JPH10304920A - キャスター付の鞄 - Google Patents

キャスター付の鞄

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JPH10304920A
JPH10304920A JP9134377A JP13437797A JPH10304920A JP H10304920 A JPH10304920 A JP H10304920A JP 9134377 A JP9134377 A JP 9134377A JP 13437797 A JP13437797 A JP 13437797A JP H10304920 A JPH10304920 A JP H10304920A
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JP
Japan
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bag
bag body
casters
caster
fixed
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JP9134377A
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Toshiro Miyoshi
鋭郎 三好
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SWANEE KK
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SWANEE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスターを簡単かつ容易に、しかも強靱な
構造で鞄本体に固定する。キャスターの取り付け幅、と
くに、横幅と縦幅の両方を広くして、自立姿勢で、安定
して走行させる。 【解決手段】 キャスター付の鞄は、鞄本体4と、この
鞄本体4の底面4Aの四隅に装着されて鞄本体4を垂直
自立姿勢で移動させる4個のキャスター1と、鞄本体4
に装着されて上方にグリップ17を有する取手3とを備
える。キャスター1は、、固定プレート9を介して鞄本
体4の底面4Aに固定されている。固定プレート9は、
鞄本体4の底面4Aに固定される固定部9Aと、この固
定部9Aから鞄本体4の底面4Aの四隅に向かって延長
される対角線突出部9Bを有し、対角線突出部9Bの先
端部にキャスター1が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャスターと取手
を有する鞄に関する。本明細書において鞄は、スーツケ
ースやアタッシュケースを含む広い意味に使用する。
【0002】
【従来の技術】キャスターと取手を備える鞄は、すでに
開発されて多く使用されている。この構造の鞄は、航空
機に持込みできるタイプが多い。この構造の鞄は、四隅
にキャスターを固定するタイプと、隣接する二つの隅に
キャスターを固定したタイプがある。四隅にキャスター
を固定するタイプの鞄は、キャスターで垂直に自立して
移動できる。
【0003】四隅にキャスターを固定する鞄は、大きく
て重い鞄を軽く、楽に移動させるのに便利な構造であ
る。鞄が重くても、キャスターで、垂直に立てた姿勢で
楽に移動できるからである。キャスターで自立できる鞄
は、キャスターを、鞄本体の底面の四隅に装着し、取手
のグリップを、鞄本体の上方に配設する。この構造の鞄
は、鞄を垂直に立てた姿勢で移動できるので、機内や混
雑するところで便利に移動できる特長がある。さらに、
4個のキャスターに、自由な方向に移動できる自在キャ
スターを使用すると、鞄は、垂直の姿勢で自由な方向に
移動できる。垂直姿勢の鞄は、鞄の重さが取手に作用し
ない。このため、鞄が極めて重くても、押すだけで楽に
移動できる。
【0004】キャスターで移動できる鞄は、キャスター
を強固に鞄本体の底面に固定する必要がある。キャスタ
ーを鞄に固定する最も一般的な構造は、たとえば、実開
昭61−167820号公報に記載される。この公報に
記載される鞄は、図1に示す構造で、キャスター1を鞄
本体4に固定している。この図のキャスター1は、取付
台2の下面に、首振り車輪を連結している。取付台2
は、四隅に固定用の貫通孔を設けている。貫通孔に、ネ
ジやリベット等の止材5を挿通し、止材5を鞄本体4の
底面4Aに貫通させて、キャスター1を鞄本体4に固定
している。この取付構造は、キャスター1を強固に鞄本
体4の底面4Aに固定できる。
【0005】さらに、図2の断面図に示すように、鞄本
体4の底面4Aの隅に凹部4aを設けて、この凹部4a
にキャスター1を装置する取付構造の鞄も開発されてい
る(実開平4−56018号公報)。この図の鞄は、首
振りできない車輪を、鞄本体4の凹部4aに固定してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すキャスター
取付構造の鞄は、キャスターの取り付けに手間がかかる
ばかりでなく、キャスターの取り付け幅を広げるのが難
しい。それは、キャスターの取付台を鞄本体の底面に固
定するからである。鞄本体の底面に固定されるキャスタ
ーは、ネジやリベットで、キャスターの取付台の四隅を
固定している。キャスターを確実に固定するために、取
付台の四隅を、鞄本体の底面に固定する必要がある。取
付台の四隅を鞄本体に固定するキャスターは、図3に示
すように、車輪6の位置が鞄本体4の内側に位置して、
横幅(W1)と縦幅(W2)を広くするのが難しい。キャ
スター1の車輪6は、取付台2の周囲よりも内側に位置
するからである。さらに、全ての鞄において、取付台2
を鞄本体4の周縁に位置させて固定するのは難しい。た
とえば、図4に示すように、鞄本体4の周縁を湾曲させ
ている鞄は、鞄本体4の周縁から相当に内側に位置して
キャスター1の取付台2を固定する必要がある。このた
め、鞄本体4の周縁から車輪6の中心までの距離(L)
を短くすることができない。さらに、底面4Aの周縁が
湾曲しない鞄本体4であっても、周縁と車輪6との距離
(L)を短くするのは難しい。
【0007】ところが、キャスターで自立させる鞄は、
キャスターの取り付け幅を広くすることが大切である。
本明細書において「キャスターの取り付け幅」とは、図
3の底面図に示すように、四隅に固定された4個のキャ
スター1の、隣接するキャスター間の距離(W1、W2)
を意味する。キャスター1の取り付け幅は、鞄本体4の
厚さで決定される横幅(W1)と、鞄本体4の長さで決
定される縦幅(W2)とがある。
【0008】キャスターの取り付け幅は、横幅(W1)
と縦幅(W2)の両方を広くすることが大切である。キ
ャスターの横幅(W1)が狭い鞄は、横に倒れやすい。
縦幅(W2)の狭い鞄は、押して移動させるときに、前
後に倒れやすくなるからである。
【0009】薄い鞄は、キャスターの横幅(W1)が狭
くなって、横に倒れやすくなる。いいかえると、キャス
ター取り付け幅を広くすることが難しくなる。キャスタ
ーの横幅(W1)が、鞄本体の横幅よりも相当に狭くな
るからである。
【0010】図2に示す鞄は、キャスターの縦幅(W
2)を広くできる。しかしながら、この構造は、鞄本体
の底面を、特別な形状に加工する必要があるので、鞄本
体の製作に手間がかかる。縫製して製作される鞄のよう
に、底面がフラットな鞄本体には、キャスターを固定で
きない欠点もある。さらに、この構造の鞄は、首振りで
きる車輪のキャスターを鞄本体に固定できない欠点もあ
る。したがって、鞄を移動させる方向が制限されて、自
由な方向に移動できない欠点もある。
【0011】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、キ
ャスターを簡単かつ容易に、しかも強靱な構造で鞄本体
に固定できるキャスター付の鞄を提供するにある。
【0012】また、本発明の他の大切な目的は、キャス
ターの取り付け幅、とくに、横幅(W1)と縦幅(W2)
の両方を広くして、自立姿勢で、安定して走行できるキ
ャスター付の鞄を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の鞄は、前述の目
的を達成するために下記の構成を備える。鞄は、鞄本体
4と、この鞄本体4の底面4Aの四隅に装着されて、鞄
本体4を垂直自立姿勢で移動させる4個のキャスター1
と、鞄本体4に装着されて上方にグリップ17を有する
取手3とを備える。
【0014】キャスター1は、固定プレート9を介して
鞄本体4の底面4Aに固定される。固定プレート9は、
鞄本体4の底面4Aに固定される固定部9Aと、この固
定部9Aから鞄本体4の底面4Aの四隅に向かって延長
される対角線突出部9Bを有する。対角線突出部9Bの
先端部にキャスター1が固定されている。対角線突出部
9Bは、鞄本体4の底面4Aから四隅に向かって延長さ
れるので、キャスター1の取り付け幅、それも横幅(W
1)と縦幅(W2)の両方を広くできる。
【0015】さらに、本発明の請求項2の鞄は、固定プ
レート9の全体形状をV字状として、対角線突出部9B
を鞄本体4の底面4Aの四隅方向に向かって延長させて
いる。
【0016】さらにまた、本発明の請求項3の鞄は、キ
ャスター1の車輪6を装着している取付台2を、キャス
ター1を鞄本体4に固定するための固定プレート9に併
用している。したがって、鞄本体4に固定される固定プ
レート9に、首振りできるように車輪6を装着してい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための鞄を例示するものであっ
て、本発明は鞄を下記のものに特定しない。
【0018】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解
決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
【0019】図5と図6に示す鞄は、鞄本体4の底面に
キャスター1を固定し、上方に垂直に引き出しできる取
手3を装着している。
【0020】鞄本体4は、底面4Aと、底面4Aの両端
に連結されている両側の側面4Bと、側面4Bの上端を
連結している上面4Cと、両面の開口部を開閉できるよ
うに閉塞する蓋7とからなる。鞄本体4は、底面4Aと
側面4Bと上面4Cとで縦に長い長方形に形成されて両
面を開口し、この開口部を蓋7で開閉できるように閉塞
している。
【0021】蓋7は、鞄本体4の両面の開口部に設けら
れている。この蓋7は、鞄本体4の全面を開放できるよ
うに、下端を鞄本体4に折曲できるように連結し、両側
縁と上縁を、チャック8で鞄本体4の側面4Bと上面4
Cの開口縁に連結している。図に示す蓋7は、表面に、
開口部にチャックを設けたポケットを設けている。ポケ
ットは、蓋の内面にも設けることができる。
【0022】鞄本体の大きさは、たとえば、下記のS、
M、Lの3タイプとする。 S…30(長さ)×38(高さ)×15cm(幅) M…32(長さ)×41(高さ)×16cm(幅) L…34(長さ)×44(高さ)×17cm(幅)
【0023】ただ、本発明の鞄は、鞄本体の寸法を前記
のものに特定しない。鞄本体は、自立させてキャスター
で倒れ難い状態で押しながら移動できるように、好まし
くは、厚さを10cm〜25cmに、長さを20cm〜
50cmとする。鞄は、好ましくは、底面の大きさを1
0(幅)×20cm(長さ)以上として、安定して垂直
に立てて移動できるようにする。機内持込みタイプの鞄
は、幅を15〜20cmとして、長さを35〜45cm
とする。機内持込みタイプの鞄は、長さを50cm以下
とする。
【0024】鞄本体4は、内面に方形状の補強枠を設
け、この補強枠の表面に、硬板内張と、軟質表面材を張
設している。補強枠は、硬質の塩化ビニル樹脂やポリエ
チレン等の硬質プラスチック板に、複数本の針金を挿入
して補強したもの、あるいは、アルミニウム等の金属板
を、鞄本体4の内面に沿う枠形状に折曲したものであ
る。
【0025】硬板内張は、厚紙、薄くて硬いプラスチッ
ク板である。硬板内張は、同じ材質、あるいは異なる材
質のものを複数枚積層することもできる。図に示す鞄
は、補強枠と硬板内張とを別々の部材としているが、両
方を一体構造とすることもできる。軟質表面材は、布や
プラスチックシートである。図に示す鞄本体4は、軟質
表面材の外側でその中央に、天然あるいは合成皮革を帯
状にした装飾材を縫着している。
【0026】さらに、鞄は、鞄本体4の底面4Aの四隅
にキャスター1を固定している。4個のキャスター1
は、自由に首振りして移動方向を自由に変更できる自在
キャスターである。4個のキャスター1を自在キャスタ
ーとする鞄は、自由な姿勢で自由な方向に移動できる。
ただ、2個のキャスターに自在キャスターを使用し、残
りのキャスターに首振りできないキャスターを使用する
こともできる。この鞄は、自在キャスターを、鞄本体の
底面の片方の短辺の両側に固定する。
【0027】キャスター1は、固定プレート9を介して
鞄本体4に固定される。図に示す鞄は、キャスター1を
鞄に固定するための固定プレート9と、キャスター1の
車輪6を固定している取付台とを1枚のプレートで構成
している。一般的に市販されているキャスターは、図4
に示すように、車輪6を回転軸10を介してヨーク11
に装着し、ヨーク11を取付台2に装着している。この
構造のキャスター1を使用する鞄は、キャスター1の取
付台2を固定プレート9に固定し、この固定プレート9
を鞄本体4に固定する。これに対して、取付台と固定プ
レートを1枚のプレートで構成する鞄は、キャスターの
取り付け構造を簡単にできる。
【0028】図7に示すキャスター1は、車輪6を回転
軸10で回転できるようにヨーク11に連結し、ヨーク
11を首振りできるように、キングピン12を介して固
定プレート9に連結している。ヨーク11と固定プレー
ト9は、全体あるいは表面を焼き入れした鉄製の金属板
が最適である。ヨーク11は、金属板をコ字状に折曲し
て、下端に連結する回転軸10を介して、車輪6を内側
に連結している。ヨーク11は、車輪6に荷重がかかる
状態においても、スムーズに回転して首振りできるよう
に、上下面に鋼球13を配設している。鋼球13は、キ
ングピン12の周囲に環状に配設される。鋼球13を環
状に配設するために、ヨーク11の上下面には、円形の
転動リング14を設けている。転動リング14は、鋼球
13を転動面に案内するために、両側に凸条を設けてい
る。凸条は、ヨーク11と固定プレート9の両方あるい
は片方に設けられている。
【0029】固定プレート9は、図6と図8に示すよう
に、鞄本体4の底面4Aに固定される固定部9Aと、こ
の固定部9Aから鞄本体4の底面4Aの四隅に向かって
延長される対角線突出部9Bを有する。図に示す固定プ
レート9Aは、全体の形状をV字状として、先端部を対
角線突出部9Bとし、先端を除く部分を固定部9Aとし
ている。キャスター1のヨーク11は、対角線突出部9
Bの先端部に、キングピン12を介して首振りできるよ
うに装着される。首振りできないキャスターは、図示し
ないが、キングピンを介して、あるいはネジ止して、ヨ
ークまたは取付台を固定プレートに回転できないように
連結する。
【0030】固定プレート9は、隣接するキャスター1
の取り付け幅である、横幅(W1)と縦幅(W2)を広く
するために、対角線突出部9Bの先端を、鞄本体4の底
面4Aの隅部から突出させ、あるいは、隅部に位置させ
る。対角線突出部9Bの先端を鞄本体4の隅部から突出
させるほど、キャスター1の横幅(W1)と縦幅(W2)
を広くできる。ただ、固定プレートの先端が、鞄本体の
底面から長く突出すると、移動させるときに邪魔にな
る。このため、対角線突出部9Bは、移動させるときに
邪魔にならず、キャスター1で鞄を安定に移動できるよ
うに設計される。
【0031】固定プレート9の固定部9Aは、これを鞄
本体4に固定するために、中央部と両側部分に固定穴1
5を設けている。中央部には3個の固定穴15を、両側
には2個の固定穴15を貫通して設けている。固定穴1
5に、リベットやネジが挿通されて、固定プレート9は
鞄本体4の底面4Aに固定される。
【0032】図6に示す鞄は、固定プレート9をV字状
とするが、本発明の鞄は、固定プレートをこの形状に特
定しない。固定プレートは、図9に示すように、中央を
直線状として、その両端に対角線突出部9Bを連結した
形状。あるいは、図10に示すように、4個のキャスタ
ー1を連結する固定プレート9を1枚の金属板とし、そ
の四隅に対角線突出部9Bを突出させる形状とすること
もできる。図10の固定プレート9は、鞄本体4の底面
4Aを補強する作用が最も大きく。強固に鞄本体4に固
定できる。図6と図9に示す固定プレート9は、鞄本体
4の底面4Aのキャスター1の取り付け部分を補強する
と共に、軽量にできる特長がある。
【0033】本発明の鞄は、鞄本体を前述の構造に特定
しない。鞄本体は、蝶番を介して開閉できる蓋を連結す
る構造とすることもできる。この鞄は、鞄本体と蓋を、
充分な強度を有する硬質材、例えば、繊維質のものをバ
インダーで硬化結合して板状に成形したもの、耐水性の
硬い紙の表面に塗料を塗布したもの、硬質のプラスチッ
ク、アルミニウム等の金属で成形している。鞄本体と蓋
とは、相当に重いものを収納しても変形しない強度の厚
さに設計される。
【0034】取手3は、2本の垂直ロッド16の上端
に、グリップ17を連結したものである。グリップ17
は、プラスチックを成形して製作され、下面に、垂直ロ
ッド16を挿入して連結する穴を開口している。グリッ
プ17は、鞄をキャスター1で移動させるときに、図5
に示すように、鞄から引き出される。鞄をキャスター1
で移動させないときは、グリップ17を押し込んだ状態
とする。
【0035】取手3は、グリップ17を鞄本体4から引
き出した位置と、降下させた位置にストッパ(図示せ
ず)で停止される。グリップ17を引き上げた位置に停
止させるのは、グリップ17を押してキャスター1で鞄
を移動させるときと、グリップ17にもたれて、いいか
えるとグリップ17を杖のように使用して休憩するとき
である。このような使用状態で、取手3が鞄に押し込ま
れるのをストッパで停止させる。グリップ17を鞄に押
し込んで停止させるのは、鞄本体4に固定する別のグリ
ップ18を握って、鞄を持ち上げて運搬するときであ
る。
【0036】垂直ロッド16の全長は、グリップ17を
最も引き上げた状態で、キャスター1の下端からグリッ
プ17までの高さが約80cmとなるように設計する。
ただ、キャスターの下端からグリップまでの高さは、6
0〜100cmの範囲で変更することもできる。グリッ
プ17の高さを約80cmにすると、もっとも楽に鞄を
押して移動でき、また、楽に杖に併用できる。
【0037】2本の垂直ロッド16は、2本のガイド筒
(図示せず)を介して、鞄本体4に上下に出し入れでき
るように装着されている。ガイド筒は、垂直ロッド16
を摺動させて出し入れできる筒状である。垂直ロッド1
6は、最も引き上げた位置で、ストッパで降下が停止さ
れる。ストッパは、垂直ロッド16を引き上げた位置で
停止できる全ての構造を使用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明のキャスター付の鞄は、キャスタ
ーの取り付け幅、とくに、横幅(W1)と縦幅(W2)の
両方を広くして、自立姿勢で、安定して走行できる特長
がある。それは、本発明の鞄が、鞄本体の底面の四隅に
装着される4個のキャスターを、固定プレートを介して
鞄本体の底面に固定しており、この固定プレートが、鞄
本体の底面の四隅に向かって延長される対角線突出部の
先端部にキャスターを固定しているからである。このよ
うに、鞄本体の底面の四隅に向かって延長される対角線
突出部は、先端部に固定されるキャスターの取り付け
幅、それも横幅(W1)と縦幅(W2)の両方を広くでき
る。キャスターの横幅(W1)が広い鞄は、横に倒れ難
く、縦幅(W2)の広い鞄は、押して移動させるとき
に、前後に倒れ難く、自立姿勢に安定して保持される。
したがって、本発明の鞄は、鞄本体を薄くしても、横幅
(W1)と縦幅(W2)の両方を広くでき、鞄本体が前後
左右に倒れるのを確実に阻止して、楽に移動できる特長
が実現できる。
【0039】さらに、本発明のキャスター付の鞄は、簡
単かつ容易に、キャスターを鞄本体に固定できる特長が
ある。それは、本発明の鞄が、固定プレートを介して鞄
本体の底面にキャスターを固定しており、この固定プレ
ートが、鞄本体の底面に固定される固定部と、先端部に
キャスターを固定している対角線突出部を有するからで
ある。この構造の鞄は、対角線突出部の先端部にキャス
ターを固定した固定プレートを底面に固定して、鞄本体
にキャスターを固定できる。したがって、箇々のキャス
ターを鞄本体の底面に固定していた従来の鞄に比べて、
極めて簡単に、しかも短時間で、キャスターを鞄本体の
底面に固定できる特長がある。とくに、鞄本体の底面に
固定される固定プレートは、鞄本体の底面を補強すると
共に、強靱な構造でキャスターを鞄本体に固定できる特
長も備える。
【0040】さらに、請求項2に記載されるキャスター
付の鞄は、固定プレートをV字状としている。したがっ
て、図6に示すように、対角線突出部の先端部を鞄本体
の底面の隅部に確実に位置させて、キャスターの横幅
(W1)と縦幅(W2)の両方を広くでき、しかも、固定
部を鞄本体の底面に強固に固定できる特長がある。とく
に、全体の形状をV字状とする固定プレートは、固定プ
レートの延長方向が、鞄の進行方向に対して垂直となる
ことがない。このため、鞄を走行させたときに固定プレ
ートに働く、固定プレートを傾斜させる力を小さくで
き、固定プレートを鞄本体の底面に固定するネジやリベ
ットを外れ難くできる特長を備える。すなわち、この形
状の固定プレートを備える鞄は、固定プレートをより強
固に鞄本体の底面に固定して、固定プレートのガタツキ
等を確実に防止できると共に、重い荷物を詰め込んだ場
合も、自立姿勢に保持して、安定して走行できる特長が
ある。
【0041】さらに、請求項3に記載するキャスター付
の鞄は、キャスターの車輪を装着している取付台を、キ
ャスターを鞄本体に固定するための固定プレートに併用
している。このように、固定プレートと取付台とを1枚
のプレートで構成する鞄は、キャスターの取付構造を簡
単にできると共に、部品点数を減らしてコストを低減
し、しかも、軽量にできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のキャスター付の鞄のキャスターの固定構
造を示す断面図
【図2】従来の他のキャスター付の鞄のキャスターの固
定構造を示す断面図
【図3】図1に示すキャスター付の鞄の底面図
【図4】鞄本体の周縁を湾曲させている従来のキャスタ
ー付の鞄の一例を示す断面図
【図5】本発明の実施例のキャスター付の鞄の斜視図
【図6】図5に示すキャスター付の鞄の底面図
【図7】図5に示すキャスター付の鞄のキャスターの固
定構造を示す要部拡大断面図
【図8】本発明の実施例にかかるキャスター付の鞄の固
定プレートの拡大平面図
【図9】本発明の他の実施例のキャスター付の鞄を示す
底面図
【図10】本発明の他の実施例のキャスター付の鞄を示
す底面図
【符号の説明】
1…キャスター 2…取付台 3…取手 4…鞄本体 4A…底面 4B…側面
4C…上面 4a…凹部 5…止材 6…車輪 7…蓋 8…チャック 9…固定プレート 9A…固定部 9B…対角線
突出部 10…回転軸 11…ヨーク 12…キングピン 13…鋼球 14…転動リング 15…固定穴 16…垂直ロッド 17…グリップ 18…グリップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞄本体(4)と、この鞄本体(4)の底面(4A)
    の四隅に装着されて鞄本体(4)を垂直自立姿勢で移動さ
    せる4個のキャスター(1)と、鞄本体(4)に装着されて上
    方にグリップ(17)を有する取手(3)とを備える鞄におい
    て、 キャスター(1)が、固定プレート(9)を介して鞄本体(4)
    の底面(4A)に固定されると共に、この固定プレート(9)
    は、鞄本体(4)の底面(4A)に固定される固定部(9A)と、
    この固定部(9A)から鞄本体(4)の底面(4A)の四隅に向か
    って延長される対角線突出部(9B)を有し、この対角線突
    出部(9B)の先端部にキャスター(1)が固定されてなるこ
    とを特徴とするキャスター付の鞄。
  2. 【請求項2】 固定プレート(9)の全体形状がV字状で
    ある請求項1のキャスター付の鞄。
  3. 【請求項3】 キャスター(1)の車輪(6)を連結している
    取付台(2)が、キャスター(1)を鞄本体(4)に固定する固
    定プレート(9)に併用され、この固定プレート(9)に首振
    りできるように車輪(6)を装着している請求項1のキャ
    スター付の鞄。
JP9134377A 1997-05-07 1997-05-07 キャスター付の鞄 Pending JPH10304920A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7681702B2 (en) 2004-01-06 2010-03-23 Swany Corporation Bag with caster wheels

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7681702B2 (en) 2004-01-06 2010-03-23 Swany Corporation Bag with caster wheels

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