JPH10303261A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10303261A
JPH10303261A JP11294497A JP11294497A JPH10303261A JP H10303261 A JPH10303261 A JP H10303261A JP 11294497 A JP11294497 A JP 11294497A JP 11294497 A JP11294497 A JP 11294497A JP H10303261 A JPH10303261 A JP H10303261A
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substrate
unit
film thickness
silicon wafer
processing apparatus
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Tatsufumi Kusuda
達文 楠田
Fumiyoshi Nakatani
郁祥 中谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚測定部で測定した膜厚データを熱処理部
や電気特性測定部で直接利用することができ、熱処理部
から電気特性測定部に至る工程を簡素化することができ
るようにする。 【解決手段】 シリコンウエハW表面に酸化膜を形成す
る熱処理部20と、酸化膜の形成されたシリコンウエハ
WのC−V特性を測定する電気特性測定部30と、熱処
理部20にあるシリコンウエハWを電気特性測定部30
の電気特性測定器34に移動させる基板移動部40と、
熱処理部20と電気特性測定部30との間でシリコンウ
エハW表面に形成された酸化膜の厚さを測定する膜厚測
定部50とを備え、膜厚測定部50の膜厚センサ52が
基板移動部40によるシリコンウエハWの移動経路に対
応する位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板やセラ
ミックス基板等の各種基板に対して基板表面に形成され
た薄膜に関連する所定の処理を行う基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体製造工程においては、例
えばシリコンウエハに対して酸化炉内で熱処理を行うこ
とにより表面保護等のための酸化膜を形成する一方、こ
の形成した酸化膜に対する評価が行われている。すなわ
ち、シリコンウエハ表面に形成された酸化膜(SiO2
膜)にその製造工程で侵入した電荷によってトランジス
タの特性が大きく影響を受けることから、シリコンウエ
ハのC−V(Capacitance-Voltage)特性等の電気特性
を用いてSiO2膜中のイオンの個数を推定することに
より酸化膜に対する評価が行われる。
【0003】なお、上記C−V特性の測定は、例えば、
光学ガラス表面に形成された電極をシリコンウエハ表面
に0.3〜0.5μm程度のギャップ寸法を隔てて近接
させ、この電極とシリコンウエハ裏面との間に直流バイ
アスを印加し、このバイアス電圧に対するインピーダン
ス(静電容量)変化を測定することにより行われる。ま
た、上記C−V特性からイオンの数量を推定して酸化膜
の評価を行うには酸化膜自身の静電容量値が必要であ
り、その静電容量値を求めるためにあらかじめ酸化膜の
膜厚測定が行われる。
【0004】また、安定した特性を得るためにシリコン
ウエハ表面の酸化膜の厚さをあらかじめ設定された範囲
内の値にする必要があることから、加熱処理されて形成
されたシリコンウエハ表面の酸化膜の厚さの測定結果に
応じて次回に行う処理条件が変更される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸化膜の膜
厚測定は、酸化炉等の熱処理部で加熱処理の行われたシ
リコンウエハをカセットに収納し直した上で熱処理部
や、酸化膜の評価を行う電気特性測定部から独立した工
程にある膜厚測定部に運び込んで行われる。そして、膜
厚測定の行われたシリコンウエハは、再びカセットに収
納し直された上で熱処理部から独立した工程にある電気
特性測定部に運び込まれてC−V特性等の電気特性の測
定が行われることになる。
【0006】すなわち、従来では熱処理部、膜厚測定部
及び電気特性測定部がそれぞれ独立した工程にあるた
め、膜厚測定部で測定した膜厚データを熱処理部や電気
特性測定部で直接利用することができないという問題が
あった。
【0007】また、従来では熱処理部で加熱処理の行わ
れたシリコンウエハを膜厚測定部に運び込み、膜厚測定
の終了したシリコンウエハを電気特性測定部に運び込む
ことになるため、工程が煩雑化するだけでなくロスタイ
ムが増加するという問題もあった。
【0008】なお、上記のような問題は、シリコンウエ
ハだけではなく、表面に薄膜の形成されたセラミックス
基板等の他の基板についても生じ得るものである。
【0009】従って、本発明は、膜厚測定部で測定した
膜厚データを熱処理部等の前工程における処理部や電気
特性測定部等の後工程における処理部で直接利用するこ
とができ、しかも、工程を簡素化することのできる基板
処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る基板処理装置は、基板表面に形成さ
れた薄膜に関連する処理を行う基板処理装置であって、
上流側と下流側との間で基板を移動させる基板移動部
と、前記基板移動部による移動途中で基板の薄膜の厚さ
を測定する膜厚測定部と、前記上流側及び前記下流側の
少なくとも一方に配設され、前記膜厚測定部で得られた
膜厚データを利用して基板に対して所定の処理を行う処
理部と、を備えたことを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、基板移動部により基板
が移動されている途中に基板表面に形成されている薄膜
の厚さが膜厚測定部により測定され、基板移動部の上流
側及び下流側の少なくとも一方に配設されている処理部
が膜厚測定部で得られた膜厚データを利用して基板に対
して所定の処理を行う。
【0012】また、請求項2に係る基板処理装置は、請
求項1に係るものにおいて、前記上流側には前記処理部
が配設され、前記下流側には基板が収納されるカセット
が配設されたことを特徴としている。上記構成によれ
ば、上流側に配設された処理部で処理された基板が基板
移動部により下流側に移動され、下流側に配設されたカ
セットに移載される。
【0013】また、請求項3に係る基板処理装置は、請
求項2に係るものにおいて、前記上流側に配設される処
理部は、基板に対して熱処理を行うことにより基板表面
に酸化膜を形成し、かつ前記膜厚測定部から出力される
膜厚データに応じて処理条件を変更する変更手段を備え
た熱処理部であることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、上流側に基板に対して
熱処理を行うことにより基板表面に酸化膜を形成する熱
処理部が配設され、膜厚測定部から出力される膜厚デー
タに応じて熱処理部に備えられた変更手段が処理条件の
変更を行う。
【0015】また、請求項4に係る基板処理装置は、請
求項1に係るものにおいて、前記上流側には基板が収納
されるカセットが配設され、前記下流側には前記処理部
が配設されたことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、上流側に配設されたカ
セットに収納されている基板が基板移動部により下流側
に移動され、下流側に配設された処理部で基板に対する
処理が行われる。
【0017】また、請求項5に係る基板処理装置は、請
求項4に係るものにおいて、前記下流側に配設される処
理部は、前記膜厚測定部から出力される膜厚データに基
づき前記基板の薄膜に関連する電気特性を測定する電気
特性測定部であることを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、下流側に電気特性測定
部が配設され、膜厚測定部から出力される膜厚データに
基づき電気特性測定部が基板の薄膜に関連する電気特性
の測定を行う。
【0019】また、請求項6に係る基板処理装置は、請
求項1に係るものにおいて、前記上流側に配設される処
理部は、基板に対して熱処理を行うことにより基板表面
に酸化膜を形成し、かつ前記膜厚測定部から出力される
膜厚データに応じて処理条件を変更する変更手段を備え
た熱処理部であり、前記下流側に配設される処理部は、
前記膜厚測定部から出力される膜厚データに基づき基板
の薄膜に関連する電気特性を測定する電気特性測定部で
あることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、上流側に基板に対して
熱処理を行うことにより基板表面に酸化膜を形成する熱
処理部が配設され、膜厚測定部から出力される膜厚デー
タに応じて熱処理部に備えられた変更手段が処理条件の
変更を行う。また、下流側に電気特性測定部が配設さ
れ、膜厚測定部から出力される膜厚データに基づき電気
特性測定部が基板の薄膜に関連する電気特性の測定を行
う。
【0021】また、請求項7に係る基板処理装置は、請
求項5または請求項6に係るものにおいて、前記電気特
性測定部は、基板との間に所定の距離を有して対向配置
されているセンサ部と、前記センサ部と基板とを相対的
に移動させる駆動手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0022】上記構成によれば、基板との間に所定の距
離を有して対向配置されているセンサ部と基板とを駆動
手段が相対的に移動させて、センサ部と基板との距離を
変えている。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
基板処理装置の概略構成を示す図である。この図に示す
基板処理装置10は、シリコンウエハW表面に薄膜であ
る酸化膜を形成する熱処理部20と、表面に酸化膜の形
成されたシリコンウエハWの酸化膜に関連する電気特性
を測定する電気特性測定部30と、熱処理部20と電気
特性測定部30との間でシリコンウエハWを移動させる
基板移動部40と、シリコンウエハW表面の酸化膜の厚
さを測定する膜厚測定器50と、全体の動作を制御する
システム制御部60とを備えている。
【0024】熱処理部20は、シリコンウエハWを所定
の条件(例えば、1000〜1200℃の温度で2〜3
時間)で加熱して表面に酸化膜を形成するもので、石英
材料等からなる炉心管22と、炉心管22の周囲を取り
囲むように配設された加熱部24と、複数のシリコンウ
エハWを上下方向に並べて収納する熱処理用カセット2
6と、熱処理用カセット26を炉心管22の外部と内部
との間で昇降させる昇降手段28と、加熱部24を駆動
する電圧供給部29とを備えている。なお、加熱部24
は、中央部の主ヒータ241と、主ヒータ241の上下
に配設された補助ヒータ242,243とから構成され
ている。また、昇降手段28は、上下方向に配設された
ボールねじ281と、ボールねじ281を駆動するステ
ッピングモータ282とから構成されている。
【0025】なお、炉心管22の内部には図略の複数の
温度センサが配設されており、この温度センサからの検
出信号に基づき電圧供給部29からの加熱部24への通
電量が制御され、炉心管22の内部温度が所定の設定値
になるようにされている。
【0026】電気特性測定部30は、C−V特性等のシ
リコンウエハWの電気特性を非接触状態で測定するもの
で、ハウジング32の内部に電気特性測定器34を配設
して構成されている。
【0027】電気特性測定器34は、図1の右側から見
た内部構成図である図2に示すように構成されたもので
ある。すなわち、電気特性測定器34は、図2に示すよ
うに、測定室(筐体)341と、光量測定器342と、
インピーダンスメータ343と、位置制御装置344
と、真空源345と、測定器全体の動作を制御する測定
制御部346とを備えている。
【0028】測定室341は、その内部に、シリコンウ
エハWを真空源345から供給された負圧により吸着す
る基板載置台347と、基板載置台347を回転可能に
支持する支持台348と、基板載置台347を中心軸の
回りに回転させる載置台回転装置349と、支持台34
8を水平方向(図中の左右方向)に移動させる支持台移
動装置350と、基板載置台347に真空源345の負
圧を供給する配管351と、シリコンウエハWと対向す
る位置に配設された電気特性を測定するための測定端子
部であるセンサヘッド352と、センサヘッド352を
固定する支持筒353と、支持筒353を上下方向に移
動させてセンサヘッド352をシリコンウエハWに対し
て接離させるセンサ位置調節手段354とを備えてい
る。
【0029】また、測定室341は、その一端側(図中
の左側)に、電気特性の測定前のシリコンウエハWを測
定室341の外部から内部に搬入する一方、電気特性の
測定後のシリコンウエハWを測定室341の内部から外
部へ搬出するための窓部355を備え、測定室341内
部の窓部355近傍には外部から搬入されたシリコンウ
エハWの周縁に形成されている位置決め用ノッチ(凹み
部)を検出するためのノッチセンサ356を備えてい
る。なお、窓部355には、開閉可能に構成された図略
のシャッタが配設されており、シリコンウエハWの測定
室341内部への搬入時、及び、シリコンウエハWの測
定室341外部への搬出時には窓部355が開けられ、
電気特性測定中は窓部355が閉じられた状態となるよ
うになっている。
【0030】基板載置台347は、支持台348に対し
て回転可能に支持された回転支持部347aと、回転支
持部347aに一体に形成され、配管351を介して真
空源345に接続される基台347bと、基台347b
上に配設され、上面にシリコンウエハWが載置される試
料台347cとから構成されている。なお、基台347
bは金属材料で構成され、試料台347cはシリコンウ
エハWと同一の半導体材料で構成される。
【0031】載置台回転装置349は、支持台348の
下部348aに取り付けられた駆動モータ349aと、
この駆動モータ349aの回転を基板載置台347の回
転支持部347aに伝達する伝達機構349bとから構
成され、駆動モータ349aが回転することにより基板
載置台347がその中心軸の回りに回転可能となってい
る。
【0032】支持台駆動装置350は、測定室341内
の一端側(図中の左側)と他端側(図中の右側)との間
に水平方向に沿って配設されたボールねじ350aと、
ボールねじ350aを回転駆動する駆動モータ350b
とから構成されると共に、支持台348がボールねじ3
50aに連結されており、ボールねじ350aが回転す
ることにより、支持台348が基板載置台347と共に
シリコンウエハWの搬入出位置である窓部355とシリ
コンウエハWの電気特性の測定位置であるセンサヘッド
352の下方の位置との間を移動可能となっている。
【0033】配管351は、支持台348と一緒に水平
方向に移動できるように少なくとも一部が伸縮可能な構
成とされている。また、配管351には、外部と連通し
て基板載置台347に供給される負圧を大気圧等の外部
気圧に戻すための電磁バルブ351aが配設されてい
る。
【0034】センサヘッド352は、レーザ光導入用の
直角プリズム352aと、この直角プリズム352aの
底面に接着されると共に、光学ガラスで形成された底面
352bと斜面352cとを有するセンサ本体352d
とから構成されている。このセンサ本体352dは、図
示を省略しているが、その底面352bの中央部に配設
されたリング状の電気特性測定用電極と、この電気特性
測定用電極の外周に配設された3個の平行度調整用電極
とを備えている。
【0035】支持筒353は、その下部にセンサヘッド
352を支持すると共に、その周面にレーザ発信器35
3aと、受光センサ353bとを備えている。この構成
において、レーザ発信器353aから発射されたレーザ
光は直角プリズム352aを通ってセンサ本体352d
に導入され、センサ本体352dの底面352bで反射
された後に受光センサ353bで受光されるようになっ
ている。この受光センサ353bで受光されたレーザ光
は、光量測定器342によりその光量が測定され、この
光量に基づいてセンサ本体352dとシリコンウエハW
表面の酸化膜との間隔(以下、ギャップ寸法と呼ぶ。)
が測定されるようになっている。
【0036】センサ位置調節手段354は、センサヘッ
ド352をシリコンウエハW表面の酸化膜に対する接離
方向に移動させるもので、フランジ354aの上部に配
設されたステッピングモータ354bと、フランジ35
4aと支持筒353との間に配設された3個の圧電アク
チュエータ354c,354d,354eとから構成さ
れ、位置制御装置344によりその駆動が制御されるよ
うになっている。すなわち、センサヘッド352は、セ
ンサ本体352dの底面352bで反射されたレーザ光
の光量を光量測定器342により測定しつつステッピン
グモータ354bが駆動され、シリコンウエハW表面の
酸化膜とのギャップ寸法があらかじめ設定された所定の
値となる位置に移動される。
【0037】また、センサヘッド352は、ステッピン
グモータ354bによる位置調節が終了した後に、上記
のようにレーザ光の光量を光量測定器342により測定
しつつ圧電アクチュエータ354c,354d,354
eが駆動されてギャップ寸法が微調整される。そして、
センサ本体352dの3個の平行度調整用電極とシリコ
ンウエハW裏面(基板載置台347側)との間の各静電
容量がインピーダンスメータ343によって測定され、
各静電容量が略同一の値になるように各圧電アクチュエ
ータ354c,354d,354eが駆動されてセンサ
本体352dの底面352bがシリコンウエハWに対し
て平行になるように傾きが微調整されるようになってい
る。
【0038】ノッチセンサ356は、例えば、図3に示
すように、シリコンウエハWの一方面側から光束をシリ
コンウエハWの周縁部に投光する投光部356aと、シ
リコンウエハWの他方面側で投光部356aからの光束
を受光する受光部356bとから構成されたもので、例
えば、シリコンウエハWのノッチNTの存在する位置と
存在しない位置とで受光部356bの受光量が変化する
ことを利用してノッチNTの位置を検出するようにした
ものである。なお、ノッチセンサ356は、シリコンウ
エハWのサイズに応じてシリコンウエハWの周縁に対応
した位置に移動可能とするため、位置調節部356cを
備えている。
【0039】基板移動部40は、中央に位置する基板搬
送部42と、熱処理部20と基板搬送部42との間に位
置する上流側移載ロボット44と、基板搬送部42と電
気特性測定部30の電気特性測定器34との間に位置す
る下流側移載ロボット46とを備えている。
【0040】基板搬送部42は、ハウジング32の内部
と外部とに跨って配設されており、上流側移載ロボット
44と下流側移載ロボット46との間に水平方向に配設
されたボールねじからなるガイド部材421と、このガ
イド部材421上に沿って上流側移載ロボット44と下
流側移載ロボット46との間を往復移送されるカセット
台422と、ガイド部材421を駆動するステッピング
モータ423とから構成されている。
【0041】カセット台422は、上部にシリコンウエ
ハWを収納するカセット424が取り付けられている。
このカセット424は、カセット台422の内部に配設
されたステッピングモータ425によりカセット台42
2上で回転可能となっており、ハウジング32の内部で
は開口部424a側が下流側移載ロボット46側に向く
ようになっている。
【0042】上流側移載ロボット44は、先端にシリコ
ンウエハWの外周面を把持するハンド441を有するア
ーム442と、アーム442を直線運動させ、ハンド4
41を駆動するモータやギア等からなる第1の駆動部4
43と、アーム442を回転運動させるモータやギア等
からなる第2の駆動部444とを備えている。
【0043】この上流側移載ロボット44は、熱処理部
20で処理されて表面に酸化膜の形成されたシリコンウ
エハWをハンド441で把持して熱処理用カセット26
から取り出し、基板搬送部42のカセット424内に移
載する一方、電気特性測定器34での電気特性の測定が
終了したカセット424内のシリコンウエハWをハンド
441で把持して取り出し、後工程の図略のカセット等
に移載するものである。
【0044】下流側移載ロボット46は、電気特性測定
部30のハウジング32内に配設されており、先端にシ
リコンウエハWの外周面を把持するハンド461を有す
るアーム462と、アーム462を直線運動させると共
に、ハンド461を駆動するモータやギア等からなる第
1の駆動部463と、アーム462を回転運動させるモ
ータやギア等からなる第2の駆動部464とを備えてい
る。
【0045】この下流側移載ロボット46は、ハンド4
61でカセット424内のシリコンウエハWを把持して
取り出すと共に、そのシリコンウエハWを電気特性測定
部30の搬入出位置である測定室341の窓部355を
介して測定室341内部の基板載置台347上に移載す
る一方、電気特性の測定が終了した搬入出位置にある基
板載置台347上のシリコンウエハWをハンド461で
把持し、窓部355を介して測定室341外部に取り出
すと共に、カセット424内に移載する。なお、この下
流側移載ロボット46は、電気特性測定器34の測定制
御部346により電気特性測定器34の動作と同期をと
って制御されるようになっている。
【0046】膜厚測定器50は、光が試料表面で反射さ
れる際の偏光状態の変化を測定する偏光解析法を利用し
た周知の構成になるものであり、シリコンウエハWの近
傍位置においてシリコンウエハW表面の酸化膜の厚さを
測定する測定端子部となる膜厚センサ52を備えてい
る。この膜厚センサ52は、熱処理用カセット26から
基板搬送部42のカセット台422上のカセット424
に至るシリコンウエハWの移動経路(すなわち、上流側
移載ロボット44のハンド441の移動経路)に対応す
る位置に配設されており、シリコンウエハW表面にレー
ザ光を発射する半導体レーザ発信器521と、シリコン
ウエハW表面で反射したレーザ光を回転可能に構成した
偏光板522を介して受光する受光部523とを備えて
いる。
【0047】システム制御部60は、所定の演算処理を
行うCPU601、所定のプログラムが記憶されている
ROM602及び処理データを一時的に記憶するRAM
603を備えており、所定のプログラムに従って基板処
理装置10全体の動作を制御する。また、CPU601
は、熱処理部20の熱処理条件を膜厚測定器50から出
力される膜厚データに応じて設定変更する条件変更手段
601aの機能を有している。
【0048】なお、電気特性測定器34の測定制御部3
46は、所定の演算処理を行うCPU346a、所定の
プログラムが記憶されているROM346b及び処理デ
ータを一時的に記憶するRAM346cを備えており、
CPU346aは、シリコンウエハW表面の酸化膜とセ
ンサヘッド352との間のギャップ寸法を膜厚データに
応じて設定変更するギャップ変更手段346d、及び、
酸化膜の評価を行う評価算出手段346eの機能を有し
ている。
【0049】次に、上記のように構成された基板処理装
置10の全体の動作について説明する。まず、上下方向
に沿って複数のシリコンウエハWの収納された熱処理用
カセット26が昇降手段28により上昇されて炉心管2
2の内部に収納される一方、加熱部24に通電されて炉
心管22の内部が所定の温度に上昇される。そして、所
定の時間だけ加熱処理が行われ、シリコンウエハW表面
に酸化膜が形成される。その後、加熱部24への通電が
遮断され、熱処理用カセット26が昇降手段28により
降下されて炉心管22の外部に排出される。なお、加熱
処理時には、酸化を促進したり、酸化状態を制御するた
めの反応ガスが炉心管22の内部に必要に応じて供給さ
れる。
【0050】次いで、熱処理用カセット26内のシリコ
ンウエハWが上流側移載ロボット44のハンド441で
把持されて順に取り出され、熱処理部20側に移動して
きている基板搬送部42のカセット台422上に取り付
けられているカセット424内に順に移載される。この
とき、膜厚測定器50は、各シリコンウエハWがハンド
441で把持された状態で膜厚センサ52の下方を通過
する度に、レーザ発信器521からレーザ光を発射し、
その反射光を受光部523で受光することにより各シリ
コンウエハW表面の酸化膜の複数箇所の厚さを測定す
る。この測定した各シリコンウエハWの膜厚値は平均値
が算出され、膜厚データとしてシステム制御部60のR
AM603に個別に記憶される。なお、膜厚の測定時に
上流側移載ロボット44のハンド441及びアーム44
2の移動を一時的に停止させるようにしてもよい。
【0051】なお、シリコンウエハWの次回の熱処理に
そなえ、RAM603に記憶されている今回の膜厚デー
タに基づいて熱処理部20の熱処理条件が条件変更手段
601aにより設定変更されることになる。すなわち、
酸化膜の膜厚は、加熱温度を高くするか加熱時間を長く
することによって厚くなり、加熱温度を低くするか加熱
時間を短くすることによって薄くなるので、今回測定し
た膜厚データに基づいて加熱温度及び加熱時間の一方、
又は、その両方の設定値が変更されることになる。炉心
管22の内部に反応ガスを供給する場合は、この反応ガ
スの供給量等により膜厚を制御することが可能であるの
で、この反応ガスの供給量等の設定値を変更するように
してもよい。この結果、シリコンウエハW表面に形成さ
れる酸化膜の厚さのばらつきを可及的に抑制することが
できる。
【0052】次いで、シリコンウエハWの移載終了と同
時にカセット424が回転してその開口部424aが電
気特性測定器34側に向くと共に、シリコンウエハWが
カセット台422の移動によって電気特性測定器34側
に搬送される。そして、カセット424内のシリコンウ
エハWは、その1枚が下流側移載ロボット46のハンド
461で把持されて取り出される一方、窓部355を介
して電気特性測定器34の測定室341の内部に搬入さ
れ、窓部355側に移動してきている基板載置台347
上に移載される。
【0053】このとき、同時に真空源345から負圧が
供給されてシリコンウエハWは基板載置台347上に真
空保持される。そして、シリコンウエハWを真空保持し
た基板載置台347は、載置台回転装置349により回
転されると共に、シリコンウエハWのノッチNT(図
3)がノッチセンサ356の位置にきたときに停止さ
れ、シリコンウエハWの周方向における基準位置が設定
される。そして、この基準位置の設定されたシリコンウ
エハWは、支持台348が支持台駆動装置350によっ
て直線方向に移動されることにより測定位置であるセン
サヘッド352の下方の位置に移動される。
【0054】次いで、センサヘッド352がセンサ位置
調節手段354によって下方のシリコンウエハW側に移
動され、シリコンウエハW表面の酸化膜とのギャップ寸
法があらかじめ設定された所定の値になるように調節さ
れる。なお、このギャップ寸法は、C−V特性等の電気
特性の測定精度を高めるための実験的に求めた適切値に
設定されるものであり、センサ本体352bの電気特性
測定用電極とシリコンウエハW裏面との間の静電容量C
tがあらかじめ定められた所定の範囲内の値(例えば、
12pFを中心とした値)になるように設定される。
【0055】なお、シリコンウエハW表面の酸化膜の厚
さが熱処理部20の熱処理条件等の変動により設定値よ
りも厚くなっていると、静電容量Ctを上記の所定の範
囲内の値に設定できない場合が生じるので、膜厚測定器
50により得られた膜厚データが基準値を超えている場
合には、測定制御部346の変更手段346dにより自
動的に静電容量Ctを上記の値よりも低い範囲内の値
(例えば、10pFを中心とした値)に設定変更され、
この設定変更された値になるように上記ギャップ寸法が
調整される。
【0056】次いで、シリコンウエハWのC−V特性が
測定される。このC−V特性を測定するにあたっては、
まず、図略の電圧供給源からシリコンウエハWの表裏間
に印加するバイアス電圧を変化させ、センサ本体352
dの電気特性測定用電極とシリコンウエハW裏面との間
の上記バイアス電圧に対応する静電容量Ctがインピー
ダンスメータ343で測定される。このインピーダンス
メータ343で測定された静電容量Ctは、電気特性測
定用電極とシリコンウエハW表面の酸化膜とのギャップ
の静電容量Cgと、酸化膜の静電容量Ciと、シリコン
ウエハWの静電容量Csとの直列合成容量である。な
お、静電容量Ctは、載置台回転装置349と支持台駆
動装置350とによりシリコンウエハWのセンサヘッド
352との対向位置を移動させ、ノッチセンサ356に
より設定された基準位置と対応づけたシリコンウエハW
の複数箇所について測定される。
【0057】一方、シリコンウエハWのC−V特性は、
酸化膜の静電容量Ciと、シリコンウエハWの静電容量
Csとの直列合成容量Ctaの電圧依存性を表すもので
あるので、上記静電容量Ctの値から電気特性測定用電
極とシリコンウエハWの酸化膜とのギャップの静電容量
Cgを減算することにより合成容量Ctaを得、それに
よりシリコンウエハWのC−V特性を得る。そして、こ
のC−V特性から、酸化膜の膜厚値を含む既知の計算式
に基づき、Naイオン数NFBを算出するのに必要なフラ
ット・バンド電圧VFBが算出される。なお、このフラッ
ト・バンド電圧VFBの算出時には、システム制御部60
のRAM603に記憶されている膜厚データが読み出さ
れる。また、このフラット・バンド電圧VFBは、測定制
御部346内のRAM346cに記憶される。
【0058】なお、電気特性測定用電極とシリコンウエ
ハWの酸化膜とのギャップの静電容量Cgは次のように
して得ることができる。すなわち、電気特性測定用電極
とシリコンウエハWの酸化膜とのギャップ寸法がレーザ
発信器353aから発射されたレーザ光のセンサ本体3
52dの底面352bで反射された光量を測定すること
により得られるので、このギャップ寸法、電気特性測定
用電極の面積及び空気の誘電率から計算により得ること
ができる。
【0059】また、上流側移載ロボット44のハンド4
41で把持したシリコンウエハWについてシリコンウエ
ハWのノッチNT(図3)と対応づける等して酸化膜の
厚さの測定箇所が記憶されるようになっていると、その
酸化膜の厚さを測定した箇所のC−V特性を測定するこ
とができ、より高い精度で酸化膜評価を行うことが可能
となる。
【0060】次いで、支持台348が支持台駆動装置3
50により移動されることにより基板載置台347が測
定位置から窓部355の位置に移動される。このとき、
配管351の電磁バルブ351aが開けられて基板載置
台347への負圧の供給が停止されることによりシリコ
ンウエハWの真空保持が解除される一方、窓部355の
シャッタが開いて下流側移載ロボット46のハンド46
1が窓部355を介して内部に挿入され、シリコンウエ
ハWはハンド461により把持されて測定室341の外
部に搬出される。この搬出されたシリコンウエハWは、
ハンド461によりカセット424内に戻される。
【0061】そして、上記の動作が繰り返し行われ、す
べてのシリコンウエハWのC−V特性の測定が終了して
すべてのシリコンウエハWがカセット424内に戻され
ると、カセット台422が上流側移載ロボット44側に
移動すると共に、カセット424が回転して開口部42
4aが所定の方向に向けられる。そして、カセット42
4内の各シリコンウエハWが上流側移載ロボット44の
ハンド441により順に取り出され、後工程のカセット
等に移載される。
【0062】図4は、本発明の別の実施形態に係る基板
処理装置の概略構成を示す図である。この基板処理装置
80は、シリコンウエハW表面に薄膜である酸化膜を形
成する熱処理部20と、表面に酸化膜の形成されたシリ
コンウエハWの酸化膜に関連する電気特性を測定する電
気特性測定部30´と、熱処理部20で処理されたシリ
コンウエハWを電気特性測定部30´側に移動させる基
板移動部40´と、シリコンウエハW表面の酸化膜の厚
さを測定する膜厚測定器50と、全体の動作を制御する
システム制御部60とを備えている。
【0063】すなわち、基板処理装置80は、図1に示
す基板処理装置10に比べ、電気特性測定部30´が電
気特性測定器34とその近傍に配設されたカセット82
とで構成されている点、及び、基板移動部40´が上流
側移載ロボット44(以下、図4では単に移載ロボット
44と呼ぶ。)のみで構成されている点でのみ相違して
おり、その他の点は図1に示す基板処理装置10と全く
同一の構成になるものである。そのため、同一の構成要
素には同一の参照符号を用い、その詳細な説明を省略す
る。
【0064】上記のように構成された基板処理装置80
は、熱処理部20で加熱処理の行われた各シリコンウエ
ハWが移載ロボット44のハンド441で把持されて熱
処理部20の熱処理用カセット26から一旦、電気特性
測定部30´のカセット82に移載される。
【0065】そして、カセット82内の各シリコンウエ
ハWは、移載ロボット44のハンド441で把持されて
電気特性測定器34の窓部355から測定室341内の
基板載置台347上に移載され、C−V特性の測定が行
われた後に移載ロボット44のハンド441で把持され
てカセット82内に戻される。
【0066】なお、シリコンウエハW表面の酸化膜の厚
さは、シリコンウエハWが熱処理用カセット26からカ
セット82に移載される途中、又はカセット82から基
板載置台347に移載される途中で膜厚測定器50によ
り測定され、図1に示す基板処理装置10と同様に、熱
処理部20の処理条件の設定変更や、C−V特性測定後
のフラット・バンド電圧VFBの算出等に利用される。
【0067】そして、C−V特性の測定が行われてすべ
てのシリコンウエハWがカセット82内に戻されと、シ
リコンウエハWは順に移載ロボット44のハンド441
で把持されて後工程のカセット等に移載される。
【0068】本発明の基板処理装置10,80は、以上
説明したように、シリコンウエハW表面の酸化膜の厚さ
を測定するための膜厚測定器50を一体に備えているの
で、測定により得られた膜厚データを前工程である熱処
理部20の処理条件の設定変更等に直接利用することが
できると共に、後工程である電気特性測定部30,30
´のセンサヘッド352の位置調節、Naイオン数NFB
の算出等に直接利用することができるようになる。
【0069】また、従来のように、熱処理部で処理され
たシリコンウエハWを独立した工程にある膜厚測定部に
運び込み、膜厚測定の終了したシリコンウエハWを独立
した工程にある電気特性測定部に運び込む必要がないこ
とから、熱処理部20から電気特性測定部30,30´
に至る工程を簡素化することができ、しかも、シリコン
ウエハWの熱処理部20から電気特性測定部30,30
´側への移動途中で酸化膜の厚さを測定することができ
る結果、膜厚測定に要する時間と電気特性の測定に要す
る時間のトータル時間を短縮することができ、ロスタイ
ムを可及的に削減することができるようになる。
【0070】なお、図1及び図4に示す実施形態では、
熱処理部20で、シリコンウエハWに対して加熱処理を
行うことによりその表面に薄膜である酸化膜を形成する
ようにしているが、加熱処理を行う対象はシリコンウエ
ハWに限るものではなく、表面に酸化膜等の薄膜を形成
する必要のあるものであればセラミックス基板等の他の
基板であってもよい。
【0071】また、図1及び図4に示す実施形態では、
電気特性測定部30,30´で、シリコンウエハWの酸
化膜に関連する電気特性としてC−V特性を測定するよ
うにしているが、C−t特性等の他の電気特性を測定す
ることも可能である。また、電気特性測定装置30,3
0´は、電気特性測定器34のみで構成するようにして
もよい。また、電気特性を測定する対象はシリコンウエ
ハWだけに限るものではなく、表面に酸化膜等の薄膜の
形成された基板であればセラミックス基板等の他の基板
であってもよい。
【0072】また、図1及び図4に示す実施形態では、
基板処理装置10,80の全体の制御をシステム制御部
60で行い、基板処理装置10,80の電気特性測定器
34の制御を測定制御部346で行うようにしている
が、電気特性測定器34の制御も含めてシステム制御部
60で制御するようにすることも可能である。
【0073】また、図1及び図4に示す実施形態では、
上流側である膜厚測定部50の前工程に熱処理部20が
設けられているが、この前工程に設けるものは熱処理部
20に限るものではなく、シリコンウエハW等の種々の
基板に対して表面の薄膜に関連する所定の処理を行う処
理部であればいかなるものであってもよく、さらには、
処理部でなくても表面の薄膜に関連する所定の処理の行
われた基板を収納するカセットであってもよい。また、
下流側である膜厚測定部50の後工程に電気特性測定部
30,30´が設けられているが、この後工程に設ける
ものは電気特性測定部30,30´に限るものではな
く、上流側の処理部で処理の行われた基板に対して表面
の薄膜に関連する別の処理を行う処理部であればいかな
るものであってもよく、さらには、処理部でなくても下
流側の処理部にシリコンウエハW等の種々の基板を搬送
するためのカセットであってもよい。
【0074】また、図1及び図4に示す実施形態では、
膜厚測定器50として偏光解析法を利用して構成したも
のを採用しているが、例えば、光干渉式のものを採用す
るようにしてもよい。なお、偏光解析法を利用したもの
でも、従来の膜厚測定器は大きなガスレーザ等を用いて
構成したものであることから基板処理装置に一体的に組
み込むことは困難であり、従来では基板処理装置と一体
化するという発想は生じなかったが、近年に至ってレー
ザ発信器、偏光板を回転させるモータ等が小型化される
ようになった結果、基板処理装置との一体化が可能とな
ったのである。
【0075】また、図1に示す実施形態では、膜厚セン
サ52は、上流側移載ロボット44による熱処理用カセ
ット26からカセット424に至るシリコンウエハWの
移動経路に対応する位置に配設されているが、カセット
424から基板載置台347に至るシリコンウエハWの
移動経路に対応する位置に配設することも可能である。
また、基板搬送部42がシリコンウエハWを1枚づつ搬
送するようにした場合等では、この基板搬送部42にお
けるシリコンウエハWの移動経路に対応する位置に配設
することも可能である。また、基板搬送部42でシリコ
ンウエハWを1枚づつ搬送する場合には、基板搬送部4
2を搬送ベルトや搬送ローラ等で構成することができ
る。
【0076】また、図1に示す実施形態では、基板搬送
部42のカセット424は、カセット台422が上流側
移載ロボット側に移動しているときには開口部424a
が上流側移載ロボット側に向き、カセット台422が下
流側移載ロボット46側に移動しているときには開口部
424aが下流側移載ロボット46側に向くようにカセ
ット台422上で回転可能となっているが、ガイド部材
421の両端部を例えば図1の紙面手前側位置において
上流側移載ロボット44と下流側移載ロボット46とに
対向する位置にまで延設しておけばカセット台422上
で回転不能となっていてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、基板移動部により基板が移動されている途
中に基板表面に形成されている薄膜の厚さが測定され、
基板移動部の上流側及び下流側の少なくとも一方に配設
されている処理部が膜厚測定部で得られた膜厚データを
利用して基板に対して所定の処理を行っているので、膜
厚データを処理部において直接利用することができ、か
つ膜厚測定処理から基板処理までの工程を簡素化するこ
とができる。
【0078】また、請求項2に係る発明によれば、上流
側に配設された処理部で処理された基板が基板移動部に
より下流側へ移動され、下流側に配設されたカセットに
移載されるので、膜厚データを処理部において直接利用
することができ、膜厚測定処理から基板処理、基板のカ
セット移載までの一連の工程を簡素化することができ
る。
【0079】また、請求項3に係る発明によれば、上流
側に配設された処理部に備えられた変更手段が膜厚測定
部から出力される膜厚データに応じて処理条件の変更を
行うので、膜厚データを熱処理部において直接利用する
ことができる。
【0080】また、請求項4に係る発明によれば、上流
側に配設されたカセットに収納されている基板が基板移
動部により下流側に移動され、下流側に配設された処理
部で基板に対する処理が行われるので、膜厚データを処
理部において直接利用することができ、基板のカセット
からの移動及び膜厚測定処理から基板処理までの一連の
工程を簡素化することができる。
【0081】また、請求項5に係る発明によれば、下流
側に配設された電気特性測定部が、膜厚測定部から出力
される膜厚データに基づき基板の薄膜に関連する電気特
性の測定を行うので、膜厚データを電気特性測定部にお
いて直接利用することができる。
【0082】また、請求項6に係る発明によれば、上流
側に配設された熱処理部に備えられた変更手段が膜厚測
定部から出力される膜厚データに応じて処理条件の変更
を行い、下流側に配設された電気特性測定部が膜厚測定
部から出力される膜厚データに基づき基板の薄膜に関連
する電気特性の測定を行うので、膜厚データを熱処理部
および電気特性測定部それぞれにおいて直接利用するこ
とができる。
【0083】また、請求項7に係る発明によれば、基板
との間に所定の距離を有して対向配置されているセンサ
部と基板とを駆動手段が相対的に移動させているので、
基板の薄膜に関連する電気特性が非接触で測定でき、か
つセンサ部と基板とを適切な距離で測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る基板処理装置の概略構
成を示す図である。
【図2】図1に示す基板処理装置における電気特性測定
部の電気特性測定器の構成を説明するための図である。
【図3】図2に示す電気特性測定器に適用されるノッチ
センサの構成を説明するための図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係る基板処理装置の概
略構成を示す図である。
【符号の説明】
10,80 基板処理装置 20 熱処理部 30,30´ 電気特性測定部 40 基板移動部 42 基板搬送部 44 上流側移載ロボット 46 下流側移載ロボット 50 膜厚測定器(膜厚測定部) 52 膜厚センサ 60 システム制御部 352 センサヘッド(センサ部) 346d ギャップ変更手段 346e 評価算出手段 601a 条件変更手段 W シリコンウエハ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に形成された薄膜に関連する処
    理を行う基板処理装置であって、 上流側と下流側との間で基板を移動させる基板移動部
    と、 前記基板移動部による移動途中で基板の薄膜の厚さを測
    定する膜厚測定部と、 前記上流側及び前記下流側の少なくとも一方に配設さ
    れ、前記膜厚測定部で得られた膜厚データを利用して基
    板に対して所定の処理を行う処理部と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記上流側には前記処理部が配設され、前記下流側には
    基板が収納されるカセットが配設されたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記上流側に配設される処理部は、基板に対して熱処理
    を行うことにより基板表面に酸化膜を形成し、かつ前記
    膜厚測定部から出力される膜厚データに応じて処理条件
    を変更する変更手段を備えた熱処理部であることを特徴
    とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記上流側には基板が収納されるカセットが配設され、
    前記下流側には前記処理部が配設されたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記下流側に配設される処理部は、前記膜厚測定部から
    出力される膜厚データに基づき前記基板の薄膜に関連す
    る電気特性を測定する電気特性測定部であることを特徴
    とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記上流側に配設される処理部は、基板に対して熱処理
    を行うことにより基板表面に酸化膜を形成し、かつ前記
    膜厚測定部から出力される膜厚データに応じて処理条件
    を変更する変更手段を備えた熱処理部であり、 前記下流側に配設される処理部は、前記膜厚測定部から
    出力される膜厚データに基づき基板の薄膜に関連する電
    気特性を測定する電気特性測定部であることを特徴とす
    る基板処理装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の基板処理装置に
    おいて、 前記電気特性測定部は、基板との間に所定の距離を有し
    て対向配置されているセンサ部と、前記センサ部と基板
    との距離を相対的に移動させる駆動手段とを備えたこと
    を特徴とする基板処理装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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