JPH1030993A - Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ - Google Patents
Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタInfo
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- JPH1030993A JPH1030993A JP8186126A JP18612696A JPH1030993A JP H1030993 A JPH1030993 A JP H1030993A JP 8186126 A JP8186126 A JP 8186126A JP 18612696 A JP18612696 A JP 18612696A JP H1030993 A JPH1030993 A JP H1030993A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ｊ溶接部の洗浄，乾燥，浸透液塗布，及び観
察の４つの工程を、装置の交換なしに行うことができる
Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタを提供する。 【解決手段】 検査アダプタが、下鏡の貫通孔に溶接さ
れ内部に突き出したＣＲＤハウジング３の中心孔に挿入
してシールパイプ６と同心に位置決めする下端支持部２
１と、アダプタ取付板９の下面に取り付けられた旋回枠
２２と、シールパイプと同心に旋回枠から下端支持部ま
で延びるガイドロッド２３と、ガイドロッドに沿って昇
降する昇降部材２４と、昇降部材の外周部に取り付けら
れシールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間を下方に延
びる延長部材２５と、延長部材の下端部に取り付けられ
た各ノズル２８ａ〜２８ｃ及び観察カメラ２８ｅと、か
らなり、更に、延長部材に取り付けられ吸水ノズル２８
ｄを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置２９を備え
る。
察の４つの工程を、装置の交換なしに行うことができる
Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタを提供する。 【解決手段】 検査アダプタが、下鏡の貫通孔に溶接さ
れ内部に突き出したＣＲＤハウジング３の中心孔に挿入
してシールパイプ６と同心に位置決めする下端支持部２
１と、アダプタ取付板９の下面に取り付けられた旋回枠
２２と、シールパイプと同心に旋回枠から下端支持部ま
で延びるガイドロッド２３と、ガイドロッドに沿って昇
降する昇降部材２４と、昇降部材の外周部に取り付けら
れシールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間を下方に延
びる延長部材２５と、延長部材の下端部に取り付けられ
た各ノズル２８ａ〜２８ｃ及び観察カメラ２８ｅと、か
らなり、更に、延長部材に取り付けられ吸水ノズル２８
ｄを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置２９を備え
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸透探傷装置に係
わり、更に詳しくは、ＣＲＤ取替時のＣＲＤハウジング
とスタブチューブ間のＪ溶接部の検査アダプタに関す
る。
わり、更に詳しくは、ＣＲＤ取替時のＣＲＤハウジング
とスタブチューブ間のＪ溶接部の検査アダプタに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】例えば、図３に示すごとく、原子炉圧力
容器の下鏡１に設けた貫通孔２に、中空のＣＲＤハウジ
ング３が貫通して原子炉圧力容器内を上方に延び、かつ
このＣＲＤハウジング３は下鏡１の上面に溶接されたス
タブチューブ４の上面に溶接されている。また、ＣＲＤ
ハウジング３内にＣＲＤ５（Control Rod Drive:制御棒
駆動機構）が貫通し、原子炉圧力容器内の制御棒を駆動
するようになっている。
容器の下鏡１に設けた貫通孔２に、中空のＣＲＤハウジ
ング３が貫通して原子炉圧力容器内を上方に延び、かつ
このＣＲＤハウジング３は下鏡１の上面に溶接されたス
タブチューブ４の上面に溶接されている。また、ＣＲＤ
ハウジング３内にＣＲＤ５（Control Rod Drive:制御棒
駆動機構）が貫通し、原子炉圧力容器内の制御棒を駆動
するようになっている。
【０００３】かかる原子炉圧力容器では、ＣＲＤハウジ
ング３を交換することがあり、その場合には、ＣＲＤ５
を抜いた状態でＣＲＤハウジング３とスタブチューブ４
を切断して除去し、溶接部４ａを切削，研磨してこの研
磨面に肉盛溶接を施したうえで新しいＣＲＤハウジング
３とスタブチューブ４を溶接する必要がある。この場
合、下鏡１の研磨面に肉盛溶接した後、及び新しいスタ
ブチューブ４の溶接後に、浸透探傷検査により溶接部４
ａの傷の有無を検査する必要がある。しかし、この検査
箇所は非常に狭くかつ人がアクセスできないため、この
浸透探傷検査を遠隔操作により行う装置が要望されてい
た。
ング３を交換することがあり、その場合には、ＣＲＤ５
を抜いた状態でＣＲＤハウジング３とスタブチューブ４
を切断して除去し、溶接部４ａを切削，研磨してこの研
磨面に肉盛溶接を施したうえで新しいＣＲＤハウジング
３とスタブチューブ４を溶接する必要がある。この場
合、下鏡１の研磨面に肉盛溶接した後、及び新しいスタ
ブチューブ４の溶接後に、浸透探傷検査により溶接部４
ａの傷の有無を検査する必要がある。しかし、この検査
箇所は非常に狭くかつ人がアクセスできないため、この
浸透探傷検査を遠隔操作により行う装置が要望されてい
た。
【０００４】図４は、かかる要望を満たすために創案さ
れた本願出願人による浸透探傷装置の全体構成図であ
る。この装置は、吊下げ手段（例えばワイヤロープ７
ａ）により吊下げられてシールパイプ６内を昇降しうる
ようにした支持枠７と、この支持枠７の下部に旋回可能
に取り付けられたアダプタ取付板９とを有し、このアダ
プタ取付板９の下面に種々の浸透探傷検査アダプタ１０
（ＰＴアダプタ）を取り付ける。また、支持枠７の内部
には、制御ユニット１３（ＣＣＵ）が内蔵され、ＰＴア
ダプタ１０に必要な電源を供給しかつこれを制御するよ
うになっている。
れた本願出願人による浸透探傷装置の全体構成図であ
る。この装置は、吊下げ手段（例えばワイヤロープ７
ａ）により吊下げられてシールパイプ６内を昇降しうる
ようにした支持枠７と、この支持枠７の下部に旋回可能
に取り付けられたアダプタ取付板９とを有し、このアダ
プタ取付板９の下面に種々の浸透探傷検査アダプタ１０
（ＰＴアダプタ）を取り付ける。また、支持枠７の内部
には、制御ユニット１３（ＣＣＵ）が内蔵され、ＰＴア
ダプタ１０に必要な電源を供給しかつこれを制御するよ
うになっている。
【０００５】上述した構成により、シールパイプ６によ
って検査箇所を気中環境にし、支持枠７をシールパイプ
６内に吊り下げてＰＴアダプタ１０を所定の位置に位置
決めし、浸透探傷装置のＰＴアダプタ１０により遠隔操
作で種々の検査をすることができる。
って検査箇所を気中環境にし、支持枠７をシールパイプ
６内に吊り下げてＰＴアダプタ１０を所定の位置に位置
決めし、浸透探傷装置のＰＴアダプタ１０により遠隔操
作で種々の検査をすることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の浸透探傷装置では、洗浄，乾燥，浸透液塗布，及び観
察の４つの工程で使用する機器（噴射ノズルやカメラ）
を作業毎に交換する必要があり、この交換のために装置
をシールパイプから回収する必要があり、回収・交換・
再挿入・設置には約３０分程度かかり、全体として検査
作業に時間がかかる問題点があった。また、回収・挿入
時にコネクタに接続したオペレーションケーブルを巻上
げ・巻き戻しするためこのケーブルに負担がかかる問題
点があった。
の浸透探傷装置では、洗浄，乾燥，浸透液塗布，及び観
察の４つの工程で使用する機器（噴射ノズルやカメラ）
を作業毎に交換する必要があり、この交換のために装置
をシールパイプから回収する必要があり、回収・交換・
再挿入・設置には約３０分程度かかり、全体として検査
作業に時間がかかる問題点があった。また、回収・挿入
時にコネクタに接続したオペレーションケーブルを巻上
げ・巻き戻しするためこのケーブルに負担がかかる問題
点があった。
【０００７】特に、図５に示すＢ部は、ＣＲＤハウジン
グ３とスタブチューブ４との間のＪ溶接部であり、ＣＲ
Ｄハウジング３の一部が上方に突き出しているため、こ
れを避けて非常に狭い空間でＪ溶接部を洗浄，乾燥，浸
透液塗布，及び観察等行う必要がある。
グ３とスタブチューブ４との間のＪ溶接部であり、ＣＲ
Ｄハウジング３の一部が上方に突き出しているため、こ
れを避けて非常に狭い空間でＪ溶接部を洗浄，乾燥，浸
透液塗布，及び観察等行う必要がある。
【０００８】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち本発明の目的は、図５に
示したＪ溶接部Ｂの洗浄，乾燥，浸透液塗布，及び観察
の４つの工程を、装置の交換なしに行うことができ、こ
れにより検査作業時間を短縮し、かつオペレーションケ
ーブルの負担を軽減することができる浸透探傷装置の検
査アダプタを提供することにある。
案されたものである。すなわち本発明の目的は、図５に
示したＪ溶接部Ｂの洗浄，乾燥，浸透液塗布，及び観察
の４つの工程を、装置の交換なしに行うことができ、こ
れにより検査作業時間を短縮し、かつオペレーションケ
ーブルの負担を軽減することができる浸透探傷装置の検
査アダプタを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吊下げ
手段により吊下げられてシールパイプ内を昇降しうるよ
うにした支持枠と、該支持枠内に内蔵された制御ユニッ
トと、支持枠の下部に旋回可能に取り付けられたアダプ
タ取付板とを備えたＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ
であって、前記検査アダプタは、下鏡の貫通孔に溶接さ
れ内部に突き出したＣＲＤハウジングの中心孔に挿入し
てシールパイプと同心に位置決めする下端支持部と、ア
ダプタ取付板の下面に取り付けられた旋回枠と、シール
パイプと同心に旋回枠から下端支持部まで延びるガイド
ロッドと、該ガイドロッドに沿って昇降する昇降部材
と、該昇降部材の外周部に取り付けられシールパイプと
ＣＲＤハウジングの間を下方に延びる延長部材と、該延
長部材の下端部に取り付けられた浸透液噴射ノズル、洗
浄水噴射ノズル、乾燥空気噴射ノズル、及び観察カメラ
と、からなり、更に、延長部材に取り付けられ吸水ノズ
ルを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置を備える、こ
とを特徴とするＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプタが提
供される。
手段により吊下げられてシールパイプ内を昇降しうるよ
うにした支持枠と、該支持枠内に内蔵された制御ユニッ
トと、支持枠の下部に旋回可能に取り付けられたアダプ
タ取付板とを備えたＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ
であって、前記検査アダプタは、下鏡の貫通孔に溶接さ
れ内部に突き出したＣＲＤハウジングの中心孔に挿入し
てシールパイプと同心に位置決めする下端支持部と、ア
ダプタ取付板の下面に取り付けられた旋回枠と、シール
パイプと同心に旋回枠から下端支持部まで延びるガイド
ロッドと、該ガイドロッドに沿って昇降する昇降部材
と、該昇降部材の外周部に取り付けられシールパイプと
ＣＲＤハウジングの間を下方に延びる延長部材と、該延
長部材の下端部に取り付けられた浸透液噴射ノズル、洗
浄水噴射ノズル、乾燥空気噴射ノズル、及び観察カメラ
と、からなり、更に、延長部材に取り付けられ吸水ノズ
ルを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置を備える、こ
とを特徴とするＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプタが提
供される。
【００１０】上記本発明の構成によれば、ガイドロッド
に沿って昇降する昇降部材の外周部に延長部材が取り付
けられ、この延長部材がシールパイプとＣＲＤハウジン
グの間を下方に延び、その下端部に浸透液噴射ノズル、
洗浄水噴射ノズル、乾燥空気噴射ノズル、及び観察カメ
ラが取り付けられているので、それぞれの機器をシール
パイプとＣＲＤハウジングの間の狭い隙間を通してＪ溶
接部近くの最適高さに位置決めすることができる。この
状態で旋回枠を旋回させることにより、延長部材下端部
の各ノズル及び観察カメラにより、Ｊ溶接部を洗浄，乾
燥，浸透液塗布，及び観察することができる。また、吸
水ノズルは、吸水ノズル伸縮装置により更に下方に伸ば
せるので、シールパイプとＣＲＤハウジングの間に溜ま
る余剰水を吸水ノズルにより吸水して除去することがで
きる。
に沿って昇降する昇降部材の外周部に延長部材が取り付
けられ、この延長部材がシールパイプとＣＲＤハウジン
グの間を下方に延び、その下端部に浸透液噴射ノズル、
洗浄水噴射ノズル、乾燥空気噴射ノズル、及び観察カメ
ラが取り付けられているので、それぞれの機器をシール
パイプとＣＲＤハウジングの間の狭い隙間を通してＪ溶
接部近くの最適高さに位置決めすることができる。この
状態で旋回枠を旋回させることにより、延長部材下端部
の各ノズル及び観察カメラにより、Ｊ溶接部を洗浄，乾
燥，浸透液塗布，及び観察することができる。また、吸
水ノズルは、吸水ノズル伸縮装置により更に下方に伸ば
せるので、シールパイプとＣＲＤハウジングの間に溜ま
る余剰水を吸水ノズルにより吸水して除去することがで
きる。
【００１１】従って、装置の交換なしに各工程を順次に
行うことができ、これによりＪ溶接部の検査作業時間を
短縮し、かつオペレーションケーブルの負担を軽減する
ことができる。
行うことができ、これによりＪ溶接部の検査作業時間を
短縮し、かつオペレーションケーブルの負担を軽減する
ことができる。
【００１２】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
吸水ノズル伸縮装置は、延長部材に取り付けられ吸水ノ
ズルを下方に伸縮させる空圧シリンダと、吸水ノズルを
上下方向に案内する案内ロッドからなる。この構成によ
り、空圧シリンダの伸縮により吸水ノズルをシールパイ
プとＣＲＤハウジングの間に簡単な構成で容易に伸ばせ
るので、その隙間の高さに合わせて位置決めし隙間に溜
まる余剰水を効率よく吸水・除去することができる。
吸水ノズル伸縮装置は、延長部材に取り付けられ吸水ノ
ズルを下方に伸縮させる空圧シリンダと、吸水ノズルを
上下方向に案内する案内ロッドからなる。この構成によ
り、空圧シリンダの伸縮により吸水ノズルをシールパイ
プとＣＲＤハウジングの間に簡単な構成で容易に伸ばせ
るので、その隙間の高さに合わせて位置決めし隙間に溜
まる余剰水を効率よく吸水・除去することができる。
【００１３】また、旋回枠に取り付けられた昇降モータ
と、該昇降モータにより垂直軸を中心に回転するボール
ネジとを備え、前記昇降部材はボールネジの回転により
昇降される。この構成により、昇降部材を精度よく昇降
させることができ、各検査器の高さを正確にＪ溶接部に
位置決めすることができる。
と、該昇降モータにより垂直軸を中心に回転するボール
ネジとを備え、前記昇降部材はボールネジの回転により
昇降される。この構成により、昇降部材を精度よく昇降
させることができ、各検査器の高さを正確にＪ溶接部に
位置決めすることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図１は、本発明によるＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプ
タ１０を取り付けた浸透探傷装置の全体構成図、図２は
検査アダプタ１０の縮尺の異なる側面図である。図１及
び図２の検査アダプタ１０は、図５に示したＣＲＤハウ
ジング３とスタブチューブ４の間のＪ溶接部Ｂを検査箇
所としている。
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図１は、本発明によるＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプ
タ１０を取り付けた浸透探傷装置の全体構成図、図２は
検査アダプタ１０の縮尺の異なる側面図である。図１及
び図２の検査アダプタ１０は、図５に示したＣＲＤハウ
ジング３とスタブチューブ４の間のＪ溶接部Ｂを検査箇
所としている。
【００１５】図１に示すように、浸透探傷装置は、吊下
げ手段（例えばワイヤロープ７ａ）により吊下げられて
シールパイプ６内を昇降しうるようにした支持枠７と、
この支持枠７内に内蔵された制御ユニット２０と、支持
枠７の下部に旋回可能に取り付けられたアダプタ取付板
９とを備えている。この浸透探傷装置は、更に、支持枠
７に取り付けられた旋回モータ１６ａと、旋回モータ１
６ａで駆動される歯車列（旋回ギアｌ６ｂ）とを備え、
旋回モータ１６ａにより旋回ギアｌ６ｂを介してアダプ
タ取付板９を垂直中心軸Ｚ−Ｚを中心に旋回させるよう
になっている。
げ手段（例えばワイヤロープ７ａ）により吊下げられて
シールパイプ６内を昇降しうるようにした支持枠７と、
この支持枠７内に内蔵された制御ユニット２０と、支持
枠７の下部に旋回可能に取り付けられたアダプタ取付板
９とを備えている。この浸透探傷装置は、更に、支持枠
７に取り付けられた旋回モータ１６ａと、旋回モータ１
６ａで駆動される歯車列（旋回ギアｌ６ｂ）とを備え、
旋回モータ１６ａにより旋回ギアｌ６ｂを介してアダプ
タ取付板９を垂直中心軸Ｚ−Ｚを中心に旋回させるよう
になっている。
【００１６】図１及び図２に示すように、検査アダプタ
１０は、下端支持部２１、旋回枠２２、ガイドロッド２
３、昇降部材２４、延長部材２５、及び複数の検査器２
８からなる。下端支持部２１は、下鏡１の貫通孔２に溶
接され内部に突き出したＣＲＤハウジング３の中心孔に
挿入してその位置をシールパイプ６と同心に位置決めす
る。旋回枠２２は、アダプタ取付板９の下面に取り付け
られ、旋回モータ１６ａにより垂直中心軸Ｚ−Ｚを中心
に旋回する。ガイドロッド２３は、シールパイプ６と同
心に旋回枠２２から下端支持部２１まで延びている。昇
降部材２４は、ガイドロッド２３に沿って昇降する。延
長部材２５は、昇降部材２４の外周部に取り付けられシ
ールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間を下方に延びて
いる。複数の検査器２８は、延長部材２５の下端部に取
り付けられている。
１０は、下端支持部２１、旋回枠２２、ガイドロッド２
３、昇降部材２４、延長部材２５、及び複数の検査器２
８からなる。下端支持部２１は、下鏡１の貫通孔２に溶
接され内部に突き出したＣＲＤハウジング３の中心孔に
挿入してその位置をシールパイプ６と同心に位置決めす
る。旋回枠２２は、アダプタ取付板９の下面に取り付け
られ、旋回モータ１６ａにより垂直中心軸Ｚ−Ｚを中心
に旋回する。ガイドロッド２３は、シールパイプ６と同
心に旋回枠２２から下端支持部２１まで延びている。昇
降部材２４は、ガイドロッド２３に沿って昇降する。延
長部材２５は、昇降部材２４の外周部に取り付けられシ
ールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間を下方に延びて
いる。複数の検査器２８は、延長部材２５の下端部に取
り付けられている。
【００１７】また、検査アダプタ１０は、旋回枠２２に
取り付けられた昇降モータ１８ａと、昇降モータ１８ａ
により垂直軸を中心に回転するボールネジ１８ｂとを備
え、昇降部材２４はボールネジ１８ｂの回転により昇降
される。この構成により、昇降部材２４を精度よく昇降
させることができ、各検査器２８の高さを正確に所定の
検査位置に位置決めすることができる。
取り付けられた昇降モータ１８ａと、昇降モータ１８ａ
により垂直軸を中心に回転するボールネジ１８ｂとを備
え、昇降部材２４はボールネジ１８ｂの回転により昇降
される。この構成により、昇降部材２４を精度よく昇降
させることができ、各検査器２８の高さを正確に所定の
検査位置に位置決めすることができる。
【００１８】図１及び図２に示すように、検査器２８
は、浸透液噴射ノズル２８ａ、洗浄水噴射ノズル２８
ｂ、乾燥空気噴射ノズル２８ｃ、吸水ノズル２８ｄ、及
び観察カメラ２８ｅであり、このうち、浸透液噴射ノズ
ル２８ａ、洗浄水噴射ノズル２８ｂ、乾燥空気噴射ノズ
ル２８ｃ、及び観察カメラ２８ｅは、延長部材２５の下
端部に直接取り付けられている。
は、浸透液噴射ノズル２８ａ、洗浄水噴射ノズル２８
ｂ、乾燥空気噴射ノズル２８ｃ、吸水ノズル２８ｄ、及
び観察カメラ２８ｅであり、このうち、浸透液噴射ノズ
ル２８ａ、洗浄水噴射ノズル２８ｂ、乾燥空気噴射ノズ
ル２８ｃ、及び観察カメラ２８ｅは、延長部材２５の下
端部に直接取り付けられている。
【００１９】更に、延長部材２５に取り付けられ吸水ノ
ズル２８ｄを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置２９
を備える。吸水ノズル伸縮装置２９は、延長部材２５に
取り付けられ吸水ノズル２８ｄを下方に伸縮させる空圧
シリンダ２９ａと、吸水ノズル２８ｄを上下方向に案内
する案内ロッド２９ｂとからなる。
ズル２８ｄを下方に伸縮させる吸水ノズル伸縮装置２９
を備える。吸水ノズル伸縮装置２９は、延長部材２５に
取り付けられ吸水ノズル２８ｄを下方に伸縮させる空圧
シリンダ２９ａと、吸水ノズル２８ｄを上下方向に案内
する案内ロッド２９ｂとからなる。
【００２０】上述した本発明の構成により、それぞれの
機器２８をシールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間の
狭い隙間を通してＪ溶接部Ｂに近い最適高さに位置決め
することができる。この状態で旋回枠２２を旋回させる
ことにより、延長部材下端部の各ノズル２８ａ〜２８ｄ
及び観察カメラ２８ｅにより、Ｊ溶接部Ｂを洗浄，乾
燥，浸透液塗布，及び観察することができる。特に吸水
ノズル２８ｄは、吸水ノズル伸縮装置２９により更に下
方に伸ばせるので、その隙間の高さに合わせて位置決め
しシールパイプとＣＲＤハウジングの間に溜まる余剰水
を効率よく吸水・除去することができる。
機器２８をシールパイプ６とＣＲＤハウジング３の間の
狭い隙間を通してＪ溶接部Ｂに近い最適高さに位置決め
することができる。この状態で旋回枠２２を旋回させる
ことにより、延長部材下端部の各ノズル２８ａ〜２８ｄ
及び観察カメラ２８ｅにより、Ｊ溶接部Ｂを洗浄，乾
燥，浸透液塗布，及び観察することができる。特に吸水
ノズル２８ｄは、吸水ノズル伸縮装置２９により更に下
方に伸ばせるので、その隙間の高さに合わせて位置決め
しシールパイプとＣＲＤハウジングの間に溜まる余剰水
を効率よく吸水・除去することができる。
【００２１】従って、装置の交換なしに各工程を順次に
行うことができ、これによりＪ溶接部の検査作業時間を
短縮し、かつオペレーションケーブルの負担を軽減する
ことができる。
行うことができ、これによりＪ溶接部の検査作業時間を
短縮し、かつオペレーションケーブルの負担を軽減する
ことができる。
【００２２】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更でき
ることは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更でき
ることは勿論である。
【００２３】
【発明の効果】上述したように、本発明のＪ溶接部用の
浸透探傷検査アダプタは、Ｊ溶接部の洗浄，乾燥，浸透
液塗布，及び観察の４つの工程を、装置の交換なしに行
うことができ、これにより検査作業時間を短縮し、かつ
オペレーションケーブルの負担を軽減することができ
る、等の優れた効果を有する。
浸透探傷検査アダプタは、Ｊ溶接部の洗浄，乾燥，浸透
液塗布，及び観察の４つの工程を、装置の交換なしに行
うことができ、これにより検査作業時間を短縮し、かつ
オペレーションケーブルの負担を軽減することができ
る、等の優れた効果を有する。
【図１】本発明によるＪ溶接部用の浸透探傷検査アダプ
タを備えた浸透探傷装置の全体構成図である。
タを備えた浸透探傷装置の全体構成図である。
【図２】図１の検査アダプタの側面図である。
【図３】原子炉圧力容器の下鏡部の縦断面図である。
【図４】従来の検査アダプタを備えた浸透探傷装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図５】本発明が対象とするＪ溶接部を有する下鏡部の
縦断面図である。
縦断面図である。
１ 下鏡 ２ 貫通孔 ３ ＣＲＤハウジング ４ スタブチューブ ５ ＣＲＤ ６ シールパイプ ７ 支持枠 ９ アダプタ取付板 １０ 浸透探傷検査アダプタ（ＰＴアダプタ） １１ ボアプラグ １２ 昇降旋回シャフト １３ 制御ユニット（ＣＣＵ） １３ａ コネクタ １３ｂ ケーブル １６ 旋回装置 １６ａ 旋回モータ １６ｂ 歯車列（旋回ギア） １８ 昇降装置 １８ａ 昇降モータ １８ｂ ボールネジ ２０ 制御ユニット ２１ 下端支持部 ２２ 旋回枠 ２３ ガイドロッド ２４ 昇降部材 ２５ 延長部材 ２８ 検査器 ２８ａ 浸透液噴射ノズル ２８ｂ 洗浄水噴射ノズル ２８ｃ 乾燥空気噴射ノズル ２８ｄ 吸水ノズル ２８ｅ 観察カメラ（ＣＣＤ） ２９ 吸水ノズル伸縮装置 ２９ａ 空圧シリンダ ２９ｂ 案内ロッド
Claims (3)
- 【請求項１】 吊下げ手段により吊下げられてシールパ
イプ内を昇降しうるようにした支持枠と、該支持枠内に
内蔵された制御ユニットと、支持枠の下部に旋回可能に
取り付けられたアダプタ取付板とを備えたＪ溶接部用の
浸透探傷検査アダプタであって、 前記検査アダプタは、下鏡の貫通孔に溶接され内部に突
き出したＣＲＤハウジングの中心孔に挿入してシールパ
イプと同心に位置決めする下端支持部と、アダプタ取付
板の下面に取り付けられた旋回枠と、シールパイプと同
心に旋回枠から下端支持部まで延びるガイドロッドと、
該ガイドロッドに沿って昇降する昇降部材と、該昇降部
材の外周部に取り付けられシールパイプとＣＲＤハウジ
ングの間を下方に延びる延長部材と、該延長部材の下端
部に取り付けられた浸透液噴射ノズル、洗浄水噴射ノズ
ル、乾燥空気噴射ノズル、及び観察カメラと、からな
り、 更に、延長部材に取り付けられ吸水ノズルを下方に伸縮
させる吸水ノズル伸縮装置を備える、ことを特徴とする
Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ。 - 【請求項２】 前記吸水ノズル伸縮装置は、延長部材に
取り付けられ吸水ノズルを下方に伸縮させる空圧シリン
ダと、吸水ノズルを上下方向に案内する案内ロッドから
なる、ことを特徴とする請求項１に記載のＪ溶接部用の
浸透探傷検査アダプタ。 - 【請求項３】 旋回枠に取り付けられた昇降モータと、
該昇降モータにより垂直軸を中心に回転するボールネジ
とを備え、前記昇降部材はボールネジの回転により昇降
される、ことを特徴とする請求項１に記載のＪ溶接部用
の浸透探傷検査アダプタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18612696A JP3570462B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18612696A JP3570462B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1030993A true JPH1030993A (ja) | 1998-02-03 |
| JP3570462B2 JP3570462B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=16182829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18612696A Expired - Fee Related JP3570462B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | Ｊ溶接部用の浸透探傷検査アダプタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3570462B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111243768A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-06-05 | 中核能源科技有限公司 | 用于高温气冷堆核电站受限操作空间的液体渗透检测装置 |
-
1996
- 1996-07-16 JP JP18612696A patent/JP3570462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111243768A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-06-05 | 中核能源科技有限公司 | 用于高温气冷堆核电站受限操作空间的液体渗透检测装置 |
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| Publication number | Publication date |
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| JP3570462B2 (ja) | 2004-09-29 |
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