JPH10303586A - 発熱体実装冷却装置 - Google Patents
発熱体実装冷却装置Info
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- JPH10303586A JPH10303586A JP10915597A JP10915597A JPH10303586A JP H10303586 A JPH10303586 A JP H10303586A JP 10915597 A JP10915597 A JP 10915597A JP 10915597 A JP10915597 A JP 10915597A JP H10303586 A JPH10303586 A JP H10303586A
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Abstract
する。 【解決手段】 基板1に冷却液体密封ケース2を覆い被
せることにより構成した冷却液体7を流通せしめると共
にマトリックス状に配列される発熱体3を包囲収容する
流通収容部25を有し、流通収容部25に冷却液体7を
流通せしめる発熱体実装冷却装置において、発熱体3を
列方向に2個づつに分離する隔壁8を具備し、行方向に
配置される発熱体3相互の間の1個おきに、互いに対向
する側壁22、23と隔壁8に対して、或いは互いに対
向する隔壁8に対して交互に形成される蛇行板9を具備
し、流通収容部25に蛇行流通経路を形成する発熱体実
装冷却装置。
Description
装置に関し、特に、基板に冷却液体密封ケースを覆い被
せることにより構成した冷却液体を流通せしめると共に
発熱体である電子素子を包囲収容する流通収容部を基板
に設けた発熱体実装冷却装置に関する。
進行すると共にLSIモジュールの集積度の高密度化も
進行することに起因して、個々の高密度LSIモジュー
ルの発生する熱量は増大する一方である。この様な事情
から、高密度LSIモジュール実装半導体装置のより効
率的な冷却装置を開発することが要請されている。この
LSIモジュール実装半導体装置は、基板の一方の面或
は双方の面に必要とされる多数のLSIモジュールを実
装するものである。LSIモジュールを冷却するには、
強制空冷によりLSIモジュール実装半導体装置全体を
冷却するか、或いは半導体装置全体を冷却液体中に浸漬
する液冷により冷却する必要がある。
(a)は図7(b)の線a−a’の断面を示す図、図7
(b)は図7(a)の線b−b’の断面を示す図であ
る。図7において、プリント基板1にはその両面に発熱
体である電子素子3が左右上下方向にマトリックス状に
32個配列取り付けられている。プリント基板1の両面
には冷却液体密封ケース2が設けられ、プリント基板1
との間に電子素子3を包囲収容すると共に冷却液体を流
通せしめる流通収容部25を形成している。冷却液体密
封ケース2は底壁21および互に対向する1組の側壁2
2および側壁23、および端壁22’および端壁23’
より成る。プリント基板1表面と冷却液体密封ケース2
の周端部との間はOリング4を介して液密に封止されて
いる。この冷却液体密封ケース2とプリント基板1との
間には、電子素子3を包囲収容すると共に矢印71に示
される方向に冷却液体7が流通する経路ともなる流通収
容部25が形成される。61は流通収容部25に冷却液
体7を流入せしめる流入口であり、61’は端壁22’
に形成された流入孔である。そして、62は冷却液体7
を流出せしめる流出口であり、62’は流出孔である。
および流入孔61’を介して流通収容部25内に流入
し、電子素子3は冷却液体7に浸漬する。冷却液体7は
電子素子3を冷却しながら矢印71方向に流通し、流出
孔62’および流出口62を介して半導体装置外に流出
する。
発熱体である電子素子3に均等に冷却液体7を接触させ
て均等に冷却する必要がある。この要請を満足するに
は、冷却液体7の流入口および流出口の数を多く設置す
ればそれだけ均等冷却には好適であることは言うまでも
ないが、流入口および流出口の数を多く設置すればそれ
だけ浸漬液冷の構成を複雑化する上に、冷却液体の流入
口61および流入孔61’において冷却液体7の流速を
一様に設定することを困難にする恐れが生ずる。
発熱量に見合った充分な流量に設定し、低い流速で冷却
しようとすると、冷却液体7はその低温度の下層流と比
較的高温度の上層流により成る層流状態になり、流量を
多く設定した割りに冷却効率は上がらない。また、電子
素子3に接触する冷却液体7の液量が少ないと、冷却液
体7の温度上昇は大きくなり、冷却液体7の温度は下流
に移行するにつれて上流における温度と比較して漸増す
ることとなり、下流に位置する発熱体である電子素子3
に対する冷却能力は低下してこの電子素子3の温度は著
しく高くなる。
速を増加することにより全対流量を増加することはでき
る。しかし、冷却液体7に高圧を加える構成を採用する
と、液冷装置のトータルの圧力損失が大きくなると共に
冷却液体7のリークに対する信頼性も低下する。更に、
冷却液体7の高圧化により液冷装置全体は大型化し、そ
の製造コストは上昇する。
子3を配置取り付けたプリント基板1表面に冷却装置を
設け、冷却液体7を流通せしめて冷却している。ところ
が、半導体試験装置の液体冷却においては、プリント基
板1を複数枚板厚方向に並列に実装して各プリント基板
1表面に取り付けられる電子素子3を同時に測定する構
成を採用しているので、冷却装置の厚さが大きくなる
と、半導体試験装置の大きさに大きな影響を与える。冷
却装置の厚さはでき得る限り薄く構成する必要がある。
体実装冷却装置を提供するものである。
ことにより構成した冷却液体7を流通せしめると共に配
列される発熱体3を包囲収容する流通収容部25を有
し、流通収容部25に冷却液体7を流通せしめる発熱体
実装冷却装置において、発熱体3を列方向に2個づつに
分離する隔壁8を具備し、行方向に配置される発熱体3
相互の間の1個おきに、互いに対向する側壁22、23
と隔壁8に対して、或いは互いに対向する隔壁8に対し
て交互に形成される蛇行板9を具備し、流通収容部25
に蛇行流通経路を形成する発熱体実装冷却装置を構成し
た。
発熱体実装冷却装置において冷却液体密封ケース2は底
壁21、互いに対向する1組の側壁22および側壁2
3、端壁22’および端壁23’より成り、隔壁8は底
壁21および端壁22’から一体に延伸形成され、その
高さは側壁および端壁に等しく設定されると共にその幅
は他方の端壁23’には達しておらずに側端部と端壁2
3’との間は開口しており、蛇行板9は底壁21、側壁
22、23或は隔壁8から一体に延伸形成され、その高
さは側壁および端壁に等しく、その幅は対向する側壁2
2、23或いは隔壁8には達しておらずに側端部との間
は開口している発熱体実装冷却装置を構成した。
の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置におい
て、冷却液体密封ケース2は基板1の両面に設けられて
いるものである発熱体実装冷却装置を構成した。更に、
請求項4:請求項3に記載される発熱体実装冷却装置に
おいて冷却液体7を流入する流入孔61’を端壁22’
に形成し、基板1のこの流入孔61’近傍に冷却液体7
を流通せしめる流入連通孔11を形成し、冷却液体7を
流出せしめる流出孔62’を端壁22’に形成し、基板
1のこの流出孔62’近傍には冷却液体7を流出せしめ
る流出連通孔12を形成した発熱体実装冷却装置を構成
した。
ケース2を覆い被せることにより構成した冷却液体7を
流通せしめると共にマトリックス状に配列される発熱体
3を包囲収容する流通収容部25を有し、流通収容部2
5に冷却液体7を流通せしめる発熱体実装冷却装置にお
いて、発熱体3を列方向に2個づつに分離する隔壁8を
具備し、行方向にマトリックス状に配置される電子素子
3相互の間の1個おきに、冷却液体密封ケース2から延
伸形成される、側壁22、23、隔壁8の何れにも接続
しない独立蛇行板9’を具備し、行方向にマトリックス
状に配置される電子素子3相互の間の1個おきに、側壁
或いは隔壁から互に対向して逆向きに側壁或いは隔壁に
形成される蛇行板9を具備し、独立蛇行板9’および蛇
行板9を行方向に交互に形成して流通収容部25に蛇行
流通経路を形成する発熱体実装冷却装置を構成した。
発熱体実装冷却装置において冷却液体密封ケース2は底
壁21、互いに対向する1組の側壁22および側壁2
3、端壁22’および端壁23’より成り、独立蛇行板
9’の高さは側壁および端壁の高さに等しく設定され、
その両側端部と、側壁或いは隔壁と、底壁と、基板とに
より側部開口251が構成され、側壁或いは隔壁から互
に対向して逆向きに形成される蛇行板9の両側端部と、
底壁と、基板とにより中央開口252が構成される発熱
体実装冷却装置を構成した。
の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置におい
て、冷却液体密封ケース2は基板1の両面に設けられて
いるものである発熱体実装冷却装置を構成した。更に、
請求項8:請求項7に記載される発熱体実装冷却装置に
おいて冷却液体7を流入する流入孔61’を端壁22’
に形成し、基板1のこの流入孔61’近傍に冷却液体7
を流通せしめる流入連通孔11を形成し、冷却液体7を
流出せしめる流出孔62’を端壁22’に形成し、基板
1のこの流出孔62’近傍には冷却液体7を流出せしめ
る流出連通孔12を形成した発熱体実装冷却装置を構成
した。
8の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置におい
て、蛇行板9および独立蛇行板9’に貫通孔91を形成
した発熱体実装冷却装置を構成した。そして、請求項1
0:請求項1ないし請求項9の内の何れかに記載される
発熱体実装冷却装置において、冷却液体密封ケース2の
周端部26に凹溝28を形成し、これにOリング4を嵌
合して封止部27を構成した発熱体実装冷却装置を構成
した。
る発熱体実装冷却装置において、冷却液体密封ケース2
の周端部26が係合する基板1表面領域に予め金属パタ
ーン14を形成しておく発熱体実装冷却装置を構成し
た。更に、請求項12:請求項11に記載される発熱体
実装冷却装置において、金属パターン14は、銅パター
ンである発熱体実装冷却装置を構成した。
項12の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置に
おいて、金属パターン14に金メッキを施した発熱体実
装冷却装置を構成した。ここで、請求項14:請求項1
ないし請求項13の内の何れかに記載される発熱体実装
冷却装置において、基板1の対向する2端縁部13を装
置の一部を構成する案内保持部100の案内溝102に
摺動案内して挿入保持する部材とした発熱体実装冷却装
置を構成した。
項13の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置に
おいて、冷却液体密封ケース2の互に対向する側壁2
2、23に、装置の一部を構成する案内保持部100の
案内溝102に嵌合して摺動保持される突部29を形成
した発熱体実装冷却装置を構成した。また、請求項1
6:請求項1ないし請求項13の内の何れかに記載され
る発熱体実装冷却装置において、冷却液体密封ケース2
の対向する側壁22、23に装置の一部を構成する案内
突条101が嵌合する嵌合溝29’を形成した発熱体実
装冷却装置を構成した。
4の内の何れかに記載される発熱体実装冷却装置におい
て、隔壁8および蛇行板9を基板1から延伸形成した発
熱体実装冷却装置を構成した。また、請求項18:請求
項5ないし請求項16の内の何れかに記載される発熱体
実装冷却装置において、隔壁8、蛇行板9および独立蛇
行板9’を基板1から延伸形成した発熱体実装冷却装置
を構成した。
実施の形態を図1の実施例を参照して説明する。図1
(a)は図1(b)の線a−a’の断面を示す図であ
り、図1(b)は図1(a)の線b−b’の断面を示す
図である。
両面に発熱体である電子素子3が左右上下方向にマトリ
ックス状に32個配列取り付けられている。即ち、行方
向に8個づつ4行に亘って配列取り付けられている。プ
リント基板1の両面には冷却液体密封ケース2が設けら
れて、プリント基板1との間に電子素子3を包囲収容す
ると共に冷却液体を流通せしめる流通収容部25を形成
している。冷却液体密封ケース2は、底壁21、互に対
向する1組の側壁22および側壁23、端壁22’およ
び端壁23’より成る。プリント基板1表面と冷却液体
密封ケース2の周端部との間はOリング4を介して液密
に封止されている。この冷却液体密封ケース2とプリン
ト基板1との間には、電子素子3を包囲収容すると共に
矢印71に示される方向に冷却液体7が流通する経路と
もなる流通収容部25が形成される。61は流通収容部
25に冷却液体7を流入せしめる流入口であり、61’
は端壁22’に形成された流入孔である。そして、62
は冷却液体7を流出せしめる流出口であり、62’は端
壁22’に形成された流出孔である。8は隔壁であり、
電子素子3を列方向に2個づつに分離している。この隔
壁8は底壁21および端壁22’から一体に延伸形成さ
れ、その高さは側壁および端壁に等しく設定されて、下
端部は密封ケース2がプリント基板1に取り付けられた
ときにプリント基板1に係合して冷却液体7の流通を遮
断する。この隔壁8の幅は端壁23’には達しておら
ず、側端部と端壁23’との間は開口している。9は蛇
行板である。この蛇行板9は底壁21、側壁22および
側壁23或いは隔壁8から一体に延伸形成され、その高
さは側壁および端壁に等しく、下端部は密封ケース2が
プリント基板1に取り付けられたときにプリント基板1
に係合する。蛇行板9の幅は側壁22或いは23と隔壁
8との間の間隔のほぼ1/2程度である。そして、蛇行
板9は行方向に配置される電子素子3相互の間の1個お
きに、側壁22および側壁23と隔壁8とに対して交互
に形成される。
および流入孔61’を介して流通収容部25内に流入し
すると、電子素子3は冷却液体7に浸漬されるに到る。
流通収容部25は電子素子3相互の間に隔壁8および蛇
行板9が上述の通りに形成されることにより、冷却液体
7の流通する流路の断面積は小さく構成されて、冷却液
体7の流速は大きくされる。即ち、流入口61および流
入孔61’を介して流通収容部25内に流入した冷却液
体7は流速を大きくされて蛇行板9に衝突しながら乱流
状態を呈し、矢印71方向に流通して電子素子3を冷却
する。最後に、流出孔62’および流出口62を介して
半導体装置外に流出する。
却液体7はその高温部と低温部とが攪拌されて温度が均
一化され、これに接触する電子素子3に対する冷却効果
は向上する。冷却液体7を加圧して強制流通せしめるこ
とにより冷却効果は更に向上する。この実施例はプリン
ト基板1の両面に電子素子3が配列取り付けられている
が、電子素子3はこれをプリント基板1の片面のみに配
列取り付けることができる。そして、この実施例におい
て、隔壁8は1枚のみ形成されているが、これを複数枚
形成し、蛇行板9を行方向に配置される電子素子3相互
の間の1個おきに、対向する隔壁8に対して交互に形成
して多数の電子素子3を冷却することができる。
明する。図2(a)は図2(b)の線a−a’の断面を
示す図であり、図2(b)は図2(a)の線b−b’の
断面を示す図である。図2の実施例は図1の実施例にお
けるプリント基板1の両面に電子素子3が配列、取り付
けられている例を対象としている。流通収容部25内に
半導体装置外から冷却液体7を流入する流入孔61’が
1個だけ端壁22’に形成されているが、プリント基板
1のこの流入孔61’近傍に冷却液体7を流通せしめる
流入連通孔11を形成する。そして、流通収容部25内
から半導体装置外に冷却液体7を流出せしめる流出孔6
2’が1個だけ端壁22’に形成されているが、プリン
ト基板1のこの流出孔62’近傍には冷却液体7を流出
せしめる流出連通孔12を形成する。
61および流入孔61’を介して流入すると、この冷却
液体7はプリント基板1の上面に形成される流通収容部
25内に流入すると共に流入連通孔11を介してプリン
ト基板1の下面に形成される流通収容部25内にも流入
する。そして、プリント基板1の上面に形成される流通
収容部25内に流入した冷却液体7は図示される矢印7
1の向きに流通して流出孔62’および流出口62を介
して半導体装置外に流出する。プリント基板1の下面に
形成される流通収容部25内に流入した冷却液体7は図
示される矢印71の向きに流通して流出孔62’および
流出口62を介して半導体装置外に流出する。流入連通
孔11を介してプリント基板1の下面に形成される流通
収容部25内に流入した冷却液体7は同様に流通収容部
25内を流通した後、流出連通孔12を介して上側の流
通収容部25内に流入し、最後に流出孔62’および流
出口62を介して半導体装置外に流出する。
1’近傍に冷却液体7を流通せしめる流入連通孔11を
形成し、プリント基板1の流出孔62’近傍に流出連通
孔12を形成することにより、冷却液体密封ケース2に
対して冷却液体7の流入口61および流出口62をそれ
ぞれ1個のみ具備してプリント基板1の両面の流通収容
部25に均等に冷却液体7を流通することができる。そ
の上に、浸漬液冷の構成が格別を複雑化することもな
い。即ち、流入口61および流出口62には必ず冷却液
体7を流通せしめるチューブを接続する必要があるが、
この半導体装置モジュール1個当たり合計2本のチュー
ブしか必要とされないので、プリント基板1を複数枚板
厚方向に並列に実装して各プリント基板1表面に取り付
けられる電子素子3を同時に測定する構成を採用するに
際して、全体のチューブ本数を大きく減少することがで
きる。これは半導体試験装置の大きさを小さくする上に
おいて好都合である。
て説明する。この実施例においては側壁22、側壁2
3、隔壁8の何れにも接続しない独立蛇行板9’が冷却
液体密封ケース2から延伸形成される。この独立蛇行板
9’の高さも側壁および端壁の高さに等しく設定され
る。独立蛇行板9’は行方向にマトリックス状に配置さ
れる電子素子3相互の間の1個おきに形成される。側壁
或いは隔壁に形成される蛇行板9は行方向にマトリック
ス状に配置される電子素子3相互の間の1個おきに側壁
或いは隔壁から互に対向して逆向きに形成される。そし
て、独立蛇行板9’と蛇行板9とはマトリックス状に配
置される電子素子3の行方向に交互に形成される。蛇行
板9と独立蛇行板9’とを上述の通りに配置形成するこ
とにより、独立蛇行板9’の両側端部と、側壁或いは隔
壁と、底壁と、プリント基板とにより側部開口251が
構成される。そして、側壁或いは隔壁から互に対向して
逆向きに形成される蛇行板9の両側端部と、底壁と、プ
リント基板とにより中央開口252が構成される。
通収容部25内に流入した冷却液体7は、先ず、流入孔
61’に最も近い独立蛇行板9’に遮られ、その両側の
側部開口251を介して矢印71の向きに蛇行流通し、
この独立蛇行板9’の反対側において互いに逆向きに合
流して攪拌されるに到る。冷却液体7は合流して攪拌さ
れながら中央開口252を介して次の独立蛇行板9’に
衝突遮られ、矢印71の向きに分流蛇行して、当該次の
独立蛇行板9’の反対側において互いに逆向きに合流し
て攪拌されるに到る。以降、冷却液体7はこの流通動作
を繰り返しながら電子素子3を冷却し、最後に、流出孔
62’および流出口62を介して半導体装置外に流出す
る。
蛇行板9’に遮られ、その両側の側部開口251を介し
て矢印71の向きに蛇行流通し、この独立蛇行板9’の
反対側において互いに逆向きに合流して充分に攪拌がな
されることにより、冷却液体7の温度は均一化されて高
温冷却液体と低温冷却液体の層流を形成することはなく
なり、それだけ冷却効率は向上する。
明する。図4は図1および図2の実施例において、蛇行
板9に貫通孔91を形成したものに相当する。先に図示
説明した通り、流入口61および流入孔61’を介して
流通収容部25内に流入した冷却液体7は流速を大きく
されて蛇行板9に衝突しながら乱流状態を呈して、矢印
71方向に流通しながら電子素子3を冷却する。しか
し、冷却液体7のすべてが矢印71方向に流通するとは
限らず、その内の一部はどうしても蛇行板9に衝突した
ところにおいて滞留することになる。
は複数個形成することにより、蛇行板9近傍に滞留した
冷却液体7はこの貫通孔91を介して隣接する流通経路
に流入し、滞留は解消されることとなる。この貫通孔9
1は図3の実施例において独立蛇行板9’に形成するこ
とにより、蛇行板9の場合と同様に、独立蛇行板9’近
傍に滞留した冷却液体7をこの貫通孔91を介して隣接
する流通経路に流入せしめて滞留を解消する。
と冷却液体密封ケース2周端部26との間を液密に封止
する封止部27について、図5を参照して説明する。封
止部27を構成するには、プリント基板1表面の冷却液
体密封ケース2の周端部26に凹溝28を形成し、これ
にOリング4を嵌合する。この場合、周端部26が係合
するプリント基板1表面領域に予め金属パターン14を
形成しておくと、液密効果は増大する。金属パターン1
4はプリント基板1表面に銅パターンを施すことにより
形成するか、或は先に銅パターンを施してからその上に
金メッキを施すことにより形成する。プリント基板1表
面と冷却液体密封ケース2とは、周端部26の端面に構
成される凹溝28と金属パターン14との間にOリング
より成る弾性体パッキング4を介在させて係合せしめら
れ、プリント基板1に対してその両側から冷却液体密封
ケース2を圧接することにより封止部27による密封は
確保される。冷却液体密封ケース2とプリント基板1と
の間に介在される弾性体パッキング4は冷却液体7によ
り劣化することのない材料により構成される。冷却液体
7としては、不活性液体であるフロリナート(登録商標
名:スリーエム社)を使用することができる。そして、
金属パターン14に金メッキを施すことにより、封止部
27の密封性を長期間に亘って保持することができる。
置、特に半導体試験装置に実装する構成を図6を参照し
て説明する。図6(a)において、100は半導体試験
装置の一部を構成する案内保持部である。この案内保持
部100には案内溝102が形成されており、この案内
溝102に発熱体実装冷却装置のプリント基板1の対向
する2端縁部13を挿入して摺動案内して保持する部材
である。発熱体実装冷却装置は案内溝102にプリント
基板1の端縁部13が嵌合した状態において、案内保持
部100に沿って案内挿入され、固定される。
置の冷却液体密封ケース2の対向する側壁22および側
壁23に、案内保持部100の案内溝102に嵌合して
摺動保持される突部29を形成する。発熱体実装冷却装
置は案内溝102に突部29が嵌合した状態において、
案内保持部100に沿い案内挿入されて固定される。図
6(c)において、101は半導体試験装置の一部を構
成する案内突条である。そして、冷却液体密封ケース2
の対向する側壁22および側壁23には案内突条101
が嵌合する嵌合溝29’が形成されている。発熱体実装
冷却装置は嵌合溝29’に案内突条101が嵌合した状
態において、案内突条101に沿って案内挿入され、固
定される。
これを1枚単位で半導体試験装置に対して実装、交換、
取り扱いすることができる。以上の実施例として、隔壁
8、蛇行板9、独立蛇行板9’は冷却液体密封ケース2
から延伸形成した例を示したが、これらはプリント基板
1から延伸形成することができる。
子3はこれを一般に発熱体として実施することができ
る。
ば、冷却液体7が各個の発熱電子素子3近傍において乱
流状態とされるにより、冷却液体7はその高温部と低温
部とが攪拌されて温度が均一化され、これに接触する電
子素子3に対する冷却効果は向上する。冷却液体7を加
圧して強制流通せしめることにより冷却効果は更に向上
する。
傍に冷却液体7を流通せしめる流入連通孔11を形成
し、プリント基板1の流出孔62’近傍に流出連通孔1
2を形成することにより、冷却液体密封ケース2に対し
て冷却液体7の流入口61および流出口62をそれぞれ
1個のみ具備してプリント基板1の両面の流通収容部2
5に均等に冷却液体7を流通することができる。その上
に、浸漬液冷の構成が格別を複雑化することもない。即
ち、流入口61および流出口62には必ず冷却液体7を
流通せしめるチューブを接続する必要があるが、この半
導体装置モジュール1個当たり合計2本のチューブしか
必要とされないので、プリント基板1を複数枚板厚方向
に並列に実装して各プリント基板1表面に取り付けられ
る電子素子3を同時に測定する構成を採用するに際し
て、全体のチューブ本数を大きく減少することができ
る。これは半導体試験装置の大きさを小さくする上にお
いて好都合である。
9’に遮られ、その両側の側部開口251を介して矢印
71の向きに蛇行流通し、この独立蛇行板9’の反対側
において互いに逆向きに合流して充分に攪拌がなされる
ことにより、冷却液体7の温度は均一化されて高温冷却
液体と低温冷却液体の層流を形成することは一層少なく
なり、それだけ冷却効率は向上する。
複数個形成することにより、蛇行板9近傍に滞留した冷
却液体7はこの貫通孔91を介して隣接する流通経路に
流入し、滞留は解消されることとなる。この貫通孔91
を独立蛇行板9’にも形成することにより、蛇行板9の
場合と同様に、独立蛇行板9’近傍に滞留した冷却液体
7をこの貫通孔91を介して隣接する流通経路に流入せ
しめて滞留を解消することができる。
ケース2の周端部26に凹溝28を形成し、これにOリ
ング4を嵌合することにより、良好な封止部27を構成
することができる。この場合、周端部26が係合するプ
リント基板1表面領域に予め金属パターン14を形成し
ておくと、液密効果は増大する。金属パターン14はプ
リント基板1表面に銅パターンを施すことにより形成す
るか、或は先に銅パターンを施してからその上に金メッ
キを施すことにより形成する。金属パターン14に金メ
ッキを施すことにより、封止部27の密封性を長期間に
亘って保持することができる。
案内保持部100或いは案内突条101により発熱体実
装冷却装置を案内、挿入、固定する構成を採用すること
により、発熱体実装冷却装置を1枚単位で半導体試験装
置に対して実装交換することができて、その取り扱い上
好都合である。
Claims (18)
- 【請求項1】 基板に冷却液体密封ケースを覆い被せる
ことにより構成した冷却液体を流通せしめると共に、配
列される発熱体を包囲収容する流通収容部を有し、流通
収容部に冷却液体を流通せしめる発熱体実装冷却装置に
おいて、 発熱体を列方向に2個づつに分離する隔壁を具備し、 行方向に配置される発熱体相互の間の1個おきに、互に
対向する側壁と隔壁に対して、或いは互いに対向する隔
壁に対して交互に形成される蛇行板を具備し、 流通収容部に蛇行流通経路を形成することを特徴とする
発熱体実装冷却装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載される発熱体実装冷却装
置において、 冷却液体密封ケースは、底壁、互に対向する1組の側
壁、端壁より成り、 隔壁は底壁および端壁から一体に延伸形成され、その高
さは側壁および端壁に等しく設定されると共に、その幅
は他方の端壁には達しておらずに側端部と端壁との間は
開口しており、 蛇行板は底壁、側壁或いは隔壁から一体に延伸形成さ
れ、その高さは側壁および端壁に等しく、その幅は対向
する側壁或いは隔壁には達しておらずに側端部との間は
開口していることを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れかに
記載される発熱体実装冷却装置において、 冷却液体密封ケースは基板の両面に設けられているもの
であることを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載される発熱体実装冷却装
置において、 冷却液体を流入する流入孔を端壁に形成し、基板のこの
流入孔近傍に冷却液体を流通せしめる流入連通孔を形成
し、冷却液体を流出せしめる流出孔を端壁に形成し、基
板のこの流出孔近傍には冷却液体を流出せしめる流出連
通孔を形成したことを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項5】 基板に冷却液体密封ケースを覆い被せる
ことにより構成した冷却液体を流通せしめると共にマト
リックス状に配列される発熱体を包囲収容する流通収容
部を有し、流通収容部に冷却液体を流通せしめる発熱体
実装冷却装置において、 発熱体を列方向に2個づつに分離する隔壁を具備し、 行方向にマトリックス状に配置される電子素子相互の間
の1個おきに、冷却液体密封ケースから延伸形成され
る、側壁、隔壁の何れにも接続しない独立蛇行板を具備
し、 行方向にマトリックス状に配置される電子素子相互の間
の1個おきに、側壁或いは隔壁から互いに対向して逆向
きに側壁或いは隔壁に形成される蛇行板を具備し、 独立蛇行板および蛇行板を行方向に交互に形成して流通
収容部に蛇行流通経路を形成することを特徴とする発熱
体実装冷却装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載される発熱体実装冷却装
置において、 冷却液体密封ケースは、底壁、互に対向する1組の側
壁、端壁より成り、 独立蛇行板の高さは側壁および端壁の高さに等しく設定
し、その両側端部と、側壁或いは隔壁と、底壁と、基板
とにより側部開口が構成され、側壁或は隔壁から互に対
向して逆向きに形成される蛇行板の両側端部と、底壁
と、基板とにより中央開口が構成されることを特徴とす
る発熱体実装冷却装置。 - 【請求項7】 請求項5および請求項6の内の何れかに
記載される発熱体実装冷却装置において、 冷却液体密封ケースは基板の両面に設けられているもの
であることを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載される発熱体実装冷却装
置において、 冷却液体を流入する流入孔を端壁に形成し、基板のこの
流入孔近傍に冷却液体を流通せしめる流入連通孔を形成
し、冷却液体を流出せしめる流出孔を端壁に形成し、基
板のこの流出孔近傍には冷却液体を流出せしめる流出連
通孔を形成したことを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし請求項8の内の何れかに
記載される発熱体実装冷却装置において、 蛇行板および独立蛇行板に貫通孔を形成したことを特徴
とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項9の内の何れか
に記載される発熱体実装冷却装置において、 冷却液体密封ケースの周端部に凹溝を形成し、これにO
リングを嵌合して封止部を構成したことを特徴とする発
熱体実装冷却装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載される発熱体実装冷
却装置において、 冷却液体密封ケースの周端部が係合する基板表面領域に
予め金属パターンを形成しておくことを特徴とする発熱
体実装冷却装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載される発熱体実装冷
却装置において、 金属パターンは、銅パターンであることを特徴とする発
熱体実装冷却装置。 - 【請求項13】 請求項11および請求項12の内の何
れかに記載される発熱体実装冷却装置において、 金属パターンに、金メッキを施したことを特徴とする発
熱体実装冷却装置。 - 【請求項14】 請求項1ないし請求項13の内の何れ
かに記載される発熱体実装冷却装置において、 基板の対向する2端縁部を装置の一部を構成する案内保
持部の案内溝に摺動案内して挿入保持する部材としたこ
とを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項15】 請求項1ないし請求項13の内の何れ
かに記載される発熱体実装冷却装置において、 冷却液体密封ケースの対向する側壁に、装置の一部を構
成する案内保持部の案内溝に嵌合して摺動保持される突
部を形成したことを特徴とする発熱体実装冷却装置。 - 【請求項16】 請求項1ないし請求項13の内の何れ
かに記載される発熱体実装冷却装置において、 冷却液体密封ケースの対向する側壁に装置の一部を構成
する案内突条が嵌合する嵌合溝を形成したことを特徴と
する発熱体実装冷却装置。 - 【請求項17】 請求項1ないし請求項4の内の何れか
に記載される発熱体実装冷却装置において、 隔壁および蛇行板を基板から延伸形成したことを特徴と
する発熱体実装冷却装置。 - 【請求項18】 請求項5ないし請求項16の内の何れ
かに記載される発熱体実装冷却装置において、 隔壁、蛇行板および独立蛇行板を基板から延伸形成した
ことを特徴とする発熱体実装冷却装置。
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TW086110942A TW340184B (en) | 1996-08-06 | 1997-07-31 | Printed circuit board having electronic elements |
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---|---|---|---|---|
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JP2019145749A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日本電気株式会社 | 電子機器および電子装置 |
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1997
- 1997-04-25 JP JP10915597A patent/JP3381898B2/ja not_active Expired - Fee Related
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TWI403260B (zh) * | 2007-09-14 | 2013-07-21 | Advantest Corp | A water jacket for cooling the electronic components on the substrate |
JP2019145749A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日本電気株式会社 | 電子機器および電子装置 |
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