JPH1031053A - 半導体デバイス試験用補助装置 - Google Patents

半導体デバイス試験用補助装置

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JPH1031053A
JPH1031053A JP8201048A JP20104896A JPH1031053A JP H1031053 A JPH1031053 A JP H1031053A JP 8201048 A JP8201048 A JP 8201048A JP 20104896 A JP20104896 A JP 20104896A JP H1031053 A JPH1031053 A JP H1031053A
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JP
Japan
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plate
base
opening
holder
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP8201048A
Other languages
English (en)
Inventor
Moritomo Oosato
衛知 大里
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NIPPON MAIKURONIKUSU KK
Micronics Japan Co Ltd
Original Assignee
NIPPON MAIKURONIKUSU KK
Micronics Japan Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MAIKURONIKUSU KK, Micronics Japan Co Ltd filed Critical NIPPON MAIKURONIKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験で要求される温度に可能な限り近い温度
で試験可能にすることにある。 【解決手段】 半導体デバイス試験用補助装置は、半導
体デバイスを着脱可能に受けるデバイス保持体を含む。
デバイス保持体は、平板状のデバイス本体を受けるデバ
イス受け部を有するベースと、ベースに組み合わされた
カバーと、ベースに配置された放熱体とを備える。放熱
体は、デバイス受け部に配置された板状部と、該板状部
に続きかつ開口に向けてまたはベースを貫通して伸びる
少なくとも1つの延長部とを有する。半導体デバイス
は、デバイス本体が平板部に接触するように、カバーの
開口を介してベースに装着される。半導体デバイスの熱
は、放熱体の平板部に吸収され、少なくとも延長部にお
いて周囲に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路のように
平板状のデバイス本体を有する半導体デバイスの電気的
特性の試験に用いる補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パッケージで封止されたまたはモールド
された半導体デバイス、特に集積回路(IC)の電気的
特性の検査すなわち試験は、半導体デバイスを着脱可能
に装着する試験用治具すなわち補助装置を利用して所定
温度(試験温度)の恒温槽内に搬送され、その恒温槽内
において目的とする一定温度(試験温度)のもとでテス
タにより行われる。
【0003】この種の補助装置の1つとして、ICソケ
ットを用いるものがある。このICソケットは、それぞ
れがICのリードに対応されかつ対応するリードに当接
する複数の内部端子と、それぞれが内部端子に電気的に
接続されかつテスタの電極に接触される複数の外部端子
とを備える。ICの各リードは、ICがICソケットに
装着されて各リードがICソケットの内部端子に接触
し、かつICソケットがテスタに結合されてICソケッ
トの各外部端子がテスタの電極に接触することにより、
ICソケットの外部端子および内部端子を介してテスタ
の電極に接続される。
【0004】試験用補助装置の他の1つとして、ICを
着脱可能に装着する複数のキャリアと、該キャリアを収
納する保持体トレーすなわちキャリアトレーとを用いる
ものがある(特開平7−229949号公報)。各キャ
リアは、ICを着脱可能に保持するIC保持体と、IC
の平板状本体から突出する複数のリードの配列状態に対
応して配置された複数のプローブを有するプローブ支持
体とを備える。ICの各リードは、ICがキャリアに装
着され、かつIC保持体とプローブ支持体とが結合され
ることにより、対応するプローブに接触する。
【0005】しかし、上記の補助装置では、いずれも、
高周波試験のようにICを高周波で駆動させる試験にお
いて、ICが発熱して昇温し、ICの温度が周囲の温度
より高くなり、その結果試験時のICの実際温度が不明
になり、またICを所定の試験温度に維持した状態で試
験したことにはならない。
【0006】特に、キャリアおよびキャリアトレーを用
いる補助装置では、ICがキャリアに収納され、しかも
キャリアがキャリアトレーに収容されるから、ICとキ
ャリアトレーの外部との間における熱の流動性が低く、
その結果所定の試験温度とIC自体の実際温度との差が
より大きくなり、またICの温度もキャリアトレー内に
おけるICの位置により異なるから、複数のIC間で温
度差を生じる。
【0007】また、ICソケットを用いる補助装置で
は、ICの各リードがICソケットの内部端子および外
部端子を介してプローブに接続されるから、電気的接触
箇所が多くなり、試験時に電気的接触不良を招くことが
多い。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、試験で要求
される温度に可能な限り近い温度で試験可能にすること
にある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明の半導体デバイス試験
用補助装置は、平板状のデバイス本体と該デバイス本体
の少なくとも1つの辺部から突出する複数のリードとを
有する半導体デバイスを着脱可能に受けるデバイス保持
体を含む。デバイス保持体は、デバイス本体を受けるデ
バイス受け部を有するベースと、ベースに対する半導体
デバイスの着脱のための開口を有するカバーであって開
口がデバイス受け部に対応するようにベースに組み合わ
されたカバーと、ベースに配置された放熱体とを備え
る。放熱体は、デバイス本体が接触するようにデバイス
受け部に配置された板状部と、該板状部に続きかつ開口
に向けてまたはベースを貫通して伸びる少なくとも1つ
の延長部とを有する。
【0010】集積回路のように平板状の本体を有する半
導体デバイスは、そのデバイス本体がデバイス受け部に
受けられるように、カバーの開口からベースに装着され
る。この状態において、デバイス本体は、放熱体の板状
部に接触する。その状態で半導体デバイスが高周波試験
のように高周波を用いる検査すなわち試験をされる。集
積回路が高周波試験により発熱すると、その熱の大部分
は、放熱体の板状部に吸収され、板状部から延長部へ伝
達され、少なくとも延長部において周囲に放熱される。
これにより、半導体デバイスの温度昇温が防止され、半
導体デバイスは目的に近い温度状態で試験される。
【0011】本発明によれば、板状部と該板状部から伸
びる少なくとも1つの延長部とを有する放熱体を、板状
部がデバイス受け部に位置してデバイス本体に接触し、
延長部が開口に向けて伸びる状態またはベースを貫通し
て伸びる状態に、デバイス保持体に設けたから、半導体
デバイス自体で発生する熱が放熱体により周囲に放熱さ
れて、半導体デバイスの昇温が低減され、その結果半導
体デバイスを目的に近い温度状態で試験することができ
る。
【0012】放熱体の延長部は、デバイス本体の辺部の
うち、リードが存在しない辺部の外側をカバーの開口に
向けて伸びる形状とすることができる。このようにすれ
ば、半導体デバイスのリードに妨げられることなく、延
長部をカバーの側に伸ばし、放熱効率の高い構造とする
ことができる。
【0013】デバイス保持体は、さらに、デバイス本体
をデバイス受け部に案内する少なくとも一対のデバイス
ガイドであってデバイス本体の辺部のうちリードが存在
しない辺部に対応されかつ対応する辺部の方向に間隔を
おいた一対のデバイスガイドを備え、放熱体の延長部は
デバイスガイドの間を経てカバーの開口へ向けて伸びる
形状とすることができる。このようにすれば、半導体デ
バイスがガイドによりデバイス受け部に正しく案内され
るにもかかわらず、および、ガイドとリードとに妨げら
れることなく、延長部をカバーの側に伸ばし、放熱効率
を高めることができる。
【0014】ベースとカバーとは圧縮されたとき両者を
互いに離す方向へのばね力を作用させる複数の弾性部材
により放熱体の板状部と直角の方向へ相対的変位可能に
組み合わされており、放熱体の延長部はカバーの開口を
形成する部位から水平方向へ間隔をおいた部位をカバー
の上方へ伸びる形状とすることができる。このようにす
れば、ベースとカバーとの相対的な変位を放熱体の延長
部により妨げることなく、放熱効率を高めることができ
る。
【0015】さらに、複数のデバイス保持体を収容する
保持体トレーを含み、保持体トレーは、複数の連結柱に
より上下方向に間隔をおいた状態に互いに組み付けられ
た上板および下板を備え、上板はベースに対する半導体
デバイスの着脱のための開口を各カバーの開口に対応す
る箇所に有し、各デバイス保持体は、カバーが上板側と
なりかつベースが下板側となりさらに放熱体の平板部が
上板および下板と平行になるように、下板に配置されて
おり、下板はそれぞれがプローブ支持体の少なくとも一
部を受け入れる複数の開口をデバイス保持体に対応する
箇所に有することができる。このようにすれば、リード
とプローブとが直接接触するから、電気的接触箇所が少
なくなり、試験時に電気的接触不良を招くおそれが著し
く減少する。
【0016】放熱体の延長部は、カバーの開口を形成す
る部位と上板の開口を形成する部位とから水平方向へ間
隔をおいて上板の上側へ伸び、放熱体は、さらに、延長
部の先端に続きかつ上板の上側を該上板と平行に伸びる
平坦部を有することができる。このようにすれば、放熱
が延長部と平坦部とにより行われ、また延長部が、デバ
イス保持体と保持体トレーとの相対的変位、ならびに、
ベースとカバーとの相対的変位を妨げない。
【0017】デバイス保持体および保持体トレーは、放
熱体の平板部と平行の面内で相対的に移動可能であり、
ベースはプローブ支持体に設けられたピンを受け入れる
穴を有することができる。このようにすれば、デバイス
保持体とプローブ支持体との間に位置ずれがあると、突
出部が穴に受け入れられることにより、デバイス保持体
が保持体トレーに対して移動して、デバイス保持体とプ
ローブ支持体との位置合せが自動的に行われる。
【0018】デバイス本体は、長方形の形状を有すると
ともに、半導体デバイスのリードが存在しない対向する
一対の辺部を有し、放熱体は、それぞれがリードが存在
しない辺部の外側をカバーの開口に向けて伸びる一対の
延長部を有することができる。このようにすれば、放熱
効率がより向上する。
【0019】放熱体の平坦部を上板に接触させることが
好ましい。このようにすれば、熱が上板に伝達されるか
ら、放熱効率がより高くなる。
【0020】好ましい実施例においては、保持体トレー
の下板は、プローブ支持体に設けられた位置合せ用の他
のピンを受け入れる複数の穴を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照するに、補助装
置10は、半導体デバイス12の検査すなわち試験の補
助装置として用いられる。
【0022】図示の例では、半導体デバイス12は、フ
ラットタイプの集積回路である。集積回路12は、細長
い長方形の形状をした平板状のデバイス本体12aと、
それぞれが複数のリード12bとを有する一対のリード
群とを備える。本体12aは、集積回路12のパッケー
ジ部またはモールド部である。各リード群のリード12
bは、本体12aの長い辺部に一列に配置されており、
また本体12aの対向する一対の辺部の1つから突出す
る。
【0023】補助装置10は、集積回路12を着脱可能
に受ける複数のIC保持体すなわちデバイス保持体14
と、それらの保持体14を収容する保持体トレー16
と、それぞれが保持体14に結合される複数のプローブ
支持体18とを含む。
【0024】各デバイス保持体14は、集積回路12の
本体12aを受けるベース20と、該ベースの上に配置
されるカバー22とを備える。ベース20とカバー22
とは、複数のピン24と複数の圧縮コイルばね26(い
ずれも、図4参照)とにより、上下方向へ相対的変位可
能に組み合わされている。
【0025】各ピン24は、ベース20から上方へ突出
するようにベース20に設けられている。各ピン24の
先端は、カバー22に形成された下方開口の穴28に受
け入れられている。各圧縮コイルばね26は、ピン24
を受け入れているとともに、穴28に受け入れられてい
る。
【0026】ベース20には、集積回路12の本体12
aを受けるIC受け部すなわちデバイス受け部30が形
成されている。受け部30は、二対のICガイドすなわ
ちデバイスガイド32と、長い一対の突出部34とによ
り形成される内側領域に形成された凹所であり、また集
積回路12の本体12aとほぼ同じ大きさの長方形の平
面形状を有する。凹所の底面は平坦面である。
【0027】ガイド32は、直角三角形の断面形状を有
しており、また受け部30の長手方向の端部に対する部
位に本体12aを直角三角形の斜辺を内側とした状態に
配置されている。このため、本体12aは、その短い辺
部すなわちリードが存在しない辺部がガイド32に当接
した状態で下降することにより、受け部30の所定の位
置に案内されて、長手方向(長い方向)の位置決めをさ
れる。対をなす両ガイド32は、本体12aの短い辺部
の方向に間隔をおいている。
【0028】各突出部34は、本体12aの長い辺部す
なわちリード12bが存在する辺部の下半部とリード1
2bの下面との形状に対応した断面形状を有しており、
また受け部30の幅方向の端部に対応する部位に配置さ
れている。このため、本体12aは、その長い辺部が突
出部34に当接した状態で下降することにより、受け部
30の所定の位置に案内されて、その小口方向(短い方
向すなわち短尺方向)の位置決めをされる。
【0029】カバー22は、集積回路12をベース20
に対して着脱するときに利用する開口36と、保持体1
4を保持体トレー16に組み付けるための複数の貫通穴
38(図3参照)とを有する。開口36は、受け部30
に対応する位置に形成されており、またほぼ四角形の形
状を有する。
【0030】保持体トレー16は、上板40と下板42
とを複数の連結柱44により上下方向に間隔をおいた状
態に組み付けている。上板40は、集積回路12をベー
ス20に対して着脱するときに利用する開口46を各保
持体14に対応する箇所に有する。各開口46は、開口
36に対応する箇所に形成されており、また開口36よ
り大きいほぼ四角形の形状を有する。
【0031】各デバイス保持体14は、カバー22が上
板40側となりかつベース20が下板42側となるよう
に、上板40と下板42との間に配置されている。ベー
ス20は、カバー22の各貫通穴38を貫通する圧縮コ
イルばね48(図3参照)により下板42の上面に押圧
されている。このため、保持体14は、トレー16に対
し、水平面内でわずかに移動可能である。ベース20に
は、複数のピン50(図3参照)が設けられている。各
ピン50は、ベース20から上方へ突出しており、また
先端を圧縮コイルばね48と貫通穴38とに受け入れら
れている。
【0032】下板42は、図3および図4に示すよう
に、開口52を有する。開口52は、プローブ支持体1
8の少なくとも一部を受け入れる。各開口52は、開口
46に対応する箇所に形成されており、また開口46よ
り大きいほぼ四角形の形状を有する。ベース20に形成
された各貫通穴54は、デバイス保持体14とプローブ
支持体18とが結合されたとき、デバイス保持体14と
プローブ支持体18に設けられたピン56を受け入れ
て、デバイス保持体14とプローブ支持体18との位置
決めをする。各ピン56の上端部は、半球状とされてい
る。
【0033】各プローブ支持体18は、それぞれが複数
のプローブ60を備える2組のプローブ群を含む。各プ
ローブ群のプローブ60は、下端部が共通の支持板62
を貫通し、中間部がほぼ水平に伸び、上端部が上下方向
へ伸びる状態に、中間部において接着剤により針押え6
4に固定されている。各プローブ60の下端部は、配線
基板66に形成された配線に半田付け等により電気的に
接続されている。
【0034】各プローブ60は、リード12bに対応さ
れている。このため、各プローブ群のプローブ60は、
上端がベース20に配置された集積回路12の対応する
リード12bに一致するように、配置されている。ベー
ス20は、各プローブ60の先端部を受け入れる貫通穴
を有する。支持板62は、配線基板66に取り外し可能
にまたは取り外し不能に取り付けられている。
【0035】配線基板66は、複数のピン68(図1参
照)を有する。各ピン68は、配線基板66の上面から
上方へ突出しており、また保持体トレー16とプローブ
支持体18とが結合されるとき、保持体トレー16の下
板42に形成された貫通穴70(図1参照)に受け入れ
られて、保持体トレー16とプローブ支持体18との位
置決めをする。各ピン56の上端部は、半球状とされて
いる。
【0036】各デバイス保持体14は、また、放熱板す
なわち放熱体72を備える。放熱体72は、デバイス受
け部30とほぼ同じ大きさの長方形の平面形状を有する
板状部74と、それぞれが板状部74の長手方向の端部
に続く細長い一対の延長部76と、各延長部76の先端
部に続く平坦部78とを備える。
【0037】板状部74は、その長手方向が受け部30
の長手方向となるように受け部30に配置されている。
各延長部76は、一対のデバイスガイド32の間を通
り、また受け部30に受けられた本体12aの長手方向
の辺部の外側をカバー22の開口36および上板40の
開口46に向けて伸び、さらに開口36,46を形成す
る部位から間隔をおいた部位を上板40の上側へ伸び
る。各平坦部78は、対応する延長部76の先端から上
板40の上側を上板40と平行に水平方向へ伸びる。図
示の例では、各平坦部78は、上板40の上面に接触さ
せているが、接触させなくてもよい。
【0038】各デバイス保持体14は、さらに、集積回
路12のリード12bを下方に押す一対のリード押え8
0を備える。各リード押え80は、集積回路12のリー
ド群に対応されており、また適宜な厚さ寸法を有する細
長い厚板の形状を有しており、さらにベース20に形成
された下方開口の凹所内に、対応するリード群のリード
12bの配列方向すなわち本体12aの長手方向へ連続
して伸びる状態に配置されている。
【0039】各リード押え80の幅方向における一端側
の下縁は、受け部30に受けられた集積回路12のリー
ド12bを下方へ押す押え部とされている。各リード押
え80は、その幅方向における他端部をリード押え80
の長手方向へ貫通するシャフト82により、枢軸運動可
能にカバー22に組み付けられている。シャフト82の
各端部は、カバー22に形成された水平方向に長い長穴
84(図4参照)に滑動可能に嵌合されている。
【0040】各リード押え80の各端部には、連結片8
6(図4参照)がリード押え80の長手方向へ伸びる軸
線の周りに枢軸運動可能に連結されている。各連結片8
6の下端部は、枢軸ピン88によりベース20にリード
押え80の長手方向へ伸びる軸線の周りに枢軸運動可能
に連結されている。
【0041】ベース20は、かまぼこ状に上方へ突出す
る一対の突出部90を備える。各突出部90は、集積回
路12のリード群に対応されており、突出部34の外側
を受け部30の長手方向へ伸びる。突出部90の上面
は、枢軸ピン88を中心とする弧面である。各リード押
え80は、突出部90の上面に対応した弧状の凹所を下
面に有し、また凹所を突出部90に載せられている。プ
ローブ60の先端部を受け入れるためにベース20に形
成された貫通穴は、突出部34,90間に形成されてい
る。
【0042】補助装置10において、デバイス保持体1
4は、上記したように、共通の保持体トレー16に組み
付けられている。プローブ支持体18は、共通の配線基
板66に組み付けられた状態で、図示しないテスタに組
み付けられて試験ステーションである恒温室に配置され
ている。
【0043】カバー22をばね28の力の抗してベース
20の側に押すと、シャフト82がカバー22の長穴内
で外方へ移動されるから、リード押え80がピン88を
支点として外方へ回転移動されて集積回路12を装填可
能に開く。これにより、集積回路12を人手によりまた
は装填ロボットによりデバイス保持体14に装着可能に
なる。
【0044】集積回路12は、開口46,36に落さ
れ、デバイス本体12aの長い辺部が突出部34に当接
し、本体12aの短い辺部がガイド32に当接し、リー
ド12bの先端が突出部90に当接した状態で下降す
る。これにより、集積回路12は、本体12aが放熱体
72の平板部74に接触し、リード12bが突出部34
の上面に接触した状態にベース20に正しく装着され
る。
【0045】カバー22をばね28の力により復帰させ
ると、シャフト82がカバー22の長穴内で内方へ移動
されるから、リード押え80がピン88を支点として内
方へ回転移動されて閉じる。これにより、リード12b
がリード押え80により突出部34に押圧され、デバイ
ス保持体14への集積回路12の装着が完了する。
【0046】集積回路12を各デバイス保持体14に装
着した補助装置10は、恒温室に搬送される。各デバイ
ス保持体14は、恒温室に配置されたプローブ支持体1
8に結合される。デバイス保持体14とプローブ支持体
18とは、たとえば、配線基板66を上昇させるまたは
保持体トレー16を下降させる等、デバイス保持体14
とプローブ支持体18とを両者が接近する方向へ相対的
に移動させることにより、結合させることができる。
【0047】デバイス保持体14とプローブ支持体18
とは、配線基板66に設けられた各ピン68が下板42
の穴70に嵌合され、プローブ支持体18の各突出部5
6がベース20の穴54に嵌合され、各プローブ60の
先端部がベースに形成された貫通穴を貫通した状態に結
合される。これにより、各リード12bがプローブ60
に直接接触するから、従来の補助装置に比べ、電気的接
触箇所が著しく少なくなり、試験時に電気的接触不良を
招くおそれが著しく減少する。
【0048】デバイス保持体14とプローブ支持体18
との位置が水平方向にずれていると、保持体トレー16
と配線基板66とはピン68が穴70に嵌合することに
より水平面内でわずかに相対的に移動するとともに、プ
ローブ支持体18とベース20とは各突出部56が穴5
4に嵌合することにより水平面内でわずかに相対的に移
動する。これにより、ベース20に装着された集積回路
12とプロー部支持体18との相対的な位置関係が正し
く維持される。
【0049】ベース20がプローブ支持体18に対して
移動すると、ベース20および放熱体72がトレー16
に対してわずかに移動する。しかし、放熱体72の延長
部76が開口36,46を形成する部位から離れた部位
を伸びるから、延長部76はトレー16に対するベース
20の移動を妨げない。
【0050】集積回路12は、恒温室において高周波試
験を受けることにより発熱する。しかし、その熱の大部
分は、放熱体72の板状部74に吸収され、板状部74
から延長部76および平坦部78へと順次伝達され、延
長部76および平坦部78において周囲に放熱されると
ともに、平坦部78からトレー16の上板40に放熱さ
れる。このため、集積回路12の温度昇温が防止され、
集積回路12は目的に近い温度状態で試験される。
【0051】試験が終了すると、先ず保持体トレー16
と配線基板66とが離されることにより、デバイス保持
体14とプローブ支持体18とが分離され、次いで保持
体トレー16が集積回路12をデバイス保持体14から
取り出す取り出しステーションへ搬送される。集積回路
12は、搬送ステーションにおいて、リード押え80を
押し下げて開放させることにより、デバイス保持体14
から取り出すことができる。
【0052】上記の補助装置10によれば、放熱体72
の延長部76がデバイス本体12aのリードの存在しな
い辺部に続くから、集積回路12を各デバイス保持体1
4に装着するとき、放熱体72がデバイス保持体14へ
の集積回路12の着脱の妨げにならない。しかし、放熱
体72は、図6に示すように、平坦部78を備えていな
くてもよい。
【0053】補助装置10によれば、また、放熱体72
の平板部74が受け部30に載置されているだけである
から、ベース10と放熱体72との熱膨張係数に差があ
っても、熱膨張によるベース10と放熱体72との相対
的変位を妨げない。しかし、熱膨張によるベース10と
放熱体72との相対的変位を妨げないように、ベース1
0と放熱体72とを、ピン、ボス等により固定してもよ
い。
【0054】上記実施例において、たとえば、ばね2
6,48、放熱体72、シャフト82,ピン88および
トレー16は金属材料で製作することができ、ベース2
0、カバー22、ピン24,50、リード押え80、連
結片86およびは合成樹脂特に耐熱性の合成樹脂で製作
することができる。しかし、これらは、放熱体が熱伝導
のよい材料で製作されている限り、他の適宜な材料で製
作してもよい。たとえば、圧縮コイルばね26,48の
代わりに、他の弾性部材を用いてもよい。
【0055】本発明は、上記実施例に限定されない。た
とえば、本発明はデュアルインタイプの半導体デバイス
のような他の半導体デバイスの試験よう補助装置にも適
用することができる。また、デバイスガイドを設ける代
わりに、放熱体特に延長部をデバイスガイドとして利用
してもよい。さらに、放熱体の延長部74を上板40の
側へ伸ばす代わりに、延長部74をベース20を貫通さ
せてその下方へ伸ばしてもよい。さらにまた、プローブ
支持体を試験ステーションに配置する代わりに、デバイ
ス保持体とともに搬送するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1における1つのデバイス保持体の配置部位
の平面図である。
【図3】図2の3−3線に沿って得た断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿って得た断面図である。
【図5】プローブ支持体の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の補助装置の他の実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 補助装置 12 集積回路(半導体デバイス) 12a デバイス本体 12b リード 14 デバイス保持体 16 保持体トレー 18 プローブ支持体 20 ベース 22 カバー 26,48 圧縮コイルばね 30 デバイス受け部 32 デバイスガイド 36,46,52 開口 40 上板 42 下板 44 連結柱 54,70 貫通穴 56,68 ピン 60 プローブ 72 放熱体 74 平板部 76 延長部 78 平坦部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の本体と該本体の少なくとも1つ
    の辺部から突出する複数のリードとを有する半導体デバ
    イスを着脱可能に受けるデバイス保持体を含み、該デバ
    イス保持体は、前記本体を受けるデバイス受け部を有す
    るベースと、前記ベースに対する前記半導体デバイスの
    着脱のための開口を有するカバーであって前記開口が前
    記デバイス受け部に対応するように前記ベースに組み合
    わされたカバーと、前記ベースに配置された放熱体とを
    備え、前記放熱体は、前記本体が接触するように前記デ
    バイス受け部に配置された板状部と、該板状部に続きか
    つ前記開口に向けてまたは前記ベースを貫通して伸びる
    少なくとも1つの延長部とを有する、半導体デバイス試
    験用補助装置。
  2. 【請求項2】 前記延長部は、前記本体の辺部のうちリ
    ードが存在しない辺部の外側を前記開口に向けて伸び
    る、請求項1に記載の補助装置。
  3. 【請求項3】 前記デバイス保持体は、さらに、前記本
    体を前記デバイス受け部に案内する少なくとも一対のデ
    バイスガイドであって前記本体の辺部のうちリードが存
    在しない辺部に対応されかつ対応する辺部の方向へ間隔
    をおいた一対のデバイスガイドを備え、前記延長部は前
    記デバイスガイドの間を経て前記開口へ向けて伸びる、
    請求項1または2に記載の補助装置。
  4. 【請求項4】 前記ベースと前記カバーとは圧縮された
    とき両者を互いに離す方向へのばね力を作用させる複数
    の弾性部材により前記放熱体の板状部と直角の方向へ相
    対的変位可能に組み合わされており、前記延長部は前記
    開口を形成する部位から水平方向へ間隔をおいた部位を
    前記カバーの上方へ伸びる、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の補助装置。
  5. 【請求項5】 さらに、複数の前記デバイス保持体を収
    容する保持体トレーを含み、前記保持体トレーは、複数
    の連結柱により上下方向へ間隔をおいた状態に互いに組
    み付けられた上板および下板を備え、前記上板は前記ベ
    ースに対する前記半導体デバイスの着脱のための開口を
    各カバーの開口に対応する箇所に有し、各デバイス保持
    体は、前記カバーが前記上板側となりかつ前記ベースが
    前記下板側となりさらに前記平板部が前記上板および前
    記下板と平行になるように、前記下板に配置されてお
    り、前記下板はそれぞれがプローブ支持体の少なくとも
    一部を受け入れる複数の開口を前記デバイス保持体に対
    応する箇所に有する、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の補助装置。
  6. 【請求項6】 各延長部は、前記カバーの開口を形成す
    る部位と前記上板の開口を形成する部位とから水平方向
    へ間隔をおいた部位を前記上板の上側へ伸び、各放熱体
    は、さらに、前記延長部の先端に続きかつ前記上板の上
    側を該上板と平行に伸びる平坦部を有する、請求項5に
    記載の補助装置。
  7. 【請求項7】 前記デバイス保持体および前記保持体ト
    レーは、前記平坦部と平行の面内で相対的に移動可能で
    あり、前記ベースは前記プローブ支持体に設けられたピ
    ンを受け入れる穴を有する、請求項6に記載の半導体デ
    バイス試験用補助装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体デバイスの本体は、長方形の
    形状を有するとともに、リードが突出しない対向する一
    対の辺部を有し、前記放熱体は、それぞれが前記辺部の
    外側を前記開口に向けて伸びる一対の前記延長部を有す
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の補助装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100443280B1 (ko) * 2001-12-10 2004-08-09 미래산업 주식회사 반도체 소자 테스트용 커넥터
KR101173190B1 (ko) 2010-10-12 2012-08-10 주식회사 오킨스전자 발열 패키지용 테스트 소켓 어셈블리
KR101876966B1 (ko) * 2017-01-02 2018-07-11 주식회사디아이 극소형 소자용 번인 테스트기
CN113777017A (zh) * 2021-09-23 2021-12-10 华东光电集成器件研究所 一种潮热试验承片装置
CN115808613A (zh) * 2023-01-17 2023-03-17 天芯电子科技(南京)有限公司 一种具有热量测量功能的芯片散热测试座

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