JPH10309852A - リボンカセット - Google Patents

リボンカセット

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JPH10309852A
JPH10309852A JP12085197A JP12085197A JPH10309852A JP H10309852 A JPH10309852 A JP H10309852A JP 12085197 A JP12085197 A JP 12085197A JP 12085197 A JP12085197 A JP 12085197A JP H10309852 A JPH10309852 A JP H10309852A
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ribbon
reel
cassette
take
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JP12085197A
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English (en)
Inventor
Koichi Umeki
浩一 梅木
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収納するインクリボンを容易に交換す
ることのできるリボンカセットを提供すること。 【解決手段】 ケース本体22の内部に巻取りリール3
aおよび送出リール3bからなる1対のリール3が回転
自在に配設され、この1対のリール3間にそれぞれ両端
が固着されたインクリボン30が巻回されてなるリボン
カセット21であって、ケース本体22を、側壁部24
を備えた下ケース22Bおよびこの下ケース22Bに着
脱可能な上ケース22Aにより形成するとともに、下ケ
ース22Bの側壁部24に、インクリボン30が通過可
能な少なくとも1つのスリット27を設けたことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リボンカセットに
係り、特に、内部に収納するインクリボンを容易に交換
することのできるリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録装置の一種である熱転写プ
リンタは、高記録品質、低騒音、低コスト、メンテナン
スの容易性などの理由により、コンピュータ、ワードプ
ロセッサなどの出力装置として多用されている。
【0003】このような従来の熱転写プリンタにおいて
は、プラテンに沿ってキャリッジを往復移動可能に形成
し、このキャリッジに複数の発熱素子を整列配置して形
成された記録ヘッドとしてのサーマルヘッドを搭載する
とともに、インクリボンが収納されたリボンカセットを
着脱自在に装着して構成されている。
【0004】そして、前記プラテンとサーマルヘッドと
の間に前記リボンカセットから送出されるインクリボン
と記録媒体とを挟持し、サーマルヘッドをキャリッジと
ともにプラテンに沿って往復移動させるとともに、前記
インクリボンを巻取りながら、記録情報に基づいて前記
サーマルヘッドの発熱素子に選択的に通電して発熱させ
ることにより、インクリボンのインクを部分的に記録媒
体に転写して記録媒体に所望の文字などの画像の記録を
行なうようになっている。
【0005】図19および図20はこのような熱転写プ
リンタに用いられる従来のリボンカセットの一般的なも
のを示すものであり、従来のリボンカセット1は、上下
1対とされた平面略矩形のケース本体2の内部に、回転
自在に支持された1対のリール3と、回転自在に支持さ
れた1対のリボン送りローラ4と、リボン経路に臨んで
いる回転自在に支持された4個のガイドローラ5a,5
b,5c,5dとが配設されている。
【0006】前記1対のリール3は略円筒状に形成され
ており、各リール3の外周面には、所望のインクリボン
6がそれぞれ両端から巻回されている。この1対のリー
ル3は、図示しない熱転写プリンタのキャリッジに搭載
されると、その一方、例えば図19および図20左方
は、記録に供した部分のインクリボン6を巻取る巻取り
リール3aとされ、他方は、インクリボン6を送出する
送出リール3bとされている。また、各リール3a,3
bの内周面には、複数のキー溝7が周方向に間隔を隔て
てスプライン状に形成されており、図19および図20
左方の巻取りリール3aの内周面は、図示しないキャリ
ッジに突設されている巻取りボビンが係合される巻取り
孔8aとされ、図19および図20右方の送出リール3
bの内周面は、図示しないキャリッジに突設されている
送出ボビンが係合される送出孔8bとされている。
【0007】前記1対のリボン送りローラ4は、略円筒
状に形成されており、この1対のリボン送りローラ4
は、図示しないキャリッジに搭載されると、その一方、
例えば図19および図20左方は、記録に供した部分の
インクリボン6を巻取る巻取り用リボン送りローラ4a
とされ、他方は、インクリボン6を送出する送出用リボ
ン送りローラ4bとされている。また、各リボン送りロ
ーラ4a,4bの内周面には、複数のキー溝9が周方向
に間隔を隔ててスプライン状に形成されており、図19
および図20左方の巻取り用リボン送りローラ4aの内
周面は、図示しないキャリッジに突設されている巻取り
用ローラ駆動軸が係合される係合孔10aとされ、図1
9および図20右方の送出用リボン送りローラ4bの内
周面は、図示しないキャリッジに突設されている送出用
ローラ駆動軸が係合される係合孔10bとされている。
そして、各リボン送りローラ4a,4bの外周には、図
20に示すように、ゴム様弾性体などの比較的摩擦係数
の高い材料により形成されている被覆スリーブ11が一
体成形あるいは嵌入などにより固着されている。
【0008】また、図19および図20上方に示す図示
しないプラテンと対向する側のリボンカセット1のケー
ス本体2の長手方向略中央部には、図示しない記録ヘッ
ドとしてのサーマルヘッドが配置される平面略矩形の凹
部13が形成されており、この凹部13内においてイン
クリボン6の中間部が導出されている。さらに、インク
リボン6は、送出リール3bと巻取りリール3aとの間
で前記4個のガイドローラ5により案内されて走行経路
たるリボン経路に沿って進行するように規制されてい
る。
【0009】前記ケース本体の図20下方および左右方
向両側、すなわち、前記凹部13を形成した部位を除く
3つの側壁部14a,14b,14cには、図示しない
キャリッジの所定位置に設けた係止部に着脱自在に係止
される断面略山形の被係止部12がそれぞれ形成されて
いる。
【0010】前記リボンカセット1の内部に収納される
インクリボン6は、PET(ポリエチレンテレフター
ト)などを素材とした樹脂フィルムからなる長尺の基体
の一面に、熱溶融性インクあるいは熱昇華性インクを塗
布することにより形成されている。
【0011】また、インクリボン6としては、インクリ
ボン6の走行方向により一方向のみに使用されるワンタ
イムインクリボン、表裏反転させて往復方向に使用され
るマルチタイムインクリボンなどがあり、インクの色に
より黒リボン、赤リボンなどの単色インクリボン、複数
色を有するカラーインクリボンなどの多種多様なものが
ある。
【0012】このような構成の従来のリボンカセット1
によれば、記録時に、図示しない熱転写プリンタのサー
マルヘッドおよびプラテン間に記録媒体とともに挟持さ
れているインクリボン6が、キャリッジの走行により送
出リール3bから繰り出されて順次記録に供され、記録
に供された後、記録媒体から剥離された部分のインクリ
ボン6は、巻取りボビンと係合されている巻取りリール
3aに巻取られることになる。
【0013】また、前述した従来のリボンカセット1を
用いた熱転写プリンタにおいては、リボンカセット1に
巻回されているインクリボン6の全長により、リボンカ
セット1の記録寿命が定まることが知られている。
【0014】なお、従来のリボンカセット1としては、
前記1対のリボン送りローラ4を有しない構成のものも
よく知られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のリボンカセット1においては、インクリボン6
が使用済みになると、ケース本体2ごと消費者により不
燃性のゴミとして廃棄されるのが一般的であり、大量に
消費されると環境問題を生じる場合があるという問題点
があった。
【0016】そこで、環境問題に対する認識の向上や資
源の有効利用の認識の向上などに加え、ランニングコス
トを低減させるなどという理由により、使用済みのイン
クリボン6を新しいインクリボン6と交換することが考
えられてる。
【0017】しかしながら、従来のリボンカセット1の
上下1対とされたケース本体2を単に着脱自在にしただ
けでは、消費者が使用済みのインクリボン6を新しいイ
ンクリボン6と交換する場合、インクリボン6が薄く折
れ曲がりやすい、インクリボン6が静電気を帯びてあち
こちに張り付きやすい、リール3に巻回されているイン
クリボン6がほどけやすいなどということにより、新し
いインクリボン6をリボンカセット1内のリボン経路に
適正に配置するのは、多大な労力と時間ならびに熟練を
要するという問題点があった。
【0018】そこで、内部に収納されている使用済みの
インクリボンを新しいインクリボンと容易に交換するこ
とのできるリボンカセットが望まれている。
【0019】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、内部に収納されているインクリボンを容易に交
換することのできるリボンカセットを提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のリボン
カセットの特徴は、ケース本体の内部に巻取りリールお
よび送出リールからなる1対のリールが回転自在に配設
され、この1対のリール間にそれぞれ両端が固着された
インクリボンが巻回されてなるリボンカセットであっ
て、前記ケース本体を、側壁部を備えた下ケースおよび
この下ケースに着脱可能な上ケースにより形成するとと
もに、前記下ケースの側壁部に、前記インクリボンが通
過可能な少なくとも1つのスリットを設けた点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、ケース
本体を容易に開閉することができるとともに、スリット
により、リボン経路上にインクリボンを保持した状態で
少なくとも送出リールをリボンカセットの外部へ容易に
移動させることができる。
【0021】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明のリボンカセットの特徴は、請求項1において、
前記インクリボンの先端部に先頭貼着部を形成し、この
先頭貼着部を前記巻取りリールに貼着するとともに、前
記インクリボンの終端部に終端マークとともに終端貼着
部を形成し、この終端貼着部を前記送出リールに貼着し
た点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、インクリボンを容易に交換することができる。
【0022】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明のリボンカセットの特徴は、請求項1または請求
項2において、前記インクリボンのリボン経路の中間部
が外部に導出され、この中間部に記録ヘッドが配置され
る凹部を備えるとともに、この凹部と対向する下ケース
の側壁部に前記スリットを設けた点にある。そして、こ
のような構成を採用したことにより、リボン経路上にイ
ンクリボンを保持した状態で少なくとも送出リールをリ
ボンカセットの外部へより容易に移動させることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0024】まず、本発明に係るリボンカセットの実施
の形態について説明する。
【0025】図1から図4は本発明に係るリボンカセッ
トの実施の形態の要部を示すものであり、図1は外観斜
視図であり、図2は分解斜視図であり、図3は上ケース
を除いて示す平面図であり、図4は上ケースと下ケース
との取着状態を示す説明図である。
【0026】本実施の形態のリボンカセットは、前述し
た熱転写プリンタと称される記録装置のキャリッジに搭
載されて用いられるものである。
【0027】図1から図3に示すように、本実施の形態
のリボンカセットは21は、上下1対とされた上ケース
22Aと下ケース22Bとからなる平面略矩形のケース
本体22を有している。そして、下ケース22Bは、平
面略矩形の平板状に形成された基板部23と、この基板
部23の周囲に基板部23の板厚方向に立設された側壁
部24とにより形成されている。そして、上ケース22
Aと下ケース22Bとは、図4に示すように、下ケース
22Bの側壁部24の上端縁に形成されたほぼ蛸壺状の
凹状部25内に、上ケース22Aの周縁近傍に板厚方向
に突設された突状部26を嵌合することにより、人手に
よる操作をもって容易に着脱できるように取着されてい
る。なお、ケース本体22としては、上ケース22Aと
下ケース22Bとを人手による操作をもって容易に着脱
できる構成であればよく、特に、本実施の形態の凹状部
25内に突状部26を嵌合する構成に限定されるもので
はない。
【0028】前記ケース本体22の図1および図2左斜
め上方(図3上方)には、図示しないサーマルヘッドな
どの記録ヘッドが臨む凹部13が形成されており、凹部
13内において後述するインクリボン30の中間部がケ
ース本体22の外部に導出されている。そして、ケース
本体22の内部には、前述したように、1対のリール3
と、1対のリボン送りローラ4と、リボン経路に臨んで
いる4個のガイドローラ5a,5b,5c,5dとがそ
れぞれ回転自在にして配設されている。また、リボン送
りローラ4およびガイドローラ5a,5b,5c,5d
は、上ケース22Aと下ケース22Bとを人手により強
制的に分離させた場合に下ケース22Bに残留するよう
に形成されている。さらにまた、前記4個のガイドロー
ラ5は、前述したように、インクリボン30のリボン経
路を規制するためのものであり、リボン経路に臨むよう
にして配設されている。
【0029】前記下ケース22Bの下方および左右方向
両側、すなわち、前記凹部13を形成した部位を除く3
つの側壁部24a,24b,24cには、図示しないキ
ャリッジの所定位置に設けた係止部に着脱自在に係止さ
れる断面略山形の被係止部12がそれぞれ形成されてい
る。
【0030】前記下ケース22Bの側壁部24には、イ
ンクリボン30が通過可能なスリット27が形成されて
いる。このスリット27は、図2に示すように、各リー
ル3a,3bの軸心を結ぶ面を中心として最も上流側に
位置するガイドローラ5aと対向するようにして前記凹
部13と対向する側壁部24b(図2下方)に形成され
ている。
【0031】その他の構成は前述した従来のリボンカセ
ット1と同様なのでその詳しい説明は省略する。
【0032】つぎに、本発明のリボンカセットに用いる
インクリボンの実施の形態について説明する。
【0033】図5は本発明に係るリボンカセットに用い
るインクリボンを示す概略説明図である。
【0034】図5に示すように、前記リボンカセット2
1に用いる本実施の形態のインクリボン30は、PET
(ポリエチレンテレフタート)などを素材とした耐熱性
とすべり性の良好な樹脂フィルムからなる長尺の基体の
表面に、所望のインク(図示せず)を塗布した記録領域
31を長手方向に対して配置するとともに、図5矢印B
にて示すインクリボン走行方向の先頭側および末尾側に
はリーダーテープと称されるインクを塗布しない非記録
領域32a,32bがそれぞれ形成されている。そし
て、図5矢印Bにて示すインクリボン走行方向の先頭側
(図5左方)に形成された各非記録領域32aの端部側
には、前記巻取りリール3aの外周面に着脱可能に保持
させるための所望の粘着剤(図示せず)が塗布された先
端貼着部33aが形成されている。さらに、図5矢印B
にて示すインクリボン走行方向の末尾側(図5右方)に
形成された非記録領域32bの端部側には、前記送出リ
ール3bの外周面に人手による操作をもって容易に着脱
可能に保持させるための所望の粘着剤(図示せず)が塗
布された終端貼着部33bが形成されている。また、少
なくとも先端貼着部33aは、図5右方に示すインクリ
ボン走行方向の先頭側に位置する非記録領域32aの先
端を除いた位置に形成されている。つまり、図5左方に
示す先端貼着部33a左方に位置するインクリボン30
のインクリボン走行方向の最も先端部には非貼着部34
が形成されている。さらにまた、図5右方に示すインク
リボン走行方向の末尾側に位置する非記録領域32bの
インクリボン走行方向の先頭側、すなわち、記録領域3
1の終端部と非記録領域32bとの境界部には、図示し
ない光センサなどによりインクリボン30の寿命たる使
用限界としての終端の検出を行う非反射部などからなる
終端マーク35が形成されている。
【0035】すなわち、本実施の形態のインクリボン3
0は、先端貼着部33aを前記巻取りリール3aの外周
面に貼着するとともに、終端貼着部33bを前記送出リ
ール3bの外周面に貼着することにより、前記1対のリ
ール3a,3b間に各貼着部33a,33bが着脱可能
に固着されるとともに、インクリボン30の長さのほと
んどが送出リール3bの外周面に巻回されるようになさ
れている。
【0036】また、本実施の形態のインクリボン30
は、先端貼着部33aを前記巻取りリール3aの外周面
に人手による操作をもって容易に貼着することができる
とともに、終端貼着部33bを前記送出リール3bの外
周面に人手による操作をもって容易に貼着することがで
きるように形成されている。
【0037】さらにまた、インクリボン30の裏面とな
るインクリボン30をリボンカセット21に収納した際
に前述した図示しないサーマルヘッドの表面と対向する
面には、バックコートが施されているのが一般的であ
る。このバックコートは、記録時に、サーマルヘッドに
よる熱からインクリボン30を防御するための耐熱性
と、サーマルヘッドとインクリボン30との間のステッ
キングを防止するための滑り性とを付与するためのもの
である。このバックコートは、薄膜塗工性に優れている
ことから、シリコーン変成−アクリル樹脂、シリコーン
変成−エステル樹脂、シリコーン変成−ウレタン樹脂、
シリコーン変成−アミド樹脂などが好ましいものとして
例示することができる。さらには、これらの樹脂にシリ
コーンオイルを含浸させたものを用いてもよい。
【0038】なお、インクリボン30としては、図示し
ない少なくともイエロー、マゼンタおよびシアンの3色
のインクを長手方向に対して異なる色を隣接させて配置
したイエロー記録領域、マゼンタ記録領域およびシアン
記録領域の3つの記録領域を長手方向に対して繰り返し
配置するとともに、各記録領域の境界部分のインクリボ
ン走行方向の先頭側にインクの色の判別の検出を行う識
別マークとしてのそれぞれ異なる非反射部を設けてカラ
ー記録を行うようにしたいわゆるダンダラリボンと称さ
れるものであってもよい。なお、このようなインクリボ
ン30とした場合においても、前記インクリボン走行方
向の先頭側および末尾側に各貼着部33a,33bを備
えた非記録領域32a,32bをそれぞれ設けるととも
に、終端貼着部33bに終端マーク35を設けることが
肝要である。また、インクリボン30の記録領域31に
用いるインクとしては、熱溶融性のインクまたは熱昇華
性のインクが設計コンセプトなどの必要に応じて選択使
用される。
【0039】また、インクリボン30の終端部に終端貼
着部33bを設けずに送出リール3bの外周面にインク
リボン30の終端部を固着する構成としてもよい。
【0040】つぎに、本発明のリボンカセットの交換用
のインクリボンであるパンケーキの実施の形態について
説明する。
【0041】図6および図7は本発明に係るリボンカセ
ットに用いる交換用のインクリボンであるパンケーキの
要部を示すものであり、図6は供給状態を示す説明図で
あり、図7はインクリボンの先端部の着脱状態を示す説
明図である。
【0042】本実施の形態のパンケーキ40は、前記リ
ール3の外周面に前記インクリボン30を交換時の作業
性を考慮して巻回されているものであり、図6に示すよ
うに、使用時に送出リール3bとなるリール3の外周面
に前記インクリボン30が巻回されて形成されている。
このパンケーキ40は、図7に示すように、インクリボ
ン30の先端の非貼着部34を人手により摘んで操作す
ることにより、インクリボン30の先端を図7両矢印に
て示すようにインクリボン30の一巻前の外周面に対し
て容易に接離することができるようになされている。
【0043】すなわち、パンケーキ40は、インクリボ
ン30の終端貼着部33bがリール3の外周面に貼着さ
れ、先端貼着部33aが一巻前のインクリボン30の外
周面に貼着されてインクリボン30の巻回状態が保持さ
れた状態とされている。
【0044】なお、巻取りリール3aとなるリール3
は、インクリボン30の交換時に、単体で別途に供給さ
れたもの、あるいは、パンケーキ40とセットで供給さ
れたものが用いられる。
【0045】また、パンケーキ40としては、巻取りリ
ール3aおよび送出リール3bからなる1対のリール3
間にインクリボン30のそれぞれの両端を貼着するとと
もに、送出リール3bの外周面のインクリボン30の長
さのほとんどを巻回した状態のものであってもよい。
【0046】つぎに、本発明のリボンカセットのインク
リボンの交換に用いるインクリボン交換装置の実施の形
態について説明する。
【0047】図8から図11は本発明に係るリボンカセ
ットのインクリボンの交換に用いるインクリボン交換装
置の実施の形態の要部を示すものであり、図8は全体構
成を示す斜視図であり、図9は巻取り機構を示す一部切
断断面図であり、図10は送出用ローラ駆動軸を示す一
部切断断面図であり、図11は送出ボビンを示す一部切
断断面図である。
【0048】図8に示すように、本実施形態のインクリ
ボン交換装置41は、平面ほぼ四角形に形成されたフレ
ーム42を有しており、このフレーム42のほぼ平板状
に形成された上面の上方(図8左斜め上方)には、前記
リボンカセット21を装着可能なカセット載置部43が
配設されており、その下方(図8右斜め下方)にはパン
ケーキ載置部44が配設されている。
【0049】前記カセット載置部43には、前記リボン
カセット21の各被係止部12に係止される緩やかに湾
曲してなる3つの板状の可撓性を備えた弾性変形可能な
係止爪45が間隔を隔てて立設されており、この各係止
爪45の先端部には、リボンカセット21を保持するた
めの突起からなる係合部46がそれぞれ形成されてい
る。また、カセット載置部43の中央左方およびその上
方には、前記リボンカセット21の巻取りリール3aに
係合可能な巻取りボビン47およびリボンカセット21
の巻取り用リボン送りローラ4aに係合可能な巻取り用
ローラ駆動軸48とから構成された巻取り機構49が突
設されており、インクリボン30を走行させることがで
きるようになっている。また、カセット載置部43の上
方右方には、リボンカセット21の送出用リボン送りロ
ーラ4bに係合可能な送出用ローラ駆動軸50が突設さ
れている。
【0050】前記巻取り機構49は、図9に示すよう
に、回転自在とされた巻取りボビン47と巻取り用ロー
ラ駆動軸48とが2段に形成された連結ギア51により
連動するようにされている。
【0051】前記巻取りボビン47は、カセット載置部
43の所望の位置に突設された適宜な支軸52の外側に
同軸的に回転自在に装着された巻取り軸53を有してお
り、この巻取り軸53の下端部には、外方に突出する支
持フランジ54が一体に形成されているとともに、2個
の巻取りギア55a,55bが巻取り軸53と独立して
回転自在に遊嵌されている。また、前記巻取り軸53の
支持フランジ54の上面と図中下方の巻取りギア55a
の下面側との間と、図9下方の巻取りギア55aの上面
側と図9上方の巻取りギア55bの下面側との間には、
摩擦接続するためのスリップ機構を形成する摩擦部材と
して所望のフェルト56がそれぞれに介設されており、
前記巻取り軸53の上端部には、カセット載置部43の
上面に露出して前記リボンカセット21の巻取り孔8a
に係合されるボビン57が固着されている。このボビン
57の外周面には、適宜な数、本実施の形態では3個の
係合爪58が周方向3等分位置に突出形成されている。
そして、前記ボビン57の下面には、同心円状の2個の
環状の保持溝59が形成されている。さらに、前記巻取
り軸53の外周側には、上端部が前記ボビン57の各保
持溝59に保持されるとともに、下端部が前記それぞれ
の巻取りギア55a,55bの上面に当接される2本の
適宜な付勢ばね60a,60bが配設されている。この
各付勢ばね60a,60bの付勢力により、前記各巻取
りギア55a,55bを各フェルト56を介して、前記
巻取り軸53の支持フランジ54に対して摩擦圧接させ
ている。
【0052】また、図9下方の巻取りギア55aには、
伝達ギア61が噛合されており、この伝達ギア61に
は、巻取りモータの回転軸(共に図示せず)に固着され
ている主駆動ギア(図示せず)が噛合されており、この
巻取りモータの回転駆動により前記主駆動ギアを回転さ
せると、前記伝達ギア61を介して巻取りギア55aが
回転し、この巻取りギア55aと当接している付勢ばね
60aの付勢力により生じるフェルト56の摩擦力で、
回転駆動力が前記巻取り軸53に伝達される。そして、
前記図9上方の巻取りギア55bに対しても同様にして
回転駆動力が伝達されるように形成されている。
【0053】前記巻取り用ローラ駆動軸48は、カセッ
ト載置部43の所望の位置に突設された適宜な支軸62
の外側に同軸的に回転自在に装着された駆動軸63を有
している。この駆動軸63は止め輪64により抜け止め
が施されている。そして、この駆動軸63の下端部に
は、軸心部に適宜な開口部65を有し、外方に突出する
フランジ66が一体に形成されているとともに、そのフ
ランジ66の外周部に適宜な歯部67が形成されてい
る。さらに、この駆動軸63の外周面には、適宜な数の
係合爪68がスプライン状に突出形成されており、前記
リボンカセット21の巻取り用リボン送りローラ4aの
係合孔10aに係合されるようになっている。また、歯
部67は、前記連結ギア51と噛合されており、前記巻
取りボビン47の回転と連動して動作するように形成さ
れている。
【0054】なお、前記巻取り機構49は熱転写プリン
タに用いられている種々の公知のもでよく、特に、本実
施の形態の構成に限定されるものではない。
【0055】図10に示すように、前記送出用ローラ駆
動軸50は、カセット載置部43の所望の位置に突設さ
れた適宜な支軸69の外側に同軸的に回転自在に装着さ
れた駆動軸70を有している。この駆動軸70は止め輪
71により抜け止めが施されている。そして、この駆動
軸70の下端部には、軸心部に適宜な開口部72を有
し、外方に突出するフランジ73が一体に形成されてい
るとともに、そのフランジ73の外周部に適宜な歯部7
4が形成されている。さらに、この駆動軸70の外周面
には、適宜な数の係合爪75がスプライン状に突出形成
されており、前記リボンカセット21の送出用リボン送
りローラ4bの係合孔10bに係合されるようになって
いる。また、前記開口部72には、適宜な圧縮コイルば
ね76が装着されており、この各圧縮コイルばね76の
付勢力により、送出用ローラ駆動軸50に対して摩擦圧
接させており、リボンカセット21に収納されたインク
リボン30を前記巻取り機構49を駆動して走行させる
際に、インクリボン20に対して所望のバックテンショ
ンを付与することができるようになされている。
【0056】なお、本実施の形態の送出用ローラ駆動軸
50は、前記巻取り用ローラ駆動軸48を流用したため
に、フランジ73の外周部に歯部74が形成されている
が、送出用ローラ駆動軸50のフランジ73の外周部に
は、歯部74を形成しなくてもよく、特に、本実施の形
態の構成に限定されるものではない。さらに、前記送出
用ローラ駆動軸50は、熱転写プリンタに用いられてい
る種々の公知のものでよく、特に、本実施の形態の構成
に限定されるものではない。
【0057】前記送出用ローラ駆動軸50の左方には、
図8に示すように、リボンカセット21をカセット載置
部43に載置した際に、リボンカセット21が図8上下
に示す上下方向へ移動するのを防止するための回転自在
なポスト90が突設されている。
【0058】前記パンケーキ載置部44には、図8に示
すように、前記リボンカセット21の送出リール3bに
係合可能とされ前記パンケーキ40の新しいインクリボ
ン30を回転可能に保持可能な送出ボビン77が突設さ
れている。
【0059】図11に示すように、前記送出ボビン77
は、パンケーキ載置部44の所望の位置に突設された適
宜な支軸78の外側に同軸的に回転自在に装着された送
出軸79を有しており、この送出軸79の下端部には、
外方に突出する支持フランジ80が一体に形成されてい
るともに、支持プレート81が前記送出軸79と独立し
て回転自在に遊嵌されている。また、前記送出軸79の
支持フランジ80の上面と支持プレート81の下面側と
の間には、摩擦接続するためのスリップ機構を形成する
摩擦部材として所望のフェルト82が介設されており、
前記送出軸79の上端部には、前記パンケーキ載置部4
4の上面に露出して前記リボンカセット21の送出孔8
bに係合されるボビン83が固着されている。このボビ
ン83の外周面には、適宜な数、本実施の形態では3個
の係合爪84が周方向3等分位置に突出形成されてい
る。そして、前記ボビン83の下面には、環状の保持溝
85が形成されている。さらに、前記送出軸79の外周
側には、上端部が前記ボビン83の保持溝85に保持さ
れるとともに、下端部が前記支持プレート81の上面に
当接される適宜な付勢ばね86が配設されている。この
付勢ばね86の付勢力により、前記支持プレート81を
フェルト82を介して、前記送出軸79の支持フランジ
80に対して摩擦圧接させており、後述するように、前
記パンケーキ40のインクリボン30をリボンカセット
21のインクリボン30とともに走行させる際に、パン
ケーキ40のインクリボン30に対して所望のバックテ
ンションを付与することができるようになっている。
【0060】なお、前記送出ボビン77は熱転写プリン
タに用いられている種々の公知のもでよく、特に、本実
施の形態の構成に限定されるものではない。
【0061】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用を説明する。
【0062】図12から図18は本発明に係るリボンカ
セットの内部に収納されたインクリボンの交換作業を説
明ものであり、図12は上ケースを下ケースから分離さ
せて下ケースに使用済みのインクリボンが収納されたリ
ボンカセットの状態を説明する概略平面図であり、図1
3は使用済みのインクリボンが下ケースの側壁部に形成
されたスリットを通過するようにして送出リールを下ケ
ースの外部に移動した状態を説明する概略平面図であ
り、図14は送出リールから使用済みのインクリボンの
終端を取り外した状態を示す概略平面図であり、図15
は送出リールから使用済みのインクリボンの終端を取り
外した状態のリボンカセットを示す概略斜視図であり、
図16は使用済みのインクリボンの終端部に新しいイン
クリボンの先端部を接続したパンケーキをインクリボン
の交換に用いるインクリボン交換装置のパンケーキ載置
部へ載置した状態を示す概略平面図であり、図17は巻
取りリールの外周面に使用済みのインクリボンが全て巻
回されパンケーキに巻回されている新しいインクリボン
の先端が巻取りリールに巻付いた状態を示す概略平面図
であり、図18は新しいインクリボンの先端部を新しい
巻取りリールの外周面に固着してこの新しい巻取りリー
ルをリボンカセットの下ケースに載置した状態を示す概
略平面図である。
【0063】本実施の形態のリボンカセット21を図示
しない熱転写プリンタのキャリッジに搭載して記録動作
を繰り返すことにより、リボンカセット21のインクリ
ボン30はインクリボン走行方向の先頭側から順に記録
に供されて巻取りリール3aに巻取られる。そして、図
示しない熱転写プリンタのキャリッジに配設された光セ
ンサが、インクリボン21の非記録領域32bに形成さ
れた終端マーク35を検出することにより、リボンカセ
ット21の内部に収納されたインクリボン30を全て使
用したことが検出される。
【0064】そして、リボンカセット21の内部に収納
されたインクリボン30が全て使用されたなら、リボン
カセット21を図示しない熱転写プリンタのキャリッジ
から取り外し、インクリボン交換装置41のカセット載
置部43に載置する。すると、リボンカセット21の各
被係止部12がカセット載置部43の各係止爪45の先
端部に形成された係合部46によって係止されリボンカ
セット21がインクリボン交換装置41のカセット載置
部43に容易に保持される。また、リボンカセット21
をインクリボン交換装置41のカセット載置部43に載
置すると、リボンカセット21の巻取りリール3aの巻
取り孔8aはカセット載置部41の上面に突設している
巻取りボビン47に、リボンカセット21の巻取り用リ
ボン送りローラ4aの係合孔10aはカセット載置部4
1の上面に突設している巻取り用ローラ駆動軸48に、
リボンカセット21の送出用リボン送りローラ4bの係
合孔10bはカセット載置部41の上面に突設している
送出用ローラ駆動軸50にそれぞれ嵌合する。
【0065】そして、リボンカセット21をインクリボ
ン交換装置41のカセット載置部43に載置した状態で
リボンカセット21の上ケース22Aを人手をもって下
ケース22Bから取り外す。この時、本実施の形態のリ
ボンカセット21は、人手による操作をもって上ケース
22Aを下ケース22Bから離間させる方向に引っ張る
ことにより容易に分離する。また、上ケース22Aを下
ケース22Bから分離させると、前述したように少なく
ともインクリボン21が巻回された各リール3a,3b
および各リボン送りローラ4a,4bならびに4個のガ
イドローラ5a,5b,5c,5dは下ケース22Bに
残留する。この時の上ケース22Aを下ケース22Bか
ら分離させて下ケース22Bに使用済みのインクリボン
30A(符号30Aは説明の便宜上新しいものと区別す
るため用いる)が収納されたリボンカセット21の状態
を図12に示す。
【0066】つぎに、使用済みのインクリボン30Aを
巻戻し方向に引っ張って送出リール3bを下ケース22
Bの外部に移動する。この時、使用済みのインクリボン
30Aが下ケース22Bの側壁部24bに形成されたス
リット27を通過するように使用済みのインクリボン3
0Aを巻戻し方向へ引っ張ることにより、リボン経路内
に位置する使用済みのインクリボン30Aが各ガイドロ
ーラ5a,5b,5c,5dおよび各リボン送りローラ
4a,4bなどにより形成されたリボン経路から外れな
いようにすることが確実かつ容易にできる。この時の使
用済みのインクリボン30Aが下ケース22Bの側壁部
24bに形成されたスリット27を通過するようにして
送出リール3bを下ケース22Bの外部に移動した状態
を図13に示す。
【0067】つぎに、送出リール3bから使用済みのイ
ンクリボン30Aの終端を取り外す。この時、インクリ
ボン30の非記録領域32bの端部側に設けた終端貼着
部33bが送出リール3bの外周面に貼着されることに
よりインクリボン30の終端が送出リール3bの外周面
に容易に着脱可能にして固着されているので、人手をも
って送出リール3bを巻戻し方向に回転させることによ
り、送出リール3bから使用済みのインクリボン30の
終端を取り外すことができる。この時の送出リール3b
から使用済みのインクリボン30Aの終端を取り外した
状態を図14に、送出リール3bから使用済みのインク
リボン30Aの終端を取り外した状態のリボンカセット
21を図15に示す。
【0068】なお、インクリボン30の終端部に終端貼
着部33bを設けずに送出リール3bの外周面にインク
リボン30の終端部を固着する構成とした場合には、使
用済みのインクリボン30Aの終端部近傍を鋏やナイフ
などを使用して切断することにより送出リール3bから
使用済みのインクリボン30Aの終端を容易に分離する
ことができる。
【0069】つぎに、パンケーキ40に巻回されている
新しいインクリボン30の先端の非貼着部34を人手に
より摘んで新しいインクリボン30の一巻前の外周面か
ら離間する方向へ操作することにより、新しいインクリ
ボン30の先端の非貼着部34を一巻前の外周面から離
間する。この時、パンケーキ40は、インクリボン30
の先端部に非貼着部34が形成されているので、インク
リボン30の先端部を人手により容易に摘んで容易に操
作することができる。また、パンケーキ40は、インク
リボン30の先端貼着部33aが一巻前のインクリボン
30の外周面に貼着されてインクリボン30の巻回状態
が保持された状態とされているので、非貼着部34を人
手により摘んで操作することにより、インクリボン30
の先端側をインクリボン30の一巻前の外周面から容易
に分離することができる。
【0070】そして、パンケーキ40に巻回されている
新しいインクリボン30の先端の非貼着部34を送出リ
ール3bを取り外したインクリボン30の終端部に貼着
することにより、リボンカセット21の下ケース22B
に収納されている使用済みのインクリボン30Aの終端
部にパンケーキ40に巻回されている新しいインクリボ
ン30の先端部を接続する。
【0071】そして、パンケーキ40をインクリボン交
換装置41のパンケーキ載置部44に載置する。する
と、パンケーキ40の送出リール3bとなるリール3の
送出孔8bがパンケーキ載置部44の送出ボビン77に
嵌合してパンケーキ40の送出リール3bがパンケーキ
載置部44の送出ボビン77に容易に保持される。この
時の使用済みのインクリボン30Aの終端部に新しいイ
ンクリボン30の先端部を接続したパンケーキ40をパ
ンケーキ載置部44へ載置した状態を図16に示す。
【0072】なお、パンケーキ40のパンケーキ載置部
44への載置は、送出リール3bから使用済みのインク
リボン30Aの終端を取り外した後でも、その前もどち
らでもよく、極端には、インクリボン交換装置41のパ
ンケーキ載置部44へ予めパンケーキ40を載置した状
態で使用済みのインクリボン30Aの交換作業を開始す
るようにしてもよい。
【0073】つぎに、インクリボン交換装置41の操作
スイッチを操作してONとして巻取りモータ(共に図示
せず)を駆動する。すると、巻取りモータの回転軸に固
着されている主駆動ギア(共に図示せず)が回転し、こ
の主駆動ギアの回転は伝達ギア61を介して巻取りギア
55aへ伝達され巻取りボビン47がインクリボン30
を巻取る方向へ回転を開始する。また、巻取りギア55
aの回転は、連結ギア51を介して巻取り用ローラ駆動
軸48へ伝達され巻取り用ローラ駆動軸48が連動して
回転を開始する。すなわち、インクリボン交換装置41
の操作スイッチを操作してONとすることにより、イン
クリボン交換装置41のカセット載置部43に配設され
た巻取りボビン47および巻取り用ローラ駆動軸48か
インクリボン30を巻取る方向へ回転を開始する。
【0074】そして、巻取りボビン47および巻取り用
ローラ駆動軸48がインクリボン30を巻取る方向へ回
転すると、リボンカセット21の外部に位置する使用済
みのインクリボン30Aの終端がリボン経路上を通過す
るようにして巻取りリール3aに向かって走行し、その
結果、パンケーキ40に巻回されている新しいインクリ
ボン30の先端がリボン経路上を通過するようにして巻
取りリール3aに向かって走行する。この時、使用済み
のインクリボン30Aおよびパンケーキ40に巻回され
ている新しいインクリボン30は、送出ローラ駆動軸5
0および送出ボビン77により適正なバックテンション
が付与された状態で走行するので、使用済みのインクリ
ボン30Aおよびパンケーキ40に巻回されている新し
いインクリボン30を変形させることなくリボン経路上
を確実に通過させることができる。
【0075】そして、巻取りリール3aの外周面に使用
済みのインクリボン30Aが全て巻回され、パンケーキ
40に巻回されている新しいインクリボン30の先端が
巻取りリール3a、詳しくは、巻取りリール3aの外周
面に全て巻回された使用済みのインクリボン30Aの外
周面に巻付いたところでインクリボン交換装置41の操
作スイッチを操作してOFFとして巻取りモータの駆動
を停止させて巻取りボビン47および巻取り用ローラ駆
動軸48の回転を停止する。この時の巻取りリール3a
の外周面に使用済みのインクリボン30Aが全て巻回さ
れパンケーキ40に巻回されている新しいインクリボン
30の先端が巻取りリール3aに巻付いた状態を図17
に示す。
【0076】つぎに、パンケーキ40に巻回されている
新しいインクリボン30の先端部を使用済みのインクリ
ボン30Aの終端部から分離し、巻取りリール3aとと
もに使用済みのインクリボン30Aをリボンカセット2
1の下ケース22Bから取り外す。そして、新しい巻取
りリール3aとなる新しいリール3の外周面に、リボン
経路を通過したパンケーキ40に巻回されている新しい
インクリボン30の先端の先端貼着部33aを新しい巻
取りリール3aの外周面に貼着してパンケーキ40に巻
回されている新しいインクリボン30の先端部を新しい
巻取りリール3aの外周面に固着する。この時、パンケ
ーキ40に巻回されている新しいインクリボン30の先
端部を巻取り方向に引っ張って新しいインクリボン30
の先端部を所望の長さに亘ってパンケーキ40の送出リ
ール3bから引き出すことにより作業性をより向上させ
ることができる。また、新しいインクリボン30の先端
部を引き出す際には、新しいインクリボン30が所定の
リボン経路を通過した状態とされているので、新しいイ
ンクリボン30が所定のリボン経路を通過した状態を確
実に保持することができる。さらにまた、新しいインク
リボン30の先端部を引き出す際には、リボンカセット
21の左方に位置する側壁部24あるいは各リール3
a,3bの軸心を結ぶ面を中心として最も下流側に位置
するガイドローラ5dと対向するようにして前記凹部1
3と対向する側壁部24bに設けた前記スリット27と
ほぼ同様の図示しないスリットを通過するようにして新
しいインクリボン30の先端をリボンカセット21の外
部へ移動させてもよい。
【0077】その後、新しい巻取りリール3aの巻取り
孔8aをカセット載置部41の上面に突設している巻取
りボビン47に嵌合することにより、新しい巻取りリー
ル3aがリボンカセット21の下ケース22Bの所定位
置に容易に配置することができる。この時の新しいイン
クリボン30の先端部を新しい巻取りリール3aの外周
面に固着してこの新しい巻取りリール3aをリボンカセ
ット21の下ケース22Bに載置した状態を図18に示
す。
【0078】なお、使用済みのインクリボン30Aの両
端に固着されていた巻取りリール3aおよび送出リール
3bは、新しいインクリボン30の巻取りリール3aと
して再することもできるし、使用済みのインクリボン3
0Aの両端に固着されていた巻取りリール3aおよび送
出リール3bを回収することにより、リサイクルして使
用することも容易にできる。
【0079】つぎに、パンケーキ40のリール3をパン
ケーキ載置部44から取り外してリボンカセット21の
下ケース22Bの内部の所定位置に載置し、その後、上
ケース22Aを下ケース22Bへ取り付ける。その後、
インクリボン交換装置41の操作スイッチを操作してO
Nとして巻取りモータ(共に図示せず)を駆動して新し
いインクリボンの弛みを除去し、その後、インクリボン
交換装置41の操作スイッチを操作してOFFとし、そ
の後、リボンカセット21をインクリボン交換装置41
のカセット載置部43から取り外すことにより、リボン
カセット21は図1から図3に示す初期状態に復帰し、
インクリボン30の交換作業が終了する。
【0080】このように、本実施の形態のリボンカセッ
ト21によれば、消費者が新しいインクリボン30をリ
ボンカセット21内のリボン経路に適正に容易かつ簡単
に配置することができ、その結果、使用済みのインクリ
ボン30Aを新しいインクリボン30と容易に交換する
ことができる。
【0081】また、本実施の形態のリボンカセット21
によれば、少なくともリボンカセット21を繰り返し使
用することができるので、消費者により不燃性のゴミと
して廃棄される廃棄物の量を少なくし、資源の有効利用
を確実に向上させることができる。
【0082】さらに、本実施の形態のインクリボン交換
装置41は、従来公知の熱転写プリンタの部品を流用す
ることにより容易に形成することができる。そして、イ
ンクリボン交換装置41に従来公知の熱転写プリンタの
部品を流用する場合には、新品のみならず回収した熱転
写プリンタの部品を用いることができる。
【0083】さらにまた、リボンカセット21として
は、熱転写プリンタに用いられるものだけでなく、薄膜
の交換しづらいインクリボンを用いた各種の記録装置に
用いられるものであってもよい。
【0084】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリボンカセ
ットによれば、新しいインクリボンをリボンカセット内
のリボン経路に適正に容易かつ簡単に配置することがで
き、その結果、使用済みのインクリボンを新しいインク
リボンと容易に交換することができるという極めて優れ
た効果を奏する。また、本発明のリボンカセットによれ
ば、少なくともリボンカセットを繰り返し使用すること
ができるので、消費者により不燃性のゴミとして廃棄さ
れる廃棄物の量を少なくし、資源の有効利用を向上させ
ることができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリボンカセットの実施の形態の
全体構成の要部を示す外観斜視図
【図2】 図1のリボンカセットの要部を示す分解斜視
【図3】 図1のリボンカセットの要部を上ケースを除
いて示す平面図
【図4】 図1のリボンカセットの上ケースと下ケース
との取着状態を示す説明図
【図5】 本発明に係るリボンカセットに用いるインク
リボンを示す概略説明図
【図6】 本発明に係るリボンカセットに用いる交換用
のインクリボンであるパンケーキの供給状態を示す要部
の説明図
【図7】 図6のパンケーキのインクリボンの先端部の
着脱状態を示す説明図
【図8】 本発明に係るリボンカセットのインクリボン
の交換に用いるインクリボン交換装置の実施の形態の全
体構成の要部を示す斜視図
【図9】 図8のインクリボン交換装置の巻取り機構の
要部を示す一部切断断面図
【図10】 図8のインクリボン交換装置の送出用ロー
ラ駆動軸の要部を示す図9と同様の図
【図11】 図8のインクリボン交換装置の送出ボビン
の要部を示す図9と同様の図
【図12】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における途中経過の
上ケースを下ケースから分離させて下ケースに使用済み
のインクリボンが収納されたリボンカセットの状態を説
明する概略平面図
【図13】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図12に続
く使用済みのインクリボンが下ケースの側壁部に形成さ
れたスリットを通過するようにして送出リールを下ケー
スの外部に移動した状態を説明する図12と同様の図
【図14】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図13に続
く送出リールから使用済みのインクリボンの終端を取り
外した状態を示す図12と同様の図
【図15】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図13に続
く送出リールから使用済みのインクリボンの終端を取り
外した状態のリボンカセットを示す概略斜視図
【図16】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図14およ
び図15に続く使用済みのインクリボンの終端部に新し
いインクリボンの先端部を接続したパンケーキをインク
リボンの交換に用いるインクリボン交換装置のパンケー
キ載置部へ載置した状態を示す図12と同様の図
【図17】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図16に続
く巻取りリールの外周面に使用済みのインクリボンが全
て巻回されパンケーキに巻回されている新しいインクリ
ボンの先端が巻取りリールに巻付いた状態を示す図12
と同様の図
【図18】 本発明に係るリボンカセットの内部に収納
されているインクリボンの交換作業における図17に続
く新しいインクリボンの先端部を新しい巻取りリールの
外周面に固着してこの新しい巻取りリールをリボンカセ
ットの下ケースに載置した状態を示す図12と同様の図
【図19】 従来のリボンカセットの全体構成の要部を
示す外観斜視図
【図20】 図19のリボンカセットの上ケースを除い
て示す平面図
【符号の説明】
3 リール 3a 巻取りリール 3b 送出リール 4 リボン送りローラ 4a 巻取り用リボン送りローラ 4b 送出用リボン送りローラ 5a、5b、5c、5d ガイドローラ 12 被係止部 13 凹部 21 リボンカセット 22 ケース本体 22A 上ケース 22B 下ケース 24、24a、24b、24c 側壁部 25 凹状部 26 突状部 27 スリット 30 インクリボン 30A 使用済みのインクリボン 33a 先端貼着部 33b 終端貼着部 34 非貼着部 35 終端マーク 40 パンケーキ 41 インクリボン交換装置 43 カセット載置部 44 パンケーキ載置部 45 係止爪 47 巻取りボビン 48 巻取り用ローラ駆動軸 49 巻取り機構 50 送出用ローラ駆動軸 77 送出ボビン 90 ポスト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体の内部に巻取りリールおよび
    送出リールからなる1対のリールが回転自在に配設さ
    れ、この1対のリール間にそれぞれ両端が固着されたイ
    ンクリボンが巻回されてなるリボンカセットであって、 前記ケース本体を、側壁部を備えた下ケースおよびこの
    下ケースに着脱可能な上ケースにより形成するととも
    に、前記下ケースの側壁部に、前記インクリボンが通過
    可能な少なくとも1つのスリットを設けたことを特徴と
    するリボンカセット。
  2. 【請求項2】 前記インクリボンの先端部に先頭貼着部
    を形成し、この先頭貼着部を前記巻取りリールに貼着す
    るとともに、前記インクリボンの終端部に終端マークと
    ともに終端貼着部を形成し、この終端貼着部を前記送出
    リールに貼着したことを特徴とする請求項1に記載のリ
    ボンカセット。
  3. 【請求項3】 前記インクリボンのリボン経路の中間部
    が外部に導出され、この中間部に記録ヘッドが配置され
    る凹部を備えるとともに、この凹部と対向する下ケース
    の側壁部に前記スリットを設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のリボンカセット。
JP12085197A 1997-05-12 1997-05-12 リボンカセット Withdrawn JPH10309852A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490500A (zh) * 2011-12-30 2012-06-13 上海宜达胜电脑用品有限公司 一种色带盒盖和用于分离色带盒盖的工具

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