JPH10307585A - 電子楽器の駆動機構 - Google Patents

電子楽器の駆動機構

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JPH10307585A
JPH10307585A JP10055582A JP5558298A JPH10307585A JP H10307585 A JPH10307585 A JP H10307585A JP 10055582 A JP10055582 A JP 10055582A JP 5558298 A JP5558298 A JP 5558298A JP H10307585 A JPH10307585 A JP H10307585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被駆動体の耐久性を高めること、および多種
多様なタッチ感触を得ることを可能にすること。 【解決手段】 一端部が固定部材50に回動可能に支持
され、所定方向に付勢された被駆動体sdを、アクチュ
エータによってその付勢力に抗して押圧して回動させる
電子楽器の駆動機構であり、そのアクチュエータに複数
のアクチュエータ部(当接部)a1,a2を設け、その
アクチュエータの駆動ストローク中に、その各アクチュ
エータ部a1,a2が順次被駆動体sdに当接し、2つ
のアクチュエータ部a1,a2が共に被駆動体に当接す
る瞬間を有し、その瞬間の前と後で被駆動体sdを主に
押圧するアクチュエータ部が交替するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子鍵盤楽器や
電子管楽器等のキー操作機構を有する電子楽器に用いら
れるキースイッチの駆動機構、あるいはキースイッチと
は別に電子楽器のキー操作時のタッチ感触を発生させる
機構としての電子楽器の駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器の鍵盤部分には、最少限の
機構として支持部材であるフレームと鍵と鍵操作によっ
てオン・オフする鍵スイッチとが設けられている。ま
た、電子鍵盤楽器には、その鍵操作時のタッチ感をアコ
ースチックピアノに似せるために、鍵の押下時に鍵に非
線形に反力を発生させるためのタッチ感触機構が設けら
れる。
【0003】その一例として、鍵の押下によってそのア
クチュエータ部がドーム型(お椀型)のゴム等の弾性部
材を押圧するように構成し、鍵の押下が進むにつれてそ
の弾性部材に座屈作用の連続が発生することにより、押
鍵の後半において指に受ける反力が軽くなるようなタッ
チ感(主に静的タッチ感)を得るものがある。
【0004】他の例として、鍵に連動して質量の大きい
ハンマを駆動して主に動的タッチ感を得るもの、さらに
その鍵とハンマとの間にジャックやレットオフ部材を介
在させ、押鍵終期に抜けるようなタッチ感触が得られる
ようにしたものなどもある。その場合、鍵スイッチは鍵
で駆動するものとハンマで駆動するものがある。
【0005】このような鍵スイッチとタッチ感触部材を
兼ねた駆動機構として、例えば図21および図22に示
すようなものがある。図21はその縦断面図、図22は
アクチュエータを除いて後部上方から見た斜視図であ
る。
【0006】この駆動機構は、プリント基板100上に
載置固定されるベース部201と、一端部がヒンジ部2
02によってベース部201に回動可能に支持された被
駆動体203と、その被駆動体203の少なくとも他端
部に接続され、被駆動体203をベース部に対して傾斜
させて上方に付勢するように保持するスカート部(膨出
部)204とが、ゴム等の弾性部材によって一体に形成
されている。
【0007】そして、図示しない鍵あるいはハンマ等の
揺動部材に設けられた駆動手段であるアクチュエータ3
00によって、被駆動体203の一端部と他端部との中
間部が押圧されることにより、被駆動体203がヒンジ
部202を回動支点として回動するように構成されてい
る。
【0008】被駆動体203は、その上面203aにア
クチュエータ受部203bを突状に形成し、そのアクチ
ュエータ受部203bよりヒンジ部202寄りの位置と
スカート部204の先端寄りの位置に、それぞれ下面に
可動接点205,206を有する内ドーム型の2つの可
動接点保持部203c,203dを設けている。その各
可動接点205,206と対向する基板100の上面
に、それぞれ対の導電パターンからなる固定接点10
1,102を設けて、第1のスイッチSW1と第2のス
イッチSW2からなる2メイク型のタッチレスポンス・
スイッチを構成している。
【0009】このような駆動機構によれば、押鍵により
駆動手段であるアクチュエータ300が被駆動体203
のアクチュエータ受部203bに当接して、それをスカ
ート部204による付勢力に抗して押圧する。それによ
って、被駆動体203がヒンジ部202を回動支点とし
て下方に回動し、まずヒンジ部202に近い方の可動接
点205が固定接点101に当接して第1のスイッチS
W1がオンになり、次いで、もう一方の可動接点206
が固定接点102に当接して第2のスイッチSW2がオ
ンになる。
【0010】この2つのスイッチSW1,SW2のオン
によって押鍵を検知すると共に、第1のスイッチSW1
がオンしてから第2のスイッチSW2がオンするまでの
時間差によって押鍵速度に応じたタッチレスポンス情報
を得ることができ、それによって発生する楽音の音量や
音色、それらのエンベロープなどを制御することができ
る。また、押鍵の後期には弾性を有するスカート部20
4に座屈の連続作用が発生して、指に受ける反力が軽く
なるタッチ感触が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような駆動機構においては、一般に1個のアクチュ
エータがその駆動ストローク中に、1個の当接部を被駆
動体に当接させてそれを押圧駆動するようになっている
ため、そのアクチュエータの動作に支配される被駆動体
の動作は単純なものになっていた。そして、被駆動体の
常に同じ部分がアクチュエータに当接して押圧駆動され
るので、長期の使用により摩耗し易く、耐久性の点でも
問題があった。
【0012】また、従来の電子楽器の2メイク型のタッ
チレスポンス・スイッチの駆動機構の他の例として、米
国特許第4,901,614号に見られるように、鍵に連
動する質量体であるハンマに、駆動手段として一対の当
接部を有するアクチュエータを設け、プリント基板上に
めがね型のゴムスイッチを設け、押鍵時にハンマの回動
によりそのアクチュエータの各当接部が順次めがね型の
ゴムスイッチの一対のスイッチ部に当接してそれを順次
オンにするように構成したものもある。
【0013】しかし、この場合にもアクチュエータの最
初にゴムスイッチに当接した方の当接部が、その駆動ス
トローク中常に他方の当接部より強い力でゴムスイッチ
を押圧し続けるため、強く押される方のゴムスイッチの
空洞部内面と内面との間に癒着が起こりやすく、耐久性
の点で問題があった。また、アクチュエータによるゴム
スイッチに対する押圧力は、駆動ストロークに応じて単
純に増加するだけなので、多種多様なタッチ感触を得る
ため動作を実現するようなことはできなかった。
【0014】この発明は、電子楽器の駆動機構における
このような問題を解決するためになされたものであり、
被駆動体の耐久性を高めて長期間に亘ってその機能が変
化しないようにすることを第1の目的とする。また、多
種多様なタッチ感触を得るための動作を実現できるよう
にすることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による電子楽器の駆動機構は、一端部が固
定部材に回動可能に支持され、その固定部材から所定方
向に付勢された被駆動体と、該被駆動体をその付勢力に
抗して押圧して回動させる駆動手段とからなる電子楽器
の駆動機構であって、上記駆動手段が複数の当接部を備
え、該駆動手段の駆動ストローク中に、上記複数の当接
部が順次被駆動体に当接し、且つ少なくとも2つの当接
部が共に被駆動体に当接する瞬間を有し、その瞬間の前
と後で上記複数の当接部のうちで被駆動体を最も強く押
圧する当接部が交替するように、上記被駆動体と複数の
当接部を備えた駆動手段とを配設したものである。
【0016】このように構成することにより、被駆動体
が駆動手段の複数の当接部によって異なる部位が順次押
圧され、最も強く押圧される部位も変化するので、同じ
部位が常に強く押圧されることがなくなり、耐久性が向
上する。また、駆動手段の駆動ストロークと複数の当接
部が同時に被駆動体に当接して被駆動体を主に押圧する
当接部が交替する時期との関係を種々に設定することが
でき、当接部の数も増やすことができるので、多種多様
なタッチ感触を得る動作を実現することも可能になる。
【0017】上記駆動手段が、複数の当接部を一体に形
成したアクチュエータを備えるようにすれば、各当接部
間の位置精度が高くなり、被駆動体を主に押圧する当接
部の交替タイミングのばらつきを防ぐことができる。ま
た、上記アクチュエータを、固定の回動支点に対して回
動可能に設けることにより、限られたスペースに効率よ
く、安定した動作をする複数の速さの異なる当接部を設
けることができる。
【0018】さらに、これらの電子楽器の駆動機構にお
いて、上記被駆動体にスイッチの可動部を設け、上記固
定部材の可動部と対向する面に上記スイッチの固定部を
設ければ、耐久性の高い鍵スイッチ駆動機構を構成する
ことができる。なお、このスイッチは接点接触型のスイ
ッチに限らず、フォトセンサとリフレクタによる光スイ
ッチや、磁石とリードスイッチ等による磁気スイッチな
どでもよい。
【0019】その場合、上記被駆動体に間隔を置いて複
数のスイッチの各可動部を設け、上記固定部材の各可動
部と対向する面に上記複数のスイッチの各固定部を設け
ることにより、精度のよい2メイク型以上のタッチレス
ポンス・スイッチを得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。 〔第1の実施形態:図1〜図3〕図1はこの発明の第1
の実施形態を示す鍵盤装置の斜視図、図2はその鍵盤装
置の側断面図であって、図1のA−A線に沿って切っ
て、矢視方向に見た場合の鍵盤手前の部分図であり、質
量体及びスイッチ部分は側面図で示されている。この鍵
盤装置は、電子楽器に用いられ、楽器本体の棚板(底板)
52の後方に図示しない音源部を載置し、前方(手前)に
この鍵盤装置が配設される。
【0021】この鍵盤装置は、大まかには、支持部材で
あるシャーシ10と、このシャーシ10の鍵支持部12
に支点部21を介して回動自在に支持された所要数の白
鍵と黒鍵からなる各鍵20と、その各鍵20の下方に位
置するシャーシ10の質量体用支持部15に回動自在に
配設した質量体であるハンマ30とからなる。
【0022】さらに詳しくは、鍵20及びハンマ30の
支点部31aの近傍に各々の端部を当接させたフォーク
型付勢部材(バネ)41によって、鍵20及びハンマ30
をシャーシ10に押し付けている。鍵20への復帰力は
このバネ41によるものではなく、ハンマ30の自重に
よる回動力によって図1における右回りの力が、力伝達
部31b,31cによって緩衝材であるウレタンゴム2
4(図2参照)を介して鍵20のハンマ駆動部23に伝
えられることにより、鍵の復帰を促している。すなわ
ち、このバネ41はシャーシ10から鍵20とハンマ3
0が脱落しないようにするためのものである。
【0023】また、ハンマ30の力伝達部31b,31
cの近傍でハンマ側の支点部31a寄りに、第1アクチ
ュエータ部a1と第2アクチュエータ部a2を一体に形
成した鍵スイッチ駆動用のアクチュエータ33が設けら
れ、その各アクチュエータ部a1,a2によって、押鍵
動作を検出する検出手段である鍵スイッチSWの図2に
示す可撓性弾性体Mを押圧操作する。
【0024】その鍵スイッチSWは、シャーシ10の前
方の鍵スイッチ取り付け部19に形成された透孔14内
に配置されており、その詳細は後述する。この実施形態
においては、鍵20及びハンマ30とそのアクチュエー
タ33とが、鍵スイッチSWの後述する被駆動体を押圧
して回動させる駆動手段の機能を果たす。そして、アク
チュエータ33の第1アクチュエータ部a1と第2アク
チュエータ部a2とが、被駆動体に当接する複数の当接
部である。
【0025】なお、図1において、43はシャーシ10
の前方に設けられた、この鍵盤装置に幼児が乗るなどし
た場合の過押鍵時のストッパ、42は白鍵用鍵ガイド、
16はシャーシ後部17とシャーシ水平部11とを連結
した補強リブ壁、44は黒鍵用鍵ガイド、46は非押鍵
状態を保つ鍵及びハンマ用ストッパである。
【0026】この鍵スイッチSWの側断面図を図3に示
す。図3は、図1におけるBーB線に沿って切って矢視
方向に見た鍵スイッチ部の側断面図である。この鍵スイ
ッチSWは、図2および図3に示すように、固定部材で
あるプリント基板50と、その上面に位置決め載置され
る可撓性弾性体Mとからなる。
【0027】その可撓性弾性体Mは、基板50上に固定
されるベース部bsと膨出部saとからなり、膨出部s
aは一端がヒンジ部hgを介してベース部bsに回動可
能に接続された被駆動体sdと、その他端部を含みヒン
ジ部hgを除く周囲に接続された、外ドーム状のフレキ
シブルなスカート部skとからなり、これらがゴム性を
有する樹脂によって一体に形成されている。そして、被
駆動体sdはヒンジ部hgとスカート部skによって、
プリント基板50から離れる方向(上方)に付勢されて
いる。
【0028】この鍵スイッチSWは、接点時間差タイプ
の2メイク型タッチレスポンス・スイッチであって、固
定部材であるプリント基板50の上面に、櫛歯状固定接
点パターンによる2組の固定接点f1,f2が形成され
ている。この固定接点f1,f2に対向するように、被
駆動体sdにその下面からそれぞれ下方に突出するよう
に形成された内ドーム状の第1のセンサ部se1と第2
のセンサ部se2の下面に、導電ゴム等による可動接点
as1,as2が設けられている。
【0029】被駆動体sdの第1,第2のセンサ部se
1,se2は、その可動接点as1,as2が固定接点
f1、f2に当接した後にショックアブソーバとして作
用する薄肉部t1,t2と、可動接点as1,as2が
可動し得る凹部h1,h2からなる。
【0030】この被駆動体sdの下面のアクチュエータ
受部ac2と対向する位置に、鍵20およびハンマ30
である揺動部材の復帰を速めるための弾性を有する突起
pを一体に形成し、その上面側を第2アクチュエータ受
部ac2とする。そして、この上面側のヒンジ部hgか
らの距離が第2アクチュエータ受部ac2より遠い位置
に第1アクチュエータ受部ac1を設ける。
【0031】そして、押鍵時のハンマ30の回動によ
り、第1アクチュエータ部a1は第1アクチュエータ受
部ac1に、第2アクチュエータ部a2は第2アクチュ
エータ受部ac2に順次当接して、被駆動体sdをそれ
ぞれ押圧駆動する。ここで、ハンマ30の第1アクチュ
エータ部a1及び第2アクチュエータ部a2とスイツチ
SWの可動接点as1,as2及び固定接点f1,f2
と、突起pとの位置関係は図3に示すようになり、第1
アクチュエータ部a1と第2の可動接点as2、および
第2アクチュエータ部a2と第1の可動接点as1とが
位置をずらして配設されている。
【0032】この第2アクチュエータ部a2と突起pと
は、押し切り時において突起pを通る垂直軸v上でほぼ
一致させて配設する。なお、第1アクチュエータ部a1
と第2の可動接点as2とはずれていても、同じ垂直軸
上に配置しても、作用上さほど変わらない。
【0033】このような配置により、第1アクチュエー
タ部a1によって第1アクチュエータ受部ac1が押下
されると、ヒンジ部hgを支点として被駆動体sdが図
3において右旋回動する。ヒンジ部hgは、ベース部b
sの上面から被駆動体部sdの立ち上がり面u1より少
し外側にえぐられて設けられた凹部の端面kの上部に形
成される。
【0034】したがって、立ち上がり面u1と端面kと
は垂直軸に対しずれた配置になっている。これにより、
ヒンジ部hgは、突起pが基板50の当接部eに当接し
た後の被駆動体sdの回動をより容易にしている。そし
て、被駆動体sdの回動と同時にスカート部skが水平
方向外側に広がり、第1の固定接点f1に第1の可動接
点as1が当接し、その後第1のセンサ部se1の薄肉
部t1が変形し、続いて第2の固定接点f2に第2の可
動接点as2が当接する。この時突起pは、同時に基板
50の当接部eに当接させるか、もしくは、わずかに離
間させるような構成にする。
【0035】そして、わずかに離間させた構成の場合、
その後、第2のセンサ部se2の薄肉部t2が変形し、
続いて突起pが基板50の当接部eに当接する。このタ
イミングと同じか少し遅いタイミングにおいて、図1に
示すハンマ30の力伝達部と反対側の質量集中部31の
後部32がシャーシ10に固着した厚肉のハンマ用スト
ッパ(フェルト材)47に当接してハンマ30及び鍵20
をストップさせる。通常押鍵時(mp〜f)では、突起p
は僅かに撓む程度であるが、強押鍵になればなるほど、
突起pの撓み量も増える。
【0036】可撓性弾性体Mの弾性変形作用をさらに詳
述すれば、被駆動体sdは、第1,第2アクチュエータ
受部ac1,ac2が、第1,第2アクチュエータ部a
1,a2によって順次押下されると、スイッチSWのオ
ン以降の変位によって突起pが圧縮変形する。
【0037】離鍵時のスイッチの動作は、押鍵の場合と
ちょうど反対になる。そして、離鍵直後のプリント基板
50が突起pを押す力は、強押鍵になればなるほど大き
くなるので、スイッチの戻りが良くなるのみならず、揺
動部材であるハンマ30および鍵20の戻りが良くな
る。戻りが良いということは、連鎖的にチャタリングの
発生率も低下する。すなわち、誤動作の少ないタッチレ
スポンス・スイッチを実現できる。
【0038】さらに、この実施形態によれば図2から判
るように、アクチュエータ33は、第1当接部である第
1アクチュエータ部a1の方がハンマ30の支持部(支
点部)15からの距離が近く、第2当接部である第2ア
クチュエータ部a2の方がその距離が遠くなるように配
設されている。
【0039】また、図2および図3から判るように、鍵
スイッチSWにおける可撓性弾性体Mは、被駆動体sd
の一端をベース部に接続するヒンジ部hg側がハンマ3
0の支持部から遠くなる向きに配置され、その被駆動体
sdに設けた第1のセンサ部se1は、第2のセンサ部
se2よりヒンジ部hgに近い位置に、固定部材である
プリント基板50との間隔が第2のセンサ部se2と基
板50との間隔より小さくなるように設けられている。
【0040】したがって、押鍵時に鍵20の押下に連動
してハンマ30が図2において左旋回動すると、アクチ
ュエータ33がそれに同動して移動し、その第1のアク
チュエータ部a1が先に被駆動体sdの第1のアクチュ
エータ受部ac1に当接してそれをヒンジ部hg及びス
カート部skによる付勢力に抗して押圧する。それによ
って、被駆動体部sdがヒンジ部hgを回動支点として
図3において右旋回動し、第1の可動接点as1が第1
の固定接点f1に当接する。
【0041】その後、アクチュエータ33の第2のアク
チュエータ部a2が第1のアクチュエータ部a1より速
い速度で下降するので、第1,第2のアクチュエータ部
が、被駆動体sdの第1,第2のアクチュエータ受部a
c1,ac2に共に当接する瞬間があり、その後は第2
のアクチュエータ部a2のみが第2のアクチュエータ受
部ac2に当接し続けて被駆動体sdを押圧駆動する
か、あるいは第1のアクチュエータ部a1も第2のアク
チュエータ受部ac2に当接し続けたとしても、その押
圧力は第1のアクチュエータ部a1より弱くなる。
【0042】このように、アクチュエータ33の駆動ス
トロークの途中で、非駆動体sdを主として押圧駆動す
るアクチュエータ部(当接部)が交替することになる。
すなわち、アクチュエータ33による被駆動体sdの駆
動ストローク中における押圧力の配分が、押圧ストロー
クの初期には第1アクチュエータ部a1のみか少なくと
も第1アクチュエータ部a1が主であり、押圧ストロー
クの後期には第2アクチュエータ部a2のみか少なくと
も第2アクチュエータ部a2が主になる。したがって、
鍵操作の途中でタツチ感触が変化することになり、その
タイミングを任意に設定することが可能である。
【0043】そして、押圧ストロークの後期に被駆動体
sdがヒンジ部hgを回動支点として図3においてさら
に右旋回動し、第2の可動接点as2が第2の固定接点
f2に当接する。そのため、押鍵時における押圧ストロ
ークの初期には、主としてハンマ30の支持部15から
の距離が近い方の第1アクチュエータ部a1が被駆動体
sdのヒンジ部hgから遠い方の第1アクチュエータ受
部ac1を押圧駆動することによって、ヒンジ部hgか
ら近い方の第1のセンサ部se1を所定のストロークで
比較的速い速度で作動させる。
【0044】その後、ハンマ30の支持部15からの距
離が遠い方の第2アクチュエータ部a2が第1アクチュ
エータ受部ac1より速い下降速度で被駆動体sdのヒ
ンジ部から近い方の第2アクチュエータ受部ac2を押
圧駆動することによって、ヒンジ部hgから遠い方の第
2のセンサ部se2を第1のセンサ部se1と同等の速
度で作動させる。
【0045】したがって、各センサ部se1,se2の
可動接点と固定接点によるスイッチが、同等の速度で比
較的速くオンになり、各接点がオンになる時間差の精度
が向上するので、常に鍵の操作状態を忠実に反映したタ
ッチレスポンス情報を得ることが可能になる。また、1
押鍵時の全ストローク中に、第1アクチュエータ受部a
c1と第2アクチュエータ受部ac2とが、第1アクチ
ュエータ部a1あるいは第2アクチュエータ部a1によ
って押圧されて受ける力の積分値は略均等になるので、
被駆動体sdの一部が速く摩耗するようなことがなく、
耐久性が向上する。
【0046】さらに、この実施形態では、ハンマ30に
設けたアクチュエータ33に当接部である第1アクチュ
エータ部a1と第2アクチュエータ部a1とを一体に形
成しているので、両アクチュエータ部a1,a2間の位
置精度がよく、主として被駆動体sdを押圧するアクチ
ュエータ部(当接部)が入れ替わるタイミングが各鍵毎
にばらつくようなことがない。
【0047】また、このアクチュエータ33はハンマ3
0の支持部15を回動支点として回動可能に設けられて
いるので、限られたスペースに効率よく安定動作する複
数の速さの違うアクチュエータ部(当接部)を設けるこ
とができる。したがって、この第1の実施形態によれ
ば、電子楽器の駆動機構における被駆動体の耐久性を高
める第1の目的と、多様なチタッチ感触が得られるよう
にする第2の目的の両方を達成することができる。
【0048】なお、この実施形態では、鍵20の押下に
連動したハンマ30に設けたアクチュエータよって鍵ス
イッチ等の被駆動体sdを押下するように構成したが、
被駆動体sdを鍵20に直接設けたアクチュエータで押
下する構成にしてもよい。例えば、図示しない鍵の支点
を図3の右側に設け、その鍵の下面にアクチュエータ部
a1,a2を設け、被駆動体部sdのアクチュエータ受
部ac1,ac2を押下するような構成で、その他は図
3と同様な構成であってもよい。
【0049】〔第2の実施形態:図4〜図7〕次に、こ
の発明の第2の実施形態を図4乃至図7によって説明す
る。これらの図は白鍵による駆動機構の実施形態を示す
側面図であり、図4は非押鍵時(仮想線は押鍵開始直
後)の状態、図5は第1,第2のアクチュエータが共に
非駆動体に当接した状態、図6は押鍵終期の状態をそれ
ぞれ示している。これらの図において、図1乃至図3と
対応する部分には同一の符号を付している。なお、黒鍵
による駆動機構も、鍵の形状か違う以外はこれと同様に
構成される。
【0050】鍵20は、第1の実施形態の場合と同様に
シャーシ(フレーム)10の図示しない後端立上り部
に、支点部21によって揺動可能に支持されている。こ
の鍵20の長手方向の中間部に、3段のカム状の押圧部
25a,25b,25cが形成されている。そして、シ
ャーシ10にはこの押圧部25a,25b,25cに対
応する位置に、第1のアクチュエータ33a,第2のア
クチュエータ33b,および第3のアクチュエータ33
cが、それぞれコイルスプリング34a,34b,34
cによって鍵20に近づく方向に付勢され、上下方向に
変位可能に嵌挿されている。
【0051】シャーシ10の下側には、シャーシ10と
対向するように並行に固定部材であるプリント基板50
が固設されており、その上に被駆動体6のベース部6b
を固定し、そのベース部6bにヒンジ部6cを介して被
駆動体6を回動可能に支持させている。その被駆動体6
は、ヒンジ部6cの弾性力あるいはスプリング力、もし
くは第1の実施形態と同様に弾性材によるスカート部を
設けて、その弾性力により、プリント基板50から離れ
る方向に付勢され、図4に示す傾斜位置への復帰力を付
与されている。
【0052】鍵20が図4に実線で示す非押鍵状態にあ
るときには、各アクチュエータ33a,33b,33c
の下端当接部a,b,cが、いずれも被駆動体6の上面
6aから僅かに離れた位置にある。そして、鍵20を図
4において矢印Pで示すように押下すると、その初期に
先ず押圧部25aが第1のアクチュエータ33aに当接
してそれを下方に押圧し、仮想線で示す位置で第1のア
クチュエータ33aの下端当接部aが被駆動体6の上面
6aに当接し、それを下方に押圧駆動する。それによっ
て、被駆動体6はヒンジ部6cを支点として付勢力に抗
して矢印Q方向に回動する。
【0053】次いで、鍵20の押圧部25bも第2のア
クチュエータ33bに当接してそれを下方に押圧する。
押圧部25bの方が押圧部25aよりも支点部21から
の距離が長いので、押圧部25bが第2のアクチュエー
タ33bを押下する速度の方が押圧部25aが第1のア
クチュエータ33aを押下する速度より速く、図5に示
す位置で、第2のアクチュエータ33bが第1のアクチ
ュエータ33aに追いつき、それらの下端当接部a,b
が共に被駆動体6の上面6aに当接する瞬間が生じる。
【0054】その後は、第2のアクチュエータ33bが
被駆動体6を押圧してさらに回動させ、第1のアクチュ
エータ33aの下端当接部aは被駆動体6から離れる。
図5に示す位置からは、鍵20の押圧部25cも第3の
アクチュエータ33cに当接し、押圧部25bよりも速
い速度で第3のアクチュエータ33cを押下する。
【0055】そのため、やがて第3のアクチュエータ3
3cが第2のアクチュエータ33bに追いついて、それ
らの下端当接部b,cが共に被駆動体6の上面に当接す
る瞬間が生じる。その後は第3のアクチュエータ33c
が被駆動体6を押圧してさらに回動させ、第2のアクチ
ュエータ33bの下端当接部aは被駆動体6から離れ、
図6に示す状態になる。
【0056】このように、この第2の実施形態では、鍵
20とそれぞれ下端当接部a,b,cを有する3個のア
クチュエータ33a,33b,33cが全体として、被
駆動体6を押圧駆動する駆動手段の機能を果たし、鍵2
0の駆動ストローク中に3個のアクチュエータ33a,
33b,33cの各当接部a,b,cが順次被駆動体6
に当接し、2個のアクチュエータが共に被駆動体6の上
面に当接する瞬間を有し、その前後で被駆動体6押圧す
るアクチュエータが交替する。
【0057】そして、第1,第2,第3のアクチュエー
タ33a,33b,33cの被駆動体の接触面との相対
速度をそれぞれV1,V2,V3とすると次のようにな
る。 V1<V2<V3
【0058】このように、押鍵につれて第1,第2,第
3のアクチュエータ33a,33b,33cが、コイル
スプリング34a,34b,34cの付勢力に抗して押
され、その反力を押圧部25a,25b,25cを介し
て鍵20に与える。したがって、鍵の回転モーメントの
腕長が順次切り換えられることによって、各コイルスプ
リング34a,34b,34cの強さが同じなら、押鍵
につれてタッチが軽くなるようなタツチ感触にすること
ができる。
【0059】つまり、3段階のタッチ感触を得ることが
でき、その感触が変化するストローク位置は、鍵20の
各押圧部25a,25b,25cの高さや、アクチュエ
ータ33a,33b,33cの長さ等を変えることによ
って任意に設定できる。鍵20の押圧部とアクチュエー
タの数をもっと増やせばさらに多段階に変化するタッチ
感触を得ることもできる。
【0060】また、被駆動体6がアクチュエータによっ
て押圧駆動される部位も3か所に略均等に分散されるの
で、耐久性が向上する。したがって、この第2の実施形
態によっても、電子楽器の駆動機構における被駆動体の
耐久性を高める第1の目的と、多様なチタッチ感触が得
られるようにする第2の目的の両方を達成することがで
きる。
【0061】さらに、図7に断面図で示すように、被駆
動体6の下面側に長手方向に間隔を置いて、3個の図3
に示したの同様な可動接点as1,as2,as3を設
け、プリント基板50の上面にその各可動接点と対向す
るように固定接点f1,f2,f3を設けて、3個のス
イッチSW1,SW2,SW3を構成するれば、3メイ
ク型のタッチレスポンス・スイッチを構成することがで
きる。
【0062】そして、押鍵ストロークの終期に近づく程
被駆動体6を押圧するアクチュエータの速度が速くなる
ので、押鍵時に3個のスイッチSW1,SW2,SW3
が順次オンになる時の可動接点と固定接点の当接速度が
通常では遅くなるところを遅くならないようにすること
ができ、これによって各接点の前記当接速度のバランス
がよくなり、その結果、常に正確なタッチレスポンス情
報が得られる。
【0063】〔第3の実施形態:図8,図9〕次に、こ
の発明の第3の実施形態を図8及び図9によって説明す
る。図8は白鍵による駆動機構の実施形態を示す側面図
であり、図9はそのアクチュエータの説明図である。図
8において、図1乃至図6と対応する部分には同一の符
号を付している。なお、黒鍵による駆動機構も、鍵の形
状が違う以外はこれと同様に構成される。
【0064】この実施形態では、第2の実施形態と同様
に、鍵20はシャーシ(フレーム)10の図示しない後
端立上り部に、支点部21によって揺動可能に支持され
ている。この鍵20の長手方向の中間部に、下方に球面
状又は円柱面状に膨出した押圧部25dを形成してお
り、シャーシ10にはこの押圧部25dと対向する位置
にアクチュエータ35を上下動自在に嵌挿している。
【0065】このアクチュエータ35は上端に板状の受
圧部35cを有し、下端に鍵20の長手方向に間隔を置
いて第1の当接部35aと第2の当接部35bを設け、
コイルスプリンク34によって、上方に付勢され、常時
受圧部35cを鍵20の押圧部25dに当接させてい
る。したがって、この第3の実施形態二置いては、鍵2
0とアクチュエータ35が、複数の当接部を備えた駆動
手段を構成している。
【0066】そして、鍵20を図8に実線で示す非押鍵
状態から矢印P方向に押下すると、支点部21を中心に
仮想線で示すように揺動し、その押圧部25dがアクチ
ュエータ35の受圧部35cを押圧して、スプリング3
4の付勢力に抗してアクチュエータ35を押し下げる。
それによって、まず第1の当接部35aが被駆動体6の
上面6aに当接して、被駆動体6を押圧駆動し、矢印Q
方向に回動させる。その後、図8に仮想線で示すように
第2の当接部35bも被駆動体6の上面6aに当接し、
それ以後は第2の当接部35bのみが被駆動体6に当接
して、それをさらに矢印Q方向へ回動させる。
【0067】従って、2段階に変化するタッチ感触が得
られる。また、被駆動体6がアクチュエータ35に押圧
駆動される部位も2か所に略均等に分散されるので、耐
久性が向上する。さらに、前述の実施形態の場合と同様
に、被駆動体6の下面側に複数のスイッチの可動接点を
設け、プリント基板50の上面にその各可動接点と対向
するように固定接点を設ければ、常に正確なタツチレス
ポンス情報が得られる2メイク型あるいは3メイク型の
タッチレスポンス・スイッチを構成することもできる。
【0068】また、この実施形態によれば、鍵20とア
クチュエータ35が駆動手段の機能を果たすが、そのア
クチュエータ35に第1の当接部35aと第2の当接部
35bを一体に形成しているので、図9に示す寸法Sの
精度が高く、この第1の当接部35aと第2の当接部3
5bとが共に被駆動体6に当接するタイミングの精度を
高くすることができる。そして、そのタイミングの前後
で被駆動体6を押圧駆動する当接部が交替することによ
って、タツチ感触が変化することになる。
【0069】したがって、この第2の実施形態によって
も、電子楽器の駆動機構における被駆動体の耐久性を高
める第1の目的と、多様なチタッチ感触が得られるよう
にする第2の目的の両方を達成することができる。
【0070】〔第4の実施形態:図10〜図12〕次
に、この発明の第4の実施形態を図10乃至図12によ
って説明する。図10及び図11は白鍵による駆動機構
の実施形態を示す側面図であり、図10は押鍵初期の状
態、図11は押鍵終期の状態をそれぞれ示し、図12は
そのアクチュエータの説明図である。図10及び図11
において、図1乃至図6と対応する部分には同一の符号
を付している。なお、黒鍵による駆動機構も、鍵の形状
が違う以外はこれと同様に構成される。
【0071】鍵20には、図10及び図11に示すよう
その長手方向の中間部の下面に球面状あるいは円柱面状
の押圧部25eが形成されており、シャーシ(フレー
ム)10には、U字状の第1のアクチュエータ36が軸
13によって回動可能に軸支されており、スプリング1
8によって図で右旋付勢され、上アーム部36cが鍵2
0の押圧部25eに当接されている。そして、下アーム
部36dには、鍵20の長手方向に間隔を置いて第1の
当接部36aと第2の当接部36bが設けられている。
【0072】鍵20の押圧部25eの手前側の下面には
下方に延びる当接部37aを有する第2のアクチュエー
タ37を一体に設けており、第1のアクチュエータ36
の第1,第2の当接部36a,36bと共に、この第2
のアクチュエータ37の当接部37aを、被駆動体6の
上面6aに対向させている。したがって、この第4の実
施形態においては、鍵20と第1のアクチュエータ36
および第2のアクチュエータ37が、複数の当接部を備
えた駆動手段を構成している。
【0073】そして、鍵20を図10に実線で示す非押
鍵状態から、矢印Pで示すように押下すると、その支点
部21に対して仮想線で示すように揺動し、まず押圧部
25eが第1のアクチュエータ36を押圧して軸13を
中心に左旋回動させる。それによって、第1の当接部3
6aが被駆動体6の上面6aに当接して、それを押圧駆
動し、矢印Qで示す方向に回動させる。
【0074】次いで、第1のアクチュエータ36のさら
なる回動により、第2の当接部36bが第1の当接部3
6aより速い速度で下降して、図10に仮想線で示すよ
うに、第1の当接部36aと共に被駆動体6に当接する
瞬間が生じる。その後は第2の当接部が主として被駆動
体6を押圧駆動し、第1の当接部36aは被駆動体6の
上面6aが離れる。
【0075】さらに、鍵20の支点部21を回転中心と
する回動により第2のアクチュエータ37が速い速度で
下降するため、その当接部37が第2の当接部36bに
追いつき、図11に示すように、第2のアクチュエータ
37の当接部37aが第1のアクチュエータ36の第2
の当接部36bと共に被駆動体6に当接する瞬間が生じ
る。その後は、専ら第2のアクチュエータ37の当接部
37aが被駆動体6を押圧駆動する。
【0076】この実施形態によっても、前述の各実施形
態と同様な効果が得られると共に、第1のアクチュエー
タ36が固定の回動支点である軸13に対して回動可能
に設けられているので、限られたスペースに効率よく安
定動作する複数の速さの違う当接部を36a,36bを
設けることができる。また、第2のアクチュエータ37
も鍵20と同じ支点部21を回動支点としているため、
回動支点からの距離が非常に長くなるので、その下降速
度が速くなる。
【0077】さらに、前述の各実施形態の場合と同様
に、被駆動体6の下面側に複数のスイッチの可動接点を
設け、プリント基板50の上面にその各可動接点と対向
するように固定接点を設ければ、精度のよい2メイク型
あるいは3メイク型のタッチレスポンス・スイッチを構
成することもできる。
【0078】図12において、第1のアクチュエータ3
6の回動支点である軸13から第1の当接部36a,第
2の当接部36bまでの距離をそれぞれR1,R2と
し、第1の当接部36aおよび第2の当接部36bの移
動速度をそれぞれVa,Vbとすると、これらの間に
は、Va/R1=V2/R2 の関係がある。したがっ
て、回動支点からの距離が長い程速度が速くなる。
【0079】これらの各実施形態では、複数のアクチュ
エータ又は当接部が共に被駆動体に当接するのは瞬間的
で、その前後で被駆動体を押圧駆動するアクチュエータ
又は当接部が完全に交替するように説明したが、被駆動
体が可撓性を有するような場合には、複数のアクチュエ
ータ又は当接部が被駆動体に当接し続け、それらによっ
て被駆動体を押圧駆動する期間が長くなる場合もある。
しかし、その場合でも、複数のアクチュエータ又は当接
部が共に被駆動体に当接した瞬間の前後で、被駆動体を
最も強く押圧するアクチュエータ又は当接部は交替する
ことになる。
【0080】〔この発明の機能の説明〕ここで、この発
明による電子楽器の駆動機構の機能に関して、図13お
よび図14によって説明する。図13において、任意の
被駆動体6の回転中心Oから距離L1,L2だけ離れた
任意の被駆動点K1,K2があったとき、その駆動の速
さをVk1,Vk2とすると、次ぎの関係が成り立つ。 Vk1/Vk2=L1/L2 ……(1)
【0081】そして、任意の駆動手段のアクチュエータ
の当接部A1,A2のうち、A1がK1に当接している
時のA1の速さVa1は、Va1=Vk1となる。上記
(1)の式から、 Vk2=(L2/L1)Vk1=(L2/L1)Va1 となるので、当接部A2の被駆動点K2との相対速度の
大きさVa2を Va2>(L2/L1)Va1 と設定すると追いつき可能になる。
【0082】ここで、K1,K2,A1,A2の初期位
置をA2がK2に当接するより先にA1がK1に当接す
るように、アクチュエータの各当接部の速度A1v,A
2vも考慮しながら設定する。これは、鈍行列車を急行
列車より先発させることにより、はじめて追い抜きがで
きるのと同様である。
【0083】具体的な配置手法の例を図14によって説
明する。鍵盤のような限られた区間でのストロークや回
動動作では、図14に示すように、アクチュエータ33
の複数の当接部A1,A2が共に被駆動体6に当接した
瞬間を設定し、その前後近傍を初期位置とあがき(フル
ストローク)位置とすることにより、この駆動機構を容
易に説明することができる。
【0084】ここでは、被駆動体6が駆動手段であるア
クチュエータ33の2つの当接部A1,A2に摺動接触
し、アクチュエータ33が回動支点Oaをもっているこ
とから、各当接部A1,A2が被駆動体6に対してもつ
回転拡大比率を比較することにより、入れ替りの作用を
説明・確認する。
【0085】図14に実線で示すアクチュエータ33の
各当接部A1,A2の被駆動体6との当接位置K1,K
2を通り、被駆動体6の瞬間接触面に対する法線方向と
平行な線が、アクチュエータ33の回転中心Oaと被駆
動体6の回転中心Okとを結んだ線と交わる交点を、そ
れぞれR1,R2とする。この交点R1,R2が線分O
k−Oaを内分する比は、そのままアクチュエータ33
の各当接部A1,A2の被駆動体6に対する回転拡大比
率を示す。
【0086】図14から分かるように、RA2/Rk2>R
A1/Rk1 となるので、アクチュエータ33が左旋回動
して図14に実線で示す状態になるより前の仮想線で示
すような位置にある時には、当接部A1が被駆動体6の
位置K1より図で右方の位置に当接してゆっくりそれを
押圧駆動しながら左方へ滑動する。そして、図14に実
線で示す位置で当接部A2が被駆動体部6に追いついて
位置K2に当接する。この状態より後に、アクチュエー
タ33がさらに破線で示すように回動すると、当接部A
1は被駆動体6から離脱し、第2の当接部A2だけが被
駆動体6を駆動することになる。
【0087】〔その他の実施形態:図15〜図20〕以
下、この発明の他の種々の実施形を図15乃至図30に
示し、それらについて図簡単に説明する。これらの各図
において、図1乃至図6と対応する部分には同一の符号
を付してあり、それらの説明は省略する。これらの図
は、いずれも駆動手段の2個当接部が共に被駆動体に当
接した瞬間の状態を示している。
【0088】これまでに説明した実施形態では、アクチ
ュエタあるいはアクチュエータを兼ねた鍵と被駆動体と
が、その回転支点を反対側に有し、互いに反対方向に回
動したが、それに限るものではない。図15に示すよう
に、アクチュエータを兼ねた鍵20と被駆動体6とが同
じ側に回転支点を有し、互いに同じ方向に回転するよう
にしてもよい。この鍵20には長手方向に間隔を置いて
2個の下方に延びる当接部(アクチュエータ部)A1,
A2が一体に形成され、駆動手段を構成している。
【0089】図16に示す例は、鍵20の長手方向の中
間部の下面に1個の直方体のブロック状のアクチュエー
タ38が形成されている。この場合は、鍵20とアクチ
ュエータ38とが一体の駆動手段であり、アクチュエー
タ38の下面後端部(図16で右端部)が第1の当接部
aとして、下面前端部(図16で左端部)が第2の当接
部bとして機能し、仮想線で示すように2個の独立した
当接部(アクチュエータ部)A1,A2を有するのと同
等である。
【0090】図17に示す例は、鍵20の長手方向の中
間部の下面に1個の多角柱状のアクチュエータ39を形
成したものであり、鍵20とアクチュエータ39とが一
体の駆動手段を構成している。そのアクチュエータ39
の各稜線部がそれぞれ当接部a〜fとして機能し、仮想
線で示すように多数のアクチュエータ部を放射状に設け
たものと同等である。
【0091】図18に示す例は、被駆動体6の上面6a
に長手方向に間隔を置いて2個の突起6e,6fを設け
ており、鍵20が駆動手段のアクチュエータを兼ねてい
る。しかし、鍵20にはアクチュエータ部や突出した当
接部は設けておらず、図示のように被駆動体6の突起6
e,6fと当接する鍵20の位置が、2個の当接部a,
bとして機能する。
【0092】図19に示す例は、被駆動体6の上面6a
に1個の突起6eを設け、駆動手段のアクチュエータを
兼ねる鍵20の下面6aにも1個の突起20aを設けて
いる。そして、突起6eと当接する鍵20の下面の部位
を第1の当接部として機能させると共に、突起20aを
第2の当接部とする。
【0093】図20に示すものは最もシンプルな実施形
態であり、鍵20にも被駆動体6にもアクチュエータ部
や突起を設けていないが、鍵20が駆動手段のアクチュ
エータを兼ねており、被駆動体6の上面前端部(図20
で右端部)が先に鍵20の下面に当接するので、その当
接部位が第1の当接部aとして機能し、その後に図示の
ように被駆動体6の上面後端部(図20で左端部)が、
鍵20の下面に当接するので、その当接部位が第2の当
接部bとして機能する。
【0094】これらの実施形態では、駆動手段のアクチ
ュエータを兼ねた鍵20に直接アクチュエータ部あるい
は当接部を設けるか、鍵がアクチュエータを兼ねている
が、第1の実施形態のように、鍵に連動して回動するハ
ンマ等の連動部材にアクチュエータ部あるいは当接部を
設けるか、その連動部材がアクチュエータを兼ねるよう
に構成してもよい。
【0095】また、被駆動体6にに可動接点を、プリン
ト基板等の固定部材に固定接点を設けて鍵スイッチやタ
ッチレスポンス・スイッチを構成してもよいことは勿論
である。そのスイツチは接点接触型のスイツチに限ら
ず、フォトセンサとリフレクタによる光スイツチや、磁
石とリードスイッチ等による磁気スイッチなどを用いて
もよい。
【0096】これらの各実施形態によっても、図示の位
置よりも鍵20の押鍵ストロークの前の状態と後の状態
では被駆動体6を押圧する当接部(アクチュエータ部)
が入れ替わるので、被駆動体6が局部的に摩耗するよう
なことがなくなり、耐久性が高くなり、長期間に亘って
その機能が変化しない。
【0097】これらの実施形態のように、被駆動体6と
プリント基板50の間に弾性部材によるスイッチを設け
ないか、設けたとしてもその弾性力が比較的弱いもの、
各当接部にばね等による付勢力を与えないか、与えたと
しても弱いもの、各当接部が鍵支点に近いもの(モーメ
ントで腕の長さが短いもの)などによって、この発明に
よる電子楽器の駆動機構がが構成された場合には、この
駆動機構はタッチ感触にはほとんど影響を与えないこと
になる。
【0098】タッチ感触に影響を与えないということ
は、この駆動機構以外の鍵復帰手段(鍵復帰バネやハン
マの自重による復帰力など)によって目的のタッチ感触
を設計すると、この駆動機構を組み込んでもそのタッチ
感触がほとんど変わらないということであり、設計が容
易になるというメリットもある。このような場合でも、
この発明によって耐久性を高めるという第1の目的は達
成することができる。
【0099】さらに、2メイク型以上のタッチレスポン
ス・スイッチを設けた場合には、後からオンするスイッ
チがオンする時の速度を速めることができるので、接点
時間差によるタツチレスポンス情報を正確に得ることが
できる。よって、タッチレスポンススイッチの精度向上
を図ることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る電子楽器の駆動機構は、アクチュエータの複数の当接
部が順次被駆動体の異なる位置に当接して交替して押圧
駆動するので、被駆動体が局部的に摩耗するようなこと
がなくなり、耐久性が高くなり、長期間に亘ってその機
能が変化しない。また、被駆動体を押圧する駆動手段の
複数の当接部のうち、被駆動体を主に駆動する当接部が
その駆動ストローク中で交替するため、その設計によっ
ては多種多様なタッチ感触を得るための動作を実現する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す鍵盤装置の斜
視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う鍵盤手前部分の断面図で
ある。
【図3】図1のB−B線に沿う鍵スイッチ部の断面図で
ある。
【図4】この発明の第2の実施形態の白鍵による駆動機
構を示す非押鍵時の側面図である。
【図5】同じく第1,第2のアクチュエータが共に被駆
動体に当接した状態を示す側面図である。
【図6】同じく押鍵終期の状態を示す側面図である。
【図7】同じく被駆動体とプリント基板にタッチレスポ
ンス・スイッチを設ける場合の例を示す要部断面図であ
る。
【図8】この発明の第2の実施形態の白鍵による駆動機
構を示す側面図である。
【図9】同じくそのアクチュエータの説明図である。
【図10】この発明の第3の実施形態の白鍵による駆動
機構を示す側面図である。
【図11】同じくその押鍵終期の状態を示す側面図であ
る。
【図12】同じくその第1のアクチュエータの説明図で
ある。
【図13】この発明による電子楽器の駆動機構の機能を
説明するための図である。
【図14】同じくその具体的な配置手法の例を説明する
ための図である。
【図15】この発明の他の実施形態の一例を示す側面図
である。
【図16】この発明の他の実施形態の他の例を示す側面
図である。
【図17】この発明の他の実施形態のさらに他の例を示
す側面図である。
【図18】この発明の他の実施形態のさらにまた他の例
を示す側面図である。
【図19】この発明の他の実施形態のまた他の例を示す
側面図である。
【図20】この発明の他の実施形態の最もシンプルな例
を示す側面図である。
【図21】従来の電子楽器の駆動機構の一例を示す断面
図である。
【図22】同じくそのアクチュエータを除いた斜視図で
ある。
【符号の説明】
6…被駆動体、6a…被駆動体の上面、6b…ベース
部、6c…ヒンジ部、0…シャーシ(フレーム)、15
…ハンマの支持部、20…鍵、21…鍵の支点部、25
a,25b,25c…押圧部、30…ハンマ(質量
体)、33…アクチュエータ、33a…第1のアクチュ
エタ、33b…第2のアクチュエタ、33c…第3のア
クチュエタ、34…コイルスプリング、35…アクチュ
エータ、35a…第1の当接部、35b…第2の当接
部、36…第1のアクチュエータ、37…第2のアクチ
ュエータ、50…プリント基板(固定部財)SW…鍵ス
イッチ、a1…第1アクチュエータ部、a2…第2アク
チュエータ部、bs,bs2…ベース部、sa…膨出
部、M…可撓性弾性体、hg…ヒンジ部、sd…被駆動
体、sk…スカート部、se1…第1のセンサ部、se
2…第2のセンサ部、ac1…第1アクチュエータ受
部、ac2……第2アクチュエータ受部、p…突起、a
s1,as2…可動接点、f1,f2…固定接点、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部が固定部材に回動可能に支持さ
    れ、前記固定部材から所定方向に付勢された被駆動体
    と、該被駆動体をその付勢力に抗して押圧して回動させ
    る駆動手段とからなる電子楽器の駆動機構であって、 前記駆動手段が複数の当接部を備え、該駆動手段の駆動
    ストローク中に、前記複数の当接部が順次前記被駆動体
    に当接し、且つ少なくとも2つの当接部が共に前記被駆
    動体に当接する瞬間を有し、その瞬間の前と後で前記複
    数の当接部のうちで前記被駆動体を最も強く押圧する当
    接部が交替するように、前記被駆動体と前記複数の当接
    部を備えた駆動手段とを配設したことを特徴とする電子
    楽器の駆動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子楽器の駆動機構であ
    って、 前記駆動手段が、前記複数の当接部を一体に形成したア
    クチュエータを備えていることを特徴とする電子楽器の
    駆動機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子楽器の駆動機構であ
    って、 前記アクチュエータが固定の回動支点に対して回動可能
    に設けられていることを特徴とする電子楽器の駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    電子楽器の駆動機構であって、 前記被駆動体にスイッチの可動部を設け、前記固定部材
    の前記可動部と対向する面に前記スイッチの固定部を設
    けたことを特徴とする電子楽器の駆動機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子楽器の駆動機構であ
    って、 前記被駆動体に間隔を置いて複数のスイッチの各可動部
    を設け、前記固定部材の前記各可動部と対向する面に前
    記複数のスイッチの各固定部を設けたことを特徴とする
    電子楽器の駆動機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017960A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Casio Computer Co Ltd 鍵盤装置
CN103035231A (zh) * 2011-09-28 2013-04-10 株式会社河合乐器制作所 用于电子钢琴的键开关
JP2013073771A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子ピアノの鍵スイッチ

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