JPH10305236A - 衝突式気流粉砕装置 - Google Patents

衝突式気流粉砕装置

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JPH10305236A
JPH10305236A JP11693397A JP11693397A JPH10305236A JP H10305236 A JPH10305236 A JP H10305236A JP 11693397 A JP11693397 A JP 11693397A JP 11693397 A JP11693397 A JP 11693397A JP H10305236 A JPH10305236 A JP H10305236A
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collision
pulverizer according
airflow pulverizer
type airflow
piece
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JP11693397A
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English (en)
Inventor
Takahiko Yagasaki
孝彦 矢ヶ崎
Kiyoshi Urayama
清 浦山
Masahiro Yoshikawa
雅浩 吉川
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Hosokawa Micron Corp
Original Assignee
Hosokawa Micron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕効率の向上を図った衝突式気流粉砕装置
を提供する。 【解決手段】 圧縮空気によって粉粒体を搬送加速する
ための加速管9と、加速管9の一端に設けられた空気出
口9bに連通した粉砕室7aと、加速管9によって搬送
加速された粉粒体を衝突させて粉砕するための衝突面1
6aを有し衝突面16aが加速管9の空気出口9bに対
向するように粉砕室7a内に配された衝突部材16とを
備えた衝突式気流粉砕装置において、衝突部材16上
に、衝突面16aに衝突して飛散した粉粒体を再衝突さ
せるための衝突片22を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮空気を用いて
樹脂粉末等の粉粒体を粉砕する衝突式気流粉砕装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮空気を用いて樹脂粉末等を粉砕する
衝突式気流粉砕装置は、圧縮空気によって粉粒体を搬送
加速するための加速管と、該加速管の一端に設けられた
空気出口に連通した粉砕室と、加速管によって搬送加速
された粉粒体を衝突させて粉砕するための衝突面を有し
該衝突面が加速管の空気出口に対向するように粉砕室内
に配された衝突部材とを備えている。
【0003】かかる衝突式気流粉砕装置では、加速管か
ら噴出した圧縮空気によって搬送加速された粉粒体は衝
突面に衝突して粉砕され、飛散した粉粒体の一部が衝突
部材の周囲の粉砕室の内面に再衝突して再粉砕される。
なお、衝突部材としては、例えば、衝突面が粉粒体の搬
送方向に対して直交した平面であるものや、衝突面が粉
粒体の搬送方向に対して傾斜した円錐面、角錐面、ある
いは球面のもの等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の衝突部材の場
合、衝突面に衝突した粉粒体は、その多くが衝突面に対
して垂直またはそれに近い角度で飛散するため、飛散し
た粉粒体が衝突部材の周囲の粉砕室内面に再衝突する確
率が低いという問題がある。
【0005】また、後者の衝突部材の場合、衝突面を適
度の傾斜角度にすることにより、衝突面に衝突した粉粒
体の多くが気流とともに衝突面に沿って流れるようにな
るため、再衝突の機会を多くすることができるものの、
この場合、衝突面に衝突した時(以下、一次衝突時と記
す)の衝撃が小さくなり、一次衝突時の粉砕効率が低く
なるという問題がある。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決し、粉粒
体の粉砕効率の向上を図った衝突式気流粉砕装置を提供
することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、圧縮空気によって粉粒体を
搬送加速するための加速管と、該加速管の一端に設けら
れた空気出口に連通した粉砕室と、前記加速管によって
搬送加速された粉粒体を衝突させて粉砕するための衝突
面を有し該衝突面が前記加速管の空気出口に対向するよ
うに前記粉砕室内に配された衝突部材とを備えた衝突式
気流粉砕装置において、前記衝突部材上に、前記衝突面
に衝突して飛散した粉粒体を再衝突させるための衝突片
を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の衝突
式気流粉砕装置において、前記衝突片が前記衝突面の周
縁に沿って等間隔をおいて複数個設けられたことを特徴
とするものである。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突部材
に前記衝突面を取り囲むリング状部材が取り付けられて
おり、該リング状部材に前記衝突片が設けられたことを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の衝突式気流粉砕装置において、前記リング状部材が前
記衝突部材に着脱自在であることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1〜請求
項4の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突片が前記
衝突部材または前記リング状部材に着脱自在であること
を特徴とするものである。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項1〜請求
項5の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突片がセラ
ミックスからなることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項1〜請求
項6の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突部材が熱
伝導性が良好な材料からなることを特徴とするものであ
る。
【0014】また、請求項8の発明は、請求項7の衝突
式気流粉砕装置において、前記衝突部材が中空であり、
該衝突部材の内部に冷却用流体を供給する手段が設けら
れたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項9の発明は、請求項7または
請求項8の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突部材
に放熱用フィンが設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項10の発明は、請求項7〜請
求項9の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突部材に
熱電変換素子からなる冷却手段が設けられたことを特徴
とするものである。
【0017】また、請求項11の発明は、請求項1〜請
求項10の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突面が
セラミックスと金属を複合した複合材料からなることを
特徴とするものである。
【0018】また、請求項12の発明は、請求項11の
衝突式気流粉砕装置において、前記衝突部材の少なくと
も一部がセラミックスと金属を複合した傾斜機能材料か
らなり、前記衝突面に向かってセラミックスの比率が徐
々に増加するようにしたことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項13の発明は、請求項1〜請
求項12の衝突式気流粉砕装置において、前記衝突面に
耐摩耗性金属による表面処理を施したことを特徴とする
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態である衝突式気流粉砕装置の構成図、図2はリング
状部材の斜視図、図3は図1の要部拡大図である。
【0021】この衝突式気流粉砕装置は複写機や電子写
真方式のプリンタに使用されるトナー等を粉砕するため
のもので、装置本体1と、この装置本体1の左上部に配
置され、装置本体1内に粉粒体原料を供給する粉粒体供
給機2と、装置本体1の下部に接続され、装置本体1内
に圧縮空気を供給するコンプレッサ3と、装置本体の上
部に接続され、粉砕された粉粒体をバッグフィルタ4内
に吸引するブロワ5とを備えている。
【0022】装置本体1は、上下両端面が封閉された円
筒状のケーシング6を備えている。このケーシング6の
内部には、ケーシング6と同軸状に配置された有底円筒
状の内筒7が設けられており、内筒7の外面とケーシン
グ6の内面との間には、粉粒体供給機2によって供給さ
れた粉粒体や、後述する分級ロータ18によって分級さ
れた粗粉が通る環状の粉粒体通路8が形成されている。
内筒7は、下部に粉粒体を粉砕するための粉砕室7aを
有し、上部に径が拡大した大径部7bを有している。
【0023】内筒7の下端面の中央部には、加速管9が
垂直下方に向けて突出するように取り付けられており、
加速管9の上端は粉砕室7aに連通している。加速管9
の下方には、加速管9の中心線の延長線と同軸になるよ
うにノズル10が対向配置され、このノズル10の下端
は、ケーシング6の下端面の中央部に取り付けられた空
気供給管11に連通している。空気供給管11には前記
コンプレッサ3が接続されている。
【0024】ケーシング6内部の下方には、加速管9及
びノズル10の上部を囲むように配され、粉粒体通路8
を落下してきた粉粒体原料を加速管9の下端に設けられ
た吸込口9aに案内する漏斗状のシュート12が設けら
れている。このシュート12の外面とケーシング6の内
面との間には、シュート12内部に連通した環状の室1
3が形成されており、ケーシング6の下部外面には、室
13に連通し、側方に向けて突出した二次空気の吸込管
14が取り付けられている。また、ケーシング6の下部
外面には、室13内部の空気圧を監視するための圧力計
(図示せず)が取り付けられている。
【0025】内筒7の粉砕室7aのほぼ中央部には支持
部材15が水平に取り付けられ、この支持部材15に
は、下端部の径が拡大した円柱状の衝突部材16が、粉
砕室7aと同軸状かつ垂直下方に向けて垂下するように
支持されている。衝突部材16は熱伝導性が良好な金属
材料からなり、下端面に、加速管9の上端に設けられた
空気出口9bに対向し、加速管9によって搬送加速され
た粉粒体を衝突させて粉砕するための衝突面16aを有
している。衝突部材16の下端部には、衝突面16aを
取り囲むリング状部材17が取り付けられている。
【0026】ケーシンング6の内部の上方には、内筒7
の大径部7bの上端開口に近接し、かつ内筒7の中心線
の延長線と同軸になるように分級ロータ18が配設さ
れ、ケーシング6の上端面には、分級ロータ18を中心
線まわりに回転させるモータ19が設けられている。ま
た、ケーシング6の上部には、側方に向けて突出し、一
端がケーシング6内部に連通した排出管20が取り付け
られ、この排出管20には、前記バッグフィルタ4、ブ
ロワ5が接続されている。
【0027】リング状部材17は熱伝導性が良好な金属
材料からなり、図2に示すように、一方の端面に、平面
視形状がほぼ三角形の複数個の衝突片22が等間隔をお
いて形成されており、各衝突片22が衝突部材16の衝
突面16aから突出するように衝突部材16の外周部に
外嵌されている。各衝突片22は、衝突面16aに衝突
して一方の側面22aに再衝突した粉粒体が、気流とと
もに、隣接する衝突片22の他方の側面22bとの間に
形成された間隙Sを通って外方に流れるように配設され
ている。なお、リング状部材17を衝突部材16に着脱
自在にしておくと、メンテナンスが容易になるととも
に、衝突面16aまたは衝突片22が摩耗したときに衝
突面16a部分またはリング状部材17のみを取り替え
るだけでよいので、経済的である。
【0028】分級ロータ18は、水平に配置されたリン
グ状の上端壁23と、この上端壁23に対して垂直下方
に対向するように配置され、中心部に上端壁23を貫通
して垂直上方に延びる回転軸24aが固着された円形の
下端壁24と、回転軸24aのまわりに等しい角度間隔
をおいて配置され、垂直方向に延び、上下の端壁23、
24の周縁部を互いに連結する複数本の板状のブレード
25とを備えている。
【0029】次に、上記のように構成した衝突式気流粉
砕装置の動作を説明する。粉粒体供給機2によってケー
シング6内部に供給された粉粒体原料は粉粒体通路8内
を落下し、シュート12によって加速管9の下端の吸込
口9aに案内される。一方、ノズル10には空気供給管
11を介してコンプレッサ3から圧縮空気が供給されて
おり、ノズル10から噴出した圧縮空気は加速管9内に
流入している。これによって加速管9の吸込口9a近傍
の空気が加速管9の内部に吸引されるため、粉粒体原料
は加速管9内に流入する。
【0030】また、ブロワ5によってケーシング6内部
は負圧状態になっており、シュート12の周囲の環状の
室13の気圧が大気圧より低くなっている。そのため、
吸込管14を介して室13内に空気が流入し、この空気
流はシュート12内部に流入して粉粒体原料の加速管9
への流入を促進する。加速管9の吸込口9a近傍の粉粒
体濃度が高くなると、この空気流の流れが阻害されるた
め、室13内部が大気圧に近くなる。したがって、圧力
計で室13内部の空気圧をチェックすることにより、加
速管9の吸込口9a近傍の粉粒体濃度を知ることがで
き、これに基づいて原料の供給量を調節することにより
粉粒体の流れをスムーズにすることができる。
【0031】加速管9に流入した空気は加速されるた
め、加速管9内部に流入した粉粒体も加速され、粉粒体
は加速管9の空気出口9bから噴出し、衝突部材16の
衝突面16aに激しく衝突して粉砕される。粉砕された
粉粒体の一部は、図3に矢印で示すように、衝突片22
の側面に再衝突してさらに粉砕される。衝突片22は衝
突面16aの近傍に位置するため、衝突片22が無い場
合に比べて再衝突の機会が増し、また、再衝突時の速度
も大きい。したがって、粉粒体を効率良く粉砕すること
ができるものである。再粉砕した粉粒体は、気流ととも
に衝突片22、22間の間隙Sを通って外方に流れ、粉
砕室7aの周壁内面に衝突してさらに粉砕される。
【0032】粉砕された粉粒体は内筒7内の上昇気流に
乗って上昇し、分級ロータ18によって撹拌され、分級
ロータ18の径方向外側への遠心力を与えられる。粒径
の大きい粗粉は遠心力が大きいため分級ロータ18の径
方向外側へ流れ、粉粒体通路8内に流入する。そして、
この粗粉は粉粒体通路8内を落下し、再び加速管9に流
入して上記の粉砕工程が繰り返されて再粉砕される。ま
た、粒径の小さい微粉は遠心力が小さいため流出空気と
ともに分級ロータ18のブレード25、25間から分級
ロータ18内に流入し、上端壁23に設けられた円孔を
通り、排出管20内に流入する。
【0033】排出管20に流入した微粉は、排出管20
に接続された管路を通り、バッグフィルタ4に流入す
る。そして、微粉はバッグフィルタ4によって空気流か
ら分離され、バッグフィルタ4内に貯留される。その
後、この微粉はバッグフィルタ4から取り出され、回収
される。なお、分級ロータ18によって分級される粉粒
体の径は分級ロータ18の回転数を変更することにより
自由に設定することができる。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、特許請求の範囲に記載した事項の意味内での変更
は、全て本発明の技術的範囲に属する。
【0035】例えば、上記実施形態では、衝突片22を
リング状部材17に設け、これを衝突部材16に取り付
けるようにしているが、衝突片22を直接衝突部材16
に設けてもよい。
【0036】また、衝突部材16の衝突面16aは、粉
粒体の搬送方向に直交した平面に限らず、粉粒体の搬送
方向に対して傾斜した平面や、円錐面、角錘面、球面等
の曲面や、これらの面を適宜組み合わせたもの等であっ
てもよい。なお、図4に示すように、円形または多角形
の平面を中心点のまわりに複数個の領域16a’に分割
し、衝突した粉粒体が全周方向に分散するように各領域
16a’を傾斜させたものにすると、各領域16a’に
衝突した粉粒体が領域16a’、16a’間の段部に衝
突し、さらに衝突片に衝突することになるため、特に粉
砕効率が高くなる。
【0037】また、上記実施形態では、複数個の衝突片
22を衝突面16aの全周に亘って設けているが、衝突
面16aに衝突した粉粒体が特定の方向にのみ飛散する
ような場合には、衝突片22を必ずしも衝突面16aの
全周に亘って設ける必要はない。また、衝突片22の個
数も自由に設定することができ、単数であってもよい。
【0038】また、衝突片22の形状も自由に設定する
ことができる。例えば、図5(a)に示すように、リン
グ状部材17の端面(または衝突面16a)から加速管
9側に向けて突出した平板状のものとしたり、図5
(b)に示すように、リング状部材17の端面(または
衝突面16a)から加速管9側に向けて突出した円柱状
(または角柱状)のものとすることもできる。
【0039】なお、図5(b)の例の場合、衝突片2
2、22間の間隔を大きくするほど再衝突の確率が低く
なり、該間隔を小さくするほど再衝突の確率が高くなる
が、間隔が小さすぎると粉粒体が衝突片22、22間を
通りにくくなるという問題がある。図5(c)の例のよ
うに、衝突片22を内側の列と外側の列に沿って千鳥足
状に配列すると、粉粒体の再衝突の確率を増やすことが
できるとともに、粉粒体の衝突片22、22間の通過抵
抗が大幅に増加するのを抑えることもできる。なお、列
の数は三以上であってもよい。
【0040】また、衝突片22を衝突部材16またはリ
ング状部材17に着脱自在にしてもよい。このようにす
ると、衝突片22が摩耗した場合に衝突片22のみを交
換すればよいので、経済的である。
【0041】また、衝突片22の材質は金属以外でもよ
い。例えば、セラミックスにすると、耐熱性及び耐摩耗
性が向上するので、粉砕効率がさらに向上する。
【0042】また、衝突部材16を中心線のまわりに回
転させるようにしてもよい。このようにすると、各衝突
片22に均等に粉粒体が衝突するようになるので、各衝
突片の摩耗を均等化することができる。
【0043】また、衝突面は粉粒体が衝突することによ
って生じる摩擦熱によって温度が上昇するため、粉粒体
が衝突面に融着して粉砕効率が低下することがある。上
記実施形態では、衝突部材を熱伝導性が良好な材料で構
成することによって衝突面の放熱性を高めているが、衝
突部材を中空にし、衝突部材内部に冷却用流体を供給す
る手段を設けておけば、より積極的に衝突面の温度上昇
を抑えることができ、粉砕効率の低下をより少なくする
ことができる。
【0044】また、衝突部材に、銅やアルミニウム等の
熱伝導性が良好な材料からなる放熱用フィンを設ける
と、放熱用フィンと気流の熱交換によって衝突面を効率
良く冷却することができる。また、衝突部材に熱電変換
素子(ペルチェ素子)からなる冷却手段を設けてもよ
い。
【0045】また、衝突面を、炭化珪素(SiC)や窒
化珪素(SiN)等のセラミックスや、セラミックスと
金属の複合材料によって形成すると、耐熱性及び耐摩耗
性が向上するので、さらに粉砕効率が向上する。特に、
複合材の場合、衝突によって発生した摩擦熱が速やかに
放熱するので好ましい。また、衝突部材全体または衝突
部材における衝突面を含む部分を、金属とセラミックス
を複合した傾斜機能材料によって形成し、衝突面に向か
うに従ってセラミックスの比率が徐々に増加するように
して耐摩耗性と放熱性の両特性を向上させることも可能
である。
【0046】また、衝突面に耐摩耗性金属による表面処
理を施して耐摩耗性を向上させてもよい。例えば、衝突
面の表面に、窒化チタン(TiN)、炭化チタン(Ti
C)等を蒸着したり、窒素(N)、クロム(Cr)、ホ
ウ素(B)、タングステン(W)、チタン(Ti)、炭
化チタン(TiC)、炭化ニオブ(NbC)、炭化クロ
ム(CrC)等を浸透させることが考えられる。
【0047】なお、本発明の粉砕装置に好適な被粉砕物
としては、例えば、トナー、樹脂、ワックス、顔料、洗
料、その他の弱熱性物質のほか、化学薬品類、食品・有
機原料、無機物、金属酸化物等の種々の材料が挙げられ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の衝突式気
流粉砕装置によれば、粉粒体の再衝突の機会を増やすこ
とができるとともに再衝突時の速度を大きくすることが
できるため、粉粒体を効率良く粉砕することができる。
【0049】請求項4によるときは、メンテナンス性が
向上するとともに、衝突片が摩耗したときにリング状部
材のみを交換すればよいので、ランニングコストが低減
する。
【0050】請求項5によるときは、衝突片が摩耗した
ときに衝突片のみを交換すればよいので、ランニングコ
ストが低減する。
【0051】請求項6によるときは、衝突片の耐摩耗性
及び耐熱性が向上するので、粉砕効率がさらに向上す
る。
【0052】請求項7によるときは、衝突面の放熱性が
向上し、粉粒体の衝突面への融着量が低減するので、粉
砕効率がさらに向上する。
【0053】請求項8によるときは、請求項7の衝突式
気流粉砕装置よりも衝突面の放熱性がさらに向上するの
で、粉砕効率がさらに向上する。
【0054】請求項9によるときは、請求項7または請
求項8の衝突式気流粉砕装置よりも衝突面の放熱性がさ
らに向上するので、粉砕効率がさらに向上する。
【0055】請求項10によるときは、請求項7〜請求
項9の衝突式気流粉砕装置よりも衝突面の放熱性がさら
に向上するので、粉砕効率がさらに向上する。
【0056】請求項11によるときは、衝突面の耐摩耗
性及び耐熱性が向上するので、粉砕効率がさらに向上す
る。
【0057】請求項12によるときは、請求項11の衝
突式気流粉砕装置よりも衝突面の放熱性が向上するの
で、粉砕効率がさらに向上する。
【0058】請求項13によるときは、衝突面の耐摩耗
性が向上するので、粉砕効率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である衝突式気流粉砕装
置の構成図。
【図2】 リング状部材の斜視図。
【図3】 図1の要部拡大図。
【図4】 衝突面の変形例の斜視図。
【図5】 衝突片の変形例の平面図。
【符号の説明】
7a 粉砕室 9 加速管 9b 空気出口 16 衝突部材 16a 衝突面 22 衝突片

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気によって粉粒体を搬送加速する
    ための加速管と、該加速管の一端に設けられた空気出口
    に連通した粉砕室と、前記加速管によって搬送加速され
    た粉粒体を衝突させて粉砕するための衝突面を有し該衝
    突面が前記加速管の空気出口に対向するように前記粉砕
    室内に配された衝突部材とを備えた衝突式気流粉砕装置
    において、前記衝突部材上に、前記衝突面に衝突して飛
    散した粉粒体を再衝突させるための衝突片を設けたこと
    を特徴とする衝突式気流粉砕装置。
  2. 【請求項2】 前記衝突片が前記衝突面の周縁に沿って
    等間隔をおいて複数個設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載の衝突式気流粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記衝突部材に前記衝突面を取り囲むリ
    ング状部材が取り付けられており、該リング状部材に前
    記衝突片が設けられたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の衝突式気流粉砕装置装置。
  4. 【請求項4】 前記リング状部材が前記衝突部材に着脱
    自在であることを特徴とする請求項3に記載の衝突式気
    流粉砕装置。
  5. 【請求項5】 前記衝突片が前記衝突部材または前記リ
    ング状部材に着脱自在であることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか一項に記載の衝突式気流粉砕装
    置。
  6. 【請求項6】 前記衝突片がセラミックスからなること
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載
    の衝突式気流粉砕装置。
  7. 【請求項7】 前記衝突部材が熱伝導性が良好な材料か
    らなることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか
    一項に記載の衝突式気流粉砕装置。
  8. 【請求項8】 前記衝突部材が中空であり、該衝突部材
    の内部に冷却用流体を供給する手段が設けられたことを
    特徴とする請求項7に記載の衝突式気流粉砕装置。
  9. 【請求項9】 前記衝突部材に放熱用フィンが設けられ
    たことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の衝
    突式気流粉砕装置。
  10. 【請求項10】 前記衝突部材に熱電変換素子からなる
    冷却手段が設けられたことを特徴とする請求項7〜請求
    項9のいずれか一項に記載の衝突式気流粉砕装置。
  11. 【請求項11】 前記衝突面がセラミックスと金属を複
    合した複合材料からなることを特徴とする請求項1〜請
    求項10に記載の衝突式気流粉砕装置。
  12. 【請求項12】 前記衝突部材の少なくとも一部がセラ
    ミックスと金属を複合した傾斜機能材料からなり、前記
    衝突面に向かってセラミックスの比率が徐々に増加する
    ようにしたことを特徴とする請求項11に記載の衝突式
    気流粉砕装置。
  13. 【請求項13】 前記衝突面に耐摩耗性金属による表面
    処理を施したことを特徴とする請求項1〜請求項12の
    いずれか一項に記載の衝突式気流粉砕装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200000955A (ko) * 2018-06-26 2020-01-06 안기덕 밀폐형 가열ㆍ가압 초미세 분쇄장치
CN116393227A (zh) * 2023-04-20 2023-07-07 重庆大学 一种氢气爆炸破碎矿石设备及破碎方法
CN116393227B (zh) * 2023-04-20 2024-06-07 重庆大学 一种氢气爆炸破碎矿石设备

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