−2−カルボニル]−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル(143mg, 2.98×10-4
mol) をジクロロメタンとメタノールの(100:1
1)混合溶媒(1.11ml)に溶解させ、氷冷下テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(6.8m
g) 、トリフェニルホスフィン(7.8mg) ついで2−
エチルヘキサン酸カリウムの酢酸エチル溶液(0.5
M,1.26ml, 6.3×10-4 mol) を加え、3.5
時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで洗
浄した。水層を減圧下濃縮し、Cosmosil 75C18-PREP (
12ml) を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、4
%アセトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を濃縮、凍
結乾燥し、標記化合物(28mg)を無色固形物として得
た。
【0403】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3389,175
9,1601,15381 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.
5Hz),1.6-1.9(1H,m),1.9-2.2(1H,m),3.30(1H,td,J=11.
7,5.1Hz),3.50(1H,dd,J=5.4,3.5Hz),2.7-4.8(6H,m),5.8
-6.1(1H,m),7.3-7.6(2H,m),7.65(1H,d,J=3.0Hz),7.8-8.
0(2H,m),8.48(1H,d,J=5.1Hz) 。
9,1601,15381 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.
5Hz),1.6-1.9(1H,m),1.9-2.2(1H,m),3.30(1H,td,J=11.
7,5.1Hz),3.50(1H,dd,J=5.4,3.5Hz),2.7-4.8(6H,m),5.8
-6.1(1H,m),7.3-7.6(2H,m),7.65(1H,d,J=3.0Hz),7.8-8.
0(2H,m),8.48(1H,d,J=5.1Hz) 。
【0404】実施例15 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−10−[(S)−(ピロリジン−2−イ
ル)カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示
化合物番号104)
4−オキソ−10−[(S)−(ピロリジン−2−イ
ル)カルボニル]−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸(例示
化合物番号104)
【0405】
【化59】
【0406】(1) (5S,6R,7S)−10−[(S)−1
−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル
−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザ
トリシクロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル
【0407】
【化60】
【0408】(S)−1−(アリルオキシカルボニル)
プロリン(246mg, 12.33×10-4 mol) のジク
ロロメタン(2ml) 溶液に氷冷下、塩化オキザリル(1
20μl,13.76×10-4 mol) と触媒量のジメチ
ルホルムアミドを加え、同温度で35分間攪拌した。更
に室温で25分間攪拌した後、減圧下溶媒を留去して
(S)−1−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−
2−カルボニルクロリドを得た。
プロリン(246mg, 12.33×10-4 mol) のジク
ロロメタン(2ml) 溶液に氷冷下、塩化オキザリル(1
20μl,13.76×10-4 mol) と触媒量のジメチ
ルホルムアミドを加え、同温度で35分間攪拌した。更
に室温で25分間攪拌した後、減圧下溶媒を留去して
(S)−1−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−
2−カルボニルクロリドを得た。
【0409】続いて実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
00mg, 9.87×10-4 mol) のジクロロメタン(5
ml)溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(190μl,1
6.31×10-4 mol) とトリメチルシリルトリフレー
ト(240μl,1.24×10-3 mol) を順次加え、
室温で10分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム
飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml)に溶
解し、トリエチルアミン(200μl,13.76×1
0-4 mol) と上述の(S)−1−(アリルオキシカルボ
ニル)ピロリジン−2−カルボニルクロリドのジクロロ
メタン(3ml)溶液を氷冷下加え、同温度で15分間攪
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化アンモ
ニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過後溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルを用いるカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:ヘキ
サン(1:1〜1:0)]に付し標記化合物(528m
g)を無色固形物として得た。
−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
00mg, 9.87×10-4 mol) のジクロロメタン(5
ml)溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(190μl,1
6.31×10-4 mol) とトリメチルシリルトリフレー
ト(240μl,1.24×10-3 mol) を順次加え、
室温で10分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム
飽和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をジクロロメタン(2ml)に溶
解し、トリエチルアミン(200μl,13.76×1
0-4 mol) と上述の(S)−1−(アリルオキシカルボ
ニル)ピロリジン−2−カルボニルクロリドのジクロロ
メタン(3ml)溶液を氷冷下加え、同温度で15分間攪
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩化アンモ
ニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過後溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルを用いるカ
ラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エチル:ヘキ
サン(1:1〜1:0)]に付し標記化合物(528m
g)を無色固形物として得た。
【0410】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3294,178
3,1710,16591 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.22(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.7(1H,m),1.6-2.
4(5H,m),2.6-2.9(1H,m),3.09(1H,td,J=12.1,5.2Hz),3.1
-3.3(1H,m),3.4-4.9(11H,m),5.0-5.7(5H,m),5.8-6.1(2
H,m)。
3,1710,16591 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.22(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.7(1H,m),1.6-2.
4(5H,m),2.6-2.9(1H,m),3.09(1H,td,J=12.1,5.2Hz),3.1
-3.3(1H,m),3.4-4.9(11H,m),5.0-5.7(5H,m),5.8-6.1(2
H,m)。
【0411】(2) (5S,6R,7S)−10−[(S)−1
−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
−(アリルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボ
ニル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−
オキソ−3,10−ジアザトリシクロ [5.4.0.03,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル
【0412】
【化61】
【0413】(5S,6R,7S)−10−[(S)−1−(アリ
ルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
アリルエステル(511mg,8.69×10-4 mol)と
ふっ化水素アンモニウム(149mg, 26.07×10
-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒(6ml)に溶解させ、室温で
3.5日間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エ
チル:メタノール(95:5〜90:10)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いる
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)
に順次付し、標記化合物(192mg)を無色固形物とし
て得た。
ルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシク
ロ [5.4.0.03,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
アリルエステル(511mg,8.69×10-4 mol)と
ふっ化水素アンモニウム(149mg, 26.07×10
-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロリド
ンの(1:1)混合溶媒(6ml)に溶解させ、室温で
3.5日間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エ
チル:メタノール(95:5〜90:10)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いる
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)
に順次付し、標記化合物(192mg)を無色固形物とし
て得た。
【0414】IRスペクトルλmax(KBr) cm-1 :3416,178
0,1706,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=
6.4Hz),1.4-1.7(1H,m),1.76(1H,br d,J=4.7Hz),1.7-2.4
(5H,m),2.76(1H,br t,J=12Hz),3.14(1H,td,J=11.5,3.8H
z),3.28(1H,dd,J=6.3,3.8Hz),3.4-4.9(11H,m),5.1-5.7
(5H,m),5.7-6.1(2H,m) 。
0,1706,16481 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=
6.4Hz),1.4-1.7(1H,m),1.76(1H,br d,J=4.7Hz),1.7-2.4
(5H,m),2.76(1H,br t,J=12Hz),3.14(1H,td,J=11.5,3.8H
z),3.28(1H,dd,J=6.3,3.8Hz),3.4-4.9(11H,m),5.1-5.7
(5H,m),5.7-6.1(2H,m) 。
【0415】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[(S)−
(ピロリジン−2−イル)カルボニル]−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−[(S)−
(ピロリジン−2−イル)カルボニル]−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸
【0416】
【化62】
【0417】(5S,6R,7S)−10−[(S)−1−(アリ
ルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(66mg,
1.38×10-4 mol)をジクロロメタン(2ml) に溶
解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)ジクロリド(4.9mg) とトリ−n−ブチルスズ
ヒドリド(150μl,5.58×10-4 mol)を加え
40分間攪拌した。反応液にヘキサンを加えて不溶物を
析出させ、これを濾取した。得られた黄色粉末を水に溶
解させ、酢酸エチルで洗浄し、Cosmosil 75C18 PREP
(6ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、2
%アセトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を濃縮、凍
結乾燥し、標記化合物(13mg) を無色固形物として得
た。
ルオキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボニル]−
5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(66mg,
1.38×10-4 mol)をジクロロメタン(2ml) に溶
解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)ジクロリド(4.9mg) とトリ−n−ブチルスズ
ヒドリド(150μl,5.58×10-4 mol)を加え
40分間攪拌した。反応液にヘキサンを加えて不溶物を
析出させ、これを濾取した。得られた黄色粉末を水に溶
解させ、酢酸エチルで洗浄し、Cosmosil 75C18 PREP
(6ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、2
%アセトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を濃縮、凍
結乾燥し、標記化合物(13mg) を無色固形物として得
た。
【0418】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3395,1762,
1647,16011 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.
5Hz),1.4-1.8(1H,m),1.7-2.2(4H,m),2.4-2.8(1H,m),2.9
-3.2(1H,m),3.2-5.0(8H,m),3.56 and 3.97(1H,d ×2,J=
14.0Hz),5.44 and 5.87(1H,d×2,J=14.0Hz) 。
1647,16011 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.
5Hz),1.4-1.8(1H,m),1.7-2.2(4H,m),2.4-2.8(1H,m),2.9
-3.2(1H,m),3.2-5.0(8H,m),3.56 and 3.97(1H,d ×2,J=
14.0Hz),5.44 and 5.87(1H,d×2,J=14.0Hz) 。
【0419】実施例16 (5S,6R,7S)−10−(4−グアニジノベンゾイル)−5
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号108)
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−
3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−
1−エン−2−カルボン酸(例示化合物番号108)
【0420】
【化63】
【0421】(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10
−[4−[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)
グアニジノ]ベンゾイル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸アリルエステル
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10
−[4−[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)
グアニジノ]ベンゾイル]−4−オキソ−3,10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸アリルエステル
【0422】
【化64】
【0423】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(500m
g, 9.87×10-4 mol)のジクロロメタン(5ml)
溶液に氷冷下2,6−ルチジン(190μl,16.3
1×10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート(2
40μl,1.24×10-3 mol)を順次加え室温で1
0分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をジメチルホルムアミド(0.5ml)
に溶解し、あらかじめ調整した4−[N,N’−ビス
(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]安息香酸(4
28mg, 12.33×10-4 mol)とカルボニルジイミ
ダゾール(192mg, 11.84×10-4 mol)のジメ
チルホルムアミド溶液(4ml)を氷冷下加え、−20℃
で2.5日静置した。反応液を酢酸エチルで希釈した
後、塩化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出
させることにより、標記化合物(524mg)を無色固形
物として得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(500m
g, 9.87×10-4 mol)のジクロロメタン(5ml)
溶液に氷冷下2,6−ルチジン(190μl,16.3
1×10-4 mol)とトリメチルシリルトリフレート(2
40μl,1.24×10-3 mol)を順次加え室温で1
0分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をジメチルホルムアミド(0.5ml)
に溶解し、あらかじめ調整した4−[N,N’−ビス
(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]安息香酸(4
28mg, 12.33×10-4 mol)とカルボニルジイミ
ダゾール(192mg, 11.84×10-4 mol)のジメ
チルホルムアミド溶液(4ml)を氷冷下加え、−20℃
で2.5日静置した。反応液を酢酸エチルで希釈した
後、塩化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出
させることにより、標記化合物(524mg)を無色固形
物として得た。
【0424】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3397,1783,
1727,16401 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.8(1H,m),1.8-2.
0(1H,m),2.9-3.2(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.0,3.7Hz),3.5-
4.5(4H,m),4.38(2H,d,J=5.9Hz),4.4-5.0(3H,m),4.60(2
H,d,J=5.5Hz),4.9-5.7(7H,m),5.6-6.4(4H,m),7.21(2H,
d,J=8.2Hz),7.47(2H,d,J=8.2Hz),9.27(1H,br s),9.52(1
H,br s)。
1727,16401 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.24(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.8(1H,m),1.8-2.
0(1H,m),2.9-3.2(2H,m),3.26(1H,dd,J=6.0,3.7Hz),3.5-
4.5(4H,m),4.38(2H,d,J=5.9Hz),4.4-5.0(3H,m),4.60(2
H,d,J=5.5Hz),4.9-5.7(7H,m),5.6-6.4(4H,m),7.21(2H,
d,J=8.2Hz),7.47(2H,d,J=8.2Hz),9.27(1H,br s),9.52(1
H,br s)。
【0425】(2) (5S,6R,7S)−10−[4−[N,
N’−ビス(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]ベ
ンゾイル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
N’−ビス(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]ベ
ンゾイル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
【0426】
【化65】
【0427】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10−[4−
[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)グアニジ
ノ]ベンゾイル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(517mg,7.03×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(120mg,21.1×
10-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドンの(1:1)混合溶媒(6ml)に懸濁させ、室温
で6.5日間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エ
チル:メタノール(95:5)]及びスチレン系ポリマ
ー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付し、標
記化合物(74mg)を無色固形物として得た。
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−10−[4−
[N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)グアニジ
ノ]ベンゾイル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボ
ン酸アリルエステル(517mg,7.03×10-4 mo
l)とふっ化水素アンモニウム(120mg,21.1×
10-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピロ
リドンの(1:1)混合溶媒(6ml)に懸濁させ、室温
で6.5日間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和させた
後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,酢酸エ
チル:メタノール(95:5)]及びスチレン系ポリマ
ー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いるカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒,クロロホルム)に順次付し、標
記化合物(74mg)を無色固形物として得た。
【0428】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:
1.33(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.8(1H,m),1.86(1H,d,J=4.7H
z),1.8-2.4(1H,m),2.8-3.3(2H,m),3.30(1H,dd,J=6.3,3.
5Hz),3.4-4.5(4H,m),4.38(2H,d,J=5.9Hz),4.3-5.0(3H,
m),4.60(2H,d,J=5.3Hz),4.9-5.7(7H,m),5.5-6.4(4H,m),
7.21(2H,d,J=8.3Hz),7.47(2H,d,J=8.4Hz),9.27(1H,br
s),9.52(1H,br s) 。
1.33(3H,d,J=6.1Hz),1.4-1.8(1H,m),1.86(1H,d,J=4.7H
z),1.8-2.4(1H,m),2.8-3.3(2H,m),3.30(1H,dd,J=6.3,3.
5Hz),3.4-4.5(4H,m),4.38(2H,d,J=5.9Hz),4.3-5.0(3H,
m),4.60(2H,d,J=5.3Hz),4.9-5.7(7H,m),5.5-6.4(4H,m),
7.21(2H,d,J=8.3Hz),7.47(2H,d,J=8.4Hz),9.27(1H,br
s),9.52(1H,br s) 。
【0429】(3) (5S,6R,7S)−10−(4−グアニ
ジノベンゾイル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.0.3 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
ジノベンゾイル)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.
0.0.3 ,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸
【0430】
【化66】
【0431】(5S,6R,7S)−10−[4−[N,N’−ビ
ス(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]ベンゾイ
ル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オ
キソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(74
mg, 1.19×10-4 mol) をジクロロメタン(2ml)
に溶解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)ジクロリド(4.2mg)と、トリ−n−ブチ
ルスズヒドリド(200μl,7.44×10-4mol)
を加え15分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、水
を加え酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下濃縮して、
Cosmosil 75C18 PREP (7ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、4%アセトニトリル水溶液で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(27mg)
を無色固形物として得た。
ス(アリルオキシカルボニル)グアニジノ]ベンゾイ
ル]−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オ
キソ−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウン
デセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(74
mg, 1.19×10-4 mol) をジクロロメタン(2ml)
に溶解し、室温でビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)ジクロリド(4.2mg)と、トリ−n−ブチ
ルスズヒドリド(200μl,7.44×10-4mol)
を加え15分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、水
を加え酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下濃縮して、
Cosmosil 75C18 PREP (7ml)を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、4%アセトニトリル水溶液で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(27mg)
を無色固形物として得た。
【0432】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3341,1759,
1680,16041 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.
3Hz),1.5-1.8(1H,m),1.8-2.2(1H,m),3.0-3.6(3H,m),3.6
8 and 3.91(1H,d ×2,J=14.0Hz),3.8-4.9(3H,m),5.22 a
nd 6.00(1H,d×2,J=13.8Hz),7.42(2H,d,J=8.4Hz),7.49
(2H,d,J=8.5Hz)。
1680,16041 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.
3Hz),1.5-1.8(1H,m),1.8-2.2(1H,m),3.0-3.6(3H,m),3.6
8 and 3.91(1H,d ×2,J=14.0Hz),3.8-4.9(3H,m),5.22 a
nd 6.00(1H,d×2,J=13.8Hz),7.42(2H,d,J=8.4Hz),7.49
(2H,d,J=8.5Hz)。
【0433】実施例17 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
4−オキソ−10−(4−ピリジルカルボニル)−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−
エン−2−カルボン酸カリウム(例示化合物番号10
2)
4−オキソ−10−(4−ピリジルカルボニル)−3,
10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−
エン−2−カルボン酸カリウム(例示化合物番号10
2)
【0434】
【化67】
【0435】(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−(4−ピリジルカルボニル)−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸アリルエステル
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−
オキソ−10−(4−ピリジルカルボニル)−3,10
−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン
−2−カルボン酸アリルエステル
【0436】
【化68】
【0437】実施例1の化合物(5S,6R,7S)−10−(te
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(501m
g, 9.89×10-4 mol)のジクロロメタン(5ml)
溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(230μl,19.
73×10-4 mol)、トリメチルシリルトリフレート
(296μl,1.53×10-3 mol)を順次加え、室
温で10分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽
和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(0.5
ml)に溶解し、あらかじめ調製したイソニコチン酸(1
52mg, 12.36×10-4 mol)とカルボニルジイミ
ダゾール(192mg, 11.87×10-4 mol) のジメ
チルホルムアミド溶液(4ml)に氷冷下加え、室温で3
5分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩
化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用いるカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出させ
ることにより、標記化合物(350mg)を無色固形物と
して得た。
rt−ブトキシカルボニル)−5−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ
−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(501m
g, 9.89×10-4 mol)のジクロロメタン(5ml)
溶液に氷冷下、2,6−ルチジン(230μl,19.
73×10-4 mol)、トリメチルシリルトリフレート
(296μl,1.53×10-3 mol)を順次加え、室
温で10分間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム飽
和水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(0.5
ml)に溶解し、あらかじめ調製したイソニコチン酸(1
52mg, 12.36×10-4 mol)とカルボニルジイミ
ダゾール(192mg, 11.87×10-4 mol) のジメ
チルホルムアミド溶液(4ml)に氷冷下加え、室温で3
5分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、塩
化アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルを用いるカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出させ
ることにより、標記化合物(350mg)を無色固形物と
して得た。
【0438】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:1783,1720,
16411 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.23(3H,d,J=6.2Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.
1(1H,m),2.8-3.2(1H,m),3.13(1H,td,J=12,5Hz),3.27(1
H,br s),3.59 and 3.79(1H,br d ×2,J=14Hz),4.21(1H,
d,J=6Hz),4.28(1H,dd,J=10.8,3.6Hz),4.3-6.3(7H,m),7.
28(2H,d,J=5.8Hz),8.7(2H,d,J=5.83Hz) 。
16411 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.08(6H,s),
0.88(9H,s),1.23(3H,d,J=6.2Hz),1.5-1.8(1H,m),1.9-2.
1(1H,m),2.8-3.2(1H,m),3.13(1H,td,J=12,5Hz),3.27(1
H,br s),3.59 and 3.79(1H,br d ×2,J=14Hz),4.21(1H,
d,J=6Hz),4.28(1H,dd,J=10.8,3.6Hz),4.3-6.3(7H,m),7.
28(2H,d,J=5.8Hz),8.7(2H,d,J=5.83Hz) 。
【0439】(2) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエ
ステル
【0440】
【化69】
【0441】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−(4−ピリジルカルボニル)−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル(350mg,6.84×10-4
mol)とふっ化水素アンモニウム(195mg,34.2
×10-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピ
ロリドンの(1:1)混合溶媒(3.5ml)に溶解さ
せ、室温で14.5時間攪拌した。反応混合液に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化ナトリウムで飽和
させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,
酢酸エチル:メタノール(9:1〜4:1)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いる
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)
に順次付し、標記化合物(48mg)を無色固形物として
得た。
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
10−(4−ピリジルカルボニル)−3,10−ジアザ
トリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリルエステル(350mg,6.84×10-4
mol)とふっ化水素アンモニウム(195mg,34.2
×10-4 mol)をジメチルホルムアミドとN−メチルピ
ロリドンの(1:1)混合溶媒(3.5ml)に溶解さ
せ、室温で14.5時間攪拌した。反応混合液に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化ナトリウムで飽和
させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒,
酢酸エチル:メタノール(9:1〜4:1)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H)を用いる
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒,クロロホルム)
に順次付し、標記化合物(48mg)を無色固形物として
得た。
【0442】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:
0.88(1H,brs),1.33(3H,d,J=6.4Hz),1.5-2.0(1H,m),1.7-
2.2(1H,m),2.8-3.1(1H,m),3.0-3.3(1H,m),3.18(1H,td,J
=11.5,5.1Hz),3.1-3.5(1H,m),3.4-4.0(1H,m),4.1-4.4(1
H,m),4.33(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.2-4.5(1H,m),4.5-6.
4(6H,m),7.28(2H,d,J=5.7Hz),8.7(2H,d,J=5.9Hz)。
0.88(1H,brs),1.33(3H,d,J=6.4Hz),1.5-2.0(1H,m),1.7-
2.2(1H,m),2.8-3.1(1H,m),3.0-3.3(1H,m),3.18(1H,td,J
=11.5,5.1Hz),3.1-3.5(1H,m),3.4-4.0(1H,m),4.1-4.4(1
H,m),4.33(1H,dd,J=10.7,3.5Hz),4.2-4.5(1H,m),4.5-6.
4(6H,m),7.28(2H,d,J=5.7Hz),8.7(2H,d,J=5.9Hz)。
【0443】(3) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
ヒドロキシエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジ
ルカルボニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
0.3,6] ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸カリウム
【0444】
【化70】
【0445】(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジルカルボ
ニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
1.4mg, 12.9×10-4mol)を酢酸エチル(0.
5ml)に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(1.5mg)、トリフェニルホスフ
ィン(1.7mg)と2−エチルヘキサン酸カリウムの酢
酸エチル溶液(0.5M,0.27ml, 1.35×10
-4 mol)を加え、20分間攪拌した。反応混合液を減圧
下溶媒を留去し、残渣をCosmosil 7518-PREP(15ml)
を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(43mg)
を無色固形物として得た。
シエチル]−4−オキソ−10−(4−ピリジルカルボ
ニル)−3,10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0.3,6] ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸アリルエステル(5
1.4mg, 12.9×10-4mol)を酢酸エチル(0.
5ml)に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(1.5mg)、トリフェニルホスフ
ィン(1.7mg)と2−エチルヘキサン酸カリウムの酢
酸エチル溶液(0.5M,0.27ml, 1.35×10
-4 mol)を加え、20分間攪拌した。反応混合液を減圧
下溶媒を留去し、残渣をCosmosil 7518-PREP(15ml)
を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水で溶出し
た。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(43mg)
を無色固形物として得た。
【0446】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3372,1759,
1629,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27 and 1.28
(3H,d×2,J=6.7Hz),1.5-1.8(1H,m),1.8-2.2(1H,m),3.0-
3.4(2H,m),3.4-3.6(1H,m),3.69 and 3.97(1H,d×2,J=14
Hz),4.2-4.4(2H,m),5.13 and 6.00(1H,d×2,J=14Hz),7.
4-7.6(2H,m),8.66(2H,d,J=5.6Hz)。
1629,16001 HNMR スペクトル(270MHz,D2O)δ:1.27 and 1.28
(3H,d×2,J=6.7Hz),1.5-1.8(1H,m),1.8-2.2(1H,m),3.0-
3.4(2H,m),3.4-3.6(1H,m),3.69 and 3.97(1H,d×2,J=14
Hz),4.2-4.4(2H,m),5.13 and 6.00(1H,d×2,J=14Hz),7.
4-7.6(2H,m),8.66(2H,d,J=5.6Hz)。
【0447】実施例18 (5S, 6R, 7S)-10-カルバモイル-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸カリウム塩(例
示化合物番号68)
チル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸カリウム塩(例
示化合物番号68)
【0448】
【化71】
【0449】(1)(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-(tert-ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]-10- カルバモイル-4
- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウン
デセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
ルジメチルシリルオキシ)エチル]-10- カルバモイル-4
- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウン
デセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
【0450】
【化72】
【0451】実施例1の化合物 (5S, 6R, 7S)-10-(tert
- ブトキシカルボニル)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル(250mg, 4.93x10-4mol)のジクロロメタ
ン溶液(2.5ml )に、氷冷下2,6-ルチジン(86μl, 7.4
x10-4mol)とトリメチルシリルトリフレート(120 μl,
6.0x10 -4mol )を順次加え、0 ℃で15分攪拌した。反
応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジク
ロロメタン(3ml )に溶解し、氷冷下トリメチルシリル
イソシアネート(117 μl, 8.7x10 -4mol )を加え、同
温で1 時間攪拌した。反応混合液に塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒、酢酸エチル−メタノール(1:0 〜95:5)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H) を用い
るカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、クロロホル
ム)に順次付し、標記化合物(135.5mg, 3.01x10-4mol
)を無色固形物として得た。
- ブトキシカルボニル)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル(250mg, 4.93x10-4mol)のジクロロメタ
ン溶液(2.5ml )に、氷冷下2,6-ルチジン(86μl, 7.4
x10-4mol)とトリメチルシリルトリフレート(120 μl,
6.0x10 -4mol )を順次加え、0 ℃で15分攪拌した。反
応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジク
ロロメタン(3ml )に溶解し、氷冷下トリメチルシリル
イソシアネート(117 μl, 8.7x10 -4mol )を加え、同
温で1 時間攪拌した。反応混合液に塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶
媒、酢酸エチル−メタノール(1:0 〜95:5)]およびス
チレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H) を用い
るカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、クロロホル
ム)に順次付し、標記化合物(135.5mg, 3.01x10-4mol
)を無色固形物として得た。
【0452】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3453, 3347,
3215, 1772, 1718, 1651, 1602 。
3215, 1772, 1718, 1651, 1602 。
【0453】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δ :
0.08(6H, s), 0.88(9H, s), 1.21(3H, d, J=6.4 Hz),
1.61(1H, qd, J=12, 4Hz), 1.75-1.90(1H, m), 2.85(1
H, ddd,J=14,12,2Hz), 3.08(1H, td, J=11.5, 5.5Hz),
3.22(1H, dd, J=5.9, 3.8Hz),3.67(1H, d, J=15Hz), 4.
15-4.30(1H, m), 4.27(1H, dd, J=10.7, 3.8Hz), 4.52
(1H, br d, J=14Hz), 4.60-4.90(2H, m), 4.91(2H, br
s), 5.10(1H, br d, J=15Hz), 5.29(1H, dd, J=10.5,
1.3Hz), 5.45(1H, br d, J=17.2Hz), 5.96(1H, ddt, 1
7.2, 10.5, 5.3Hz) 。
0.08(6H, s), 0.88(9H, s), 1.21(3H, d, J=6.4 Hz),
1.61(1H, qd, J=12, 4Hz), 1.75-1.90(1H, m), 2.85(1
H, ddd,J=14,12,2Hz), 3.08(1H, td, J=11.5, 5.5Hz),
3.22(1H, dd, J=5.9, 3.8Hz),3.67(1H, d, J=15Hz), 4.
15-4.30(1H, m), 4.27(1H, dd, J=10.7, 3.8Hz), 4.52
(1H, br d, J=14Hz), 4.60-4.90(2H, m), 4.91(2H, br
s), 5.10(1H, br d, J=15Hz), 5.29(1H, dd, J=10.5,
1.3Hz), 5.45(1H, br d, J=17.2Hz), 5.96(1H, ddt, 1
7.2, 10.5, 5.3Hz) 。
【0454】(2)(5S, 6R, 7S)-10-カルバモイル-5-
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリ
シクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸アリルエステル
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリ
シクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸アリルエステル
【0455】
【化73】
【0456】(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]-10- カルバモイル-4- オキ
ソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1
- エン-2- カルボン酸アリルエステル(115mg, 2.56x10
-4mol)とフッ化水素アンモニウム (44mg, 7.7x10-4mol)
をジメチルホルムアミドとN-メチルピロリドン(1:1)の
混合溶媒に懸濁させ、室温で96時間撹袢した。反応混合
液をろ過した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒、
酢酸エチル−メタノール(9:1 )]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H) を用いるカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒、クロロホルム)に順次付
し、標記化合物 (44.3mg, 1.32x10 -4mol)を無色固形物
として得た。
チルシリルオキシ)エチル]-10- カルバモイル-4- オキ
ソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1
- エン-2- カルボン酸アリルエステル(115mg, 2.56x10
-4mol)とフッ化水素アンモニウム (44mg, 7.7x10-4mol)
をジメチルホルムアミドとN-メチルピロリドン(1:1)の
混合溶媒に懸濁させ、室温で96時間撹袢した。反応混合
液をろ過した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[展開溶媒、
酢酸エチル−メタノール(9:1 )]およびスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H) を用いるカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒、クロロホルム)に順次付
し、標記化合物 (44.3mg, 1.32x10 -4mol)を無色固形物
として得た。
【0457】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3367, 1775,
1719, 1651, 1596 。
1719, 1651, 1596 。
【0458】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3 ) δ :
1.31(3H, d, J=6.2 Hz), 1.66(1H,qd, J=12, 4Hz), 1.
80-1.95(1H, m), 2.12(1H, br s), 2.86(1H, ddd, J=1
4,12,2Hz), 3.13(1H, td, J=11.2, 5.4Hz), 3.27(1H, d
d, J=6.4, 3.5Hz), 3.69(1H,d, J=15Hz), 4.15-4.30(1
H, m), 4.33(1H, dd, J=10.6, 3.5Hz), 4.52(1H, brd,
J=14Hz), 4.60-4.90(2H, m), 4.94(2H, br s), 5.12(1
H, br d, J=15Hz), 5.30(1H, br d, J=11Hz), 5.45(1H,
br d, J=17.2Hz), 5.96(1H, ddt, 17.2, 11.0, 5.5H
z)。
1.31(3H, d, J=6.2 Hz), 1.66(1H,qd, J=12, 4Hz), 1.
80-1.95(1H, m), 2.12(1H, br s), 2.86(1H, ddd, J=1
4,12,2Hz), 3.13(1H, td, J=11.2, 5.4Hz), 3.27(1H, d
d, J=6.4, 3.5Hz), 3.69(1H,d, J=15Hz), 4.15-4.30(1
H, m), 4.33(1H, dd, J=10.6, 3.5Hz), 4.52(1H, brd,
J=14Hz), 4.60-4.90(2H, m), 4.94(2H, br s), 5.12(1
H, br d, J=15Hz), 5.30(1H, br d, J=11Hz), 5.45(1H,
br d, J=17.2Hz), 5.96(1H, ddt, 17.2, 11.0, 5.5H
z)。
【0459】(3)(5S, 6R, 7S)-10-カルバモイル-5-
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリ
シクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸カリウム塩
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリ
シクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸カリウム塩
【0460】
【化74】
【0461】(5S, 6R, 7S)-10-カルバモイル-5-[(R)-1-
ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (28.5mg, 8.50x10-5 mol)をジクロロメタ
ン、テトラヒドロフランとメタノール (10:10:1)混合溶
媒 (2ml )に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム (2mg, 2x10-6 mol)、トリフェ
ニルホスフィン (3mg, 1x10-5 mol)と2-エチルヘキサン
酸カリウム塩の酢酸エチル溶液 (0.5 M, 170ml) を加え
15分間撹袢した。析出した固体をろ過し、得られた淡黄
色粉末をcosmosil 75C18-PREP を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥することにより標記化合物 (14.4mg, 4.32
x10-5 mol)を無色固形物として得た。
ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (28.5mg, 8.50x10-5 mol)をジクロロメタ
ン、テトラヒドロフランとメタノール (10:10:1)混合溶
媒 (2ml )に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム (2mg, 2x10-6 mol)、トリフェ
ニルホスフィン (3mg, 1x10-5 mol)と2-エチルヘキサン
酸カリウム塩の酢酸エチル溶液 (0.5 M, 170ml) を加え
15分間撹袢した。析出した固体をろ過し、得られた淡黄
色粉末をcosmosil 75C18-PREP を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥することにより標記化合物 (14.4mg, 4.32
x10-5 mol)を無色固形物として得た。
【0462】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3357, 1775,
1657, 1595 。
1657, 1595 。
【0463】1HNMR スペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.
28(3H, d, J=6.5Hz), 1.55(1H, qd,J=12.5, 4.0Hz), 1.
85-2.00(1H, m), 3.05(1H, ddd, J=14,12,2Hz), 3.13(1
H,br td, J=11, 5Hz), 3.44(1H, dd, J=5.8, 3.3Hz),
3.73(1H, d, J=15.0 Hz), 4.18(1H, br d, J=14Hz), 4.
20-4.30(1H, m), 4.52(1H, dd, J=10.4, 3.3Hz), 5.13
(1H, d, J=15.0Hz) 。
28(3H, d, J=6.5Hz), 1.55(1H, qd,J=12.5, 4.0Hz), 1.
85-2.00(1H, m), 3.05(1H, ddd, J=14,12,2Hz), 3.13(1
H,br td, J=11, 5Hz), 3.44(1H, dd, J=5.8, 3.3Hz),
3.73(1H, d, J=15.0 Hz), 4.18(1H, br d, J=14Hz), 4.
20-4.30(1H, m), 4.52(1H, dd, J=10.4, 3.3Hz), 5.13
(1H, d, J=15.0Hz) 。
【0464】実施例19 (5S,6R,7S)-10-イミノメチル-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物番号9
8)
ル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物番号9
8)
【0465】
【化75】
【0466】実施例5の化合物(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒ
ドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.
4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(62.0mg,
2.46x10-4mol)のアセトニトリルとりん酸緩衝液 (pH
7.4, 0.1 M)の1:1 混合溶液(1.8ml) に、氷冷下ベンジ
ルホルムイミデート一塩酸塩(204mg, 1.19x10-3 mol)と
ジイソプロピルエチルアミン(210μl, 1.21x10-3 mol)
を同時に加え、0 ℃で30分攪拌した。反応液に水を加
え、ジエチルエーテルで洗浄し、水層を減圧下濃縮し
た。濃縮された水溶液をcosmosil 75C18-PREP 、次いで
cosmosil 5C18-AR(20φ×250mm)を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(17.6mg、6.30×10-5mol)を
無色固形物として得た。
ドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.
4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(62.0mg,
2.46x10-4mol)のアセトニトリルとりん酸緩衝液 (pH
7.4, 0.1 M)の1:1 混合溶液(1.8ml) に、氷冷下ベンジ
ルホルムイミデート一塩酸塩(204mg, 1.19x10-3 mol)と
ジイソプロピルエチルアミン(210μl, 1.21x10-3 mol)
を同時に加え、0 ℃で30分攪拌した。反応液に水を加
え、ジエチルエーテルで洗浄し、水層を減圧下濃縮し
た。濃縮された水溶液をcosmosil 75C18-PREP 、次いで
cosmosil 5C18-AR(20φ×250mm)を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧下濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(17.6mg、6.30×10-5mol)を
無色固形物として得た。
【0467】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3367, 1777,
1578 。
1578 。
【0468】1HNMR スペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.
30(3H, d, J=6.5Hz), 1.60-2.00(1H, m), 2.00-2.50(1
H, m), 3.25-3.55(2H, m), 3.50(1H, dd, J=3.5, 5.6H
z), 3.70 and 3.95(1H, d×2, J=14.0Hz), 3.85-4.20
(1H, br d×2), 4.20-4.35(1H,m),4.37(1H, dd, 3.4,1
0.5Hz), 5.26 and 5.43(1H, d×2, J=14.4Hz), 7.85 an
d7.90(1H, s ×2)。
30(3H, d, J=6.5Hz), 1.60-2.00(1H, m), 2.00-2.50(1
H, m), 3.25-3.55(2H, m), 3.50(1H, dd, J=3.5, 5.6H
z), 3.70 and 3.95(1H, d×2, J=14.0Hz), 3.85-4.20
(1H, br d×2), 4.20-4.35(1H,m),4.37(1H, dd, 3.4,1
0.5Hz), 5.26 and 5.43(1H, d×2, J=14.4Hz), 7.85 an
d7.90(1H, s ×2)。
【0469】実施例20 (5S,6R,7S)-10-(1−イミノエチル)-5-[(R)-1-ヒドロ
キシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.
0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物
番号99)
キシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.
0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物
番号99)
【0470】
【化76】
【0471】(1)(5S,6R,7S)-10-[1−(アリルオキ
シカルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-tert- ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザト
リシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボ
ン酸アリルエステル
シカルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-tert- ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザト
リシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボ
ン酸アリルエステル
【0472】
【化77】
【0473】実施例1の化合物(5S,6R,7S)-10-(tert-ブ
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル(1.00g, 1.97×10-3mol)のジクロロメタン溶
液(10ml)に、氷冷下2,6-ルチジン(280μl, 2.40 ×10-3
mol)とトリメチルシリルトリフレート(460μl, 2.38 ×
10-3mol)を順次加え、0℃で20分攪拌した。反応液に炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメ
タン(10ml)に溶解し、N-アリルオキシカルボニルアセト
アミジン一塩酸塩(530mg、2.97 ×10-3mol)を加え、室温
で21hr攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混
合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物
(121mg, 2.28×10-4mol)を淡黄色油状物として得た。
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル(1.00g, 1.97×10-3mol)のジクロロメタン溶
液(10ml)に、氷冷下2,6-ルチジン(280μl, 2.40 ×10-3
mol)とトリメチルシリルトリフレート(460μl, 2.38 ×
10-3mol)を順次加え、0℃で20分攪拌した。反応液に炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメ
タン(10ml)に溶解し、N-アリルオキシカルボニルアセト
アミジン一塩酸塩(530mg、2.97 ×10-3mol)を加え、室温
で21hr攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混
合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物
(121mg, 2.28×10-4mol)を淡黄色油状物として得た。
【0474】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3306, 1784,
1715, 1576 。
1715, 1576 。
【0475】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3 ) δ:0.0
8(6H,s), 0.88(9H, s), 1.21(3H, d, J=6.2Hz), 1.50-
1.80(1H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.29(3H, s), 2.65-
3.05(1H, m), 3.10(1H, td, J=12.2, 6.3Hz), 3.24(1H,
dd, 5.8, 3.6Hz), 3.69(1H, d, J=14.6Hz), 4.22(1H,
quin, J=6.0Hz), 4.28(1H, dd, J=10.8, 3.6Hz), 4.61
(2H, d, J=5.8Hz), 4.70-5.20(3H, m), 5.22(1H, dd, J
=10.2, 1.0Hz), 5.27(1H,d, J=11.2Hz), 5.33(1H, dd,
J=7.3, 1.6Hz), 5.44(1H, dd, J=7.3, 1.7Hz) 。
8(6H,s), 0.88(9H, s), 1.21(3H, d, J=6.2Hz), 1.50-
1.80(1H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.29(3H, s), 2.65-
3.05(1H, m), 3.10(1H, td, J=12.2, 6.3Hz), 3.24(1H,
dd, 5.8, 3.6Hz), 3.69(1H, d, J=14.6Hz), 4.22(1H,
quin, J=6.0Hz), 4.28(1H, dd, J=10.8, 3.6Hz), 4.61
(2H, d, J=5.8Hz), 4.70-5.20(3H, m), 5.22(1H, dd, J
=10.2, 1.0Hz), 5.27(1H,d, J=11.2Hz), 5.33(1H, dd,
J=7.3, 1.6Hz), 5.44(1H, dd, J=7.3, 1.7Hz) 。
【0476】(2)(5S,6R,7S)-10-[1−(アリルオキ
シカルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
シカルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
【0477】
【化78】
【0478】(5S,6R,7S)-10- [1−(アリルオキシカ
ルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-tert- ブチルジメ
チルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル(87.0mg, 1.56 ×10-4mol)とフッ化水素
アンモニウム(27.0mg, 4.68 ×10-4mol)をジメチルホル
ムアミドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(0.8m
l) に懸濁させ、室温で一日攪拌した。反応混合液に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウ
ムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[
展開溶媒、酢酸エチル: メタノール(95:5)] 及びスチレ
ン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順
次付し、標記化合物(16.0mg ,4.15×10-5mol)を黄色油
状物として得た。
ルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-tert- ブチルジメ
チルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル(87.0mg, 1.56 ×10-4mol)とフッ化水素
アンモニウム(27.0mg, 4.68 ×10-4mol)をジメチルホル
ムアミドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(0.8m
l) に懸濁させ、室温で一日攪拌した。反応混合液に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウ
ムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[
展開溶媒、酢酸エチル: メタノール(95:5)] 及びスチレ
ン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H, JAIGEL-2H)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順
次付し、標記化合物(16.0mg ,4.15×10-5mol)を黄色油
状物として得た。
【0479】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3 ) δ:1.3
1(3H, d, J=6.4Hz), 1.67(1H, qd,J=12.4, 4.0Hz), 1.
75(1H, br d, J=3Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.29(3H,
s), 2.70-3.00(1H, m), 3.15(1H, br td, J=12, 5Hz),
3.27(1H, dd, J=6.3, 3.6Hz), 3.71(1H, d, J=14.9H
z), 4.15-4.35(1H, m), 4.33(1H, dd, J=10.7, 3.6Hz),
4.50-5.10(3H, m), 4.61(2H, d, J=5.9Hz), 5.22(1H, d
d, J=10.5, 1.2Hz,), 5.29(1H, dd, J=10.5, 1.2Hz),
5.34(1H, dd, J=17.1, 1.3Hz), 5.44(1H, dd, J=17.2,
1.3Hz), 5.50-6.05(3H, m) 。
1(3H, d, J=6.4Hz), 1.67(1H, qd,J=12.4, 4.0Hz), 1.
75(1H, br d, J=3Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.29(3H,
s), 2.70-3.00(1H, m), 3.15(1H, br td, J=12, 5Hz),
3.27(1H, dd, J=6.3, 3.6Hz), 3.71(1H, d, J=14.9H
z), 4.15-4.35(1H, m), 4.33(1H, dd, J=10.7, 3.6Hz),
4.50-5.10(3H, m), 4.61(2H, d, J=5.9Hz), 5.22(1H, d
d, J=10.5, 1.2Hz,), 5.29(1H, dd, J=10.5, 1.2Hz),
5.34(1H, dd, J=17.1, 1.3Hz), 5.44(1H, dd, J=17.2,
1.3Hz), 5.50-6.05(3H, m) 。
【0480】(3)(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-10- (1−イミノエチル)-4- オキソ-3,10-ジア
ザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カ
ルボン酸
チル]-10- (1−イミノエチル)-4- オキソ-3,10-ジア
ザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カ
ルボン酸
【0481】
【化79】
【0482】(5S,6R,7S)-10- [1−(アリルオキシカ
ルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル(27mg,
6.5×10-5mol)をジクロロメタン(0.3ml) に溶解し、氷
冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジウム( II)
ジクロリド(2.4mg) とトリ-n- ブチルスズヒドリド(90
μl, 3.35 ×10-4mol)を加え室温で30分間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下
濃縮して、cosmosil 75C18-PREP (5ml) を用いるカラム
クロマトグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(8.4mg, 2.9×10-5mol)を
無色固形物として得た。
ルボニル)イミノエチル]-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル(27mg,
6.5×10-5mol)をジクロロメタン(0.3ml) に溶解し、氷
冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジウム( II)
ジクロリド(2.4mg) とトリ-n- ブチルスズヒドリド(90
μl, 3.35 ×10-4mol)を加え室温で30分間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下
濃縮して、cosmosil 75C18-PREP (5ml) を用いるカラム
クロマトグラフィーに付し、水で溶出した。溶出液を濃
縮、凍結乾燥し、標記化合物(8.4mg, 2.9×10-5mol)を
無色固形物として得た。
【0483】IRスペクトルλmax(KBr),cm-1 :3335, 176
0, 1673, 1609 。
0, 1673, 1609 。
【0484】1HNMR スペクトル(270MHz, D2O) δ:1.30
(3H, d, J=6.4Hz), 1.65-1.85(1H, m), 2.05-2.20(1H,
m), 2.35 and 2.42(3H, s ×2), 3.30-3.60(2H, m), 3.
47(1H,dd, J=5.6, 3.5Hz), 3.96 and 4.03(1H, d ×2,
J=14.3Hz), 4.10-4.35(2H, m), 4.37(1H, dd, J=10.3,
3.5Hz), 5.34 and 5.56(1H, dd, J=14.3, 1.5Hz) 。
(3H, d, J=6.4Hz), 1.65-1.85(1H, m), 2.05-2.20(1H,
m), 2.35 and 2.42(3H, s ×2), 3.30-3.60(2H, m), 3.
47(1H,dd, J=5.6, 3.5Hz), 3.96 and 4.03(1H, d ×2,
J=14.3Hz), 4.10-4.35(2H, m), 4.37(1H, dd, J=10.3,
3.5Hz), 5.34 and 5.56(1H, dd, J=14.3, 1.5Hz) 。
【0485】実施例21 (5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-オキソ-10-
[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,
10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2- カルボン酸カリウム塩(例示化合物番号94a)
[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,
10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2- カルボン酸カリウム塩(例示化合物番号94a)
【0486】
【化80】
【0487】(1)(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-tert- ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ
-9H-フルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,10- ジアザ
トリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カル
ボン酸アリルエステル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ
-9H-フルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,10- ジアザ
トリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カル
ボン酸アリルエステル
【0488】
【化81】
【0489】実施例1の化合物(5S,6R,7S)-10-(tert-ブ
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (100mg, 1.97 ×10-4mol)のジクロロメタン
溶液(1ml) に、氷冷下2,6-ルチジン(40 μl, 3.4×10-4
mol)とトリメチルシリルトリフレート(50mL, 2.6×10-4
mol)を順次加え、0 ℃で20攪拌した。反応液に炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。得られた残渣のジクロロメタン(1m
l) に溶解し、2-アミノフルオレン-9- オン(46.0mg, 2.
36x10-4mol)とトリホスゲン(26.0mg, 8.73x10-5mol)を
ジクロロメタン(1.9ml) に溶解した混合溶液に室温で加
え、20分攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混
合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物
(112mg, 1.78×10-4mol)を褐色固形物として得た。
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (100mg, 1.97 ×10-4mol)のジクロロメタン
溶液(1ml) に、氷冷下2,6-ルチジン(40 μl, 3.4×10-4
mol)とトリメチルシリルトリフレート(50mL, 2.6×10-4
mol)を順次加え、0 ℃で20攪拌した。反応液に炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。得られた残渣のジクロロメタン(1m
l) に溶解し、2-アミノフルオレン-9- オン(46.0mg, 2.
36x10-4mol)とトリホスゲン(26.0mg, 8.73x10-5mol)を
ジクロロメタン(1.9ml) に溶解した混合溶液に室温で加
え、20分攪拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混
合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物
(112mg, 1.78×10-4mol)を褐色固形物として得た。
【0490】IRスペクトルλmax(KBr),cm-1 : 3366, 17
82, 1718, 1670, 1650。
82, 1718, 1670, 1650。
【0491】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3) δ: 0.
08(6H, s), 0.89(9H, s), 1.21(3H,d, J=6.1Hz), 1.70
(1H, br qd, J=13, 4Hz), 1.80-1.90(1H, m), 2.90-3.1
0(1H, m), 3.18(1H, dd, J=5.8, 3.5Hz), 3.75(1H, d,
J=15.3Hz), 4.15-4.25(1H, m), 4.31(1H, dd, J=10.5,
3.5Hz), 4.68(1H, br d, J=14Hz), 4.75-5.00(2H, m),
5.24(1H, dd, J=15.3, 1.5Hz), 5.33(1H, d, J=10.8H
z), 5.22(1H, dd, J=18.8, 1.3Hz), 6.01(1H, ddt, J=1
8.8, 10.8, 5.4Hz), 7.15-7.25(1H, m), 7.40-7.45(3H,
m), 7.60-7.70(3H, m), 7.98(1H, s)。
08(6H, s), 0.89(9H, s), 1.21(3H,d, J=6.1Hz), 1.70
(1H, br qd, J=13, 4Hz), 1.80-1.90(1H, m), 2.90-3.1
0(1H, m), 3.18(1H, dd, J=5.8, 3.5Hz), 3.75(1H, d,
J=15.3Hz), 4.15-4.25(1H, m), 4.31(1H, dd, J=10.5,
3.5Hz), 4.68(1H, br d, J=14Hz), 4.75-5.00(2H, m),
5.24(1H, dd, J=15.3, 1.5Hz), 5.33(1H, d, J=10.8H
z), 5.22(1H, dd, J=18.8, 1.3Hz), 6.01(1H, ddt, J=1
8.8, 10.8, 5.4Hz), 7.15-7.25(1H, m), 7.40-7.45(3H,
m), 7.60-7.70(3H, m), 7.98(1H, s)。
【0492】(2)(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イ
ル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
チル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イ
ル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
【0493】
【化82】
【0494】(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-tert- ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フ
ルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル (46mg, 7.33×10-5mol)とフッ化水素ア
ンモニウム(13mg, 2.28 ×10-4mol)をジメチルホルムア
ミドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(0.5ml) に
懸濁させ、室温で76hr攪拌した。反応混合液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽
和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[ 展開溶
媒、酢酸エチル: メタノール(95:5)] 及びスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用いるカラムクロ
マトグラフィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順次付
し、標記化合物(21mg ,4.09×10-5mol)を褐色油状物と
して得た。
ルシリルオキシエチル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フ
ルオレン-2- イル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステル (46mg, 7.33×10-5mol)とフッ化水素ア
ンモニウム(13mg, 2.28 ×10-4mol)をジメチルホルムア
ミドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(0.5ml) に
懸濁させ、室温で76hr攪拌した。反応混合液に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽
和させた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[ 展開溶
媒、酢酸エチル: メタノール(95:5)] 及びスチレン系ポ
リマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用いるカラムクロ
マトグラフィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順次付
し、標記化合物(21mg ,4.09×10-5mol)を褐色油状物と
して得た。
【0495】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3) δ: 1.
31(3H, d, J=6.5Hz), 1.60-1.80(1H, m), 1.81(1H, d,
J=5.0Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.96 (1H, br td, J=12,
2Hz), 3.10-3.30(1H, m), 3.26(1H, dd, J=6.3, 3.6H
z), 3.77(1H, d, J=15.3Hz),4.10-4.20(1H, m), 4.36(1
H, dd, J=10.5, 3.6Hz), 4.67(1H, br d, J=12Hz), 4.7
5-5.05(2H, m), 5.26(1H, dd, J=15.3, 1.6Hz), 5.35(1
H, dd, J=10.6, 1.3Hz), 5.52(1H, dd, J=17.3, 1.4H
z), 6.03(1H, ddt, J=1.73, 10.6, 5.6Hz), 7.15-7.25
(1H, m), 7.40-7.45(3H, m), 7.60-7.70(3H, m), 7.98
(1H, s) 。
31(3H, d, J=6.5Hz), 1.60-1.80(1H, m), 1.81(1H, d,
J=5.0Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.96 (1H, br td, J=12,
2Hz), 3.10-3.30(1H, m), 3.26(1H, dd, J=6.3, 3.6H
z), 3.77(1H, d, J=15.3Hz),4.10-4.20(1H, m), 4.36(1
H, dd, J=10.5, 3.6Hz), 4.67(1H, br d, J=12Hz), 4.7
5-5.05(2H, m), 5.26(1H, dd, J=15.3, 1.6Hz), 5.35(1
H, dd, J=10.6, 1.3Hz), 5.52(1H, dd, J=17.3, 1.4H
z), 6.03(1H, ddt, J=1.73, 10.6, 5.6Hz), 7.15-7.25
(1H, m), 7.40-7.45(3H, m), 7.60-7.70(3H, m), 7.98
(1H, s) 。
【0496】(3)(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イ
ル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸カリウム塩
チル]-4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イ
ル) カルバモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸カリウム塩
【0497】
【化83】
【0498】(5S,6R,7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-
4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イル) カル
バモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウ
ンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル (21.0m
g, 4.09×10-5mol)、 テトラキス( トリフェニルホスフ
ィン) パラジウム(1.3mg, 1.2 ×10-6mol)とトリフェニ
ルホスフィン(1.8mg) の酢酸エチル溶液(0.2ml) に、室
温で2-エチルヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液
(0.5M,190 μl,6.64×10-5mol)を加え40分攪拌した。析
出した橙色粉末をろ取し、cosmosil 75C18-PREP(5ml)を
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、2%のアセトニ
トリルを含む水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し
標記化合物(10.8mg ,2.11×10-5mol)を橙色固形物とし
て得た。
4-オキソ-10-[(9-オキソ-9H-フルオレン-2- イル) カル
バモイル]-3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウ
ンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル (21.0m
g, 4.09×10-5mol)、 テトラキス( トリフェニルホスフ
ィン) パラジウム(1.3mg, 1.2 ×10-6mol)とトリフェニ
ルホスフィン(1.8mg) の酢酸エチル溶液(0.2ml) に、室
温で2-エチルヘキサン酸カリウム塩の酢酸エチル溶液
(0.5M,190 μl,6.64×10-5mol)を加え40分攪拌した。析
出した橙色粉末をろ取し、cosmosil 75C18-PREP(5ml)を
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、2%のアセトニ
トリルを含む水で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し
標記化合物(10.8mg ,2.11×10-5mol)を橙色固形物とし
て得た。
【0499】1HNMR スペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.31
(3H, d, J=6.3Hz), 1.59(1H, br qd, J=12, 4Hz), 1.95
-2.05(1H, m), 3.16(1H, br t, J=13Hz), 3.36(1H, br
td,J=12, 5Hz), 3.47(1H, dd, J=5.9, 3.3Hz), 3.84(1
H, d, J=14.7Hz), 4.20-4.40(2H, m), 4.35(1H, dd, J=
10.3, 3.3Hz), 7.15-7.55(7H, m)。
(3H, d, J=6.3Hz), 1.59(1H, br qd, J=12, 4Hz), 1.95
-2.05(1H, m), 3.16(1H, br t, J=13Hz), 3.36(1H, br
td,J=12, 5Hz), 3.47(1H, dd, J=5.9, 3.3Hz), 3.84(1
H, d, J=14.7Hz), 4.20-4.40(2H, m), 4.35(1H, dd, J=
10.3, 3.3Hz), 7.15-7.55(7H, m)。
【0500】実施例22 (5S,6R,7S)-10- グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-ヒド
ロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.
0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物
番号72)
ロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.
0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物
番号72)
【0501】
【化84】
【0502】(1) (5S,6R,7S)-10-(アリルオキシカル
ボニル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-tert- ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザト
リシクロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸アリルエステル
ボニル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-tert- ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザト
リシクロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン
酸アリルエステル
【0503】
【化85】
【0504】実施例1の化合物(5S,6R,7S)-10-(tert-ブ
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (450mg, 8.88 ×10-4mol)のジクロロメタン
溶液(5ml) に、氷冷下2,6-ルチジン(120μl, 1.03 ×10
-3mol)とトリメチルシリルトリフレート(200μl, 1.02
×10-3mol)を順次加え、0 ℃で20分攪拌した。反応液に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣のジクロロ
メタン(5ml) 溶液にジイソプロピルエチルアミン(160μ
l, 9.19 ×10-4mol)を加えた混合溶液を、トリホスゲン
(90.0mg, 3.03 ×10-4mol)のジクロロメタン(1ml) 溶液
に氷冷下加え30分攪拌した。次いでアリルオキシカルボ
ニルグアニジン(160mg, 1.12×10-3mol)とジメチルアミ
ノピリジン(108mg, 8.84×10-4mol)を氷冷下加え2hr 攪
拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混合溶媒で
溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物(187mg,
3.24×10-4mol)を淡黄色固形物として得た。
トキシカルボニル)-5-[(R)-(tert-ブチルジメチルシリ
ルオキシ) エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (450mg, 8.88 ×10-4mol)のジクロロメタン
溶液(5ml) に、氷冷下2,6-ルチジン(120μl, 1.03 ×10
-3mol)とトリメチルシリルトリフレート(200μl, 1.02
×10-3mol)を順次加え、0 ℃で20分攪拌した。反応液に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣のジクロロ
メタン(5ml) 溶液にジイソプロピルエチルアミン(160μ
l, 9.19 ×10-4mol)を加えた混合溶液を、トリホスゲン
(90.0mg, 3.03 ×10-4mol)のジクロロメタン(1ml) 溶液
に氷冷下加え30分攪拌した。次いでアリルオキシカルボ
ニルグアニジン(160mg, 1.12×10-3mol)とジメチルアミ
ノピリジン(108mg, 8.84×10-4mol)を氷冷下加え2hr 攪
拌した。反応混合液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2) 混合溶媒で
溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物(187mg,
3.24×10-4mol)を淡黄色固形物として得た。
【0505】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3408, 1783,
1729, 1645 。
1729, 1645 。
【0506】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3 ) δ :
0.07(6H, s), 0.88(9H, s), 1.22(3H, d, J=6.1 Hz),
1.40-1.70(1H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.70-3.10(2H,
m),3.21(1H, dd, J=6.1, 3.7Hz), 3.52(1H, br d, J=15
Hz), 4.15-4.25(1H, m), 4.23(1H, dd, J=10.7, 3.7H
z), 4.50-4.80(2H, m), 4.65(2H, d, J=5.8Hz), 4.76(2
H, d, J=5.4Hz), 5.25-5.35(3H, m), 5.36(1H, d, J=1
7.2Hz), 5.47(1H, dd, J=17.2, 1.2Hz), 5.80-6.20(3H,
m), 7.70-8.10(1H, m) 。
0.07(6H, s), 0.88(9H, s), 1.22(3H, d, J=6.1 Hz),
1.40-1.70(1H, m), 1.75-1.90(1H, m), 2.70-3.10(2H,
m),3.21(1H, dd, J=6.1, 3.7Hz), 3.52(1H, br d, J=15
Hz), 4.15-4.25(1H, m), 4.23(1H, dd, J=10.7, 3.7H
z), 4.50-4.80(2H, m), 4.65(2H, d, J=5.8Hz), 4.76(2
H, d, J=5.4Hz), 5.25-5.35(3H, m), 5.36(1H, d, J=1
7.2Hz), 5.47(1H, dd, J=17.2, 1.2Hz), 5.80-6.20(3H,
m), 7.70-8.10(1H, m) 。
【0507】(2)(5S,6R,7S)-10-( アリルオキシカル
ボニル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル] -4- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
ボニル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-ヒドロキシエ
チル] -4- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.0
3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル
【0508】
【化86】
【0509】(5S,6R,7S)-10-(アリルオキシカルボニル)
グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-tert- ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシク
ロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (195mg, 3.39×10-4mol)とフッ化水素アン
モニウム(58.0mg,1.02×10-3mol)をジメチルホルムアミ
ドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(2ml) に懸濁
させ、室温で43hr攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和さ
せた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、シリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[ 展開溶媒、
ヘキサン: 酢酸エチル(1:4)]及びスチレン系ポリマー樹
脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用いるカラムクロマトグラ
フィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順次付し、標記化
合物(48mg ,1.04×10-4mol)を淡黄色固形物として得
た。
グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-tert- ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシク
ロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル (195mg, 3.39×10-4mol)とフッ化水素アン
モニウム(58.0mg,1.02×10-3mol)をジメチルホルムアミ
ドとN-メチルピロリドン(1:1) の混合溶媒(2ml) に懸濁
させ、室温で43hr攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、更に塩化ナトリウムで飽和さ
せた後、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、シリ
カゲルを用いるカラムクロマトグラフィー[ 展開溶媒、
ヘキサン: 酢酸エチル(1:4)]及びスチレン系ポリマー樹
脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用いるカラムクロマトグラ
フィー( 展開溶媒、クロロホルム) に順次付し、標記化
合物(48mg ,1.04×10-4mol)を淡黄色固形物として得
た。
【0510】1HNMR スペクトル(270MHz, CDCl3 ) δ :
1.31(3H, d, J=6.0 Hz), 1.40-1.70(2H, m), 1.80-1.9
5(1H, m), 2.70-3.15(2H, m), 3.26(1H, dd, J=6.0, 3.
8Hz), 3.53(1H, br d, J=14Hz), 4.20-4.30(1H, m), 4.
27(1H, dd, J=10.4, 3.8Hz),4.50-4.80(4H, m), 4.67(2
H, d, J=5.5Hz), 5.25-5.35(3H, m), 5.36(1H, d, J=1
7.2Hz), 5.47(1H, dd, J=17.2, 1.2Hz), 5.80-6.20(3H,
m) 7.70-8.10(1H, m)。
1.31(3H, d, J=6.0 Hz), 1.40-1.70(2H, m), 1.80-1.9
5(1H, m), 2.70-3.15(2H, m), 3.26(1H, dd, J=6.0, 3.
8Hz), 3.53(1H, br d, J=14Hz), 4.20-4.30(1H, m), 4.
27(1H, dd, J=10.4, 3.8Hz),4.50-4.80(4H, m), 4.67(2
H, d, J=5.5Hz), 5.25-5.35(3H, m), 5.36(1H, d, J=1
7.2Hz), 5.47(1H, dd, J=17.2, 1.2Hz), 5.80-6.20(3H,
m) 7.70-8.10(1H, m)。
【0511】(3)(5S,6R,7S)-10-グアニジノカルボニ
ル-5-[(R)-1-ヒドロキシエチル] -4- オキソ-3,10-ジア
ザトリシクロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カル
ボン酸
ル-5-[(R)-1-ヒドロキシエチル] -4- オキソ-3,10-ジア
ザトリシクロ5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カル
ボン酸
【0512】
【化87】
【0513】(5S,6R,7S)-10-( アリルオキシカルボニ
ル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル] -4- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル(47.0m
g,1.02×10-4mol)をジクロロメタン(0.5ml) に溶解し、
氷冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジウム( I
I)ジクロリド(4mg) とトリ-n- ブチルすずヒドリド(260
μl ,9.66 ×10-4mol)を加え室温で45分間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下
濃縮して、cosmosil 75C18-PREP(5ml)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、2%のアセトニトリルを含む水
で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物
(6.1mg,1.81×10-5mol)を無色固形物として得た。
ル) グアニジノカルボニル-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル] -4- オキソ-3,10-ジアザトリシクロ5.4.0.0 3,6 〕
ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステル(47.0m
g,1.02×10-4mol)をジクロロメタン(0.5ml) に溶解し、
氷冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジウム( I
I)ジクロリド(4mg) とトリ-n- ブチルすずヒドリド(260
μl ,9.66 ×10-4mol)を加え室温で45分間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を減圧下
濃縮して、cosmosil 75C18-PREP(5ml)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、2%のアセトニトリルを含む水
で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物
(6.1mg,1.81×10-5mol)を無色固形物として得た。
【0514】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1: 3353, 176
2, 1698, 1593。
2, 1698, 1593。
【0515】1HNMR スペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.
29(3H, d, J=6.4 Hz), 1.61(1H, brqd, J=12, 4Hz), 1.
95-2.05(1H, m), 3.19(1H, br t, J=13Hz), 3.35-3.50
(1H,m), 3.46(1H, dd, J=5.8, 3.3Hz), 3.83(1H, br d,
J=15Hz), 4.20-4.40(2H, m), 4.34(1H, dd, J=10.3,
3.3Hz), 5.10-5.50(1H, m)。
29(3H, d, J=6.4 Hz), 1.61(1H, brqd, J=12, 4Hz), 1.
95-2.05(1H, m), 3.19(1H, br t, J=13Hz), 3.35-3.50
(1H,m), 3.46(1H, dd, J=5.8, 3.3Hz), 3.83(1H, br d,
J=15Hz), 4.20-4.40(2H, m), 4.34(1H, dd, J=10.3,
3.3Hz), 5.10-5.50(1H, m)。
【0516】実施例23 (5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-10-[2-(N-
メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
(例示化合物番号39)
メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
(例示化合物番号39)
【0517】
【化88】
【0518】(1)(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-(tert-ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]-10-[2-(N- アリルオ
キシカルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ
-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1-
エン-2- カルボン酸アリルエステル
ルジメチルシリルオキシ)エチル]-10-[2-(N- アリルオ
キシカルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ
-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1-
エン-2- カルボン酸アリルエステル
【0519】
【化89】
【0520】実施例1の化合物 (5S, 6R, 7S)-10-(tert
- ブトキシカルボニル)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステ(2.04g, 4.02x10-3mol)のジクロロメタン
溶液(20ml)に、氷冷下2,6-ルチジン(560 μl, 4.81x
10-3mol )とトリメチルシリルトリフレート(920 μl,
4.76x10-3mol )を順次加え、0 ℃で35分攪拌した。反
応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジメ
チルホルムアミド(8ml) に溶解し、あらかじめ調製した
N-アリルオキシカルボニルサルコシン(870mg, 5.02×10
-3mol)とカルボニルジイミダゾール(899mg, 4.82×10-3
mol)のジメチルホルムアミド混合溶液(17ml)を氷冷下加
え、室温で5.5 時間撹袢した。反応液を酢酸エチルで希
釈した後、水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン:酢酸エチル(2:3) 混合溶媒で溶出させる
ことにより、標記化合物(1.60g, 2.84×10-3mol ) を淡
黄色固形物として得た。
- ブトキシカルボニル)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシ
クロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸
アリルエステ(2.04g, 4.02x10-3mol)のジクロロメタン
溶液(20ml)に、氷冷下2,6-ルチジン(560 μl, 4.81x
10-3mol )とトリメチルシリルトリフレート(920 μl,
4.76x10-3mol )を順次加え、0 ℃で35分攪拌した。反
応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジメ
チルホルムアミド(8ml) に溶解し、あらかじめ調製した
N-アリルオキシカルボニルサルコシン(870mg, 5.02×10
-3mol)とカルボニルジイミダゾール(899mg, 4.82×10-3
mol)のジメチルホルムアミド混合溶液(17ml)を氷冷下加
え、室温で5.5 時間撹袢した。反応液を酢酸エチルで希
釈した後、水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン:酢酸エチル(2:3) 混合溶媒で溶出させる
ことにより、標記化合物(1.60g, 2.84×10-3mol ) を淡
黄色固形物として得た。
【0521】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1: 1783, 171
2, 1665。
2, 1665。
【0522】1HNMR スペクトル (270MHz, CDCl3 ) δ:
0.08(6H, s), 0.88(9H, s), 1.22(3H, d, J=6.2Hz), 1.
50-1.70(1H, m), 1.80-1.95(1H, m), 2.65-2.80(1H,
m), 2.99 and 3.00(3H, s ×2), 3.00-3.15(1H, m), 3.
20-3.25(1H, m), 3.72 and 3.88(1H, br d, J=16Hz),
4.10-4.30(3H, m), 4.40-4.90(6H, m), 5.10-5.50(5H,
m), 5.80-6.10(2H, m)。
0.08(6H, s), 0.88(9H, s), 1.22(3H, d, J=6.2Hz), 1.
50-1.70(1H, m), 1.80-1.95(1H, m), 2.65-2.80(1H,
m), 2.99 and 3.00(3H, s ×2), 3.00-3.15(1H, m), 3.
20-3.25(1H, m), 3.72 and 3.88(1H, br d, J=16Hz),
4.10-4.30(3H, m), 4.40-4.90(6H, m), 5.10-5.50(5H,
m), 5.80-6.10(2H, m)。
【0523】(2)(5S, 6R, 7S)-10-[2-(N-アリルオキ
シカルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-5-[(R)-1-
ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル
シカルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-5-[(R)-1-
ヒドロキシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ
〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリ
ルエステル
【0524】
【化90】
【0525】(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-(tert-ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]-10-[2-(N- アリルオキシカ
ルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ-3, 10
- ジアザトリシクロ〔5. 4. 0. 03,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2- カルボン酸アリルエステル(563mg, 1.00×10-3mo
l)とふっ化水素アンモニウム(167mg, 2.92×10-3mol)を
ジメチルホルムアミドとN-メチルピロリドンの(1:1) 混
合溶媒(6ml) に懸濁させ、室温で3日攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化
ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィー[ 展開溶媒、酢酸エチル: メタノール(95: 5)]及
びスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用
いるカラムクロマトグラフィー( 展開溶媒、クロロホル
ム) に順次付し、標記化合物(262mg, 5.85×10-4mol)を
黄色油状物として得た。
チルシリルオキシ)エチル]-10-[2-(N- アリルオキシカ
ルボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ-3, 10
- ジアザトリシクロ〔5. 4. 0. 03,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2- カルボン酸アリルエステル(563mg, 1.00×10-3mo
l)とふっ化水素アンモニウム(167mg, 2.92×10-3mol)を
ジメチルホルムアミドとN-メチルピロリドンの(1:1) 混
合溶媒(6ml) に懸濁させ、室温で3日攪拌した。反応混
合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に塩化
ナトリウムで飽和させた後、酢酸エチルで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得
られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィー[ 展開溶媒、酢酸エチル: メタノール(95: 5)]及
びスチレン系ポリマー樹脂(JAIGEL-1H,JAIGEL-2H) を用
いるカラムクロマトグラフィー( 展開溶媒、クロロホル
ム) に順次付し、標記化合物(262mg, 5.85×10-4mol)を
黄色油状物として得た。
【0526】IRスペクトルλmax(neat)cm-1 : 3434, 17
80, 1706, 1660, 1651。
80, 1706, 1660, 1651。
【0527】1H NMRスペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.32
(3H, d, J=6.4Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.74(1H, br d,
J=5Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.98 a
nd3.00(3H, s×2), 3.05-3.20(1H, m), 3.20-3.30(1H,
m), 3.75 and 3.90(1H, brd×2, J=15Hz), 4.10-4.35(3
H, m), 4.40-4.90(6H, m), 5.10-5.50(5H, m),5.80-6.1
0(2H,m)。
(3H, d, J=6.4Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.74(1H, br d,
J=5Hz), 1.85-2.00(1H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.98 a
nd3.00(3H, s×2), 3.05-3.20(1H, m), 3.20-3.30(1H,
m), 3.75 and 3.90(1H, brd×2, J=15Hz), 4.10-4.35(3
H, m), 4.40-4.90(6H, m), 5.10-5.50(5H, m),5.80-6.1
0(2H,m)。
【0528】(3)(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシ
エチル]-10-[2-(N- メチルアミノ)アセチル]-4-オキソ-
3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1-
エン-2- カルボン酸
エチル]-10-[2-(N- メチルアミノ)アセチル]-4-オキソ-
3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1-
エン-2- カルボン酸
【0529】
【化91】
【0530】(5S, 6R, 7S)-10-[2-(N-アリルオキシカル
ボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-5-[(R)-1- ヒドロ
キシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.
0 3, 6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステ
ル(204mg, 4.57×10-4mol)をジクロロメタン(2.0ml) に
溶解し、氷冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジ
ウム( II) ジクロリド(16mg)とトリ-n- ブチルスズヒド
リド(740μl, 2.75 ×10-3mol)を加え室温で45分間攪拌
した。反応液を減圧下濃縮して水を加え、酢酸エチルで
洗浄した。水層を減圧下濃縮して、cosmosil 75C18-PRE
P (20ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水
で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(3
1.3mg, 9.67 ×10-5mol)を無色固形物として得た。
ボニル-N- メチルアミノ) アセチル]-5-[(R)-1- ヒドロ
キシエチル]-4-オキソ-3,10-ジアザトリシクロ〔5.4.0.
0 3, 6 〕ウンデセ-1- エン-2- カルボン酸アリルエステ
ル(204mg, 4.57×10-4mol)をジクロロメタン(2.0ml) に
溶解し、氷冷下ビス( トリフェニルホスフィン) パラジ
ウム( II) ジクロリド(16mg)とトリ-n- ブチルスズヒド
リド(740μl, 2.75 ×10-3mol)を加え室温で45分間攪拌
した。反応液を減圧下濃縮して水を加え、酢酸エチルで
洗浄した。水層を減圧下濃縮して、cosmosil 75C18-PRE
P (20ml)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、水
で溶出した。溶出液を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物(3
1.3mg, 9.67 ×10-5mol)を無色固形物として得た。
【0531】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3380, 1760,
1653, 1597 。
1653, 1597 。
【0532】1H NMRスペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.30
(3H, d, J=6.3Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.95-2.10(1H,
m), 2.70-3.10(1H, m), 2.80 and 2.81(3H, s ×2), 3.
20-3.40(1H, m), 3.46(1H, dd, J=5.6, 3.3Hz), 3.56 a
nd 3.91(1H, br d×2, J=14Hz), 3.85-4.65(5H, m), 5.
26 and 5.88(1H, br d×2, J=14Hz)。
(3H, d, J=6.3Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.95-2.10(1H,
m), 2.70-3.10(1H, m), 2.80 and 2.81(3H, s ×2), 3.
20-3.40(1H, m), 3.46(1H, dd, J=5.6, 3.3Hz), 3.56 a
nd 3.91(1H, br d×2, J=14Hz), 3.85-4.65(5H, m), 5.
26 and 5.88(1H, br d×2, J=14Hz)。
【0533】実施例24 (5S, 6R, 7S)- 10-[(N- ホルムイミドイル-N- メチルア
ミノ) アセチル]-5-[(R)-1- ヒドロキシエチル]-4-オキ
ソ- 3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ
-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物番号60)
ミノ) アセチル]-5-[(R)-1- ヒドロキシエチル]-4-オキ
ソ- 3,10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ
-1- エン-2- カルボン酸(例示化合物番号60)
【0534】
【化92】
【0535】(5S, 6R, 7S)-5-[(R)-1-ヒドロキシエチ
ル]-10-[2-(N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ- 3,
10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2-カルボン酸(39mg, 1.2×10-4mol)のアセトニトリ
ルとリン酸緩衝液(pH7.4, 0.1M)の1:1 混合溶液(2.6ml)
に、氷冷下ベンジルホルムイミデート一塩酸塩(439mg,
2.55×10-3mol)とジイソプロピルエチルアミン(270μ
l, 1.55 ×10-3mol)を同時に加え、0 ℃で1 時間攪拌し
た。反応液に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄し、水
層を減圧下濃縮した。濃縮された水溶液をcosmosil 75C
18-PREP(120ml 、ナカライテスク株式会社) 、次いでco
smosil 5C18-AR(28φ×250mm 、ナカライテスク株式会
社) を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、3%- ア
セトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、
凍結乾燥し、標記化合物(5.3mg, 1.6 ×10-5mol)を無色
固体として得た。
ル]-10-[2-(N- メチルアミノ) アセチル]-4-オキソ- 3,
10- ジアザトリシクロ〔5.4.0.0 3,6 〕ウンデセ-1- エ
ン-2-カルボン酸(39mg, 1.2×10-4mol)のアセトニトリ
ルとリン酸緩衝液(pH7.4, 0.1M)の1:1 混合溶液(2.6ml)
に、氷冷下ベンジルホルムイミデート一塩酸塩(439mg,
2.55×10-3mol)とジイソプロピルエチルアミン(270μ
l, 1.55 ×10-3mol)を同時に加え、0 ℃で1 時間攪拌し
た。反応液に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄し、水
層を減圧下濃縮した。濃縮された水溶液をcosmosil 75C
18-PREP(120ml 、ナカライテスク株式会社) 、次いでco
smosil 5C18-AR(28φ×250mm 、ナカライテスク株式会
社) を用いるカラムクロマトグラフィーに付し、3%- ア
セトニトリル水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮、
凍結乾燥し、標記化合物(5.3mg, 1.6 ×10-5mol)を無色
固体として得た。
【0536】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1: 3370, 175
6, 1712, 1652, 1592。
6, 1712, 1652, 1592。
【0537】1H NMRスペクトル(270MHz, D2O) δ: 1.29
(3H, d, J=6.4Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.95-2.10(1H,
m), 2.70-3.40(2H, m), 3.09 and 3.27(3H, s ×2), 3.
45(1H, dd, J=5.5, 3.2Hz), 3.56, 3.90and 3.92(1H, b
r d ×3, J=14Hz), 4.20-4.35(2H, m), 4.40-4.45(3H,
m), 4.79, 4.82 and 5.86(1H, br d×3, J=14Hz), 7.8
6, 7.89and 8.01(1H, s×3)。
(3H, d, J=6.4Hz), 1.50-1.70(1H,m), 1.95-2.10(1H,
m), 2.70-3.40(2H, m), 3.09 and 3.27(3H, s ×2), 3.
45(1H, dd, J=5.5, 3.2Hz), 3.56, 3.90and 3.92(1H, b
r d ×3, J=14Hz), 4.20-4.35(2H, m), 4.40-4.45(3H,
m), 4.79, 4.82 and 5.86(1H, br d×3, J=14Hz), 7.8
6, 7.89and 8.01(1H, s×3)。
【0538】参考例1 1−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸
アリルエステル
アリルエステル
【0539】
【化93】
【0540】エチル 1−ベンジル−3−オキソ−4−
ピペリジンカルボキシレート塩酸塩(25g,8.39
×10-2 mol)と炭酸水素ナトリウム(13.5g,
1.61×10-1 mol)を水−酢酸エチル(1:1)混
合溶媒(400ml)に懸濁させ、室温で5時間攪拌し
た。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去し得られた褐色油状物をシリカゲル
(200g)を用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチルで溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得
られた淡黄色油状物(22g)をアリルアルコール(5
0ml)に溶解した。この溶液を、金属ナトリウム(2.
1g,9.1×10-2 mol) をアリルアルコール(20
0ml)に溶解した溶液に氷冷下、窒素雰囲気下滴下し
た。反応液を10時間加熱還流した後、0℃に冷却し、
氷冷下ゆっくり1N−HCl 水溶液(200ml)に滴下し
た。飽和炭酸水素ナトリウムで混合液を中和した後、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた残渣
をシリカゲル(400g)を用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1)混合溶
媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮して標記化合物(1
4.2g,5.19×10-2 mol)を淡黄色油状物とし
て得た。
ピペリジンカルボキシレート塩酸塩(25g,8.39
×10-2 mol)と炭酸水素ナトリウム(13.5g,
1.61×10-1 mol)を水−酢酸エチル(1:1)混
合溶媒(400ml)に懸濁させ、室温で5時間攪拌し
た。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去し得られた褐色油状物をシリカゲル
(200g)を用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチルで溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得
られた淡黄色油状物(22g)をアリルアルコール(5
0ml)に溶解した。この溶液を、金属ナトリウム(2.
1g,9.1×10-2 mol) をアリルアルコール(20
0ml)に溶解した溶液に氷冷下、窒素雰囲気下滴下し
た。反応液を10時間加熱還流した後、0℃に冷却し、
氷冷下ゆっくり1N−HCl 水溶液(200ml)に滴下し
た。飽和炭酸水素ナトリウムで混合液を中和した後、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた残渣
をシリカゲル(400g)を用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1)混合溶
媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮して標記化合物(1
4.2g,5.19×10-2 mol)を淡黄色油状物とし
て得た。
【0541】IRスペクトルλmax(neat)cm-1 :1736,166
5,16261 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:2.36(2H,t,J=
5.8Hz),2.59(2H,t,J=5.8Hz),3.11(2H,s),3.61(2H,s),4.
67(2H,br d,J=5.4Hz),5.24(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.33
(1H,dd,J=17.2,1.6Hz),5.93(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.4H
z),7.32(1H,s) 。
5,16261 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:2.36(2H,t,J=
5.8Hz),2.59(2H,t,J=5.8Hz),3.11(2H,s),3.61(2H,s),4.
67(2H,br d,J=5.4Hz),5.24(1H,dd,J=10.5,1.2Hz),5.33
(1H,dd,J=17.2,1.6Hz),5.93(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.4H
z),7.32(1H,s) 。
【0542】参考例2 (3S,4R)−4−[4−(アリルオキシカルボニ
ル)−1−ベンジル−3−オキソピペリジン−4−イ
ル]−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン
ル)−1−ベンジル−3−オキソピペリジン−4−イ
ル]−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン
【0543】
【化94】
【0544】水素化ナトリウム(1.98g,82.5
mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(75ml)懸濁液に、
1−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸
アリルエステル(20.5g,75.0mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(75ml)を0℃で滴下した。3
0分間室温で攪拌した後、(3R,4R)−4−アセト
キシ−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(21.55
g,74.98mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(150ml)を、0℃で加え30分間攪拌した。反応混
合液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を0℃で
加え、更に水(50ml)と酢酸エチル(500ml)を加
え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣を
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、
ヘキサン−酢酸エチル(3:1)の混合溶媒で溶出し
て、無色油状の標記化合物(37.0g,7.39×1
0-2 mol)を6:4の生成比で2種のジアステレオ混合
物として得た。
mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(75ml)懸濁液に、
1−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸
アリルエステル(20.5g,75.0mmol)の乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(75ml)を0℃で滴下した。3
0分間室温で攪拌した後、(3R,4R)−4−アセト
キシ−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(21.55
g,74.98mmol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(150ml)を、0℃で加え30分間攪拌した。反応混
合液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を0℃で
加え、更に水(50ml)と酢酸エチル(500ml)を加
え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣を
シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、
ヘキサン−酢酸エチル(3:1)の混合溶媒で溶出し
て、無色油状の標記化合物(37.0g,7.39×1
0-2 mol)を6:4の生成比で2種のジアステレオ混合
物として得た。
【0545】(主生成物) TLC Rf値 0.36(ヘキサン−酢酸エチル、2:1) IRスペクトルλmax(CHCl3)cm-1:3421,1764,17191 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.05(3H,s),
0.06(3H,s),0.86(9H,s),1.19(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.8(1
H,m),2.5-2.8(3H,m),3.02(1H,d,J=16.3Hz),3.2(1H,m),
3.23(1H,d,J=16.3Hz),3.51(1H,d,J=13.1Hz),3.59(1H,d,
J=13.1Hz),3.87(1H,d,J=2.2Hz),4.1-4.2(1H,m),4.59(1
H,dd,J=13,6Hz),4.69(1H,dd,J=13,6Hz),5.23(1H,d,J=1
0.5Hz),5.25(1H,d,J=17.0Hz),5.81(1H,ddt,J=17.0,10.
5,6.0Hz),5.95(1H,br s),7.2-7.4(5H,m) 。
0.06(3H,s),0.86(9H,s),1.19(3H,d,J=6.2Hz),1.6-1.8(1
H,m),2.5-2.8(3H,m),3.02(1H,d,J=16.3Hz),3.2(1H,m),
3.23(1H,d,J=16.3Hz),3.51(1H,d,J=13.1Hz),3.59(1H,d,
J=13.1Hz),3.87(1H,d,J=2.2Hz),4.1-4.2(1H,m),4.59(1
H,dd,J=13,6Hz),4.69(1H,dd,J=13,6Hz),5.23(1H,d,J=1
0.5Hz),5.25(1H,d,J=17.0Hz),5.81(1H,ddt,J=17.0,10.
5,6.0Hz),5.95(1H,br s),7.2-7.4(5H,m) 。
【0546】(副生成物) TLC Rf値 0.25(ヘキサン−酢酸エチル、2:1) IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3166,3098,1765,17261 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.06(6H,s),
0.87(9H,s),1.00(3H,d,J=6.5Hz),1.9-2.1(1H,m),2.5-2.
7(2H,m),2.8-2.9(1H,m),2.94(1H,d,J=16.8Hz),3.03(1H,
br t,J=2.4Hz),3.27(1H,br d,J=16.8Hz),3.51(1H,d,J=1
3.2Hz),3.58(1H,d,J=13.2Hz),4.23(1H,qd,J=6.5,2.6H
z),4.36(1H,d,J=2.2Hz),4.5-4.8(2H,m),5.26(1H,dd,J=1
0.5,1.2Hz),5.30(1H,dd,J=17.2,1.2Hz),5.67(1H,br s),
5.84(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.9Hz),7.2-7.4(5H,m) 。
0.87(9H,s),1.00(3H,d,J=6.5Hz),1.9-2.1(1H,m),2.5-2.
7(2H,m),2.8-2.9(1H,m),2.94(1H,d,J=16.8Hz),3.03(1H,
br t,J=2.4Hz),3.27(1H,br d,J=16.8Hz),3.51(1H,d,J=1
3.2Hz),3.58(1H,d,J=13.2Hz),4.23(1H,qd,J=6.5,2.6H
z),4.36(1H,d,J=2.2Hz),4.5-4.8(2H,m),5.26(1H,dd,J=1
0.5,1.2Hz),5.30(1H,dd,J=17.2,1.2Hz),5.67(1H,br s),
5.84(1H,ddt,J=17.2,10.5,5.9Hz),7.2-7.4(5H,m) 。
【0547】参考例3 (3S,4R)−4−[(R)−1−ベンジル−3−オ
キソピペリジン−4−イル]−1−(tert−ブチルジメ
チルシリル)−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン
キソピペリジン−4−イル]−1−(tert−ブチルジメ
チルシリル)−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン
【0548】
【化95】
【0549】(3S,4R)−4−[4−(アリルオキ
シカルボニル)−1−ベンジル−3−オキソピペリジン
−4−イル]−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(3
7.0g,7.39×10-2 mol)のジクロロメタン溶
液(250ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(18.9
ml,8.25×10-2 mol)と、tert−ブチルジメチル
シリルトリフレート(9.7ml,8.3×10-2 mol)
を順次加え、同温度で10分間攪拌した。反応混合液に
水(300ml) と、酢酸エチル−ヘキサン(4:1)混
合溶媒(750ml)を加え、有機層を分離した。有機層
を炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液
と飽和食塩水でそれぞれ洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲル(400g)を用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1)混合溶媒で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮し、得られた無色油状物(約
47g)を酢酸エチル(250ml)に溶解した。この溶
液を、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(867mg,7.50×10-4 mol)、トリフェニルホ
スフィン(984mg, 3.75×10-3 mol)、トリエ
チルアミン(36.7ml,2.63×10-1 mol)とギ
酸(8.49ml, 2.25×10-1 mol)の酢酸エチル
(300ml)混合溶液に0℃で加えた。同温度で2.5
時間攪拌した後、水(300ml)とヘキサン(200m
l)を加え、有機層を分離した。有機層を塩化アンモニ
ウム水溶液(200ml×3回)、水(200ml)、飽和
食塩水(200ml×2回)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣
をシリカゲル(1.2kg)を用いるフラッシュカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:
1〜1:1)で素早く溶出した。溶出液を減圧下濃縮
し、標記化合物を淡黄色結晶(30.1g,mp. 96−
99℃)として得た。
シカルボニル)−1−ベンジル−3−オキソピペリジン
−4−イル]−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメ
チルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(3
7.0g,7.39×10-2 mol)のジクロロメタン溶
液(250ml)に、氷冷下2,6−ルチジン(18.9
ml,8.25×10-2 mol)と、tert−ブチルジメチル
シリルトリフレート(9.7ml,8.3×10-2 mol)
を順次加え、同温度で10分間攪拌した。反応混合液に
水(300ml) と、酢酸エチル−ヘキサン(4:1)混
合溶媒(750ml)を加え、有機層を分離した。有機層
を炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液
と飽和食塩水でそれぞれ洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲル(400g)を用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1)混合溶媒で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮し、得られた無色油状物(約
47g)を酢酸エチル(250ml)に溶解した。この溶
液を、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(867mg,7.50×10-4 mol)、トリフェニルホ
スフィン(984mg, 3.75×10-3 mol)、トリエ
チルアミン(36.7ml,2.63×10-1 mol)とギ
酸(8.49ml, 2.25×10-1 mol)の酢酸エチル
(300ml)混合溶液に0℃で加えた。同温度で2.5
時間攪拌した後、水(300ml)とヘキサン(200m
l)を加え、有機層を分離した。有機層を塩化アンモニ
ウム水溶液(200ml×3回)、水(200ml)、飽和
食塩水(200ml×2回)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣
をシリカゲル(1.2kg)を用いるフラッシュカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:
1〜1:1)で素早く溶出した。溶出液を減圧下濃縮
し、標記化合物を淡黄色結晶(30.1g,mp. 96−
99℃)として得た。
【0550】IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:2953,2930,
2886,2858,1733,17181 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.06(3H,s),
0.07(3H,s),0.08(3H,s),0.29(3H,s),0.85(9H,s),0.95(9
H,s),1.25(3H,d,J=6.0Hz),1.8-2.1(2H,m),2.4-2.6(2H,
m),2.72(1H,d,J=14.8Hz),2.94(1H,dd,J=7.9,2.7Hz),3.0
6(1H,br d,J=11Hz),3.28(1H,dd,J=14.8,1.5Hz),3.54(1
H,d,J=13.2Hz),3.63(1H,d,J=13.2Hz),4.07(1H,dq,J=7.
9,6.0Hz),4.23(1H,m),7.2-7.4(5H,m) 。
2886,2858,1733,17181 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.06(3H,s),
0.07(3H,s),0.08(3H,s),0.29(3H,s),0.85(9H,s),0.95(9
H,s),1.25(3H,d,J=6.0Hz),1.8-2.1(2H,m),2.4-2.6(2H,
m),2.72(1H,d,J=14.8Hz),2.94(1H,dd,J=7.9,2.7Hz),3.0
6(1H,br d,J=11Hz),3.28(1H,dd,J=14.8,1.5Hz),3.54(1
H,d,J=13.2Hz),3.63(1H,d,J=13.2Hz),4.07(1H,dq,J=7.
9,6.0Hz),4.23(1H,m),7.2-7.4(5H,m) 。
【0551】参考例4 (3S,4R)−4−[(R)−1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−2−アゼチジノン
カルボニル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−2−アゼチジノン
【0552】
【化96】
【0553】(3S,4R)−4−[(R)−1−ベン
ジル−3−オキソピペリジン−4−イル]−1−(tert
−ブチルジメチルシリル)−3−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチ
ジノン(30.0g,5.65×10-2 mol)とジ−te
rt−ブチルジカーボネート(13.0g,5.96×1
0-2 mol)を酢酸エチル(300ml)に溶解し、10%
Pd-C(10g)を懸濁させた。水素雰囲気下(1atm
)、室温で4時間攪拌し、反応系を窒素置換した後、
セライトを用いて濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得ら
れた無色油状物(31g)をテトラヒトロフラン(15
0ml)に溶解し、0℃に冷却した後、ふっ化テトラブチ
ルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1mol/l,5
7ml)と1N−塩化水素水(55ml)の混合液を加え、
室温で1.5時間攪拌した。反応液にリン酸バッファー
(200ml)を加えた後、酢酸エチル(400ml)で抽
出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下濃縮し、得られた淡黄色油状物をヘキサ
ンに溶解させ、0℃で放置した。析出した結晶を濾過
し、冷やしたヘキサンで洗浄することにより標記化合物
を無色結晶(15.8g,3.70×10-2 mol)とし
て得た。
ジル−3−オキソピペリジン−4−イル]−1−(tert
−ブチルジメチルシリル)−3−[(R)−1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチ
ジノン(30.0g,5.65×10-2 mol)とジ−te
rt−ブチルジカーボネート(13.0g,5.96×1
0-2 mol)を酢酸エチル(300ml)に溶解し、10%
Pd-C(10g)を懸濁させた。水素雰囲気下(1atm
)、室温で4時間攪拌し、反応系を窒素置換した後、
セライトを用いて濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得ら
れた無色油状物(31g)をテトラヒトロフラン(15
0ml)に溶解し、0℃に冷却した後、ふっ化テトラブチ
ルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1mol/l,5
7ml)と1N−塩化水素水(55ml)の混合液を加え、
室温で1.5時間攪拌した。反応液にリン酸バッファー
(200ml)を加えた後、酢酸エチル(400ml)で抽
出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化アンモニウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下濃縮し、得られた淡黄色油状物をヘキサ
ンに溶解させ、0℃で放置した。析出した結晶を濾過
し、冷やしたヘキサンで洗浄することにより標記化合物
を無色結晶(15.8g,3.70×10-2 mol)とし
て得た。
【0554】mp 135−137℃ IRスペクトルλmax(KBr)cm-1:3265,2956,2931,2887,28
56,1762,1721,16821 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.07(3H,s),
0.08(3H,s),0.87(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.47(9H,
s),1.75-1.95(1H,m),2.10-2.25(1H,m),2.60-2.70(1H,
m),2.93(1H,dd,J=4.9,2.5Hz),3.50-3.70(1H,m),3.80-3.
95(1H,m),3.97(1H,d,J=17.8Hz),4.09(1H,d,J=17.8Hz),
4.15-4.30(2H,m),5.67(1H,br s)。
56,1762,1721,16821 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.07(3H,s),
0.08(3H,s),0.87(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2Hz),1.47(9H,
s),1.75-1.95(1H,m),2.10-2.25(1H,m),2.60-2.70(1H,
m),2.93(1H,dd,J=4.9,2.5Hz),3.50-3.70(1H,m),3.80-3.
95(1H,m),3.97(1H,d,J=17.8Hz),4.09(1H,d,J=17.8Hz),
4.15-4.30(2H,m),5.67(1H,br s)。
【0555】参考例5 (3S,4R)−4−[4−(アリルオキシカルボニ
ル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−オキソ
ピペリジン−4−イル]−3−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジ
ノン
ル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−オキソ
ピペリジン−4−イル]−3−[(R)−1−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−アゼチジ
ノン
【0556】
【化97】
【0557】水素化ナトリウム(286mg, 1.19×
10-2 mol)の乾燥テトラヒドロフラン(5ml)懸濁液
に、参考例10の化合物1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエ
ステル(3.20g,1.13×10-2 mol) の乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(7ml)を、0℃で滴下した。4
5分間室温で攪拌した後、(3R,4R)−4−アセト
キシ−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(3.25g,
1.13×10-2 mol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(10ml)を、0℃で加え10分間攪拌した。反応混合
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を0℃で加
え、さらに水(50ml)と酢酸エチル(100ml)を加
え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去することによ
り、無色油状の標記化合物(5.83g)を6:4の生
成比で2種のジアステレオ混合物として得た。
10-2 mol)の乾燥テトラヒドロフラン(5ml)懸濁液
に、参考例10の化合物1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエ
ステル(3.20g,1.13×10-2 mol) の乾燥テ
トラヒドロフラン溶液(7ml)を、0℃で滴下した。4
5分間室温で攪拌した後、(3R,4R)−4−アセト
キシ−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル]−2−アゼチジノン(3.25g,
1.13×10-2 mol)の乾燥テトラヒドロフラン溶液
(10ml)を、0℃で加え10分間攪拌した。反応混合
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を0℃で加
え、さらに水(50ml)と酢酸エチル(100ml)を加
え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去することによ
り、無色油状の標記化合物(5.83g)を6:4の生
成比で2種のジアステレオ混合物として得た。
【0558】1HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:
0.06 and 0.07(6H,s×2),0.87 and0.88(9H,s ×2),1.01
and 1.21(3H,d ×2,J=6Hz),1.46(9H,s),1.6-2.1(1H,
m),2.5-2.7(1H,m),3.05 and 3.24(1H,m×2),3.2-4.1(2
H,m),3.87 and 4.41(1H,d ×2,J=2Hz),4.1-4.3(1H,m),
4.3-4.7(3H,m),5.2-5.4(2H,m),5.7-6.0(1H,m),5.79 and
6.05(1H,br s×2)。
0.06 and 0.07(6H,s×2),0.87 and0.88(9H,s ×2),1.01
and 1.21(3H,d ×2,J=6Hz),1.46(9H,s),1.6-2.1(1H,
m),2.5-2.7(1H,m),3.05 and 3.24(1H,m×2),3.2-4.1(2
H,m),3.87 and 4.41(1H,d ×2,J=2Hz),4.1-4.3(1H,m),
4.3-4.7(3H,m),5.2-5.4(2H,m),5.7-6.0(1H,m),5.79 and
6.05(1H,br s×2)。
【0559】参考例6 (3S,4R)−4−[(R)−1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−2−アゼチジノン
カルボニル)−3−オキソピペリジン−4−イル]−3
−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ)エチル]−2−アゼチジノン
【0560】
【化98】
【0561】(3S,4R)−4−[4−(アリルオキ
シカルボニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−オキソピペリジン−4−イル]−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2
−アゼチジノン(3.50g,6.85mmol)のジクロ
ロメタン溶液(10ml)に、氷冷下2,6−ルチジン
(1.20ml,1.03×10-2 mol)とtert−ブチル
ジメチルシリルトリフレート(2.37ml,1.03×
10-2 mol)を順次加え、同温度で5分間攪拌した。反
応混合液に水(50ml)を加え、酢酸エチル(100m
l)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。
得られた残渣をシリカゲル(40g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:
1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得ら
れた無色油状物(4.16g)を酢酸エチル(20ml)
に溶解した。この溶液を、テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(154mg,1.33×10-4 mo
l)、トリフェニルホスフィン(174mg,6.65×
10-4 mol)、トリエチルアミン(3.71ml, 2.6
6×10-2 mol)とギ酸(0.75ml,2.0×10-2
mol)の酢酸エチル(20ml)混合溶液に0℃で加え
た。同温度で30分間攪拌した後、水(100ml)を加
え、酢酸エチル(60ml)で抽出し、塩化アンモニウム
水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗浄した。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をヘキ
サンに溶解させ、不溶物を濾別した。母液を減圧下濃縮
し、得られた淡黄色油状物をテトラヒドロフラン(25
ml)に溶解し、0℃に冷却後、1N−塩化水素水(6.
65ml)とふっ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒ
ドロフラン溶液(1mol/l,6.65ml)の混合液を加
え、室温で2時間攪拌した。反応液に水(70ml)を加
え、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)混合溶媒(100
ml)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水でそれぞれ洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し
た。得られた残渣はヘキサンに加熱溶解し、0℃に冷却
した。析出した結晶を濾取し、冷やしたヘキサンで洗浄
することにより標記化合物(1.51g,3.54×1
0-3 mol)を無色結晶として得た。
シカルボニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−オキソピペリジン−4−イル]−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2
−アゼチジノン(3.50g,6.85mmol)のジクロ
ロメタン溶液(10ml)に、氷冷下2,6−ルチジン
(1.20ml,1.03×10-2 mol)とtert−ブチル
ジメチルシリルトリフレート(2.37ml,1.03×
10-2 mol)を順次加え、同温度で5分間攪拌した。反
応混合液に水(50ml)を加え、酢酸エチル(100m
l)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。
得られた残渣をシリカゲル(40g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:
1)混合溶媒で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得ら
れた無色油状物(4.16g)を酢酸エチル(20ml)
に溶解した。この溶液を、テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(154mg,1.33×10-4 mo
l)、トリフェニルホスフィン(174mg,6.65×
10-4 mol)、トリエチルアミン(3.71ml, 2.6
6×10-2 mol)とギ酸(0.75ml,2.0×10-2
mol)の酢酸エチル(20ml)混合溶液に0℃で加え
た。同温度で30分間攪拌した後、水(100ml)を加
え、酢酸エチル(60ml)で抽出し、塩化アンモニウム
水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗浄した。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をヘキ
サンに溶解させ、不溶物を濾別した。母液を減圧下濃縮
し、得られた淡黄色油状物をテトラヒドロフラン(25
ml)に溶解し、0℃に冷却後、1N−塩化水素水(6.
65ml)とふっ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒ
ドロフラン溶液(1mol/l,6.65ml)の混合液を加
え、室温で2時間攪拌した。反応液に水(70ml)を加
え、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)混合溶媒(100
ml)で抽出した。有機層を水、飽和食塩水でそれぞれ洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し
た。得られた残渣はヘキサンに加熱溶解し、0℃に冷却
した。析出した結晶を濾取し、冷やしたヘキサンで洗浄
することにより標記化合物(1.51g,3.54×1
0-3 mol)を無色結晶として得た。
【0562】本化合物の融点、 1H−NMRスペクトル
及びIRスペクトルは、参考例4で得た化合物のそれと
一致した。
及びIRスペクトルは、参考例4で得た化合物のそれと
一致した。
【0563】参考例7 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−オキソ−
4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
【0564】
【化99】
【0565】1−ベンジル−3−オキソ−4−ピペリジ
ンカルボン酸エチルエステル塩酸塩(22.0g,7.
39×10-2mol)を酢酸エチル(200ml)と飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)の混合液に
懸濁させ、室温で5時間撹拌した。有機層を分離し飽和
塩化アンモニウム水溶液(200ml)と飽和食塩水
(100ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下濃縮して得られた残渣を、シリカゲル(2
00g)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し酢酸
エチルで溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得られた油
状物(19g)を酢酸エチル(200ml)に溶解し
た。ジ−tert−ブチルジカーボネート(20g,
9.2×10-2mol)と10%Pd−c(10g)を
加え常圧水素雰囲気下室温で5時間撹拌した。窒素置換
した後、セライトで濾過し、濾液を減圧下濃縮すること
により粗製の標記化合物(20g)を無色油状物として
得た。
ンカルボン酸エチルエステル塩酸塩(22.0g,7.
39×10-2mol)を酢酸エチル(200ml)と飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)の混合液に
懸濁させ、室温で5時間撹拌した。有機層を分離し飽和
塩化アンモニウム水溶液(200ml)と飽和食塩水
(100ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下濃縮して得られた残渣を、シリカゲル(2
00g)を用いるカラムクロマトグラフィーに付し酢酸
エチルで溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、得られた油
状物(19g)を酢酸エチル(200ml)に溶解し
た。ジ−tert−ブチルジカーボネート(20g,
9.2×10-2mol)と10%Pd−c(10g)を
加え常圧水素雰囲気下室温で5時間撹拌した。窒素置換
した後、セライトで濾過し、濾液を減圧下濃縮すること
により粗製の標記化合物(20g)を無色油状物として
得た。
【0566】1HNMR(270MHz,CDCl3) δ: 1.31(3H,t,J=7.
2Hz), 1.47(9H,s), 2.3-2.4(2H,m),3.49(2H,t,J=6.8H
z), 4.03(2H,br s), 4.23(2H,q,J=7.2Hz), 12.09(1H,br
s). 参考例8 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキ
シ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
2Hz), 1.47(9H,s), 2.3-2.4(2H,m),3.49(2H,t,J=6.8H
z), 4.03(2H,br s), 4.23(2H,q,J=7.2Hz), 12.09(1H,br
s). 参考例8 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキ
シ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
【0567】
【化100】
【0568】1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
(18.0g,6.63×10-2mol)をエタノール
(100ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム
(1.25g,3.30×10-2mol)をゆっくり0
℃で加えた。同温度で30分間撹拌したのち、反応混合
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)を加え
た。1N−塩化水素水でpHを4に調整した後、減圧下
約100mlになるまで濃縮し、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得
られた残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出した。溶出
液を減圧下濃縮することにより標記化合物(11.6
g,4.24×10-2mol)を無色油状物として得
た。
3−オキソ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエステル
(18.0g,6.63×10-2mol)をエタノール
(100ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム
(1.25g,3.30×10-2mol)をゆっくり0
℃で加えた。同温度で30分間撹拌したのち、反応混合
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(100ml)を加え
た。1N−塩化水素水でpHを4に調整した後、減圧下
約100mlになるまで濃縮し、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得
られた残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出した。溶出
液を減圧下濃縮することにより標記化合物(11.6
g,4.24×10-2mol)を無色油状物として得
た。
【0569】IRスペクトルλmax (CHCl3)cm-1: 3587,
1711, 1688.1 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ: 1.28 and 1.29(3
H,t×2,J=7.2Hz), 1.45and 1.46(9H,s×2), 1.50-1.80
(1H,m), 1.85-2.15(1H,m), 1.80-3.10(4H,m), 3.75-4.3
5(3H,m), 4.20 and 4.21(2H,q×2,J=7.2Hz). 参考例9 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキ
シ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエステル
1711, 1688.1 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ: 1.28 and 1.29(3
H,t×2,J=7.2Hz), 1.45and 1.46(9H,s×2), 1.50-1.80
(1H,m), 1.85-2.15(1H,m), 1.80-3.10(4H,m), 3.75-4.3
5(3H,m), 4.20 and 4.21(2H,q×2,J=7.2Hz). 参考例9 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキ
シ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエステル
【0570】
【化101】
【0571】金属ナトリウム(925mg,4.02×
10-2mol)をアリルアルコール(100ml)に溶
解し、0℃で1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−ヒドロキシ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエス
テル(11.0g,4.02×10-2mol)のアリル
アルコール溶液(20ml)を加えた。室温で45分間
撹拌した後、0.5N塩酸(200ml)に撹拌下、0
℃で反応混合液をゆっくり注ぎ込んだ。酢酸エチル(4
00ml)で抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化
アンモニウム水溶液および飽和食塩水でそれぞれ洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得
られた残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1)で溶出した。溶出液を濃縮することにより、標記化
合物(8.95g,3.14×10-2mol)を無色油
状物として得た。
10-2mol)をアリルアルコール(100ml)に溶
解し、0℃で1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−ヒドロキシ−4−ピペリジンカルボン酸エチルエス
テル(11.0g,4.02×10-2mol)のアリル
アルコール溶液(20ml)を加えた。室温で45分間
撹拌した後、0.5N塩酸(200ml)に撹拌下、0
℃で反応混合液をゆっくり注ぎ込んだ。酢酸エチル(4
00ml)で抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化
アンモニウム水溶液および飽和食塩水でそれぞれ洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得
られた残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:
1)で溶出した。溶出液を濃縮することにより、標記化
合物(8.95g,3.14×10-2mol)を無色油
状物として得た。
【0572】IRスペクトルλmax (CHCl3)cm-1: 3588,
3516, 1722, 1688.1 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ: 1.45 and 1.46(9
H,s×2), 1.50-1.85(1H,m), 1.95-2.20(1H,m), 2.35-3.
10(3H,m), 3.75-4.40(4H,m), 4.64(2H,d,J=5.6Hz), 5.2
6(1H,br d,J=10.5Hz), 5.33(1H,br d,J=17.3Hz), 5.92
(1H,ddt,J=17.3,10.5,5.6Hz). 参考例10 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−オキソ−
4−ピペリジンカルボン酸アリルエステル
3516, 1722, 1688.1 HNMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δ: 1.45 and 1.46(9
H,s×2), 1.50-1.85(1H,m), 1.95-2.20(1H,m), 2.35-3.
10(3H,m), 3.75-4.40(4H,m), 4.64(2H,d,J=5.6Hz), 5.2
6(1H,br d,J=10.5Hz), 5.33(1H,br d,J=17.3Hz), 5.92
(1H,ddt,J=17.3,10.5,5.6Hz). 参考例10 1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−オキソ−
4−ピペリジンカルボン酸アリルエステル
【0573】
【化102】
【0574】1−(tert−ブトキシカルボニル)−
3−ヒドロキシ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエス
テル(7.00g,2.45×10-2mol)をジクロ
ロメタン(120ml)に溶解し、0℃でジメチルスル
フォキシド(3.55ml,5.0×10-2mol)と
五酸化二リン(6.95g,4.90×10-2mol)
を順次加え、室温で1.5時間撹拌した。再び0℃に冷
却後トリエチルアミン(11.95ml,8.58×1
0-2mol)を3分間かけて滴下した。同温度で30分
間撹拌した後、0.5N塩酸(200ml)を注ぎ込ん
だ。ジクロロメタンで抽出後、飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮して得られ
た残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(8:1)
で溶出した。溶出液を濃縮することにより、標記化合物
(4.68g,1.65×10-2mol)を無色油状物
として得た。
3−ヒドロキシ−4−ピペリジンカルボン酸アリルエス
テル(7.00g,2.45×10-2mol)をジクロ
ロメタン(120ml)に溶解し、0℃でジメチルスル
フォキシド(3.55ml,5.0×10-2mol)と
五酸化二リン(6.95g,4.90×10-2mol)
を順次加え、室温で1.5時間撹拌した。再び0℃に冷
却後トリエチルアミン(11.95ml,8.58×1
0-2mol)を3分間かけて滴下した。同温度で30分
間撹拌した後、0.5N塩酸(200ml)を注ぎ込ん
だ。ジクロロメタンで抽出後、飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮して得られ
た残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(8:1)
で溶出した。溶出液を濃縮することにより、標記化合物
(4.68g,1.65×10-2mol)を無色油状物
として得た。
【0575】1HNMR スペクトル(CDCl3) δ: 1.47(9H,
s), 2.36(2H,t,J=5.7Hz), 3.50(2H,t,J=5.7Hz), 4.04(2
H,s), 4.68(2H,br d,J=5.4Hz), 5.27(1H,dd,J=10.6,1.2
Hz), 5.34(1H,dd,J=17.2,1.3Hz), 5.95(1H,ddt,J=17.2,
10.6,5.4Hz). 製剤例1 注射剤 実施例3の化合物500mgを注射用蒸留水5mlに溶
解し滅菌用フィルターを通した後凍結乾燥し、注射用凍
結乾燥製剤とする。
s), 2.36(2H,t,J=5.7Hz), 3.50(2H,t,J=5.7Hz), 4.04(2
H,s), 4.68(2H,br d,J=5.4Hz), 5.27(1H,dd,J=10.6,1.2
Hz), 5.34(1H,dd,J=17.2,1.3Hz), 5.95(1H,ddt,J=17.2,
10.6,5.4Hz). 製剤例1 注射剤 実施例3の化合物500mgを注射用蒸留水5mlに溶
解し滅菌用フィルターを通した後凍結乾燥し、注射用凍
結乾燥製剤とする。
【0576】 製剤例2 錠剤 実施例3の化合物 50mg 乳糖 126mg トウモロコシデンプン 23mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 200mg 上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1
錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖
衣を施すことができる。
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1
錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖
衣を施すことができる。
【0577】
【発明の効果】本発明の一般式(I)を有するピペリジ
ン環縮合カルバペネム化合物またはその薬理上許容され
る塩は、優れた抗菌活性を示し、β−ラクタマーゼに対
して安定である。さらに、チエナマイシン系化合物は哺
乳類によって代謝を受けやすいが、本発明化合物(I)
はチエナマイシンの不活性化を触媒する酵素として知ら
れているデヒドロペプチダーゼ−Iに対してもすぐれた
安定性を示し、尿中回収率も高い。本発明化合物(I)
は、たとえば黄色ブドウ球菌、腸球菌などのグラム陽性
菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿菌、変形菌、セラチア、エ
ンテロバクター、緑膿菌などのグラム陰性菌およびバク
テロイデスフラジリスなどの嫌気性菌を包含する広範囲
な病原菌に対し抗菌活性を示した。従ってこのような化
合物は医薬として有用であり、特にこれらの病原菌によ
る細菌感染症を治療する抗菌剤として有用である。
ン環縮合カルバペネム化合物またはその薬理上許容され
る塩は、優れた抗菌活性を示し、β−ラクタマーゼに対
して安定である。さらに、チエナマイシン系化合物は哺
乳類によって代謝を受けやすいが、本発明化合物(I)
はチエナマイシンの不活性化を触媒する酵素として知ら
れているデヒドロペプチダーゼ−Iに対してもすぐれた
安定性を示し、尿中回収率も高い。本発明化合物(I)
は、たとえば黄色ブドウ球菌、腸球菌などのグラム陽性
菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿菌、変形菌、セラチア、エ
ンテロバクター、緑膿菌などのグラム陰性菌およびバク
テロイデスフラジリスなどの嫌気性菌を包含する広範囲
な病原菌に対し抗菌活性を示した。従ってこのような化
合物は医薬として有用であり、特にこれらの病原菌によ
る細菌感染症を治療する抗菌剤として有用である。
【0578】また、R2 が水素原子または「2級アミン
の保護基」である化合物(I)は、上記抗菌剤として有
用な化合物(I)の合成中間体として有用である。
の保護基」である化合物(I)は、上記抗菌剤として有
用な化合物(I)の合成中間体として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/535 A61K 31/535
Claims (4)
- 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、R0 は水素原子または水酸基の保護基を示し、
R1 は水素原子またはカルボキシ基の保護基を示し、R
2 は(1)水素原子; (2)2級アミノ基の保護基; (3)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルキル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は低級アルキル基
または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、シアノ
基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はア
ミノ基または低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環基(該置換基は低級アルカノイル
基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アルカ
ノイル基または1−イミノ低級アルキル基を示す。)、
グアニジノ基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有して
もよいカルバモイル基(該置換基は低級アルキル基また
はアミノ低級アルキル基を示す。)、または、1〜2個
の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を
1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分
とするカルバモイル基(該置換基はアミノ基、カルバモ
イル低級アルキル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環低級アルカノイル基、1−イミノ低級アルキル
基、アミジノ基、アミノフェニル基、カルバモイル基、
または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜
6員脂肪族複素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (4)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケニル
基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基は低級アルキル基またはアミノ低級
アルキル基を示す。)、または、1〜2個の置換基を有
してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバ
モイル基(該置換基はアミノ基、カルバモイル低級アル
キル基、アミノ低級アルカノイル基、窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級ア
ルカノイル基、1−イミノ低級アルキル基、アミジノ
基、アミノフェニル基、カルバモイル基、または窒素、
酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複
素環カルボニル基を示す。)を示す。]; (5)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルカノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す。]; (6)1〜3個の置換基を有してもよい低級アルケノイ
ル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキル
アミノ基、アミノ低級アルカノイルアミノ基、置換され
ていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含
む5〜6員芳香族複素環基(該置換基はアミノ基または
低級アルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はイミノ基、アミノ基、アミノア
リールカルボニル基、低級アルカノイル基、グアニジノ
低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイル基、窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香
族複素環基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜
2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基を示
す。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む8
〜10員二環性複素環基、低級アルキル基で置換されて
いてもよいグアニジノ基、(1−イミノ低級アルキル)
アミノ基、または低級アルキル(1−イミノ低級アルキ
ル)アミノ基を示す。]; (7)1〜3個の置換基を有してもよい炭素数7乃至1
3個のアリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、1−イミノ低級アルキルアミノ
基、グアニジノ基、カルバモイル基、または置換されて
いてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む
4〜6員脂肪族複素環アルキル基(該置換基は低級アル
キル基を示す。)を示す。]; (8)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環カル
ボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、アミノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を示
す。]; (9)1〜3個の置換基を有してもよい窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カル
ボニル基 [該複素環カルボニル基は、複素環の炭素原子とカルボ
ニル基が結合したものに限る。該置換基は、低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルカノイ
ル基、アミノ低級アルカノイル基、グアニジノ低級アル
カノイル基、低級アルケニル基、アミノ基、アミジノ
基、または1−イミノ低級アルキル基を示す。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基、または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個
含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1
〜2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水
素基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
ハロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ
基を示す。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、低級アルキル基、モノもしくはジ低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキ
ル基、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環低級アルキル基
(該置換基は低級アルキル基を示す。)、置換されてい
てもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4
〜6員脂肪族複素環低級アルキル基(該置換基は低級ア
ルキル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素
若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環
カルボニル低級アルキル基(該置換基は窒素、酸素若し
くは硫黄原子を1〜4個含む5〜6員芳香族複素環基を
示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環基(該置換
基は低級アルキル基、1−イミノ低級アルキル基、アミ
ジノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含
む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基である。)、1〜
2個の置換基を有してもよい1〜3環性芳香族炭化水素
基(該置換基は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子またはオキソ基を示す)、またはアミジノ基
を示す。]; (12)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするカル
バモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。]; (13)1〜2個の置換基を有してもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族環状アミ
ノ基または窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜5個含む
8〜10員二環性環状アミノ基をアミノ成分とするチオ
カルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル
アミノ基、低級アルカノイル基、アミノ低級アルカノイ
ル基、またはグアニジノ低級アルカノイル基であ
る。];または (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基(式中、
R3 は水素原子または低級アルキル基を示し、R4 は水
素原子、アミノ基、または低級アルキル基を示す。)で
ある。}を有するピペリジン環縮合カルバペネム化合物
またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項2】R0 は、水素原子、トリ(C1 −C4 )ア
ルキルシリル基、置換基を有してもよいアリルオキシカ
ルボニル基(該置換基はメチル基または塩素原子であ
る。)または置換基を有してもよいベンジルオキシカル
ボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ基またはメトキ
シ基である。)であり;R1 は、水素原子、置換基を有
してもよいアリル基(該置換基はメチル基または塩素原
子である。)、置換基を有してもよいベンジル基(該置
換基はメチル基、ニトロ基またはメトキシ基であ
る。)、(C2 −C8 )アルカノイルオキシ(C1 −C
4 )アルキル基、(C1 −C6 )アルコキシカルボニル
オキシ(C1 −C4 )アルキル基、フタリジル基、また
は(2−オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチル基であり;R2 は、 (1)水素原子; (2)置換基を有してもよいベンジル基(該置換基はメ
チル基、ニトロ基またはメトキシ基である。)、(C1
−C4 )アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよ
いアリルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基また
は塩素原子である。)または置換基を有してもよいベン
ジルオキシカルボニル基(該置換基はメチル基、ニトロ
基またはメトキシ基である。)基; (3)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
キル基 [該置換基は、ハロゲン原子、水酸基、1〜2個の置換
基を有してもよいアミノ基(該置換基は(C1 −C4 )
アルキル基または1−イミノ(C1 −C4 )アルキル基
である。)、シアノ基、1個の置換基を有してもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香
族複素環基(該置換基はアミノ基またはメチル基であ
る。)、1個の置換基を有してもよい窒素原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はアセチル、
アミノアセチル、グアニジノアセチル、ホルムイミドイ
ルまたはアセトイミドイル基である。)、グアニジノ
基、ウレイド基、1〜2個の置換基を有してもよいカル
バモイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミ
ノエチル基である。)、または、1個の置換基を有して
もよい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂
肪族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基
(該置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセ
チル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホ
ルムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバ
モイルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)
である。]; (4)1個の置換基を有してもよい(C3 −C4 )アル
ケニル基 [該置換基は、1〜2個の置換基を有してもよいカルバ
モイル基(該置換基はメチル、エチルまたは2−アミノ
エチル基である。)、または、1個の置換基を有しても
よい窒素若しくは酸素原子を1〜2個含む5〜6員脂肪
族環状アミノ基をアミノ成分とするカルバモイル基(該
置換基はアミノ、カルバモイルメチル、アミノアセチ
ル、1−(1、2、4−トリアゾリル)アセチル、ホル
ムイミドイル、アセトイミドイル、アミジノ、カルバモ
イルまたは1−ピペラジニルカルボニル基である。)で
ある。]; (5)1個の置換基を有してもよい(C1 −C4 )アル
カノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (6)1個の置換基を有してもよい(C4 −C5 )アル
ケノイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、アミノ(C2 −C4 )アルカノ
イルアミノ基、置換されていてもよい窒素、酸素若しく
は硫黄原子を1〜2個含む5〜6員芳香族複素環基(該
置換基はアミノ基またはメチル基である)、1個の置換
基を有してもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2
個含む5〜6員脂肪族複素環基(該置換基はイミノ、ア
ミノ、アミノベンゾイル、アセチル、グアニジノアセチ
ル、アミノアセチル、トリアゾリルまたはピペラジニル
カルボニル基である。)、窒素、酸素若しくは硫黄原子
を1〜5個含む8〜10員二環性複素環基、(C1 −C
4 )アルキル基で置換されていてよいグアニジノ基、
[1−イミノ(C1 −C4 )アルキル]アミノ基、また
は(C1 −C4 )アルキル[1−イミノ(C1 −C4 )
アルキル]アミノ基である。]; (7)1〜2個の置換基を有してもよい(C7 −C11)
アリールカルボニル基 [該置換基は、ハロゲン原子、(C1 −C4 )アルキル
基、(C1 −C4 )アルコキシ基、アミノ基、1−イミ
ノ(C1 −C4 )アルキルアミノ基、グアニジノ基、カ
ルバモイル基、置換されていてもよい窒素原子を1〜2
個含む4〜6員脂肪族複素環(C1 −C2 )アルキル基
(該置換基はメチル基である。)である。]; (8)1個の置換基を有してもよい窒素、酸素若しくは
硫黄原子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環カルボニ
ル基 [該置換基は、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メト
キシ基、アミノ基、または、窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1〜3個含む5〜6員芳香族複素環基である。]; (9)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素原
子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カルボニル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、(C1 −C
4 )アルカノイル基、窒素、酸素若しくは硫黄原子を1
〜4個含む5〜6員芳香族複素環アセチル基、アミノ
(C2 −C4 )アルカノイル基、グアニジノ(C2 −C
4 )アルカノイル基」、(C3 −C4 )アルケニル基、
アミノ基、または1−イミノ(C1 −C4)アルキル基
である。]; (10)1〜2個の置換基を有してもよいカルバモイル
基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (11)1〜2個の置換基を有してもよいチオカルバモ
イル基 [該置換基は、(C1 −C4 )アルキル基、モノもしく
はジ(C1 −C2 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アル
キル基、カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、置換
されていてもよい窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜3
個含む5〜6員芳香族複素環(C1 −C4 )アルキル基
(該置換基はメチル基を示す。)、置換されていてもよ
い窒素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員
脂肪族複素環(C1 −C4 )アルキル基(該置換基はメ
チル基を示す。)、置換されていてもよい窒素、酸素若
しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪族複素環カ
ルボニル(C1 −C4 )アルキル基(該置換基は2−ピ
リミジニル、2−ピリジル、2−チアゾリルまたは2−
イミダゾリル基を示す。)、置換されていてもよい窒
素、酸素若しくは硫黄原子を1〜2個含む4〜6員脂肪
族複素環基(該置換基はメチル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、アミジノ基または1−ピペラ
ジノカルボニル基である。)、1〜2個の置換基を有し
てもよい1〜3環性(C6 −C14)芳香族炭化水素基
(該置換基はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、フ
ッ素原子、塩素原子またはオキソ基を示す)、またはア
ミジノ基である。]; (12)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。]; (13)1個の置換基を有してもよい窒素若しくは酸素
原子を1〜2個含む5〜6員脂肪族環状アミノ基または
窒素原子を1〜3個含む8〜10員二環性環状アミノ基
をアミノ成分とするチオカルバモイル基 [該置換基は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1 −C
4 )アルキルアミノ基、(C1 −C4 )アルカノイル
基、アミノ(C1 −C4 )アルカノイル基、またはグア
ニジノ(C1 −C4 )アルカノイル基である。];また
は (14)式−C(=NR3 )R4 で表される基 [式中、R3 は水素原子であり、R4 は水素原子、アミ
ノ、メチルまたはエチル基である。]である請求項1に
記載の化合物(I)またはその薬理上許容される塩。 - 【請求項3】R0 は、トリメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリル、アリルオキシカルボニルまたは4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル基であり;R1 は、アリ
ル、ベンジル、4−ニトロベンジル、4−メトキシベン
ジル、ピバロイルオキシメチルまたは(2−オキソ−5
−メチル−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基
であり;R2 は、 (1)水素原子; (2)ベンジル、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル
オキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基またはアリルオキシカルボニル基; (3)2−アミノエチル基、2−ホルムイミドイルアミ
ノエチル基、2−アセトイミドイルアミノエチル基、2
−グアニジノエチル基、2−ウレイドエチル基、2−
(1−ピペラジニル)エチル基、2−[4−アミノアセ
チル−1−ピペラジニル]エチル基、2−[4−グアニ
ジノアセチル−1−ピペラジニル]エチル基、カルバモ
イルメチル基、2−カルバモイルエチル基、2−アミノ
エチルカルバモイルメチル基、1−ピペラジニルカルボ
ニルメチル基、4−カルバモイルメチル−1−ピペラジ
ニルカルボニルメチル基、4−アセトイミドイル−1−
ピペラジニルカルボニルメチル基、4−ホルムイミドイ
ル−1−ピペラジニルカルボニルメチル基または4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニルメチル基; (4)3−カルバモイル−2−プロペニル基、3−(2
−アミノエチルカルバモイル)−2−プロペニル基、3
−(1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニル
基、3−(4−カルバモイルメチル−1−ピペラジニル
カルボニル)−2−プロペニル基、3−(4−アセトイ
ミドイル−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペ
ニル基、3−(4−ホルムイミドイル−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−2−プロペニル基または3−(4−ア
ミジノ−1−ピペラジニルカルボニル)−2−プロペニ
ル基; (5)アミノアセチル基、アミノアセチルアミノアセチ
ル基、1−ピペラジノアセチル基、グアニジノアセチル
基、2−アミノチアゾル−4−イルアセチル基、イミダ
ゾロイミダゾリジニルアセチル基、3−アミノプロピオ
ニル基、3−グアニジノプロピオニル基、メチルグアニ
ジノアセチル基、1−イミノメチルアミノアセチル基、
1−イミノエチルアミノアセチル基、メチル(1−イミ
ノメチル)アミノアセチル基; (6)4−アミノ−2−ブテノイル基、4−アミノアセ
チルアミノ−2−ブテノイル基、4−(1−ピペラジ
ノ)−2−ブテノイル基、4−グアニジノ−2−ブテノ
イル基または4−イミダゾロイミダゾリジニル−2−ブ
テノイル基; (7)ベンゾイル、フルオロベンゾイル、ジフルオロベ
ンゾイル、クロロベンゾイル、メチルベンゾイル、ジメ
チルベンゾイル、アミノベンゾイル、アセトイミドイル
アミノベンゾイル、グアニジノベンゾイル、カルバモイ
ルベンゾイル、メトキシベンゾイル、エトキシベンゾイ
ル、ナフトイル、ビフェニルカルボニル、カルバモイル
ビフェニルカルボニル、4−(1−ピロリジニルメチ
ル)ベンゾイル、4−(1−ピペラジニルメチル)ベン
ゾイル、または4−(4−メチル−1−ピペラジニルメ
チル)ベンゾイル基; (8)ピリジルカルボニル、アミノピリジルカルボニ
ル、メチルピリジルカルボニル、メトキシピリジルカル
ボニル、クロロピリジルカルボニル、フロイル、テノイ
ル、ピリジルテノイル、ピロリルカルボニルまたはアミ
ノピロリルカルボニル基; (9)2−アゼチジニルカルボニル、1−アリル−2−
アゼチジニルカルボニル、2−ピロリジニルカルボニ
ル、1−メチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−ア
ミノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、1−グア
ニジノアセチル−2−ピロリジニルカルボニル、2−ピ
ペリジニルカルボニル、3−ピペリジニルカルボニル、
4−ピペリジニルカルボニル、1−ホルムイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アセトイミドイル−
4−ピペリジニルカルボニル、1−アミジノ−4−ピペ
リジニルカルボニル、2−ピペラジニルカルボニル、4
−(1−イミダゾルアセチル)−2−ピペラジニルカル
ボニル、2−テトラヒドロフロイルまたは2−モルホリ
ニルカルボニル基; (10)カルバモイル、メチルカルバモイル、ジメチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イル、ジメチルアミノエチルカルバモイル、カルバモイ
ルメチルカルバモイル、4−ピリジルメチルカルバモイ
ル、1−メチル−4−イミダゾリルメチルカルバモイ
ル、4−(2−ピリミジニル)−1−ピペラジニルカル
ボニルメチルカルバモイル、4−メチル−1−ピペラジ
ニルエチルカルバモイル、3−ピロリジニルカルバモイ
ル、1−メチル−3−ピロリジニルカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルカルバモイル、1
−アミジノ−3−ピロリジニルカルバモイル、2−(1
−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリジニルカルバ
モイル、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイ
ル、9−オキソフルオレニルカルバモイルまたはグアニ
ジノカルボニル基; (11)チオカルバモイル、メチルチオカルバモイル、
ジメチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、
ジエチルチオカルバモイル、ジメチルアミノエチルチオ
カルバモイル、カルバモイルメチルチオカルバモイル、
4−ピリジルメチルチオカルバモイル、1−メチル−4
−イミダゾリルメチルチオカルバモイル、4−(2−ピ
リミジニル)−1−ピペラジニルカルボニルメチルチオ
カルバモイル、4−メチル−1−ピペラジニルエチルチ
オカルバモイル、3−ピロリジニルチオカルバモイル、
1−メチル−3−ピロリジニルチオカルバモイル、1−
ホルムイミドイル−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、1−アミジノ−3−ピロリジニルチオカルバモイ
ル、2−(1−ピペラジニルカルボニル)−4−ピロリ
ジニルチオカルバモイル、フェニルチオカルバモイル、
ナフチルチオカルバモイル、9−オキソフルオレニルチ
オカルバモイルまたはグアニジノチオカルボニル基; (12)1−ピロリジニルカルボニル、3−アミノ−1
−ピロリジニルカルボニル、3−ジメチルアミノ−1−
ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジニルカルボニ
ル、1−ピペラジニルカルボニル、4−アセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−アミノアセチル−1−ピ
ペラジニルカルボニル、4−グアニジノアセチル−1−
ピペラジニルカルボニル、4−モルホリニルカルボニル
またはイミダゾロイミダゾリジニルカルボニル基; (13)1−ピロリジニルチオカルボニル、3−アミノ
−1−ピロリジニルチオカルボニル、3−ジメチルアミ
ノ−1−ピロリジニルチオカルボニル、1−ピペリジニ
ルチオカルボニル、1−ピペラジニルチオカルボニル、
4−アセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4−
アミノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニル、4
−グアニジノアセチル−1−ピペラジニルチオカルボニ
ル、4−モルホリニルチオカルボニルまたはイミダゾロ
イミダゾリジニルチオカルボニル基;または (14)ホルムイミドイル、アセトイミドイルまたはア
ミジノ基 である請求項1に記載の化合物(I)またはその薬理上
許容される塩。 - 【請求項4】請求項1において、以下の化合物から選択
される化合物(I)またはその薬理上許容される塩。1
0−(2−アミノエチル)−5−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン
酸、10−[2−(N−ホルムイミドイルアミノ)エチ
ル]−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−
3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウ
ンデセ−1−エン−2−カルボン酸、10−(2−グア
ニジノエチル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−
オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸、10−
[2−[4−(アミノアセチル)ピペラジン−1−イ
ル]エチル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オ
キソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸、5−(1
−ヒドロキシエチル)−10−カルバモイルメチル−4
−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.
03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸、10−
(2−アミノアセチル)−5−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ[5.
4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カルボン
酸、5−(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−10
−(ピペラジン−1−イルアセチル)−3、10−ジア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エ
ン−2−カルボン酸、10−[(N−ホルムイミドイル
−N−メチルアミノ)アセチル]−5−(1−ヒドロキ
シエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸、10−グアニジノカルボニル−5−(1−ヒド
ロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−
カルボン酸、5−(1−ヒドロキシエチル)−10−
(イミノメチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸、10−アミジノ−5−(1−ヒドロキシ
エチル)−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸、10−(3−グアニジノプロピオニル)−5−
(1−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3、10−ジ
アザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−
エン−2−カルボン酸、10−tert−ブトキシカルボニ
ル−5−[1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸アリルエステル、10−tert−ブトキシカルボニ
ル−5−[1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
エチル]−4−オキソ−3、10−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2−カル
ボン酸p−ニトロベンジルエステル、5−[1−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ
−3、10−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6 ]
ウンデセ−1−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジ
ルエステル、5−[1−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)エチル]−4−オキソ−3、10−ジアザトリ
シクロ[5.4.0.03,6 ]ウンデセ−1−エン−2
−カルボン酸アリルエステル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10060200A JPH10310582A (ja) | 1997-03-13 | 1998-03-11 | ピペリジン環縮合カルバペネム化合物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP5884297 | 1997-03-13 | ||
JP10060200A JPH10310582A (ja) | 1997-03-13 | 1998-03-11 | ピペリジン環縮合カルバペネム化合物 |
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JPH10310582A true JPH10310582A (ja) | 1998-11-24 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001044186A1 (fr) * | 1999-12-16 | 2001-06-21 | Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited | Derives de guanidine substitues |
JP2003500448A (ja) * | 1999-06-01 | 2003-01-07 | スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション | 抗菌化合物 |
-
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- 1998-03-11 JP JP10060200A patent/JPH10310582A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500448A (ja) * | 1999-06-01 | 2003-01-07 | スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション | 抗菌化合物 |
JP4733836B2 (ja) * | 1999-06-01 | 2011-07-27 | アフィニアム・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド | 抗菌化合物 |
WO2001044186A1 (fr) * | 1999-12-16 | 2001-06-21 | Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited | Derives de guanidine substitues |
US6734205B2 (en) | 1999-12-16 | 2004-05-11 | Sumitomo Pharmaceuticals Company Limited | Substituted guanidine derivatives |
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