JPH10305025A - 無侵襲生化学計測装置 - Google Patents

無侵襲生化学計測装置

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JPH10305025A
JPH10305025A JP9117749A JP11774997A JPH10305025A JP H10305025 A JPH10305025 A JP H10305025A JP 9117749 A JP9117749 A JP 9117749A JP 11774997 A JP11774997 A JP 11774997A JP H10305025 A JPH10305025 A JP H10305025A
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JP
Japan
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light source
arm
photodetector
biological sample
light
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Pending
Application number
JP9117749A
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English (en)
Inventor
Masao Suga
正男 菅
Yuji Miyahara
裕二 宮原
Tsuyoshi Sonehara
剛志 曽根原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】血液中のグルコース濃度を採血をせず、光学的
手段により計測する無侵襲生化学計測装置において、生
体試料(腕)8に対する光源1及び光検出器2の位置変
化の影響に基づく計測誤差を解消し、高精度な無侵襲生
化学計測装置を提供することである。 【解決手段】この目的を達成するため、腕固定バンド5
に空気挿入部4を設け、光源1及び光検出器2を生体試
料(腕)8に密着させること、また、指リング7又は爪
型治具17を設け、指から光源1及び光検出器2までの
距離を一定にして、光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8の同一位置に再現性よく装着することで生体試
料(腕)8に対する光源1及び光検出器2の位置変化に
基づく計測誤差を解消することにより達成される。 【効果】本発明によれば、生体試料(腕)8に対する光
源1及び光検出器2の位置変化に基づく計測誤差を解消
し、高精度な無侵襲生化学計測装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用生化学分析装
置に関し、特に血液中のグルコース濃度を採血をせず、
光学的手段により無侵襲計測し、主に糖尿病患者に対し
利用される無侵襲生化学計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近赤外光を用い生体情報を計測する装置
が、特開平3−173535 号公報に記載されている。上記従
来技術はグルコースによる吸収波長帯域を1600〜1
750nm,グルコースによらない基準波長帯域を12
00〜1300nmに設定し、両近赤外光を生体組織に
照射し、両透過エネルギーの差異を演算処理することに
より生体組織中のグルコース濃度を求める方法である。
これは光源より照射された光の一部を直接に、他の一部
を凹面反射鏡により反射させて、生体組織に照射し、そ
の透過光をPbSセンサにより検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、光
源から照射した光を生体試料に照射するときの光源及び
光検出器と生体試料の位置関係を一定にする配慮はされ
ておらず、光源から照射される光を生体試料に照射する
場合、生体試料と光源及び光検出器との位置が微妙に変
化すると、生体試料に照射し、得られた拡散,反射光の
強度が安定しない点に問題がある。
【0004】本発明の目的は生体試料に対する光源及び
光検出器の位置変化に伴う計測誤差をなくし、高精度な
無侵襲生化学計測を可能とした装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の装置では、生体
試料に対して光源及び光検出器の位置を固定する調節可
能な腕時計状の治具に空気挿入部を設け、ポンプで空気
を入れることにより生体試料に対して光源及び光検出器
を密着させ、また、光源及び光検出器を固定する腕時計
状の治具と指に通し手に装着するグローブ状の治具又は
指の間にひっかける爪状の治具を一体とすることで、治
具を生体試料に装着した際、指から光源及び光検出器ま
での距離を一定とすることにより、光源及び光検出器を
生体試料に対して同一位置に再現性よく装着する。
【0006】
【発明の実施の形態】近赤外領域は分子振動の基本音ス
ペクトル(中赤外)と原子や分子の電子スペクトル(可
視,紫外)との間にあたり、本来透明な波長領域である
が、分子運動の倍音,高調音,結合音のスペクトルが現
われる。このため、特定分子の定性及び定量分析に近赤
外光を用いることができる。また、近赤外領域は生体透
過性が比較的大きく、無侵襲に生体内の情報を取得する
のに適している。
【0007】生体に近赤外光を照射すると、一部は表面
で反射し、他は生体中を拡散して透過する。その際、近
赤外光の一部は生体物質に吸収される。入射光強度I0
と透過光強度Itとの間には(1)式で示されるLamber
t-Beerの法則が成り立つと考えられる。
【0008】 It=I0exp(−ckd) (1) ここで、cは吸収物質の濃度、kは吸光係数、dは吸収
物質の厚さを表す。これより目的物質の吸収波長に合わ
せたレーザを用い、試料の厚さを一定にすれば、透過光
強度の測定により目的物質の濃度を求めることができ
る。例えば、血液中のグルコース濃度は糖尿病の指標に
なり、臨床検査上重要な検査項目である。グルコースは
1560nm,2076nm,2272nmに特徴的な
吸収を有するので、上記いずれかの波長の半導体レーザ
及び光検出器を用いれば、生体中、主に血液中のグルコ
ース濃度を採血せずに定量することができる。
【0009】このような近赤外光の特長を有する半導体
レーザ又はLEDを、無侵襲生化学計測に適用した例に
ついて説明する。
【0010】図1に本発明の第1の実施例を示す。これ
は反射方式腕時計型無侵襲生化学計測装置である。半導
体レーザ又はLEDよりなる光源1を光源駆動電流供給
装置9で駆動し、光源1から照射した光を生体試料
(腕)8へ照射する。その拡散,反射した光は、光を電
気信号に変換する受光素子などで構成される光検出器2
で検出し、増幅部10で増幅して、コンピュータから構
成される生体信号演算処理装置11に送られる。生体信
号演算処理装置11で演算処理により吸光度や透過特性
などに変換して、その演算結果を表示装置13に表示、
また記憶装置14に記録する。
【0011】図2を用いて詳細に説明する。図2
(a),(b),(c)は順に信号検出ブロック15の
詳細図の正面図、横から見た図、下から見た図である。
【0012】光源1,光検出器2を腕固定ベルト5に設
置し、指リング7を生体試料(腕)8の指の付け根まで
通し、腕固定ベルト5を手首に装着する。フォトダイオ
ードなどからなる光検出器2の位置は、スライドさせる
ことができ、検出する生体信号の深さを調節することが
できる。
【0013】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化しないように、ポンプ3により空気
挿入部4に空気を挿入し、光源1及び光検出器2を生体
試料(腕)8に密着させる。光源1及び光検出器2を生
体試料(腕)8に対して垂直方向に設置し、空気挿入部
4を生体試料(腕)8に対して水平方向に設置して、こ
の空気挿入部4に空気を入れることにより腕固定ベルト
5が生体試料(腕)8に対して水平方向に広がり、光源
1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着させる。生
体試料(腕)8に対する光源1及び光検出器2の位置が
変化すると、それに伴い、光源1から照射した光を生体
試料(腕)8へ照射し、得られた拡散,反射光の強度も
変化してしまうため、腕固定ベルト5に空気挿入部4を
設け、これにより光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8に密着させる機能を設けた。また、グローブ6
に指リング7を設け、指リング7を生体試料(腕)8の
指の付け根まで通して装着することにより、光源1及び
光検出器2を生体試料(腕)8の同一位置に再現性よく
装着することができる。
【0014】腕固定ベルト5に空気挿入部4を、グロー
ブ6に指リング7を設け、生体試料(腕)8に対する光
源1及び光検出器2の位置の変化に伴う計測誤差をなく
し、高精度な計測が可能となる。
【0015】また、本実施例は光源1,光検出器2を小
型にして腕固定ベルト5に設置した信号検出ブロック1
5と、光源駆動電流供給装置9,増幅部10,生体信号
演算処理装置11,制御部12,表示装置13,記憶装
置14を小型にして一つのブロックに納めた演算処理ブ
ロック16を分離し、その間をフレキシブルな信号線に
より接続する。信号検出ブロック15及び演算処理ブロ
ック16を分離することにより、被検者の時間を拘束す
ることなしに、被検者の生体信号を無侵襲に連続計測す
ることができ、また、小型にすることで携帯可能とす
る。
【0016】図3に本発明の第2の実施例を示す。これ
は図2の信号検出ブロック15の異なる例である。演算
処理ブロック16は図1の実施例と同様である。図3
(a),(b),(c)は順に信号検出ブロック15の
詳細図の正面図、横から見た図、下から見た図である。
【0017】光源1,光検出器2を腕固定ベルト5に設
置し、爪型治具17を生体試料(腕)8の指の間に引っか
けて、腕固定ベルト5を手首に装着する。腕固定ベルト
5,爪型治具17はネジ18により接続され、生体各個
人の違いに合わせて微調整ができるよう、スライド可能
である。また爪型治具17は少なくとも2枚の板を有
し、ネジ18により接続され、生体各個人の違いに合わ
せて長さを微調整できるよう、スライド可能である。
【0018】フォトダイオードなどからなる光検出器2
の位置は、スライドさせることができ、検出する生体信
号の深さを調節することができる。生体試料(腕)8に
対する光源1及び光検出器2の位置が変化しないよう
に、ポンプ3により空気挿入部4に空気を挿入し、光源
1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着させる。光
源1及び光検出器2を生体試料(腕)8に対して垂直方
向に設置し、空気挿入部4を生体試料(腕)8に対して
水平方向に設置して、この空気挿入部4に空気を入れる
ことにより腕固定ベルト5が生体試料(腕)8に対して
水平方向に広がり、光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8に密着させる。
【0019】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化すると、それに伴い、光源1から照
射した光を生体試料(腕)8へ照射し、得られた拡散,
反射光の強度も変化してしまうため、腕固定ベルト5に
空気挿入部4を設け、これにより光源1及び光検出器2
を生体試料(腕)8に密着させる機能を設けた。また、
腕固定ベルト5と爪型治具17を一体にし、爪型治具1
7を生体試料(腕)8の指の間に引っかけて装着するこ
とにより、光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8の
同一位置に再現性よく装着することができる。腕固定ベ
ルト5に空気挿入部4を設け、腕固定ベルト5と爪型治
具17を一体にして、生体試料(腕)8に対する光源1
及び光検出器2の位置の変化に伴う計測誤差をなくし、
高精度な計測を可能とする。
【0020】図4に本発明の第3の実施例を示す。これ
は図2の信号検出ブロック15の異なる例である。演算
処理ブロック16は図1の実施例と同様である。腕固定
ベルト5を生体試料(腕)8に装着したとき、光源1の
対面に光検出器2が位置するように、光源1及び光検出
器2を配置し、光源1から照射した光を生体試料(腕)8
へ照射する。これはその透過,拡散した光を、光を電気
信号に変換する受光素子などで構成される光検出器2で
検出する透過方式腕時計型無侵襲生化学計測装置の例で
ある。
【0021】指リング7を生体試料(腕)8の指の付け
根まで通し、腕固定ベルト5を手首に装着する。生体試
料(腕)8に対する光源1及び光検出器2の位置が変化
しないように、ポンプ3により空気挿入部4に空気を挿
入し、光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着
させる。光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8に対
して垂直方向に設置し、空気挿入部4を生体試料(腕)
8に対して水平方向に設置して、この空気挿入部4に空
気を入れることにより腕固定ベルト5が生体試料(腕)
8に対して水平方向に広がり、光源1及び光検出器2を
生体試料(腕)8に密着させる。
【0022】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化すると、それに伴い、光源1から照
射した光を生体試料(腕)8へ照射し、得られた透過,
拡散光の強度も変化してしまうため、腕固定ベルト5に
空気挿入部4を設け、これにより光源1及び光検出器2
を生体試料(腕)8に密着させる機能を設けた。
【0023】また、グローブ6に指リング7を設け、指
リング7を生体試料(腕)8の指の付け根まで通して装
着することにより、光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8の同一位置に再現性よく装着することができ
る。腕固定ベルト5に空気挿入部4を、グローブ6に指
リング7を設け、生体試料(腕)8に対する光源1及び
光検出器2の位置の変化に伴う計測誤差をなくし、高精
度な計測が可能となる。
【0024】図5に本発明の第4の実施例を示す。これ
は図3の信号検出ブロック15の異なる例である。演算
処理ブロック16は図1の実施例と同様である。腕固定
ベルト5を生体試料(腕)8に装着したとき、光源1の
対面に光検出器2が位置するように、光源1及び光検出
器2を配置し、光源1から照射した光を生体試料(腕)8
へ照射する。これはその透過,拡散した光を、光を電気
信号に変換する受光素子などで構成される光検出器2で
検出する透過方式腕時計型無侵襲生化学計測装置の例で
ある。
【0025】光源1,光検出器2を腕固定ベルト5に設
置し、爪型治具17を生体試料(腕)8の指の間に引っか
けて、腕固定ベルト5を手首に装着する。腕固定ベルト
5,爪型治具17はネジ18により接続され、生体各個
人の違いに合わせて微調整ができるよう、スライド可能
である。また爪型治具17は少なくとも2枚の板を有
し、ネジ18により接続され、生体各個人の違いに合わ
せて長さを微調整できるよう、スライド可能である。
【0026】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化しないように、ポンプ3により空気
挿入部4に空気を挿入し、光源1及び光検出器2を生体
試料(腕)8に密着させる。光源1及び光検出器2を生
体試料(腕)8に対して垂直方向に設置し、空気挿入部
4を生体試料(腕)8に対して水平方向に設置して、こ
の空気挿入部4に空気を入れることにより腕固定ベルト
5が生体試料(腕)8に対して水平方向に広がり、光源
1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着させる。
【0027】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化すると、それに伴い、光源1から照
射した光を生体試料(腕)8へ照射し、得られた透過,
拡散光の強度も変化してしまうため、腕固定ベルト5に
空気挿入部4を設け、これにより光源1及び光検出器2
を生体試料(腕)8に密着させる機能を設けた。また、
腕固定ベルト5と爪型治具17を一体にし、爪型治具1
7を生体試料(腕)8の指の間に引っかけて装着するこ
とにより、光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8の
同一位置に再現性よく装着することができる。腕固定ベ
ルト5に空気挿入部4を設け、腕固定ベルト5と爪型治
具17を一体にして、生体試料(腕)8に対する光源1
及び光検出器2の位置の変化に伴う計測誤差をなくし、
高精度な計測を可能とする。
【0028】図6に本発明の第5の実施例を示す。これ
は反射方式腕固定型無侵襲生化学計測装置である。これ
は図1の信号検出ブロック15を演算処理ブロック16
と一体にした例であり、演算処理ブロック16は図1の
実施例と同様である。
【0029】半導体レーザ又はLEDよりなる光源1を
光源駆動電流供給装置9で駆動し、光源1から照射した
光を生体試料(腕)8へ照射する。その拡散,反射した
光は、光を電気信号に変換する受光素子などで構成され
る光検出器2で検出し、増幅部10で増幅して、コンピ
ュータから構成される生体信号演算処理装置11に送ら
れる。生体信号演算処理装置11で演算処理により吸光
度や透過特性などに変換して、その演算結果を表示装置
13に表示、また記憶装置14に記録する。
【0030】光源1,光検出器2を腕固定ベルト5に設
置し、指リング7を生体試料(腕)8の指の付け根まで
通し、腕固定ベルト5を手首に装着する。フォトダイオ
ードなどからなる光検出器2の位置は、スライドさせる
ことができ、検出する生体信号の深さを調節することが
できる。生体試料(腕)8に対する光源1及び光検出器
2の位置が変化しないように、ポンプ3により空気挿入
部4に空気を挿入し、光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8に密着させる。
【0031】光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8
に対して垂直方向に設置し、空気挿入部4を生体試料
(腕)8に対して水平方向に設置して、この空気挿入部
4に空気を入れることにより腕固定ベルト5が生体試料
(腕)8に対して水平方向に広がり、光源1及び光検出
器2を生体試料(腕)8に密着させる。生体試料(腕)
8に対する光源1及び光検出器2の位置が変化すると、
それに伴い、光源1から照射した光を生体試料(腕)8
へ照射し、得られた拡散,反射光の強度が変化してしま
うため、腕固定ベルト5に空気挿入部4を設け、これに
より光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着さ
せる機能を設けた。
【0032】また、箱状の演算処理ブロック16に指リ
ング7を設け、指リング7を生体試料(腕)8の指の付
け根まで通して腕固定ベルト5装着することにより、光
源1及び光検出器2を生体試料(腕)8の同一位置に再
現性よく装着することができる。腕固定ベルト5に空気
挿入部4を、箱状の演算処理ブロック16に指リング7
を設け、生体試料(腕)8に対する光源1及び光検出器
2の位置の変化に伴う計測誤差をなくし、高精度な計測
が可能となる。
【0033】また、腕固定ベルト5を生体試料(腕)8
に装着したとき、光源1の対面に光検出器2が位置する
ように、光源1及び光検出器2を配置して、光源1から
照射した光を生体試料(腕)8へ照射し、その得られた
透過,拡散光を、光を電気信号に変換する受光素子など
で構成される光検出器2で検出する透過方式腕固定型無
侵襲生化学計測装置としてもよい。
【0034】図7に本発明の第6の実施例を示す。これ
は反射方式腕固定型無侵襲生化学計測装置である。これ
は図1の信号検出ブロック15を演算処理ブロック16
と一体にした例であり、演算処理ブロック16は図1の
実施例と同様である。
【0035】半導体レーザ又はLEDよりなる光源1を
光源駆動電流供給装置9で駆動し、光源1から照射した
光を生体試料(腕)8へ照射する。その拡散,反射した
光は、光を電気信号に変換する受光素子などで構成され
る光検出器2で検出し、増幅部10で増幅して、コンピ
ュータから構成される生体信号演算処理装置11に送ら
れる。生体信号演算処理装置11で演算処理により吸光
度や透過特性などに変換して、その演算結果を表示装置
13に表示、また記憶装置14に記録する。
【0036】光源1,光検出器2を腕固定ベルト5に設
置し、指をストッパー19に押し付け、指の付け根にス
トッパー19がくるようにして、腕固定ベルト5を手首
に装着する。フォトダイオードなどからなる光検出器2
の位置は、スライドさせることができ、検出する生体信
号の深さを調節することができる。
【0037】生体試料(腕)8に対する光源1及び光検
出器2の位置が変化しないように、ポンプ3により空気
挿入部4に空気を挿入し、光源1及び光検出器2を生体
試料(腕)8に密着させる。光源1及び光検出器2を生
体試料(腕)8に対して垂直方向に設置し、空気挿入部
4を生体試料(腕)8に対して水平方向に設置して、こ
の空気挿入部4に空気を入れることにより腕固定ベルト
5が生体試料(腕)8に対して水平方向に広がり、光源
1及び光検出器2を生体試料(腕)8に密着させる。生
体試料(腕)8に対する光源1及び光検出器2の位置が
変化すると、それに伴い、光源1から照射した光を生体
試料(腕)8へ照射し、得られた拡散,反射光の強度が
変化してしまうため、腕固定ベルト5に空気挿入部4を
設け、これにより光源1及び光検出器2を生体試料
(腕)8に密着させる機能を設けた。
【0038】また、箱状の演算処理ブロック16にスト
ッパー19を設け、ストッパー19を生体試料(腕)8
の指の付け根まで通して腕固定ベルト5を装着すること
により、光源1及び光検出器2を生体試料(腕)8の同
一位置に再現性よく装着することができる。腕固定ベル
ト5に空気挿入部4を、箱状の演算処理ブロック16に
ストッパー19を設け、生体試料(腕)8に対する光源
1及び光検出器2の位置の変化に伴う計測誤差をなく
し、高精度な計測が可能となる。
【0039】また、腕固定ベルト5を生体試料(腕)8
に装着したとき、光源1の対面に光検出器2が位置する
ように、光源1及び光検出器2を配置して、光源1から
照射した光を生体試料(腕)8へ照射し、その得られた
透過,拡散光を、光を電気信号に変換する受光素子など
で構成される光検出器2で検出する透過方式腕固定型無
侵襲生化学計測装置としてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、生体試料(腕)8に対
する光源1及び光検出器2の位置変化に基づく計測誤差
を解消し、高精度な無侵襲生化学計測装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の腕時計型無侵襲生化学計測
装置を示した概略図。
【図2】本発明の一実施例の信号検出ブロックを示した
概略図。
【図3】本発明の一実施例の信号検出ブロックを示した
概略図。
【図4】本発明の一実施例の信号検出ブロックを示した
概略図。
【図5】本発明の一実施例の信号検出ブロックを示した
概略図。
【図6】本発明の一実施例の反射方式腕固定型無侵襲生
化学計測装置を示した概略図。
【図7】本発明の一実施例の反射方式腕固定型無侵襲生
化学計測装置を示した概略図。
【符号の説明】
1…光源(半導体レーザもしくはLED)、2…光検出
器、3…ポンプ、4…空気挿入部、5…腕固定ベルト、
6…グローブ、7…指リング、8…生体試料(腕)、9
…光源駆動電流供給装置、10…増幅部、11…生体信
号演算処理装置、12…制御部、13…表示装置、14
…記憶装置、15…信号検出ブロック、16…演算処理
ブロック、17…爪型治具、18…ネジ、19…ストッ
パー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの光源,光検出器からな
    り、光源から出射される光を、直接生体に照射し、その
    透過,拡散,反射した光の強度を光検出器により検出
    し、その検出結果に基づき、生体成分を測定する装置に
    おいて、上記光源及び光検出器を可とう性の部材に設置
    し、生体手指を通して指と指との間にひっかける機構と
    上記可とう性の部材とを一体化したことを特徴とする無
    侵襲生化学計測装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の指と指との間にひっかけ
    る機構は、リング状、又は爪状、又はグローブ状、又は
    棒状突起物であり、上記リング状、又は爪状、又はグロ
    ーブ状、又は棒状突起物を生体手指の股に固定すること
    で、上記光源及び光検出器を再現性よく生体の同一位置
    に装着することを特徴とする無侵襲生化学計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の光源及び光検出器を設置
    した可とう性の部材に空気挿入部を設置し、空気挿入部
    に空気を挿入することで、光源及び光検出器を生体に密
    着させることを特徴とする無侵襲生化学計測装置。
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