JPH10308145A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JPH10308145A
JPH10308145A JP11408697A JP11408697A JPH10308145A JP H10308145 A JPH10308145 A JP H10308145A JP 11408697 A JP11408697 A JP 11408697A JP 11408697 A JP11408697 A JP 11408697A JP H10308145 A JPH10308145 A JP H10308145A
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満晴 奥野
Michio Sakai
道雄 酒井
Toshio Horikoshi
俊夫 堀越
Ryutaro Yamamoto
竜太郎 山本
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Tokyo Electric Power Co Inc
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入,切,断路、又は入,切,接地の3位置、
又は入,切,断路,接地の4位置の切換機構を備える。 【解決手段】 カム11、該カム11に転接するカムフ
ォロア13bを備えた出力レバー13等及びこれらを動
作させる駆動源としての拡圧ばね12、引張りばね18
及び第2の操作機構30と共用の梃子リンク33、連結
リンク34等を主要構成部材とする第1の操作機構10
と、クランク31、クランクアーム32等を主要構成部
材とする第2の操作機構30とを可動接触片2aを持つ
操作シャフト2に設けた操作レバー5に連結し、可動接
触片2aを入位置A、切位置B、断路位置C及び接地位
置Dに切換え可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電力用開
閉器等に利用される入,切,断路及び接地の4位置、又
は入,切及び接地の3位置の選択設定が可能な開閉装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、実開平3−116634号公
報に開示された従来の3位置への切換えを行う開閉装置
の構成を示す説明図、図12は同じくその動作説明図で
あり、図中51は、開閉装置における可動接触片を示し
ている。可動接触片51は、その端部が固定台50に軸
50aにて枢支され、他端部は自由端とし、その中間部
には軸51aを介してアーム52の一端部が枢支されて
おり、このアーム52の他端部が枢支連結された操作レ
バー53の動作により、可動接触片51を図11に破線
で示す入位置A、実線で示す切位置B及び図12に破線
で示す接地位置Dの3位置に位置決め操作されるように
してある。
【0003】即ち、操作レバー53はその中間部を軸5
3aに固定され、両端部は共に自由端となっており、軸
53aの回転によって回転し、図11に破線で示す如く
ストッパ54,55に当接規制されて、可動接触片51
を入位置Aに位置決め保持する位置、同じく図11に実
線で示す如くストッパ56に当接規制されて可動接触片
51を切位置Bに位置決め保持する位置、更に図12に
破線で示す如くストッパ57に当接規制されて可動接触
片51を接地位置Dに位置決めすべく回転移動されるよ
うになっている。
【0004】なお、図12に示す如く操作レバー53が
ストッパ57に当接規制される位置に回動する場合に
は、これに先立ってストッパ54を軸54a回りに回転
してレバー53の回動域から退避させておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した如き
従来装置にあっては、3位置用の開閉装置の場合、生産
量が少ないにもかかわらず、他の2位置用の開閉装置等
と兼用することが出来ず、また部品を共用するのも難し
く、3位置専用の開閉装置としての生産を余儀なくされ
ており、生産性が悪く、また多機種化が避けられない等
の問題があった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、第1の目的とするところは、既存の2位置用の
開閉装置の部品を兼用して3位置、更には4位置の切換
を可能とした開閉装置を提供することにある。第2の目
的とするところは、第1,第2の位置への2位置切換機
能と第3又は第4の位置への切換機能とを簡単な操作で
切換え可能とした開閉装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る開閉装
置は、操作レバーに連繋され、これを第1又は第2の位
置へ切換操作する第1の操作機構と、前記操作レバーに
連繋され、これを第3又は第4の位置へ切換操作する第
2の操作機構とを備え、前記操作レバーの回転操作によ
って、3又は4位置への切換操作を行うようにしたこと
を特徴とする。
【0008】第1の発明にあっては、第1又は第2の位
置への切換えを行う第1の操作機構と、第3又は第4の
位置への切換えを行う第2の操作機構とで単一の操作レ
バーを操作して簡単な構成で、小型で安価な3又は4位
置の切換が可能な開閉装置を構成することが可能とな
る。
【0009】第2の発明に係る開閉装置は、第1の操作
機構は、蓄勢保持されたばねの蓄勢解放によって回転せ
しめられるカムと、該カムの回転に伴って第1又は第2
位置へ変位せしめられる出力レバーと、該出力レバーと
操作レバーとの間に位置し、出力レバーの変位を伝動し
て操作レバーを回転させる伝動部材とを備えることを特
徴とする。第2の発明にあっては、第1の操作機構を既
存の設備を用いて構成することで、よりコスト低減が可
能となる。
【0010】第3の発明に係る開閉装置は、第2の操作
機構は、クランクと、これに枢支連結されたクランクア
ームと、該クランクアームに一端部を枢支連結された第
1のリンクと、該第1のリンクの他端部に一端部が枢支
連結され、他端部が操作レバーに枢支連結された第2の
リンクとを備えることを特徴とする。第4の発明に係る
開閉装置は、第2の操作機構におけるクランクアームと
枢支連結された第1のリンクはその長手方向の中間部に
回動支点を持ち、クランクの回転に伴ってクランクアー
ムにより回動支点回りに回動せしめられ、この回動支点
と、第2のリンクと操作レバーとの枢支連結点との間の
距離が短縮されて操作レバーが回動せしめられるように
したことを特徴とする。
【0011】第3,第4の発明にあっては、第2の操作
機構としてクランクとこれに連繋するクランクアーム及
び第1,第2のリンクを用いることで、構成が簡略化さ
れ、しかも確実な動作が得られる。
【0012】第5の発明に係る開閉装置は、第2の操作
機構におけるクランクとクランクレバーとの位置関係が
第1の死点付近に設定された状態で、操作レバーは第1
の操作機構により第1の位置又は第2の位置に設定さ
れ、また第2の死点付近に設定されると操作レバーは第
2の操作機構によって第4の位置に設定されるようにし
たことを特徴とする。第6の発明に係る開閉装置は、第
1,第2の位置は入位置又は切位置に、また第4の位置
は接地位置であることを特徴とする。
【0013】第5,第6の発明にあっては、クランクと
クランクアームとの位置関係が第1の死点付近とした状
態で入位置と切位置との切換えを行い、また第2の死点
付近とした状態で接地位置となるように第1,第2の操
作機構を組み合わせることで動作が確実となり、荷重が
大きく、しかも位置精度の必要な入位置、接地位置、位
置精度が要求される切位置それぞれに高い信頼性が得ら
れる。
【0014】第7の発明に係る開閉装置は、第2の操作
機構は進退移動される操作螺杆と、該操作螺杆の一端部
に連繋され、長手方向の中間部に回動支点を持つ第1の
リンクと、該第1のリンクのその他端部に連繋され、他
端部が操作レバーに枢支連結された第2のリンクとを備
えることを特徴とする。
【0015】第7の発明にあっては、第2の操作機構を
操作螺杆と、これをその長手方向に移動させる操作部と
で構成することで構成が極めて簡略となり、より小型で
安価に製作し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下本発明をその実施の形態を示す図
面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る実
施の形態1の構成(切位置)を示す模式図、図2は図1
に示すクランク及びこれに連繋するリンク機構の構成を
示す拡大側面図、図3は同じく実施の形態1の構成(入
位置)を示す模式図、図4は図3に示すクランク及びこ
れに連繋するリンク機構の構成を示す拡大側面図であ
る。
【0017】図中1は開閉器であり、容器内には操作シ
ャフト2が図示しない軸受部にて回転可能に軸支されて
いる。操作シャフト2の長手方向の中間部には可動接触
片2aが外方に向けて張り出され、操作シャフト2の回
転によって容器内に配した固定接点3又は接地用の固定
接点4夫々と選択的に接触する位置、即ち図2に示す如
く入位置A,接地位置Dへ設定される外、これら両固定
接点3,4のいずれとも接触しない切位置B(図1,図
2は切位置Bの状態を示している)、断路位置Cの4位
置に切換えが可能となっている。
【0018】操作シャフト2の一端部には操作レバー5
の一端部が固定されており、この操作レバー5を揺動操
作することで操作シャフト2が回転せしめられ、前述し
た4位置への切換操作がなされることとなる。操作レバ
ー5には、これを揺動操作するため、前記入位置A,切
位置Bの2位置への切換えを行う第1の操作機構10及
び断路位置C、接地位置Dの2位置への切換え行う第2
の操作機構30が連繋されている。
【0019】第1の操作機構10はカム11、該カム1
1を付勢する拡圧ばね12、カム11と係脱する出力レ
バー13、連結リンク14、揺動アーム15、シャフト
16、引張りばね18及び第2の操作機構30と兼用の
揺動アーム17、梃子リンク33,連結リンク34等に
て構成されている。一方、第2の操作機構30は、容器
外であって図示しない固定枠に軸支されたクランク3
1,クランクアーム32、第1の操作機構10と兼用の
揺動アーム17、梃子リンク33,連結リンク34等に
て構成されている。
【0020】第1の操作機構10を構成するカム11
は、容器10a内に配した回動軸11aに固定されてお
り、回動軸11aはこれに装着した拡圧ばね12にてカ
ム11を常時矢符方向に回動するよう付勢されている。
カム11の周面には出力レバー13に設けてあるカムフ
ォロア13bが転接した状態となっている。
【0021】拡圧ばね12の蓄勢及びその解除は手動又
は電動によって行われる。出力レバー13は略3角形状
をなし、その第1の頂点部付近で軸13aを用いて容器
10a内に枢支され、第2の頂点部には前記カムフォロ
ア13bを備え、第3の頂点部分には軸13cを用いて
連結リンク14の一端部が枢支連結されている。
【0022】前記したカム11,出力レバー13及び連
結リンク14は従来における2位置切換用の開閉器に用
いられていた既存の設備である。連結リンク14の他端
部はシャフト16に固定した揺動アーム15の先端部に
軸15aを用いて枢支連結されている。シャフト16は
開閉器1の容器外で、前記操作シャフト2と平行であっ
て、水平横向きに図示しない軸受部にて軸支されてお
り、その両端部には前記揺動アーム15を含めて一対の
揺動アーム15,17を外方に張り出して設け、また中
間部には係止片19が突設されている。
【0023】揺動アーム17の先端部は軸17aを介し
て梃子リンク33の中間部に枢支連結されて梃子リンク
33の回動支点を構成している。前記揺動アーム17の
先端部には引張りばね18の一端が連結されており、シ
ャフト16を矢符方向(反時計方向)に回動付勢し、出
力レバー13のカムフォロア13bをカム11に転接保
持させているが、それ以上の回動は係止片19がストッ
パ19aに当接することで規制されている。
【0024】梃子リンク33,連結リンク34について
は第2の操作機構30の一部として後述する。第2の操
作機構30を構成するクランク31は円板形をなし、そ
の中心部を軸31aにて図示しない固定枠に軸支されて
おり、周辺部の1個所にはクランクピン32aを介して
クランクアーム32の一端部が枢支連結されている。ク
ランク31は、主として手動にてクランクピン32aが
図2に示す第1の死点である位置Eから矢符方向に90
°回動した位置F及び更に90°回転して第2の死点で
ある位置Gに至る間で正,逆回転せしめられるようにな
っている。
【0025】クランクアーム32の他端部は軸33aを
介して梃子リンク33の一端部に枢支連結され、また梃
子リンク33の他端部は軸34aを介して連結リンク3
4の一端部に枢支連結され、連結リンク34の他端部は
操作レバー5の先端部に軸5aを介して枢支連結されて
いる。クランク31とクランクアーム32との位置関係
が前述した第1の死点である位置E付近にあるときは梃
子リンク33,連結リンク34は略一直線状に並んで位
置し、揺動アーム17と梃子リンク33との枢支連結点
である軸17aの軸中心(H点とする)と、操作レバー
5と連結リンク34との枢支連結点である軸5aの軸中
心(J点とする)との間の距離Lは略最大長に保持され
た状態となる。
【0026】そして、クランク31とクランクアーム3
2とが前述した第1の死点付近にある状態で前述した第
1の操作機構10による図3,図4に示す入位置Aと図
1,図2に示す切位置Bとの2位置への切換操作が行わ
れ、また第1の操作機構10により図1,2に示す切位
置Bに設定した状態で第2の操作機構30による図5,
図6に示す断路位置Cと図7,図8に示す接地位置Dと
の2位置の切換操作が行われる。以下、第1の操作機構
10、第2の操作機構30夫々による切換動作を説明す
る。 <第1の操作機構10による切位置Bから入位置Aへの
切換動作>図1,図2は切位置Bにある状態を示してい
るが、この状態から図3,図4に示す入位置Aへの切換
えを行うには、先ず、図1に示す拡圧ばね12の付勢を
手動又は電磁コイルを用いて解除する。これによって、
カム11が出力レバー13を軸13a回りに実線で示す
位置から破線で示す位置に押し回し、同時的に引張りば
ね18は引っ張られ、蓄勢されてゆく。この蓄勢力は次
の切動作時に用いられる。
【0027】これに伴って連結リンク14が押し下げら
れ、揺動アーム15を介してシャフト16を回転させ
る。揺動アーム17が梃子リンク33,連結リンク34
を押し下げる結果、操作レバー5が押し回され、操作シ
ャフト2が矢符方向に回転し、可動接触片2aが、図
1,図2に示す切装置Bから図3,図4に示す如く固定
接点3と接触した入位置Aに設定される。出力レバー1
3は、図示しない拘束手段によって図3に示す実線で示
す位置に保持される。
【0028】この過程では揺動アーム15,17が揺動
し、梃子リンク33,連結リンク34が下方に押し下げ
られ、これに伴ってクランクアーム32もクランクピン
32a回りに回転するものの、クランク31とクランク
アーム32との位置関係は略第1死点付近にあるから、
クランク31自体は実質的に回転しない。
【0029】<第1の操作機構10による入位置Aから
切位置Bへの切換動作>図3,図4に示す状態におい
て、引外し信号が入力されると、出力レバー13に対す
る拘束が解かれ、また引張りばね18が既に蓄勢されて
いる引っ張り力によって収縮せしめられる結果、シャフ
ト16が矢符で示す反時計回りに回転せしめられる。こ
れによって梃子リンク33,連結リンク34が上方に引
上げられ、操作レバー5を介して操作シャフト2が矢符
方向に回転し、その可動接触片2aが固定接点3から離
反し、また同時にシャフト16の回転によって連結リン
ク14が押し上げられ、出力レバー13が軸13a回り
に回転して、実線で示す位置から破線で示す位置に移動
される。シャフト16の係止片19がストッパ19aに
当接して回動限に達し、図1,図2に示す切位置Bへ戻
る。カム11を付勢する拡圧ばね12は手動又はモータ
によって蓄勢状態に戻される。この過程においても、ク
ランクアーム32は、クランクピン32a回りに回動せ
しめられるが、クランク31自体は実質的に回転せず、
また枢支連結点HとJとの距離Lも事実上変わらない。
【0030】<第2の操作機構30による切位置Bから
断路位置Cへの切換動作>図1,図2に示す切位置Bに
ある状態において、クランク31を図2に示す矢符方向
に回転させる。クランク31が回転することで、クラン
クアーム32によって梃子リンク33の上端部がクラン
ク31側へ引張られ、この結果図2において梃子リンク
33が揺動アーム17との枢支連結点Hを支点に、クラ
ンクアーム32との枢支連結点を作用点にして揺動せし
められる。これによって、図5,図6に示す如く梃子リ
ンク33と連結リンク34とは軸34aを節として屈折
される。クランク31が略90°回転せしめられた状態
では、H点とJ点との距離L1が図1〜図4に示す距離
Lよりも短縮(L1 <L)されることとなり、これに伴
って操作レバー5を介して、操作シャフト2が回動せし
められ、可動接触片2aを固定接点3から更に離れた位
置、即ち断路位置Cへ移動させ、そこに位置決めする。
【0031】<断路位置Cから切位置Bへの切換動作>
クランク31を図5,図6において時計方向に手動回転
することで、前述の動作と逆にクランクアーム32によ
って梃子リンク33が枢支連結点Hを中心に逆回転せし
められ、H,J間の距離が伸長し、これに伴って操作レ
バー5、操作シャフト2が回転し、可動接触片2aが切
位置Bへ戻される。
【0032】<第2の操作機構30に対する切位置B又
は断路位置Cから接地位置Dへの切換動作>図1及び図
2に示す如くクランク31とクランクアーム32との位
置関係が第1の死点付近の位置Eにある状態からクラン
ク31を回転し、90°回転した図5及び図6に示す断
路位置C、更にここからクランク31を90°回転させ
て図7,図8に示す如くクランク31とクランクアーム
32との位置関係が第2の死点付近の位置Gに到達する
ように設定する。これによって梃子リンク33がH点を
中心に回転せしめられ、連結リンク34に対し更に屈折
した状態となり、連結リンク34が上方に引き上げら
れ、H点とJ点との距離L2 は最も短縮された状態(L
2 <L1 <L)となる。これに伴う操作レバー5、操作
シャフト2の回動によって可動接触片2aは接地用の固
定接点4に接触した状態となる。なお、図8に示す接地
位置Dの状態、又は図5,図6に示す断路位置Cの状態
から図1,2に示す切位置B、又は図3,図4に示す入
位置Aに戻す場合は、クランク31を図7,図8に示す
矢符方向に略90°回転させることで、前述した過程を
逆にたどって可動接触片2aが接地位置Dから先ず断路
位置Cへ、更にここから90°回転させることで切位置
Bへ戻る。切位置Bへ戻した後、第1の操作機構10の
操作で図3,図4に示す入位置Aへ設定される。
【0033】この間第1の操作機構10は、図1,図2
に示す位置関係に保持されたままである。このような実
施の形態1にあっては、既存の入,切の2位置切換用の
開閉器における2位置操作機構を第1の操作機構10と
してそのまま利用し、これに第2の操作機構30を組み
合わせることにより、最も生産量の多い機種である2位
置用の開閉器の量産効果によって部品を安価に得ること
が出来、全体のコストダウンが図れる。
【0034】しかも第2の操作機構30は、クランク3
1,クランクアーム32及び梃子リンク33、連結リン
ク34等、小数の部品で構成され、クランク31とクラ
ンクアーム32との位置関係が第1の死点付近にある状
態を入/切位置A,Bに対応させ、また第2の死点付近
にある状態を接地位置Dに対応させたことで位置精度を
必要とされる入位置,切位置を確実に設定出来て、高い
信頼性が得られる。
【0035】(実施の形態2)図9は実施の形態2の構
成(切位置)を示す模式図、図10は図9に示すねじ棒
及びこれに連なるリンク機構の拡大側面図及び分解斜視
図である。図9,図10はいずれも切位置Bに設定され
ている場合を示している。この実施の形態2にあって
は、クランク及びクランクアームに代えてねじ棒41及
びこれを回転可能に支持する固定枠42を備えている。
ねじ棒41はその中間部を固定枠42に螺合挿通され、
一端部が梃子リンク33の上端部に支持した回転可能な
軸33aに挿通され、軸33aの両側で抜け止めピン4
1a,41bにて回転可能に抜け止め支持されており、
また他端部は角形にしてレンチ等の工具又はハンドルを
装着可能としてある。レンチ又はハンドルをねじ棒41
の他端部に装着してこれを回転させることでねじ棒41
が固定枠42に対し前後移動し、梃子リンク33の上端
部を手前側に引張り、また押し戻せるようにしてある。
【0036】図9に示す位置からねじ棒41を回転させ
て梃子リンク33の上端部を手前側に引張れば、梃子リ
ンク33は軸17aを中心にして回転し、連結リンク3
4を介して操作レバー5を引上げ、操作シャフト2を回
転せしめて、可動接触片2aを図5,図6に示す断路位
置Cへ移動させ、また梃子リンク33の上端部を更に手
前側に引張ることで梃子リンク33が軸17aを支点に
振動して、可動接触片2aが接地用の固定接点4と接す
る位置、即ち接地位置Dに設定することが可能となる。
ねじ棒41を逆に回転させれば接地位置Dから切位置B
に戻る。なお、入位置Aと切位置Bとの切換えは、図
9,図10(a)に示す状態で第1の操作機構10を図
1,図2の説明と同様に操作をすることで行うことがで
きる。他の構成は、実施の形態1のそれと実質的に同じ
であり、対応する部分に同じ番号を付して説明を省略す
る。
【0037】
【発明の効果】第1の発明にあっては、第1,第2の位
置への切換操作が可能な第1の操作機構と、第3又は第
4の位置への切換えを行う第2の操作機構とを組み合わ
せることで3位置又は4位置への切換が可能な開閉装置
を安価に製作することが出来る。
【0038】第2の発明にあっては、既存の2位置への
切換えが可能な第1の操作機構を用いることで、装置全
体のコスト低減が図れ、同時に量産効果も得られる。
【0039】第3の発明にあっては、第2の操作機構を
クランク,クランクアームとこれに連繋するリンク機構
を用いて構成することが出来るので、構成が簡略化さ
れ、装置の小型化も可能となる。
【0040】第4の発明にあっては、リンク機構は複数
のリンクを一連に連繋して構成され、クランクの回転に
よって一方のリンクを傾斜させ、これと揺動アームとの
枢支連結点と他のリンクと操作レバーとの枢支連結点と
の距離を短縮することで操作レバーを操作し、断路位
置、更には接地位置に設定することが出来て、確実な切
換操作が可能となる。
【0041】第5,第6の発明にあっては、クランクと
クランクアームとの位置関係が第1の死点付近に維持し
た状態で操作レバーは第1の操作機構によって、入位
置,切装置に設定され、また第2の死点に達すると第2
の操作機構によって接地位置に切換えられることとなっ
て、大荷重にも耐えることが出来、設定位置の精度が向
上し信頼性が高まる。
【0042】第7の発明にあっては、操作螺杆の操作に
よってリンク機構を操作することで第3又は第4位置へ
の切換えを行うこととしたから、大きな荷重でも容易に
切換え操作が出来、また構成が大幅に簡略化されコスト
低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の構成(切位置)
を示す模式図である。
【図2】 図1に示すクランク及びこれに連なるリンク
機構の拡大側面図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の構成(入位置)
を示す模式図である。
【図4】 図3に示すクランク及びこれに連なるリンク
機構の拡大側面図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1の断路状態を示す
模式図である。
【図6】 図5に示すクランク及びこれに連なるリンク
機構の拡大側面図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態1の接地状態を示す
模式図である。
【図8】 図7に示すクランク及びこれに連なるリンク
機構の拡大側面図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態2の構成(切位置)
を示す模式図である。
【図10】 図9に示すねじ棒及びこれに連なるリンク
機構の拡大側面図及び分解斜視図である。
【図11】 従来の3位置への切換えを行う開閉装置の
構成(切位置)を示す説明図である。
【図12】 従来の3位置への切換えを行う開閉装置の
構成(接地位置)を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 開閉器、2 操作シャフト、3,4 固定接点、5
操作レバー、10 第1の操作機構、11 カム、1
2 拡圧ばね、13 出力レバー、14 連結リンク、
15 揺動アーム、16 シャフト、17 揺動アー
ム、18 引張りばね、30 第2の操作機構、31
クランク、32 クランクアーム、33 梃子リンク、
34 連結リンク、41 ねじ棒、42 固定枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 道雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堀越 俊夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 山本 竜太郎 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーに連繋され、これを第1又は
    第2の位置へ切換操作する第1の操作機構と、前記操作
    レバーに連繋され、これを第3又は第4の位置へ切換操
    作する第2の操作機構とを備え、前記操作レバーの回転
    操作によって、3又は4位置への切換操作を行うように
    したことを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 第1の操作機構は、蓄勢保持されたばね
    の蓄勢解放によって回転せしめられるカムと、該カムの
    回転に伴って第1又は第2位置へ変位せしめられる出力
    レバーと、該出力レバーと操作レバーとの間に位置し、
    出力レバーの変位を伝動して操作レバーを回転させる伝
    動部材とを備えることを特徴とする請求項1記載の開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 第2の操作機構は、クランクと、これに
    枢支連結されたクランクアームと、該クランクアームに
    一端部を枢支連結された第1のリンクと、該第1のリン
    クの他端部に一端部が枢支連結され、他端部が操作レバ
    ーに枢支連結された第2のリンクとを備えることを特徴
    とする請求項1記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】 第2の操作機構におけるクランクアーム
    と枢支連結された第1のリンクはその長手方向の中間部
    に回動支点を持ち、クランクの回転に伴ってクランクア
    ームにより回動支点回りに回動せしめられ、この回動支
    点と、第2のリンクと操作レバーとの枢支連結点との間
    の距離が短縮されて操作レバーが回動せしめられるよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の開閉装置。
  5. 【請求項5】 第2の操作機構におけるクランクとクラ
    ンクレバーとの位置関係が第1の死点付近に設定された
    状態で、操作レバーは第1の操作機構により第1の位置
    又は第2の位置に設定され、また第2の死点付近に設定
    されると操作レバーは第2の操作機構によって第4の位
    置に設定されるようにしたことを特徴とする請求項3又
    は4に記載の開閉装置。
  6. 【請求項6】 第1,第2の位置は入位置又は切位置
    に、また第4の位置は接地位置であることを特徴とする
    請求項5に記載の開閉装置。
  7. 【請求項7】 第2の操作機構は進退移動される操作螺
    杆と、該操作螺杆の一端部に連繋され、長手方向の中間
    部に回動支点を持つ第1のリンクと、該第1のリンクの
    その他端部に連繋され、他端部が操作レバーに枢支連結
    された第2のリンクとを備えることを特徴とする請求項
    1に記載の開閉装置。
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