JPH10308608A - 誘電体デュプレクサ - Google Patents
誘電体デュプレクサInfo
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- JPH10308608A JPH10308608A JP6476998A JP6476998A JPH10308608A JP H10308608 A JPH10308608 A JP H10308608A JP 6476998 A JP6476998 A JP 6476998A JP 6476998 A JP6476998 A JP 6476998A JP H10308608 A JPH10308608 A JP H10308608A
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- Japan
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- resonator
- antenna terminal
- terminal pad
- dielectric
- resonators
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で特性の優れた誘電体デュプレクサを提
供する。 【解決手段】 誘電体磁器ブロック2に一方向に並設し
た共振器群の一側略半分を送波部Tとし、共振器群の他
側半分を受波部Rとした誘電体デュプレクサ1a〜1d
において、アンテナ端子パッド13を、送波部Tの最内
側の共振器3Cと、該共振器に隣接する受波部Rの最内
側の共振器4Aとに容量結合するようしたから、分波用
の共振器を省略でき、共振器の数を減少できて、これに
より誘電体磁器ブロック2が、共振器の列設方向に短く
なって小型化できる。また、前記アンテナ端子パッド1
3と送波部Tとの結合容量Ct を、受波部Rとの結合容
量Cr よりも大きくしたから、リタ−ンロスが大きくな
り、送波特性及び受波特性を夫々向上させることができ
る。
供する。 【解決手段】 誘電体磁器ブロック2に一方向に並設し
た共振器群の一側略半分を送波部Tとし、共振器群の他
側半分を受波部Rとした誘電体デュプレクサ1a〜1d
において、アンテナ端子パッド13を、送波部Tの最内
側の共振器3Cと、該共振器に隣接する受波部Rの最内
側の共振器4Aとに容量結合するようしたから、分波用
の共振器を省略でき、共振器の数を減少できて、これに
より誘電体磁器ブロック2が、共振器の列設方向に短く
なって小型化できる。また、前記アンテナ端子パッド1
3と送波部Tとの結合容量Ct を、受波部Rとの結合容
量Cr よりも大きくしたから、リタ−ンロスが大きくな
り、送波特性及び受波特性を夫々向上させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話、携帯
電話等の移動体通信機器に用いられる、共振器を複数並
設してなる誘電体デュプレクサに関する。
電話等の移動体通信機器に用いられる、共振器を複数並
設してなる誘電体デュプレクサに関する。
【0002】
【従来の技術】図9で示すように、誘電体磁器ブロック
Bに、貫通孔の内周面に内導体を被覆することにより構
成される共振器t1 〜t3 、r1 〜r3 ,を複数個一方
向に並設し、かつ貫通孔が開口する開放端面を除く所要
外周面に外導体を被覆すると共に、該共振器群を二つに
区分して、共振器t1 〜t3 からなる片側区分群を送波
部Tとして、その最外側の共振器t1 と結合する入出力
パッドPt を外導体と区画して側面に形成し、共振器r
1 〜r3 からなる他側区分群を受波部Rとして、その最
外側の共振器r3 と結合する入出力パッドPr を外導体
と区画して側面に形成し、さらに、アンテナ端子パッド
Pa を外導体と区画して側面に備えてなる誘電体デュプ
レクサは種々提案されている。
Bに、貫通孔の内周面に内導体を被覆することにより構
成される共振器t1 〜t3 、r1 〜r3 ,を複数個一方
向に並設し、かつ貫通孔が開口する開放端面を除く所要
外周面に外導体を被覆すると共に、該共振器群を二つに
区分して、共振器t1 〜t3 からなる片側区分群を送波
部Tとして、その最外側の共振器t1 と結合する入出力
パッドPt を外導体と区画して側面に形成し、共振器r
1 〜r3 からなる他側区分群を受波部Rとして、その最
外側の共振器r3 と結合する入出力パッドPr を外導体
と区画して側面に形成し、さらに、アンテナ端子パッド
Pa を外導体と区画して側面に備えてなる誘電体デュプ
レクサは種々提案されている。
【0003】ところで、従来の誘電体デュプレクサD
は、同図で示すように、共振器t1 〜t3 からなる送波
部Tと、共振器r1 〜r3 からなる受波部Rとの間に、
分波用共振器Sを設け、該分波用共振器Sに、アンテナ
端子パッドPa を誘電体磁器ブロックの側面で対向して
配設するようにしてなるものである。図10は、この構
成の等価回路図である。
は、同図で示すように、共振器t1 〜t3 からなる送波
部Tと、共振器r1 〜r3 からなる受波部Rとの間に、
分波用共振器Sを設け、該分波用共振器Sに、アンテナ
端子パッドPa を誘電体磁器ブロックの側面で対向して
配設するようにしてなるものである。図10は、この構
成の等価回路図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成
にあっては、分波用共振器Sを誘電体磁器ブロックのほ
ぼ中央部に配設するものであるから、共振器の数が増加
し、誘電体磁器ブロックが、共振器の列設方向に長くな
り、大型化するという問題点があった。本発明は、かか
る問題点を除去するとともに、特性の優れた誘電体デュ
プレクサを提供することを目的とするものである。
にあっては、分波用共振器Sを誘電体磁器ブロックのほ
ぼ中央部に配設するものであるから、共振器の数が増加
し、誘電体磁器ブロックが、共振器の列設方向に長くな
り、大型化するという問題点があった。本発明は、かか
る問題点を除去するとともに、特性の優れた誘電体デュ
プレクサを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンテナ端子
パッドを、送波部の最内側の共振器と、該共振器に隣接
する受波部の最内側の共振器とに容量結合するように外
導体と区画して側面に形成すると共に、前記アンテナ端
子パッドと送波部との結合容量を、受波部との結合容量
よりも大きくしたことを特徴とするものである。すなわ
ち、分波用共振器を除去して、アンテナ端子パッドを、
送波部と受波部に直接結合するようにしたものである。
パッドを、送波部の最内側の共振器と、該共振器に隣接
する受波部の最内側の共振器とに容量結合するように外
導体と区画して側面に形成すると共に、前記アンテナ端
子パッドと送波部との結合容量を、受波部との結合容量
よりも大きくしたことを特徴とするものである。すなわ
ち、分波用共振器を除去して、アンテナ端子パッドを、
送波部と受波部に直接結合するようにしたものである。
【0006】ところで、かかる構成にあって、本発明者
は、種々の試験を試みた結果、送波部の内側共振器とア
ンテナ端子パッドとの結合容量Ct と、受波部の内側共
振器とアンテナ端子パッドとの結合容量Cr との比が、
Ct >Cr の関係となると、送波特性及び受波特性が良
好となるという知見を得た。
は、種々の試験を試みた結果、送波部の内側共振器とア
ンテナ端子パッドとの結合容量Ct と、受波部の内側共
振器とアンテナ端子パッドとの結合容量Cr との比が、
Ct >Cr の関係となると、送波特性及び受波特性が良
好となるという知見を得た。
【0007】ここで、上述のCt >Cr の関係を達成す
るためには、アンテナ端子パッドの位置を送波部寄りに
偏位して配設すればよい。これにより、送波部の内側共
振器とアンテナ端子パッドとの間隔が短くなり、結合容
量が大きくなる。
るためには、アンテナ端子パッドの位置を送波部寄りに
偏位して配設すればよい。これにより、送波部の内側共
振器とアンテナ端子パッドとの間隔が短くなり、結合容
量が大きくなる。
【0008】また、送波部の最内側の共振器を共振器列
と直交する方向で、アンテナ端子パッドに近接するよう
に偏位して配設することにより、同様に、送波部の内側
共振器とアンテナ端子パッドとの間隔が短くなり、結合
容量が大きくなる。
と直交する方向で、アンテナ端子パッドに近接するよう
に偏位して配設することにより、同様に、送波部の内側
共振器とアンテナ端子パッドとの間隔が短くなり、結合
容量が大きくなる。
【0009】さらに、アンテナ端子パッドの形状を、送
波部寄りで、受波部寄りに比して面積が広くなるように
し、送波部の内側共振器とアンテナ端子パッド間の結合
容量を大きくしても良い。
波部寄りで、受波部寄りに比して面積が広くなるように
し、送波部の内側共振器とアンテナ端子パッド間の結合
容量を大きくしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】添付図面に従って、本発明の各実
施例を説明する。尚、共通部分については、同一符号を
付して説明を簡略化している。
施例を説明する。尚、共通部分については、同一符号を
付して説明を簡略化している。
【0011】図1〜3は、誘電体磁器ブロック2に、六
個の共振器3A〜3C,4A〜4Cを形成してこれを二
つに区分して、三つの共振器3A,3B,3Cからなる
片側区分群を三ポール型送波部Tとし、同じく三つの共
振器4A,4B,4Cからなる他側区分群を三ポール型
送波部Rとした誘電体デュプレクサ1aを示す。この各
共振器3A〜3C,4A〜4Cは、誘電体磁器ブロック
2に一方向へ平行に配列され、このため該誘電体磁器ブ
ロック2は扁平状の直方体形状を呈している。
個の共振器3A〜3C,4A〜4Cを形成してこれを二
つに区分して、三つの共振器3A,3B,3Cからなる
片側区分群を三ポール型送波部Tとし、同じく三つの共
振器4A,4B,4Cからなる他側区分群を三ポール型
送波部Rとした誘電体デュプレクサ1aを示す。この各
共振器3A〜3C,4A〜4Cは、誘電体磁器ブロック
2に一方向へ平行に配列され、このため該誘電体磁器ブ
ロック2は扁平状の直方体形状を呈している。
【0012】この共振器3A〜3C,4A〜4Cは、厚
み方向に長い楕円状の貫通孔5に夫々内導体6を塗着形
成してなり、さらに、その貫通孔5が開口する開放端面
8を除く所要外周面に外導体7を被覆して、これをシー
ルド電極としている。この共振器3A〜3C,4A〜4
Cは、共振周波数のλ/4に相当する共振長寸法にほぼ
一致させている。
み方向に長い楕円状の貫通孔5に夫々内導体6を塗着形
成してなり、さらに、その貫通孔5が開口する開放端面
8を除く所要外周面に外導体7を被覆して、これをシー
ルド電極としている。この共振器3A〜3C,4A〜4
Cは、共振周波数のλ/4に相当する共振長寸法にほぼ
一致させている。
【0013】開放端面8にあって、各共振器3A〜3
C,4A〜4Cの開口端には、隣接する共振器相互を結
合するための矩形状の結合用ザグリ10が形成され、そ
の底面に前記内導体6と接続する張り出し導体11が形
成され、これにより各共振器間の間隔を各サグリ6,6
間の間隔とし、該ザグリ10の位置及び辺の長さを設定
することにより、各共振器3A〜3C,4A〜4C間の
結合容量を設定し得るようにしている。
C,4A〜4Cの開口端には、隣接する共振器相互を結
合するための矩形状の結合用ザグリ10が形成され、そ
の底面に前記内導体6と接続する張り出し導体11が形
成され、これにより各共振器間の間隔を各サグリ6,6
間の間隔とし、該ザグリ10の位置及び辺の長さを設定
することにより、各共振器3A〜3C,4A〜4C間の
結合容量を設定し得るようにしている。
【0014】一方、誘電体磁器ブロック2側面の開放端
面寄り位置で、前記送波部Tの外側共振器3Aに対向し
て容量結合する入出力パッド12tが、前記外導体7と
絶縁状に区画して形成されている。さらに同様に、前記
受波部Rの外側共振器4Cに対向して容量結合する入出
力パッド12rが、前記外導体7と絶縁状に区画して形
成されている。
面寄り位置で、前記送波部Tの外側共振器3Aに対向し
て容量結合する入出力パッド12tが、前記外導体7と
絶縁状に区画して形成されている。さらに同様に、前記
受波部Rの外側共振器4Cに対向して容量結合する入出
力パッド12rが、前記外導体7と絶縁状に区画して形
成されている。
【0015】さらに、誘電体磁器ブロック2側面の開放
端面寄り位置で、送波部Tと受波部R間には、アンテナ
端子パッド13が外導体と区画して形成されている。
端面寄り位置で、送波部Tと受波部R間には、アンテナ
端子パッド13が外導体と区画して形成されている。
【0016】このアンテナ端子パッド13は、送波部T
の最内側の共振器3Cと、受波部Rの最内側の共振器4
Aとに容量結合するように幅広に形成されている。そし
て、図7で示すように、このアンテナ端子パッド13
が、共振器3C,4Aと容量結合し、かつ共振器3C,
4Aが直接容量結合しない等価回路が構成されることと
なる。
の最内側の共振器3Cと、受波部Rの最内側の共振器4
Aとに容量結合するように幅広に形成されている。そし
て、図7で示すように、このアンテナ端子パッド13
が、共振器3C,4Aと容量結合し、かつ共振器3C,
4Aが直接容量結合しない等価回路が構成されることと
なる。
【0017】ところで、かかる構成にあって、本発明者
は、種々の試験を試みた結果、送波部Tの内側共振器3
Cと、アンテナ端子パッド13との結合容量Ct と、受
波部Rの内側共振器4Aと、アンテナ端子パッド13と
の結合容量Cr との比が、Ct >Cr の関係となると、
送波特性及び受波特性が良好となるという知見を得た。
は、種々の試験を試みた結果、送波部Tの内側共振器3
Cと、アンテナ端子パッド13との結合容量Ct と、受
波部Rの内側共振器4Aと、アンテナ端子パッド13と
の結合容量Cr との比が、Ct >Cr の関係となると、
送波特性及び受波特性が良好となるという知見を得た。
【0018】図8は、前記アンテナ端子パッド13の位
置を変えて、結合容量Ct と、結合容量Cr との数値を
変え、その周波数と減衰量との関係を調べたものであ
る。ここで、反射波特性におけるロス(リターンロス)
を送波部Tと受波部Rとで測定した。ここで、送波部T
におけるリターンロスは、共振周波数f0 =836.5MHz±
12.5MHz の範囲内における、反射波形の最も低い減衰量
を示す。また、受波部Rにおけるリターンロスは、共振
周波数f0 =881.5MHz±12.5MHz の範囲内における、反
射波形の最も低い減衰量を示す。
置を変えて、結合容量Ct と、結合容量Cr との数値を
変え、その周波数と減衰量との関係を調べたものであ
る。ここで、反射波特性におけるロス(リターンロス)
を送波部Tと受波部Rとで測定した。ここで、送波部T
におけるリターンロスは、共振周波数f0 =836.5MHz±
12.5MHz の範囲内における、反射波形の最も低い減衰量
を示す。また、受波部Rにおけるリターンロスは、共振
周波数f0 =881.5MHz±12.5MHz の範囲内における、反
射波形の最も低い減衰量を示す。
【0019】この測定結果にあって、図8イ,ロは、C
t >Cr の関係の場合であり、図8ハは、Ct =Cr の
関係の場合であり、図8ニは、Ct <Cr の関係の場合
である。このグラフにより、Ct がCr よりも大きいも
のほど、送波部T及び受波部Rのいずれにあっても、リ
ターンロスが大きくなって、特性が向上することが解
る。
t >Cr の関係の場合であり、図8ハは、Ct =Cr の
関係の場合であり、図8ニは、Ct <Cr の関係の場合
である。このグラフにより、Ct がCr よりも大きいも
のほど、送波部T及び受波部Rのいずれにあっても、リ
ターンロスが大きくなって、特性が向上することが解
る。
【0020】尚、隣接する送波部Tと受波部Rの共振器
3C,4A間の結合容量C0 は、前記Ct とCr との関
係にあっては、無視できるほど小さくしている。
3C,4A間の結合容量C0 は、前記Ct とCr との関
係にあっては、無視できるほど小さくしている。
【0021】ここで、前記Ct >Cr の関係を生じさせ
るための構成につき説明する。図2イ,ロは、誘電体デ
ュプレクサ1aを示す。ここで各共振器3A〜3C,4
A〜4Cを一列に配列し、誘電体磁器ブロック2の開放
側側面で、アンテナ端子パッド13の位置を送波部T寄
りに偏位して配設している。これにより、送波部Tの内
側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との間隔が短く
なり、結合容量Ct が大きくなると共に、受波部Rの内
側共振器4Aとアンテナ端子パッド13との間隔が長く
なり、結合容量Cr が小さくなる。
るための構成につき説明する。図2イ,ロは、誘電体デ
ュプレクサ1aを示す。ここで各共振器3A〜3C,4
A〜4Cを一列に配列し、誘電体磁器ブロック2の開放
側側面で、アンテナ端子パッド13の位置を送波部T寄
りに偏位して配設している。これにより、送波部Tの内
側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との間隔が短く
なり、結合容量Ct が大きくなると共に、受波部Rの内
側共振器4Aとアンテナ端子パッド13との間隔が長く
なり、結合容量Cr が小さくなる。
【0022】また、図4イ,ロで示す誘電体デュプレク
サ1bにあっては、送波部Tの最内側の共振器3Cを共
振器列と直交する方向で、アンテナ端子パッド13に近
接するように偏位して配設することにより、同様に、送
波部Tの内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との
間隔を短くし、結合容量Ct が大きくなるようにしてい
る。
サ1bにあっては、送波部Tの最内側の共振器3Cを共
振器列と直交する方向で、アンテナ端子パッド13に近
接するように偏位して配設することにより、同様に、送
波部Tの内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との
間隔を短くし、結合容量Ct が大きくなるようにしてい
る。
【0023】一方、共振器3Cを偏位させるのに代え
て、図5で示す誘電体デュプレクサ1cのように、共振
器3Cの張り出し導体11の所要の縁部をアンテナ端子
パッド13に向けて、さらに拡張することにより、送波
部Tの内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との間
隔を短くして、結合容量Ct を大きくするようにしても
良い。
て、図5で示す誘電体デュプレクサ1cのように、共振
器3Cの張り出し導体11の所要の縁部をアンテナ端子
パッド13に向けて、さらに拡張することにより、送波
部Tの内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13との間
隔を短くして、結合容量Ct を大きくするようにしても
良い。
【0024】さらに、図6イ,ロで示す誘電体デュプレ
クサ1dにあっては、アンテナ端子パッド13’の形状
を送波部T寄りで上下方向寸法を広げて、該送波部T寄
りで広い面積部14wを形成し、受波部Rよりで狭い面
積部14nを形成し、これにより、これにより送波部T
の内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13間の結合容
量Ct を、内側共振器4Aとアンテナ端子パッド13間
の結合容量Cr よりも大きくしている。
クサ1dにあっては、アンテナ端子パッド13’の形状
を送波部T寄りで上下方向寸法を広げて、該送波部T寄
りで広い面積部14wを形成し、受波部Rよりで狭い面
積部14nを形成し、これにより、これにより送波部T
の内側共振器3Cとアンテナ端子パッド13間の結合容
量Ct を、内側共振器4Aとアンテナ端子パッド13間
の結合容量Cr よりも大きくしている。
【0025】而して、Ct >Cr の関係を成立させるこ
とができ、送波部T,受波部Rで、リタ−ンロスが夫々
大きくなって、特性が向上することとなる。
とができ、送波部T,受波部Rで、リタ−ンロスが夫々
大きくなって、特性が向上することとなる。
【0026】かかる構成にあっては、送波部T,受波部
R間に、分波用の共振器を配設して、該分波用共振器
と、アンテナ端子パッド13とを結合させるものではな
いから、共振器の数が図9で示す従来構成に比して、少
なくなり、これにより誘電体磁器ブロック2が、共振器
の列設方向に短くなって、小型化できる。尚、各構成に
あって、共振器3A〜3C,4A〜4Cの貫通孔5は、
楕円孔,円孔だけではなく、横断面を正方形状としても
良い。このように共振器の横断面形状は種々提案され得
る。
R間に、分波用の共振器を配設して、該分波用共振器
と、アンテナ端子パッド13とを結合させるものではな
いから、共振器の数が図9で示す従来構成に比して、少
なくなり、これにより誘電体磁器ブロック2が、共振器
の列設方向に短くなって、小型化できる。尚、各構成に
あって、共振器3A〜3C,4A〜4Cの貫通孔5は、
楕円孔,円孔だけではなく、横断面を正方形状としても
良い。このように共振器の横断面形状は種々提案され得
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、誘電体磁器ブロックに一方向
に並設した共振器群の一側略半分を送波部Tとし、共振
器群の他側半分を受波部Rとした誘電体デュプレクサ1
a〜1dにおいて、アンテナ端子パッド13を、送波部
Tの最内側の共振器3Cと、該共振器に隣接する受波部
Rの最内側の共振器4Aとに容量結合するようしたか
ら、分波用の共振器を省略でき、共振器の数を減少でき
て、これにより誘電体磁器ブロック2が、共振器3A〜
3C,4A〜4Cの列設方向に短くなって小型化でき
る。
に並設した共振器群の一側略半分を送波部Tとし、共振
器群の他側半分を受波部Rとした誘電体デュプレクサ1
a〜1dにおいて、アンテナ端子パッド13を、送波部
Tの最内側の共振器3Cと、該共振器に隣接する受波部
Rの最内側の共振器4Aとに容量結合するようしたか
ら、分波用の共振器を省略でき、共振器の数を減少でき
て、これにより誘電体磁器ブロック2が、共振器3A〜
3C,4A〜4Cの列設方向に短くなって小型化でき
る。
【0028】また、前記アンテナ端子パッド13と送波
部Tとの結合容量Ct を、受波部Rとの結合容量Cr よ
りも大きくしたから、リタ−ンロスが大きくなり、送波
特性及び受波特性を夫々向上させることができる。
部Tとの結合容量Ct を、受波部Rとの結合容量Cr よ
りも大きくしたから、リタ−ンロスが大きくなり、送波
特性及び受波特性を夫々向上させることができる。
【図1】本発明の第一実施例に係る誘電体デュプレクサ
1aの斜視図である。
1aの斜視図である。
【図2】誘電体デュプレクサ1aの平面図イ及び側面図
ロである。
ロである。
【図3】図2ロのA−A断面図である。
【図4】本発明の第二実施例に係る誘電体デュプレクサ
1bの平面図イ及び側面図ロである。
1bの平面図イ及び側面図ロである。
【図5】本発明の第三実施例に係る誘電体デュプレクサ
1cの平面図である。
1cの平面図である。
【図6】本発明の第四実施例に係る誘電体デュプレクサ
1dの平面図イ及び側面図ロである。
1dの平面図イ及び側面図ロである。
【図7】本発明の等価回路図である。
【図8】結合容量Ct ,Cr と減衰特性との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図9】従来構成の誘電体デュプレクサDの斜視図であ
る。
る。
【図10】従来構成の等価回路図である。
1a〜1c 誘電体デュプレクサ 2 誘電体磁器ブロック 3A〜3C,4A〜4C 共振器 5 貫通孔 6 内導体 7 外導体 8 開放端面 12a,12b 入出力パッド 13,13’ アンテナ端子パッド T 送波部 R 受波部
Claims (4)
- 【請求項1】誘電体磁器ブロックに、貫通孔の内周面に
内導体を被覆することにより構成される共振器を複数個
一方向に並設し、かつ貫通孔が開口する開放端面を除く
所要外周面に外導体を被覆すると共に、該共振器群を二
つに区分して、片側区分群を送波部とし、その最外側の
共振器と結合する入出力パッドを外導体と区画して側面
に形成し、他側区分群を受波部として、その最外側の共
振器と結合する入出力パッドを外導体と区画して側面に
形成し、さらに、アンテナ端子パッドを外導体と区画し
て側面に備えてなる誘電体デュプレクサにおいて、 前記アンテナ端子パッドを、送波部の最内側の共振器
と、該共振器に隣接する受波部の最内側の共振器とに容
量結合するように外導体と区画して側面に形成すると共
に、前記アンテナ端子パッドと送波部との結合容量を、
受波部との結合容量よりも大きくしたことを特徴とする
誘電体デュプレクサ。 - 【請求項2】アンテナ端子パッドの位置を送波部寄りに
偏位して配設したことを特徴とする請求項1記載の誘電
体デュプレクサ。 - 【請求項3】送波部の最内側の共振器を共振器列と直交
する方向で、アンテナ端子パッドに近接するように偏位
して配設したことを特徴とする請求項1記載の誘電体デ
ュプレクサ。 - 【請求項4】アンテナ端子パッドの形状を、送波部寄り
で、受波部寄りに比して面積が広くなるようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の誘電体デュプレクサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6476998A JPH10308608A (ja) | 1997-03-03 | 1998-02-26 | 誘電体デュプレクサ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6532597 | 1997-03-03 | ||
JP9-65325 | 1997-03-03 | ||
JP6476998A JPH10308608A (ja) | 1997-03-03 | 1998-02-26 | 誘電体デュプレクサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308608A true JPH10308608A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=26405880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6476998A Pending JPH10308608A (ja) | 1997-03-03 | 1998-02-26 | 誘電体デュプレクサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308608A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456039B1 (ko) * | 2001-03-16 | 2004-11-08 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신 장치 |
US7535318B2 (en) | 2005-10-13 | 2009-05-19 | Tdk Corporation | Dielectric device |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP6476998A patent/JPH10308608A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456039B1 (ko) * | 2001-03-16 | 2004-11-08 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신 장치 |
US7535318B2 (en) | 2005-10-13 | 2009-05-19 | Tdk Corporation | Dielectric device |
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