JPH10306388A - 配管の支持部における犠牲陽極金属介装による防食方法 - Google Patents
配管の支持部における犠牲陽極金属介装による防食方法Info
- Publication number
- JPH10306388A JPH10306388A JP9113760A JP11376097A JPH10306388A JP H10306388 A JPH10306388 A JP H10306388A JP 9113760 A JP9113760 A JP 9113760A JP 11376097 A JP11376097 A JP 11376097A JP H10306388 A JPH10306388 A JP H10306388A
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- JP
- Japan
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- potential
- corrosion
- magnesium alloy
- pipe
- sacrificial anode
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L58/00—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
- F16L58/02—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
- F16L58/04—Coatings characterised by the materials used
- F16L58/08—Coatings characterised by the materials used by metal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 架空配管の支持部における犠牲陽極金属介装
による流電陽極方式電気防食での最適実用の陽極材の選
定。 【解決手段】 架空配管1と支持架台2との接触部に犠
牲陽極金属として防食用マグネシウム合金薄板3を採用
介在させるとして、防食部位に温度上昇が生じても流電
陽極式電気防食効果が損なわれる事態を解消する。
による流電陽極方式電気防食での最適実用の陽極材の選
定。 【解決手段】 架空配管1と支持架台2との接触部に犠
牲陽極金属として防食用マグネシウム合金薄板3を採用
介在させるとして、防食部位に温度上昇が生じても流電
陽極式電気防食効果が損なわれる事態を解消する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管の支持部におけ
る犠牲陽極金属介装による防食方法に関する。
る犠牲陽極金属介装による防食方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力会社,石油精製会社,化学会社その
他の企業において、原料,製品等を輸送するための金属
(主に鉄)製架空配管は、所定の間隔毎に配設された支
持機構によって支持/固定されている。この支持部にお
いては、支持部材と配管との間隙に塵埃,大気中の腐食
性物質(塩分,硫黄等)あるいは水等が滞留し易く、他
の部位よりも腐食され易い状況にある。また、支持部に
おいては、雰囲気あるいは搬送流体の温度変化による配
管自身の熱膨張/収縮のために、配管と支持構造側との
間での摺動が避け得ない。金属製配管は、一般に防食等
の目的で塗装されているが、上述のような支持構造との
摺動のために塗膜が破れる等し、支持部では、配管の表
面性状の劣化が他の部位に対して早い。このため、支持
部は、配管全体で最も早期に発錆する部位であることが
一般に知られている。換言すれば、配管の腐食に対する
耐久性は、その支持部において決定されるといっても過
言ではない。かかる支持部における局部的な腐食の進行
に有効に対処するには、腐食され易い環境下に構築され
た金属構造物全体の防食技術の単なる転用では、条件が
違う(支持構造との間の摺動の存在)ことから実効の継
続の保証がない。そこで、支持部に犠牲陽極金属を介装
させることで有効に対処し得る、とした提案が特公昭6
3−44828号になされている。その手段は、亜鉛製
または亜鉛合金製の部材を、支持用架台と金属製配管と
の間の少なくとも一部に介在させることを要趣とするも
ので、これによって、「亜鉛あるいは亜鉛合金は、鋼管
あるいは鉄管に対して電位が常に卑となり電位の逆転が
起こり得ないので、これを介して支持/固定された鋼管
あるいは鉄管との間にガルパニック回路を形成して被防
食金属管の腐食を有効に防止することができる。
他の企業において、原料,製品等を輸送するための金属
(主に鉄)製架空配管は、所定の間隔毎に配設された支
持機構によって支持/固定されている。この支持部にお
いては、支持部材と配管との間隙に塵埃,大気中の腐食
性物質(塩分,硫黄等)あるいは水等が滞留し易く、他
の部位よりも腐食され易い状況にある。また、支持部に
おいては、雰囲気あるいは搬送流体の温度変化による配
管自身の熱膨張/収縮のために、配管と支持構造側との
間での摺動が避け得ない。金属製配管は、一般に防食等
の目的で塗装されているが、上述のような支持構造との
摺動のために塗膜が破れる等し、支持部では、配管の表
面性状の劣化が他の部位に対して早い。このため、支持
部は、配管全体で最も早期に発錆する部位であることが
一般に知られている。換言すれば、配管の腐食に対する
耐久性は、その支持部において決定されるといっても過
言ではない。かかる支持部における局部的な腐食の進行
に有効に対処するには、腐食され易い環境下に構築され
た金属構造物全体の防食技術の単なる転用では、条件が
違う(支持構造との間の摺動の存在)ことから実効の継
続の保証がない。そこで、支持部に犠牲陽極金属を介装
させることで有効に対処し得る、とした提案が特公昭6
3−44828号になされている。その手段は、亜鉛製
または亜鉛合金製の部材を、支持用架台と金属製配管と
の間の少なくとも一部に介在させることを要趣とするも
ので、これによって、「亜鉛あるいは亜鉛合金は、鋼管
あるいは鉄管に対して電位が常に卑となり電位の逆転が
起こり得ないので、これを介して支持/固定された鋼管
あるいは鉄管との間にガルパニック回路を形成して被防
食金属管の腐食を有効に防止することができる。
【0003】更に、溶解した亜鉛イオンは還元されて支
持架台あるいは被防食金属管に腐食生成物(水酸化亜
鉛)として付着する。また、何らかの原因で、有効なガ
ルパニック回路が形成されなかった場合にも、防食部材
自身の腐食による腐食生成物が被防食金属管の表面に付
着する。これら亜鉛の腐食生成物の被覆防食作用によ
り、被防食金属管の腐食が有効に防止されるという効果
もある。
持架台あるいは被防食金属管に腐食生成物(水酸化亜
鉛)として付着する。また、何らかの原因で、有効なガ
ルパニック回路が形成されなかった場合にも、防食部材
自身の腐食による腐食生成物が被防食金属管の表面に付
着する。これら亜鉛の腐食生成物の被覆防食作用によ
り、被防食金属管の腐食が有効に防止されるという効果
もある。
【0004】また更に、支持構造と被防食金属管との間
に防食部材を間挿することによって、支持構造による被
防食金属管表面の擦過を防止する効果もある。これらの
種々の作用を総合して、本発明に従う方法によれば、金
属製配管の支持部において、金属製配管の局部的な腐食
を有効に防止することができる。」としている。
に防食部材を間挿することによって、支持構造による被
防食金属管表面の擦過を防止する効果もある。これらの
種々の作用を総合して、本発明に従う方法によれば、金
属製配管の支持部において、金属製配管の局部的な腐食
を有効に防止することができる。」としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに叙上の防食手
段には重大な欠陥がある。すなわち、亜鉛板の犠牲陽極
作用により積極的な腐食防止を画るものであるが、唯一
の欠点は当該部分が太陽光や管内流体により、温度上昇
し、55℃〜60℃程になると亜鉛板或いは亜鉛合金板
の電位が大きく上昇し、防食対象の鋼材の電位よりも貴
となる電位逆転現象が生じ、かえって鋼材の腐食を助長
させる危険がある。つまり、前記公報では、亜鉛あるい
は亜鉛合金は、鋼管あるいは鋼管に対して電位が常に卑
となり電位の逆転は起り得ないと記されているが、これ
はこの現象が起らない目的で特別に製造,厳選された亜
鉛で亜鉛合金に限るものであり一般的なものではない。
段には重大な欠陥がある。すなわち、亜鉛板の犠牲陽極
作用により積極的な腐食防止を画るものであるが、唯一
の欠点は当該部分が太陽光や管内流体により、温度上昇
し、55℃〜60℃程になると亜鉛板或いは亜鉛合金板
の電位が大きく上昇し、防食対象の鋼材の電位よりも貴
となる電位逆転現象が生じ、かえって鋼材の腐食を助長
させる危険がある。つまり、前記公報では、亜鉛あるい
は亜鉛合金は、鋼管あるいは鋼管に対して電位が常に卑
となり電位の逆転は起り得ないと記されているが、これ
はこの現象が起らない目的で特別に製造,厳選された亜
鉛で亜鉛合金に限るものであり一般的なものではない。
【0006】本発明は叙上の事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、支持部において温度上
昇が起きても電位逆転現象は無く、常に安定して流電陽
極式電気防食効果を継続することのできる防食方法を提
供することにある。
あり、その目的とするところは、支持部において温度上
昇が起きても電位逆転現象は無く、常に安定して流電陽
極式電気防食効果を継続することのできる防食方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の配管の支持部における犠牲陽極金属介装に
よる防食方法は、架空配管と支持架台との接触部に犠牲
陽極金属として防食用マグネシウム合金薄板を採用介在
させるとしたものである。
に、本発明の配管の支持部における犠牲陽極金属介装に
よる防食方法は、架空配管と支持架台との接触部に犠牲
陽極金属として防食用マグネシウム合金薄板を採用介在
させるとしたものである。
【0008】
【作用】犠牲陽極材として、防食用マグネシウム合金材
を適用することにより、架空配管と支持架台との接触部
の温度上昇で電位逆転現象は無く、当該部分の温度がい
かに変化しようとも常に安定した防食効果が得られる。
を適用することにより、架空配管と支持架台との接触部
の温度上昇で電位逆転現象は無く、当該部分の温度がい
かに変化しようとも常に安定した防食効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1は架空配管1を支持架台2上に防食用
マグネシウム合金薄板3の敷設を介して搭載し、固定バ
ンド4によって全体を締結止した態様を示す。この施工
におけるマグネシウム合金薄板3の電位の腐食環境の比
抵抗が1000Ω・cmの場合における温度特性の計測結
果を図2に示す。図示のように温度上昇によるマグネシ
ウム合金の貴電位変化は少なく、鋼の電位との逆転現象
は全くない。
て説明する。図1は架空配管1を支持架台2上に防食用
マグネシウム合金薄板3の敷設を介して搭載し、固定バ
ンド4によって全体を締結止した態様を示す。この施工
におけるマグネシウム合金薄板3の電位の腐食環境の比
抵抗が1000Ω・cmの場合における温度特性の計測結
果を図2に示す。図示のように温度上昇によるマグネシ
ウム合金の貴電位変化は少なく、鋼の電位との逆転現象
は全くない。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を説明する。 1.実施場所: 沖縄本島 2.試験期間: 1年5ケ月 3.試験対象管: 100 m/m 口径 架空鋼配管(SGP),鋼製支持架台 4.腐食環境: 海ぎわ桟橋横 海塩粒子多量飛来場所 5.架管外面温度: 15℃〜70℃ 平均約34℃ 6.防食材: 防食用マグネシウム合金薄板 2.5 mm厚 7.試験結果: 対象管の腐食速度(mm/Yr) 防食部(5ケ所) 非防食部(5ケ所) 0.015 〜0.031mm/Yr 0.169 〜0.231mm/Yr 防食率 平均 0.026mm/Yr 平均 0.188mm/Yr 86.2%
【0011】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されるので、防
食部位に温度上昇が生じてもいささかも流電陽極式電気
防食効果が損なわれることはなく、好適である。
食部位に温度上昇が生じてもいささかも流電陽極式電気
防食効果が損なわれることはなく、好適である。
【図1】aは本発明防食部の俯瞰図,bは縦断正面図で
ある。
ある。
【図2】本発明のマグネシウム合金の流電陽極の電位の
腐食環境の比抵抗が1000Ω・cmの場合の温度特性グ
ラフである。
腐食環境の比抵抗が1000Ω・cmの場合の温度特性グ
ラフである。
1 架空配管 2 支持架台 3 防食用マグネシウム合金薄板 4 固定バンド
Claims (1)
- 【請求項1】 架空配管と支持架台との接触部に犠牲陽
極金属として防食用マグネシウム合金薄板を採用介在さ
せるとしたことを特徴とする配管の支持部における犠牲
陽極金属介装による防食方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9113760A JPH10306388A (ja) | 1997-05-01 | 1997-05-01 | 配管の支持部における犠牲陽極金属介装による防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9113760A JPH10306388A (ja) | 1997-05-01 | 1997-05-01 | 配管の支持部における犠牲陽極金属介装による防食方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306388A true JPH10306388A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14620457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9113760A Pending JPH10306388A (ja) | 1997-05-01 | 1997-05-01 | 配管の支持部における犠牲陽極金属介装による防食方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10306388A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297690A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Nansei Sekiyu Kk | 金属製配管の支持部における腐食の防止方法および該腐食防止方法に用いられる腐食防止用複合体 |
WO2015045608A1 (ja) | 2013-09-25 | 2015-04-02 | 株式会社日立製作所 | 電気防食システムおよびそれを備えたポンプ装置 |
JP2019143213A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 麻生フオームクリート株式会社 | 配管の電気防食装置及び電気防食方法 |
CN110306194A (zh) * | 2018-03-20 | 2019-10-08 | 天津豪威特管道设备有限公司 | 一种管道防腐蚀方法及设备 |
-
1997
- 1997-05-01 JP JP9113760A patent/JPH10306388A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007297690A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Nansei Sekiyu Kk | 金属製配管の支持部における腐食の防止方法および該腐食防止方法に用いられる腐食防止用複合体 |
WO2015045608A1 (ja) | 2013-09-25 | 2015-04-02 | 株式会社日立製作所 | 電気防食システムおよびそれを備えたポンプ装置 |
JP2019143213A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 麻生フオームクリート株式会社 | 配管の電気防食装置及び電気防食方法 |
CN110306194A (zh) * | 2018-03-20 | 2019-10-08 | 天津豪威特管道设备有限公司 | 一种管道防腐蚀方法及设备 |
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