JPH10303040A - 変圧器 - Google Patents
変圧器Info
- Publication number
- JPH10303040A JPH10303040A JP11199697A JP11199697A JPH10303040A JP H10303040 A JPH10303040 A JP H10303040A JP 11199697 A JP11199697 A JP 11199697A JP 11199697 A JP11199697 A JP 11199697A JP H10303040 A JPH10303040 A JP H10303040A
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- JP
- Japan
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- wound
- winding
- wire
- layer
- secondary winding
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
1次巻線と2次巻線とを構成し、特性の安定した変圧器
を提出することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、多層絶縁電線とエナメル線と
で1次巻線と2次巻線とを構成した変圧器において、1
次巻線と2次巻線との間に、絶縁テープからなる1層の
介在物を挿入したことを特徴とするものである。本発明
の変圧器は製造が容易で、特性のばらつきのなく、大量
生産に適したものである。
Description
絶縁電線とエナメル線とで1次巻線と2次巻線とを構成
した変圧器に関するものである。
変圧器はボビン41の周面両端に沿面距離を確保する絶
縁バリヤー42が配置され、この絶縁バリヤー42の間
にエナメル線を巻回した1次巻線43が設けられてい
る。この1次巻線43の外周には絶縁テープを少なくと
も3層巻回した絶縁層44が設けられ、その上に沿面距
離を確保する絶縁バリヤー46が配置され、この絶縁バ
リヤー46の間にエナメル線を巻回した2次巻線45が
設けられ、最外層47として絶縁テープが巻回された構
造になっている。
格によって規定されている。この規格においては、1次
巻線、2次巻線を構成するエナメル被覆膜を絶縁層とは
認めず、1次巻線と2次巻線との間には規定の厚さ以上
の絶縁物を挿入するか、3層の絶縁物(3層の内の任意
の2層で、規定する耐電圧(作動電圧1000Vのとき
は3000V/分)に合格する絶縁物)を挿入するこ
と、1次巻線と2次巻線との間に規定の沿面距離をとる
こと、等が規定されている。
して、図2に示すような変圧器が開発され製品化されて
いる。即ち、1次または2次巻線を構成するエナメル線
に代わって多層絶縁電線(一般には3層絶縁電線)を用
い、絶縁バリヤー等を省略した構造の変圧器である。図
2において21はボビンで、このボビン21に多層絶縁
電線23’を直接巻回して1次巻線23とし、その外周
に直接2次巻線25を巻回して構成した構造となってい
る。なお、図中27は絶縁テープを巻回した最外層であ
る。この変圧器は図4に示した変圧器に比べて絶縁バリ
ヤーや絶縁テープを巻回する作業工数が削減できる利点
がある。
た3層絶縁電線23’はIECの規格をクリヤーするた
めに従来のエナメル線の被膜に比べて絶縁層の厚さをか
なり厚くしなければならず、従って、多層絶縁電線の外
径はエナメル線の外径よりもかなり大きくなっている。
このような多層絶縁電線23’を1次巻線として採用
し、1次巻線と2次巻線との間の絶縁テープを省略する
と、図3に示すように、ボビン31に巻回した外径の大
きい多層絶縁電線33’の外周に直接外径の小さいエナ
メル線35’を巻回して2次巻線35を構成することに
なる。多層絶縁電線からなる1次巻線33の上に径の相
違するエナメル線35’を巻くと、図3に示すように巻
回した多層絶縁電線33’の谷間38に外径の細いエナ
メル線35’が落ち込んでしまい、整列に巻くことが極
めて困難となる。エナメル線35’の巻回が整列巻とな
らず、巻き姿がばらつくと変圧器の特性がばらつき、安
定した性能の変圧器を供給できないという問題があっ
た。なお、図中37は絶縁テープを巻回した最外層であ
る。
を用い、1次巻線と2次巻線との間に多層の絶縁テープ
巻層や絶縁バリヤーを設けることなく、特性の安定した
変圧器を提供することを目的とたもので、多層絶縁電線
とエナメル線とにより1次巻線と2次巻線とを構成する
変圧器において、1次巻線と2次巻線との間に介在物を
挿入させたことを特徴とする変圧器である。
巻回層との間に介在物を挿入したことにより、2次巻線
は介在物の上に巻くこととなり、従って、整列巻が極め
て容易となり、巻回に熟練を要することなく、特性の安
定した変圧器を提供することができる。
ので、11はボビンで、このボビン11に多層絶縁電線
13’が巻かれて1次巻線13が形成される。多層絶縁
電線13’は図5に示すように導体51と、該導体51
上に設けた2層以上のテープ巻層、押出被覆層、または
紫外線硬化樹脂塗料の塗布硬化層による多層絶縁層52
とからなる。14は1次巻線13の外周に設けられる介
在物で、絶縁テープを1層巻くか、またはリボン状の絶
縁テープを複数本縦沿えして設ける。絶縁テープとして
はポリエチレンテレフタレート(PET)テープが主で
あるが、耐熱性を要求されるときにはポリイミドテー
プ、高耐電圧を要求されるときには厚さを厚くする等の
対応が可能である。15は2次巻線で、エナメル線1
5’を巻回して構成される。なお、エナメル線15’で
1次巻線を構成し、多層絶縁電線13’で2次巻線を構
成してもよいことは勿論である。
電線13’を整列巻きして構成し、この外周にPETテ
ープ14を1層巻き付け、その上にポリウレタンエナメ
ル銅線15’を2次巻線15として整列巻きした。この
エナメル線の巻回作業はPETテープの上に巻回するた
め極めて容易に整列巻きできた。2次巻線15の上にP
ETテープを3層巻き付けて最外層17とし変圧器を完
成した。
を測定した結果、結合係数の平均値は0.978と優れ
た特性のものであり、標準偏差は0.0032と製品間
のばらつきも殆どなく安定した製品であった。
テープを省略し、1次巻線の上に直接2次巻線を設けた
他は実施例と同様にして変圧器を20台作製し、結合係
数を測定した。その結果、結合係数の平均値は0.98
3、標準偏差は0.0097と、何れも実施例には及ば
なかった。
と2次巻線との間に介在物を挿入したので、巻線作業に
熟練を要さず、巻線作業時の1次巻線と2次巻線との間
の線の擦れによる絶縁性能劣化の危険性がなく、結合係
数のばらつきが小さく、従って大量生産しても製品特性
が安定した変圧器を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 多層絶縁電線とエナメル線とにより1次
巻線と2次巻線とを構成する変圧器において、1次巻線
と2次巻線との間に介在物を挿入させたことを特徴とす
る変圧器。 - 【請求項2】 請求項1において、介在物が1層巻回し
た絶縁テープであることを特徴とする変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11199697A JPH10303040A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11199697A JPH10303040A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 変圧器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10303040A true JPH10303040A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14575345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11199697A Pending JPH10303040A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10303040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013214628A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Tdk Corp | 昇圧トランス |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11199697A patent/JPH10303040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013214628A (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-17 | Tdk Corp | 昇圧トランス |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060719 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060728 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20060926 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070727 |