JPH10309100A - ブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置 - Google Patents

ブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置

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JPH10309100A
JPH10309100A JP9113878A JP11387897A JPH10309100A JP H10309100 A JPH10309100 A JP H10309100A JP 9113878 A JP9113878 A JP 9113878A JP 11387897 A JP11387897 A JP 11387897A JP H10309100 A JPH10309100 A JP H10309100A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単、かつ高精度にブラシレス同期機の回転子
界磁電流を測定する。 【解決手段】ブラシレス同期機に備えられ、回転整流器
6から回転子界磁巻線9に供給される回転子界磁電流を
測定するブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置2
1aにおいて、交流励磁機6における空隙磁束のq軸成
分を検出して電圧波形を出力するq軸巻線10と、交流
励磁機1の単体試験時に、交流励磁機1に流れる直流出
力電流と、q軸巻線10が出力する電圧波形の電圧レベ
ルとの比例係数を求めて、当該比例係数を基準校正値と
して保持する基準校正値保持手段19と、ブラシレス同
期機の動作時に、q軸巻線出力電圧が出力する電圧波形
の電圧レベルと、基準構成値保持部19が保持する基準
校正値との積を演算して回転子界磁電流を求める界磁電
流演算手段16とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレス同期機
の回転子の界磁電流を高精度に測定するブラシレス同期
機の回転子界磁電流測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラシレス同期機は、図18に示
すように、界磁巻線を含む交流励磁機1と、回転子2
と、固定子巻線3とからなる。回転子2は、交流励磁機
1の電機子4を有し、交流接続導体5を介して回転整流
器6と接続されている。ここで、電機子4は、交流励磁
機電機子巻線7からなる。また、回転整流器6は直流接
続導体8を介して回転子界磁巻線9と接続されている。
回転子2は図示しない回転軸を持ち、回転可能となって
いる。
【0003】ブラシレス同期機の運転時には、電機子4
から交流電流が発生し、交流接続導体5を介して回転整
流器6に流入する。回転整流器6は、流入した交流電流
を直流電流に整流し、これを回転子2の界磁電流(以
下、「回転子界磁電流」という)として流出する。この
回転子界磁電流は、直流接続導体8を介して回転子界磁
巻線9に流入する。
【0004】運転中の同期機においては、回転子界磁巻
線9に流入する回転子界磁電流は、重要な電気要素の一
つであるが、回転子界磁電流を測定してもブラシレス同
期機の回転子4は電気的に接続されていないため、測定
結果を回転子4の外部に通知するのが困難であり、測定
が困難である。
【0005】例えば、回転子界磁電流を測定する技術と
して、低速回転用ブラシレス同期機においては、回転子
2に分流器を取り付けて回転子界磁電流の電圧降下を測
定し、この測定結果をFM電波、又は光信号に変換して
固定子側に送信することで回転子界磁電流の測定を行う
方法が利用されている。
【0006】しかしながら、例えば磁極数が2P、4P
のような高速回転用ブラシレス同期機においては、上記
の方法は遠心力が強大になり、回転子2に分流器や各種
変換装置等を取り付けることが非常に困難なため、構造
上の制約を受け、利用しにくい。
【0007】また、分流器や各種変換装置等が必要にな
るため、経済性の向上が困難である。一方、構造上、分
流器や各種変換装置等を回転子2に取り付けられないブ
ラシレス同期機においては、交流励磁機1の単体試験を
実施し、その試験結果を基に、交流励磁機1の界磁電流
を測定することにより、回転子界磁電流を推定法によっ
て演算により求める方法が利用されている。
【0008】しかしながら、この推定法によって演算に
より求める方法において、測定した交流励磁機1の界磁
電流と回転子界磁電流との間に、相対関係はあっても直
線性がない。また、演算においては一部に仮定の係数を
用いているため、十分な精度の回転子界磁電流を得るこ
とができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のブ
ラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、
ブラシレス同期機の回転子界磁電流の高精度な測定及び
経済性の向上が困難であった。
【0010】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、回転子に特別な装置を取り付けることなく、
低速機のみならず高速機に対しても簡単に、かつ高精度
に回転子界磁電流を測定できるブラシレス同期機の回転
子界磁電流測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、交流励磁機の出力を回
転整流器により直流に変換して回転子界磁巻線に供給す
るブラシレス同期機に備えられ、回転整流器から回転子
界磁巻線に供給される回転子界磁電流を測定するブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置において、交流励
磁機における空隙磁束のq軸成分を検出して電圧波形を
出力するq軸巻線と、交流励磁機の単体試験時に、交流
励磁機に流れる直流出力電流と、q軸巻線が出力する電
圧波形の電圧レベルとの比例係数を求めて、当該比例係
数を基準校正値として保持する基準校正値保持手段と、
ブラシレス同期機の動作時に、q軸巻線出力電圧が出力
する電圧波形の電圧レベルと、基準構成値保持部が保持
する基準校正値との積を演算して回転子界磁電流を求め
る界磁電流演算手段とを具備したブラシレス同期機の回
転子界磁電流測定装置である。
【0012】従って、請求項1に対応する発明のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、回転
子界磁電流に対するq軸巻線が出力する電圧波形の電圧
レベルの直線性を用い、予め抽出しておいた基準校正値
と、q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベルとの積を
求めることにより、簡単に、かつ高精度に回転子界磁電
流を測定することができる。
【0013】また、回転子に分流器や各種変換装置、測
定器、伝送器等のような特別な装置を取り付ける必要が
ないので、構造を簡単にすることができ、低速機及び高
速機の双方において回転子界磁電流を測定することがで
きる。
【0014】次に、請求項2に対応する発明は、請求項
1記載のブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置に
おいて、q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベルとし
て、整流素子のスイッチングサージの影響を受けない部
分の電圧レベルを用いるようにしたブラシレス同期機の
回転子界磁電流測定装置である。
【0015】従って、請求項2に対応する発明のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、請求
項1のブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置と同
様の作用効果に加え、q軸巻線が出力する電圧波形の電
圧レベルとして、整流素子のスイッチングサージの影響
を受けない部分の電圧を用いるため、フィルタリングを
行う必要がなく、処理時間の高速化を図ることができ
る。
【0016】次に、請求項3に対応する発明は、請求項
1又は請求項2記載のブラシレス同期機の回転子界磁電
流測定装置において、ブラシレス同期機の回転子が1回
転する毎に1つのパルス信号を出力する回転子位置検出
手段と、パルス信号の立ち上がり時点を基準位置とし
て、q軸巻線が出力する電圧波形の周期性を調べて異常
の有無を判断する異常検知手段とを具備したブラシレス
同期機の回転子界磁電流測定装置である。
【0017】従って、請求項3に対応する発明のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、請求
項1又は請求項2のブラシレス同期機の回転子界磁電流
測定装置と同様の作用効果に加え、q軸巻線が出力する
電圧波形が異常か否かを判断できるため、正常な電圧レ
ベルのみに基づいて回転子界磁電流を求めることがで
き、電圧波形の変形による測定誤差を排除できる。ゆえ
に、さらに高精度に回転子界磁電流を測定することがで
きる。
【0018】また、異常が発生した旨を、ユーザあるい
は上位の制御装置に通知することができ、異常発生時に
測定処理を停止することもできる。次に、請求項4に対
応する発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に
記載のブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置にお
いて、交流励磁機の電機子巻線に電源を備え、基準校正
値保持手段は、ブラシレス同期機を停止させ電源を動作
させた際に、回転整流器から交流励磁機の電機子巻線へ
流入する電機子電流信号から演算によって求めた回転子
界磁電流と、q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベル
との比例係数を求めて、当該比例係数を基準校正値とし
て保持するようにしたブラシレス同期機の回転子界磁電
流測定装置である。
【0019】従って、請求項4に対応する発明のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、請求
項1から請求項3のブラシレス同期機の回転子界磁電流
測定装置と同様の作用効果に加え、交流励磁機の単体試
験を実施する必要がないため、基準校正値を保持するた
めの処理の簡便化を図ることができる。
【0020】最後に、請求項5に対応する発明は、請求
項1から請求項3のいずれか1項に記載のブラシレス同
期機の回転子界磁電流測定装置において、界磁電流演算
手段は、q軸巻線より出力される電圧波形に現れる複数
のリップル周期から電圧レベルを抽出し、この抽出した
複数の電圧レベルと基準構成値保持手段が保持する基準
校正値との積の平均値を演算によって求めて回転子界磁
電流を求めるようにしたブラシレス同期機の回転子界磁
電流測定装置である。
【0021】従って、請求項5に対応する発明のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置においては、請求
項1から請求項3のブラシレス同期機の回転子界磁電流
測定装置と同様の作用効果に加え、複数の電圧レベルと
基準校正値との積の平均値を演算によって求めて回転子
界磁電流を求めているため、交流励磁機の空隙アンバラ
ンスや交流励磁機電機子巻線各相の製造上のばらつきか
ら生じるq軸巻線からの電圧波形の違いによる回転子界
磁電流算出誤差を低減することができ、精度の向上を図
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、第1の実施の形態による
ブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示
すブロック図である。ここで、先に述べた図18と同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0023】q軸巻線10は、ブラシレス同期機の交流
励磁機1における空隙磁束のq軸成分(主極間に電機子
電流により発生する磁束)を検出する巻線であり、ブラ
シレス同期機の固定子側に取り付けられている。このq
軸巻線10で発生した電圧(以下、「q軸巻線出力電
圧」という)は電圧波形入力部11に入力される。
【0024】q軸巻線出力電圧は、例えば図2に示すよ
うに、リップル周期毎にほぼ同様な変化を見せるが、リ
ップル周期の初期部分においては、整流器転流サージ電
圧の影響によってノイズが生じる。
【0025】A/D変換部12は、電圧波形入力部11
からのq軸巻線出力電圧をA/D変換し、この結果を演
算部13の基本波成分抽出部14に出力する。基本波成
分抽出部14は、A/D変換されたq軸巻線出力電圧に
対してフィルタリングを行い、整流器転流サージ電圧の
影響を除去したq軸巻線出力電圧の基本波成分を求め、
指定時間電圧値抽出部15aに出力する。
【0026】指定時間電圧値抽出部15aは、q軸巻線
出力電圧の基本波成分から、リップル周期における予め
指定された時間の電圧値を抽出し、この指定時間電圧値
を界磁電流演算部16、又は基準校正値作成部17に出
力する。
【0027】図3は、q軸巻線出力電圧の基本波成分
と、リップル周期における指定時間電圧値との関係の一
例を示す図であり、例として、リップル周期において基
本波成分の極大時間を指定時間とする場合を示してい
る。
【0028】電流入力部18は、回転子界磁電流の測定
に先だって交流励磁機1の単体試験において交流励磁機
1に流れる直流出力電流を入力し、基準校正値作成部1
7に出力する。
【0029】基準校正値作成部17は、指定時間電圧値
抽出部15aから指定時間電圧値を入力し、また、電流
入力部18から交流励磁機1の直流出力電流を入力す
る。さらに、指定時間電圧値と、交流励磁機1の直流出
力電流との比例係数を求め、これを基準校正値として基
準校正値保持部19に出力する。
【0030】基準校正値保持部19では、基準校正値作
成部17から入力した基準校正値を保持する。界磁電流
演算部16は、指定時間電圧値抽出部15aから指定時
間電圧値を入力し、また、基準校正値保持部19から基
準校正値を入力し、この指定時間電圧値と、基準校正値
との積によって回転子界磁電流を求め、この結果を出力
部20に出力する。
【0031】出力部20では、回転子界磁電流を出力・
表示し、これにより回転子界磁電流の状態がユーザや上
位の制御装置等に認識される。以上のような構成を持つ
本実施の形態による回転子界磁電流測定装置21aの動
作について説明する。
【0032】回転子界磁電流測定装置21aにおいて
は、回転子界磁電流の測定動作に先だって、まず前処理
として基準校正値保持部19に基準校正値を保持させる
必要がある。
【0033】図4は、本実施の形態による回転子界磁電
流測定装置21aの基準校正値保持動作の一例を示すフ
ロー図である。まず、交流励磁機1の単体試験を実施
し、電流入力部18がこの単体実験によって流れる交流
励磁機1の直流出力電流を入力する(s1)。
【0034】また、交流励磁機1の単体試験時に、q軸
巻線10で発生したq軸巻線出力電圧を電圧波形入力部
11が入力し(s2)、A/D変換部12がA/D変換
を行い(s3)、基本波成分抽出部14がフィルタリン
グを行ってq 軸巻線出力電圧の基本波成分を抽出する
(s4)。
【0035】次に、指定時間電圧値抽出部15aが、q
軸巻線出力電圧の基本波成分から、リップル周期におけ
る予め指定された時間の電圧値を抽出し、この指定時間
電圧値を基準校正値作成部17に出力する(s5)。こ
こでは、リップル周期における予め指定された時間の例
として、q軸巻線出力電圧の基本波成分が極大となる時
間を用いる。
【0036】そして、基準校正値作成部17が、指定時
間電圧値抽出部15aから入力した指定時間電圧値と、
電流入力部18から入力した交流励磁機1の直流出力電
流とに基づいて、基準校正値を求め(s6)、この基準
校正値が基準校正値保持部19に保持される(s7)。
【0037】以上のような基準校正値保持動作が実行さ
れれば、ブラシレス同期機の運転によって発生する回転
子界磁電流の測定が可能になる。図5は、本実施の形態
による回転子界磁電流測定装置21aの回転子界磁電流
測定動作の一例を示すフロー図である。
【0038】まず、ブラシレス同期機の運転時におい
て、q軸巻線10で発生したq軸巻線出力電圧を電圧波
形入力部11が入力し(t1)、A/D変換部12がA
/D変換を行い(t2)、基本波成分抽出部14がフィ
ルタリングを行ってq 軸巻線出力電圧の基本波成分を抽
出する(t3)。
【0039】次に、指定時間電圧値抽出部15aが、q
軸巻線出力電圧の基本波成分から、リップル周期におけ
る予め指定された時間の電圧値、すなわち極大となる時
間での電圧値を抽出し、この指定時間電圧値を界磁電流
演算部16に出力する(t4)。
【0040】界磁電流演算部16は、基準校正値保持部
19に予め保持されている基準校正値を読み出し(t
5)、この基準校正値と、指定時間電圧値抽出部15a
から入力した指定時間電圧値との積を求めて回転子界磁
電流とし(t6)、出力部20で回転子界磁電流を出力
・表示する(t7)。
【0041】以上のように、本実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置21aにおいて
は、固定子にq軸巻線10を取り付けて回転子界磁電流
の測定を行うため、回転子2に分流器や各種変換装置、
測定器、伝送器等のような特別な装置を取り付ける必要
がないので、構造を簡単にすることができ、低速機及び
高速機の双方において回転子界磁電流を測定することが
できる。
【0042】また、q軸巻線出力電圧の回転子界磁電流
に対する直線比例性を用い、予め抽出しておいた基準校
正値と、q軸巻線出力電圧の指定時間電圧値との積を回
転子界磁電流とするため、簡単に、かつ高精度に回転子
界磁電流を測定することができる。
【0043】さらに、q軸巻線出力電圧にフィルタリン
グを行って整流器転流サージ電圧の影響により発生する
ノイズの除去を行うので、さらに高精度に回転子界磁電
流を測定することができる。
【0044】なお、本実施の形態において、指定時間電
圧値抽出部15aが電圧値を抽出する指定時間の例とし
て、極大になる時間を用いたが、これに限定されるもの
ではなく、他の時間を用いてもよい。
【0045】また、図6のように、基準校正値保持動作
において、1リップル周期から複数の指定時間電圧値を
抽出してそれぞれに対応する基準校正値を求め、回転子
界磁電流測定動作において、複数の指定時間電圧値と複
数の基準校正値とから求まる複数の回転子界磁電流の平
均値を回転子界磁電流とすることで、測定結果のばらつ
きを抑制することもできる。
【0046】(第2の実施の形態)図7は、第2の実施
の形態によるブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装
置の一例を示すブロック図である。ここで、先に述べた
図1と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0047】本実施の形態において、指定時間電圧値抽
出部15bは、図1の基本波成分抽出部14及び指定時
間電圧値抽出部15aに代えて備えられており、A/D
変換されたq軸巻線出力電圧を入力し、q軸巻線出力電
圧から指定時間電圧値を抽出する。
【0048】図8は、本実施の形態によるq軸巻線出力
電圧の指定時間電圧値抽出の一例を示す概念図である。
指定時間電圧値抽出部15bは、あるリップル周期にお
いて、入力されたq軸巻線出力電圧のうち整流器転流サ
ージ電圧の影響を受けていない範囲を求め、q軸巻線出
力電圧がゼロとなる点(以下、「ゼロクロス点」とい
う)を検出し、ゼロクロス点を基準とした相対時間から
指定時間を求め、指定時間電圧値を抽出する。
【0049】上記の処理において、ゼロクロス点や指定
時間が、サンプリングインターバルに存在する場合に
は、その前後の電圧値を直線補間して、ゼロクロス点や
指定時間を求める。
【0050】そして、指定時間電圧値抽出部15bは、
指定時間電圧値を界磁電流演算部16、又は基準校正値
作成部17に出力する。図9は、本実施の形態による回
転子界磁電流測定装置21bの基準校正値保持動作の一
例を示すフロー図である。
【0051】まず、交流励磁機1の単体試験を実施し、
これによって流れる交流励磁機1の直流出力電流を、電
流入力部18が入力する(u1)。また、交流励磁機1
の単体試験時にq軸巻線10で発生したq軸巻線出力電
圧を、電圧波形入力部11が入力し(u2)、A/D変
換部12がA/D変換を行う(u3)。
【0052】次に、指定時間電圧値抽出部15bが、あ
るリップル周期において、整流器転流サージ電圧の影響
を受けていない範囲を求め(u4)、サンプリングイン
ターバルにゼロクロス点が存在する場合には(u5)、
直線補間を行い(u6)、ゼロクロス点を抽出する(u
7)。
【0053】また、ゼロクロス点を基準とした相対時間
から指定時間を求め(u8)、この指定時間がサンプリ
ングインターバルに存在する場合には(u9)、直線補
間を行い(u10)、指定時間電圧値を抽出し、この指
定時間電圧値を基準校正値作成部17に出力する(u1
1)。
【0054】そして、基準校正値作成部17が、指定時
間電圧値抽出部15bから入力した指定時間電圧値と、
電流入力部18から入力した交流励磁機1の直流出力電
流とに基づいて、基準校正値を求め(u12)、この基
準校正値が基準校正値保持部19に保持される(u1
3)。
【0055】以上のような基準校正値保持動作が実行さ
れれば、ブラシレス同期機の運転によって発生する回転
子界磁電流の測定が可能になる。図10は、本実施形態
による回転子界磁電流測定装置21bの回転子界磁電流
測定動作の一例を示すフロー図である。
【0056】ブラシレス同期機の運転時にq軸巻線10
で発生したq軸巻線出力電圧に対して、動作v1から動
作v9を実行した後、指定時間電圧値抽出部15bが指
定時間電圧値を抽出し、この指定時間電圧値を界磁電流
演算部16に出力する(v10)。ここで、動作v1〜
v9は、先に述べた動作u2〜u10と同様の処理であ
るため、ここでは説明を省略する。
【0057】界磁電流演算部16は、基準校正値保持部
19に予め保持されている基準校正値を読み出し(v1
1)、この基準校正値と、指定時間電圧値抽出部15b
から入力した指定時間電圧値との積を求めて回転子界磁
電流とし(v12)、出力部20で回転子界磁電流を出
力・表示する(v13)。
【0058】以上のように、本実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置21bにおいて
は、第1の実施の形態による回転子界磁電流測定装置2
1aと同様の効果に加え、q軸巻線出力電圧における整
流器転流サージ電圧の影響を受けない範囲から指定時間
電圧値を抽出するため、フィルタリングを行う必要がな
く、処理時間の高速化を図ることができる。
【0059】なお、本実施の形態において、ゼロクロス
点及び指定時間電圧値が、サンプリングインターバルに
存在する場合に、直線補間を行いたが、これに限定され
るものではなくスプライン補間等を用いることもでき
る。
【0060】また、図11のように、基準校正値保持動
作において、1リップル周期から複数の指定時間電圧値
を抽出してそれぞれに対応する基準校正値を求め、回転
子界磁電流測定動作において、複数の指定時間電圧値と
複数の基準校正値とから求まる複数の回転子界磁電流の
平均値を回転子界磁電流とすることで、測定結果のばら
つきを抑制することもできる。
【0061】(第3の実施の形態)図12は、第3の実
施の形態によるブラシレス同期機の回転子界磁電流測定
装置の一例を示すブロック図である。ここで、先に述べ
た図1及び図7と同一の部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0062】第3の実施の形態では、回転位置検出器2
2を備えており、この回転位置検出器22は、回転子2
が1回転すると1パルスの回転位置検出信号を出力す
る。A/D変換部12は、q軸巻線出力信号及び回転位
置検出信号を入力し、A/D変換を行い、指定時間電圧
値抽出部15cに出力する。
【0063】指定時間電圧値抽出部15cは、例えば図
13に示すフロー図のような処理を行う。まず、A/D
変換されたq軸巻線出力信号及び回転位置検出信号を入
力する(w1)。
【0064】図14は、このときのq軸巻線出力信号と
回転位置検出信号との関係の一例を示す図である。次
に、q軸巻線出力電圧における整流器転流サージ電圧及
びゼロクロス点を検出し(w2)、回転位置検出信号の
パルス検出点を時系列の原点とし、この整流器転流サー
ジ電圧の検出点及びゼロクロス点がほぼ同周期で現れる
か否かを判断する(w3)。
【0065】ほぼ同周期で現れる場合には、回転整流器
6の整流素子等が正常であり、q軸巻線出力電圧が変形
していないと判断して指定時間電圧値を抽出する(w
4)。ほぼ同周期で現れない場合には、回転整流器6の
整流素子等に異常があり、q軸巻線出力電圧が変形して
いると判断し、異常なリップル周期を排除し(w5)、
正常なリップル周期から指定時間電圧値を抽出し(w
6)、さらに回転整流器6の整流素子等に異常がある旨
を出力部20に出力することでユーザや上位の制御装置
等に異常発生を認識させる(w7)。
【0066】そして、回転子界磁電流測定装置21cの
実行している動作が、基準校正値保持動作であるか回転
子界磁電流測定動作であるかを判断し(w8)、基準校
正値保持動作の場合には、基準校正値作成部17に指定
時間電圧値を出力し(w9)、回転子界磁電流測定動作
の場合には、界磁電流演算部16に指定時間電圧値を出
力する(w10)。
【0067】ここで、例えば、回転整流器6が三相全波
整流方式の場合には、パルス検出点から6個分までのリ
ップル周期を比較し、この比較によって回転整流器6の
整流素子等の異常を検出する。
【0068】本実施の形態による回転子界磁電流測定装
置21cの基準校正値保持動作及び回転子界磁電流測定
動作は、回転位置検出信号を入力し、指定時間電圧値抽
出部15cが回転整流器6の整流素子等の異常によるq
軸巻線出力電圧の変形の有無を判断する点のみが異な
り、他の処理は第1及び第2の実施の形態による回転子
界磁電流測定装置21a、21bと同様であるのでここ
では説明を省略する。
【0069】以上のように、本実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置21cにおいて
は、第1及び第2の実施の形態による回転子界磁電流測
定装置21a、21bと同様の効果に加え、回転位置検
出信号を入力してリップル周期毎にq軸巻線出力電圧を
比較して、正常なq 軸巻線出力電圧に基づいて回転子界
磁電流を求めるため、回転整流器6の整流素子等の異常
から現れるq軸巻線出力電圧の変形の影響による測定誤
差を排除でき、さらに高精度に回転子界磁電流を測定す
ることができる。
【0070】また、異常が発生した旨を、ユーザあるい
は上位の制御装置に通知することができ、異常発生時に
測定処理を停止することもできる。なお、本実施の形態
においては、例として、回転整流器6が三相全波整流方
式の場合について述べたが、これに限定されるものでは
なく他の整流方式にも同様の手法で同様の効果を得るこ
とができる。
【0071】(第4の実施の形態)本実施の形態による
回転子界磁電流測定装置においては、基準校正値保持動
作が、第1から第3の実施の形態による回転子界磁電流
測定装置21a〜21cの基準校正値保持動作と異なる
が、回転子界磁電流測定動作は同様な処理であるため、
回転子界磁電流測定動作については説明を省略する。
【0072】図15は、第4の実施の形態のブラシレス
同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示すブロック
図である。ここで、先に述べた図1と同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0073】平衡三相交流電源23は、回転整流器6に
おける端子と接続される。平衡三相交流電源23は、交
流励磁機電機子巻線7に平衡三相電流を通電する。図1
6は、本実施の形態によるブラシレス同期機の回転子界
磁電流測定装置21dの基準校正値保持動作の一例を示
すフロー図である。
【0074】まず、組立てが完了しているブラシレス同
期機の停止中において、回転整流器6と回転子界磁巻線
9との接続の一端、すなわち同期機本体の界磁回路の1
点を開放し(x1)、平衡三相交流電源23が交流励磁
機電機子巻線7に平衡三相電流を通電することによって
電機子電流信号Ia が流れる(x2)。
【0075】次に、この状態において、q軸巻線出力電
圧が、電圧波形入力部11及びA/D変換部12を介し
て指定時間電圧値抽出部15dに入力され(x3)、指
定時間電圧値が抽出される(x4)。
【0076】ここで、例えば、回転子界磁電流Id と電
機子電流信号Ia との間には、式(1)のような関係が
あるといえる。 Id =Ia /0.816 …(1) ゆえに、基準校正値作成部17dは、式(1)によって
電機子電流信号Ia から回転子界磁電流Id を求め(x
5)、この回転子界磁電流Id と指定時間電圧値とから
基準校正値を求め(x6)、この基準校正値を基準校正
値保持部19に保持させる(x7)。
【0077】最後に、開放した同期機本体の界磁回路の
一点を接続して動作が終了する(x8)。以上のよう
に、本実施の形態によるブラシレス同期機の回転子界磁
電流測定装置21dにおいては、第1から第3の実施の
形態による回転子界磁電流測定装置21a〜21cと同
様の効果に加え、交流励磁機1の単体試験を実施するこ
となく基準校正値保持動作が行われるため、基準校正値
の保持方法の簡便化を図ることができる。
【0078】(第5の実施の形態)本実施形態による回
転子界磁電流測定装置においては、第1から第3の実施
の形態による回転子界磁電流測定装置21a〜21cで
一つのリップル周期から回転子界磁電流を求めていたの
に対し、複数のリップル周期から求めた回転子界磁電流
の平均値を回転子界磁電流の測定値とするものである。
【0079】以下、例として、第3の実施の形態による
回転子界磁電流測定装置21cに対して、本実施の形態
を適用した場合について説明する。本実施の形態による
回転子界磁電流測定装置の構成は、図12と同様のもの
であるので、ここでは説明を省略する。
【0080】図17は、本実施の形態による回転子界磁
電流測定装置21cの回転子界磁電流測定方法の一例を
示す概念図である。基準校正値保持動作において、指定
時間電圧値抽出部15cは、回転位置検出信号のパルス
検出点によって1回転の区間にあると示される複数のq
軸巻線出力電圧のリップル周期毎に指定時間電圧値を求
め、基準校正値作成部17に出力する。
【0081】基準校正値作成部17は、指定時間電圧値
抽出部15cから入力する複数の指定時間電圧値のそれ
ぞれに対して基準校正値を求め、この平均値を基準校正
値保持部19に出力する。
【0082】基準校正値保持部19は、入力した基準校
正値を保持する。一方、回転子界磁電流測定動作におい
ても、指定時間電圧値抽出部15cは、回転位置検出信
号のパルス検出点によって1回転の区間にあると示され
る複数のq軸巻線出力電圧のリップル周期毎に指定時間
電圧値を求め、界磁電流演算部16に出力する。
【0083】界磁電流演算部16は、指定時間電圧値抽
出部15cから入力する複数の指定時間電圧値と基準校
正値保持部19に保持されている基準校正値との積をそ
れぞれ求め、この平均値を回転子界磁電流として出力部
20に出力する。
【0084】以上のように、本実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置21cにおいて
は、第3の実施の形態による回転子界磁電流測定装置2
1cと同様の効果に加え、基準校正値保持動作において
基準校正値を求める際、及び回転子界磁電流測定動作に
おいて、回転子界磁電流を求める際に、平均値を用いて
いるため、交流励磁機1の空隙アンバランスや交流励磁
機電機子巻線7各相の製造上のばらつきから生じるq軸
巻線出力電圧の波形の違いによる回転子界磁電流算出誤
差を低減することができ、精度の向上を図ることができ
る。
【0085】なお、本実施の形態は、第1及び第2の実
施の形態による回転子界磁電流測定装置21a、21b
においても同様に適用することができ、同様の効果を得
ることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レ
ベルの回転子界磁電流に対する直線比例性を用い、予め
保持しておいた基準校正値と、q軸巻線が出力する電圧
波形の電圧レベルとの積を求めて回転子界磁電流とする
ため、簡単に、かつ高精度に回転子界磁電流を測定する
ことができる。
【0087】また、q軸巻線によって回転子界磁電流の
測定を行うため、回転子に分流器や各種変換装置、測定
器、伝送器等のような特別な装置を取り付ける必要がな
いので、構造を簡単にすることができ、低速機及び高速
機の双方において回転子界磁電流を測定することができ
る。
【0088】請求項2に対応する発明によれば、q軸巻
線が出力する電圧波形における整流素子のスイッチング
サージの影響を受けていない部分の電圧レベルを用いて
回転子界磁電流を求めるため、請求項1のブラシレス同
期機の回転子界磁電流測定装置と同様の効果に加え、フ
ィルタリングを行う必要がなく、処理時間の高速化を図
ることができる。
【0089】請求項3に対応する発明によれば、1パル
ス/回転のパルス信号の立ち上がり時点を基準位置と
し、q軸巻線が出力する電圧波形の周期性を調べて異常
の有無を判断するので、請求項1又は請求項2のブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置と同様の効果に加
え、正常と判断されたq軸巻線の電圧波形の電圧レベル
に基づいて回転子界磁電流を求めることができるため、
電圧波形の変形による測定誤差を排除でき、高精度に回
転子界磁電流を測定することができる。
【0090】また、異常が発生した旨を、ユーザあるい
は上位の制御装置に通知することができ、異常発生時に
測定処理を停止することもできる。請求項4に対応する
発明によれば、回転整流器に交流電流を供給する交流励
磁機の電機子巻線に電源を備え、基準校正値保持手段
は、ブラシレス同期機を停止させ電源を動作させた際
に、回転整流器から交流励磁機の電機子巻線へ流入する
電機子電流信号から演算によって求めた回転子界磁電流
と、q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベルとの比例
係数を求めて、当該比例係数を基準校正値として保持す
るようにしたので、請求項1から請求項3のブラシレス
同期機の回転子界磁電流測定装置と同様の効果に加え、
交流励磁機の単体試験を実施する必要がないため、基準
校正値を保持するための処理の簡便化を図ることができ
る。
【0091】請求項5に対応する発明によれば、界磁電
流演算手段は、q軸巻線が出力する電圧波形に現れる複
数のリップル周期から電圧レベルを抽出し、この抽出し
た複数の電圧レベルと基準構成値保持手段が保持する基
準校正値との積の平均値を求めて回転子界磁電流とする
ので、請求項1から請求項3のブラシレス同期機の回転
子界磁電流測定装置と同様の効果に加え、交流励磁機の
空隙アンバランスや交流励磁機電機子巻線各相の製造上
のばらつきから生じるq軸巻線からの電圧波形の違いに
よる回転子界磁電流算出誤差を低減することができ、精
度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態によるブラシレ
ス同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示すブロッ
ク図。
【図2】q軸巻線出力電圧の一例を示す図。
【図3】q軸巻線出力電圧の基本波成分と、リップル周
期における指定時間電圧値との関係の一例を示す図。
【図4】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置の
基準校正値保持動作の一例を示すフロー図。
【図5】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置の
回転子界磁電流測定動作の一例を示すフロー図。
【図6】同実施の形態による1リップル周期から複数の
指定時間を抽出する場合の一例を示す概念図。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態によるブラシレ
ス同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示すブロッ
ク図。
【図8】同実施の形態によるq軸巻線出力電圧の指定時
間電圧値抽出の一例を示す概念図。
【図9】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置の
基準校正値保持動作の一例を示すフロー図。
【図10】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置
の回転子界磁電流測定動作の一例を示すフロー図。
【図11】同実施の形態による1リップル周期から複数
の指定時間を抽出する場合の一例を示す概念図。
【図12】本発明に係る第3の実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示すブロ
ック図。
【図13】同実施の形態による指定時間電圧値抽出部の
処理を示すフロー図。
【図14】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置
が入力するq軸巻線出力信号と回転位置検出信号との関
係の一例を示す図。
【図15】本発明に係る第4の実施の形態によるブラシ
レス同期機の回転子界磁電流測定装置の一例を示すブロ
ック図。
【図16】同実施の形態による回転子界磁電流測定装置
の基準校正値保持動作の一例を示すフロー図。
【図17】本発明に係る第4の実施の形態による回転子
界磁電流測定装置の測定方法の一例を示す概念図。
【図18】従来のブラシレス同期機の一例を示す回路構
成図。
【符号の説明】
1…交流励磁機 2…回転子 3…固定子巻線 4…電機子 5…交流接続導体 6…回転整流器 7…交流励磁機電機子巻線 8…直流接続導体 9…回転子界磁巻線 10…q軸巻線 11…電圧波形入力部 12…A/D変換部 13…演算部 14…基本波成分抽出部 15a〜15d…指定時間電圧値抽出部 16…界磁電流演算部 17、17d…基準校正値作成部 18…電流入力部 19…基準校正値保持部 20…出力部 21a〜21d…回転子界磁電流測定装置 22…回転位置検出器 23…平衡三相交流電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流励磁機の出力を回転整流器により直
    流に変換して回転子界磁巻線に供給するブラシレス同期
    機に備えられ、前記回転整流器から前記回転子界磁巻線
    に供給される回転子界磁電流を測定するブラシレス同期
    機の回転子界磁電流測定装置において、 前記交流励磁機における空隙磁束のq軸成分を検出して
    電圧波形を出力するq軸巻線と、 前記交流励磁機の単体試験時に、前記交流励磁機に流れ
    る直流出力電流と、前記q軸巻線が出力する電圧波形の
    電圧レベルとの比例係数を求めて、当該比例係数を基準
    校正値として保持する基準校正値保持手段と、 前記ブラシレス同期機の動作時に、前記q軸巻線出力電
    圧が出力する電圧波形の電圧レベルと、前記基準構成値
    保持部が保持する基準校正値との積を演算して前記回転
    子界磁電流を求める界磁電流演算手段とを具備したこと
    を特徴とするブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラシレス同期機の回転
    子界磁電流測定装置において、 前記q軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベルとして、
    整流素子のスイッチングサージの影響を受けない部分の
    電圧レベルを用いるようにしたことを特徴とするブラシ
    レス同期機の回転子界磁電流測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のブラシレス
    同期機の回転子界磁電流測定装置において、 前記ブラシレス同期機の回転子が1回転する毎に1つの
    パルス信号を出力する回転子位置検出手段と、 前記パルス信号の立ち上がり時点を基準位置として、前
    記q軸巻線が出力する電圧波形の周期性を調べて異常の
    有無を判断する異常検知手段とを具備したことを特徴と
    するブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載のブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置にお
    いて、 交流励磁機の電機子巻線に電源を備え、 前記基準校正値保持手段は、前記ブラシレス同期機を停
    止させ前記電源を動作させた際に、前記回転整流器から
    前記交流励磁機の電機子巻線へ流入する電機子電流信号
    から演算によって求めた前記回転子界磁電流と、前記q
    軸巻線が出力する電圧波形の電圧レベルとの比例係数を
    求めて、当該比例係数を基準校正値として保持するよう
    にしたことを特徴とするブラシレス同期機の回転子界磁
    電流測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載のブラシレス同期機の回転子界磁電流測定装置にお
    いて、 前記界磁電流演算手段は、前記q軸巻線より出力される
    電圧波形に現れる複数のリップル周期から電圧レベルを
    抽出し、この抽出した複数の電圧レベルと前記基準構成
    値保持手段が保持する基準校正値との積の平均値を演算
    によって求めて前記回転子界磁電流を求めるようにした
    ことを特徴とするブラシレス同期機の回転子界磁電流測
    定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114123875A (zh) * 2020-08-27 2022-03-01 致新科技股份有限公司 马达控制器

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