JPH10304655A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JPH10304655A
JPH10304655A JP10364097A JP10364097A JPH10304655A JP H10304655 A JPH10304655 A JP H10304655A JP 10364097 A JP10364097 A JP 10364097A JP 10364097 A JP10364097 A JP 10364097A JP H10304655 A JPH10304655 A JP H10304655A
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JP
Japan
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switching
switching transistor
circuit
voltage
regulator
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JP10364097A
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Masayoshi Sasaki
真義 笹木
Hironori Katou
博儀 加藤
Masao Hatami
正雄 播田実
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電流が大きくても損失が増加するような
ことがなく、非常に効率の高いスイッチングレギュレー
タを提供する。 【解決手段】 入力電圧をパルス電圧とするスイッチン
グトランジスタSW1のスイッチングのタイミングと、
平滑回路側のスイッチングトランジスタSW2のスイッ
チングのタイミングとが異なるようにする。そして、こ
れらのスイッチングトランジスタSW1,SW2のスイ
ッチング動作時の立ち上がり時間や立ち下がり時間に関
わらず、それらのスイッチングトランジスタSW1,S
W2が同時に導通状態とならないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定電圧を供給する
電源装置等に好適なスイッチングレギュレータに関し、
詳しくは、スイッチングのタイミングを制御することに
より、高効率化を図ったスイッチングレギュレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータの一例を図5
に示す。このスイッチングレギュレータ100は、入力
電圧Viよりも出力電圧Voが低い、いわゆるステップ
ダウン型のDC−DCコンバータであり、導通状態と非
導通状態を切り換えることにより入力電圧をパルス電圧
とするスイッチ101と、パルス電圧を平滑して出力す
る平滑回路とを備えている。ここで、スイッチ101
は、トランジスタからなり、制御回路102からベース
に印加される電圧によって、導通状態と非導通状態との
制御がなされる。
【0003】このスイッチングレギュレータ100で
は、スイッチ101が導通状態とされている期間は、チ
ョークコイル103を通じて電流Icが流れ、コンデン
サ104が充電されるとともに、出力電圧Voが上昇す
る。そして、これが所定の電圧レベルVhに達すると、
スイッチ101が制御回路102によって非導通状態と
される。その後、電流Icによってチョークコイル10
3に蓄えられていたエネルギーが、ダイオード105を
経由して電流Idとなって流れ、コンデンサ104に蓄
えられていた電荷とともに、外部負荷106に電力を供
給する。その結果、出力電圧Voは低下するが、出力電
圧Voが所定の電圧レベルVlに達したら、再びスイッ
チ101が制御回路102によって導通状態とされる。
この動作を繰り返すと、図6に示すように、出力電圧V
oは、電圧レベルVhと電圧レベルVlの間を往復する
三角波形になる。このとき、電圧レベルVhと電圧レベ
ルVlとの差を十分に小さくしておけば、出力電圧Vo
は、電圧レベルVhと電圧レベルVlとの中間の、ほぼ
一定の電圧して得られることとなる。なお、このような
スイッチングレギュレータ100において、ダイオード
104は、チョークコイル103に蓄積されたエネルギ
ーを放出する動作を担っており、フライホイールダイオ
ードと称される。
【0004】ところで、図5に示したようなスイッチン
グレギュレータ100において、損失が生じるのは主
に、スイッチ101と、チョークコイル103の銅損
と、ダイオード105とである。ここで、スイッチ10
1やチョークコイル103の銅損については、デバイス
の進歩等により、大幅に改善されてきている。しかしな
がら、ダイオード105については、電圧降下Vfが少
ないショットキーバリアダイオードを使用したとして
も、0.4V程度は電圧降下Vfが発生するため、かな
りの整流損失が生じてしまう。すなわち、電流Idが流
れているときに、Vf×Idの分だけ、ダイオード10
5において整流損失が生じてしまう。
【0005】このように、図5に示したようなスイッチ
ングレギュレータ100では、ダイオード105での整
流損失、すなわちチョークコイル103に蓄積されたエ
ネルギーを放出する動作を担うフライホイールダイオー
ドでの整流損失が、高効率化の大きな妨げとなってしま
う。特に低出力電圧且つ大出力電流を必要とするDC−
DCコンバータの場合、フライホイールダイオードでの
整流損失の影響が大きく、高効率化の大きな障害とな
る。
【0006】そこで、フライホイールダイオードでの整
流損失を低減し、高効率化を図ったスイッチングレギュ
レータとして、図7に示すようなスイッチングレギュレ
ータ110が考案されている。なお、図7において、図
5に示したスイッチングレギュレータ100と同様に機
能する素子については、図5と同じ符号を付している。
【0007】このスイッチングレギュレータ110は、
入力電圧をパルス電圧とするための第1のスイッチング
トランジスタ111と、ダイオード105に対して並列
に接続された第2のスイッチングトランジスタ112
と、第1のスイッチングトランジスタ111のスイッチ
ングを行うための第1のドライブ回路113と、第2の
スイッチングトランジスタ112のスイッチングを行う
ための第2のドライブ回路114と、第1のドライブ回
路113及び第2のドライブ回路114を駆動するため
の制御信号を出力する制御IC115とを備えている。
ここで、第1のスイッチングトランジスタ111及び第
2のスイッチングトランジスタ112は、ゲート電圧に
よってソースからの出力電圧の制御が可能な電界効果ト
ランジスタからなる。
【0008】このスイッチングレギュレータ110にお
けるスイッチング動作について、図8を参照して説明す
る。なお、図8(A)は図7のA点における電圧波形、
すなわち制御IC115から出力される制御信号の電圧
波形を示している。また、図8(B)は図7のB点にお
ける電圧波形、すなわち第1スイッチングトランジスタ
111のゲート電圧の波形を示している。また、図8
(C)は図7のC点における電圧波形、すなわち第1の
スイッチングトランジスタ111のソースからの出力電
圧の波形を示している。また、図8(D)は図7のD点
における電圧波形、すなわち第2のスイッチングトラン
ジスタ112のゲート電圧の波形を示している。
【0009】このスイッチングレギュレータ110にお
いて、制御IC115から出力される制御信号は、図8
(A)に示すように、ハイレベルHとローレベルLとを
交互に繰り返すパルス状の電圧波形となっている。そし
て、制御信号の電圧レベルがローレベルLのとき、第1
のドライブ回路113は、第1のスイッチングトランジ
スタ111のゲート電圧を上げて、第1のスイッチング
トランジスタ111を導通状態とする。これにより、第
1のスイッチングトランジスタ111のソースからの出
力電圧が上がり、第1のスイッチングトランジスタ11
1を通って電流Icが流れる。このとき、第2のドライ
ブ回路114は、第2のスイッチングトランジスタ11
2のゲート電圧を下げて、第2のスイッチングトランジ
スタ112を非導通状態とする。
【0010】一方、制御信号の電圧レベルがハイレベル
Hのとき、第1のドライブ回路113は、第1のスイッ
チングトランジスタ111のゲート電圧を下げて、第1
のスイッチングトランジスタ111を非導通状態とす
る。これにより、第1のスイッチングトランジスタ11
1のソースからの出力電圧が下がり、電流Icが流れな
くなる。このとき、第2のドライブ回路114は、第2
のスイッチングトランジスタ112のゲート電圧を上げ
て、第2のスイッチングトランジスタ112を導通状態
とする。これにより、第2のスイッチングトランジスタ
112のソースからの出力電圧が上がり、第2のスイッ
チングトランジスタ112を通って電流Idが流れる。
【0011】すなわち、図7に示したスイッチングレギ
ュレータ110では、第1のスイッチングトランジスタ
111が導通状態のときに、第2のスイッチングトラン
ジスタ112は非導通状態とされ、また、第1のスイッ
チングトランジスタ111が非導通状態のときに、第2
のスイッチングトランジスタ112は導通状態とされ
る。
【0012】このようなスイッチングレギュレータ11
0では、第1のスイッチングトランジスタ111が非導
通状態のときに流れる電流Idが、ダイオード105だ
けでなく、第2のスイッチングトランジスタ112も通
って流れることとなる。したがって、ダイオード105
での整流損失が少なくて済み、高効率化を図ることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】スイッチングレギュレ
ータは、図7に示したような回路構成とすることによ
り、効率を向上することができるが、図7に示したスイ
ッチングレギュレータ110でも完全に損失が無いわけ
ではなく、より効率の高いスイッチングレギュレータが
望まれていることは言うまでもない。
【0014】特に、図7に示したスイッチングレギュレ
ータ110は、出力電流を大きくしたときに効率が大幅
に低下する傾向があり、出力電流が大きくても損失が増
加するようなことの無いスイッチングレギュレータが望
まれている。
【0015】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、出力電流が大きくても損失が
増加するようなことがなく、非常に効率の高いスイッチ
ングレギュレータを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、スイッチン
グレギュレータの高効率化について鋭意研究を行った結
果、図7に示したようなスイッチングレギュレータ11
0では、第1のスイッチングトランジスタ111や第2
のスイッチングトランジスタ112のスイッチングを行
うときに、第1のスイッチングトランジスタ111と第
2のスイッチングトランジスタ112とが同時に導通状
態となるときがあり、これが損失の原因となっているこ
とを見いだした。
【0017】すなわち、図7に示したスイッチングレギ
ュレータ110では、第1のスイッチングトランジスタ
111を導通状態から非導通状態に切り換えるととも
に、第2のスイッチングトランジスタ112を非導通状
態から導通状態に切り換えるときに、図8中のT1で示
すように、第1のスイッチングトランジスタ111のゲ
ート電圧が立ち下がっているときと、第2のスイッチン
グトランジスタ112のゲート電圧が立ち上がっている
ときとが重なる。また、第1のスイッチングトランジス
タ111を非導通状態から導通状態に切り換えるととも
に、第2のスイッチングトランジスタ112を導通状態
から非導通状態に切り換えるときに、図8中のT2で示
すように、第1のスイッチングトランジスタ111のゲ
ート電圧が立ち上がっているときと、第2のスイッチン
グトランジスタ112のゲート電圧が立ち下がっている
ときとが重なる。このように、図7に示したスイッチン
グレギュレータ110では、第1のスイッチングトラン
ジスタ111及び第2のスイッチングトランジスタ11
2の切り換え時の過渡応答時間の関係上、一時的に第1
のスイッチングトランジスタ111と第2のスイッチン
グトランジスタ112とが同時に導通状態となってしま
う。
【0018】このように、入力電圧をパルス電圧とする
ためのスイッチと、パルス電圧を平滑して出力する平滑
回路側のスイッチとが、同時に導通状態となると、非常
に大きな損失が生じてしまう。換言すれば、入力電圧を
パルス電圧とするためのスイッチと、パルス電圧を平滑
して出力する平滑回路側のスイッチとが、同時に導通状
態とならないようにすれば、スイッチングレギュレータ
の効率を大幅に向上することができる。
【0019】本発明は以上のような知見に基づいて成さ
れたものであり、本発明に係るスイッチングレギュレー
タは、導通状態と非導通状態を切り換えることにより入
力電圧をパルス電圧とする第1のスイッチング手段と、
上記パルス電圧を平滑して出力する平滑回路とを備える
とともに、上記平滑回路が、少なくとも上記第1のスイ
ッチング手段が導通状態のときには非導通状態とされる
第2のスイッチング手段を備えている。そして、上記第
1のスイッチング手段のスイッチングのタイミングと、
上記第2のスイッチング手段のスイッチングのタイミン
グとが異なるようになされていることを特徴としてい
る。
【0020】本発明に係るスイッチングレギュレータで
は、入力電圧をパルス電圧とするスイッチング手段のス
イッチングのタイミングと、平滑回路側のスイッチング
手段のスイッチングのタイミングとが異なるようにして
いる。したがって、これらのスイッチング手段がスイッ
チング動作時に時間を要したとしても、これらのスイッ
チング手段が同時に導通状態となるようなことはない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】本発明を適用したスイッチングレギュレー
タの一例を図1に示す。このスイッチングレギュレータ
1は、入力電圧Viよりも出力電圧Voが低い、いわゆ
るステップダウン型のDC−DCコンバータであり、プ
ラス入力端子2とマイナス入力端子3との間に外部電源
4から一定の入力電圧Viが印加され、第1の出力端子
5と第2の出力端子6との間に接続された外部負荷7に
対してほぼ一定の出力電圧Voを供給する。
【0023】このスイッチングレギュレータ1は、導通
状態と非導通状態を切り換えることにより、入力電圧V
iをパルス電圧とする第1のスイッチングトランジスタ
SW1を備えるとともに、そのパルス電圧を平滑して出
力する平滑回路とを備えている。具体的には、制御IC
8と、第1のスイッチングトランジスタSW1と、第1
のドライブ回路9と、第1の遅延回路10と、第2のス
イッチングトランジスタSW2と、第2のドライブ回路
11と、フリップフロップ回路12と、第2の遅延回路
13と、フライホイールダイオードD1と、チョークコ
イルL1と、コンデンサC1と、コンデンサC2とを備
えている。
【0024】制御IC8は、第1のスイッチングトラン
ジスタSW1及び第2のスイッチングトランジスタSW
2のスイッチングを制御するためのものであり、出力す
べき電圧レベルに応じた所定のパレス幅の制御信号を出
力する。すなわち、このスイッチングレギュレータ1で
は、制御IC8から出力される制御信号のパルス幅を変
調することにより、出力電圧Voの制御が可能となって
いる。
【0025】第1のスイッチングトランジスタSW1
は、入力電圧Viをパルス電圧とするためのものであ
り、ゲート電圧によって導通状態と非導通状態とを切り
換えることが可能な電界効果トランジスタからなる。そ
して、第1のスイッチングトランジスタSW1のドレイ
ンはプラス入力端子2に接続され、ソースはチョークコ
イルL1に接続され、ゲートは第1のドライブ回路9に
接続されている。なお、この第1のスイッチングトラン
ジスタSW1は、ソース側とドレイン側とを結ぶボディ
ーダイオードを備えている。
【0026】第1のドライブ回路9は、第1のスイッチ
ングトンランジスタSW1のスイッチングを行うための
ものである。すなわち、第1のドライブ回路9は、第1
のスイッチングトランジスタSW1のゲートに印加する
電圧を制御することにより、第1のスイッチングトラン
ジスタSW1について、その導通状態と非導通状態とを
切り換える。
【0027】第1の遅延回路10は、制御IC8と第1
のドライブ回路9との間に配され、制御IC8から第1
のドライブ回路9に供給される制御信号を一定時間遅ら
せる。ここで、第1の遅延回路10によって制御信号を
遅らせる時間は、第2のスイッチングトランジスタSW
2のスイッチング時の過渡応答時間に相当する時間とす
ることが好ましい。
【0028】第2のスイッチングトランジスタSW2
は、ゲート電圧によって導通状態と非導通状態とを切り
換えることが可能な電界効果トランジスタからなる。こ
の第2のスイッチングトランジスタSW2は、フライホ
イールダイオードD1での整流損失を低減するためのも
のであり、フライホイールダイオードD1に対して並列
に配されている。そして、第2のスイッチングトランジ
スタSW2のソースはチョークコイルL1に接続され、
ドレインはコンデンサC1接続され、ゲートは第2のド
ライブ回路11に接続されている。なお、この第2のス
イッチングトランジスタSW2は、ソース側とドレイン
側とを結ぶボディーダイオードを備えている。
【0029】第2のドライブ回路11は、第2のスイッ
チングトンランジスタSW2のスイッチングを行うため
のものである。すなわち、第2のドライブ回路9は、第
2のスイッチングトランジスタSW2のゲートに印加す
る電圧を制御することにより、第2のスイッチングトラ
ンジスタSW2について、その導通状態と非導通状態と
を切り換える。
【0030】フリップフロップ回路12は、異なる2つ
の回路状態を取ることが可能で、入力信号に応じていず
れか一方の回路状態をとって安定する回路である。そし
て、フリップフロップ回路12は、一方の回路状態(以
下、リセット状態と称する。)とされたときに、第2の
スイッチングトランジスタSW2を非導通状態とさせる
ように、第2のドライブ回路11に対して信号を出力す
る。また、フリップフロップ回路12は、他方の回路状
態(以下、セット状態と称する。)とされたときに、第
2のスイッチングトランジスタSW2を導通状態とさせ
るように、第2のドライブ回路11に対して信号を出力
する。
【0031】第2の遅延回路13は、第1のスイッチン
グトランジスタSW1のソースとフリップフロップ回路
12との間に配される。そして、この第2の遅延回路1
3は、第1のスイッチングトランジスタSW1のソース
からの出力電圧を検出し、ソースから出力されるパルス
電圧が立ち下がり始めてから一定時間経過した後に、フ
リップフロップ回路12をセット状態とする信号を出力
する。ここで、第1のスイッチングトランジスタSW1
のソースから出力されるパルス電圧が立ち下がり始めて
から、フリップフロップ回路12をセット状態とする信
号を出力するまでの時間は、第1のスイッチングトラン
ジスタSW1のスイッチング時の過渡応答時間に相当す
る時間とすることが好ましい。
【0032】フライホイールダイオードD1は、チョー
クコイルL1に蓄積されたエネルギーを放出する動作を
担っており、一端がチョークコイルL1に接続され、他
端がコンデンサC1に接続されている。このフライホイ
ールダイオードD1は、コンデンサC1に接続された側
からチョークコイルL1に接続された側に至る方向が、
電流が流れる順方向とされている。
【0033】チョークコイルL1及びコンデンサC1
は、第1のスイッチングトランジスタSW1が導通状態
のときにエネルギーを蓄積するためのものである。そし
て、チョークコイルL1の一端は、第1のスイッチング
トランジスタSW1のソースと、フライホイールダイオ
ードD1の電流出力側と、第2のスイッチングトランジ
スタSW2のソースとに接続されている。また、チョー
クコイルL1の他端は、コンデンサC1の一端に接続さ
れている。また、コンデンサC1の他端は、フライホイ
ールダイオードD1の電流入力側と、第2のスイッチン
グトランジスタSW2のドレインと、マイナス入力端子
3とに接続されている。また、コンデンサC1の一端か
らは、第1の出力端子5が導出され、コンデンサC1の
他端からは、第2の出力端子6が導出されている。
【0034】コンデンサC2は、入力電圧を安定なもの
とするためのものであり、一対の入力端子2,3の間に
配されている。
【0035】また、このスイッチングレギュレータ1で
は、出力電圧を検出してフィードバックするようにして
いる。すなわち、一対の出力端子5,6の間に配された
抵抗R1を用いて出力電圧Voを検出し、その出力電圧
Voを制御IC8にフィードバックして、スイッチング
レギュレータ1からの出力電圧Voが所望する安定なも
のとなるように、制御IC8から出力される制御信号の
パルス幅を調整するようにしている。
【0036】つぎに、このスイッチングレギュレータ1
の動作について説明する。
【0037】なお、このスイッチングレギュレータ1
は、第1のスイッチングトランジスタSW1によって入
力電圧Viをパルス電圧として、そのパルス電圧を平滑
して出力するという点、並びに、第1のスイッチングト
ランジスタSW1が非導通状態のときに流れる電流が、
フライホイールダイオードD1だけでなく、第2のスイ
ッチングトランジスタSW2も通って流れるという点で
は、図7に示したスイッチングレギュレータ110と同
様に動作する。しかし、このスイッチングレギュレータ
1は、第1のスイッチングトランジスタSW1のスイッ
チングのタイミングと、第2のスイッチングトランジス
タSW2のスイッチングのタイミングとが異なるように
なされている点が、図7に示したスイッチングレギュレ
ータ110とは異なっている。
【0038】そこで、以下の説明では、主に第1のスイ
ッチングトランジスタSW1及び第2のスイッチングト
ランジスタSW2のスイッチング動作について、図2を
参照して詳細に説明する。なお、図2(A)は図1のA
点における電圧波形、すなわち制御IC8から出力され
る制御信号の電圧波形を示している。また、図2(B)
は図1のB点における電圧波形、すなわち第1スイッチ
ングトランジスタSW1のゲート電圧の波形を示してい
る。また、図2(C)は図1のC点における電圧波形、
すなわち第1のスイッチングトランジスタSW1のソー
スからの出力電圧の波形を示している。また、図2
(D)は図2のD点における電圧波形、すなわち第2の
スイッチングトランジスタSW2のゲート電圧の波形を
示している。
【0039】このスイッチングレギュレータ1におい
て、制御IC8から出力される制御信号は、図2(A)
に示すように、ハイレベルHとローレベルLとを交互に
繰り返すパルス状の電圧波形となっている。そこで、以
下に、制御信号の電圧レベルがハイレベルHからローレ
ベルLに立ち下がったときの動作と、制御信号の電圧レ
ベルがローレベルLからハイレベルHに立ち上がったと
きの動作とについて説明する。なお、この制御信号は、
第1の遅延回路10によって一定時間遅らされた上で第
1のドライブ回路9の供給される。また、この制御信号
は、フリップフロップ回路12にも供給される。
【0040】まず、スイッチングレギュレータ1におけ
るスイッチング動作のうち、制御信号の電圧レベルがハ
イレベルHからローレベルLに立ち下がったときの動作
について説明する。
【0041】このとき、制御信号は、第1の遅延回路1
0によって一定時間遅らされた上で、第1のドライブ回
路9に供給される。そして、第1のドライブ回路9は、
第1の遅延回路10によって一定時間遅らされた上で供
給された制御信号に基づいて、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1のゲート電圧を立ち上げる。したがっ
て、図8(b)に示すように、制御信号が立ち下がり始
めた時点から、第1の遅延回路による遅れt1の分だけ
の時間が経過した後、第1のスイッチングトランジスタ
SW1のゲート電圧の立ち上がり始めることとなる。こ
の結果、第1のスイッチングトランジスタSW1のゲー
ト電圧の立ち上がりに伴って、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1は非導通状態から導通状態へと切り換わ
り、図8(c)に示すようにソースからの出力電圧が上
昇し、第1のスイッチングトランジスタSW1を通って
電流が流れるようになる。
【0042】また、制御信号は、フリップフロップ回路
12にも供給される。ここで、フリップフロップ回路1
2は、入力される制御信号の電圧レベルがハイレベルH
からローレベルLに変化したときにリセット状態とな
る。すなわち、制御信号において、上述のように第1の
スイッチングトランジスタSW1を導通状態とするトリ
ガは、フリップフロップ回路12をリセット状態とする
トリガを兼ねている。
【0043】そして、フリップフロップ回路12は、制
御信号の入力によりリセット状態とされたときに、第2
のスイッチングトランジスタSW2を非導通状態とさせ
る信号を、第2のドライブ回路11へと出力する。そし
て、この信号に基づいて第2のドライブ回路11は、図
8(d)に示すように、第2のスイッチングトランジス
タSW2のゲート電圧を立ち下げる。この結果、第2の
スイッチングトランジスタSW2のゲート電圧の立ち下
がりに伴って、第2のスイッチングトランジスタSW2
は導通状態から非導通状態へと切り換わり、第2のスイ
ッチングトランジスタSW2を通る電流は流れなくな
る。
【0044】このように、制御信号の電圧レベルがハイ
レベルHからローレベルLに立ち下がったときには、第
2のスイッチングトランジスタSW2のゲート電圧の立
ち下がりが直ぐに開始され、その後、第1の遅延回路1
0による遅れt1の分だけの時間が経過した後、第1の
スイッチングトランジスタSW1の立ち上がりが開始さ
れる。ここで、第1の遅延回路10による遅れt1は、
上述したように、第2のスイッチングトランジスタSW
2のスイッチング時の過渡応答時間に相当する時間が好
ましい。すなわち、第1の遅延回路10による遅れt1
は、第2のスイッチングトランジスタSW2のゲート電
圧の立ち下がり時間とすることが好ましく、具体的に
は、数10nsec〜数100nsec程度が好まし
い。
【0045】つぎに、スイッチングレギュレータ1にお
けるスイッチング動作のうち、制御信号の電圧レベルが
ローレベルLからハイレベルHに立ち上がったときの動
作について説明する。
【0046】このとき、制御信号は、第1の遅延回路1
0によって一定時間遅らされた上で、第1のドライブ回
路9に供給される。そして、第1のドライブ回路9は、
第1の遅延回路10によって一定時間遅らされた上で供
給された制御信号に基づいて、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1のゲート電圧を立ち上げる。したがっ
て、図8(b)に示すように、制御信号が立ち上がり始
めた時点から、第1の遅延回路による遅れt1の分だけ
の時間が経過した後、第1のスイッチングトランジスタ
SW1のゲート電圧が立ち下がり始めることとなる。こ
の結果、第1のスイッチングトランジスタSW1のゲー
ト電圧の立ち下がりに伴って、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1は導通状態から非導通状態へと切り換わ
り、図8(c)に示すようにソースからの出力電圧が減
少し、第1のスイッチングトランジスタSW1を通る電
流は流れなくなる。
【0047】このとき、第1のスイッチングトランジス
タSW1のソースからの出力電圧は、第2の遅延回路1
3によって検出される。そして、第2の遅延回路13
は、第1のスイッチングトランジスタSW1のソースか
らの出力電圧が立ち下がり始めてから一定時間経過した
後に、フリップフロップ回路12をセット状態とする信
号を出力する。すなわち、第1のスイッチングトランジ
スタSW1のソースからの出力電圧の立ち下がり開始時
点から、第2の遅延回路13による遅れt2の分だけの
時間が経過してから、フリップフロップ回路12がセッ
ト状態とされる。
【0048】そして、フリップフロップ回路12は、第
2の遅延回路13からの信号入力によりセット状態とさ
れたときに、第2のスイッチングトランジスタSW2を
導通状態とさせる信号を、第2のドライブ回路11へと
出力する。そして、この信号に基づいて第2のドライブ
回路11は、図8(d)に示すように、第2のスイッチ
ングトランジスタSW2のゲート電圧を立ち上げる。こ
の結果、第2のスイッチングトランジスタSW2のゲー
ト電圧を立ち上がりに伴って、第2のスイッチングトラ
ンジスタSW2は非導通状態から導通状態へと切り換わ
り、第2のスイッチングトランジスタSW2を通って電
流が流れるようになる。
【0049】このように、制御信号の電圧レベルがロー
レベルLからハイレベルHに立ち上がったときには、第
1の遅延回路10による遅れt1の分だけの時間が経過
した後、第1のスイッチングトランジスタSW1の立ち
上がりが開始され、その後、第2の遅延回路13による
遅れt2の分だけの時間が経過した後、第2のスイッチ
ングトランジスタSW2の立ち上がりが開始される。こ
こで、第2の遅延回路13による遅れt2は、上述した
ように、第1のスイッチングトランジスタSW1のスイ
ッチング時の過渡応答時間に相当する時間が好ましい。
すなわち、第2の遅延回路13による遅れt2は、第1
のスイッチングトランジスタSW1のゲート電圧の立ち
下がり時間とすることが好ましく、具体的には、数10
nsec〜数100nsec程度が好ましい。
【0050】以上のように、このスイッチングレギュレ
ータ1では、第1のスイッチングトランジスタSW1の
スイッチングのタイミングと、第2のスイッチングトラ
ンジスタSW2のスイッチングのタイミングとが異なる
ようになされている。すなわち、制御信号の電圧レベル
がハイレベルHからローレベルLへと立ち下がったとき
に、第2のスイッチングトランジスタSW2のゲート電
圧が立ち下がり始めてから、第1のスイッチングトラン
ジスタSW1のゲート電圧が立ち上がりソースからの出
力が開始されるまでの間に、立ち下がりデッドバンドt
3が生じる。また、制御信号の電圧レベルがローレベル
LからハイレベルHへと立ち上がったときに、第1のス
イッチングトランジスタSW1のゲート電圧が立ち下が
りソースからの出力が停止してから、第2のスイッチン
グトランジスタSW2のゲート電圧が立ち上がり第2の
スイッチングトランジスタSW2が導通状態となるまで
の間に、立ち上がりデッドバンドt4が生じる。
【0051】なお、これらのデッドバンドt3,t4の
期間には、フライホイールダイオードD1や、第2のス
イッチングトランジスタSW2に内蔵されたボディーダ
イオードを電流が継続して流れるので、このようなデッ
ドバンドt3,t4を設けても安定な出力を得ることは
可能である。
【0052】以上のように、このスイッチングレギュレ
ータ1では、第1のスイッチングトランジスタSW1の
スイッチングのタイミングと、第2のスイッチングトラ
ンジスタSW2のスイッチングのタイミングとが異なる
ようになされているので、第1のスイッチングトランジ
スタSW1と、第2のスイッチングトランジスタSW2
とが、同時に導通状態となってしまうようなことがな
い。したがって、このスイッチングレギュレータ1で
は、第1のスイッチングトランジスタSW1及び第2の
スイッチングトランジスタSW2のスイッチング動作時
に損失が生じるようなことがなく、たとえ出力電流を大
きくしたとしても、非常に高い効率が得られる。
【0053】このことを検証するために、図1に示した
スイッチングレギュレータ1の効率と、図7に示した従
来のスイッチングレギュレータ110の効率とについ
て、その出力電流依存性を調べた。結果を図3に示す。
図3に示す結果からも明らかなように、従来のスイッチ
ングレギュレータ110では、出力電流が大きくなると
効率が大幅に低下してしまうが、本発明を適用したスイ
ッチングレギュレータ1では、出力電流が大きくなって
も非常に高い効率が得られる。
【0054】なお、本発明を適用したスイッチングレギ
ュレータ1において、第1のスイッチングトランジスタ
SW1のスイッチングのタイミングと、第2のスイッチ
ングトランジスタSW2のスイッチングのタイミングと
が異なるようにするには、例えば、実際に流れている電
流を検出し、その電流レベルに基づいて、第1のスイッ
チングトランジスタSW1や第2のスイッチングトラン
ジスタSW2のスイッチングのタイミングを制御するよ
うにしてもよい。しかしながら、電流レベルに基づい
て、第1のスイッチングトランジスタSW1や第2のス
イッチングトランジスタSW2のスイッチングのタイミ
ングを制御するためには、複雑な回路が必要となる。
【0055】これに対して、図1に示したスイッチング
レギュレータ1では、遅延回路やフリップフロップ回路
のような非常に簡易な回路を用いることにより、第1の
スイッチングトランジスタSW1のスイッチングのタイ
ミングと、第2のスイッチングトランジスタSW2のス
イッチングのタイミングとが異なるようになされてい
る。すなわち、図1に示したような回路構成では、複雑
な回路が不要であるので、スイッチングレギュレータの
高効率化を図りつつ、小型化や低コスト化をも進めるこ
とが可能である。
【0056】また、本発明に係るスイッチングレギュレ
ータは、図4に示すような回路構成としてもよい。
【0057】このスイッチングレギュレータ20は、A
Cラインオペレート等で使用される1石オン−オン方式
の回路であり、入力と出力との間に変圧器TRが配され
てなる。なお、図4に示したスイッチングレギュレータ
20において、図1に示したスイッチングレギュレータ
1と同様に機能する素子や回路ブロックについては、図
1と同符号を付して説明を省略する。
【0058】このスイッチングレギュレータ20では、
変圧器TRの一次側に入力電圧Viが印加される。ここ
で、変圧器TRの一次側には、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1が接続されており、この第1のスイッチ
ングトランジスタSW1のスイッチング動作の繰り返し
により、変圧器TRの一次側に印加される電圧はパルス
状とされる。そして、変圧器TRの一次側に印加された
パルス状の電圧は、変圧器TRにより降圧された上で、
二次側へと供給される。ここで、変圧器TRの二次側に
は整流ダイオードD2が接続されており、変圧器TRの
二次側の巻き線には電流が一方向にだけ流れるようにな
されている。また、変圧器TRの二次側には、第2のス
イッチングトランジスタSW2が配されている。この第
2のスイッチングトランジスタSW2は、図1に示した
スイッチングレギュレータ1と同様、第1のスイッチン
グトランジスタSW1と同期してスイッチング動作を繰
り返す。
【0059】なお、このスイッチングレギュレータ20
では、制御IC8とフリップフロップ回路12とはフォ
トカプラPHによって結ばれており、制御IC8からの
制御信号は、フォトカプラPHを介してフリップフロッ
プ回路12へ供給される。これにより、一次側と二次側
とが電気的に絶縁され、一次側と二次側との間での電気
的なノイズが除去される。
【0060】このスイッチングレギュレータ20でも、
第1のスイッチングトランジスタSW1及び第2のスイ
ッチングトランジスタSW2のスイッチング動作は、図
1に示したスイッチングレギュレータ1と同様である。
そして、図4のA点は図1のA点に相当し、図4のB点
は図1のB点に相当し、図4のC点は図1のC点に相当
し、図4のD点は図1のD点に相当する。したがって、
図4のA点における電圧波形は図2(A)に示したもの
と同様となり、図4のB点における電圧波形は図2
(B)に示したものと同様となり、図4のC点における
電圧波形は図2(C)に示したものと同様となり、図4
のD点における電圧波形は図2(D)に示したものと同
様となる。
【0061】このスイッチングレギュレータ20でも、
図1に示したスイッチングレギュレータ1と同様に、第
1のスイッチングトランジスタSW1のスイッチングの
タイミングと、第2のスイッチングトランジスタSW2
のスイッチングのタイミングとが異なるようになされて
いるので、第1のスイッチングトランジスタSW1と、
第2のスイッチングトランジスタSW2とが、同時に導
通状態となってしまうようなことがない。したがって、
このスイッチングレギュレータ20でも、図1に示した
スイッチングレギュレータ1と同様に、第1のスイッチ
ングトランジスタSW1及び第2のスイッチングトラン
ジスタSW2のスイッチング動作時に損失が生じるよう
なことがなく、たとえ出力電流を大きくしたとしても、
非常に高い効率が得られる。
【0062】なお、本発明は、図1や図4に示したよう
な回路構成のものに限られるものではなく、電源装置等
に使用される2石オン−オン回路やフルブリッジ回路等
のように、二次側整流部が同様の回路構成を持つものに
ついても、広く適用可能である。すなわち、本発明は、
少なくとも2つのスイッチング手段を用いて同期整流を
行うスイッチングレギュレータに対して広く適用可能で
あり、同期整流回路のスイッチング動作を行う部分を、
図1や図4に示したスイッチングレギュレータと同様な
回路構成とすることにより、高効率化を図ることができ
る。
【0063】なお、本発明を適用したスイッチングレギ
ュレータは、例えば、定電圧出力用の電源装置として使
用される。特に、本発明を適用したスイッチングレギュ
レータは、出力電流を大きくしても効率が低下するよう
なことがないので、低電圧高電流出力の電源装置として
非常に好適である。
【0064】ところで、スイッチングレギュレータは、
少なくとも一部の回路が、同一基板上に形成された集積
回路とされていてもよい。特に、図1や図4に示したよ
うなスイッチングレギュレータは、遅延回路やフリップ
フロップ回路のような非常に簡易な回路で、スイッチン
グトランジスタの動作を制御するするようにしているの
で、容易に集積化が可能である。そして、集積化するこ
とにより、高効率で、しかも非常に小型なスイッチング
レギュレータとすることができる。
【0065】そして、例えば、本発明を適用したスイッ
チングレギュレータを電源装置として使用するにあたっ
て、1つの基板上に回路を集積化して形成することによ
り、いわゆるオンボード電源回路とすることもできる。
すなわち、本発明によれば、非常に効率の高いオンボー
ド電源回路を提供することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るスイッチングレギュレータでは、入力電圧をパル
ス電圧とするスイッチング手段のスイッチングのタイミ
ングと、平滑回路側のスイッチング手段のスイッチング
のタイミングとが異なるようにしているので、これらの
スイッチング手段がスイッチング動作時に時間を要した
としても、これらのスイッチング手段が同時に導通状態
となるようなことはない。したがって、本発明に係るス
イッチングレギュレータでは、非常に高い効率が得られ
る。しかも、本発明に係るスイッチングレギュレータで
は、出力電流を大きくしたときにも損失が増加するよう
なことがない。すなわち、本発明に係るスイッチングレ
ギュレータでは、出力電流を大きくしても、非常に高い
効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスイッチングレギュレータの
一例の回路図である。
【図2】図1に示したスイッチングレギュレータの各部
における電圧波形を示すタイムチャートである。
【図3】本発明を適用したスイッチングレギュレータの
効率の出力電流依存性と、従来のスイッチングレギュレ
ータの効率の出力電流依存性とを比較して示す図であ
る。
【図4】本発明を適用したスイッチングレギュレータの
他の例を示す回路図である。
【図5】従来のスイッチングレギュレータの一例の回路
図である。
【図6】スイッチングレギュレータからの出力電圧を示
す図である。
【図7】高効率化を図った従来のスイッチングレギュレ
ータの一例の回路図である。
【図8】図7に示したスイッチングレギュレータの各部
における電圧波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 スイッチングレギュレータ、 2,3 入力端子、
4 外部電源、 5,6 出力端子、 7 外部負
荷、 8 制御IC、 9 第1のドライブ回路、 1
0 第1の遅延回路、 11 第2のドライブ回路、
12 フリップフロップ回路、 13 第2の遅延回
路、 SW1 第1のスイッチングトランジスタ、 S
W2 第2のスイッチングトランジスタ、 D1 フラ
イホイールダイオード、 L1 チョークコイル、 C
1,C2 コンデンサ、 R1 抵抗
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】このとき、制御信号は、第1の遅延回路1
0によって一定時間遅らされた上で、第1のドライブ回
路9に供給される。そして、第1のドライブ回路9は、
第1の遅延回路10によって一定時間遅らされた上で供
給された制御信号に基づいて、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1のゲート電圧を立ち上げる。したがっ
て、図2(b)に示すように、制御信号が立ち下がり始
めた時点から、第1の遅延回路による遅れt1の分だけ
の時間が経過した後、第1のスイッチングトランジスタ
SW1のゲート電圧立ち上がり始めることとなる。こ
の結果、第1のスイッチングトランジスタSW1のゲー
ト電圧の立ち上がりに伴って、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1は非導通状態から導通状態へと切り換わ
り、図2(c)に示すようにソースからの出力電圧が上
昇し、第1のスイッチングトランジスタSW1を通って
電流が流れるようになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】そして、フリップフロップ回路12は、制
御信号の入力によりリセット状態とされたときに、第2
のスイッチングトランジスタSW2を非導通状態とさせ
る信号を、第2のドライブ回路11へと出力する。そし
て、この信号に基づいて第2のドライブ回路11は、
2(d)に示すように、第2のスイッチングトランジス
タSW2のゲート電圧を立ち下げる。この結果、第2の
スイッチングトランジスタSW2のゲート電圧の立ち下
がりに伴って、第2のスイッチングトランジスタSW2
は導通状態から非導通状態へと切り換わり、第2のスイ
ッチングトランジスタSW2を通る電流は流れなくな
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】このとき、制御信号は、第1の遅延回路1
0によって一定時間遅らされた上で、第1のドライブ回
路9に供給される。そして、第1のドライブ回路9は、
第1の遅延回路10によって一定時間遅らされた上で供
給された制御信号に基づいて、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1のゲート電圧を立ち下げる。したがっ
て、図2(b)に示すように、制御信号が立ち上がり始
めた時点から、第1の遅延回路による遅れt1の分だけ
の時間が経過した後、第1のスイッチングトランジスタ
SW1のゲート電圧が立ち下がり始めることとなる。こ
の結果、第1のスイッチングトランジスタSW1のゲー
ト電圧の立ち下がりに伴って、第1のスイッチングトラ
ンジスタSW1は導通状態から非導通状態へと切り換わ
り、図2(c)に示すようにソースからの出力電圧が減
少し、第1のスイッチングトランジスタSW1を通る電
流は流れなくなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】そして、フリップフロップ回路12は、第
2の遅延回路13からの信号入力によりセット状態とさ
れたときに、第2のスイッチングトランジスタSW2を
導通状態とさせるセット信号を、第2のドライブ回路1
1へと出力する。そして、このセット信号に基づいて第
2のドライブ回路11は、図2(d)に示すように、第
2のスイッチングトランジスタSW2のゲート電圧を立
ち上げる。この結果、第2のスイッチングトランジスタ
SW2のゲート電圧立ち上がりに伴って、第2のスイ
ッチングトランジスタSW2は非導通状態から導通状態
へと切り換わり、第2のスイッチングトランジスタSW
2を通って電流が流れるようになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】このように、制御信号の電圧レベルがロー
レベルLからハイレベルHに立ち上がったときには、第
1の遅延回路10による遅れt1の分だけの時間が経過
した後、第1のスイッチングトランジスタSW1の立ち
下がりが開始され、その後、第2の遅延回路13による
遅れt2の分だけの時間が経過した後、第2のスイッチ
ングトランジスタSW2の立ち上がりが開始される。こ
こで、第2の遅延回路13による遅れt2は、上述した
ように、第1のスイッチングトランジスタSW1のスイ
ッチング時の過渡応答時間に相当する時間が好ましい。
すなわち、第2の遅延回路13による遅れt2は、第1
のスイッチングトランジスタSW1のゲート電圧の立ち
下がり時間とすることが好ましく、具体的には、数10
nsec〜数100nsec程度が好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導通状態と非導通状態を切り換えること
    により、入力電圧をパルス電圧とする第1のスイッチン
    グ手段と、 上記パルス電圧を平滑して出力する平滑回路とを備える
    とともに、 上記平滑回路は、少なくとも上記第1のスイッチング手
    段が導通状態のときには非導通状態とされる第2のスイ
    ッチング手段を備え、 上記第1のスイッチング手段のスイッチングのタイミン
    グと、上記第2のスイッチング手段のスイッチングのタ
    イミングとが異なるようになされていることを特徴とす
    るスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 上記第1のスイッチング手段のスイッチ
    ングを制御する制御信号を出力する制御手段と、 上記制御手段と上記第1のスイッチング手段との間に配
    され、上記第1のスイッチング手段に供給される制御信
    号を一定時間遅らせる第1の遅延回路とを備えることを
    特徴とする請求項1記載のスイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 上記パルス電圧が印加される第2の遅延
    回路と、 第1の回路状態とされたときに上記第2のスイッチング
    手段を非導通状態とさせる信号を出力し、第2の回路状
    態とされたときに上記第2のスイッチング手段を導通状
    態とさせる信号を出力するフリップフロップ回路とを備
    え、 上記第2の遅延回路は、上記パルス電圧が立ち下がり始
    めてから一定時間経過した後に、上記フリップフロップ
    回路を第2の回路状態とする信号を出力することを特徴
    とする請求項2記載のスイッチングレギュレータ。
  4. 【請求項4】 上記制御信号において、上記第1のスイ
    ッチング手段を導通状態とするトリガは、上記フリップ
    フロップ回路を第1の回路状態とするトリガを兼ねてい
    ることを特徴とする請求項3記載のスイッチングレギュ
    レータ。
  5. 【請求項5】 少なくとも一部の回路が、同一基板上に
    形成された集積回路とされていることを特徴とする請求
    項1記載のスイッチングレギュレータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003527062A (ja) * 2000-03-14 2003-09-09 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 低電力モード中の多相スイッチング電源の向上した効率
JP2012168955A (ja) * 2012-03-22 2012-09-06 Micro Motion Inc データ変換のシステムおよび方法
CN107404785A (zh) * 2016-04-27 2017-11-28 松下知识产权经营株式会社 信号发送和接收装置、点亮系统、照明器具和照明系统

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