JPH10303674A - Acラインフィルタ - Google Patents

Acラインフィルタ

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JPH10303674A
JPH10303674A JP10850197A JP10850197A JPH10303674A JP H10303674 A JPH10303674 A JP H10303674A JP 10850197 A JP10850197 A JP 10850197A JP 10850197 A JP10850197 A JP 10850197A JP H10303674 A JPH10303674 A JP H10303674A
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JP
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noise
common mode
line
winding
circuit
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JP10850197A
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Shinji Kaneko
真二 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AC電源ライン上のノイズを除去するACラ
インフィルタにおいて、漏洩電流を阻止でき、かつコイ
ルのインダクタンスを小さくしながらもLPFとしての
性能を高くする。 【解決手段】 コモンモードチョークコイル2には、3
つの巻線2a,2b,2cが設けられている。これらの
うち第3の巻線2cは、フレームグランドFGと電流供
給回路5との間に接続されている。また、neutral ライ
ン1NとフレームグランドFGとの間には、ライン上の
コモンモードノイズを抽出するノイズ抽出回路としての
HPF(High Pass Filter)3が設けられている。HP
F3で抽出されたノイズ出力はノイズ増幅回路4に送ら
れて増幅され、このノイズ増幅回路4の出力に応じて電
流供給回路5が、コモンモードチョークコイル2の第3
の巻線2cに逆相の起電力を与えるための電流を供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAC電源ライン上の
ノイズを除去するACラインフィルタに関し、特にコモ
ンモードノイズの低減を図ったACラインフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、AC電源ラインを通しての不要輻
射の防止、あるいはノイズ成分の入射に対しての対策と
して、ACラインフィルタが使用されている。ACライ
ンフィルタは、コモンモードノイズやノーマルモードノ
イズのACラインへの出入りを阻止することができる。
ここで、コモンモードノイズとは、機内のノイズ源から
電源へ流出する対大地間のノイズのことである。一方、
ノーマルモードノイズとは、機内から発生するノイズ
で、ACラインの間を回るループ雑音のことである。
【0003】図9は一般的なACラインフィルタの構成
を示す回路図である。ACラインフィルタ100のlive
ライン100Lとneutral ライン100Nとの間には、
ノーマルモードノイズを低減するためのコンデンサC1
0,C11が並列に接続されている。これらコンデンサ
C10,C11の間には、コモンモードノイズを低減す
るためのコモンモードチョークコイル101が接続され
ている。また、コンデンサC11の次段には、コモンモ
ードノイズを低減するための2個のコンデンサC12,
C13が、互いに直列に、かつコンデンサC11と並列
となるように接続されている。
【0004】ところで、コンデンサC12,C13の接
続点Taは、フレームグランドFGに接続される。この
ため、電源のフレームと大地との間に電位差が生じる。
よって、人がフレームに触ると、いわゆる漏洩電流がフ
レームから人体を通して大地に流れる。日本では、人に
対する安全電流値が1mAに規定されているので、これ
をACラインフィルタ100で守ためには、コンデンサ
C12,C13としては、ともに容量が2200pF〜
3300pFの小容量のものを使用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コモンモード
ノイズを減衰させるパラメータは、コモンモードチョー
クコイル101の各コイルL10,L11のインダクタ
ンスと、コンデンサC12,C13の容量値なので、コ
ンデンサC12,C13の容量値が上記のように固定化
されると、LPF(Low Pass Filter )として高周波の
減衰量を大きくするためには、コイルL10,L11の
インダクタンスを大きく設定する必要がある。
【0006】また、一般にACラインフィルタのインピ
ーダンスは、50Ω〜150Ωとされており、コンデン
サC12,C13を上記の範囲の値に設定すると、フィ
ルタの特性にほとんど寄与せず、ACラインフィルタ1
00は、コイルL10,L11とラインのインピーダン
スとによるLPF(Low Pass Filter )となる。したが
って、この点でも、コイルL10,L11のインダクタ
ンスの大きさが重要となってくる。
【0007】ところが、現在、super high μ材でも、
15Tでせいぜいインダクタンス20mHであり、イン
ダクタンスを大きくすると直流抵抗による電力ロスが大
きく、発熱量が多くなるという問題があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、漏洩電流を阻止でき、かつコイルのインダク
タンスを小さくしながらもLPFとしての性能を高くで
きるACラインフィルタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、AC電源ライン上のノイズを除去するA
Cラインフィルタにおいて、第3の巻線が追加されたコ
モンモードチョークコイルと、前記AC電源ライン上の
コモンモードノイズを抽出するノイズ抽出回路と、前記
抽出されたコモンモードノイズを増幅するノイズ増幅回
路と、前記ノイズ増幅回路の出力に応じて前記コモンモ
ードチョークコイルの第3の巻線に逆相の起電力を与え
るための電流を供給する電流供給回路と、を有すること
を特徴とするACラインフィルタが提供される。
【0010】ノイズ抽出回路により抽出されたAC電源
ライン上のコモンモードノイズをノイズ増幅回路が増幅
すると、その出力に応じて電流供給回路がコモンモード
チョークコイルの第3の巻線に電流を供給し、第3の巻
線に逆相の起電力を与える。これにより、回路上のコモ
ンモードノイズがキャンセルされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態を図面を参
照して説明する。図1は本発明のACラインフィルタの
概念図である。ACラインフィルタ1のliveライン1L
とneutral ライン1Nとの間には、ノーマルモードノイ
ズを低減するためのコンデンサC1,C2が並列に接続
されている。これらコンデンサC1,C2の間には、コ
モンモードノイズを低減するためのコモンモードチョー
クコイル2が接続されている。コモンモードチョークコ
イル2には、3つの巻線2a,2b,2cが設けられて
いる。このうち巻線2a,2bはそれぞれliveライン1
L、neutral ライン1N上に配置されている。一方、第
3の巻線2cは、フレームグランドFGと電流供給回路
5との間に接続されている。
【0012】また、neutral ライン1Nとフレームグラ
ンドFGとの間には、ライン上のコモンモードノイズを
抽出するノイズ抽出回路としてのHPF(High Pass Fi
lter)3が設けられている。HPF3で抽出されたノイ
ズ出力はノイズ増幅回路4に送られて増幅され、このノ
イズ増幅回路4の出力に応じて電流供給回路5が、コモ
ンモードチョークコイル2の第3の巻線2cに逆相の起
電力を与えるための電流を供給する。この逆相の起電力
との相殺により、ライン上のコモンモードノイズがキャ
ンセルされる。
【0013】したがって、コモンモードチョークコイル
2のインダクタンスを大きくすることなくLPFとして
の機能を高めることができ、同時に電力損失を低減でき
る。また、コモンモードノイズ用のコンデンサをフレー
ムグランドFGとの間に接続する必要がないので、漏洩
電流の心配がない。たとえコモンモードノイズ用のコン
デンサを設けたとしても、その容量値を小さくできるの
で、漏洩電流も小さくでき、安全である。
【0014】図2は本形態のACラインフィルタの具体
的な構成を示す回路図である。なお、ここでは、図1と
同一の構成要素については同一符号を付して示す。AC
ラインフィルタ10のliveライン1Lとneutral ライン
1Nとの間には、ノーマルモードノイズを低減するため
のコンデンサC1,C2が並列に接続されている。これ
らコンデンサC1,C2の間には、コモンモードノイズ
を低減するためのコモンモードチョークコイル2が接続
されている。コモンモードチョークコイル2には、3つ
の巻線2a,2b,2cが設けられている。これらのう
ち巻線2a,2bは、それぞれliveライン1L、neutra
l ライン1N上に配置されている。一方、第3の巻線2
cは、フレームグランドFGと電流供給回路5との間に
接続されている(図2では巻線2cは電流供給回路5側
に示してある)。
【0015】コモンモードチョークコイル2とコンデン
サC2との間には、コモンモードノイズを低減するため
の2個のコンデンサC3,C4が、互いに直列に、かつ
コンデンサC2と並列となるように接続されている。コ
ンデンサC3,C4の接続点は、フレームグランドFG
に接続されている。フレームグランドFGは、earth1
Eとも接続されている。
【0016】コンデンサC2の次段には、コモンモード
チョークコイル6が接続されている。そして、最終段に
は、コンデンサC5がliveライン1Lとneutral ライン
1Nとの間に接続されている。
【0017】neutral ライン1NとフレームグランドF
Gとの間には、コンデンサ3aと抵抗3bとから構成さ
れるHPF3が接続されている。ここでは、例えばコン
デンサ3aの値は100pF程度、抵抗3bは330k
Ω程度に設定されている。このようなHPF3によっ
て、neutral ライン1NとフレームグランドFGとの間
のコモンモードノイズが抽出される。neutral ライン1
Nは、電源供給側でearth 1Eに接続されているため、
両者間に電位差がない。したがって、neutral ライン1
NとフレームグランドFGとの間にHPF3を接続する
ことにより、AC電圧の影響を受けずにコモンモードノ
イズを抽出することができる。
【0018】また、コンデンサ3aの値が100pF程
度なので、HPF3の入力側がliveライン1Lに接続さ
れてしまったとしても、AC電圧を260V、60kH
zとした場合でも、その漏洩電流は10μA程度と小さ
く安全である。
【0019】HPF3で抽出されたコモンモードノイズ
は、ノイズ増幅回路4に入力される。ノイズ増幅回路4
では、HPF3で抽出されたコモンモードノイズがFE
T4aのゲート(G)に入力される。FET4aは、差
動アンプ4bの動作電圧を確保するため、バイアス抵抗
を小さくする目的で設けられている。ただし、差動アン
プ4bのインピーダンスが高ければFET4aは必要な
い。
【0020】差動アンプ4bは、低ノイズ広帯域アンプ
であり、FET4aからのコモンモードノイズを増幅す
る。差動アンプ4bの出力端子は、電流供給回路5の可
変抵抗器5bを介してトランジスタ5aのベース(B)
に接続されている。トランジスタ5aのコレクタ(C)
は、コモンモードチョークコイル2の第3の巻線2cと
接続されている。可変抵抗器5bによってベース
(B)、エミッタ(E)間の電圧を調節することによ
り、巻線2cの電流Icを調節することができる。
【0021】巻線2cは、電流Icが流れることによ
り、巻線2a,2bに逆相の誘導起電力が生じるように
巻かれている。このため、コモンモードノイズに比例し
た電流Icが巻線2cに流れることにより、ライン上の
コモンモードノイズが低減される。
【0022】ここで、巻線2cに誘導起電力を生じさせ
る手段として電流Icを用いるのは、電流供給回路5側
が巻線2cの負荷とならないようにするためである。な
お、巻線2cと共振しないように、電流供給回路5の出
力容量は小さいことが望ましい。
【0023】また、ノイズ増幅回路4および電流供給回
路5の駆動源は、負荷側から供給される。次に、このよ
うなACラインフィルタ10の具体的な特性を、実測定
データに基づいて説明する。
【0024】図3は図2のコモンモードチョークコイル
2の第3の巻線2cをオープンにした状態におけるAC
ラインフィルタ10のゲインの周波数特性を示す図であ
る。図において、線S1はコンデンサC3,C4を接続
しない場合の特性である。また、線S2〜S7は、それ
ぞれC3+C4が1200pF、2400pF、360
0pF、4800pF、6000pF、7200pFの
ときの特性である。
【0025】通常、ACラインフィルタの特性の測定
は、50Ω系の測定システムで行われるため、各特性S
1〜S7は、通常のアナログフィルタの特性のようなイ
ンピーダンス整合のとれた形にはならず、図のような低
い周波数でピークを持つ形状になる。特に、コンデンサ
C3,C4がない場合には、特性S1のように、コモン
モードチョークコイル2,6の各巻線のインダクタンス
(ここでは例えば2mH)と50Ωの周波数インピーダ
ンスとの比になる。
【0026】図9で説明した理由から、ACラインフィ
ルタ10では、コンデンサC3,C4の値が2200p
F〜3300pFに設定されている。したがって、AC
ラインフィルタ10の特性を検討するためには、線S
5、S6を参照するのが妥当である。そして、ACライ
ンフィルタ10では、負荷側の図示されていないスイッ
チングレギュレータがコモンモードノイズの発生源とな
っていることから、このノイズの最低周波数である10
0kHzで見てみると、ゲインは−30dB程度と減衰
量が少ないことが分かる。すなわち、従来の構成のよう
にコモンモードチョークコイル2の第3の巻線2cをオ
ープンにした状態では、十分なノイズ低減ができない。
【0027】図4は図2のACラインフィルタ10のコ
モンモードチョークコイル2の第3の巻線2cを接続し
た状態におけるゲインの周波数特性を示す図である。こ
こで、線S1,S7は図3で示したものと同じである。
一方、線S8は、ACラインフィルタ10において、コ
モンモードチョークコイル2、6の各巻線のインダクタ
ンスを2mHとし、コンデンサC3,C4を接続しない
場合の特性である。また、線S9は、コモンモードチョ
ークコイル2、6の各巻線のインダクタンスを2mH、
コンデンサC3,C4の容量をC3+C4=7200p
Fとしたときの特性である。
【0028】図からも分かるように、100kHzにお
ける減衰量は、コンデンサC3,C4を接続しない場合
(線S8)で48dB、C3+C4=7200pFの場
合(線S9)で51dBと、図3の30dBより大幅に
減衰できる。また、このときの巻線2cへの供給電流I
cは、5mA程度であり、電力損失は回路を含めて10
0mW程度で済む。
【0029】このように、本形態では、HPF3でneut
ral ライン1Nとearth 1Eとの間のノイズを抽出し、
そのノイズをノイズ増幅回路4で増幅し、その出力に応
じてコモンモードチョークコイル2の第3の巻線2cに
逆相の起電力を与えるための電流を供給するようにした
ので、ライン上のコモンモードノイズを容易にキャンセ
ルすることができる。
【0030】したがって、コモンモードチョークコイル
2のインダクタンスを大きくすることなくLPFとして
の機能を高めることができ、同時に電力損失を低減でき
る。また、図2ではコモンモードノイズ用のコンデンサ
C3,C4をフレームグランドFGとの間に設けたが、
これらを省略することも可能である。これにより、漏洩
電流の心配がなくなる。
【0031】次に、図2で示した電流供給回路5の他の
構成例について説明する。図5は電流供給回路の他の構
成例を示す回路図である。この電流供給回路50は、図
2の電流供給回路5の第3の巻線2cに代えて、互いに
直列の2つの巻線2d,2eが設けられている。そし
て、トランジスタ51、52により各巻線2d,2eに
電流をPush Pull ドライブする構成となっている。巻線
2d,2eへの電流の調節は、可変抵抗53により行
う。
【0032】このような構成により、直流電流による巻
線2d,2eの磁気飽和の発生を防止することができ
る。また、出力容量を減少できるので、帯域内での共振
を防止することができる。本願出願人の実験では、コモ
ンモードチョークコイル2の外径を40Φmm、厚み2
0mm、材質をHigh μ材、インダクタンスを12uH
/11Tとした場合に、磁気飽和は、2ATで50%の
低下が見られた。また、外径を30Φmm、厚み15m
m、材質をフェライト材、インダクタンスを180uH
/42Tとした場合に、磁気飽和は、294ATで50
%の低下が見られた。
【0033】次に、一般の電源装置のスイッチングレギ
ュレータで発生するノイズついて考察する。図6はノイ
ズ測定回路の構成を示すブロック図である。AC電源は
LISN(Line Impedance Stability Network)11を
介してフィルタ切り換え装置12に供給される。フィル
タ切り換え装置12は、3本の平行なラインX1,X
2,X3に分かれている。ラインX1には、コモンモー
ドフィルタ(CF)12a、ノーマルモードフィルタ
(NF)12bが直列に接続されている。また、ライン
X2には1個のコモンモードフィルタ12cが、ライン
X3には1個のノーマルモードフィルタ12dがそれぞ
れ設けられている。ここで、コモンモードフィルタ12
a,12c、ノーマルモードフィルタ12b,12dに
は、いずれも50kHzで70db以上の減衰量を持つ
ものが使用される。
【0034】DC−DCコンバータ13は、例えば40
0Wの出力を有する力率改善コンバータであり、スイッ
チングレギュレータをメインとした構成となっている。
このDC−DCコンバータ13には、フィルタ切り換え
装置12のラインX1,X2,X3のいずれかが切り換
え接続される。DC−DCコンバータ13の出力側に
は、例えば60Wの負荷14が接続される。このような
構成におけるAC電源ライン上のノイズの特性は、スペ
クトルアナライザ15によって測定することができる。
【0035】図7はノイズ測定回路における第1の測定
による結果を示す図である。ここでは、フィルタを接続
せずに測定した特性を線S11に、ノーマルモードフィ
ルタ12dのみのラインX3を接続したときの特性を線
S12に示す。また、図8はノイズ測定回路における第
2の測定による結果を示す図である。ここでは、フィル
タを接続せずに測定した特性を線S21に、コモンモー
ドフィルタ12aおよびノーマルモードフィルタ12b
の両方のフィルタを持つラインX1を接続したときの特
性を線S22に示す。図7および図8から分かるよう
に、DC−DCコンバータ13が接続されるシステムで
は、コモンモードノイズは、無視できない程度に大き
い。
【0036】したがって、本形態のACラインフィルタ
10のようにコモンモードノイズを効率良く低減できる
回路は、非常に有効と言える。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ノイズ
抽出回路により抽出されたAC電源ライン上のコモンモ
ードノイズを増幅し、その出力に応じてコモンモードチ
ョークコイルの第3の巻線に電流を供給して、第3の巻
線に逆相の起電力を与えるようにしたので、回路上のコ
モンモードノイズをキャンセルできる。したがって、コ
モンモードチョークコイルのインダクタンスを大きくす
ることなくLPFとしての機能を高めることができ、同
時に電力損失を低減できる。
【0038】また、コモンモードノイズ用のコンデンサ
をフレームグランドとの間に接続する必要がないので、
漏洩電流の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のACラインフィルタの概念図である。
【図2】ACラインフィルタの具体的な構成を示す回路
図である。
【図3】図2のコモンモードチョークコイルの第3の巻
線をオープンにした状態におけるACラインフィルタの
ゲインの周波数特性を示す図である。
【図4】図2のACラインフィルタのコモンモードチョ
ークコイルの第3の巻線を接続した状態におけるゲイン
の周波数特性を示す図である。
【図5】電流供給回路の他の構成例を示す回路図であ
る。
【図6】ノイズ測定回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】ノイズ測定回路における第1の測定による結果
を示す図である。
【図8】ノイズ測定回路における第2の測定による結果
を示す図である。
【図9】一般的なACラインフィルタの構成を示す回路
図である。
【符号の説明】
1・・・ACラインフィルタ、1L・・・liveライン、
1N・・・neutral ライン、1E・・・earth 、2・・
・コモンモードチョークコイル、2c・・・(第3の)
巻線、3・・・HPF(High Pass Filter)、4・・・
ノイズ増幅回路、5・・・電流供給回路、10・・・A
Cラインフィルタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AC電源ライン上のノイズを除去するA
    Cラインフィルタにおいて、 第3の巻線が追加されたコモンモードチョークコイル
    と、 前記AC電源ライン上のコモンモードノイズを抽出する
    ノイズ抽出回路と、 前記抽出されたコモンモードノイズを増幅するノイズ増
    幅回路と、 前記ノイズ増幅回路の出力に応じて前記コモンモードチ
    ョークコイルの第3の巻線に逆相の起電力を与えるため
    の電流を供給する電流供給回路と、 を有することを特徴とするACラインフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記ノイズ抽出回路は、HPF(High P
    ass Filter)であることを特徴とする請求項1記載のA
    Cラインフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記ノイズ抽出回路は、前記neutral ラ
    インとフレームグランド間のコモンモードノイズを抽出
    するように設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のACラインフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記電流供給回路は、前記電流を前記第
    3の巻線に供給するトランジスタと、前記トランジスタ
    のバイアス電流を調節する可変抵抗器と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載のACラインフィルタ。
  5. 【請求項5】 AC電源ライン上のノイズを除去するA
    Cラインフィルタにおいて、 互いに直列な第3の巻線および第4の巻線が追加された
    コモンモードチョークコイルと、 neutral ラインのコモンモードノイズを抽出するノイズ
    抽出回路と、 前記抽出されたコモンモードノイズを増幅するノイズ増
    幅回路と、 前記ノイズ増幅回路の出力に応じて前記コモンモードチ
    ョークコイルの第3の巻線および第4の巻線に逆相の起
    電力を与えるための電流をPush Pull ドライブにより供
    給する電流供給回路と、 を有することを特徴とするACラインフィルタ。
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