JPH10308067A - 音信号処理装置 - Google Patents

音信号処理装置

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JPH10308067A
JPH10308067A JP11409897A JP11409897A JPH10308067A JP H10308067 A JPH10308067 A JP H10308067A JP 11409897 A JP11409897 A JP 11409897A JP 11409897 A JP11409897 A JP 11409897A JP H10308067 A JPH10308067 A JP H10308067A
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digital
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sound
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JP11409897A
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English (en)
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順二 ▲よし▼田
Jiyunji Yoshida
Tatsuro Shigesato
達郎 重里
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の音信号処理装置では、多量な情報のテ゛ィシ
゛タル音信号をアナロク゛音信号に変換する速度が遅いという課
題があった。 【解決手段】音信号抽出回路3が、音信号発信装置2か
ら、4チャンネルの音に対応するテ゛ィシ゛タル音信号から構成され
る再生音信号Aを入力し、そのうちの2チャンネルの音に対
応するFR抽出音信号CおよびFL抽出音信号Dを抽出
して、D/A変換回路4に出力し、D/A変換回路4
が、それらいずれをもアナロク゛音信号に変換し、変換され
たアナロク゛音信号それぞれを、FRスヒ゜ーカー5またはFLスヒ゜
ーカー6に出力する。D/A変換回路4は、アナロク゛音信号に
変換するテ゛ィシ゛タル音信号が2チャンネルの音に対応するテ゛ィシ゛タ
ル音信号であるので、4チャンネルの音に対応するテ゛ィシ゛タル音
信号をアナロク゛音信号に変換する場合に比べて、負担が半
減することになる。最後に、FRスヒ゜ーカー5およびFLスヒ
゜ーカー6それぞれが、4チャンネルの音のうちの抽出された1チ
ャンネルの音を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル音信号
の情報量を削減する音信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル信号に関する諸技術が
進歩してきたことによって、音はディジタル信号を用い
て記録され、また再生されることが多くなってきてい
る。
【0003】現在では、音が記録された音記録媒体とし
て、ディジタル音信号を用いて音を記録したコンパクト
ディスクやミニディスクが主流になっている。また、T
V放送においても、ディジタル衛星放送のように、映像
および音ともにディジタル信号を用いて伝送される方式
が用いられ始めている。さらに、パーソナルコンピュー
タが、ディジタル音信号を用いて、音を記録または再生
等の処理を行うことも増えてきており、最近ではパーソ
ナルコンピュータの性能が向上したこともあって、パー
ソナルコンピュータが、ディジタル信号を用いて、映像
および音を同時に再生することも珍しいことではなくな
ってきている。
【0004】図1に示すように、従来の音信号処理装置
1は、音信号発信装置2が発したディジタル音信号の再
生音信号Aを入力して、それをアナログ音信号に変換
し、そのアナログ音信号を出力音信号Bとして出力する
装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、音の高
品質化やステレオ放送等の音の多重化が進み、音信号発
信装置2が発する再生音信号Aは、多量な情報を含むこ
とがある。
【0006】しかしながら、上述した従来の音信号処理
装置1は、再生音信号Aを、入力された順序でアナログ
音信号に変換するので、再生音信号Aが多量な情報を含
む信号である場合、音信号処理装置1が再生音信号Aを
アナログ音信号の出力音信号Bに変換する速度が遅けれ
ば、再生音信号Aに対応する音が断続的に途切れるなど
の問題が発生する。
【0007】本発明は、このような従来の音信号処理装
置が多量な情報のディジタル音信号をアナログ音信号に
変換する速度が遅いという課題を考慮し、多量な情報の
ディジタル音信号を速くアナログ音信号に変換する音信
号処理装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、互
いに関連のある複数の音がディジタル化された複合ディ
ジタル音信号を入力し、その複合ディジタル音信号か
ら、前記音のうち、ひとつまたは複数の音に対応するデ
ィジタル音信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段が
抽出したディジタル音信号をアナログ音信号に変換する
信号変換手段とを備えたことを特徴とする音信号処理装
置である。
【0009】請求項4の本発明は、互いに関連のある複
数の音がそれぞれ所定数で標本化されたディジタル音信
号を入力し、それら複数の音のうち、任意の複数の音に
対応するディジタル音信号の同じ標本化タイミングの信
号同士のディジタル値を平均化する平均化手段と、前記
平均化されたディジタル音信号および/または前記平均
化されていないディジタル音信号をアナログ音信号に変
換する信号変換手段とを備えたことを特徴とする音信号
処理装置である。
【0010】請求項7の本発明は、標本化、量子化さ
れ、またkビットで表現されるディジタル音信号を入力
し、そのディジタル音信号のkビットのうち上位jビッ
ト(k>j)を抽出するビット数削減手段と、前記ビッ
ト数削減手段が抽出した前記jビットのディジタル音信
号を、前記jビットが、前記kビットのディジタル音信
号の上位ビットであることを考慮しながら、アナログ音
信号に変換する信号変換手段とを備えたことを特徴とす
る音信号処理装置である。
【0011】請求項10の本発明は、所定数で標本化さ
れたディジタル音信号を入力し、そのディジタル音信号
から所定の周期で標本を削除する標本削除手段と、前記
標本削除手段が削除せずに残したディジタル音信号をア
ナログ音信号に変換する信号変換手段とを備えたことを
特徴とする音信号処理装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】(実施の形態1)先ず、本発明の実施の形
態1の音信号処理装置の構成を述べる。
【0014】図2に、実施の形態1の音信号処理装置の
ブロック図を示す。1は音信号処理装置、2は音信号発
信装置、3は音信号抽出回路、4はD/A変換回路、5
はFRスピーカー、6はFLスピーカー、Aは再生音信
号、CはFR抽出音信号、DはFL抽出音信号、C’は
FR出力音信号、D’はFL出力音信号である。
【0015】音信号処理装置1は、音信号抽出回路3お
よびD/A変換回路4から構成される。音信号発信装置
2は、ディジタル音信号を用いて音を記録したコンパク
トディスクを起動させるようなものであって、ディジタ
ル音信号で構成される再生音信号Aを発生し、それを音
信号抽出回路3に出力する手段である。その再生音信号
Aは、後に図3および4を用いて説明する。音信号抽出
回路3は、音信号発信装置2から再生音信号Aを入力
し、その再生音信号AからFR抽出音信号CおよびFL
抽出音信号Dを生成して、それらをD/A変換回路4に
出力する手段である。FR抽出音信号CおよびFL抽出
音信号Dは、後に図5を用いて説明する。D/A変換回
路4は、音信号抽出回路3からFR抽出音信号Cおよび
FL抽出音信号Dを入力して、それらはディジタル音信
号であるので、それらいずれをもアナログ音信号に変換
し、FR抽出音信号Cをアナログ音信号に変換したFR
出力音信号C’をFRスピーカー5に出力し、同様に、
FL抽出音信号Dをアナログ音信号に変換したFL出力
音信号D’をFRスピーカー6に出力する手段である。
FRスピーカー5は、D/A変換回路4からFR出力音
信号C’を入力し、その音信号に対応する音を再生する
手段である。同様に、FLスピーカー6は、D/A変換
回路4からFL出力音信号D’を入力し、その音信号に
対応する音を再生する手段である。
【0016】次に、再生音信号Aを説明する。先ず、図
3に示すように、舞台の4ヶ所のコーナーそれぞれをF
R、FL、RRまたはRLと定義する。次に、舞台の中
央で音楽が演奏されたとき、先に定義した4ヶ所のコー
ナーそれぞれで、独立に録音された4通りの音それぞれ
をAFR、AFL、ARRまたはARLと定義する。さ
らに、音AFRをディジタル音信号に変換し、それらを
所定の時間単位でまとめて、それら所定の時間単位でま
とめられた信号それぞれをディジタル信号単位FR1,
FR2,FR3,…と定義する。同様に、音AFL、音
ARRおよび音ARLそれぞれを、ディジタル音信号に
変換し、それらを所定の時間単位でまとめて、それら所
定の時間単位でまとめられた信号それぞれをディジタル
信号単位FL1,FL2,FL3,…、RR1,RR
2,RR3,…またはRL1,RL2,RL3,…と定
義する。このとき、ディジタル信号単位FR1,FR
2,FR3,…は、FR1→FR2→FR3→…の順序
に並べられたとき、それから音を再生すると、コーナー
FRで録音された音AFRとなるように、符号および数
を付している。同様に、ディジタル信号単位FL1,F
L2,FL3,…、RR1,RR2,RR3,…および
RL1,RL2,RL3,…それぞれは、FL1→FL
2→FL3→…、RR1→RR2→RR3→…またはR
L1→RL2→RL3→…の順序に並べられたとき、そ
れらから音を再生すると、コーナーFL、RR、または
RLで録音された音AFL、ARRまたはARLとなる
ように、符号および数を付している。また、ディジタル
信号単位FR1、FL1、RR1およびRL1は、演奏
された音楽の同じタイミングの音信号であって、同様
に、ディジタル信号単位FR2、FL2、RR2および
RL2も、その音楽の同じタイミングの音信号であるも
のとする。このように、同じ数を付されているディジタ
ル信号単位それぞれは、演奏された音楽の同じタイミン
グの音信号であるものとする。上述したことをふまえ
て、図4に、再生音信号Aの構成図を示す。図4に示す
ように、再生音信号Aは、上述したディジタル信号単位
FR1,FR2,FR3,…、FL1,FL2,FL
3,…、RR1,RR2,RR3,…およびRL1,R
L2,RL3,…が、FR1→FL1→RR1→RL1
→FR2→FL2→RR2→RL2→FR3→FL3→
RR3→RL3→…の順序に並べられた複合ディジタル
音信号である。つまり、再生音信号Aは、舞台の4ヶ所
のコーナーFR、FL、RRおよびRLにおいて、録音
された4チャンネルの音に対応するディジタル音信号か
ら構成される複合ディジタル音信号であって、再生音信
号Aの4チャンネルの音が全て再生されると、4チャン
ネルのステレオの音楽が生成されることになる。
【0017】図5(a)に、FR抽出音信号Cの構成図
を示す。FR1,FR2,FR3,FR4,…は、上述
したように、再生音信号Aを構成するディジタル信号単
位である。FR抽出音信号Cは、再生音信号Aを構成す
るディジタル信号単位のうち、舞台のコーナーFRで録
音された音から生成されたディジタル信号単位FR1,
FR2,FR3,FR4,…から構成されており、それ
らFR1,FR2,FR3,FR4,…が、FR1→F
R2→FR3→FR4→…の順序に並べられたディジタ
ル音信号である。同様に、図5(b)に示すように、F
L抽出音信号Dは、再生音信号Aを構成するディジタル
信号単位のうち、舞台のコーナーFLで録音された音か
ら生成されたディジタル信号単位FL1,FL2,FL
3,FL4,…が、FL1→FL2→FL3→FL4→
…の順序に並べられたディジタル音信号である。
【0018】なお、本発明の抽出手段として音信号抽出
回路3、信号変換手段としてD/A変換回路4を用い
た。
【0019】次に、このような本発明の実施の形態1の
音信号処理装置1の動作を述べる。
【0020】はじめに、音信号発信装置2が、上述した
ようなディジタル信号単位FR1,FL1,RR1,R
L1,FR2,FL2,RR2,RL2,FR3,…か
ら構成される再生音信号Aを発生し、それを音信号抽出
回路3に出力する。
【0021】そして、音信号抽出回路3が、音信号発信
装置2から再生音信号Aを入力し、その再生音信号Aか
ら、FR1,FR2,FR3,FR4,…を抽出して、
それらをFR1→FR2→FR3→FR4→…の順序に
並べて、舞台のコーナーFRで録音された音に対応する
ディジタル音信号のFR抽出音信号Cを生成し、D/A
変換回路4に出力する。また同様に、音信号抽出回路3
が、入力した再生音信号Aから、FL1,FL2,FL
3,FL4,…を抽出し、それらをFL1→FL2→F
L3→FL4→…の順序に並べて、舞台のコーナーFL
で録音された音に対応するディジタル音信号のFL抽出
音信号Dを生成し、D/A変換回路4に出力する。
【0022】さらに、D/A変換回路4が、音信号抽出
回路3からFR抽出音信号CおよびFL抽出音信号Dを
入力して、FR抽出音信号Cをアナログ音信号のFR出
力音信号C’に変換し、FRスピーカー5に出力する。
また同様に、D/A変換回路4が、入力したFL抽出音
信号Dをアナログ音信号のFL出力音信号D’に変換
し、FLスピーカー6に出力する。なお、D/A変換回
路4は、舞台のコーナーFRおよびFLで録音された、
2チャンネルの音に対応するディジタル音信号をアナロ
グ音信号に変換するので、舞台のコーナーFR、FL、
RRまたはRLで録音された、4チャンネルの音に対応
するディジタル音信号をアナログ音信号に変換する場合
に比べて、負担が半減することになる。
【0023】最後に、FRスピーカー5が、D/A変換
回路4からFR出力音信号C’を入力し、舞台のコーナ
ーFRで録音された音を再生する。同様に、FLスピー
カー6が、D/A変換回路4からFL出力音信号D’を
入力し、舞台のコーナーFLで録音された音を再生す
る。
【0024】なお、実施の形態1では、音信号抽出回路
3が、再生音信号Aから、舞台のコーナーFRで録音さ
れた音に対応するディジタル音信号のFR抽出音信号C
と、舞台のコーナーFLで録音された音に対応するディ
ジタル音信号のFL抽出音信号Dを生成するとしたが、
音信号抽出回路3が、再生音信号Aから、舞台のコーナ
ーRRで録音された音に対応するディジタル音信号と、
舞台のコーナーRLで録音された音に対応するディジタ
ル音信号を生成するとしてもよい。要するに、音信号抽
出回路3が、再生音信号Aを構成する4チャンネルのデ
ィジタル音信号のうち、3以下の所定の数のチャンネル
のディジタル音信号を生成しさえすればよい。この場
合、D/A変換回路4が、音信号抽出回路3が出力した
ディジタル音信号をアナログ音信号に変換して、所定の
スピーカーに出力し、さらに、そのアナログ音信号を入
力した所定のスピーカーは、入力したアナログ音信号に
対応する音を再生しさえすればよい。
【0025】また、実施の形態1では、音信号抽出回路
3が、再生音信号Aから、FR抽出音信号CとFL抽出
音信号Dを生成するとしたが、音信号抽出回路3が、抽
出信号を入力し、その抽出信号に基づいて、再生音信号
Aを構成する4チャンネルの複合ディジタル音信号のう
ち、3以下の所定の数のチャンネルのディジタル音信号
を生成してもよい。
【0026】(実施の形態2)先ず、本発明の実施の形
態2の音信号処理装置の構成を述べる。
【0027】図6に、実施の形態2の音信号処理装置の
ブロック図を示す。1は音信号処理装置、2は音信号発
信装置、7は音信号平均化回路、4はD/A変換回路、
5はFRスピーカー、6はFLスピーカー、Aは再生音
信号、EはR平均音信号、FはL平均音信号、E’はR
出力音信号、F’はL出力音信号である。
【0028】音信号処理装置1は、音信号平均化回路7
およびD/A変換回路4から構成される。音信号発信装
置2は、実施の形態1で説明した再生音信号Aを発生
し、それを音信号平均化回路7に出力する手段である。
その再生音信号Aを、後に図7を用いてさらに詳しく説
明する。音信号平均化回路7は、音信号発信装置2から
再生音信号Aを入力し、その再生音信号AからR平均音
信号EおよびL平均音信号Fを生成して、それらをD/
A変換回路4に出力する手段である。R平均音信号Eお
よびL平均音信号Fは、後に音信号処理装置1の動作と
ともに図7、8および9を用いて説明する。D/A変換
回路4は、音信号平均化回路7が出力したR平均音信号
EおよびL平均音信号Fを入力して、それらはディジタ
ル音信号であるので、それらいずれをもアナログ音信号
に変換し、R平均音信号Eをアナログ音信号に変換した
R出力音信号E’をFRスピーカー5に出力し、同様
に、L平均音信号Fをアナログ音信号に変換したL出力
音信号F’をFRスピーカー6に出力する手段である。
FRスピーカー5は、D/A変換回路4からR出力音信
号E’を入力し、その音信号に対応する音を再生する手
段である。同様に、FLスピーカー6は、D/A変換回
路4からL出力音信号F’を入力し、その音信号に対応
する音を再生する手段である。
【0029】図7に、再生音信号Aの構成図を示す。F
R1,FL1,RR1,RL1,FR2,FL2,RR
2,RL2,FR3,…は、実施の形態1で説明したデ
ィジタル信号単位である。実施の形態1で説明したとお
り、再生音信号Aは、4チャンネルの音に対応するディ
ジタル音信号から構成される複合ディジタル音信号であ
って、標本化されているものとする。ところで、fr1
01,fr102,…,fr110は、FR1にまとめ
られた標本であり、同様に、rr101,rr102,
…,rr110は、RR1にまとめられた標本であっ
て、それら標本はディジタル音信号である。そして、標
本fr101,fr102,…,fr110が、fr1
01→fr102→…→fr110の順序に並べられ
て、ディジタル信号単位FR1を構成し、また同様に、
標本rr101,rr102,…,rr110が、rr
101→rr102→…→rr110の順序に並べられ
て、ディジタル信号単位RR1を構成するように、それ
ぞれの標本に符号および数を付している。さらに、標本
fr101とrr101それぞれは、FR1およびRR
1の同じ標本化タイミングの信号であって、同様に、標
本fr102と標本rr102、…、標本fr110と
標本rr110それぞれは、FR1またはRR1の同じ
標本化タイミングの信号であるものとする。このよう
に、ディジタル信号単位FR1およびRR1それぞれ
が、演奏された音楽の同じ標本化タイミングの標本を1
0標本を有していて、それら10標本が、付されている
数の小さい標本から、付されている数の大きい標本の順
序に並べられて構成されているように、ディジタル信号
単位FL1およびRL1それぞれも、その音楽の同じ標
本化タイミングの標本を10標本を有していて、それら
10標本それぞれに、小さい数から、大きい数の順序で
数を付しており、それら10標本が、付されている数の
小さい標本から、付されている数の大きい標本の順序に
並べられて構成されているものとする。また同様に、デ
ィジタル信号単位FR2、FL2、RR2およびRL2
それぞれは、その音楽の同じ標本化タイミングの標本を
10標本を有していて、それら10標本それぞれに、小
さい数から、大きい数の順序で数を付しており、それら
10標本が、付されている数の小さい標本から、付され
ている数の大きい標本の順序に並べられて構成されてい
るものとする。さらに同様に、同じ数が付されているデ
ィジタル信号単位それぞれは、演奏された音楽の同じ標
本化タイミングの標本を10標本を有していて、それら
10標本それぞれに、小さい数から、大きい数の順序で
数を付しており、それら10標本が、付されている数の
小さい標本から、付されている数の大きい標本の順序に
並べられて構成されているものとする。
【0030】なお、本発明の平均化手段として音信号平
均化回路7、信号変換手段としてD/A変換回路4を用
いた。
【0031】次に、このような本発明の実施の形態2の
音信号処理装置1の動作を述べる。
【0032】はじめに、音信号発信装置2が、再生音信
号Aを発生し、それを音信号平均化回路7に出力する。
【0033】そして、音信号平均化回路7が、音信号発
信装置2から再生音信号Aを入力し、その再生音信号A
を構成するディジタル信号単位のうち、FR1,FR
2,FR3,…とRR1,RR2,RR3,…とから、
図8に示すようなR平均音信号Eを生成し、また、FL
1,FL2,FL3,…とRL1,RL2,RL3,…
とから、図9に示すようなL平均音信号Fを生成する。
つまり、音信号平均化回路7が、再生音信号Aのうち、
舞台のコーナーFRで録音された音に対応するディジタ
ル音信号と、コーナーRRで録音された音に対応するデ
ィジタル音信号とからR平均音信号Eを生成し、また、
舞台のコーナーFLで録音された音に対応するディジタ
ル音信号と、コーナーRLで録音された音に対応するデ
ィジタル音信号とからL平均音信号Fを生成する。
【0034】ここで、詳しくR平均音信号Eを説明す
る。図8に、R平均音信号Eの構成図を示す。r101
は、図7を用いて説明した、再生音信号Aを構成するデ
ィジタル信号単位FR1の標本fr101のディジタル
値と、ディジタル信号単位RR1の標本rr101のデ
ィジタル値の平均値のディジタル値を有するディジタル
音信号である。例えば、標本fr101およびrr10
1のディジタル値それぞれが771、797であれば、
r101は、ディジタル値784を有するディジタル音
信号となる。同様に、r102,…,r110それぞれ
は、上述したディジタル信号単位FR1の標本fr10
2,…,fr110それぞれのディジタル値と、それら
それぞれと同じ標本化タイミングのディジタル信号単位
RR1の標本rr102,…,rr110それぞれのデ
ィジタル値の平均値のディジタル値を有するディジタル
音信号である。次に、R1は、r101,r102,
…,r110が、r101→r102→…→r110の
順序に並べられたディジタル信号単位である。また、デ
ィジタル信号単位R1と同様に、R2,R3,R4,…
は、上述したディジタル信号単位FR2,FR3,FR
4,…それぞれと、RR2,RR3,RR4,…それぞ
れが有している同じ標本化タイミングの信号同士のディ
ジタル値が平均化されて、それら平均値を有するディジ
タル音信号が、平均化される前の標本それぞれが配列さ
れていた順序に対応するように並べられて、かつ、ディ
ジタル信号単位FR2,FR3,FR4,…それぞれ
と、RR2,RR3,RR4,…それぞれに対応するよ
うに、符号および数を付したディジタル信号単位であ
る。そして、それらR1,R2,R3,…がR1→R2
→R3→…の順序に並べられたディジタル音信号が、R
平均音信号Eである。つまり、R平均音信号Eは、舞台
のコーナーFRおよびRRで録音された音を平均化した
音に対応するディジタル音信号になっている。
【0035】同様にして、L平均音信号Fを説明する。
図9に、L平均音信号Fの構成図を示す。l101は、
r101と同様に、上述したディジタル信号単位FL1
の標本fl101のディジタル値と、ディジタル信号単
位RL1の標本rl101のディジタル値の平均値のデ
ィジタル値を有するディジタル音信号であって、l10
2,…,l110それぞれは、ディジタル信号単位FL
1の標本fl102,…,fl110それぞれのディジ
タル値と、それらそれぞれと同じ標本化タイミングのデ
ィジタル信号単位RL1の標本rl102,…,rl1
10それぞれのディジタル値の平均値のディジタル値を
有するディジタル音信号である。次に、L1は、R1と
同様に、l101,l102,…,l110が、l10
1→l102→…→l110の順序に並べられたディジ
タル信号単位である。また、ディジタル信号単位L1と
同様に、L2,L3,L4…は、ディジタル信号単位F
L2,FL3,FL4,…それぞれと、RL2,RL
3,RL4,…それぞれが有している同じ標本化タイミ
ングの信号同士のディジタル値が平均化されて、それら
平均値を有するディジタル音信号が、平均化される前の
標本それぞれが配列されていた順序に対応するように並
べられて、かつ、ディジタル信号単位FL2,FL3,
FL4,…それぞれと、RL2,RL3,RL4,…そ
れぞれに対応するように、符号および数を付したディジ
タル信号単位である。そして、それらL1,L2,L
3,…がL1→L2→L3→…の順序に並べられたディ
ジタル音信号が、L平均音信号Fである。つまり、L平
均音信号Fは、舞台のコーナーFLおよびRLで録音さ
れた音を平均化した音に対応するディジタル音信号にな
っている。
【0036】その後、音信号平均化回路7が、R平均音
信号EおよびL平均音信号FをD/A変換回路4に出力
する。
【0037】さらに、D/A変換回路4が、音信号平均
化回路7からR平均音信号EおよびL平均音信号Fを入
力して、R平均音信号Eをアナログ音信号のR出力音信
号E’に変換し、FRスピーカー5に出力する。また同
様に、D/A変換回路4が、入力したL平均音信号Fを
アナログ音信号のL出力音信号F’に変換し、FLスピ
ーカー6に出力する。なお、D/A変換回路4は、実施
の形態1のD/A変換回路4と同様に、アナログ音信号
に変換するディジタル音信号が2チャンネルの音に対応
するディジタル音信号であるので、4チャンネルの音に
対応するディジタル音信号をアナログ音信号に変換する
場合に比べて、負担が半減することになる。
【0038】最後に、FRスピーカー5が、D/A変換
回路4からR出力音信号E’を入力し、舞台のコーナー
FRおよびRRで録音された音を平均化した音を再生す
る。また同様に、FLスピーカー6が、D/A変換回路
4からL出力音信号F’を入力し、舞台のコーナーFL
およびRLで録音された音を平均化した音を再生する。
【0039】なお、実施の形態2では、音信号平均化回
路7が、再生音信号Aのうち、舞台のコーナーFRで録
音された音に対応するディジタル音信号と、コーナーR
Rで録音された音に対応するディジタル音信号とからR
平均音信号Eを生成し、また、舞台のコーナーFLで録
音された音に対応するディジタル音信号とコーナーRL
で録音された音に対応するディジタル音信号とからL平
均音信号Fを生成するとしたが、音信号平均化回路7
が、舞台のコーナーFRで録音された音に対応するディ
ジタル音信号と、コーナーFLで録音された音に対応す
るディジタル音信号とから、ひとつの平均音信号を生成
し、また、舞台のコーナーRRで録音された音に対応す
るディジタル音信号とコーナーRLで録音された音に対
応するディジタル音信号とから、別の平均音信号を生成
してもよい。要するに、音信号平均化回路7が、再生音
信号Aの4チャンネルのディジタル音信号のうち、4、
3または2チャンネルのディジタル音信号から、その数
より少ない数の平均音信号を生成しさえすればよい。こ
の場合、D/A変換回路4が、音信号平均化回路7が出
力したディジタル音信号をアナログ音信号に変換して、
所定のスピーカーに出力し、さらに、そのアナログ音信
号を入力した所定のスピーカーは、入力したアナログ音
信号に対応する音を再生しさえすればよい。
【0040】また、実施の形態2では、音信号平均化回
路7が、再生音信号Aのうち、舞台のコーナーFRで録
音された音に対応するディジタル音信号と、コーナーR
Rで録音された音に対応するディジタル音信号とからR
平均音信号Eを生成し、また、舞台のコーナーFLで録
音された音に対応するディジタル音信号とコーナーRL
で録音された音に対応するディジタル音信号とからL平
均音信号Fを生成するとしたが、音信号平均化回路7
が、平均化信号を入力し、その平均化信号に基づいて、
再生音信号Aる4チャンネルのディジタル音信号のう
ち、4、3または2のチャンネルのディジタル音信号か
ら、その数より少ない数の平均音信号を生成してもよ
い。
【0041】(実施の形態3)先ず、本発明の実施の形
態3の音信号処理装置の構成を述べる。
【0042】図10に、実施の形態3の音信号処理装置
のブロック図を示す。1は音信号処理装置、2は音信号
発信装置、8はビット数削減回路、4はD/A変換回
路、9aはFRビット数復調回路、9bはFLビット数
復調回路、9cはRRビット数復調回路、9dはRLビ
ット数復調回路、5はFRスピーカー、6はFLスピー
カー、10はRRスピーカー、11はRLスピーカー、
Aは再生音信号、GはFRビット数削減音信号、HはF
Lビット数削減音信号、JはRRビット数削減音信号、
MはRLビット数削減音信号、GaはFRアナログ音信
号、HaはFLアナログ音信号、JaはRRアナログ音
信号、MaはRLアナログ音信号、GbはFR出力音信
号、HbはFL出力音信号、JbはRR出力音信号、M
bはRL出力音信号である。
【0043】音信号処理装置1は、ビット数削減回路8
およびD/A変換回路4から構成される。音信号発信装
置2は、再生音信号Aを発生し、それをビット数削減回
路8に出力する手段である。その再生音信号Aは、実施
の形態2で説明したような標本から構成されるディジタ
ル音信号である。それら標本それぞれは、量子化され
て、16ビットで表現されたディジタル音信号である。
ビット数削減回路8は、音信号発信装置2から再生音信
号Aを入力し、その再生音信号Aを構成する標本それぞ
れの16ビットのディジタル音信号から、上位8ビット
を抽出して、FRビット数削減音信号G、FLビット数
削減音信号H、RRビット数削減音信号J、およびRL
ビット数削減音信号Mを生成し、D/A変換回路4に出
力する手段である。そのFRビット数削減音信号Gを、
後に音信号処理装置1の動作とともに図11を用いて説
明する。また、FLビット数削減音信号H、RRビット
数削減音信号J、およびRLビット数削減音信号Mを、
そのFRビット数削減音信号Gを参照して説明する。D
/A変換回路4は、ビット数削減回路8からFRビット
数削減音信号G、FLビット数削減音信号H、RRビッ
ト数削減音信号J、およびRLビット数削減音信号Mを
入力し、それらはディジタル音信号であるので、それら
いずれをもアナログ音信号に変換し、FRビット数削減
音信号Gをアナログ音信号に変換したFRアナログ音信
号GaをFRビット数復調回路9aに出力し、同様に、
FLビット数削減音信号H、RRビット数削減音信号
J、およびRLビット数削減音信号Mそれぞれをアナロ
グ音信号に変換した、FLアナログ音信号Ha、RRア
ナログ音信号Ja、またはRLアナログ音信号Maを、
それぞれFLビット数復調回路9b、RRビット数復調
回路9c、またはRLビット数復調回路9dに出力する
手段である。FRビット数復調回路9aは、D/A変換
回路4が出力したFRアナログ音信号Gaを入力する手
段である。そして、FRアナログ音信号Gaの基になっ
たFRビット数削減音信号Gを構成する全標本が、8ビ
ットのディジタル音信号であって、そのFRビット数削
減音信号Gは、再生音信号Aを構成する16ビットのデ
ィジタル音信号の対応する標本それぞれの上位8ビット
を抽出して生成されたので、FRビット数復調回路9a
は、FRアナログ音信号Ga全体に、一律所定の音の高
さに相当するアナログ音信号Xを加えて、舞台のFRコ
ーナーで録音された音の高さと実質上等しくなるような
音に対応するアナログ音信号のFR出力音信号Gbを生
成し、それをFRスピーカー5に出力する手段である。
同様に、FLビット数復調回路9b、RRビット数復調
回路9c、およびRLビット数復調回路9dそれぞれ
は、D/A変換回路4からFLアナログ音信号Ha、R
Rアナログ音信号Ja、またはRLアナログ音信号Ma
を入力し、それらアナログ音信号全体に、一律所定の音
の高さに相当するアナログ音信号Xを加えて、舞台のコ
ーナーFL、RRまたはRLで録音された音の高さと実
質上等しくなるような音に対応するアナログ音信号のF
L出力音信号Hb、RR出力音信号Jb、またはRL出
力音信号Mbを生成し、それらをそれぞれFLスピーカ
ー6、RRスピーカー10、またはRLスピーカー11
に出力する手段である。そのFR出力音信号Gbを、後
に音信号処理装置1の動作とともに図12を用いて説明
する。また、FL出力音信号Hb、RR出力音信号J
b、およびRL出力音信号Mbを、そのFR出力音信号
Gbを参照して説明する。FRスピーカー5は、FRビ
ット数復調回路9aからFR出力音信号Gbを入力し、
舞台のコーナーFRで録音された音と実質上等しい音を
再生する手段である。同様に、FRスピーカー6、RR
スピーカー10、およびRLスピーカー11それぞれ
は、FLビット数復調回路9b、RRビット数復調回路
9c、またはRLビット数復調回路9dそれぞれからF
L出力音信号Hb、RR出力音信号Jb、またはRL出
力音信号Mbを入力し、舞台のコーナーFL、RRまた
はRLで録音された音と実質上等しい音を再生する手段
である。
【0044】なお、本発明のビット数削減手段としてビ
ット数削減回路8、信号変換手段としてD/A変換回路
4を用いた。
【0045】次に、このような本発明の実施の形態3の
音信号処理装置1の動作を述べる。
【0046】はじめに、音信号発信装置2が、16ビッ
トで表現された、ディジタル音信号の標本から構成され
る再生音信号Aを発生し、それをビット数削減回路8に
出力する。
【0047】そして、ビット数削減回路8が、音信号発
信装置2から再生音信号Aを入力し、その再生音信号A
を構成する標本それぞれは、16ビットのディジタル音
信号であるので、それら各標本の上位8ビットを抽出し
て、FRビット数削減音信号G、FLビット数削減音信
号H、RRビット数削減音信号J、およびRLビット数
削減音信号Mを生成する。
【0048】ここで、詳しくFRビット数削減音信号G
を説明する。図11(a)において、fr101は、実
施の形態2で説明した、ディジタル信号単位FR1の標
本である。ただしここでは、その標本fr101は、1
6ビットのディジタル音信号である。また、fr101
Uは、その標本fr101の上位8ビットのディジタル
音信号であり、fr101Dは、同じ標本fr101の
下位8ビットのディジタル音信号である。同様に、図1
1(b)のfr102U,…,fr110Uそれぞれ
は、ディジタル信号単位FR1の標本fr102,…,
fr110それぞれから、上位8ビットが抽出されたデ
ィジタル音信号である。そして、それらfr101U,
fr102U,…,fr110Uが、fr101U→f
r102U→…→fr110Uの順序に並べられてディ
ジタル信号単位FR1Uを生成する。また、実施の形態
2で説明したディジタル信号単位FR2,FR3,FR
4,…それぞれが有する全標本が16ビットのディジタ
ル音信号であるので、ディジタル信号単位FR1Uと同
様に、図11(c)のFR2U,FR3U,FR4U,
…それぞれは、上述したディジタル信号単位FR2,F
R3,FR4,…それぞれが有する全標本の標本の上位
8ビットのディジタル音信号が抽出されて、それら抽出
された8ビットのディジタル音信号の標本が、それら抽
出される前の標本それぞれが配列されていた順序に相当
するように並べられて、かつ、まとめられ、さらに、デ
ィジタル信号単位FR2,FR3,FR4,…それぞれ
に対応するように、符号および数を付したディジタル信
号単位である。最後に、それらディジタル信号単位FR
1U,FR2U,FR3U,…がFR1U→FR2U→
FR3U→…の順序に並べられたディジタル音信号が、
FRビット数削減音信号Gである。つまり、FRビット
数削減音信号Gは、舞台のコーナーFRで録音された音
から、所定の音の高さを失った音に対応するディジタル
音信号になっている。
【0049】同様にして、FLビット数削減音信号H、
RRビット数削減音信号J、およびRLビット数削減音
信号Mを説明する。実施の形態2で説明した、ディジタ
ル信号単位FL1,FL2,FL3,…、RR1,RR
2,RR3,…およびRL1,RL2,RL3,…それ
ぞれが有する全標本が16ビットのディジタル音信号で
あって、それら全標本から上位8ビットを抽出して、そ
れら8ビットのディジタル音信号それぞれを新しい標本
とし、それら新しい標本が、上位8ビットを抽出される
前の標本それぞれが配列されていた順序と同様に並べら
れて、かつ、まとめられ、FL1U,FL2U,FL3
U,…、RR1U,RR2U,RR3U,…およびRL
1U,RL2U,RL3U,…それぞれが生成される。
なお、FL1U,FL2U,FL3U,…、RR1U,
RR2U,RR3U,…およびRL1U,RL2U,R
L3U,…それぞれは、ディジタル信号単位FL1,F
L2,FL3,…、RR1,RR2,RR3,…または
RL1,RL2,RL3,…それぞれに対応するよう
に、符号および数を付したディジタル信号単位である。
そして、それらディジタル信号単位FL1U,FL2
U,FL3U,…、RR1U,RR2U,RR3U,…
およびRL1U,RL2U,RL3U,…それぞれが、
FL1U→FL2U→FL3U→…、RR1U→RR2
U→RR3U→…またはRL1U→RL2U→RL3U
→…の順序に並べられて、FLビット数削減音信号H、
RRビット数削減音信号J、およびRLビット数削減音
信号Mが生成される。つまり、FLビット数削減音信号
H、RRビット数削減音信号J、およびRLビット数削
減音信号Mそれぞれは、舞台のコーナーFL、RRまた
はRLで録音された音から、所定の音の高さを失った音
に対応するディジタル音信号である。
【0050】その後、ビット数削減回路8が、FRビッ
ト数削減音信号G、FLビット数削減音信号H、RRビ
ット数削減音信号J、およびRLビット数削減音信号M
を、D/A変換回路4に出力する。
【0051】さらに、D/A変換回路4が、ビット数削
減回路8からFRビット数削減音信号G、FLビット数
削減音信号H、RRビット数削減音信号J、およびRL
ビット数削減音信号Mを入力し、それらはディジタル音
信号であるので、それらをそれぞれアナログ音信号のF
Rアナログ音信号Ga、FLアナログ音信号Ha、RR
アナログ音信号Ja、またはRLアナログ音信号Maに
変換する。その後、D/A変換回路4が、FRアナログ
音信号GaをFRビット数復調回路9aに出力し、同様
に、FLアナログ音信号Ha、RRアナログ音信号J
a、およびRLアナログ音信号Maそれぞれを、FLビ
ット数復調回路9b、RRビット数復調回路9c、また
はRLビット数復調回路9dに出力する。なお、D/A
変換回路4は、再生音信号Aを構成する標本それぞれの
半数のビット数のディジタル音信号をアナログ音信号に
変換するので、再生音信号Aを構成する標本それぞれの
全てのビット数のディジタル音信号をアナログ音信号に
変換する場合に比べて、負担が半減することになる。
【0052】次に、FRビット数復調回路9aが、D/
A変換回路4が出力したFRアナログ音信号Gaを入力
する。そのFRアナログ音信号Gaの基になった、FR
ビット数削減音信号Gを構成する全標本は、8ビットの
ディジタル音信号であって、また、そのFRビット数削
減音信号Gは、再生音信号Aを構成する16ビットのデ
ィジタル音信号の対応する標本それぞれの上位8ビット
を抽出して生成されたので、図12に示すように、FR
ビット数復調回路9aは、FRアナログ音信号Ga全体
に、一律所定の音の高さに相当するアナログ音信号Xを
加えて、舞台のFRコーナーで録音された音の高さと実
質上等しくなるような音に対応するアナログ音信号のF
R出力音信号Gbを生成する。その後、FRビット数復
調回路9aが、FR出力音信号GbをFRスピーカー5
に出力する。
【0053】同様に、FLビット数復調回路9b、RR
ビット数復調回路9c、およびRLビット数復調回路9
dそれぞれは、D/A変換回路4からFLアナログ音信
号Ha、RRアナログ音信号Ja、またはRLアナログ
音信号Maを入力し、それらアナログ音信号全体に、一
律所定の音の高さに相当するアナログ音信号Xを加え
て、舞台のコーナーFL、RRまたはRLで録音された
音の高さと実質上等しくなるような音に対応するアナロ
グ音信号のFL出力音信号Hb、RR出力音信号Jb、
またはRL出力音信号Mbを生成し、それらそれぞれを
FLスピーカー6、RRスピーカー10、またはRLス
ピーカー11に出力する。
【0054】最後に、FRスピーカー5が、FRビット
数復調回路9aからFR出力音信号Gbを入力し、舞台
のコーナーFRで録音された音と実質上等しい音を再生
する。同様に、FLスピーカー6、RRスピーカー1
0、およびRLスピーカー11それぞれが、FLビット
数復調回路9bが出力したFL出力音信号Hb、RRビ
ット数復調回路9cが出力したRR出力音信号Jb、ま
たはRLビット数復調回路9dが出力したRL出力音信
号Mbを入力し、舞台のコーナーFL、RRまたはRL
で録音された音と実質上等しい音を再生する。
【0055】なお、実施の形態3では、再生音信号Aを
構成する標本それぞれは、16ビットで表現されるディ
ジタル音信号であるとしたが、再生音信号Aを構成する
標本それぞれは、何ビットで表現されるディジタル音信
号であってもよい。また、FRビット数削減音信号G、
FLビット数削減音信号H、RRビット数削減音信号
J、およびRLビット数削減音信号Mそれぞれを構成す
る標本それぞれは、8ビットで表現されるディジタル音
信号であるとしたが、FRビット数削減音信号G、FL
ビット数削減音信号H、RRビット数削減音信号J、お
よびRLビット数削減音信号Mそれぞれを構成する標本
それぞれは、再生音信号Aを構成するそれぞれの標本の
ビット数より小さい数のビット数であれば、何ビットで
表現されるディジタル音信号であってもよい。この場
合、FRビット数復調回路9a、FLビット数復調回路
9b、RRビット数復調回路9c、およびRLビット数
復調回路9dそれぞれは、FRアナログ音信号Ga、F
Lアナログ音信号Ha、RRアナログ音信号Ja、また
はRLアナログ音信号Maそれぞれ全体に、一律所定の
音の高さに相当するアナログ音信号を加えて、舞台のコ
ーナーFR、FL、RRまたはRLで録音された音の高
さと実質上等しくなるような音に対応するアナログ音信
号のFR出力音信号Gb、FL出力音信号Hb、RR出
力音信号Jb、またはRL出力音信号Mbを生成しさえ
すればよい。
【0056】また、実施の形態3では、ビット数削減回
路8が、再生音信号Aを構成するそれぞれの標本の上位
8ビットを抽出して、FRビット数削減音信号G、FL
ビット数削減音信号H、RRビット数削減音信号J、お
よびRLビット数削減音信号Mを生成するとしたが、ビ
ット数削減回路8が、ビット数削減信号を入力し、その
ビット数削減信号に基づいて、再生音信号Aを構成する
それぞれの標本の上位数ビットを抽出して、FRビット
数削減音信号G、FLビット数削減音信号H、RRビッ
ト数削減音信号J、およびRLビット数削減音信号Mを
生成するとしてもよい。この場合、FRビット数復調回
路9a、FLビット数復調回路9b、RRビット数復調
回路9c、およびRLビット数復調回路9dそれぞれ
も、ビット数削減信号を入力し、そのビット数削減信号
に基づいて、FRアナログ音信号Ga、FLアナログ音
信号Ha、RRアナログ音信号Ja、またはRLアナロ
グ音信号Maそれぞれ全体に、一律所定の音の高さに相
当するアナログ音信号を加えて、舞台のコーナーFR、
FL、RRまたはRLで録音された音の高さと実質上等
しくなるような音に対応するアナログ音信号のFR出力
音信号Gb、FL出力音信号Hb、RR出力音信号J
b、またはRL出力音信号Mbを生成しさえすればよ
い。
【0057】さらに、実施の形態3で述べた各標本は、
線形形式のビット表示の標本であってもよいし、非線形
形式のビット表示の標本であってもよい。
【0058】(実施の形態4)先ず、本発明の実施の形
態4の音信号処理装置の構成を述べる。
【0059】図13に、実施の形態4の音信号処理装置
のブロック図を示す。1は音信号処理装置、2は音信号
発信装置、12は標本削除回路、4はD/A変換回路、
13aはFR標本復調回路、13bはFL標本復調回
路、13cはRR標本復調回路、13dはRL標本復調
回路、5はFRスピーカー、6はFLスピーカー、10
はRRスピーカー、11はRLスピーカー、Aは再生音
信号、NはFR標本削除音信号、PはFL標本削除音信
号、QはRR標本削除音信号、SはRL標本削除音信
号、NaはFRアナログ音信号、PaはFLアナログ音
信号、QaはRRアナログ音信号、SaはRLアナログ
音信号、NbはFR出力音信号、PbはFL出力音信
号、QbはRR出力音信号、SbはRL出力音信号であ
る。
【0060】音信号処理装置1は、標本削除回路12お
よびD/A変換回路4から構成される。音信号発信装置
2は、実施の形態2で説明したように、ディジタル音信
号の標本から構成される再生音信号Aを発生し、それを
標本削除回路12に出力する手段である。標本削除回路
12は、音信号発信装置2が出力した再生音信号Aを入
力し、その再生音信号Aのうち、舞台のコーナーFR、
FL、RRまたはRLで録音された音それぞれに対応す
る標本から、偶数番目の標本を削除して、FR標本削除
音信号N、FL標本削除音信号P、RR標本削除音信号
Q、およびRL標本削除音信号Sを生成し、D/A変換
回路4に出力する手段である。そのFR標本削除音信号
Nを、後に音信号処理装置1の動作とともに図14を用
いて説明する。また、FL標本削除音信号P、RR標本
削除音信号Q、およびRL標本削除音信号Sを、そのF
R標本削除音信号Nを参照して説明する。D/A変換回
路4は、標本削除回路12が出力したFR標本削除音信
号N、FL標本削除音信号P、RR標本削除音信号Q、
およびRL標本削除音信号Sを入力し、それらはディジ
タル音信号であるので、それらいずれをもアナログ音信
号に変換し、FR標本削除音信号Nをアナログ音信号に
変換したFRアナログ音信号NaをFR標本復調回路1
3aに出力し、同様に、FL標本削除音信号P、RR標
本削除音信号QおよびRL標本削除音信号Sをアナログ
音信号に変換したFLアナログ音信号Pa、RRアナロ
グ音信号Qa、またはRLアナログ音信号Saそれぞれ
を、FL標本復調回路13b、RR標本復調回路13
c、またはRL標本復調回路13dに出力する手段であ
る。FR標本復調回路13aは、D/A変換回路4が出
力したFRアナログ音信号Naを入力する手段である。
また、そのFRアナログ音信号Naの基になったFR標
本削除音信号Nは、再生音信号Aのうち、舞台のコーナ
ーFRで録音された音に対応する標本から、偶数番目の
標本を削除して生成されたディジタル音信号であるの
で、FR標本復調回路13aは、FR標本削除音信号N
を構成していた全ての隣り合った2つの標本のディジタ
ル値の平均値を算出し、その平均値を有する平均ディジ
タル音信号に相当するアナログ音信号それぞれを、それ
ら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出したとき
に用いた、対応する2つの標本の間に相当するFRアナ
ログ音信号Naの位置に加えて、舞台のコーナーFRで
録音された音と実質上等しくなるような音に対応するア
ナログ音信号のFR出力音信号Nbを生成し、FRスピ
ーカー5に出力する手段である。同様に、FL標本復調
回路13b、RR標本復調回路13c、およびRL標本
復調回路13dそれぞれは、D/A変換回路4からFL
アナログ音信号Pa、RRアナログ音信号Qa、または
RLアナログ音信号Saを入力し、それらそれぞれを構
成していた全ての隣り合った2つの標本のディジタル値
の平均値を算出し、その平均値を有する平均ディジタル
音信号に相当するアナログ音信号それぞれを、それら平
均ディジタル音信号のディジタル値を算出したときに用
いた、対応する2つの標本の間に相当するFLアナログ
音信号Pa、RRアナログ音信号Qa、またはRLアナ
ログ音信号Saの位置に加えて、舞台のコーナーFR、
FLまたはRRで録音された音と実質上等しくなるよう
な音に対応するアナログ音信号のFL出力音信号Pb、
RR出力音信号Qb、またはRL出力音信号Sbを生成
し、それらそれぞれをFLスピーカー6、RRスピーカ
ー10、またはRLスピーカー11に出力する手段であ
る。FRスピーカー5は、FR標本復調回路13aから
FR出力音信号Nbを入力し、舞台のコーナーFRで録
音された音と実質上等しい音を再生する手段である。同
様に、FLスピーカー6、RRスピーカー10、および
RLスピーカー11それぞれは、FL標本復調回路13
bが出力したFL出力音信号Pb、RR標本復調回路1
3cが出力したRR出力音信号Qb、またはRL標本復
調回路13dが出力したRL出力音信号Sbを入力し、
舞台のコーナーFL、RRまたはRLで録音された音と
実質上等しい音を再生する手段である。
【0061】なお、本発明の標本削除手段として標本削
除回路12、信号変換手段としてD/A変換回路4を用
いた。
【0062】次に、このような本発明の実施の形態4の
音信号処理装置1の動作を述べる。
【0063】はじめに、音信号発信装置2が、ディジタ
ル音信号の標本から構成される再生音信号Aを発生し、
それを標本削除回路12に出力する。
【0064】そして、標本削除回路12が、音信号発信
装置2から再生音信号Aを入力し、その再生音信号Aの
うち、舞台のコーナーFR、FL、RRまたはRLで録
音された音それぞれに対応する標本から、偶数番目の標
本を削除して、FR標本削除音信号N、FL標本削除音
信号P、RR標本削除音信号Q、およびRL標本削除音
信号Sを生成する。
【0065】ここで、詳しくFR標本削除音信号Nを説
明する。先ず、図14(a)に、再生音信号Aの構成図
を示す。FR1,FL1,RR1,RL1,FR2,F
L2,RR2,RL2,FR3,…それぞれは、実施の
形態1で説明した再生音信号Aを構成するディジタル信
号単位である。また、fr101,fr102,fr1
03,…,fr108,fr109,fr110それぞ
れは、実施の形態2で説明したディジタル信号単位FR
1の標本である。また同様に、実施の形態2で説明した
とおり、再生音信号Aを構成する全てのディジタル信号
単位は、10標本を有している。次に、図14(b)
に、FR標本削除音信号Nの構成図を示す。先ず、上述
したディジタル信号単位FR1が有する10標本から、
偶数番目の標本、すなわち、fr102,fr104,
fr106,fr108,fr110の5標本が削除さ
れて、残された奇数番目の標本、すなわち、fr10
1,fr103,fr105,fr107,fr109
の5標本が、fr101→fr103→fr105→f
r107→fr109の順序に並べられて、ディジタル
信号単位FR1’を生成する。同様に、再生音信号Aの
うち、舞台のコーナーFRで録音された音に対応する、
ディジタル信号単位FR2,FR3,FR4,…それぞ
れが有する10標本から、偶数番目の標本が削除され
て、残された奇数番目の標本それぞれが、それら残され
た標本が付している数の小さいものから大きいものの順
序に並べられて、ディジタル信号単位FR2’,FR
3’,FR4’,…それぞれを生成する。なお、それら
ディジタル信号単位FR2’,FR3’,FR4’,…
それぞれは、5標本から構成され、また、ディジタル信
号単位FR2,FR3,FR4,…それぞれに対応する
ように、符号および数を付している。そして、それらデ
ィジタル信号単位FR1’,FR2’,FR3’,…
が、FR1’→FR2’→FR3’→…の順序に並べら
れて、ディジタル音信号のFR標本削除音信号Nを生成
する。つまり、FR標本削除音信号Nは、舞台のコーナ
ーFRで録音された音に対応するディジタル音信号の全
標本から、偶数番目の標本が削除されて、残された奇数
番目の標本が、その残された標本の順序に並べられたデ
ィジタル音信号である。
【0066】同様にして、FL標本削除音信号P、RR
標本削除音信号Q、およびRL標本削除音信号Sを説明
する。実施の形態2で説明した、再生音信号Aを構成す
るディジタル信号単位FL1,FL2,FL3,…、R
R1,RR2,RR3,…およびRL1,RL2,RL
3,…それぞれが有している10標本から、偶数番目の
標本が削除されて、残された奇数番目の標本それぞれ
が、その残された標本の順序に並べられて、ディジタル
信号単位FL1’,FL2’,FL3’,…、RR
1’,RR2’,RR3’,…およびRL1’,RL
2’,RL3’,…それぞれを生成する。なお、それら
全てのディジタル信号単位それぞれは、標本が削除され
る前のディジタル信号単位それぞれに対応するように、
符号および数を付している。そして、それらディジタル
信号単位FL1’,FL2’,FL3’,…が、FL
1’→FL2’→FL3’→…の順序に並べられてFL
標本削除音信号Pを生成し、また、RR1’,RR
2’,RR3’,…が、RR1’→RR2’→RR3’
→…の順序に並べられてRR標本削除音信号Qを生成
し、さらに、RL1’,RL2’,RL3’,…が、R
L1’→RL2’→RL3’→…の順序に並べられてR
L標本削除音信号Sを生成する。つまり、FL標本削除
音信号P、RR標本削除音信号Q、およびRL標本削除
音信号Sそれぞれは、舞台のコーナーFL、RRまたは
RLで録音された音に対応するディジタル音信号の全標
本から、偶数番目の標本が削除されて、残された奇数番
目の標本が、その残された標本の順序に並べられたディ
ジタル音信号である。
【0067】その後、標本削除回路12が、FR標本削
除音信号N、FL標本削除音信号P、RR標本削除音信
号Q、およびRL標本削除音信号SをD/A変換回路4
に出力する。
【0068】さらに、D/A変換回路4が、標本削除回
路12からFR標本削除音信号N、FL標本削除音信号
P、RR標本削除音信号Q、およびRL標本削除音信号
Sを入力し、それらはディジタル音信号であるので、そ
れらをそれぞれアナログ音信号のFRアナログ音信号N
a、FLアナログ音信号Pa、RRアナログ音信号Q
a、またはRLアナログ音信号Saに変換する。その
後、D/A変換回路4が、FRアナログ音信号NaをF
R標本復調回路13aに出力し、同様に、FLアナログ
音信号Pa、RRアナログ音信号Qa、およびRLアナ
ログ音信号Saそれぞれを、FL標本復調回路13b、
RR標本復調回路13c、またはRL標本復調回路13
dに出力する。なお、D/A変換回路4は、再生音信号
Aを構成する半数の標本をアナログ音信号に変換するの
で、再生音信号Aを構成する全ての標本をアナログ音信
号に変換する場合に比べて、負担が半減することにな
る。
【0069】次に、FR標本復調回路13aが、D/A
変換回路4が出力したFRアナログ音信号Naを入力す
る。そのFRアナログ音信号Naの基になったFR標本
削除音信号Nは、舞台のコーナーFRで録音された音に
対応するディジタル音信号の全標本のうち、奇数番目の
標本それぞれが、標本自身が付している数の小さいもの
から大きいものの順序に並べられた音信号であるので、
FR標本復調回路13aは、それら全ての隣り合った2
つの標本のディジタル値の平均値を算出し、それら算出
された平均値を有する平均ディジタル音信号に相当する
アナログ音信号それぞれを、それら平均ディジタル音信
号のディジタル値を算出したときに用いた、対応する2
つの標本の間に相当するFRアナログ音信号Naの位置
に加えて、舞台のコーナーFRで録音された音と実質上
等しくなるような音に対応するアナログ音信号のFR出
力音信号Nbを生成し、FRスピーカー5に出力する。
例えば、FR標本削除音信号Nの標本fr101および
fr103のディジタル値それぞれが771、357で
あれば、FR標本復調回路13aは、ディジタル値56
4を有する平均ディジタル音信号に相当するアナログ音
信号を、ディジタル音信号の標本fr101およびfr
103がアナログ音信号に変換された間の位置に加え
る。
【0070】同様に、FL標本復調回路13b、RR標
本復調回路13c、およびRL標本復調回路13dそれ
ぞれは、D/A変換回路4からFLアナログ音信号P
a、RRアナログ音信号Qa、またはRLアナログ音信
号Saを入力し、それらの基になったFL標本削除音信
号P、RR標本削除音信号Q、およびRL標本削除音信
号Sの全ての隣り合った2つの標本のディジタル値の平
均値を算出し、それら算出された平均値を有する平均デ
ィジタル音信号に相当するアナログ音信号それぞれを、
それら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出した
ときに用いた、対応する2つの標本の間に相当するFL
アナログ音信号Pa、RRアナログ音信号Qa、または
RLアナログ音信号Saの位置に加えて、舞台のコーナ
ーFL、RRまたはRLで録音された音と実質上等しく
なるような音に対応するアナログ音信号のFL出力音信
号Pb、RR出力音信号Qb、またはRL出力音信号S
bを生成する。その後、FL標本復調回路13b、RR
標本復調回路13c、およびRL標本復調回路13dそ
れぞれは、FL出力音信号Pb、RR出力音信号Qb、
またはRL出力音信号Sbそれぞれを、FLスピーカー
6、RRスピーカー10、またはRLスピーカー11に
出力する。
【0071】最後に、FRスピーカー5が、FR標本復
調回路13aが出力したFR出力音信号Nbを入力し、
舞台のFRコーナーで録音された音と実質上等しくなる
ような音を再生する。同様に、FLスピーカー6、RR
スピーカー10およびRLスピーカー11それぞれが、
FL標本復調回路13bが出力したFL出力音信号P
b、RR標本復調回路13cが出力したRR出力音信号
QbまたはRL標本復調回路13dが出力したRL出力
音信号Sbを入力し、舞台のコーナーFL、RRまたは
RLで録音された音と実質上等しい音を再生する。
【0072】なお、実施の形態4では、標本削除回路1
2が、再生音信号Aのうち、舞台のコーナーFR、F
L、RRまたはRLで録音された音それぞれに対応する
標本から、偶数番目の標本を削除して、FR標本削除音
信号N、FL標本削除音信号P、RR標本削除音信号
Q、およびRL標本削除音信号Sを生成するとしたが、
標本削除回路12が、再生音信号Aから削除する標本
は、偶数番目の標本でなくてもよい。要するに、標本削
除回路12が、再生音信号Aから所定の周期で標本を削
除しさえすればよい。この場合、FR標本復調回路13
a、FL標本復調回路13b、RR標本復調回路13
c、およびRL標本復調回路13dそれぞれは、FRア
ナログ音信号Na、FLアナログ音信号Pa、RRアナ
ログ音信号Qa、またはRLアナログ音信号Saそれぞ
れの基になったFR標本削除音信号N、FL標本削除音
信号P、RR標本削除音信号Q、またはRL標本削除音
信号Sの、標本が削除された位置を挟む2つの標本のデ
ィジタル値の平均値を算出して、それら算出された平均
値を有する平均ディジタル音信号を生成し、それら生成
された平均ディジタル音信号に対応するアナログ音信号
それぞれを、それら平均ディジタル音信号のディジタル
値を算出したときに用いた、全ての2つの標本の間に相
当するFRアナログ音信号Na、FLアナログ音信号P
a、RRアナログ音信号Qa、またはRLアナログ音信
号Saの位置に加えて、舞台のコーナーFR、FL、R
RまたはRLコーナーで録音されたの音と実質上等しく
なるような音に対応するアナログ音信号のFR出力音信
号Nb、FL出力音信号Pb、RR出力音信号Qb、ま
たはRL出力音信号Sbを生成しさえすればよい。
【0073】また、実施の形態4では、標本削除回路1
2が、再生音信号Aのうち、舞台のコーナーFR、F
L、RRまたはRLで録音された音それぞれに対応する
標本から、偶数番目の標本を削除して、FR標本削除音
信号N、FL標本削除音信号P、RR標本削除音信号
Q、およびRL標本削除音信号Sを生成するとしたが、
標本削除回路12が、標本削除信号を入力し、その標本
削除信号に基づいて、再生音信号Aを構成する標本から
所定の標本を削除して、FR標本削除音信号N、FL標
本削除音信号P、RR標本削除音信号Q、およびRL標
本削除音信号Sを生成するとしてもよい。この場合、F
R標本復調回路13a、FL標本復調回路13b、RR
標本復調回路13c、およびRL標本復調回路13dそ
れぞれも、標本削除信号を入力し、その標本削除信号に
基づいて、FRアナログ音信号Na、FLアナログ音信
号Pa、RRアナログ音信号Qa、またはRLアナログ
音信号Saの基になったFR標本削除音信号N、FL標
本削除音信号P、RR標本削除音信号Q、またはRL標
本削除音信号Sの所定の隣り合った2つの標本のディジ
タル値の平均値を算出して、それら算出された平均値を
有する平均ディジタル音信号を生成し、それら生成され
た平均ディジタル音信号に対応するアナログ音信号それ
ぞれを、それら平均ディジタル音信号のディジタル値を
算出したときに用いた、全ての2つの標本の間に相当す
るFRアナログ音信号Na、FLアナログ音信号Pa、
RRアナログ音信号Qa、またはRLアナログ音信号S
aの位置に加えて、舞台のコーナーFR、FL、RRま
たはRLコーナーで録音された音と実質上等しくなるよ
うな音に対応するアナログ音信号のFR出力音信号N
b、FL出力音信号Pb、RR出力音信号Qb、または
RL出力音信号Sbを生成しさえすればよい。
【0074】なお、実施の形態2、3および4では、再
生音信号Aを構成するディジタル信号単位FR1,FL
1,RR1,RL1,FR2,FL2,RR2,RL
2,FR3,…それぞれは、10標本を有しているとし
たが、それらディジタル信号単位それぞれが有する標本
の数は、10に限定されることはない。要するに、それ
らディジタル信号単位それぞれが、演奏された音楽の対
応する標本化タイミングの標本を同数有してさえおれば
よい。
【0075】また、実施の形態1、2、3および4で
は、再生音信号Aは、舞台の4ヶ所のコーナーFR、F
L、RRおよびRLで録音された、4チャンネルの音に
対応するディジタル音信号から構成されるディジタル音
信号であるとしたが、再生音信号Aは、録音された音に
対応するディジタル音信号から構成されるディジタル音
信号でなくてもよく、また、チャンネル数は、4に限る
ことはない。要するに、実施の形態1および2では、再
生音信号Aは、互いに関連のある複数の音がディジタル
化された音信号でありさえすればよく、また、実施の形
態3および4では、再生音信号Aは、音がディジタル化
された音信号でありさえすればよい。
【0076】また、実施の形態1、2、3および/また
は4の音信号処理装置1の機能を、パーソナルコンピュ
ータのハードウェアが備えてもよいし、パーソナルコン
ピュータのソフトウェアが備えてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、多量な情報のディジタル音信号を速くア
ナログ音信号に変換する音信号処理装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の音信号処理装置のブロック図
【図2】実施の形態1の音信号処理装置のブロック図
【図3】舞台とその4ヶ所のコーナーを示す構成図
【図4】実施の形態1の再生音信号Aの構成図
【図5】実施の形態1のFR抽出音信号CおよびFL抽
出音信号Dの構成図
【図6】実施の形態2の音信号処理装置のブロック図
【図7】実施の形態2の再生音信号Aの構成図
【図8】実施の形態2のR平均音信号Eの構成図
【図9】実施の形態2のL平均音信号Fの構成図
【図10】実施の形態3の音信号処理装置のブロック図
【図11】実施の形態3のFRビット数削減音信号Gの
構成図
【図12】実施の形態3のFR出力音信号Gbの構成図
【図13】実施の形態4の音信号処理装置のブロック図
【図14】実施の形態3の再生音信号AおよびFR標本
削除音信号Nの構成図
【符号の説明】
1 音信号処理装置 2 音信号発信装置 3 音信号抽出回路 4 D/A変換回路 5 FRスピーカー 6 FLスピーカー 7 音信号平均化回路 8 ビット数削減回路 9a FRビット数復調回路 9b FLビット数復調回路 9c RRビット数復調回路 9d RLビット数復調回路 10 RRスピーカー 11 RLスピーカー 12 標本削除回路 13a FR標本復調回路 13b FL標本復調回路 13c RR標本復調回路 13d RL標本復調回路 A 再生音信号 B 出力音信号 C FR抽出音信号 D FL抽出音信号 C’ FR出力音信号 D’ FL出力音信号 E R平均音信号 F L平均音信号 E’ R出力音信号 F’ L出力音信号 G FRビット数削減音信号 H FLビット数削減音信号 J RRビット数削減音信号 M RLビット数削減音信号 Ga FRアナログ音信号 Ha FLアナログ音信号 Ja RRアナログ音信号 Ma RLアナログ音信号 Gb FR出力音信号 Hb FL出力音信号 Jb RR出力音信号 Mb RL出力音信号 X 所定の音の高さに相当するアナログ音信号 N FR標本削除音信号 P FL標本削除音信号 Q RR標本削除音信号 S RL標本削除音信号 Na FRアナログ音信号 Pa FLアナログ音信号 Qa RRアナログ音信号 Sa RLアナログ音信号 Nb FR出力音信号 Pb FL出力音信号 Qb RR出力音信号 Sb RL出力音信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに関連のある複数の音がディジタル化
    された複合ディジタル音信号を入力し、その複合ディジ
    タル音信号から、前記音のうち、ひとつまたは複数の音
    に対応するディジタル音信号を抽出する抽出手段と、前
    記抽出手段が抽出したディジタル音信号をアナログ音信
    号に変換する信号変換手段とを備えたことを特徴とする
    音信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記抽出手段は、抽出信号を入力し、その
    抽出信号に基づいて、前記複合ディジタル音信号から前
    記ディジタル音信号を抽出することを特徴とする請求項
    1記載の音信号処理装置。
  3. 【請求項3】前記複合ディジタル音信号は、所定の時間
    単位でまとめられたディジタル信号単位を所定の順序で
    並べられたことを特徴とする請求項1または2記載の音
    信号処理装置。
  4. 【請求項4】互いに関連のある複数の音がそれぞれ所定
    数で標本化されたディジタル音信号を入力し、それら複
    数の音のうち、任意の複数の音に対応するディジタル音
    信号の同じ標本化タイミングの信号同士のディジタル値
    を平均化する平均化手段と、前記平均化されたディジタ
    ル音信号および/または前記平均化されていないディジ
    タル音信号をアナログ音信号に変換する信号変換手段と
    を備えたことを特徴とする音信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記平均化手段は、前記平均化手段が入力
    したディジタル音信号の前記複数全ての音に対応するデ
    ィジタル音信号の同じ標本化タイミングの信号同士のデ
    ィジタル値を平均化することを特徴とする請求項4記載
    の音信号処理装置。
  6. 【請求項6】前記平均化手段は、平均化信号を入力し、
    その平均化信号に基づいて、前記平均化手段が入力した
    ディジタル音信号の同じ標本化タイミングの信号同士の
    ディジタル値を平均化することを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の音信号処理装置。
  7. 【請求項7】標本化、量子化され、またkビットで表現
    されるディジタル音信号を入力し、そのディジタル音信
    号のkビットのうち上位jビット(k>j)を抽出する
    ビット数削減手段と、前記ビット数削減手段が抽出した
    前記jビットのディジタル音信号を、前記jビットが、
    前記kビットのディジタル音信号の上位ビットであるこ
    とを考慮しながら、アナログ音信号に変換する信号変換
    手段とを備えたことを特徴とする音信号処理装置。
  8. 【請求項8】前記ビット数削減手段は、ビット数削減信
    号を入力し、そのビット数削減信号に基づいて、前記デ
    ィジタル音信号のkビットのうち上位jビット(k>
    j)を抽出することを特徴とする請求項7記載の音信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】前記kは、16もしくは12であって、前
    記jは、8であることを特徴とする請求項7または8記
    載の音信号処理装置。
  10. 【請求項10】所定数で標本化されたディジタル音信号
    を入力し、そのディジタル音信号から所定の周期で標本
    を削除する標本削除手段と、前記標本削除手段が削除せ
    ずに残したディジタル音信号をアナログ音信号に変換す
    る信号変換手段とを備えたことを特徴とする音信号処理
    装置。
  11. 【請求項11】前記標本削除手段は、標本削除信号を入
    力し、その標本削除信号に基づいて、前記ディジタル音
    信号から前記所定の周期で標本を削除することを特徴と
    する請求項10記載の音信号処理装置。
JP11409897A 1996-05-21 1997-05-01 音信号処理装置 Pending JPH10308067A (ja)

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